JP6387734B2 - 電源装置 - Google Patents

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本発明は、電源装置に関するものである。
接地される筐体内に取付部を介して取付けた複数の半導体パワースイッチング素子にON、OFF信号を印加し、その導通時間を可変することにより必要な電圧・電流を供給制御するインバータ装置において、誘電率が小さい高絶縁高熱伝導材料からなる取付部と冷却フィンとを一体化し、半導体パワースイッチング素子を当該取付部に取り付けたインバータ装置が知られている(特許文献1)。
特開平9−298889号公報
しかしながら、上記従来のインバータ装置では、冷却フィンに絶縁材料を用いているため、熱伝導が悪化し冷却性能が低下する、という問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、スイッチング回路を備えた電源装置において、冷却性能を維持しつつ、スイッチング回路で発生したノイズの筐体への伝搬を抑制することである。
本発明は、冷却部材を流れる電流の導通方向に対して垂直方向に向けて延在するように、導電部材を冷却部材に接続する。そして、導電部材の延在方向の長さ(L)が下記式を満たすように構成することによって上記課題を解決する。
Figure 0006387734
ただし、Nは自然数であり、λはスイッチング回路で発生するノイズの波長である。
本発明は、冷却部材を伝搬するノイズの波が、導電部材に伝搬し、導電部材の端部で反射する。このとき、冷却部材から導電部材に伝搬するノイズの波と、端部で反射した波が逆相になるため、互いに打ち消し合う。これにより、所望の周波数のノイズを抑制できる。
図1は本発明の実施形態に係る電力変換装置の斜視図である。 図2は図1のII-II線に沿う断面図である。 図3(a)は冷却部材と導電部材と間のノイズ伝搬を概念的に表した図である。図3(b)及び図3(c)はノイズ電圧の時間特性を示すグラフである。 図4は所定の周波数帯域におけるノイズ特性を示すグラフである。 図5は本発明の他の実施形態に係る電力変換装置の斜視図である。 図6は図1のVI-VI線に沿う断面図である。 図7は本発明の他の実施形態に係る電力変換装置の斜視図である。 図8は図1のVIII-VIII線に沿う断面図である。 図9は変形例に係る電力変換装置の断面図である。 図10は本発明の他の実施形態に係る電力変換装置の斜視図である。 図11は図1のXI-XI線に沿う断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
本発明の実施形態に係る電源装置を説明する。電源装置は、例えば車両に設けられており、車載バッテリの電力を変換する装置として用いられる。なお、以下では、電源装置の例として、電力変換装置を挙げた上で、実施形態を説明する。電源装置は、電力変換装置に限らず、高周波のノイズを発生する回路を含んだ装置であればよい。また電源装置は、車両に限らず、他の装置又はシステムに設けられていてもよい。
図1は電力変換装置の斜視図である。図2は、図1のII-II線に沿う断面図である。電力変換装置1は、電源回路10、絶縁部材20、冷却部材30、導電部材40、及び筐体50を備えている。なお、図1について、電源回路10、絶縁部材20、冷却部材30、及び導電部材40は筐体50に収容されているため、外側から見えないが、説明のために図示している。以下、他の実施形態で示す斜視図についても、同様である。
電源回路10は、高周波のノイズを発生するスイッチング回路である。電源回路は、筐体50の内部に設けられており、パワーモジュールを有している。パワーモジュールは、IGBT等のパワー半導体素子(スイッチング素子)をモジュール化した部材である。パワー半導体素子は、制御回路から送信されるスイッチング信号により、スイッチのオン、オフを切り替える。そして、パワー半導体素子のオン、オフが切り替わることで、パワーモジュールは、入力電力を変換している。
電源回路10の一例として、インバータが用いられる。電力変換装置1を車両の駆動システムに適用した場合に、インバータの入力側には、直流電源を供給するためのバッテリが接続される。インバータの出力側には、インバータの出力電力により回転力を得るモータが接続されている。インバータは、スイッチ群を有している。スイッチ群は、モジュール化されたパワー半導体素子により構成されたスイッチ群と制御回路を有している。そして、スイッチ群に含まれるスイッチのオン、オフが切り替わり、電力が変換される。このとき、スイッチ群に含まれるスイッチのオン、オフに伴い、パワーモジュールはノイズを発生する。なお、電源回路10は、インバータに限らず、例えばコンバータ(非絶縁型の昇圧回路)、絶縁側コンバータ等でもよい。また電源回路10は直方体になるように形成されている。
絶縁部材20は、電源回路10と冷却部材30との間に設けられており、電源回路10と冷却部材30との間を絶縁するための部材である。絶縁部材20には、例えば絶縁シートが用いられ、絶縁シートは電源回路10と冷却部材との間に狭持されている。
冷却部材30は電源回路10を冷却するための冷却器である。冷却部材30には例えばヒートシンクが用いられる。電源回路10内のパワーモジュールは、回路内の損失箇所で熱を発生する。冷却部材30は、パワーモジュールの損失箇所で発生する熱を冷却している。冷却部材30は直方体になるように形成されている。冷却部材30の長手方向がy方向になる。そして、冷却部材30の表面のうち、長手方向に沿う表面が、電源回路10を載置する面(図1のyz面)となる。そして、電源回路10と絶縁部材20との接着面と、絶縁部材20と冷却部材30との接続面が、yz面と平行になるように、電源回路10、絶縁部材20、及び冷却部材30が配置されている。
導電部材40は導電性をもった金属の板状の部材である。導電部材40の長手方向の一端は冷却部材30に接続されており、導電部材40の長手方向の他端は開放端になっている。導電部材40は、導電部材40と冷却部材30との接続部分から、導電部材40の開放端に向けて延在するように形成されている。導電部材40の延在方向が長手方向(図1、2のx方向)となる。また、導電部材40の延在方向は、冷却部材30の長手方向に対して垂直な方向である。導電部材40の延在方向は、電源回路10を載置する冷却部材30の表面の法線方向となる。
筐体50は、電源回路10、絶縁部材20、冷却部材30、及び導電部材40を収容している。筐体50は、金属等で形成されており、導電性を有している。また筐体50は、直方体の形状になるように形成されている。
次に、冷却部材30と筐体50との間に形成されるインピーダンス、及び、冷却部材30に流れる漏れ電流について説明する。冷却部材30と筐体50との間には隙間が形成されており、冷却部材30はインピーダンスを介して筐体50と電気的に接続されている。冷却部材30と筐体50との間に形成されるインピーダンスの大きさは、冷却部材30の形状、筐体50内における冷却部材30の位置によって決まる。
筐体50を形成する面のうち、xz平面に沿う面を側面50aとする。また、冷却部材30の長手方向に位置する端部を、端部30aとし、冷却部材30の端部30a以外の部分を実装部30bとする。実装部30bは、冷却部材30のうち電源回路10が実装される部分を含んでいる。そして、端部30aと実装部30bとの間の境界部分に、導電部材40が接続されている。
本実施形態では、冷却部材30の端部30aと側面50aとの間に形成されるインピーダンスをZとし、冷却部材30の実装部30bと筐体50との間に形成されるインピーダンスをZとすると、インピーダンス(Z)は、インピーダンス(Z)よりも小さい。
電源回路10で発生する高周波ノイズは、絶縁部材20を介して、冷却部材30に流れる。このとき、冷却部材30に流れる電流が、漏れ電流となる。すなわち、漏れ電流は、電源回路10で発生したノイズにより冷却部材30に流れる電流(ノイズ電流)である。
冷却部材30の端部30aは、小さいインピーダンス(Z)を介して筐体50に電気的に接続されている。端部30aは冷却部材30の長手方向(y方向)に位置する。そのため、漏れ電流は、電源回路10を実装した部分から、冷却部材30の長手方向に流れ、インピーダンスZを介して筐体50に向かって流れる。本実施形態では、漏れ電流が端部30aに流れる前に、漏れ電流を分岐させて、漏れ電流を打ち消すように、導電部材40を以下のように構成している。これにより、漏れ電流が筐体50に流れることを防ぐ。
本実施形態では、電源回路10を実装した部分と端部30aとの間で、冷却部材30から分岐するように、導電部材40が設けられている。そして、導電部材40の延在方向(x方向)の長さLが下記式(2)を満たすように設計されている。
Figure 0006387734
ただし、Nは自然数であり、λは漏れ電流の波長である。
漏れ電流(ノイズ)の周波数(Hz)をfmnとし、漏れ電流の伝播速度(m/s)をcとし、真空誘電率をεとし、真空透磁率をμとし、比誘電率をεとし、比透磁率をμとすると、λは以下の式(3)及び式(4)で表される。
Figure 0006387734
Figure 0006387734
例えば、f=1000MHzの平面波が比誘電率εr=4,比透磁率μ=1の誘電体中を伝播している場合、伝播速度はc=1.5×108(m/s)となり、λ=0.15(m)、λ/4=0.0375(m)となる。
次に、図3を用いて、ノイズを打ち消す原理について説明する。図3(a)は冷却部材30と導電部材40と間のノイズ伝搬を概念的に表した図である。図3(b)(c)はノイズ電圧の時間特性を示すグラフである。図3(b)は導電部材40に流れる前のノイズの特性を示しており、図3(c)は導電部材40に流れた後のノイズの特性を示している。なお、図3(b)(c)の横軸は時間を、縦軸は電圧を示している。電圧はノイズの大きさに相当する。
図3(a)に示すように、電源回路10から冷却部材30へ流れるノイズ(漏れ電流)の波が、導電部材40に伝搬する。そして、導電部材40の端部で反射が生じる。導電部材40の長さ(L)は式(2)を満たすように設計されている。そのため、導電部材40から端部に向かう波と、端部で反射した波は逆相になり、互いの波が打ち消し合う。図3(a)の実線は、ここまでのノイズの流れが、図3(a)の実線の矢印で示される。
導電部材40から冷却部材30の端部30aに流れるノイズは、図3(a)の点線の矢印で示され、波の打ち消しによって、ノイズの振幅が抑制されている。これにより、波長λをもつ高周波ノイズを抑制できる。
図4は、60MHzから140MHzまでの周波数帯域におけるノイズ特性を示すグラフである。図4の横軸は周波数とし、縦軸はノイズの大きさをdBで表示している。グラフaは、導電部材40を設けない場合の特性を示し、グラフbは導電部材40を設けた場合の特性を示す。なお、導電部材40の長手方向の長さはλ/4とする。図4に示すように、冷却部材30から筐体50に流れる漏れ電流を40dB以上、低減できる。
本実施形態では、冷却部材30に導電部材40を接続し、かつ、冷却部材30に接続された位置から、漏れ電流の導通方向に対して垂直方向に向けて延在するように、導電部材40を構成する。また、導電部材40の延在方向の長さが上記の式(2)を満たすように、導電部材40を構成する。これにより、冷却部材30を流れる漏れ電流が導電部材40に流れて、漏れ電流は導電部材40の端部で反射する。そして、冷却部材30から導電部材40に流れる漏れ電流の波と、反射した波が打ち消し合う。これにより、所望の周波数のノイズを抑制できる。さらに、冷却部材30を、熱伝導性の悪い絶縁材等で構成する必要性がないため、冷却性能を維持するこもできる。
本実施形態を、車両の電力変換装置に適用した場合には、ノイズの抑制効果によって、同じ車両に搭載されている車載ラジオの聴衆を妨げないようにすることができる。また、乗員の耳障りとなる雑音の発生を抑制し、車載用の他のディジタル機器の動作に悪影響を及ぼすことも抑制できる。
また本実施形態では、インピーダンス(Z)を介して、冷却部材30と筐体50との間を電気的に接続する。インピーダンス(Z)は、冷却部材30の端部30a以外の部分と筐体50との間に形成されるインピーダンスよりも小さくなっている。そして、端部30aと実装部30bとの間の境界部分に、導電部材40が接続されている。漏れ電流が小さいインピーダンス(Z)に向かって流れた場合に、漏れ電流は、端部30aに到達する前に、導電部材40によって分岐される。これにより、漏れ電流の波が打ち消し合うことで、所望の周波数のノイズを抑制できる。
なお、端部30aと実装部30bとの間の境界部分は、必ずしも電源回路10が実装される冷却部材30の実装面上に限らず、他の側面も含まれる。そして、導電部材40は、当該実装面に限らず、当該他の側面に接続されてもよい。
上記のインピーダンス(Z)が本発明の「第1インピーダンス」に相当し、インピーダンス(Z)が本発明の「第2インピーダンス」に相当する。
《第2実施形態》
本発明の他の実施形態に係る電源装置を説明する。本例では、上述した第1実施形態に対して、導電部材40の形状が異なる。これ以外の構成は上述した第1実施形態と同じであり、その記載を援用する。図5は電力変換装置1の斜視図である。図6は図1のVI-VI線に沿う断面図である。なお、図5及び図6において、筐体50の図示を省略している。
電源回路10、絶縁部材20、及び冷却部材30の構成は、第1実施形態に示した構成と同様である。
導電部材40は延在部41及び延在部42を有している。延在部41は、冷却部材30と導電部材40との接続部分から、x方向に向けて延在するように構成されている。延在部41は導電性をもった金属の板状の部材である。延在部41の長手方向が、延在部41の延在方向となる。
延在部42は、延在部41の端部から、y方向に向けて延在するように構成されている。延在部42は導電性をもった金属の板状の部材である。延在部42の長手方向が、延在部42の延在方向となる。延在部41と延在部42は一体になっている。すなわち、導電部材40は屈曲した形状になるように構成されている。
また導電部材40の延在方向の長さ(L)は、延在部41の延在方向の長さ(L)と、延在部42の延在方向の長さ(L)とを合わせた長さとなる。そして、長さ(L)が第1実施形態の式(2)を満たすように、延在部41、42が設計されている。
冷却部材30を流れるノイズの波が導電部材40に伝搬すると、ノイズの波は、延在部41、42を伝搬し延在部42の開放端で反射する。そして、延在部42の開放端に向かう波と、開放端で反射した波は逆相になり、互いの波が打ち消し合う。これにより、波長λをもつ高周波ノイズを抑制できる。
なお、本実施形態では、延在部42の延在方向を、延在部41の延在方向に対して垂直な方向としたが、延在部42の延在方向は、当該垂直な方向に限らない。延在部42の延在方向は、延在部41の延在方向と異なる方向であればよい。
上記の延在部41が本発明の「第1延在部」に相当し、延在部42が本発明の「第2延在部」に相当する。
《第3実施形態》
本発明の他の実施形態に係る電源装置を説明する。本例では、上述した第1実施形態に対して、誘電体60を設ける点が異なる。これ以外の構成は上述した第1実施形態と同じであり、その記載を援用する。図7は電力変換装置1の斜視図である。図8は図7のVIII-VIII線に沿う断面図である。なお、図7及び図8において、筐体50の図示を省略している。
電力変換装置1は、電源回路10等の他に、誘電体60を備えている。誘電体60は樹脂等の誘電材料により、導電部材40の表面を覆うように形成されている。誘電体60の外形は、直方体状になるように形成されている。
導電部材40の延在方向の長さ(L)は式(2)を満たすように設計されている。導電部材40の表面を誘電体60で覆うことで、第1実施形態の式(4)に示してた伝播速度(m/s)が小さくなる。そのため、導電部材40の長さ(L)は、導電部材40を誘電体60で覆っていない場合と比べて短くなる。これにより、本実施形態では、導電部材40の長さ(L)が式(2)を満たすような長さになるよう容易に調整できる。その結果として、高周波ノイズを抑制できる。
なお、本実施形態の変形例として、電力変換装置1は、誘電体60の代わりに磁性体70を備えてもよい。図9は、電力変換装置1の断面図である。なお、図9では筐体50の図示を省略している。
磁性体70は、フェライト等の磁性材料により、導電部材40の表面を覆うように形成されている。磁性体70の外形は、直方体状になるように形成されている。上記の誘電体と60と同様に、導電部材40の表面を磁性体70で覆うことで、伝搬速度が小さくなる。これにより、本実施形態では、導電部材40の長さ(L)が式(1)を満たす長さになるよう容易に調整できる。その結果として、高周波ノイズを抑制できる。
《第4実施形態》
本発明の他の実施形態に係る電源装置を説明する。本例では、上述した第1実施形態に対して、複数の導電部材43、44を設ける点が異なる。これ以外の構成は上述した第1実施形態と同じであり、その記載を援用する。図10は電力変換装置1の斜視図である。図11は図10のXI-XI線に沿う断面図である。なお、図10及び図11において、筐体50の図示を省略している。
電力変換装置1は、電源回路10等の他に、複数の導電部材43、44を備えている。複数の導電部材43、44は、第1実施形態で示した導電部材40と同様の構成である。
冷却部材30の一対の表面のうち、一方の表面には、電源回路10が絶縁部材20を介して設けられている。他方の表面には、複数の導電部材43、44が接続されている。当該一対の表面は、図11のyz平面と方向になるように配置された面である
ここで、冷却部材30について、導電部材43が接続されている位置を第1接続部31とし、導電部材44が接続されている位置を第2接続部32とし、絶縁部材20を介して電源回路10と対向する部分を対向部33とする。対向部33から第1接続部31までのy方向に沿った長さがLとなるように、電源回路10、絶縁部材20、及び導電部材43が配置されている。また、対向部33から第2接続部32までのy方向に沿った長さがLとなるように、電源回路10、絶縁部材20、及び導電部材44が配置されている。そして、長さ(L)が第1実施形態の式(2)を満たすように、各部材が配置されている。
本実施形態では、複数の導電部材43、44を冷却部材30に接続している。これにより、漏れ電流の流れ易い経路が複数存在する場合に、それぞれの経路に対して導電部材43、44を接続することで、ノイズを抑制できる。また、抑制したいノイズの周波数が複数ある場合には、それぞれのノイズ波長に合わせて長さ(L)を設計できる。
例えば周波数(f)のノイズを抑制する場合には、導電部材43の長さ、対向部33から第1接続部31までの長さを、周波数(f)に対応するノイズ波長(λ)に合わせつつ、式(2)を満たすように設計する。また、例えば周波数(f:周波数(f)とは異なる周波数)のノイズを抑制する場合には、導電部材44の長さ、対向部33から第2接続部32までの長さを、周波数(f)に対応するノイズ波長(λ)に合わせつつ、式(2)を満たすように設計する。これにより、ノイズ低減可能な周波数帯域を広げることができる。
上記の導電部材43が本発明の「第1導電部材」に相当し、導電部材44が本発明の「第2導電部材」に相当する。
10…電源回路
20…絶縁部材
30…冷却部材
40…絶縁部材
50…筐体

Claims (6)

  1. スイッチング回路と、
    前記スイッチング回路を冷却する冷却部材と、
    前記冷却部材に接続された導電部材と、
    前記スイッチング回路、前記冷却部材、及び前記導電部材を収容する筐体とを備え、
    前記導電部材は、前記冷却部材に接続された位置から、電流の導通方向に対して垂直方向に向けて延在し、
    前記電流は、前記スイッチング回路で発生するノイズにより前記冷却部材に流れる電流であり、かつ、前記冷却部材内で前記筐体に向かって流れる前記電流であり、
    前記導電部材の延在方向の長さが下記式1を満たす
    ことを特徴とする電源装置。
    Figure 0006387734
    ただし、Lは前記導電部材の延在方向の長さであり、Nは自然数であり、λは前記ノイズの波長である。
  2. 請求項1記載の電源装置において、
    前記冷却部材は、前記導通方向に位置する前記冷却部材の端部と前記筐体との間で形成される第1インピーダンスを介して、前記筐体に電気的に接続されており、
    前記第1インピーダンスは、前記端部以外の前記冷却部材の他の部分と前記筐体との間に形成される第2インピーダンスよりも小さく、
    前記導電部材は、前記他の部分と前記端部と間の境界部分に接続されている
    ことを特徴とする電源装置。
  3. 請求項1又は2に記載の電源装置において、
    前記導電部材は、
    前記冷却部材から前記垂直方向に向けて延在する第1延在部と、
    前記第1延在部から前記垂直方向とは異なる方向に向けて延在する第2延在部とを有し、
    前記式1に含まれるLは、前記第1延在部の延在方向の長さと前記第2延在部の延在方向の長さとを合わせた長さである
    ことを特徴とする電源装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電源装置において、
    前記導電部材の表面を覆う誘電体を備える
    ことを特徴とする電源装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電源装置において、
    前記導電部材の表面を覆う磁性体を備える
    ことを特徴とする電源装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の電源装置において、
    前記導電部材は、前記冷却部材の第1接続部から前記垂直方向に向けて延在する第1導電部材と、前記冷却部材の第2接続部から前記垂直方向に向けて延在する第2導電部材を有し、
    前記冷却部材は、前記第1導電部材と接続する前記第1接続部、前記第2導電部材と接続する前記第2接続部、及び、前記スイッチング回路と対向する対向部を有し、
    前記冷却部材の第1長さ、及び、前記冷却部材の第2長さが下記式2を満たし、
    前記第1長さは前記対向部から前記第1接続部までの前記導通方向に沿った長さであり、
    前記第2長さは前記対向部から前記第2接続部までの前記導通方向に沿った長さである
    ことを特徴とする電源装置。
    Figure 0006387734
    ただし、Lは、前記第1長さ又は前記第2長さであり、Nは自然数であり、λは前記ノイズの波長である。
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