JP6374753B2 - 山林樹苗の挿し木用育苗ベンチ及び育苗方法 - Google Patents
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Description
一方、海外の林業先進国では、樹苗育成用のコンテナを用いるコンテナ育苗の技術が確立され、近年、わが国でも国内林業向けのコンテナが開発され普及が拡大している。樹苗育成用のコンテナには、個別のコンテナが分離したもののほか、多数の苗育成孔を有する硬質プラスティック製の育苗容器の形態のものが、樹種、育苗環境、作業性に応じて、容量、形状等様々なタイプがある。個別のコンテナがトレイと分離したタイプの場合、そのサイズは例えば上径約5cm、下径約1.5cm、高さ約15cmであり、先細りの形状である。
コンテナ育苗のメリットとして、(i)低コストであること、(ii)貯蔵や運搬などのハンドリングに優れること、(iii)培地付き苗なので植栽適期の拡大が可能であること、(iv)小型軽量のため植栽効率が高いこと等があげられる。
一方本発明者らは、頭上潅水とは異なり、培土の底面から潅水して挿し穂の切り口に水分を供給する(底面潅水)工程を含む、山林樹木挿し木苗を製造する方法の発明を完成させ、特許出願を行っている(特願2013−157348)。かかる方法は、培地の底面から潅水・給水が行われ、以って山林樹木挿し木苗の生産において、綿密な潅水管理及び湿度管理が不要となり、施設内の水分環境をより簡便に制御することができるといった利点を有する。
また、トレイが浸漬している水の深さを調節したり、ベンチ内の水を抜くことにより培地への給水を低減又は遮断することも不可能ではないが、根周辺を十分な低湿度の状態に保ち効率的な空気根切りを行うことはできない。
そのため、コンテナを水から持ち上げる際の労力を低減し、コンテナを保持するための場所を確保できるようにする技術が希求されている。
なお、植物の育苗に関連する技術として、例えば特許文献1〜3のような報告がある。
特許文献2には既存の育苗ベンチを活用し、加温・加湿により苗の最適な育苗環境を創出する技術が開示されている。しかしながら当該技術の対象は野菜、花の育苗に限定されていて、山林樹木の育苗には適用し得ない。
さらに特許文献3にはプラグ苗による花木苗の大量育成方法が記載されているが、対象がサツキ、ツツジ等の花木であり、また、空気根切りが可能な技術については記載されていない。
すなわち、挿し木育苗用コンテナを水から引き揚げる際の労力を低減し、挿し木育苗用コンテナを保持するための場所を確保できるようにする技術が希求されている現状に反し、かかる技術について十分な検討は未だなされていない。
すなわち、本発明は、少なくとも以下の発明に関する:
[1]
水を溜めることができる湛水部を備えた山林樹苗の挿し木用育苗ベンチであって、前記ベンチの湛水部に載置され、湛水部に水を溜めることにより底面から潅水された、培土に挿し木された挿し穂を有する挿し木育苗用コンテナを拳上し、該拳上された挿し木育苗用コンテナを、低湿度の状態を確保できる高さに維持するための拳上・保持手段をさらに具備する、山林樹苗の挿し木用育苗ベンチ。
湛水部にエキスパンドパネルをさらに有する、上記[1]に記載の山林樹苗の挿し木用育苗ベンチ。
[3]
拳上・保持手段がエアジャッキである、上記[2]に記載の山林樹苗挿し木用育苗ベンチ。
[4]
エアジャッキが、湛水部とエキスパンドパネルとの間に配置された、内部に空気を流入せしめることにより立体形状になり、エキスパンドパネルを拳上して挿し木育苗用コンテナ前記低湿度の状態を確保できる高さに維持できる1つ又は2つ以上の管である上記[3]に記載の山林樹苗挿し木用育苗ベンチ。
[5]
前記管が、湛水部の長辺方向に縦走し湛水部の前記長辺と略同じ長さを有する、上記[4]に記載の山林樹苗挿し木用育苗ベンチ。
[6]
さらに水又は温湯を湛水部に流入させるためのタンクを具備する、上記[1]〜[5]のいずれかに記載の山林樹苗挿し木用育苗ベンチ。
[7]
上記[1]〜[6]のいずれかに記載の山林樹苗挿し木用育苗ベンチを用いる、山林挿し木苗を育苗する方法。
本発明のうち上記[2]〜[5]に示したものによれば、山林樹苗の挿し木苗の育成における労力を従来の方法より一層軽減することができる。
本発明のうち上記[6]に示したものによれば、さらに山林樹苗の挿し木苗の育成を効率的に行うことができる。
本発明の上記[7]に示した山林樹苗の挿し木苗を育苗する方法によれば、山林樹苗の挿し木苗を効率的に製造することができる。
なお、本明細書において「山林樹苗の挿し木用育苗ベンチ」とは、スギ、ヒノキといった山林樹木の挿し木苗を育苗するための細長平板形状を有し、水を溜めることができるベンチ及び該ベンチに載置された2つ以上の挿し木育苗用コンテナを少なくとも備える資材を意味する。
当該ベンチは移動可能な台車に置くことにより、適宜移動することができるようになる。
本発明における「底面から潅水」するとは、通常の頭上潅水とは異なり培土の下方から潅水することを意味し、底面のみからの潅水、底面及び近傍の側面からの潅水、ならびに底面近傍の側面のみからの潅水等が包含される。
かかる潅水により、本発明の各挿し穂が水分を利用し得る各培土の含水量を、約45%〜約65%に保つことは好ましく、約50%〜約65%に保つことはより好ましく、約50%〜約60%に保つことは一層より好ましい。
また、底面から潅水を行う時期・タイミングは、発根が促進されるものであれば限定されない。定期的に、例えば毎日、1日おき又は2日おきに潅水する方法や、培土の乾燥具合を観察して適宜潅水する方法、あるいは挿し付け後一定期間(例えば1〜3ヶ月間)にわたり培土を湛水状態の容器に常時浸漬させる方法が例示される。
定期的に潅水する方法における潅水する方法及び上記適宜潅水する方法における潅水量は限定されず、各挿し穂の切り口部分に十分に水分が与えられる潅水量であればよい。
コンテナとしてBCC社製のもの(商品名:FlexiFlame)が例示されるところ、当該市販のコンテナは本発明の方法において好適に用いることができる。
上記のとおり本発明により、水を溜めることができる湛水部を備えた山林樹苗の挿し木用育苗ベンチであって、前記ベンチの湛水部に載置され、湛水部に水を溜めることにより底面から潅水された、培土(培地)に挿し木された挿し穂を有する挿し木育苗用コンテナを拳上し、該拳上された挿し木育苗用コンテナに(すなわち挿し穂及び挿し穂が挿し木された培土に)、十分な通気性や乾燥状態を付与できる高さに維持するための拳上・保持手段をさらに具備する、山林樹苗挿し木用育苗ベンチが提供される。かかる構成を具備するものであれば、本発明は限定されない。
図3に、挿し木育苗用コンテナを載置する前の本発明のベンチ1の例について、全体を示す写真を示す。
ベンチすなわち湛水部の形状や大きさ(すなわちベンチ全体の形状や大きさ)は限定されないところ、短辺が約1,000mm〜約2,000mm、長辺が約2,000mm〜約3,500mm程度の矩形の形状であり、深さが80mm〜150mmであるものは面積効率の点において好ましい。同湛水部すなわちベンチの大きさは、たとえは短辺が1,570mm程度、長辺が2,850mm程度の矩形の形状であり、深さは100mm程度である。
挿し木育苗用コンテナはベンチの湛水部に載置され、湛水部に水を溜めることにより底面から培地が潅水される(底面潅水)。底面潅水の方式として、常時適量の水に浸漬する方式のほか、間断給液により水位を上下させ、湛水状態及び非湛水状態を繰り返す方式(エブ・アンド・フロー方式)があるところ、本発明の挿し木用育苗ベンチはいずれの方式にも好適に用いることができる。
エブ・アンド・フロー方式において、潅水後に湛水部から水を排出しても、空気根切りに十分な通気性や乾燥状態を確保できないことがあるのに対し、本発明の挿し木用育苗ベンチは、このような好ましくない状態を改善するためにとくに好適に用いることができる。
本発明において、拳上・保持手段は機械的に作動することができる。その機構、形状、大きさ、個数 及び材質は限定されず、個々の作業現場における目的にかなうものであればいかなるものであってもよい。
本発明における「エキスパンドパネル」とは、例えば金属製(例えば鉄製、ステンレス製又はアルミ製)の、菱形あるいは亀甲形の網目状、格子状等の実質的に規則的に配置された孔をほぼ全面に有する剛性のパネルであり(図4)、直上に載置された挿し木育苗用コンテナが拳上・保持された際に十分な強度を有し、挿し木育苗用コンテナに(とくにコンテナの底部及び下部に)十分な通気性や乾燥状態を提供する。なお本発明におけるエキスパンドパネルには、同様な機能、すなわち直上に載置された挿し木育苗用コンテナが拳上・保持された際に十分な強度を有し、挿し木育苗用コンテナに十分な通気性や乾燥状態を提供する機能、を有するボード状の資材も包含される。
図4において、2は拳上・保持手段(エアジャッキ)を、3はエキスパンドパネルをそれぞれ示す。拳上・保持手段(エアジャッキ)2はエキスパンドパネル3の下にあり、未作動の状態であるため扁平縦長形状になっている。なお、図4に示される本発明におけるエキスパンドパネル3は、菱形の網目状の表面構造を有するステンレス製の製品である。
挿し木育苗用コンテナ又はエキスパンドパネルとして、拳上・保持された際に撓まず、傾かないものは好ましい。
エアジャッキが、プールとエキスパンドパネルとの間に配置され、内部に空気を流入せしめることにより立体形状になる1つ又は2つ以上の管(チューブ)であるものはとくに好ましい。
このようなエアジャッキは未作動の状態においては平坦な形状であり、空気を送り込むことにより膨張し、十分な張力により挿し木育苗用コンテナを支え拳上・保持することができる。
エアジャッキの材質や厚みはとくに限定されないところ、典型的には無内圧時には平坦になるゴムやビニールのものは好ましい(図4、図5のA及びB)。図5のA〜Cにおいて、1は本発明の山林樹苗の挿し木用育苗ベンチ、2は拳上・保持手段(エアジャッキ)、3はエキスパンドパネル、4はコンテナ、5は湛水部、6は挿し木された苗を、それぞれ示す。
また布糸のメッシュが入っているビニルパイプの形態であるエアジャッキはより好ましい。かかる材質からなるエアジャッキは、コスト面における優位性があるばかりでなく、構造が非常に単純で壊れにくいこと、とくに長期間水に浸漬状態になっても金属性のものに比較して腐食しづらいといった顕著な利点がある。さらに布製ビニルパイプからなるエアジャッキ(上記布糸のメッシュが入っているビニルパイプの形態であるエアジャッキ)は、劣化の進行を低減し、また扁平形状を取ることができるためエキスパンドの下の狭い隙間に入れるのに適しているといった、さらなる優位性を有するため好ましい。
エアジャッキを膨張させたときのサイズ(到達する高さ)は、挿し木育苗用コンテナを支え拳上・保持することができるサイズに達すればとくに限定されない。例えば、膨張時に円筒形状を有するエアジャッキにおいて、外径として直径約80mm〜約130mmが挙げられる。同外径はまた、ベンチ(すなわち湛水部)の縁の上端部と略同じ高さであってよい。したがって、前記ベンチの深さが100mmである場合、エアジャッキの外径は約100mmであってよい。
エアジャッキの強度は、培土が水分を含んだ状態にあり、また空気根切りを開始する時点における全ての拳上対象の重量に耐える強度であればよい。典型的には、かかる強度は4MPa〜10MPaの圧力に耐え得るものであり、好ましくは5MPa以上の圧力に耐えられるものであり、より好ましくは6MPa以上の圧力に耐え得るものである。 エアジャッキに空気を送り込むことにより、該エアジャッキが膨張し挿し木育苗用コンテナが挙上・保持される。この様子を図5のCに模式的に示した。この際、湛水部に貯留されていた水を抜くことにより、より乾燥度が高く、空気根切りが行われやすい環境を与えることができる(図6)。
各エアジャッキは一つのポンプに接続することにより、当該コンプレッサーのみを操作することによって作動させることができる。
温湯を注入すれば施設内の空気を温めなくても(局所加温)発根は十分に促進されるため、温湯タンクをさらに具備する本発明の山林樹苗の挿し木用育苗ベンチは、熱効率及びコストの面において有利であるという利点がある。
本発明において「温湯」とは、温湯を与えない場合の周辺環境の温度より約10°C〜約20°C高い温度の湯(液体)を意味する。
本発明は上記のとおり、上記いずれかの山林樹苗の挿し木用育苗ベンチを用いる、山林樹苗の挿し木を育苗する方法にも関する。
本発明の山林樹苗の挿し木を育苗する方法においては、発根及び根鉢形成が効率的に行われるから、本発明の方法は山林樹苗の挿し木苗の効率的な大量生産に資するものである。
また、本発明の方法は山林樹苗の挿し木苗の大量生産、すなわち面積当たりの挿し付け密度が高い生産に好適である。本発明の方法によれば、挿し穂の栽植密度として約200本/m2以上、約240本/m2以上あるいは、約300本/m2以上といった高密度においても好適に用いられる。
本発明における山林樹木は限定されないところ、スギ、ヒノキ、クロマツ、カラマツ、エゾマツ等の針葉樹、ミズキ、サクラ、シイ、カシ、カエデ、コナラ、ハンノキ等の広葉樹、その他主として海外で植林される樹種であるアカシア、ユーカリ等が例示される。山林樹木がスギ又はヒノキである本発明の方法は好ましく、スギであるものはより好ましい。
本発明における挿し穂の大きさは限定されず、約20cm〜約40cmであってよい。
本発明において培土の種類は限定されないところ、赤玉土、鹿沼土、ピートモス、ココピートが例示される。培土が、赤玉土主体の培土である本発明の方法は好ましい。また、培土に替えて毛管力に優れた他の媒体(マット材、保水材等)を用いてもよい。したがって、本発明における「培土」には、上記したような毛管力に優れた他の媒体も包含される。
図3及び4に示す山林樹苗の挿し木用育苗ベンチを作製した。
模式的に示した図5A〜Cにより、当該山林樹苗の挿し木用育苗ベンチの操作についてさらに説明する。
挿し木用育苗ベンチ1に給液(給水)がなされる前には、挿し木育苗用コンテナ4が挙上・保持されていない(図5A)。給液用と排液用の配管がそれぞれ別個に配管されていて、給液は必要な時に底部から給液用の配管により行われ、挿し木された苗6が浸水された後、排液用の配管により排液される。給液及び排液は、タンクに貯蔵した水又は温湯を用い、別途設けた機材により行われる。
続いて挿し木用育苗ベンチ1に給液(給水)がなされ、挿し木育苗用コンテナ4の底部が水又は温湯に底面から潅水される(図5B)。挿し木育苗用コンテナ4は挙上・保持されていない。
潅水後、挿し木育苗用コンテナ4及び挿し木された苗6は、常時適量の水に浸漬されるか、又は間断給液により水位を上下させ、湛水状態及び非湛水状態に繰り返し付される。
発根後、拳上・保持手段(エアジャッキ)2によりコンテナ4直下の格子状のパネル(エキスパンドパネル3)が持ち上げられ、挿し木育苗用コンテナ4が挙上・保持される(図5C)。湛水部5に水又は温湯は存在しない。
スギ挿し穂の発根に対する底部局所加温の影響を調べた。
(材料と方法)
挿し穂として11月下旬採取の山採り穂を用いた。採取後4°Cの冷室にて、2013年12月12日の挿し木まで保管した。
試験はグロースチャンバー内で行い、挿し木したコンテナを、ヒーターとコンテナ底部が浸る程度の水を入れた発泡スチロール内に設置し、コンテナ部分のみ加温できる条件で行った。昼温度はすべての処理区で25℃とした。処理は、夜間の地上部、地下部温度が相違する以下の3つの処理とした。なお日照はいずれの処理国おいても10時間明期、14時間暗期であった。
処理1:地上部25°C、地下部25°C
処理2:地上部10°C、地下部25°C
処理3:地上部10°C、地下部10°C
BCCコンテナ(赤玉:PM=6:4培土)に挿し付け後、発泡素材にて底面給水処理を行った。
試験はn=45にて行った。
挿し木1.5ヵ月後に掘り取り、それぞれの処理に付した挿し穂の根の状態を目視により観察した。より具体的には、発根の有無と根の伸長状態を超際した。
各処理区における根の状態は、それぞれ以下のとおりであった(図7):
処理1(室温25°C、水温25°C):発根していたが(4本/10本)、伸長は少ない。また、挿し穂の基部が腐敗している個体があった。
処理2(室温10°C、水温25°C):発根率は処理1と同じであった(4本/10本)。根の伸長の状況はより良好であった。基部の腐敗はなかった。
処理3(室温10°C、水温10°C):カルスが形成されるのみで、発根はしていなかった(0本/10本)。
上記結果のとおり、夜間にのみ底部を局所加温することにより、生育が一層促進された。
2・・・拳上・保持手段(エアジャッキ)
3・・・エキスパンドパネル
4・・・コンテナ
5・・・湛水部
6・・・挿し木された苗
Claims (4)
- 水を溜めることができる湛水部を備えた山林樹苗の挿し木用育苗ベンチであって、前記ベンチの湛水部に載置され、湛水部に水を溜めることにより底面から潅水された、培土に挿し木された挿し穂を有する挿し木育苗用コンテナを拳上し、該拳上された挿し木育苗用コンテナを、低湿度の状態を確保できる高さに維持するための拳上・保持手段としてのエアジャッキをさらに具備し、前記湛水部にエキスパンドパネルを有し、
前記エアジャッキは、前記湛水部とエキスパンドパネルとの間に配置された、内部に空気を流入せしめることにより立体形状になり、前記エキスパンドパネルを拳上して挿し木育苗用コンテナの前記低湿度の状態を確保できる高さに維持できる2つ以上の管である、山林樹苗の挿し木用育苗ベンチ。 - 前記管が、湛水部の長辺方向に縦走し湛水部の前記長辺と略同じ長さを有する、請求項1に記載の山林樹苗の挿し木用育苗ベンチ。
- さらに水又は温湯を湛水部に流入させるためのタンクを具備する、請求項1又は2に記載の山林樹苗の挿し木用育苗ベンチ。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の山林樹苗の挿し木用育苗ベンチを用いる、山林樹苗の挿し木を育苗する方法。
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