JP6374900B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
始動条件の成立を契機として行われる当り判定が当りの判定結果となることで、遊技者に有利な当り遊技を生起させると共に、当り遊技の終了後に、当り判定の判定結果が肯定となる確率が低確率に設定された低確率状態および当り判定の判定結果が肯定となる確率が低確率状態より高い高確率に設定された高確率状態の何れかで当り判定が行われるよう構成された遊技機において、
複数種類の演出を実行可能な演出手段(17)と、
遊技球が入球可能な作動入球部(110)と、
第1の開閉部材(126)の開放作動に伴って遊技領域(21)を流下する遊技球の入球が容易になる第1の可変入球部(125)と、
第2の開閉部材(131)の開放作動に伴って遊技領域(21)を流下する遊技球の入球が容易になる第2の可変入球部(130)と、
前記当り判定が当りの判定結果となる場合に、当りの種類を特典量が異なる複数の当り種から決定する当り種決定手段(60a)とを備え、
前記第1の可変入球部(125)または前記第2の可変入球部(130)への遊技球の入球を契機として前記始動条件が成立するよう構成され、
前記第1の可変入球部(125)および第2の可変入球部(130)の夫々は、遊技球の接触に伴って対応する開閉部材(126,131)を開放作動させる作動部(138,139)を備え、前記作動入球部(110)に入球した遊技球が当該第1の可変入球部(125)および第2の可変入球部(130)の何れかに対応する作動部(138,139)に接触するよう構成され、
前記当り種として、当り遊技の終了後に前記高確率状態となる高確当り種を含むと共に、当り遊技の終了後の遊技状態を、前記作動入球部(110)への遊技球の入球に伴って前記第1の可変入球部(125)の第1の開閉部材(126)が開放作動する頻度および前記第2の可変入球部(130)の第2の開閉部材(131)が開放作動する頻度が異なる遊技状態とする複数種類が設定され、
前記高確当り種が連続して決定される回数のカウント値が予め設定された規定値に達した場合は、当該規定値となった高確当り種に基づく当り遊技の終了後には前記低確率状態とするよう構成され、
前記高確当り種には特定の当り種が含まれ、前記当り種決定手段(60a)が特定の当り種を決定した場合は、該特定の当り種が決定されてから前記規定値に達するまでは、特定の当り種で付与される特典量以上の特典量が期待できる当り種を前記当り種決定手段(60a)が決定するよう構成され、
前記遊技状態として、前記作動入球部(110)に入球した遊技球により前記第1の可変入球部(125)の第1の開閉部材(126)よりも前記第2の可変入球部(130)の第2の開閉部材(131)が開放作動される頻度が高くなる第1の作動状態と、前記作動入球部(110)に入球した遊技球により前記第2の可変入球部(130)の第2の開閉部材(131)が開放作動される頻度が前記第1の作動状態よりも低くなる第2の作動状態と、前記作動入球部(110)に入球した遊技球により前記第2の可変入球部(130)の第2の開閉部材(131)が開放作動される頻度が前記第2の作動状態よりも低くなる第3の作動状態とが少なくとも設定され、
前記当り種で特定される当りの種類は、当り遊技の遊了後の遊技状態を、前記第1の作動状態とする第1種当り、前記第2の作動状態とする第2種当りおよび前記第3の作動状態とする第3種当りを含み、
前記当り判定が当りの判定結果となる場合に前記当り種決定手段(60a)は、前記第1の可変入球部(125)での始動条件の成立の場合より第2の可変入球部(130)での始動条件の成立の場合の方が有利な当りの種類を特定する当り種を決定し易く設定され、
前記演出手段(17)は、前記第2の作動状態および第3の作動状態では、当該第2の作動状態および第3の作動状態であることを示唆しない非示唆演出を実行可能に構成されたことを要旨とする。
また、当り遊技の終了後に、第1の作動状態、第2の作動状態および第3の作動状態の何れの遊技状態に移行するかに応じて、作動入球部への遊技球の入球を契機に各可変入球部の開放頻度を変えることで、作動入球部へ入球した遊技球により作動される可変入球部に対する関心を高めることができる。
更に、第1の可変入球部より有利な当り遊技が付与され易い第2の可変入球部が開放作動する頻度が異なる第2の作動状態および第3の作動状態では、演出手段で実行される演出によって作動状態の種類が示唆されないので、何れの作動状態であるかについて推測する遊技性によって興趣を向上し得る。
前記作動入球部(110)に入球した遊技球により前記第1の可変入球部(125)よりも前記第2の可変入球部(130)が開放作動する頻度が高くなる特定作動状態が少なくとも設定されて、前記特定の当り種に基づく当り遊技の終了後には前記特定作動状態に移行するよう構成されると共に、
前記特定の当り種で付与される特典量以上の特典量が期待できる当り種を前記当り種決定手段が決定する割合は、前記第1の可変入球部(125)による始動条件の成立を契機として当りの判定結果となる場合より前記第2の可変入球部(130)による始動条件の成立を契機として当りの判定結果となる場合の方が高くなるよう設定されたことを要旨とする。
このように、特定の当り種に基づく当り遊技の終了後に第1の可変入球部よりも第2の可変入球部が開放作動する頻度が高くなる特定作動状態に移行すると共に、特定の当り種で付与される特典量以上の特典量が期待できる当り種の決定割合を、第1の可変入球部より第2の可変入球部の方が高くなるように設定したので、特定の当り種が決定されることに対する関心を一層高めることができると共に、作動入球部へ遊技球が入球した際に、開放する可変入球部に対する関心も一層高めることができる。
前記作動入球部(110)は、駆動手段(113)の駆動に伴って開閉作動する作動開閉部材(112)を備え、当該駆動手段(113)の駆動に伴って、第1位置および当該第1位置よりも作動入球部(110)に遊技球が入球し易くなる第2位置に作動開閉部材(112)が変位するよう構成されて、
前記作動入球部(110)を開閉作動可能な第1の特定遊技状態と、前記第1の特定遊技状態よりも前記第2位置となる頻度が高い開閉態様で前記作動入球部(110)を開閉作動する第2の特定遊技状態とが設定されると共に、
前記第2の特定遊技状態として、前記特定作動状態が少なくとも設定されたことを要旨とする。
このように、作動開閉部材が第2位置となる頻度が高い開閉態様で作動入球部を開閉作動する第2の特定遊技状態として、第2の可変入球部が開放作動する頻度が高くなる特定作動状態を設定することで、第2の特定遊技状態となることに対する関心を高めることができる。
前記第2の可変入球部(130)による始動条件の成立を契機として当りの判定結果となる場合に、前記当り種決定手段(60a)は前記特定の当り種で付与される特典量以上の特典量が期待できる当り種を決定するよう設定されたことを要旨とする。
このように、第2の可変入球部への入球に基づく当りの判定結果では特定の当り種で付与される特典量以上の特典量が期待できる当り種が決定されるので、作動入球部へ入球した遊技球により作動される可変入球部に対する関心を高めることができる。
実施例1に係るパチンコ機10は、図1に示すように、前方へ開口するよう形成されて遊技店の図示しない設置枠台に設置される基体11,12と、前記基体11,12の前側開口を覆うよう当該基体11,12に対して開閉可能に支持されて遊技機前面を形成する前面部材13とを備えており、当該基体11,12や前面部材13を設置基材として各種部材を設置することで遊技機が構成されるようになっている。具体的に、パチンコ機10の基体は、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、本体枠としての中枠12を開閉および着脱可能に組み付けて構成されており、当該中枠12に遊技盤20が着脱可能に配設されている。また、前記遊技盤20の裏側には、所定の始動条件の成立(後述する各始動口32,127,132へのパチンコ球の入賞)を契機として演出用の図柄(以下飾図という)を変動させて図柄変動演出を行う演出実行手段としての図柄表示装置(図柄表示手段)17が着脱可能に配設されている。なお、実施例1では、前記図柄表示装置17としては、液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されているがこれに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置17やドットマトリックス式の表示装置等の各種飾図を停止および変動表示可能な従来公知の各種の表示装置を採用し得る。
前記遊技盤20は、図2に示すように、ベニヤ材や合成樹脂材により形成された板状の部材であって、遊技盤20の裏面側に前記図柄表示装置17が配置されている。前記遊技盤20の前面には、略円形状に湾曲形成した案内レール22が配設されており、該案内レール22によりパチンコ球が流下可能な遊技領域21が画成されている。なお、前記打球発射装置により発射されたパチンコ球が遊技領域21内に打ち出される発射口24は、当該遊技領域21の左上部位置において右上方へ向けて開口するよう形成されている。また、前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口(図示せず)が適宜位置に開設されており、各装着口に対して各種の遊技盤設置部品が取り付けられると共に、遊技領域21の最下部位置には、該遊技領域21に打ち出されたパチンコ球を遊技盤20の外部に排出するアウト口23が開設されている。ここで、実施例1の遊技盤20には、図柄表示装置17の表示部が前面側から視認可能に臨む装飾部材25や、遊技領域21を流下するパチンコ球が入球可能な入球部等が前記遊技盤設置部品として配設されている。ここで、実施例1の遊技盤20には、複数の入球部31,34/110,125,130を備えた複合入球部30,100を配設するよう構成されており、各入球部31,34/110,125,130を個別に配設する構成に比べて、遊技盤20に対する装着口の開設作業性や部材の配設作業性を高めている。なお、実施例1では、第1の複合入球部30および第2の複合入球部100が遊技盤20に配設されている。ここで、遊技領域21内で開口する球入口にパチンコ球が入ることを総称して「入球」と指称し、球入口にパチンコ球が入ること(入球すること)により、所定の遊技条件(例えば、賞球の払出条件や後述する特図当り判定条件、普図当り判定条件)が成立する場合に特に「入賞」と指称する場合がある。
図2〜図3に示すように、前記遊技盤20には、遊技領域21を流下するパチンコ球が入球可能な複数の入球部が設けられており、パチンコ球が入球した入球部に応じて所定の遊技が進行するようになっている。具体的に、実施例1のパチンコ機10では、前記入球部としての固定始動部(特定の始動部)31が前記第1および第2球流下経路21a,21bを流下するパチンコ球が入球可能な位置に設けられると共に、前記入球部としての始動ゲート部(所定の入球部)34、特別入賞部40、可変入球部110,125,130が、前記第2球流下経路21bを流下するパチンコ球が入球可能な位置に設けられている。実施例1の遊技盤20には、前記第1球流下経路21aに位置するよう入球部としての普通入賞部45が配置されており、第1球流下経路21aを流下させたパチンコ球が普通入賞部45に入賞し得るようになっている。なお、前記第2球流下経路21bに、該第2球流下経路21bを流下させたパチンコ球が入賞し得る普通入賞部を配置してもよい。ここで、実施例1のパチンコ機10では、前記固定始動部31および始動ゲート部34が前記第1の複合入球部30に設けられると共に、前記可変入球部110,125,130が前記第2の複合入球部100として遊技盤20に配設されている。
前記第1の複合入球部30は、図3に示すように、遊技領域21(実施例1では第1球流下経路21a,21b)を流下するパチンコ球が入球可能な位置で入球口としての固定始動口32を有する固定始動部31が設けられると共に、遊技領域21(実施例1では第2球流下経路21b)を流下するパチンコ球が入球可能な位置で入球口としてのゲート口35を有する始動ゲート部34が設けられている。固定始動部31は、前記遊技領域21内において固定始動口32が一定の開口幅で開口するよう設けられており、固定始動部31の配置位置まで遊技領域21を流下したパチンコ球が一定の確率で入球し得るようになっている。また、前記始動ゲート部34は、前記遊技領域21内においてゲート口35が一定の開口幅で開口するよう設けられており、始動ゲート部34の配置位置まで遊技領域21を流下したパチンコ球が一定の確率で入球し得るようになっている。
前記第2の複合入球部100は、図3に示すように、前記第1球流下経路21aおよび第2球流下経路21bの何れか一方に偏って位置するよう前記遊技盤20に配設されて、偏って配置された球流下経路を流下するパチンコ球が入球し得るように複数(実施例1では3つ)の可変入球部110,125,130を備えている。実施例1では、前記第2の複合入球部100が前記第2球流下経路21bに配設されて、当該第2球流下経路21bを流下するパチンコ球のみが可変入球部110,125,130に入球し得るよう構成されている。この可変入球部110,125,130は、パチンコ球が入球可能な入球口111,127,132と、第2球流下経路21bに対する入球口111,127,132の開口幅を可変する開閉部材112,126,131とを備えており、開閉部材112,126,131の作動に伴って対応する入球口111,127,132へのパチンコ球の入球し易さが変化(可変)するよう構成された入球部である。
前記特別入賞部(特別入賞手段)40は、図2,図3に示すように、前記第1球流下経路21aおよび第2球流下経路21bにおいて前記第2の複合入球部100の配設側の経路に偏って位置するよう設けられている。実施例1では、前記第2球流下経路21bに位置するよう前記特別入賞部40が設けられて、当該第2球流下経路21bを流下するパチンコ球のみが特別入賞部40に入賞し得るよう構成されている。ここで、前記特別入賞部40は、前記第2の複合入球部100の配設位置より上流側に位置するよう構成されている。従って、前記特別入賞部40に入賞することなく第2球流下経路21bを流下したパチンコ球が第2の複合入球部100に向けて移動することで、前記作動入球部110や可変始動部125,130に入球し得るようになっている。
図2に示すように、前記普通入賞部45は、前記遊技領域21の左下部位置において、パチンコ球が入賞(入球)可能な普通入賞口46が開口するよう前記遊技盤20に設けられている。前記普通入賞部45は、前記遊技領域21内において普通入賞口46が一定の開口幅で開口するよう設けられており、普通入賞部45の配置位置まで遊技領域21(具体的には第1球流下経路21a)を流下したパチンコ球が常時開口する普通入賞口46に一定の確率で入球し得るようになっている。実施例1では、遊技盤20の第1球流下経路21aに3つの普通入賞部45が設けられている。ここで、各普通入賞部45には、普通入賞口46に入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての普通入賞検出センサ48(図4参照)を備えており、当該普通入賞検出センサ48がメイン制御基板60に配線接続されている。そして、前記普通入賞部45にパチンコ球が入ること(普通入賞検出センサ48によるパチンコ球の検出)を契機として賞球の払出条件が成立するよう設定されており、普通入賞検出センサ48からメイン制御基板60への検出信号の入力に伴って所定数(実施例1では4個)の賞球が払い出されるようになっている。
前記第2の複合入球部100は、遊技盤20に固定される本体部材105の裏側に、前記作動入球部110、第1可変始動部125、第2可変始動部130の夫々が配設されて、当該本体部材105が遊技盤20の前面から固定される。また、前記第2の複合入球部100は、前記第2球流下経路21bにおいて前記作動入球部110が可変始動部125,130より上流側に配置されると共に、当該作動入球部110の作動口111に入球したパチンコ球を、複数の球通路(具体的には第1および第2分岐通路116,117)に振り分けて通出させる通路振分部(振分手段)120が設けられている。ここで、実施例1の通路振分部120は、第1可変始動部125に連通する第1分岐通路116および第2可変始動部130に連通する第2分岐通路117の何れかに作動口111に入球したパチンコ球を振り分けるよう構成されており(図5参照)、当該通路振分部120での通路振分により、作動口111に入球したパチンコ球が第1可変始動部125または第2可変始動部130の何れかへ誘導されるようになっている。
前記作動入球部110の作動口開閉部材112は、図3に示すように、前後方向に延在する回転軸を中心として回動し得るよう支持されると共に、前記作動口111を挟んで対向するよう左右一対で備えている。この作動口開閉部材112は、パチンコ球が通過可能な間隔で対向する第1位置(図3の実線位置)と、当該第1位置よりもパチンコ球が通過可能な間隔が拡大した第2位置(図3の二点鎖線位置)との間で回動し得るよう構成されており、第1ソレノイド113を駆動していない状態では、当該作動口開閉部材112が第1位置に保持されるようになっている。なお、実施例1では、第1位置となっている一対の作動口開閉部材112,112の上方に規制部114が設けられて、作動口開閉部材112,112の第1位置では第2球流下経路21bを流下するパチンコ球が作動入球部110に入球し得ないように構成されている。すなわち、作動口開閉部材112が第1位置にある状態で、遊技領域21(第2球流下経路21b)を流下するパチンコ球が作動入球部110に入球し得ないように構成され、前記第1ソレノイド113の駆動に伴って作動口開閉部材112を第1位置から第2位置に変位させることで、当該遊技領域21(第2球流下経路21b)を流下するパチンコ球が作動入球部110に入球し得る(入球し易くなる)よう構成される。言い替えると、作動口開閉部材112,112の第1位置は、作動入球部110(作動口111)へのパチンコ球の入球を不能とする閉鎖位置であり、作動口開閉部材112,112の第2位置は、作動入球部110(作動口111)へのパチンコ球の入球を許容する開放位置である。なお、作動口開閉部材112,112が第1位置にある状態で作動入球部110への入球を規制部114で規制する構成に代えて、第1位置にある状態での一対の作動口開閉部材112,112の間隔をパチンコ球が通過できない寸法とする構成を採用可能である。
前記通路振分部120は、図5に示すように、前記作動口111に連通する連通路115を通過するパチンコ球を第1および第2分岐通路116,117の何れかに振り分けて通出させる振分部材121と、該振分部材121に連繋接続する電動式駆動手段としての第2ソレノイド122(図4参照)とを備えている。前記振分部材121は、前記作動口111に入球して連通路115を通過するパチンコ球を第1分岐通路116へ通出させる第1振分位置(図5(a)参照)と、当該連通路115を通過するパチンコ球を第2分岐通路117へ通出させる第2振分位置(図5(b)参照)との間を移動し得るよう設けられており、第2ソレノイド122を駆動制御することで振分部材121が第1および第2振分位置に移動するようになっている。なお、実施例1では、前記振分部材121によるパチンコ球の振分領域から前記第1分岐通路116が側方(実施例1では左側方)へ延在するよう形成されると共に、前記第2分岐通路117は、振分領域から下方へ延在するよう形成されている。すなわち、第1振分位置では前記振分部材121が前記第2分岐通路117の入口をパチンコ球が通過不能に閉塞すると共に、第2振分位置では前記振分部材121が前記第2分岐通路117の球入口から側方に退避して、当該第2分岐通路117の入口をパチンコ球が通過可能に開放するようになっている。
前記第1可変始動部125は、図3に示すように、前記第1可変始動口127を閉鎖する閉鎖位置(図3参照)および該第1可変始動口127を開放する開放位置に変位可能な前記第1始動口開閉部材126と、前記第1分岐通路116を通過するパチンコ球が接触し得るよう設けられてパチンコ球Pの接触に伴い作動する作動部としての第1作動部材138と、前記第1可変始動口127に入賞したパチンコ球が接触し得るよう設けられてパチンコ球の接触に伴い作動する作動部としての第2作動部材139とを備えている(図6参照)。具体的には、第1始動口開閉部材126が閉鎖位置にある状態で、前記作動口111に入球したパチンコ球との接触に伴い作動した第1作動部材138が、当該第1始動口開閉部材126を閉鎖位置から開放位置に変位させ、第1始動口開閉部材126が開放位置にある状態で、第1可変始動口127に入賞したパチンコ球との接触に伴い作動した第2作動部材139が、当該第1始動口開閉部材126を開放位置から閉鎖位置に変位させるよう構成されている。すなわち、前記第1可変始動部125の第1作動部材138は、普図当り判定(開放作動を許容するか否かの開放判定)が普図当り(開放作動を許容する判定結果)となることを契機として開放作動が許容される作動口開閉部材112の開放中に作動口111に入球することで作動して、第1始動口開閉部材126を開放作動する開放作動手段として機能している。また、前記第1可変始動部125の第2作動部材139は、第1始動口開閉部材126の開放中に第1可変始動口127に入球することで作動して、第1始動口開閉部材126を閉鎖作動する閉鎖作動手段として機能している。
前記遊技盤20の所定位置(実施例1では、遊技領域21の外側右下部位置)には、前記メイン制御CPU60aにより決定された各種の遊技情報を表示する遊技情報表示部Mが設けられており、当該遊技情報表示部Mを確認することで、遊技に必要な遊技情報を適宜に確認し得るようになっている。ここで、実施例1の遊技情報表示部Mには、前記遊技情報を表示する各遊技状態表示部として、特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56や右打ち表示部58等が設けられている。なお、前記遊技情報表示部Mの前面は、光透過性のカバー体Maにより覆蓋保護されており、カバー体Maを介して遊技情報表示部Mに表示された各種の遊技情報を確認し得るよう構成されている。
図2に示すように、前記特図表示部50A,50Bは、前記固定始動部31、可変始動部125,130への入賞を契機として作動して特図当り判定(特図当り抽選)の結果を示す報知用の特別図柄(以下、特図という)を特定可能に表示する表示部である。ここで、特図表示部50A,50Bは、前記固定始動部31または第1可変始動部125への入賞を契機として特図の変動表示を開始する第1特図表示部50Aと、第2可変始動部130への入賞を契機として特図の変動表示を開始する第2特図表示部50Bとからなり、各特図表示部50A,50Bの何れも複数個(実施例1では8個ずつ)のLEDランプにより構成されている。そして、前記固定始動部31または第1可変始動部125へのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示部50AのLEDランプが順次点灯・消灯する点滅変動する特図変動表示が行われ、最終的にLEDランプの点灯が確定停止した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するようになっている。また、第2可変始動部130へのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示部50BのLEDランプが点灯・消灯する点滅変動する変動表示が行われて、最終的にLEDランプの点灯が確定停止した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の特図の内の1つを表示するよう構成されている。なお、実施例1の特図表示部50A,50BはLEDの点灯位置により特図を表示するよう構成されているが、これに限らず点灯位置を適宜変更して最終的に点灯表示し得る形態であればよく、また7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他の特図を表示可能な表示手段を採用できる。
前記特図保留表示部52,53は、前記固定始動部31、第1可変始動部125および第2可変始動部130にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(特図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例1では、メイン制御RAM60c)に特図始動保留情報として記憶する場合に、当該特図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、前記特図保留表示部52,53は、前記固定始動部31および第1可変始動部125にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第1特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第1特図保留表示部52と、第2可変始動部130にパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)をメイン制御RAM60cが第2特図始動保留情報として記憶した保留数を表示する第2特図保留表示部53とからなり、各特図保留表示部52,53の何れも複数個(実施例1では2個ずつ)の発光表示部により構成されている。この第1特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例1では2個)から発光表示部が構成された第1特図保留表示部52が設けられると共に、該第2特図始動保留情報の保留数を表示する複数のLED(実施例1では2個)から発光表示部が構成された第2特図保留表示部53が設けられている。すなわち、前記第1および第2特図保留表示部52,53の表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(保留されている特図当り判定の回数)が報知される。
前記普図表示部55は、前記ゲートセンサ76のパチンコ球の検出(始動ゲート部34のパチンコ球の通過)を契機として行われる普図当り判定(開放判定)の結果を示す報知用の普通図柄(以下、普図という)を特定可能に表示する表示部である。ここで、図2に示すように、普図表示部55は、複数個(実施例1では2個)のLEDランプにより構成されており、ゲートセンサ76のパチンコ球の検出(始動ゲート部34のパチンコ球の通過)を契機として、普図表示部55のLEDランプが順次点灯・消灯する点滅変動する普図の変動表示が行われ、最終的にLEDランプが確定的に点灯した点灯位置(点灯パターン)により複数種類の普図の内の1つを表示するようになっている。なお、実施例1の普図表示部55はLEDの点灯位置により普図を表示するよう構成されているが、これに限らず点灯位置を適宜変更して表示態様を可変して最終的に点灯表示し得る形態であればよく、また7セグメント表示器やドットマトリックス、小型の液晶表示器、その他の普図を表示可能な表示手段を採用できる。
前記普図保留表示部56は、前記始動ゲート部34をパチンコ球が通過した際に取得される開放判定情報(普図当り判定用乱数等の各種乱数情報)を、機内部の記憶手段(実施例1では、メイン制御RAM60c)に普図始動保留情報として記憶する場合に、当該普図始動保留情報の保留数を特定可能に表示する表示部である。ここで、前記普図保留表示部56は、図2に示すように、複数個(実施例1では2個)の発光表示部により構成されており、該普図保留表示部56の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部56で表示される普図始動保留記憶数は、始動ゲート部34をパチンコ球が通過すると1加算され、当該普図始動保留情報に基づく普図当り判定(普図変動表示)が行われる毎に1減算される。なお、普図始動保留記憶数には所定の上限数(実施例1では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留記憶数を加算し得るよう設定されている。
前記右打ち表示部58は、前記第2球流下経路21bへパチンコ球を打ち出す右打ち遊技が予定された特定打ち遊技状態であることを特定可能に表示する表示部である。実施例1では、第2球流下経路21bに特別入賞部40が配置されたパチンコ機10において当り遊技(大当り遊技)が付与された遊技状態や、作動入球部110への入球を契機として可変始動部125,130の開放作動が許容される変短状態(後述)が付与された遊技状態が特定打ち遊技状態に該当する。なお、この右打ち表示部58は、1個のLEDランプから構成されている。そして、特定打ち遊技状態の場合に右打ち表示部58を点灯することで報知し、特定打ち遊技状態でない非特定打ち遊技状態の場合に右打ち表示部58を消灯することで報知するようになっている。また、前記右打ち表示部58は、前記特定打ち遊技状態に移行すると同時に点灯し、特定打ち遊技状態が終了すると同時に消灯するようになっている。また、特定打ち遊技状態(大当り遊技状態、変短状態)の間は右打ち表示部58を継続して点灯すると共に、非特定打ち遊技状態(非変短状態)の間は右打ち表示部58を継続して消灯するようメイン制御CPU60aが右打ち表示部58の発光を制御している。
前記図柄表示装置17には、図2に示すように、前記飾図を変動表示可能な図柄列(図示省略)が複数列設定されており、前記始動部(固定始動部31、可変始動部125,130)への入賞を契機として、各図柄列の飾図を変動開始させるようになっている。実施例1の図柄表示装置17には、図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な複数の有効停止位置が夫々設定されており、図柄変動演出により、各図柄列の有効停止位置を組み合わせた停止図柄有効ラインに確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。なお、実施例1の図柄表示装置17には、3列の図柄列が左右横並び状に設定されると共に、各図柄列毎に飾図の有効停止位置が1箇所ずつ定められており、3個の飾図を同時に停止表示可能な状態で図柄変動演出が行われるようになっている。すなわち、実施例1の図柄表示装置17には、各図柄列の有効停止位置を組み合わせた1つの停止図柄有効ラインが設定されている。以下の説明では、左側から順に左図柄列、中図柄列、右図柄列と指称する場合がある。
また、実施例1のパチンコ機10は、当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、前記特別入賞口41へのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り判定に当選する確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞部40の作動契機(特別入賞部40へのパチンコ球の入賞契機)の発生割合を高くすることができる。以下の説明では、第1特典遊技状態が付与された遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとし、第1特典遊技状態が付与されていない遊技状態を、便宜的に「非確変状態」というものとする。
また、実施例1のパチンコ機10は、当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(第2の遊技状態)を付与する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、作動口開閉部材112により開閉される前記作動口111へのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない遊技状態と較べて増加する入賞容易状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての作動口111を開放する作動口開閉部材112の開放時間を増やすこと、により作動口111へのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお、普図当り1回についての作動口111を開放する作動口開閉部材112の開放時間を増やすに際しては、作動口開閉部材112の開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また作動口開閉部材112の開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例1では、第2特典遊技状態として上記(1)〜(3)を組み合わせており、以下の説明では、これら(1)〜(3)を組み合わせた状態を便宜的に「変短状態」というものとし、第2特典遊技状態が付与されていない遊技状態を、便宜的に「非変短状態」というものとする。すなわち、実施例1のパチンコ機10には、前記第1位置および当該第1位置よりも作動入球部110にパチンコ球が入球し易くなる第2位置に所定の開閉態様で作動入球部110(作動口開閉部材112)を開閉作動する(作動入球部110を開閉作動可能な)第1の特定遊技状態として非変短状態が設定されると共に、当該非変短状態よりも第2位置となる頻度が高い開閉態様で作動入球部110(作動口開閉部材112が)を開閉作動する第2の特定遊技状態として変短状態が設定されている。
次に、実施例1のパチンコ機10で付与される大当り遊技について説明する。大当り遊技は、特図変動表示の結果として特図表示部50A,50Bに大当りの特図当り図柄が停止表示された後に開始されるよう設定されており、大当り遊技の開始を示すオープニング演出と、オープニング演出終了後に行われる規定ラウンド数(実施例1では5ラウンドまたは15ラウンド)だけラウンド間インターバル時間を挟んで繰り返されるラウンド遊技と、大当り遊技の終了を示すエンディング演出とにより構成されている。前記ラウンド遊技では、発生した大当り遊技の種類に応じた開閉動作で特別入賞部40の特別開閉部材43が開閉動作して、1回のラウンド遊技において特別入賞口41に規定個数(実施例1では9個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで1回のラウンド遊技が終了する。なお、大当り遊技における各ラウンド遊技の間は、所定時間だけ特別開閉部材43が閉鎖状態で保持されるラウンド間インターバル時間が設定されている。
実施例1のパチンコ機10では、図7に示すように、大当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値(特典量)が異なる複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、複数種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。すなわち、大当り図柄(特図)の種類が、大当り遊技の種類に対応する当り種であって、後述するように前記メイン制御CPU60aが複数種類の当り種(特図)の中から1つの当り種(特図)を決定することで、付与される大当り遊技の種類が決定される。なお、大当り判定に当選して大当り遊技が決定されることについて、以後単に大当り遊技に当選するという場合がある。
前記固定始動口32または第1可変始動口127へのパチンコ球の入賞に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例1では、固定始動口31または第1可変始動口127へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、6種類の大当り図柄(図柄A〜図柄F)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機10では、固定始動口31または第1可変始動口127へのパチンコ球の入賞に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、17%の割合で大当り図柄としての図柄Aが選択され、17%の割合で大当り図柄としての図柄Bが選択され、16%の割合で大当り図柄としての図柄Cが選択され、17%の割合で大当り図柄としての図柄Dが選択され、17%の割合で大当り図柄としての図柄Eが選択され、16%の割合で大当り図柄としての図柄Fが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分割合は一例であり、これに限られるものではない。
前記図柄Aに対応した第1の大当り遊技は、第1の大当り遊技の終了後に次の大当り遊技に当選するまで確変状態が継続して付与されると共に、該確変状態が継続する間、第1の変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。すなわち、前記図柄Aに対応した第1の大当り遊技は、第1の大当り遊技の終了後に次の大当り遊技に当選するまでの間、普図当り判定に当選した際に前記作動入球部110の作動口開閉部材112を第1または第2開放パターンP1,P2で動作させる大当り遊技として設定される。
前記図柄Bに対応した第2の大当り遊技は、第2の大当り遊技の終了後に次の大当り遊技に当選するまで確変状態が継続して付与されると共に、該確変状態が継続する間、第2の変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。すなわち、前記図柄Bに対応した第2の大当り遊技は、第2の大当り遊技の終了後に次の大当り遊技に当選するまでの間、普図当り判定に当選した際に前記作動入球部110の作動口開閉部材112を第1または第2開放パターンP1,P2で動作させる大当り遊技として設定される。
前記図柄Cに対応した第3の大当り遊技は、第3の大当り遊技の終了後に次の大当り遊技に当選するまで確変状態が継続して付与されると共に、該確変状態が継続する間、第3の変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。すなわち、前記図柄Cに対応した第3の大当り遊技は、第3の大当り遊技の終了後に次の大当り遊技に当選するまでの間、普図当り判定に当選した際に前記作動入球部110の作動口開閉部材112を第1または第2開放パターンP1,P2で動作させる大当り遊技として設定される。
前記図柄Dに対応した第4の大当り遊技は、第4の大当り遊技の終了後に確変状態を付与しない大当り遊技として設定されている。また、第4の大当り遊技は、第4の大当り遊技の終了後に、100回の図柄変動演出(特図変動表示)が実行されるまでの間、継続して第1の変短状態が付与されるよう設定されて、第4の大当り遊技の終了後に普図当り判定に当選した際に、前記作動入球部110の作動口開閉部材112を第1または第2開放パターンP1,P2で動作させる大当り遊技として設定される。
前記図柄Eに対応した第5の大当り遊技は、第5の大当り遊技の終了後に確変状態を付与しない大当り遊技として設定されている。また、第5の大当り遊技は、第5の大当り遊技の終了後に、100回の図柄変動演出(特図変動表示)が実行されるまでの間、継続して第2の変短状態が付与されるよう設定されて、第5の大当り遊技の終了後に普図当り判定に当選した際に、前記作動入球部110の作動口開閉部材112を第1または第2開放パターンP1,P2で動作させる大当り遊技として設定される。
前記図柄Fに対応した第6の大当り遊技は、第6の大当り遊技の終了後に確変状態を付与しない大当り遊技として設定されている。また、第6の大当り遊技は、第6の大当り遊技の終了後に、100回の図柄変動演出(特図変動表示)が実行されるまでの間、継続して第3の変短状態が付与されるよう設定されて、第6の大当り遊技の終了後に普図当り判定に当選した際に、前記作動入球部110の作動口開閉部材112を第1または第2開放パターンP1,P2で動作させる大当り遊技として設定される。
前記第2可変始動口132へのパチンコ球の入賞に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、第2可変始動口132へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、2種類の大当り図柄(図柄g〜図柄h)の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定される。更に、実施例のパチンコ機10では、50%の割合で大当り図柄としての図柄gが選択され、50%の割合で大当り図柄としての図柄hが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分割合は一例であり、これに限られるものではない。
前記図柄gに対応した第7の大当り遊技は、第7の大当り遊技の終了後に次の大当り遊技に当選するまで確変状態が継続して付与されると共に、該確変状態が継続する間、第1の変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。すなわち、図柄gに対応した第7の大当り遊技は、第7の大当り遊技の終了後に次の大当り遊技に当選するまでの間、普図当り判定に当選した際に前記作動入球部110の作動口開閉部材112を第1または第2開放パターンP1,P2で動作させる大当り遊技として設定される。
前記図柄hに対応した第8の大当り遊技は、第8の大当り遊技の終了後に確変状態を付与しない大当り遊技として設定されている。また、第8の大当り遊技は、第8の大当り遊技の終了後に、100回の図柄変動演出(特図変動表示)が実行されるまでの間、継続して第1の変短状態が付与されるよう設定されて、第8の大当り遊技の終了後に普図当り判定に当選した際に、前記作動入球部110の作動口開閉部材112を第1または第2開放パターンP1,P2で動作させる大当り遊技として設定される。
次に、前記始動ゲート部34をパチンコ球が通過することを契機として開放作動が許容される前記可変始動部125,130の開閉制御について説明する。
前記メイン制御ROM60bには、振分部材121を第1振分位置および第2振分位置に変位させるタイミングを定めると共に、当該第1振分位置および第2振分位置で振分部材121を保持する時間(振分時間)を定めた振分動作パターンが設定されている。そして、普図当り判定が当りの判定結果となることを契機として、振分動作パターンに定められたタイミングおよび振分時間で振分部材121を第1振分位置および第2振分位置に変位するよう前記メイン制御CPU60aが第2ソレノイド122を駆動制御するよう構成されている。ここで、前記振分動作パターンは、メイン制御ROM60bに1種類だけ設定されており、普図当り判定が当りの判定結果となることを契機として一定の態様で振分部材121が第1振分位置および第2振分位置に変位するようになっている。
次に、前記始動ゲート部34をパチンコ球が通過することを契機とした作動入球部110の開放作動について説明する。
前記メイン制御ROM60bには、前記作動入球部110の作動口開閉部材112を第1位置および第2位置に変位させるタイミングを定めると共に、当該第1位置および第2位置で作動口開閉部材112を保持する時間(開放時間)を定めた開放パターンP1〜P2が設定されている。そして、普図当り判定が当りの判定結果となることを契機として、開放パターンP1〜P2に定められたタイミングおよび開放時間で作動口開閉部材112を第1位置および第2位置に変位するよう前記メイン制御CPU60aが第1ソレノイド113を駆動制御するよう構成されている。すなわち、前記メイン制御CPU60aが開放パターンP1〜P2に基づいて第1ソレノイド113を駆動制御することで、前記作動口開閉部材112が第1位置から第2位置に変位して作動口111へのパチンコ球の入球を許容する開放作動と、第2位置から第1位置に変位して作動口111への入球を規制する閉鎖作動とを行うようになっている。
ここで、実施例1のパチンコ機10では、前記作動口開閉部材112の作動態様が異なる複数の開放パターンP1〜P2が設定されており、普図当り判定で普図当りの判定結果(すなわち開放作動を許容する判定結果)となることを契機として複数の開放パターンP1〜P2の中から1つの開放パターンをメイン制御CPU60aが決定し、その決定された開放パターンP1〜P2に基づいて前記作動入球部110の作動口開閉部材112を開閉作動するよう構成される。なお、実施例1では、メイン制御CPU60aが決定可能な開放パターンとして2種類の開放パターンが設定されており、以下の説明において、第1開放パターンP1、第2開放パターンP2として区別する場合がある。すなわち、実施例1のメイン制御CPU60aは、普図当り判定の判定が普図当りとなる判定結果の場合に、1回の普図当りに伴う作動口開閉部材112の作動態様を定めた複数の開放パターンから開放パターンを決定する開放パターン決定手段としての機能を備えている。
前記第1開放パターンP1は、前記振分部材121の動作タイミングとの関係で、作動入球部110の作動口111に入球して分岐領域まで移動したパチンコ球が第1分岐通路116へ振り分けられるように作動口開閉部材112を作動させるよう第1ソレノイド113の動作タイミングが定められている。すなわち、第1開放パターンP1に基づいて作動入球部110の作動口開閉部材112が作動する際に、作動口111に入球したパチンコ球が前記第1可変始動部125の第1作動部材138を作動して第1始動口開閉部材126を開放作動するよう構成される。すなわち、第1開放パターンP1に基づいて作動口開閉部材112が作動される状態では、第1可変始動部125の開放が許容されて、固定始動部31または第1可変始動部125への入賞によって第1特図変動表示の始動条件(特図当り判定条件)が成立するようになっている。言い替えると、第1開放パターンP1に基づいて作動口開閉部材112が作動される状態では、第2可変始動部130が開放せず、第2特図変動表示の始動条件(特図当り判定条件)は、第1開放パターンP1に基づいて作動口開閉部材112が作動される状態では成立しないようになっている。
前記第2開放パターンP2は、前記振分部材121の動作タイミングとの関係で、作動入球部110の作動口111に入球して分岐領域まで移動したパチンコ球が第2分岐通路117へ振り分けられるように作動口開閉部材112を作動させるよう第1ソレノイド113の動作タイミングが定められている。すなわち、第2開放パターンP2に基づいて作動入球部110の作動口開閉部材112が作動する際に、作動口111に入球したパチンコ球が前記第2可変始動部130の第1作動部材138を作動して第2始動口開閉部材131を開放作動するよう構成される。すなわち、第2開放パターンP2に基づいて作動口開閉部材112が作動される状態では、第2可変始動部130の開放が許容されて、該第2可変始動部130への入賞によって第2特図変動表示の始動条件(特図当り判定条件)が成立するようになっている。言い替えると、第2開放パターンP2に基づいて作動口開閉部材112が作動される状態では、第1可変始動部125が開放せず、第1特図変動表示の始動条件(特図当り判定条件)は、第2開放パターンP2に基づいて作動口開閉部材112が作動される状態では、前記固定始動部31への入賞によってのみ第1特図変動表示の始動条件(特図当り判定条件)が成立するようになっている。このように、実施例1のパチンコ機10では、第1開放パターンP1により作動口開閉部材112を開閉作動することで、前記第1可変始動部125の第1始動口開閉部材126の開放作動が許容され、第2開放パターンP2により作動口開閉部材112を開閉作動することで、前記第2可変始動部130の第2始動口開閉部材131の開放作動が許容されるよう構成されている。
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例1のパチンコ機10には、図4に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御するメイン制御基板60(メイン制御手段)と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御するサブ制御基板(サブ制御手段)とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板に出力されるようになっている。
前記メイン制御基板60は、図4に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記固定始動検出センサ75、第1可変始動検出センサ77、第2可変始動検出センサ78、特別入賞検出センサ79、ゲートセンサ76等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、第1および第2特図表示部50A,50B、普図表示部55等の各表示部が接続されて、各センサの検出を契機としてメイン制御CPU60aで実行された制御処理に基づいて、各表示部の表示制御が実行されるようになっている。また、メイン制御CPU(開放制御手段)60aには、前記作動入球部110の第1ソレノイド113、通路振分部120の第2ソレノイド122および特別入賞部40に設けられた特別入賞ソレノイド42が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイドの駆動制御が行われるようになっている。
メイン制御CPU60aは、始動部(固定始動部31または可変始動部125,130へパチンコ球が入賞したこと(より具体的には始動検出センサ(固定始動検出センサ75、可変始動検出センサ77,78)がパチンコ球を検出したこと)を契機として入賞情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aが始動検出センサ75,77,78の検出を契機として取得する乱数としては、特図当り判定用乱数、特図決定用乱数、演出実行判定用乱数(リーチ判定用乱数)、特図変動パターン決定用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの乱数値を所定の周期(実施例1では4ミリ秒)で更新し、更新後の乱数値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、何れかの始動検出センサ75,77,78の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じて乱数が取得されるようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
一方、前記メイン制御ROM60bには、特図変動表示(図柄変動演出)の結果、大当りを発生させることを示す大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、前記特図当り判定用乱数を用いて大当りか否かの判定(大当り判定)で用いる判定値であり、特図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、大当り判定値は、特図当り判定を行う時点で前述した確変状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、確変状態のときに設定される大当り判定値の数(実施例1では、大当りの当選確率が1/39.00となる数)は、非確変状態の場合に設定される大当り判定値の数(実施例1では、大当りの当選確率が1/319.69となる数)よりも多く設定されている。すなわち、確変状態における大当り判定値の設定数を多くすることで、大当りが発生し易くなっている。
メイン制御ROM60bには、複数種類の特図変動パターンが記憶されている。前記特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから飾図が確定停止表示されるまでの間に実行される演出内容(図柄変動演出の表示内容、発光演出態様、音声演出態様)の基本的なベースとなる内容を特定するものである。また、特図変動パターンは、第1特図変動表示または第2特図変動表示が開始してから特図1または特図2が確定停止表示されるまでの変動時間(図柄変動演出および特図変動表示の時間)を特定している。
メイン制御CPU60aは、始動ゲート部34をパチンコ球が通過したこと(具体的にはゲートセンサ76がパチンコ球を検出したこと)を契機として開放判定情報としての各種乱数を取得するよう設定されている。ここで、メイン制御CPU60aがゲートセンサ76の検出を契機に取得する乱数としては、普図当り判定用乱数、普図変動パターン決定用乱数等の各種乱数が設定されている。そして、メイン制御CPU60aがこれらの乱数値を所定の周期(実施例1では4ミリ秒)で更新し、更新後の乱数値をメイン制御RAM60cに一時的に記憶して更新前の値を書き換えることにより、ゲートセンサ76の検出信号がメイン制御CPU60aに入力されたタイミングに応じて、メイン制御RAM60cに一時的に記憶されている開放判定情報を同じタイミングで前記メイン制御CPU60aが取得するようになっている。また、メイン制御CPU60aは、時間を計測するタイマ更新処理を実行する。メイン制御RAM60cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種情報(乱数値、タイマ値、フラグなど)が記憶(設定)されるようになっている。
実施例1では、異なる普図変動時間を定めた複数種類の普図変動パターンがメイン制御ROM60bに設定されており、始動ゲート部34をパチンコ球が通過した際に(より具体的にはゲートセンサ76がパチンコ球を検出した際に)取得される普図変動パターン決定用乱数に基づいて、メイン制御CPU60aが普図変動時間を決定するようになっている。実施例1では、第1の普図変動時間(実施例1では5000ミリ秒)に設定された第1の普図変動パターン、第2の普図変動時間(実施例1では1400ミリ秒)に設定された第2の普図変動パターンが設定されている。
次に、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aが制御プログラムに基づき実行する処理について説明する。メイン制御CPU60aは、パチンコ機10への電源投入に伴いセキュリティーチェック等の初期設定処理を実行した後に、パチンコ機10での遊技が可能な状態に移行する。この状態では、通常処理を所定の制御周期(4ミリ秒毎)に実行するようになっている。ここで、メイン制御CPU60aが実行する通常処理では、各種乱数を更新する乱数更新処理や、時間を計測するタイマ更新処理や、各種のコマンドを入出力するコマンド入出力処理や、遊技情報表示部Mでの表示内容に関する処理、フラグの設定処理、当り遊技の実行に関する処理等を実行すると共に、始動部への入賞に関する特図入力処理や、特図当り判定に関する特図開始処理を実行するようになっている。以下、特図入力処理および特図開始処理について具体的に説明する。
特図入力処理では、図9に示すように、固定始動部31(固定始動口32)または第1可変始動部125(第1可変始動口127)にパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップA11)。すなわち、ステップA11においてメイン制御CPU60aは、固定始動部31または第1可変始動部125に対応する固定始動検出センサ75または第1可変始動検出センサ77がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ステップA11の判定結果が否定の場合には、ステップA15に移行する。ステップA11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第1特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA12)。ステップA12の判定結果が否定(すなわち第1特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、ステップA15に移行する。
次に、特図開始処理について図10に基づき説明する。メイン制御CPU60aは、特図開始処理を所定の制御周期(実施例1では4ミリ秒)毎に実行している。特図開始処理では、メイン制御CPU60aは、特図表示部50A,50Bおよび図柄表示装置17において特図1または特図2が変動表示中であるか、または当り遊技中であるか否かを判定する(ステップB11)。そして、ステップB11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、特図開始処理を終了する。一方、ステップB11の判定結果が否定の場合には、第2特図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップB12)、第2特図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップB13)。ステップB13の判定結果が否定の場合には(第2特図始動保留情報の保留数=0の場合には)、メイン制御CPU60aは、ステップB16の処理に移行する。またメイン制御CPU60aは、ステップB13の判定結果が肯定の場合には(第2特図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される特図変動処理フラグに第2特図変動演出を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが第2特図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップB14)、保留数に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている当該第2特図始動保留情報(特図当り判定用乱数の値、特図決定用乱数の値、演出実行判定用乱数の値および特図変動パターン決定用乱数等の各種乱数の値)をメイン制御CPU60aが取得する(ステップB15)。
また、メイン制御CPU60aが実行する通常処理では、始動ゲート部34への入賞に関する普図入力処理や、普図当り判定に関する普図開始処理を実行するようになっている。以下、普図入力処理および普図開始処理について具体的に説明する。
普図入力処理では、図13に示すように、始動ゲート部34をパチンコ球が通過したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップF11)。すなわち、ステップF11においてメイン制御CPU60aは、始動ゲート部34に対応するゲートセンサ76がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そしてステップF11の判定結果が否定の場合には、普図入力処理を終了する。ステップF11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている普図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップF12)。ステップF12の判定結果が否定(すなわち普図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、普図入力処理を終了する。
次に、普図開始処理について図14に基づき説明する。メイン制御CPU60aは、普図開始処理を所定の周期(実施例1では4ミリ秒)毎に実行している。普図開始処理では、メイン制御CPU60aは、普図表示部55において普図が変動表示中であるか、または普図当り中であるか否かを判定する(ステップG11)。そして、ステップG11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、普図開始処理を終了する。一方、ステップG11の判定結果が否定の場合には、普図始動保留情報の保留数を読み出し(ステップG12)、普図始動保留情報の保留数が「0」よりも大きいか否かを判定する(ステップG13)。ステップG13の判定結果が否定の場合には(普図始動保留情報の保留数=0の場合には)、メイン制御CPU60aは、普図開始処理を終了する。またメイン制御CPU60aは、ステップG13の判定結果が肯定の場合には(普図始動保留情報の保留数>0)の場合には、メイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶される普図変動処理フラグに普図変動演出を実行することを示す値「1」を設定する。次いで、メイン制御CPU60aが普図始動保留情報の保留数を1減算して(ステップG14)、当該普図始動保留情報の保留数に対応付けられたメイン制御RAM60cの所定の記憶領域に記憶されている普図当り判定用乱数の値、普図変動パターン決定用乱数をメイン制御CPU60aが取得する(ステップG15)。
前記始動ゲート部34への入球を契機として行われる開放パターンP1〜P2の抽選について説明する。前記メイン制御基板60では、始動ゲート部34をパチンコ球が通過したこと(具体的にはゲートセンサ76がパチンコ球を検出したこと)を契機として実行された開放判定で作動入球部110を開放する判定結果となった場合に、当該ゲートセンサ76がパチンコ球を検出したときの遊技状態に応じた選択割合で、前記第1開放パターンP1および第2開放パターンP2の何れかを決定する抽選を行う。
前記演出制御基板65には、演出制御CPU65aが備えられている。該演出制御CPU65aには、図4に示す如く、演出制御ROM65bおよび演出制御RAM65cが接続されている。また、演出制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
次に、演出制御基板65の演出制御CPU65aが制御プログラムに基づき実行する処理について説明する。演出制御CPU65aは、パチンコ機10への電源投入に伴いセキュリティーチェック等の初期設定処理を実行した後に、パチンコ機10での遊技が可能な状態に移行する。この状態では、通常処理を所定の制御周期(4ミリ秒毎)に実行するようになっている。ここで、演出制御CPU65aが実行する通常処理では、演出制御用の各種乱数を更新する乱数更新処理や、時間を計測するタイマ更新処理や、各種のコマンドを入出力するコマンド入出力処理や、図柄変動時の演出実行に関する処理、フラグの設定処理、当り遊技時の演出実行に関する処理等を実行する。
次に、演出制御基板65で実行される処理について説明する。演出制御基板65では、前記メイン制御基板60から出力された特図変動の開始を指示する制御コマンド(特図変動パターン指定コマンド)が入力された際に、図柄変動演出の変動開始に関わる処理が行われる。具体的に、演出制御基板65の演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70、発光制御基板72や音制御基板73等に出力する。すなわち、演出制御CPU65aは、決定された変動パターンに基づいた図柄変動演出を実行させる演出実行制御手段として機能する。
表示制御基板70には、表示制御CPU70aが備えられている。該表示制御CPU70aには、表示制御ROM70bおよび表示制御RAM70cが接続されている。また、表示制御基板70(表示制御CPU70a)には、図柄表示装置17が接続されている。表示制御ROM70bには、図柄表示装置17の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM70bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM70cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
次に、実施例1に係るパチンコ機10の作用について説明する。
また、遊技者は非示唆演出によっては有利な大当り遊技が付与される可能性が高いのか低いのかが分からないので、有利な大当り遊技が付与された場合には遊技者に大きな喜びを与えることができる。
実施例2では、前記固定始動口31または第1可変始動口127へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、2種類の特図当り図柄(図柄I〜図柄J)の中から1つの特図当り図柄を決定する。また、実施例2のパチンコ機10では、固定始動口31または第1可変始動口127へのパチンコ球の入賞に基づく特図当り判定が当りの判定結果の場合に、20%の割合で特図当り図柄としての図柄Iが選択され、80%の割合で特図当り図柄としての図柄Jが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した特図当り図柄の振分割合は一例であり、これに限られるものではない。
前記図柄Iに対応した第9の大当り遊技は、第9の大当り遊技の終了後に次の大当り遊技に当選するまで確変状態が継続して付与されると共に、該確変状態が継続する間、第4の変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。すなわち、前記図柄Iに対応した第9の大当り遊技は、第9の大当り遊技の終了後に次の大当り遊技に当選するまでの間、普図当り判定に当選した際に前記作動入球部110の作動口開閉部材112を第2開放パターンP2で動作させる大当り遊技として設定される。また、前記第9の大当り遊技は、規定ラウンド数が「16回」に設定されたラウンド大当り遊技である。この第9の大当り遊技では、1ラウンド目〜16ラウンド目のラウンド遊技は、ラウンド遊技の開始から終了まで継続して特別入賞口41を開放する長時間開放動作を特別開閉部材43に行わせるよう設定されている。そして、第9の大当り遊技では、全てのラウンド遊技において特別入賞部40の特別開閉部材43を長時間開放動作させることで、1ラウンド目〜16ラウンド目のラウンド遊技におけるパチンコ球の入賞により1218個前後の賞球を獲得し得るようになっている。
前記図柄Jに対応した第10の大当り遊技は、第10の大当り遊技の終了後に次の大当り遊技に当選するまで確変状態が継続して付与されると共に、該確変状態が継続する間、第5の変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。すなわち、前記図柄Jに対応した第10の大当り遊技は、第10の大当り遊技の終了後に次の大当り遊技に当選するまでの間、普図当り判定に当選した際に前記作動入球部110の作動口開閉部材112を第1開放パターンP1で動作させる大当り遊技として設定される。また、前記第10の大当り遊技は、規定ラウンド数が「4回」に設定されたラウンド大当り遊技である。この第10の大当り遊技では、1ラウンド目〜4ラウンド目のラウンド遊技は、ラウンド遊技の開始から終了まで継続して特別入賞口41を開放する長時間開放動作を特別開閉部材43に行わせるよう設定されている。そして、第10の大当り遊技では、全てのラウンド遊技において特別入賞部40の特別開閉部材43を長時間開放動作させることで、1ラウンド目〜4ラウンド目のラウンド遊技におけるパチンコ球の入賞により304個前後の賞球を獲得し得るようになっている。
また、実施例2では、前記第2可変始動口132へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、1種類の特図当り図柄(図柄k)を決定するよう設定される。すなわち、実施例2のパチンコ機では、第2可変始動口132へのパチンコ球の入賞に基づく特図当り判定の判定結果が肯定判定(当りの判定結果)の場合には、100%の割合で特図当り図柄としての図柄kが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。
前記図柄kに対応した第11の大当り遊技は、第11の大当り遊技の終了後に次の大当り遊技に当選するまで確変状態が継続して付与されると共に、該確変状態が継続する間、第4の変短状態が付与される大当り遊技として設定されている。すなわち、前記図柄kに対応した第11の大当り遊技は、当該第11の大当り遊技の終了後に次の大当り遊技に当選するまでの間、普図当り判定に当選した際に前記作動入球部110の作動口開閉部材112を第2開放パターンP2で動作させる大当り遊技として設定される。また、前記第11の大当り遊技は、規定ラウンド数が「16回」に設定されたラウンド大当り遊技である。この第11の大当り遊技では、1ラウンド目〜16ラウンド目のラウンド遊技は、ラウンド遊技の開始から終了まで継続して特別入賞口41を開放する長時間開放動作を特別開閉部材43に行わせるよう設定されている。そして、第11の大当り遊技では、全てのラウンド遊技において特別入賞部40の特別開閉部材43を長時間開放動作させることで、1ラウンド目〜16ラウンド目のラウンド遊技におけるパチンコ球の入賞により1218個前後の賞球を獲得し得るようになっている。
実施例2のパチンコ機は、非確変状態において、特図当り判定が当りの判定結果であると判定したメイン制御CPU60aが大当り遊技として前記確変大当り遊技(第9,第10の大当り遊技、図柄I,J)を決定した場合に、当該確変大当り遊技の終了後の確変状態において予め設定されたリミット回数(規定値)を上限として確変大当り遊技(高確当り種)が連続して付与される確変大当り回数(確変当り回数)を制限するためのリミッタ機能を備えている。すなわち、リミット回数は、確変状態での特図当り判定で当りと判定された場合に、メイン制御CPU60aが確変大当り遊技(図柄I,J,k)を連続して決定することができる限度(連続回数)を意味する。そして、確変大当り回数は、確変状態で確変大当り遊技が決定されると、その度ごとに1ずつ加算され、その回数がリミット回数に達するまでは、確変状態での大当り遊技として連続して確変大当り遊技(図柄I,J,k)を決定可能である。そして、確変大当り回数がリミット回数に達した場合には、該リミット回数に達した確変大当り遊技の終了後には、強制的に非確変状態(低確率状態)とするよう構成される。また、確変大当り回数がリミット回数に達した場合には、リミット回数がリセットされる(すなわち「0」とされる)。具体的に、実施例2のパチンコ機では、リミット回数は「6回」に設定されている。すなわち、前記非確変状態で確変大当り遊技に当選すると、確変大当り回数は「1回」となり、その後5回の確変大当り遊技に当選する権利が与えられる。そして、確変大当り回数が「6回」(リミット回数)となった場合に、確変大当り回数がリセットされると共に当該6回目の確変大当り遊技の終了後に強制的に非確変状態に移行するよう構成されている。なお、リミッタ機能は、確変大当り回数がリミット回数に達する以前に、特図当り判定が当りの判定結果であると判定したメイン制御CPU60aが大当り遊技として、大当り遊技の終了後の遊技状態を非確変状態(低確率状態)に移行させる非確変大当りを決定した場合には、確変大当り回数がリセットされると共に連続当りセットの権利が消滅する。なお、リミット回数まで確変大当り遊技が連続して付与される連続当りセットについて、実施例ではリミット回数が6回に設定されていることから、以後大当り6回セットという場合がある。
次に、実施例2に係るパチンコ機の作用について説明する。
実施例3では、前記固定始動口31または第1可変始動口127へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、3種類の特図当り図柄(図柄I,J,L)の中から1つの特図当り図柄を決定する。また、実施例3のパチンコ機10では、固定始動口31または第1可変始動口127へのパチンコ球の入賞に基づく特図当り判定が当りの判定結果の場合に、20%の割合で特図当り図柄としての図柄Iが選択され、70%の割合で特図当り図柄としての図柄Jが選択され、10%の割合で特図当り図柄としての図柄Lが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、図柄I,J,Lの選択割合は一例であり、これに限られるものではない。
前記図柄Iに対応した第9の大当り遊技および図柄Jに対応した第10の大当り遊技の構成は前述した通りである。これに対し、前記図柄Lに対応した第12の大当り遊技は、第12の大当り遊技の終了後に確変状態を付与しない大当り遊技として設定されている。すなわち、前記メイン制御CPU60aが決定する図柄Lは、大当り遊技の終了後に遊技状態を低確率状態とする低確当り種であって、実施例3のパチンコ機は、確変大当り回数がリミット回数に達する以前に、特図当り判定が当りの判定結果であると判定したメイン制御CPU60aが図柄L(低確当り種)を決定した場合には、確変大当り回数(リミット用カウンタ140でのカウント値)がリセットされると共に、大当り6回セットの権利が消滅する。
実施例3では、第2可変始動口132へパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、2種類の特図当り図柄(図柄k,m)の中から1つの特図当り図柄を決定する。また、実施例3のパチンコ機10では、第2可変始動口132へのパチンコ球の入賞に基づく特図当り判定が当りの判定結果の場合に、95%の割合で特図当り図柄としての図柄kが選択され、5%の割合で特図当り図柄としての図柄mが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、図柄k,mの選択割合は一例であり、これに限られるものではない。
前記図柄kに対応した第11の大当り遊技の構成は前述した通りである。これに対し、前記図柄mに対応した第13の大当り遊技は、当該第13の大当り遊技の終了後に確変状態を付与しない大当り遊技として設定されている。すなわち、前記メイン制御CPU60aが決定する図柄mは、大当り遊技の終了後に遊技状態を低確率状態とする低確当り種であって、実施例3のパチンコ機は、確変大当り回数がリミット回数に達する以前に、特図当り判定が当りの判定結果であると判定したメイン制御CPU60aが図柄m(低確当り種)を決定した場合には、確変大当り回数(リミット用カウンタ140でのカウント値)がリセットされると共に、大当り6回セットの権利が消滅する。
次に、実施例3に係るパチンコ機の作用について説明する。
次に、実施例3の別実施例について、実施例3と異なる部分についてのみ説明する。この別実施例では、図20に示す如く、前記演出制御基板65に、前記リミット用カウンタ140のカウント値が初期値の状態で決定された最初の高確当り種を含む当り種の決定回数をカウントする演出カウンタ141を備えている。リミット用カウンタ140は、前述したように、前記大当り6回セットが継続中でミリット回数に達する以前に非確変大当り遊技(低確当り種)が決定された場合にはカウント値がリセットされる。これに対し、前記演出カウンタ141は、リミット用カウンタ140のカウント値が初期値の状態で決定された最初の高確当り種を含む当り種の決定回数をカウントし、そのカウント値がリミット回数と同数に達するまでカウントを継続するよう設定される。すなわち、演出カウンタ141は、大当り6回セットの権利が得られた以後は、メイン制御CPU60aが決定した当りの種類(当り種)に関係なくリミット回数に達するまではカウントを継続する。
次に、実施例3の別実施例に係るパチンコ機の作用について、メイン制御CPU60aが図21に示す順で当り種を決定した具体的な場合で説明する。
なお、遊技機としては、前述したものに限らず、種々の変更が可能である。
(1) 開閉部材の開放作動に伴って前記遊技領域を流下する遊技球の入球が容易になる可変入球部として第1の可変入球部(第1可変始動部)および第2の可変入球部(第2可変始動部)を設けるようにしたが、これに限られるものではなく、当該可変入球部を3つ以上備えるようにしてもよい。
(2) 各実施例では、作動口に入球した遊技球を何れかの分岐通路に振り分ける振分手段として、電動式駆動手段の駆動により振分部材が作動する通路振分部を設けたが、これに限られるものではなく、球転動部を転動する遊技球の勢いや転動方向により自然に何れかの分岐通路に振り分けられる構成を採用することもできる。例えば、すり鉢状に形成した球転動部の底面に複数の通孔を形成した所謂クルーンとも称される球転動部を振分手段として採用したり、一定方向に延在すると共に延在方向に離間する複数箇所に球排出部を設けた所謂ステージ状の球転動部を振分手段として採用することも可能であり、その他遊技球の流下方向を複数に振分可能な従来公知の振分手段を採用可能である。
(3) 各実施例では、開閉部材の開放作動により入球口(作動口)が拡大するよう作動入球部を形成して、当該作動入球部に入球した遊技球が第1の可変入球部および第2の可変入球部に振り分けられるよう構成したが、当該作動入球部の開閉部材を省略して入球口(作動口)を常に一定の開口幅で開口するようにしてもよい。すなわち、常には第1の可変入球部および第2の可変入球部の何れにも遊技球を振り分けないように振分部材を構成し、所定の入球部(始動ゲート部)に遊技球が入球することを契機として行われる判定(普図当り判定)の結果に基づいて振分部材を作動することで、作動入球部に入球した遊技球を第1の可変入球部および第2の可変入球部に振り分けるようにすることも可能である。
(5) 実施例1では、所定の入球部(始動ゲート部)に遊技球が入球することを契機として行われる判定(普図当り判定)の結果に基づいて作動開閉部材を第2位置に保持する合計作動時間(開放判定手段が作動入球部の開放作動を許容することを契機とした合計作動時間)を、第1開放パターンP1および第2開放パターンP2において等しくなるよう構成したが、当該合計作動時間を第1開放パターンP1および第2開放パターンP2において異ならせてもよい。
(6) 実施例1では、示唆演出および非示唆演出を実行する演出手段として図柄表示装置を挙げたが、演出手段としては発光装置等のその他の手段を用いたり、複数の手段を組み合わせて用いることができる。例えば、発光装置を演出手段として用いる場合に、第1の作動状態では赤色の発光色で発光し、第2の作動状態および第3の作動状態では青色の発光色で発光するようにすれば、第1の作動状態を示唆し得ると共に、第2の作動状態および第3の作動状態を確定的に示唆しないようにできる。
(7) 実施例1では、第1可変始動部による始動条件の成立を契機として当りの判定結果となる場合にメイン制御CPUが決定可能な当りの種類(大当り遊技の種類)と、第2可変始動部による始動条件の成立を契機として当りの判定結果となる場合にメイン制御CPUが決定可能な当りの種類(大当り遊技の種類)とを異なるようにしたが、両可変始動部による始動条件の成立を契機として当りの判定結果となる場合にメイン制御CPUが決定可能な当りの種類(大当り遊技の種類)を同じとし、各当り(大当り遊技)の決定割合が各可変始動部毎に異なるようにすることができる。また、種類と決定割合との両方を異ならせることもできる。
(8) 実施例2、実施例3または別実施例では、第4の変短状態で普図当り判定に当選した場合は、100%の確率で第2開放パターンが決定され、第5の変短状態で普図当り判定に当選した場合は、100%の確率で第1開放パターンが決定されるようにしたが、実施例1と同様に、変短状態の種類に応じた確率で第1開放パターンまたは第2開放パターンの何れかが決定される構成を採用することで、作動入球部への遊技球の入球に伴って第1の可変入球部(第1可変始動部)が開放作動する頻度および第2の可変入球部(第2可変始動部)が開放作動する頻度が異なるようにしてもよい。
(10) 実施例2では、第2の可変入球部(第2可変始動部)への入球を契機とした当り判定が当りの場合に決定可能な確変大当り遊技(第2特定の当り種)で期待し得る特典量と、第1の可変入球部(第1可変始動部)への入球を契機とした当り判定が当りの場合に決定可能な最も有利な(特典量が最大の)確変大当り遊技(第1特定の当り種)で期待し得る特典量とが同じとなるようにしたが、第2の可変入球部(第2可変始動部)への入球を契機とした当り判定が当りの場合に決定可能な確変大当り遊技(第2特定の当り種)で得られる特典量の方が高くなるように設定してもよい。
(11) 実施例2では、第2の可変入球部(第2可変始動部)への入球を契機とした当り判定が当りの場合に決定可能な確変大当り遊技(高確当り種)の種類を1種類としたが、複数種類の確変大当り遊技(高確当り種)を設定することができる。
(12) 各実施例において特典量は、大当り遊技中に得られる総賞球数(ラウンド数)であるものとして説明したが、大当り遊技の終了後に与えられる特典を含むものであってもよい。すなわち、特典量が異なるとは、大当り遊技中に得られる総賞球数(ラウンド数)が異なるのみでなく、例えば大当り遊技の終了後に与えられる変短状態の付与期間(変短回数)が異なるものも含んでいる。
(14) 実施例3の構成において、特定の低確当り種(図柄m)が決定された場合の当り遊技後に付与される特定作動状態(第4の変短状態)の付与期間(100回の変短回数)が経過した場合に演出手段で実行可能な演出として、連続当りセットが終了したことを確定的に報知するセット終了演出を設定するようにしてもよい。すなわち、連続当りセットが何時終了したのか分からなくなることで、遊技者が不満を抱くのを防ぐことができる。
(15) 別実施例では、演出カウンタのカウント値に対応する対応演出を演出手段で実行するようにしたが、該演出カウンタのカウント値がリミット回数と同数に達するまでは同じ演出を演出手段で実行させ、該演出カウンタのカウント値がリミット回数と同数に達した次に決定された当り種が高確当り種であって場合に、リミット用カウンタのカウント値に対応する対応演出を演出手段で実行させるようにしてもよい。この構成においても、当りの回数が規定値と同数となるまでは、高確当り種が連続しているのかいないのかを分かり難くすると共に、当りの回数が規定値と同数に達した後には、高確当り種が再び連続していたことを報知し得るので驚きを与えて興趣を向上し得る。
(16) 各実施例では、確変状態を付与する付与しないを、始動入賞部への入賞(始動検出センサによる球検出)を契機とした当り判定により決定された大当り遊技の種類(図柄の種類)によって一義的に決定されるよう構成したが、特別入賞部に特定領域を設け、該特定領域に遊技球が入球したことを特定領域入球検出センサが検出することで、大当り遊技の終了後に確変状態を付与する構成を採用し得る。
(17) 各実施例で説明した各種の確率等は一例であって、任意に設定し得ることは勿論である。
(19) また、演出制御手段(演出制御CPU)が備える機能の全部または一部を、表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段(表示制御CPU)が備える機能の全部または一部を演出制御手段(演出制御CPU)が備えるようにしてもよい。そして、演出制御手段(演出制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、演出制御基板および表示制御基板の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が兼用するようにしてもよい。また、発光制御を行う発光制御手段や音出力制御を行う音制御手段に関しても同様に、演出制御手段が兼用することができる。
(20) 演出用の図柄(飾図)を表示する図柄表示手段(図柄表示装置)とは独立して、特図を表示する特図表示手段(特図表示部)を設けるようにしたが、これに限られるものではない。例えば、図柄表示手段において飾図および特図の両方を表示するようにしてもよい。また飾図と特図とを共用して、図柄表示手段に表示するようにしてもよい。
(21) 各実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。
21 遊技領域
60a メイン制御CPU(当り種決定手段)
110 作動入球部
125 第1可変始動部(第1の可変入球部)
126 第1始動口開閉部材(第1の開閉部材)
130 第2可変始動部(第2の可変入球部)
131 第2始動口開閉部材(第2の開閉部材)
138 第1作動部材(作動部)
139 第2作動部材(作動部)
Claims (1)
- 始動条件の成立を契機として行われる当り判定が当りの判定結果となることで、遊技者に有利な当り遊技を生起させると共に、当り遊技の終了後に、当り判定の判定結果が肯定となる確率が低確率に設定された低確率状態および当り判定の判定結果が肯定となる確率が低確率状態より高い高確率に設定された高確率状態の何れかで当り判定が行われるよう構成された遊技機において、
複数種類の演出を実行可能な演出手段と、
遊技球が入球可能な作動入球部と、
第1の開閉部材の開放作動に伴って遊技領域を流下する遊技球の入球が容易になる第1の可変入球部と、
第2の開閉部材の開放作動に伴って遊技領域を流下する遊技球の入球が容易になる第2の可変入球部と、
前記当り判定が当りの判定結果となる場合に、当りの種類を特典量が異なる複数の当り種から決定する当り種決定手段とを備え、
前記第1の可変入球部または前記第2の可変入球部への遊技球の入球を契機として前記始動条件が成立するよう構成され、
前記第1の可変入球部および第2の可変入球部の夫々は、遊技球の接触に伴って対応する開閉部材を開放作動させる作動部を備え、前記作動入球部に入球した遊技球が当該第1の可変入球部および第2の可変入球部の何れかに対応する作動部に接触するよう構成され、
前記当り種として、当り遊技の終了後に前記高確率状態となる高確当り種を含むと共に、当り遊技の終了後の遊技状態を、前記作動入球部への遊技球の入球に伴って前記第1の可変入球部の第1の開閉部材が開放作動する頻度および前記第2の可変入球部の第2の開閉部材が開放作動する頻度が異なる遊技状態とする複数種類が設定され、
前記高確当り種が連続して決定される回数のカウント値が予め設定された規定値に達した場合は、当該規定値となった高確当り種に基づく当り遊技の終了後には前記低確率状態とするよう構成され、
前記高確当り種には特定の当り種が含まれ、前記当り種決定手段が特定の当り種を決定した場合は、該特定の当り種が決定されてから前記規定値に達するまでは、特定の当り種で付与される特典量以上の特典量が期待できる当り種を前記当り種決定手段が決定するよう構成され、
前記遊技状態として、前記作動入球部に入球した遊技球により前記第1の可変入球部の第1の開閉部材よりも前記第2の可変入球部の第2の開閉部材が開放作動される頻度が高くなる第1の作動状態と、前記作動入球部に入球した遊技球により前記第2の可変入球部の第2の開閉部材が開放作動される頻度が前記第1の作動状態よりも低くなる第2の作動状態と、前記作動入球部に入球した遊技球により前記第2の可変入球部の第2の開閉部材が開放作動される頻度が前記第2の作動状態よりも低くなる第3の作動状態とが少なくとも設定され、
前記当り種で特定される当りの種類は、当り遊技の遊了後の遊技状態を、前記第1の作動状態とする第1種当り、前記第2の作動状態とする第2種当りおよび前記第3の作動状態とする第3種当りを含み、
前記当り判定が当りの判定結果となる場合に前記当り種決定手段は、前記第1の可変入球部での始動条件の成立の場合より第2の可変入球部での始動条件の成立の場合の方が有利な当りの種類を特定する当り種を決定し易く設定され、
前記演出手段は、前記第2の作動状態および第3の作動状態では、当該第2の作動状態および第3の作動状態であることを示唆しない非示唆演出を実行可能に構成された
ことを特徴とする遊技機。
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