JP6380428B2 - 遊技演出装置 - Google Patents

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本発明は、遊技機の可動部を駆動するための回転部材を備えた遊技演出装置に関する。
特許文献1には、周面に螺旋状の条溝23を形成する螺旋軸18の両端を回動可能に軸承し、且つこの軸に正逆回転モータ22を接続する一方、入賞装置の筐体3内部に収容する誘導体4には上記螺旋軸18に滑合する軸受部材17を備え、モータの正逆回転によって軸受部材17を螺旋軸18に沿って往復動させこれにより前記誘導体4の往復移動をなさしめたパチンコ機の入賞装置が開示されている。
特許文献2には、駆動モータ29を駆動源として回転板23を正逆両方向へ回転可能となし、この回転板23に表示画面14aを目視可能な開口33を設け、回転板23に開口33を介して対向する一対のスライド板40,41と、その駆動機構である一対のモータ42,44および一対のスクリューシャフト43,45とを搭載し、両モータ42,44を回転板23の回転中心Oを通る垂線Lを対称軸として配置すると共に、両スクリューシャフト43,45を前記対称軸に直交する同一平面上で前後方向へずらして配置した可動役物装置が開示されている。
特開平5−92067号公報 特開2011−67401号公報
しかしながら、前者の入賞装置では、誘導体の移動が螺旋軸に沿った上方向または下方向のいずれか一方向の単調なものとなり、演出効果を高めようと可動役物の構成を増やすと、後者のように、駆動部も増えてしまい、部品点数が増加してしまう問題があった。
そこで、本発明は上記点に鑑み、少ない駆動機構で演出効果を高める遊技演出装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の遊技演出装置は、
所定の回転軸で回転し、第1領域に第1螺旋部、第2領域に第2螺旋部を有する回転部材と、
前記第1螺旋部と係合し、前記第1領域内で前記回転軸の軸方向に沿って移動する第1可動部と、
前記第2螺旋部と係合し、前記第2領域内で前記回転軸の軸方向に沿って移動する第2可動部と、を備え、
前記第1螺旋部の螺旋が所定巻き方向に形成され、
前記第2螺旋部の螺旋が前記所定巻き方向とは逆巻きの方向に形成され、
前記回転部材を駆動手段によって回転駆動させることで、前記第1可動部と第2可動部を軸方向に沿って昇降させることを特徴とする。
この本発明の遊技演出装置では、第2螺旋部の螺旋が第1螺旋部の所定巻き方向とは逆巻きの方向に形成されるので、少ない駆動機構で演出効果を高めることができる。
また本発明の第2の遊技演出装置は、上記第1の遊技演出装置に加え、
前記第1螺旋部と、前記第2螺旋部とで、螺旋のピッチが異なることを特徴とする。
この本発明の遊技演出装置では、ピッチの違いによる可動部の移動量、または、移動速度の違いを利用することで、多様な動作が可能となり演出効果を高めることができる。
ここで、螺旋のピッチとは、隣り合う山又は谷の間の距離である。ピッチを小さくすると駆動手段の負荷が小さくなり、ピッチが大きいと駆動手段の負荷が大きくなる。ピッチを自在に変えることができる。例えば、第1螺旋部のピッチよりも第2螺旋部のピッチを狭くする例が挙げられる。移動量や負荷との関係で適宜設定可能である。リードとは回転軸が1回転して進む距離であり、螺旋の傾斜角度と相関がある。第1螺旋部と第2螺旋部のリードは同一でも異なってもよい。なお、第1螺旋部と第2螺旋部のピッチが異なる場合を述べたが、ピッチを同一としてもよい。
また本発明の第3の遊技演出装置は、上記第1の遊技演出装置に加え、
前記回転部材が均一の呼び径を有することを特徴とする。
この本発明の遊技演出装置では、回転部材の加工が容易である。
ここで、呼び径とは螺旋の太さを表すものであり、外径で表す。第1螺旋部と第2螺旋部は呼び径が均一であっても、相違してもよい。
また本発明の第4の遊技演出装置は、上記第1の遊技演出装置に加え、
前記第1螺旋部と第2螺旋部が、それぞれ、第1螺旋溝と第2螺旋溝を有し、
前記第1可動部が、前記第1螺旋溝との間で接触転動する第1球体を備え、前記第2可動部が、前記第2螺旋溝との間で接触転動する第2球体を備えることを特徴とする。
この本発明の遊技演出装置では、第1球体と第2球体が、駆動手段による回転部材の回転軸の回りの回動に伴い、螺旋溝を接触転動することにより、可動部の円滑で迅速な運動が可能となる。可動部が軸方向に直線的に昇降しやすくなる。
遊技演出は、娯楽に係るシナリオに基づいて、その意図を達成させるべく、可動物を動作させることである。遊技機は小遊技動体を用いるパチンコ機に限らず、遊技場に設置される各種遊技装置にも適用が可能である。
回転部材には、中実シャフトの巻き方向に螺旋溝が形成されたスクリューシャフト、短幅の薄板或いは線状部材が巻き方向に螺旋状にねじられて形成された中空軸状のスパイラルシャフト、スパイラルシャフトの中空中心軸にシャフトを軸装した部材等が挙げられる。所定の回転軸は、回転部材がスクリューシャフトであれば、その中心に位置する軸心であり、回転部材がスパイラルシャフトであれば、中空部にある軸心である。
回転部材は1本以上に適用可能である。1本で単独適用も可能であるが、2本以上の場合でも適用できる。例えば、各回転部材に対応する各可動部を演出部材で連結することにより、少なくとも一対で同時に昇降する構成としてもよいし、各可動部が独立して昇降する構成とし、各自で演出を行っても良いし、演出を関連させても良い。
回転部材に第1螺旋部と第2螺旋部とを1個ずつ設ける例が挙げられるが、これらを3以上設けることも可能である。例えば、2つの第1螺旋部の間に1つの第2螺旋部を設ける例が挙げられる。
第1螺旋部と第2螺旋部の螺旋に球体を転動させる形態を挙げたが、第1螺旋部と第2螺旋部を連続凹部とし、それぞれ、第1可動部と第2可動部の凸部に係合しながら回転し、第1可動部と第2可動部が上下に移動する構造が好ましく、これにより、第1可動部と第2可動部とが、回転部材に沿って移動することができる。また、逆に、前記凹部、凸部を入れ替えて取り付けた構造でもよい。
第1螺旋部と第2螺旋部の螺旋の巻方向には右巻きと左巻きがあり、いずれか一方に設定される。例えば、第1螺旋部が右巻きであれば、第2螺旋部は左巻きである。
スクリューシャフトの具体例について、螺旋溝が形成された溝部形成領域と、螺旋溝が形成されていない溝部非形成領域とを有し、溝部形成領域の両側に溝部非形成領域が隣接するとともに、溝部非形成領域がスクリューシャフトの両端部に形成される例が挙げられる。
第1可動部,第2可動部は孔を有するケース構造を備えている。ケース構造に球体が封入されるには、遊技演出装置の組み立て途中、例えば、回転部材に第1可動部、第2可動部を挿入し、位置決めが取れればその段階で球体の挿入したり、或いは、組立段階の最終工程で、孔から球体を螺旋溝に挿入することが必要である。
可動部に演出部材が連結され、駆動手段により昇降される可動部の動きに伴い、演出部材が運動するようになっている。前記第1可動部と第2可動部を軸方向に沿って垂直方向に昇降させることが好ましいが、これに限らず、傾斜した方向でもよい。
なお、駆動手段にはモータ、歯車等の駆動部品があげられる。
本発明と技術的関係を有する関連発明の遊技演出装置は、上記第1の遊技演出装置に加え、
前記第1螺旋部のピッチと第2螺旋部のピッチの比を所定値とすることに対応させて、前記第1領域と第2領域の長さの比を所定値に設定することを特徴とする。
可動部の個数を増やすことで重量が増し、その重量に適合したより大きなトルクの駆動手段が必要となるが、上記関連発明の遊技演出装置では、演出部材の重量に差があっても、その重量の均衡を保つことができるので、トルクの釣り合いができていないときに必要なトルクよりも、小さなトルクで駆動することができる。回転部材の同じ回転量に対して、第1可動部と第2可動部の移動速度、移動量も相違させることができるので、より多様な遊技が可能となる。
本発明によれば、少ない駆動機構で複数の可動部を可動させることができる。
本発明実施形態の遊技演出装置の正面図である。 本発明実施形態の遊技演出装置の動作状態を示す正面図である。 本発明実施形態の遊技演出装置の演出部材を取り外した状態の正面図である。 本発明実施形態の遊技演出装置の縦断面図である。 図4の部分拡大図である。 同じくスクリューシャフトの正面図である。 同じくスクリューシャフトの中央部分の部分拡大図である。 同じく可動部のケースの裏面図である。 本発明実施形態の変更形態のスパイラフシャフトの部分拡大図である。
本発明実施形態の遊技演出装置1について図1乃至図8を参照して説明する。遊技演出装置1は、遊技機の役物であり、演出部材2を駆動するため、左右に一対の駆動部を設けたものである。シャフト、モータ等の駆動機構も、適宜、左右に設けているので、詳細は後述する。
遊技演出装置1は、回転軸8で回転し、第1領域3に第1螺旋部4、第2領域5に第2螺旋部6を有する回転部材7と、第1螺旋部4と係合し、第1領域3内で回転軸8の軸方向Xに沿って移動する第1可動部9と、第2螺旋部6と係合し、第2領域5内で回転軸8の軸方向Xに沿って移動する第2可動部10とを備えている。回転部材7は、いわゆるスクリューシャフトである。その回転軸8は、その中心に位置する軸心であり、垂直方向に延長する。
第1螺旋部4の螺旋が右巻き方向に形成され、第2螺旋部6の螺旋が左巻きの方向に形成され、回転部材7を駆動手段11によって回転駆動させることで、第1可動部9と第2可動部10を軸方向Xに沿って昇降させるよう構成されている。
螺旋形成領域である第1領域3と第2領域5の間に、螺旋非形成領域12が設定され、中間位置に位置決め用係合部13を設けている。ここでは位置決め用係合部13は貫通孔である。位置決め用係合部13は組み立て時の位置調整用の孔である。この位置決め用係合部13は貫通孔としてあるが、凸部または凹部のいずれでもよい。
回転部材7の両端部には、螺旋溝が形成されていない溝部非形成領域である縮径された端部14a,14bを有している。端部14a,14bはそれぞれ第1領域3の上側領域と第2領域5の下側領域に隣接配置されている。回転部材7の端部14a,14bは、図4に示す通り、それぞれ、軸受15に装着されることにより、垂直姿勢で回転可能に支持されている。端部14bに歯車が固着され、他の歯車16と歯合している。
駆動手段11はモータが例示され、ここでは、回転部材7の回転軸8の回りの回動に伴い、第1球体42、第2球体62が螺旋溝を接触転動することにより、可動部9,10が軸方向Xに沿って直線的に昇降する。
支持軸17が回転部材7と並設され、可動部9,10を貫通し、可動部9,10が回転部材7及び支持軸17を直線的に昇降するようになっている。
図示せぬパチンコ遊技制御基板に遊技プログラムが設定され、この遊技プログラムに基づいて駆動手段11が駆動されることにより、可動部9,10を介して演出部材2を動作させ、遊技演出が実行される。以下、詳細に説明する。
演出部材2は、2つあり、各両端部がそれぞれ、可動部9と、可動部10に連結され、各演出部材2と、対応する可動部9、10が、それぞれ、一体的に昇降するようになっている。運動機構の追加により、演出部材2を斜めに移動させるようにすることも可能である。
第1領域3は回転部材7の上部に位置する領域であり、第2領域5は、回転部材7の下部に位置する領域である。第1領域3の長さは、第2領域の長さよりも短く設定されている。
第1螺旋部4が、第1螺旋溝41を備え、第2螺旋部6が、第2螺旋溝61を備える。第1螺旋部4と第2螺旋部6は、図6に示す通り、第1螺旋部4が右巻きの螺旋であり、第2螺旋部6は左巻きの螺旋である。第1螺旋溝41および第2螺旋溝61はV字溝又はU字溝である。第1螺旋部4と第2螺旋部6において螺旋溝の形成された螺旋領域以外は、それぞれ、第1螺旋溝41と第2螺旋溝61と螺旋状に並行する螺旋形状の螺旋帯面4a,6aを構成する。この螺旋帯面4a,6aは円柱棒に第1螺旋溝41と第2螺旋溝61の切削加工を行った後に残った未加工の螺旋表面である。
第1螺旋部4と第2螺旋部6の呼び径は、螺旋の太さを表すものであり、外径で表し、均一である。第1螺旋部4と第2螺旋部6のピッチは、隣り合う山又は谷の間の距離であり、第1螺旋部4のピッチは第2螺旋部6のピッチより小さく定められている。リードは回転軸が1回転して可動部9、10が進む距離であり、螺旋の傾斜角度に相関し、第1螺旋部4のリードは、第2螺旋部6のリードよりも小さく設定されている。
第1螺旋溝41、第2螺旋溝61は、図6に示す通り、両端部と螺旋非形成領域12を除いた螺旋形成領域である第1領域3および第2領域5に形成されている。全長の長さの内、螺旋非形成領域12と端部14a,14bを合わせた6%の長さを除き、94%の長さの領域に形成されているが、この数値は例示である。
第1球体42,第2球体62は単数、複数いずれでもよいが、ここでは2個であり、所定の硬度をもった球が好ましい。例えば、ステンレススチール製の球が一般的であるが、硬質プラスチック製、ファインセラミック製などの球でもよい。
回転部材7は、図6に示す通り、細長の部材であるスクリューシャフトであり、均一の呼び径を有している。直径と長さの比率は1〜3%が例示されるが、その比率は、適宜、設定可能である。回転部材7の材質は金属製が好ましく、切削加工に適した真鍮が好ましい。他の材料でもよく、真鍮より加工性は劣るがステンレススチールでも良い。
回転部材7は切削加工することにより螺旋溝41,61を形成し、端部114a,14bと螺旋非形成領域12には螺旋形成はしない。回転部材7には焼きが入っていなくてもよいが、グリスは塗っておくことが好ましい。
一対の可動部9、10にそれぞれ対応する演出部材2が連結され、可動部9、10の垂直方向への直進的な昇降に伴い、それぞれの演出部材2が運動するようになっている。
可動部9,10は回転部材7への取付方向が上下逆になっている。可動部9,10の高さはそれぞれ第1領域3、第2領域5の長さよりも小さく定められされ、横幅は回転部材7の幅よりも広く定められされて、回転軸8の軸方向Xに沿って昇降する構造である。可動部9,10は、回転部材7に装着する縦型で平型のケース91と、蓋9d、10dと、螺旋溝41,61に配置されるとともに可動部9,10の内壁孔部9c,10cと蓋9d,10dで形成される凹部と、回転部材7の螺旋溝41,61との間に装着される第1球体42、第2球体62と、を備えている。駆動手段11による回転部材7の回転軸8の回りの回動に伴い、第1球体42、第2球体62が螺旋溝41,61を転動しながら、可動部9,10が軸方向Xに沿って昇降する。
以下、第1可動部9について詳細に説明する。
第1可動部9のケース91は、図5、図8に示す通り、片面が開放面である半ボックス形状の躯体であり、下端部に回転部材7に対して摺動可能な摺動孔9aと、上端部に回転部材7に対して摺動可能な摺動孔9bと、適宜の位置、例えば中央付近と下端付近に、外部から第1球体42を入れるための内壁孔部9cと、縦方向に延び出す一対の側板9fと、摺動孔9bが形成される上板9g、摺動孔9aが形成される下板9hと、内壁孔部9cが形成される壁9iと、支持軸17を挿通する挿通孔を設けた摺動部18を備えている。また可動部9は、内壁孔部9cを覆う蓋9dを備え、蓋9dは、取付部9e,を備えている。回転部材7と支持軸17に対して、可動部9は、摺動可能に取り付けられている。
第1球体42は、常に螺旋溝41に嵌り込み、内壁孔部9cの内面と接触する状態である。
蓋9dにより内壁孔部9cの片側が封鎖されることにより、第1球体42は、内壁孔部9c内に回転可能に保持されて、螺旋溝41の動きにより転動するようになっている。第1球体42の上下の昇降範囲は第1領域3の範囲内である。
摺動部18,19の孔に支持軸17が嵌装され、摺動部18,19が第1可動部9,10の回り止め(第1可動部9,10の水平方向の回動を規制する)と、摺動ガイドを兼ねて、上下方向に支持軸17を摺動しながらスライドする。図1で示す第1可動部9は上限位置から図2で示す下限の位置まで移動する一方、図1で示す第2可動部10は下限位置から、図2で示す上限位置まで移動する。
ベース20は長尺の水平方向に配置される板状部材で、回転部材7の下端14bを支持し、駆動手段11を固定するものである。
第2可動部10は第1可動部9と同様の構造であるので、第1可動部9の説明を援用する。
駆動手段11は、モータである。モータの駆動軸は垂直回転し、垂直駆動力が歯車16を含む変換機構により歯車16の回転運動に変換され、その駆動力が回転部材7に伝達される。
遊技演出装置1は、その他、可動部9,10の位置を光学的に検出するフォトセンサ(図示略)等を備えている。
遊技演出装置1の左側部分を説明したが、右側部分はこれと同様の構造であり、左右対称に配置されるので、その説明を援用する。
本発明実施形態の遊技演出装置1の組立方法を説明する。まず、回転部材7と支持軸17とを可動部9,10に装着する。このとき、位置決め用係合部13を基準として可動部9,10等の部品を組立ジグで指定位置まで搬送してセットし、部品間の隙間をなくして、正確な位置に設定する。位置決め用係合部13により組立の際の基準が明確になるので、組立が容易になる。可動部9,10の正確な位置合わせが可能となり、演出部材2同士が接近するときの衝突、あるいは、合体したときの隙間の発生を回避できる。つぎに駆動手段11をベースに組み付ける。各部を組み立てた後、第1球体42、第2球体62を可動部9,10から内壁孔部9c,10cに入れ、蓋9d,10dで封鎖すると、第1球体42,第2球体62の一部の面が内壁孔部9c,10cと螺旋溝41,61に接触し転動可能に挟持される構造である。組み立てが完成した状態では、可動部9,10に覆われる回転部材7の部分を除けば、回転部材7は外部に露出している。
1つの回転軸8で2つの可動部9,10を動かすため、2つの可動部9,10の組付位置が重要となる。従来の組立方法では溝に係合する凸部を有する可動部をシャフトの一端から回転させて装着するため、可動部が2つあると両可動部の組付位置を合わせるのが難しいが、本実施形態では、第1球体42,第2球体62を後から可動部9,10に封入するため、2つの可動部9,10を所望の組付位置で回転部材7に装着することが容易になる。位置決め用係合による組立方法の一例を説明したが、組立ジグに螺旋溝を係合させるなど、他の方法で位置合わせすることで、螺旋非形成領域12と位置決め用係合部13をなくすこともできる。
本発明実施形態の遊技演出装置1の駆動方法の一例を説明する。図1の位置で駆動手段11が駆動すると、駆動手段11により回転部材7が回転軸8の回りに回動する。第1球体42、第2球体62は回転部材7の螺旋溝41,61に遊嵌され、可動部9,10の内壁孔部9c,10cと蓋9d,10dで形成される凹部に保持され、第1球体42、第2球体62が螺旋溝41,61の動きに沿って、接触転動しながら、可動部9が回転部材7の軸方向Xと平行な方向の下方向に直線的にスライド下降するとともに、可動部10が回転部材7の軸方向Xと平行な方向の上方向に直線的にスライド上昇する。回転部材7の同じ回転量に対して、可動部9の垂直方向への移動量は少なく、可動部10の移動量は大きい。途中で、必要に応じて、駆動手段11を逆回転させると、可動部9,10は逆方向に移動する。図2の位置に至ると駆動手段11による回転部材7の回転をやめ、可動部9,10が停止する。
図2の位置で、演出部材2が近接配置されることで、演出部材2の絵柄が1つの絵型になり遊技者の注意を惹きつけるので、趣向性が高くなる。演出部材2にそれぞれ分割された絵型が施されており、遊技が通常の状態では図1の位置、所定の遊技条件が発生したときに、図2の位置に演出部材2を移動させる等、様々な演出が可能である。
本発明実施形態の遊技演出装置1によれば、可動部9,10は相互に逆方向に昇降するので、2つの可動部9と可動部10に逆進性を持たせることにより、可動部9と可動部10に加わる重量負荷が相殺され、上の演出部材2の重みで下の演出部材2を持ち上げることができ、重量負荷が相殺されてないものと比べて少ないトルクで可動させることができる。
遊技演出装置1によれば、演出部材2の重量負荷を相殺することで(上の演出部材2の重量で下の演出部材2が持ち上がる)、従来に比べてトルクが少なくて済むため、駆動手段11が小型化できる。例えば、上の演出部材2の重量が下の演出部材2の重量と差があった場合、上の演出部材2を螺旋溝41の狭いピッチで遅い昇降速度で駆動し、下の演出部材2を螺旋溝61の広いピッチで早い昇降速度で駆動するので、重い演出部材2と軽い演出部材2の重量を均衡させることができ、トルクのつり合いを維持でき、駆動手段11に必要なトルクが少なくなる。螺旋のピッチ比等と、演出部材2の重量を総合的に勘案した設計が可能である。
従来技術では、演出部材2の構成部品が多くなると、駆動手段11の個数も多くなるが、本実施形態によれば、駆動手段11の個数を低減でき、駆動系を簡素化できる。例えば、同じ演出部材2に対して従来技術ではモータが4個必要なものが、2個で済む利点がある。シャフトの本数も同様に低減が可能である。
第1可動部9と第2可動部10の移動量が相違するので、演出の自由度が向上する。演出部材2と可動部9,10とを、図1で示す位置から、図2で示す位置へ移動させる演出は、移動速度をかなり速くすることで遊技者に驚きを与え、より興趣性を高めることができる。可動部材9,10の移動速度を速くするには、トルクが大きい駆動手段が必要になるが、上述のように演出部材2の重量負荷を相殺すれば、可動部材9,10の移動速度を速くするために追加する駆動手段のトルクを小さくことができる。
回転部材7、可動部9,10、駆動手段11、支持軸17、ベース20を組み立て、その組み立て完成後、第1球体42、第2球体62を内壁孔部9c,10cに入れ、蓋9d,10dを取り付ければ、適当な螺旋溝41,61の位置に収容されるので、組み立てが簡単であり、構造も簡素であり、耐久性が高まる。第1球体42、第2球体62は、一旦、螺旋溝41,61に噛み込んでしまえば、可動部9,10の外に飛び出すこともない。
螺旋溝41,61の切削加工の精度は精密機械工業で用いられる精密部品ほど高くなくても駆動が可能であり、組み立ても容易である。
駆動手段11は、重い演出部材2に連結する可動部9,10でも上下方向に昇降駆動ができ、可動部9,10の位置を保持する特別のロック機構が不要となる。
図9(a)(b)に示す変更形態は回転部材7がスパイラルシャフトであり、断面が丸形(角形等の他の断面形状でもよい)の所定径と長さの線条が螺旋形状に形成された構造であり、線材の間に第1螺旋部4が形成され線条の上端に部14aを設け(第2螺旋部6の図示は略す)、その中心は中空部が形成されている。このスパイラルシャフトは剛性の高いものがよい。対応する他の部材は前述実施形態のものである。他は前述の実施形態の説明を援用する。
上述実施形態において、第1螺旋溝41、第2螺旋溝61、第1球体42、第2球体62に代えて、可動部9,10の内壁に凸部又は凹部(図示略)を形成し、この凸部又は凹部が第1螺旋部4又は第2螺旋部6の螺旋形状に形成される連続凹部又は連続凸部に係合することにより、可動部9,10が回転部材7に沿って昇降するものでもよい。
以上の実施形態は、本発明の実施のための好ましい実施形態の例示である。また、当業者は、本発明の開示に鑑みて、本発明の要旨から離れることなく多数の改良、変更、置換、欠失、追加等が可能である。
(1)本発明実施形態では可動部9,10が垂直に駆動する例を説明したが、これに限らず、可動部が斜めに傾斜した状態で駆動する例も本発明の範囲内に含まれる。装飾部材2は上下に昇降させたが、斜めに移動するようリンク機構を設けることも可能である。
(2)本実施形態では、駆動手段11は下端に設けた例を説明したが、上端、中間部などに設けた例も本発明の範囲内に含まれる。
(3)本実施形態では、第1球体42、第2球体62は2個であるが、その数は任意数でよく、1個、3個以上の第1球体42、第2球体62を回転部材7の螺旋溝41,61に入れてもよい。
(4)本実施形態は、遊技機としてパチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機、又は、これら以外の遊技設備に採用することが可能である。
(5)本実施形態は、下に駆動手段11、第1領域3にピッチの小さな第1螺旋部4、第2領域5にピッチの大きな第2螺旋部5としたが、これを上下逆に配置した構造としてもよい。
1・・・遊技演出装置
2・・・演出部材
3・・・第1領域
4・・・第1螺旋部
4a,6a・・・螺旋帯面
41・・・第1螺旋溝
42・・・第1球体
5・・・第2領域
6・・・第2螺旋部
61・・・第2螺旋溝
62・・・第2球体
7・・・回転部材
8・・・回転軸
9・・・第1可動部
9a,10a,9b,10b・・・摺動孔
9c,10c・・・内壁孔部
9d,10d・・・蓋
9e,10e・・・取付部
9f,10f・・・側板
9g,10h・・・上板
9h,10g・・・下板
9i,10i・・・壁
10・・・第2可動部
11・・・駆動手段
12・・・螺旋非形成領域
13・・・位置決め用係合部
14a,14b・・・端部
15・・・軸受
16・・・歯車
17・・・支持軸
18,19・・・摺動部
20・・・ベース

Claims (4)

  1. 所定の回転軸で回転し、第1領域に第1螺旋部、第2領域に第2螺旋部を有する回転部材と、
    前記第1螺旋部と係合し、前記第1領域内で前記回転軸の軸方向に沿って移動する第1可動部と、
    前記第2螺旋部と係合し、前記第2領域内で前記回転軸の軸方向に沿って移動する第2可動部と、を備え、
    前記第1螺旋部の螺旋が所定巻き方向に形成され、
    前記第2螺旋部の螺旋が前記所定巻き方向とは逆巻きの方向に形成され、
    前記回転部材を駆動手段によって回転駆動させることで、前記第1可動部と第2可動部を軸方向に沿って昇降させることを特徴とする遊技演出装置。
  2. 前記第1螺旋部と、前記第2螺旋部とで、螺旋のピッチが異なる請求項1の遊技演出装置。
  3. 前記回転部材が均一の呼び径を有する請求項1または2の遊技演出装置。
  4. 前記第1螺旋部と第2螺旋部が、それぞれ、第1螺旋溝と第2螺旋溝を有し、
    前記第1可動部が、前記第1螺旋溝との間で接触転動する第1球体を備え、前記第2可動部が、前記第2螺旋溝との間で接触転動する第2球体を備える請求項1ないし3いずれかの遊技演出装置。
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