JP6381940B2 - 時間情報を表示するためのデバイス - Google Patents

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Description

本発明は、表示部材を用いて時間情報を表示するために時計で使用するデバイスに関する。
「レトログラード」デバイスとして知られている、一部の表示デバイスでは、表示は円形ではない。完全な回転を行う代わりに、表示部材は、時間に関連する量を表す目盛の前で、出発点Aから到着点Bへの経路をたどる。一旦、表示部材がAからBへの経路をたどると、表示部材は出発点Aへと逆方向に瞬間的に戻る。このタイプの表示は、例えば、秒、分、時刻、日付、曜日、月齢といった、任意のタイプの時間に関連する量に使用することができる。
レトログラード表示デバイスは、一般的に、そのプロファイルが急勾配のフランクであることを特徴とする、らせんまたは渦状カムを備える。レバーが、従動子によりカムに対して押圧される。戻しばねが、レバーをカムに対して押圧する。レバーは、表示部材を駆動するピニオンと噛み合って駆動するように設計された、歯付部分、すなわちラックを含む。
通常動作(すなわち、時間に関連する量の表示フェーズ)では、時計回りの方向に対応する第1の方向へのカムの回転によって、表示部材は、従動子がカムのフランクの基部で低い位置にある表示部材の出発位置Aから、従動子がカムのフランクの頂部で高い位置にある表示部材の到着位置Bへと駆動される。カムは、従動子が高い位置に到達しても回転を継続する。そのため、従動子は、その高い位置から低い位置へと瞬間的に進み、表示部材を出発点Aに戻す。
上記の急勾配のフランクが存在することによって、時間情報を「逆に」(すなわち、反時計回りの方向に)修正することが求められる場合に問題が生じる。実際、従動子が急勾配のフランクの基部に到達した際に、部品の動きが止まってしまうこと、あるいは部品が破損してしまうことさえある。したがって、このタイプの修正を禁止する必要がある。
特許文献1は、渦状カムと、従動子を介してカムのプロファイルと接触するレトログラード表示レバーとを含む、従来型のレトログラード表示デバイスを備える時計を記載している。この表示レバーは、時間に関連する量を示す針を駆動する。表示デバイスには、分離デバイスが追加されている。修正フェーズ、特に逆転修正フェーズでは、レトログラード表示レバーの従動子がカムの経路から外されることを、分離デバイスが可能にする。それ故、逆転修正フェーズでは、表示針は所定の位置にあり、時間の量の値を示さない。したがって、分離デバイスにより、時間に関連する量の表示の双方向の修正が、あらゆるときに実行可能になる。しかし、この調整中に、ユーザは実施される修正を見ることができず、このことによって、時計の調整に誤りが生じる恐れがある。さらに、分離デバイスは、従来型の機構に多数の部品を追加することを必要とする。
欧州特許出願公開第1918792号 欧州特許出願公開第2112567号 欧州特許出願公開第0191921号 スイス国特許出願公開第702137号
本発明の目的は、上述の欠点をなくし、知られている従来技術のデバイスを改善したデバイスを提供することである。特に、本発明は、レトログラードシステムの逆転修正を可能にする、簡単で、信頼でき、堅牢なデバイスを提案する。
この目的を達成するために、本発明は、請求項1に記載の表示デバイスに関する。
そのため、本発明は、レトログラード表示デバイスに影響を及ぼす問題に由来するものである。しかし、出願人は、本願の範囲をこの特定の応用例に限定する意図はなく、少なくとも1つのフランクを備えるカムと、そのフランクを上昇するように設計された制御従動子とを含む、任意のタイプの表示デバイスに出願の範囲を拡げることを意図している。
従動子がカムフランクを上昇すると、フランクが従動子に作用力を与える。従動子へのこの作用力の効果は、第2のばね手段の反作用に対抗して、レバーに対して従動子を動かし、このことによって、機構への損傷を防止することである。換言すれば、本発明は、従動子とレバーとの間に第2のばね手段を挿置し、フランクを上昇する際に、従動子がレバーに対して動けるようにすることを提案する。これらの第2のばね手段は、従動子を介してカムに対してレバーを付勢するように適合された第1のばね手段とは別個であることは言うまでもない。レバーに対する従動子の動きに関して言うと、従動子は、レバーに向かって動き、したがって、第2のばね手段の反作用に対抗して後退する。
カムが動く第2の方向にフランクが動く際に、カムのフランクによって従動子に加えられる作用力は、有利なことに、レバーを不動にするように作用する。
それ故、従動子がフランクを上昇すると、カムフランクにより従動子に加えられる作用力は、第2の効果を生じる。この力はレバーに作用し、レバーを不動にする。
この作用力は、有利なことに、レバーに作用し、止め具に向けてレバーを枢動させる。
それ故、従動子へのフランクの作用力は、レバーの枢動効果を引き起こす。この枢動は止め具に向かって生じ、止め具は、レバーを安定して不動にするように作用する。
ある特定の実施形態では、レバーは枢動点の周りを枢動するように適合されており、作用力は、レバーの前記枢動点を実質的に通過する。この場合、駆動レバーが表示部材を駆動するための腕を含み、従動子へのカムの作用力と、従動子とカムフランクとの接触点とレバーの枢動点とを結ぶ線分とにより規定される作用角は、有利なことに、前記線分を含みレバーを駆動する腕を含まない線分によって画定される半平面内に位置する。
従動子とカムとの間の接触点、およびレバーの枢動点を含む線分は、2つの半平面を画定し、一方がレバーを駆動する腕を含み、他方が前記腕を含まない。レバーの腕を含まない半平面に作用角を位置決めすることには、レバーの腕を適切な方向に枢動させて、レバーの腕が止め具に接して不動になるような力を生じさせる効果がある。
1つの特定の実施形態では、前記作用角は、0〜180°の間である。
したがって、止め具は、2つの機能を有する。
止め具は、一方では、カムが第1の方向に動く間、従動子がフランクを下降した終端で、レバーをカムフランクの基部で不動にする。
止め具は、他方では、カムが第2の方向に動く間、従動子がフランクを上昇する際にレバーを不動にする。
したがって、本発明は、フランク下降の終端でレバーを不動にするための止め具を巧妙に利用して、フランク上昇中にもレバーを不動にする。
ある特定の実施形態では、従動子がフランクの基部に到達すると、カムが第1の方向に動く間、前記止め具がレバーを不動にするように適合されている。
したがって、従動子の頭部は、カムフランク上昇中、カムフランクに沿った従動子の動き全体にわたって、従動子とカムフランクとの間で連続して接触するように整合される。
従動子の幾何形状は、有利なことに、従動子がカムフランクの頂部からカムフランクの基部に動く際に、従動子の先端とフランクとの間の接触がないように適合されている。
別の実施形態では、従動子が頭部フランクを備える。頭部フランクは、従動子がカムフランクを上昇する間、従動子のフランクとカムフランクの上端部(すなわち、最大の半径を有するカム部分の高さに位置する端部)との間で連続して接触するように整合される。
カムが渦状のプロファイルを有し、従動子は、有利なことに、接触端および接触フランクを備える頭部を備え、
従動子の頭部の前記接触端によりカムのフランクと、
従動子の頭部のフランクによりカムの渦状のプロファイルの少なくとも一部と
接触するように適合されている。
従動子は、有利なことに、レバーに枢動可能に装着される。
これにより、従動子は、突き当たることなく、レバーに対して枢動することができる。
従動子とカムフランクとの間の接触点におけるカムに対する法線と、前記接触の場所を起点として、従動子の枢動点を通過する半区間とによって規定される角度は、有利なことに、従動子とカムフランクとの間の接触の場所での法線と、従動子によりフランクに作用する反力とにより規定される角度よりも大きい。表示デバイスの通常動作に対応してカムが第1の運動方向へ動く間、第2のばね手段は、従動子におけるカムの作用のために、わずかに変形する。この変形によって、レバーに堅固に装着された従動子を含む組立体により提供される表示と比較して、時間情報の表示にずれを引き起こす。このずれは、カムのプロファイルを適合させることにより補償される。修正され、適合されたカムのプロファイルによって、完全に堅固な組立体を模倣することが可能になり、完全に正確な表示を作り出す。
ある特定の実施形態では、第1の方向への動きが第2のばね手段に予負荷を与える。この予負荷は、時間情報の正確な表示を確実にするように整合されたカムのプロファイルにより補償される。
第1の実施形態では、第2のばね手段は、可撓性のブレードすなわち板ばねを備える。このことによって、部品の数が最小限となり、機構の全体サイズが縮小する。さらに、このことによって、組み立てられたレバー内で発生しやすい、バランスの欠陥を防止することが可能になる。
レバー、第2のばね手段および従動子は、有利なことに、1つの部片で作られる。レバーは、有利なことに、表示部材を駆動するために、ピニオンの歯と協働するように適合された歯付部分に固定される。
歯付部分は、遊びを補償する歯を備えることができる。
遊びを補償する歯は、表示誤りを最小にすることを可能にする。遊びを補償する歯は、時間表示部材が最初の位置に直ちに戻る際の衝撃を抑え、慣性の影響を減じることをさらに可能にする。
レバーは、Ni、NiPおよびSiを含むグループからの材料のうちの1つから作ることができる。
本発明は、上記で規定されたような表示デバイスを含む時計ムーブメントにも関する。
本発明は、上記で規定された表示デバイスまたは上記で規定された時計ムーブメントを組み込んだ時計に、さらに関する。
時計は、基礎ムーブメントおよび上記で規定されたような表示デバイスを含むことができ、表示デバイスのカムは基礎ムーブメントにより駆動される。
本発明は、本発明の表示デバイスの、いくつかの特定の実施形態の、以下の記載を用いて、添付の図面を参照すれば、より良好に理解されることとなる。
0時〜24時(深夜)の間の時刻のレトログラード表示のための、本発明の第1の実施形態の表示デバイスを示す図である。 22時における図1の表示デバイスを示す図である。 図2Aの従動子およびカム組立体を示す詳細図である。 深夜直前の図1の表示デバイスを示す図である。 図3Aの従動子およびカム組立体を示す詳細図である。 深夜における図1の表示デバイスを示す図である。 図4Aの従動子およびカム組立体を示す詳細図である。 従動子がカムフランクを上昇しているときの、図1の表示デバイスを示す図である。 カムフランク上昇直後の図1の表示デバイスを示す図である。 カムフランク上昇直後の図1の表示デバイスを示す図である。 カムへの従動子の反力を示す、従動子がカムフランクを上昇しているときの図1の表示デバイスを示す図である。 カムへの従動子の反力を示す、従動子がカムの頂点に到達したときの、従動子がカムフランクを上昇する終端における、図1の表示デバイスを示す図である。 従動子へのカムの作用力を示す、従動子がカムフランクを上昇しているときの図1の表示デバイスを示す図である。 図1の表示デバイスの、従来の動作期間の、カムと接触している従動子の機能領域を示す図である。 図1の表示デバイスの従来の動作中にカムと接触している従動子の機能領域を示す図である。 図1のデバイスの適合されたカムのプロファイルおよび最初のカムのプロファイルを示す図である。 本発明の第2の実施形態の表示デバイスの一部を示す図である。 本発明の第3の実施形態の表示デバイスの一部を示す図である。
明確にするために、別段の記載がない限り、異なる図に示される対応する要素には同じ参照番号が付されていることに留意されたい。
本発明の第1の実施形態による表示デバイスを図1に示す。図1は、本発明の1つの実施形態の時計300を示す。時計300は、時計ムーブメント200を含む。時計ムーブメント200は、表示デバイス100を含む。この表示デバイスは、時計の時計ムーブメントに内蔵されるように設計されている。
図1の表示デバイス100は、時間に関連する量(すなわち、時間情報)を示す、表示部材1、ここでは表示針を駆動するように設計されている。針1は、図2A、図3Aおよび図4Aにおいて明確に示している。これらの図に示される特定の例では、時間に関連する量は、180°の円弧全体にわたって24時間の目盛を付けた目盛板で表される時刻である。時刻表示フェーズでは、針1の順方向経路は、「0時」の位置から「24時」の位置に進む。針1は、深夜に「24時」の位置から「0時」の位置に、瞬間的に戻るように設計されている。
本発明が、任意のタイプの時間に関連する量(秒、分、日、曜日、月齢など)、任意の円弧で表されるレトログラード表示、および本明細書の最後でより詳細に説明する非レトログラード表示にも適用可能であることは言うまでもない。
図1を参照すると、表示デバイスは、カム2、従動子3およびレバー4を含む。
カム2は、らせん状プロファイルを有する渦状となっており、シャフト20に装着され、回転点21の周りに回転する。カム2のらせん状プロファイルは、参照符号24で示す。カム2は、駆動ホイール8と噛み合うホイール22によって、時計の基礎ムーブメントと運動学的に連結され、図2A、図3Aおよび図4Aに示すように、例えば回転する時刻表示針80を駆動する。カム2の回転軸21に垂直な平面内で、カム2のプロファイル24は、少なくとも実質的にアルキメデスのらせんの一部に対応する。カム2は、最小半径を有するカム部分と最大半径を有するカム部分とを結ぶフランク23を有する。通常動作(すなわち、時刻表示フェーズ期間)では、フランク23の機能は、表示針1が「24時」の最終位置に到達したとき、表示針1を最初の「0時」の位置に戻すことである。
レバー4は、腕40、歯付部分41および釣り合い重り部分42を含む。レバー4は、シャフト43に枢動可能に装着され、枢動点44の周りを枢動する。レバー4の枢動シャフト43とカム2の回転シャフト20とは、互いに対して固定位置にある。
歯付部分41は、シャフト43の反対側の腕40の端部と接合される。歯付部分41は、針1を駆動するピニオン10の歯と噛み合う。換言すれば、レバー4は、表示部材を駆動するピニオンと協働するように設計された歯付部分41を有する。ここで述べる特定の例では、歯付部分41および/またはピニオン10は、表示デバイスにより提供される表示の表示誤りを最小にするように、遊びを補償する歯45を有することができる。本発明で使用することが可能な遊びを補償する歯の1つの例は、特許文献2に特に記載されている。図10および図11は、遊びを補償する歯45の実施形態を示す。歯は、歯が「0時」および「24時」の位置で噛み合うように適合されている。
釣り合い重り部分42は、全体形状が半円形であり、腕40に対して、枢動シャフト43の反対側に位置する。釣り合い重り42は、レバー4の重心とその枢動点44とが、少なくとも実質的に一致するように適合されている。
従動子3は、腕30および頭部31を含む。
腕30は、図1に示した長手軸AX1に沿って延在し、長手軸AX1は、腕40の近傍で、腕40に概ね沿って延びる。腕30は、レバー4の釣り合い重り部分42の近く、および歯付部分41の近くに、2つの端部33、34をそれぞれ有する。端部34が腕40に、端部33が可撓性のブレード(すなわち、板ばね)5にそれぞれ固定される。腕30は、腕30とレバー4との間の接続部の近傍に位置する、枢動点32においてレバー4上で枢動する。図1に示される、腕30の長手軸AX1と、従動子3の枢動点32およびレバー4の枢動点44を結ぶ線分とによって規定される角度は、γとして示す。
可撓性のブレード5は湾曲しており、腕30と共にS字形を形成している。腕30に固定されている側と反対側のばね5の端部は、釣り合い重り部分42に固定されている。可撓性のブレードは、従動子5とレバー4との間に配設された戻しばね5の役割を果たし、動作の説明において説明するように、戻しばね5の作用に対抗して従動子3がカム2によって枢動される。
頭部31は、(回転シャフト20および43に対して垂直に見た場合)三角形の外形を有し、接触端312を形成する。頭部31は、端部33の方を向いた第1のフランク310と、端部34の方を向いた第2のフランク311とを含む。図1に示すように、フランク310と軸A1とが角度θを規定し、フランク311と軸AX1とが角度θを規定する。ここで、角度θは、鈍角であり、角度θは、好ましくは直角、または鋭角である。図1に示した特定の例においては、
角度θは、約90°であり、
角度θは、約130°である。
ここで、特に図1に示した従動子の頭部の形状は、単に1つの非限定的な例示の実施形態であることを強調したい。いかなる場合においても、従動子の頭部は、正しい動作を保証するように適合された形状を有する。
従動子の頭部31は、図8Aおよび図8Bに示すように、フランク310により、すなわち接触端312によりカム2と接触するように適合されている。接触フランク310は、後で説明するように、従動子3がカムフランク23を上昇した後、または下降する前に、カム頂点(すなわち、最大カム半径を有するフランク3の頂部)の近くで、カム部分と接触するように設計されている。接触端312は、カムプロファイル24の残りの部分、特にフランク23と接触するように設計されている。
図8Aおよび図8Bに示した特定の実施形態では、このフランク23の上端部(すなわち、最大半径を有するカム部分近くに位置するフランク23の端部)を通過するカムフランク23への接線Tと、このプロファイル24の下端点(すなわち、カムフランク23の基部であって、カムプロファイル24において最小半径を有する箇所)におけるカムプロファイル24への接線Tとが、角度δによって範囲を定められた空間を形成し、従動子の頭部31はその空間内で動くことができる。角度δは、鈍角であることが好ましい。図8Aおよび図8Bに示される特定の例では、この角度δは、少なくとも約100°である。
図1に示される特定の実施形態では、レバー4および従動子3は、1つの部片で作られる。これらは、以下の技法のうちの1つにより作製できる。
Ni(ニッケル)、NiP(ニッケルリン)およびSi(シリコン)を含むグループからの材料のうちの1つのフォトリソグラフィおよび電気鋳造、
シリコン(Si)のフォトリソグラフィおよびディープエッチング。
レバー4と従動子3との間に配設されたばね5とは別個の戻しばね6が、ここではレバー4の歯付部分41に対して作用し、従動子3をカム2に対して押圧する。レバー4が押圧されて従動子3がカム2に接し、その結果、従動子3がカム2に対して押圧されるように、ばね6はレバー4に負荷をかけるように適合されている。
表示デバイスは、概略的に図に示され、次の2つの機能を有する止め具7も含む。すなわち、
止め具7は、従動子3がフランク23の基部にあり、カム2が時計回りの方向に対応する第1の方向に駆動されるとき、レバー4を不動にするように適合されている。
止め具7は、従動子3がフランク23を上昇し、カム2が反時計回りの方向に対応する第2の方向に回転駆動されて、レバー4を止め具7に向けて枢動させると、レバー4を不動にするように適合されている。
図2Aから図7Cを参照して、一方では通常動作での表示デバイスの動作を、他方では逆転または「反時計回り」の修正フェーズでの表示デバイスの動作を以下に記載する。
通常動作
通常動作とは、時間情報、ここでは180°の円弧全体にわたって24時間の目盛を付けた目盛板上の時刻を、時計回りの方向で従来通りに表示することである。通常動作は、図2A〜図2B、図3A〜図3B、図4A〜図4Bを参照して説明する。
ここで挙げるのは、説明のための特定の例であり、本発明は、任意の他の時間に関連する量(昼夜の表示、分、秒、日、曜日など)の表示にも適用できることを明記したい。
通常動作では、カム2は、「順」方向または「通常動作」方向と呼ばれ、ここでは反時計回りの方向である第1の方向に回転駆動される。ばね6の反作用によりカム2に対して押圧されることにより、従動子の頭部31はレバー4を駆動して時計回りの方向に枢動させ、これにより、針1は反時計回りの方向へ動くように駆動される。反時計回りの方向へカム2が回転する間、従動子の頭部31は、以下のように動作する。
フランク23の基部における低い位置から、フランク23の頂部(すなわち、カム2の頂点)における高い位置にらせんのカムプロファイル24を上昇する。
次いで、カムフランク23の頂部におけるカム2の頂点から、カムフランク23の基部に進む。
従動子の頭部31の形状は、従動子の頭部31がカム2の頂点からカムフランク23の基部に動くとき、従動子の頭部31の接触端312とカムフランク23との間の接触を防ぐように適合されている。
従動子の頭部31がカムプロファイル24を上昇することによって、針1が反時計回りの方向に180°にわたって回転して「0時」の位置から「24時」の位置へと動く。カムフランク23の頂部におけるカム2の頂点からカムフランク23の基部への動きによって、針1は「0時」の位置に瞬間的に戻る。
図2A、図3Aおよび図4Aは、それぞれ異なる時刻、すなわち22時、深夜直前および深夜直後の通常動作での表示デバイスを示す。時針80および分針81を有する時計の基礎ムーブメントの円形の文字盤も図示してある。
図2Aは、22時における表示デバイスを示す。レバー4は、目盛を付けた目盛板上の「22時」表示の前に針1を位置決めするように枢動した。図2Bは、この「22時」の位置におけるカム2および従動子の頭部31を大きい縮尺で示す。頭部31のフランク310は、カム2の上側部分と接触することに留意されたい。
図3Aは、従動子の頭部31がフランク23の頂部でカム2の高い位置に到達した深夜(24時)における、従動子3の頭部31がカムフランク23の頂部からカムフランク23の基部に進む直前の表示デバイスを示す。図3Bは、「深夜」の位置におけるカム2および従動子の頭部31を大きい縮尺で示す。この位置では、針1は「24時」を示している。従動子3の頭部31の接触端312は、カム2の頂点に接している。
図4Aは、針1が「0時」を示す、深夜直後の表示デバイスを示す。従動子の頭部31は、カムフランク23の頂部からカムフランク23の基部に動いた直後、この位置に到達する。図4Bは、「0時」の位置におけるカム2および従動子の頭部31を大きい縮尺で示す。従動子3により駆動され、従動子の頭部31がカムフランク23を下降すると、レバー4は、レバー4が止め具7に接するようになり、止め具7により不動にされるまで、反時計回りの方向に枢動する。レバー4が枢動することによって、針1が時計回りの方向に逆向きに回転して「24時」の位置から「0時」の位置へと瞬間的に戻る。
戻しばね5は、順方向(記載した特定の例では反時計回りの方向)にカム2が回転すると、可能な限り堅くなるようにサイズ決定される。しかし、この堅さは、時刻の逆転修正時における材料内の応力およびカム2上の許容トルクによって制限される。実際、ばね5が堅いと、フランク23を動かすのに大きな力が必要となることから、ばね5の堅さは堅すぎてはならない。この結果として、通常動作においてカム2が順方向に回転すると、戻しばね5には予負荷が与えられ、従動子3に対するカム2の作用によって戻しばね5はわずかに変形する。この予負荷およびこの変形は、ばね6がレバーを止め具7の方に付勢することによって加えられる作用に依存する。さらに、この作用自体は、止め具に対するレバーの位置に依存する。この変形は、レバーに堅固に装着された従動子を含む機構に接続された別の針による表示に対する一時的なずれを、針1による表示において誘発する。この一時的なずれは定量化でき、例えば1時間といった、所与の時間の長さに対応する。これは、カムプロファイル24を適合させることにより補償される。換言すれば、カムプロファイル24は、類似するが全体的に堅固な機構(従動子、ばねおよびレバー)と共に使用される、いわゆる「最初の」カムプロファイル25に対して適合、すなわち修正されている。図9は、最初のカムプロファイル25および図1の表示デバイスのカムプロファイル24を示す。2つのカムプロファイル24、25は、実質的にアルキメデスのらせんに対応する。
逆転修正フェーズでの動作
逆転修正は、反時計回りの方向に表示を修正するものである。逆転修正フェーズでの動作は、図5から図7Cを参照して説明する。
表示の逆転修正のために、カム2は、「逆方向」と呼ばれる、第2の方向または反時計回りの方向に回転駆動される。
カム2に接する従動子3により駆動され、レバー4は、時計回りの方向に針1を回転駆動する。
従動子3が、カム2の頂点からカムフランク23の基部へ、カムプロファイル24に沿って動くと、針1が、「24時」の位置から「0時」の位置に動く。針1が「0時」の位置にあるとき、カム従動子31はカムフランク23の基部に位置し、レバー4が止め具7に接する。
従動子の頭部31は、カムフランク23の基部の位置に到達すると、カムフランク23を再び上昇し、頭部31の接触端312がフランク23と接触する。図5は、フランク23上昇中の表示デバイスを示す。カムフランク23上昇中、カムフランク23は、図7Cに示したように、従動子の頭部31に作用力
Figure 0006381940
を作用させる。従動子の頭部31は、カムフランク23に反力
Figure 0006381940
を作用させる。この作用力
Figure 0006381940
または反力
Figure 0006381940
は、2つの効果を有する。すなわち、
− 作用力または反力は、一方では、従動子3にレバー40に対して点32の周りを枢動させ、このことによって、圧縮されるばね5の反作用に対抗して、従動子3の後退、すなわちレバーの腕40に向かう従動子3の動きをもたらすように作用する。
− 作用力または反力は、他方では、止め具7に向けてレバー4を駆動して枢動させ、それによりレバー4を不動にするように作用する。
したがって、作用力
Figure 0006381940
は、従動子3を駆動レバー4の腕40に向けて動かし、したがって、従動子3とレバー4との間に配設されたばね5の反作用に対抗して、従動子3を後退させる。ここでは、枢動点32の周りの枢動によって従動子3が後退することにより、機構に損傷を与えることなくフランク23を上昇することが可能になる。
フランク23上昇中、レバー4を不動にすることによって針1を不動にすることが可能になり、フランク23上昇中に、針1による表示が誤ったものとなるのを防止する。
図6Aおよび図6Bに示すように、針1は、フランク23の頂部に到達すると、瞬間的に主時針30および主分針40の位置と同期した表示位置となる。
通常動作では、深夜の直後に、止め具7がレバー4をフランク23の終端で不動にし、したがって針は、「レトログラード」式に「24時」の位置から戻った後、「0時」の位置で不動にされる。さらに、逆転修正フェーズにおいてフランク23上昇中、止め具7は、安定した形でレバー4をやはり不動にし、したがって、針1を「0時」の位置で不動にする。これにより、フランク23上昇中、針1は完全に安定である。
図7Aから図7Cは、従動子の頭部31がフランク23を上昇するときの、従動子の頭部31におけるカムフランク23の作用力ベクトル
Figure 0006381940
およびフランク23における従動子の接触端312の反力ベクトル
Figure 0006381940
を示す。点Cは、従動子の頭部31とフランク23との間の接触点を表す。ベクトル
Figure 0006381940
は、接触点Cでのフランク23に対する法線を表す。
図7Aおよび図7Bは、それぞれフランク23上昇中および上昇終端(従動子の接触端312がカム2の頂部に到達したとき)における以下の項目を示す。
反力
Figure 0006381940

ベクトル
Figure 0006381940

接触点Cと従動子3の枢動点32とを結ぶ線分[C32]、
法線
Figure 0006381940
と、接触点Cと枢動点32をつなぐ線分[C32]とによって規定される角度α、
従動子の頭部31の接触端312とカムフランク23との間の摩擦係数μのアークタンジェントに対応する法線
Figure 0006381940
と反力
Figure 0006381940
とにより規定される、角度Atan(μ)。
角度αは、従動子の接触端312がフランク23を上昇するにつれて変化する。従動子の頭部31によるフランク23上昇中、この角度αが角度Atan(μ)よりも大きいように、枢動点32が画定される。図7Bに示すように、角度αが最小で、角度Atan(μ)となる結果となる瞬間は、接触端312がカム2の頂点(換言すれば、フランク23の頂部)に到達する瞬間に対応する。こうして、接触端312がカム2の頂点に到達する瞬間に、角度αが角度Atan(μ)よりも大きく、したがってレバー4に対して従動子3が枢動することが可能となるように、枢動点32が決定される。図7Bを参照すると、従動子の接触端312がカム2の頂点に到達するとき、戻しばね5は最大に圧縮されることに留意されたい。
図7Cは、
接触点C、
作用力
Figure 0006381940

接触点Cとレバー4の枢動点44との間の線分[C44]、
レバー4の枢動点44と従動子3の枢動点32との間の線分[44−32]、
作用力
Figure 0006381940
と線分[C44]との間で規定される有向角β、ここでβ=(
Figure 0006381940
、[C44])、またはこの線分を含む線を示す。
作用力
Figure 0006381940
がレバー4を不動にする、またはここでは反時計回りの方向に止め具7に向けてレバー4を枢動させてレバー4を不動にする効果を得るように、レバー4の枢動点44が画定される。そのため、図7Cに示すように、ベクトル
Figure 0006381940
Figure 0006381940
とにより規定される角度βは、正であり、値πより小さく、
0<β<π
である。
作用力
Figure 0006381940
および角度βは、接触点Cおよびレバー4の枢動点44を含み、前記レバーの腕40を含まない線分によって画定される半平面内に位置する。したがって、作用力
Figure 0006381940
は、従動子3がフランク23を上昇するとき、レバー4を止め具7に向けて枢動させ、レバー4を効果的に不動にするように作用する。したがって、作用力
Figure 0006381940
の方向およびそれが印加されるレバー4の枢動点44の側は、レバー4を止め具7に向けて枢動させ、それによりレバー4を不動にする。
換言すれば、有向角βは、従動子上のカムの作用力
Figure 0006381940
と、従動子−カム接触点Cとレバー4の枢動点44とを結ぶ線分[C44]とによって規定される作用角であるものとして規定することができる。この作用角βは、この線分[C44]を含み、前記レバーの腕40を含まない線分によって画定される半平面内に位置する。この作用角βは、好ましくは、0°〜180°の間である。
別の実施形態では、従動子3上のカム2の作用力
Figure 0006381940
は、実質的に、レバー4の枢動点44を通過する。換言すれば、作用角βは、値0を有する。この構成では、作用力
Figure 0006381940
は、レバー4を止め具に向けて枢動させることなく、レバー4を不動にするように作用する。
先の記載では、従動子3、レバー4およびばね5は、1つの部片である。図10は、可撓性のブレード5の形状に関して、上記のものと異なり、U字形をした従動子の腕を有する、別の1つの部片の実施形態を示す。
あるいは、表示デバイスは、従動子3が上で枢動するレバー4を含む組立体を備えることもできる。図11は、実例として、そのような実施形態の1つの特定の例を示す。従動子3は、ピボットによって、レバー4に枢動可能に装着されている。レバー4と従動子3との間に配設された戻しばね5は、可撓性のブレードの形をとる。ここで、可撓性のブレードは、その一端がレバー4に固定され、他端が従動子3の腕30に接している。動作において、カムフランク23上昇中、従動子3の頭部31および頭部31を有する腕30の部分は、ばね5の反作用に対抗して、レバーの腕40に向かって動き、このことにより、カムフランク23によって加えられる力
Figure 0006381940
の作用のために、従動子3の後退をもたらす。
先の記載では、カムフランク23は略直線状である。あるいは、(止め具に向けて枢動することなく)レバー4を不動にするために、作用力
Figure 0006381940
が、レバー4の枢動点44を常に通過する、またはこの枢動点44を実質的に通過することを保証するように特に適合された、ある程度大きな曲率をカムフランク23は有することができる。
様々な実施形態について記載してきたデバイスは、任意の時間情報または時間から導かれる情報(異なる時間帯での時刻の表示、日付などのカレンダー表示、曜日、月、月齢など)を、レトログラード式に表示するために採用することができる。しかし、本発明は、レトログラード用途に限定されず、そのプロファイルが少なくとも1つのフランクを含むカム(渦状またはそれ以外)と協働するレバーに関連するあらゆる使用に関するものである。例えば、本発明は、例えば特許文献3に記載されるような、カムタイプの万年暦表示、または瞬時カウンタークロノグラフ(すなわち、例えば特許文献4に記載されるように、時間表示のカウントが瞬時であるクロノグラフ)に適用することができる。さらに、本発明は、時間情報がレトログラード式に表示されるか否かにかかわらず、時間情報の表示の双方向駆動を可能にする。
本発明の表示デバイスは、本発明のムーブメントが運動学的に連結される基礎ムーブメントを含む時計に内蔵された時計ムーブメント自体に内蔵される。したがって、本発明は、上記表示デバイスを内蔵する時計ムーブメントおよび時計にも関する。
1 表示部材、表示針
2 カム
3 従動子、フランク
4 レバー
5 可撓性のブレード、板ばね、戻しばね、第2のばね手段
6 戻しばね、第1のばね手段
7 止め具
8 駆動ホイール
10 ピニオン
20 回転シャフト
21 回転点、回転軸
22 ホイール
23 カムフランク
24 カムプロファイル
25 最初のカムプロファイル
30 腕、主時針
31 頭部
32 枢動点
33 端部
34 端部
40 腕、主分針
41 歯付部分
42 釣り合い重り部分
43 枢動シャフト
44 枢動点
45 歯
80 針
100 表示デバイス
200 時計ムーブメント
300 時計
310 第1のフランク、接触フランク
311 第2のフランク
312 接触端
44−32 線分

Claims (15)

  1. 表示部材(1)を用いて、時間情報を表示するためのデバイス(100)であって、
    プロファイルがフランク(23)を含むカム(2)と、
    前記表示部材(1)を駆動するレバー(4)と、
    前記レバー(4)を制御する従動子(3)であって、第1のばね手段(6)により前記カム(2)に対して押圧され、前記フランク(23)が前記カム(2)の第1の運動方向へ動く間、前記表示部材(1)の動きを駆動するように意図された前記レバー(4)の動きを制御するように適合された従動子(3)と
    を含むデバイスにおいて、
    前記レバー(4)を制御する前記従動子(3)は、前記フランク(23)が前記カム(2)の第2の運動方向へ動く間、前記カム(2)の前記フランク(23)により前記従動子(3)へ加えられる作用力(F)によって、第2のばね手段(5)の反作用に対抗して、前記レバー(4)に対して動かされるように適合されていることを特徴とする、デバイス。
  2. 前記フランク(23)が前記カム(2)の前記第2の運動方向へ動く間、前記カム(2)の前記フランク(23)により前記従動子(3)へ加えられる前記作用力(F)が、前記レバー(4)を不動にするように作用することを特徴とする、請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記作用力(F)が前記レバー(4)に作用して、止め具(7)に対して前記レバー(4)が枢動する効果をもたらすことを特徴とする、請求項1または2に記載のデバイス。
  4. 前記レバー(4)が枢動点(44)の周りを枢動するように適合され、前記作用力(F)が前記レバー(4)の前記枢動点(44)を実質的に通過することを特徴とする、請求項1または2に記載のデバイス。
  5. 前記駆動レバー(4)が前記表示部材(1)を駆動する腕(40)を含み、前記従動子(3)への前記カム(2)の前記作用力(F)と、前記従動子(3)と前記カム(2)の前記フランク(23)との接触点(C)と前記レバー(4)の前記枢動点(44)とを結ぶ線分([C44])とにより規定される作用角と呼ばれる角度(β)が、前記線分([C44])を含み前記レバー(4)を駆動する前記腕(40)を含まない線分によって画定される半平面に位置することを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のデバイス。
  6. 前記従動子(3)が前記フランク(23)の基部に到達すると、前記カム(2)が前記第1の方向に動く間、前記止め具が前記レバー(4)を不動にするように適合されていることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のデバイス。
  7. 前記カム(2)が渦状のプロファイルを有し、前記従動子(3)が、接触端(312)および接触フランク(310)を備える頭部(31)を備え、
    前記従動子の頭部(31)の前記接触端(312)により前記カム(2)の前記フランク(23)と接触し、
    前記従動子の頭部(31)の前記接触フランク(310)により前記渦状のカム(2)の前記プロファイルの少なくとも一部と接触する
    ように適合されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のデバイ
    ス。
  8. 前記従動子(3)が、前記レバー(4)に枢動可能に装着されることを特徴とする、請
    求項1から7のいずれか一項に記載のデバイス。
  9. 前記第1の方向への前記カム(2)の前記動きが、前記第2のばね手段(5)に、前記時間情報の正確な表示を確実にするように整合されたカムのプロファイル(24)により補償される予負荷をもたらす、請求項1から8のいずれか一項に記載のデバイス。
  10. 前記第2のばね手段(5)が可撓性のブレードを備えることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のデバイス。
  11. 前記レバー(4)、前記第2のばね手段(5)および前記従動子(3)が1つの部片で作られていることを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載のデバイス。
  12. 前記レバー(4)が、前記表示部材(1)を駆動するピニオン(10)の歯と協働するように適合された歯付部分(41)を含むことを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載のデバイス。
  13. 請求項1から12のいずれか一項に記載のデバイスを含む時計ムーブメント(200)。
  14. 請求項1から12のいずれか一項に記載のデバイスまたは請求項13に記載の時計ムーブメントを組み込んだ時計。
  15. 基礎ムーブメントおよび請求項1から12のいずれか一項に記載のデバイスを含み、前記デバイスのカムが前記基礎ムーブメントにより駆動されることを特徴とする、
    請求項14に記載の時計(300)。
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