JP6375797B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、電力変換装置に関する。
例えば、電気自動車やハイブリッド自動車に搭載されたインバータやコンバータ等の電力変換装置は、その構成部品を収容するケース本体内におけるコンデンサ収容部に、コンデンサを配置している(例えば特許文献1)。
特開2013−55840号公報
しかしながら、特許文献1に記載の電力変換装置は、コンデンサがケース本体に対して直接的に接触していないため、放熱性の観点で改善の余地がある。
つまり、ケース本体のコンデンサ収容部にコンデンサセルを配置し、そこに直接ポッティング材を充填することにより、コンデンサを構成することが考えられる。これにより、ポッティング材が直接ケース本体に接触するため、コンデンサの放熱性を向上させることができる。
ところが、かかる構造を採用した場合には、以下のような問題がある。すなわち、コンデンサセルを配置したコンデンサ収容部にポッティング材を充填するにあたっては、コンデンサセルがポッティング面から露出することを防ぐべく、ポッティング面を管理しながら充填作業を行う必要がある。この充填作業にはばらつきが生じ得るため、ばらつきを考慮してポッティング面をコンデンサセルの上端よりも充分に高くする必要があり、それに伴い、コンデンサ収容部の深さを充分に深くする必要がある。その結果、本体ケースひいては電力変換装置の大型化を招くこととなる。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたものであり、コンデンサセルの放熱性の向上を図り、かつ、小型化を容易にすることができる電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、上方が開口したケース本体と、
該ケース本体の一部に収容されたコンデンサセルと、
該コンデンサセルを封止するポッティング材と、を有する電力変換装置であって、
上記ケース本体は、下面と側面とから上記コンデンサセルを囲むように該コンデンサセルを収容すると共に上記ポッティング材が充填されたセル収容空間と、該セル収容空間に連結すると共に該セル収容空間の底面よりも高い位置に底面を有する連結空間とを有し、
上記セル収容空間と上記連結空間とからなる一体空間は、上記コンデンサセルの上端よりも高い位置まで延びた空間側面によって全周が囲まれており、
上記ポッティング材は、上記セル収容空間と上記連結空間とにわたって連続して配置されていることを特徴とする電力変換装置にある。
本発明の他の態様は、上方が開口したケース本体と、
該ケース本体の一部に収容されたコンデンサセルと、
該コンデンサセルを封止するポッティング材と、を有する電力変換装置であって、
上記ケース本体は、下面と側面とから上記コンデンサセルを囲むように該コンデンサセルを収容すると共に上記ポッティング材が充填されたセル収容空間と、該セル収容空間に連結すると共に該セル収容空間の底面よりも高い位置に底面を有する連結空間とを有し、
上記セル収容空間と上記連結空間とからなる一体空間は、上記コンデンサセルの上端よりも高い位置まで延びた空間側面によって全周が囲まれており、
上記連結空間の底面は、上記コンデンサセルの上端よりも下方に形成されていることを特徴とする電力変換装置にある。
本発明のさらに他の態様は、上方が開口したケース本体と、
該ケース本体の一部に収容されたコンデンサセルと、
該コンデンサセルを封止するポッティング材と、を有する電力変換装置であって、
上記ケース本体は、下面と側面とから上記コンデンサセルを囲むように該コンデンサセルを収容すると共に上記ポッティング材が充填されたセル収容空間と、該セル収容空間に連結すると共に該セル収容空間の底面よりも高い位置に底面を有する連結空間とを有し、
上記セル収容空間と上記連結空間とからなる一体空間は、上記コンデンサセルの上端よりも高い位置まで延びた空間側面によって全周が囲まれており、
上記ケース本体は、スイッチング素子を内蔵した半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する冷却器とを収容した主回路部収容空間を有し、上記連結空間は、上記主回路部収容空間の上側に隣接配置されていることを特徴とする電力変換装置にある。
上記電力変換装置において、ケース本体は、下面と側面とからコンデンサセルを囲むようにコンデンサセルを収容すると共にポッティング材が充填されたセル収容空間を有する。すなわち、ポッティング材は、直接ケース本体のセル収容空間に充填されている。これにより、コンデンサセルの放熱性を向上させることができる。
また、ケース本体は、連結空間を有し、セル収容空間と連結空間とからなる一体空間は、上記空間側面によって全周が囲まれている。それゆえ、セル収容空間にポッティング材を注入するときに、セル収容空間からポッティング材が溢れ出たとしても、ポッティング材は連結空間に流れ込むことができるため、ポッティング材が一体空間の外に溢れることを防ぐことができる。そのため、ポッティング面をコンデンサセルの上端よりも上側の位置となるようにポッティング材をセル収容空間に充填するとき、ポッティング面が高くなることを抑制できる。つまり、ポッティング材を注入しすぎても、ポッティング材の一部が連結空間へ溢れることにより、ポッティング面が高くなり難い。そのため、セル収容空間の深さを深くすることなく、ポッティング材の溢れ出しを防ぐことができる。その結果、ケース本体の小型化を図りやすくすることができ、これに伴い、電力変換装置の小型化を容易にすることができる。
以上のごとく、本発明によれば、コンデンサセルの放熱性の向上を図り、かつ、小型化を容易にすることができる電力変換装置を提供することができる。
実施例1における、電力変換装置の上面図。 図1のII−II矢視断面図。
本明細書において、「上方」、「下方」とは、ケース本体内にポッティング材を注入する際におけるケース本体の姿勢を基準にしており、電力変換装置を自動車に搭載したとき等、電力変換装置の使用時の向きとは無関係である。
上記電力変換装置において、ポッティング材は、セル収容空間と連結空間とにわたって連続して配置されていることが好ましい。この場合には、ポッティング面の調整を容易に行うことができる。すなわち、連結空間における底面よりも上方の領域では、一体空間の水平方向の断面積が大きいため、上記領域においては、ポッティング材を注入する際の液面の上昇速度を低くすることができ、液面の微調整を容易にすることができる。そのため、ポッティング材がセル収容空間と連結空間とにわたって連続して配置されている状態にある電力変換装置を得るにあたっては、ポッティング面をコンデンサセルの上端から大きく上方に位置させるように設計する必要がない。その結果、よりケース本体の小型化を図りやすくすることができ、これに伴い、電力変換装置の小型化を一層容易にすることができる。
また、連結空間の底面は、コンデンサセルの上端よりも下方に形成されていることが好ましい。この場合には、ケース本体内にポッティング材を注入する際の、コンデンサセルの上端付近における液面調整が容易となる。
(実施例1)
上記電力変換装置の実施例につき、図1、図2を用いて説明する。
本例の電力変換装置1は、図1、図2に示すごとく、上方が開口したケース本体2と、ケース本体2の一部に収容されたコンデンサセル11と、コンデンサセル11を封止するポッティング材12とを有する。ケース本体2は、下面と側面とからコンデンサセル11を囲むようにコンデンサセル11を収容すると共にポッティング材12が充填されたセル収容空間31と、セル収容空間31に連結すると共にセル収容空間31の底面311よりも高い位置に底面321を有する連結空間32とを有する。セル収容空間31と連結空間32とからなる一体空間3は、コンデンサセル11の上端111よりも高い位置まで延びた空間側面211によって全周が囲まれている。
セル収容空間31及び連結空間32は、略直方体形状を有する。図2に示すごとく、セル収容空間31の高さ方向Zにおける寸法は、連結空間32の高さ方向Zにおける寸法よりも小さい。セル収容空間31の上面312と連結空間32の上面322とは、面一になるように形成されている。一方、連結空間32の底面321は、セル収容空間31の底面311よりも高いところに位置する。図1、図2に示すごとく、セル収容空間31と連結空間32とは、互いの側面において接して、互いに連通している。
さらに、ケース本体2は、スイッチング素子を内蔵した半導体モジュール4と、半導体モジュール4を冷却する冷却器5とを収容した主回路部収容空間6を有する。そして、連結空間32は、主回路部収容空間6の上側に隣接配置されている。また、セル収容空間31は、主回路部収容空間6の側方に隣接配置されている。
ケース本体2は、高さ方向Zに立設する複数の外周壁部21と、外周壁部21の内側の空間を高さ方向Zに直交する方向(水平方向)に仕切る複数の仕切壁部22と、水平方向に広がる複数の底壁部23とを一体的に形成してなる。
セル収容空間31と連結空間32とからなる一体空間3は、一部の外周壁部21と一部の仕切壁部22と一部の底壁部23とによって囲まれている。一体空間3を囲む底壁部23によって、セル収容空間31の底面311、連結空間32の底面321が形成されている。また、一体空間3を囲む外周壁部21と仕切壁部22とによって、一体空間3を囲む空間側面211が形成されている。
主回路部収容空間6は、略直方体形状を有する。そして、主回路部収容空間6は、ケース本体2における一部の外周壁部21と一部の仕切壁部22と一部の底壁部23とによって囲まれている。
半導体モジュール4は、IGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)等のスイッチング素子やFWD(フリーホイールダイオード)等のダイオードを内蔵してなる。また、図2に示すごとく、半導体モジュール4は、高さ方向Zにおいて互いに反対側に突出したパワー端子41と制御端子42とを有する。
図1に示すごとく、冷却器5は、複数の冷却管51と、該複数の冷却管51を長手方向の両端部において互いに連結する複数の連結管52とを有する。そして、半導体モジュール4と冷却管51とは積層されており、半導体積層ユニット10が構成されている。すなわち、半導体モジュール4は、その両主面から一対の冷却管51によって挟持されている。冷却器53は、アルミニウム等、熱伝導性に優れた金属からなる。半導体積層ユニット10の積層方向Xの一方側には、加圧部材13が弾性変形した状態で配されている。これにより、半導体積層ユニット10は、積層方向Xに加圧された状態になっている。
積層方向Xの一端に配された冷却管51には、冷却管51に冷媒を導入・排出するための冷媒導入管53と冷媒排出管54とが接続されており、それらの先端はケース本体2から外側に突出している。
冷媒導入管53から導入された冷却媒体は、連結管52を適宜通り、各冷却管51に分配されると共にその長手方向に流通する。そして、各冷却管51を流れる間に、冷却媒体は半導体モジュール4との間で熱交換を行う。熱交換により温度上昇した冷却媒体は、下流側の連結管52を適宜通り、冷媒排出管54に導かれ、冷却器5から排出される。
冷却媒体としては、例えば、水やアンモニア等の自然冷媒、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、フロリナート(登録商標)等のフッ化炭素系冷媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール、アルコール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒等を用いることができる。
図2に示すごとく、主回路部収容空間6における冷却管51の長手方向の一端部の上方には、連結空間32の下側に配された底壁部23が位置している。つまり、連結空間32は、主回路部収容空間6における冷却管51の長手方向の一端部の上方に隣接配置されている。すなわち、連結空間32は、冷却器5の一部の上方に位置している。また、セル収容空間31は、主回路部収容空間6に対して、積層方向Xにおける冷媒導入管53、冷媒排出管54の突出側と反対側に隣接配置されている。また、セル収容空間31を囲っている仕切壁部22の一部が、主回路部収容空間6を囲っている仕切壁部22の一部をも構成している。
セル収容空間31には、1つもしくは複数のコンデンサセル11が配置されている。本例においては、セル収容空間31には、複数のコンデンサセル11が配置されている。そして、セル収容空間31におけるコンデンサセル11の周囲には、ポッティング材12が充填されている。また、ポッティング材12は、連結空間32にも配されている。つまり、ポッティング材12は、セル収容空間31と連結空間32とにわたって連続して配置されている。そして、図2に示すごとく、ポッティング材12は、その表面であるポッティング面121が連結空間32の底面321よりも高い位置(上側)になるように充填されている。
連結空間32の底面321は、コンデンサセル11の上端111よりも下方に形成されている。ここで、コンデンサセル11の上端111とは、複数のコンデンサセル11が異なる高さに上端を有する場合には、これらのうち最も高い位置にある上端をいう。そして、ポッティング面121は、コンデンサセル11の上端111の上側であって、一体空間3を囲む外周壁部21及び仕切壁部22の上端よりも下側に位置している。
本例の電力変換装置1を製造する際、セル収容空間31においてコンデンサセル11をポッティング材12によって封止するにあたっては、以下のような手順を採る。
まず、セル収容空間31における所定の位置に、コンデンサセル11を配置する。そして、セル収容空間31におけるコンデンサセル11の周囲に、液状のポッティング材12を注入する。ポッティング材12の液面が徐々に上昇し、該液面が連結空間32の底面321の高さまで達すると、連結空間32にもポッティング材12が広がる。ポッティング材12が連結空間32にまで広がると、ポッティング材12の液面上昇速度が緩やかになる。すなわち、単位時間当たりのポッティング材12の注入量が同じでも、液面の上昇速度は低下する。そして、コンデンサセル11の上端111よりも、上側の所定の高さにポッティング材12の液面が達した時点で、ポッティング材12の注入をやめる。そして、ポッティング材12を硬化させる。
以上により、コンデンサセル11をポッティング材12によって封止することができる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記電力変換装置1において、ケース本体2は、下面と側面とからコンデンサセル11を囲むようにコンデンサセル11を収容すると共にポッティング材12が充填されたセル収容空間31を有する。すなわち、ポッティング材12は、直接ケース本体2のセル収容空間31に充填されている。これにより、コンデンサセル11の放熱性を向上させることができる。
また、ケース本体2は、連結空間32を有し、セル収容空間31と連結空間32とからなる一体空間3は、上記空間側面211によって全周が囲まれている。それゆえ、セル収容空間31にポッティング材12を注入するときに、セル収容空間31からポッティング材12が溢れ出たとしても、ポッティング材12は連結空間32に流れ込むことができるため、ポッティング材12が一体空間3の外に溢れることを防ぐことができる。そのため、ポッティング面121をコンデンサセル11の上端111よりも上側の位置となるようにポッティング材12をセル収容空間31に充填するとき、ポッティング面121が高くなることを抑制できる。つまり、ポッティング材12を注入しすぎても、ポッティング材12の一部が連結空間32へ溢れることにより、ポッティング面121が高くなり難い。そのため、セル収容空間31の深さを深くすることなく、ポッティング材12の溢れ出しを防ぐことができる。その結果、ケース本体2の小型化を図りやすくすることができ、これに伴い、電力変換装置1の小型化を容易にすることができる。
また、ポッティング材12は、セル収容空間31と連結空間32とにわたって連続して配置されている。これにより、ポッティング面121の調整を容易に行うことができる。すなわち、連結空間32における底面よりも上方の領域では、一体空間3の水平方向の断面積が大きいため、上記領域においては、ポッティング材12を注入する際の液面の上昇速度を低くすることができ、液面の微調整を容易にすることができる。そのため、ポッティング材12がセル収容空間31と連結空間32とにわたって連続して配置されている状態にある電力変換装置1を得るにあたっては、ポッティング面121をコンデンサセル11の上端111から大きく上方に位置させるように設計する必要がない。その結果、よりケース本体2の小型化を図りやすくすることができ、これに伴い、電力変換装置1の小型化を一層容易にすることができる。
また、連結空間32の底面は、コンデンサセル11の上端111よりも下方に形成されている。これにより、ケース本体2内にポッティング材12を注入する際の、コンデンサセル11の上端111付近における液面調整が容易となる。
また、ケース本体2は、主回路部収容空間6を有し、連結空間32は、主回路部収容空間6の上側に隣接配置されている。それゆえ、主回路部収容空間6に配された冷却器5によって、連結空間32に配されたポッティング材12を冷却することができる。また、主回路部収容空間6の上方のデッドスペースを有効活用することができるため、電力変換装置1の一層の小型化を図ることができる。
また、セル収容空間31は、主回路部収容空間6の側方に隣接配置されている。それゆえ、主回路部収容空間6に配された冷却器5によって、セル収容空間31に配されたコンデンサセル11及びポッティング材12を冷却することができる。
以上のごとく、本例によれば、コンデンサセル11の放熱性の向上を図り、かつ、小型化を容易にすることができる電力変換装置1を提供することができる。
なお、実施例においては、ポッティング材をセル収容空間と連結空間とにわたって連続して配置した例を示したが、本発明はこれに限定されるものではない。すなわち、ポッティング材を、連結空間には充填せず、セル収容空間のみに充填する構成としてもよい。この場合、連結空間の底面を、コンデンサセルの上端よりも上方に形成することにより、コンデンサセルがポッティング面から露出することを防ぐことができる。
その他、本発明は、種々の態様を採り得る。例えば、上記実施例においては、ケース本体は、一つの連結空間を有するが、複数の連結空間を設けてもよい。
1 電力変換装置
11 コンデンサセル
12 ポッティング材
2 ケース本体
211 空間側面
3 一体空間
31 セル収容空間
32 連結空間

Claims (7)

  1. 上方が開口したケース本体(2)と、
    該ケース本体(2)の一部に収容されたコンデンサセル(11)と、
    該コンデンサセル(11)を封止するポッティング材(12)と、を有する電力変換装置(1)であって、
    上記ケース本体(2)は、下面と側面とから上記コンデンサセル(11)を囲むように該コンデンサセル(11)を収容すると共に上記ポッティング材(12)が充填されたセル収容空間(31)と、該セル収容空間(31)に連結すると共に該セル収容空間(31)の底面(311)よりも高い位置に底面(321)を有する連結空間(32)とを有し、
    上記セル収容空間(31)と上記連結空間(32)とからなる一体空間(3)は、上記コンデンサセル(11)の上端(111)よりも高い位置まで延びた空間側面(211)によって全周が囲まれており、
    上記ポッティング材(12)は、上記セル収容空間(31)と上記連結空間(32)とにわたって連続して配置されていることを特徴とする電力変換装置(1)。
  2. 上方が開口したケース本体(2)と、
    該ケース本体(2)の一部に収容されたコンデンサセル(11)と、
    該コンデンサセル(11)を封止するポッティング材(12)と、を有する電力変換装置(1)であって、
    上記ケース本体(2)は、下面と側面とから上記コンデンサセル(11)を囲むように該コンデンサセル(11)を収容すると共に上記ポッティング材(12)が充填されたセル収容空間(31)と、該セル収容空間(31)に連結すると共に該セル収容空間(31)の底面(311)よりも高い位置に底面(321)を有する連結空間(32)とを有し、
    上記セル収容空間(31)と上記連結空間(32)とからなる一体空間(3)は、上記コンデンサセル(11)の上端(111)よりも高い位置まで延びた空間側面(211)によって全周が囲まれており、
    上記連結空間(32)の底面(321)は、上記コンデンサセル(11)の上端(111)よりも下方に形成されていることを特徴とする電力変換装置(1)。
  3. 上方が開口したケース本体(2)と、
    該ケース本体(2)の一部に収容されたコンデンサセル(11)と、
    該コンデンサセル(11)を封止するポッティング材(12)と、を有する電力変換装置(1)であって、
    上記ケース本体(2)は、下面と側面とから上記コンデンサセル(11)を囲むように該コンデンサセル(11)を収容すると共に上記ポッティング材(12)が充填されたセル収容空間(31)と、該セル収容空間(31)に連結すると共に該セル収容空間(31)の底面(311)よりも高い位置に底面(321)を有する連結空間(32)とを有し、
    上記セル収容空間(31)と上記連結空間(32)とからなる一体空間(3)は、上記コンデンサセル(11)の上端(111)よりも高い位置まで延びた空間側面(211)によって全周が囲まれており、
    上記ケース本体(2)は、スイッチング素子を内蔵した半導体モジュール(4)と、該半導体モジュール(4)を冷却する冷却器(5)とを収容した主回路部収容空間(6)を有し、上記連結空間(32)は、上記主回路部収容空間(6)の上側に隣接配置されていることを特徴とする電力変換装置(1)。
  4. 上記セル収容空間(31)は、上記主回路部収容空間(6)の側方に隣接配置されていることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置(1)。
  5. 上記ポッティング材(12)は、上記セル収容空間(31)と上記連結空間(32)とにわたって連続して配置されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
  6. 上記連結空間(32)の底面(321)は、上記コンデンサセル(11)の上端(111)よりも下方に形成されていることを特徴とする請求項1、3〜5のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
  7. 上記ケース本体(2)は、スイッチング素子を内蔵した半導体モジュール(4)と、該半導体モジュール(4)を冷却する冷却器(5)とを収容した主回路部収容空間(6)を有し、上記連結空間(32)は、上記主回路部収容空間(6)の上側に隣接配置されていることを特徴とする請求項1、2、4〜6のいずれか一項に記載の電力変換装置(1)。
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