JP6377932B2 - 施錠状態検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、夜間や休業日等に施錠が必要な窓や扉を多数備えた施設において、各窓及び扉の施錠状態をそれぞれ検出するための施錠状態検出装置に関する。
ショッピングセンター、デパート、スーパーマーケット等の大規模商業施設をはじめ、工場、研究所、学校、一般のビルディング、刑務所等の窓や扉を多数備えている施設では、一部の管理された出入り口を除き、夜間や休業日などには全ての窓や扉に施錠されていることが多い。外部に通じる窓や扉の錠を閉め忘れると、そこから侵入者が入り込み、盗難などが発生する可能性がある。大規模な施設では、窓や扉が施錠されているか確認するために、営業終了後に建物内を見回る守衛や巡回警備員等が配備されており、施錠状態を目視で確認するようにしている。しかし、夜間に懐中電灯を使用して目視で多くの錠を確認する作業は、巡回警備員等にとっては手間と時間を要するため大きな負担となっていることに加え、暗い建物内では施錠状態を誤認しやすい。
従来、自動的または半自動的に施錠状態を検出するために、さまざまな手段が提案されている。磁気センサを用いた施錠確認装置(特許文献1、特開2006−63613号公報)は窓や扉に隙間が空いていないかを確認する。発光素子と受光素子を用いた施錠確認装置(特許文献2、特開2004−244820号公報)は、鍵の施錠を確認することができる。複数の窓や扉の施錠を管理するシステム(特許文献3、特開2011−26834号公報)も提案されている。固定電源を不要とし、複数の窓や扉の施錠を確認する装置(特許文献4、特開2005−290831号公報)も存在する。
特開2006−63613号公報 特開2004−244820号公報 特開2011−26834号公報 特開2005−290831号公報
特許文献1に記載の磁気センサを用いた施錠確認装置は、窓や扉に隙間が空いていないかを確認するのみで、施錠されているかどうかを確認するものではなかった。また特許文献に記載の発明では、受け孔内に閂が出入りする構造の錠に適用が限られていた。更に特許文献3に記載の発明では、システムの実装には窓開閉装置の設置や電源供給のための工事が必要で、導入に大きなコストが必要であった。また特許文献4に記載の発明では、窓や扉一つ一つに、電磁誘導もしくはマイクロ波による電力供給機能と電源制御回路とを備えたICチップを設置する必要があるため、設置コストがかなり高くついていた。その他には、施錠したときに見える位置にバーコードを貼り、バーコードリーダで読み取ることにより施錠の確認を行う方法もとられているが、バーコードを手作業で読ませる手間による巡回警備員の負担が大きく、バーコードのコピーや改ざんが可能であるという問題があった。
本発明の目的は、窓や扉を多数備えた施設において、高いコストを伴うことなく、巡回警備員等が容易かつ確実に施錠状態を検出して確認することのできる施錠状態検出装置及び施錠状態確認方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、施設内の多数の窓や扉の施錠状態をそれぞれ検出し、確認することのできる施錠状態確認監視方法を提供することにある。
本発明は、解錠位置にあるノブを施錠位置まで所定の角度回動させることにより施錠状態となる錠が、施錠状態にあるか否かを検出する施錠状態検出装置であって、ノブに装着されてノブが解錠位置にあるときに第1の状態となり、ノブが施錠位置にあるときに第2の状態となる位置検出スイッチと、施錠状態を確認する者が携行する磁気発生装置から出た磁気が作用すると動作状態となる磁気式近接スイッチと、位置検出スイッチが第1の状態となっているときに、磁気式近接スイッチが動作状態となっている期間、施錠状態検出信号を発生する信号発生部とから施錠状態検出装置を構成した。
本発明の施錠状態検出装置においては、位置検出スイッチは錠のノブに装着されており、ノブの位置により第1の状態と第2の状態との間を変化する。すなわち位置検出スイッチは、錠のノブが解錠位置にあるときは第1の状態、施錠位置にあるときは第2の状態となる。磁気式近接スイッチは磁気が作用すると動作状態となる。信号発生部は、位置検出スイッチが第1の状態となっているときに、磁気式近接スイッチが動作状態となっている期間、施錠状態検出信号を発生する。
すなわち、施錠状態を検出する対象となる錠が施錠されており、錠のノブが施錠位置にあるときは、位置検出スイッチは第2の状態になっているので、磁気式近接スイッチの状態に拘わらず、信号発生部は施錠状態検出信号を発生しない。一方、施錠状態を検出する対象となる錠が解錠されていると、錠のノブが解錠位置にあり、位置検出スイッチは第1の状態となる。しかし位置検出スイッチが第1の状態となっているだけでは、信号発生部は作動しない。この位置検出スイッチが第1の状態となっている錠、すなわち解錠状態になっている錠の磁気式近接スイッチに施錠状態を確認する者が携行する磁気発生装置から出た磁気を作用させると、磁気式近接スイッチが動作状態となり、初めて信号発生部が施錠状態検出信号を発生し、この信号の発生により、錠が解錠状態にあることを知ることができる。
よって本発明の施錠状態検出装置は、解錠位置と施錠位置との間を所定の角度回動させることにより解錠と施錠とをできる錠に適用できる。例えば、現在、アルミサッシ窓や引き戸にはクレセント錠が汎用されているが、既存のクレセント錠のノブに位置検出スイッチを取り付けるだけで、施錠状態の検出が可能となる。また信号発生部は、施錠状態を検出するために磁気式近接スイッチに磁気を作用させている間だけ動作するので、消費電力がほとんど要らず、ボタン電池のような小型の電池を電源として備えれば足り、電源のための配線を必要としない。従って、錠ごと取り替えなければならなかったり、電源や信号線の配線工事を必要とする従来の構成に比較して、非常に安価かつ容易に導入可能である。
さらに、施錠状態の検出は、磁気式近接スイッチに磁気を施錠状態を確認する者が携行する磁気発生装置から作用させることにより達成されるので、目視による従来の施錠確認作業が不要となり、巡回警備員等は磁気を与える作業のみで確実に施錠状態検出を検出できる。
また本発明をより具体的に特定すれば、ノブに装着されてノブが施錠位置にあるときにオン状態となり、ノブが解錠位置にあるときにオフ状態となる位置検出スイッチと、位置検出スイッチと直列に接続され、磁気が作用するとオン状態となる磁気式近接スイッチと、位置検出スイッチがオン状態となっているときに、磁気式近接スイッチがオン状態となっている期間、施錠状態検出信号を発生する信号発生部とから施錠状態検出装置を構成することができる。この具体的な施錠状態検出装置においては、磁気式近接スイッチは位置検出スイッチと直列に接続され、施錠状態を確認する者が携行する磁気発生装置から出た磁気が作用するとオン状態となる。信号発生部は、位置検出スイッチがオン状態となっているときに、磁気式近接スイッチがオン状態となっている期間、施錠状態検出信号を発生する。この構成によれば、直列に接続されている位置検出スイッチ及び磁気式近接スイッチがいずれもオン状態になると回路に電流が流れることになり、これにより信号発生部が施錠状態検出信号を発生して錠が解錠状態にあることを知ることができる。
施錠状態検出装置の位置検出スイッチは、水銀スイッチでもよい。水銀スイッチは、角度を変化させることにより内蔵されている水銀が引力により水銀スイッチ内で移動し、接点電極同士を導通させるオン状態と、接点電極同士の間を切断するオフ状態とに切り替わる。この水銀スイッチを、錠のノブが施錠位置にあるときにオン状態となり、解錠位置にあるときはオフ状態となるように、姿勢を調節してノブに取り付ける。
水銀スイッチは受動素子であって電源のための配線を省略でき、かつ安価であるから、施錠状態検出装置のより一層のコストダウンを図ることができる。
施錠状態検出装置の電源は電池であってもよい。これによって施錠状態検出装置に電力を供給するための配線が不要になる。
また本発明の施錠状態確認方法では、上記のような施錠状態検出装置を、管理対象となる複数の扉及び/または窓に設けられた複数の錠に対して設置し、磁気式近接スイッチに作用させる磁気を施錠状態を確認する者が携行する磁気発生装置から発生させ、信号発生部が発生した施錠状態検出信号を受信すると、光、音、映像及び振動の少なくとも一つによって磁気発生装置を携行して操作する者に錠の施錠状態を知らせる検出結果表示装置を用いて、複数の錠の施錠状態を確認する。
本発明の施錠状態確認方法によると、管理対象となる複数の扉及び/または窓に設けられた複数の錠に対して施錠状態検出装置を設置することにより、夜間の巡回時等の施錠状態を確認したいときに、磁気式近接スイッチに作用させる磁気を、複数の錠に対して作用させる。そのための磁気発生装置は、例えば永久磁石を磁気発生源として備えているものでもよい。磁気式近接スイッチに磁気を作用させるために、例えば施設内を巡回する巡回警備員等の磁気発生装置を操作する者が、磁気発生装置を施錠状態検出装置の磁気式近接スイッチに近付け、必要ならば磁気を発生させる。もしも対象となる錠が解錠状態でノブが解錠位置にあり、ノブに装着された位置検出スイッチが第1の状態またはオン状態にあると、磁気式近接スイッチに磁気が作用して動作状態またはオン状態となり、施錠状態検出装置の信号発生部が施錠状態検出信号を発生する。検出結果表示装置は施錠状態検出信号を受信すると、光、音、映像及び振動の少なくとも一つによって磁気発生装置を操作する者に錠の施錠状態、すなわち錠が解錠状態にあることを知らせる。これを複数の錠それぞれについて繰り返すことにより、複数の錠の施錠状態を確認し監視することができる。
従って、巡回警備員等の磁気発生装置を操作する者は、複数の扉及び/または窓に設けられた複数の錠に設置された施錠状態検出装置に磁気発生装置を近付ける簡単な操作だけで施錠状態を確認でき、また視認を要しないので夜間や薄暗い場所でも作業が容易で、確実な結果が得られる。
また本発明の施錠状態確認監視方法は、上記のような施錠状態検出装置を、管理対象となる複数の扉及び/または窓に設けられた複数の錠に対して設置する。また施錠状態を確認する者に磁気発生装置と信号受信装置とを携行させる。そして磁気式近接スイッチに作用させる磁気を施錠状態を確認する者が携行する磁気発生装置から錠に対して作用させると、信号発生部は、施錠状態検出信号を錠を個別に特定する識別情報と一緒に中央監視装置に送信する。そして中央監視装置は施錠状態検出信号と識別情報とに基づいて、複数の錠の施錠状態と複数の錠に磁気発生装置により磁気を作用させる作業が行われたか否かを判定し、錠状態を確認する者による確認作業が順番を抜かして行われた場合に、信号受信装置に注意を促す指示を送信する。本発明の施錠状態確認監視方法によれば、中央監視装置により、識別情報により特定された錠が解錠状態にあると判定することができる。同時に、中央監視装置は特定の錠について磁気を作用させる作業が行われたとの判定結果を得る。これを複数の錠それぞれについて繰り返し、識別情報が送信されなかった錠については巡回終了後またはその途中で磁気発生装置を操作する者に漏れがあったことを知らせて再確認させることにより、複数の錠の施錠状態を確実に確認し監視することができる。
従って、巡回警備員等の磁気発生装置を携行して操作する者は、複数の扉及び/または窓に設けられた複数の錠に設置された施錠状態検出装置に磁気発生装置を近付ける簡単な操作だけで、結果が中央監視装置に送られて施錠状態を確認でき、また視認を要しないので夜間や薄暗い場所でも作業が容易で、確認漏れも生ずることなく、確実な結果が得られる。
本発明の施錠状態検出装置の一つの実施の形態の一部を構成する位置検出スイッチである水銀スイッチが装着されたノブを含む錠を示す正面図である。 水銀スイッチの原理を説明する図である。 実施の形態で使用する磁気式近接スイッチの原理を説明する図である。 本発明の実施の形態の施錠状態検出装置、及びこの施錠状態検出装置を含み、本発明の施錠状態確認監視方法の一つの実施の形態を実施する施錠状態確認監視システムの構成の一例を示す回路図ある。
以下図面を参照して本発明の施錠状態検出装置の一つの実施の形態、及び施錠状態確認監視方法の一つの実施の形態について説明する。
本実施の形態では、図1に示すように、水銀スイッチ10が、アルミ製の引き違い窓に取り付けられたクレセント錠本体60のノブ62の回転軸の延長線上に装着されている。図1に示す状態では、ノブ62の左側に、ノブ62と連動して回動し、回動位置に応じて受け具64と係合しまたは係合が解除されるクレセント66がノブ62と一体に形成されている。このクレセント錠では、屋内側と屋外側の2枚のガラス戸を両方とも閉めた状態でクレセント66と受け具64とが係合できる位置において、屋内側ガラス戸の縁面にクレセント錠本体60が取り付けられており、屋外側ガラス戸の内面に受け具64が取り付けられている。
図2に示すように、水銀スイッチ10は両端が閉じた筒状容器12と、筒状容器12の一端から相互に離れて筒状容器12内に突出した接点電極14A、16Aをそれぞれ有する端子部材14及び16と、筒状容器12内を遊動する水銀18とからなる。水銀スイッチ10はその姿勢に応じてオン−オフが切り替えられ、すなわち接点電極14A及び16Aが下方に位置する姿勢では、水銀18が接点電極14A及び16Aを短絡してオン状態になり、一方接点電極14A及び16Aが上方に位置する姿勢では、水銀18が接点電極14A及び16Aから離れてオフ状態となる。
水銀スイッチ10は、クレセント錠のノブ42が施錠位置にあるときはオン状態(図1の状態)、解錠状態にあるときはオフ状態(図1の状態からノブ42が180°回転した状態)となる。
本実施の形態が適用可能な窓及び/または扉、及び錠の種類は、水銀スイッチ10のオン−オフの切り替えが可能なようにノブ(レバーやサムターン等と称されるものを含む)が解錠位置と施錠状態との間で十分に角度を変えるものである限り、限定されない。例えば窓は引き違い窓、片引き窓、両開き窓、突き出し窓など、扉は開き戸、引き違い戸、折り戸などが例示される。錠はクレセント錠の他、シリンダー錠など他のタイプの錠にも適用できることがある。
図3は、水銀スイッチ10と直列に接続される磁気式近接スイッチ20を示す。磁気式近接スイッチ20は、不活性ガスを密封したガラス管22と、一対のリード片24、26とからなる。一対のリード片24、26は、可撓性またはバネ性を有する強磁性体から構成されており、ガラス管22の両端から端子部分が突出し、ガラス管22の内部に位置して相対する自由端がそれぞれ接点電極を構成している。この磁気式近接スイッチ20は、図3のように永久磁石を内蔵した磁気発生装置30を近付けると、リード片24、26がそれぞれ磁化され、例えば図3のように磁気発生装置30の永久磁石が図3で見て右端がS極、左端がN極だとすると、リード片24の自由端はS極、リード片26の自由端はN極に磁化するので、両自由端が引き合って接触し、磁気式近接スイッチ20はオン状態となる。磁気発生装置30が離れると、リード片24、26の磁化は消え、リード片24、26のバネ力により両自由端は離れ、磁気式近接スイッチ20はオフ状態に戻る。磁気式近接スイッチ20は、クレセント錠のノブ42が設けられている窓枠側に取り付けられる。
磁気発生装置30は前述のように永久磁石を内蔵しており、巡回警備員等の施錠状態を確認する者が携行し、各窓及び/または扉の錠に、磁気式近接スイッチ20と磁気発生装置30の永久磁石から出た磁束が磁気式近接スイッチと鎖交する姿勢で磁気発生装置30を近付けることにより、施錠状態の確認を行う。
図4に示すように、信号発生部40は入力端子INに電圧が印加されると、施錠状態検出信号を発生する。信号発生部40のGNDと入力端子INとの間には、水銀スイッチ10、磁気式近接スイッチ20及びボタン電池50が直列に接続されている。よって、水銀スイッチ10がオン状態となっているときに、磁気式近接スイッチ20がオン状態となっている期間、ボタン電池50から信号発生部40を構成する集積回路に入力信号が入力される。そして信号発生部40は施錠状態検出信号を発生して、無線送信する。本実施の形態では、磁気式近接スイッチ20がオン状態になっている期間ボタン電池50から駆動電力が与えられる。また信号発生部40は、磁気式近接スイッチ20がオン状態になると、水銀スイッチ10の状態に拘わらず、信号発生部40を識別し特定するためのID信号を発生し、無線送信する。すなわち信号発生部40の電源端子VCCには、磁気式近接スイッチ20を介してボタン電池50の電力が供給され、その間信号発生部40はID信号が発生する。
本実施の形態では、水銀スイッチ10、磁気式近接スイッチ20、信号発生部40及びボタン電池50が、一つのユニット化された施錠状態検出装置を構成している。そしてこのユニット化された施錠状態検出装置が、管理対象となる複数の扉及び/または窓に設けられた複数の錠に対して個別に設置される。なお図1においては、水銀スイッチ10以外の構成要素は図示していないが、水銀スイッチ10と信号発生部40及び磁気式近接スイッチ20との接続には、コイル状のリード線または伸縮性を有するリード線を利用すればよい。
信号発生部40が発生した施錠状態検出信号及びID信号は、信号受信装置70を介して、中央監視装置80に一緒に送信される。信号受信装置70と中央監視装置80とは、直接無線で、あるいは無線LANや公衆ネットワークや電話回線を通じて信号の授受を行うことができる。
信号受信装置70は、信号発生部40の発生する微弱な無線信号を確実に受信できるように、磁気発生装置30を操作する者が、磁気発生装置30と共に携行する。この信号受信装置70はスピーカー及びディスプレイを備えており、磁気発生装置30を施錠状態検出装置に近接させたときに、信号発生部40が発生した施錠状態検出信号を受信すると、スピーカーよりビープ音を発して注意を促し、ディスプレイに「錠をかけ直して下さい」との指示を表示する。磁気発生装置30を操作する者は、この指示に従って錠をかけ直し、再度磁気発生装置30を施錠状態検出装置に近接させ、ID信号のみを受信する。
信号受信装置70は、受信した施錠状態検出信号(もしも受信したら)及びID信号を、中央監視装置80に送信する。中央監視装置80は、施設全体を管理する管理室等に設置され、予め各信号発生部40のIDが登録されており、また各IDを有する各信号受信部40を含む施錠状態検出装置がどこの窓及び/または扉に配置されているか登録されている。従って中央監視装置80は、管理対象となる複数の扉及び/または窓が施錠されているかどうか把握すると同時に、ID信号が送られてきたかどうかによって、各錠に漏れなく磁気を作用させる作業が行われたか否かを判定することができる。中央監視装置80は、巡回コースに沿って設置されている錠に対する確認作業が、明らかに順番を抜かして行われた場合に、信号受信装置70に注意を促すとともに指示を送信して(ビープ音と未確認の錠の位置情報)、作業を行わせるようにする。
具体的な信号発生部40はアップル・インコーポレーテッドより入手可能な位置発信器iBeacon(商標登録出願中)によっても構成できる。信号受信装置70はiBeaconに対応するアプリケーションが実装されたスマートフォンである。中央監視装置80は、スマートフォンとLANや公衆ネットワークなどを通じて信号を授受できるサーバーである。またiBeaconを信号発生装置とし、いずれも小規模な水銀スイッチ10、磁気式近接スイッチ20及びボタン電池を含む施錠状態検出装置は、非常に安価に製造でき(部品代は1000円以内)、また一つの装置として構成しても小さい寸法に収まる。よって管理する錠の数が多くてもコストが嵩まず、さまざまな錠のサイズや形式に柔軟に対応できるため、施設に新規に導入しやすい。
本実施の形態の施錠状態検出装置は、少なくとも水銀スイッチ10がノブ62に装着されている必要があるが、小型化を極めれば、一体の装置全体をノブ62に装着することができる。水銀スイッチ10または施錠状態検出装置全体をノブ62に装着する方法は、ごく軽量の水銀スイッチ10または施錠状態検出装置がノブ62の操作等に脱落することがなければ限定されない。電池の取り替え等のために、例えば接着剤や両面テープ等の脱着可能な装着方法がより好ましい。
なお、本発明の他の実施の形態においては、iBeaconはID信号を施錠状態検出信号として出力し、ID信号が発生したときは、その錠は施錠していないと判定し、ID信号の発生しない錠に関しては処理を行わないようにしてもよい。本発明のさらに他の実施の形態においては、中央監視装置80は存在せず、信号受信装置70が発するビープ音及びディスプレイの表示に従って施錠し忘れた錠を検出し、その場で巡回警備員等が錠をかけ直すようにしてもよい。さらに他の実施の形態においては、信号受信装置70の代わりに、施錠状態検出装置本体にスピーカーやLED発光素子等の報知手段を備え、施錠状態検出信号が発生したときに報知手段を駆動して巡回警備員等に施錠し忘れを報知し、施錠し直させるようにしてもよい。
以上のように本実施の形態の施錠状態検出装置によると、施錠状態検出装置は解錠位置と施錠位置との間を所定の角度回動させることにより解錠と施錠とを切り替えるタイプの錠に適用可能な汎用性を有する。また信号発生部40は、施錠状態を検出するために磁気式近接スイッチ20に磁気を作用させている間だけ動作するので、ほとんど電力を消費せず、ボタン電池50のような小型の電池を電源として備えれば足り、電源のための配線を必要としない。従って、錠ごと取り替えなければならなかったり、電源や信号線の配線工事を必要とする従来の構成に比較して、非常に安価かつ容易に導入可能である。
さらに、施錠状態の検出は、磁気式近接スイッチ20に磁気を作用させることにより達成されるので、目視による従来の施錠確認作業が不要となり、巡回警備員等は磁気を作用させる少ない労力のみで確実に施錠状態検出を検出できる。
本発明の施錠状態検出装置及び施錠状態確認方法は、ショッピングセンターのような窓や扉を多数備えた施設において、高いコストを伴うことなく、巡回警備員等が容易かつ確実に施錠状態を検出して確認することができる。
10 水銀スイッチ
12 筒状容器
14、16 接点
18 水銀
20 磁気式近接スイッチ
22 ガラス管
24、26 リード片
30 磁気発生装置
40 信号発生装置
50 ボタン電池
60 クレセント錠本体
62 ノブ
64 受け具
66 クレセント
70 信号受信装置
80 中央監視装置

Claims (8)

  1. 解錠位置にあるノブを施錠位置まで所定の角度回動させることにより施錠状態となる錠が、施錠状態にあるか否かを検出する施錠状態検出装置であって、
    前記ノブに装着されて前記ノブが前記解錠位置にあるときに第1の状態となり、前記ノブが前記施錠位置にあるときに第2の状態となる位置検出スイッチと、
    施錠状態を確認する者が携行する磁気発生装置から出た磁気が作用すると動作状態となる磁気式近接スイッチと、
    前記位置検出スイッチが第1の状態となっているときに、前記磁気式近接スイッチが動作状態となっている期間、施錠状態検出信号を発生する信号発生部とからなる施錠状態検出装置。
  2. 解錠位置にあるノブを施錠位置まで所定の角度回動させることにより施錠状態となる錠が、施錠状態にあるか否かを検出する施錠状態検出装置であって、
    前記ノブに装着されて前記ノブが前記施錠位置にあるときにオン状態となり、前記ノブが前記解錠位置にあるときにオフ状態となる位置検出スイッチと、
    前記位置検出スイッチと直列に接続され、施錠状態を確認する者が携行する磁気発生装置から出た磁気が作用するとオン状態となる磁気式近接スイッチと、
    位置検出スイッチがオン状態となっているときに、前記磁気式近接スイッチがオン状態となっている期間、施錠状態検出信号を発生する信号発生部とからなる施錠状態検出装置。
  3. 前記位置検出スイッチが、水銀スイッチである請求項1または2に記載の施錠状態検出装置。
  4. 前記施錠状態検出装置の電源が電池である請求項2または3に記載の施錠状態検出装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の施錠状態検出装置を、管理対象となる複数の扉及び/または窓に設けられた複数の錠に対して設置し、
    前記磁気式近接スイッチに作用させる前記磁気を施錠状態を確認する者が携行する磁気発生装置から前記錠に対して作用させ、
    前記信号発生部が発生した前記施錠状態検出信号を受信すると、光、音、映像及び振動の少なくとも一つによって前記磁気発生装置を携行して操作する者に前記錠の施錠状態を知らせる検出結果表示装置を用いて、前記複数の錠の施錠状態を確認することを特徴とする施錠状態確認方法。
  6. 前記磁気発生装置は、永久磁石を磁気発生源として備えている請求項5に記載の施錠状態確認方法。
  7. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の施錠状態検出装置を、管理対象となる複数の扉及び/または窓に設けられた複数の錠に対して設置し、
    施錠状態を確認する者に磁気発生装置と信号受信装置とを携行させ、
    前記磁気式近接スイッチに作用させる前記磁気を前記施錠状態を確認する者が携行する前記磁気発生装置から前記錠に対して作用させ、
    前記信号発生部は、前記施錠状態検出信号を前記錠を個別に特定する識別情報と一緒に中央監視装置に送信し、
    前記中央監視装置は前記施錠状態検出信号と前記識別情報とに基づいて、前記複数の錠の施錠状態と前記複数の錠に前記磁気発生装置により磁気を作用させる作業が行われたか否かを判定し、前記施錠状態を確認する者による確認作業が順番を抜かして行われた場合に、前記信号受信装置に注意を促す指示を送信することを特徴とする施錠状態確認監視方法。
  8. 前記磁気発生装置は、永久磁石を磁気発生源として備えている請求項7に記載の施錠状態確認監視方法。
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