JP6384577B2 - 通信機器とプリンタ - Google Patents

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Description

本明細書では、通信機器とプリンタとの間でデータの無線通信を実行するための技術を開示する。
特許文献1には、データを送信する側の無線通信装置であるイニシエータと、当該データを受信する側の無線通信装置であるターゲットと、を備えるシステムが開示されている。イニシエータは、ターゲットに送信予定のデータのサイズが閾値以下である場合には、NFCを利用して、当該データをターゲットに送信する。一方において、イニシエータは、ターゲットに送信予定のデータのサイズが閾値よりも大きい場合には、通信方式をNFCからBluetooth(登録商標)にハンドオーバし、Bluetooth(登録商標)の無線接続を利用して、データをターゲットに送信する。イニシエータは、データを送信し終えると、当該無線接続を切断する。
特開2010−178002号公報
上記の特許文献1の技術では、イニシエータは、通信方式をNFCからBluetooth(登録商標)にハンドオーバした後に、データを送信し終えると、無線接続を必ず切断する。しかしながら、無線接続を継続すべき状況も存在し得る。
本明細書では、無線通信インターフェースを変更して画像データの通信を実行した後に、適切な処理を実行し得る技術を提供する。
本明細書によって開示される通信機器は、第1の無線通信インターフェースと、第1の無線通信インターフェースとは異なる第2の無線通信インターフェースと、制御部と、を備える。制御部は、設定値通信部と、確立部と、画像データ送信部と、判断部と、切断部と、を備える。設定値通信部は、第1の無線通信インターフェースを介して、プリンタと無線設定値を通信する。無線設定値は、第2の無線通信インターフェースを介した無線接続をプリンタと確立するための設定値である。確立部は、無線設定値を利用して、第2の無線通信インターフェースを介した無線接続をプリンタと確立する。画像データ送信部は、無線接続を利用して、第2の無線通信インターフェースを介して、印刷対象の第1の画像を表わす第1の画像データをプリンタに送信する。判断部は、第1の画像データが送信された後に、無線接続を切断するための条件として予め決められている機器側切断条件が満たされるのか否かを判断する。切断部は、機器側切断条件が満たされると判断される場合に、無線接続を切断する。画像データ送信部は、さらに、機器側切断条件が満たされないと判断される場合に、無線接続を利用して、第2の無線通信インターフェースを介して、印刷対象の第2の画像を表わす第2の画像データをプリンタに送信する。
上記の構成によると、通信機器は、第1の無線通信インターフェースから第2の無線通信インターフェースに変更して、第1の画像データをプリンタに送信した後に、機器側切断条件が満たされる場合に、無線接続を切断する。一方において、通信機器は、機器側切断条件が満たされない場合に、無線接続を維持し、第2の画像データをプリンタに送信す
る。このように、通信機器は、無線通信インターフェースを変更して第1の画像データを送信した後に、適切な処理を実行し得る。
本明細書によって開示されるプリンタは、第1の無線通信インターフェースと、第1の無線通信インターフェースとは異なる第2の無線通信インターフェースと、印刷実行部と、制御部と、を備える。制御部は、設定値通信部と、確立部と、画像データ受信部と、印刷制御部と、判断部と、切断部と、を備える。設定値通信部は、第1の無線通信インターフェースを介して、通信機器と無線設定値を通信する。無線設定値は、第2の無線通信インターフェースを介した無線接続を通信機器と確立するための設定値である。確立部は、無線設定値を利用して、第2の無線通信インターフェースを介した無線接続を通信機器と確立する。画像データ受信部は、無線接続を利用して、第2の無線通信インターフェースを介して、通信機器から第1の画像データを受信する。印刷制御部は、第1の画像データによって表わされる第1の画像の印刷を印刷実行部に実行させる。判断部は、第1の画像データが受信された後に、無線接続を切断するための条件として予め決められているプリンタ側切断条件が満たされるのか否かを判断する。切断部は、プリンタ側切断条件が満たされると判断される場合に、無線接続を切断する。画像データ受信部は、さらに、プリンタ側切断条件が満たされないと判断される場合に、無線接続を利用して、第2の無線通信インターフェースを介して、通信機器から第2の画像データを受信する。印刷制御部は、さらに、第2の画像データによって表わされる第2の画像の印刷を印刷実行部に実行させる。
上記の構成によると、プリンタは、第1の無線通信インターフェースから第2の無線通信インターフェースに変更して、通信機器から第1の画像データを受信した後に、プリンタ側切断条件が満たされる場合に、無線接続を切断する。一方において、プリンタは、プリンタ側切断条件が満たされない場合に、無線接続を維持し、通信機器から第2の画像データを受信して印刷を実行する。このように、プリンタは、無線通信インターフェースを変更して第1の画像データを受信した後に、適切な処理を実行し得る。
上記の通信機器及び/又はプリンタを実現するための制御方法、コンピュータプログラム、及び、当該コンピュータプログラムを格納するコンピュータ読取可能記録媒体も、新規で有用である。また、上記の通信機器とプリンタとを備える通信システムも、新規で有用である。
通信システムの構成を示す。 第1実施例のプリンタのCPUの処理のフローチャートを示す。 第1実施例の携帯端末のCPUの処理のフローチャートを示す。 第1実施例のシーケンス図を示す。 第2実施例のプリンタのCPUの処理のフローチャートを示す。 第2実施例の携帯端末のCPUの処理のフローチャートを示す。 第2実施例のシーケンス図を示す。
(第1実施例)
(通信システム2の構成)
図1に示されるように、通信システム2は、プリンタ10と、携帯端末50と、を備える。プリンタ10と携帯端末50とのそれぞれは、NFC(Near Field Communicationの略)規格の通信方式であるNFC方式の無線通信(即ちNFC通信)を実行可能であり、さらに、Wi−Fi Allianceによって策定された通信方式であるWi−Fi方式の無線通信(即ちWi−Fi通信)を実行可能である。
(プリンタ10の構成)
プリンタ10は、印刷機能を実行可能な周辺機器(即ちPC(Personal Computerの略
)等の周辺機器)である。プリンタ10は、操作部12と、表示部14と、印刷実行部16と、無線LAN(Local Area Networkの略)インターフェース20と、NFCインターフェース22と、制御部30と、を備える。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。
操作部12は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示をプリンタ10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。印刷実行部16は、インクジェット方式、レーザ方式等の印刷機構である。
無線LANI/F20は、Wi−Fi方式の無線通信を実行するためのインターフェースである。Wi−Fi方式は、例えば、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略)の802.11の規格又はそれに準ずる規格(例えば
、802.11a,11b,11g,11n等)に従った無線通信方式である。
より具体的に言うと、無線LANI/F20は、Wi−Fi Allianceによって策定されたWFD(Wi-Fi Directの略)方式をサポートしている。従って、制御部30は、WFD方式の無線ネットワーク(以下では「WFDNW」と呼ぶ)を利用して、無線LANI/F20を介して、Wi−Fi通信を実行することができる。WFD方式の詳細は、Wi−Fi Allianceによって作成された「Wi−Fi Peer−to−Peer(P2P) Technical Specification Version1.1」に記述されている。また、米国特許出願公開第2013/0260683号公報にも、WFD方式の詳細が開示されており、当該文献を参照して引用する。
NFCI/F22は、NFC方式の無線通信を実行するためのインターフェースである。NFC方式は、例えば、ISO/IEC21481又はISO/IEC18092の国際標準規格に従った無線通信方式である。NFCI/F22は、NFCフォーラムタグ(NFC Forum Tag)と呼ばれるI/Fであり、NFC規格のICタグとして機能する。NF
CI/F22は、RAMを備えており、制御部30から供給される情報を格納することができる。なお、変形例では、NFCI/F22は、P2PモードとReader/WriterモードとCEモードとのうちの少なくとも一つで動作可能であるNFCフォーラムデバイスと呼ばれるI/Fであってもよい。
無線LANI/F20とNFCI/F22とは、物理的に異なるチップによって構成されている。無線LANI/F20を介した無線通信の通信速度(例えば、最大の通信速度が11〜600Mbps)は、NFCI/F22を介した無線通信の通信速度(例えば、最大の通信速度が106〜424kbps)よりも速い。無線LANI/F20を介した無線通信における搬送波の周波数(例えば、2.4GHz帯、5.0GHz帯)は、NFCI/F22を介した無線通信における搬送波の周波数(例えば、13.56MHz帯)とは異なる。また、無線LANI/F20を介して無線通信可能な最大の距離(例えば100m)は、NFCI/F22を介して無線通信可能な最大の距離(例えば10cm)よりも大きい。
制御部30は、CPU32と、メモリ34と、を備える。CPU32は、メモリ34に格納されているプログラムに従って、様々な処理を実行するプロセッサである。なお、図1では、メモリ34がさらにユーザIDリストを格納している。ただし、ユーザIDリストは、後述の第2実施例で利用される。
(携帯端末50の構成)
携帯端末50は、例えば、携帯電話(例えばスマートフォン)、PDA、ノートPC、タブレットPC、携帯型音楽再生装置、携帯型動画再生装置等の可搬型の端末装置である。携帯端末50は、操作部52と、表示部54と、無線LANI/F60と、NFCI/F62と、制御部70と、を備える。
操作部52は、複数のキーを備える。ユーザは、操作部52を操作することによって、様々な指示を携帯端末50に入力することができる。表示部54は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。無線LANI/F60、NFCI/F62は、それぞれ、プリンタ10の無線LANI/F20、NFCI/F22と同様である。
制御部70は、CPU72と、メモリ74と、を備える。CPU72は、メモリ74に格納されているプログラムに従って、様々な処理を実行するプロセッサである。上記のプログラムは、OS(Operation Systemの略)プログラムと、プリンタ用アプリケーションと、を含む。以下では、アプリケーションのことを、「アプリ」と省略して記載する。
プリンタ用アプリは、印刷機能をプリンタ10に実行させるためのプログラムである。プリンタ用アプリは、インターネット上のサーバから携帯端末50にインストールされてもよいし、プリンタ10と共に出荷されるメディアから携帯端末50にインストールされてもよい。
(WFD方式)
続いて、WFD方式について説明する。WFDの規格書では、WFD機器の状態として、Group Owner状態(以下では「G/O状態」と呼ぶ)、クライアント状態(以下では「CL状態」と呼ぶ)、及び、デバイス状態の3つの状態が定義されている。WFD機器は、上記の3つの状態のうちの1つの状態で選択的に動作可能である。
G/O状態のWFD機器(即ちG/O機器)は、当該WFD機器が親局として動作する無線ネットワーク(即ちWFDNW)を形成する機器である。CL状態のWFD機器(即ちCL機器)は、WFDNWの子局として動作する機器である。デバイス状態のWFD機器(即ちデバイス機器)は、WFDNWに所属していない機器である。
G/O機器とCL機器との双方が所属しているWFDNWは、例えば、以下の2つの手順のいずれかによって形成される。第1の手順では、一対のデバイス機器は、G/Oネゴシエーションと呼ばれる無線通信を実行する。これにより、当該一対のデバイス機器のうちの一方は、G/O状態(即ちG/O機器)になることを決定し、他方は、CL状態(即ちCL機器)になることを決定する。そして、G/O機器は、WFDNWを形成して、CL機器との接続を確立する。これにより、G/O機器とCL機器との双方が所属しているWFDNWが形成される。第2の手順では、デバイス機器は、G/Oネゴシエーションを実行せずに、自発的にG/O状態に移行して、WFDNWを形成する。この場合、WFDNWが形成された後に、他のデバイス機器は、G/Oネゴシエーションを実行せずに、CL状態に移行して、G/O機器との接続を確立する。これにより、G/O機器とCL機器との双方が所属しているWFDNWが形成される。
G/O機器は、他の機器を介さずに、CL機器と対象データの無線通信を実行可能である。対象データは、OSI参照モデルのネットワーク層の情報、及び、ネットワーク層よりも上位層(例えばアプリケーション層)の情報を含むデータであり、例えば、印刷対象の画像を表わす画像データを含む。また、G/O機器は、一対のCL機器の間の対象データの無線通信を中継可能である。このように、WFDNWでは、各機器は、当該各機器と
は別体に構成されているアクセスポイント(以下では「AP」と呼ぶ)を介さずに、対象データの無線通信を実行することができる。即ち、WFD方式は、APが利用されない無線通信方式であると言える。
また、G/O機器は、WFDNWに所属していないデバイス機器と対象データの無線通信を実行することができないが、デバイス機器と接続用データの無線通信を実行して、デバイス機器との接続を確立することができる。これにより、G/O機器は、デバイス機器をWFDNWに参加させることができる。
上記の接続用データは、OSI参照モデルのネットワーク層よりも下位層(例えば、物理層、データリンク層等)の情報を含むデータ(即ち、ネットワーク層の情報を含まないデータ)である。接続用データは、例えば、Probe Request/Response信号、Provision Discovery Request/Response信号、Authentication Request/Response信号、Association Request/Response信号、WSC Exchange、4-Way Handshake等を含む。なお、以下では、Request、Responseのことを、ぞれぞれ、「Req.」、「Res.」と省略して記載する。
Probe Req.信号は、無線ネットワークの親局として動作する機器(例えば、G/O機器、AP)をサーチするための信号であり、Probe Res.信号は、その応答信号である。Provision Discovery Req.信号は、WPS(Wi-Fi Protected Setupの略)の方式(例えば、
プッシュボタン方式、PINコード方式等)を確認するための信号であり、Provision Discovery Res.信号は、その応答信号である。Authentication Req.信号は、認証方式を確
認するための信号であり、Authentication Res.信号は、その応答信号である。Association Req.信号は、接続を要求するための信号であり、Association Res.信号は、その応答
信号である。WSC Exchangeは、パスワード等の各種情報を供給するための信号である。4-Way Handshakeは、認証を実行するための信号である。
(プリンタ10のCPU32が実行する処理;図2)
続いて、図2を参照して、プリンタ10のCPU32が実行する処理について説明する。プリンタ10の電源ON時には、プリンタ10は、いずれの無線ネットワークにも接続されておらず、WFD規格のデバイス状態である。CPU32は、プリンタ10の電源ON時に、プリンタ10の状態を示す値(以下では「WFD状態値」と呼ぶ)として、デバイス状態を示す値をメモリ34内に格納する。
また、CPU32は、プリンタ10の電源ON時に、WFDNWで利用されるべき無線設定値を生成する。無線設定値は、SSID(Service Set Identifierの略)、BSSID(Basic Service Set Identifierの略)、認証方式、暗号化方式、及び、パスワードを含む。SSID及びBSSIDは、WFDNWを識別するための識別情報である。より具体的に言うと、SSIDは、WFDNWのネットワーク識別子であり、BSSIDは、プリンタ10のMACアドレスである。認証方式、暗号化方式、及び、パスワードは、WFDNWにおいて、機器の認証、データの暗号化等を実行するための情報である。
CPU32は、ランダムに文字列を生成することによって、SSID及びパスワードを生成する。ただし、BSSID、認証方式、及び、暗号化方式は、予め決められている情報であり、CPU32によって生成される情報ではない。CPU32は、生成済みの無線設定値をメモリ34に格納し、さらに、生成済みの無線設定値をNFCI/F22に供給する。これにより、NFCI/F22内のRAMに無線設定値が格納される。
S10では、CPU32は、プリンタ10のNFCI/F22と携帯端末50のNFCI/F62との間にNFC方式に従った接続(以下では「NFC接続」と呼ぶ)が確立されることを監視する。プリンタ10のNFCI/F22は、NFC接続を確立するための
要求信号を外部に定期的に送信する。同様に、携帯端末50のNFCI/F62も、要求信号を外部に定期的に送信する。一対のNFCI/F22,62の間の距離がNFC通信可能な最大の距離(例えば10cm)以下になると、一方のNFCI/Fは、他方のI/Fから要求信号を受信して、応答信号を他方のI/Fに送信する。これにより、一対のNFCI/F22,62の間にNFC接続が確立される。プリンタ10のNFCI/F22は、NFC接続が確立されたことを示す情報を制御部30に供給する。この結果、CPU32は、S10でYESと判断して、S12に進む。
上述したように、プリンタ10のNFCI/F22内のRAMには無線設定値が予め格納されている。上記のNFC接続が確立されると、携帯端末50のNFCI/F62は、プリンタ10のNFCI/F22から無線設定値を読み出す。即ち、携帯端末50のCPU72は、NFCI/F62を介して、プリンタ10から無線設定値を受信する。換言すると、プリンタ10のCPU32は、NFCI/F22内のRAMに無線設定値を予め格納させておくことによって、NFCI/F22を介して、無線設定値を携帯端末50に送信する。なお、以下では、プリンタ10から携帯端末50に送信される無線設定値、当該無線設定値内のSSIDのことを、それぞれ、「対象無線設定値」、「対象SSID」と呼ぶ。
S12では、CPU32は、G/Oネゴシエーションを実行せずに自発的に、プリンタ10の状態をG/O状態に移行させる。具体的に言うと、CPU32は、メモリ34内のWFD状態値を、デバイス状態を示す値から、G/O状態を示す値に変更する。S12の段階では、CPU32は、G/O機器であるプリンタ10のみが所属しているWFDNWを形成する。
S14では、CPU32は、無線LANI/F20を介して、携帯端末50から対象SSIDを含むProbe Req.信号を受信することを監視する。CPU32は、対象SSIDを含むProbe Req.信号を受信する場合には、S14でYESと判断して、S16に進む。一方において、CPU32は、S12を終えてから所定時間が経過しても、対象SSIDを含むProbe Req.信号を受信しない場合には、S14でNOと判断して、S16〜S32をスキップしてS40に進む。
S16では、CPU32は、無線LANI/F20を介して、携帯端末50とWi−Fi接続を確立する。具体的に言うと、CPU32は、Probe Res.信号の送信、Authentication Req.信号の受信、Authentication Res.信号の送信等を実行する。これらの通信の過程において、CPU32は、対象無線設定値内の認証方式、暗号化方式、及び、パスワードに従って、認証及び暗号化を実行する。即ち、CPU32は、対象無線設定値を利用して、携帯端末50とWi−Fi接続を確立する。この結果、プリンタ10の無線LANI/F20と携帯端末50の無線LANI/F60との間にWi−Fi接続が確立される。即ち、プリンタ10は、プリンタ10がG/O機器であるWFDNWに、携帯端末50をCL機器として参加させる。これにより、プリンタ10及び携帯端末50の両方が所属しているWFDNWが形成される。
なお、CPU32は、携帯端末50がWFDNWに参加している状態では、無線LANI/F20を介して、生存確認信号を携帯端末50に定期的に送信する。CPU32は、生存確認信号に対する応答信号を受信することを監視することによって、携帯端末50がWFDNWから離脱することを監視することができる。
S18では、CPU32は、Wi−Fi接続を利用して(即ちWFDNWを利用して)、無線LANI/F20を介して、携帯端末50から画像データを受信する。画像データは、比較的に大きいデータサイズを有する。そして、NFC通信の通信速度は、WFD通
信の通信速度よりも遅い。従って、仮に、プリンタ10及び携帯端末50の間で、NFC通信を利用して、画像データの無線通信が実行される構成を採用すると、画像データの無線通信のために長時間を要する。これに対し、本実施例では、プリンタ10及び携帯端末50は、Wi−Fi通信を利用して、画像データの無線通信を実行するので、画像データの無線通信を迅速に実行することができる。
次いで、S20では、CPU32は、画像データを印刷実行部16に供給する。これにより、印刷実行部16は、画像データによって表わされる画像を印刷媒体に印刷する。CPU32は、画像の印刷が完了すると、S22に進む。
S22では、CPU32は、Wi−Fi接続を利用して、無線LANI/F20を介して、印刷完了通知を携帯端末50に送信する。印刷完了通知は、印刷が完了したことを通知するためのコマンドである。
次いで、CPU32は、S30又はS32でYESと判断するまで、S30の監視処理及びS32の監視処理を繰り返し実行する。S30では、CPU32は、無線LANI/F20を介して、携帯端末50から画像データ(例えばS18の画像データとは異なる画像データ)を受信することを監視する。CPU32は、携帯端末50から画像データを受信する場合には、S30でYESと判断して、S20及びS22を再び実行する。
また、S32では、CPU32は、携帯端末50がWFDNWから離脱することを監視する。上述したように、CPU32は、無線LANI/F20を介して、生存確認信号を定期的に携帯端末50に送信する。そして、CPU32は、携帯端末50から生存確認信号に対する応答信号を受信しない場合には、携帯端末50がWFDNWから離脱したと判断し(S32でYES)、S40に進む。
S40では、CPU32は、プリンタ10の状態をG/O状態からデバイス状態に変更する。即ち、CPU32は、メモリ34内のWFD状態値を、G/O状態を示す値から、デバイス状態を示す値に変更する。これにより、WFDNWが消滅する。
次いで、S42では、CPU32は、新たな無線設定値を生成し、古い無線設定値に代えて新たな無線設定値をメモリ34に格納する。S42でも、CPU32は、ランダムに文字列を生成することによって、SSID及びパスワードを生成する。従って、S42で生成されるSSID及びパスワードは、通常、電源ON時(もしくは過去のS42の実行時)に生成されるSSID及びパスワードとは異なる。
次いで、S44では、CPU32は、新たな無線設定値をNFCI/F22に供給する。この結果、NFCI/F22のRAMには、古い無線設定値に代えて新たな無線設定値が格納される。S44が終了すると、S10に戻る。
(携帯端末50のCPU72が実行する処理;図3)
続いて、図3を参照して、携帯端末50のCPU72が実行する処理について説明する。CPU72は、プリンタ用アプリを起動するための操作と、所定の操作と、が操作部52に実行される場合に、図3の処理を開始する。所定の操作は、携帯端末50のメモリ74内の画像データ(即ち印刷対象の画像を表わす画像データ)の選択を含む。
S50では、CPU72は、NFC接続が確立されることを監視する(図2のS10参照)。携帯端末50のNFCI/F62は、NFC接続が確立されたことを示す情報を制御部70に供給する。この結果、CPU72は、S50でYESと判断して、S52において、NFCI/F62を介して、プリンタ10から対象無線設定値を受信する。CPU
72は、対象無線設定値をメモリ74に格納させる。
次いで、S54では、CPU72は、無線LANI/F60を介して、対象SSIDを含むProbe Req.信号をプリンタ10に送信する(図2のS14参照)。次いで、S56では、CPU72は、無線LANI/F60を介して、プリンタ10とWi−Fi接続を確立する(図2のS16参照)。具体的に言うと、CPU72は、Probe Res.信号の受信、Authentication Req.信号の送信、Authentication Res.信号の受信等を実行する。CPU72は、対象無線設定値内の認証方式、暗号化方式、及び、パスワードに従って、認証及び暗号化を実行する。即ち、CPU72は、対象無線設定値を利用して、プリンタ10とWi−Fi接続を確立する。これにより、携帯端末50は、CL機器としてWFDNWに参加する。
S58では、CPU72は、Wi−Fi接続を利用して、無線LANI/F60を介して、画像データをプリンタ10に送信する(図2のS18参照)。当該画像データは、上記の所定の操作で選択される画像データである。
次いで、S70では、CPU72は、Wi−Fi接続を利用して、無線LANI/F60を介して、プリンタ10から印刷完了通知を受信することを監視する(図2のS22参照)。CPU72は、印刷完了通知を受信する場合には、S70でYESと判断して、S72に進む。
S72では、CPU72は、選択画面を表示部54に表示させる。選択画面は、「継続」を示すボタンと、「切断」を示すボタンと、を含む(図3のT60参照)。ユーザは、送信済みの画像データとは異なる画像データに従ったさらなる印刷の実行を望む場合には、「継続」を示すボタンを選択し、さらなる印刷の実行を望まない場合には、「切断」を示すボタンを選択する。
次いで、S74では、CPU72は、「継続」を示すボタンが選択されたのか、「切断」を示すボタンが選択されたのか、を判断する。CPU72は、「継続」を示すボタンが選択されたと判断する場合(S74でYES)には、S58,S70,S72,S74を再び実行する。なお、ユーザは、「継続」を示すボタンを選択する場合には、さらに、メモリ74内から画像データを新たに選択する。そして、再び実行されるS58では、CPU72は、新たに選択された画像データをプリンタ10に送信する。一方において、CPU72は、「切断」を示すボタンが選択されたと判断する場合(S74でNO)には、S80に進む。
S80では、CPU72は、携帯端末50をWFDNWから離脱させる(図2のS32でYES参照)。携帯端末50がWFDNWに参加している状態では、CPU72は、プリンタ10から生存確認信号を受信する場合に、応答信号をプリンタ10に送信する。S80では、CPU72は、応答信号の送信を実行する状態から、応答信号の送信を実行しない状態に移行することによって、WFDNWから離脱する。また、CPU72は、メモリ74から対象無線設定値を削除する。S80が実行されると、プリンタ10の無線LANI/F20と携帯端末50の無線LANI/F60との間のWi−Fi接続が切断される。即ち、S80では、CPU72は、携帯端末50をWFDNWから離脱させて、Wi−Fi接続を切断する。S80が終了すると、図3の処理が終了する。
なお、上記のS80では、CPU72は、Wi−Fi接続を切断するための切断信号をプリンタ10に送信することなく、携帯端末50をWFDNWから離脱させる。これに代えて、変形例では、CPU72は、例えば、Wi−Fi接続を切断するための切断信号をプリンタ10に送信して、Wi−Fi接続を切断することによって、携帯端末50をWF
DNWから離脱させてもよい。
(具体例;図4)
図4を参照して、本実施例の具体例を説明する。図4の各処理は、図2及び図3のフローチャートによって実現される。なお、図4では、細線の矢印がNFC通信を示し、太線の矢印がWi−Fi通信を示す。また、破線の矢印は、何らかのデータの通信を示すのではなく、Wi−Fi接続が切断されることを示す。
T10では、プリンタ10において、電源がONされる。T12では、プリンタ10は、無線設定値WS1を生成する(図2の電源ON時の処理)。
T20では、携帯端末50において、印刷アプリが起動され、所定の操作が実行される(図3の処理のトリガ)。そして、携帯端末50のユーザは、携帯端末50をプリンタ10に近づける。これにより、T30では、プリンタ10と携帯端末50との間にNFC接続が確立される(図2のS10でYES、図3のS50でYES)。そして、T32では、プリンタ10から携帯端末50に無線設定値WS1が送信される(図3のS52)。
T40では、プリンタ10は、デバイス状態からG/O状態に移行して、プリンタ10のみが所属しているWFDNWを形成する(図2のS12)。T42では、携帯端末50からプリンタ10にProbe Req.信号が送信される(図2のS14でYES、図3のS54)。T44では、プリンタ10と携帯端末50との間にWi−Fi接続が確立される(図2のS16、図3のS56)。
T50では、携帯端末50からプリンタ10に画像データが送信される(図2のS18、図3のS58)。T52では、プリンタ10は、画像の印刷を実行する(図2のS20)。T54では、プリンタ10から携帯端末50に印刷完了通知が送信される(図2のS22、図3のS70でYES)。
T60では、携帯端末50は、選択画面を表示する(図3のS72)。そして、携帯端末50は、当該選択画面での選択結果に応じて、切断条件が満たされるのか否かを判断する(図3のS74)。携帯端末50は、「切断」を示すボタンが選択される場合(図3のS74でNO)には、切断条件が満たされると判断して、ケースAに進む。一方において、携帯端末50は、「継続」を示すボタンが選択される場合(図3のS74でYES)には、切断条件が満たされないと判断して、ケースBに進む。
ケースAでは、T70において、携帯端末50は、WFDNWから離脱する(図2のS32でYES、図3のS80)。これにより、T72では、プリンタ10と携帯端末50との間のWi−Fi接続が切断される。T74では、プリンタ10は、G/O状態からデバイス状態に移行する(図2のS40)。そして、T76では、プリンタ10は、無線設定値WS2を新たに生成する(図2のS42、S44)。
ケースBでは、T80において、携帯端末50からプリンタ10に画像データが送信される(図2のS30でYES、図3のS58)。T82では、プリンタ10は、画像の印刷を実行する(図2のS20)。T84では、プリンタ10から携帯端末50に印刷完了通知が送信される(図2のS22、図3のS70でYES)。その後、T90では、携帯端末50は、選択画面を表示する(図3のS72)。携帯端末50は、当該選択画面での選択結果に応じて、切断条件が満たされるのか否かを再び判断する(図3のS74)。そして、判断結果に応じて、上記のケースA又はケースBが再び実行される。
(第1実施例の効果)
本実施例によると、携帯端末50は、NFCI/F62を介して、プリンタ10から無線設定値WS1を受信し(図4のT32)、次いで、無線設定値WS1を利用して、無線LANI/F60を介したWi−Fi接続をプリンタ10と確立する(T42,T44)。そして、携帯端末50は、Wi−Fi接続を利用して、無線LANI/F60を介して、画像データをプリンタ10に送信する(T50)。携帯端末50は、T50の画像データが送信された後に、選択画面を表示する(T60)。そして、携帯端末50は、ユーザの選択結果に応じて、切断条件が満たされるのか否かを判断する。即ち、携帯端末50は、選択結果が「切断」である場合に、切断条件が満たされると判断して、Wi−Fi接続を切断する(T70,T72)。これにより、携帯端末50は、生存確認信号に対して応答信号を送信せずに済む。即ち、携帯端末50の処理負荷を軽減させることができる。一方において、携帯端末50は、選択結果が「継続」である場合に、切断条件が満たされないと判断して、Wi−Fi接続を維持し、当該Wi−Fi接続を利用して、無線LANI/F60を介して、画像データをプリンタ10に送信する(T80)。
上述したように、本実施例によると、携帯端末50は、無線通信のためのI/FをNFCI/F62から無線LANI/F60に変更して、T50の画像データを送信した後に、切断条件が満たされるか否かに応じて(即ちユーザの意図に応じて)、適切な処理を実行することができる。
(対応関係)
携帯端末50が、「通信機器」の一例である。NFCI/F62、無線LANI/F60が、それぞれ、「通信機器」の「第1の無線通信インターフェース」、「第2の無線通信インターフェース」の一例である。Wi−Fi接続が、「無線接続」の一例である。図4のT50の画像データ、T80の画像データが、それぞれ、「第1の画像データ」、「第2の画像データ」の一例である。印刷完了通知が、「所定の通知」の一例である。T60の選択画面で「切断」が選択されることが、「機器側切断条件が満たされる」ことの一例である。
図3のS52の処理、S54(さらにはS56)の処理、S58の処理、S70の処理、S72の処理、S74の処理、S80の処理が、それぞれ、「通信機器」の「設定値通信部」、「確立部」、「画像データ送信部」、「通知受信部」、「表示制御部」、「判断部」、「切断部」によって実行される処理の一例である。
(第2実施例)
第1実施例とは異なる点を説明する。本実施例では、プリンタ10のメモリ34は、1個以上のユーザIDが記述されるユーザIDリストを格納する。ユーザIDは、携帯端末50のユーザを識別するための識別情報であり、プリンタ用アプリが携帯端末50にインストールされる際にユーザによってプリンタ用アプリに設定される。換言すると、ユーザIDは、携帯端末50を識別するための識別情報であるとも言える。
プリンタ10の管理者は、プリンタ10の操作部12を操作して、携帯端末50に設定されているユーザIDをプリンタ10(即ちユーザIDリスト)に登録することができる。例えば、携帯端末50のユーザが、プリンタ10を頻繁に利用するユーザ(以下では「永続的ユーザ」と呼ぶ)であれば、管理者は、ユーザIDをプリンタ10に登録する。また、例えば、携帯端末50のユーザが、プリンタ10を一時的に利用するユーザ(以下では「一時的ユーザ」と呼ぶ)であれば、管理者は、ユーザIDをプリンタ10に登録しない。これにより、詳しくは後述するが、永続的ユーザがプリンタ10に印刷を実行させる場合には、プリンタ10は、印刷の終了後に主体的にWi−Fi接続を切断しない(即ち、後述の図5のS21でYESを経てS22Aが実行される)。この結果、永続的ユーザは、当該Wi−Fi接続を利用して、複数回に亘ってプリンタ10に印刷を実行させるこ
とができる。一方において、一時的ユーザがプリンタ10に印刷を実行させる場合には、プリンタ10は、印刷の終了後に主体的にWi−Fi接続を切断する(即ち、後述のS21でNOを経てS40が実行される)。この結果、プリンタ10の処理負荷を軽減させることができる。
(プリンタ10のCPU32が実行する処理;図5)
プリンタ10のCPU32は、図2の処理に代えて、図5の処理を実行する。図5において、電源ON時の処理とS10〜S16の処理とは、図2と同様である。S18Aは、図2のS18とほぼ同様である。ただし、S18Aでは、CPU32は、画像データのみならず、携帯端末50のプリンタ用アプリに設定されているユーザIDも受信する。S20は、図2のS20と同様である。
次いで、S21では、CPU32は、S18Aで受信されたユーザIDが、メモリ34内のユーザIDリストに登録済みであるのか否かを判断する。CPU32は、ユーザIDがユーザIDリストに登録済みであると判断する場合(S21でYES)には、S22Aにおいて、Wi−Fi接続を利用して、無線LANI/F20を介して、問合せ通知を携帯端末50に送信して、S30Aに進む。問合せ通知は、携帯端末50に選択画面を表示させて、「継続」及び「切断」をユーザに問い合わせるための通知である。S30Aは、図2のS30とほぼ同様である。ただし、S30AでYESの場合には、CPU32は、画像データのみならず、ユーザIDも受信する。S32は、図2のS32と同様である。
また、CPU32は、ユーザIDがユーザIDリストに登録済みでないと判断する場合(S21でNO)には、S22A〜S32をスキップして、S40に進む。S40〜S44は、図2のS40〜S44と同様である。なお、S21でNOを経てS40が実行される場合には、携帯端末50がWFDNWに参加している状態で、プリンタ10のCPU32は、WFDNWを消滅させる。即ち、プリンタ10がWi−Fi接続を切断することになる。この場合、携帯端末50は、プリンタ10から生存確認信号を受信しなくなるので、WFDNWが消滅したこと、即ち、Wi−Fi接続が切断されたことを知ることができる。一方において、S32でYESを経てS40が実行される場合には、携帯端末50は、WFDNWから既に離脱している。即ち、携帯端末50がWi−Fi接続を切断することになる。このように、本実施例では、プリンタ10が主体的にWi−Fi接続を切断することもあり得るし(S21でNOのケース)、携帯端末50が主体的にWi−Fi接続を切断することもあり得る(S21でYES、S32でYESのケース)。
(携帯端末50のCPU72が実行する処理;図6)
携帯端末50のCPU72は、図3の処理に代えて、図6の処理を実行する。S50〜S56は、図3のS50〜S56と同様である。S58Aは、図3のS58とほぼ同様である。ただし、S58Aでは、CPU72は、画像データのみならず、携帯端末50のプリンタ用アプリに設定されているユーザIDも送信する(図5のS18A参照)。
S70Aでは、CPU72は、Wi−Fi接続を利用して、無線LANI/F60を介して、プリンタ10から問合せ通知を受信することを監視する(図5のS22A参照)。CPU72は、プリンタ10から問合せ通知を受信する場合には、S70AでYESと判断して、S72に進む。S72〜S80は、図3のS72〜S80と同様である。一方において、CPU72は、S58Aを終えてから所定時間が経過しても、プリンタ10から問合せ通知(図5のS21でNO参照)を受信しない場合には、S70AでNOと判断して、S70Bに進む。S70Bでは、CPU72は、WFDNWが消滅することを監視し、WFDNWが消滅しない場合(S70BでNO)、即ち、プリンタ10から生存確認信号を受信する場合には、S70Aに戻る。一方において、CPU72は、WFDNWが消滅する場合(S70BでYES)、即ち、所定期間に亘ってプリンタ10から生存確認信
号を受信しない場合には、S72〜S80をスキップして図6の処理を終了する。
(具体例;図7)
続いて、図7を参照して、本実施例の具体例を説明する。図7の各処理は、図5及び図6のフローチャートによって実現される。T10〜T52は、図4のT10〜T52とほぼ同様である。ただし、T50Aでは、携帯端末50からプリンタ10に画像データとユーザIDとが送信される(図5のS18A、図6のS58A)。
T52の印刷が完了すると、プリンタ10は、T50AのユーザIDがユーザIDリストに登録済みであるのか否かに応じて、切断条件が満たされるのか否かを判断する(図5のS21)。プリンタ10は、ユーザIDがユーザIDリストに未登録である場合(図5のS21でNO)には、切断条件が満たされると判断して、ケースCに進む。一方において、プリンタ10は、ユーザIDがユーザIDリストに登録済みである場合(図5のS21でYES)には、切断条件が満たされないと判断して、ケースDに進む。
ケースCでは、T100において、プリンタ10は、WFDNWを消滅させる(図5のS40)。これにより、T102では、プリンタ10と携帯端末50との間のWi−Fi接続が切断される。即ち、プリンタ10が主体的にWi−Fi接続を切断する。そして、T104では、プリンタ10は、無線設定値WS2を新たに生成する(図5のS42、S44)。
ケースDでは、T110において、プリンタ10から携帯端末50に問合せ通知が送信される(図5のS22A、図6のS70AでYES)。これにより、T120では、携帯端末50は、選択画面を表示する(図6のS72)。そして、携帯端末50は、当該選択画面での選択結果に応じて、切断条件が満たされるのか否かを判断する(図6のS74)。携帯端末50は、「切断」を示すボタンが選択される場合(図6のS74でNO)には、切断条件が満たされると判断して、ケースD1に進む。一方において、携帯端末50は、「継続」を示すボタンが選択される場合(図6のS74でYES)には、切断条件が満たされないと判断して、ケースD2に進む。
ケースD1のT130〜T136は、図4のケースAのT70〜T76と同様である。即ち、ケースD1では、携帯端末50が主体的にWi−Fi接続を切断する。
ケースD2のT140〜T150は、図4のケースBのT80〜T90とほぼ同様である。ただし、T140では、携帯端末50からプリンタ10に画像データとユーザIDとが送信される(図5のS30AでYES、図6のS58A)。T142の印刷が完了すると、プリンタ10は、T140のユーザIDがユーザIDリストに登録済みであるのか否かに応じて、切断条件が満たされるのか否かを再び判断する(図5のS21)。また、T144では、プリンタ10から携帯端末50に問合せ通知が送信される(図5のS22A、図6のS70AでYES)。携帯端末50は、T150の選択画面での選択結果に応じて、切断条件が満たされるのか否かを再び判断する。そして、判断結果に応じて、上記のケースD1又はケースD2が再び実行される。
(第2実施例の効果)
第1実施例と同様に、携帯端末50は、無線通信のためのI/FをNFCI/F62から無線LANI/F60に変更して、図7のT50Aの画像データを送信した後に、切断条件が満たされるか否かに応じて(即ちユーザの意図に応じて)、適切な処理を実行することができる(図7のケースD1及びD2参照)。
また、本実施例では、プリンタ10は、NFCI/F22を介して、無線設定値WS1
を携帯端末50に送信し(図7のT32)、次いで、無線設定値WS1を利用して、無線LANI/F20を介したWi−Fi接続を携帯端末50と確立する(T42,T44)。そして、プリンタ10は、Wi−Fi接続を利用して、無線LANI/F20を介して、携帯端末50から画像データを受信する(T50A)。プリンタ10は、T50Aの画像データを受信した後に、T50AのユーザIDがユーザIDリストに登録済みであるのか否かを判断することによって、切断条件が満たされるのか否かを判断する。即ち、プリンタ10は、ユーザIDがユーザIDリストに未登録である場合には、切断条件が満たされると判断して、Wi−Fi接続を切断する(T100,T102)。これにより、プリンタ10は、生存確認信号を携帯端末50に送信せずに済む。即ち、プリンタ10の処理負荷を軽減させることができる。一方において、プリンタ10は、ユーザIDがユーザIDリストに登録済みである場合には、切断条件が満たされないと判断して、Wi−Fi接続を維持し、当該Wi−Fi接続を利用して、無線LANI/F20を介して、携帯端末50から画像データを受信する(T140)。
上述したように、本実施例によると、プリンタ10は、無線通信のためのI/FをNFCI/F22から無線LANI/F20に変更して、T50Aの画像データを受信した後に、切断条件が満たされるか否かに応じて(即ちユーザIDが登録済みであるのか否かに応じて)、適切な処理を実行することができる。
(対応関係)
NFCI/F22、無線LANI/F20が、それぞれ、「プリンタ」の「第1の無線通信インターフェース」、「第2の無線通信インターフェース」の一例である。図7のT50Aの画像データ、T140の画像データが、それぞれ、「第1の画像データ」、「第2の画像データ」の一例である。問合せ通知が、「所定の通知」の一例である。ユーザIDがユーザIDリストに未登録であることが、「プリンタ側切断条件が満たされる」ことの一例である。
プリンタ10の電源ON時又は図5のS44において、無線設定値をNFCI/F22に供給すること(即ち、この結果として、当該無線設定値が携帯端末50に送信されること)が、「プリンタ」の「設定値通信部」によって実行される処理の一例である。図5のS18A(さらにはS30A)の処理が、「プリンタ」の「画像データ受信部」及び「識別情報受信部」によって実行される処理の一例である。また、図5のS14(さらにはS16)の処理、S20の処理、S21の処理、S40の処理が、それぞれ、「プリンタ」の「確立部」、「印刷制御部」、「判断部」、「切断部」によって実行される処理の一例である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(変形例1)第1及び第2実施例では、プリンタ10が自発的にG/O状態に移行してWFDNWを形成し(図2及び図5のS12)、携帯端末50がCL機器としてWFDNWに参加する(図3及び図6のS54及びS56)。これに代えて、以下の(変形例1−1)又は(変形例1−2)が採用されてもよい。
(変形例1−1)携帯端末50は、プリンタ用アプリが起動される場合に、自発的にG/O状態に移行してWFDNWを形成する。この際に、携帯端末50は、WFDNWで利用されるべき無線設定値を生成する。そして、携帯端末50は、プリンタ10と携帯端末50との間にNFC接続が確立される場合に、当該NFC接続を利用して、当該無線設定値をプリンタ10に送信する。この構成でも、プリンタ10と携帯端末50とは、当該無線
設定値を利用して、Wi−Fi接続を確立することができる。即ち、プリンタ10は、携帯端末50がG/O機器として動作するWFDNWに、CL機器として参加することができる。即ち、「通信機器」の「設定値通信部」は、無線設定値をプリンタに送信してもよいし、「通信機器」の「確立部」は、通信機器が親局である無線ネットワークにプリンタを子局として参加させるために、プリンタと無線接続を確立してもよい。また、「プリンタ」の「設定値通信部」は、通信機器から無線設定値を受信してもよいし、「プリンタ」の「確立部」は、通信機器が親局である無線ネットワークにプリンタを子局として参加させるために、通信機器と無線接続を確立してもよい。
上記の(変形例1−1)では、携帯端末50は、切断条件が満たされると判断する場合に、WFDNWを消滅させることによって、Wi−Fi接続を切断してもよい。また、プリンタ10は、切断条件が満たされると判断する場合に、WFDNWからプリンタ10を離脱させて、Wi−Fi接続を切断してもよい。即ち、「通信機器」の「切断部」は、機器側切断条件が満たされると判断される場合に、無線ネットワークを消滅させることによって、無線接続を切断してもよい。また、「プリンタ」の「切断部」は、プリンタ側切断条件が満たされると判断される場合に、無線ネットワークからプリンタを離脱させて、無線接続を切断してもよい。
(変形例1−2)プリンタ10と携帯端末50とは、WFD方式のG/Oネゴシエーションを実行してもよい。この場合、ネゴシエーションの結果として、プリンタ10と携帯端末50とのうちの一方がG/O機器になり、他方がCL機器になる。例えば、プリンタ10がG/O機器になる場合には、上記の第1及び第2実施例と同様に、プリンタ10から携帯端末50に無線設定値がNFC通信によって送信される。また、例えば、携帯端末50がG/O機器になる場合には、上記の(変形例1−1)と同様に、携帯端末50からプリンタ10に無線設定値がNFC通信によって送信される。一般的に言うと、「通信機器」と「プリンタ」とのうちの一方が自発的に親局になることによって、無線ネットワークが形成されてもよいし、「通信機器」と「プリンタ」とがネゴシエーションを実行することによって、無線ネットワークが形成されてもよい。
(変形例2)第1及び第2実施例では、携帯端末50は、選択画面を表示し(図3及び図6のS72)、ユーザの選択結果に応じて、切断条件が満たされるのか否かを判断する(図3及び図6のS74)。これに代えて、以下の(変形例2−1)又は(変形例2−2)が採用されてもよい。
(変形例2−1)携帯端末50のメモリ74には、「継続」又は「切断」を示す情報がユーザによって予め登録されてもよい。この場合、携帯端末50は、選択画面を表示せずに、図3及び図6のS74において、メモリ74内の情報に応じて、切断条件が満たされるのか否かを判断してもよい。本変形例では、「切断」を示す情報がメモリ74に登録されていることが、「機器側切断条件が満たされる」ことの一例である。
(変形例2−2)第2実施例において、プリンタ10は、ユーザIDが登録済みであると判断する場合(図5のS21でYES)に、問合せ通知を携帯端末50に送信せずに、「継続」を示す情報を携帯端末50に送信し、ユーザIDが未登録であると判断する場合(図5のS21でNO)に、「切断」を示す情報を携帯端末50に送信してもよい。この場合、携帯端末50は、選択画面を表示せずに、図3及び図6のS74において、プリンタ10から受信される情報に応じて、切断条件が満たされるのか否かを判断してもよい。本変形例では、プリンタ10から「切断」を示す情報を受信することが、「機器側切断条件が満たされる」ことの一例である。
上述したように、上記の(変形例2−1)及び(変形例2−2)では、選択画面が表示
されない。従って、「通信機器」は、「表示制御部」を備えていなくてもよい。
(変形例3)第2実施例では、プリンタ10は、ユーザIDがユーザIDリストに登録済みであるのか否かに応じて、切断条件が満たされるのか否かを判断する(図5のS21)。これに代えて、以下の(変形例3−1)又は(変形例3−2)が採用されてもよい。
(変形例3−1)プリンタ10のメモリ34には、ユーザIDリストではなく、「継続」又は「切断」を示す情報がユーザによって予め登録されてもよい。この場合、プリンタ10は、図5のS21において、メモリ34内の情報に応じて、切断条件が満たされるのか否かを判断してもよい。本変形例では、「切断」を示す情報がメモリ34に登録されていることが、「プリンタ側切断条件が満たされる」ことの一例である。
(変形例3−2)プリンタ10は、図5のS21において、メモリ34内の空き容量が所定値未満である場合に、切断条件が満たされると判断し、メモリ34内の空き容量が所定値以上である場合に、切断条件が満たされないと判断してもよい。この構成によると、プリンタ10は、メモリ34内の空き容量が所定値未満である場合に、G/O状態からデバイス状態に移行するので(即ちWi−Fi接続を切断するので)、メモリ34内の空き容量を増やし得る。本変形例では、メモリ34内の空き容量が所定値未満であることが、「プリンタ側切断条件が満たされる」ことの一例である。
(変形例4)第1及び第2実施例では、携帯端末50は、画像データをプリンタ10に送信する毎に、図3及び図6のS74の判断を実行する。これに代えて、携帯端末50は、1回目の画像データをプリンタ10に送信した後に、切断条件が満たされないと判断する場合(S74でNO)に、2回目以降の画像データをプリンタ10に送信した後に、S74の判断を実行せずに、Wi−Fi接続を維持し続けてもよい。即ち、「通信機器」の「判断部」は、第2の画像データが送信された後に、機器側切断条件が満たされるのか否かを再び判断しなくてもよい。
(変形例5)第2実施例では、プリンタ10は、携帯端末50から画像データを受信する毎に、図5のS21の判断を実行する。これに代えて、プリンタ10は、携帯端末50から1回目の画像データを受信した後に、切断条件が満たされないと判断する場合(S21でYES)に、携帯端末50から2回目以降の画像データを受信した後に、S21の判断を実行せずに、携帯端末50がWFDNWから離脱するまで、Wi−Fi接続を維持し続けてもよい。即ち、「プリンタ」の「判断部」は、第2の画像データが受信された後に、プリンタ側切断条件が満たされるのか否かを再び判断しなくてもよい。
(変形例6)第1実施例では、プリンタ10から携帯端末50に印刷完了通知が送信されなくてもよい。この場合、図3において、携帯端末50は、S58を実行した後に、S70を実行せずに、S72を実行すればよい。即ち、「通信機器」は、「通知受信部」を備えていなくてもよい。
(変形例7)第2実施例の図5では、プリンタ10は、印刷が完了した後(即ちS20の終了後)に、S21の判断を実行する。これに代えて、プリンタ10は、印刷が完了する前に、S21の判断を実行してもよい。即ち、「プリンタ」の「判断部」は、第1の画像の印刷が完了する前に、プリンタ側切断条件が満たされるのか否かを判断してもよい。
(変形例8)図2及び図5のS12では、プリンタ10は、WFD規格のG/O状態に移行することによって、無線ネットワークを形成する。これに代えて、プリンタ10は、いわゆるSoftAPを起動することによって、プリンタ10がAPとして動作する無線ネットワークを形成してもよい。本変形例では、SoftAPによって実現されるAPが、
「親局」の一例である。
(変形例9)「第1の無線通信インターフェース」は、NFC通信を実行するためのI/Fに限られず、例えば、BlueTooth(登録商標)通信、トランスファージェット通信、赤外線通信等を実行するためのI/Fであってもよい。また、「第2の無線インターフェース」は、Wi−Fi通信を実行するためのI/Fに限られず、例えば、BlueTooth(登録商標)通信を実行するためのI/Fであってもよい。
(変形例10)「通信機器」は、携帯端末50に限られず、プリンタ、スキャナ、コピー機、多機能機、PC、サーバ等であってもよい。また、「プリンタ」は、印刷機能のみならず、スキャン機能、FAX機能、電話機能等をさらに備えていてもよい。
(変形例11)第1及び第2実施例では、プリンタ10のCPU32又は携帯端末50のCPU72がプログラム(即ちソフトウェア)を実行することによって、図2〜図7の各処理が実現される。これに代えて、図2〜図7の各処理のうちの少なくとも1つの処理は、論理回路等のハードウェアによって実現されてもよい。
また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
以下の特徴は、出願当初の特許請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
通信機器であって、
第1の無線通信インターフェースと、
前記第1の無線通信インターフェースとは異なる第2の無線通信インターフェースと、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記第1の無線通信インターフェースを介して、プリンタと無線設定値を通信する設定値通信部であって、前記無線設定値は、前記第2の無線通信インターフェースを介した無線接続を前記プリンタと確立するための設定値である、前記設定値通信部と、
前記無線設定値を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介した前記無線接続を前記プリンタと確立する確立部と、
前記無線接続を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介して、印刷対象の第1の画像を表わす第1の画像データを前記プリンタに送信する画像データ送信部と、
前記第1の画像データが送信された後に、前記無線接続を切断するための条件として予め決められている機器側切断条件が満たされるのか否かを判断する判断部と、
前記機器側切断条件が満たされると判断される場合に、前記無線接続を切断する切断部と、を備え、
前記画像データ送信部は、さらに、前記機器側切断条件が満たされないと判断される場合に、前記無線接続を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介して、印刷対象の第2の画像を表わす第2の画像データを前記プリンタに送信する、通信機器。
(項目2)
前記判断部は、さらに、前記第2の画像データが送信された後に、前記機器側切断条件が満たされるのか否かを再び判断する、項目1に記載の通信機器。
(項目3)
前記制御部は、さらに、
前記第1の画像データが送信された後に、前記無線接続を切断すべきか否かをユーザに選択させるための選択画面を、前記通信機器の表示部に表示させる表示制御部を備え、
前記判断部は、
前記選択画面において、前記無線接続を切断すべきことが前記ユーザによって選択される場合に、前記機器側切断条件が満たされると判断し、
前記選択画面において、前記無線接続を切断すべきでないことが前記ユーザによって選択される場合に、前記機器側切断条件が満たされないと判断する、項目1又は2に記載の通信機器。
(項目4)
前記設定値通信部は、前記第1の無線通信インターフェースを介して、前記プリンタから前記無線設定値を受信し、
前記確立部は、前記プリンタが親局である無線ネットワークに前記通信機器を子局として参加させるために、前記プリンタと前記無線接続を確立し、
前記切断部は、前記機器側切断条件が満たされると判断される場合に、前記無線ネットワークから前記通信機器を離脱させて、前記無線接続を切断する、項目1から3のいずれか一項に記載の通信機器。
(項目5)
前記制御部は、さらに、
前記無線接続を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介して、前記プリンタから所定の通知を受信する通知受信部であって、前記所定の通知は、前記第1の画像の印刷が完了する場合に、前記プリンタから送信される通知である、前記通知受信部を備え、
前記判断部は、前記第1の画像データが前記プリンタに送信された後であって、前記プリンタから前記所定の通知が受信される場合に、前記機器側切断条件が満たされるのか否かを判断する、項目1から4のいずれか一項に記載の通信機器。
(項目6)
前記第1の無線通信インターフェースは、NFC(Near Field Communication)規格の通信方式であるNFC方式で無線通信を実行するためのインターフェースである、項目1から5のいずれか一項に記載の通信機器。
(項目7)
通信機器のためのコンピュータプログラムであって、
前記通信機器に搭載されるコンピュータに、以下の各処理、即ち、
前記通信機器の第1の無線通信インターフェースを介して、プリンタと無線設定値を通信する設定値通信処理であって、前記無線設定値は、前記通信機器の第2の無線通信インターフェースであって、前記第1の無線通信インターフェースとは異なる前記第2の無線通信インターフェースを介した無線接続を前記プリンタと確立するための設定値である、前記設定値通信処理と、
前記無線設定値を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介した前記無線接続を前記プリンタと確立する確立処理と、
前記無線接続を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介して、印刷対象の第1の画像を表わす第1の画像データを前記プリンタに送信する第1の画像データ送信処理と、
前記第1の画像データが送信された後に、前記無線接続を切断するための条件として予め決められている機器側切断条件が満たされるのか否かを判断する判断処理と、
前記機器側切断条件が満たされると判断される場合に、前記無線接続を切断する切断処理と、
前記機器側切断条件が満たされないと判断される場合に、前記無線接続を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介して、印刷対象の第2の画像を表わす第2の画像データを前記プリンタに送信する第2の画像データ送信処理と、
を実行させるコンピュータプログラム。
(項目8)
プリンタであって、
第1の無線通信インターフェースと、
前記第1の無線通信インターフェースとは異なる第2の無線通信インターフェースと、
印刷実行部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記第1の無線通信インターフェースを介して、通信機器と無線設定値を通信する設定値通信部であって、前記無線設定値は、前記第2の無線通信インターフェースを介した無線接続を前記通信機器と確立するための設定値である、前記設定値通信部と、
前記無線設定値を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介した前記無線接続を前記通信機器と確立する確立部と、
前記無線接続を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介して、前記通信機器から第1の画像データを受信する画像データ受信部と、
前記第1の画像データによって表わされる第1の画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、
前記第1の画像データが受信された後に、前記無線接続を切断するための条件として予め決められているプリンタ側切断条件が満たされるのか否かを判断する判断部と、
前記プリンタ側切断条件が満たされると判断される場合に、前記無線接続を切断する切断部と、を備え、
前記画像データ受信部は、さらに、前記プリンタ側切断条件が満たされないと判断される場合に、前記無線接続を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介して、前記通信機器から第2の画像データを受信し、
前記印刷制御部は、さらに、前記第2の画像データによって表わされる第2の画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる、プリンタ。
(項目9)
前記プリンタは、さらに、
外部機器を識別するための識別情報を格納するためのメモリを備え、
前記制御部は、さらに、
前記無線接続を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介して、前記通信機器から、前記通信機器を識別するための特定の識別情報を受信する識別情報受信部を備え、
前記判断部は、
前記特定の識別情報が前記メモリに格納されていない場合に、前記プリンタ側切断条件が満たされると判断し、
前記特定の識別情報が前記メモリに格納されている場合に、前記プリンタ側切断条件が満たされないと判断する、項目8に記載のプリンタ。
(項目10)
前記設定値通信部は、前記第1の無線通信インターフェースを介して、前記無線設定値を前記プリンタに送信し、
前記確立部は、前記プリンタが親局である無線ネットワークに前記通信機器を子局として参加させるために、前記通信機器と前記無線接続を確立し、
前記切断部は、前記プリンタ側切断条件が満たされると判断される場合に、前記無線ネットワークを消滅させることによって、前記無線接続を切断する、項目8又は9に記載のプリンタ。
2:通信システム、10:プリンタ、12:操作部、14:表示部、16:印刷実行部、20:無線LANI/F、22:NFCI/F、30:制御部、32:CPU、34:メモリ、50:携帯端末、52:操作部、54:表示部、60:無線LANI/F、62:NFCI/F、70:制御部、72:CPU、74:メモリ

Claims (14)

  1. プリンタであって、
    第1の無線通信インターフェースと、
    前記第1の無線通信インターフェースとは異なる第2の無線通信インターフェースと、
    印刷実行部と、
    前記第1の無線通信インターフェースを介して、通信機器と無線設定値を通信する設定値通信部であって、前記無線設定値は、前記第2の無線通信インターフェースを介した無線接続を前記通信機器と確立するための設定値である、前記設定値通信部と、
    前記無線設定値を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介した前記無線接続を前記通信機器と確立する確立部と、
    前記無線接続を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介して、前記通信機器から第1の画像データを受信する画像データ受信部と、
    前記第1の画像データによって表わされる第1の画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる印刷制御部と、を備え、
    前記第1の画像データが受信された後に、前記無線接続の切断が指示される場合に、前記無線接続は切断され、
    前記画像データ受信部は、さらに、前記第1の画像データが受信された後に、前記無線接続の切断が指示されない場合に、前記無線接続を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介して、前記通信機器から第2の画像データを受信し、
    前記印刷制御部は、さらに、前記第2の画像データによって表わされる第2の画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる、プリンタ。
  2. 前記第1の画像データが受信された後に、前記通信機器において前記無線接続の切断が指示される場合に、前記無線接続は切断され、
    前記画像データ受信部は、前記第1の画像データが受信された後に、前記通信機器において前記無線接続の切断が指示されない場合に、前記無線接続を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介して、前記通信機器から前記第2の画像データを受信する、請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記プリンタは、さらに、
    前記第1の画像の印刷が完了する場合に、前記無線接続を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介して、前記第1の画像の印刷が完了したことを示す印刷完了通知を前記通信機器に送信する完了通知送信部であって、前記印刷完了通知は、前記無線接続の切断を指示するための画面を前記通信機器に表示させるための通知である、前記完了通知送信部を備える、請求項2に記載のプリンタ。
  4. 前記プリンタは、さらに、
    前記無線接続を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介して、前記通信機器との通信が実行可能であるのか否かを判断する通信判断部を備え、
    前記画像データ受信部は、前記第1の画像データが受信された後に、前記無線接続の切断が指示されず、前記通信機器との通信を実行可能であると判断される場合に、前記無線接続を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介して、前記通信機器から前記第2の画像データを受信する、請求項1から3のいずれか一項に記載のプリンタ。
  5. 前記プリンタは、さらに、
    前記第1の画像データが受信された後に、前記無線接続の切断が指示される場合に、前記無線接続を切断する切断部を備える、請求項1に記載のプリンタ。
  6. 前記設定値通信部は、前記第1の無線通信インターフェースを介して、前記無線設定値を前記通信機器に送信し、
    前記確立部は、前記プリンタが親局である無線ネットワークに前記通信機器を子局として参加させるために、前記通信機器と前記無線接続を確立する、請求項1から5のいずれか一項に記載のプリンタ。
  7. 前記プリンタは、さらに、
    前記第1の画像データが受信された後に、前記無線接続の切断が指示される場合に、前記プリンタの状態を、前記親局として動作する状態から、前記親局として動作しない特定状態に変更する第1の変更部を備える、請求項6に記載のプリンタ。
  8. 前記プリンタは、さらに、
    前記第1の無線通信インターフェースを介して、前記無線設定値を前記通信機器に送信することに応じて、前記プリンタの状態を、前記親局として動作しない特定状態から、前記親局として動作する状態に変更する第2の変更部を備える、請求項6又は7に記載のプリンタ。
  9. 前記確立部は、前記プリンタの状態が前記親局として動作する状態に変更した後に、前記第2の無線通信インターフェースを介して、前記通信機器から所定の信号を受信する場合に、前記無線接続を前記通信機器と確立し、
    前記プリンタは、さらに、
    前記プリンタの状態が前記親局として動作する状態に変更した後に、前記第2の無線通信インターフェースを介して、前記通信機器から前記所定の信号を受信しない場合に、前記無線接続を確立することなく、前記プリンタの状態を、前記親局として動作する状態から、前記特定状態に変更する第3の変更部を備える、請求項8に記載のプリンタ。
  10. 前記親局として動作する状態は、Wi−Fi Direct(登録商標)方式に従ったGroup Ownerとして動作する状態を含む、請求項6から9のいずれか一項に記載のプリンタ。
  11. 前記親局として動作する状態は、前記無線ネットワークのアクセスポイントとして動作する状態を含む、請求項6から9のいずれか一項に記載のプリンタ。
  12. 前記第1の無線通信インターフェースは、NFC(Near Field Communicationの略)方式に従った無線通信を実行するためのインターフェースであり、
    前記第2の無線通信インターフェースは、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc.の略)の802.11の規格又は前記IEEEの802.11に準ずる規格に従った無線通信を実行するためのインターフェースである、請求項1から11のいずれか一項に記載のプリンタ。
  13. 前記第1の無線通信インターフェースは、NFC(Near Field Communicationの略)方式に従ったIC(Integrated Circuitの略)タグとして機能するインターフェースである、請求項1から12のいずれか一項に記載のプリンタ。
  14. プリンタに、
    前記プリンタの第1の無線通信インターフェースを介して、通信機器と無線設定値を通信する設定値通信処理であって、前記無線設定値は、前記プリンタの第2の無線通信インターフェースであって、前記第1の無線通信インターフェースとは異なる前記第2の無線通信インターフェースを介した無線接続を前記通信機器と確立するための設定値である、前記設定値通信処理と、
    前記無線設定値を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介した前記無線接続を前記通信機器と確立する確立処理と、
    前記無線接続を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介して、前記通信機器から第1の画像データを受信する画像データ受信処理と、
    前記第1の画像データによって表わされる第1の画像の印刷を前記プリンタの印刷実行部に実行させる印刷制御処理と、を実行させ、
    前記第1の画像データが受信された後に、前記無線接続の切断が指示される場合に、前記無線接続は切断され、
    前記画像データ受信処理は、さらに、前記第1の画像データが受信された後に、前記無線接続の切断が指示されない場合に、前記無線接続を利用して、前記第2の無線通信インターフェースを介して、前記通信機器から第2の画像データを受信し、
    前記印刷制御処理は、さらに、前記第2の画像データによって表わされる第2の画像の印刷を前記印刷実行部に実行させる、コンピュータプログラム。
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