JP6385890B2 - 締固め管理方法及び締固め管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、転圧機械の転圧による締固め状態を管理する締固め管理方法及び締固め管理システムに関する。
盛土工事では、ブルドーザで盛土材を所定の厚さになるように敷き均し、振動ローラ等の転圧機械で転圧して締め固める。この際、盛土の締固め状態を確認するために締固め管理が行われる。締固め管理としては、例えば、盛土の締固め度が目標値に達したか否かで転圧作業を終了させるか否かを判断する。
従来、締固め度等の締固め状態を確認するために、盛土において水置換法、砂置換法、ラジオアイソトープ法等による密度試験が実施されていた。しかし、これらの密度試験は時間と手間を要するので、簡便な方法で締固め状態を確認することが望まれていた。この簡便な方法として、特許文献1には、転圧機械に加速度計が設けられ、この加速度計で計測した加速度データから締固め状態を評価することが開示されている。
特開2000−345547号公報
特許文献1に開示の方法では、転圧機械における加速度(振動)を計測しており、転圧された盛土を直接計測していない。そのため、この方法では、盛土の締固め状態を精度良く取得できない虞がある。
そこで、本発明は、締固め管理の精度を向上させた締固め管理方法及び締固め管理システムを提供することを目的とする。
本発明に係る締固め管理方法は、振動源を備える転圧機械の転圧による締固め状態を管理する締固め管理方法であって、転圧機械の振動源で振動発生中に転圧面における所定の箇所での振動を計測する振動計測工程と、振動計測工程で計測された振動の時系列データを周波数分析し、周波数スペクトルを取得する周波数分析工程とを含み、異なる転圧回数において周波数分析工程でそれぞれ取得された複数の周波数スペクトル間で変化するピーク周波数を用いて締固め状態を管理する。
この締固め管理方法では、締固め状態を精度良く把握するために、地盤の振動を直接計測する。そして、締固め管理方法では、締固めの状態に応じて地盤の固有振動数が変化することに着目し、異なる転圧回数での複数の周波数スペクトル間で変化するピーク周波数(地盤の固有振動数を示すピーク周波数)を用いて締固め状態を管理する。これにより、この締固め管理方法では、締固め管理の精度を向上さることができる。
上記の締固め管理方法では、振動源の振動の周波数スペクトルを用いて、周波数分析工程で取得した周波数スペクトルから振動源の振動の周波数成分を除去する構成としてもよい。この構成により、転圧面における1箇所で振動を計測した場合でも、周波数スペクトルにおける地盤の固有振動数を示すピーク周波数を容易に判別できる。
上記の締固め管理方法では、振動計測工程では、転圧面における2箇所での振動をそれぞれ計測し、周波数分析工程では、振動計測工程で計測された2箇所での各振動の時系列データをそれぞれ周波数分析し、2つの周波数スペクトルを取得し、周波数分析工程で取得した2つの周波数スペクトルを比較する構成としてもよい。この構成により、周波数スペクトルにおける地盤の固有振動数を示すピーク周波数を容易に判別できる。
上記の締固め管理方法では、周波数分析工程で取得した周波数スペクトル又は/及び周波数分析工程で取得した周波数スペクトルから得られる情報を表示する表示工程を含む構成としてもよい。この構成により、表示された情報を確認することで、締固め状態を判断できる。
上記の締固め管理方法では、ピーク周波数が高いほど締固め度が高いと判定する。転圧されて地盤が締固められると、地盤の固有振動数を示すピーク周波数が高くなる。
本発明に係る締固め管理システムでは、振動源を備える転圧機械の転圧による締固め状態を管理する締固め管理システムであって、転圧機械の振動源で振動発生中に転圧面における所定の箇所での振動を計測する振動計測手段と、振動計測手段で計測された振動の時系列データを周波数分析し、周波数スペクトルを取得する周波数分析手段とを備え、異なる転圧回数において周波数分析手段でそれぞれ取得された複数の周波数スペクトル間で変化するピーク周波数を用いて締固め状態を管理する。この締固め管理システムは、締固め管理の精度を向上さることができる。
本発明によれば、転圧機械で転圧する際の締固め管理の精度を向上させることができる。
第1実施形態に係る締固め管理システムの概略構成図である。 図1に示す振動計で計測された振動の時系列データの一例である。 図2に示す時系列データから得られた周波数スペクトルであり、図3(a)が周波数スペクトル全体であり、図3(b)が周波数スペクトルの低周波部分の拡大図である。 各締固め度でのピーク周波数の変化を示す一例である。 第1実施形態に係る締固め管理方法の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係る締固め管理システムの概略構成図である。 図6に示す各振動計で計測された振動の時系列データの一例であり、図7(a)が第1振動計の時系列データであり、図7(b)が第2振動計の時系列データである。 図7に示す各時系列データから得られた周波数スペクトルであり、図8(a)が第1振動計の周波数スペクトル全体であり、図8(b)が第2振動計の周波数スペクトル全体であり、図8(c)が第1振動計の周波数スペクトルの低周波部分の拡大図であり、図8(d)が第2振動計の周波数スペクトルの低周波部分の拡大図である。 図8に示す第1振動計の周波数スペクトルと第2振動計の周波数スペクトルとのスペクトル比である。 各締固め度でのスペクトル比におけるピーク周波数の変化を示す一例である。 第2実施形態に係る締固め管理方法の流れを示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る締固め管理方法及び締固め管理システムを説明する。なお、各図において同一又は相当する要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
本実施形態は、盛土工事(盛土材(例えば、土)により平坦な地表を作る造成工事)において、振動ローラの転圧による締固め状態を管理する締固め管理システムに適用する。本実施形態では、工事の管理者が締固め管理システムを利用して締固め度が目標値に達したか否かを判断し、目標値に達した場合には振動ローラによる転圧作業を終了させる。2つの実施形態があり、第1実施形態が1個の振動計を用いて締固め管理を行う形態であり、第2実施形態が2個の振動計を用いて締固め管理を行う形態である。なお、振動ローラは、振動転圧(ローラを振動させながら転圧)を行う転圧機械である。
締固め度は、盛土の締固めの程度を示す値である。締固め度は、盛土の乾燥密度が締固め試験で得られる最大乾燥密度の何%(最大100%)に相当するかを示し、盛土が締固められるほど大きくなる。締固め度の目標値としては、例えば、90%、95%が設定される。
盛土工事では、ダンプトラック等によって盛土材を造成エリアの所定の箇所まで運搬し、ブルドーザによって盛土材が所定の厚さになるように造成エリア内で敷き均す。さらに、盛土工事では、振動ローラによって造成エリアの締固め対象区域毎に締固め度が目標値になるまで転圧して締め固める。造成エリアAは、例えば、図1に示すように、複数の帯状の締固め対象区域Bに区画されている。
図1を参照して、第1実施形態に係る締固め管理システム1について説明する。図1は、第1実施形態に係る締固め管理システム1の概略構成図である。
締固め管理システム1について説明する前に、振動ローラ3について説明する。振動ローラ3は、敷き均された盛土材を転圧して、盛土材を締め固める転圧作業を行う転圧機械である。振動ローラ3は、締固め対象区域B毎に転圧作業を行う。振動ローラ3による転圧作業は、締固め対象区域Bの締固め度が目標値に達すると終了する。この転圧作業の終了の指示は、工事の管理者が振動ローラ3の運転者に対して行う。
振動ローラ3は、略円柱状のローラ3aと、起振装置3bとを備えている。このローラ3aと起振装置3bが、振動ローラ3の振動源である。この振動源で発生する振動は、振動ローラ3毎に固有振動特性(固有振動数)を有している。振動ローラ3としては、一定の固有振動特性(固有振動数)を有するものでもよいし、あるいは、所定の範囲内で固有振動特性(固有振動数)を設定可能であるものでもよい。ローラ3aは、回転自在に支持されており、振動ローラ3が走行時に回転する。また、ローラ3aは、起振装置3bによる起振力により上下方向に振動する。このローラ3aの振動とローラ3aの自重により、転圧面Cが振動転圧される。この振動転圧によって、盛土の密度が徐々に高くなり、盛土が締固められる。振動ローラ3は、ローラ3aを振動させながら締固め対象区域B内を移動する。
締固め管理システム1について説明する。締固め管理システム1は、振動ローラ3が転圧作業中の締固め対象区域Bの締固め状態を管理するためのシステムである。この締固め状態を判断する指標として、締固め度が用いられる。締固め管理システム1は、振動計10と、FFT[Fast Fourier Transform]アナライザ11と、演算装置12と、表示装置13とを備えている。振動計10は、締固め対象区域B内の転圧面C上の所定の箇所に設置される。FFTアナライザ11と演算装置12と表示装置13とは、それぞれ別体で構成されてもよいし、あるいは、管理者が携帯できる端末(例えば、携帯情報端末、ノートパソコン)または工事現場の事務所内のコンピュータ等に一体で構成されてよい。
振動計10は、転圧面Cでの振動を計測する計測器である。振動計10は、例えば、加速度、速度として振動を計測する。振動計10は、FFTアナライザ11と通信する機能を有している。この通信は、無線通信でもよいし、有線通信でもよい。振動計10では、振動を所定時間計測する毎に、その計測した振動(例えば、加速度)の時系列データをFFTアナライザ11に送信する。
振動計10は、振動ローラ3が締固め対象区域B内の転圧面C上の計測対象箇所P1を通過する毎(つまり、1回の転圧が終了する毎)に、管理者によって計測対象箇所P1に設置される。したがって、振動計10では、振動ローラ3による転圧回数が1回増える毎に計測を行う。計測対象箇所P1は、締固め対象区域B内の転圧面C上の所定の箇所に設定される。振動ローラ3は、計測対象箇所P1を通過して転圧が1回終了する毎に、ローラ3aの接地点が加振箇所P2になるように停止され、停止状態でローラ3aを所定時間(例えば、数10秒)振動させる。この際、振動ローラ3では、起振装置3bによって一定の振動数及び起振力によりローラ3aを振動させる。加振箇所P2は、締固め対象区域B内の転圧面C上の計測対象箇所P1から一定距離L1離れた箇所に設定される。振動ローラ3は締固め対象区域B内を往復移動するので、加振箇所P2は計測対象箇所P1を中心にして往路と復路とで互いに反対側となる箇所に設定される。ローラ3aの振動は盛土(地盤)を伝播するので、振動計10では、少なくとも振動ローラ3が停止状態でローラ3aを所定時間振動させている間、加振箇所P2から計測対象箇所P1まで盛土内を伝播した振動を計測する。なお、計測時に振動ローラ3を停止させるのではなく、振動ローラ3が転圧面上を所定速度(例えば、3〜6km/h)で走行中にローラ3aを振動させているときに、振動計10で計測するようにしてもよい。
図2には、振動計10で計測した振動の時系列データ(転圧面Cの計測対象箇所P1における振動の時間変化を示すデータ)の一例を示しており、横軸が時間(秒)であり、縦軸が加速度(m/秒)である。この例では、振動が加速度として計測された場合である。
FFTアナライザ11は、振動計10で計測された振動の時系列データを高速フーリエ変換し、周波数スペクトルを取得する装置である。FFTアナライザ11は、振動計10と通信する機能を有している。FFTアナライザ11では、振動計10から振動の時系列データを受信する毎に、その振動の時系列データを高速フーリエ変換し、周波数スペクトルを生成する。
図3には、図2に示す振動(加速度)の時系列データを高速フーリエ変換して得られた周波数スペクトルを示しおり、横軸が周波数(Hz)であり、縦軸がスペクトル強度(例えば、加速度(m/秒))である。図3(a)は、周波数スペクトル全体を示している。この周波数スペクトルS1では、50Hzから60Hz(55Hz辺りでピーク)にかけてスペクトル強度が大きく変化している。これは、振動ローラ3のローラ3aの振動による周波数成分であり、振動ローラ3の固有振動特性(固有振動数)を示している。
図3(b)には、図3(a)に示す周波数スペクトルS1における振動ローラ3毎または設定された固有振動特性を示す周波数領域よりも低周波領域(図3(a)において破線で囲む領域LF1)を拡大したものを示している。この周波数スペクトルS1の低周波領域では、振動ローラ3の固有振動特性によるスペクトル強度の変化に比べて小さいが、スペクトル強度が変化している。これは、ローラ3aの振動が盛土(地盤)を伝搬した際に振動による波が地盤の固有振動数で増幅され、この地盤の固有振動数の周波数領域でスペクトル強度が大きくなったものである。したがって、この低周波領域は、地盤の固有振動特性(固有振動数)を示している。この例では、5Hzから10数Hz辺りまでスペクトル強度が変化しており、6Hz辺りが地盤の1次固有振動数を示す1次のピーク周波数F1である。
盛土(地盤)は、締固められるほど密度が高くなり、剛性が高くなる。剛性が高くなると、ローラ3aの振動の伝搬速度が高くなり、地盤の固有振動数が変化する。そのため、振動ローラ3の転圧回数が増えて締固め度が大きくなるほど、地盤の固有振動数が変化し、地盤の1次固有振動数を示すピーク周波数が高くなる。この締固め度とピーク周波数との関係を事前に解析して取得することにより、ピーク周波数F1から盛土の締固め度を把握できる。
図4には、各締固め度での1次のピーク周波数の変化の一例を示しており、横軸が周波数であり、縦軸がスペクトル強度である。この例では、盛土の締固め度が70%の場合にはピーク周波数F2となり、締固め度が80%の場合にはピーク周波数F3となり、締固め度が90%の場合にはピーク周波数F4となっている。この例の場合、締固め度の目標値を90%とすると、ピーク周波数F4となった時点で締固めの目標に達したことになるので、振動ローラ3の転圧作業を終了させる。図4から判るように、締固め度が大きくなるほど、ピーク周波数は高くなるが、スペクトル強度は小さくなる。
なお、締固め度の目標値(締固め状態を管理する上での基準値)を何%にするかは事前に設定される。そして、この目標値に応じたピーク周波数が、事前に設定される。このピーク周波数を事前に取得するために、例えば、目標値(締固め度)の地盤において振動ローラ3のローラ3aを振動させ、この振動によって得られた周波数スペクトルを解析して、地盤の固有振動数を示すピーク周波数を抽出する。
地盤の固有振動数によるスペクトル強度は、振動ローラ3のローラ3aの振動によるスペクトル強度に比べて、非常に小さい。そのため、図3(a)に示すような周波数スペクトルS1をそのまま表示しても、周波数スペクトルS1から地盤のピーク周波数F1を判別し難い。そのため、FFTアナライザ11で得られた周波数スペクトルからローラ3aの振動による周波数成分を除いて、地盤の固有振動数を示すピーク周波数を抽出する必要がある。
この抽出方法としては、例えば、締固め度が大きくなるほどピーク周波数が高くなることが判っているので、異なる転圧回数でそれぞれ取得された複数の周波数スペクトルを比較してピーク周波数を抽出する方法がある。転圧回数が増えても(締固め度が大きくなっても)、周波数スペクトルにおけるローラ3aによる振動の周波数成分は殆ど変化しない。そこで、異なる転圧回数でそれぞれ取得された複数の周波数スペクトルを比較して、この複数の周波数スペクトル間で変化しているピーク周波数を抽出することで、地盤の固有振動数を示すピーク周波数を抽出できる。
また、他の抽出方法としては、例えば、事前に振動ローラ3を停止状態でローラ3aを振動させて、このローラ3aの振動による周波数成分(周波数スペクトル)を予め取得しておく方法がある。この事前に取得した周波数スペクトルを用いてFFTアナライザ11で得られた周波数スペクトルから振動ローラ3の固有振動特性の周波数成分を除去することで、地盤の固有振動数を示すピーク周波数を抽出できる。
演算装置12は、FFTアナライザ11の周波数スペクトルから盛土の固有振動数を示す1次のピーク周波数を抽出するための演算を行う装置である。演算装置12は、転圧回数が1回増える毎にFFTアナライザ11から得られる周波数スペクトルを記憶し、転圧回数分の周波数スペクトルを蓄積する。あるいは、演算装置12は、事前に取得された振動ローラ3のローラ3aの振動による周波数成分(周波数スペクトル)が予め記憶されている。演算装置12では、上記した抽出方法の何れかの方法により、FFTアナライザ11から周波数スペクトルを入力する毎に、盛土の固有振動数を示す1次のピーク周波数を抽出する。演算装置12では、ピーク周波数を抽出すると、そのピーク周波数を示す画像データを生成する。
表示装置13は、演算装置12で生成した画像を表示する表示装置である。表示装置13は、例えば、液晶ディスプレイである。表示装置13では、演算装置12から画像データを入力する毎に、その画像データを表示する。
表示装置13に表示される画像は、最新の転圧回数での周波数スペクトルから抽出されたピーク周波数のみを示す画像でもよいし、あるいは、各転圧回数での周波数スペクトルからそれぞれ抽出されたピーク周波数を全て示す画像でもよい。さらに、この画像には、締固め度の目標値に相当する周波数を示してもよい。また、表示装置13に表示される画像は、例えば、ピーク周波数周辺の周波数スペクトルを拡大した画像でもよいし、ピーク周波数の数値を示す画像でもよい。表示装置13には、例えば、図4に示すような各転圧回数でのピーク周波数周辺の周波数スペクトルが複数表示される。
以上の構成の締固め管理システム1を用いた締固め管理方法を図5のフローチャートに沿って説明する。図5は、第1実施形態に係る締固め管理方法の流れを示すフローチャートである。振動ローラ3による転圧作業が、盛土材が敷き均された造成エリアA内の任意の締固め対象区域Bで開始される。転圧作業中、振動ローラ3は、運転者の運転操作により、ローラ3aを振動させながら締固め対象区域B内を往復する。盛土工事の管理者は、締固め対象区域B内に設定される計測対象箇所P1付近で待機している。
管理者は、振動ローラ3が締固め対象区域B内の計測対象箇所P1を通過したか否かを判定することで、1回の転圧が終了したか否かを判定する(S10)。管理者は、S10にて1回の転圧が終了したと判定するまで待機する。管理者は、S10にて1回の転圧が終了したと判定すると、振動計10を転圧面C上の計測対象箇所P1に設置する。振動ローラ3は、計測対象箇所P1を通過すると、運転者の運転操作により、ローラ3aの接地点が加振箇所P2になるように停止する(S11)。そして、振動ローラ3は、停止状態で、ローラ3aを所定時間振動させる(S11)。なお、振動ローラ3が計測対象箇所P1を通過する毎に、転圧回数が1回増える。
このローラ3aの加振中、振動計10では、加振箇所P2から盛土(地盤)を通って転圧面Cの計測対象箇所P1に伝播される振動を計測する(S12:振動計測工程)。振動計10では、その計測した振動の時系列データをFFTアナライザ11に送信する。FFTアナライザ11では、振動の時系列データを高速フーリエ変換し、周波数スペクトルを取得する(S13:周波数分析工程)。演算装置12では、この周波数スペクトルから、盛土の固有振動数を示すピーク周波数を抽出する(S14)。表示装置13では、この抽出されたピーク周波数を表示する(S15:表示工程)。
管理者は、この表示装置13に表示されたピーク周波数から締固め度が目標値に達したか否かを判定する(S16)。S16にて目標値に達していないと判定した場合、転圧作業中の締固め対象区域Bでの転圧作業が継続される(S17)。一方、S16にて目標値に達したと判定した場合、転圧作業中の締固め対象区域Bでの転圧作業終了となる(S18)。この際、管理者から振動ローラ3の運転者に対して、転圧作業終了を知らせる指示がなされる。この指示は、例えば、管理者による身振りでもよいし、通信でもよい。転圧作業終了となると、造成エリアA内の次の締固め対象区域Bに対する転圧作業が開始される。
この締固め管理システム1及びこの締固め管理システム1を用いた締固め管理方法によれば、盛土の転圧面Cでの振動を振動計10で直接計測しているので、盛土の締固め状態を高精度に把握することができる。また、締固め管理システム1及び締固め管理方法によれば、盛土の締固めの程度に応じて地盤の固有振動数が変化することに着目し、異なる転圧回数での複数の周波数スペクトル間で変化するピーク周波数(地盤の固有振動数を示すピーク周波数)を用いることにより、盛土の締固め度を高精度に取得できる。これにより、締固め管理システム1及び締固め管理方法では、盛土の締固め度が目標値に達したか否かを高精度に判断できるので、締固め管理の精度を向上さることができ、締固め管理の信頼性も向上させることができる。
また、締固め管理システム1及び締固め管理方法によれば、1個の振動計10のみで締固め管理を行うことできる。また、締固め管理システム1及び締固め管理方法によれば、抽出したピーク周波数の情報を表示装置13に表示することにより、管理者が表示された情報を確認することで、締固め状態(締固め度)を判断できる。また、締固め管理システム1及び締固め管理方法によれば、振動ローラ3のローラ3aによる振動の周波数スペクトルを予め取得しておくことにより、周波数スペクトルに含まれる振動ローラ3による周波数成分を除去できるので、周波数スペクトルに含まれるピーク周波数を容易に判別できる。
なお、この締固め管理方法は、振動計10を転圧面Cに設置するだけの簡単な方法であるので、従来の水置換法、砂置換法、ラジオアイソトープ法のように転圧作業を所定時間中断する必要がなく、盛土に試験孔や線源棒を設けるなどの手間を要しない。また、この締固め管理方法は、盛土の転圧面Cの振動を直接計測するので、計測値は地盤の締固めによる密度や剛性の変化を反映した結果となり、従来の転圧機械での振動を計測する方法よりも地盤の締固め状態を高精度に推定できる。また、この締固め管理方法は、従来の方法のようにピンポイントの計測箇所だけで締固め状態を把握するのではなく、加振箇所から盛土内を伝播してくる振動の波を計測するので、盛土の広域での締固め状態を把握できる。
図6を参照して、第2実施形態に係る締固め管理システム2について説明する。図6は、第2実施形態に係る締固め管理システム2の概略構成図である。
締固め管理システム2は、第1実施形態に係る締固め管理システム1と比較すると、2個の振動計を用いてピーク周波数を抽出する点が異なる。締固め管理システム2は、第1振動計20と、第2振動計21と、FFTアナライザ22と、演算装置23と、表示装置24とを備えている。第1振動計20と第2振動計21とは、締固め対象区域B内の転圧面C上の異なる箇所に設置される。FFTアナライザ22と演算装置23と表示装置24とは、締固め管理システム1と同様に、それぞれ別体で構成されてもよいし、あるいは、一体で構成されてよい。
第1振動計20、第2振動計21は、第1実施形態に係る振動計10と同様の振動計である。第1振動計20、第2振動計21は、振動ローラ3が締固め対象区域B内の転圧面C上における計測対象箇所P3、P4を通過して転圧が1回終了する毎に、管理者によって計測対象箇所P3,P4に設置される。第1振動計20は振動ローラ3から近い側の計測対象箇所に設置され、第2振動計21は振動ローラ3から遠い側の計測対象箇所に設置される。振動ローラ3は締固め対象区域B内を往復移動するので、例えば、往路の場合には計測対象箇所P3に第1振動計20が設置され、計測対象箇所P4に第2振動計21が設置され、復路の場合には振動ローラ3が往路とは逆方向に転圧するので、計測対象箇所P4に第1振動計20が設置され、計測対象箇所P3に第2振動計21が設置される。計測対象箇所P3は、締固め対象区域B内の所定の箇所に設定される。計測対象箇所P4は、締固め対象区域B内の計測対象箇所P3から一定距離L2離れた箇所に設定される。振動ローラ3は、計測対象箇所P3,P4を通過して転圧が1回終了する毎に、所定の箇所に停止され、ローラ3aを所定時間振動させる。振動ローラ3のローラ3aの加振箇所と計測対象箇所P3,P4との間の距離を一定距離にする必要はないので、振動ローラ3を計測対象箇所P3,P4を通過後の任意の箇所で停止させてよい。
図7(a)には、第1振動計20で計測した振動の時系列データの一例を示している。図7(b)には、第2振動計21で計測した振動の時系列データの一例を示している。この例では、振動が加速度として計測された場合である。第2振動計21は第1振動計1よりも振動ローラ3の加振箇所から遠い箇所で計測を行うので、第2振動計21で計測される振動(加速度)は、第1振動計20で計測される振動(加速度)よりも小さくなっている。
FFTアナライザ22は、第1振動計20、第2振動計21でそれぞれ計測された振動の時系列データをそれぞれ高速フーリエ変換し、第1周波数スペクトルと第2周波数スペクトルを取得する装置である。FFTアナライザ22は、第1振動計20及び第2振動計21と通信する機能を有している。FFTアナライザ22では、第1振動計20から振動の時系列データを受信する毎に、その振動の時系列データを高速フーリエ変換し、第1周波数スペクトルを生成する。また、FFTアナライザ22では、第2振動計21から振動の時系列データを受信する毎に、その振動の時系列データを高速フーリエ変換し、第2周波数スペクトルを生成する。
図8には、図7に示す振動(加速度)の時系列データを高速フーリエ変換して得られた周波数スペクトルを示しおり、横軸が周波数(Hz)であり、縦軸がスペクトル強度(例えば、加速度(m/秒))である。図8(a)は、図7(a)の第1振動計20の時系列データから得られた第1周波数スペクトル全体を示している。この第1周波数スペクトルS2では、50Hz辺りから60Hz(55Hz辺りでピーク)にかけてスペクトル強度が大きく変化している。これは、第1実施形態で説明したように、振動ローラ3の固有振動特性(固有振動数)を示している。図8(b)は、図7(b)の第2振動計21の時系列データから得られた第2周波数スペクトル全体を示している。この第2周波数スペクトルS3でも、振動ローラ3の固有振動特性により、第1周波数スペクトルS2と同じ周波数領域においてスペクトル強度が大きく変化している。但し、第2振動計21は第1振動計1よりも振動ローラ3から遠い箇所で計測を行うので、第2周波数スペクトルS3は、第1周波数スペクトルS2よりもスペクトル強度が小さくなっている。
図8(c)には、図8(a)の第1周波数スペクトルS2における振動ローラ3の固有振動特性を示す周波数領域よりも低周波領域(図8(a)において破線で囲む領域LF2)を拡大したものを示している。また、図8(d)には、図8(b)の第2周波数スペクトルS3における振動ローラ3の固有振動特性を示す周波数領域よりも低周波領域(図8(b)において破線で囲む領域LF3)を拡大したものを示している。この低周波領域では、振動ローラ3の固有振動特性によるスペクトル強度の変化に比べて小さいが、スペクトル強度が変化している。これは、第1実施形態で説明したように、地盤の固有振動特性(固有振動数)を示している。図8(c)、(d)に示す例では、5Hzから10数Hz辺りまでスペクトル強度が変化しており、6Hz辺りが地盤の1次固有振動数を示すピーク周波数F5,F6である。但し、第2振動計21は第1振動計20よりも振動ローラ3の加振箇所から遠い箇所で計測を行うので、第2周波数スペクトルS3のピーク周波数F6は第1周波数スペクトルS2のピーク周波数F5よりも僅かに低周波側となる。
上記したように、振動ローラ3の固有振動特性(固有振動数)は、第1振動計20の第1周波数スペクトルと第2振動計21の第2周波数スペクトルとにおいて同じ周波数領域に現れる。これを利用して、第1周波数スペクトルと第2周波数スペクトルとを比較することで振動ローラ3の固有振動特性の周波数成分を抑えて、地盤の固有振動特性の周波数成分(特に、1次のピーク周波数)を判別し易くできる。この比較方法としては、例えば、第2周波数スペクトルを第1周波数スペクトルで除算してスペクトル比を得る方法がある。
図9には、図8(b)に示す第2周波数スペクトルS3を図8(a)に示す第1周波数スペクトルS2で除算したスペクトル比S4を示しており、横軸が周波数(Hz)であり、縦軸がスペクトル強度の強度比である。このスペクトル比S4では、地盤の1次固有振動数を示す6Hz辺りの強度比が大きくなっており、ピーク周波数が顕著に現れる。これは、第2周波数スペクトルS3のピーク周波数F6が第1周波数スペクトルS2のピーク周波数F5よりも僅かに低周波側にずれているので、強度比が大きくなる。また、スペクトル比S4では、振動ローラ3の固有振動特性を示す周波数領域の50Hz辺りから60Hzにかけて強度比が小さくなっている。これは、第2周波数スペクトルS3を第1周波数スペクトルS2で除算したことで、スペクトル強度が打ち消し合われ、強度比が小さくなっている。このように、スペクトル比S4とすることにより、地盤の1次固有振動数を示すピーク周波数を非常に判別し易くなる。
図10には、各締固め度でのスペクトル比におけるピーク周波数(盛土の1次固有振動数)の変化の一例を示しており、横軸が周波数であり、縦軸が強度比である。この例では、ある盛土において、締固め度が70%の場合にはピーク周波数F7となり、締固め度が80%の場合にはピーク周波数F8となり、締固め度が90%の場合にはピーク周波数F9となる。この例の場合、締固め度の目標値を90%とした場合、ピーク周波数F9となった時点で転圧を終了させる。
演算装置23は、FFTアナライザ22の第1周波数スペクトルと第2周波数スペクトルからスペクトル比を演算する装置である。演算装置23は、FFTアナライザ22から第1周波数スペクトルと第2周波数スペクトルを入力する毎に、第2周波数スペクトルを第1周波数スペクトルで除算してスペクトル比を取得する。この除算方法としては、周波数毎に第2周波数スペクトルでのスペクトル強度を第1周波数スペクトルでのスペクトル強度で除算し、周波数毎の強度比を得る。演算装置23では、このスペクトル比を示す画像データを生成する。なお、演算装置23では、このスペクトル比から盛土の固有振動特性を示す1次のピーク周波数を抽出してもよい。
表示装置24は、第1実施形態の表示装置13と同様に、演算装置23で生成した画像を表示する表示装置である。表示装置24に表示される画像は、最新の転圧回数でのスペクトル比のみを示す画像でもよいし、あるいは、各転圧回数でのスペクトル比を全て示す画像でもよい。さらに、この画像には、締固め度の目標値に相当する周波数を示してもよい。表示装置24には、例えば、図10に示すような各転圧回数でのピーク周波数周辺のスペクトル比が複数表示される。
以上の構成の締固め管理システム2を用いた締固め管理方法を図11のフローチャートに沿って説明する。図11は、第2実施形態に係る締固め管理方法の流れを示すフローチャートである。第1実施形態と同様に、振動ローラ3による転圧作業が造成エリアA内の任意の締固め対象区域Bで開始され、振動ローラ3はローラ3aを振動させながら締固め対象区域B内を往復する。盛土工事の管理者は、締固め対象区域B内に設定される計測対象箇所P3,P4付近で待機している。
管理者は、振動ローラ3が締固め対象区域B内の2つの計測対象箇所P3,P4を通過したか否かを判定することで、1回の転圧が終了したか否かを判定する、(S20)。管理者は、S20にて1回の転圧が終了したと判定するまで待機する。管理者は、S20にて1回の転圧が終了したと判定すると、第1振動計20を計測対象箇所P3,P4のうちの振動ローラ3から近い側の第1計測対象箇所に設置し、第2振動計21を計測対象箇所P3,P4のうちの振動ローラ3から遠い側の第2計測対象箇所に設置する。振動ローラ3は、計測対象箇所P3,P4を通過すると、運転者の運転操作により、所定の加振箇所で停止する(S21)。そして、振動ローラ3は、停止状態で、ローラ3aを所定時間振動させる(S21)。
このローラ3aの加振中、第1振動計20では、加振箇所から盛土(地盤)を通って転圧面Cの第1計測対象箇所に伝播される振動を計測する(S22:振動計測工程)。第1振動計20では、その計測した振動の時系列データをFFTアナライザ22に送信する。第2振動計21では、加振箇所から盛土を通って転圧面Cの第2計測対象箇所に伝播される振動を計測する(S23:振動計測工程)。第2振動計21では、その計測した振動の時系列データをFFTアナライザ22に送信する。FFTアナライザ22では、第1計測対象箇所での振動の時系列データを高速フーリエ変換し、第1周波数スペクトルを取得する(S24:周波数分析工程)。FFTアナライザ22では、第2計測対象箇所での振動の時系列データを高速フーリエ変換し、第2周波数スペクトルを取得する(S25:周波数分析工程)。演算装置23では、この第1周波数スペクトルと第2周波数スペクトルとのスペクトル比を演算する(S26)。表示装置24では、このスペクトル比を表示する(S27:表示工程)。
管理者は、この表示装置24に表示されたスペクトル比から盛土の固有振動数を示すピーク周波数を抽出する(S28)。そして、管理者は、ピーク周波数から締固め度が目標値に達したか否かを判定する(S29)。S29にて目標値に達していないと判定した場合、転圧作業中の締固め対象区域Bでの転圧作業が継続される(S30)。一方、S29にて目標値に達したと判定した場合、転圧作業中の締固め対象区域Bでの転圧作業終了となる(S31)。この際、管理者から振動ローラ3の運転者に対して、転圧作業終了を知らせる指示がなされる。転圧作業終了となると、造成エリアA内の次の締固め対象区域Bに対する転圧作業が開始される。
この締固め管理システム2及びこの締固め管理システム2を用いた締固め管理方法によれば、第1実施形態と同様に、締固め管理の精度を向上さることができ、締固め管理の信頼性も向上させることができる。特に、締固め管理システム2及びこの締固め管理システム2を用いた締固め管理方法によれば、盛土の転圧面Cにおける異なる2つの計測対象箇所で振動を計測し、2つの周波数スペクトルからスペクトル比を得ることにより、盛土の固有振動特性(固有振動数)を示すピーク周波数を容易に判別できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態に限定されることなく様々な形態で実施される。
例えば、上記実施形態では振動源が振動ローラのローラと起振装置であったが、振動源として特にこれに限定されず、例えば、振動ローラの走行用のエンジンでもよく、振動ローラを停止状態でエンジンを稼動させて振動を発生させる。また、上記実施形態ではローラを振動させながら転圧する振動転圧の振動ローラを適用したが、振動させないで転圧する転圧機械にも適用可能である。振動ローラ以外の転圧機械としては、例えば、ロードローラ、タイヤローラ、ランマ、タンパに適用可能である。
上記実施形態では表示装置にピーク周波数を示す画像やスペクトル比を示す画像を表示して、管理者が表示装置に表示される情報を見て締固め度が目標値に達したかを判断する構成としたが、演算装置においてピーク周波数を用いて締固め度が目標値に達したか否かを判定し、その判定結果を表示装置に表示する構成としてもよい。
上記実施形態では工事の管理者側に表示装置が設けられ、管理者が表示装置に表示される情報を見て締固め度が目標値に達したか否かを判断する構成としたが、表示装置を振動ローラに搭載し、運転者が表示装置に表示される情報を見て締固め度が目標値に達したか否かを判断する構成としてもよい。この場合、演算装置からピーク周波数を示す画像やスペクトル比を示す画像などを、振動ローラに無線通信などで送信するようにするとよい。
また、上記実施形態では振動計が設置される計測対象箇所を振動ローラが転圧作業中の締固め対象区域内に設定する構成としたが、計測対象箇所を転圧作業が終了した締固め対象区域内(転圧作業中の振動ローラの側方)に設定してもよい。例えば、振動ローラでは締固め対象区域内を予め決められた転圧回数で転圧作業を行い、転圧作業終了後に締固め対象区域内の締固め状態を確認するために、転圧作業終了後の締固め対象区域内に振動計を設置して、締固め度を判定する。また、上記実施形態では1回の転圧毎に振動計で計測し、締固め度を確認する構成としたが、所定回数の転圧毎に振動計で計測し、締固め度を確認する構成としてもよいし、一定回数の転圧が完了した後に振動計で計測し、締固め度を確認する構成としてもよい。
1,2…締固め管理システム、3…振動ローラ、3a…ローラ、3b…起振装置、10…振動計(振動計測手段)、11,22…FFTアナライザ(周波数分析手段)、12,23…演算装置、13,24…表示装置、20…第1振動計(振動計測手段)、21…第2振動計(振動計測手段)。

Claims (6)

  1. 振動源を備える転圧機械の転圧による締固め状態を管理する締固め管理方法であって、
    前記転圧機械の前記振動源で振動発生中に転圧面における所定の箇所での振動を計測する振動計測工程と、
    前記振動計測工程で計測された振動の時系列データを周波数分析し、周波数スペクトルを取得する周波数分析工程と、
    を含み、
    異なる転圧回数において前記周波数分析工程でそれぞれ取得された複数の周波数スペクトル間で変化するピーク周波数を用いて前記締固め状態を管理する、締固め管理方法。
  2. 前記振動源の振動の周波数スペクトルを用いて、前記周波数分析工程で取得した周波数スペクトルから前記振動源の振動の周波数成分を除去する、請求項1に記載の締固め管理方法。
  3. 前記振動計測工程では、前記転圧面における2箇所での振動をそれぞれ計測し、
    前記周波数分析工程では、前記振動計測工程で計測された2箇所での各振動の時系列データをそれぞれ周波数分析し、2つの周波数スペクトルを取得し、
    前記周波数分析工程で取得した前記2つの周波数スペクトルを比較する、請求項1に記載の締固め管理方法。
  4. 前記周波数分析工程で取得した周波数スペクトル又は/及び前記周波数分析工程で取得した周波数スペクトルから得られる情報を表示する表示工程を含む、請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の締固め管理方法。
  5. 前記ピーク周波数が高いほど締固め度が高いと判定する、請求項1〜請求項4の何れか一項に記載の締固め管理方法。
  6. 振動源を備える転圧機械の転圧による締固め状態を管理する締固め管理システムであって、
    前記転圧機械の前記振動源で振動発生中に転圧面における所定の箇所での振動を計測する振動計測手段と、
    前記振動計測手段で計測された振動の時系列データを周波数分析し、周波数スペクトルを取得する周波数分析手段と、
    を備え、
    異なる転圧回数において前記周波数分析手段でそれぞれ取得された複数の周波数スペクトル間で変化するピーク周波数を用いて前記締固め状態を管理する、締固め管理システム。
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