JP6371413B2 - 電解システム - Google Patents

電解システム Download PDF

Info

Publication number
JP6371413B2
JP6371413B2 JP2016568886A JP2016568886A JP6371413B2 JP 6371413 B2 JP6371413 B2 JP 6371413B2 JP 2016568886 A JP2016568886 A JP 2016568886A JP 2016568886 A JP2016568886 A JP 2016568886A JP 6371413 B2 JP6371413 B2 JP 6371413B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
water
space
anode
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016568886A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018511694A (ja
Inventor
イワン・イズゴロジン
アレクセイ・イズゴロジン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
H2sg Energy Pte Ltd
Original Assignee
H2sg Energy Pte Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by H2sg Energy Pte Ltd filed Critical H2sg Energy Pte Ltd
Publication of JP2018511694A publication Critical patent/JP2018511694A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6371413B2 publication Critical patent/JP6371413B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B9/00Cells or assemblies of cells; Constructional parts of cells; Assemblies of constructional parts, e.g. electrode-diaphragm assemblies; Process-related cell features
    • C25B9/17Cells comprising dimensionally-stable non-movable electrodes; Assemblies of constructional parts thereof
    • C25B9/19Cells comprising dimensionally-stable non-movable electrodes; Assemblies of constructional parts thereof with diaphragms
    • C25B9/23Cells comprising dimensionally-stable non-movable electrodes; Assemblies of constructional parts thereof with diaphragms comprising ion-exchange membranes in or on which electrode material is embedded
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B1/00Electrolytic production of inorganic compounds or non-metals
    • C25B1/01Products
    • C25B1/02Hydrogen or oxygen
    • C25B1/04Hydrogen or oxygen by electrolysis of water
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B15/00Operating or servicing cells
    • C25B15/02Process control or regulation
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B15/00Operating or servicing cells
    • C25B15/08Supplying or removing reactants or electrolytes; Regeneration of electrolytes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B9/00Cells or assemblies of cells; Constructional parts of cells; Assemblies of constructional parts, e.g. electrode-diaphragm assemblies; Process-related cell features
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B9/00Cells or assemblies of cells; Constructional parts of cells; Assemblies of constructional parts, e.g. electrode-diaphragm assemblies; Process-related cell features
    • C25B9/70Assemblies comprising two or more cells
    • C25B9/73Assemblies comprising two or more cells of the filter-press type
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/36Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Description

概して、本発明は電解プロセス、および前記電気分解プロセスを実行して、水素および酸素などの清浄なガスを生成する装置に関する。特に、本発明は、水を電気分解する低温ガス電解セルシステムに適用可能であり、便宜上、この例示の用途に関連して本発明を開示する。しかしながら、本発明はこの用途に限定されず、他の電解用途でも使用することができると認識すべきである。
本発明の背景に関する以下の説明は、発明の理解を促進することを目的とする。しかしながら、その説明は、言及される材料のいずれも、本願の優先日の時点で、公開されている、既知である、一般的知識の一部であることを自認または承認するものではないと認識すべきである。
低温ガス電解セルシステムでは、動作条件下での水電解の放熱反応の結果として、膜電極アセンブリ(特にアノード側)で相当量の熱が生成される。したがって、膜電極アセンブリおよび電解セル全体で低動作温度を維持するためには冷却システムを使用しなければならない。
熱交換システムを利用する水電解装置の一つが米国特許公開第3,917,520号(Katz et al.)と3,905,884号(Edmund et al.)に教示されており、図1に示す。図1に示すように、該装置は、カソード14とアノード16に挟まれ、水溶性電解質を充填した多孔質母材18を備える電解セルを含む。セルから除去される熱は、アノード16に隣接する多孔質受け板20(電解質保管母材も含む)と、熱交換部22とを通過する。セルは、カソードとアノードの非電解質側にそれぞれガス空間24、26を含む。
動作中、電位が電源30によって印加されて、水の電気分解を生じさせ、セルのアノード側の酸素をガス空間26に、セルのカソード側の水素をガス空間24に、および出口32を介して放出する。ガスは通路34と36を用いて除去される。圧力調整手段を使用して、ガス空間24と26において略同等の圧力を維持する。水素ガスの一部は、ポンプ39によってセルを通じて再循環され、入口38でガス空間24に再度進入する。
熱はポンプ46によってセルから除去され、該ポンプは、冷却剤入口42および冷却剤出口44を用いる熱交換部22を通過するループ41を通じて冷却液を再循環させる。ループ41は、バイパス制御弁50と、熱素子52と、放熱器54と共にバイパスループ48も含む。冷却剤は、再循環水素ガスと逆流する方向に、セルを通じて循環される。
セルによって使用される水と通路34、36を通じてガスと共に出る水とを置き換えるのに十分な量だけ、計測装置58を用いて水が保管コンパートメント56から再循環水素流へ供給される。水は、熱交換部22を離れる高温の液体冷却剤から提供される蒸発熱によって、蒸発器60を用いて気化される。
したがって、US3,905,884号および3,917,520号の水電解セルシステム装置は、電解セルに装着される別個の熱交換部を含む。この熱交換部は、ガスのクロスオーバーを防ぐためにアノード室から隔離させなければならない。
その結果、本システムは以下の欠点を有する。
(A)別個の熱交換部をセルに装着させなければならないことによる、システム全体のさらなる複雑化と、接続材を介した熱損失。
(B)熱センサと、循環を提供し、様々な動作条件下で液体冷却剤の温度を維持する制御機器と、を含むセル熱管理システムの高コストおよび複雑性。
(C)ガス再循環ループ内の水の凝結による低信頼性。
熱が液体冷却剤ループを用いてセルから除去され、バイパスループを通じて放出されるか、あるいは蒸発器内の水を気化させるのに使用される。
該システムは、セルに入る液体冷却剤の温度を一定に維持する。再循環される水素ガスを使用して、蒸発器からセルに蒸気の形で水を移送する。しかし、記載のシステムは、ガス再循環ループにおいて略一定の温度を維持する手段を備えていない。相当量の水を蒸気の形状で移送するには、プロセスを高温で実行すべきであることを認識しなければならない。ガス再循環ループ内の温度変動がある場合、水の一部がガス再循環ループ内で局地的に凝結する可能性がある。給水は、セルを出る水の量によって制限される。よって、このような温度変動は最終的に、電解質の乾燥や、その結果起きる装置の不良などを招くことがある。
したがって、電解プロセスを実行して、水素および酸素などの清浄なガスを生成する別の、および/または改良された方法および装置を提供することが望ましいであろう。このようなシステムは好ましくは、装置を動作させるのに必要なセル熱管理・制御機器のコストと複雑さを低減させる。
本発明は、新たな電解システム、好ましくは、水から水素および酸素を生成する低温ガス電解セルシステムを提供する。
本発明の第1の側面は、水から水素および酸素生成ガスを生成する電解セルシステムを提供し、該システムは、アノードおよびカソードを備える少なくとも一対のガス透過性電極と、各対のアノードおよびカソード間に配置されるイオン伝導性電解質と、を備える膜電極アセンブリを含む少なくとも一つの電解セルと、入口および出口を含む、各電極の非電解質側の少なくとも一つの電極ガス空間と、各電極ガス空間の出口から電極ガス空間の入口まで、生成される酸素または水素生成ガスの少なくとも一方の少なくとも一部を再循環させる再循環ループと、再循環ループと流体連通する給水容器であって、生成ガスから提供される気化熱を利用して給水設備からの水を気化し、水蒸気を再循環ループに導入する給水容器と、膜電極アセンブリと、入口および出口を通じて再循環ループに流体連通される電極ガス空間内のガスとの間で熱を伝達する熱伝達構造と、を備え、熱伝達構造が膜電極アセンブリと接触し、膜電極アセンブリと各電極ガス空間との間でガスを循環させる。
従来技術の電解セル構成(たとえば上述するような)と異なり、本発明は、カソードまたはアノードの電極ガス空間に、膜電極アセンブリと接触する、好ましくは物理的に接触して、各水素または酸素生成ガスと膜電極アセンブリとの間で効率的に熱を伝達させる熱伝達構造を含む。各生成ガスは電極ガス空間を介して熱伝達構造全体で循環し、電極ガス空間から熱を除去する。
電気分解を維持するのに必要な水は、再循環生成ガスと共に蒸気の形状で供給される。水蒸気は、流体連通する電極ガス空間を介して膜電極アセンブリに供給される。有益なことに、再循環ループにより、水の電解中に生成される熱は、膜電極アセンブリにおける電気分解に必要な(給水設備からの)水を蒸発させるために使用することができる。水の電解中に生成される熱の残りが利用されて、電解セルシステムの温度を維持し、必要に応じて上昇させると認識すべきである。
電解セルの効率は動作温度の上昇と共に向上すると認識すべきである。よって、一定の水素生成速度(すなわち、一定の流れの供給)でシステムの温度が上昇するにつれ、電解セルが生成する熱は少なくなる。その結果、電気分解中に生成される熱が使用されて、システム内の高温を維持し、電解セル内での電気分解に必要な水を蒸発させるエネルギーを提供するという平衡状態が達成される。
熱伝達構造は、膜電極アセンブリから、熱伝達構造を収容する電極ガス空間内のガスまで熱を伝達することのできる任意の適切な本体、システム、または構造を備えることができる。いくつかの実施形態では、熱伝達構造が、各アノードまたはカソードと直接物理的に接触するヒートシンクを備える。より好ましくは、ヒートシンクは、各アノードまたはカソードの少なくとも一部に接合接触している、あるいは物理的に接続される。適切な熱伝達構造は好ましくは、各電極ガス空間と膜電極アセンブリ間のガス流のための孔または開口、好ましくは複数の孔/開口を含む。したがって、熱伝達構造は、好ましくは膜電極アセンブリの縦軸に平行な方向にガス透過性である。適切な熱伝達構造は、網、好ましくは波形網部、または穿孔シートを含む。通常、この種の熱伝達構造は、シートまたは板形状である。いくつかの実施形態では、熱伝達構造は導電性を有する。したがって、熱伝達構造は好ましくは、導電性金属、たとえばニッケルまたはステンレス鋼で形成される。また、腐食耐性は、特に特定の腐食性電解質にとって好ましい。したがって、いくつかの実施形態では、熱伝達構造は好ましくは、耐食金属、好ましくは耐食ステンレス鋼で作製される。この耐食性は、合金組成や耐食性被覆などから生じる場合がある。
膜電極アセンブリは任意数の構造を有することができる。たとえば、一実施形態では、各電解セルは、電解質の各側に押圧される一対のガス透過性電極を含む。電解質は好ましくは、同じ温度および圧力の純水と比べて表面にわたって飽和水圧が低い任意の適切な電解質組成を有する。いくつかの実施形態では、電解質は、様々な多孔質母材に埋めこまれる固体イオン交換膜または液体電解質を備えることができる。アノードおよびカソード用の電極は好ましくは、電解質の種類に応じて、酸性またはアルカリ性媒体のいずれかで水の酸化還元を引き起こす周知の材料から成る。幅広い適切な材料が当該技術において十分既知である。
所望の電解セル構成に応じて、アノードの電極ガス空間またはカソードの電極ガス空間は、熱伝達構造を含み、再循環ループと流体連通することができる。したがって、いくつかの実施形態では、再循環ループに流体連通される入口および出口を含む電極ガス空間はアノードの電極ガス空間であり、生成ガスは酸素を備える。このような実施形態では、酸素生成ガスは再循環ループを通じて循環し、加湿器に供給される水の気化のための気化熱を供給する。他の実施形態では、再循環ループに流体連通される入口および出口を含む電極ガス空間はカソードの電極ガス空間であり、生成ガスは水素を備える。このような実施形態では、水素生成ガスは再循環ループを通じて循環し、加湿器に供給される水の気化のための気化熱を供給する。
給水容器は、水を気化させるように、気体相(再循環ガス流)から液体相(供給水)まで熱/エネルギーを伝達することができる任意の容器を備える。各種熱伝達構造が可能である。好適な実施形態では、給水容器が加湿器を備える。加湿器は好ましくは、再循環ループ内の生成酸素または水素ガスと、加湿器に供給され加湿器を流れる水とを直接混合させる。したがって、再循環される酸素または水素生成ガスは、加湿器を通過し、水蒸気を同伴することができる。このような実施形態では、水の気化のための気化熱が、再循環ループ内の生成ガスによって供給される。
加湿器、特に加湿器の出口は好ましくは、流体連通する電極ガス空間の入口に近接して配置される。加湿器と、流体連通される電極ガス空間の入口とを近接させることで、加湿器と電極ガス空間の間の熱損失と、流体連通部での凝結の可能性とを最小限にとどめる。
したがって、システムは好ましくは低温電解システムであり、0〜300℃、好ましくは100〜200℃、より好ましくは120〜160℃の温度で動作する。
水が電解時にシステムにおいて使用されて、水素および酸素を生成する。好ましくは、電気分解によってシステムで使用される水を補給するのに必要な速度で、水が給水容器に供給される。これに関して、制御システムを使用して、給水容器に供給される水の量を制御することができる。上記の実施形態では、(たとえば電流計またはその他の適切なセンサによって)感知される電気分解中に使用される量の水、各電極ガス空間の出口を通って、再循環される生成ガスと共にセルから失われる量の水、および適切な/等価の量が給水容器に供給される。
本発明の実施形態では、電極ガス空間は、各電解セルの膜電極アセンブリの縦軸に垂直に配向されるガス流軸に沿って配置される入口および出口開口を有する電極室に収容される。入口および出口開口は好ましくは、電極ガス空間と各電極室を通る十分なガス流を維持するようなサイズに設定される。いくつかの実施形態では、膜電極アセンブリの縦軸に垂直な膜電極アセンブリの総活性平面領域と、電極室の入口および出口開口のそれぞれの平面領域との比は1〜5である。
電極室の入口および出口開口のサイズは、0.1〜20m/s、好ましくは1〜20m/s、より好ましくは5〜20m/sの好適な速度で、ガスが電極ガス空間を通じて流れ循環することを促進する。有効な熱伝達を提供し、電気分解のための原料として十分な量の水を供給するのに少量の循環ガスが要求されるシステムでは、高動作温度および高ガス圧で低循環速度を採用することができる。低温および低ガス圧で所望のシステム効率を維持するには速い速度が必要である。
いくつかの実施形態では、システムは、積層される少なくとも2つの電解セルを含む。いくつかの実施形態では、システムは、積層される複数の電解セルを含む。このようなシステムはセルスタックを備え、積層された電解セルが並行して機能し、供給水から所望の生成ガスを生成する。
本発明の第2の側面は、アノードおよびカソードを備える少なくとも一対のガス透過性電極と、各対のアノードとカソード間に配置されるイオン伝導性電解質と、を備える膜電極アセンブリを含む少なくとも一つの電解セルを用いて、水から水素および酸素を生成するプロセスを提供し、ガス透過性電極がそれぞれ非電解質側に電極ガス空間を含み、アノードおよびカソードの電極ガス空間の少なくとも一方が入口および出口を含み、該プロセスは、電流と水蒸気を前記膜電極アセンブリに供給して、カソードから水素ガスを、アノードから酸素ガスを生成し、再循環ループを通じて各電極ガス空間の前記出口から、各ガス空間を通じて各ガス空間の前記入口まで、生成される酸素ガスと水素ガスの少なくとも一方の一部を再循環させ、再循環ループ内の前記各酸素または水素生成ガスの少なくとも一部から提供されて、所要の気化熱を供給するエネルギーを用いて、給水設備から再循環ループへ供給される水を気化し、膜電極アセンブリと接触する各電極ガス空間に配置され、膜電極アセンブリと各電極ガス空間との間でガスを循環させる熱伝達構造を用いて、膜電極アセンブリと各電極ガス空間内の生成ガスとの間で熱を伝達する。
上述したように、所望の構造に応じて、アノードの電極ガス空間またはカソードの電極ガス空間は、熱伝達構造を含むことができ、再循環ループと流体連通することができる。よって、いくつかの実施形態では、前記各ガス空間がアノードの電極ガス空間であり、生成ガスが酸素を含む。 他の実施形態では、前記各ガス空間はカソードの電極ガス空間であり、生成ガスが水素を含む。
同様に、上述したように、水を気化するステップは好ましくは加湿器で実行される。このステップでは、水は好ましくは、生成される酸素ガスの一部を再循環して混合されることによって、水の気化のために、生成される酸素生成ガスから混合物内の水まで熱を伝達する。
本発明の第2の側面に係るプロセスは、本発明の第1の側面に係るシステムを用いて実行することができると認識すべきである。したがって、本発明の第1の側面に関連して説明する特徴は、本発明の第2の側面にも同等に適用される。
本発明は、本発明の特定の好適な実施形態を示す添付図面を参照して説明する。
従来技術による、本明細書の導入部に記載されるような電解セルシステムの図である。 本発明に係る電解セルシステムの図である。 本発明の一実施形態に係る電解セルの酸素室の一般的な設計の概略図である。 酸素室(図3に示す)を伴わない本発明の一実施形態に係る電解セルの一部の斜視図である。 図3および図4に示す実施形態に係る、組み立てられた電解セルの斜視図である。 セルスタックを形成する、図5に示すようないくつかの電解セルの斜視図である。
本発明は、給水設備から水素および酸素生成ガスを生成する電界セルを提供する。一般的に、本発明の電解セルは、アノードと、カソードと、アノードとカソード間の電解質と、を含む膜電極アセンブリを備える。
本発明によって提供される進歩の一つは、膜電極アセンブリと、膜電極アセンブリによって生成される酸素ガスまたは水素生成ガスとの間の効率的な熱伝達を簡易化する熱伝達構造の使用である。本発明の熱伝達構造は、電解セルの所望の構造に応じて、アノードまたはカソードの非電解質側の電極ガス室に収容される。熱伝達構造は各アノードまたはカソードに物理的に接続される。生成された酸素または水素生成ガスは、電極ガス室を介して熱伝達構造全体で循環し、電極ガス室から熱を除去して、電気分解用の水を供給する。この加熱された生成ガスの一部が、電極ガス室の出口と入口とを接続する再循環ループを通じて再循環される。再循環ループは、給水設備から十分な量の水が供給されて、電気分解を維持する加湿器を含む。加湿器は再循環ループにおける生成ガスの熱を利用して、所要のエネルギー(気化熱)を供給し、供給された水を気化させる。したがって、電気分解に必要な水は、再循環生成ガスと共に再循環ループから蒸気の形状で膜電極アセンブリに供給される。
図2から図6は、本発明に係る電解セルシステムまたは電解槽100の一つの形状を示す。
図2は、本発明の一実施形態に係る電解セルシステム100のプロセス概略図である。図示する電解セルシステム100は少なくとも一つの電解セル101を備える。各電解セル101は、イオン伝導性電解質108の両側に配置されるアノード107およびカソード109を備えるガス透過性電極を有する膜電極アセンブリ102を含む。膜電極アセンブリ102は、当該技術において周知な手段によって構成される。たとえば、本発明の一実施形態では、電解セル101は、電解質108の各側に押圧される一対のガス透過性電極を含む。
電解質108は好ましくは、固体イオン交換膜(NAFION(登録商標)などの市販のプロトン交換膜や、Tokuyama America:米国IL60005、Arlington Heightsから入手可能なTokuyamaのA201などのイオン交換膜)、あるいは様々な多孔質母材に埋めこまれる液体電解質(たとえば、米国特許第5,843,297号と第4,895,634号に記載されるような液体電解質。この引用により該特許の内容は本明細書に組み込まれると理解すべきである)である。電解質108の主要件は、同じ温度および圧力の純水と比べて表面にわたって飽和水圧が低いことである。
アノード107とカソード109用の電極は好ましくは、電解質の種類に応じて、酸性またはアルカリ性媒体のいずれかで水の酸化還元を引き起こす周知の材料から成る。たとえば、アノード107とカソード109用の電極は、イオン交換膜(たとえば、Energy Environ.Sci.、2011、4、2993に記載されるようなイオン交換膜。その内容は引用により本明細書に組み込まれると理解すべきである)の面に分散されるナノ粒子を形成することができる、あるいは、穿孔シートまたは網(Int.Journal of Hydrogen Energy37(2012)10992〜11000に記載されるようなもの。その内容は引用により本明細書に組み込まれると理解すべきである)として製造することができる。
電解セル101は、カソード109およびアノード107の非電解質側のガス空間104、106を使用する。電気分解によって生成される酸素ガスは、アノードガス空間104に収集される。電気分解によって生成される水素は、カソードガス空間107に収集される。生成される酸素および水素ガスはそれぞれ出口132および132Aを介してガス空間104、106から出る。後述するように、アノードガス空間104は、電気分解のために水を電解セル101に供給するのに使用される水蒸気も含む。セルガス空間104、106は、図3および図4に示すようにカソード室128とアノード室129によってセル内に形成される。アノード室129は入口130と出口132を有する。
カソード室128は、電流をカソード109に供給し、好ましくは水素ガスをシステム100から除去させる電解質側の複数の流路(図示せず)を含む任意の周知の手段によって製造することができる。このような手段は、たとえばEnergy Environ.Sci.2011、4、2993に記載され、その内容は引用により本明細書に組み込まれるものと理解すべきである。
本発明に係る電解セル101の1実施形態を図3から図6に示す。本発明の本実施形態で使用されるアノード室129の概略的設計を図3に示す。図示するアノード室129は薄い中空の板から成り、該板は、対向側部131Aおよび131Bに入口130および出口132の2つの開口を有し、ベース131Cのアノード室129および開口133との間でガスを循環させる。膜電極アセンブリ102(アノードを含む)がアノード107を介してベース131Cに装着される。
熱交換器またはヒートシンク105を備える熱伝達構造は、アノードガス空間104内に配置される。ヒートシンク105は、アノード107とアノードガス空間104内のガス間のガス流通/ガス拡散を維持しつつ、アノード107と直接物理的に接触する。ヒートシンク105は金属穿孔板または網部を備えることができる。しかしながら、ヒートシンク105は、大量のガス流通量を維持し、アノード107からアノードガス空間104内のガスまでの効率的な熱伝達を提供することのできる任意の適切な構造を採り得ると認識すべきである。
アノード室129を備えずに図示する電解セル101の本実施形態の一部を図4に示す。ヒートシンク105は、アノード107から熱を除去するために使用され、カソード室128にわたって配置される膜電極アセンブリ102のアノード107に押圧される。好適な実施形態では、ヒートシンク105は金属シートまたは金属網で作製することができる。図示する実施形態では、ヒートシンク105は、アノード107を有する穿孔接触領域107Aと固形波形フィン107Bとを有する波形金属板(正方形の波形構造)を備える。膜電極アセンブリ102のアノード107と接触するヒートシンク105の領域は、膜電極アセンブリ102とアノード室129内の酸素生成ガスとの間で熱と水の伝達を可能にするいくつかの開口145を有する。ヒートシンク105は、アルカリ性膜の場合はニッケルまたは耐食ステンレス鋼、あるいは酸性膜の場合は耐食被覆を備えるステンレス鋼(たとえば、2013年5月9日のWatanabe et al.のJP2013082985Aに教示されるカーボン被覆、この引用によりその内容は本明細書に組み込まれると理解すべきである)で作製することができる。
ヒートシンク105は、膜電極アセンブリ102とアノード室129内で循環するガスとの間の熱伝達を向上させるように様々に設計することができる。電流はアノード107に直接供給することができる、あるいは導電性材料が使用される場合はヒートシンク105を介して供給することができる。
セルアセンブリ101全体を図5に示す。好適な実施形態では、アノード室129(その外側)がアノード107と直接電気的に接触する一方、カソード室128(その外側)がカソード109と直接電気的に接触する。
アノード室129の入口130と出口132の開口は、アノード室129側に配置され、入口開口は電解セル101の縦軸X−Xに垂直に配向される。アノード室129の入口130および出口132を介するガス流は、膜電極アセンブリ102の縦軸X−Xに垂直に配向される流れ軸に沿って位置する。入口130と出口132の開口は、アノード室129を通る十分なガス流を維持するようなサイズに設定される。この目的で、膜電極アセンブリ102の活性領域(縦軸X−Xに垂直な電極や電解質などの平面領域)と、アノード室129への入口130および出口132の入口領域Aとの比は好ましくは1〜5である。
システム100の動作に応じて、電位が電源113からカソード109とアノード107間に印加されて、電解質108に保持される水の一部を電気分解させることによって、酸素をアノードガス空間104に、水素をカソードガス空間106に放出する。酸素および水素生成ガスは、圧力制御出口115を通るガス空間104および106内の略均等な圧力を維持しつつ、システム100から除去される。水酸化プロセスの非効率性のため、熱の大半は、電気分解中にアノード107と電解質108との間の界面で生成される。電解質108から生成される熱は、アノード107を介してヒートシンク105に伝達される。
電解セル101での電気分解から生成される酸素ガスの一部は、電解セル101内でポンプ111によって再循環され、ヒートシンク105から熱を除去するのに使用される。再循環酸素は、アノードガス空間104の出口146で電解セル101を離れ、入口148で電解セル101に再度進入する。
ガスは、0.1〜20m/sの速度で、アノード室129およびアノードガス空間104を通じて循環される。有効な熱伝達を提供し、電気分解のための原料として十分な量の水を供給するのに少量の循環ガスが要求されるシステムでは、高動作温度および高ガス圧で低循環速度を採用することができる。低温および低ガス圧でシステム100の効率を維持することが重要であるときは高速が必要である。
なお、膜電極アセンブリ102の活性領域(縦軸X−Xに垂直な平面領域)と、アノード室までの入口130および出口132の入口領域Aとの比が高いと、有効な熱伝達を維持し、電気分解のための原料として十分な量の水を供給するために高いガス循環速度が必要である。
生成される酸素および水素ガスの一部は、アノードガス空間104の出口から加湿器142を通り、再循環ループ143を介してアノードガス空間104の入口に戻るように循環する。加湿器142は、(電気分解からの)酸素生成ガスが流れる再循環ループ143に流体連通される。加湿器142は給水設備144から水を供給される。供給される水は、再循環ループ143において加熱される酸素生成ガス流から提供されるエネルギーを用いて、加湿器142内で気化され(すなわち、所要エネルギー(気化熱)が伝達されることによって所要温度まで加熱され)、酸素生成ガスに同伴する蒸気の形状で加湿器142の出口から流れ出る。したがって、再循環される酸素は加湿器142を通過して、水蒸気を同伴する。その結果、水蒸気は再循環ループ143から各電解セル101のアノードガス空間104に供給される。
電気分解によってシステム100で使用される水を補給するのに必要な速度で、水が給水設備からシステム100に供給される。生成される酸素および水素ガスの一部は、アノードガス空間104の出口から加湿器142を通り、再循環ループ143を介してアノードガス空間104の入口に戻るように循環する。加湿器142は、(電気分解からの)酸素生成ガスが流れる再循環ループ143に流体連通される。また、加湿器142は、再循環ループ143において加熱酸素生成ガス流によって供給されるエネルギー/熱を用いて、加湿器142で気化される水を給水設備144から供給される。したがって、水蒸気は、加湿器142の出口から、酸素生成ガスに同伴されて流れる。その結果、水蒸気は再循環ループ143から各電解セル101のアノードガス空間104に供給される。電気分解によってシステム100で使用される水を補給するのに必要な速度で、水が給水設備からシステム100に供給される。
制御システム(図示せず)を使用して、給水設備144から加湿器142に供給される水流を制御することができる。制御システムにより確実に、電流計152によって感知される電気分解中に使用される量の水と、出口115を通って(すなわち、再循環ループ143を循環しない)ガスと共にセルから失われる量の水との合計が、加湿器142に供給された後、再循環される酸素へと気化する。点線149は、電流計152と給水設備144間の概略的な制御線を示す。給水設備144は、制御弁、または加湿器142に供給される水の量を制御できる類似の流量制限/制御装置を含むと認識すべきである。
加湿器142に供給される水を気化する気化エネルギーは、再循環される酸素の温度/熱によって供給される。循環される生成酸素ガスから不十分な熱しか得られない場合、加湿器142内の水を気化することができない。よって、システム100のエネルギーレベルを超過する水蒸気は再循環ループ143に入ることができないため、再循環ループ143内でこのような水蒸気の凝結は発生しない。
電解セル101内の水の電解中に生成される熱が使用されて、電気分解に必要な水を気化し、残りの熱が電解セルシステム100の温度を上昇させる。電解セル101の温度が上昇するにつれ、プロセスの効率が向上し、電解セル101によって生成される熱が水の気化にとって十分になることによって、システム100内の熱損失を補償する。電解セルの効率が動作温度と共に上昇することは周知である。よって、一定の水素生成速度(すなわち、一定の流れの供給)でシステムの温度が上昇するにつれ、セルが生成する熱は少なくなる。その結果、電気分解中に生成される熱が使用されて、システム100内の高温を維持し、電気分解に必要な水を蒸発させるエネルギーを提供するという平衡状態が達成される。また、電解セル101は、再循環された酸素による熱伝達を可能にするため、加湿器142よりも高い温度で維持される。概して、システム100は、0〜300℃、好適な動作モードでは120〜160℃で動作することができる。
電解セル101は、酸素と水素ガス間で略同等の圧力で動作する。 膜の種類とガスの所要の純度とに応じて、システム100は大気圧から30バールを超える高圧までの範囲で動作することができる。
なお、例示のシステムでは、ヒートシンク105がアノードガス空間104に配置される。しかし、他の実施形態では、ヒートシンク105は循環ループ143に流体連通されるカソードガス空間106に代替的に配置することができると認識すべきである。上記実施形態では、電解セルシステム100の構成は図2の構成と類似するが、カソード109およびアノード107が膜電極アセンブリ102内で交換され、それに応じて電気的接続も交換される。これにより、水素生成ガスは再循環ループ143を循環する。同様に、別の実施形態では、アノード室129の構成はカソード室の構成にも同等に使用することができる。図示する実施形態の説明は、上記の変更および変形を伴う実施形態にも同等に適用されると理解すべきである。
本発明に係るいくつかのセル101は直列に接続し、相互に積層して、スタックを形成することができる。たとえば、個々のセル101は、図6に示すようにセルスタック160に積層することができる。各セル(アノード室129への入口130および出口132を有する)の開口162は、セル101の積層側164の表面積の相当部分を含むことができる。側部164の総領域と、側部164上/内の開口130、131の領域との比は通常1〜5である。
当業者であれば、本発明に記載される発明が、明示される以外の変形や変更を適用することができると理解するであろう。本発明は、発明の精神と範囲に属する上記の変形および変更をすべて含むと理解される。
「備える」や「備えて」などの用語が本明細書(請求項を含む)で使用される場合、記載される特徴、整数、ステップ、または構成要素の存在を特定するとして解釈することができるが、1以上のその他の特徴、整数、ステップ、構成要素またはその構成要素群の存在を排除するものと解釈すべきではない。
100 電解セルシステム
101 電解セル
102 膜電極アセンブリ
104 ガス空間
105 ヒートシンク
106 ガス空間
107 アノード
108 電解質
109 カソード
130 入口
132 出口
142 加湿器
143 再循環ループ
144 給水設備

Claims (20)

  1. 水から水素および酸素生成ガスを生成する電解セルシステムであって、
    アノードおよびカソードを備える少なくとも一対のガス透過性電極と、各対のアノードおよびカソード間に配置されるイオン伝導性電解質と、を備える膜電極アセンブリを含む少なくとも一つの電解セルと、
    入口および出口を含む、各電極の非電解質側の少なくとも一つの電極から発生したガスを放出する空間と、
    前記各電極から発生したガスを放出する空間の前記出口から前記各電極から発生したガスを放出する空間の前記入口まで、前記生成される酸素または水素生成ガスの少なくとも一方の少なくとも一部を再循環させる再循環ループと、
    前記再循環ループと流体連通する給水容器であって、前記生成ガスから提供される気化熱を利用して給水設備からの水を気化して水蒸気を生成し、前記水蒸気を前記再循環ループに導入する給水容器と、
    前記膜電極アセンブリと、前記入口および出口を通じて前記再循環ループに流体連通される前記電極から発生したガスを放出する空間内のガスとの間で熱を伝達する熱伝達構造と、を備え、
    前記熱伝達構造が前記膜電極アセンブリと接触し、前記膜電極アセンブリと前記各電極から発生したガスを放出する空間との間でガスを循環させる、電解セルシステム。
  2. 前記熱伝達構造が、前記各アノードまたはカソードと直接物理的に接触するヒートシンクを備える、請求項1に記載の電解セルシステム。
  3. 前記ヒートシンクが、前記各アノードまたはカソードの少なくとも一部に接合接触している、あるいは物理的に接続される、請求項2に記載の電解セルシステム。
  4. 前記熱伝達構造が、網、好ましくは波形の網、穿孔シート、または、シートもしくは板の少なくとも一つを備える、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電解セルシステム。
  5. 前記熱伝達構造が、好ましくは前記膜電極アセンブリの縦軸に平行な方向にガスが通過できるように構成された、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電解セルシステム。
  6. 前記熱伝達構造が、金属、好ましくはニッケルまたはステンレス鋼、より好ましくは耐食ステンレス鋼で作製される、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の電解セルシステム。
  7. 前記再循環ループに流体連通される前記入口および前記出口を含む前記電極から発生したガスを放出する空間が前記アノードの前記電極から発生したガスを放出する空間であり、前記生成ガスが酸素を備える、請求項1ないし6のいずれかに記載の電解セルシステム。
  8. 前記再循環ループに流体連通される前記入口および前記出口を含む前記電極から発生したガスを放出する空間が前記カソードの前記電極から発生したガスを放出する空間であり、前記生成ガスが水素を備える、請求項1ないし6のいずれかに記載の電解セルシステム。
  9. 前記給水容器が加湿器を備える、請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の電解セルシステム。
  10. 前記加湿器が、前記生成ガスと、前記加湿器に供給され前記加湿器を流れる水とを直接混合させる、請求項9に記載の電解セルシステム。
  11. 前記再循環される酸素または水素生成ガスが前記加湿器を通過して、前記加湿器内の水蒸気を取り込む、請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の電解セルシステム。
  12. 水の気化のための気化熱が、前記再循環ループ内の前記生成ガスによって提供される、請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の電解セルシステム。
  13. 電気分解によって前記システムで使用される水必要な速度で前記給水設備から供給される、請求項1ないし請求項12のいずれかに記載の電解セルシステム。
  14. 前記電極から発生したガスを放出する空間が、前記各電解セルの前記膜電極アセンブリに垂直に配向されるガス流軸に沿って配置される入口および出口開口を有する電極室にある、請求項1ないし請求項13のいずれかに記載の電解セルシステム。
  15. 積層される少なくとも2つの電解セルを含む、請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の電解セルシステム。
  16. アノードおよびカソードを備える少なくとも一対のガス透過性電極と、各対のアノードとカソード間に配置されるイオン伝導性電解質と、を備える膜電極アセンブリを含む少なくとも一つの電解セルを用いて、水から水素および酸素を生成するプロセスであって、前記ガス透過性電極がそれぞれ非電解質側に電極から発生したガスを放出する空間を含み、前記アノードおよびカソードの前記電極から発生したガスを放出する空間の少なくとも一方が入口および出口を含み、前記プロセスが、
    電流と水蒸気を前記膜電極アセンブリに供給して、前記カソードから水素ガスを、前記アノードから酸素ガスを生成し、
    再循環ループを通じて前記各電極から発生したガスを放出する空間の前記出口から、前記各ガス空間を通じて前記各ガス空間の前記入口まで、前記生成される酸素ガスと水素ガスの少なくとも一方の一部を再循環させ、
    前記再循環ループ内の前記各酸素または水素生成ガスの少なくとも一部から提供されて、前記所要の気化熱を供給するエネルギーを用いて、給水設備から前記再循環ループへ供給される水を気化し、
    前記膜電極アセンブリと接触する前記各電極から発生したガスを放出する空間に配置され、前記膜電極アセンブリと前記各電極から発生したガスを放出する空間との間でガスを循環させる熱伝達構造を用いて、前記膜電極アセンブリと前記各電極から発生したガスを放出する空間内の生成ガスとの間で熱を伝達する、プロセス。
  17. 前記水を気化させるステップが加湿器で実行される、請求項16に記載のプロセス。
  18. 前記水を気化させるステップが、生成される酸素ガスの再循環部分を水と混合して、水の気化のために、前記生成される酸素生成ガスから前記混合物内の水へ熱を伝達することを含む、請求項16または請求項17に記載のプロセス。
  19. 前記各ガスを放出する空間が前記アノードの前記電極から発生したガスを放出する空間であり、前記生成ガスが酸素を備える、請求項16ないし請求項18のいずれかに記載の電解セルシステム。
  20. 前記各ガスを放出する空間が前記カソードの前記電極から発生したガスを放出する空間であり、前記生成ガスが水素を備える、請求項16ないし請求項19のいずれかに記載の電解セルシステム。
JP2016568886A 2015-03-13 2015-03-13 電解システム Active JP6371413B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/SG2015/000077 WO2016148637A1 (en) 2015-03-13 2015-03-13 Electrolysis system

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018511694A JP2018511694A (ja) 2018-04-26
JP6371413B2 true JP6371413B2 (ja) 2018-08-08

Family

ID=56919389

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016568886A Active JP6371413B2 (ja) 2015-03-13 2015-03-13 電解システム

Country Status (10)

Country Link
US (1) US20170152605A1 (ja)
EP (1) EP3137654A4 (ja)
JP (1) JP6371413B2 (ja)
KR (1) KR101840717B1 (ja)
CN (1) CN106661741B (ja)
AU (1) AU2015387266B2 (ja)
CA (1) CA2979659C (ja)
MY (1) MY199464A (ja)
SG (1) SG11201609603YA (ja)
WO (1) WO2016148637A1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10007238B1 (en) * 2015-01-22 2018-06-26 John C. Taube Oxygen mixing and delivery
CA3018631C (en) * 2016-05-13 2021-03-02 Lynntech, Inc. Hypoxia training device
WO2018180726A1 (ja) * 2017-03-30 2018-10-04 株式会社カネカ 水酸化ナトリウム及び/又は塩素の製造方法、並びに2室法型食塩水電解槽
CN109487292B (zh) * 2017-09-12 2021-04-02 上海纳诺巴伯纳米科技有限公司 一种使用膜电极产生氢气和氧气的方法和装置
EP3670704A1 (en) * 2018-12-20 2020-06-24 Hymeth ApS Rack-mount box for a heat-emitting device
JP2020200521A (ja) * 2019-06-13 2020-12-17 東邦瓦斯株式会社 水素供給方法および水素供給装置
JP7293034B2 (ja) * 2019-08-08 2023-06-19 株式会社東芝 水電解装置及び水電解装置の制御方法
WO2021042229A1 (en) * 2019-09-02 2021-03-11 Etp International Company Limited Gas-liquid exchange system and method of using the same
JP7473153B2 (ja) * 2020-01-23 2024-04-23 国立研究開発法人物質・材料研究機構 水素製造装置、及び、水素製造方法
AU2021304546A1 (en) * 2020-07-10 2023-02-09 Fortescue Future Industries Pty Ltd Electrolysis cell and method of use
CN114855195B (zh) * 2021-01-19 2023-10-13 中国科学院上海硅酸盐研究所 一种自平衡自控的高纯干氢气制备系统
WO2023111642A1 (en) * 2021-12-15 2023-06-22 Arcelormittal Apparatus for production of iron by electrolysis
US20230287583A1 (en) * 2022-03-04 2023-09-14 Nuscale Power, Llc Small modular nuclear reactor integrated energy systems for energy production and green industrial applications

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3374158A (en) * 1964-04-01 1968-03-19 Trw Inc High pressure electrolysis system and process for hydrogen-oxygen generation
US3917520A (en) * 1974-11-20 1975-11-04 United Technologies Corp Electrolysis cell system and process for generating hydrogen and oxygen
US3905884A (en) * 1974-11-20 1975-09-16 United Technologies Corp Electrolysis cell system including recirculating product gas stream for cooling the cell
JP4512788B2 (ja) 2004-02-18 2010-07-28 独立行政法人産業技術総合研究所 高温水蒸気電解装置
US8034219B2 (en) * 2005-12-21 2011-10-11 General Electric Company System and method for the production of hydrogen
JP2009001878A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Toshiba Corp 高温水蒸気電解方法および装置
GB0801268D0 (en) * 2008-01-24 2008-02-27 Itm Power Research Ltd Improvements to electrolysis
US8163158B2 (en) * 2008-05-12 2012-04-24 Enrg, Inc. Operation of an electrolysis cell
CN201990733U (zh) * 2011-01-10 2011-09-28 华南理工大学 一种基于固体电解质电解池的制氢器

Also Published As

Publication number Publication date
US20170152605A1 (en) 2017-06-01
KR20170131199A (ko) 2017-11-29
CN106661741B (zh) 2019-06-04
EP3137654A4 (en) 2018-01-17
SG11201609603YA (en) 2016-12-29
AU2015387266A1 (en) 2016-12-01
CA2979659A1 (en) 2016-09-22
MY199464A (en) 2023-10-31
JP2018511694A (ja) 2018-04-26
CA2979659C (en) 2018-10-30
EP3137654A1 (en) 2017-03-08
WO2016148637A1 (en) 2016-09-22
KR101840717B1 (ko) 2018-03-21
CN106661741A (zh) 2017-05-10
AU2015387266B2 (en) 2017-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6371413B2 (ja) 電解システム
US6451466B1 (en) Functional integration of multiple components for a fuel cell power plant
KR100799050B1 (ko) 연료 전지
CN106104882B (zh) 燃料电池系统
JP2020525653A5 (ja)
US20060199055A1 (en) Electrochemical Cell Stacks and Use Thereof
TW456065B (en) Humidification device for polymeric membrane fuel cells
JP2002542591A (ja) 液体水の直接的噴射に基づく冷却装置を備える燃料電池
JP2007265824A (ja) 燃料電池用セパレータ及び燃料電池
US6605378B2 (en) Functional integration of multiple components for a fuel cell power plant
US6368737B1 (en) Subambient pressure coolant loop for a fuel cell power plant
JP3111682B2 (ja) 固体高分子電解質型燃料電池システム
JP5051976B2 (ja) 電気化学発電装置及びその使用方法
JP2011208259A (ja) 水電解システム
JPH0922717A (ja) 固体高分子電解質型燃料電池
JPH0935737A (ja) 固体高分子電解質型燃料電池
JP7061997B2 (ja) 水酸化ナトリウム及び/又は塩素の製造方法、並びに2室法型食塩水電解槽
JP2004529458A (ja) 燃料電池の水分平衡を改良する方法
JP3240981B2 (ja) 電解式オゾン発生器
CA3116201C (en) Molten carbonate direct carbon fuel cell systems and methods
CA2871558A1 (en) Fuel cell system
WO2014111686A1 (en) Fuel cell system
JP2010282904A (ja) 燃料電池システム
JP2009238577A (ja) 燃料電池システム
JP2009187710A (ja) 燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20180219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180313

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180612

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180619

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180712

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6371413

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250