JP2018023862A - 遊技機 - Google Patents
遊技機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2018023862A JP2018023862A JP2017220168A JP2017220168A JP2018023862A JP 2018023862 A JP2018023862 A JP 2018023862A JP 2017220168 A JP2017220168 A JP 2017220168A JP 2017220168 A JP2017220168 A JP 2017220168A JP 2018023862 A JP2018023862 A JP 2018023862A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- effect
- game
- special
- symbol
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Pinball Game Machines (AREA)
- Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)
Abstract
【解決手段】当り遊技における最終のラウンド遊技の終了時に、演出制御基板の演出制御CPUは、メイン制御基板のメイン制御CPUからから送信される最終閉鎖コマンドの受信を契機として、初期位置から移動位置に向けた姿勢変位を開始するよう可動体を制御する。また、演出制御CPUは、可動体に配設された演出表示装置において、エンディング演出を開始するよう制御する。これにより、最終のラウンド遊技の終了と同時に、動作を開始した可動体により姿勢変位する演出表示装置においてエンディング演出を表示し得るので、遊技の興趣の向上が図られる。
【選択図】図9
Description
主制御手段(60)から送信される各種指示情報に基づいて遊技演出の制御を行う演出制御手段(65)と、所定の開始条件の成立を契機として当り判定を実行する当り判定手段(60)と、前記当り判定手段(60)の判定結果に応じて当り遊技を付与可能な当り付与手段(60)と、前記演出制御手段(65)の制御に基づいて各種演出が実行される演出表示手段(82)と、前記演出制御手段(82)の制御に基づいて第1演出位置および第2演出位置の間を姿勢変位する可動演出手段(81)とを備えた遊技機において、
前記当り遊技には、特別入賞手段(33,36)の特別入賞口(33a,36a)を開放させるラウンド遊技が設定されていると共に、最終のラウンド遊技の実行後に、当該当り遊技が終了することを報知するエンディング演出が設定されており、
前記当り遊技には、前記最終のラウンド遊技の終了後に、当り遊技の種類に関わらず一定の時間に設定されたエンディング演出前インターバル時間(IT)が設定され、
前記当り遊技におけるラウンド遊技の開始時に、前記主制御手段(60)の制御に基づいて前記特別入賞口(33a,36a)が開放されると共に、該主制御手段(60)から前記演出制御手段(65)に開放指示情報が送信され、
前記演出制御手段(65)は、前記当り遊技における最終のラウンド遊技の終了を契機として、前記第1演出位置から第2演出位置に向けた姿勢変位を開始するよう前記可動演出手段(81)を制御し、また前記エンディング演出を開始するよう前記演出表示手段(82)を制御し、
前記エンディング演出中の所定のタイミングまたは該エンディング演出の終了タイミングで、前記演出制御手段(65)が前記可動演出手段(81)を前記第2演出位置に停止するよう制御することを要旨とする。
また、エンディング演出が終了したタイミングで、可動演出手段が第2演出位置に停止するので、可動演出手段の姿勢変位とエンディング演出とを連動させた演出を行うことができる。
主制御手段(60)から送信される各種指示情報に基づいて遊技演出の制御を行う演出制御手段(65)と、所定の開始条件の成立を契機として当り判定を実行する当り判定手段(60)と、前記当り判定手段(60)の判定結果に応じて当り遊技を付与可能な当り付与手段(60)と、前記演出制御手段(65)の制御に基づいて各種演出が実行される演出表示手段(82)と、前記演出制御手段(82)の制御に基づいて第1演出位置および第2演出位置の間を姿勢変位する可動演出手段(81)とを備えた遊技機において、
前記当り遊技には、特別入賞手段(33,36)の特別入賞口(33a,36a)を開放させるラウンド遊技が設定されていると共に、最終のラウンド遊技の実行後に、当該当り遊技が終了することを報知するエンディング演出が設定されており、
前記エンディング演出のエンディング期間は、当り遊技の決定時の遊技状態または当り遊技の種類に応じて異なるよう設定され、
前記当り遊技におけるラウンド遊技の開始時に、前記主制御手段(60)の制御に基づいて前記特別入賞口(33a,36a)が開放されると共に、該主制御手段(60)から前記演出制御手段(65)に開放指示情報が送信され、
前記演出制御手段(65)は、前記当り遊技における最終のラウンド遊技の終了を契機として、前記第1演出位置から第2演出位置に向けた姿勢変位を開始するよう前記可動演出手段(81)を制御し、また前記エンディング演出を開始するよう前記演出表示手段(82)を制御し、
前記エンディング演出中の所定のタイミングまたは該エンディング演出の終了タイミングで、前記演出制御手段(65)が前記可動演出手段(81)を前記第2演出位置に停止するよう制御することを要旨とする。
また、エンディング演出が終了したタイミングで、可動演出手段が第2演出位置に停止するので、可動演出手段の姿勢変位とエンディング演出とを連動させた演出を行うことができる。
実施例に係るパチンコ機10は、図1に示すように、矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に固定される固定枠としての外枠11の開口前面側に、後述する遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組付けられると共に、遊技盤20の後側に、図柄を変動表示可能な図柄表示装置(表示装置)17が着脱し得るよう配設されている(図2参照)。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視可能に保護する透明板13aで前後に開口する窓部13bを覆うよう構成された装飾枠としての前枠13が開閉可能に組付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。
前記遊技盤20は、アクリルやポリカーボネート等の合成樹脂材等からなる透明な平板状の板部材であって、該遊技盤20の裏側に、前記図柄表示装置17や各種の可動演出装置や発光演出装置等が配設される設置部材(図示せず)が配設されている。設置部材は、前記遊技盤20の外郭形状より僅かに小さい形状に形成された略矩形状の背面板と、該背面板の外周縁部から前方に突出する画壁部とから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部の開口前端部を遊技盤20の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤20と設置部材とがネジ止め固定される。そして、前記設置部材において前記遊技盤20との間に画成される空間に、動作および発光により演出を行う可動演出装置80が設置されて、設置部材を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている。また、前記可動演出装置80に前記図柄表示装置17が配設されて、該図柄表示装置17の表示部17aが、後述する枠状装飾体25の開口部25aを介して遊技盤20の前側に臨むよう構成される。なお、遊技盤20は、木材板の表面に各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート等を貼付けて装飾したものであってもよい。
前記枠状装飾体25は、前記第1装着口の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部(図示せず)と、該枠状基部に設けられて前記遊技盤20の前面より前方に突出し、前記遊技領域49と図柄表示装置17の表示部17aを区切る庇状部25bと、該庇状部25bの後縁から外方に延出する薄板状の台板部25cとを備える(図2参照)。そして、前記枠状基部を第1装着口に挿入すると共に台板部25cを遊技盤20の前面に当接した状態で、該台板部25cをネジ等の固定手段で遊技盤20に固定することで、枠状装飾体25が遊技盤20に取り付けられて、該枠状装飾体25の外側、具体的には庇状部25bと案内レール21との間にパチンコ球が流下する遊技領域49(第1および第2球流下経路49a,49b)が画成されるようになっている。なお、枠状装飾体25を遊技盤20に取り付けた状態で、庇状部25bの後端縁から外方に延出する台板部25cが遊技盤20の前面に沿って延在して、該台板部25cの前側をパチンコ球が通り得るようになっている。
前記複合始動入賞装置26に設けられた前記第1始動入賞部27の第1始動入賞口27aは、遊技領域49内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、該第1始動入賞口27aは、前記遊技領域49を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成される。また、第1始動入賞部27は、前記第1始動入賞口27aに入賞したパチンコ球を検出する入賞検出手段としての第1始動入賞検出センサ31を備えている。第1始動入賞検出センサ31は、パチンコ機10の裏側に配設されたメイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、該第1始動入賞検出センサ31によるパチンコ球の検出(すなわち第1始動入賞口27aへのパチンコ球の入賞)を契機として所定数(実施例では3個)の賞球が払い出されるようになっている。
前記複合始動入賞装置26に設けられた前記第2始動入賞部28の第2始動入賞口28aは、始動用開閉部材(開閉部材)29によって開閉するよう構成されており、駆動手段としての始動入賞ソレノイド30(図7参照)の駆動に伴って始動用開閉部材29が第2始動入賞口28aを閉鎖する閉鎖位置と開放する開放位置に変位するよう構成されている。すなわち、第2始動入賞口28aは、始動入賞ソレノイド30を駆動することでパチンコ球の入賞確率を可変し得るよう構成される。なお、始動用開閉部材29を閉鎖位置から開放位置に変位して第2始動入賞口28aを開放する開放条件および始動用開閉部材29を開放位置から閉鎖位置に変位して第2始動入賞口28aを閉鎖する閉鎖条件としては、始動用開閉部材29が開放位置に変位している継続時間(第2始動入賞口28aの開放時間)が挙げられるが、その他の条件を設定してもよい。
前記第1特別入賞装置(入賞部)33の第1特別入賞口(入賞口)33aは、第1特別用開閉部材(開閉手段)34によって開閉されるよう構成される。第1特別用開閉部材34は、駆動手段としての第1特別入賞ソレノイド35(図7参照)に連繋されて、該第1特別入賞ソレノイド35を駆動することで、第1特別用開閉部材34が第1特別入賞口33aへのパチンコ球の入賞を阻止する閉位置と該第1特別入賞口33aへのパチンコ球の入賞を許容する開位置との間を移動するよう構成される。また第1特別入賞装置33には、前記第1特別入賞口33aに入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての第1特別入賞検出センサ39が配設されている。第1特別入賞検出センサ39は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、第1特別入賞検出センサ39がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60に出力し、該メイン制御基板60の制御下に予め設定された数(実施例では9個)の賞球が払い出されるようになっている。なお、第1特別入賞装置33は、第1特別用開閉部材34により第1特別入賞口33aを常には閉鎖(入賞不能状態と)するよう構成され、後述する大当り遊技(当り遊技)の発生に伴って第1特別入賞口33aを開放(入賞可能状態と)するよう構成されている。すなわち、第1特別入賞装置33は、大当り遊技状態(特別遊技状態)で開放可能な入賞装置として機能する。
前記第2特別入賞装置(入賞部)36の第2特別入賞口(入賞口)36aは、第2特別用開閉部材(開閉手段)37によって開閉されるよう構成される。第2特別用開閉部材37は、駆動手段としての第2特別入賞ソレノイド38(図7参照)に連繋されて、該第2特別入賞ソレノイド38を駆動することで、第2特別用開閉部材37が第2特別入賞口36aへのパチンコ球の入賞を阻止する閉位置と該第2特別入賞口36aへのパチンコ球の入賞を許容する開位置との間を移動するよう構成される。また第2特別入賞装置36には、前記第2特別入賞口36aに入賞したパチンコ球を検出する特別入賞検出手段としての第2特別入賞検出センサ40が配設されている。第2特別入賞検出センサ40は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、第2特別入賞検出センサ40がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60に出力し、該メイン制御基板60の制御下に予め設定された数(実施例では14個)の賞球が払い出されるようになっている。なお、第2特別入賞装置36は、第2特別用開閉部材37により第2特別入賞口36aを常には閉鎖(入賞不能状態と)するよう構成され、後述する大当り遊技(当り遊技)の発生に伴って第2特別入賞口36aを開放(入賞可能状態と)するよう構成されている。すなわち、第2特別入賞装置36は、大当り遊技状態(特別遊技状態)で開放可能な入賞装置として機能する。
前記第1ゲート部材41は、該第1ゲート部材41を通過するパチンコ球を検出する第1ゲートセンサ42が設けられている。この第1ゲートセンサ42は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、該第1ゲートセンサ42からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわち第1ゲートセンサ42のパチンコ球の検出)に伴って各種情報(後述する普図当り判定用乱数)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記第2始動入賞部28の始動入賞ソレノイド30が駆動制御されて始動用開閉部材29が開閉動作するようになっている。
前記第2ゲート部材43は、該第2ゲート部材43を通過するパチンコ球を検出する第2ゲートセンサ44が設けられている。この第2ゲートセンサ44は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、該第2ゲートセンサ44からメイン制御基板60への球検出信号の入力(すなわち第2ゲートセンサ44のパチンコ球の検出)に伴って各種情報(後述する普図当り判定用乱数)が取得され、この取得した情報に基づいて後述する普図当り判定(普図当り抽選)が行われるよう構成されている。そして、この普図当り抽選の結果に応じて前記第2始動入賞部28の始動入賞ソレノイド30が駆動制御されて始動用開閉部材29が開閉動作するようになっている。
前記第1普通入賞部材45の第1普通入賞口45aは、前記遊技領域49(第1球流下経路49a)内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、遊技領域49を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成されている。また、前記第2普通入賞部材46の第2普通入賞口46aは、前記遊技領域49(第2球流下経路49b)内で常に上方へ開口する常時開放タイプの入賞口とされ、遊技領域49を流下するパチンコ球が常時一定の確率で入賞可能に構成されている。パチンコ機10は、第1普通入賞口45aに入賞したパチンコ球を検出する普通入賞検出手段としての第1普通入賞検出センサ47および第2普通入賞口46aに入賞したパチンコ球を検出する普通入賞検出手段としての第2普通入賞検出センサ48を備えている。各普通入賞検出センサ47,48は、前記メイン制御基板60(メイン制御CPU60a)に配線接続されており(図7参照)、普通入賞検出センサ47,48がパチンコ球を検出すると、検出信号をメイン制御基板60に出力し、該メイン制御基板60の制御下に予め設定された数の賞球が払い出されるようになっている。なお、実施例では、第1普通入賞部材45の賞球数が10個に設定されるのに対し、第2普通入賞部材46の賞球数は5個に設定されている。
前記遊技盤20の所定位置(実施例では、遊技領域49外の左下部位置)には、前記メイン制御CPU60aにより決定された各種の遊技情報を表示する遊技情報表示部Mが設けられており、当該遊技情報表示部Mを目視することで、遊技に必要な遊技情報を遊技者が適宜に確認し得るようになっている。ここで、実施例の遊技情報表示部Mには、図2に示す如く、前記遊技情報を表示する各遊技状態表示部として、特図表示部50A,50B、特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、ラウンド表示部57、状態表示部58、右打ち表示部59等が設けられている。なお、前記遊技情報表示部Mの前面は、光透過性のカバー体Maにより覆蓋保護されており、カバー体Maを介して遊技情報表示部Mに表示された各種の遊技情報を確認し得るよう構成されている。
前記特図表示部50A,50Bは、前記始動入賞口27a,28aへの入賞を契機として作動するものであって、実施例では、前記第1始動入賞口27aへの入賞(第1始動入賞検出センサ31の検出)を契機として変動表示を開始する第1特図表示部50Aと、第2始動入賞口28aへの入賞(第2始動入賞検出センサ32の検出)を契機として変動表示を開始する第2特図表示部50Bとからなる。そして、前記第1始動入賞口27aへのパチンコ球の入賞を契機として、第1特図表示部50Aの変動表示(以下、特図変動表示という場合がある)が行われ、最終的に複数種類の特別図柄(以下、特図という)の内の1つを表示するようになっている。また、第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞を契機として、第2特図表示部50Bの変動表示(以下、特図変動表示という場合がある)が行われて、最終的に複数種類の特図の内の1つを表示するよう構成されている。
前記第1始動入賞口27aにパチンコ球が入賞した際に取得される入賞情報(各種乱数情報)が機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に第1特図始動保留情報(第1始動保留情報)として記憶されるようになっている。同様に、前記第2始動入賞口28aにパチンコ球が入賞した際に取得される情報(各種乱数情報)は機内部の記憶手段(実施例では、メイン制御RAM60c)に第2特図始動保留情報(第2始動保留情報)として記憶されるようになっている。そして、前記遊技情報表示部Mに、第1特図始動保留情報の保留数を表示する第1特図保留表示部52および第2特図始動保留情報の保留数を表示する第2特図保留表示部53が設けられている(図7参照)。すなわち、前記第1および第2特図保留表示部52,53の表示内容によって、保留されている第1特図変動表示および第2特図変動表示の回数(図柄変動演出の回数)が報知される。
実施例のパチンコ機10では、大当り判定に当選した場合に、後述する複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定される。この大当り遊技には、規定ラウンド数が異なる複数種類のものが設定されており、当選した大当り遊技の規定ラウンド数を報知するラウンド表示部57(図7参照)が、前記遊技情報表示部Mに設けられている。本実施例では、大当り遊技の規定ラウンド数として、「2回」の1種類が設定されており、該ラウンド表示部57で規定ラウンド数を識別可能に報知するようになっている。なお、実施例のように、パチンコ機10に設定されている大当り遊技の全ての規定ラウンド数が同一である場合には、当該ラウンド表示部57を省略することができる。
実施例のパチンコ機10では、後述するように、大当り遊技終了後に付与される遊技状態として、確変状態および変短状態が設けられており、これらの遊技状態を報知する状態表示部58(図2,図7参照)が、前記遊技情報表示部Mに設けられている。
前記遊技情報表示部Mに設けられた右打ち表示部59は、前記第2球流下経路49bへパチンコ球を打ち出して遊技を実行する右打ち遊技状態であることを特定可能に表示する表示部である。すなわち、右打ち遊技状態では、第2球流下経路49bへパチンコ球を打ち出して遊技を行うことで、第1球流下経路49aへパチンコ球を打ち出して遊技を行う場合と比べて、遊技者により多くの特典が付与される状態であり、右打ち表示部59が右打ち遊技状態であることを報知するようになっている。具体的に、前述のように第2球流下経路49bに、第1特別入賞装置33より有利な第2特別入賞装置36が配置された実施例のパチンコ機10では、後述する変短状態が付与された状態および第2特別入装置36が開放する大当り遊技が付与された状態等が右打ち遊技状態に該当する。なお、前記右打ち表示部59は、前記第2特図表示部50Bに特図が確定停止されて右打ち遊技状態に移行した後に右打ち遊技状態の報知を開始し、右打ち遊技状態が終了するのに伴い報知を終了するようになっている。
前記図柄表示装置17には、図2および図16(b)に示すように、前記飾図を変動表示可能な左図柄列L,中図柄列C,右図柄列Rの3列の図柄列が左右横並び状に設定されており、前記第1始動入賞口27aまたは第2始動入賞口28aへの入賞を契機として、各図柄列L,C,Rの飾図が変動開始されるようになっている。実施例の図柄表示装置17には、図柄変動演出の結果として1つの飾図を停止表示可能な有効停止位置が設定されており、図柄変動演出により、各図柄列L,C,Rの有効停止位置を組み合わせた停止図柄有効ラインに確定停止表示される飾図の図柄組み合わせを導出するようになっている。すなわち、実施例の図柄表示装置17には、1つの停止図柄有効ラインが設定されている。また、図柄表示装置17は、始動入賞口27a,28aへの入賞(具体的には、始動入賞検出センサ31,32による球検出)を始動条件として、該始動条件の成立を契機として図柄変動演出を実行するよう構成されている。
前記可動演出装置80は、図16に示すように、前記設置部材に取付けられるベース体84と、該ベース体84の前側に回転可能に支持された可動体(可動演出手段)81とを備えている。可動体81は、前後方向に延在すると共に前記図柄表示装置17の上方に位置する回転軸を中心として回転可能に配設されており、作動機構85を構成する作動モータ86の作動により、パチンコ機10の前側から見て左回転および右回転が可能となっている。可動体81の内部には、回転軸(回転軸線)の軸心方向と交差する方向へ表示部82aを向けた状態で演出表示装置(演出表示手段)82が配設されており、該演出表示装置82は、可動体81の回転に伴って姿勢変位するようになっている。また、可動体81における演出表示装置82の表示部82aと対向する位置に、反射面83aを備えたハーフミラー部83が配設されており、該ハーフミラー部83は、可動体81の回転に伴って環状に移動するようになっている。またハーフミラー部83は、回転軸から遠ざかるにつれて前方に変位するよう傾斜状に配設されている。そして、ハーフミラー部83は、演出表示装置82の表示部82aに表示された演出内容を前方へ反射表示可能となっていると共に、図柄表示装置17で表示される図柄を透過可能となっている。なお、図16の符号87は、可動体81の回転に伴って環状に移動するハーフミラー部83の移動領域の後方に設けられた発光演出装置である。
前記遊技情報表示部Mには、前記ゲートセンサ42,44のパチンコ球の検出を契機として作動する普図表示部55が設けられている(図2参照)。この普図表示部55では、ゲートセンサ42,44のパチンコ球の検出(ゲート部材41,43のパチンコ球の通過)を契機として、複数種類の普通図柄(以下、「普図」と示す場合がある)を変動させて1つの普図を導出する普図変動表示が行われる。そして、普図表示部55の最終的な表示結果から普図当りまたははずれを認識できるようになっている。すなわち、普図表示部55は、普図当り判定の判定結果を示す普通図柄を変動および停止表示する普通図柄表示手段である。実施例では、普図表示部55で2種類の普図当りを表示すると共に、1種類の普図はずれを表示し得るよう構成されている。なお、2種類の普図当りを認識させる普図について、以後の説明において第1当り普図、第2当り普図と区別する場合がある。
また、前記遊技情報表示部Mには、前記ゲート部材41,43をパチンコ球が通過した際に取得される情報(後述する各種乱数情報)が機内部の記憶手段(メイン制御RAM60c)で始動保留情報として記憶された際に、該普図保留情報の保留数を表示する普図保留表示部56が配設されており(図2参照)、該普図保留表示部56の表示内容によって保留されている普図の変動回数が報知される。前記普図保留表示部56で表示される普図始動保留記憶数は、ゲート部材41,43をパチンコ球が通過すると1加算され、普図変動表示が開始されることにより1減算される。なお、普図始動保留記憶数には所定の上限数(実施例では「4」)が設定されており、該上限数まで普図始動保留記憶数を加算し得るよう設定されている。
実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第1特典遊技状態を付与する機能を備えている。ここで、第1特典遊技状態としては、前記特別入賞口33a,36aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第1特典遊技状態が付与されていない状態に較べて増加する状態である。具体的には、第1特典遊技状態では、特図当り確率を低確率から高確率に変動することにより特別入賞口33a,36aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。以下の説明では、第1特典遊技状態を、便宜的に「確変状態」というものとする。
また、実施例のパチンコ機10は、大当り遊技終了後に遊技者に有利な遊技状態として第2特典遊技状態(第2の遊技状態)を付与する機能を備えている。ここで、第2特典遊技状態としては、前記第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞契機が、当該第2特典遊技状態が付与されていない状態(第1の遊技状態)と較べて増加する(入賞し易くなる)入賞容易状態である。具体的には、第2特典遊技状態では、(1)普図変動表示の変動時間の短縮、(2)普図当り確率を低確率から高確率に変動、(3)普図当り1回についての第2始動入賞口28aを開放する始動用開閉部材29の開放時間を増やすこと、により第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞契機を増加することができる。なお、第2特典遊技状態では、上記(1)〜(3)を単独または複数を組み合わせることができる。なお普図当り1回についての第2始動入賞口28aを開放する始動用開閉部材29の開放時間を増やすに際しては、始動用開閉部材29の開放時間を単純に延長することで実現してもよく、また始動用開閉部材29の開放回数を増やすことで実現することもでき、またこれらを複合させてもよい。なお、実施例では、第2特典遊技状態を変短状態と指称するものとし、実施例の変短状態は上記(1)〜(3)を組み合わせて設定されている。また、変短状態が付与されていない状態を非変短状態というものとする。すなわち、変短状態は、第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞し易くなった入賞容易状態である。
次に、実施例のパチンコ機10で付与される大当り遊技(当り遊技)について説明する。大当り遊技は、特図変動表示の結果として第1特図表示部50Aまたは第2特図表示部50Bに大当り図柄が確定停止表示された後(図柄変動演出の終了後)に開始されるよう設定されており、当選した大当り遊技(大当り図柄)の種類に応じて特別入賞装置33,36の特別用開閉部材34,37が開閉動作される。すなわち、大当り遊技は、特図変動表示の結果として特図表示部50A,50Bに大当り図柄が停止表示された後に開始されるよう設定されており、大当り遊技の開始を示すオープニング演出と、オープニング演出終了後に行われる規定ラウンド数(実施例では2ラウンド)だけラウンド間インターバル時間を挟んで繰り返されるラウンド遊技と、大当り遊技の終了を示すエンディング演出とにより構成されている。1回のラウンド遊技は、特別入賞口33a,36aに規定個数(例えば、8個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで終了する。なお、ラウンド間インターバル時間の間は、前記特別用開閉部材34,37が閉鎖状態で保持される。ここで、前記大当り遊技の各ラウンド遊技における特別入賞装置33,36の特別用開閉部材34,37の開閉態様(開閉パターン)には、パチンコ球を所定間隔で連続的に発射した条件において、1回の開放動作(開放してから閉鎖するまでの動作)においてラウンド遊技に定められた規定個数(例えば、8個)のパチンコ球が入賞可能な時間だけ開放を継続する長時間開放動作を行う態様と、該長時間開放動作よりも特別用開閉部材34,37の開放時間が短く設定された短時間開放動作を行う態様とが設定されている。なお、実施例では、長時間開放動作において特別用開閉部材34,37が最大で25秒間開放するよう設定されると共に、短時間放動作において特別用開閉部材34,37が最大で0.04秒間開放するよう設定される。
実施例のパチンコ機10では、図3に示すように、大当り判定に当選した場合に、遊技者に与える価値が異なる複数種類の大当り遊技の中から1つの大当り遊技が決定され、その決定された大当り遊技が付与される。ここで、複数種類の大当り遊技の内で何れの大当り遊技が付与されるかは、大当り判定に当選した際に決定される大当り図柄(特図1および特図2)の種類に基づいて決定されるようになっている。実施例において第1特図表示部50Aに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄A、図柄B、図柄C、図柄D、図柄E、図柄F、図柄G、図柄H、図柄Iの9つのグループに分類されており、第1特図表示部50Aに確定停止表示された大当り図柄としての特図1に応じた大当り遊技が付与されるようになっている。同様に、実施例において第2特図表示部50Bに表示可能な100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄a、図柄b、図柄c、図柄d、図柄e、図柄f、図柄g、図柄h、図柄iの9つのグループに分類されており、第2特図表示部50Bに確定停止表示された大当り図柄としての特図2に応じた大当り遊技が付与される。ここで、100種類の大当り図柄としての特図1は、図柄Aに1種類、図柄Bに3種類、図柄Cに3種類、図柄Dに3種類、図柄Eに17種類、図柄Fに3種類、図柄Gに20種類、図柄Hに25種類、図柄Iに25種類が夫々振り分けられている。また、100種類の大当り図柄としての特図2は、図柄aに1種類、図柄bに3種類、図柄cに3種類、図柄dに3種類、図柄eに17種類、図柄fに3種類、図柄gに20種類、図柄hに25種類、図柄iに25種類が夫々振り分けられている。
前記第1特図始動保留情報(第1始動入賞口27aへのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図3(a)に示すように、第1始動入賞口27aへパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、9種類の大当り図柄(図柄A〜図柄I)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機では、第1特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、1%の割合で大当り図柄としての図柄Aが選択され、4%の割合で大当り図柄としての図柄Bが選択され、3%の割合で大当り図柄としての図柄Cが選択され、1%の割合で大当り図柄としての図柄Dが選択され、23%の割合で大当り図柄としての図柄Eが選択され、2%の割合で大当り図柄としての図柄Fが選択され、20%の割合で大当り図柄としての図柄Gが選択され、10%の割合で大当り図柄としての図柄Hが選択され、36%の割合で大当り図柄としての図柄Iが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分割合は一例であり、これに限られるものではない。
図3(a)に示す第1特図始動保留情報に基づく第1の大当り遊技〜第9の大当り遊技について、先ず共通部分について説明し、各大当り遊技で異なる部分については個別に説明する。前記図柄Aに対応した第1の大当り遊技、前記図柄Bに対応した第2の大当り遊技、前記図柄Cに対応した第3の大当り遊技、前記図柄Dに対応した第4の大当り遊技、前記図柄Eに対応した第5の大当り遊技、前記図柄Fに対応した第6の大当り遊技、前記図柄Gに対応した第7の大当り遊技、前記図柄Hに対応した第8の大当り遊技、前記図柄Iに対応した第9の大当り遊技の夫々は、当該第1〜第9の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第1〜第9の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される可能性のある大当り遊技として設定されている。実施例では、第1〜第9の大当り遊技は、当該第1〜第9の大当り遊技(図柄A〜図柄I)が決定された時点の遊技状態(非確変状態、確変状態、非変短状態、変短状態)に関係なく、65回の確変状態が付与されるように設定されている。
前記図柄Aに対応した第1の大当り遊技は、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間(変短回数)は、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に関係なく、65回の変短状態が付与されるように設定されている。また、第1の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「3.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「35.0(秒)」が設定されている。また、図柄A(第1の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「8.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「1.0(秒)」が設定されている。
前記図柄Bおよび図柄Cに対応した第2および第3の大当り遊技は、図柄B(第2の大当り遊技)および図柄C(第3の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄B(第2の大当り遊技)および図柄C(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄B(第2の大当り遊技)および図柄C(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第2および第3の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として25回が設定されている。また、図柄B(第2の大当り遊技)および図柄C(第3の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第2および第3の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
前記図柄Dに対応した第4の大当り遊技は、図柄D(第4の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄D(第4の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄D(第4の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第4の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として25回が設定されている。また、図柄D(第4の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第4の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
前記図柄Eに対応した第5の大当り遊技は、図柄E(第5の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄E(第5の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄E(第5の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第5の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として5回が設定されている。また、図柄E(第5の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第5の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
前記図柄Fに対応した第6の大当り遊技は、図柄F(第6の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄F(第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄F(第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第6の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として5回が設定されている。また、図柄F(第6の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第6の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
前記図柄Gに対応した第7の大当り遊技は、図柄G(第7の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄G(第7の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄G(第7の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第7の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として1回が設定されている。また、図柄G(第7の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第7の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
前記図柄Hに対応した第8の大当り遊技は、図柄H(第8の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄H(第8の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄H(第8の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第8の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として0回が設定されている。また、図柄H(第8の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第8の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。すなわち、第8の大当り遊技は、当該第8の大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には変短状態を付与しない大当り遊技として設定されている。
前記図柄Iに対応した第9の大当り遊技は、図柄I(第9の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄I(第9の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄I(第9の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第9の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として0回が設定されている。また、図柄I(第9の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第9の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。すなわち、第9の大当り遊技は、前記第8の大当り遊技と同様に当該第9の大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には変短状態を付与しない大当り遊技として設定されている。
前記第2特図始動保留情報(第2始動入賞口28aへのパチンコ球の入賞)に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合には、前記メイン制御CPU60aは、予め定められた複数種類の大当り図柄の中から1つの大当り図柄を決定するよう設定されている。具体的に、実施例では、図3(b)に示すように、第2始動入賞口28aへパチンコ球が入賞した際に取得された特図決定用乱数に基づいて、9種類の大当り図柄(図柄a〜図柄i)の中から1つの大当り図柄を決定するようになっている。実施例のパチンコ機では、第2特図始動保留情報に基づく大当り判定の判定結果が肯定判定の場合に、1%の割合で大当り図柄としての図柄aが選択され、4%の割合で大当り図柄としての図柄bが選択され、3%の割合で大当り図柄としての図柄cが選択され、1%の割合で大当り図柄としての図柄dが選択され、23%の割合で大当り図柄としての図柄eが選択され、2%の割合で大当り図柄としての図柄fが選択され、20%の割合で大当り図柄としての図柄gが選択され、10%の割合で大当り図柄としての図柄hが選択され、36%の割合で大当り図柄としての図柄iが選択されるよう特図決定用判定値が割り当てられている。なお、前述した大当り図柄の振分割合は一例であり、これに限られるものではない。
図3(b)に示す第2特図始動保留情報に基づく第10の大当り遊技〜第18の大当り遊技について、先ず共通部分について説明し、各大当り遊技で異なる部分については個別に説明する。前記図柄aに対応した第10の大当り遊技、前記図柄bに対応した第11の大当り遊技、前記図柄cに対応した第12の大当り遊技、前記図柄dに対応した第13の大当り遊技、前記図柄eに対応した第14の大当り遊技、前記図柄fに対応した第15の大当り遊技、前記図柄gに対応した第16の大当り遊技、前記図柄hに対応した第17の大当り遊技、前記図柄iに対応した第18の大当り遊技の夫々は、当該第10〜第18の大当り遊技をメイン制御CPU60aが決定した際に、第10〜第18の大当り遊技の終了後に確変状態および変短状態が付与される可能性のある大当り遊技として設定されている。実施例では、第10〜第18の大当り遊技は、当該第10〜第18の大当り遊技(図柄a〜図柄i)が決定された時点の遊技状態(非確変状態、確変状態、非変短状態、変短状態)に関係なく、65回の確変状態が付与されるように設定されている。
前記図柄aに対応した第10の大当り遊技は、図柄a(第10の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間(変短回数)は、図柄a(第10の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に関係なく、65回の変短状態が付与されるように設定されている。また、第10の大当り遊技におけるオープニング演出が実行されるオープニング演出時間およびエンディング演出が実行されるエンディング演出時間は、図柄a(第10の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄a(第10の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、オープニング演出時間として「5.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「25.0(秒)」が設定されている。また、図柄a(第10の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、オープニング演出時間として「1.0(秒)」が設定され、エンディング演出時間として「1.0(秒)」が設定されている。
前記図柄bおよび図柄cに対応した第11および第12の大当り遊技は、図柄b(第11の大当り遊技)および図柄c(第12の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄b(第11の大当り遊技)および図柄c(第12の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄b(第11の大当り遊技)および図柄c(第12の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第11および第12の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として25回が設定されている。また、図柄b(第11の大当り遊技)および図柄c(第12の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第11および第12の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
前記図柄dに対応した第13の大当り遊技は、図柄d(第13の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄d(第13の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄d(第13の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第13の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として25回が設定されている。また、図柄d(第13の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第13の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
前記図柄eに対応した第14の大当り遊技は、図柄e(第14の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄e(第14の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄e(第14の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第14の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として5回が設定されている。また、図柄e(第14の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第14の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
前記図柄fに対応した第15の大当り遊技は、図柄f(第15の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄f(第15の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄f(第15の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第15の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として5回が設定されている。また、図柄f(第15の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第15の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
前記図柄gに対応した第16の大当り遊技は、図柄g(第16の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄g(第16の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄g(第16の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第16の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として1回が設定されている。また、図柄g(第16の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第16の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。
前記図柄hに対応した第17の大当り遊技は、図柄h(第17の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄h(第17の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄h(第17の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第17の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として0回が設定されている。また、図柄h(第17の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第17の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。すなわち、第17の大当り遊技は、当該第17の大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には変短状態を付与しない大当り遊技として設定されている。
前記図柄iに対応した第18の大当り遊技は、図柄i(第18の大当り遊技)が決定された場合に付与される変短状態の付与期間は、図柄i(第18の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態(非変短状態および変短状態)に応じて異なるよう設定されている。具体的に、図柄i(第18の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には、当該第18の大当り遊技後に付与される変短状態の付与期間(変短回数)として0回が設定されている。また、図柄i(第18の大当り遊技)が決定された時点の遊技状態が変短状態である場合には、当該第18の大当り遊技後の変短状態の付与期間(変短回数)として65回が設定されている。すなわち、第18の大当り遊技は、前記第17の大当り遊技と同様に当該第18の大当り遊技が決定された時点の遊技状態が非変短状態である場合には変短状態を付与しない大当り遊技として設定されている。
次に、パチンコ機10の制御構成について説明する。実施例のパチンコ機10には、図7に示す如く、パチンコ機10を全体的に制御するメイン制御基板(主制御手段、遊技制御手段)60と、該メイン制御基板60からの制御信号に基づいて各制御対象を制御するサブ制御基板(サブ制御手段、演出実行制御手段)65,70とが設けられている。すなわち、メイン制御基板60では、パチンコ機10に備えられた各種検出センサ(検出手段)からの検出信号に基づいて各種処理が実行され、その処理結果に応じた各種の制御信号(制御コマンド)がサブ制御基板65,70に出力されるようになっている。
前記メイン制御基板60は、図7に示す如く、制御処理を実行するメイン制御CPU(遊技制御手段)60a、該メイン制御CPU60aが実行する制御プログラムを記憶するメイン制御ROM60b、当該メイン制御CPU60aの処理に必要なデータの書込み・読出しが可能なメイン制御RAM60c等が備えられている。そして、前記始動入賞検出センサ31,32、特別入賞検出センサ39,40、ゲートセンサ42,44等の各種センサが前記メイン制御CPU60aに接続されている。また、メイン制御CPU60aには、第1および第2特図表示部50A,50B、第1および第2特図保留表示部52,53、普図表示部55、普図保留表示部56、ラウンド表示部57、状態表示部58、右打ち表示部59等の各表示部が接続されて、各検出センサ31,32,42,44の検出を契機としてメイン制御CPU60aで実行された制御処理に基づいて、各表示部50A,50B,52,53,55,56の表示制御が実行されるようになっている。また、メイン制御CPU60aには、前記第2始動入賞部28および特別入賞装置33,36に設けられたソレノイド30,35,38が接続されており、該メイン制御CPU60aでの制御処理結果に基づいて各ソレノイド30,35,38を駆動させることで、対応する開閉部材29,34,37が開閉するようになっている。そして、メイン制御CPU60aは、当り遊技の種類に応じた開閉態様で開閉部材34,37が開閉するよう前記特別入賞ソレノイド35,38を駆動制御し、特別用開閉部材34,37を長時間開放動作させる長時間開放制御および特別用開閉部材34,37を短時間開放動作させる短時間開放制御を実行するよう構成される。
一方、前記メイン制御ROM60bには、特図変動表示(図柄変動演出)の結果、大当りを発生させることを示す大当り判定値が記憶されている。大当り判定値は、前記特図当り判定用乱数を用いて大当りか否かの判定(大当り判定)で用いる判定値であり、特図当り判定用乱数の取り得る「0」〜「65535」までの全65536通りの整数の中から所定数の判定値が定められている。ここで、大当り判定値は、大当り判定を行う時点で前述した確変状態が付与されているか否かで判定値の設定数が異なっている。具体的には、確変状態のときに設定される大当り判定値の数(実施例では2522個)は、非確変状態の場合に設定される大当り判定値の数(実施例では2521個)よりも多く設定されている。すなわち、確変状態における大当り判定値の設定数を多くすることで、大当りが発生し易くなっている。
前記演出制御基板65には、演出制御CPU(演出実行制御手段)65aが備えられている。該演出制御CPU65aには、図7に示す如く、演出制御ROM65bおよび演出制御RAM65cが接続されている。また、演出制御CPU65aは、各種乱数の値を所定の周期毎に更新し、更新後の値を演出制御RAM65cの設定領域に記憶(設定)して更新前の値を書き換えている。
次に、図7に基づき表示制御基板70について説明する。表示制御基板70には、表示制御CPU70aが備えられている。該表示制御CPU70aには、表示制御ROM70bおよび表示制御RAM70cが接続されている。また、表示制御基板70(表示制御CPU70a)には、図柄表示装置17が接続されている。表示制御ROM70bには、図柄表示装置17の表示内容を制御するための表示制御プログラムが記憶されている。また、表示制御ROM70bには、各種の画像データ(図柄、各種背景画像、文字、キャラクタなどの画像データ)が記憶されている。更に、表示制御RAM70cには、パチンコ機10の動作中に適宜書き換えられる各種の情報が記憶(設定)されるようになっている。
特図入力処理では、図4に示すように、第1始動入賞部27の第1始動入賞口27aにパチンコ球が入賞したか否かをメイン制御CPU60aが判定する(ステップA11)。すなわち、ステップA11においてメイン制御CPU60aは、第1始動入賞口27aに対応する第1始動入賞検出センサ31がパチンコ球を検出した時に出力する検出信号が入力されたか否かを判定する。そして、ステップA11の判定結果が否定の場合には、ステップA15に移行する。ステップA11の判定結果が肯定の場合には、メイン制御CPU60aは、メイン制御RAM60cに記憶されている第1特図始動保留情報の保留数が上限数の4未満であるか否かを判定する(ステップA12)。ステップA12の判定結果が否定(すなわち第1特図始動保留情報の保留数が4)の場合には、メイン制御CPU60aは、ステップA15に移行する。
次に、特図開始処理について図5に基づき説明する。実施例では、前記第1始動入賞口27aおよび第2始動入賞口28aに入賞した順で特図始動保留情報を読み出して大当り判定等を行うよう構成されている。すなわち、第1および第2始動入賞口27a,28aに入賞した際に前記メイン制御RAM60cに記憶される第1特図始動保留情報および第2特図始動保留情報に関し、メイン制御CPU60aは始動入賞口27a,28aへの入賞順を認識し得るよう構成されている。
次に、演出制御基板65で実行される処理について説明する。演出制御基板65の演出制御CPU65aは、前記メイン制御CPU60aから入力された特図変動パターン指定コマンドに基づいて、当該図柄変動演出において実行する演出パターンを決定し、決定した演出パターンを指定する演出パターン指定コマンドを表示制御基板70やランプ制御基板72、音制御基板73等に出力する。演出制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドが入力されると、該コマンドに対応する特図の停止図柄指定に応じて図柄表示装置17に最終停止表示させる各図柄列L,C,Rの飾図を決定する。すなわち、演出制御CPU65aは、特図1指定コマンドまたは特図2指定コマンドで指定された図柄が大当り図柄の場合には、大当り表示となる飾図の図柄組み合わせとなるよう各図柄列L,C,Rの飾図が決定される。
前記表示制御基板70では、演出パターン指定コマンドが入力されると、該コマンドで特定される演出パターンに対応する演出内容を示す表示データを表示制御CPU70aが選択し、該演出パターンに対応した表示内容で図柄変動演出を実行させるように図柄表示装置17を制御する。そして、表示制御CPU70aは、図柄変動演出の開始に伴って演出開始からの経過時間を計時し、計測した時間毎に演出パターンに基づいた画像が表示されるよう図柄表示装置17に映し出す画像を所定の周期毎に切り替える。そして、表示制御CPU70aは、各図柄列L,C,Rの図柄停止コマンドが入力されると、対応する図柄列L,C,Rの有効停止位置に飾図指定コマンドで指定された飾図を仮停止させ、全図柄停止コマンドが入力されると、各図柄列L,C,Rの有効停止位置に飾図指定コマンドで指示された飾図を図柄表示装置17に確定停止表示させるように図柄表示装置17の表示内容を制御し、図柄変動演出を終了させる。
前記第1〜第9の大当り遊技における各ラウンド遊技の開始時には、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aが、第1特別入賞装置33の特別用開閉部材34を開放する制御を行う。また、前記第10〜第18の大当り遊技における各ラウンド遊技の開始時には、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aが、第2特別入賞装置36の特別用開閉部材37を開放する制御を行う。そして、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aは、特別用開閉部材34,37を開放する制御を行うと同時に、演出制御基板65の演出制御CPU65aに対して、開放指示情報としての開放コマンドを送信するようになっている(図9参照)。この開放コマンドは、遊技が開始された当該ラウンド遊技が、大当り遊技における何回目のラウンド遊技であるかを示すラウンド指定情報が含まれている。すなわち、大当り遊技における最初(1回目)のラウンド遊技の開始時にメイン制御基板60からサブ制御基板65に送信される開放コマンドには、最初のラウンド遊技であることを示すラウンド指定情報が含まれ、また、最終のラウンド遊技の開始時にメイン制御基板60からサブ制御基板65に送信される開放コマンドには、最終のラウンド遊技であることを示すラウンド指定情報が含まれている。
前記第1〜第18の大当り遊技における1回のラウンド遊技は、第1または第2特別入賞装置33,36における開放した特別入賞口33a,36aに規定個数(例えば8個)のパチンコ球が入賞するか、あるいは各ラウンド遊技の開始から規定時間(ラウンド遊技時間)が経過することで終了する。ここで、第1〜第9の大当り遊技における各ラウンド遊技の終了時には、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aが、第1特別入賞装置33の特別用開閉部材34を閉鎖する制御を行い、これにより第1特別入賞口33aが閉鎖される。また、第10〜第18の大当り遊技における各ラウンド遊技の終了時には、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aが、第2特別入賞装置36の特別用開閉部材37を閉鎖する制御を行い、これにより第2特別入賞口36aが閉鎖される。そして、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aは、第1または第2特別入賞装置33,36の特別用開閉部材34,37を閉鎖する制御を行うと同時に、演出制御基板65の演出制御CPU65aに対して、閉鎖指示情報としての閉鎖コマンドを送信するようになっている(図9参照)。
前記ラウンド遊技期間には、図9〜図11に示すように、最終のラウンド遊技の終了後に、エンディング演出前インターバル時間ITが設定されている。このエンディング演出前インターバル時間ITは、第1〜第18の大当り遊技の全てに、同じ長さで設定されている。実施例では、エンディング演出前インターバル時間ITを、2.0秒に設定している。ここで、エンディング演出前インターバル時間ITは、可動演出装置80の可動体81が第1演出位置から第2演出位置へ回転変位するのに要する移動時間MT(3.0秒)よりも短く設定してある。但し、エンディング演出前インターバル時間ITは、2.0秒に限定されるものではなく、2.0秒未満または2.0秒より長く設定してもよい。
前記第1〜第18の大当り遊技におけるエンディング期間は、図9〜図11に示すように、第1〜第18の大当り遊技毎に個別に設定されている。エンディング期間の長さは、大当り遊技の決定時における遊技状態(変短状態、非変短状態)の種類や、当該大当り遊技の種類に応じて、個別に設定されている。実施例では、図3(a)および図3(b)に示すように、変短状態時に決定された大当り遊技のエンディング期間は、第1〜第18の大当り遊技の全てにおいて1.0秒に設定されている。一方、非変短状態時に決定された大当り遊技のエンディング期間は、第1〜第18の大当り遊技毎に異なる長さに設定されている。すなわち、第1、第2、第3、第5、第8および第10の大当り遊技では35.0秒に設定され、第17の大当り遊技では27.0秒に設定され、第11、第12および第14の大当りでは25.0秒に設定され、第4、第6、第7、第13、第15および第16大当り遊技では6.0秒に設定され、第9および第18の大当り遊技では5.0秒に設定されている。従って、非変短状態で決定された大当り遊技のエンディング期間よりも、変短状態で決定された大当り遊技のエンディング期間のほうが短くなっている。
図9〜図11に示すように、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aから演出制御基板65の演出制御CPU65aに対し、指示情報としてのエンディング指定コマンドが送信されるようになっている。このエンディング指定コマンドは、エンディング期間の開始タイミングで、メイン制御CPU60aから演出制御CPU65aに送信され、演出制御基板65の演出制御CPU65aは、メイン制御基板60からのエンディング指定コマンドを受信することで、エンディング期間となったことを識別するようになっている。
前記演出制御基板65は、図7および図9〜図11に示すように、エンディング期間を計時する検知手段としてのタイマTを備えている。このタイマTは、メイン制御基板60から送信されたエンディング指定コマンドを演出制御基板65が受信したことを契機として、計時を開始するように構成されている。また、エンディング期間の長さは、第1〜第18の大当り遊技毎に個別に設定されているので、タイマTの時間設定は、大当り遊技の決定時にメイン制御基板60から演出制御基板65に送信される大当り情報や遊技状態情報等を含むコマンドに含まれた情報に基づいて、演出制御基板65の演出制御CPUaが大当り遊技毎に設定するようになっている。
前記可動演出装置80は、作動機構85の作動モータ86の作動により回転変位する可動体81を備えている。可動体81は、ハーフミラー部83を備えて、該ハーフミラー部83が図柄表示装置17の前方に位置する第1演出位置(図16(a)参照)と、該ハーフミラー部83が該第1演出位置の反対に位置する第2演出位置(図16(b)参照)との間を、作動モータ86の作動により回転変位する。ここで、実施例では、可動体81の回転中心から垂直下方にハーフミラー部83が位置する状態が第1演出位置に設定されると共に、該可動体81の回転中心から垂直上方に該ハーフミラー部83が位置する状態が第2演出位置に設定されている。そして、可動体81の第2演出位置は、第1演出位置から180°回転した位置となっている。実施例の可動演出装置80は、可動体81が一定の回転速度で定速回転するよう構成されており、該可動体81が、第1演出位置から第2演出位置を通過して再び第1演出位置となるよう1回転(360°回転)するのに、6.0秒が所要されるように設計されている。従って、可動体81を第1演出位置から第2演出位置に切替えるために要する移動時間MTは、該可動体81が180°回転(1/2回転)するのに要する3.0秒となっている。
前記第1〜第18の大当り遊技では、ラウンド遊技期間における規定のラウンド遊技の終了後に、エンディング演出が実行される。このエンディング演出は、大当り遊技が終了することを報知すると共に、当該大当り遊技の終了後に移行する遊技状態(確変状態または変短状態)を示唆または報知するものである。実施例のパチンコ機10では、演出表示装置82の表示部82aにおいて文字、記号およびイラスト等による演出を実行し、これに伴ってハーフミラー部83に該演出を反射表示するようになっている。また、エンディング演出として、前枠13に配設された前記ランプ装置18および遊技盤20に配設されたランプ装置による発光演出や、前記スピーカ19による音声演出が併用されることもある。
図9〜図11に示すように、演出制御基板65の演出制御CPU65aから表示制御基板70の表示制御CPU70aに対し、指示情報としてのエンディング開始コマンドが送信されるようになっている。このエンディング開始コマンドは、前記第1のエンディング演出および第2のエンディング演出を、表示制御基板70の表示制御CPU70aが実行を開始する契機となるものである。従って、表示制御基板70の表示制御CPU70aは、演出制御基板65からのエンディング開始コマンドを受信することで、第1のエンディング演出または第2のエンディング演出を開始する制御を行う。
図9〜図11に示すように、前記演出制御基板65の演出制御CPU65aは、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aから送信されたエンディング指定コマンドを該演出制御CPU65aが受信したタイミングで、該表示制御CPU70aに対して、指示情報としての状態指定コマンド送信するようになっている。この状態指定コマンドには、第2のエンディング演出を表示制御基板70の表示制御CPU70aが実行開始する契機となるコマンドや、演出表示装置82の表示部82aで表示する演出の表示内容を指定する情報を含むコマンドや、大当り終了後の付与特典の内容(確変状態の回数および変短状態の回数)を指定する情報を含むコマンド等がある。ここで、演出制御基板65の演出制御CPU65aから表示制御基板70の表示制御CPU70aに状態指定コマンドが送信される前に開始された第1のエンディング演出の実行中には、該表示制御CPU70aが第2のエンディング演出の実行を開始する契機となる状態指定コマンドが、演出制御CPU65aから表示制御CPU70aに送信されない。すなわち、演出制御基板65の演出制御CPU65aは、状態指定コマンドを表示制御CPU70aに送信する前に、前記エンディング開始コマンドを該表示制御CPU70aに送信している場合には、表示制御CPU70aが第2のエンディング演出の実行を開始する契機となる状態指定コマンドを、該表示制御CPU70aに送信しないようになっている。従って、第1のエンディング演出の実行中に、第2のエンディング演出が実行されない。
図9〜図11に示すように、前記演出制御基板65の演出制御CPU65aは、エンディング期間が終了するタイミングにおいて、表示制御基板70の表示制御CPU70aに対して、指示情報としてのエンディング終了コマンドを送信するようになっている。このエンディング終了コマンドは、演出表示装置82の表示部82aでの演出を終了する契機となるものであり、表示制御基板70の表示制御CPU70aは、演出制御基板65からのエンディング終了コマンドを受信することで、演出表示装置82の表示部82aでの演出を停止する制御を行う。
図9に示すように、変短状態時に決定された第1〜第18の大当り遊技におけるエンディング演出では、メイン制御基板60から送信された最終閉鎖コマンドを演出制御基板65の演出制御CPU65aが受信したタイミングで、該演出制御CPU65aから表示制御基板70の表示制御CPU70aに対して、エンディング開始コマンドを送信するようになっている。これにより、変短状態時に決定された第1〜第18の大当り遊技では、最終閉鎖コマンドを演出制御CPU65aが受信したタイミングで、第1のエンディング演出に基づいて、演出制御CPU65aが可動演出装置80の可動体81の回転変位を開始する制御を行うと共に、更に、表示制御装置70の表示制御CPU70aが演出表示装置82の表示部82aに演出を表示する制御を行う。すなわち、変短状態時に決定された第1〜第18の大当り遊技におけるエンディング演出では、最終のラウンド遊技の終了と同時に、可動演出装置80の可動体81が回転変位を開始すると共に、第1演出位置から第2演出位置へ移動するハーフミラー部83に演出表示装置82の演出が反射表示される。そして、エンディング演出前インターバルの開始からエンディング期間の終了まで、第1のエンディング演出が3.0秒に亘って実行されるようになっている。
図10に示すように、非変短状態時に決定された大当り遊技において、第1および第10の大当り遊技以外の大当り遊技におけるエンディング演出では、メイン制御基板60から送信されたエンディング指定コマンドを演出制御基板65の演出制御CPU65aが受信したタイミングで、該演出制御CPU65aから表示制御基板70の表示制御CPU70aに対して、状態指定コマンドを送信するようになっている。また、後述する遅延手段としての第2のタイマT2が遅延時間DTを計時した時点で、演出制御CPU65aから表示制御CPU70aに対して、エンディング開始コマンドが送信される。これにより、非変短状態時に決定された大当り遊技において、第1および第10の大当り遊技以外の大当り遊技では、エンディング指定コマンドを演出制御CPU65aが受信したタイミングで、第2のエンディング演出に基づいて、表示制御装置70の表示制御CPU70aが演出表示装置82の表示部82aに演出を表示する制御を行う。また、エンディング開始コマンドを受信した以降も第2のエンディング演出が実行されるが、演出表示装置82の表示部82aでは、エンディング開始コマンドの内容に基づいて、該エンディング演出コマンドの受信前とは異なる演出が表示可能となっている。すなわち、非変短状態時に決定された大当り遊技において、第1および第10の大当り遊技以外の大当り遊技では、最終のラウンド遊技が終了してからエンディング演出前インターバル時間ITが経過したタイミング(エンディング期間が開始したタイミング)で、第1演出位置に停止するハーフミラー部83に演出が反射表示される。そして、エンディング期間の開始から該エンディング期間の終了まで、第2のエンディング演出が実行される。
図11に示すように、非変短状態時に決定された第1および第10の大当り遊技におけるエンディング演出では、メイン制御基板60から送信されたエンディング指定コマンドを演出制御基板65の演出制御CPU65aが受信したタイミングで、該演出制御CPU65aから表示制御基板70の表示制御CPU70aに対して、状態指定コマンドを送信するようになっている。そして、非変短状態時に決定された第1および第10の大当り遊技のエンディング演出では、最初に第2のエンディング演出を実行すると共に、途中から第1のエンディング演出を実行するようになっている。すなわち、メイン制御基板60からの最終閉鎖コマンドを演出制御基板65の演出制御CPU65aが受信した時点から、所定の遅延時間DTが経過するまでは、第2のエンディング演出に基づいて、演出表示装置82の表示部82aにおいて演出が表示される。
非変短状態時に決定された前記第1の大当り遊技および第10の大当り遊技では、図3(a)および図3(b)に示すように、エンディング期間が夫々35.0秒に設定されている。従って、実施例では、図7および図11に示すように、演出制御基板65が、遅延手段としての第2のタイマT2を備えている。この第2のタイマT2は、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aから最終閉鎖コマンドを受信した時点から、遅延時間DTを計時するよう構成されている。これにより、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aから最終閉鎖コマンドを受信した時点から、第2のタイマT2が計時した遅延時間DTだけ遅延させて、演出制御CPU65aから表示制御CPU70aに対して前記エンディング開始コマンドが送信される。ここで実施例では、前述したように、第1のエンディング演出の時間が3.0秒となっていると共に、エンディング演出前インターバル時間ITが2.0秒に設定されていることから、第2のタイマT2により計時する遅延時間DTは、34.0秒に設定されている(図11参照)。そして、第1のエンディング演出の実行前に実行される第2のエンディング演出は、メイン制御基板60のメイン制御CPU60aからエンディング指定コマンドを受信することを契機としたエンディング演出の開始から、エンディング開始コマンドが送信されて第1のエンディング演出が開始されるまで、32.0秒間に亘って実行される。なお、実施例では、第2のエンディング演出として、大当り遊技の終了後の遊技モードを決定する抽選演出等を、演出表示装置82の表示部82aで実行するようになっている。
第1のエンディング演出では、可動演出装置80の可動体81が第1演出位置から第2演出位置に向けて回転変位すると共に、演出表示装置82の表示部82aにおいて演出が表示される。すなわち、演出表示装置82の表示部82aは、円弧状に移動しながら姿勢変位するハーフミラー部83に反射表示されることになる。このため、第1のエンディング演出における演出表示装置82でのエンディング演出では、可動体81の回転変位に連動して演出表示装置82の表示部82aでの表示が回転するように、表示制御基板70の表示制御CPU70aが制御する。これにより、文字、記号およびイラスト等によるエンディング演出が、円弧状に移動しながら上下逆向きに姿勢変位するハーフミラー部83に反射表示される際に、常に上下が正しい向きで表示されるようになる。一方、第2のエンディング演出では、可動体81が第1演出位置に停止することでハーフミラー部83の姿勢が変位しないので、表示制御基板70の表示制御CPU70aは、演出表示装置82の表示部82aでの演出が回転しないように制御する。
次に、エンディング演出の実行処理について、図12〜図14を引用して説明する。エンディング演出実行処理は、大当り遊技の実行中に演出制御基板65において、所定時間毎(例えば4ms毎)に実行されるようになっている。
実施例のパチンコ機10は、メインスイッチのON操作による起動後の初期設定完了時に、可動演出装置80は、可動体81が図2および図16(a)に示す第1演出位置(初期位置)に停止保持され、該可動演出装置80は第1演出状態となる。そして、操作ハンドル16の操作に基づいて遊技が開始されて、遊技盤20の遊技領域49へ打ち出された遊技球が、複合始動入賞装置26の第1始動入賞部27または第2始動入賞部28の始動入賞口27a,28aに入賞すると、第1始動入賞検出センサ31または第2始動入賞検出センサ32から検出信号がメイン制御基板60に送信される。これによりメイン制御基板60のメイン制御CPU60aでは、大当り抽選が行われると共に、大当り抽選の結果に基づいて演出制御基板65に所定の制御コマンドを送信する。そして、演出制御基板65の演出制御CPU65aは、メイン制御基板60から送信された制御コマンドに基づく所定の処理を行い、表示制御基板70に制御コマンドを送信すると共に、可動演出装置80等を制御する。また、表示制御基板70の表示制御CPU70aは、演出制御基板65から送信された制御コマンドに基づいて、図柄表示装置17で3列の数字からなる図柄の変動演出を行わせると共に、演出表示装置82の表示部82aにおいて所定の演出を表示する制御を行う。
変短状態時に決定された前記第1〜第18の大当り遊技のエンディング演出では、図9に示すように、当該大当り遊技における規定のラウンド遊技の実行後において、第1のエンディング演出の実行が開始される。この第1のエンディング演出では、最終のラウンド遊技が終了したタイミングで、可動演出装置80の可動体81が、第1演出位置から第2演出位置に向けて回転変位を開始する。すなわち、規定のラウンド遊技における最終のラウンド遊技が終了すると同時に、可動演出装置80の可動体81が回転変位を開始する。
非変短状態時に決定された前記第1および第10の大当り遊技のエンディング演出では、図11に示すように、当該大当り遊技における規定のラウンド遊技の終了からエンディング演出前インターバル時間ITが経過した時点で、先ず演出表示装置82の表示部82aにおいて、第2のエンディング演出に基づく前記抽選演出の表示が開始される。ここで、可動演出装置80における可動体81が第1演出位置(図16(a))に停止しているので、抽選演出は停止したハーフミラー部83に反射表示される。
非変短状態時に決定された大当り遊技(第1、第10以外)の大当り遊技のエンディング演出では、図10に示すように、当該大当り遊技における規定のラウンド遊技の終了後からエンディング演出前インターバル時間ITが経過した後に、第2のエンディング演出が実行される。この第2のエンディング演出では、最終のラウンド遊技の終了からエンディング演出前インターバル時間ITが経過した後に、第1演出位置に停止保持された可動体81のハーフミラー部83に、演出表示装置82による演出が反射表示される。そして、非変短状態時に決定された大当り遊技(第1および第10の大当り遊技を除く)の第2のエンディング演出は、各大当り遊技毎に予め設定されたエンディング演出の実行時間に亘って、第1演出位置にあるハーフミラー部83において、演出表示装置82による演出が反射表示される。
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1)実施例では、非変短状態時に決定された大当り遊技(第1の大当り遊技および第10の大当り遊技)であっても、可動演出装置80の可動体81を動作させる第1のエンディング演出を実行するようにしたが、変短状態時に決定された大当り遊技においては第1のエンディング演出を実行すると共に、非変短状態時に決定された大当り遊技においては、その全てが第2のエンディング演出を実行するようにしてもよい。
(2)実施例では、非変短状態時に決定された大当り遊技(第1の大当り遊技および第10の大当り遊技)においては、最終のラウンド遊技の終了時から遅延時間の経過後に、第1のエンディング演出を実行するようにしたが、非変短状態時に決定された大当り遊技において第1のエンディング演出を実行する場合にも、遅延時間を設定せずに最終のラウンド遊技が終了したタイミングで第1のエンディング演出を実行するようにしてもよい。
(3)実施例では、非変短状態時に決定された大当り遊技におけるエンディング期間において、表示制御基板70の表示制御CPU70aがエンディング開始コマンドを受信した後に、該エンディング開始コマンドの受信前と異なる演出を演出表示装置82の表示部82aにおいて表示する場合を例示したが、エンディング開始コマンドの受信後も、受信前の演出と同じ演出を演出表示装置82の表示部82aで表示することも可能である。
(4)エンディング演出における第1のエンディング演出および第2のエンディング演出の選択は、当該大当り遊技の決定時における遊技状態(変短状態、非変短状態)を基準とすることに限らず、様々な条件を選択基準とすることが可能である。例えば、当り抽選によって決定された大当り遊技の種類を、第1のエンディング演出および第2のエンディング演出を決定する判定基準としてもよい。すなわち、実施例の場合では、例えば第5付与特典K5(確変状態が65回+変短状態が65回)が付与される大当り遊技が決定された場合に、当該大当り遊技の決定時の遊技状態の種類に関係なく、可動演出装置の動作を伴う第1のエンディング演出を実行するようにすると共に、該第5付与特典K5以外の付与特典が付与された大当り遊技が決定された場合に、可動演出装置の動作を伴わない第2のエンディング演出を実行するように設定してもよい。
(6)可動演出装置の初期位置および移動位置は、実施例で例示した位置に限るものではなく、様々な位置に設定可能である。また、初期位置に対する移動位置は、該初期位置から180°回転した位置に限るものではなく、初期位置から180°未満の所要角度に回転した位置を移動位置としたり、180°より大きい所要角度で回転した位置を移動位置としてもよい。
(7)可動演出装置は、可動体が回転して初期位置および移動位置に姿勢変位するものに限らず、該可動体が直線状または曲線状にスライド移動して初期位置および移動位置に姿勢変位する構成であってもよい。
(8)エンディング演出前インターバル時間ITは、実施例で例示した2.0秒に限定されるものではなく、2.0秒未満または2.0秒より長く設定してもよい。
(9)可動体の第2演出位置を検出する検出手段を備え、該検出手段の検出信号が演出制御基板に送信される構成の場合には、該検出センサからの検出信号を受信することで、該演出制御基板が可動演出手段の回転を停止するよう制御してもよい。
(10)実施例の可動演出装置は、可動体に配設された演出表示装置の表示部での演出を、ハーフミラー部で前方へ反射表示するよう構成されているが、ハーフミラー部の配設位置に、第1表示装置を表示部が前方に向くように配設して、可動体の動作に伴って該演出表示装置82が円弧状に移動するよう構成したものであってもよい。
(12)実施例では、変短状態時に大当りに当選した場合は、当該パチンコ機に設定されている最も多い変短回数の間だけ変短状態を付与可能な大当り遊技が付与されるよう構成したが、大当りに当選したときに決定された大当り図柄の種類によって、付与する変短回数が異なる大当り遊技を付与するようにしてもよい。
(13)大当り遊技後に付与する変短回数の種類は、実施例の1回、5回、25回、65回に限られるものではなく、その他の種類を設定することができる。
(14)遊技盤の盤面構成は、実施例に示すものに限られるものでなく、特別入賞装置は1つであってもよく、また第1始動入賞部と第2始動入賞部とが別々に遊技盤に取着される構成であってもよい。更に、ゲート部材も1つであってもよい。
(16)実施例では、演出制御手段(演出制御CPU)が、表示制御を行う表示制御手段、発光制御を行うランプ制御手段および音出力制御を行う音制御手段を統括的に制御する構成を例示したが、該演出制御手段が備える機能の全部または一部を表示制御手段(表示制御CPU)が備えるようにしてもよく、反対に表示制御手段が備える機能の全部または一部を演出制御手段が備えるようにしてもよい。そして実施例では、演出制御基板(演出制御CPU)と表示制御基板(表示制御CPU)とを分けて設けるようにしたが、単一の制御基板とすることもできる。すなわち、実施例における演出制御手段および表示制御手段の機能を、単一の制御基板に設けた制御手段(CPU)が備えるようにしてもよい。また、ランプ制御手段や音制御手段に関しても同様に、演出制御手段が兼用することができる。
(17)遊技機としては、実施例で例示したパチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機や、スロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
ここで、前記スロットマシンは、前方に開口する矩形箱状に形成された本体としての筐体と、該筐体の前側に開閉可能に取り付けられた前側部材としての前面扉とを備えており、複数列のリールユニットを備えた図柄表示装置が、前面扉に設けられた窓口に臨むように配設されている。また、前面扉には、イラストや動画等の各種演出情報を表示可能な液晶式の演出表示装置、初期位置および移動位置の間を姿勢変位する可動演出装置および装飾装置等が配設されている。そして、スロットマシンは、主制御手段から送信される各種指示情報に基づいて、前記図柄表示装置、演出表示装置、可動演出装置および装飾装置による遊技演出の制御を行う演出制御手段や、所定の開始条件の成立を契機として当り判定を実行する当り判定手段や、前記当り判定手段の判定結果に応じて当り遊技を付与可能な当り付与手段等を備えている。
33a 第1特別入賞口(特別入賞口)
36 第2特別入賞装置(特別入賞手段)
36a 第2特別入賞口(特別入賞口)
60 メイン制御基板(主制御手段、当り判定手段、当り付与手段)
65 演出制御基板(演出制御手段)
81 可動体(可動演出手段)
82 演出表示装置(演出表示手段)
IT エンディング演出前インターバル時間
Claims (2)
- 主制御手段から送信される各種指示情報に基づいて遊技演出の制御を行う演出制御手段と、所定の開始条件の成立を契機として当り判定を実行する当り判定手段と、前記当り判定手段の判定結果に応じて当り遊技を付与可能な当り付与手段と、前記演出制御手段の制御に基づいて各種演出が実行される演出表示手段と、前記演出制御手段の制御に基づいて第1演出位置および第2演出位置の間を姿勢変位する可動演出手段とを備えた遊技機において、
前記当り遊技には、特別入賞手段の特別入賞口を開放させるラウンド遊技が設定されていると共に、最終のラウンド遊技の実行後に、当該当り遊技が終了することを報知するエンディング演出が設定されており、
前記当り遊技には、前記最終のラウンド遊技の終了後に、当り遊技の種類に関わらず一定の時間に設定されたエンディング演出前インターバル時間が設定され、
前記当り遊技におけるラウンド遊技の開始時に、前記主制御手段の制御に基づいて前記特別入賞口が開放されると共に、該主制御手段から前記演出制御手段に開放指示情報が送信され、
前記演出制御手段は、前記当り遊技における最終のラウンド遊技の終了を契機として、前記第1演出位置から第2演出位置に向けた姿勢変位を開始するよう前記可動演出手段を制御し、また前記エンディング演出を開始するよう前記演出表示手段を制御し、
前記エンディング演出中の所定のタイミングまたは該エンディング演出の終了タイミングで、前記演出制御手段が前記可動演出手段を前記第2演出位置に停止するよう制御する
ことを特徴とする遊技機。 - 主制御手段から送信される各種指示情報に基づいて遊技演出の制御を行う演出制御手段と、所定の開始条件の成立を契機として当り判定を実行する当り判定手段と、前記当り判定手段の判定結果に応じて当り遊技を付与可能な当り付与手段と、前記演出制御手段の制御に基づいて各種演出が実行される演出表示手段と、前記演出制御手段の制御に基づいて第1演出位置および第2演出位置の間を姿勢変位する可動演出手段とを備えた遊技機において、
前記当り遊技には、特別入賞手段の特別入賞口を開放させるラウンド遊技が設定されていると共に、最終のラウンド遊技の実行後に、当該当り遊技が終了することを報知するエンディング演出が設定されており、
前記エンディング演出のエンディング期間は、当り遊技の決定時の遊技状態または当り遊技の種類に応じて異なるよう設定され、
前記当り遊技におけるラウンド遊技の開始時に、前記主制御手段の制御に基づいて前記特別入賞口が開放されると共に、該主制御手段から前記演出制御手段に開放指示情報が送信され、
前記演出制御手段は、前記当り遊技における最終のラウンド遊技の終了を契機として、前記第1演出位置から第2演出位置に向けた姿勢変位を開始するよう前記可動演出手段を制御し、また前記エンディング演出を開始するよう前記演出表示手段を制御し、
前記エンディング演出中の所定のタイミングまたは該エンディング演出の終了タイミングで、前記演出制御手段が前記可動演出手段を前記第2演出位置に停止するよう制御する
ことを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017220168A JP6546638B2 (ja) | 2017-11-15 | 2017-11-15 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017220168A JP6546638B2 (ja) | 2017-11-15 | 2017-11-15 | 遊技機 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015120696A Division JP6246762B2 (ja) | 2015-06-15 | 2015-06-15 | 遊技機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2018023862A true JP2018023862A (ja) | 2018-02-15 |
JP6546638B2 JP6546638B2 (ja) | 2019-07-17 |
Family
ID=61193588
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2017220168A Active JP6546638B2 (ja) | 2017-11-15 | 2017-11-15 | 遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6546638B2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013215300A (ja) * | 2012-04-05 | 2013-10-24 | Newgin Co Ltd | 遊技機 |
JP2014023790A (ja) * | 2012-07-27 | 2014-02-06 | Taiyo Elec Co Ltd | 遊技機 |
JP2014039686A (ja) * | 2012-08-23 | 2014-03-06 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
JP2015080627A (ja) * | 2013-10-23 | 2015-04-27 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
-
2017
- 2017-11-15 JP JP2017220168A patent/JP6546638B2/ja active Active
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013215300A (ja) * | 2012-04-05 | 2013-10-24 | Newgin Co Ltd | 遊技機 |
JP2014023790A (ja) * | 2012-07-27 | 2014-02-06 | Taiyo Elec Co Ltd | 遊技機 |
JP2014039686A (ja) * | 2012-08-23 | 2014-03-06 | Sophia Co Ltd | 遊技機 |
JP2015080627A (ja) * | 2013-10-23 | 2015-04-27 | 京楽産業.株式会社 | 遊技機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6546638B2 (ja) | 2019-07-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2018015344A (ja) | 遊技機 | |
JP6190421B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2017093756A (ja) | 遊技機 | |
JP6457444B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6088370B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2013048865A (ja) | 遊技機 | |
JP2016140581A (ja) | 遊技機 | |
JP2014079330A (ja) | 遊技機 | |
JP6246762B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6000818B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2016198157A (ja) | 遊技機 | |
JP2016140579A (ja) | 遊技機 | |
JP6235949B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6374901B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2018023862A (ja) | 遊技機 | |
JP6273305B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6383374B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6374899B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6441749B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6374900B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6473476B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6153568B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6153567B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6370319B2 (ja) | 遊技機 | |
JP6383373B2 (ja) | 遊技機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20171115 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180809 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180821 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181017 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190212 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190507 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20190509 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190618 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190621 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6546638 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |