JP6373725B2 - 打継面処理の評価方法及び評価装置 - Google Patents

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本発明は、コンクリートの打継面に施された打継面処理の評価方法及び評価装置に関するものである。
コンクリート構造物の打継面には、打継コンクリートとの付着性を良好にするために、高圧水等を用いて骨材の一部を打継面に露出させる処理(打継面処理)が施される。この打継面処理が十分であるか否かを評価する技術として、下記特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1では、ライン状のレーザー光線をコンクリート打継面に照射し、デジタルカメラで撮影した照射線を画像解析することで座標データとして抽出してコンクリート表面の評価を行っている。
特開2013−96175号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、レーザー装置やそのレーザー装置に対して位置合わせされたカメラ等、比較的大がかりな仕組みが必要と考えられる。従って、コンクリート構造物の施工現場で打継面処理の程度を簡易に評価するといった運用には不向きである。そこで、本発明は、簡易な評価を可能にする打継面処理の評価方法及び評価装置を提供することを目的とする。
本発明の打継面処理の評価方法は、コンクリートの打継面に施された打継面処理の評価方法であって、打継面を撮像した画像データを取得する画像データ取得工程と、画像データを複数の画像ブロックに分割する画像分割工程と、画像分割工程で得られた画像ブロック毎に、輝度ヒストグラムを取得するヒストグラム取得工程と、各々の画像ブロックに対応する打継面の部位毎に、輝度ヒストグラムの分布状態に基づいて打継面処理の評価を行う評価工程と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の打継面処理の評価装置は、コンクリートの打継面に施された打継面処理の評価装置であって、打継面を撮像した画像データを取得する画像データ取得手段と、画像データを複数の画像ブロックに分割する画像分割手段と、画像分割手段で得られた画像ブロック毎に、輝度ヒストグラムを取得するヒストグラム取得手段と、各々の画像ブロックに対応する打継面の部位毎に、輝度ヒストグラムの分布状態に基づいて打継面処理の評価を行う評価手段と、を備えることを特徴とする。
これらの評価方法及び評価装置では、コンクリートの打継面の画像データの輝度ヒストグラムに基づいて打継面処理の評価が行われる。従って、単に打継面を2次元的に撮像するための比較的簡単なデバイスを使用することで、簡易に打継面の評価を実行することができる。
具体的には、評価工程では、輝度ヒストグラムから算出される所定の評価値の大小に基づいて打継面処理を評価することとしてもよい。更に具体的には、評価工程では、ヒストグラムのグラフのピークを示す輝度よりも高輝度側の領域の面積の、グラフ全体の面積に対する割合をAとしたとき、割合Aの関数値F(A)を上記の評価値として使用することとしてもよい。更に具体的には、関数値F(A)は、F(A)=1−2・A で表されることとしてもよい。
また、本発明の打継面処理の評価方法は、上記画像データを表示すると共に、当該画像データ上の各々の画像ブロックに重ね合わせて、画像ブロックに対応する評価値に関連付けられた表示画像を表示する画像表示工程を備えてもよい。この構成によれば、ユーザは、評価結果を実際の画像データに対応させて参照することができる。
また、画像分割工程では、画像データが正方形の画像ブロックに分割され、画像ブロックに対応する打継面の正方形の部位の一辺は、コンクリートに含まれる骨材の最大直径のπ/(√2)倍以上であることとしてもよい。
本発明によれば、簡易な評価を可能にする打継面処理の評価方法及び評価装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る評価装置等を示すブロック図である。 図1の評価装置のハードウエア的な構成を示すブロック図である。 輝度ヒストグラムのグラフの一例を示す図である。 評価装置による画面表示の一例を示す図である。 画像ブロックの寸法を説明する図である。 本発明者らによる実験で得られたヒストグラムを示す図である。 本発明者らによる実験で得られたヒストグラムを示す図である。 本発明者らによる実験で得られた結果を示す図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る打継面処理の評価方法及び評価装置の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る評価装置1及び評価装置1の評価対象であるコンクリート構造物51の打継面53を示す。一般に、打継を行ってコンクリート構造物51を構築する場合には、次のような処理が打継面53に施される。すなわち、打継される下層の打設後に、打継面53上に遅延硬化剤が撒散され、打継面53の表層に近い部分のコンクリートの硬化が遅延する。その後、打継面53が高圧水で洗浄されることで打継面53表層の未硬化モルタル部分が除去され、打継面53上にはコンクリートに含まれる骨材が露出する。これにより打継面53が粗面化され、上層の打継コンクリートとの付着性が向上する。このように、打継面53上に骨材を露出させて粗面化する処理を、打継面処理と呼ぶ。
評価装置1は、コンクリート構造物51の打継面53の画像データに基づいて、当該打継面53のコンクリート打継面処理がどの程度十分に施されているかを評価する装置である。換言すれば、評価装置1は、打継面53に骨材がどの程度露出しているかを評価する装置である。
評価装置1は、打継面53を撮像した画像データDを取得する画像データ取得部(画像データ取得手段)11と、上記画像データDを複数の画像ブロックに分割する画像分割部(画像分割手段)13と、画像分割部13で得られた画像ブロック毎に、輝度ヒストグラムを取得するヒストグラム取得部(ヒストグラム取得手段)15と、各々の画像ブロックに対応する打継面の部位毎に、輝度ヒストグラムの分布状態に基づいて打継面処理の程度を評価する評価部(評価手段)17と、評価の結果を表示する結果表示部19と、を備えている。評価装置1は、例えば、所定の評価プログラムがインストールされたラップトップ型のコンピュータ等で構成される。
図2は、評価装置1のハードウエア的な構成を示すブロック図である。図1に示される画像データ取得部11、画像分割部13、ヒストグラム取得部15、評価部17、及び結果表示部19の機能は、評価装置1が、コンピュータソフトウエアである評価プログラムに従って動作することにより実現される。すなわち、上記各要素の機能は、図2に示すCPU201、RAM202などのハードウエア上に評価プログラム210を読み込ませることにより、CPU201の制御のもとで外部記憶媒体読取装置206、入力装置207、出力装置208などを動作させるとともに、RAM202や補助記憶装置204におけるデータの読み出しおよび書き込みを行うことで実現される。なお、例えばDVD等の外部記憶媒体211に電子情報として格納された評価プログラム210を、外部記憶媒体読取装置206を経由して補助記憶装置204やRAM202に読み込ませる(インストールする)ようにしてもよい。
図1に示されるように、評価装置1の画像データ取得部11には、例えばデジタルカメラ21で撮影された打継面53の画像データDが入力される。なお、画像データ取得部11自身がデジタルカメラ21等の撮像装置を含んでもよい。また、デジタルカメラに限られず写真スキャナや記憶媒体等から画像データDが画像データ取得部11に入力されてもよい。ここで、画像データDは、2次元の写真データである。画像分割部13は、画像データDを複数の正方形の画像ブロックHに等分割する。ここでは、1つの画像ブロックHに対応する打継面53上の正方形の一辺が、コンクリートに含まれる骨材の最大直径のπ/(√2)倍以上になるように画像ブロックHのサイズを設定することが好ましい。なお画像ブロックの形状は正方形には限られず、長方形等の他の形状であってもよい。
ヒストグラム取得部15は、画像ブロックH毎に、輝度ヒストグラムを取得する。輝度ヒストグラムは、例えば図3に例示されるように、横軸に輝度を取り縦軸に頻度を取ったグラフGで表すことができる。評価部17は、各々の画像ブロックHに対応する打継面53の部位毎に、輝度ヒストグラムの分布状態に基づいて打継面処理の程度を評価する。具体的には、評価部17は、輝度ヒストグラムから算出される所定の評価値の大小に基づいて打継面処理の程度を評価する。ここで、打継面処理の程度とは、打継面53上に骨材がどの程度露出しているかを意味し、具体的には、打継面53に露出した骨材の領域の面積が、打継面53全体の面積に対してどの程度の割合を占めているかを意味する。
更に具体的な評価部17の処理について、図3の輝度ヒストグラムのグラフGの例を参照しながら説明する。評価部17は、グラフG全体の面積を1とするようにヒストグラムを正規化する。次に評価部17は、グラフGのピークを示す輝度b0を取得し、輝度b0よりも高輝度側におけるグラフGの領域αの面積Aを算出する。なお、面積Aは、領域αの面積の、グラフG全体の面積に対する割合に相当する。そして、面積Aの所定の関数値F(A)が打継面処理の程度を示す評価値Bとされる。具体的には、例えば、F(A)=1−2・Aで表される関数値F(A)が評価値Bとして採用される。(1−2・A)はグラフGの領域βの面積に対応する。
そして、所定の基準値をRとすれば、評価値B≧基準値Rのときに、対象の画像ブロックHに対応する部位の打継面処理が十分に施されている、すなわち打継面53に骨材が十分に露出している(合格)と判断される。また、評価値B<基準値Rのときに、当該部位の打継面処理は不十分である、すなわち打継面53に骨材が十分に露出していない(不合格)と判断される。例えば、基準値Rとしては0が採用される。
上述したような評価値Bによって打継面処理が十分か否かの判断が可能となる原理について説明する。打継されるコンクリートとの付着性を十分に確保するためには、打継面53には骨材が十分に露出していることが好ましい。一般的には、コンクリートに用いられる骨材は、モルタルよりも暗い色彩のものが多い。従って、打継面53を面に直交する方向から見た場合、骨材の露出面積が多いほど打継面53は暗い色彩になっていくと考えられる。よって、打継面53の画像データDの輝度ヒストグラムの分布形状と骨材の露出との間には相関関係があると言える。具体的には、打継面53における骨材の露出面積が多くなるほど、画像データDの輝度ヒストグラムは低輝度側に移動する傾向にあると言える。
一般的に、打継面53では、露出した骨材よりもモルタルが占める面積割合が高いと考えられるので、グラフGの頻度のピークを示す輝度b0は、モルタルの色彩に対応するものと考えられる。また、輝度b0よりも高輝度側の領域αもすべてモルタルに起因するヒストグラムであると考えられる。またこの場合、モルタルの色彩が輝度b0をピークとしてバラついていると考えれば、領域αと、当該領域αに対称な領域γとを合わせた領域が、打継面53に露出したモルタルに起因するヒストグラムであると考えられる。そうすると、グラフG全体から領域αと領域γとを除いた領域βが、打継面53に露出した骨材に起因するヒストグラムであると考えられる。よって、この領域βの面積の大小は、打継面53に露出した骨材の面積の大小に対応すると考えられる。以上により、領域βの面積を評価値Bとして採用すれば、評価値Bが大きいほど打継面53の骨材の露出面積が大きく、すなわち打継面処理が十分に施されていると判断することができる。本方法によれば、画像ブロックH内で相対的に明るい箇所をモルタルと判断するため、照度などの撮影環境の違いによらず、キャリブレーションなしに適用が可能である。なお、領域βの面積(1−2・A)を評価値Bとすることは必須ではなく、面積Aを演算に適した形式に適宜変換した種々の関数値F(A)を評価値Bとして採用することができる。
続いて、結果表示部19は、例えばディスプレイモニタなどの画像出力装置を含んでおり、図4に例示するように、評価の結果を画面表示する。具体的には、結果表示部19は、打継面53の画像データDを画面表示し、画像データD上の各画像ブロックHの上に重ね合わせて、各画像ブロックHに対応する評価値Bに関連付けられた表示画像を画面表示する。具体的には、各画像ブロックHの上に重ね合わせて、各画像ブロックHに対応する評価値Bの数値が画面表示される。結果表示部19は、評価値Bが基準値R未満である不合格の画像ブロックH1を所定の色彩で示すといったように、不合格の画像ブロックHを目立たせる表示画像を重ね合わせてもよい。また、各々の画像ブロックHに対して、評価値Bの数値を直接表示することは必須ではなく、例えば、評価値Bに対応する濃淡の色彩表示を重ねて表示してもよい。この場合、各画像ブロックHの色彩の濃淡によって、打継面53上の各部位の打継面処理の程度が表されることになる。また、上記の評価値Bの数値や濃淡の色彩表示等の複数種類の表示画像を組み合わせて表示してもよい。
このように、評価値Bに対応する表示を、実際の画像データDと重ねて表示することで、ユーザは、打継面の各部位における評価結果を実際の画像データDに対応させて参照することができる。例えば、実際の打継面53には鉄筋が露出している場合等もあり、この鉄筋や鉄筋の陰影などが評価値Bに影響を及ぼす場合がある。これに対し、上記のような結果表示部19の画面表示によれば、鉄筋に起因する不自然な評価値Bが表れた場合に、ユーザが画面上の実際の画像データDを参照することで、その不自然な評価値Bの要因を確認することができる。
以上説明した評価装置1によって実行される打継面の評価方法の一例は、次の通りである。
まず、打継面処理が施された後の打継面53が、ユーザによってデジタルカメラ21で撮像される。ここでは、打継面53に直交する方向から当該打継面53を撮影することが好ましい。次に、デジタルカメラ21で得られた画像データDが評価装置1の画像データ取得部11に入力される(画像データ取得工程)。その後、画像分割部13によって、画像データDが複数の正方形の画像ブロックHに分割される(画像分割工程)。その後、ヒストグラム取得部15によって、各画像ブロックHの輝度ヒストグラムが取得される(ヒストグラム取得工程)。その後、評価部17によって、輝度ヒストグラムに基づき各画像ブロックHに対応する打継面53の各部位毎の評価値Bが算出される。更に、評価値Bと基準値Rとの大小比較が行われて、各部位毎に合格/不合格が判定される(評価工程)。その後、結果表示部19によって、打継面53の画像データDとその評価結果とが、重ねて画面表示される(画像表示工程)。ユーザは、この画面表示を参照することで、打継面処理が不十分な部位が打継面53上に存在する場合に、その部位を知ることができる。
上述した評価装置1及び評価方法による作用効果について説明する。上述の評価装置1及び評価方法では、コンクリートの打継面53の画像データDの輝度ヒストグラムに基づいて打継面処理の評価が行われる。従って、単に打継面53を2次元的に撮像するための比較的簡単なデバイス、例えばデジタルカメラ21を使用することで、簡易に打継面53の評価を実行することができる。
また前述のように、1つの画像ブロックHに対応する打継面53上の正方形の一辺を、コンクリートに含まれる骨材の最大直径のπ/(√2)倍以上とする作用効果について説明する。評価部17の処理における、グラフGのピークを示す輝度b0がモルタルの色彩に対応するという前提は、1つの画像ブロックH内でモルタルが骨材よりも広い面積を占める場合により確実に成立すると考えられる。そこで、図5に示すような仮想の画像ブロックH’内において、モルタル部分55の面積Smが骨材57の面積Saよりも大きくなる条件を考える。
コンクリート構造物51のコンクリートに含まれる骨材が球体であると仮定し、その骨材の最大径(最大直径)をdとし、画像ブロックH’に対応する打継面53上の正方形の一辺をaとすると、Sm>Saが満足されるための条件は、a2>2π(d/2)2 である。式を整理すると、a>π/(√2)×dとなる。以上より、1つの画像ブロックHに対応する打継面53上の正方形の一辺aを、コンクリートに含まれる骨材の最大直径dのπ/(√2)倍以上とすることにより、前述の打継面処理の評価に必要な前提がより確実に成立することになり、その結果、より正確な判定が可能になる。
続いて、打継面53の打継面処理の程度と評価値Bとの間に相関関係が存在することを確認すべく、本発明者らが行った実験について説明する。
まず、それぞれ異なる打継面処理を施した6種類のコンクリート構造物の供試体1〜6を準備した。供試体1〜6の打継面をデジタルカメラで撮影して各画像データを得て、更に画像データを切り出して画像ブロックを得た。
供試体1:骨材のみを平面上に敷き詰めて打継面を模したもの
供試体2:打継面処理において、単位面積当たり160gの遅延硬化剤を使用したもの
供試体3:打継面処理において、単位面積当たり80gの遅延硬化剤を使用したもの
供試体4:打継面処理において、単位面積当たり40gの遅延硬化剤を使用したもの
供試体5:打継面にチッピング目粗し処理を施したもの
供試体6:打継面処理を施していないもの
ここで、遅延硬化剤としては、日本ジッコウ株式会社製の「ディスパライトCR」を使用した。また、使用した骨材の最大直径は、20mmとし、画像ブロックに対応する打継面上の正方形の一辺は500mmとした。各供試体に施した上記の処理によれば、供試体1〜6の順に骨材の露出面積が大きくなる(供試体1の骨材の露出面積が最も大きく供試体6の骨材の露出面積が最も小さい)と考えられる。
各々の供試体の打継面の撮影は、次の4種類の条件下で実行した。
撮影条件1:撮影場所は室内、打継面が乾燥した状態で撮影
撮影条件2:撮影場所は室内、打継面が湿気を含んだ状態で撮影
撮影条件3:撮影場所は屋外、打継面が乾燥した状態で撮影
撮影条件4:撮影場所は屋外、打継面が湿気を含んだ状態で撮影
撮影条件1で得られた各供試体1〜6の画像ブロックの輝度ヒストグラムを図6(a)に示した。同様に、撮影条件2による各ヒストグラムを図6(b)に、撮影条件3による各ヒストグラムを図7(a)に、撮影条件4による各ヒストグラムを図7(b)に、示した。更に、各輝度ヒストグラムに基づいて評価値Bを算出し、図8(a),(b)のグラフに示した。図8(a)のグラフは、撮影条件1,2による各供試体1〜6の評価値Bを示し、図8(b)のグラフは、撮影条件3,4による各供試体1〜6の評価値Bを示している。
図8(a),(b)のグラフから理解されるように、打継面の打継面処理の程度と評価値Bとの間には相関関係が存在することが確認された。特に、図8(b)で示されるように、撮影条件4によれば、打継面53の打継面処理の程度と評価値Bとの間に、比較的明確な正の相関関係が存在することが判った。従って、撮影場所を屋外とし、湿気を含んだ状態の打継面53を撮影する方法が好ましいと考えられる。また、この方法によれば、打継面処理において打継面53を高圧水で洗浄した後、撮影の前に打継面を乾燥させる必要がない点においても好ましい。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形したものであってもよい。例えば、実施形態では輝度ヒストグラムのグラフGの面積Aの関数値F(A)を評価値Bとする例を説明したが、評価値Bはこれに限定されない。例えば、十分な打継面処理が施された打継面に対応する理想の輝度ヒストグラムを予め準備しておき、評価対象の輝度ヒストグラムと理想の輝度ヒストグラムとの類似性を数値化して評価値Bとしてもよい。類似性の数値化の手法としては、例えば、評価対象の輝度ヒストグラムと理想の輝度ヒストグラムとの相関係数を算出して評価値Bとしてもよい。この場合、前述の供試体1に対応する輝度ヒストグラムを、理想の輝度ヒストグラムとして採用してもよい。
1…評価装置、11…画像データ取得部、13…画像分割部、15…ヒストグラム取得部、17…評価部、19…結果表示部、53…打継面、b0…ピーク輝度、D…画像データ、H…画像ブロック。

Claims (6)

  1. コンクリートの打継面に施された打継面処理の評価方法であって、
    前記打継面を撮像した画像データを取得する画像データ取得工程と、
    前記画像データを複数の画像ブロックに分割する画像分割工程と、
    前記画像分割工程で得られた前記画像ブロック毎に、輝度ヒストグラムを取得するヒストグラム取得工程と、
    各々の前記画像ブロックに対応する前記打継面の部位毎に、前記輝度ヒストグラムの分布状態に基づいて前記打継面処理の評価を行う評価工程と、を備え
    前記評価工程では、
    前記打継面処理によって前記打継面に露出した骨材の面積に対応する評価値として前記輝度ヒストグラムから算出される所定の評価値の大小に基づいて前記打継面処理を評価することを特徴とするコンクリート打継面処理の評価方法。
  2. コンクリートの打継面に施された打継面処理の評価方法であって、
    前記打継面を撮像した画像データを取得する画像データ取得工程と、
    前記画像データを複数の画像ブロックに分割する画像分割工程と、
    前記画像分割工程で得られた前記画像ブロック毎に、輝度ヒストグラムを取得するヒストグラム取得工程と、
    各々の前記画像ブロックに対応する前記打継面の部位毎に、前記輝度ヒストグラムの分布状態に基づいて前記打継面処理の評価を行う評価工程と、を備え、
    前記評価工程では、
    前記ヒストグラムのグラフのピークを示す輝度よりも高輝度側の領域の面積の、前記グラフ全体の面積に対する割合をAとしたとき、
    前記割合Aの関数値F(A)を前記評価値として使用することを特徴とする打継面処理の評価方法。
  3. 前記関数値F(A)は、
    F(A)=1−2・Aで表されることを特徴とする請求項に記載の打継面処理の評価方法。
  4. 前記画像データを表示すると共に、当該画像データ上の各々の前記画像ブロックに重ね合わせて、前記画像ブロックに対応する前記評価値に関連付けられた表示画像を表示する画像表示工程を備えたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の打継面処理の評価方法。
  5. コンクリートの打継面に施された打継面処理の評価方法であって、
    前記打継面を撮像した画像データを取得する画像データ取得工程と、
    前記画像データを複数の画像ブロックに分割する画像分割工程と、
    前記画像分割工程で得られた前記画像ブロック毎に、輝度ヒストグラムを取得するヒストグラム取得工程と、
    各々の前記画像ブロックに対応する前記打継面の部位毎に、前記輝度ヒストグラムの分布状態に基づいて前記打継面処理の評価を行う評価工程と、を備え、
    前記画像分割工程では、
    前記画像データが正方形の前記画像ブロックに分割され、
    前記画像ブロックに対応する前記打継面の正方形の部位の一辺は、
    前記コンクリートに含まれる骨材の最大直径のπ/(√2)倍以上であることを特徴とする打継面処理の評価方法。
  6. コンクリートの打継面に施された打継面処理の評価装置であって、
    前記打継面を撮像した画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記画像データを複数の画像ブロックに分割する画像分割手段と、
    前記画像分割手段で得られた前記画像ブロック毎に、輝度ヒストグラムを取得するヒストグラム取得手段と、
    各々の前記画像ブロックに対応する前記打継面の部位毎に、前記輝度ヒストグラムの分布状態に基づいて前記打継面処理の評価を行う評価手段と、を備え
    前記評価手段は、
    前記打継面処理によって前記打継面に露出した骨材の面積に対応する評価値として前記輝度ヒストグラムから算出される所定の評価値の大小に基づいて前記打継面処理を評価することを特徴とするコンクリート打継面処理の評価装置。
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