JP6383215B2 - インダクタおよびその製造方法 - Google Patents

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本発明は、磁芯とコイルを備えたインダクタおよびその製造方法に関する。
軟磁性からなる磁性体に複数の貫通孔部を形成して導体を挿入し、磁性体の両主面にて貫通孔部の導体同士を接続することで、数ターンの螺旋状に周回したコイルが構成される技術として、例えば特許文献1に開示された技術がある。
特許文献1では、扁平形状を有する軟磁性金属粉末をバインダ成分によって結着させた磁芯であり、弾性を有する磁芯であって、60体積%以上の軟磁性金属粉末と、10体積%以上かつ25体積%以下の空孔部とを含んでおり、バインダ成分は酸化ケイ素を主成分としている磁芯に貫通孔部が形成されており、コイルの貫通部が貫通孔部を貫通した構成を有したインダクタが開示されている。
特許第5474251号公報
特許文献1では、コイルの貫通部の直径が貫通孔部の直径より大きい場合、コイルの貫通部は貫通孔部の内壁を弾性変形させるようにして貫通孔部を貫通し、コイルは貫通孔部の内壁が貫通部に加える押圧力によって保持される。
つまり、コイルの外周に磁芯が密着するように構成される場合がある。コイルに電流が印加されると、コイルに近い部分の磁芯ほど大きな磁束が発生するため、コイルと磁芯が密着していない構成に比べて、コイル周辺の磁芯が磁気飽和する恐れがある。このような局所的な磁気飽和が生じると、直流重畳電流に対して、インダクタンスが急激に変化するという課題がある。
また、直流抵抗値を低減するためには、コイルの線幅を大きくする必要がある。コイルの線幅を大きくすることでコイルの断面積を大きくした場合、コイルの貫通部の直径と貫通孔部の直径との差が小さくなり、場合によってはコイルの貫通部の直径が貫通孔部の直径と同一もしくはそれ以上となる。
貫通孔部の直径よりコイルの貫通部の直径が大きい場合、挿入時の押圧力による磁芯の塑性変形できる範囲が大きくないため挿入が困難となるという課題がある。
そこで本発明は、コイル周辺の磁気飽和を抑制し、断面積の大きなコイルであっても貫通部を磁性体の孔部に容易に挿入できるインダクタおよびその製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明のインダクタは扁平形状を有する軟磁性金属粉末をバインダ成分によって結着させて弾性を有した磁性体と、コイルを備え、前記磁性体は孔部と、前記孔部の一部と接続するスリットを有し、前記コイルは前記孔部を貫通する貫通部を有し、前記孔部と前記スリットが接続する結合部の幅は、前記結合部の幅と平行な前記貫通部の最大幅以下であることを特徴とする。
また、本発明の前記磁性体は複数の前記孔部を有し、前記コイルは連結部と複数の前記貫通部を有し、前記貫通部は前記孔部を貫通しており、前記連結部は前記磁性体の対向する平面上において前記貫通部の端部を接続し、少なくとも一つの前記貫通部は前記孔部の内壁に2点以上で固定されていることを特徴とする。
また、本発明のインダクタは、前記貫通部により前記孔部の内壁が弾性変形し、前記貫通部と前記孔部とが嵌合していることを特徴とする。
また、本発明のインダクタの前記貫通部と前記孔部との嵌合は、JIS B 0401に規定される中間ばめ、またはしまりばめであることを特徴とする。
また、本発明の前記孔部は1つ以上の他の前記孔部と前記スリットによって連結されていることを特徴とする。
また、本発明の前記磁性体はさらにギャップ部を有し、前記ギャップ部は前記スリットの少なくとも一部と接続されていることを特徴とする。
また、本発明の前記コイルを複数備え、該複数のコイルは磁気的に結合するように配することを特徴とする。
また、本発明の前記磁性体のISO7619−typeDによるゴム硬度は92以上かつ96以下であることを特徴とする。
また、本発明の前記磁性体のヤング率は10GPa以上かつ90GPa以下であることを特徴とする。
また、本発明の前記磁性体は10KΩ・cm以上の電気抵抗率を有し、前記コイルは絶縁被覆を有していないことを特徴とする。
また、本発明の前記磁性体は平板形状を有していることを特徴とする。
本発明のインダクタの製造方法は、扁平形状を有する軟磁性金属粉末とバインダ成分を結着させて弾性を有した磁性体を形成した後、前記磁性体に孔部と、孔部の一部と接続するスリットを形成し、前記孔部とコイルの貫通部の嵌合が、JIS B 0401に規定されるすきまばめとなる前記貫通部を、前記孔部に挿入した後、前記磁性体の対向する平面上において、前記コイルの連結部を前記貫通部の端部と加圧接合してコイルを形成することで、前記孔部と前記貫通部がJIS B 0401に規定される中間ばめ、またはしまりばめで固定されていることを特徴とする。
本発明によれば、コイル周辺の磁気飽和を抑制し、断面積の大きなコイルの貫通部を磁性体の孔部に容易に挿入できるインダクタおよびその製造方法を提供できる。
本発明の第1の実施の形態によるインダクタを示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態によるインダクタの磁性体を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態によるインダクタの磁性体の孔部とコイルの貫通部を示す図であり、(A)は貫通部が孔部に挿入される前の状態を部分的に拡大して示す斜視図、(B)は貫通部を孔部に挿入した後の状態を部分的に拡大して示す断面図である。 本発明の第2の実施の形態によるインダクタの磁性体を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態によるインダクタの磁性体を示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態によるインダクタの磁性体を示す平面図である。 本発明の第5の実施の形態によるインダクタの磁性体を示す平面図である。 本発明の第7の実施の形態によるインダクタを用いた基板内蔵型インダクタを示す図であり、(A)は基板内蔵型インダクタの分解斜視図、(B)は基板内蔵型インダクタの斜視図である。 本発明の実施例1によるインダクタの磁性体を示す平面図である。 本発明の比較例1によるインダクタの磁性体を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態によるインダクタを示す斜視図である。図2は本発明の第1の実施の形態によるインダクタの磁性体を示す平面図である。
図1および図2に示すように、本実施の形態によるインダクタ1は、弾性を有する磁性体2と、高い熱伝導率を有する材料からなるコイル3を備えている。ここで、図1では、磁性体2により隠れたコイル3と、磁性体の孔部4とスリット5を破線で描画している。
磁性体2は、扁平形状を有する軟磁性金属粉末を絶縁性の樹脂からなるバインダ成分によって結着させて形成している。本実施の形態による磁性体2は、軟磁性金属粉末が絶縁性のバインダ成分によって結着しているため、高い電気抵抗率を有している。磁性体が10KΩ・cm以上の電気抵抗率を有し、良好な絶縁性を有している場合、絶縁被覆を有していない導電体であるコイルと磁性体とは直接的に接することができる。
さらに、本実施の形態による磁性体2は、高い強度を有するとともに、多少の弾性を有している。つまり、磁性体2は弾性変形可能に形成されており、押圧力を受けても破損し難い。
このように高い強度と弾性を有するには、磁性体2は10体積%以上かつ25体積%以下の図示しない空孔を含んでいることが望ましい。すなわち、磁性体2に含まれる空孔の体積比率(空孔率)は、10体積%以上かつ25体積%以下であることが好ましい。空孔率が10体積%以上である場合、磁性体2は弾性を有し、様々に加工することができる。空孔率が25体積%以下である場合、磁性体2は、図示しない軟磁性金属粉末を十分に含むことができる。
磁性体2に含まれる酸化ケイ素を主成分とするバインダ成分の体積比率は、10体積%以上かつ30体積%以下であることが好ましい。バインダ成分の体積比率が10体積%よりも小さい場合、磁性体2は、十分な強度を有しない。また、バインダ成分の体積比率が30体積%よりも大きい場合、軟磁性金属粉末の体積比率を60体積%以上とし、空孔率を10体積%以上とすることができない。
すなわち、磁性体2は、60体積%以上の軟磁性金属粉末と、10体積%以上かつ30体積%以下のバインダ成分と、10体積%以上かつ25体積%以下の空孔とを含んでいる。 また、磁性体2のISO7619−typeDによるゴム硬度は、92以上かつ96以下であり、磁性体のヤング率は10GPa以上、90GPa以下である。よって、磁性体2は弾性変形可能であり、孔部に生じた応力によって磁性体が変形破壊するのを防止できる。
また、磁性体2には6つの孔部4と、孔部4のうち3つの隣り合う孔部4を連結するようにスリット5を形成し、スリット5は孔部4の一部と接続されている。ここで、スリットとは磁性体を一方の面から、対向する他方の面まで貫通したものを示している。
コイル3は、磁性体2の孔部4を貫通する貫通部3aと、磁性体2の一方の主面側に配される3つの連結部3bと、他方の主面側に配される2つの連結部3cと、2つの接続部3dから構成している。
貫通部3a、連結部3bおよび連結部3cは磁性体2の一部を巻回するように、互いに電気的に接続し、接続部3dは、貫通部3aの連結部3b、3cと接続してない端部と電気的に接続している。つまり、コイル3は磁性体2の少なくとも一部を巻回しており、コイル3の端部に2つの接続部3dを有している。接続部3dは、図示しない回路基板等に接続され、これによって、コイル3は回路基板に接続された図示しない電子部品等と電気的に接続される。
コイルの貫通部の周辺にスリットを形成することによって、コイルに電流が印加された際にスリットが磁気ギャップとなり、コイル周辺の磁性体における急激な磁気飽和を緩和でき、直流重畳特性に対し、ほぼ一定のインダクタンスとする特性調整が可能となる。
孔部4とスリット5との結合部6の幅Wsである、スリットの貫通方向における磁性体の面に平行な、結合部6aと結合部6bをつないだ線分の距離は、幅Wsと平行な貫通部3aの最大幅Wcより小さくなるよう形成している。
結合部6の幅Wsを貫通部3aの最大幅Wcより小さくすることで、孔部4に挿入された貫通部3aがスリット5へ傾いたり、移動したりするのを防止し、貫通部3aを孔部4の内部に固定することができる。
少なくとも1つの貫通部3aは孔部4の内壁に2点以上で固定されているのが望ましい。貫通部3aが孔部4の内壁に固定されることで、貫通部3aの傾きや位置ずれを抑制し、位置決め精度をより向上できる。
図3は本発明の第1の実施の形態によるインダクタの磁性体の孔部とコイルの貫通部を示す図であり、(A)は貫通部が孔部に挿入される前の状態を部分的に拡大して示す斜視図、(B)は貫通部を孔部に挿入した後の状態を部分的に拡大して示す断面図である。ここでは、スリットは図示せず、孔部とコイルの貫通部のみ描画している。
図3に示すように、貫通部3aは、孔部4と同様な円柱形状を有している。但し、貫通部3aの直径Rcは、孔部4の直径Rhよりも少し大きい。本発明の磁性体2は弾性を有しているため、直径Rcが直径Rhよりも大きい場合でも、貫通部3aを孔部4に挿入できる。
また、貫通部3aが直径Rhと殆ど同一の直径Rc、または直径Rhよりも小さい直径Rcを有する場合においても、貫通部3aを孔部4に挿入した後に挿入方向に押しつぶすように押圧して貫通部3aの直径を直径Rhより大きくすることができる。
このように、孔部4に挿入された貫通部3aは、孔部4の内壁7を弾性変形させて、孔部4を貫通している。弾性変形した内壁7は、貫通部3aに弾性力である押圧力を加えているため、貫通部3aと孔部4とが嵌合し密着する。
つまり、孔部4よりも大きな径を有する貫通部3aの挿入を許容するとともに、挿入された貫通部3aを確実に保持可能な程度の適度な弾性を有した磁性体2によって、ほとんどの貫通部3aと孔部4とが密着していれば、接着剤を使用することなく、弾性変形した内壁7の押圧力のみによってコイル3を確実に固定できる。
孔部の内壁の押圧力のみによって確実に貫通部が固定されているため、貫通部と連結部または貫通部と接続部との位置決め精度が向上する。また、位置決め精度が向上することによって、溶接時の溶接電力やレーザー溶接での溶接位置のばらつきが生じることによる溶接不良を防止できる。
また、接着剤を不要とすることで、貫通部と連結部または貫通部と接続部とを抵抗溶接により接合する際、溶接不良が発生するのを防止できる。つまり、溶接部分に接着剤成分が付着することによって、溶接部分の導通性が低下し、溶接電力にばらつきが生じることによって発生する溶接不良を防止できる。さらに、接着剤を塗付する工程を削減できるため、組み立て工程の簡略化およびコストの削減が可能となる。
本実施の形態による磁性体は、高い強度を有するとともに、多少の弾性を有しているため、貫通部と孔部との嵌合はJIS B 0401に規定される中間ばめ、またはしまりばめとすることができる。これらの嵌合によって、貫通部は磁性体に固定でき、固定状態をさらに分類した場合、押込、打込、軽圧入、圧入または強圧入で固定される。
さらに、図示しないスリットを有することで、孔部4の直径と殆ど同一もしくはより大きな直径を有した貫通部を孔部に挿入する際、孔部が変形しやすくなり、貫通部の挿入が容易となる。
そのため、貫通部を孔部に挿入するための押力によって生じる貫通部の変形や、無理に挿入することによる磁性体の塑性変形および孔部の周辺での亀裂の発生を防止できる。
また、孔部よりも大きな径を有する貫通部を挿入する際、孔部が容易に変形できるため、磁性体は平板形状を有することが望ましく、その厚さは1mm以下であることが好ましい。
(第2の実施の形態)
図4は本発明の第2の実施の形態によるインダクタの磁性体を示す平面図である。ここで、コイルの連結部および接続部は図示せず、孔部、スリット部およびコイルの貫通部のみ描画している。
図4に示すように、本実施の形態によるインダクタの磁性体12は、4つの孔部14とそれぞれの孔部14の一部に接続されるスリット15を形成している。つまり、スリット15は隣り合う孔部14を連結するようには形成せず、1つの孔部14に対して1つのスリット15をそれぞれ形成している。それ以外は第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では孔部14の一部に接続されたスリット15の幅は、孔部14とスリット15の結合部16の幅と一定になるよう形成されているが、これに限らない。つまり、結合部16aと結合部16bの間の距離である結合部16の幅が、結合部16の幅と平行な貫通部13aの最大幅より小さくなるよう形成していればよい。すなわち、結合部16の幅が貫通部13aより小さければスリットの形状に制限はなく、孔部から離れるほどにスリットの幅が広がる涙型のような形状や、孔部から離れるほどにスリットの幅が狭まる形状であってもよい。
(第3の実施の形態)
図5は本発明の第3の実施の形態によるインダクタの磁性体を示す平面図である。ここで、第2の実施の形態同様、コイルの連結部および接続部は図示しない。
図5に示すように、本実施の形態によるインダクタの磁性体22は孔部24とスリット25とギャップ部28を有している。スリット25は隣り合う孔部24を連結するように形成し、2つの孔部24の一部はスリット25と接続されてつながっている。
ギャップ部28はスリット25のおよそ中央部分と連結するように接続し、スリット25とギャップ部28とでT字形状になるよう形成している。それ以外は第1の実施の形態と同様である。
このように、スリット25の一部にギャップ部28を形成することによって、孔部24の直径と殆ど同一もしくはより大きな直径を有した貫通部23aを孔部24に挿入する際、孔部24の変形性が高まり、貫通部23aの挿入がより容易となる。
また、ギャップ部28はスリット25と同様に磁気ギャップとして働くため、磁性体22の実効的な透磁率を減ずることができる。よって、図示しないコイルに電流が印加されることで発生する磁場による、磁性体22の急激な磁気飽和を抑制でき、コイルに大電流を通電させることが可能となる。
(第4の実施の形態)
図6は本発明の第4の実施の形態によるインダクタの磁性体を示す平面図である。ここで、第2の実施の形態同様、コイルの連結部および接続部は図示しない。
図6に示すように、本実施の形態によるインダクタの磁性体32は孔部34とスリット35とギャップ部38を有している。スリット35は隣り合う孔部34を連結するように形成され、2つの孔部34の一部はスリット35と接続されてつながっている。
ギャップ部38はそれぞれのスリット35のおよそ中央部分と連結するように接続され、スリット35とギャップ部38とでH字形状になるよう形成されている。それ以外は第1の実施の形態と同様である。
(第5の実施の形態)
図7は本発明の第5の実施の形態によるインダクタを示す平面図である。ここで、インダクタのコイルのうち隠れた部分を破線で描画している。
図7に示すように、本実施の形態によるインダクタ41は磁性体42と第1のコイル13と第2のコイル23とを有している。磁性体42には8つの孔部44と、孔部44を連結するスリット45と、スリット45のおよそ中央部分に連結するギャップ部48とを有している。
スリット45は4つの孔部44を直線で連結しており、ギャップ部48は孔部44を2つずつに分割する位置で、スリット45のおよそ中央部分と連結するように形成している。つまり、スリット45とギャップ部48とでT字形状になるよう形成している。
磁性体42には、ギャップ部48を境に4つの孔部44からなる2つの孔グループが形成している。第1のコイル13は、一方の孔グループに挿入された貫通部43aと、磁性体42の一方の主面側に配される2つの連結部43bと、他方の主面側に配される1つの連結部43cと、2つの接続部43dから構成している。
貫通部43a、連結部43bおよび連結部43cは、第1のコイル13の巻軸方向とスリット45の方向が同じ方向となるように、磁性体42の一部を巻回して、互いに電気的に接続している。接続部43dは連結部43b、43cと接続していない貫通部43aの端部と電気的に接続している。
第2のコイル23は、他方の孔グループに挿入された貫通部53aと、磁性体42の一方の主面側に配される2つの連結部53bと、他方の主面側に配される1つの連結部53cと、2つの接続部53dから構成している。
貫通部53a、連結部53bおよび連結部53cは、第2のコイル23の巻軸方向とスリット45の方向が同じ方向となるように、磁性体42の一部を巻回して、互いに電気的に接続している。接続部53dは連結部53b、53cと接続していない貫通部53aの端部と電気的に接続している。
第1のコイル13と第2のコイル23は磁気的に結合するように配している。それ以外は第1の実施の形態と同様である。
本実施の形態では2つのコイルを用いたが、コイルの数に制限はなく、仕様に応じて適宜設定すればよい。
また、第1の実施の形態から第5の実施の形態では、貫通部と孔部に円柱形状を用いたがこれに限らず、矩形や正方形、多角形などの円形以外の断面を有していても良い。
(第6の実施の形態)
以下、本発明によるインダクタの製造方法を説明する。
扁平形状を有する軟磁性金属粉末にバインダ成分を混合してスラリーを作製し、ダイスロット法やドクターブレード法等により塗付したスラリーを、乾燥させて溶媒を揮発させる。それを所望する大きさに切断して複数枚のシートを得た後、1枚もしくは複数枚を積層して、積層方向に加圧して磁性体を得る。
得られた磁性体の所定の位置に、フライス盤等の公知の技術により孔部と、孔部の一部と接続するようにスリットを形成する。その後、熱処理を行って平板形状の磁性体を得る。
本実施の形態では孔部は円柱形状に形成し、貫通部は絶縁被覆を有さない円柱形状の導体で、直径が孔部の直径より小さいものを用いる。また、連結部は絶縁被覆を有さない導体板を用い、所定の長さに切断した後、所定の位置にドリル切削にて孔を設ける。
次に、磁性体の孔部に貫通部を挿入する。この時、貫通部の直径は孔部の直径より小さいため、貫通部と孔部との嵌合はJIS B 0401に規定されるすきまばめとなる。
孔部に貫通部を挿入した後、連結部に設けた孔が貫通部と重なるようにして磁性体の両主面に配置した上で、貫通部の端部を挟む方向に加圧し、貫通部と連結部を接合してインダクタが得られる。この時、連結部との接合部分および孔部に挿入している部分の貫通部3aの直径は、加圧する前よりも大きくなっている。これにより、孔部と貫通部の嵌合はJIS B 0401に規定される中間ばめ、またはしまりばめで固定される。
本実施の形態では孔部と貫通部との嵌合がすきまばめの公差を有する状態で貫通部を孔部に挿入し、挿入後に貫通部を押しつぶすように押圧して、孔部と貫通部との嵌合を中間ばめ、またはしまりばめとする方法を用いたが、これに限らない。
つまり、孔部の直径と同一もしくはそれ以上の直径を有した貫通部の場合、孔部に貫通部を圧入することで孔部に貫通部が固定されていれば、その後は貫通部と連結部が接合される程度の圧力を加えればよい。言い換えれば、挿入時において、孔部と貫通部との嵌合中間ばめ、またはしまりばめの状態であってもよい。
また、本実施の形態では、貫通部と連結部は加圧によって接合しているが、これに限らず、半田付けなどの公知の技術によって接合してもよい。
(第7の実施の形態)
以下、本発明によるインダクタを用いた基板内蔵型インダクタの製造方法について説明する。
図8は本発明の第7の実施の形態によるインダクタを用いた基板内蔵型インダクタを示す図であり、(A)は基板内蔵型インダクタの分解斜視図、(B)は基板内蔵型インダクタの斜視図である。図8に示すように、本発明の第7の実施の形態による基板内蔵型インダクタ100は、弾性を有する磁性体62と高い熱伝導率を有する材料からなるコイルと、樹脂基板68a、68bから構成される。
樹脂基板68aは、片面銅箔基板で、コイルの連結部として2つの導体パターン63bを形成している。同様に、樹脂基板68bは、片面銅箔基板で、コイルの連結部として1つの導体パターン63cおよびコイルの接続部として2つの導体パターン63dを形成している。
また、樹脂基板68a、68bのうち一方の樹脂基板68aには、磁性体62の孔部64に対応する位置であり、導体パターン63b上に、半田ペーストを挿入する4つの半田孔69が形成されている。
第6の実施の形態と同様に平板形状の磁性体62を得た後、磁性体62の孔部64にコイルの貫通部63aを挿入する。次に、樹脂基板68a、68bの導体パターン63b、63c、63dと貫通部63aが接続されるように、2枚の樹脂基板68a、68bで磁性体62を挟み込み、積層体を作製する。
作製した積層体を所定の温度下において加圧成型した後、樹脂基板68aの半田孔69に半田ペーストを充填させ、リフローによって貫通部63aと導体パターン63bを接合し、基板内蔵型インダクタを得る。樹脂基板68a、68bと磁性体62は加圧成型によって圧着しているため、樹脂基板68bの導体パターン63cおよび導体パターン63dと貫通部63aは電気的に接続されている。
(第1の実施例)
軟磁性金属粉末の原料粉末として、55μmの平均粒径(D50)を有するFe−Si−Al系合金のガスアトマイズ粉末を用いた。原料粉末をボールミルで8時間処理し、さらに、窒素雰囲気中で700℃、3時間の熱処理を加え、扁平形状を有する軟磁性金属粉末を得た。
作製した扁平形状を有する軟磁性金属粉末の平均長径(Da)、平均最大厚さ(ta)及び平均アスペクト比(Da/ta)を測定した。詳しくは、扁平形状を有する軟磁性金属粉末に樹脂を含浸して硬化させて硬化体を作製した後、硬化体を研磨した。次に、走査電子顕微鏡を使用して研磨面上に位置する軟磁性金属粉末の形状を観察した。
具体的には、30個の軟磁性金属粉末について、長径(D)と、最も厚い部位の厚さ(t)とを測定し、アスペクト比(D/t)を計算した。得られたアスペクト比(D/t)を平均して、平均アスペクト比(Da/ta)を得た。扁平金属粉末の平均長径(Da)は60μmであり、平均最大厚さ(ta)は3μmであった。また、平均アスペクト比(Da/ta)は20であった。
次に、扁平形状を有する軟磁性金属粉末に、溶媒としてエタノール、増粘剤としてポリアクリル酸エステル、熱硬化性バインダ成分としてメチル系シリコーンレジンを混合してスラリーを作製した。ダイスロット法によりPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム上にスラリーを塗布した後、60℃で1時間乾燥して溶媒を除去し、予備磁性体を作製した。
作製した予備磁性体を、抜型を用いてカットし、横15mm、縦11mmの長方形のシートを複数枚得た。得られたシートを所定枚数積層して金型に封入し、150℃の温度下において、2MPaの成型圧力で1時間の加圧成型を施した。加圧成型後の磁性体の厚さは、1.2mmであった。
図9は、本発明の実施例1によるインダクタの磁性体を示す平面図である。図9に示されるように、得られた磁性体72の所定の位置に、フライス盤にて直径1.2mmの4つの孔部74と、幅0.7mmのスリット75を形成した。次に、窒素雰囲気中で650℃、1時間の条件で熱処理して、実施例1の磁性体を得た。
(第1の比較例)
第1の比較例として、第1の実施例と同様に、厚さ1.2mmの磁性体を得た。
図10は、本発明の比較例1によるインダクタの磁性体を示す平面図である。図10に示されるように、得られた磁性体82の所定の位置に、ドリル切削にて直径1.2mmの4つの孔部84を形成した。次に、窒素雰囲気中で650℃、1時間の条件で熱処理して、比較例1の磁性体を得た。
実施例1および比較例1として、それぞれ30個の磁性体を作製した。各磁性体の4つの孔部に、貫通部として長さ1mm、直径1.23mm±50μmの公差を有する銅の丸棒を、1Kg重の加重にて5回加圧した。孔部に対する貫通部の挿入状態の結果を表1に示す。
Figure 0006383215
表1に示すように、孔部の直径より大きな直径を有した貫通部を孔部に挿入した場合、比較例1では120個中16個が挿入できなかったが、実施例1では全ての貫通部が孔部に挿入できた。
本発明の構成においては、孔部に接続されたスリットによって、孔部の弾性変形における上限がさらに上がり、JIS B 0401に規定されるしまりばめの関係にある銅の丸棒を確実に孔部に挿入できていることがわかる。
以上より、コイル周辺の磁気飽和を抑制し、断面積の大きなコイルの貫通部を磁性体の孔部に容易に挿入できるインダクタおよびその製造方法が得られる。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は、上記に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、構成の変更や修正が可能である。
1、41 インダクタ
2、12、22、32、42、62、72、82 磁性体
3 コイル
3a、13a、23a、43a、53a、63a 貫通部
3b、3c、43b、43c、53b、53c 連結部
3d、43d、53d 接続部
4、14、24、34、44、64、74、84 孔部
5、15、25、35、45、75 スリット
6、6a、6b、16、16a、16b 結合部
7 内壁
13 第1のコイル
23 第2のコイル
28、38、48 ギャップ部
63b、63c、63d 導体パターン
68a、68b 樹脂基板
69 半田孔
100 基板内蔵型インダクタ
Ws 幅
Wc 最大幅
Rc、Rh 直径

Claims (12)

  1. 扁平形状を有する軟磁性金属粉末をバインダ成分によって結着させて弾性を有した磁性体と、コイルを備え、
    前記磁性体は孔部と、前記孔部の一部と接続するスリットを有し、
    前記コイルは前記孔部を貫通する貫通部を有し、
    前記孔部と前記スリットが接続する結合部の幅は、前記結合部の幅と平行な前記貫通部の最大幅以下であることを特徴とするインダクタ。
  2. 前記磁性体は複数の前記孔部を有し、
    前記コイルは連結部と複数の前記貫通部を有し、
    前記貫通部は前記孔部を貫通しており、
    前記連結部は前記磁性体の対向する平面上において前記貫通部の端部を接続し、
    少なくとも一つの前記貫通部は前記孔部の内壁に2点以上で固定されていることを特徴とする請求項1に記載のインダクタ。
  3. 前記貫通部により前記孔部の内壁が弾性変形し、前記貫通部と前記孔部とが嵌合していることを特徴とする請求項1または2に記載のインダクタ。
  4. 前記貫通部と前記孔部との嵌合は、JIS B 0401に規定される中間ばめ、またはしまりばめであることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインダクタ。
  5. 前記孔部は1つ以上の他の前記孔部と前記スリットによって連結されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインダクタ。
  6. 前記磁性体はさらにギャップ部を有し、前記ギャップ部は前記スリットの少なくとも一部と接続されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のインダクタ。
  7. 前記コイルを複数備え、該複数のコイルは磁気的に結合するように配することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のインダクタ。
  8. 前記磁性体のISO7619−typeDによるゴム硬度は92以上かつ96以下であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のインダクタ。
  9. 前記磁性体のヤング率は10GPa以上かつ90GPa以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のインダクタ。
  10. 前記磁性体は10KΩ・cm以上の電気抵抗率を有し、
    前記コイルは絶縁被覆を有していないことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のインダクタ。
  11. 前記磁性体は平板形状を有していることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載のインダクタ。
  12. 扁平形状を有する軟磁性金属粉末とバインダ成分を結着させて弾性を有した磁性体を形成した後、
    前記磁性体に孔部と、孔部の一部と接続するスリットを形成し、
    前記孔部とコイルの貫通部の嵌合が、JIS B 0401に規定されるすきまばめとなる前記貫通部を、前記孔部に挿入した後、
    前記磁性体の対向する平面上において、前記コイルの連結部を前記貫通部の端部と加圧接合してコイルを形成することで、
    前記孔部と前記貫通部がJIS B 0401に規定される中間ばめ、またはしまりばめで固定されていることを特徴とするインダクタの製造方法。
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