JP6384342B2 - フィルム被覆部品の製造装置及び製造方法 - Google Patents

フィルム被覆部品の製造装置及び製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、基材の表面に加熱軟化したフィルム材を貼着して形成するフィルム被覆部品の製造装置及び製造方法に関し、特に、大型の車両用フィルム被覆部品の製造装置及び製造方法に関する。
例えば、特許文献1には、基材の表面に加熱軟化したフィルム材を貼着して形成するフィルム被覆部品の製造装置及び製造方法が開示されている。その製造装置及び製造方法を、図9〜図14に示す。図9〜図14に示すように、上記製造装置には、上下方向で接合、離反が可能とする上チャンバ101a、下チャンバ101bと、各チャンバに接続された真空回路及び空気回路104と、当該回路に接続された真空タンク105、圧空タンク106と、上チャンバ101a内に装着されたヒータ107と、下チャンバ101b内に昇降可能に配設されたテーブル108と、上チャンバ101aを昇降させる上チャンバ駆動装置101cと、テーブル108を昇降させるテーブル駆動装置101dとを備えている。
また、上記フィルム被覆部品の製造方法は、以下に述べる工程から構成されている。すなわち、図9に示すように、離反した上チャンバ101a、下チャンバ101b内に基材102及びフィルム材103をセットする(セット工程)。次に、図10に示すように、上チャンバ101aを下降させ、上下チャンバを接合させて各室内を閉塞状態としたうえで、各室内を大気圧状態から、真空タンク105により共に真空状態に吸引する(真空吸引工程)。次に、図11に示すように、上下チャンバの室内を真空状態に吸引しながらヒータ107を点灯させてフィルム材103の加熱を行う(フィルム加熱工程)。このとき、加熱軟化されたフィルム材103の過剰な垂れ下りを防止するため、気体供給室109に貯留した気体を下チャンバ101b内へ送り込み、上下チャンバの室内における気圧差を調整する。次に、図12に示すように、下チャンバ101b内のテーブル108を所定の位置まで上昇させる(テーブル上昇工程)。次に、図13に示すように、上チャンバ101a内の真空を開放し大気を入れることによって、フィルム材103を基材102に押し付けて貼着させる(フィルム貼り込み工程)。このとき、下チャンバb内は、真空状態のままである。なお、フィルム材103の基材102への密着性を高めるため、圧空タンク106を開放して大気圧以上の気体を上チャンバ101a内へ送り込むこともできる。次に、図14に示すように、フィルム材103の基材102への貼着が完了すると、ヒータ107を消灯し、下チャンバ101b内の真空を開放して大気圧状態に戻して、上チャンバ101aを上昇させ、基材102にフィルム材103が被覆された製品を取り出す(製品取出し工程)。
特開2002−67137号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたフィルム被覆部品の製造装置及び製造方法には、以下の問題があった。
すなわち、図13に示すフィル貼り込み工程において、上チャンバ101a内を大気圧以上に開放した際には、下チャンバb内は真空状態のままであるので、上下チャンバ内の気圧差により、テーブル108に対して下方へ押し下げる荷重が作用する。そのため、その荷重に耐えうる押し上げ能力を持ったテーブル駆動装置101dが必要となる。
特に、近年、車両用部品の大型化、一体化に伴い、大型のフィルム被覆部品に対応する要請が高い。そのため、テーブル108の平面サイズを大きくした場合、テーブル面積に比例した過大な押し下げ荷重がテーブル108に作用するので、テーブル駆動装置101dは大型の油圧シリンダ等を備えた大掛りな装置とならざるを得ず、設備コスト及び設置スペースが大幅に増大する問題があった。
また、テーブル駆動装置101dの押し上げ能力が不足する場合には、圧空タンク106等を使用して大気圧以上の圧力をフィルム材103に作用させても、テーブル108が下降してしまうことにより、成形不良や設備故障の発生原因となりやすい問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、テーブル駆動装置によって所定位置に上昇したテーブル上に載置された基材の表面に、上チャンバと下チャンバとの間に把持されて加熱軟化したフィルム材を気圧差により貼着させるフィルム被覆部品の製造装置及び製造方法において、テーブル駆動装置の簡素化に基づく設備コスト及び設置スペースを低減できると共に、成形不良や設備故障を回避できることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係るフィルム被覆部品の製造装置及び製造方法は、次のような構成を有している。
(1)上下方向で接合、離反が可能とする上チャンバ及び下チャンバと、各チャンバに接続された真空回路及び空気回路と、前記上チャンバ内又は前記下チャンバ内に装着されたヒータと、前記下チャンバ内に昇降可能に配設されたテーブルと、前記テーブルを昇降させるテーブル駆動装置とを備え、前記テーブル駆動装置によって所定位置に上昇した前記テーブル上に載置された基材の表面に、前記上チャンバと前記下チャンバとの間に把持されて加熱軟化したフィルム材を気圧差により貼着させるフィルム被覆部品の製造装置であって、
前記テーブル駆動装置によって前記テーブルを所定位置に上昇させた後、前記下チャンバの真空回路を停止させると同時に当該下チャンバの空気回路を作動させ、その後に、前記上チャンバの前記真空回路を停止させると同時に当該上チャンバの空気回路を作動させる制御部を備えたことを特徴とする。
本発明においては、テーブル駆動装置によってテーブルを所定位置に上昇させた後、下チャンバの真空回路を停止させると同時に当該下チャンバの空気回路を作動させる制御部を備えるので、フィルム貼り込み前に、上チャンバ内を真空状態に保持したまま下チャンバ内を大気開放させることができる。そのため、下チャンバ内のテーブルには、テーブル駆動装置の押し上げ力に加えて、気圧差に基づく上方へ持ち上げる力が作用する。そのため、フィルム貼り込み時において、テーブル駆動装置の押し上げ能力を下チャンバ内の大気圧によって補強することができる。
また、制御部は、その後に、上チャンバの真空回路を停止させると同時に当該上チャンバの空気回路を作動させるので、下チャンバ内を大気圧状態としたうえで、上チャンバ内を大気開放させることができる。そのため、フィルム貼り込み時に、例えば、圧空タンク等を使用して大気圧以上の圧力をフィルム材に作用させても、上下チャンバ内の気圧差が零又は微小であり、テーブルを下方へ押圧する荷重は僅かである。したがって、テーブル駆動装置の押し上げ能力が小さくても、テーブルが簡単に下降せず、成形不良や設備故障の発生を回避することができる。
その結果、成形不良や設備故障の発生を回避しつつ、テーブル駆動装置の簡素化を図ることができる。
よって、本発明によれば、テーブル駆動装置の簡素化に基づく設備コスト及び設置スペースを低減できると共に、成形不良や設備故障を回避できる。
(2)(1)に記載されたフィルム被覆部品の製造装置において、
前記テーブルには、前記基材を包囲するように上方へ突設された外壁部を備え、当該外壁部は、前記テーブルを所定位置へ上昇させたとき、前記外壁部と前記下チャンバとがシール部材を介して密接するように形成されていることを特徴とする。
本発明においては、テーブルには、基材を包囲するように上方へ突設された外壁部を備え、当該外壁部は、テーブルを所定位置へ上昇させたとき、外壁部と下チャンバとがシール部材を介して密接するように形成されているので、下チャンバ内を大気開放した後に、フィルム材と基材を載置したテーブルとの間に、外壁部に包囲され、かつ真空状態に保持された気密空間が形成される。そのため、その後に、上チャンバ内を大気開放することによって、上下チャンバ内の気圧差が零又は微小となっても、上チャンバ内と気密空間内との間の気圧差によって、フィルム材を基材の表面に押し付けて貼着させることができる。
また、上記気密空間は、テーブルを所定位置へ上昇させたとき、外壁部と下チャンバとがシール部材を介して密接して形成されるので、下チャンバの真空回路によって吸引された真空状態を気密空間内にそのまま保存させることができる。また、テーブルは、下チャンバ内の大気圧によって上方へ押し上げられるので、テーブル駆動装置の押し上げ能力が小さくても、気密空間は、エア漏れが発生しにくく、その真空状態を保持させることができる。
その結果、テーブル駆動装置の簡素化に基づく設備コスト及び設置スペースを低減できると共に、成形不良や設備故障をより一層回避できる。
(3)(2)に記載されたフィルム被覆部品の製造装置において、
前記下チャンバには、前記気密空間に連通する第2の真空回路を備え、前記制御部は、フィルム貼り込み時に前記第2の真空回路を作動させることを特徴とする。
本発明においては、下チャンバには、気密空間に連通する第2の真空回路を備え、制御部は、フィルム貼り込み時に第2の真空回路を作動させるので、大型又は複雑な形状のフィルム被覆部品のフィルム貼り込み時においても、気密空間の真空状態を保持又は向上させることができる。そのため、大型又は複雑な形状の基材に対してフィルム材を過不足なく押し付けて、確実に貼着させることができる。
その結果、大型又は複雑な形状のフィルム被覆部品に対して、テーブル駆動装置の簡素化に基づく設備コスト及び設置スペースを低減できると共に、成形不良や設備故障をより一層回避できる。
(4)上下方向で接合、離反が可能とする上チャンバ及び下チャンバと、各チャンバに接続された真空回路及び空気回路と、前記上チャンバ内又は前記下チャンバ内に装着されたヒータと、前記下チャンバ内に昇降可能に配設されたテーブルと、前記テーブルを昇降させるテーブル駆動装置とを備え、前記テーブル駆動装置によって所定位置に上昇した前記テーブル上に載置された基材の表面に、前記上チャンバと前記下チャンバとの間に把持されて加熱軟化したフィルム材を気圧差により貼着させるフィルム貼り込み工程を有するフィルム被覆部品の製造方法であって、
前記フィルム貼り込み工程は、前記上チャンバ内を真空状態に保持したまま前記下チャンバ内を大気開放する下チャンバ大気開放工程の後に、前記上チャンバ内を大気開放することを特徴とする。
本発明においては、フィルム貼り込み工程は、上チャンバ内を真空状態に保持したまま下チャンバ内を大気開放する下チャンバ大気開放工程の後に、上チャンバ内を大気開放するので、フィルム貼り込み前に、上チャンバ内を真空状態に保持したまま下チャンバ内を大気開放させることができる。そのため、下チャンバ内のテーブルには、テーブル駆動装置の押し上げ力に加えて、気圧差に基づく上方へ持ち上げる力が作用する。したがって、フィルム貼り込み時において、テーブル駆動装置の押し上げ能力を下チャンバ内の大気圧によって補強することができる。
また、フィルム貼り込み工程は、下チャンバ内を大気開放した後に、上チャンバ内を大気開放するので、フィルム貼り込み時に、例えば、圧空タンク等を使用して大気圧以上の圧力をフィルム材に作用させても、上下チャンバ内の気圧差が零又は微小であり、テーブルを下方へ押圧する荷重は僅かである。そのため、テーブル駆動装置の押し上げ能力が小さくても、テーブルが簡単に下降せず、成形不良や設備故障の発生を回避することができる。
その結果、成形不良や設備故障の発生を回避しつつ、テーブル駆動装置の簡素化を図ることができる。
よって、本発明によれば、テーブル駆動装置の簡素化に基づく設備コスト及び設置スペースを低減できると共に、成形不良や設備故障を回避できる。
(5)(4)に記載されたフィルム被覆部品の製造方法において、
前記テーブルには、前記基材を包囲するように上方へ突設された外壁部を備え、前記テーブルを所定位置へ上昇させたとき、前記外壁部と前記下チャンバとをシール部材を介して密接させることを特徴とする。
本発明においては、テーブルには、基材を包囲するように上方へ突設された外壁部を備え、テーブルを所定位置へ上昇させたとき、外壁部と下チャンバとをシール部材を介して密接させるので、下チャンバ内を大気開放した後に、フィルム材と基材を載置したテーブルとの間に、外壁部に包囲され、かつ真空状態に保持された気密空間が形成される。そのため、その後に、上チャンバ内を大気開放することによって、上下チャンバ内の気圧差が零又は微小となっても、上チャンバ内と気密空間内との間の気圧差によって、フィルム材を基材の表面に押し付けて貼着させることができる。
また、上記気密空間は、テーブルを所定位置へ上昇させたとき、外壁部と下チャンバとがシール部材を介して密接して形成されるので、下チャンバの真空回路によって吸引された真空状態を気密空間内にそのまま保存させることができる。また、テーブルは、下チャンバ内の大気圧によって上方へ押し上げられるので、テーブル駆動装置の押し上げ能力が小さくても、気密空間は、エア漏れが発生しにくく、その真空状態を保持させることができる。
その結果、テーブル駆動装置の簡素化に基づく設備コスト及び設置スペースを低減できると共に、成形不良や設備故障をより一層回避できる。
(6)(5)に記載されたフィルム被覆部品の製造方法において、
前記下チャンバには、前記気密空間に連通する第2の真空回路を備え、前記フィルム貼り込み工程にて前記第2の真空回路を作動させることを特徴とする。
本発明においては、下チャンバには、気密空間に連通する第2の真空回路を備え、フィルム貼り込み工程にて第2の真空回路を作動させるので、大型又は複雑な形状のフィルム被覆部品のフィルム貼り込み工程においても、気密空間の真空状態を保持又は向上させることができる。そのため、大型又は複雑な形状の基材に対してフィルム材を過不足なく押し付けて、確実に貼着させることができる。
その結果、大型又は複雑な形状のフィルム被覆部品に対して、テーブル駆動装置の簡素化に基づく設備コスト及び設置スペースを低減できると共に、成形不良や設備故障をより一層回避できる。
本発明によれば、テーブル駆動装置によって所定位置に上昇したテーブル上に載置された基材の表面に、上チャンバと下チャンバとの間に把持されて加熱軟化したフィルム材を気圧差により貼着させるフィルム被覆部品の製造装置及び製造方法において、テーブル駆動装置の簡素化に基づく設備コスト及び設置スペースを低減できると共に、成形不良や設備故障を回避できる。
本発明の実施形態に係るフィルム被覆部品の製造装置の基材及びフィルム材セット時における模式的断面図である。 図1に示す製造装置の真空吸引及びフィルム材加熱時における模式的断面図である。 図1に示す製造装置のテーブル上昇時における模式的断面図である。 図1に示す製造装置の下チャンバ大気開放時における模式的断面図である。 図1に示す製造装置の上チャンバ大気開放時における模式的断面図である。 図1に示す製造装置の製品取出し時における模式的断面図である。 本発明の実施形態に係るフィルム被覆部品の製造方法におけるフォローチャート図である。 図4に示す製造装置の変形例における模式的断面図である。 特許文献1に記載されたフィルム被覆部品の製造装置の基材及びフィルム材セット時における模式的断面図である。 図9に示す製造装置の真空吸引時における模式的断面図である。 図9に示す製造装置のフィルム材加熱時における模式的断面図である。 図9に示す製造装置のテーブル上昇時における模式的断面図である。 図9に示す製造装置の上チャンバ大気開放時における模式的断面図である。 図9に示す製造装置の製品取出し時における模式的断面図である。
次に、本発明に係る実施形態であるフィルム被覆部品の製造装置及び製造方法について、図面を参照して詳細に説明する。はじめに、本実施形態に係るフィルム被覆部品の製造装置における全体構造を説明し、その後、本製造装置を使用して基材の表面に加熱軟化したフィルム材を貼着して形成するフィルム被覆部品の製造方法について、詳細に説明する。
<フィルム被覆部品の製造装置における全体構造>
まず、本実施形態に係るフィルム被覆部品の製造装置における全体構造を、図1〜図6を用いて説明する。図1に、本発明の実施形態に係るフィルム被覆部品の製造装置の基材及びフィルム材セット時における模式的断面図を示す。図2に、図1に示す製造装置の真空吸引及びフィルム材加熱時における模式的断面図を示す。図3に、図1に示す製造装置のテーブル上昇時における模式的断面図を示す。図4に、図1に示す製造装置の下チャンバ大気開放時における模式的断面図を示す。図5に、図1に示す製造装置の上チャンバ大気開放時における模式的断面図を示す。図6に、図1に示す製造装置の製品取出し時における模式的断面図を示す。
図1〜図6に示すように、本実施形態に係るフィルム被覆部品の製造装置10には、上下方向で接合、離反が可能とする上チャンバ1及び下チャンバ2と、各チャンバに接続された真空回路11、21及び空気回路12、22と、上チャンバ1内に装着されたヒータ3と、下チャンバ2内に昇降可能に配設されたテーブル4と、テーブルを昇降させるテーブル駆動装置5とを備えている。
また、本製造装置10には、テーブル駆動装置5によってテーブル4を所定位置に上昇させた後、下チャンバ2の真空回路21を停止させると同時に当該下チャンバ2の空気回路22を作動させ、その後に、上チャンバ1の真空回路11を停止させると同時に当該上チャンバ1の空気回路12を作動させるように制御する制御部8を備えている。
(上チャンバ)
上チャンバ1は、下方が開放されたボックス状の成形室であり、その側壁に真空回路11が接続され、その上壁に空気回路12が接続されている。真空回路11は、開閉バルブを介して真空ポンプ(図示せず)と連通されている。真空回路11を作動させると、上チャンバ1内は大気圧状態から真空状態に吸引される。空気回路12は、開閉バルブを介して外気と連通されている。空気回路12を作動させると、上チャンバ1内は大気圧状態に戻される。なお、空気回路12には、切替バルブを介して圧空タンク(図示せず)と連通され、必要に応じて、上チャンバ1内に大気圧以上の気体を送り込むことができる。また、上チャンバ1の側壁には、圧力調整弁15が取り付けられ、上チャンバ1内の気圧を調整することができる。
また、上チャンバ1には、フィルム材Fを加熱軟化させる赤外線ヒータ(ヒータ)3が装着されている。ヒータ3は、天井に沿って複数個配置され、ヒータ3の隙間には、フィルム材Fの温度を計測する放射温度計14が配設されている。なお、ヒータ3は、上チャンバ1と下チャンバ2の両方に装着しても、下チャンバ2のみに装着してもよい。
また、上チャンバ1の側壁下端には、シート状に形成されたフィルム材Fの端縁を気密状に押えるフィルム押え部13が形成されている。フィルム押え部13は、上チャンバ1の側壁内外へ水平状に突出されている。フィルム押え部13の下面(フィルム材Fとの当接面)は、平坦面に形成されている。
(下チャンバ)
下チャンバ2は、上方が開放されたボックス状の成形室であり、その側壁に真空回路21と空気回路22とが接続されている。真空回路21は、開閉バルブを介して真空ポンプ(図示せず)と連通されている。真空回路21を作動させると、下チャンバ1内は大気圧状態から真空状態に吸引される。空気回路22は、開閉バルブを介して外気と連通されている。空気回路22を作動させると、下チャンバ2内は大気圧状態に戻される。なお、下チャンバ2の側壁には、圧力調整弁24が取り付けられ、下チャンバ2内の気圧を調整することができる。
また、下チャンバ2の側壁上端には、シート状に形成されたフィルム材Fの端縁を気密状に受けるフィルム受け部23が形成されている。フィルム受け部23は、上チャンバ1のフィルム押え部13に対応する大きさで形成され、下チャンバ2の側壁内外へ水平状に突出されている。フィルム受け部23の上面(フィルム材Fとの当接面)は、平坦面に形成されている。上チャンバ1と下チャンバ2とを接合させたとき、フィルム押え部13とフィルム受け部23とを密着させて両室内の気密性を高める。
(テーブル、テーブル駆動装置)
テーブル4は、略矩形状の板状台であって、その上端中央部に基材Kを載置する基材受け治具44が形成されている。また、テーブル4には、基材Kを包囲するように上方へ突設された外壁部41を備えている。テーブル4を所定位置へ上昇させたとき、外壁部41の上面と下チャンバ2のフィルム受け部23の下面とがシール部材42を介して密接し、フィルム貼り込み時に、フィルム材Fと基材Kを載置したテーブル4との間に、外壁部41に包囲され、かつ真空状態に保持された気密空間6が形成される(図4を参照)。なお、テーブル4と外壁部41との締結部にも、シール部材43が適宜嵌装されている。
また、テーブル4の下端中央部には、テーブル駆動装置5が連結されている。テーブル駆動装置5は、下チャンバ2内に収納されている。テーブル駆動装置5には、小型化及び簡素化を図るべく、例えば、シザーリフタを使用することができる。
<フィルム被覆部品の製造方法>
次に、本発明に係る実施形態であるフィルム被覆部品の製造方法を、図1〜図7を用いて説明する。図7に、本発明の実施形態に係るフィルム被覆部品の製造方法におけるフォローチャート図を示す。
先ず、図7のステップS1に示すように、上チャンバ1と下チャンバ2とを所定距離だけ離反させて、基材K及びフィルム材Fをチャンバ内の所定位置にセットする(図1を参照)。ステップS1は、セット工程に該当する。具体的には、テーブル駆動装置5によって、テーブル4を所定の位置(外壁部41の上面が、フィルム受け部23の下面に当接する位置)まで上昇させたうえで、基材Kを基材受け治具44に載置し、その後、テーブル4を原位置まで下降させて、フィルム材Fの端縁をフィルム受け部23に載置して接着させる。なお、基材Kは、ポリプロピレン樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂など樹脂製で、予め所定の形状に形成されている。フィルム材Fは、例えば、木目模様等が印刷されたシート状の加飾用フィルム材であって、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂などの樹脂製である。フィルム材Fの下面には、粘着剤が均一に塗布されている。
次に、図7のステップS2に示すように、上下チャンバを気密状に接合させた上で、上チャンバ1内及び下チャンバ2内を真空吸引しながら、フィルム材Fを加熱する(図2を参照)。ステップS2は、真空吸引工程とフィルム加熱工程に該当する。具体的には、上チャンバ1を下降させてから、フィルム受け部23とフィルム押え部13とを密着させる。これによって、上チャンバ1内と下チャンバ2内とをシール部材Fを境にして密封する。次に、ヒータ3を点灯させるとともに、上チャンバ1に接続された真空回路11と、下チャンバ2に接続された真空回路21とをそれぞれ作動させて、両チャンバ内の大気を吸引して真空状態(例えば、100〜50Pa程度)まで気圧を低下させる。真空状態に到達する間に、ヒータ3を点灯することによってフィルム材Fを加熱軟化させる。このとき、上チャンバ1の空気回路12と、下チャンバ2の空気回路22とは、共に停止されている。なお、フィルム材Fの過剰な垂れ下りを防止するため、上チャンバ1の圧力調整弁15又は下チャンバ2の圧力調整弁24を作動させて、上下チャンバ内の気圧差を調整する場合がある。
次に、図7のステップS3に示すように、テーブル4を所定の位置まで上昇させる(図3を参照)。ステップS3は、テーブル上昇工程に該当する。具体的には、上チャンバ1内及び下チャンバ2内の真空状態と、ヒータ3のフィルム材Fに対する加熱温度とを確認して、それぞれ所定値内に到達したときに、テーブル駆動装置5を作動させる。この段階では、両チャンバの真空回路11、21は、それぞれ作動させた状態である。
次に、図7のステップS4に示すように、下チャンバ2内を大気開放させる(図4を参照)。ステップS4は、本実施形態で新たに追加した下チャンバ大気開放工程である。具体的には、下チャンバ2に接続した真空回路21を停止させると同時に当該下チャンバ2の空気回路22を作動させる。この段階では、上チャンバ1の真空回路11は、作動させた状態である。したがって、上チャンバ1内を真空状態に保持したまま下チャンバ2内のみを大気開放させる。そのため、下チャンバ2内のテーブル4には、テーブル駆動装置5の持上げ力f2に加えて、気圧差に基づく上方へ持ち上げる力f1が作用する。このとき、テーブル4に形成された外壁部41の上面と下チャンバ2のフィルム受け部23の下面とがシール部材42を介して上下方向で密接し、フィルム材Fと基材Kを載置したテーブル4との間に、外壁部41に包囲され、かつ真空状態に保持された気密空間6が形成される。
次に、図7のステップS5に示すように、上チャンバ1内を大気開放させる(図5を参照)。ステップS5は、フィルム貼り込み工程に該当する。具体的には、上チャンバ1に接続した真空回路11を停止させると同時に当該上チャンバ1の空気回路12を作動させる。上チャンバ1内を大気開放することによって、上チャンバ1内と気密空間6内との間で、気圧差が生じる。この気圧差に基づく押圧力f3よって、フィルム材Fを基材Kの表面に押し付けて貼着させる。なお、上チャンバ1内には、大気圧以上の気体を送り込むこともできる。この場合においても、テーブル4は、下チャンバ2内の大気圧によって上方へ押圧されているので、テーブル4は簡単に下降せず、気密空間6内のシール性を維持することができる。
次に、図7のステップS6に示すように、フィルム材Fの基材Kへの貼着が完了したら、フィルム被覆部品Wの製品を取り出す(図6を参照)。ステップS6は、製品取出し工程に該当する。具体的には、ヒータ3を消灯し、上チャンバ1を所定高さまで上昇させた上で、フィルム材Fの外周縁をカットして、フィルム被覆部品Wの製品を上下チャンバの外へ取り出す。以上、詳細に説明したように、上記ステップS1〜S6を経て、本実施形態に係るフィルム被覆部品Wを製造することができる。
なお、本実施形態は、本発明の要旨を変更しない範囲で変更することが可能なことは言うまでもない。例えば、図8に示すように、フィルム被覆部品の製造装置10Bは、テーブル4を所定位置へ上昇させたとき、外壁部41とフィルム受け部23とがシール部材42を介して密接するように形成され、また、下チャンバ2のフィルム受け部23には、気密空間6と連通する第2の真空回路61を備え、制御部8は、フィルム貼り込み時に第2の真空回路61を作動させてもよい。
<作用効果>
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係るフィルム被覆部品Wの製造装置10によれば、テーブル駆動装置5によってテーブル4を所定位置に上昇させた後、下チャンバ2に接続した真空回路21を停止させると同時に当該下チャンバ2の空気回路22を作動させる制御部8を備えるので、フィルム貼り込み前に、上チャンバ1内を真空状態に保持したまま下チャンバ2内を大気開放させることができる。そのため、下チャンバ2内のテーブル4には、テーブル駆動装置5の押し上げ力f2に加えて、気圧差に基づく上方へ持ち上げる力f1が作用する。そのため、フィルム貼り込み時において、テーブル駆動装置5の押し上げ能力を下チャンバ2内の大気圧によって補強することができる。
また、制御部8は、その後に、上チャンバ1に接続した真空回路11を停止させると同時に当該上チャンバ1の空気回路12を作動させるので、下チャンバ2内を大気圧状態としたうえで、上チャンバ1内を大気開放させることができる。そのため、フィルム貼り込み時に、例えば、圧空タンク等を使用して大気圧以上の圧力をフィルム材Fに作用させても、上下チャンバ内の気圧差が零又は微小であり、テーブル4を下方へ押圧する荷重は僅かである。したがって、テーブル駆動装置5の押し上げ能力が小さくても、テーブル4が簡単に下降せず、成形不良や設備故障の発生を回避することができる。
その結果、成形不良や設備故障の発生を回避しつつ、テーブル駆動装置5の簡素化を図ることができる。
よって、本実施形態によれば、テーブル駆動装置5の簡素化に基づく設備コスト及び設置スペースを低減できると共に、成形不良や設備故障を回避できる。
また、本実施形態によれば、テーブル4には、基材Kを包囲するように上方へ突設された外壁部41を備え、当該外壁部41は、テーブル4を所定位置へ上昇させたとき、外壁部41と下チャンバ2のフィルム受け部23とがシール部材42を介して密接するように形成されているので、下チャンバ2内を大気開放した後に、フィルム材Fと基材Kを載置したテーブル4との間に、外壁部41に包囲され、かつ真空状態に保持された気密空間6が形成される。そのため、その後に、上チャンバ1内を大気開放することによって、上下チャンバ内の気圧差が零又は微小となっても、上チャンバ1内と気密空間6内との間の気圧差によって、フィルム材Fを基材Kの表面に押し付けて貼着させることができる。
また、上記気密空間6は、テーブル4を所定位置へ上昇させたとき、外壁部41と下チャンバ2のフィルム受け部23とがシール部材42を介して密接して形成されるので、下チャンバ2に接続された真空回路21によって吸引された真空状態を気密空間6内にそのまま保存させることができる。また、テーブル4は、下チャンバ2内の大気圧によって上方へ押し上げられるので、テーブル駆動装置5の押し上げ能力が小さくても、気密空間6は、エア漏れが発生しにくく、その真空状態を保持させることができる。
その結果、テーブル駆動装置5の簡素化に基づく設備コスト及び設置スペースを低減できると共に、成形不良や設備故障をより一層回避できる。
また、本実施形態によれば、下チャンバ2のフィルム受け部23には、気密空間6に連通する第2の真空回路61を備え、制御部8は、フィルム貼り込み時に第2の真空回路61を作動させるので、大型又は複雑な形状のフィルム被覆部品のフィルム貼り込み時においても、気密空間の真空状態を保持又は向上させることができる。そのため、大型又は複雑な形状の基材に対してフィルム材を過不足なく押し付けて、確実に貼着させることができる。
その結果、大型又は複雑な形状のフィルム被覆部品に対して、テーブル駆動装置の簡素化に基づく設備コスト及び設置スペースを低減できると共に、成形不良や設備故障をより一層回避できる。
また、他の実施形態に係るフィルム被覆部品の製造方法によれば、フィルム貼り込み工程S5は、上チャンバ1内を真空状態に保持したまま下チャンバ2内を大気開放する下チャンバ大気開放工程S4の後に、上チャンバ1内を大気開放するので、フィルム貼り込み前に、上チャンバ1内を真空状態に保持したまま下チャンバ2内を大気開放させることができる。そのため、下チャンバ2内のテーブル4には、テーブル駆動装置5の押し上げ力f2に加えて、気圧差に基づく上方へ持ち上げる力f1が作用する。したがって、フィルム貼り込み時において、テーブル駆動装置5の押し上げ能力を下チャンバ2内の大気圧によって補強することができる。
また、フィルム貼り込み工程S5は、下チャンバ2内を大気開放した後に、上チャンバ1内を大気開放するので、フィルム貼り込み時に、例えば、圧空タンク等を使用して大気圧以上の圧力をフィルム材Fに作用させても、上下チャンバ内の気圧差が零又は微小であり、テーブル4を下方へ押圧する荷重は僅かである。そのため、テーブル駆動装置5の押し上げ能力が小さくても、テーブル4が簡単に下降せず、成形不良や設備故障の発生を回避することができる。
その結果、成形不良や設備故障の発生を回避しつつ、テーブル駆動装置5の簡素化を図ることができる。
よって、本他の実施形態によれば、テーブル駆動装置5の簡素化に基づく設備コスト及び設置スペースを低減できると共に、成形不良や設備故障を回避できる。
本他の実施形態によれば、テーブル4には、基材Kを包囲するように上方へ突設された外壁部41を備え、テーブル4を所定位置へ上昇させたとき、外壁部41と下チャンバ2のフィルム受け部23とをシール部材42を介して密接させるので、下チャンバ2内を大気開放した後に、フィルム材Fと基材Kを載置したテーブル4との間に、外壁部41に包囲され、かつ真空状態に保持された気密空間6が形成される。そのため、その後に、上チャンバ1内を大気開放することによって、上下チャンバ内の気圧差が零又は微小となっても、上チャンバ1内と気密空間6内との間の気圧差によって、フィルム材Fを基材Kの表面に押し付けて貼着させることができる。
また、上記気密空間6は、テーブル4を所定位置へ上昇させたとき、外壁部41とフィルム受け部23とがシール部材42を介して密接して形成されるので、下チャンバ2に接続された真空回路21によって吸引された真空状態を気密空間6内にそのまま保存させることができる。また、テーブル4は、下チャンバ2内の大気圧によって上方へ押し上げられるので、テーブル駆動装置5の押し上げ能力が小さくても、気密空間6は、エア漏れが発生しにくく、その真空状態を保持させることができる。
その結果、テーブル駆動装置5の簡素化に基づく設備コスト及び設置スペースを低減できると共に、成形不良や設備故障をより一層回避できる。
また、本他の実施形態によれば、下チャンバ2のフィルム受け部23には、気密空間6に連通する第2の真空回路61を備え、フィルム貼り込み工程S5にて第2の真空回路61を作動させるので、大型又は複雑な形状のフィルム被覆部品Wのフィルム貼り込み工程S5においても、気密空間6の真空状態を保持又は向上させることができる。そのため、大型又は複雑な形状の基材Kに対してフィルム材Fを過不足なく押し付けて、確実に貼着させることができる。
その結果、大型又は複雑な形状のフィルム被覆部品Wに対して、テーブル駆動装置5の簡素化に基づく設備コスト及び設置スペースを低減できると共に、成形不良や設備故障をより一層回避できる。
本発明は、基材の表面に加熱軟化したフィルム材を貼着して形成するフィルム被覆部品の製造装置及び製造方法として、特に、大型の車両用フィルム被覆部品の製造装置及び製造方法として利用できる。
1 上チャンバ
2 下チャンバ
3 赤外線ヒータ(ヒータ)
4 テーブル
5 テーブル駆動装置
6 気密空間
10 製造装置
11、21 真空回路
12、22 空気回路
13 フィルム押え部
23 フィルム受け部
41 外壁部
61 第2の真空回路
F フィルム材
K 基材
W フィルム被覆部品

Claims (4)

  1. 上下方向で接合、離反が可能とする上チャンバ及び下チャンバと、各チャンバに接続された真空回路及び空気回路と、前記上チャンバ内又は前記下チャンバ内に装着されたヒータと、前記下チャンバ内に昇降可能に配設されたテーブルと、前記テーブルを昇降させるテーブル駆動装置とを備え、前記テーブル駆動装置によって所定位置に上昇した前記テーブル上に載置された基材の表面に、前記上チャンバと前記下チャンバとの間に把持されて加熱軟化したフィルム材を気圧差により貼着させるフィルム被覆部品の製造装置であって、
    前記テーブル駆動装置によって前記テーブルを所定位置に上昇させた後、前記下チャンバの真空回路を停止させると同時に当該下チャンバの空気回路を作動させ、その後に、前記上チャンバの前記真空回路を停止させると同時に当該上チャンバの空気回路を作動させる制御部を備えたこと
    前記テーブルには、前記基材を包囲するように上方へ突設された外壁部を備え、当該外壁部は、前記テーブルを所定位置へ上昇させたとき、前記外壁部と前記下チャンバとがシール部材を介して密接し、フィルム貼り込み時に、前記フィルム材と前記テーブルとの間に前記外壁部に包囲され、かつ真空状態に保持された気密空間が形成されることを特徴とするフィルム被覆部品の製造装置。
  2. 請求項に記載されたフィルム被覆部品の製造装置において、
    前記下チャンバには、前記気密空間に連通する第2の真空回路を備え、前記制御部は、フィルム貼り込み時に前記第2の真空回路を作動させることを特徴とするフィルム被覆部品の製造装置。
  3. 上下方向で接合、離反が可能とする上チャンバ及び下チャンバと、各チャンバに接続された真空回路及び空気回路と、前記上チャンバ内又は前記下チャンバ内に装着されたヒータと、前記下チャンバ内に昇降可能に配設されたテーブルと、前記テーブルを昇降させるテーブル駆動装置とを備え、前記テーブル駆動装置によって所定位置に上昇した前記テーブル上に載置された基材の表面に、前記上チャンバと前記下チャンバとの間に把持されて加熱軟化したフィルム材を気圧差により貼着させるフィルム貼り込み工程を有するフィルム被覆部品の製造方法であって、
    前記フィルム貼り込み工程は、前記上チャンバ内を真空状態に保持したまま前記下チャンバ内を大気開放する下チャンバ大気開放工程の後に、前記上チャンバ内を大気開放すること
    前記テーブルには、前記基材を包囲するように上方へ突設された外壁部を備え、当該外壁部は、前記テーブルを所定位置へ上昇させたとき、前記外壁部と前記下チャンバとがシール部材を介して密接し、フィルム貼り込み時に、前記フィルム材と前記テーブルとの間に前記外壁部に包囲され、かつ真空状態に保持された気密空間が形成されることを特徴とするフィルム被覆部品の製造方法。
  4. 請求項に記載されたフィルム被覆部品の製造方法において、
    前記下チャンバには、前記気密空間に連通する第2の真空回路を備え、前記フィルム貼り込み工程にて前記第2の真空回路を作動させることを特徴とするフィルム被覆部品の製造方法。
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