JP6382283B2 - 包装袋 - Google Patents
包装袋 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6382283B2 JP6382283B2 JP2016234751A JP2016234751A JP6382283B2 JP 6382283 B2 JP6382283 B2 JP 6382283B2 JP 2016234751 A JP2016234751 A JP 2016234751A JP 2016234751 A JP2016234751 A JP 2016234751A JP 6382283 B2 JP6382283 B2 JP 6382283B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- sheet material
- laser processing
- sheet
- processing groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Description
また、V字溝48の深さをバリア層47の手前にすると、破断予定線部49の切り離しが困難になるという問題があった。
図1と図2に示すように、本発明の包装袋は、1枚の合成樹脂製の矩形状のシート材1とファスナー4によって構成され、シート材1が2箇所の山折線部18,18及び1箇所の谷折線部19で折曲げられ、縦断面M字状を成す第1シート部(層)21・第2シート部(層)22・第3シート部(層)23・第4シート部(層)24を順次有する折曲部20が形成されている。
本発明の包装袋は、左右両側縁部13,13が溶着されて下方図外に底開口部が形成され、その底開口部から被収納物Zを袋内部に入れた後、底開口部を溶着して閉塞し、被収納物Zを密封状に収納可能に構成している。そして、折曲部20が形成される辺部が、被収納物Zを密封状に収納した後に、被収納物Zを取り出すための開封口となる開口予定辺部10である。
ファスナー4は、凸部を有するチャックテープ雄部2と、凸部が嵌合する凹部を有するチャックテープ雌部3と、から成り、チャックテープ雄部2とチャックテープ雌部3が共に第2シート部22及び第3シート部23の山折線部18,18近傍の内側面に、凸部と凹部を対向させるように溶着されている。ファスナー4は、第1シート部21と第2シート部22の山折線部18付近(近傍)、及び、第3シート部23と第4シート部24の山折線部18付近(近傍)を指で掴んで開くように引っ張れば、凸部と凹部の嵌合を解除して開くことができる。折曲部20を外側から指で押さえ、チャックテープ雄部2とチャックテープ雌部3を互いに押し付ければ、凸部と凹部を嵌合させてファスナー4を閉じることができる。
言い換えると、一面1aを形成する第1溶着用樹脂層61A(以下、第1層61Aと呼ぶ場合もある)を有し、他面1bを形成する第2溶着用樹脂層61B(以下、第2層61Bと呼ぶ場合もある)を有し第1層61Aと第2層61Bの間にバリア層60を介在させている。なお、図例の3層構造に限らず、3層以上の多層構造(4層や5層)であっても良く、例えば、第1層61Aとバリア層60の間や、第2層61Bとバリア層60の間に、補強樹脂層を介在させても良い。特に、透明な樹脂製が好ましい。
また、第1・第2層61A,61Bは、ポリオレフィンの複合フィルム等複数種類の樹脂から成るフィルムにて構成しても良い。
なお、本発明において、バリア層60は、ガスバリア性(気体バリア性)や遮水性(液体バリア性)、水蒸気バリア性の内の一つ又は複数を有する樹脂で形成されたものを言う。バリア層60は、特に、酸素バリア性を有するナイロンで形成するのが好ましい。
第1溝7Aの第1溝深さ寸法H1は、一面側厚み寸法Taの95%以上、かつ、第1浸入深さ寸法Saがバリア厚み寸法T60の10%以下となるように所定の第1深さ範囲内に設定している。
第2溝7Bの第2溝深さ寸法H2は、他面側厚み寸法Tbの95%以上、かつ、第2浸入深さ寸法Sbがバリア厚み寸法T60の10%以下となるように所定の第2深さ範囲内に設定している。
また、図示省略するが、第1溝7Aを凹凸波形に形成し、第2溝7Bをストレート状(一直線状)に形成しても良い。なお、図4は、谷折線部19を平面状に展開して一面1a側から見た平面図であり、図5は、図4のA−A断面図である。
第2溝7Bは、凹凸波形の振幅基準中心線Dを、折り返し基準中心線K(第1溝幅中心線J1)に一致するように設けている。
なお、第1溝幅中心線J1と振幅基準中心線Dを、折り返し基準中心線Kから離間させて平行状となるように、第1・第2溝7A,7Bを設けても良い。
第1溝幅中心線J1を折り返し基準中心線Kに一致させ、第2溝7Bの振幅基準中心線Dを、袋開封方向Xaの一方側に配設している。
そして、第1溝7A及び第2溝7Bの振幅基準中心線Dを折り返し基準中心線Kに一致させ、さらに、第1溝7Aと第2溝7Bの凹凸波形の位相を相違させて、第1溝7Aと第2溝7Bが平面視交差する(バリア層60を挟んで立体交差する)ように設けている。
或いは、第1溝7Aと第2溝7Bの凹凸波形の形状や振幅Qや波長λ及び位相を一致させ、第1溝7Aと第2溝7Bとが平面視で重なるように設けても良い。また、振幅基準中心線Dを折り返し基準中心線Kに一致させなくとも良い。他の構成は上述の実施形態と同様である。
このように下限値を設定することで、後述の切離痕50(図10参照)が、肉眼での目視可能となる。また、上限値をこのように設定することで、切り離しを容易かつスムーズに行うことができる。
また、図12に示すように、第1溝7Aと第2溝7Bの少なくとも一方を凹凸波形として、相互に、平面視で交差しないように設けた場合は、第1溝幅中心線J1と第2溝幅中心線J2の最大離間寸法E(図12参照)は、2mm以下に設定するのが好ましい。
第1溝7A及び第2溝7Bを袋幅方向(左右方向)Yに沿ったストレート状に形成し、各溝幅中心線J1,J2を折り返し基準中心線Kに一致させて、平面視で重なる(一致する)ように設けている。なお、各溝幅中心線J1,J2を折り返し基準中心線Kに平行状(一致させず)に設けても良い。他の構成は上述の実施形態と同様である。
第1溝7A及び第2溝7Bを袋幅方向Yに沿ったストレート状に形成し、各溝幅中心線J1,J2が、折り返し基準中心線Kを挟んで離間して平行状に配設している。
なお、各溝幅中心線J1,J2の一方を、折り返し基準中心線Kに一致するように設けても良い。
第1溝幅中心線J1と第2溝幅中心線J2の離間寸法eは、シート材1のシート厚み寸法T1の10%以上90%以下の寸法に設定するのが好ましい。他の構成は上述の実施形態と同様である。
特に、平面視で離間させて平行状に形成した場合は、製造時の破断予定線状部形成工程において第1溝7Aと第2溝7Bが連通するような不具合の発生がほとんど無く、破断予定線状部5を容易に作成できる。
先ず、底開口部から被収納物Zを袋内部に入れた後、底開口部を溶着して閉塞することで、被収納物Zを密封状に収納した状態(密封収納状態)にできる。
この密封収納状態において、被収納物Zは、バリア層60によって、湿気、或いは、乾燥を確実に防止できる。また、被収納物Zを衛生的に保護する。特に、バリア層60がガスバリア性を有する場合は、真空引きしつつ底開口部を溶着することで真空保存も可能となる。
従って、図10に示すように、破断予定線状部5を切り離し後にファスナー4を閉じた状態にすると(谷折線部19に対応するシート部位に印刷等付与せず透明状としておけば)、ハッキリとした凹凸波形状の切離痕(切離端縁)50が得られ、切離痕50を目視でき、開封されているか否かを容易に判断することができる。つまり、商品陳列時のイタズラの発見や、製造工程における不具合品の発見が容易となる。
表示部16は、具体的には、破断予定線状部5を指す矢印(記号)と、「ここを破って下さい」等の破る位置を指示する文字と、から成る。なお、表示部16は、図例に限定されることはなく、文字や記号を変更し、その他の文字、図形、記号、模様、色彩を追加するも自由である。なお、破断予定線状部5近傍の帯状領域とは、シート材1の一面1aのチャックテープ雄部2とチャックテープ雌部3の間の帯状領域の全部又は一部であり、さらに言い換えると、折曲部20の第2シート部22と第3シート部23の内面の全部又は一部である。原反の状態(長尺帯状の状態)でシート材1の一面1aに表示部16の文字や記号等を予め印刷しておけば、シート材1を折り畳むことで、折曲部20の内側(第2シート部22と第3シート部23の内面)に表示部16を配設でき、容易に、かつ、低コストで表示部16を設けることができる。
図22に示すように、長尺帯状のシート材1を連続的に走行させ、シート材1の一面1aにチャックテープ雄部2とチャックテープ雌部3を長手方向に沿って平行状に並べて溶着する。このチャックテープ溶着工程では、長尺のチャックテープ雄部2とチャックテープ雌部3を連続して送りながらドラム14に設けられた凹周溝14a,14aに挿入し、チャックテープ雄部2とチャックテープ雌部3に熱と押圧力を加えてシート材1の一面1aに溶着する。
なお、チャックテープ溶着工程の前工程に於て、シート材1の一面1aに文字、図形、記号、模様、色彩等を予め印刷するも良い。
そして、微小往復移動する第1照射部11及び/又は第2照射部12に追従移動又は同時移動するように、第1溝測定部51及び/又は第2溝測定部52を微小往復移動自在に設けている。
つまり、第2レーザー光72にシート帯幅方向Xbの微小往復移動を付与して、第2層61B(他面1b)に凹凸波形の第2溝7Bを形成すると共に、第1レーザー光71をシート帯幅方向Xbに移動させず固定して、第1層61A(一面1a)にストレート状の第1溝7Aを形成する。
また、第2レーザー光72(第2照射部12)の照射軸心(光軸)を、第1溝幅中心線J1(折り返し基準中心線K)を基準として、シート帯幅方向Xbに微小往復移動させる。このように移動させて、図3乃至図5のような破断予定線状部5を形成する。
そして、図25に示すように、第1照射部11を、シート帯幅方向Xbに微小往復移動させると共に、第2照射部12を、シート帯幅方向Xbに微小往復移動させて、図13及び図14に示すような破断予定線状部5を形成する。
折曲げ工程において、折曲部20の山折線部18,18から谷折線部19までの深さ寸法は、ガイドローラ26とガイド部材27,27の差込み深さを調節する調節手段30,30によって自由に設定変更できる。
作成された包装袋は、左右両側縁部(袋側縁部)13,13が溶着され、折曲部20側の辺部(開口予定辺部10)は閉塞状態である。そして、開口予定辺部10と反対側の辺部が、開口状態であり、被収納物Zを袋内部に密封状に収納するための底開口部となっている。
なお、溶着部28の形成と同時に切断を行う「溶断」によって、シート材1を切り離しても良い。また、上記切断工程後に、スライダー8を構成する2つのパーツを組み合わせて(結合させて)、折曲部20に装着して包装袋とするも良い。つまり、スライダー8を素材幅方向溶着部28を切断後に後付けして包装袋とするも良い。
1a 一面
1b 他面
5 破断予定線状部
7A 第1レーザー加工溝
7B 第2レーザー加工溝
10 開口予定辺部
F 張力
Z 被収納物
Claims (2)
- 樹脂製のシート材(1)を溶着することによって形成され、密封状に被収納物(Z)を収納するための包装袋であって、
上記被収納物(Z)を取り出すために人の手による所定の張力(F)(F)を付与すると切離される破断予定線状部(5)を、開口予定辺部(10)に沿って有し、
上記シート材(1)は、両面に第1溶着用樹脂層(61A)・第2溶着用樹脂層(61B)を有すると共に、中間にバリア層(60)を有する積層一体構造であって、
該シート材(1)の一面(1a)にハーフカット状の第1レーザー加工溝(7A)が凹設されると共に、上記シート材(1)の他面(1b)にハーフカット状の第2レーザー加工溝(7B)が凹設され、
上記破断予定線状部(5)が、上記第1レーザー加工溝(7A)と、上記第2レーザー加工溝(7B)とから成り、
上記第1レーザー加工溝(7A)及び上記第2レーザー加工溝(7B)の内の一方が、袋開封方向(Xa)に振幅を有する凹凸波形に形成され、他方が袋幅方向(Y)にストレート状に形成されていることを特徴とする包装袋。 - 樹脂製のシート材(1)を溶着することによって形成され、密封状に被収納物(Z)を収納するための包装袋であって、
上記被収納物(Z)を取り出すために人の手による所定の張力(F)(F)を付与すると切離される破断予定線状部(5)を、開口予定辺部(10)に沿って有し、
上記シート材(1)は、両面に第1溶着用樹脂層(61A)・第2溶着用樹脂層(61B)を有すると共に、中間にバリア層(60)を有する積層一体構造であって、
該シート材(1)の一面(1a)にハーフカット状の第1レーザー加工溝(7A)が凹設されると共に、上記シート材(1)の他面(1b)にハーフカット状の第2レーザー加工溝(7B)が凹設され、
上記破断予定線状部(5)が、上記第1レーザー加工溝(7A)と、上記第2レーザー加工溝(7B)とから成り、
上記第1レーザー加工溝(7A)及び上記第2レーザー加工溝(7B)が、袋開封方向(Xa)に振幅を有する凹凸波形に形成され、かつ、上記第1レーザー加工溝(7A)と上記第2レーザー加工溝(7B)の振幅(Q)、波長(λ)、及び、位相のうち少なくとも一つを相違させたことを特徴とする包装袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016234751A JP6382283B2 (ja) | 2016-12-02 | 2016-12-02 | 包装袋 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016234751A JP6382283B2 (ja) | 2016-12-02 | 2016-12-02 | 包装袋 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016135021A Division JP6058194B1 (ja) | 2016-07-07 | 2016-07-07 | 包装袋及び包装袋製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018002303A JP2018002303A (ja) | 2018-01-11 |
JP6382283B2 true JP6382283B2 (ja) | 2018-08-29 |
Family
ID=60948286
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016234751A Active JP6382283B2 (ja) | 2016-12-02 | 2016-12-02 | 包装袋 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6382283B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007269362A (ja) * | 2006-03-31 | 2007-10-18 | Fujimori Kogyo Co Ltd | 包装袋及びその製造方法 |
US20160311580A1 (en) * | 2014-05-26 | 2016-10-27 | Mupack Ozaki Co., Ltd. | Packing bag |
JP5761438B2 (ja) * | 2014-10-22 | 2015-08-12 | 凸版印刷株式会社 | パウチ |
-
2016
- 2016-12-02 JP JP2016234751A patent/JP6382283B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2018002303A (ja) | 2018-01-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6058194B1 (ja) | 包装袋及び包装袋製造方法 | |
US10906701B2 (en) | Zipper tape, bag, and method for producing bag | |
US20080131035A1 (en) | Recloseable bag | |
AU2009217118B2 (en) | Easy to open package | |
KR102568473B1 (ko) | 지퍼 테이프를 갖는 주머니체, 주머니체, 주머니체의 제조 방법 및 주머니체의 제조 장치 | |
JP2005231639A (ja) | 包装体製造装置、包装体製造方法及び包装体 | |
CN102725128B (zh) | 密封袋体的方法 | |
US20160176599A1 (en) | Bag Including Easy Open Feature and Method of Construction | |
JP2020097247A (ja) | ポーチまたは容器を製造するためのシステムおよび方法 | |
WO2015182289A1 (ja) | 包装袋 | |
WO2016039214A1 (ja) | 包装用フィルムへの易剥離部形成方法、易剥離部を有する包装袋および充填包装機 | |
US20170233157A1 (en) | Film packaging and method of using same | |
JP6382283B2 (ja) | 包装袋 | |
JP2015224036A (ja) | 包装袋 | |
RU2566143C2 (ru) | Многослойная пленка, способы изготовления многослойной пленки и многослойного пленочного изделия, состоящего из по меньшей мере одной многослойной пленки, а также устройство для изготовления многослойной пленки | |
JP6191065B2 (ja) | 包装袋 | |
US10329065B2 (en) | Easy open flow wrappers | |
JP6077073B1 (ja) | 包装袋及びその製造方法 | |
JP6124842B2 (ja) | 包装袋 | |
JPH01257038A (ja) | 咬合具付袋の製造方法及び装置 | |
JP6684140B2 (ja) | ノッチ付き袋 | |
JP2020007028A (ja) | 包装袋および包装体 | |
RU2577217C2 (ru) | Способ изготовления групповых упаковок и соответствующая упаковка | |
JP6864215B2 (ja) | テープ挿入型易開封ガゼット袋 | |
JP3203011U (ja) | 包装袋 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180528 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180702 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180730 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180801 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6382283 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |