JP6379965B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、電力変換装置に関する。
従来、下記特許文献1に見られるように、互いの間に空間を設けつつ厚み方向に積層配置された第1,第2電子回路基板と、各電子回路基板の外縁部に設けられたコネクタと、各コネクタ同士を電気的に接続するケーブルとを備える電力変換装置が知られている。ケーブルは、第1電子回路基板に設けられた半導体モジュールと、第2電子回路基板に設けられた制御回路との間で信号伝達を行うために設けられている。
特開2013−135000号公報
上記電力変換装置において、半導体モジュールは、第1電子回路基板の高電圧領域に設けられ、制御回路は、第2電子回路基板の電圧領域であって、高電圧領域と電気的に絶縁されている低電圧領域に設けられている。制御回路が低電圧領域に設けられていることから、第1,第2電子回路基板に設けられたコネクタも、第1,第2電子回路基板の低電圧領域に設けられている。このため、第1電子回路基板では、高電圧領域と低電圧領域とが混在している。この場合、第1電子回路基板において、低電圧領域に設けられたコネクタと、高電圧領域に設けられた半導体モジュールとの間を電気的に絶縁しつつ、これらの間で信号や電力が伝達可能な絶縁伝達部材(例えば、トランスやフォトカプラ)を第1電子回路基板に設けることが要求される。
ただし、この場合、制御回路と半導体モジュールとの間で信号や電力の伝達を行うために、第1,第2電子回路基板をケーブルで接続し、また、第1電子回路基板に絶縁伝達部材を設けるといった2重の接続構造を備えることとなる。このため、電力変換装置の体格の増大が懸念される。また、第1,第2電子回路基板間のケーブルによる接続構造は、耐震性や放射ノイズに係る信頼性の面において不利となる。
本発明は、体格を低減しつつ、信頼性を向上させることができる電力変換装置を提供することを主たる目的とする。
以下、上記課題を解決するための手段、及びその作用効果について記載する。
本発明は、半導体モジュール(50)と、制御基板(30)とを備え、前記制御基板と前記半導体モジュールとのそれぞれが互いに離れて配置されるとともに、前記制御基板と前記半導体モジュールとのそれぞれの相対配置位置が固定されるように構成された電力変換装置(10;10a)において、前記半導体モジュールは、当該電力変換装置内の第1電圧領域に設けられ、前記制御基板は、前記第1電圧領域とは電気的に絶縁されている第2電圧領域を有し、前記第1電圧領域において前記半導体モジュールの端子(50a)に取り付けられた第1伝達部(61)、及び前記制御基板の前記第2電圧領域に取り付けられ、前記第1伝達部に対向するように配置された第2伝達部(62)を有し、前記第1伝達部と前記第2伝達部との間を電気的に絶縁しつつ、前記第1伝達部と前記第2伝達部との間で信号及び電力のうち少なくとも一方の伝達を行う絶縁伝達部材(60)を備えることを特徴とする。
上記発明は、第1電圧領域において半導体モジュールの端子に取付けられた第1伝達部と、制御基板の第2電圧領域に取り付けられた第2伝達部とを有する絶縁伝達部材を備えている。絶縁伝達部材は、第1伝達部と第2伝達部との間を電気的に絶縁しつつ、第1伝達部と第2伝達部との間で信号及び電力のうち少なくとも一方の伝達を行う。こうした構成によれば、制御基板と半導体モジュールとの間の信号及び電力のうち少なくとも一方の伝達のためのケーブルが不要となる。これにより、電力変換装置の体格を低減することができる。
また、上記発明では、上記ケーブルを不要とすることにより、耐震性に係る信頼性を向上させることもできる。さらに、上記発明では、上記ケーブルを不要とすることにより、電流ループの削減によって放射ノイズを低減することができる。これにより、放射ノイズに係る信頼性を向上させることができる。
第1実施形態にかかる電力変換装置の断面図。 図1の2−2線断面図。 半導体モジュールの構成を示す斜視図。 半導体モジュールの内部構成を示す回路図。 制御基板とドライブ基板との電気的接続を示す回路図。 ドライブ基板の平面図。 制御基板の平面図。 第2実施形態にかかる電力変換装置の断面図。
(第1実施形態)
以下、本発明にかかる電力変換装置を具体化した第1実施形態について、図1〜図7を参照しつつ説明する。本実施形態にかかる電力変換装置は、例えば、入力された直流電圧を交流電圧に変換して出力するインバータ(例えば3相インバータ)や、入力された直流電圧を所定の直流電圧に変換して出力するコンバータ(例えば昇圧コンバータ)を備えている。
図1及び図2に示すように、電力変換装置10は、ドライブ基板20、制御基板30、ステー40、及び複数の半導体モジュール50を備えている。ドライブ基板20及び制御基板30のそれぞれは、その板面の正面視において矩形状(長方形状)をなしている。ステー40は、ドライブ基板20と制御基板30との間に配置され、これら基板20,30を保持する部材である。
なお、本実施形態において、図に示すZ方向は、ドライブ基板20と制御基板30との積層方向を示す。また、X方向は、各基板20,30の一辺が延びる方向を示し、Y方向は、各基板20,30の板面と平行な平面においてX方向と直交する方向を示す。
ステー40は、例えばステンレス鋼やアルミニウム等の金属成形体からなり、Z方向(各基板20,30の板面の正面視方向)から見て長方形状の枠体を構成している。ステー40には、自身を基準としてZ方向のそれぞれに突出した下側ボス部40aと上側ボス部40bとが形成されている。ドライブ基板20は、複数個所において、下側ボス部40aに対して固定手段としてのビス41によって固定されている。制御基板30は、複数個所において、上側ボス部40bに対して固定手段としてのビス42によって固定されている。これにより、ドライブ基板20と制御基板30とのそれぞれは、その板面が互いに離れて配置されるとともに、互いの相対位置が固定されることとなる。
複数の半導体モジュール50のそれぞれは、その制御端子50aが例えば半田付けされることにより、ドライブ基板20に機械的及び電気的に接続されている。詳しくは、各半導体モジュール50は、ドライブ基板20の一対の板面のうち制御基板30と対向する側とは反対側の板面に接続されている。以下、図3及び図4を用いて、半導体モジュール50について説明する。
図示されるように、半導体モジュール50は、スイッチング素子SW、フリーホイールダイオードDF,及び感温ダイオードDTを内蔵した本体部50bと、本体部50bから突出した複数の制御端子50aと、本体部50bから突出した複数のパワー端子50cとを備えている。本実施形態では、スイッチング素子SWとして、電圧制御形の半導体スイッチング素子を用いており、より具体的にはIGBTを用いている。
複数の制御端子50aは、スイッチング素子SWのゲート端子G、ケルビンエミッタ端子KE、感温ダイオードDTのアノード端子A、感温ダイオードDTのカソード端子K、及びセンス端子SEを含む。ここで、ケルビンエミッタ端子KEとは、スイッチング素子SWの低電位側端子(エミッタ)と同電位の端子である。センス端子SEとは、スイッチング素子SWの高電位側端子(コレクタ)及びエミッタ間を流れるコレクタ電流と相関を有する微小電流を出力するための端子である。パワー端子50cは、スイッチング素子SWのコレクタに短絡されるコレクタ端子TCと、スイッチング素子SWのエミッタに短絡されるエミッタ端子TEとを含む。
本体部50bは、扁平な直方体形状をなしている。本体部50bの対向する一対の表面のうち一方の面には、この表面から垂直に突出するように制御端子50aが設けられている。また、他方の面には、この表面から垂直に突出するようにパワー端子50cが設けられている。なお、半導体モジュール50としては、1つのスイッチング素子SWが内蔵されたものに限らず、複数(2つ)のスイッチング素子の直列接続体が内蔵されたものであってもよい。
先の図1及び図2の説明に戻り、電力変換装置10は、半導体モジュール50を冷却するための冷却器を備えている。冷却器は、半導体モジュール50と交互に積層された複数の冷却管43を備えている。
電力変換装置10は、さらに、フレーム44を備えている。フレーム44は、各基板20,30を保持したステー40と、複数の半導体モジュール50と、上記冷却器とを内側に保持する。詳しくは、ステー40には、その外周側に複数の本体固定部40cが形成されている。本体固定部40cに設けたボルト挿通孔にボルト45を挿通するとともに、フレーム44に形成されたボス44aに螺合することにより、ステー40がフレーム44に固定されている。
ドライブ基板20の制御基板30側の板面には、半導体モジュール50に内蔵されたスイッチング素子SWをオンオフ駆動する図示しない駆動回路が実装されている。制御基板30のドライブ基板20側とは反対側の板面には、制御回路31と、電源部32とが実装されている。制御回路31は、スイッチング素子SWのオンオフ駆動信号を生成して駆動回路に対して出力する等の機能を有している。電源部32は、制御回路31と駆動回路との電力供給源となる。なお、本実施形態において図示した各回路の数や各回路の配置態様は、あくまでも一例である。
ここで、本実施形態において、ドライブ基板20は、高電圧領域(「第1電圧領域」に相当)のみを有する電子回路基板である。制御基板30は、外部から入力される各種車両情報に基づいて半導体モジュール50の駆動状態を制御する低電圧領域(「第2電圧領域」に相当)のみを有する電子回路基板である。本実施形態では、高電圧領域と低電圧領域とが電気的に絶縁されている。
高電圧領域と低電圧領域とが電気的に絶縁されていることから、本実施形態では、制御回路31と駆動回路との間の信号伝達と、電源部32から制御基板30への電力伝達とが絶縁伝達部材60によって行われる。絶縁伝達部材60は、電力変換装置10に備えられ、高電圧領域と低電圧領域との間を電気的に絶縁しつつ、これら領域間で信号及び電力の伝達が可能な部材である。本実施形態では、絶縁伝達部材60として、トランスとフォトカプラとを用いている。以下、絶縁伝達部材60を含む電気的構成を説明した後、電力変換装置10内における絶縁伝達部材60の配置について説明する。
まず、図5を用いて、電気的構成について説明する。
電源部32から出力された電力は、絶縁伝達部材60を構成するトランス(「電力伝達部材」に相当)を介して駆動回路21に伝達される。詳しくは、トランスは、電源部32に電気的に接続された1次側コイル62a(「第2電力伝達部」に相当)と、駆動回路21の第1端子T1に電気的に接続され、1次側コイル62aと磁気結合する2次側コイル61a(「第1電力伝達部」に相当)とを備えている。なお、本実施形態では、上記トランスとして、電磁誘導型のものを用いたがこれに限らず、磁気共鳴型のものを用いてもよい。
第1端子T1は、充電用スイッチ21a、充電用抵抗体21b、及び駆動回路21の第3端子T3を介して、半導体モジュール50のゲート端子Gに電気的に接続されている。また、ゲート端子Gは、第3端子T3、放電用抵抗体21c、放電用スイッチ21d、及び駆動回路21の第4端子T4を介して、ケルビンエミッタ端子KEに電気的に接続されている。
半導体モジュール50のアノード端子A,カソード端子Kは、第6端子T6,第7端子T7を介して、駆動回路21を構成する駆動制御部21eに取り込まれる。感温ダイオードDTに対して図示しない定電流電源から定電流が供給されることにより、スイッチング素子SWの実際の温度(以下、素子温度)が高いほど、感温ダイオードDTの端子間電圧が低くなるような上記端子間電圧が駆動制御部21eに取り込まれる。
駆動制御部21eは、第1端子T1から電力が供給されて駆動する。駆動制御部21eには、制御回路31から第1フォトカプラ(「信号伝達部材」に相当)を介して駆動信号が入力される。詳しくは、第1フォトカプラは、制御回路31に電気的に接続された第1フォトダイオード62b(「第2信号伝達部」に相当)と、駆動回路21の第8の端子T8に電気的に接続された第1フォトトランジスタ61b(「第1信号伝達部」に相当)とを備えている。駆動制御部21eは、駆動信号に基づいて、充電用スイッチ21aと放電用スイッチ21dとを交互にオン駆動することにより、スイッチング素子SWをオンオフ駆動する充放電処理を行う。
駆動制御部21eは、また、ローカルシャットダウン処理を行う。この処理は、感温ダイオードDTの端子間電圧から算出された素子温度が閾値温度を超えたと判断された場合、スイッチング素子SWが過熱状態であるとしてスイッチング素子SWの駆動を強制的に停止させる処理である。駆動制御部21eは、さらに、ローカルシャットダウン処理を行った場合、スイッチング素子SWに異常が生じている旨をフェール信号FLとして、駆動回路21の第9端子T9と、第2フォトカプラ(「信号伝達部材」に相当)とを介して、制御回路31に伝達する処理も行う。詳しくは、第2フォトカプラは、第9端子T9に電気的に接続された第2フォトダイオード61c(「第1信号伝達部」に相当)と、制御回路31に電気的に接続された第2フォトトランジスタ62c(「第1信号伝達部」に相当)とを備えている。制御回路31は、フェール信号FLが入力されたと判断した場合、駆動信号の生成を停止し、スイッチング素子SWの駆動を強制的に停止させるシャットダウン処理を行う。
続いて、図6及び図7を用いて、各基板20,30上における上記絶縁伝達部材60の配置について説明する。ここで、図6は、ドライブ基板20を制御基板30側から見た平面図を示し、図7は、制御基板30を制御回路31の実装面側から見た平面図を示す。図7では、制御基板30のドライブ基板20側に実装された部材を破線にて示している。
図示されるように、ドライブ基板20には、複数(図中、14個を例示)の接続部22が各半導体モジュール50に対応して個別に設けられている。本実施形態において、各接続部22は、スルーホールによって構成され、半導体モジュール50をドライブ基板20に取り付けるためのものである。本実施形態において、各接続部22は、ドライブ基板20の板面を制御基板30側から見た場合において、複数列(図中、2列を例示)に並べてドライブ基板20に設けられている。各接続部22には、ドライブ基板20の制御基板30側とは反対側の板面から半導体モジュール50の制御端子50aが取り付けられている(図4参照)。これにより、各スイッチング素子SWのゲート,エミッタと、対応する各駆動回路21の第3端子T3,第4端子T4とが電気的に接続されることとなる。
ドライブ基板20の板面の正面視において、一列に並ぶ接続部22に沿って、各接続部22に対応する駆動回路21がドライブ基板20に取り付けられている。駆動回路21は、接続部22に電気的に接続されている。このため、第1フォトダイオード62bから第1フォトトランジスタ61bへと制御回路31から出力された駆動信号が駆動回路21に伝達され、駆動回路21によってスイッチング素子SWがオンオフ駆動される。
絶縁伝達部材60を構成する第1伝達部61(61a,61b,61c)は、複数の半導体モジュール50のそれぞれに対応して個別に設けられている。これら第1伝達部61は、ドライブ基板20の制御基板30側の板面に、駆動回路21及び半導体モジュール50の並び方向に沿って並べて取り付けられている。
図7に示すように、第2伝達部62(62a,62b,62c)は、制御基板30のドライブ基板20側の板面に、第1伝達部61の並び方向に沿って並べて取り付けられている。詳しくは、これら第2伝達部62は、各基板20,30の板面の正面視において、第1伝達部61と第2伝達部62とが重なるように制御基板30に取り付けられている。第1伝達部61と第2伝達部62とは、所定の空間を隔てて対向配置されている。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)半導体モジュール50と制御回路31との間の信号の伝達に絶縁伝達部材60を構成する信号伝達部材(フォトカプラ)を用いた。また、電源部32から駆動回路21への電力の伝達に絶縁伝達部材60を構成する電力伝達部材(トランス)を用いた。こうした構成によれば、制御基板30とドライブ基板20との間の信号及び電力の伝達のためのケーブルが不要となる。これにより、電力変換装置10の体格を低減するとともに、電力変換装置10の構成部品の組み付けの簡素化によって電力変換装置10のコストを低減することができる。また、電力変換装置10が外部から受ける振動によって振動しやすい上記ケーブルを不要にできるため、耐震性に係る信頼性を向上させることもできる。
さらに、本実施形態では、上記ケーブルを不要とすることにより、放射ノイズを低減することができる。これにより、放射ノイズに係る信頼性も向上させることができる。この効果は、電力変換装置10内における電流ループの削減と、制御基板30におけるアートワークの制約の緩和とによって奏することができる。
詳しくは、まず電流ループの削減について説明すると、従来技術においては、信頼性の面から、ケーブルを大きく屈曲させた状態でケーブルによって各基板20,30間を接続することができない。このため、各基板20,30間をケーブルで接続した状態におけるケーブルの屈曲部の曲率半径が大きくなる傾向になる。この場合、ケーブルによって構成される電流ループが大きくなり、放射ノイズが大きくなる懸念がある。これに対し、本実施形態によれば、ケーブルを不要にできることから、電流ループを削減でき、ひいては放射ノイズを低減できる。なお、従来技術においては、ケーブルの屈曲部の曲率半径を小さくするために、各基板20,30に設けられたコネクタ同士のZ方向距離を大きくしたり、電力変換装置10のX方向のスペースを大きくしたりすることが要求され、電力変換装置10の体格が増大するといった不都合も生じていた。本実施形態によれば、こうした不都合は生じない。
続いて、アートワークの制約の緩和について説明すると、従来技術においては、制御回路31と制御基板30に設けられたコネクタとを接続する配線(パターン)が、制御基板30を横断するように設けられていた。これは、制御基板30の実装面積を確保する観点、及び制御基板30等の構造的な信頼性を確保する観点から、コネクタの設置位置が制御基板30の縁部に限定されていたためである。こうした構成は、放射ノイズの発生要因となり得る。これに対し、本実施形態では、ドライブ基板20と信号及び電力の伝達を行うためのコネクタを不要にできる。このため、制御基板30を横断するように配線を設けなければならないといったアートワークの制約を緩和でき、放射ノイズを低減できる。
(2)ドライブ基板20には、その電圧領域として高電圧領域のみが設けられ、制御基板30には、その電圧領域として低電圧領域のみが設けられる構成とした。こうした構成によれば、ドライブ基板20に低電圧領域及び高電圧領域が混在することを回避できる。このため、ドライブ基板20において、低電圧領域と高電圧領域とにおける不要な磁気,静電結合を防止でき、伝導ノイズの悪化を抑制することができる。また、ドライブ基板20及び制御基板30のそれぞれにおいて、各電圧領域の混在を回避することにより、各電圧領域間の絶縁確保のためのスペースを不要にできる。これにより、各基板20,30を小型化することができる。
(第2実施形態)
以下、第2実施形態について、先の第1実施形態との相違点を中心に図8を参照しつつ説明する。なお、図8において、先の図1に示した部材と同一の部材については、便宜上、同一の符号を付している。
図示されるように、本実施形態では、上記第1実施形態で説明した駆動回路が半導体モジュール50に内蔵されている。これに伴い、各半導体モジュール50の図示しない端子は、第1伝達部61に直接取り付けられている。詳しくは、駆動回路21の第1端子T1は、半導体モジュール50の端子を介して2次側コイル61aに電気的に接続され、第8端子T8は、半導体モジュール50の端子を介して第1フォトトランジスタ61bに電気的に接続されている。第9端子T9は、半導体モジュール50の端子を介して第2フォトダイオード61cに電気的に接続されている。これにより、制御回路31は、駆動信号を駆動回路に出力したり、フェール信号FLに基づくシャットダウン処理を行ったりできる。また、駆動回路は、駆動信号に基づく充放電処理を行ったり、ローカルシャットダウン処理を行ったりできる。なお、駆動回路を半導体モジュール50に内蔵する構成に限らず、駆動回路を半導体モジュール50に外付けした形で半導体モジュール50に駆動回路を一体的に設けた構成を採用してもよい。
電力変換装置10aは、取付部46を備えている。取付部46は、電力変換装置10a内において各第1伝達部61の配置位置を保持するための部材である。本実施形態において、取付部46は、ステー40に取り付けられている。なお、取付部46は、電力変換装置10a内において第1伝達部61の配置位置を保持できる構成であれば、他の構成であってもよい。
複数の半導体モジュール50のそれぞれは、電力変換装置10a内において、上記第1実施形態と同様に、2列に並べて配置されている。第1伝達部61は、半導体モジュール50の並び方向に沿って並べて取付部46に取り付けられている。第2伝達部62は、制御基板30の半導体モジュール50側の板面に、上記第1実施形態と同様に、第1伝達部61の並び方向に沿って並べて取り付けられている。
以上説明した半導体モジュール50の第1伝達部61への直付け構成によれば、上記第1実施形態で説明したドライブ基板を不要にすることができる。これにより、電力変換装置10aの体格及びコストを低減することができる。
(その他の実施形態)
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施してもよい。
・上記各実施形態では、絶縁伝達部材60としてのトランスによって、制御基板30からドライブ基板20に電力伝達を行ったがこれに限らない。上記トランスを除去して電力伝達を行わないようにしてもよい。
また、上記各実施形態では、ドライブ基板20と制御基板30との間で双方向の信号伝達を行ったがこれに限らず、一方向の信号伝達を行ってもよい。これは、例えば、上記第1実施形態において、制御回路31から駆動回路21に駆動信号を伝達するフォトカプラ、又は駆動回路21から制御回路31にフェール信号FLを伝達するフォトカプラのいずれかを除去することで実現できる。
・半導体モジュールとしては、スイッチング素子を内蔵するスイッチングモジュールに限らない。例えば、半導体素子によって構成されたセンサモジュールであってもよい。この場合、例えば上記第1実施形態において、センサモジュールによって検出された所定の検出対象(例えばスイッチング素子SW)の検出値(例えば、電流、電圧及び温度のうち少なくとも1つの検出値)を、ドライブ基板20に取り付けられたセンサモジュールから制御基板30の制御回路31に伝達するために絶縁伝達部材が用いられる。
・上記各実施形態では、駆動回路21から制御回路31に伝達されるスイッチング素子SWの状態に係る信号を、スイッチング素子SWに過熱異常が生じている旨のフェール信号FLとしたがこれに限らない。例えば、スイッチング素子SWに過電流が生じた等、他の異常が生じている旨のフェール信号であってもよい。
また、スイッチング素子SWの状態に係る信号としては、フェール信号に限らず、例えば、素子温度やコレクタ電流であってもよい。この場合、例えば、素子温度やコレクタ電流と関係付けられたDuty信号を、フォトカプラを介して駆動回路21から制御回路31に伝達すればよい。
・絶縁伝達部材としては、磁気結合を利用する磁気絶縁素子(例えばトランス)や、光絶縁素子(例えばフォトカプラ)に限らない。例えば、静電結合を利用する絶縁素子等、他の部材であってもよい。
20…ドライブ基板、30…制御基板、50…半導体モジュール、60…絶縁伝達部材。

Claims (4)

  1. 半導体モジュール(50)と、制御基板(30)とを備え、前記制御基板と前記半導体モジュールとのそれぞれが互いに離れて配置されるとともに、前記制御基板と前記半導体モジュールとのそれぞれの相対配置位置が固定されるように構成された電力変換装置(10a)において、
    前記半導体モジュールは、当該電力変換装置内の第1電圧領域に設けられ、
    前記制御基板は、前記第1電圧領域とは電気的に絶縁されている第2電圧領域を有し、
    前記第1電圧領域において前記半導体モジュールの端子(50a)に取り付けられた第1伝達部(61)、及び前記制御基板の前記第2電圧領域に取り付けられ、前記第1伝達部に対向するように配置された第2伝達部(62)を有し、前記第1伝達部と前記第2伝達部との間を電気的に絶縁しつつ、前記第1伝達部と前記第2伝達部との間で信号及び電力のうち少なくとも一方の伝達を行う絶縁伝達部材(60)と、
    当該電力変換装置(10a)内において前記第1伝達部の配置位置を保持するために前記第1伝達部が取り付けられた取付部(46)とを備え
    前記半導体モジュールは、スイッチング素子(SW)を内蔵するモジュールであって、前記半導体モジュールの端子が前記スイッチング素子の駆動用の制御端子に電気的に接続されたスイッチングモジュールであり、
    前記絶縁伝達部材は、前記第1伝達部としての第1信号伝達部(61b,61c)、及び前記第2伝達部としての第2信号伝達部(62b,62c)を有する信号伝達部材であり、
    前記制御基板の前記第2電圧領域に取り付けられるとともに前記第2信号伝達部に電気的に接続され、前記スイッチング素子の駆動信号を生成する処理を行う制御回路(31)と、
    前記半導体モジュールの端子に電気的に接続されるとともに前記半導体モジュールと一体的に設けられ、前記制御回路から前記駆動信号を受けて前記スイッチング素子の駆動処理を行う駆動回路とを備え、
    前記半導体モジュールは、複数であり、
    前記絶縁伝達部材は、複数の前記半導体モジュールのそれぞれに対応して個別に設けられ、
    複数の前記半導体モジュールのそれぞれは、当該電力変換装置内において列状に並べて配置され、
    前記第1伝達部は、前記取付部に、前記半導体モジュールの並び方向に沿って並べて取り付けられ、
    前記第2伝達部は、前記制御基板の前記半導体モジュール側の板面に、前記第1伝達部の並び方向に沿って並べて取り付けられ、
    前記各半導体モジュールの端子は、対応する前記絶縁伝達部材の前記第1伝達部に直接取り付けられていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記絶縁伝達部材は、前記第1伝達部としての第1電力伝達部(61a)、及び前記第2伝達部としての第2電力伝達部(62a)を有する電力伝達部材であり、
    前記制御基板の前記第2電圧領域に取り付けられるとともに前記第2電力伝達部に電気的に接続され、前記駆動回路の電源となる電源部(32)をさらに備える請求項記載の電力変換装置。
  3. 半導体モジュール(50)と、制御基板(30)とを備え、前記制御基板と前記半導体モジュールとのそれぞれが互いに離れて配置されるとともに、前記制御基板と前記半導体モジュールとのそれぞれの相対配置位置が固定されるように構成された電力変換装置(10a)において、
    前記半導体モジュールは、当該電力変換装置内の第1電圧領域に設けられ、
    前記制御基板は、前記第1電圧領域とは電気的に絶縁されている第2電圧領域を有し、
    前記第1電圧領域において前記半導体モジュールの端子(50a)に取り付けられた第1伝達部(61)、及び前記制御基板の前記第2電圧領域に取り付けられ、前記第1伝達部に対向するように配置された第2伝達部(62)を有し、前記第1伝達部と前記第2伝達部との間を電気的に絶縁しつつ、前記第1伝達部と前記第2伝達部との間で信号及び電力のうち少なくとも一方の伝達を行う絶縁伝達部材(60)と、
    当該電力変換装置(10a)内において前記第1伝達部の配置位置を保持するために前記第1伝達部が取り付けられた取付部(46)とを備え、
    前記半導体モジュールは、スイッチング素子(SW)を内蔵するモジュールであって、前記半導体モジュールの端子が前記スイッチング素子の駆動用の制御端子に電気的に接続されたスイッチングモジュールであり、
    前記半導体モジュールの端子は、前記第1伝達部に直接取り付けられており、
    前記絶縁伝達部材は、前記第1伝達部としての第1信号伝達部(61b,61c)、及び前記第2伝達部としての第2信号伝達部(62b,62c)を有する信号伝達部材であり、
    前記制御基板の前記第2電圧領域に取り付けられるとともに前記第2信号伝達部に電気的に接続され、前記スイッチング素子の駆動信号を生成する処理を行う制御回路(31)と、
    前記半導体モジュールの端子に電気的に接続されるとともに前記半導体モジュールと一体的に設けられ、前記制御回路から前記駆動信号を受けて前記スイッチング素子の駆動処理を行う駆動回路とを備え、
    前記絶縁伝達部材は、前記第1伝達部としての第1電力伝達部(61a)、及び前記第2伝達部としての第2電力伝達部(62a)を有する電力伝達部材であり、
    前記制御基板の前記第2電圧領域に取り付けられるとともに前記第2電力伝達部に電気的に接続され、前記駆動回路の電源となる電源部(32)を備えることを特徴とする電力変換装置。
  4. 前記駆動回路は、前記駆動処理に加えて、前記スイッチング素子の状態に係る信号を出力する処理を行い、
    前記信号伝達部材は、前記制御回路から前記駆動回路への前記駆動信号の伝達と、前記駆動回路から前記制御回路への前記状態に係る信号の伝達とのそれぞれが可能なように構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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