JP6377662B2 - フィルターユニットの製造方法 - Google Patents
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Description
(1)フィルターを収容したフィルターホルダーに対し、圧入治具の圧入のみでフィルターを固定することができるため、製造が容易である。
(2)圧入治具の圧入により生じた圧入バリでフィルターを係止するため、Oリングのような固定のための別部材を必要とせずにフィルターを固定することができる。
(3)2つ以上の角部で筒体の内壁を圧入することにより、2つ以上の係止爪が得られ、フィルターを安定してフィルターホルダーに係止することができる。また、角部のみで筒体の内壁を圧入するため、圧入にかかる力を小さくすることができ、圧入時のフィルターホルダーの変形も抑制することができる。
(4)圧入治具の先端に調芯部を設けることにより、圧入の際の位置決めが容易になされ、圧入の偏心を抑制することができ、フィルターを安定して係止するフィルターホルダーを製造することができる。
(5)圧入治具の調芯部に、生じた圧入バリを逃がすための逃がし溝を設けることにより、圧入時に生ずる圧入バリが逃がし溝に収容されながら圧入されるため、係止爪の折れ等の変形を防ぐことができ、確実にフィルターを係止する係止爪を得ることができる。
まず、図2(a)に示すフィルター収容工程について説明する。本工程ではフィルターホルダー3のフィルター収容部31にフィルター4を収容する。フィルター4は、フィルター収容部31の筒体32の開口33からフィルター4を挿入することにより収容される。本実施形態のフィルター4の外形は、筒体32の内径よりもやや大径に形成されているが、剛性が小さく変形しやすい材質からなるため、筒体32の開口33からフィルター4を比較的弱い力で圧入させることにより、容易にフィルター4をフィルター収容部31に収容することができる。収容されたフィルター4はフィルター収容部31の底面及びフィルター4の外周縁が当接する内壁に支持される。
次に、図2(b)〜(c)に示す係止爪形成工程について説明する。まず、図2(b)に示すように、本工程では、フィルターホルダー3の筒体32の開口33から圧入治具2を挿入して筒体の内壁32aを圧入する。筒体32の中心軸と圧入治具2の中心軸がずれて偏心が生じると、圧入治具2の圧入により形成される圧入バリ5、圧入溝8及び薄肉部7の大きさや形状にバラツキが出て、形成される係止爪6の係止力にバラツキが生じやすい。それゆえ、圧入治具2の各角部22が筒体の内壁32aを均一に圧入できるよう、筒体32の中心軸と圧入治具2の中心軸とをできるだけ一致させた状態で圧入することが好ましい。圧入治具2をフィルターホルダー3の筒体32の開口33に挿入し押圧すると、筒体の内壁32aは圧入治具2の各角部22によりそれぞれ圧入される。角部22の圧入端面22aに当接して圧入された筒体の内壁23aにはV字型の圧入溝8とその外方に薄肉部7が形成され、圧入溝8が形成されたことによる圧入バリ5が圧入治具2の角部22の圧入端面22a下方に生じる。
材質がポリプロピレンからなる図2(a)に示すフィルターホルダー3に対し、フィルター4として、可撓性を有する複層フィルター(上からPVAスポンジ、連通多孔質樹脂成形体、ガラス繊維ろ紙及びPVAスポンジの4層構造、全体で約3〜4mm厚)を収容し、図1に示す圧入治具2(試験区1)又は図7に示す圧入治具302(試験区2)でそれぞれ圧入してフィルターユニットを得た。フィルター4の外径はフィルターホルダー3の筒体32の内径(6.9mm)よりもやや大きい7.1mmとした。フィルター4とほぼ同じ外径の焼結フィルターを収容させて得られたフィルターユニット(対照区1)及びフィルター4を収容したのみで圧入治具での圧入を行わなかったもの(対照区2)を対照とした。得られたフィルターユニットについてそれぞれフィルターの係止力を測定した。N数はいずれの対照区、試験区とも10とした。結果を以下表に示す。この結果によれば、本発明の方法により得られたフィルターユニットは、高い係止力を有しており、係止爪の数、すなわち、圧入治具の角部の数を増やすことにより、さらに高い係止力が得られることが示された。
材質がPETG、ポリエチレン又は66ナイロンのフィルターホルダーについて、図7に示す圧入治具302で圧入してフィルターユニットを製造し、実施例1と同様にして係止力の評価試験を行った。結果を以下表に示す。この結果によれば、フィルターホルダーがいずれの材質からなる場合においても、本発明の方法により得られた係止爪はフィルターを安定的に係止することがわかった。
2、102、202、302 圧入治具
21、121、221、321 周側面
22、122、222、322 角部
22a、122a、222a、322a 圧入端面
23、123、223 軸断面
24、124、224、324 先端
225、325 調芯部
225a、325a テーパー部
225b、325b 逃がし溝
325c ストレート部
3 フィルターホルダー
31 フィルター収容部
32 筒体
32a 内壁
32b 外壁
33 開口
34 ろ液取出口
4 フィルター
5、105、205 圧入バリ
6、106、206 係止爪
7、107、207 薄肉部
8、108、208 圧入溝
9 Oリング
Claims (6)
- 一端が開口した筒体に形成されたフィルター収容部と該フィルター収容部の底部と連通したろ液取出口を有し、熱可塑性樹脂からなるフィルターホルダーの前記筒体の開口からフィルターを挿入して、前記フィルター収容部に該フィルターを収容するフィルター収容工程と、
前記筒体の開口から、柱状に形成された圧入治具の先端を挿入し、前記圧入治具で前記筒体の内壁を圧入して圧入バリを生じさせ、前記フィルターを係止する係止爪を形成する係止爪形成工程と、を含み、
前記圧入治具は、周側面に軸方向に延びる2つ以上の角部を有しており、
前記係止爪形成工程において、前記角部が前記筒体の内壁を圧入することを特徴とするフィルターユニットの製造方法。 - 前記フィルターホルダーのフィルター収容部の前記筒体は、円筒形であり、
前記圧入治具は、前記筒体の内径と略同じかやや小さい径を有する円柱部と、該円柱部の周側面に設けられた軸方向に延びる2つ以上の角部と、該円柱部の先端に設けられた縮径テーパー状に突出した調芯部を有し、
前記係止爪形成工程において、前記圧入治具の前記角部で前記筒体の内壁を圧入することを特徴とする請求項1に記載のフィルターユニットの製造方法。 - 前記調芯部は、前記円柱部と略同じ径を有するストレート部と縮径したテーパー部とからなることを特徴とする請求項2に記載のフィルターユニットの製造方法。
- 前記調芯部には、前記係止爪形成工程において生じた圧入バリを逃がすための逃がし溝が、前記角部の圧入端面と連続するように設けられていることを特徴とする請求項2又は3に記載のフィルターユニットの製造方法。
- 前記圧入治具は、多角柱形に形成されており、
前記係止爪形成工程において、前記圧入治具の多角柱の角部が前記筒体の内壁を圧入することを特徴とする請求項1に記載のフィルターユニットの製造方法。 - 前記圧入治具は、前記角部の圧入端面が半円弧状の凹面に形成されたものであることを特徴とする請求項5に記載のフィルターユニットの製造方法。
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