JP6379025B2 - 光ファイバ側方入出力器の製造装置及び光ファイバ側方入出力装置の製造方法 - Google Patents

光ファイバ側方入出力器の製造装置及び光ファイバ側方入出力装置の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、曲げた光ファイバの側方から光を入出力する光ファイバ側方入出力器の製造装置及び光ファイバ側方入出力装置の製造方法に関する。
光ファイバ線路内に新設の光ファイバ線路を割り入れる光線路切替工事にあって、光ファイバ線路内の通信信号を一時的に別の光ファイバ線路に切り替え、通信サービスを維持しながら新設光ファイバを割り入れる技術が知られている(例えば特許文献1を参照)。
ここで、光ファイバを切断することなく光信号を光ファイバに入出力する技術として、既設の光ファイバ(被入力側光ファイバ)に曲げを与え、この曲げ部位に側面から別の光ファイバ(プローブ光ファイバ)を対向させ、当該プローブ光ファイバの先端部から光信号を入射すると共に、被入力側光ファイバから出射される光信号をプローブ光ファイバの先端部で受光する技術が検討されている。
例えば、円柱状の第1のブロックと半円柱状の凹曲面が形成された第2のブロックを用意して、これらのブロック間に既設光ファイバを凹状に曲げられた状態に挟み込み、かつ第2のブロック内に設けた空隙部にプローブ光ファイバを挿入してその先端部を前記既設光ファイバの曲げ部位に近接対向させることにより、光信号の入出射を行なう手法も提案されている(例えば非特許文献1を参照)。
特開2014−081491号公報
廣田、川野、真保、清倉、本田、真鍋「側方光入力技術を用いた光線路切替装置の検討」、光ファイバ応用技術技報、OFT2013-50,pp21-24.
ところが、非特許文献1に記載された手法では、凹曲面が形成された第2のブロック内に予め空隙部を設け、この空隙部にプローブ光ファイバを内蔵した筒を固定するものとなっている。
このため、前記光ファイバの曲げ部に対するプローブ光ファイバのアライメント精度が、第2のブロックに設けた空隙部とプローブ光ファイバを内蔵した筒の相対的な加工精度に左右される。しかし、既存の加工技術では前記加工精度のばらつきの発生が避けられず、要求されるアライメント精度を得ることが困難である。
この発明は前記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、部品の加工精度にばらつきがあっても、光ファイバの曲げ部に対するプローブ光ファイバのアライメント精度を常に要求される精度に保持できるようにした光ファイバ側方入出力器の製造装置及び光ファイバ側方入出力装置の製造方法を提供することにある。
前記目的を達成するための本発明の態様を以下に述べる。
(1) ファイバに形成された曲げ部の側方からプローブファイバを介して光を入出力する光ファイバ側方入出力器の製造装置において、前記プローブファイバを挿入する空隙部が形成された光学透明部材から構成される曲げ治具と、前記光ファイバを前記曲げ治具に押さえることで前記曲げ部を形成する抑え治具と、前記抑え治具と前記曲げ治具を挟み込む機能を持ホルダと、前記プローブファイバの位置合わせをするためのXYZθステージと、前記プローブファイバの回転角度と位置確認を行なうためのカメラと、前記光ファイバに光を入力するレーザダイオードと、前記プローブファイバからの出力光を検知するフォトトランジスタと、前記プローブファイバと前記空隙部の内壁との間に充填される紫外線硬化樹脂を挟んで照射角度が対称となる位置に設置された複数の紫外線光源と、前記XYZθステージの回転角度と位置を制御するとともに、前記フォトトランジスタの検知出力から得られる光強度が予め設定した閾値を下回らないように前記複数の紫外線光源を循環的に切替えて制御するコントローラと、を具備することを特徴とする。
(2) 既設の光ファイバに曲げ部を形成すると共に、当該曲げ部にプローブを対向配置して、前記光ファイバへの光信号の入射、及び光ファイバから漏洩する光の受光を行なう光ファイバ側方入出力装置の製造方法であって、第1のブロックに形成された湾曲凹部と、第2のブロックに形成された前記湾曲凹部と形状が対応する湾曲凸部との間に、前記既設の光ファイバを挟み込むことにより、当該光ファイバに対し所定の曲率で曲げ部を形成する第1の工程と、前記第1のブロックに形成された空隙部に前記プローブを挿入すると共に、当該プローブと前記空隙部内壁との間に紫外線硬化樹脂を充填した状態で前記光ファイバの曲げ部に対する前記プローブの先端部の位置合わせを行なう第2の工程と、前記位置合わせが終了した後に、前記充填された紫外線硬化樹脂を挟んで照射角度が対称となるように設置された複数の紫外線光源を用い、前記紫外線硬化樹脂の硬化が完了するまで、前記プローブにより得られる光強度が予め設定した閾値を下回らないように前記複数の紫外線光源を循環的に切替えて発光駆動させる第3の工程と、を有することを特徴とする。
(3) 前記(2)記載の光ファイバ側方入出力装置の製造方法において、前記第3の工程は、前記複数の紫外線光源を切替えて発光駆動する初期タイミングで前記プローブにより得られる光強度をその都度前記閾値として更新設定し、各紫外線光源毎に設定された時間周期で前記プローブにより得られる光強度を前記閾値と比較することを特徴とする。
(4) 前記(3)記載の光ファイバ側方入出力装置の製造方法において、前記第3の工程は、前記プローブにより得られる光強度を前記閾値と比較した結果に基づいて、前記プローブの位置を移動させることを特徴とする。
すなわちこの発明によれば、部品の加工精度にばらつきがあっても、光ファイバの曲げ部に対するプローブ光ファイバのアライメント精度を常に要求される精度に保持できるようにした光ファイバ側方入出力器の製造装置及び光ファイバ側方入出力装置の製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るプローブファイバの調心を目的とする光ファイバ側方入出力器の製造装置の構成を示すブロック図。 同実施形態に係る光ファイバ側方入出力器の曲げ治具の形状および構成を説明する図。 同実施形態に係る光ファイバ側方入出力器の抑え治具の形状および構成を説明する図である。 同実施形態に係るプローブファイバ位置の固定化を目的とする光ファイバ側方入出力器の製造装置の構成を示すブロック図。 同実施形態に係る光ファイバ側方入出力器の製造装置によって作成される光ファイバ側方入出力器の一例を示す図。 同実施形態に係るプローブファイバの回転中心をプローブファイバコア先端にする補正方法を説明する図。 同実施形態に係る光ファイバ側方入出力器の製造におけるプローブファイバの調心方法を説明するフローチャート。 同実施形態に係るプローブファイバの調心時にYZ平面走査をして得られる受光パワー分布の一例を示す図。 同実施形態に係るプローブファイバの調心時にXY平面走査及びプローブファイバを回転して得られる受光パワー分布の一例を示す図。 同実施形態に係る光ファイバ側方入出力器の製造時にプローブファイバの固定化をUV照射制御で実施する場合の方法を説明するフローチャート。 同実施形態に係る光ファイバ側方入出力器の製造時にプローブファイバの固定化をZ軸ステージ制御で実施する場合の方法を説明するフローチャート。
添付の図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は、本発明の一例であり、本発明は以下の実施形態に制限されるものではない。
(構成)
まず図1により、本発明に係る光ファイバ側方入出力器17の製造装置1の基本構成を説明する。同図において、光ファイバ側方入出力器17は、曲げ治具30、抑え治具40、これら治具30,40で光ファイバ14を挟み込むための機構を備えた固定具18、及びプローブファイバ15を有する。
プローブファイバ15は、曲げ治具30の空隙部に充填されたUV(紫外線)硬化樹脂13によって固定される。この光ファイバ側方入出力器17は、その製造装置1に取り付けられた調整ステージ21にホルダ20を介して把持される。前記調整ステージ21によって、光ファイバ側方入出力器17の位置を任意に動かすことが可能となる。
また、プローブファイバ15は、XYθステージ24、及びZステージ22によって3次元空間上での位置及び傾きの調整が可能となる。このとき、Zステージ22はアングル23によってXYθステージ24に取り付けられる。さらに、プローブファイバ15は、Zステージ22先端側のプローブファイバホルダ16によってZステージ22に取り付けられる。
XYθステージ24とZステージ22は、コントローラ11と接続され、計算機12から制御される。前記XYθステージ24と調整ステージ21は、固定台19によって固定される。
前記光ファイバ14は、前記コントローラ11に発光駆動される、発光素子であるLD(レーザダイオード)25と光学的に接続されて光信号を伝送するもので、前述した如く抑え治具40と曲げ治具30によって挟み込まれ、LD25から光を入力された場合に曲げ治具30内で光を漏らす。
プローブファイバ15は、受光素子であるPD(フォトダイオード)26と光学的に接続され、プローブファイバ15での受光パワー値がPD26により検出されて、検出信号が前記コントローラ11に送られる。
前記曲げ治具30及びプローブファイバ15の位置、動作を観察すべく、これらと対向する位置にカメラ10が設置される。このカメラ10での撮影により得られた画像信号が、前記コントローラ11に送られる。
図2は、光ファイバ側方入出力器17の前記曲げ治具30の形状及び構成を示す図であり、図2(A)が平面図、図2(B)が底面図、図2(C)が正面、平面、及び右側面を示す斜視図である。
曲げ治具30は、光ファイバ14からの漏洩光を透過しやすいよういに光学透明部材、例えば石英ガラスやアクリル材で構成される。光ファイバ14の曲げを受けて保持するための、光ファイバ14の断面形状と対応した曲げ半径Rを形成した曲げ形状面31は鏡面研磨される。これにより、光ファイバ14が曲げ半径Rを形成した曲げ形状面31に密着し、光の散乱を低減することが可能となる。
また、曲げ治具30には空隙部としてのUV硬化樹脂充填用溝33が掘削形成されて、UV硬化樹脂13が充填できる。この空間内にプローブファイバ15を挿入して調心を行なう。UV硬化樹脂充填用溝33内壁面を構成する、前記曲げ形状面31と対応した曲面状のプローブファイバ側面32も鏡面研磨される。
図3は、光ファイバ側方入出力器17の抑え治具40の形状及び構成を示す図であり、図3(A)が平面図、図3(B)が右側面図、図3(C)が底面図、図3(D)が正面、平面、及び右側面を示す斜視図である。
抑え治具40には、底面の一曲面に沿って光ファイバ用V溝41が形成され、これにより光ファイバ14を一意の場所で押さえ込んで把持することが可能となる。
次に、図4により本発明に係る光ファイバ側方入出力器17の製造装置1の、UV照射を実施するための構成を説明する。同図は、前記図1で説明した構成に加え、前記曲げ治具30に対してその両側からUV光を照射できるように、2個のUV光源(甲)50とUV光源(乙)51を配置する。これら光源50,51は、前記コントローラ11と接続され、UV光を照射する場合の駆動電力及び駆動時間を制御することが可能とある。ここで、UV光源の個数は複数であれば良く、3個以上であっても良い。
図5は、本実施形態によって作成される光ファイバ側方入出力器17の一例であり、図5(A)が平面図、図5(B)が底面図である。ここで光ファイバ側方入出力器17は、曲げ治具30、UV硬化樹脂13、及びプローブファイバ15を有する。このときプローブファイバ15は、光ファイバ14に対する側方入出力を効果的に行なうための最適位置に調心されているものとする。
(製造方法)
まず図6により、前記プローブファイバ15の回転中心を、プローブファイバコア先端にするための補正方法の概念を説明しておく。
θステージの回転中心60の座標(x,y)に対して、プローブファイバ15の回転角θのとき、プローブファイバコア先端座標(x',y')がx、yだけずれているとする。このとき、たとえば図6の62,63,及び64に示すように、3つの回転角度に対するプローブファイバコア先端座標を記録し、これらの位置3点を周上で通過する円61を描くことで、θステージの回転中心60を得ることができる。
このことから、座標x,yが導出できるので、各点のずれ量をこの値から算出して逆算することによって、プローブファイバ15をそのコア先端位置中心で回転させることが可能となる。
ここで、任意の角度θnのときのプローブファイバ15のコア先端位置(x,y)は、
と表現できる。したがって、前記の座標(x',y')を中心にプローブファイバ15を回転させたい場合には、座標(x'−x,y'−y)とすれば良い。
次に図7により光ファイバ側方入出力器17を製造する場合のプローブファイバ15の調心方法について説明する。この図7の処理内容は、主として計算機12の制御の下にコントローラ11が実行するものである。
第1の工程S101において、プローブファイバ15の位置制御のためのXYθステージ24及びZステージ22の各ステージに対するキャリブレーションを行なう。この動作によって、その後のプローブファイバ位置を正確に把握し、制御できるようになる。
第2の工程S102では、前記図6に示した方法でプローブファイバ15のコア先端の回転補正を行なう。ここでは、カメラ10を使用しながらプローブファイバ15のコア先端の位置3点を記録し、画像上で3点から導出した円を描写して、その円の回転中心60からのずれ量を算出、補正を行なう。
第3の工程S103では、前記第2の工程S102で補正した回転動作によってプローブファイバ15のコア先端でプローブファイバ15が回転していることを確認する。
第4の工程S104では、プローブファイバ15を走査させるYZ平面内の領域とその領域内を移動するステップ量を計算機12で入力して設定する。
第5の工程S105では、光ファイバ14に光を入力するLD25の発光及びプローブファイバ15の受光パワーをモニタするPD26の動作を開始する。
第6の工程S106で、実際にプローブファイバ15によるYZ平面の走査を開始する。ここで、各移動点においてPD26で検出された受光パワーを計算機12が記録する。
図8は、このとき計算機12で得られる受光パワーの分布図2例を示すものである。
第7の工程S107では、前記第6の工程S106で得た受光パワーの分布図中において、受光パワーの最大値が走査境界の線上ではなく走査領域内に存在するかどうかを判別する。
ここで、受光パワーの最大値が走査領域内ではなく走査境界の線上に存在すると判断した場合(S107のNo)、計算機12は前記第4の工程S104に戻って、YZ平面の走査をやり直させる。また、受光パワーの最大値が走査領域内に存在すると判断した場合(S107のYes)、計算機12は次の第8の工程S108に進む。
第8の工程S108では、プローブファイバ15が受光パワーの最大値が得られたz値の位置となるように位置合わせを行なう。
第9の工程S109では、プローブファイバ15を走査するXY平面内の領域、プローブファイバ15の回転域、及びその領域内を移動するステップ量を計算機12で入力して設定する。
第10の工程S110では、前記設定した内容に従って実際にプローブファイバ15によるXY平面の走査を開始する。ここで計算機12は、各移動点および各角度でPD26から検出された受光パワーを記録する。
図9は、このとき計算機12で得られる受光パワーの分布図3例を示すものである。図9(A)はθ=45°の場合で、受光パワーの最大値「−40.1[dB]」を得た例を示す。図9(B)はθ=50°の場合で、受光パワーの最大値「−26.6[dB]」を得た例を示す。図9(C)はθ=55°の場合で、受光パワーの最大値「−19.6[dB]」を得た例を示す。
第11の工程S111では、前記第10の工程S110で得た受光パワーの分布図において、受光パワーの最大値が走査境界線上ではなく走査領域内に存在するかどうかを判別する。
ここで、受光パワーの最大値が走査領域内ではなく走査境界の線上に存在すると判断した場合(S109のNo)、計算機12は前記第9の工程S109に戻って、XY平面の走査をやり直させる。また、受光パワーの最大値が走査領域内に存在すると判断した場合(S109のYes)、計算機12は次の第12の工程S112に進む。
第12の工程S112では、計算機12がプローブファイバ15の位置及び角度を、受光パワーの最大値が得られたx値、y値およびθ値に基づいて位置合わせを行ない、以上でこの図7の処理を終了する。
以上の方法により、UV硬化樹脂13が充填された曲げ治具30内において、プローブファイバ15を光ファイバ14に対して調心することが可能となる。
次に、前述した如く調心した結果に基づいてプローブファイバ15を固定する。
図10は、光ファイバ側方入出力器17の製造に際して前記調心したプローブファイバ15の位置を維持しながら固定化する方法を示す。この図10の処理内容は、主として計算機12の制御の下にコントローラ11が実行するものである。
第1の工程S201では、計算機12で曲げ治具30内に充填されたUV硬化樹脂13が完全に硬化するまでに必要なUV照射時間を導出して、その照射時間tを設定する。
第2の工程S202では、光ファイバ14に光を入力するLD25の発光及びプローブファイバ15の受光パワーをモニタするPD26の動作を開始する。
第3の工程S203では、計算機12が前記の調心されたプローブファイバ15から得られる受光パワーの初期最大値Pを記録する。
第4の工程S204では、計算機12が作業時間tのモニタ(計時)を開始する。
第5の工程S205では、計算機12が計算機12を介して一方のUV光源(甲)50を予め設定した時間tだけ発光駆動してUV光をUV硬化樹脂13に照射させ、その後にPD26により受光パワーPを検出させる。
第6の工程S206で、計算機12は取得した受光パワーPと前記受光パワーの初期最大値Pとにより演算P−P0を実行し、その差が「0(ゼロ)」以上であるか否かを判断する。
P−P0<0であり、P−P0≧0ではないと判断した場合(S206のNo)、次に第7の工程として、計算機12はUV光源を切換えるべく、一方のUV光源(甲)50を消灯させ、代わって他方のUV光源(乙)51を予め設定した時間t'だけ発光駆動してUV光をUV硬化樹脂13に照射させ、その後にPD26により受光パワーPを検出させて、前記第6の工程S206に戻る。
ここで、前記照射時間t'について言及する。
前記P−P<0の場合、すなわち、UV硬化樹脂13がUV硬化によって収縮し、プローブファイバ15に位置ズレが生じた場合を考える。いま、単位時間当たりのUV光源(甲)50から照射される光強度をP、照射時間をt'とする。
プローブファイバ15から検出される受光パワーがz値のみに依存すると仮定すると、プローブファイバ15が正しいz値に基づいて調心されているときに得られるパワーはP(z)である。z値の変動がすべてUV硬化樹脂13の硬化収縮に起因すると、
P・t'=P(z)−P(z')
(但し、z':変動後のz値。)
となる。
したがって、UV硬化樹脂13へのUV照射は、P−P<0のときに以下の式(2)で表される照射時間t'秒を、UV硬化樹脂13を挟んでUV光源(甲)50とは反対側に設置されたUV光源(乙)51から照射させることで、位置ズレが生じたプローブファイバ15のz値を制御することが可能となる。すなわち、照射時間t'は以下の式(2)
t'=P(z)−P(z')/P …(2)
で表すことができる。
そして、前記工程S206でP−P0≧0であると判断した場合(S206のYes)、計算機12は第8の工程S208に進み、他方のUV光源(乙)51を照射時間t分だけ発光駆動してUV硬化樹脂13への照射を行なわせた後、PD26で受光パワーPを検出させる。
続く第9の工程S209で、計算機12は取得した受光パワーPと前記受光パワーの初期最大値Pとにより演算P−P0を実行し、その差が「0(ゼロ)」以上であるか否かを判断する。
P−P0<0であり、P−P0≧0ではないと判断した場合(S209のNo)、次に第10の工程として、計算機12はUV光源を切換えるべく、他方のUV光源(乙)51を消灯させ、代わって一方のUV光源(甲)50を前記時間t'だけ発光駆動してUV光をUV硬化樹脂13に照射させ、その後にPD26により受光パワーPを検出させて、前記第9の工程S209に戻る。
そして、前記工程S209でP−P0≧0であると判断した場合(S209のYes)、計算機12は次に第11の工程S211に進み、作業時間tが設定時間tに達したかどうかを判別する。
ここで作業時間tが設定時間tに達していないと判断した場合(S211のNo)、計算機12は再び上記第5の工程S205からの処理に戻る。
また第11の工程S211で作業時間tが設定時間tに達したと判断した場合(S211のYes)、計算機12は以上でプローブファイバ15の固定操作を完了したものとして、この図10の処理を終了する。
また本実施形態において、前記図10で説明した、プローブファイバ15の位置ズレが生じた場合の位置補正方法に代えて、Zステージ22を直接移動させる方法も考えられる。
以下、そのような図10に代わる位置補正方法についても図11により説明する。
図11は、光ファイバ側方入出力器17の製造に際して前記調心したプローブファイバ15の位置を維持しながら固定化する他の方法を示す。この図11の処理内容は、主として計算機12の制御の下にコントローラ11が実行するものである。
第1の工程S301では、計算機12で曲げ治具30内に充填されたUV硬化樹脂13が完全に硬化するまでに必要なUV照射時間を導出して、その照射時間tを設定する。
第2の工程S302では、光ファイバ14に光を入力するLD25の発光及びプローブファイバ15の受光パワーをモニタするPD26の動作を開始する。
第3の工程S303では、計算機12が前記の調心されたプローブファイバ15から得られる受光パワーの初期最大値Pを記録する。
第4の工程S304では、計算機12が作業時間tのモニタ(計時)を開始する。
第5の工程S305では、計算機12が計算機12を介して一方のUV光源(甲)50を予め設定した時間tだけ発光駆動してUV光をUV硬化樹脂13に照射させ、その後にPD26により受光パワーPを検出させる。
第6の工程S306で、計算機12は取得した受光パワーPと前記受光パワーの初期最大値Pとにより演算P−P0を実行し、その差が「0(ゼロ)」以上であるか否かを判断する。
P−P0<0であり、P−P0≧0ではないと判断した場合(S306のNo)、次に第7の工程として、計算機12はコントローラ11によりZステージ22の位置を−z’分だけ移動させ、移動後にPD26により受光パワーPを検出させて、前記第6の工程S306に戻る。
この方法は、
P−P=P(z') …(3)
によって、位置ズレ量z'が一意に決定するため、z軸ステージを−z'分だけ移動させてやることによって、プローブファイバ15先端位置を制御するものである。
そして、前記工程S306でP−P0≧0であると判断した場合(S306のYes)、計算機12は第8の工程S308に進み、他方のUV光源(乙)51を照射時間t分だけ発光駆動してUV硬化樹脂13への照射を行なわせた後、PD26で受光パワーPを検出させる。
続く第9の工程S309で、計算機12は取得した受光パワーPと前記受光パワーの初期最大値Pとにより演算P−P0を実行し、その差が「0(ゼロ)」以上であるか否かを判断する。
P−P0<0であり、P−P0≧0ではないと判断した場合(S309のNo)、次に第10の工程として、計算機12はコントローラ11によりZステージ22の位置を−z″分だけ移動させ、移動後にPD26により受光パワーPを検出させて、前記第9の工程S309に戻る。
ここでは、
P−P=P(z″) …(4)
として位置ズレ量z″を一意に決定し、z軸ステージを−z″分だけ移動させて、プローブファイバ15先端位置を制御する。
そして、前記工程S309でP−P0≧0であると判断した場合(S309のYes)、計算機12は次に第11の工程S311に進み、作業時間tが設定時間tに達したかどうかを判別する。
ここで作業時間tが設定時間tに達していないと判断した場合(S311のNo)、計算機12は再び上記第5の工程S305からの処理に戻る。
また第11の工程S311で作業時間tが設定時間tに達したと判断した場合(S311のYes)、計算機12は以上でプローブファイバ15の固定操作を完了したものとして、この図11の処理を終了する。
(効果)
以上詳述した如く本実施形態によれば、部品の加工精度にばらつきがあっても、光ファイバ14の曲げ部に対するプローブファイバ15のアライメント精度を常に要求される精度に保持できるようにした光ファイバ側方入出力装置の製造方法を提供できる。
また本実施形態によれば、プローブファイバ15を調心した状態で曲げ治具30に対するプローブファイバ15の固定化が可能となる。この場合、固定化する過程でプローブファイバ15の位置を高精度に保持することで、信頼性の高い光ファイバ側方入出力器が製造可能となる。
なお前記実施形態では、UV光源の切替えに関して、切替直後の受光レベルとその後の受光レベル、及び設定時間により制御するものとしたので、比較的簡易な制御でUV硬化樹脂13を硬化させている間のプローブファイバ15の位置を正精度に保持できる。
さらに前記実施形態では、曲げ治具30に対するプローブファイバ15を固定化する際、プローブファイバ15で得られる受光レベルに基づいて、プローブファイバ15の位置をZステージ22により移動させるものとしたので、調心したプローブファイバ15のズレを直接移動させて、UV硬化樹脂13を硬化させている間のプローブファイバ15の位置を正精度に保持できる。
なお前出した如く、UV硬化樹脂13を硬化させるための2個のUV光源(甲)50、UV光源(乙)51を、曲げ治具30を挟んで照射角度が対称となるように配置するものとして説明したが、本発明はこれに限ることなく、さらに3個以上のUV光源を、曲げ治具30を中心にして照射角度が対称となるように配置するものとしても良い。
その他、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成を削除してもよい。さらに、異なる実施形態例に亘る構成要素を適宜組み合わせてもよい。
1…製造装置、10…カメラ、11…コントローラ、12…計算機、13…UV硬化樹脂、14…光ファイバ、15…プローブファイバ、16…プローブファイバホルダ、17…光ファイバ側方入出力器、18…固定具、19…固定台、20…ホルダ、21…調整ステージ、22…Zステージ、23…アングル、24…XYθステージ、25…LD(レーザダイオード)、26…PD(フォトダイオード)、30…曲げ治具、31…曲げ形状面、32…プローブファイバ側面、33…UV硬化樹脂充填用溝、40…抑え治具、41…光ファイバ用V溝、50…UV光源(甲)、51…UV光源(乙)。

Claims (4)

  1. ファイバに形成された曲げ部の側方からプローブファイバを介して光を入出力する光ファイバ側方入出力器の製造装置において、
    前記プローブファイバを挿入する空隙部が形成された光学透明部材から構成される曲げ治具と、
    前記光ファイバを前記曲げ治具に押さえることで前記曲げ部を形成する抑え治具と、
    前記抑え治具と前記曲げ治具を挟み込む機能を持ホルダと、
    前記プローブファイバの位置合わせをするためのXYZθステージと
    記プローブファイバの回転角度と位置確認を行なうためのカメラと、
    前記光ファイバに光を入力するレーザダイオードと、
    前記プローブファイバからの出力光を検知するフォトトランジスタと、
    前記プローブファイバと前記空隙部の内壁との間に充填される紫外線硬化樹脂を挟んで照射角度が対称となる位置に設置された複数の紫外線光源と、
    前記XYZθステージの回転角度と位置を制御するとともに、前記フォトトランジスタの検知出力から得られる光強度が予め設定した閾値を下回らないように前記複数の紫外線光源を循環的に切替えて制御するコントローラと、
    を具備することを特徴とする光ファイバ側方入出力器の製造装置。
  2. 既設の光ファイバに曲げ部を形成すると共に、当該曲げ部にプローブを対向配置して、前記光ファイバへの光信号の入射、及び光ファイバから漏洩する光の受光を行なう光ファイバ側方入出力装置の製造方法であって、
    第1のブロックに形成された湾曲凹部と、第2のブロックに形成された前記湾曲凹部と形状が対応する湾曲凸部との間に、前記既設の光ファイバを挟み込むことにより、当該光ファイバに対し所定の曲率で曲げ部を形成する第1の工程と、
    前記第1のブロックに形成された空隙部に前記プローブを挿入すると共に、当該プローブと前記空隙部内壁との間に紫外線硬化樹脂を充填した状態で前記光ファイバの曲げ部に対する前記プローブの先端部の位置合わせを行なう第2の工程と、
    前記位置合わせが終了した後に、前記充填された紫外線硬化樹脂を挟んで照射角度が対称となるように設置された複数の紫外線光源を用い、前記紫外線硬化樹脂の硬化が完了するまで、前記プローブにより得られる光強度が予め設定した閾値を下回らないように前記複数の紫外線光源を循環的に切替えて発光駆動させる第3の工程と、
    を有することを特徴とする光ファイバ側方入出力装置の製造方法。
  3. 前記第3の工程は、前記複数の紫外線光源を切替えて発光駆動する初期タイミングで前記プローブにより得られる光強度をその都度前記閾値として更新設定し、各紫外線光源毎に設定された時間周期で前記プローブにより得られる光強度を前記閾値と比較することを特徴とする請求項2記載の光ファイバ側方入出力装置の製造方法。
  4. 前記第3の工程は、前記プローブにより得られる光強度を前記閾値と比較した結果に基づいて、前記プローブの位置を移動させることを特徴とする請求項3記載の光ファイバ側方入出力装置の製造方法。
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