JP6385149B2 - 形状測定方法、形状測定装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents

形状測定方法、形状測定装置、プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、レンズ等の光学素子やそれらを製造する光学素子成形用金型などの被測定物の形状を測定する形状測定方法、形状測定装置、プログラム及び記録媒体に関する。
従来、光学素子や光学素子成形用金型などの被測定物の形状を測定するのに、プローブ接触式の形状測定装置が用いられている。プローブ接触式の形状測定装置は、プローブを被測定物の表面に倣わせて走査させ、その際の位置情報を時系列に取得して被測定物の表面形状を測定する。そして、プローブ測定により取得された表面形状のデータを用いて所定の設計形状と比較して、被測定物の形状を評価することが行われている(特許文献1)。
特開平3‐33635号公報
形状測定装置は、被測定物の設計形状に応じた測定箇所を通る走査経路を予め決め、この走査経路に従いプローブを被測定物の表面に倣わせて走査させることにより取得される表面形状データに基づいて、被測定物の断面形状を得ることができる。測定箇所は主に光学シミュレータによる設計値(設計形状)と比較可能な光学性能評価に適した箇所であり、具体的には被測定面の中心位置を通り且つ径に沿って横断する走査経路に従う箇所である。被測定物が理想的な軸対称非球面である場合、被測定面の中心位置を通り且つ径に沿う走査経路に従うプローブの走査によって得られる断面形状は、どの走査経路であっても同じである。よって、軸対称の被測定物の場合には、プローブをどの走査経路に従って走査させても、設計形状と比較可能でかつ光学性能評価に適した断面形状を得ることができるので、プローブを走査させる走査経路は特に問題とならない。
ところで、軸対称非球面などの被測定物であっても、表面に非軸対称の凹凸形状(本明細書においてはこれを非軸対称形状と呼ぶ)が形成されることがある。非軸対称形状が形成された場合、被測定面の中心位置を通り径に沿う被測定物の断面形状は走査経路によって異なり得る。そのため、非軸対称形状が形成された被測定物の場合、特定の走査経路に従ってプローブを走査させないと、光学性能評価に適した断面形状を得ることができないので、プローブを走査させる走査経路が重要となる。しかし、従来では非軸対称形状の形成された被測定物の全面にわたってプローブを走査させるしかなく、被測定物の全面走査であるが故に時間がかかる、という問題があった。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、被測定物の全面にわたってプローブを走査させることなく、光学性能評価に適した被測定物の断面形状を得ることのできる、形状測定方法、形状測定装置、プログラム及び記録媒体の提供を目的とする。
本発明に係る形状測定方法は、プローブを被測定物の表面に倣い走査して、前記被測定物の形状を測定する形状測定方法において、制御部が、前記プローブを被測定物の周方向に倣い走査させて、前記被測定物の周方向の表面高さを示す周方向の表面形状データを取得する周形状取得工程と、前記制御部が、前記取得した周方向の表面形状データに基づいて、表面高さの最大落差が前記周方向の中心位置を通る他の直線状の走査経路よりも大きくなるような、前記周方向の中心位置を通る直線状の走査経路を特定する走査経路特定工程と、前記制御部が、前記プローブを前記特定した走査経路に従って前記被測定物の表面に倣い走査させて、前記被測定物の前記走査経路の表面形状データを取得する横断形状取得工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る形状測定方法は、プローブを被測定物の表面に倣い走査して、前記被測定物の形状を測定する形状測定方法において、制御部が、前記プローブを被測定物の周方向に倣い走査させて、前記被測定物の周方向の表面高さを示す周方向の表面形状データを取得する周形状取得工程と、前記制御部が、前記周方向の表面形状データの山と谷を選定して、該選定した山と谷の位相を一致させるための仮想データを生成し、前記周方向の表面形状データと前記仮想データとの差を使って差分データを生成して、該生成した差分データの振幅が最大となる位置と前記周方向の中心位置とを通る直線状の走査経路を特定する走査経路特定工程と、前記制御部が、前記プローブを前記特定した走査経路に従って前記被測定物の表面に倣い走査させて、前記被測定物の前記走査経路の表面形状データを取得する横断形状取得工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明に係る形状測定装置は、プローブを被測定物の表面に倣い走査して、前記被測定物の形状を測定する形状測定装置において、前記プローブを被測定物の周方向に倣い走査させて前記被測定物の周方向の表面高さを示す周方向の表面形状データを取得し、該取得した周方向の表面形状データに基づいて、表面高さの最大落差が前記周方向の中心位置を通る他の直線状の走査経路よりも大きくなるような、前記周方向の中心位置を通る直線状の走査経路を特定して、前記プローブを前記特定した走査経路に従って前記被測定物の表面に倣い走査させて、前記被測定物の前記走査経路の表面形状データを取得する制御部を有する、ことを特徴とする。
本発明によれば、被測定物の周方向の表面形状データを取得し、これにより表面高さの変位量が大きくなる直線状の走査経路を特定してプローブを走査させるようにしたことから、光学性能評価に適した被測定物の断面形状を短時間で取得できる。
本発明の実施形態に係る形状測定装置の構成を示す概略図である。 形状測定処理の実施例を示すフローチャートである。 非軸対称形状がアス形状の被測定物を模式的に示す上面図である。 被測定物の位置の許容範囲について説明する図である。 測定ばらつきによる被測定物の位置特定の影響を説明する図である。 コマ形状の形成された被測定物が傾いてもしくは並進方向にずれて設置されている場合について説明する図である。 形状測定処理の別の実施例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。まず、本発明の実施形態に係る形状測定装置の概略構成について、図1を用いて説明する。
[形状測定装置]
図1に示すように、本発明の実施形態に係る形状測定装置1は、接触式のプローブ110と、ハウジング112と、zステージ113と、xステージ140とを備える。形状測定装置1は、プローブ110の先端を被測定物120の表面に接触させながら、プローブ110を走査方向に走査する。このプローブ110による被測定物120の倣い走査によって、被測定物120の形状の測定が行われる。被測定物120は剛体物体であり、例えばガラスレンズなどの光学素子や光学素子成形用金型などである。特に、本発明の実施形態に係る形状測定装置1は、被測定面がアス形状やコマ形状などの非軸対称形状に形成された光学素子あるいは光学素子成形用金型などの被測定物120を対象とする。なお、本明細書において、直交方向に最大と最小の高さを有する鞍型の非軸対称形状のことをアス形状と呼び、直線方向に最大と最小の高さを有する斜面型の非軸対称形状のことをコマ形状と呼ぶ。
プローブ110は、板ばね111を介してハウジング112に支持されている。板ばね111は、並列に2枚取り付けられている。図示のように板ばね111を取り付けることで、板ばね111は、プローブ110をハウジング112に対して1軸方向(z方向)に移動するリニアガイドとして機能する。また、板ばね111は、プローブ110とハウジング112のz方向における相対位置関係に従う大きさの付勢力を発生するばね要素としても機能する。なお、板ばね111の代わりに、リニアガイドの機能を受け持つ空気軸受やばね要素の機能を受け持つ磁気ばね等を用いてもよい。
ハウジング112は、zステージ113に取り付けられている。zステージ113は、ハウジング112をz方向に移動させる。そして、zステージ113は、xステージ140に取り付けられている。xステージ140は土台142上にz方向に延設された対向する支柱141に架け渡されるように設けられ、zステージ113をプローブ走査軸A1に沿ってx方向に移動させる。つまり、ハウジング112は、xステージ140によりzステージ113を介してx方向にも移動される。このように、ハウジング112はzステージ113の駆動に伴いz方向に移動し、またxステージ140の駆動に伴うzステージ113の移動に従ってx方向に移動することから、プローブ110は被測定物120をxz方向で倣い走査することができる。
ここで、プローブ110のxz平面上の位置について説明する。zステージ113の駆動量(z方向)やxステージ140の駆動量(x方向)は、不図示のリニアセンサを用いて取得する。xステージ140の駆動量は、プローブ110のx方向の位置も表す。他方、プローブ110のz方向の位置は、zステージ113の駆動量(z方向)と押し込み量とに基づいて特定する。
プローブ110のz方向の位置について詳しく説明する。ここで、プローブ110とハウジング112との相対位置に関し、特にプローブ110にかかる重力と板ばね111によって発生する力がつりあった状態の位置を、ここでは中立位置と呼ぶ。また、プローブ110が被測定物120に接した状態で、ハウジング112を中立位置から被測定物120側に押し込むと、中立位置からのハウジング112の押し込み量に応じた力がプローブ110に加わる。このプローブ110に加わる力を、ここでは接触力と呼ぶ。なお、プローブ110が静的状態である場合には、プローブ110に加わる接触力と同じ力が被測定物120にも加わる。また、ハウジング112の押し込み量は不図示のリニアセンサを用いて取得すればよい。
ハウジング112の押し込み量を一定に維持するようにzステージ113を駆動することで、プローブ110に加わる接触力は一定に保たれる。また、押し込み量を一定に維持するようにステージ113を駆動する場合、プローブ110とハウジング112との変位量は小さい。そこで、プローブ110の移動軸(z方向)は、ハウジング112の移動軸(z方向)と一致しているとみなすことができる。そうすれば、ハウジング112の押し込み量とzステージ113の駆動量を取得することで、プローブ110のz方向の位置を特定できることになる。
なお、プローブ110のz方向の位置を特定する他の方法として、プローブ110の位置を直接測定する方法もある。例えば、土台142上に基準とする固定平面(図示せず)を予め設けておき、プローブ110の所定箇所と固定平面からの各相対距離をレーザ等により測長し、該測定した相対距離に基づいてプローブ110のz方向の位置を特定する方法などがある。
また、本発明の実施形態に係る形状測定装置1は、回転テーブル130と、アライメントステージ131を備える。回転テーブル130は、土台142上に回転自在に設けられている。アライメントステージ131は、回転テーブル130上に傾き角度の調整自在に設けられている。被測定物120は、アライメントステージ131の上に載置される。
回転テーブル130は、アライメントステージ131を軸A4を回転軸として任意の角度まで回転させることができる。これにより、プローブ110に走査させる被測定物120の径に沿う走査方向を変えることができる。そして、プローブ110を被測定物120の中心位置を通る径方向に沿う走査方向に相対移動させることにより、当該回転角度における被測定物120の表面形状データを測定できる。また、プローブ110が被測定物120に接触した状態で回転テーブル130を1周回転させれば、回転テーブル130の駆動位置(詳しくは回転角度)に応じた被測定物120の周方向の表面高さの変化を測定することができる。こうすることにより、周方向の表面形状データが取得される。なお、回転テーブル130の駆動位置(回転角度)は、不図示のロータリセンサを用いて測定する。
アライメントステージ131は、x方向に並進移動するx方向並進軸(不図示)、x方向並進軸と垂直に交わるy方向に並進移動するy方向並進軸(不図示)、前記2軸それぞれの軸周りに回転するx方向回転軸A2とy方向回転軸A3を有している。すなわち、アライメントステージ131は、その傾き角度やxy方向の位置が変えられるようになっている。アライメントステージ131の傾き角度やxy方向位置の調整が行われることによって、載置された被測定物120はプローブ110に対し直交した状態に且つ被測定物120の中心軸が回転テーブル130の回転軸に一致した状態にされる。
さらに、本発明の実施形態に係る形状測定装置1は、制御部150を備える。制御部150は、CPUと、ROMやRAM等のメモリ(不図示)等を含んでなるコンピュータであり、形状測定装置1の各部の制御を行う。制御部150は、メモリに記録されたソフトウェアプログラムに従って後述する形状測定処理(図2又は図7参照)などの各種処理を実行する。なお、制御部150は、着脱自在な様々な形態のコンピュータ読み取り可能な記録媒体を利用する記憶装置(不図示)を備えていてよい。また、制御部150は、ソフトウェアプログラムを実行することにより機能するコンピュータで構成されるものとしたが、これに限られない。
<実施例1>
被測定物120の断面形状を得る形状測定処理について、図2乃至図5を用いて説明する。図2は、形状測定処理の実施例を示すフローチャートである。図3は、非軸対称形状がアス形状の被測定物120を模式的に示す上面図である。図4は、設計値との差が大きいとみなせる被測定物120の位置の許容範囲について説明する図である。図5は、測定ばらつきによる非軸対称成分の大きい被測定物120の位置決定の影響を説明する図である。なお、以下では、説明を理解しやすくするために、非軸対称形状としてアス形状の形成された被測定物120を例にして説明する。アス形状は、軸対称非球面の被測定物120の生成の際に、型加工時の回転軸ブレや光学素子成形時の温度の偏りなどを原因として被測定物120の表面に形成され得る。
制御部150は、プローブ測定により被測定物120の周方向の表面形状データを取得する(S1:周形状取得工程)。周方向の表面形状データを取得するために、プローブ110を接触させる被測定物120の表面の位置は、被測定物120の外周部とする。ここで、プローブ110を接触させて走査させる外周部について図3を用いて説明する。仮に非軸対称形状がアス形状である場合、被測定物120の外周縁部に近づくほど表面高さと設計値との差が大きくなる。そうであるならば、被測定物120の外周縁部に近い方が高さ変化の大きい表面形状データを取得しやすい。特に、被測定物120の中心位置Hから半径の1/2以上の外周側にアス形状は現れやすい。そこで、中心位置Hから半径の1/2乃至外周縁部までの範囲内に規定される同一円を外周部Eとし、当該外周部Eに沿ってプローブ110を走査させる。
図1を参照しながら具体的に説明すると、制御部150は、まずプローブ110が被測定物120の外周部Eに接するようにハウジング112を移動させるため、zステージ133及びxステージ140を駆動する。次に、回転テーブル130を一定の回転速度で駆動する。そして、プローブ110から所定のサンプリング間隔で被測定物120の周方向の表面形状データを取得する。すなわち、制御部150は、ハウジング112の押し込み量を一定に維持するzステージ113の駆動量を算出し、これに基づきzステージ113を駆動する制御を行う。そして、制御部150は、ハウジング112の押し込み量とzステージ113の駆動量を用いてプローブ110のz方向の位置を特定する。こうして、回転テーブル130の回転角度に対応する被測定物120の周方向(外周部E)の表面高さを示す表面形状データを取得する。
次に、制御部150は、取得した周方向の形状の各点と、任意の角度分ずらした点との差分を計算し、差分データを作成する(S2:走査経路特定工程)。すなわち、上述のS1で取得した被測定物120の1周分の周方向の表面形状データに基づいて、回転角度が任意の角度で異なる2つの表面高さの差分をとり、差分データを作成する。ここで、差分をとる2つの表面高さを決める任意の角度は、測定したい非軸対称形状の種類によって異なる。アス形状は2回対称の非軸対称形状であり、既に述べたように直交方向に最大の高さ(山)と最小の高さ(谷)を有する。そこで、山と谷を選定し得る90度異ならせた角度で周方向の表面形状データの差をとれば、アス形状の形成有無を確認し得る。例えば、回転角度を5度間隔として周方向の表面形状データを取得した場合には、0度と90度、5度と95度、10度と100度、・・・のように、同一間隔で各回転角度に対応した表面高さの差をとればよい。具体的には、測定したい非軸対称形状によって決まる位相差(この例では90度)に従って、周方向の表面形状データに基づき位相のずれた仮想データを求める。そして、周方向の表面形状データと仮想データの差を計算すればよい。こうすると、アス形状が形成されているならば、非軸対称成分としての表面高さの振幅が2倍に、ノイズ成分(ランダム成分)が√2倍になった差分データが得られる。つまり、差分データは、非軸対称成分である表面高さがノイズ成分に比べて相対的に強調されたデータである。こうすることにより、後述する非軸対称成分の大きい被測定物120の位置(ここでは回転角度)を特定しやすくなる。
次に、制御部150は、差分データを用いて非軸対称成分の大きい被測定物120の位置を特定する(S3:走査経路特定工程)。理想的な軸対称非球面の被測定物120の場合、周方向の表面高さは変化しない。そのため、周方向の表面形状データは振幅のない直線となる。他方、非軸対称形状が形成された被測定物120の場合には、表面高さの変化した周方向の表面形状データが得られる。表面高さの最も大きい被測定物120の位置が(例えば図4の角度O参照)、設計値との差が大きい箇所である。アス形状の被測定物120の場合、図4に示すように、周方向の表面形状データは2周期のsin関数として得られ、その頂点部分(ピークつまりは山)が最も設計値との差が大きいことを示す。よって、非軸対称成分の大きい被測定物120の位置は、周方向の表面形状データの振幅が最大値である回転角度の位置となる(例えば図3の点G参照)。
ところで、実際には、非軸対称成分だけでなくノイズ成分を含む周方向の表面形状データが測定される。そうすると、表面高さの最も大きい被測定物120の位置が必ずしも特定されるわけでない。そのため、設計値との差が大きいとみなせる被測定物120の位置を特定するようにしている。そこで、設計値との差が大きいとみなせる被測定物120の位置について、図4を用いて説明する。
図4に示すように、仮に表面高さの最も大きい位置の回転角度を最大角度Oとする。被測定物120の評価を行う場合、最大角度Oに対応する位置から中心位置を通り且つ径方向に沿って横断する走査経路に従って測定を行えば、被測定物120の評価を正しく行うことができる。しかし、実際には、走査経路に‘ばらつき’が生じ得る。その場合、高さが最大となる断面よりも誤差314だけ高さの小さい断面が測定されてしまう。これに鑑みると、許容される誤差314の範囲によって、設計値との差が大きいとみなせる被測定物120の位置の許容範囲が決まると言える。例えば、誤差314を最大高さの5%以内とした場合、設計値との差が大きいとみなせる被測定物120の位置の許容範囲は±10度程度となる。
次に、周方向の表面形状データの測定ばらつきによる被測定物120の位置特定の影響について、図5を用いて説明する。図5では、周方向の表面形状データ411のばらつき得る範囲を便宜的に波形412として図示している。
周方向の表面形状データ411に‘ばらつき’(412)がないならば、表面高さの最も大きい被測定物120の位置を特定するのは容易である。しかし、形状測定装置1の各部の取り付け精度や外乱等の影響によって、ばらつきをなくすのは難しい。周方向の表面形状データ411に‘ばらつき’(412)が生じた場合、実際には角度Pが正しいにも関わらず例えば角度Qを表面高さの最も大きい被測定物120の位置に特定してしまい得る。すなわち、周方向の表面形状データ411の‘ばらつき’(412)によって、表面高さの最も大きい被測定物120の位置に幅が生じ得る。図5において、最大角度Pのあたりでは、表面高さのばらつきが例えば幅414の範囲で生じる。この場合、幅414の範囲内の表面高さを測定した角度が、設計値との差が大きいとみなせる被測定物120の位置の許容範囲415となる。例えば、周方向の表面形状データのばらつきが最大高さの5%程度である場合、設計値との差が大きいとみなせる被測定物120の位置の許容範囲は±12度程度となる。
図2の説明に戻り、制御部150は、断面測定用の走査経路を作成する(S4:走査経路作成工程)。断面測定用の走査経路は、上述のS3で特定した被測定物120の位置(図3の点G参照)と周方向の中心位置(図3の点H参照)とを通り且つ径方向に沿う直線状の走査経路(図3の線F参照)である。制御部150は、作成した断面測定用の走査経路をROMやRAM等のメモリ(不図示)に記憶する。
次に、制御部150は、作成した断面測定用の走査経路に基づいてプローブ測定を行い、断面測定用の表面形状データを取得する(S5:横断形状取得工程)。すなわち、制御部150は、まずプローブ110を、上述のS3で特定した被測定物120の位置Gに接触させるために、回転テーブル130を回転駆動し且つzステージ133を駆動する。それから、上述のS4で作成した断面測定用の走査経路に従ってxステージ140を駆動し、所定の走査速度で被測定物120の中心位置Hを通る直線Fに沿ってプローブ110を走査させる。そして、プローブ110から所定のサンプリング間隔で被測定物120の表面形状データを取得する。制御部150は、取得した表面形状データをROMやRAM等のメモリ(不図示)に記憶する。
制御部150は、断面測定用の表面形状データに基づき被測定物120の評価を行う(S6:変位量算出工程及び良否判定工程)。被測定物120の評価は、任意の規格に対して被測定物120の断面形状が規格以内か否かにより行えばよい。評価の指標となる規格は、必要とされる光学性能を設計値からどれだけずれても満たすことができるかを、光学シミュレータ等で求める設計値などにより規定される。制御部150は、被測定物120の断面形状が規格以内か否かによって、当該被測定物120の光学性能の良否判定や、当該被測定物120の良品判定を行う。被測定物120の良品判定を行う場合、制御部150は、断面測定用の表面形状データに基づき表面高さの最大落差を求め(変位量算出工程)、求めた表面高さの最大落差が規格内におさまっているか否かにより被測定物120の良否を判定する(良否判定工程)。このようにして、被測定物120の1断面の形状に基づいて被測定物120の評価は行われる。
以上のように、設計形状と比較可能でかつ光学性能評価に適した被測定物120の断面形状を得るためにプローブ110を走査させる走査経路を、被測定物120の周方向の表面形状データに従って特定する。特定される走査経路は、周方向の中心位置を通り且つ径に沿って被測定物120を横断する直線状の経路のうち、表面高さの変位量が大きくなる走査経路である。そして、該特定された走査経路に従って被測定物120の表面をプローブ110に走査させることで、断面測定用の表面形状データを得る。これによれば、被測定物120の周方向の表面形状データ及び断面測定用の表面形状データの取得のためにプローブ110を走査させるだけでよいことから、光学性能評価に適した被測定物120の断面形状を短時間で取得することができる。
<実施例2>
ところで、被測定物120が傾いて設置されていたり並進方向にずれて設置されていたりすると、周方向の表面形状データは正しく得られない。非軸対称形状としてコマ形状が形成されている場合、特に顕著である。この場合、被測定物120の光学性能評価を正しく行うことが難しくなる。つまり、周方向の表面形状データが正しく得られないと、表面高さの最も大きい被測定物120の位置を正しく特定することができないからである。図6を用いて説明する。ここでは、非軸対称形状としてコマ形状の形成された被測定物120が傾いてもしくは並進方向にずれて設置されている場合を例に説明する。
図6(a)に示すコマ形状は、軸対称非球面の被測定物120の生成の際に、成形時の軸ずれや温度の偏りなどを原因として被測定物120の表面に形成されやすく、特には被測定物120の中心位置Hから半径の1/3の範囲内に形成される。そのため、アス形状の場合よりも中心位置Hに近い箇所、例えば中心位置Hから約30%までの範囲内で周方向(611参照)の測定を行うことで、コマ形状の形成有無を確認し得る。コマ形状が形成されている場合の周方向の表面形状データを、図6(b)に示した。図6(b)に示すように、コマ形状が形成されている場合、周方向の表面形状データは1周期のsin関数となる。
ところで、被測定物120が傾いて設置されている場合(図6(c)参照)、被測定物120が並進方向にずれて設置されている場合(図6(d)参照)、走査経路611に従って周方向を走査したとしても、実際には経路612に従って走査したことになる。その場合の周方向の表面形状データを、図6(e)に示す。図6(b)と図6(e)を比較して理解できるように、これらの周方向の表面形状データは同じ1周期のsin関数である。そのため、被測定物120の中心部にコマ形状が形成されているのか、それとも単に被測定物120が傾いてもしくは並進方向にずれて設置されているのかが、周方向の表面形状データからは定かでない。つまり、周方向の表面形状データを取得したとしても、そのデータがコマ形状を反映したデータであるとは限らない。そこで、被測定物120が傾いて設置されていたり並進方向にずれて設置されていたりする場合には、これらの影響を除去してから周方向の表面形状データを取得する必要がある。
そこで、被測定物120が傾いて設置されている場合や並進方向にずれて設置されている場合を考慮した被測定物120の形状測定処理について、図7を用いて説明する。図7は、形状測定処理の別の実施例を示すフローチャートである。
制御部150は、被測定物120の傾き量と、被測定物120の中心位置とアライメントステージ131の回転中心が並進方向にずれている量(以下、並進ずれ量と記す)とを求め、これら傾き量と並進ずれ量を除去する(S100:位置補正工程)。
ここで、被測定物120の傾き量と並進ずれ量の算出方法について説明する。まず、被測定物120の傾きや並進方向のずれの調整をしていない最初の設置状態で、被測定物120の径方向にプローブ110を走査させて、被測定物120の断面形状データ(以下、データ1と記す)を取得する。次に、回転テーブル130を90度回転させて、同様に被測定物120の断面形状データ(以下、データ2と記す)を取得する。そして、取得したデータ1とデータ2とを合成し、面形状データを作成する。作成した面形状データを被測定物120の設計値にフィッティングする処理を行うことにより、被測定物120の姿勢パラメータを取得する。フィッティング処理とは、測定で得られた実測データを被測定物の設計値に誤差が所定の差以上にならないように合わせこむ処理である。フィッティング処理後、取得した姿勢パラメータを用い、被測定物120の中心軸と回転テーブル130の回転軸が一致する傾き量と並進ずれ量とを求める。このようにして、傾き量と並進ずれ量を得ることができる。求めた傾き量と並進ずれ量は姿勢パラメータと共に、メモリ等に記憶される。なお、傾き量と並進ずれ量を求める方法は上記方法に限られない。
被測定物120の傾き量と並進ずれ量を除去する方法としては、物理的に除去する方法がある。物理的に除去する場合、制御部150は、アライメントステージ131の傾き及び並進位置の各調整機能を用いて、上記の傾き量や並進ずれ量が0に近づくようにアライメントステージ131の調整、ひいては被測定物120の位置補正を行えばよい。
制御部150は、傾き量と並進ずれ量を除去した後に、被測定物120の周方向の表面形状を取得する(S1)。図6のS100以降の処理は、図2に示したフローチャートのS1〜S6の処理と同様であることから、ここでの詳細な説明は省略する。S1の処理を行う際には、仮にコマ形状が形成されているならば、上述したように被測定物120の中心位置Hから約30%までの範囲内の方が高さ変化の大きい表面形状データを取得しやすい。そこで、中心位置Hから約30%までの範囲内に規定される同一円を外周部(図6の611参照)とし、当該外周部に沿ってプローブ110を走査させる。
そして、制御部150は、取得した周方向の形状の各点と、任意の角度分ずらした点との差分を計算し、差分データを作成する(S2)。ただし、差分をとる2つの表面形状データを決める角度と角度の間隔は180度とする。すなわち、コマ形状は、既に述べたように直線方向に最大の高さ(山)と最小の高さ(谷)を有する。そこで、山と谷を選定し得る180度異ならせた角度で周方向の表面形状データの差をとれば、コマ形状の形成有無を確認し得る。例えば、回転角度を5度間隔として周方向の表面形状データを取得した場合には、0度と180度、5度と185度、10度と190度、・・・のように、同一間隔で各回転角度に対応した表面高さの差をとればよい。こうすると、コマ形状が形成されているならば、非軸対称成分としての表面高さの振幅が2倍に、ノイズ成分(ランダム成分)が√2倍になった差分データが得られる。こうすることにより、後述する非軸対称成分の大きい被測定物120の位置(ここでは回転角度)を特定しやすくなる。
差分データの作成後、制御部150は、差分データを用いて非軸対称成分の大きい被測定物120の位置を特定し(S3)、断面測定用の走査経路を作成する(S4)。そして、断面測定用の走査経路に基づいてプローブ測定を行って断面測定用の表面形状データを取得し(S5)、断面測定用の表面形状データに基づき被測定物120の評価を行う(S6)。
以上のように、被測定物120が傾いてもしくは並進方向にずれて設置されているような場合に、これら傾きや並進ずれによるプローブ測定の影響を除去する。これによれば、被測定物120の周方向の表面形状データを正しく得て、もって断面測定用の走査経路についても設計形状と比較可能でかつ光学性能評価に適した被測定物120の断面形状を得ることの可能な経路を得ることができる。そして、断面測定用の走査経路に従って被測定物120の表面をプローブ110に走査させることで、断面測定用の表面形状データを得る。これによれば、被測定物120の周方向の表面形状データ及び断面測定用の表面形状データの取得のためにプローブ110を走査させるだけでよいことから、光学性能評価に適した被測定物120の断面形状を短時間で取得することができる。
なお、上述した実施例では、差分データを用いて非軸対称成分の大きい被測定物120の位置を特定したが(図2又は図7のS3参照)、これに限らない。非軸対称成分の大きい被測定物120の位置を特定する方法として、差分データを用いる代わりに、周方向の表面形状データからバンドパス処理によってノイズ成分を減少した表面形状データを用いてもよい。例えばアス形状が形成されている場合、周方向の表面形状データは2周期のsin関数として得られ、その振幅の頂点部分(ピークつまりは山)が非軸対称形状の大きい位置であることは既に説明した(図4参照)。そこで、バンドパス処理により非軸対称成分以外をフィルタリングして減少させれば、周方向の表面形状データに非軸対称形状以外のノイズ成分が多くても、非軸対称成分を強調した表面形状データを得ることができる。このバンドパス処理後の表面形状データを用いれば、非軸対称成分の大きい被測定物120の位置を正しく特定できるので、差分データを用いた場合と同様に被測定物120の光学性能を正しく評価することができる。
また、別の方法として多項式近似を用いてもよい。既に述べたとおり、非軸対称形状がアス形状の場合、周方向の表面形状は2周期の周期的な波形形状となり、振幅の頂点部分(ピークつまりは山)が非軸対称形状の大きい位置である(図4参照)。よって、周方向の表面形状データを多項式近似して、べき級数の4次成分を抽出、またはゼルニケ多項式の4項で示されるような2回対称形状を抽出すれば、周方向の表面形状データにノイズ成分が多くても非軸対称成分を強調することができる。すなわち、多項式近似を行うことで、周方向の表面形状データに非軸対称成分以外のノイズ成分が多く含まれていたとしても、非軸対称成分の大きい被測定物120の位置の特定に必要な非軸対称成分を強調した表面形状データを得ることができる。これによれば、非軸対称成分の大きい被測定物120の位置を正しく特定できるので、差分データを用いた場合と同様に被測定物120の光学性能を正しく評価することができる。
なお、被測定物120の傾き量と並進ずれ量を除去する方法は物理的に除去する方法に限らず、データ処理によって除去する方法であってもよい。データ処理により除去する方法は、まず被測定物120の設計値を、被測定物120の傾き量と並進ずれ量の算出時に取得した姿勢パラメータ分だけずらすように変更する。そして、その状態で周方向の表面形状データを測定したら得られる疑似形状データを作成し、該疑似形状データを実際に測定した周方向の表面形状データから引く。
なお、被測定物120の表面に形成される非軸対称形状は上述したアス形状やコマ状に限定されず、ある径の周方向の表面形状が別の径での周方向の表面形状とほぼ相似関係となっている非軸対称形状であればよい。例えば、ゼルニケ多項式の7項で示される3回対称の非軸対称形状であってもよく、その場合でも上記した形状測定処理によれば、短時間で被測定物120の光学性能を正しく評価することができる。なお、表面に3回対称の非軸対称形状の形成された被測定物120の評価を行う際に、差分データを用いる場合には、差分をとる2つの表面形状データを決める角度と角度の間隔を60度とする。すなわち、差分データを用いる場合には、差分をとる2つの表面形状データを決める角度と角度の間隔を、被測定物120の表面に形成される非軸対称形状に従って適宜変更するとよい。
なお、図1に示した形状測定装置1では、プローブ110が直線方向に移動する構成のものを示したがこれに限らない。例えば、形状測定装置1はL字状に折れ曲がったプローブを備え、該プローブの先端側を回転移動及び直線移動可能とした構成のものであってもよい。
1…形状測定装置、110…プローブ、111…板ばね、112…ハウジング、
113…zステージ、120…被測定物、130…回転テーブル、
131…アライメントステージ、140…xステージ、142…土台、150…制御部

Claims (10)

  1. プローブを被測定物の表面に倣い走査して、前記被測定物の形状を測定する形状測定方法において、
    制御部が、前記プローブを被測定物の周方向に倣い走査させて、前記被測定物の周方向の表面高さを示す周方向の表面形状データを取得する周形状取得工程と、
    前記制御部が、前記取得した周方向の表面形状データに基づいて、表面高さの最大落差が前記周方向の中心位置を通る他の直線状の走査経路よりも大きくなるような、前記周方向の中心位置を通る直線状の走査経路を特定する走査経路特定工程と、
    前記制御部が、前記プローブを前記特定した走査経路に従って前記被測定物の表面に倣い走査させて、前記被測定物の前記走査経路の表面形状データを取得する横断形状取得工程と、
    を有することを特徴とする形状測定方法。
  2. 前記制御部が、前記周形状取得工程の前に、前記被測定物の傾き量及び並進ずれ量を求め、該求めた傾き量及び並進ずれ量に基づいて前記被測定物の位置補正を行う位置補正工程を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の形状測定方法。
  3. 前記走査経路特定工程は、前記周方向の表面形状データの山と谷を選定して、該選定した山と谷の位相を一致させるための仮想データを生成し、前記周方向の表面形状データと前記仮想データとの差を使って差分データを生成して、該生成した差分データの振幅が最大となる位置と前記周方向の中心位置とを通るところを前記走査経路として特定することを特徴とする請求項1又は2に記載の形状測定方法。
  4. 前記走査経路特定工程は、前記周方向の表面形状データに含まれるノイズ成分を減少させるフィルタリングを行い、該ノイズ成分の減少された表面形状データに基づいて前記走査経路を特定する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の形状測定方法。
  5. 前記走査経路特定工程は、前記周方向の表面形状データを多項式近似し、前記多項式近似により得られる非軸対称成分の強調された表面形状データに基づいて前記走査経路を特定する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の形状測定方法。
  6. プローブを被測定物の表面に倣い走査して、前記被測定物の形状を測定する形状測定方法において、
    制御部が、前記プローブを被測定物の周方向に倣い走査させて、前記被測定物の周方向の表面高さを示す周方向の表面形状データを取得する周形状取得工程と、
    前記制御部が、前記周方向の表面形状データの山と谷を選定して、該選定した山と谷の位相を一致させるための仮想データを生成し、前記周方向の表面形状データと前記仮想データとの差を使って差分データを生成して、該生成した差分データの振幅が最大となる位置と前記周方向の中心位置とを通る直線状の走査経路を特定する走査経路特定工程と、
    前記制御部が、前記プローブを前記特定した走査経路に従って前記被測定物の表面に倣い走査させて、前記被測定物の前記走査経路の表面形状データを取得する横断形状取得工程と、
    を有することを特徴とする形状測定方法。
  7. 前記請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載の各工程と、
    前記制御部が、前記被測定物の前記走査経路の表面形状データに基づき表面高さの最大落差を求める変位量算出工程と、
    前記制御部が、前記求めた表面高さの最大落差がしきい値より大きいか否かにより前記被測定物の良否を判定する良否判定工程と、
    を有することを特徴とする被測定物の良品判定方法。
  8. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  9. 請求項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  10. プローブを被測定物の表面に倣い走査して、前記被測定物の形状を測定する形状測定装置において、
    前記プローブを被測定物の周方向に倣い走査させて前記被測定物の周方向の表面高さを示す周方向の表面形状データを取得し、該取得した周方向の表面形状データに基づいて、表面高さの最大落差が前記周方向の中心位置を通る他の直線状の走査経路よりも大きくなるような、前記周方向の中心位置を通る直線状の走査経路を特定して、前記プローブを前記特定した走査経路に従って前記被測定物の表面に倣い走査させて、前記被測定物の前記走査経路の表面形状データを取得する制御部を有する、
    ことを特徴とする形状測定装置。
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