JP6371914B2 - 蒸発装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蒸発装置に関し、より詳細には液体から効率的に溶媒回収や濃縮を行うことのできる蒸発装置に関する。
例えば、食品工業、化学工業および医薬品工業の分野において、夾雑物や不純物を含む液体からの溶媒の回収または濃縮のために、「流下薄膜蒸発装置」と呼ばれる蒸発装置が使用されている。
図13は、従来の流下薄膜蒸発装置を備える蒸発システムを模式的に表す図である。
蒸発システム900は、原料となる原料液を含む原料タンク910と、流下薄膜蒸発装置800と真空ポンプ920とコンデンサー930とを備える。原料液は原料タンク910からポンプ902の駆動により管904を通って予熱器906で一旦予熱され、蒸発装置800に送給される。
図14は、図13に示す蒸発システムを構成する蒸発装置800の断面の一部を模式的に表した図である。
図14に示すように蒸発装置800は、撹拌槽810と、該撹拌槽810内で鉛直方向に延びかつ水平方向に回転可能な回転軸821と、撹拌槽810内の上方および下方においてそれぞれ回転軸821から水平方向に延びる複数の支柱822と、当該支柱822から下方に延び、かつ撹拌槽810の内壁と接触するように設けられたローラー826とを備える。回転軸821は駆動モーター部840と接続されている。
原料タンクから送給された原料液834は、回転軸821から水平方向に延びる供給口832を通じ、駆動モーター部840の駆動により回転しながら撹拌槽810の内壁上方に供給される。その後、原料液834は当該撹拌槽810の内壁に沿って下方に濡れ面を形成しながら流下する。一方、撹拌槽810の外周は、例えばスチームにより加熱可能なジャケット812で覆われている。ここで、ジャケット812を加熱すると、その熱は撹拌槽810の外周から内壁に伝達し、この内壁において、濡れ面を形成しながら流下した原料液934に含まれる揮発性成分が蒸発する。蒸発した揮発性成分は蒸発出口860を通じて蒸発装置800の外に設けられたコンデンサー930(図13)に送給され、当該コンデンサー930において冷却後再び液体に戻り、最終的に凝縮液として回収される。一方、図14において、原料液に含まれる上記揮発性成分以外の成分は、撹拌槽810の内壁をそのまま流下し、撹拌槽810の底部に設けられた排出口880を通じて蒸発装置800の外部に排出される。
このような撹拌槽810内での原料液の流下において、支柱822に設けられたローラー826は、駆動モーター部840の駆動により撹拌槽810の内壁を接触しながら周回する。
図15は、図14に示す従来の蒸発装置800におけるA−A’方向の断面を模式的に表した図である。蒸発装置800では、ジャケット812により加熱された撹拌槽810の内壁にローラー826が接触かつ周回することによって当該内壁の伝熱面に存在する原料液を強制的に表面更新し、蒸発効率を高めることができる。図15では、ローラー826が設けられているが、従来の蒸発装置では、ローラー826の代わりにワイパーが設けられているものも存在する。
しかし、このような蒸発装置には、いくつかの懸念すべき事項が指摘されている。
1つは、供給された原料液は、撹拌槽内の内壁(伝熱面)をいわゆる「ワンパス」による1回の流下で通過する点である。原料液に大量の揮発性成分が含まれている場合や、内壁を流下するまでの間に充分に揮発性成分が蒸発し得ない場合も、残存する成分はそのまま排出口980から排出されることが考えられる。このため、上記蒸発装置は、充分な濃縮が求められる原料液には使用することが困難とされていた。
また、図15に示すようなローラー826またはワイパーは、常に伝熱面に接触しているために摩耗が生じ易い。このため、定期的な交換が必要となり、メンテナンスのための作業時間、労力およびコストが増大することが指摘されていた。
さらに、当該蒸発装置を停止する場合、内壁の温度が液温よりも高いため、原料液の供給をそのまま停止すると、内壁と接触するローラーまたはワイパーが高熱により変形または劣化する点が指摘されている。このため、当該蒸発装置を停止する場合は、内壁の温度が低下するまで、原料液の供給または撹拌槽内の製品の循環を継続することが必要であった。
本発明は、上記問題の解決を課題とするものであり、その目的とするところは、原料液から揮発性成分をより効率的に蒸発させることができ、メンテナンスおよび修理の煩雑さから解放され得る蒸発装置を提供することにある。
本発明は、原料液供給口、揮発性成分出口および濃縮液出口を備え、かつ原料液を収容する、撹拌槽と、
該撹拌槽の内部に設けられた熱源と、
該撹拌槽内に設けられておりかつ該熱源に該原料液を流下する、散液部と、
該撹拌槽の外周に設けられておりかつ該撹拌槽の内壁を冷却する、第1コンデンサーと、
を備える、蒸発装置であって、
ここで、
該撹拌槽が、該原料液の揮発性成分を収容する揮発性成分収容部であって、該撹拌槽の底部と該内壁と外側隔壁部とで囲まれておりかつ該揮発性成分出口と連通する、揮発性成分収容部を備え、そして
該散液部が、回転軸と、該回転軸の回転に伴って該原料液を該撹拌槽の下方から上方に向かって流動する流路を有しかつ該回転軸に装着されている、少なくとも1つの樋状部材とから構成されている、蒸発装置である。
1つの実施形態では、上記撹拌槽は:
上記熱源から流下した上記原料液を収容する第1原料液収容部であって、該撹拌槽の上記底部と上記外側隔壁部と中間隔壁部とで囲まれておりかつ上記濃縮液出口と連通する、第1原料液収容部;および
該第1原料液収容部からオーバーフローした該原料液を収容する第2原料液収容部であって、該撹拌槽の該底部と該中間隔壁部と内側隔壁部とで囲まれている、第2原料液収容部
を備え、そして
該揮発性成分収容部と、該第1原料液収容部と、該第2原料液収容部とが、該撹拌槽の該底部の外縁から中心に向かってこの順に配置されている。
1つの実施形態では、上記撹拌槽は:
上記熱源から流下した上記原料液を収容する原料液収容部であって、該撹拌槽の上記底部と上記外側隔壁部と内側隔壁部とで囲まれておりかつ上記濃縮液出口と連通する、原料液収容部;
を備え、そして
該揮発性成分収容部と、該原料液収容部とが、該撹拌槽の該底部の外縁から中心に向かってこの順に配置されている。
1つの実施形態では、本発明の蒸発装置は、さらに上記撹拌槽の上記内部において、上記散液部の回転軌跡の内側に第2コンデンサーを備える。
1つの実施形態では、上記撹拌槽の上記底部において、上記第2コンデンサーの下方に第2揮発性成分出口が設けられている。
1つの実施形態では、上記撹拌槽の上記内壁と上記熱源と上記第2コンデンサーとが鉛直方向にそれぞれ略平行に設けられており、そして該内壁から該熱源までの最短距離と、該熱源から該第2コンデンサーまでの最短距離とが略同一である。
1つの実施形態では、上記第2原料液収容部に、上記内側隔壁部の上端部より低い位置に開口する原料液排出管が設けられている。
1つの実施形態では、上記樋状部材は、上記回転軸の軸方向に対して垂直な方向に延びる取付具を介して該回転軸に複数装着されており、該樋状部材のそれぞれと該取付具との間の角度が略均等である。
本発明はまた、原料液を含む原料タンクと、
該原料タンクから供給される該原料液を処理する、上記蒸発装置と、
を備える、蒸発システムである。
本発明によれば、ローラーやワイパーなどの部材を用いることなく、原料液から揮発性成分を効率良く蒸発することができる。これにより、原料液を効率良く濃縮した濃縮液を調製することができる。さらに本発明によれば、撹拌槽内での部材の焼き付きが発生する可能性を回避することができる。
本発明の蒸発装置の一例を示す概略図である。 本発明の蒸発装置を構成する散液部に使用され得る樋状部材の一例を模式的に表す斜視図である。 本発明の蒸発装置の別の例を示す概略図である。 本発明の蒸発装置のさらに別の例を示す概略図である。 本発明の蒸発装置のさらに別の例を示す概略図である。 本発明の蒸発装置のさらに別の例を示す概略図である。 本発明の蒸発装置のさらに別の例を示す概略図であって、撹拌槽の前記内部において、散液部の回転軌跡の内側に第2コンデンサーが設けられている装置を示す図である。 図7に示す蒸発装置における原料液混合物収容部近傍の拡大図であって、原料液が原料液混合物収容部の一部に収容されている状態を説明するための図である。 図7に示す蒸発装置における原料液混合物収容部近傍の拡大図であって、原料液が原料液混合物収容部内を完全に満たし、原料液が原料排出管を通じて撹拌槽の外部に向かってオーバーフローする様子を説明するための図である。 本発明の蒸発装置のさらに別の例を示す概略図である。 本発明の蒸発装置のさらに別の例を示す概略図である。 本発明の蒸発装置を備える蒸発システムを模式的に表す図である。 従来の流下薄膜蒸発装置を備える蒸発システムを模式的に表す図である。 図13に示す蒸発システムを構成する蒸発装置800の断面の一部を模式的に表した図である。 図14に示す従来の蒸発装置におけるA−A’方向の断面を模式的に表した図である。
本発明の蒸発装置を、添付の図面を参照して説明する。
図1は、本発明の蒸発装置の一例を示す概略図である。図1の蒸発装置100は、原料液を収容する撹拌槽110と、撹拌槽110の内部に設けられた熱源112と、撹拌槽110の外周に設けられており、かつ撹拌槽110の内壁111を冷却し得る第1コンデンサー114とを備える。
撹拌槽110は、水溶液、スラリーなどの液体を収容して撹拌することができる密閉可能な槽であり、例えば、平底、丸底、円錐底または下方に向かって傾斜する底部116を有する。
撹拌槽110の大きさ(容量)は、蒸発装置100の用途(例えば、供給される原料液の種類)や、原料液の処理量などによって適宜設定され得るため、必ずしも限定されないが、例えば、0.1リットル〜100,000リットルである。撹拌槽110を構成する材質は特に限定されないが、例えば、種々の原料液に対して安定であり、熱伝導性に優れ、および/または入手および加工が容易であるとの理由から、鉄、ステンレススチール、チタン、ハステロイまたは銅のような金属で構成されていることが好ましい。撹拌槽110の内壁111は、耐薬品性を高めるために、テフロン(登録商標)やグラスライニング、ゴムライニングのような当該分野において公知のコーティングが付与されていてもよい。
撹拌槽110はまた、原料液供給口131、揮発性成分出口113および濃縮液出口115を備える。
図1に示すように、原料液供給口131は、例えば撹拌槽110の上方(例えば、上蓋)に、好ましくは供給された原料液が撹拌槽110内を落下して熱源112に接触可能となる位置、または供給された原料液が撹拌槽110内を落下して、液流下板143に一旦接触し、その後液流下板143を落下して熱源112に接触可能となる位置に設けられている。撹拌槽110に設けられる原料液供給口131は1個に限定されない。例えば、複数個の原料液供給口が撹拌槽110に設けられていてもよい。
図1において、揮発性成分出口113は、撹拌槽110内の揮発性成分収容部117aの底部に連通して設けられている。揮発性成分収容部117aは、撹拌槽110の底部116(より具体的には、撹拌槽110の底部の一部)と内壁111と隔壁部118aとで囲まれており、上方が開放されている。揮発性成分収容部117aは、原料液の揮発性成分(好ましくは液体の揮発性成分)を収容することが可能である。さらに揮発性成分収容部117a内の揮発成分は、凝縮液として揮発性成分出口113を介して管161から外部に排出され得る。
図1において、濃縮液出口115は、例えば撹拌槽110内の底部116中央に連通して設けられている。撹拌槽110内の底部は、隔離部118aの上端の高さまで原料液を収容することが可能である。ここで、本明細書中に用いられる用語「原料液」とは、上記熱源に接触することなく落下した(未処理の)原料液;熱源との接触により揮発性成分の少なくとも一部が蒸発した後の残渣;ならびにこれらの混合液;を包含して言う。さらに当該原料液は、揮発性成分が蒸発した後は最終的に濃縮液として濃縮液出口115を介して管162から外部に排出され得る。管162は必要に応じてバルブ(図示せず)が設けられていてもよく、例えば、バルブを閉じた状態では、撹拌槽110の底部116に、原料液を一時的に収容することができる。
撹拌槽110の上部はまた、例えば、蓋体またはメンテナンス・ホールのような開閉可能な構造を有していてもよい。さらに、撹拌槽110の上部には、撹拌槽110内を大気圧とするまたは減圧するための減圧口132が設けられていてもよい。減圧口132は図示しない減圧ポンプに接続されている。
本発明の蒸発装置100において、熱源112は、撹拌槽110の内部において内壁111と例えば、略平行となるように設けられている。図1において、熱源112は、例えば中空の材料で構成されており、図示しない管を通じて撹拌槽110の外部から、例えば水蒸気や熱媒油などの熱媒体が導入され、熱源112の外表面(与熱面)に接した原料液から、揮発性成分を蒸発させることができる。原料液が熱源112に接触すると、原料液の揮発性成分は気化し、気体となって撹拌槽110内に拡散する。
なお、図1に示す実施形態では、熱源112の与熱面は、両面(すなわち撹拌槽110の内壁111側および中心軸側の両方の面)に現れている。これにより、揮発性成分との接触面積が増加し、原料液からより効率的に揮発性成分を蒸発させることができる。また、熱源112は、撹拌槽110の内部に設けられていることにより、外部に設けられる場合と比較して熱損失が少なく、保温が容易または不要となる利点を有する。
本発明の蒸発装置100はまた、撹拌槽110の内部に、撹拌槽110の底部116中央に収容された原料液を熱源112に散布して流下するための散液部120が設けられている。散液部120は、回転軸121と、回転軸121の軸方向に対して垂直な方向に延びる取付具122を介して当該回転軸121に装着された樋状部材123とから構成されている。散液部120は、回転軸121の回転により、原料液収容部116に収容された原料液を、樋状部材123の長さ方向に沿って設けられた流路126を通じて撹拌槽110の下方から上方に向かって流動させることができる。その結果、撹拌槽110の底部から汲み上げられた原料液を、例えば、熱源112の上方に配置された液流下板143に向かって吐出することにより、液流下板143に衝突した原料液はそのまま落下し、熱源112の上方に散布することができる。ここで、液流下板143は、撹拌槽110内で任意の角度に取付けられてもよい。さらに、散布された原料液は、熱源112の上方から下方に向かって流下し、その際に揮発性成分の蒸発を促し、かつ残渣を濃縮液として撹拌槽110の底部116に収容することができる。
回転軸121は、鉄、ステンレススチール、ハステロイ、チタンなどの剛性を有する金属で構成されたシャフトであり、例えば、円筒状または円柱状の形状を有する。回転軸121は、撹拌槽110内で、通常、鉛直方向に配置されている。回転軸121の太さは、必ずしも限定されないが、例えば、8mm〜200mmである。回転軸121の長さは、使用する撹拌槽110の大きさ等によって変動し、当業者によって適切な長さが選択され得る。回転軸121および散液部120は、耐薬品性を高めるために、テフロン(登録商標)やグラスライニング、ゴムライニングのような当該分野において公知のコーティングが付与されていてもよい。
回転軸121の一端は、撹拌槽110の上部でモーター140などの回転手段に接続されている。図1において、回転軸121の他端は、撹拌槽110の底部に接続されておらず、例えば、撹拌槽110の底部から一定の間隔を開けた位置に配置されている。あるいは、回転軸の他端は、撹拌槽の底部に設けられた軸受に収容されていてもよい。
図1に示す蒸発装置100では、散液部120を構成する回転軸121の軸周りには、2つの樋状部材123が対称的に配置されている。また、図1において、2つの樋状部材123は、取付具122に対して所定の角度(取付傾斜角ともいう)θをなすように傾斜して取付けられている。取付傾斜角θには、当業者によって任意の角度が設定され得るが、例えば、60°〜88.5°、好ましくは75°〜88°である。
本発明の蒸発装置において、回転軸には例えば、複数の(すなわち、1つまたはそれ以上)、好ましくは2つ〜8つ、より好ましくは2つ〜6つの樋状部材が装着されている。本発明において、これらの樋状部材は、それぞれ回転軸の周りに略均等な角度で装着されていることが好ましい。
本発明において、樋状部材123の流路126は、例えば、半円筒状、半角筒状、V字状などの、いわゆるハーフパイプの形態を有していてもよく、下端および上端がこのようなハープパイプの形態を有し、かつその間の中間部分が筒状(例えば、円筒状、楕円筒状、角筒状)に加工されたものであってもよく、あるいは、全体が筒状(例えば、円筒状、楕円筒状または角筒状)に加工されたもの(上記取付傾斜角θにより、下端にて原料液混合物を汲み上げ可能な上記ハープパイプの形態が現れる)であってもよい。あるいは、樋状部材123は、図2に示すように半円筒123aの一部が長手方向に沿って延びた板状体123bを備えるものであってもよい。図2に示す樋状部材123を用いる場合、原料液混合物は、回転軸の回転によって、樋状部材123の下端123aから汲み上げられ、当該回転を通じて原料液は樋状部材123の上端123aにまで上昇する。この上昇の際、汲み上げられた原料液は、樋状部材123が回転しても板状体123bで遮断され、樋状部材123の外部に飛び出すことが防止される。
樋状部材123の大きさは、特に限定されないが、例えば、図2に示すような半円筒状の樋状部材が使用される場合、半円筒部分の直径は、例えば2mm〜200mmである。下端123aから上端123aまでの長さは、例えば40mm〜8,000mmである。当該板状体の幅は必ずしも限定されないが、例えば、20mm〜300mmである。樋状部材123は、例えば、鉄、ステンレススチール、ハステロイ、チタンなどの金属およびこれらの組合せでなる材料から構成されている。樋状部材123は、耐薬品性を高めるために、テフロン(登録商標)やグラスライニング、ゴムライニングのような当該分野において公知のコーティングが付与されていてもよい。
本発明の蒸発装置100において、撹拌槽110内の原料液を汲み上げるために好適な回転軸121の回転数(すなわち、散液部120の回転数)は、原料液の構成成分、その粘性、撹拌槽110の大きさ、撹拌槽110の底部116に収容される原料液の量などによって異なるため、必ずしも限定されないが、例えば、30rpm〜500rpmmである。
再び図1を参照すると、第1コンデンサー114は、撹拌槽110の外周に設けられており、好ましくは撹拌槽110の外周に対して連続的に密着して覆うように設けられている。
図1に示す第1コンデンサー114においては、冷却水などの冷却媒体が注入口151を通じて注入され、第1コンデンサー114内を流動し、排出口152を通じて外部に排出される。これにより、第1コンデンサー114内を流動する冷却媒体の温度が撹拌槽110の内壁111にまで伝わり、内壁111が冷却媒体によって低温に保持される。一方、熱源112で蒸発した原料液の揮発性成分は、この内壁111において冷却され、凝縮し、液滴となって内壁111を流下する。その後、内壁111を流下した原料液の揮発性成分は、揮発性成分収容部117aに収容され、揮発性成分出口113を通じて管161から外部に排出される。
本発明の蒸発装置100によれば、従来のような内壁が加熱されるものではない。このため、蒸発装置の運転停止にあたり、撹拌槽の内壁での原料液の焼き付きを懸念することなく、当該停止を比較的短時間で行うことができる。本発明の蒸発装置はまた、撹拌槽内の内壁を「ワンパス」による1回の流下で通過させるような従来の蒸発装置と比較しても、装置自体の停止も容易であり、停止の際の冷却のための原料液の使用も低減することができる。
図3は本発明の蒸発装置の別の例を示す概略図である。
図3に示す蒸発装置100aにおいて、前述の図面と同様の参照番号を付した構成は、当該図面に示したものと同様である。
図3に示す本発明の蒸発装置100aは、図1に示す中空の熱源112に代えて、コイル状ヒーターで構成される熱源112aを備える。熱源112aがコイル状であることにより、その与熱面の面積を、図1のものと比較してより大きくすることができる。さらに、液流下板143から流下した原料液は、熱源112aを構成するコイルの間も自由に移動することができる。その結果、原料液の揮発性成分をより効率良く蒸発させることが可能である。なお、図3に示す蒸発装置100aでは、回転軸121の他端(下端)は、撹拌槽110の底部中央付近に設けられた軸受144に収容されている。
図4は、本発明の蒸発装置のさらに別の例を示す概略図である。
図4に示す蒸発装置200において、前述の図面と同様の参照番号を付した構成は、当該図面に示したものと同様である。
図4に示す蒸発装置200は、撹拌槽110内に、上下方向に2段の散液部120b,120c、ならびに上下方向に2段の熱源112b,112cを備える。さらに、蒸発装置200は、撹拌槽110の底部116以外に、撹拌槽110内に予備貯留部124が設けられている。予備貯留部124は、例えば内壁111から延びる取付部材(図示せず)によって固定されている。予備貯留部124は、上方が開放されており、原料液供給口131から供給され、予備貯留部124の周囲を構成する予備隔壁部127によって液流下板143および熱源112cを流下した原料液を一時的に収容することができる。さらに予備貯留部124の下面には、熱源112bが設けられた位置に下方に延びる凸部129が設けられている。
図4に示す蒸発装置200では、回転軸121の下方に設けられた散液部120bには、取付具122bを介して、一対の第1樋状部材123bが回転軸121を中心として軸対象となるように設けられている。また、第1樋状部材123cの下端は、撹拌槽110の底部116中央に収容された原料液に挿入可能な位置まで延びている。回転軸121の上方に設けられた散液部120cには、取付具122cを介して一対の第2樋状部材123cが回転軸121を中心として軸対称となるように設けられている。また、第2樋状部材123cの下端は、予備貯留部124内に収容された原料液内に挿入可能な位置まで延びている。
図4に示す蒸発装置200では、原料液供給口131から排出された原料液は、まず液流下板143に接触した後、熱源112cを流下する。ここで、原料液に含まれる揮発性成分の一部が蒸発し、残渣はそのまま熱源112cを流下し、原料液として予備貯留部124内に一時的に収容される。
さらに、回転軸121の回転により、予備貯留部124に収容された原料液は、散液部120cの第2樋状部材123c内の流路126cを介して第2樋状部材123cの下端から上端にまで汲み上げられ、第2樋状部材123cの上方端部から液流下板143に散布され流下される。この流下により、原料液に含まれる揮発性成分のさらなる一部が熱源112cにより蒸発し、残渣は熱源112cをそのまま流下して再び予備貯留部124に原料液として収容される。こうして予備貯留部124内の原料液について、第2樋状部材123cによる汲み上げが繰り返される。
その後、予備貯留部124の液面が上昇し、予備隔壁部127を超えると、原料液はオーバーフローし、下段に位置する撹拌槽110の底部116中央に収容される。ここで、予備貯留部124をオーバーフローした原料液は、予備貯留部124の外周を伝って凸部129から熱源112bに、例えば、滴下により流下して、撹拌槽110の底部116中央に収容される。
さらに、回転軸121の回転により、撹拌槽110の底部116中央に収容された原料液は、散液部120bの第1樋状部材123b内の流路126bを介して第1樋状部材123bの下端から上端にまで汲み上げられ、第1樋状部材123bの上方端部から予備貯留部124の凸部129に向かって散布される。その後、原料液は再び凸部129から熱源112bを流下し、原料液に含まれる揮発性成分のさらなる一部が熱源112bにより蒸発し、残渣は熱源112bをそのまま流下して再び撹拌槽110の底部116中央において再び原料液として収容される。こうして当該底部116中央の原料液について、第1樋状部材123bによる汲み上げが繰り返される。
上記繰り返しによって、撹拌槽110の底部116中央には、揮発性成分よりもむしろ不揮発性成分を多く含有する原料液(すなわち、濃縮液ともいう)が多く含まれるようになる。このようにして得られた濃縮液は、最終的に濃縮液出口115を通じて外部に排出される。
図4に示す実施形態では、2段の散液部として、縦方向に配置された2つの樋状部材を備える蒸発装置200について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、縦方向に配置された3つの樋状部材を備える、3段の散液部で構成されるもの、あるいは縦方向に配置された4つ以上の樋状部材を備える、4段以上の散液部で構成されるものであってもよい。
図4に示す蒸発装置200は、撹拌槽110の底部116、および予備貯留部124がそれぞれ揮発性成分の濃度が異なる原料液を収容し得るため、蒸発効率を向上させることができる。
図5は本発明の蒸発装置のさらに別の例を示す概略図である。
図5に示す蒸発装置200aにおいて、前述の図面と同様の参照番号を付した構成は、当該図面に示したものと同様である。
図5に示す本発明の蒸発装置200aは、図4に示す蒸発装置と同様に上下方向に2段の散液部120b,120cを備える一方で、図4に示す2段の熱源112b,112cに代えて、コイル状ヒーターで構成される熱源212b,212cを備える。熱源112b,112cがコイル状であることにより、その与熱面の面積を、図4のものと比較してより大きくすることができる。さらに、熱源212b,212cをそれぞれ流下する原料液は、熱源212b,212c構成するコイルの間も自由に移動することができる。その結果、原料液の揮発性成分をより効率良く蒸発させることが可能である。
図6は本発明の蒸発装置のさらに別の例を示す概略図である。
図6に示す蒸発装置200bにおいて、前述の図面と同様の参照番号を付した構成は、当該図面に示したものと同様である。
図6に示す本発明の蒸発装置200bは、図4に示す蒸発装置と同様に上下方向に2段の散液部120b,120cを備える一方で、図4に示す2段の熱源112b,112cに代えて、当該散液部120b,120cに対して1段の(すなわち、散液部120b,120cに対して連続した1つの)熱源312を備える。さらに、蒸発装置200bにおいて、熱源312の途中に撹拌槽110の中心軸側に予備貯留部324が設けられている。予備貯留部324は、熱源312の内面(すなわち、撹拌槽110の中心軸側に配置された面)と接続されておりかつ当該内面から撹拌槽110の中心軸側に向かって延びる底面329と、底面329の端部から上方に向かって延びる予備隔壁部327とを備える。予備貯留部324は、熱源312の一部と底面329と予備隔壁部327とによって凹部を形成し、この凹部に原料液を収容することができる。
図6に示す蒸発装置200bでは、原料液供給口131から排出された原料液は、まず液流下板143に接触した後、熱源312の上方を流下する。ここで、原料液に含まれる揮発性成分の一部が蒸発し、残渣はそのまま熱源312を流下し、予備貯留部324内に一時的に収容される。また、熱源312の外面(すなわち、撹拌槽110の内壁111と対向する面)を流下した残渣は、撹拌槽110の底部116中央に収容される。
予備貯留部324に収容された原料液は、熱源312と接触する状態が保たれているため、さらに当該原料液中に含まれる揮発性成分が蒸発する。
さらに、回転軸121の回転により、予備貯留部324に収容された原料液は、散液部120cの第2樋状部材123c内の流路126cを介して第2樋状部材123cの下端から上端にまで汲み上げられ、第2樋状部材123cの上方端部から液流下板143に散布され流下される。この流下により、原料液に含まれる揮発性成分のさらなる一部が熱源312の上方にて蒸発し、残渣は熱源312をそのまま流下して再び予備貯留部324内に原料液として収容される。こうして予備貯留部324内の原料液について、第2樋状部材123cによる汲み上げが繰り返される。
その後、予備貯留部324の液面が上昇し、予備隔壁部327を超えると、原料液はオーバーフローし、下段に位置する撹拌槽110の底部116中央に収容される。
さらに、回転軸121の回転により、撹拌槽110の底部116中央に収容された原料液は、散液部120bの第1樋状部材123b内の流路126bを介して第1樋状部材123bの下端から上端にまで汲み上げられ、第1樋状部材123bの上方端部から例えば、予備貯留部324の底面329または当該底面329と熱源312とが交差する部分に向かって散布される。その後、原料液は再び熱源312を流下し、原料液に含まれる揮発性成分のさらなる一部が熱源312により蒸発し、残渣は熱源312をそのまま流下して再び撹拌槽110の底部116中央に原料液として収容される。こうして当該底部116中央の原料液について、第1樋状部材123bによる汲み上げが繰り返される。
上記繰り返しによって、撹拌槽110の底部116中央には、揮発性成分よりもむしろ不揮発性成分を多く含有する濃縮液が多く含まれるようになる。このようにして得られた濃縮液は、最終的に濃縮液出口115を通じて外部に排出される。
図5および図6に示す実施形態では、それぞれ2段の散液部として、縦方向に配置された2つの樋状部材を備える蒸発装置200aおよび200bについて説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、縦方向に配置された3つの樋状部材を備える、3段の散液部で構成されるもの、あるいは縦方向に配置された4つ以上の樋状部材を備える、4段以上の散液部で構成されるものであってもよい。
図7は本発明の蒸発装置のさらに別の例を示す概略図である。
図7に示す蒸発装置300において、前述の図面と同様の参照番号を付した構成は、当該図面に示したものと同様である。
図7に示す蒸発装置300では、濃縮液出口115bは、例えば撹拌槽110内の第1原料液収容部117bの底部に連通して設けられている。第1原料液収容部117bは、撹拌槽110の底部(より具体的には、撹拌槽110の底部の一部)と外側隔壁部118aと中間隔壁部118bとで囲まれており、上方が開放されている。第1原料液収容部117bは、熱源112から流下した原料液を収容することが可能であり、揮発性成分が除去された原料液を、濃縮液として濃縮液出口115bを介して管162bから外部に排出可能である。管162bは必要に応じてバルブ(図示せず)が設けられていてもよく、例えば、バルブを閉じた状態では、第1原料液収容部117bに上記濃縮液を一時的に収容することができる。
さらに本発明の蒸発装置300では、撹拌槽110の底部には、第2原料液収容部117cも設けられている。第2原料液収容部117cは、撹拌槽110の底部(より具体的には、撹拌槽110の底部の一部)と中間隔壁部118bと内部隔壁部118cとで囲まれており、上方が開放されている。図7において、第2原料液収容部117cには、内側隔壁部118cの上端部よりも低い位置で開口するように原料液出口119が設けられている。
本発明の蒸発装置300においては、第2原料液収容部117cに収容される原料液の量が増加し(図8)、そして原料液が第2原料液収容部117c内を完全に満たした場合(図9)、原料液は内部隔壁部118cを越える前に原料液出口119を通じて原料液排出管124から撹拌槽110の外部にオーバーフローにより排出することができる。
再び図7を参照すると、本発明の蒸発装置300では、上記揮発性成分収容部117a、第1原料液収容部117b、および第2原料液収容部117cは、撹拌槽110の底部の外縁から中心に向かってこの順に配置されている。さらに、本発明においては、外側隔壁部118aの上端部が中間隔壁部118bの上端部よりも高い位置に設けられており、かつ中間隔壁部118bの上端部が内側隔壁部118cの上端部(あるいは、原料液出口119の開口位置)よりも低い位置に設けられていることが好ましい。このような構成を有することにより、例えば、第1原料液収容部117bに収容される濃縮した原料液(濃縮液)の量が増加したとしても、当該濃縮液は外側隔壁部118aを越える前に、中間隔壁部118bをオーバーフローして第2原料液収容部117cに収容される。また、第2原料液収容部117cに収容される原料液の量が増加したとしても、原料液は中間隔壁部118bを越える前に、原料液出口119を通じて原料液排出管124から撹拌槽110の外部に排出される。その結果、揮発性成分収容部117aに、第1原料液収容部117bからオーバーフローした濃縮液や原料液が流入する可能性、および第1原料液収容部117bに第2原料液収容部117cからオーバーフローした原料液が流入する可能性のいずれをも回避することができる。
さらに、本発明の蒸発装置300では、図7に示すように、撹拌槽110の内部において散液部120の回転軌跡の内側に第2コンデンサー150を備える。ここで、本明細書中に用いられる用語「散液部の回転軌跡」とは、散液部を構成する樋状部材が回転軸の回転によって形成し得る樋状部材の軌跡で構成される空間をいう。すなわち、図7において、第2コンデンサー150は2つの樋状部材123の間に配置されている。
第2コンデンサー150は、撹拌槽110の外部から内部に向かって冷却水などの冷却媒体が流動する冷却主管150aと、冷却主管150aから分岐して当該冷却媒体が撹拌槽110の内部から外部に向かって流動する冷却分岐管150b,150cとを備える。本発明の蒸発装置300において、第2コンデンサー150はまた、撹拌槽110の内部において内壁111と略平行となるように(すなわち、冷却分岐管150b,150cが、当該内壁111とそれぞれ略平行となるように)設けられていることが好ましい。
さらに本発明の蒸留装置300においては、例えば、撹拌槽110の内壁111と熱源112と第2コンデンサー150とが鉛直方向にそれぞれ略平行に設けられており、そして内壁111から熱源112までの最短距離と、熱源112から第2コンデンサー150までの最短距離とが略同一となるように設けられていてもよい。内壁111および第2コンデンサー150のそれぞれで凝縮して得られる揮発性成分の組成を互いにほぼ一定に保持することが容易となるためである。
熱源112で蒸発した原料液の揮発性成分は、冷却分岐管150b,150cにおいて冷却され、凝縮し、液滴となって冷却分岐管150b,150cを流下する。一方、撹拌槽110の底部かつ第2コンデンサー150の下方には、第2コンデンサー150から落下した液滴を外部に排出するための第2揮発性成分出口113bが設けられている。第2揮発性成分出口113bの一部には真空ポンプ(図示せず)に連結した枝管113aが設けられており、枝管113aを通じて撹拌槽110が減圧される。第2コンデンサー150から流下した液滴が揮発性成分出口113bから外部に排出される。
その後、揮発性成分出口113,113bのそれぞれから排出された揮発性成分は、必要に応じて1つにまとめられ、所定の回収タンクに収容され得る。
本発明の蒸発装置300もまた、従来のような内壁が加熱されるものではない。このため、蒸発装置の運転停止にあたり、撹拌槽の内壁での原料液の焼き付きを懸念することなく、当該停止を比較的短時間で行うことができる。本発明の蒸発装置300はまた、撹拌槽内の内壁を「ワンパス」による1回の流下で通過させるような従来の蒸発装置と比較しても、装置自体の停止も容易であり、停止の際の冷却のための原料液の使用も低減することができる。
図10は、本発明の蒸発装置のさらに別の例を示す概略図である。
図10に示す蒸発装置300aにおいて、前述の図面と同様の参照番号を付した構成は、当該図面に示したものと同様である。
図10に示す本発明の蒸発装置300aは、図7に示す第1原料液収容部117bおよび第2原料液収容部117cに代えて、撹拌槽110の底部と外側隔壁部118aと内側隔壁部218cとで囲まれており、濃縮液出口219を介して濃縮液排出管224と連通する、原料液収容部217bを備える。
図10に示す蒸発装置300aにおいて、原料液供給口131から供給された原料液は、まず液流下板143に接触した後、熱源112を流下する。ここで、原料液に含まれる揮発性成分の一部が蒸発し、残渣はそのまま熱源112を流下し、原料液として原料液収容部217b内に一時的に収容される。次いで、散液部120の回転により、原料液収容部217b内に収容された原料液は樋状部材123の下端から上端まで汲み上げられ、液流下板143に向かって吐出される。液流下板143を流下した原料液は、熱源112の上端から、好ましくは両面の与熱面に沿って流下し、その間に原料液中の揮発性成分のさらなる一部が気化して蒸発する。揮発性成分が蒸発した後の残渣は再び原料液として、熱源112をそのまま流下し、再び原料液収容部217bに収容される。そして、当該収容部217bに収容される原料液の量が増加し、そして当該原料液が収容部217b内を完全に満たした場合、原料液は内部隔壁部218cを越える前に濃縮液として濃縮液出口219を介して濃縮液排出管224を通り、撹拌槽110の外部にオーバーフローにより排出することができる。
一方、熱源112において気化した揮発性成分は、第1コンデンサー114を通じて冷却された内壁111にて凝集し、揮発性成分の液滴となって内壁111を流下する。その後、内壁111を流下した原料液の揮発性成分は、揮発性成分収容部117aに収容され、揮発性成分出口113を通じて管161から外部に排出される。さらに、熱源112において気化した揮発性成分は、第2コンデンサー150(すなわち、冷却分岐管150b,150c)においても冷却され、凝縮し、液滴となって冷却分岐管150b,150cを流下する。そして、撹拌槽110の底部かつ第2コンデンサー150の下方に設けられた第2揮発性成分出口113bを通じて、第2コンデンサー150から流下した液滴が第2揮発性成分出口113bから外部に排出される。
その後、揮発性成分出口113,113bのそれぞれから排出された揮発性成分は、必要に応じて1つにまとめられ、所定の回収タンクに収容され得る。
図11は本発明の蒸発装置のさらに別の例を示す概略図である。
図11に示す蒸発装置300bにおいて、前述の図面と同様の参照番号を付した構成は、当該図面に示したものと同様である。
図11に示す本発明の蒸発装置300bは、図7に示す中空の熱源112に代えて、コイル状ヒーターで構成される熱源412を備える。熱源412がコイル状であることにより、その与熱面の面積を、図7のものと比較してより大きくすることができる。さらに、液流下板143から流下した原料液は、熱源412を構成するコイルの間も自由に移動することができる。さらに熱源412で蒸発した揮発性成分もまた、コイルの間を自由に移動して、第1コンデンサー114および第2コンデンサー150のいずれにおいても凝集可能となる。その結果、原料液の揮発性成分をより効率良く蒸発させることができる。
図12は、図7に示す本発明の蒸発装置300を備える蒸発システムを模式的に表す図である。
本発明の蒸発システム500は、原料となる原料液を含む原料タンク910と、本発明の蒸発装置300とを備える。さらに、図12に示す蒸発システム500は、これらに加えて真空ポンプ920も備える。
原料液は、ポンプ902の駆動により、原料タンク910から管904を通って予熱器906で一旦予熱され、蒸発装置300に送給される。蒸留装置300内の熱源(図示せず)は、管905を通じてスチーム(STM)を供給することにより加熱される。蒸発装置300にて蒸発した揮発性成分は、当該装置内の第1および第2コンデンサー(図示せず)によって凝縮する。その後、第1コンデンサーで凝縮した(より詳細には、第1コンデンサーを通じて内壁で凝縮した)揮発性成分は、揮発性成分出口(図7の113)を介して管161から外部に排出される一方、第2コンデンサーで凝縮した揮発性成分は、揮発性成分出口(図7の113b)を介して管922から外部に排出される。蒸発装置300は外部に設けられた真空ポンプ920により減圧される。
このように、図12に示す本発明の蒸発システム500は、システム中に別途コンデンサーを設ける必要がなく、より省スペースな構成とすることができる。
なお、図12では、図7に示す蒸発装置300を用いたが、本発明のシステムでは、当該蒸発装置300の代わりに、例えば、上記に示すような本発明の蒸発装置100,100a,200,200a,200b,300a,300bのいずれを用いてもよい。この場合、揮発性成分出口に接続される管の数は、使用する蒸発装置の種類に応じて当業者により適宜調節され得る。
本発明の蒸発装置は、例えば、不純物を含有する液体たとえばメチルエステル、乳酸、魚油、油脂、グリセリン、などの精製および濃縮;インク、塗料、化学品などの化学製品に含まれる水、エタノール、メチルエチルケトン(MEK)、N−メチルピロリドン(NMP)、ヘキサン、トルエン、アセトン、エチレングリコールなどの除去;塗料および樹脂製造分野に使用するモノマーおよびポリマーなどから揮発性の不純物の除去;において有用である。
100,200,300 蒸発装置
110 撹拌槽
111 内壁
112,112a,312,412 熱源
113,113b 揮発性成分出口
114 第1コンデンサー
115 濃縮液出口
117a 揮発性成分収容部
117b 第1原料液収容部
117c 第2原料液収容部
118a 外側隔壁部
118b 中間隔壁部
118c 内側隔壁部
120 散液部
121 回転軸
122 取付具
123 樋状部材
126 流路
131 原料液供給口
140 モーター
150 第2コンデンサー
500 蒸発システム

Claims (9)

  1. 原料液供給口、揮発性成分出口および濃縮液出口を備え、かつ原料液を収容する、撹拌槽と、
    該撹拌槽の内部に設けられた熱源と、
    該撹拌槽内に設けられておりかつ該熱源に該原料液を流下する、散液部と、
    該撹拌槽の外周に設けられておりかつ該撹拌槽の内壁を冷却する、第1コンデンサーと、
    を備える、蒸発装置であって、
    ここで、
    該撹拌槽が、該原料液の揮発性成分を収容する揮発性成分収容部であって、該撹拌槽の底部と該内壁と外側隔壁部とで囲まれておりかつ該揮発性成分出口と連通する、揮発性成分収容部を備え、そして
    該散液部が、回転軸と、該回転軸の回転に伴って該原料液を該撹拌槽の下方から上方に向かって流動する流路を有しかつ該回転軸に装着されている、少なくとも1つの樋状部材とから構成されている、蒸発装置。
  2. 前記撹拌槽が:
    前記熱源から流下した前記原料液を収容する第1原料液収容部であって、該撹拌槽の前記底部と前記外側隔壁部と中間隔壁部とで囲まれておりかつ前記濃縮液出口と連通する、第1原料液収容部;および
    該第1原料液収容部からオーバーフローした該原料液を収容する第2原料液収容部であって、該撹拌槽の該底部と該中間隔壁部と内側隔壁部とで囲まれている、第2原料液収容部
    を備え、そして
    該揮発性成分収容部と、該第1原料液収容部と、該第2原料液収容部とが、該撹拌槽の該底部の外縁から中心に向かってこの順に配置されている、請求項1に記載の蒸発装置。
  3. 前記撹拌槽が:
    前記熱源から流下した前記原料液を収容する原料液収容部であって、該撹拌槽の前記底部と前記外側隔壁部と内側隔壁部とで囲まれておりかつ前記濃縮液出口と連通する、原料液収容部;
    を備え、そして
    該揮発性成分収容部と、該原料液収容部とが、該撹拌槽の該底部の外縁から中心に向かってこの順に配置されている、請求項1に記載の蒸発装置。
  4. さらに、前記撹拌槽の前記内部において、前記散液部の回転軌跡の内側に第2コンデンサーを備える、請求項2または3に記載の蒸発装置。
  5. 前記撹拌槽の前記底部において、前記第2コンデンサーの下方に第2揮発性成分出口が設けられている、請求項4に記載の蒸発装置。
  6. 前記撹拌槽の前記内壁と前記熱源と前記第2コンデンサーとが鉛直方向にそれぞれ略平行に設けられており、そして該内壁から該熱源までの最短距離と、該熱源から該第2コンデンサーまでの最短距離とが略同一である、請求項5に記載の蒸発装置。
  7. 前記第2原料液収容部に、前記内側隔壁部の上端部より低い位置に開口する原料液排出管が設けられている、請求項2に記載の蒸発装置。
  8. 前記樋状部材が、前記回転軸の軸方向に対して垂直な方向に延びる取付具を介して該回転軸に複数装着されており、該樋状部材のそれぞれと該取付具との間の角度が略均等である、請求項1から7のいずれかに記載の蒸発装置。
  9. 原料液を含む原料タンクと、
    該原料タンクから供給される該原料液を処理する、請求項1から8のいずれかに記載の蒸発装置と、
    を備える、蒸発システム。
JP2017539124A 2015-09-07 2016-08-30 蒸発装置 Active JP6371914B2 (ja)

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