JP6380283B2 - 車両用制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、振動抑制用のダンパが設けられたロックアップクラッチを有するトルクコンバータを備えた車両に適用される車両用制御装置に関するものである。
トルクコンバータに組み込まれたロックアップクラッチによってエンジンと自動変速機とを直結した場合には、エンジンのトルク変動に伴う捩り振動が自動変速機に伝わり、NV(Noise and Vibration)が大きくなる。このため、エンジンのトルク変動を吸収、減衰するダンパをロックアップクラッチに設けることが従来から行われている。
この種のダンパには、エンジントルクの大きさに応じて効率よく振動を吸収、減衰させるために、ばね定数の異なる複数のばねを組み合わせて、ダンパの捩れ角に応じてばね定数が切り替わるようにすることで、ダンパの捩り特性を複数の段階としたものがある。
しかしながら、複数の段階の捩り特性を有するダンパを用いた場合、ばね定数が切り替わる領域付近でエンジントルクが増減すると、これに併せてダンパのばね定数が段階的に増減し得るため、ダンパを介して駆動輪に伝達されるトルクが急激に増減し、車両の振動が発生するおそれがある。
そこで、例えば特許文献1には、ロックアップクラッチの係合状態において、機関トルクが所定のトルク領域に含まれたとき、機関トルクのトルク勾配が基準トルク勾配以上である場合は、機関トルクが所定のトルク領域外となるよう内燃機関を制御し、トルク勾配が基準トルク勾配未満である場合は、ロックアップクラッチを解放状態にするとともに、機関トルクが所定のトルク領域外となるよう内燃機関を制御する車両用制御装置が開示されている。
特開2013−181485号公報
しかしながら、上記特許文献1のものには、以下のような問題がある。
すなわち、上記特許文献1のものでは、ばね定数の切り替りが生ずる所定のトルク領域に機関トルクが含まれたとき、トルク勾配が基準トルク勾配未満である場合は、ロックアップクラッチを解放状態に、換言すると、ロックアップ制御を禁止するようにしている。このように、ロックアップ制御を禁止すると、伝達効率が落ちるため燃費が悪化するとともに、ロックアップ制御の有無により運転者に違和感を与えるためドライバビリティが低下するおそれがある。
また、上記特許文献1のものでは、運転者がアクセル操作等をしていないにも拘わらず、機関トルクが所定のトルク領域外となるよう内燃機関を制御することから、運転者に違和感を与えるためドライバビリティが低下するおそれがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータを備えた車両において、ダンパのばね定数の切り替わりによる振動を抑えつつ、燃費の悪化を抑制するとともにドライバビリティを向上させることにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る車両用制御装置では、振動発生領域において速やかにロックアップクラッチをスリップさせるために、事前にロックアップクラッチの係合圧を低減する領域を設定するとともに、発生する振動の大きさに応じてスリップ量および係合圧の低減量を決定するようにしている。
具体的には、本発明は、エンジンと、自動変速機と、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、を備える車両に用いられる車両用制御装置を対象としている。
そして、上記ロックアップクラッチは、上記自動変速機と当該ロックアップクラッチとの間の捩じれ角度に応じて、ばね定数が切り替わるダンパを有し、且つ、係合圧に応じて完全係合状態とスリップ係合状態とに切り替わるものであり、上記ばね定数が切り替わるエンジン回転数を含む領域である振動発生領域と、当該振動発生領域よりもエンジン回転数の低い領域である第1係合圧低減領域と、当該振動発生領域よりもエンジン回転数の高い領域である第2係合圧低減領域と、を設定する領域設定部と、上記完全係合状態で、エンジン回転数が上記振動発生領域にある場合は、上記ロックアップクラッチのスリップ量が目標スリップ量となるように、当該目標スリップ量に応じた係合圧低減量で上記係合圧を低減し、且つ、エンジン回転数が上記第1または第2係合圧低減領域にある場合は、当該係合圧低減量よりも小さい低減量で上記係合圧を低減する係合圧制御部と、を備え、上記目標スリップ量は、エンジントルクが大きいほど且つエンジン回転数が高いほど大きくなるように設定されることを特徴とするものである。
この構成では、ロックアップクラッチの完全係合状態において、振動発生領域にエンジン回転数が入れば、ロックアップクラッチが目標スリップ量でスリップするように、目標スリップ量に応じた係合圧低減量で係合圧を低減するので、ダンパのばね定数の切り替わりによる振動を抑えることができる。
また、振動発生領域における係合圧の低減に先立ち、係合圧低減量よりも小さい低減量で係合圧を低減しておく領域として、振動発生領域よりもエンジン回転数の低い領域と高い領域とを設定することから、加速時においても減速時においても、ロックアップクラッチを速やかに目標スリップ量にてスリップさせることができる。
ここで、振動発生領域での振動は、エンジントルクが大きいと大きくなり、また、エンジン回転数が高いと大きくなる。この点、本発明では、エンジントルクが大きいほど且つエンジン回転数が高いほど大きくなるように目標スリップ量を設定することから、エンジンおよび自動変速機の状態を考慮した最小限のスリップ量にて大きな振動の発生を抑えることができる。
そうして、第1または第2係合圧低減領域では、最小限に設定された目標スリップ量に応じた係合圧低減量よりも小さい低減量で、ロックアップクラッチの係合圧を低減することから、係合圧の過剰な低減による燃費の悪化を抑えることができる。加えて、第1または第2係合圧低減領域では、相対的に低い係合圧による完全係合状態が実現されることから、運転者に違和感を与えることなくドライバビリティを向上させることができる。
なお、本発明における「自動変速機」は、例えば、遊星歯車機構と摩擦係合装置とを用いた有段変速機でもよいし、ベルト式等の無段変速機でもよい。例えば、本発明を有段変速機に適用する場合には、ギヤ比が大きい(低速ギヤ段である)ほど、車両に伝わる振動が大きくなるため、振動発生領域で振動が大きくなることから、目標スリップ量を、エンジントルクが大きいほど且つエンジン回転数が高いほど且つ自動変速機のギヤ段が低速ギヤ段であるほど大きくなるように設定することが好ましい。
以上、説明したように本発明に係る車両用制御装置によれば、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータを備えた車両において、ダンパのばね定数の切り替わりによる振動を抑えつつ、燃費の悪化を抑制するとともにドライバビリティを向上させることができる。
本発明の実施形態に係る車両用制御装置が適用される車両の概略構成図である。 自動変速機の一例を示すスケルトン図である。 ダンパの捩り特性を示す図である。 自動変速機における変速段毎の第1クラッチ〜第4クラッチ、第1ブレーキおよび第2ブレーキの係合状態を示した係合表である。 エンジン回転数およびエンジントルクの関係における振動発生領域を示す図である。 エンジン回転数と係合圧とスリップ量との関係を示す概念図である。 目標スリップ量の算出に用いる制御マップを模式的に示す図である。 振動発生回避制御の制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る車両用制御装置が適用される車両1の概略構成図であり、図2は、自動変速機4の一例を示すスケルトン図である。なお、図2では、トルクコンバータ3および自動変速機4の回転中心軸に対して、下側半分を省略して上側半分のみを模式的に示している。
図1に示すように、車両1のパワートレーンは、エンジン2と、トルクコンバータ3と、自動変速機4と、エンジンECU(Electronic Control Unit)5と、ECT_ECU(Electronic Controlled automatic Transmission_ECU)6とから構成されている。なお、本実施形態では、エンジンECU5とECT_ECU6とが本発明の車両用制御装置に相当する。
以下、図1および図2を参照して、エンジン2、トルクコンバータ3、自動変速機4、エンジンECU5およびECT_ECU6について説明する。
−エンジン−
エンジン2は、外部から吸入する空気と、インジェクタ7から噴射される燃料とを適宜の比率で混合した混合気を燃焼させることにより、回転動力を発生するものである。インジェクタ7は、エンジンECU5により制御される。エンジン2の出力軸であるクランクシャフト8は、トルクコンバータ3の入力軸に接続される。クランクシャフト8の回転数(エンジン回転数)は、エンジン回転数センサ51によって検出される。
エンジン2に吸入される空気量は、電子制御式のスロットルバルブ9により調整される。スロットルバルブ9の開度(スロットル開度)は、エンジンECU5がスロットルモータ10をフィードバック制御することによって駆動制御され、スロットル開度センサ50によって検出される。
−トルクコンバータ−
トルクコンバータ3は、エンジン2と自動変速機4との間に設けられていて、エンジン2から入力されたトルクを増大して自動変速機4に出力する機能を有する。トルクコンバータ3は、図2に示すように、ポンプインペラ11と、タービンランナ12と、ステータ13と、ワンウェイクラッチ14と、ロックアップクラッチ15とを備えている。
ポンプインペラ11は、クランクシャフト8に連結されている。タービンランナ12は、自動変速機4の入力軸18に連結されている。ポンプインペラ11とタービンランナ12とは、対向して配置されている。ポンプインペラ11とタービンランナ12との対向部には、それぞれ多数のブレードが設けられているとともに、オイルが充填されている。ポンプインペラ11とタービンランナ12との間では、オイルを介して動力伝達が行われ、これにより、クランクシャフト8と自動変速機4の入力軸18との間で動力伝達が行われる。
ステータ13は、ポンプインペラ11とタービンランナ12との間に設けられている。ワンウェイクラッチ14は、ステータ13を自動変速機4のケース4aに一方向の回転のみ許容して支承するものである。ステータ13は、流体流から他方向の回転力を受けたときには、ワンウェイクラッチ14によって自動変速機4のケース4aに固定され、ポンプインペラ11とタービンランナ12との回転速度の差が大きいときには、オイルの流れをポンプインペラ11の回転を助ける方向に変換し、トルクを増大させる。
ロックアップクラッチ15は、ポンプインペラ11とタービンランナ12とを直結する完全係合状態と、ポンプインペラ11とタービンランナ12とが滑りを伴って半係合されるスリップ係合状態と、ポンプインペラ11とタービンランナ12とを切り離す解放状態とに切り替え可能に構成されている。
ロックアップクラッチ15が完全係合状態とされることにより、クランクシャフト8と自動変速機4の入力軸18とが一体的に回転するが、ロックアップクラッチ15と自動変速機4の入力軸18との間には、ロックアップクラッチ15と自動変速機4の入力軸18との相対的な回転(捩れ)を許容する振動抑制用のダンパ16が設けられている。
ダンパ16は、複数種類の弾性部材(例えばコイルスプリング)を含んでいて、ロックアップクラッチ15と自動変速機4の入力軸18との間の捩れ角度(ダンパ16の捩れ角)に応じて、ばね定数が切り替わるように構成されている。本実施形態の車両1では、ロックアップクラッチ15が完全係合状態にあるときに、エンジントルクの変化に応じてダンパ16の捩れ角が変化することで、ばね定数が変化するよう構成されている。具体的には、図3に示すように、ダンパ16の捩れ角が「0」から「α(αは正の数)」までの範囲におけるばね定数は、「α」を超える範囲におけるばね定数よりも小さくなるようにダンパ16が構成されている。すなわち、トルクコンバータ3に入力されるエンジントルクがTαより大きくなると、ダンパ16の特性が変化するようになっている。このように、ダンパ16の捩り特性を複数の段階とすることで、エンジントルクの大きさに応じて効率よく振動を吸収、減衰させることができる。
−自動変速機−
自動変速機4は、エンジン2からトルクコンバータ3を介して入力軸18に入力される回転動力を変速して駆動輪(図示せず)に連結された出力軸19に出力する。なお、入力軸18の回転数(トルクコンバータ3のタービン回転数Nt)は、タービン回転数センサ52によって検出され、また、出力軸19の回転数(出力軸回転数Nout)は、出力軸回転数センサ53によって検出される。
自動変速機4は、図2に示すように、第1遊星歯車装置22を主体とする第1変速部20、第2および第3遊星歯車装置23,24を主体とする第2変速部21、第1クラッチC1〜第4クラッチC4、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2およびワンウェイクラッチF1などで構成されている。第1クラッチC1〜第4クラッチC4、第1ブレーキB1および第2ブレーキB2の係合または解放は、エンジンECU5、ECT_ECU6および油圧制御回路17によって制御される。
第1遊星歯車装置22は、サンギヤS1と、複数のピニオンギヤP1と、ピニオンギヤP1を自転および公転可能に支持するキャリアCA1と、ピニオンギヤP1を介してサンギヤS1と噛み合うリングギヤR1とを備えている。キャリアCA1は入力軸18に連結されており、入力軸18と一体的に回転駆動可能となっている。サンギヤS1は回転不能に自動変速機4のケース4aに固定されている。リングギヤR1は、入力軸18に対して減速回転させられて、その回転を第2変速部21に伝達する。
第2遊星歯車装置23は、サンギヤS2と、ピニオンギヤP2と、ピニオンギヤP2を自転および公転可能に支持するキャリアCA2と、ピニオンギヤP2を介してサンギヤS2と噛み合うリングギヤR2とを備えている。
第3遊星歯車装置24は、サンギヤS3と、複数のピニオンギヤP2,P3と、ピニオンギヤP2,P3を自転および公転可能に支持するキャリアCA3と、ピニオンギヤP2,P3を介してサンギヤS3と噛み合うリングギヤR3とを備えている。
サンギヤS2は、第1ブレーキB1を介して自動変速機4のケース4aに選択的に連結されており、第1ブレーキB1が係合状態になると回転が停止され、第1ブレーキB1が解放状態になると回転可能な状態になる。また、サンギヤS2は、第3クラッチC3を介してリングギヤR1に選択的に連結されており、第3クラッチC3が係合状態になるとリングギヤR1と一体的に回転し、第3クラッチC3が解放状態になるとリングギヤR1と相対回転可能な状態になる。さらに、サンギヤS2は、第4クラッチC4を介してキャリアCA1に選択的に連結されており、第4クラッチC4が係合状態になるとキャリアCA1と一体的に回転し、第4クラッチC4が解放状態になるとキャリアCA1と相対回転可能な状態になる。
キャリアCA2,CA3は、第2ブレーキB2を介して自動変速機4のケース4aに選択的に連結されており、第2ブレーキB2が係合状態になると回転が停止され、第2ブレーキB2が解放状態になると回転可能な状態になる。また、キャリアCA2,CA3は、第2クラッチC2を介して入力軸18に選択的に連結されており、第2クラッチC2が係合状態になると入力軸18と一体的に回転し、第2クラッチC2が解放状態になると入力軸18に対して相対回転可能な状態になる。さらに、キャリアCA2,CA3は、ワンウェイクラッチF1を介して自動変速機4のケース4aに連結されており、その回転が一方向のみに規制されている。
リングギヤR2,R3は、出力軸19に一体回転可能に連結されている。サンギヤS3は、第1クラッチC1を介してリングギヤR1に選択的に連結されており、第1クラッチC1が係合状態になるとリングギヤR1と一体的に回転し、第1クラッチC1が解放状態になると、リングギヤR1と相対回転可能な状態になる。
図4は、変速段(ギヤ段)毎の第1クラッチC1〜第4クラッチC4、第1ブレーキB1および第2ブレーキB2の係合状態または解放状態を示した係合表である。なお、図4の係合表において、○印は「係合状態」を示し、空白は「解放状態」を示している。図4に示すように、自動変速機4において、第1クラッチC1およびワンウェイクラッチF1を係合させることで、変速比(変速比=入力軸18の回転速度/出力軸19の回転速度)が最も大きい第1変速段(1st)が成立する。エンジンブレーキ時には、第2ブレーキB2が係合される。第1クラッチC1および第1ブレーキB1を係合させることで第2変速段(2nd)が成立する。第1クラッチC1および第3クラッチC3を係合させることで第3変速段(3rd)が成立し、第1クラッチC1および第4クラッチC4を係合させることで第4変速段(4th)が成立する。第1クラッチC1および第2クラッチC2を係合させることで第5変速段(5th)が成立し、第2クラッチC2および第4クラッチC4を係合させることで第6変速段(6th)が成立する。そして、第2クラッチC2および第3クラッチC3を係合させることで第7変速段(7th)が成立し、第2クラッチC2および第1ブレーキB1を係合させることで第8変速段(8th)が成立する。
−エンジンECUおよびECT_ECU−
エンジンECU5およびECT_ECU6は、マイクロコンピュータを主体に構成された電子制御ユニットであって、ともにほぼ同様のハードウエア構成になっている。エンジンECU5とECT_ECU6とは、互いに信号を送受信可能に構成されており、ECT_ECU6は必要に応じてエンジンECU5からエンジン制御に関する種々の情報を取得する。
エンジンECU5には、スロットル開度センサ50からのスロットル開度を表わす信号や、エンジン回転数センサ51からのエンジン回転数を表わす信号や、アクセル開度センサ54からの運転者によるアクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を表わす信号等が入力される。一方、ECT_ECU6には、タービン回転数センサ52からのタービン回転数Ntを表わす信号や、出力軸回転数センサ53からの出力軸回転数Noutを表わす信号等が入力される。
エンジンECU5は、例えば、スロットルバルブ9のスロットル開度、インジェクタ7からの燃料噴射量等を制御することによりエンジン2の運転状態を制御するように構成されている。また、エンジンECU5は、吸入空気量や燃料噴射量やエンジン回転数等に基づいて、エンジントルクを取得するように構成されている。一方、ECT_ECU6は、自動変速機4の変速段を設定するソレノイド制御信号を油圧制御回路17に出力し、このソレノイド制御信号に基づいて、第1クラッチC1〜第4クラッチC4、第1ブレーキB1、第2ブレーキB2およびワンウェイクラッチF1などが係合または解放されて、所定の変速段(1速〜8速)が形成される。
また、ECT_ECU6は、ロックアップクラッチ制御信号を油圧制御回路17に出力し、このロックアップクラッチ制御信号に基づいて、ロックアップクラッチ15の係合圧が増減されることにより、ロックアップクラッチ15の完全係合状態とスリップ係合状態と解放状態とが切り替えられる。具体的には、油圧制御回路17が、油圧の供給先を、ロックアップクラッチ15に対してポンプインペラ11側に画成されている係合側油室(図示せず)と、ロックアップクラッチ15とコンバータカバー(図示せず)とにより画成されている解放側油室(図示せず)と選択的に切り替えることにより、ロックアップクラッチ15の係合圧が増減する。
−振動発生回避制御−
次に、エンジンECU5およびECT_ECU6により実行される振動発生回避制御について説明する。なお、以下の説明では、エンジンECU5およびECT_ECU6を「エンジンECU5等」ともいう。
本実施形態では、上述の如く、ダンパ16の捩り特性を複数の段階とすることで、エンジントルクの大きさに応じて効率よく振動を吸収、減衰させるようにしている。もっとも、複数の段階の捩り特性を有するダンパ16を用いた場合、ばね定数が切り替わる領域付近でエンジントルクが増減すると、これに併せてダンパ16のばね定数が段階的に増減し得るため、ダンパ16を介して駆動輪に伝達されるトルクが急激に増減し、車両1の振動が発生するおそれがある。なお、ばね定数が切り替わることで振動が発生する領域(以下、振動発生領域ともいう)27は、図5に示すように、比較的高負荷なエンジントルクの範囲に限定されている。また、この比較的高負荷なトルク領域内のエンジントルクを出力し得るエンジン回転数は限られており、比較的低回転なエンジン回転数の範囲とされる。すなわち、振動発生領域27は、特に低回転かつ高負荷領域に存在する。
そこで、本実施形態では、振動発生領域27において速やかにロックアップクラッチ15をスリップさせて振動発生を回避するために、事前に(振動発生領域27に入る前に)係合圧を低減する領域を設定するようにしている。具体的には、エンジンECU5等は、ダンパ16のばね定数が切り替わるエンジン回転数を含む領域である振動発生領域27と、振動発生領域27よりもエンジン回転数の低い領域である第1係合圧低減領域26と、振動発生領域27よりもエンジン回転数の高い領域である第2係合圧低減領域28と、第1係合圧低減領域26よりも更にエンジン回転数の低い領域である第1振動非発生領域25と、第2係合圧低減領域28よりも更にエンジン回転数の高い領域である第2振動非発生領域29と、を設定するように構成されている。つまり、本実施形態では、エンジンECU5等が本発明で言うところの「領域設定部」としての機能を有する。
そうして、エンジンECU5等は、振動発生領域27においてロックアップクラッチ15をスリップさせるとともに、第1および第2係合圧低減領域26,28において事前に係合圧を低減する。もっとも、必要以上に係合圧を低減すると、伝達効率が落ちるため燃費が悪化するとともに、運転者に違和感を与えるためドライバビリティが低下するおそれがある。
そこで、エンジンECU5等は、発生するであろう振動の大きさに応じて、ロックアップクラッチ15のスリップ量を決定するようにしている。この点、エンジントルクが大きいと、入力トルクが大きくなるため、振動発生領域27で振動が大きくなる。また、エンジン回転数が高いと、トルクコンバータ3のトルク比が大きくなり、入力トルクが大きくなるため、振動発生領域27で振動が大きくなる。さらに、ギヤ比が大きい(低速ギヤ段である)程、車両1に伝わる振動が大きくなるため、振動発生領域27で振動が大きくなる。
それ故、エンジンECU5等は、エンジントルクが大きいほど且つエンジン回転数が高いほど且つ自動変速機4のギヤ段が低速ギヤ段であるほど大きくなるように目標スリップ量Stを設定するように構成されている。そうして、エンジンECU5等は、ロックアップクラッチ15の完全係合状態で、エンジン回転数が振動発生領域27にある場合は、ロックアップクラッチ15のスリップ量が目標スリップ量Stとなるように、目標スリップ量Stに応じた係合圧低減量ΔPで係合圧を低減するように構成されている。これにより、エンジン2および自動変速機4の状態を考慮した最小限のスリップ量にて大きな振動の発生を抑えることができる。なお、係合圧低減量ΔPとは、通常のロックアップクラッチ15の完全係合状態における係合圧と、ロックアップクラッチ15を目標スリップ量Stだけスリップさせるのに必要な係合圧との差を意味する。
また、エンジンECU5等は、エンジン回転数が第1または第2係合圧低減領域26,28にある場合は、係合圧低減量ΔPよりも小さい低減量で係合圧を低減するように構成されている。これにより、係合圧の過剰な低減が抑えられるので、燃費の悪化を抑制することができるとともに、相対的に低い係合圧によって完全係合状態が維持されるので、運転者に違和感を与えることなくドライバビリティを向上させることができる。
以上により、本実施形態では、エンジンECU5等が本発明で言うところの「係合圧制御部」としての機能を有する。
図6は、本実施形態におけるエンジン回転数(上段)と係合圧(中段)とスリップ量(下段)との関係を示す概念図である。先ず、振動発生領域27から遠い第1および第2振動非発生領域25,29では、図6の中段に示すように係合圧をP1のままにして、ロックアップクラッチ15の完全係合状態を維持する。この場合には、図6の下段に示すようにロックアップクラッチ15の滑りは当然生じない。
次に、例えば、加速時にエンジン回転数が第1係合圧低減領域26に入った場合や、減速時にエンジン回転数が第2係合圧低減領域28に入った場合には、図6の中段に示すように係合圧をP1からP0まで下げて、ロックアップクラッチ15の完全係合状態を維持する。これは、係合圧がP0を超えていれば係合圧がP1未満でもロックアップクラッチ15の完全係合状態を維持可能であることから、エンジン回転数が振動発生領域27に入った場合に、速やかにロックアップクラッチ15を目標スリップ量Stでスリップさせることができるように、燃費の悪化を生じない程度に事前に係合圧を低減することを意味している。なお、この場合には、図6の下段の実線で示すように、スリップが生じず完全係合状態が維持されるのが理想的であるが、係合圧を極力下げるため、図6の下段の二点鎖線で示すように、極めて小さいスリップが生じることもある。もっとも、滑りが極めて小さいので燃費が大幅に悪化することや、運転者に違和感を与えることはない。
次に、目標スリップ量Stおよび係合圧低減量ΔPの具体的な算出方法について説明する。エンジンECU5等は、現在(判定時)のエンジン回転数が振動発生領域27にある場合は、現在のエンジン回転数、現在のエンジントルクおよび現在のギヤ段に基づき、エンジンECU5に記憶された、図7に例示する制御マップを用いて、振動発生回避に必要な目標スリップ量Stを取得する。
図7に例示する制御マップは、エンジン回転数およびエンジントルクとの関係における目標スリップ量Stを示すものであり、図7中のA、B、CおよびDは、それぞれ目標スリップ量Stを示している。なお、A、B、CおよびDの大小関係は、A>B>C>Dとなっている。このような制御マップは、自動変速機4のギヤ段が低速ギヤ段であるほど目標スリップ量Stが大きくなるように各ギヤ段について作成されており、本実施形態では、8枚の制御マップがエンジンECU5に記憶されている。
ここで、図7に例示する制御マップは、エンジン回転数が高いほど大きくなるように目標スリップ量Stを設定するという要件に反しているようにも見える。しかしながら、図5に示すようにエンジン回転数とエンジントルクとの間には一定の相関関係があり、単純にエンジン回転数およびエンジントルクを別個独立のパラメータとして目標スリップ量Stを算出するとエンジン回転数を二重評価することになる。そうして、制御マップは、このことを加味して作成されたものであり、エンジン回転数が高いほど大きくなるように目標スリップ量Stを設定するという要件には反していない。
このようにして、目標スリップ量Stを取得すると、エンジンECU5等は、目標スリップ量Stと、トルクコンバータ3の諸元によって定まる容量係数Cと、エンジントルクTeと、に基づき、下記の(式1)を用いて、クラッチ必要トルクTcを算出する。
Tc=St×St×C+Te・・・(式1)
そうして、エンジンECU5等は、クラッチ必要トルクTcに対応するロックアップクラッチ15の係合圧を実現できるような係合圧低減量ΔPを算出する。エンジンECU5等は、かかる係合圧低減量ΔPに対応する制御信号を油圧制御回路17に出力し、この制御信号に基づいて、ロックアップクラッチ15の係合圧が低減される。
一方、エンジン回転数が第1および第2係合圧低減領域26,28にある場合には、係合圧低減量ΔPよりも小さい低減量であれば、どのように低減量を定めてもよい。例えば、予め所定の低減量を定めておき、図6の中段に示すように、係合圧をP1からP0まで一気に低減してもよいし、これとは異なり、所定の低減率を定めておき、係合圧を連続的または段階的に低減してもよい。この点、本実施形態では、第1および第2係合圧低減領域26,28においても振動発生領域27と同様に、制御マップを用いて目標スリップ量St1,St2を取得するとともに、(式1)を用いてクラッチ必要トルクTc1,Tc2を算出し、かかるクラッチ必要トルクTc1,Tc2に基づいて係合圧の低減量ΔP1,ΔP2を算出するようにしている。
例えば、第1係合圧低減領域26では、振動発生領域27よりもエンジン回転数が低いことから、エンジントルクも振動発生領域27のエンジントルクよりも小さくなる(図5参照)。それ故、制御マップから取得される目標スリップ量St1は、振動発生領域27の目標スリップ量Stよりも小さくなり、クラッチ必要トルクTc1も振動発生領域27のクラッチ必要トルクTcよりも小さくなる。よって、第1係合圧低減領域26では、振動発生領域27の係合圧低減量ΔPよりも小さい低減量ΔP1で係合圧が低減されることになる。
また、第2係合圧低減領域28では、例えば、振動発生領域27よりも高速ギヤ段であることから、制御マップから取得される目標スリップ量St2は、振動発生領域27の目標スリップ量Stよりも小さくなる。一方、エンジントルクは最大エンジントルクに達しており振動発生領域27のエンジントルクとほぼ等しい(図5参照)。それ故、クラッチ必要トルクTc2も振動発生領域27のクラッチ必要トルクTcよりも小さくなる。よって、第2係合圧低減領域28でも、振動発生領域27の係合圧低減量ΔPよりも小さい低減量ΔP2で係合圧が低減されることになる。
次に、具体的な振動発生回避制御の例を図8のフローチャートを参照して説明する。図8の制御ルーチンはエンジンECU5等において実行される。
先ず、ステップS1では、エンジンECU5等が、ロックアップクラッチ15が完全係合状態か否かを判定する。なお、ロックアップクラッチ15が係合状態であるか否かは、例えば、エンジン回転数とタービン回転数Ntとの差が予め定められた閾値以下であるかにより判断することができる。
このステップS1での判定がNOの場合、すなわち、ロックアップクラッチ15が完全係合状態ではない場合には、ダンパ16のばね定数が切り替わっても振動が発生するおそれがないので、そのまま(ロックアップクラッチ15がスリップ係合状態または解放状態のまま)振動発生回避制御を終了する。一方、ステップS1での判定がYESの場合には、ステップS2に進む。
次のステップS2では、エンジンECU5等が、現在のエンジン回転数が第1または第2係合圧低減領域26,28内か否かを判定する。このステップS2での判定がNOの場合には、ステップS3に進み、エンジンECU5等が、現在のエンジン回転数が振動発生領域27内か否かを判定する。
このステップS3での判定がNOの場合、例えば、現在のエンジン回転数が第1または第2振動非発生領域25,29内である場合には、ダンパ16のばね定数が切り替わるおそれがないので、そのまま(ロックアップクラッチ15が完全係合状態のまま)振動発生回避制御を終了する。
一方、ステップS2での判定がYESの場合には、ステップS4に進み、エンジンECU5等が、現在のエンジン回転数、現在のエンジントルクおよび現在のギヤ段に基づき、制御マップを用いて目標スリップ量St1(またはSt2)を取得する。
次のステップS5では、エンジンECU5等が、目標スリップ量St1(またはSt2)と、容量係数Cと、エンジントルクTeと、に基づき、上記(式1)を用いて、クラッチ必要トルクTc1(またはTc2)を算出する。
次のステップS6では、エンジンECU5等が、クラッチ必要トルクTc1(またはTc2)に基づいて係合圧の低減量ΔP1(またはΔP2)を算出し、次のステップS7では、エンジンECU5等が、低減量ΔP1(またはΔP2)に基づきロックアップクラッチ15の係合圧を低減する。これにより、エンジン回転数が振動発生領域27に入った場合に、ロックアップクラッチ15を目標スリップ量Stでスリップさせることが可能な係合圧を、速やかに実現できる状態が形成される。
ステップS7において低減量ΔP1(またはΔP2)に基づきロックアップクラッチ15の係合圧を低減すると、再びステップS2に戻る。そうして、エンジン回転数が第1または第2係合圧低減領域26,28内にある間は、ステップS4〜S7が繰り返されることで、低減量ΔP1(またはΔP2)が更新され、エンジン回転数が振動発生領域27に入った場合に、ロックアップクラッチ15を目標スリップ量Stでスリップさせることが可能な係合圧を速やかに実現できる状態が維持される。なお、上述の如く、係合圧低減量ΔPは、通常のロックアップクラッチ15の完全係合状態における係合圧を基準とするものであるから、この場合の更新とは、低減量ΔP1にて低減された係合圧を更に低減量ΔP1で低減するのではなく、ステップS7において低減される前の係合圧を基準にして、低減量ΔP1にて低減が行われる。
一方、ステップS2での判定がNOであってもステップS3での判定がYESの場合、例えば、エンジン回転数が上昇し振動発生領域27に入った場合には、ステップS4に進む。そうして、エンジン回転数が振動発生領域27内にある間は、ステップS4〜S7が繰り返されることで、係合圧低減量ΔPが更新され、ダンパ16のばね定数が切り替わっても振動発生を回避できる状態が維持される。
なお、一旦上昇したエンジン回転数が下降する場合も想定されることから、このような制御は、例えば、エンジン回転数が上昇して振動発生領域27を超えて第2係合圧低減領域28に入った後も継続される。つまり、本実施形態では、エンジン回転数が振動発生領域27または第1若しくは第2係合圧低減領域26,28にある間は、所定時間毎に係合圧の低減量ΔP,ΔP1,ΔP2が更新される。
そうして、例えば、エンジン回転数が上昇または下降し、ステップS2およびステップS3での判定が共にNOになった場合には、振動発生回避制御を終了する。エンジンECU5等は、係合圧を振動発生回避制御前の状態に戻し、ロックアップクラッチ15を完全係合状態とする。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神または主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記実施形態では、本発明を8段変速の自動変速機4に適用したが、変速段は特に限定されない。
また、上記実施形態では、図7に例示する制御マップを用いて目標スリップ量Stを取得するようにしたが、エンジントルクが大きいほど且つエンジン回転数が高いほど且つ自動変速機4のギヤ段が低速ギヤ段であるほど大きくなるように目標スリップ量Stが設定されるのであれば、これに限らず、例えば、計算式により目標スリップ量Stを算出したり、他形式の制御マップに基づいて目標スリップ量Stを取得したりしてもよい。
さらに、上記実施形態では、本発明を有段の自動変速機4に適用したが、これに限らず、変速比を無段階的に連続変化させて伝達可能なCVT(Continuously Variable Transmission、無段変速機)に本発明を適用してもよい。この場合には、図7に例示する制御マップと同様の制御マップを用いて、エンジントルクが大きいほど且つエンジン回転数が高いほど大きくなるように目標スリップ量Stを設定すればよい。これにより、上記実施形態と同様に、ダンパ16のばね定数の切り替わりによる振動を抑えつつ、燃費の悪化を抑制するとともにドライバビリティを向上させることができる。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、ダンパのばね定数の切り替わりによる振動を抑えつつ、燃費の悪化を抑制するとともにドライバビリティを向上させることができるので、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータを備えた車両の車両用制御装置に適用して極めて有益である。
1 車両
2 エンジン
3 トルクコンバータ
4 自動変速機
5 エンジンECU(車両用制御装置)
6 ECT_ECU(車両用制御装置)
15 ロックアップクラッチ
16 ダンパ
26 第1係合圧低減領域
27 振動発生領域
28 第2係合圧低減領域

Claims (1)

  1. エンジンと、自動変速機と、ロックアップクラッチを有するトルクコンバータと、を備える車両に用いられる車両用制御装置であって、
    上記ロックアップクラッチは、上記自動変速機と当該ロックアップクラッチとの間の捩じれ角度に応じて、ばね定数が切り替わるダンパを有し、且つ、係合圧に応じて完全係合状態とスリップ係合状態とに切り替わるものであり、
    上記ばね定数が切り替わるエンジン回転数を含む領域である振動発生領域と、当該振動発生領域よりもエンジン回転数の低い領域である第1係合圧低減領域と、当該振動発生領域よりもエンジン回転数の高い領域である第2係合圧低減領域と、を設定する領域設定部と、
    上記完全係合状態で、エンジン回転数が上記振動発生領域にある場合は、上記ロックアップクラッチのスリップ量が目標スリップ量となるように、当該目標スリップ量に応じた係合圧低減量で上記係合圧を低減し、且つ、エンジン回転数が上記第1または第2係合圧低減領域にある場合は、当該係合圧低減量よりも小さい低減量で上記係合圧を低減する係合圧制御部と、を備え、
    上記目標スリップ量は、エンジントルクが大きいほど且つエンジン回転数が高いほど大きくなるように設定されることを特徴とする車両用制御装置。
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