以下、本発明を図面に則して説明する。
《実施例1》
[画像形成装置例の全体的な概略構成]
(全体構成)
図2は本実施例における画像形成装置100の概略構成を示す縦断正面図である。本実施例の画像形成装置100は電子写真画像形成プロセスを用いた4色フルカラーのレーザービームプリンタ(カラー電子写真画像形成装置)である。即ち、パソコン・イメージリーダー等のホスト装置(不図示)から制御回路部(不図示)に入力する電気的画像情報に基づいてシート状の記録媒体(用紙、OHPシート、封筒、葉書、ラベル)Sに画像を形成することができる。
この画像形成装置100は複数のプロセスカートリッジ(以下、カートリッジと記す)を画像形成装置本体(以下、装置本体と記す)100Aに対して取り外し可能に装着して使用する方式である。本実施例では互いに現像剤の色を異にする第1から第4の4個のカートリッジ70(70Y,70M,70C,70K)を装置本体100Aに対して取り外し可能に装着して使用する方式である。装置本体100Aとは画像形成装置100の構成からカートリッジ70を除いた構成である。
第1のカートリッジ70Yには現像剤としてイエロー(Y)色のトナーが収容されており、電子写真感光体ドラム(以下、ドラムと記す)1aにY色のトナー像を形成する。第2のカートリッジ70Mには現像剤としてマゼンタ(M)色のトナーが収容されており、ドラム1bにM色のトナー像を形成する。第3のカートリッジ70Cには現像剤としてシアン(C)色のトナーが収容されており、ドラム1cにC色のトナー像を形成する。第4のカートリッジ70Kには現像剤としてブラック(K)色のトナーが収容されており、ドラム1dにK色のトナー像を形成する。
各カートリッジ70においてドラム回転軸線方向の一端側を前側面側、他端側を奥側面側と定義する。第1から第4の各カートリッジ70は、それぞれ、装置本体100A内において図2上で左側から右側に順次に水平方向に対して右下がり順次に配列された所定の装着部に対して装着部材(不図示)によって装着されている。
そして、各カートリッジ70は装置本体100Aの正面側から見て前側面側を手前側、奥側面側を奥側にして装着部材(不図示)によって装着されている。各カートリッジ70はそれぞれの装着部に対して前側面側を装着方向上流側、奥側面側を装着方向下流側にして装置本体100Aの正面側から装着され、また、その逆方向に取り出される。
本実施例において各カートリッジ70は所謂一体型のプロセスカートリッジである。即ち、各カートリッジ70は像担持体としての電子写真感光体ドラム1(1a,1b,1c,1d)を有する。また、ドラム1の周囲にはドラム1に作用するプロセス手段が一体的に配置されている。本実施例においては、そのプロセス手段として、帯電ローラ2(2a,2b,2c,2d)と、現像ローラ25(25a,25b,25c,25d)と、クリーニング部材6(6a,6b,6c,6d)が配置されている。
帯電ローラ2は、ドラム1の表面を一様に帯電させるものである。現像ローラ25は、ドラム1に形成した潜像をトナーによって現像して可視像化する回転体である。そして、クリーニング部材6は、ドラム1に形成したトナー像を記録媒体Sに転写した後に、ドラム1に残留したトナーを除去するものである。
また、装置本体100A内において、各カートリッジ70の下方には画像情報に基づいてドラム1に選択的な露光を行い、ドラム1に潜像を形成するためのスキャナユニット3が設けられている。
また、そのスキャナユニット3の下方には記録媒体Sを収納したカセット17が装着されている。そして、装置本体100A内の右側には記録媒体Sが2次転写ローラ69、定着部74を通過して装置本体100Aの上方へ搬送されるように記録媒体搬送手段が設けられている。すなわち、カセット17内の記録媒体Sを1枚ずつ分離給送する給送ローラ54、給送された記録媒体Sを搬送する搬送ローラ対76、ドラム1に形成される潜像と記録媒体Sとの同期を取るためのレジストローラ対55が設けられている。
また、装置本体100A内において、各カートリッジ70の上方には各ドラム1上に形成したトナー画像を転写させるための中間転写手段としての中間転写ユニット5が設けられている。このユニット5は、駆動ローラ56、従動ローラ57、各色のドラム1に対向する位置に1次転写ローラ58(58a,58b,58c,58d)、2次転写ローラ69に対向する位置に対向ローラ59を有し、転写ベルト9が掛け渡されている。
そして、転写ベルト9はすべてのドラム1に対向し、且つ接するように循環移動し、1次転写ローラ58に電圧を印加することにより、ドラム1から転写ベルト9上に一次転写を行う。そして、転写ベルト9内に配置された対向ローラ59と2次転写ローラ69への電圧印加により、転写ベルト9のトナーを記録媒体Sに転写する。
画像形成に際しては、各ドラム1を矢印の時計方向に所定の周速度で回転駆動させる。転写ベルト9も矢印Aの反時計方向にドラム1の周速度に対応した速度で回転駆動させる。帯電ローラ2によって一様に帯電させたドラム1にスキャナユニット3から選択的な露光を行う。これによって、ドラム1に静電潜像を形成する。その潜像を現像ローラ25によって現像する。これによって、各ドラム1に各色トナー像を形成する。これにより、転写ベルト9上にY色+M色+C色+K色の重畳転写トナー像が形成される。
一方、この画像形成と同期して、レジストローラ対55が、記録媒体Sを対向ローラ59と2次転写ローラ69とが転写ベルト9を介在させて当接している2次転写位置に搬送する。そして、2次転写ローラ69へ転写バイアス電圧を印加することで、転写ベルト上の各色の重畳転写トナー像が記録媒体Sに順次に2次転写される。これによって、記録媒体Sに未定着のカラー画像が形成される。
2次転写位置を通過した記録媒体Sは転写ベルト9から分離されて定着部74へ導入され、加熱、加圧されてトナー像が定着される。その後、記録媒体Sは、排出ローラ72によって排出部75に排出される。尚、定着部74は、装置本体100の上部に配置されている。71は転写ベルト9のクリーニング装置であり、転写ベルト9上の2次転写残トナーを除去して容器71a内に収容する。
(カートリッジ)
図3はトナーを収納したカートリッジ70の主断面である。Y色のトナーを収納した第1のカートリッジ70Y、M色のトナーを収納した第2のカートリッジ70M、C色のトナーを収納した第3のカートリッジ70C、K色のトナーを収納したカートリッジ70Kは同一構成である。
カートリッジ70は、クリーニングユニット26(26a,26b,26c,26d)と、現像ユニット4(4a,4b,4c,4d)と、を有する。クリーニングユニット26は、クリーニング枠体27に、ドラム(回転体)1と、帯電ローラ2、及びクリーニング部材6を備えている。そして、現像ユニット4は、現像ローラ25を備えている。
現像ユニット4はクリーニングユニット26に対してヒンジ部14を中心に揺動可能に結合されている。そして、現像ユニット4は自由状態においては付勢部材38の付勢力により現像ローラ25がドラム1に対して所定の押圧力で当接する方向にヒンジ部14を中心に回動付勢されている。
カートリッジ70が装置本体100A内に装着されている状態において、画像形成時には、現像ユニット4は自由状態にされて現像ローラ25がドラム1に当接している。非画像形成時には、現像ユニット4の被押圧部31bが装置本体100A側の押圧部材8(8a,8b,8c,8d)により付勢部材38の付勢力に抗して押圧される。これにより、現像ユニット4はヒンジ部14を中心に現像ローラ25がドラム1から離間する方向に回動された状態に保持される(現像ローラ25の休め状態)。
クリーニングユニット26において、ドラム1の周上には、前述した通り帯電ローラ2、クリーニング部材6が配置されている。クリーニング部材6はゴムブレードで形成された弾性部材7とクリーニング支持部材8から構成されている。ゴムブレード7の先端部7aはドラム1の回転方向に対してカウンター方向に当接させて配設してある。そしてクリーニング部材6によってドラム1の表面から除去された残留トナーは除去トナー室27aに落下する。また、除去トナー室27aの除去トナーが漏れることを防止するスクイシート21がドラム1に当接している。40はサイドシール部材である。
そして、クリーニングユニット26に駆動源である本体駆動モータ(不図示)の駆動力を伝達することにより、ドラム1を画像形成動作に応じて回転駆動させる。帯電ローラ2は、帯電ローラ軸受28を介し、クリーニングユニット26に回転可能に取り付けられており、帯電ローラ加圧部材46によりドラム1に向かって加圧され、ドラム1に従動回転する。
現像ユニット4は、ドラム1と接触して矢印B方向に回転する現像ローラ25と、現像ローラ25を支持する現像枠体31と、現像ブレード35等を有する。現像ローラ25は、現像枠体31の両側にそれぞれ取り付けられた現像前軸受(不図示)、現像奥軸受(不図示)を介して、回転自在に現像枠体31に支持されている。また、現像ローラ25の周上には、現像ローラ25に接触して矢印C方向に回転するトナー供給ローラ34と現像ローラ25上のトナー層を先端部35aで規制するための現像ブレード35がそれぞれ配置されている。
また、現像ローラ25に当接した現像枠体31からトナーが漏れることを防止するための現像当接シートとしての吹き出し防止シート20が配置されている。さらに現像枠体31のトナー収納室31aには、収容されたトナーを撹拌するとともに前記トナー供給ローラ34へトナーを搬送するためのトナー搬送部材36が設けられている。
(カートリッジ交換方式)
第1〜第4の各カートリッジ70は、画像形成に使用されるにつれて、それぞれ、現像ユニット4に収容されている現像剤が消費される。そこで、例えば、個々のカートリッジの現像剤の残量を検知する検知手段(不図示)をカートリッジに設ける。そして、制御回路部において、前記検知手段によって検知した残量値を、予め設定したカートリッジ寿命予告や寿命警告のための閾値と比較させる。
そして、前記残量値が閾値よりも少ない残量値まで現像剤が減少したカートリッジについては、表示部(不図示)に、そのカートリッジについての寿命予告あるいは寿命警告を表示させる。これにより使用者に、交換用のカートリッジの準備を促す、あるいはカートリッジの交換を促して、出力画像の品質を維持している。
本実施例の画像形成装置100において、装置本体100Aに対するカートリッジの交換は、装置本体100Aの前面扉を開いてフロントアクセスにより交換する方式である。
図4のように、装置本体100Aの骨格となる手前側のフレーム100A1には、各カートリッジ70を通過させる開口部101(101a,101b,101c,101d)が設けられている。即ち、装置本体101A内の各カートリッジ装着部内へ各カートリッジ70を挿入させる、及び、カートリッジ装着部からカートリッジ70を取り出すための開口分101が設けられている。
装置本体100Aの前面側には、手前側フレーム100A1に対して開閉可能な前面扉(不図示)が配設されている。そして、その前面扉が閉じられることで開口部101は閉鎖される。また、前面扉が開かれることで図4のように開口部101が開放される。この開口部101からフロントアクセスによりカートリッジ70の挿入、取り出しがなされる。
本実施例では、各カートリッジ70を開口部101へ挿入する構成は、ドラム1の回転軸線方向と平行な方向(図4中、矢印Fの方向)で、カートリッジ70の奥側面側を先にして手前側から奥側に向かって挿入する構成となっている。本実施例では、カートリッジ70の挿入方向上流側を手前側、下流側を奥側と定義する。
また、装置本体100内の各カートリッジの装着部において、上側には、第1の本体ガイド部である本体装着上ガイド部103(103a,103b,103c,103d)が設けられている。また、下側には第2の本体ガイド部である本体装着下ガイド部102(102a,102b,102c,102d)が設けられている。
上記の本体装着上ガイド部103と本体装着下ガイド部102は、それぞれカートリッジ70の挿入方向Fに沿って伸びた溝状のガイド形状(カートリッジガイド)となっている。この本体装着下ガイド部102の装着方向手前側にカートリッジ70の奥側面側を載せて、挿入方向Fの向きにカートリッジ70を本体装着上ガイド部103と本体装着下ガイド部102とに沿って移動させることによって装置本体100A内への挿入を行う。また、カートリッジ70を逆方向F’に引き出すことで装置本体100Aからの取り出しを行う。
上記の要領で所要のカートリッジ70について新旧交換を行ったら、前面扉を閉じる。この前面扉の閉じ移動に連動する連動機構(不図示)の動作により、カートリッジ装着部に挿入されているカートリッジ70のクリーニングユニット26が装置本体100A側の位置決め部(不図示)に位置決め固定される。
また、カートリッジBの駆動力受け部(不図示)に対して装置本体100A側の駆動出力部(不図示)が結合した状態になる。また、カートリッジ70側の電気接点部(不図示)が装置本体100A側の電気接点部(不図示)に対して電気的に導通している。この状態において画像形成装置100は画像形成動作が可能である。
逆に、前面扉が開かれると、前面扉の開き移動に連動する連動機構の動作により、カートリッジ70のクリーニングユニット26の装置本体100A側の位置決め部に対する位置決め固定が解除される。また、カートリッジBの駆動力受け部に対する装置本体100A側の駆動出力部の結合が解除される。この状態において、各カートリッジ70の取り出しが可能となる。
(カートリッジの誤挿入防止構成)
本発明は、特定の画像形成装置100に適合するカートリッジ70のみが装置本体100Aに装着可能であり、適合しないカートリッジが間違って挿入されるのを未然に防止するための誤挿入防止の構成ある。
以下、特定の画像形成装置の装置本体を装置本体100Aa・100Aa’と示し、前記装置本体100Aa・100Aa’に適合する各カートリッジをそれぞれカートリッジ70Aa・70Aa’と示す。本発明の実施例1の形態について図1、図5から図18を用いて説明する。
1)装置本体100Aa−カートリッジ70Aaの場合
最初に、装置本体100Aaと、この装置本体100Aaに対して適合し、装着可能なカートリッジ70Aaを用いて基本的な構成を説明する。
図1は画像形成装置本体100Aaに設けられた可動台(可動部材)110aとカートリッジ70Aa(第1カートリッジ)のクリーニング枠体(第1枠体)27に設けられた第1のボス(第1係合部)80と第2のボス(第1識別部)81の全体構成図である。図5はカートリッジ70Aaに設けられた第1のボス80と第2のボス81の構成図、図6は画像形成装置本体100Aaに設けられた可動台110aの構成図である。
図1、図5、図6を参照して、カートリッジ70Aaの側には、カートリッジ挿入方向Fの下流側に第1のボス80と、前記第1のボス80に対してカートリッジ挿入方向Fの上流側に第2のボス81が設けられている。
装置本体100Aaの側には、カートリッジ70Aaの挿入をガイドする装着下ガイド102と、可動台110aと、前記可動台110aを所定の位置へと付勢する付勢バネ111が設けられている。可動台110aは、カートリッジ挿入時に前記カートリッジ70Aaに設けられた第1と第2のボス80・81と係合して、自由状態時における第1の位置Xと、この第1の位置Xとは位置が異なる第2の位置Yとの間を移動可能に設けられている。即ち、可動台110aはカートリッジの挿入方向と交差する方向に移動可能に設けられている。
また、可動台110aは、ガイド上部120、ガイド中部121、ガイド下部122から構成されている。第1の挿入ガイド部(第1のボス80と接触可能な被係合部)123はガイド上部120とガイド中部121から形成されている。第2の挿入ガイド部(第2のボス81に対応すら形状を有する規制部)124はガイド中部121とガイド下部122から形成されている。
そして、第1の挿入ガイド部123は、斜面123aや第1の平面部123b、凹平面部123cなどからなるラビリンス形状をしており、第1のボス80と係合可能な大きさで形成されている。
第2の挿入ガイド部124は、第1の平面部124aや斜面124b、第2の平面部124cなどからなるラビリンス形状をしており、第2のボス81と係合可能な大きさで形成されている。
さらに、図6の(a)に示すように、装置本体100Aaの側には、可動台110aの移動に連動して移動動作するストッパー部材112が設けられている。可動台110aとストッパー部材112を連結する連動機構については後述する。
図6の(a)と(c)は、可動台110aの自由状態時を示している。自由状態時において可動台110aはガイド上部120の上面側に配設された付勢バネ111の付勢力によりガイド下部122の下面が装着下ガイド102の上面に押し当たって受け止められている。可動台110aのこの位置を第1の位置Xとしている。一方、図1は可動台110aが第1と第2のボス80・81の係合により第1の位置Xとは位置が異なる第2の位置Yに移動している状態時を示している。この状態時において可動台110aは付勢バネ111の付勢力に抗して第1の位置Xよりも所定に上昇移動されている。
次に、装置本体100Aaに対して適合するカートリッジ70Aaを挿入したときの、カートリッジ70Aaの第1のボス80および第2のボス81と装置100Aaに設けられた可動台110aとの関係について、図7の(a)〜(f)を用いて説明する。ここで、図7の(a)〜(f)の各図において、左側が装置本体100Aaの手前側、右側が奥側を示している。
(a):カートリッジ70Aaの挿入前においては、可動台110aは自由状態であり、第1の位置Xに位置している。挿入方向Fにカートリッジ70Aaが移動すると、カートリッジ70Aaに設けられた第1のボス80と可動台110aに設けられた第1の挿入ガイド部123とが係合する。
(b):さらにカートリッジ70Aaが挿入方向Fに移動すると、第1のボス80が第1の挿入ガイド部123の入口に設けられた斜面123aに当接することで可動台110aはカートリッジ70aから力を受ける。
そして、付勢バネ111によって下方へと付勢されていた可動台110aは付勢バネ111の付勢力に抗して矢印Gの上方へと移動する。
(c):さらに、カートリッジ70Aaが挿入方向Fに移動すると、第1のボス80が第1の挿入ガイド部123の第1の平面部123bへ到達して、可動台110aが所定の第2の位置Yに持ち上げ移動される。即ち、可動台110aは第1の位置Xからカートリッジ70Aaの挿入方向Fと交差する方向へ向かって第2の位置Yに移動させられる。そうすると、第2の位置Yへ移動した可動台110aの第2の挿入ガイド部124とカートリッジ70Aaに設けられた第2のボス81とが係合可能(第2のボス81が第2の挿入ガイド部12を通過可能)な位置関係となる。
(d):さらにカートリッジ70Aaが挿入方向Fに移動すると、第2の挿入ガイド124と係合したカートリッジ70Aaに設けられた第2のボス81と第2の挿入ガイド部124の第1の平面部124aが当接する。これにより、可動台110aは第2の位置Yに保持された状態でカートリッジ70Aaは挿入されていく。
(e):さらにカートリッジ70Aaが挿入方向Fに移動すると、カートリッジ70Aaに設けられた第2のボス81が第2の挿入ガイドの斜面124bの位置まで移動する。そうすると、カートリッジ70Aaの挿入に伴って可動台110aは矢印Hの下方へと移動して第1の位置Xに戻り移動する。
(f):さらにカートリッジ70Aaを挿入方向Fに十分に挿入する。以上により、装置100Aaに適合するカートリッジ70Aaを挿入することができる。即ち、第2のボス81の移動が第2の挿入ガイド部12で規制されることなく、装置100Aaにカートリッジ70Aaの装着が許容される。
次に、装置100Aaに装着されているカートリッジ70Aaを取り出す際のカートリッジ70Aaの第1のボス80および第2のボス81と可動台110aとの関係について図8の(a)〜(f)を用いて説明する。即ち、装置本体100Aaのカートリッジ装着部に位置しているカートリッジ70Aaが開口部101の奥側から手前側に向かって取り出し方向F’に移動したときの、第1のボス80および第2のボス81と可動台110aとの関係について説明する。
(a):カートリッジ70Aaが装置本体100Aaに十分に挿入されている状態においては、可動台110aは自由状態であり、第1の位置Xに位置している。
(b):カートリッジ70Aaが取り出し方向F’に移動すると、第2のボス81は、第2の挿入ガイド部124とが係合し、挿入ガイド部124の第2の斜面124bに当接する。
(c):さらにカートリッジ70Aaが取り出し方向F’に移動すると、カートリッジ70Aaに設けられた第2のボスが可動台110aの第2の斜面124bに当接する。これにより、可動台110aはカートリッジ70Aaから力を受け、付勢バネ111によって第1の位置Xへと付勢されていた可動台110aは矢印Gの上方へと移動して第2の位置Yに持ち上げられる。これにより、カートリッジ70Aaに設けられた第1のボス80も可動台110aの挿入ガイド部123と係合する。
(d):さらにカートリッジ70Aaが取り出し方向F’に移動すると、第2の挿入ガイド124と係合したカートリッジ70Aaに設けられた第2のボス81と第2の挿入ガイド部124の第1の平面部124aが当接する。これにより、可動台110aは第2の位置Yに保持された状態でカートリッジ70Aaは取り出されていく。
(e):さらにカートリッジ70Aaが取り出し方向F’に移動すると、カートリッジ70Aaに設けられた第1のボス80が可動台110aの第1の挿入ガイドの斜面123aの位置まで移動する。そうすると、カートリッジ70Aaの取り出しに伴って可動台110aは矢印Hの下方へと移動する。
(f)さらにカートリッジ70Aaを取り出し方向F’に移動することで、カートリッジ70Aaを装置100Aaから取り出すことができる。
2)装置本体100Aa−カートリッジ70Aa’の場合
まず、前述した装置本体100Aaとは位置が異なる装置本体100Aa’と、この装置本体100Aa’に対して適合するカートリッジ(第2カートリッジ)70Aa’について説明する。
図9に示すように、装置本体A100Aa’は、可動台110a’に設けられた第1の挿入部123の斜面123a、第1の平面部123b部の位置が可動台110aに対してシフトされた形状である。破線部は110aの斜面123a、第1の平面部123bの位置である。
また、図10に示すように、カートリッジ70Aa’は第2のボス(第2識別部)81の位置がカートリッジ70Aaの第2のボス(第1識別部)81に対してシフトされた形状(破線部はカートリッジ70Aaの第2のボス81の位置)である。即ち、カートリッジ70Aa’はカートリッジ70Aaと同様にクリーニング枠体(第2枠体)27に設けられた第1のボス(第2係合部)80と第2のボス(第2識別部)81を有する。ただし、第1のボス80と第2のボス81の間隔がカートリッジ70Aaとは異なる。
次に、装置100Aaに対して適合しないカートリッジ70Aa’が挿入される場合について説明する。即ち、カートリッジ70Aa’が装置本体100Aaの開口部101の手前側から奥側に向かって移動したときの、カートリッジ70Aa’の第1のボス80および第2のボス81と可動台110aとの関係について図11の(a)〜(c)を用いて説明する。
(a):カートリッジ70Aaの挿入前においては、可動台110aは自由状態であり、第1の位置Xに位置している。挿入方向Fにカートリッジ70Aa’が移動すると、カートリッジ70Aa’に設けられた第1のボス80と可動台110aに設けられた第1の挿入ガイド部123とが係合する。
(b):そして、さらにカートリッジ70Aa’が挿入方向Fに移動すると、第1の挿入ガイド部123の入口に設けられた斜面123aに当接することで可動台110aはカートリッジ70Aa’から力を受ける。そして、付勢バネ111によって第1の位置Xへと付勢されていた可動台110aは矢印Gの上方へと移動して第2の位置Yに持ち上げられる。
(c)さらにカートリッジ70Aa’が挿入方向Fに移動すると、カートリッジ70Aa’に設けられた第1のボス80が第1の挿入ガイド123の凹平面部123cへ移動する。
これにより、可動台110aは矢印Hの下方へと移動して第1の位置Xに移動してします。そのため、可動台110aの挿入ガイド部124に対して、カートリッジ70Aa’の第2のボス81が係合することができない。即ち、装置本体100Aaに不適合のカートリッジ70Aa’が挿入される場合には、カートリッジ70Aa’が装置本体100Aaに挿入されることによって、挿入ガイド部124と第2のボス81が干渉する。これによって、装置本体100Aaにカートリッジ70Aa’が挿入されことが規制され、装置本体100Aaに不適合のカートリッジ70Aa’の誤挿入が防止される。
3)装置本体100Aa’−カートリッジ70Aaの場合
装置本体100Aa’に対して適合しないカートリッジ70aが挿入される場合について説明する。即ち、カートリッジ70Aaが装置本体100Aa’の開口部101の手前側から奥側に向かって移動したときの、カートリッジ70Aaの第1のボス80および第2のボス81と可動台110a’との関係について図12の(a)と(b)を用いて説明する。
(a):カートリッジ70Aaの挿入前においては、装置本体100Aa’の可動台110a’は自由状態であり、第1の位置Xに位置している。挿入方向Fにカートリッジ70Aaが移動すると、カートリッジ70Aaに設けられた第1のボス80と可動台110a’に設けられた第1の挿入ガイド部123とが係合する。
(b):そして、さらにカートリッジ70Aaが挿入方向Fに移動すると、カートリッジ70Aaに設けられた第2のボス81が可動台110a’のガイド中部121の平面部121dに当接する。
これにより、いまだ第1の位置Xに位置している状態の可動台110a’の挿入ガイド部124に対して、カートリッジ70Aaの第2のボス81が係合することができない。即ち、装置本体100Aa’に対して適合しないカートリッジ70a誤挿入が防止される。
以上により、装置本体100Aa・100Aa’に適合しないカートリッジ70Aa’・70Aaは挿入することができないため、適合しないカートリッジ70Aa’・70Aaが間違って挿入されるのを未然に防止することが可能となる。
しかし、例えばカートリッジ70Aa’に設けられた第1と2のボス80・81や装置100Aaに設けられた挿入ガイド部123・124の寸法のばらつきによって次のような状態が生じる場合がある。即ち、図13に示すように第2の挿入ガイド部124に対する称呼寸法の第2のボス81(破線部)の位置に対して、位置がずれしまう場合がある。
そして、第2のボス81と第2の挿入ガイド部124が図13に示すような位置関係になった場合に、装置100Aaのガイド中部121が第2のボス81に乗り上げることで適合しないカートリッジ70Aa’が挿入されてしまう恐れがある。
よって、図14に示すように、カートリッジ70Apに設けられた第2のボス81’を、カートリッジ挿入方向に対して少なくともひとつの平面81’aをもつような形状とする。これにより、図15に示すように、第2のボス81’とガイド中部121は面と面で突き当たる。
即ち、第1と2のボス80・81や挿入ガイド部123・124の寸法のばらつきによって、第2の挿入ガイド部124に対する第2のボス81’の位置がずれた場合においても、第2のボス81’とガイド中部121は面と面で突き当たる。そのため、適合しないプロセスカートリッジ70pが間違って挿入されるのをより安定的に防止することが可能となる。
さらに図16Aの(a)に示すように、装置100Aaにおいて、カートリッジ(第1カートリッジ)70Aaが挿入されていない状態では、ストッパー部材112はカートリッジ70Aaの挿入を規制する位置にある。即ち、ストッパー部材112は本体装着下ガイド部(溝状のカートリッジガイド:カートリッジの挿入経路)102のガイド内において、カートリッジ70Aaと突き当たる位置(突出位置)に突出している。
また、図16Aの(b)に示すように、カートリッジ70Aaが挿入され、第1と2のボス80・81によって可動台110aが矢印Gの上方に移動する。そうすると、可動台110aとカム・リンクによって連結されているストッパー部材112は矢印S方向に退避する。即ち、本体装着下ガイド部102のガイド内から退避した退避位置に退避する。これにより、カートリッジ70Aaが挿入可能となる。
ストッパー部材112を動作させる構成の一例を図16Bの(a)と(b)に示す。可動台110aに設けられた突起部110aとストッパー部材112に設けられた突起部112aの両方に連結された、カム形状を有するスライダリンク114が設けられている。
(a)は可動台110aが第1の位置Xに位置している状態時を示している。この状態時にはストッパー部材112は挿入されるカートリッジ70Aaと突き当たる位置に突出している。
(a)の状態において、カートリッジ70Aaが装置本体100Aaに挿入され、第1と2のボス80・81によって可動台110aが(b)のように矢印Gの上方に移動する。即ち、可動台110aが第2の位置Yに移動することで、スライダリンク114はカム形状に沿って矢印T方向へと移動する。それに伴い、ストッパー部材112もカム形状に沿って矢印S方向へと移動する。即ち、ストッパー部材112は挿入されるカートリッジ70Aaと突き当たらない位置に引っ込む。
また、逆に、可動台110aが下方に移動すると、スライダリンク114はカム形状に沿って矢印T方向とは逆方向へと移動する。それに伴い、ストッパー部材112もカム形状に沿って矢印S方向とは逆方向へと移動して(a)の状態に戻る。
よって、例えばカートリッジ70Aa・70Aa’(第1カートリッジ及び第3カートリッジ)に設けられた第1のボス80又は第2のボス81の少なくとも一方が破損等により失われた場合を考える。即ち、可動台110aを移動させることができないカートリッジ70a・70a’が挿入された場合を考える。この場合には、装置本体100Aaに対して、適合するカートリッジ70Aaであるかどうか認識できないため、可動台110aは第1の位置Xに保持され、可動台110aに連動するストッパー部材112も移動しない。
そのため、カートリッジ70Aa・70Aa’はストッパー部材112に突き当たることで、カートリッジ70Aa・70Aa’の挿入を防止し、適合しないカートリッジ70Aa’が間違って挿入されるのを未然に防止することが可能となる。
また、配置が可能な範囲において、前述したように第1のボス80と第2のボス81または81’の長手配置及び可動台110の挿入ガイド部123の係合位置を異なる配置にすることが出来る。また、図17に示すように、カートリッジ70の第1のボス80と第2のボス81または81’の短手方向の配置を上下逆にすることもできる。また、図18に示すように、可動台110bに設けられた第1のガイド部123と第2のガイド部124の形状を上下逆にすることにより、同様の効果を持つ数種類の構成を作り出すことができる。
(まとめ)
上記の実施例1の構成をまとめると、画像形成装置100の構成に関しては次のとおりである。
1)記録媒体Sに画像を形成する画像形成装置100である。第1のボス80と第2のボス81を有し、画像形成装置本体100Aaに着脱可能なカートリッジ70Aaを有する。
画像形成装置本体100Aaは、前記カートリッジ70Aaの画像形成装置本体100Aaに対する挿入および取り出しをガイドするガイド部材102を有する。また、自由状態時における第1の位置Xと前記第1の位置Xとは位置が異なる第2の位置Yとの間を移動可能な可動台110aを有する。また、前記可動台110aに設けられており、前記第1のボス80と前記第2のボス81にそれぞれ係合可能な第1の挿入ガイド部123および第2の挿入ガイド部124を有する。
そして、前記第1の挿入ガイド部123は前記カートリッジ70Aaが前記画像形成装置本体100Aaに挿入された際に前記第1のボス80は、前記第1の挿入ガイド部123に侵入、係合する。これにより、前記可動台110aを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第2の挿入ガイド部124は前記可動台110aが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第2のボス81と係合可能である。
2)前記第2の挿入ガイド部124は前記カートリッジ70Aaを前記画像形成装置本体100Aaから取り出す際に前記第2のボス81と係合して前記可動台110aを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第1の挿入ガイド部123は前記可動台110aが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第1のボス80と係合可能である。
3)第2のボス81にカートリッジ挿入方向Fに対して平面81’aが設けられている。
また、カートリッジ70Aaの構成に関しては次のとおりである。
1)記録媒体Sに画像を形成する画像形成装置100の画像形成装置本体100Aaに着脱可能なカートリッジ70Aaである。前記画像形成装置本体100Aaは前記カートリッジ70Aaの画像形成装置本体100Aaに対する挿入および取り出しをガイドするガイド部材102を有する。また、自由状態時における第1の位置Xと前記第1の位置Xとは位置が異なる第2の位置Yとの間を移動可能な可動台110aを有する。また、前記可動台110aに設けられた第1の挿入ガイド部123と第2の挿入ガイド部124を有する。
カートリッジ70Aaは前記第1の挿入ガイド部123と第2の挿入ガイド部124にそれぞれ係合可能な第1のボス80および第2のボス(81)を有する。そして、前記第1のボス80は前記カートリッジ70Aaが前記画像形成装置本体100Aaに挿入された際に前記第1の挿入ガイド部123と係合して前記可動台110aを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第2のボス81は前記可動台110aが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記前記第2の挿入ガイド部124と係合可能である。
2)前記第2のボス81は前記カートリッジ70Aaを前記画像形成装置本体100Aaから取り出す際に前記第2の挿入ガイド部124と係合して前記可動台110aを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第1のボス80は前記可動台110aが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第1の挿入ガイド部123と係合可能である。
3)第2のボス81にカートリッジ挿入方向Fに対して平面81’aが設けられている。
また、画像形成装置本体100Aaの構成に関しては次のとおりである。
1)第1のボス80と第2のボス81を有するカートリッジ70Aaが着脱可能で、記録媒体Sに画像を形成する画像形成装置100の画像形成装置本体100Aaである。
前記カートリッジ70Aaの画像形成装置本体100Aaに対する挿入および取り出しをガイドするガイド部材102を有する。また、自由状態時における第1の位置Xと前記第1の位置Xとは位置が異なる第2の位置Yとの間を移動可能な可動台110aを有する。また、前記可動台110aに設けられており、前記第1のボス80と前記第2のボス81にそれぞれ係合可能な第1の挿入ガイド部123および第2の挿入ガイド部124を有する。
そして、前記第1の挿入ガイド部123は前記カートリッジ70Aaが前記画像形成装置本体100Aaに挿入された際に前記第1のボス80と係合して前記可動台110aを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第2の挿入ガイド部124は前記可動台110aが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第2のボス81と係合可能である。
3)前記第2の挿入ガイド部124は前記カートリッジ70Aaを前記画像形成装置本体100Aaから取り出す際に前記第2のボス81と係合して前記可動台110aを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第1の挿入ガイド部123は前記可動台110aが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第1のボス80と係合可能である。
また、カートリッジの誤挿入防止システムの構成に関しては次のとおりである。
記録媒体Sに画像を形成する画像形成装置100の画像形成装置本体100Aaに着脱可能なカートリッジ70Aaの誤挿入防止システムである。前記カートリッジ70Aaは第1のボス80と第2のボス81を有している。
前記画像形成装置本体100Aaは、前記カートリッジ70Aaの画像形成装置本体100Aaに対する挿入および取り出しをガイドするガイド部材102を有する。また、自由状態時における第1の位置Xと前記第1の位置Xとは位置が異なる第2の位置Yとの間を移動可能な可動台110aを有する。また、前記可動台110aに設けられており、前記第1のボス80と前記第2のボス81にそれぞれ係合可能な第1の挿入ガイド部123および第2の挿入ガイド部124有する。
そして、前記第1の挿入ガイド部123は前記カートリッジ70Aaが前記画像形成装置本体100Aaに挿入された際に前記第1のボス80と係合して前記可動台110aを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第2の挿入ガイド部124は前記可動台110aが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第2のボス81と係合可能である。
《実施例2》
本実施例2は、実施例1と同様の効果を得ることが可能な別の構成である。画像形成装置100Aeと前記画像形成装置100Aeに対して適合し、挿入可能なカートリッジ70Aeを用いて基本的な構成を説明する。本実施例2に係る装置本体100Ae及びカートリッジ70Aeの全体的な概略構成は実施例1で説明した構成と同様であるため省略する。
本実施例2の構成を図19から図21を用いて説明する。本実施例2は、実施例1で装置本体100Aaに設けられていた可動台110eをカートリッジ70Aeに設けた構成である。
図19に示すように、カートリッジ(第1カートリッジ)70Aeには、移動可能に設けられた可動台(第1可動部材)110eと前記可動台110eを所定の位置へと付勢する付勢バネ111が設けられている。また、可動台110eには、カートリッジ挿入方向下流側に第1のボス(第1係合部)80と前記第1のボス80に対してカートリッジ挿入方向上流側に第2のボス(第1識別部)81が設けられている。
また、図20に示すように、装置本体100Aeには、カートリッジ70Aeの装着をガイドする装着下ガイド(溝状のカートリッジガイド)102が設けられている。また、カートリッジ挿入時に前記カートリッジ70Aeに設けられた第1と第2のボス80・81と係合し、ガイドするガイド上部120、ガイド中部121、ガイド下部122が設けられている。
第1の挿入ガイド部(第1のボス80と接触可能な被係合部)123はガイド上部120とガイド中部121から形成されている。また、第2の挿入ガイド部(第2のボス81に対応した形状を有する規制部)124はガイド中部121とガイド下部122から形成されている。
そして、第1の挿入ガイド部123は、斜面123aや第1の平面部123b、凹平面部123cなどからなるラビリンス形状をしており、第1のボス80と係合可能な大きさで形成されている。第2の挿入ガイド部124は、第1の平面部124aや斜面124b、第2の平面部124cなどからなるラビリンス形状をしており、第2のボス81と係合可能な大きさで形成されている。
1)装置本体100Ae−カートリッジ70Aeの場合
装置本体100Aeに対して適合するカートリッジ70Aeが挿入される場合について説明する。即ち、カートリッジ70Aeが装置本体100Aeの開口部101の手前側から奥側に向かって移動したときの、カートリッジ70Aeの第1のボス80および第2のボス81と第1・第2の挿入ガイド部123・124との関係について説明する。
図21の(a)〜(f)に示すように、実施例1と同様の位置関係で、カートリッジ70Aeに設けられた可動台110eが、挿入ガイド部123・124によって移動することでカートリッジ70Aeは画像形成装置100eへと挿入されていく。
ここで、本実施例2においては、可動台110eは付勢バネ111により上方に押し上げ付勢されている。従って、可動台110eの自由状態時における第1の位置Xは付勢バネ111により上方に押し上げ付勢されて所定の規制部に押し当たっている状態にある位置である。第2の位置Yは可動台110eが付勢バネ111に抗して所定量に押し下げられた位置である。
さらに、装置本体100Aeに対して適合するカートリッジ70Aeが取り出される場合も実施例1の図8で示したものと同様である。即ち、カートリッジ70Aeが装置本体100Aeの開口部101の奥側から手前側に向かって移動したときの、カートリッジ70Aeの第1のボス80および第2のボス81と可動台110eとの関係についても、実施例1の図8で示したものと同様である。カートリッジ70Aeに設けられた可動台110eが、挿入ガイド部123・124によって移動することでカートリッジ70Aeは装置100Aeから取り出されていく。
以上のように、可動台110eをカートリッジ70Aeに設けた構成においても、装置本体100Aeに適合するカートリッジ70eを着脱することができる。
2)装置本体100Ae−カートリッジ70e’の場合
次に、装置本体100Aeに対して適合しないカートリッジ70Ae’(第2カートリッジ:不図示)が挿入される場合について説明する。
画像形成装置100Ae’(不図示)に対して適合しないカートリッジ70Aeを挿入する際に関しても、実施例1の図11・12で示したものと同様である。即ち、カートリッジ70Ae・70Ae’の第1のボス80(第1と第2係合部)、第2のボス81(第1と第2識別部)と第1と第2の挿入ガイド部123・124(被係合部と規制部)との関係については、実施例1の図11・12で示したものと同様である。これにより、装置本体100Ae・100Ae’に適合しないカートリッジ70Ae’・70Ae(第2カートリッジ)が間違って挿入されるのを未然に防止することが可能となる。
さらに、実施例1で示したのと同様に、カートリッジ70Ae・70Ae’に設けられた第2のボス81を、カートリッジ挿入方向に対して少なくともひとつの平面をもつような形状とする。これにより、装置本体100e・100e’に適合しないカートリッジ70e’・70eが間違って挿入されるのをより安定的に防止することが可能となる。
また、実施例1で示したのと同様に、第1のボス80と第2のボス81の長手配置及び可動台110の挿入ガイド部123の係合位置を異なる配置にすることも出来る。カートリッジ70Aeの第1のボス80と第2のボス81の短手方向の配置を上下逆にし、かつ可動台110に設けられた第1のガイド部123と第2のガイド部124の形状を上下逆にすることにより、同様の効果を持つ数種類の構成を作り出すことができる。
(まとめ)
上記の実施例2の構成をまとめると画像形成装置100の構成については次のとおりである。
1)記録媒体Sに画像を形成する画像形成装置100である。第1のボス80と第2のボス81が設けられており自由状態における第1の位置Xと前記第1の位置とは位置が異なる第2の位置との間を移動可能な可動台110eを有し、画像形成装置本体100Aeに着脱可能なカートリッジ70Aeを有する。前記カートリッジ70Aeの画像形成装置本体100Aeに対する挿入および取り出しをガイドするガイド部材102を有する。また、前記第1のボス80と前記第2のボス81にそれぞれ係合可能な第1の挿入ガイド部123および第2の挿入ガイド部124を有する。
そして、前記第1の挿入ガイド部123は前記カートリッジ70Aeが前記画像形成装置本体100Aeに挿入された際に前記第1のボス80と係合して前記可動台110eを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第2の挿入ガイド部124は前記可動台110eが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第2のボス81と係合可能である。
2)前記第2の挿入ガイド部124は前記カートリッジ70Aeを前記画像形成装置本体100Aeから取り出す際に前記第2のボス81と係合して前記可動台110eを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第1の挿入ガイド部123は前記可動台110eが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第1のボス80と係合可能である。
3)第2のボス81にカートリッジ挿入方向Fに対して平面81’aが設けられている。
また、カートリッジ70Aeの構成については次のとおりである。
1)記録媒体Sに画像を形成する画像形成装置100の画像形成装置本体100Aeに着脱可能なカートリッジ70Aeである。前記画像形成装置本体100Aeは、カートリッジ70Aeの画像形成装置本体100Aeに対する挿入および取り出しをガイドするガイド部材102を有する。また、第1の挿入ガイド部123および第2の挿入ガイド部124)を有する。
カートリッジ70Aeは自由状態における第1の位置Xと前記第1の位置とは位置が異なる第2の位置との間を移動可能な可動台110eを有する。前記可動台110eには前記第1の挿入ガイド部123と前記第2の挿入ガイド部124にそれぞれ係合可能な第1のボス80と第2のボス81が設けられている。
そして、前記第1のボス80は前記カートリッジ70Aeが前記画像形成装置本体100Aeに挿入された際に前記第1の挿入ガイド部123と係合して前記可動台110eを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第2のボス81は前記可動台110eが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第2の挿入ガイド部124と係合可能である。
2)前記第2のボス81は前記カートリッジ70Aeを前記画像形成装置本体100Aeから取り出す際に前記第2の挿入ガイド部124と係合して前記可動台110eを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第1のボス80は前記可動台110eが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第1の挿入ガイド部123と係合可能である。
3)第2のボス81にカートリッジ挿入方向(F)に対して平面81’aが設けられている。
また、画像形成装置本体100Aeの構成については次のとおりである。
1)カートリッジ70Aeが着脱可能で、記録媒体Sに画像を形成する画像形成装置100の画像形成装置本体100Aeである。前記カートリッジ70Aeは第1のボス80と第2のボス81が設けられており自由状態における第1の位置Xと前記第1の位置とは位置が異なる第2の位置との間を移動可能な可動台110eを有する。
前記画像形成装置本体100Aeは前記カートリッジ70Aeの画像形成装置本体100Aeに対する挿入および取り出しをガイドするガイド部材102を有する。また、前記第1のボス80と前記第2のボス81にそれぞれ係合可能な第1の挿入ガイド部123および第2の挿入ガイド部124を有する。
そして、前記第1の挿入ガイド部123は前記カートリッジ70Aeが前記画像形成装置本体100Aeに挿入された際に前記第1のボス80と係合して前記可動台110eを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第2の挿入ガイド部124は前記可動台110eが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第2のボス81と係合可能である。
2)前記第2の挿入ガイド部124は前記カートリッジ70Aeを前記画像形成装置本体100Aeから取り出す際に前記第2のボス81と係合して前記可動台110eを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第1の挿入ガイド部123は前記可動台110eが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第1のボス80と係合可能である。
また、カートリッジの誤挿入防止システムの構成に関しては次のとおりである。
記録媒体Sに画像を形成する画像形成装置100の画像形成装置本体100Aeに着脱可能なカートリッジ70Aeの誤挿入防止システムである。
前記カートリッジ70Aeは第1のボス80と第2のボス81が設けられており自由状態における第1の位置Xと前記第1の位置とは位置が異なる第2の位置との間を移動可能な可動台(110e)を有する。
前記画像形成装置本体100Aeは、前記カートリッジ70Aeの画像形成装置本体100Aeに対する挿入および取り出しをガイドするガイド部材102を有する。また、前記第1のボス80と前記第2のボス81にそれぞれ係合可能な第1の挿入ガイド部123および第2の挿入ガイド部124を有する。
そして、前記第1の挿入ガイド部123は前記カートリッジ70Aeが前記画像形成装置本体100Aeに挿入された際に前記第1のボス80と係合して前記可動台110eを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第2の挿入ガイド部124は前記可動台110eが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第2のボス81と係合可能である。
《実施例3》
本実施例3は、実施例1、2と同様の効果を得ることが可能な別の構成である。装置本体100Akと、この装置本体100Akに対して適合し、挿入可能なカートリッジ70Akを用いて基本的な構成を説明する。
実施例3に係る装置本体100Ak及びカートリッジ70Akの全体的な概略構成は実施例1で説明した構成と同様であるため省略する。
本実施例3の形態について図22、図23を用いて説明する。本実施例3は、実施例1、2で装置本体100Aaに設けられていた挿入ガイド部123・124をカートリッジ70Akに設け、カートリッジ70aに設けられていた第1・2のボス80・81を装置本体100Akに設けた構成である。
図22に示すように、カートリッジ70Akには、ガイド上部120、ガイド中部121、ガイド下部122が設けられている。第1の挿入ガイド部123はガイド上部120とガイド中部121から形成されている。第2の挿入ガイド部124はガイド中部121とガイド下部122から形成されている。
そして、第1の挿入ガイド部123は、斜面123aや第1の平面部123b、凹平面部123cなどからなるラビリンス形状をしており、第1のボス80と係合可能な大きさで形成されている。
第2の挿入ガイド部124は、第1の平面部124aや斜面124b、第2の平面部124cなどからなるラビリンス形状をしており、第2のボス81と係合可能な大きさで形成されている。
また、図23に示すように、装置100Akには、移動可能に設けられた可動台110kと、前記可動台110kを所定の位置へと付勢する付勢バネ111が設けられている。可動台110kはカートリッジ挿入時に前記カートリッジ70Aeに設けられた第1と第2の挿入ガイド部123・124と係合する。また、可動台110kには、カートリッジ挿入方向Fの上流側に第1のボス80と、前記第1のボス80に対してカートリッジ挿入方向Fの下流側に第2のボス81が設けられている。
1)装置本体100Ak−カートリッジ70Akの場合
装置本体100Akに対して適合するカートリッジ70Akが挿入される場合について説明する。
カートリッジ70Akの第1・第2の挿入ガイド部123・124と第1のボス80および第2のボス81との関係については、実施例1の図5、図8等で示した関係と同じである。挿入ガイド部123・124をカートリッジ70Akに設け、第1と2のボス80・81を装置本体100Akに設けた構成においても、装置本体100Akに適合するカートリッジ70Akを着脱することができる。
ここで、本実施例3においては、可動台110kは付勢バネ111により上方に押し上げ付勢されている。従って、可動台110kの自由状態時における第1の位置Xは付勢バネ111により上方に押し上げ付勢されて所定の規制部に押し当たっている状態にある位置である。第2の位置Yは可動台110kが付勢バネ111に抗して所定量に押し下げられた位置である。
2)装置本体100Ak−カートリッジ70k’と、装置本体100Ak’−カートリッジ70kの場合
装置本体100Akに対して適合しないカートリッジ70Ak’(不図示)が挿入される場合、および装置100Ak’(不図示)に対して適合しないカートリッジ70Akが挿入される場合は、実施例1の図9・12で示したものと同様である。
何れの場合に関しても、カートリッジの第1と第2の挿入ガイド部123・124と第1のボス80および第2のボス81との関係については、実施例1の図9・12で示したものと同様である。そのため、適合しないカートリッジ70Ak’、70Akが装置本体100Ak、100Ak’に間違って挿入されるのを未然に防止することが可能となる。
さらに、実施例1で示したのと同様に、装置本体100Akに設けられた第2のボス81を、カートリッジ挿入方向に対して少なくともひとつの平面をもつような形状とする。これにより、適合しないカートリッジ70Ak’、70Akが間違って挿入されるのをより安定的に防止することが可能となる。
また、実施例1で示したのと同様に、第1のボス80と第2のボス81の長手配置及び可動台110の挿入ガイド部123の係合位置を異なる配置にすることが出来る。カートリッジ70Akの第1の挿入ガイド部123と第2の挿入ガイド部124の形状を上下逆にする。かつ可動台110に設けられた第1のボス80と第2のボス81の短手方向の配置を上下逆にする。これにより、同様の効果を持つ数種類の構成を作り出すことができる。
さらに、挿入ガイド部123・124をカートリッジ70Akに設け、第1と2のボス80・81を装置本体100Akに設けた構成においても次のとおりである。即ち、実施例2に示したように、装置100に設けられた可動台110を、カートリッジ70に設けた構成においても同様の効果を得ることができる。
(まとめ)
上記の実施例3の構成をまとめると画像形成装置100の構成については次のとおりである。
1)記録媒体Sに画像を形成する画像形成装置100である。第1の挿入ガイド部123と第2の挿入ガイド部124を有し、画像形成装置本体100Aaに着脱可能なカートリッジ70Akを有する。
また、前記カートリッジ70Aaの画像形成装置本体100Aaに対する挿入および取り出しをガイドするガイド部材102を有する。また、自由状態時における第1の位置Xと前記第1の位置Xとは位置が異なる第2の位置Yとの間を移動可能な可動台110kを有する。また、前記可動台110kに設けられており、前記第1の挿入ガイド部123と前記第2の挿入ガイド部124にそれぞれ係合可能な第1のボス80および第2のボス81を有する。
そして、前記第1の挿入ガイド部123は前記カートリッジ70Akが前記画像形成装置本体100Akに挿入された際に前記第1のボス80と係合して前記可動台110kを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第2の挿入ガイド部124は前記可動台110aが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第2のボス81と係合可能である。
2)記録媒体Sに画像を形成する画像形成装置100である。画像形成装置本体100Akに着脱可能なカートリッジ70Akを有する。カートリッジ70Akは第1の挿入ガイド部123と第2の挿入ガイド部124が設けられており自由状態における第1の位置Xと前記第1の位置とは位置が異なる第2の位置との間を移動可能な可動台110kを有する。
前記カートリッジ70Akの画像形成装置本体(100Akに対する挿入および取り出しをガイドするガイド部材102を有する。また、前記第1の挿入ガイド部123と第2の挿入ガイド部124にそれぞれ係合可能な第1のボス80および第2のボス81を有する。
そして、前記第1の挿入ガイド部123は前記カートリッジ70Akが前記画像形成装置本体100Akに挿入された際に前記第1のボス80と係合して前記可動台110kを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第2の挿入ガイド部124は前記可動台110kが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第2のボス81と係合可能である。
3)前記第2のボス81はカートリッジ挿入方向Fに対して平面81’aを有する。
また、カートリッジ70Akの構成については次のとおりである。
1)記録媒体Sに画像を形成する画像形成装置100の画像形成装置本体100Aaに着脱可能なカートリッジ70Akである。前記画像形成装置本体100Aaはカートリッジ70Aaの画像形成装置本体100Aaに対する挿入および取り出しをガイドするガイド部材102を有する。また、自由状態時における第1の位置Xと前記第1の位置Xとは位置が異なる第2の位置Yとの間を移動可能な可動台110kを有する。また、前記可動台110kに設けられた第1のボス80および第2のボス81を有する。
カートリッジ70Akは前記第1のボス80と前記第2のボス81にそれぞれ係合可能な第1の挿入ガイド部123と第2の挿入ガイド部124を有する。そして、前記第1の挿入ガイド部123は前記カートリッジ70Akが前記画像形成装置本体100Akに挿入された際に前記第1のボス80と係合して前記可動台110kを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第2の挿入ガイド部124は前記可動台110aが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第2のボス81と係合可能である。
2)記録媒体Sに画像を形成する画像形成装置100の画像形成装置本体100Akに着脱可能なカートリッジ70Akである。前記画像形成装置本体100Akはカートリッジ70Akの画像形成装置本体100Akに対する挿入および取り出しをガイドするガイド部材102を有する。また、第1のボス80および第2のボス81を有する。
カートリッジ70Akは自由状態における第1の位置Xと前記第1の位置とは位置が異なる第2の位置Yとの間を移動可能な可動台110kを有する。また、前記可動台110kには前記第1のボス80と前記第2のボス81にそれぞれ係合可能な第1の挿入ガイド部123と第2の挿入ガイド部124が設けられている。
そして、前記第1の挿入ガイド部123は前記カートリッジ70Akが前記画像形成装置本体100Akに挿入された際に前記第1のボス80と係合して前記可動台110kを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第2の挿入ガイド部124は前記可動台110kが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第2のボス81と係合可能である。
また、画像形成装置本体100Akの構成については次のとおりである。
1)第1の挿入ガイド部123と第2の挿入ガイド部124を有するカートリッジ70Akが着脱可能で、記録媒体Sに画像を形成する画像形成装置100の画像形成装置本体100Aaである。
前記カートリッジ70Aaの画像形成装置本体100Aaに対する挿入および取り出しをガイドするガイド部材102を有する。また、自由状態時における第1の位置Xと前記第1の位置Xとは位置が異なる第2の位置Yとの間を移動可能な可動台110kを有する。また、前記可動台110kに設けられており、前記第1の挿入ガイド部123と前記第2の挿入ガイド部124がそれぞれ係合可能な第1のボス80および第2のボス81を有する。
そして、前記第1のボス80は前記カートリッジ70Akが前記画像形成装置本体100Akに挿入された際に前記第1の挿入ガイド部123と係合して前記可動台110kを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第2のボス81は前記可動台110aが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第2の挿入ガイド部124と係合可能である。
2)カートリッジ70Akが着脱可能で、記録媒体Sに画像を形成する画像形成装置100の画像形成装置本体100Akである。前記カートリッジ70Akは第1の挿入ガイド部123と第2の挿入ガイド部124が設けられており自由状態における第1の位置Xと前記第1の位置とは位置が異なる第2の位置Yとの間を移動可能な可動台110kを有する。
前記カートリッジ70Akの画像形成装置本体100Akに対する挿入および取り出しをガイドするガイド部材102を有する。また、前記第1の挿入ガイド部123と第2の挿入ガイド部124にそれぞれ係合可能な第1のボス80および第2のボス81を有する。
そして、前記第1のボス80は前記カートリッジ70Akが前記画像形成装置本体100Akに挿入された際に前記第1の挿入ガイド部123と係合して前記可動台110kを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第2のボス81は前記可動台110kが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第2の挿入ガイド部124と係合可能である。
3)前記第2のボス81はカートリッジ挿入方向Fに対して平面81’aを有する。
また、カートリッジ7の誤挿入防止システムの構成については次のとおりである。
1)記録媒体Sに画像を形成する画像形成装置100の画像形成装置本体100Akに着脱可能なカートリッジ70Akの誤挿入防止システムである。前記カートリッジ70Akは第1の挿入ガイド部123と第2の挿入ガイド部124を有する。
前記画像形成装置本体100Akは、前記カートリッジ70Aaの画像形成装置本体100Aaに対する挿入および取り出しをガイドするガイド部材102を有する。また、自由状態時における第1の位置Xと前記第1の位置Xとは位置が異なる第2の位置Yとの間を移動可能な可動台110kを有する。また、前記可動台110kに設けられており、前記第1の挿入ガイド部123と前記第2の挿入ガイド部124にそれぞれ係合可能な第1のボス80および第2のボス81を有する。
そして、前記第1の挿入ガイド部123は前記カートリッジ70Akが前記画像形成装置本体100Akに挿入された際に前記第1のボス80と係合して前記可動台110kを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第2の挿入ガイド部124は前記可動台110aが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第2のボス81と係合可能である。
2)記録媒体Sに画像を形成する画像形成装置100の画像形成装置本体100Akに着脱可能なカートリッジ70Akの誤挿入防止システムである。前記カートリッジ70Akは第1の挿入ガイド部123と第2の挿入ガイド部124が設けられており自由状態における第1の位置Xと前記第1の位置とは位置が異なる第2の位置Yとの間を移動可能な可動台110kを有する。
前記画像形成装置本体100Akは、前記カートリッジ70Akの画像形成装置本体100Akに対する挿入および取り出しをガイドするガイド部材102を有する。また、前記第1の挿入ガイド部123と第2の挿入ガイド部124にそれぞれ係合可能な第1のボス80および第2のボス81を有する。
そして、前記第1の挿入ガイド部123は前記カートリッジ70Akが前記画像形成装置本体100Akに挿入された際に前記第1のボス80と係合して前記可動台110kを前記第1の位置Xから前記第2の位置Yに移動させる。前記第2の挿入ガイド部124は前記可動台110kが前記第2の位置Yに移動した際にのみ前記第2のボス81と係合可能である。
《その他の事項》
1)実施例に記載されている構成部品の機能、材質、形状その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
2)本発明において画像形成装置は実施例の電子写真画像形成装置に限られない。静電記録プロセス、磁気記録プロセスなどの他の公知の各種の画像形成原理・方式を用いて記録媒体に画像を形成する画像形成装置が含まれる。
3)1つのカートリッジが着脱可能な画像形成装置に限られない。互いに色違いであるなどの複数のカートリッジをそれぞれの所定の装着部に取り外し可能に装着してカラー画像などを形成する画像形成装置も含まれる。
4)カートリッジは実施例の一体型のプロセスカートリッジに限られない。画像が形成される像担持体に対して作用する画像形成プロセス手段を備えた分離型のプロセスカートリッジ、画像が形成される像担持体に形成された潜像を現像剤で現像する現像手段を備えた現像カートリッジが含まれる。その他、画像形成装置本体に取り外し可能に装着されて記録媒体に画像を形成する画像形成プロセスに寄与するユニットが含まれる。