JP6376820B2 - 三重かご形誘導電動機 - Google Patents

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本発明は、三重かご形誘導電動機に関するものである。
従来、始動電流を小さくして、始動トルクを大きくし、必要以上の設備、配線を不要にするとともに、定格運転時のスリップを小さくし、しかも中間時におけるトルクを大きくして、慣性力の大きい回転体を駆動する場合および電源ケーブルが長い場合でも、発熱を小さくし、高頻度の起動が可能で効率のよいかご形誘導電動機として特開平6−205570号公報に提示されている。
この公報に提示されているかご形誘導電動機は、図4および図5に示すように回転磁界を形成する固定子2と、この固定子2の内側に回転可能に設けられた回転子3と、この回転子3の周辺部に設けられた高抵抗材質からなる外層かご形導体4と、この外層かご形導体4の内側に設けられた中抵抗材質からなる中層かご形導体5と、この中層かご形導体5の内側に設けられた低抵抗材質からなる内層かご形導体6とを備えており、外層かご形導体4が低回転数領域にトルクのピークを有し、中層かご形導体5が中間回転数領域にトルクのピークを有し、内層かご形導体6が定格回転数領域にトルクのピークを有することを特徴とするものである。
そして、この三重かご形誘導電動機においては、始動時の回転数が小さくてスリップが多い段階では、主として高抵抗材質からなる外層かご形導体4に2次電流が流れるため、小電流で高トルクが得られる。回転数が上昇し、スリップが少なくなるに従って、まず中層かご形導体5に主として2次電流が流れ、定格回転では、内層かご形導体6に主として2次電流が流れるようになる。
このように外層かご形導体4、中層かご形導体5、内層かご形導体6のインピーダンスの組合せにより始動初期から定格運転に至る間の起動電流を小さくすることができ、起動電流を抑えるための減電圧始動器が不要になる。
また、高抵抗材質からなる外層かご形導体4は低回転数領域にトルクのピークがあり、中抵抗材質からなる中層かご形導体5は中間回転数領域にトルクのピークがあり、低抵抗材質からなる内層かご形導体6は定格回転数領域にトルクのピークがあるため、始動初期から定格回転運転に至る低回転から高回転までの中間領域を含む全領域において、ほぼ均一な高いトルクが得られる。
従って、従来の三重かご形誘導電動機は、慣性力の大きい回転体を駆動する場合でも、始動時から定格回転に至る全領域において、小さい電流値で高トルクが得られ、短時間で起動でき、発熱量も少なく、起動頻度を大きくすることができる。電源ケーブルが長い場合でも、小電流で発熱量は少ないから、小容量のケーブルで十分駆動することができる。
また、前記従来から知られている三重かご形誘導電動機は回転子3がケイ素鋼板等の環状の磁性鋼板を積層し、図5に示すように、回転子3の周辺部に配置された外層かご形導体4、中層かご形導体5は横断面がそれぞれ円形であり、内層かご形導体6の横断面は長方形である。
特開平6−205570号公報
以上のように前記従来の三重かご形誘導電動機はきわめて効率が良いものであるが、近頃、国際規格IEC(国際電気標準会議)のIEC60034−30及び日本工業規格JISC4034−30で規定されているIE3(プレミアム効率)の原動機が要求されている。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、前記IE3(プレミアム効率)に対応可能な高効率な三重かご形誘導電動機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するためになされた本発明は、回転磁界を形成する固定子と、この固定子の内側に回転可能に設けられた回転子と、この回転子の周辺部に設けられた高抵抗材質からなる外層かご形導体と、この外層かご形導体の内側に設けられた抵抗材質からなる中層かご形導体と、この中層かご形導体の内側に設けられた低抵抗材質からなる内層かご形導体とを備えているとともに、前記外層かご形導体が低回転数領域にトルクのピークを有し、中層かご形導体が中間回転領域にトルクのピークを有し、内層かご形導体が定格回転数領域にトルクのピークを有する三重かご形誘導電動機において、前記外層かご形導体がリン青銅により形成されているとともに、前記中層かご形導体および内層かご形導体がそれぞれ銅製の角棒により形成されていることを特徴とする。
また、本発明において、前記内層かご形導体の前記回転子の周辺部からの突出長さが前記外層かご形導体および前記中層かご形導体の前記回転子の周辺部からの突出長さよりも長く形成されていること、更には、前記回転子の外周面に冷却用のスリットを形成することにより、効率化を図っている。
以上のように本発明によれば国際規格IEC(国際電気標準会議)のIEC60034−30及び日本工業規格JISC4034−30で規定されているIE3(プレミアム効率)の三重かご形誘導電動機を提供することができる。
本発明の好ましい実施の形態を示す縦断面図。 図1に示した実施の形態の一部を破断した正面図。 図1に示した実施の形態における回転子の一部拡大部分図。 従来例を示す縦断面図。 図4に示した従来例における回転子の一部拡大部分図。
図1乃至図3は本発明である三重かご形誘導電動機の好ましい実施の形態を示すものであり、1は本体ケーシングで、円筒状の筒状体11の両端に円板状のブラケット12、13が固定され、その中央部の軸受71、72により回転軸73が回転可能に支持されている。
本体ケーシング1の筒状体11の内周には、環状の磁性体製の固定子2が設けられている。固定子2はケイ素鋼板等の環状の磁性鋼板21を積層し、端板26で押さえた積層体からなり、その内周部に沿って軸線方向に巻線8が配置され、回転磁界を形成するようになっている。
固定子2の内側には、ギャップ9を介して円筒状磁性体製の回転子3が回転可能に設けられ、回転軸73に固着されている。前記回転子3はケイ素鋼板等の環状の磁性鋼板31を積層し、端板36で押えた積層体から形成されている。
本実施の形態では、図3に示すように回転子3の周辺部に、外側から円形の収容孔32および長方形の収容孔33,34を三層に有する溝35が形成されてり、収容孔32には高抵抗材質からなる横断面円形の外層かご形導体4、収容孔33には抵抗材質からなる横断面円形の中層かご形導体5、収容孔34には低抵抗材質からなる横断面長方形の内層かご形導体6がそれぞれ挿入され、それぞれ両端部で短絡環28、29、30で接続して、三層のかご形導体を形成している。
溝35の収容孔32、33、34の外側には、スリット321,331,341が形成されており、これらの長さおよび幅を調整することにより、この部分に形成される磁路を調整し、各かご形導体4、5、6の材質、形状等と相まって、それぞれのトルク特性が決められるようになっている。
そして、本実施の形態では、外層かご形導体4はリン青銅のような高抵抗材質からなり低回転数の領域にトルクのピークを有するように調整されており、中層かご形導体5は従来の中抵抗材質である真鍮に代わって銅のような低抵抗材質からなり、高回転の回転数の領域にトルクのピークを有するように調整されている。更に、内層かご形導体6は銅のような低抵抗材質からなり、高回転領域にトルクのピークを有するように調整され、回転子の半径方向に長い横断面形状となるように配置されている。
本実施の形態では、始動時の回転数が小さくてスリップが多い段階では、高抵抗材質からなる外層かご形導体4に主として2次電流が流れるため、小電流で高トルクが得られる。回転数が高くなり、スリップが少なくなるに従って、中層かご形導体5に主として2次電流が流れ、さらに回転数が高くなり、定格運転に移る。定格回転では、主として内層かご形導体6に2次電流が流れる。
このように中層かご形導体5および内層かご形導体6に主として2次電流が流れるようになると、これらのかご形導体5、6は抵抗が小さい材質からなるため、電流は流れやすくなるが、回転数の増加に伴ってインピーダンスが増加するため、結果として、電流値は全体に小さくなる。従って起動時の減電圧始動器が不要になる。
また、高抵抗材質からなる外層かご形導体4は、低回転数領域にトルクのピークがあり、低抵抗材質からなる中層かご形導体5は、中間回転数領域にトルクのピークがあり、低抵抗材質からなる内層かご形導体6は、定格回転数領域にトルクのピークがあるように調整されているため、始動初期から定格回転運転に至る低回転から高回転までの中間領域を含む全領域においては、ほぼ均一な高いトルクが得られる。特に、本実施の形態では始動後の中間回転領域に角形で低抵抗材質からなる中層かご形導体5により迅速に且つ高効率で内層かご形導体6に移行して効率よく高速回転させることができる。
従って、本実施の形態である三重かご形誘導電動機は、慣性力の大きい回転体を駆動する場合でも、始動時から定格運転に至る全領域において、従来の三重かご形誘導電動機に比べて小さい電流値で高トルクが得られ、このため短時間で起動でき、発熱量も少なく、起動頻度を大きくすることができる。
加えて、本実施の形態では、前記内層かご形導体6の突出長さが他の導体に比べて長く形成されており、高回転域での効率を向上させている。
更に、本実施の形態では、前記固定子2の外周面に冷却用のスリット23を形成することにより、発熱による効率化の低下防止を図っている。
1 本体ケーシング、2 固定子、3 回転子、4 外層かご形導体、5 中層かご形導体、6 内層かご形導体、8 巻線、9 ギャップ、11 筒状体、12,13 ブラケット、21 磁性鋼板、23 スリット、26 端板、28,29,30 短絡環、31 磁性鋼板、32,33,34 収容孔、35 溝、36 端板、71,72 軸受、73 回転軸、321,331,341 スリット

Claims (3)

  1. 回転磁界を形成する固定子と、この固定子の内側に回転可能に設けられた回転子と、この回転子の周辺部に設けられた高抵抗材質からなる外層かご形導体と、この外層かご形導体の内側に設けられた抵抗材質からなる中層かご形導体と、この中層かご形導体の内側に設けられた低抵抗材質からなる内層かご形導体とを備えているとともに、前記外層かご形導体が低回転数領域にトルクのピークを有し、中層かご形導体が中間回転領域にトルクのピークを有し、内層かご形導体が定格回転数領域にトルクのピークを有する三重かご形誘導電動機において、
    前記外層かご形導体がリン青銅により形成されているとともに、前記中層かご形導体および内層かご形導体がそれぞれ銅製の角棒により形成されていることを特徴とする三重かご形誘導電動機。
  2. 前記内層かご形導体の前記回転子の周辺部からの突出長さが前記外層かご形導体および前記中層かご形導体の前記回転子の周辺部からの突出長さよりも長く形成されていることを特徴とする請求項1記載の三重かご形誘導電動機。
  3. 前記固定子の外周面に冷却用のスリットが形成されている請求項1または2記載の三重かご形誘導電動機。
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