JPH09288227A - 光半導体モジュール及びその調整方法 - Google Patents

光半導体モジュール及びその調整方法

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JPH09288227A
JPH09288227A JP8100931A JP10093196A JPH09288227A JP H09288227 A JPH09288227 A JP H09288227A JP 8100931 A JP8100931 A JP 8100931A JP 10093196 A JP10093196 A JP 10093196A JP H09288227 A JPH09288227 A JP H09288227A
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JP
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holder
light emitting
semiconductor module
lens
adjusting
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JP8100931A
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English (en)
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Shohei Yumita
昌平 弓田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光軸調整が簡素化できるとともに、光軸調整
時及び組立時における発光素子の破壊又は劣化を防止す
ることが可能な光半導体モジュール及びその調整方法を
提供することを目的としている。 【解決手段】 発光部とレンズを有する光半導体モジュ
ールにおいて、発光部1を保持する発光部ホルダ2と、
レンズ3を保持するレンズホルダ4と、光ファイバ付き
フェルールを保持するフェルールホルダ5の内のいずれ
か2つ以上のホルダを備え、各ホルダはいずれも同軸に
形成された筒状又は先端部が小径となっている筒状であ
るとともに光軸に対して垂直な2つのホルダ端面6,7
を有し、各ホルダの最大外径が発光部ホルダ2、レンズ
ホルダ4、フェルールホルダ5の順に小さく形成するこ
とにより、実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信システム等
に使用する光半導体モジュールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報通信分野において光ファイバ
を伝送媒体に用いる光通信システムが用いられている。
光通信システムにおいては、まず様々な情報を光信号に
変換するためにレーザーダイオードやLED等の発光素
子が用いられるが、このような発光素子と、発光素子と
光ファイバとの光結合を高効率にするための光学レンズ
と、光ファイバを保持するフェルールホルダとを一体型
として、伝送用光ファイバへ簡単に接続することが可能
な光半導体モジュールの開発が盛んに行われている。こ
のような光半導体モジュールは、長距離の光伝送を目的
として近赤外部の波長のレーザーダイオードとシングル
モードファイバを用いた長距離用光半導体モジュール
と、構内LAN等の短距離の光伝送を目的として可視領
域の波長のLEDとマルチモードファイバを用いた短距
離用光半導体モジュールに大別される。マルチモードフ
ァイバはシングルモードファイバに比べてコア径が大き
いことから、短距離用光半導体モジュールの光軸調整及
び組立において、光軸方向については100μm程度の
比較的緩やかな精度で調整することが可能であり、機械
的な位置決めを行うことができる。一方、光軸と垂直な
面における光軸調整ではマルチモードファイバのコア径
の1/10程度の位置決め精度が要求されるが、マルチ
モードファイバにはコア径が数百μm程度と大きなプラ
スチックファイバ等もあり、このようなファイバを用い
る光半導体モジュールでは、調整精度にある程度の幅が
許されることから光軸調整及び組立をより簡素化するこ
とが要求されている。
【0003】以下に、このようなマルチモードファイバ
を用いる光半導体モジュールの従来例について図4を用
いて説明する。
【0004】図4は、光半導体モジュールの従来例を示
す断面図である。図4において、内部にレーザーダイオ
ードやLED等の発光素子17が配設された先端部が小
径となっている筒状の発光部1は筒状の発光部ホルダ1
8に圧入され、溶接点15aにおいて溶接・固定されて
いる。また、発光部1には、その背面に発光素子17を
駆動するための電気信号を送るリード線16と、前面に
発光素子17からの出射光が透過するガラス窓13が配
設されている。発光部ホルダ18には、内部に接着材1
4によって固定されたレンズ3を有する先端部が小径と
なっている筒状状のレンズホルダ19が勘合し、溶接点
15bにおいて溶接・固定され、さらにレンズホルダ1
9には、光ファイバ付きフェルール(図示せず)が挿入
される先端部が小径となっている筒状のフェルールホル
ダ20が溶接点15cにおいて溶接・固定されている。
このような構成により、リード線16を介して送られた
電気信号に対応して発光素子17から光が出射され、出
射光はガラス窓13を透過し、レンズ3で集光された後
にフェルールホルダ20内に配設された光ファイバ(図
示せず)へ結合する。したがって、図4に示した光半導
体モジュールの各部品は発光素子17と光ファイバ(図
示せず)の間の光結合効率が所定の仕様を満足するよう
に調整されなければならない。
【0005】次に、このような従来の光半導体モジュー
ルの光軸調整及び組立方法を説明する。発光部1は発光
方向を上向きにして配置され、さらにその上方から発光
部ホルダ18が、発光部ホルダ18の下部ホルダ端面と
発光部1の底面とが同じ高さになるように所定の治具に
より把持された後、溶接点15aにおいて溶接され、発
光部1と発光部ホルダ18が接合される。次に、予め別
工程においてレンズホルダ19の中心軸がレンズ3の中
心を通るように接着剤14により固定されたレンズ3付
きのレンズホルダ19を上方より発光部ホルダ18に挿
入して所定の治具により把持し、さらにレンズホルダ1
9のホルダ端面とフェルールホルダ20のホルダ端面が
接するように所定の治具によりレンズホルダ19の上部
にフェルールホルダ20を把持する。フェルールホルダ
20内に光ファイバ(図示せず)を配置してから発光素
子17を発光させた後、発光素子17の発光点と光ファ
イバの中心とを結ぶ光軸方向において発光部ホルダ18
とレンズホルダ19との距離を光結合効率がもっとも高
くなるように調整する。次に、レンズホルダ19に対す
るフェルールホルダ20の位置を、光軸と垂直な平面上
において光結合効率が所定の仕様を満足するように調整
する。これらの調整の後、発光素子17の発光を中止
し、溶接点15b及び15cを溶接し、光半導体モジュ
ールの光軸調整及び組立が完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の光半導体モジュール及びその調整方法では、光軸調
整を発光素子を発光させた状態で行う必要があるため、
発光素子に接続されたリード線に溶接時のスパイクノイ
ズや光軸調整に用いる測定器等による静電ノイズが誘導
し、発光素子が破壊されたり、発光素子が破壊にまでは
至らない場合も発光素子の発光量や発振しきい値電流が
組立前と著しく変化して、光半導体モジュールとしての
要求仕様を満足できなくなる等の問題が生じていた。ま
た、光軸調整と光結合効率の測定とを繰り返した後に組
立を行うため、光軸調整に多大な時間を要するという問
題を有していた。
【0007】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
のであり、光半導体モジュールを発光させることなく光
軸調整ができることから、光軸調整が簡素化できるとと
もに、光軸調整時及び組立時における発光素子の破壊又
は劣化を防止することが可能な光半導体モジュール及び
その調整方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の光半導体モジュ
ールは、発光部とレンズを有する光半導体モジュールで
あって、発光部を保持する発光部ホルダと、レンズを保
持するレンズホルダと、光ファイバ付きフェルールを保
持するフェルールホルダの内のいずれか2つ以上のホル
ダを備え、各ホルダはいずれも同軸に形成された筒状又
は先端部が小径となっている筒状であるとともに光軸に
対して垂直な2つのホルダ端面を有し、各ホルダの最大
外径が発光部ホルダ、レンズホルダ、フェルールホルダ
の順に小さく形成されている構成よりなる。この構成に
より、発光させることなく光軸調整することが可能で光
軸調整を簡素化できるとともに、光軸調整時及び組立時
における発光素子の破壊又は劣化を防止することができ
る光半導体モジュールを提供することが可能となる。ま
た、本発明の光半導体モジュールの調整方法は、発光部
と、発光部を保持する筒状又は先端部が小径となってい
る筒状の発光部ホルダと、発光部ホルダよりも最大外径
の小さい筒状又は先端部が小径となっている筒状のレン
ズ付きレンズホルダと、レンズ付きレンズホルダよりも
最大外径の小さい筒状又は先端部が小径となっている筒
状で光ファイバ付きフェルールを保持するフェルールホ
ルダの内のいずれか2つ以上を光軸調整する光半導体モ
ジュールの調整方法であって、発光部の発光点と各ホル
ダのいずれか1つ以上のホルダ端面を同一画面上に表示
する表示工程と、表示工程において表示された画面上で
各ホルダ端面の中心を決定する中心決定工程と、中心決
定工程により決定された各ホルダ端面の中心が発光点に
対して所定の位置となるように発光部に対する各ホルダ
の位置を調整する調整工程より構成される。この構成に
より、光半導体モジュールを発光させることなく光軸調
整及び組立ができることから、光軸調整を簡素化できる
とともに、光軸調整及び組立時における発光素子の破壊
又は劣化を防止することが可能な光半導体モジュールの
調整方法を提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、発光部とレンズを有する光半導体モジュールであっ
て、発光部を保持する発光部ホルダと、レンズを保持す
るレンズホルダと、光ファイバ付きフェルールを保持す
るフェルールホルダの内のいずれか2つ以上のホルダを
備え、各ホルダはいずれも同軸に形成された筒状又は先
端部が小径となっている筒状であるとともに光軸に対し
て垂直な2つのホルダ端面を有し、各ホルダの最大外径
が発光部ホルダ、レンズホルダ、フェルールホルダの順
に小さく形成されていることとしたものであり、発光部
を発光させることなく光軸調整することが可能な光半導
体モジュールが得られるという作用を有する。
【0010】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1に記載の発明において、各ホルダの少なくとも1つ以
上のホルダが、各ホルダに形成された2つのホルダ端面
の内のいずれか1つ以上のホルダ端面上に少なくとも1
本以上のホルダ調整ラインを有し、ホルダ調整ラインを
延長した直線の交点が各ホルダ端面の中心と一致するこ
ととしたものであり、ホルダ調整ラインを延長した直線
の交点から各ホルダの中心が容易に決定できることによ
り、各ホルダの光軸調整が簡単な光半導体モジュールが
得られるという作用を有する。ホルダ調整ラインとして
は、切り込みや凸状、凹状又は描画されたもの等の他に
ドット状に形成されたものでもよい。
【0011】本発明の請求項3に記載の発明は、発光部
と、発光部を保持する筒状又は先端部が小径となってい
る筒状の発光部ホルダと、発光部ホルダよりも最大外径
の小さい筒状又は先端部が小径となっている筒状のレン
ズ付きレンズホルダと、レンズ付きレンズホルダよりも
最大外径の小さい筒状又は先端部が小径となっている筒
状で光ファイバ付きフェルールを保持するフェルールホ
ルダの内のいずれか2つ以上を光軸調整する光半導体モ
ジュールの調整方法であって、発光部の発光点と各ホル
ダのいずれか1つ以上のホルダ端面を同一画面上に表示
する表示工程と、表示工程において表示された画面上で
各ホルダ端面の中心を決定する中心決定工程と、中心決
定工程により決定された各ホルダ端面の中心が発光点に
対して所定の位置となるように発光部に対する各ホルダ
の位置を調整する調整工程からなることとしたものであ
り、発光部を発光させることなく光軸調整できる光半導
体モジュールの調整方法が得られるという作用を有す
る。
【0012】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
3に記載の発明において、調整工程が、発光点と各ホル
ダ端面の中心が一致するように発光部に対する各ホルダ
の位置を調整する工程よりなることとしたものであり、
発光素子と光ファイバの間の光結合効率を高くすること
ができるという作用を有する。
【0013】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
3に記載の発明において、調整工程が、発光点と各ホル
ダ端面の中心が所定の方向に所定の距離だけ離れるよう
に発光部に対する各ホルダの位置を調整する工程よりな
ることとしたものであり、発光部への反射戻り光を低減
することができるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
3乃至5の内のいずれか1に記載の発明において、中心
決定工程が、画面上に表示された各ホルダ端面の外周よ
り、各ホルダ端面の中心を決定する工程よりなることと
したものであり、光半導体モジュールの光軸調整が簡単
になるという作用を有する。
【0015】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
3乃至5の内のいずれか1に記載の発明において、中心
決定工程において、画面上に表示された各ホルダ端面に
形成されたホルダ調整ラインを延長した直線の交点よ
り、各ホルダ端面の中心を決定する工程よりなることと
したものであり、光半導体モジュールの光軸調整が簡単
になるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
3乃至7の内のいずれか1に記載の調整方法と、発光部
内に配設された発光素子が電気的に接地された状態で発
光部と各ホルダ、若しくは、各ホルダ同志を接合する接
合工程よりなることとしたものであり、光半導体モジュ
ールの組立時における発光素子の破壊又は劣化を防止で
きるという作用を有する。
【0017】以下に、本発明の実施の形態の具体例を図
1及び図2を用いて説明する。 (実施の形態1)図1は、本発明の第1実施の形態にお
ける光半導体モジュールの断面図であり、図2(a)及
び図2(b)は、本発明の各実施の形態に共通する光半
導体モジュールのフェルールホルダ側からの平面図であ
る。図1において、発光部1、レンズ3、ガラス窓1
3、接着剤14、溶接点15a、15b、15c、リー
ド線16、発光素子17は従来例と同様のものなので、
同一の符号を付して説明を省略する。図1において、2
は発光部ホルダ、3はレンズ、4はレンズホルダ、5は
フェルールホルダであり、図2(a)又は図2(b)に
おいて、6は発光部ホルダ2のホルダ端面、7はレンズ
ホルダ4のホルダ端面、8はフェルールホルダ5のホル
ダ端面であり、9はホルダ端面6上に形成されたホルダ
調整ライン、10はホルダ端面7上に形成されたホルダ
調整ライン、11はホルダ端面8上に形成されたホルダ
調整ラインであり、12は発光素子17の発光点であ
る。尚、ホルダ調整ライン9はその延長線の交点がホル
ダ端面6の中心と一致するように形成されており、ホル
ダ調整ライン10とホルダ調整ライン11も同様に、そ
の延長線の交点がホルダ端面7、ホルダ端面8のそれぞ
れの中心と一致するように形成されている。本発明の第
1実施の形態における光半導体モジュールが従来例と異
なるのは、各ホルダが同軸に形成された筒状又は先端部
が小径となっている筒状であるとともに光軸に対して垂
直な2つのホルダ端面を有しており、図2(a)又は図
2(b)に示すように、各ホルダの最大外径が発光部ホ
ルダ、レンズホルダ、フェルールホルダの順に小さく形
成されていることである。したがって、光半導体モジュ
ールのフェルールホルダ側の光軸延長上に備えられたテ
レビカメラ等により各ホルダ端面を撮影して、各ホルダ
端面の外周円を画像として認識することが可能となり、
各ホルダ端面の外周円を同一画面上に表示するととも
に、外周円より画面上で各ホルダ端面の中心を認識する
ことができる。また、図2(b)に示したような画面上
に表示された各ホルダ端面上に形成されたホルダ調整ラ
インの延長線の交点から、各ホルダ端面の中心を画面上
で容易に且つより正確に決定することが可能となる。こ
のようにして決定された各ホルダ端面の中心と発光素子
17の発光点12が一致するように、光軸調整を行うこ
とができる光半導体モジュールが得られる。
【0018】尚、図2(b)において、各ホルダ端面に
形成されたホルダ調整ラインの数を4本としたが、特に
これに限定されるものではない。
【0019】以上のように構成された本発明の第1実施
の形態における光半導体モジュールの調整方法について
説明する。発光部1は所定の治具により発光方向を上向
きにして固定され、さらにその上方から発光部ホルダ2
が、発光部ホルダ2の下部ホルダ端面と発光部1のベー
ス部分とが接するように配置される。次に、発光部ホル
ダ2の上部側に配設された光学カメラ(図示せず)によ
って発光部1及び発光部ホルダ2の端面を撮影し、撮影
された映像を画像表示装置(図示せず)に表示する。画
像表示装置(図示せず)に表示された画面上で発光部ホ
ルダ2の端面に形成された複数のホルダ調整ライン9の
延長線の交点と発光素子17の発光点12を認識し、こ
れらが一致するように発光部1に対して発光部ホルダ2
の位置を光軸と垂直な面上で調節した後、溶接点15a
において溶接・固定して発光部1と発光部ホルダ2を接
合する。次に、予め別工程においてレンズホルダ4の中
心軸がレンズ3の中心を通るように接着剤14により固
定されたレンズ3付きレンズホルダ4の下部端面と、発
光部ホルダ2の上部端面が接するように所定の治具によ
り発光部ホルダ2の上部にレンズホルダ4を把持し、さ
らにレンズホルダ4の上部端面とフェルールホルダ5の
下部端面が接するように所定の治具によりレンズホルダ
4の上部にフェルールホルダ5を把持する。このように
配置された各ホルダ端面を光学カメラ(図示せず)によ
りフェルール側から撮影し、撮影された映像を画像表示
装置(図示せず)に表示する。画像表示装置(図示せ
ず)に表示された発光部ホルダ2、レンズホルダ4、フ
ェルールホルダ5の各々のホルダの上部端面に形成され
たホルダ調整ラインを用いて、各ホルダ調整ラインの延
長線の交点より決定される各ホルダ端面の中心が一致す
るように、発光部ホルダ2に対してレンズホルダ4及び
フェルールホルダ5の位置を光軸に垂直な面上で調整
し、光半導体モジュールの光軸調整が完了する。この
後、リード線16を接地した状態で溶接点15b、15
cを溶接し、発光部ホルダ2、レンズホルダ4、フェル
ールホルダ5を全て接合して光半導体モジュールが完成
する。
【0020】尚、上記調整方法では、各ホルダ端面の中
心をホルダ調整ラインの延長線の交点より決定したが、
画像表示装置に表示された各ホルダの外周より決定する
ことも可能である。また、本発明の光半導体モジュール
に用いるレンズとしては、球状、円柱状等のレンズの他
に、非球面レンズを使用しても差し支えない。
【0021】以上のように本実施の形態によれば、発光
素子を発光することなく光半導体モジュールの光軸調整
ができることから、光軸調整の簡素化が図れるととも
に、光軸調整時及び組立時における発光素子の破壊又は
劣化を防止することが可能な光半導体モジュール及びそ
の調整方法を提供することができる。
【0022】(実施の形態2)図3は、本発明の第2実
施の形態における光半導体モジュールの断面図である。
図3において、発光部1、発光部ホルダ2、レンズ3、
レンズホルダ4、フェルールホルダ5、ガラス窓13、
接着剤14、溶接点15a、15b、15c、リード線
16、発光素子17は本発明の第1実施の形態と同様の
ものなので、同一の符号を付して説明を省略する。各ホ
ルダは同軸に形成された筒状又は先端部が小径となって
いる筒状であるとともに光軸に対して垂直な2つのホル
ダ端面を有しており、各ホルダの最大外径は発光部ホル
ダ、レンズホルダ、フェルールホルダの順に小さくなっ
ている。また、各ホルダ端面には、その延長線の交点が
各ホルダ端面の中心と一致するような複数のホルダ調整
ラインが形成されている。本実施の形態が第1実施の形
態と異なっているのは、発光部1が発光部ホルダ2に勘
合しており、光軸と垂直な面で発光部1と発光部ホルダ
2の光軸調整ができないことである。
【0023】以上のように構成された本発明の第2実施
の形態における光半導体モジュールの調整方法について
説明する。発光部1は所定の治具により発光方向を上向
きにして固定され、さらにその上方から発光部ホルダ2
が、発光部ホルダ2の下部ホルダ端面と発光部1の底面
の高さが一致するように配置される。発光部1と発光部
ホルダ2は、発光部ホルダ2の中心軸と垂直な面上にお
ける光軸調整を行わずに、溶接点15aにおいて溶接・
固定して接合される。次に、予め別工程においてレンズ
ホルダ4の中心軸がレンズ3の中心を通るように接着剤
14により固定されたレンズ3付きレンズホルダ4の下
部端面と、発光部ホルダ2の上部端面が接するように所
定の治具により発光部ホルダ2の上部にレンズホルダ4
を把持し、さらにレンズホルダ4の上部端面とフェルー
ルホルダ5の下部端面が接するように所定の治具により
レンズホルダ4の上部にフェルールホルダ5を把持す
る。このように配置された各ホルダ端面を光学カメラ
(図示せず)によりフェルール側から撮影し、撮影され
た映像を画像表示装置(図示せず)に表示する。画像表
示装置(図示せず)の画面上に表示された発光部ホルダ
2、レンズホルダ4、フェルールホルダ5の各ホルダの
上部端面に形成されたホルダ調整ラインを用いて各ホル
ダ調整ラインの延長線の交点から各ホルダ端面の中心を
決定し、画面上において発光素子17の発光点12と各
ホルダ端面の中心が一致するように、発光部ホルダ2に
対してレンズホルダ4及びフェルールホルダ5の位置を
光軸と垂直な面上で調整し、光軸調整が完了する。この
後、リード線16を接地した状態で溶接点15b、15
cを溶接し、発光部ホルダ2、レンズホルダ4、フェル
ールホルダ5を全て接合して光半導体モジュールが完成
する。
【0024】尚、上記調整方法では、各ホルダ端面の中
心をホルダ調整ラインの延長線の交点より決定したが、
画像表示装置に表示された各ホルダの外周より決定する
ことも可能である。また、本実施の形態では、発光点と
各ホルダ端面の中心が一致するように各ホルダの位置を
調整したが、発光部への反射戻り光の影響を低減するた
めに、発光点と各ホルダ端面の中心が所定の方向に所定
の距離だけ離れるように発光部に対する各ホルダの位置
を調整してもよい。
【0025】以上のように本実施の形態によれば、発光
部と発光部ホルダの光軸調整をすることなく光半導体モ
ジュールの光軸調整ができることから、光軸調整をさら
に簡素することが可能な光半導体モジュール及びその調
整方法を提供することができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の光半導体モジュールによれば、
光軸調整が簡素化できるとともに、光半導体モジュール
の光軸調整時及び組立時における発光素子の破壊や劣化
を防止できることから、光半導体モジュールの材料費及
び製造費を低減することが可能であり、低コストの光半
導体モジュールを供給することができるという優れた効
果が得られる。また、本発明の光半導体モジュールの調
整方法によれば、発光素子を発光させて光ファイバへの
光結合効率を実測することなく光軸調整ができることか
ら、光軸調整を簡素化することが可能となり、光半導体
モジュールの光軸調整及び組立における作業効率及び製
造効率が向上するという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態における光半導体モジ
ュールの断面図
【図2】(a)本発明の各実施の形態に共通する光半導
体モジュールのフェルールホルダ側からの平面図 (b)本発明の各実施の形態に共通する光半導体モジュ
ールのフェルールホルダ側からの平面図
【図3】本発明の第2実施の形態における光半導体モジ
ュールの断面図
【図4】光半導体モジュールの従来例を示す断面図
【符号の説明】
1 発光部 2 発光部ホルダ 3 レンズ 4 レンズホルダ 5 フェルールホルダ 6 ホルダ端面 7 ホルダ端面 8 ホルダ端面 9 ホルダ調整ライン 10 ホルダ調整ライン 11 ホルダ調整ライン 12 発光点 13 ガラス窓 14 接着剤 15a,15b,15c 溶接点 16 リード線 17 発光素子 18 発光部ホルダ 19 レンズホルダ 20 フェルールホルダ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光部とレンズを有する光半導体モジュー
    ルであって、前記発光部を保持する発光部ホルダと、前
    記レンズを保持するレンズホルダと、光ファイバ付きフ
    ェルールを保持するフェルールホルダの内のいずれか2
    つ以上のホルダを備え、前記各ホルダはいずれも同軸に
    形成された筒状又は先端部が小径となっている筒状であ
    るとともに光軸に対して垂直な2つのホルダ端面を有
    し、前記各ホルダの最大外径が前記発光部ホルダ、前記
    レンズホルダ、前記フェルールホルダの順に小さく形成
    されていることを特徴とする光半導体モジュール。
  2. 【請求項2】前記各ホルダの少なくとも1つ以上のホル
    ダが、前記各ホルダに形成された2つのホルダ端面の内
    のいずれか1つ以上のホルダ端面上に少なくとも1本以
    上のホルダ調整ラインを有し、前記ホルダ調整ラインを
    延長した直線の交点が前記各ホルダ端面の中心と一致す
    ることを特徴とする請求項1に記載の光半導体モジュー
    ル。
  3. 【請求項3】発光部と、前記発光部を保持する筒状又は
    先端部が小径となっている筒状の発光部ホルダと、前記
    発光部ホルダよりも最大外径の小さい筒状又は先端部が
    小径となっている筒状のレンズ付きレンズホルダと、前
    記レンズ付きレンズホルダよりも最大外径の小さい筒状
    又は先端部が小径となっている筒状で光ファイバ付きフ
    ェルールを保持するフェルールホルダの内のいずれか2
    つ以上を光軸調整する光半導体モジュールの調整方法で
    あって、前記発光部の発光点と前記各ホルダのいずれか
    1つ以上のホルダ端面を同一画面上に表示する表示工程
    と、前記表示工程において表示された画面上で前記各ホ
    ルダ端面の中心を決定する中心決定工程と、前記中心決
    定工程により決定された前記各ホルダ端面の中心が前記
    発光点に対して所定の位置となるように前記発光部に対
    する前記各ホルダの位置を調整する調整工程からなる光
    半導体モジュールの調整方法。
  4. 【請求項4】前記調整工程が、前記発光点と前記各ホル
    ダ端面の中心が一致するように前記発光部に対する前記
    各ホルダの位置を調整する工程よりなる請求項3に記載
    の光半導体モジュールの調整方法。
  5. 【請求項5】前記調整工程が、前記発光点と前記各ホル
    ダ端面の中心が所定の方向に所定の距離だけ離れるよう
    に前記発光部に対する前記各ホルダの位置を調整する工
    程よりなる請求項3に記載の光半導体モジュールの調整
    方法。
  6. 【請求項6】前記中心決定工程が、前記画面上に表示さ
    れた前記各ホルダ端面の外周より、前記ホルダ端面の中
    心を決定する工程よりなる請求項3乃至5の内のいずれ
    か1に記載の光半導体モジュールの調整方法。
  7. 【請求項7】前記中心決定工程が、前記画面上に表示さ
    れた前記各ホルダ端面に形成されたホルダ調整ラインを
    延長した直線の交点より、前記ホルダ端面の中心を決定
    する工程よりなる請求項3乃至5の内のいずれか1に記
    載の光半導体モジュールの調整方法。
  8. 【請求項8】請求項3乃至7の内のいずれか1に記載の
    調整方法と、前記発光部内に配設された発光素子が電気
    的に接地された状態で前記発光部と前記各ホルダ、若し
    くは、前記各ホルダ同志を接合する接合工程よりなる光
    半導体モジュールの組立方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016082602A (ja) * 2014-10-09 2016-05-16 株式会社デンソー 電力変換装置

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