JP6371256B2 - アイロン - Google Patents

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Description

本発明は、掛け面を布地に当ててアイロン掛けを行なうアイロンに関する。
一般にアイロンは、取手部を上部に有するアイロン本体を備え、このアイロン本体の下部にヒータを埋設したベースを備えて構成されている。
このように構成されたアイロンは、前記ヒータへの通電により前記ベースの掛け面を所定温度に加熱させた後、前記取手部を把持してアイロン本体を持ち上げ、掛け面を対象となる布製品の表面に押し付け、掛け面を滑らせつつアイロン本体を移動させて使用される。
しかし、掛け面を布地の表面に押し付けながらアイロン本体を移動させる作業は比較的疲れ易いものであった。
そこで、例えば特許文献1に示す玩具の走行機構などを適用して、アイロン本体を円滑に移動できるようにすることが望まれる。
また、従来のアイロンにおいては、布地のしわ取りを簡単に行えることが望まれていた。
登録実用新案第3000189号公報
しかし、前記走行機構は玩具の底面に複数のバネ性のあるブラシ状の突起を設け、駆動装置で発生した振動を前記突起が玩具底面の布に小刻みに伝えることによって玩具が前方へ押し出されるものであるため、少なくとも前後方向に動く複雑な動作を有し、掛け面にブラシ状の突起を設けることができないアイロンには適用できない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、アイロン本体を円滑に移動できるアイロンを提供することを目的とする。
また、本発明は、効果的なしわ伸ばしができるアイロンを提供することを目的とする。
本発明の請求項1は、取手部を有するアイロン本体を備え、このアイロン本体に掛け面を形成するベースを設けたアイロンにおいて、前記アイロン本体の移動方向を検出する移動方向検出手段と、前記アイロン本体に前進力および後進力を付与する推進手段と、前記推進手段を制御して前記アイロン本体を前進、後進、または前進と後進の交互に可動させる推進制御手段と、を備え、前記移動方向検出手段からの検出信号に基づいて、前記アイロン本体が移動する方向に当該アイロン本体への推進力を繰り返し与えるように、前記推進制御手段が前記推進手段の動作を制御する構成としたものである。
本発明の請求項2は、請求項1のアイロンにおいて、前記推進手段の動作サイクルを設定するスイッチをさらに備え、前記スイッチで設定した動作サイクルで、前記アイロン本体への推進力を繰り返し与えるように、前記推進制御手段が前記推進手段の動作を制御する構成としたものである。
本発明の請求項3は、請求項1または2のアイロンにおいて、スチーム機能を有するものである。
請求項1の発明では、推進制御手段が推進手段を制御して、アイロン本体に前進力、後進力または前進力と後進力の繰返しの推進力が与えられることにより、アイロン本体の移動が円滑に行われる。また、推進制御手段から推進手段への制御により、使用者がアイロン本体を移動させる方向に、アイロン本体への推進力が自動的に繰り返し付与され、アイロン本体の円滑な移動が可能になる。
請求項2の発明では、スイッチで予め設定した動作サイクルで、アイロン本体に推進力を繰り返し与えることができる。
請求項3の発明では、アイロン本体を布地に置き、しわのある部分へアイロン本体を手で移動するだけで、効果的なしわ伸ばしが可能となる。
本発明の第1実施例を示す縦断面図である。 同上、推進切換スイッチの正面図である。 同上、電気的構成を示すブロック図である。 同上、推進手段を示す縦断面図である。 同上、推進手段の動作状態を示す縦断面図である。 同上、推進手段の動作状態を示す縦断面図である。 同上、推進手段の動作状態を示す縦断面図である。 本発明の第2実施例を示す縦断面図である。 同上、変形例を示す要部の縦断面図である。 本発明の第3実施例を示す取手部の縦断面図である。 同上、X−X線断面図である。
以下、本発明の好ましいアイロンについて、添付図面を参照して詳しく説明する。
本発明の第1実施例のアイロンについて、図1〜図7を参照しながら説明する。
1はスチーム機能を有するアイロン本体で、このアイロン本体1には、樹脂製で使用者が手で握ることができる形状の取手部2が上部に設けられているとともに、金属製で平板状のベース3が下部に設けられている。そして、このベース3内には、加熱手段としてのヒータ4およびベース3の温度を検出する温度検出手段としての温度検出素子5が設けられている。ベース3の下面は、図示しない布地に当接する水平で略平坦な掛け面3Aを形成している。
また、前記アイロン本体1の前方には液体である水を貯留する水タンク1Aが設けられている。この水タンク1Aは、例えばアイロン本体1に対して着脱自在になっていて、外部から適宜水の補充ができるものである。一方、前記ベース3内には気化室6が設けられている。この気化室6は、ベース3の下面に開口する蒸気噴出口7に通じている。そして、水タンク1Aとその下方の気化室6とは、図示しない通水パイプなどの通水路により連通しているが、この通水路の途中には、図示しない開閉弁と送水手段としてのポンプ8とが設けられている。このポンプ8は、水タンク1Aから気化室6へ送水するものであるが、例えば送水用のロータの回転数を変えるか、または、電磁ポンプのプランジャーを駆動する発振周波数を変えることにより、送水量を変えられるものである。なお、水タンク5から気化室6への送水量を可変する必要がなければ、ポンプ8は不要にできる。その場合、通水路を開閉する操作釦(図示せず)をアイロン本体1に設けることで、蒸気噴出口7から蒸気を発生させるスチームと、蒸気を発生させないドライの切換えを行なうことが可能になる。
また、前記アイロン本体1の中央部付近には、推進手段9が図示しない固定手段によって前後方向に固設されている。前記推進手段9は一対の電磁石10,11と、該電磁石10,11をアイロン本体1の前後方向に並列配置してできる筒状の摺動空間部12と、この摺動空間部12の中に摺動可能に設けられ、可動部材13に保持された永久磁石14とを有している。
そして、電磁石10,11に装着されたコイル15,16に交番電流を流すことで、永久磁石14との磁気力により可動部材13に往復動の駆動力を付与する。前記摺動空間部12の前方の端部側に第一の受圧板17を設け、前記摺動空間部12の後方の端部側に別な第二の受圧板18を設けている。またアイロン本体1には移動方向検出手段としての加速度センサ19が組み込まれている。前記永久磁石14の前側にはN極、後側にはS極がそれぞれ着磁されている。
さらに、前記アイロン本体1内には、取手部2に回路基板20が配設されており、この回路基板20に制御手段としての制御回路21が形成されている。
前記回路基板20には、前記ヒータ4、温度検出素子5、ポンプ8、コイル15,16および加速度センサ19が電気的に接続されているとともに、操作手段としての切換スイッチ22および推進切換スイッチ23と、表示手段としての表示部24が搭載されている。前記切換スイッチ22は、例えば使用者がベース3の加熱温度や、蒸気噴出口7からの蒸気発生の操作などの各種設定を行うためのものであり、前記推進切換スイッチ23は、使用者が前進力、後進力、前後進力の何れかを選択的に設定でき、また、自動推進を設定することもできる。
また、表示手段24は、ベース3の温度などについて現在の設定状態を表示するものである。温度表示は、数字で行ってもよいが、麻、木綿、合繊など、各温度が適合する代表的な素材によるものとしてもよい。移動方向検出手段としての加速度センサ19は、アイロン本体1の前方および後方だけでなく、左右方向などへの任意の方向の移動をも検出できる。
次に、前記制御回路21の構成を図3に基づいて説明する。この制御回路21は、予め記憶されたプログラムにしたがって動作するマイクロコンピュータ25を有し、このマイクロコンピュータ25は、前記切換スイッチ23から出力される電気信号と、前記温度検出素子5から出力されベース3の温度に対応する電気信号とを入力する。そして、切換スイッチ23からの信号によって切り替わる各モードで、検出されたベース3の温度に基づき、ヒータ駆動回路26を介してヒータ4の通断電を制御し、そのフィードバック制御によりベース3の実際の温度が目標の設定温度に保たれるようにする。また、マイクロコンピュータ25はポンプ駆動回路27を介して前記ポンプ8を駆動し、水タンク5から気化室6に適正な量の水が送られるようにする。さらに、マイクロコンピュータ25は、表示駆動回路28を介して前記表示部24を制御する。
前記推進切換スイッチ23は、推進手段9によるアイロン本体1の推進動作を設定するもので、本実施例では例えば図2に示すように、押し釦式の前進スイッチ23Aや、後進スイッチ23Bや、前後進スイッチ23Cや、切スイッチ23Dや、自動スイッチ23Eの他に、ロータリー式の切換時間スイッチ23Fを備えて構成される。これらのスイッチの中で、前進スイッチ23Aと、後進スイッチ23Bと、前後進スイッチ23Cと、自動スイッチ23Eには、最後に押動操作された場合に点灯する表示体を内蔵してもよい。図2は、最後に操作された前進スイッチ23Aが点灯表示された状態を示している。
マイクロコンピュータ25は推進切換スイッチ23からの入力信号、または推進切換スイッチ23および加速度センサ19からの入力信号に基づき、推進駆動回路29を介して推進手段9のコイル15,16の通電を制御する。
本実施例のアイロンは、アイロン本体1と図示しない載置台とにより構成され、アイロン本体1を載置台に載置したときに、載置台からアイロン本体1に給電が行われて、回路基板20に組み込まれた蓄電手段(図示せず)に電力が蓄えられ、アイロン本体1を載置台から離脱した例えばアイロン掛け時に、蓄電手段に蓄えられた電力をアイロン本体1の各部に供給するコードレス式の構成となっている。また別な変形例として、アイロン本体1に給電用の電源コードを備えた載置台を有さないアイロンであってもよい。この場合は、蓄電手段を不要にできる。
次に前記の構成について、その作用を説明する。使用者はまず切換スイッチ22を操作することにより、アイロン掛けの対象物である布地に合わせて、モードの選択、つまりベース3の温度の設定と蒸気発生の有無の選択ができる。そして、アイロン本体1を載置台に載置している間は、温度検出素子5からの検出信号に基づくベース3の温度が、切換スイッチ22で設定された温度に近づくように、制御回路21がヒータ4を通断電制御してベース3を加熱する。また、切換スイッチ22でスチームのモードが選択されている場合には、蓄電手段に蓄えた電力を利用して、アイロン掛け時にポンプ8の駆動により、水タンク1Aからベース3の気化室6に水が送られ、ここで水が気化して蒸気が発生し、発生した蒸気がベース3の下面の蒸気噴出口7から噴出する。
このようなアイロン掛け時、使用者は取手部2を握ってベース3の掛け面3Aを布地上で滑らせるなどの作業を行なうが、この際、前記推進手段9の動作によってアイロン掛けがスムースに行なえる。
次に、推進手段9の動作について説明する。例えば推進切換スイッチ23の自動スイッチ23Eを押動操作して、推進手段9の動作モードを「自動」に選択し、切換時間スイッチ23Fを回転させて、推進手段9の動作サイクルとなる切換時間を、1秒を示す「1」に選択した場合、制御回路21は加速度センサ19からの検出信号に基づいて、推進手段9の動作を制御する。
具体的には、初めにアイロン本体1を動かさない状態では、図4に示すように制御回路21は推進手段9の各コイル15,16への通電を行なわず、可動部材13は摺動空間部12内のほぼ中央に位置している。ここで使用者がアイロン本体1を前方に滑らせると、制御回路21は加速度センサ19からの検出信号に基づき、「前方」にアイロン本体1が移動したと判断し、図5に示すように後方の電磁石11を断電したまま、前方の電磁石10のコイル15に一方向の電流を流す。これにより、電磁石10の前方はS極、後方はN極となり、永久磁石14を含む可動部材13は摺動空間部12内で前方に移動して前端の受圧板17に衝突し、アイロン本体1を前方に推進させる。次に制御回路21は各コイル15,16に逆方向の電流を流すことにより、図6に示すように電磁石10,11の前方がN極、後方がS極となり、図4と同様に可動部材13は摺動空間部12内のほぼ中央の位置に戻る。そして、使用者がアイロン本体1を前方に滑らせている間、制御回路21は加速度センサ19からの検出信号を受けて、切換時間スイッチ23Fで予め設定した1秒の動作サイクルで、図5のように可動部材13を前方に移動させて、アイロン本体1に前方への推進力を繰り返し与える。
一方、使用者がアイロン本体1を後方に滑らせると、制御回路21は加速度センサ19からの検出信号に基づき、「後方」にアイロン本体1が移動したと判断し、図7に示すように前方の電磁石10を断電するとともに、後方の電磁石11のコイル16に一方向の電流を流す。これにより、電磁石11の前方がN極、後方がS極となり、永久磁石14を含む可動部材13は摺動空間部12内で後方に移動して後端の受圧板18に衝突し、アイロン本体1を後方に推進させる。次に制御回路21は各コイル15,16に逆方向の電流を流して、図6に示すように可動部材13を摺動空間部12内のほぼ中央の位置に戻す。そして、使用者がアイロン本体1を後方に滑らせている間、制御回路21は加速度センサ19からの検出信号を受けて、切換時間スイッチ23Fで予め設定した1秒の動作サイクルで、図7のように可動部材13を後方に移動させて、アイロン本体1に後方への推進力を繰り返し与える。
このように、推進切換スイッチ23によって、推進手段9の動作モードを「自動」に選択した場合は、制御回路21から推進手段9への制御により、使用者がアイロン本体1を移動させる方向に、アイロン本体1への推進力が自動的に繰り返し付与され、アイロン本体1の円滑な移動が可能になる。なお、推進手段9の動作サイクルは、切換時間スイッチ23Fの回転位置を適宜動かすことにより、容易に変更できる。
次に、推進切換スイッチ23の前進スイッチ23Aを押動操作して、推進手段9の動作モードを上述した「自動」ではなく「前進」に選択した場合、制御回路21は加速度センサ19からの検出信号に拘らず、すなわち使用者がアイロン本体1を動かしているか否かに拘らず、アイロン本体1に前方への推進力を繰り返し与える。これは上述したように、切換時間スイッチ23Fで設定した切換時間に基づき、永久磁石14を含む可動部材13を、図5に示すような例えば1秒サイクルで前端の受圧板17に繰り返し衝突させるように、制御回路21が推進手段9の動作を制御する。これによりアイロン本体1は前進推進力の補助力を得ることができ、使用者が取手部2を握ってベース3を布地上に置いたアイロン掛け時に、アイロン本体1を前方に容易に滑らせることが可能になる。
また、推進切換スイッチ23の後進スイッチ23Bを押動操作して、推進手段9の動作モードを「後進」に選択した場合、制御回路21は使用者がアイロン本体1を動かしているか否かに拘らず、アイロン本体1に後方への推進力を繰り返し与える。これは上述したように、切換時間スイッチ23Fで設定した切換時間に基づき、永久磁石14を含む可動部材13を、図7に示すような例えば1秒サイクルで後端の受圧板18に繰り返し衝突させるように、制御回路21が推進手段9の動作を制御する。これによりアイロン本体1は、後進推進力の補助力を得ることができ、アイロン掛け時にアイロン本体1を前方のみならず、後方にも容易に滑らせることが可能になる。
さらに、推進切換スイッチ23の前後進スイッチ23Cを押動操作して、推進手段9の動作モードを「前後進」に選択した場合、制御回路21は使用者がアイロン本体1を動かしているか否かに拘らず、永久磁石14を含む可動部材13を、例えば1秒サイクルで前端の受圧板17と後端の受圧板18の交互に繰り返し衝突させるように、制御回路21が推進手段9の動作を制御する。これによりアイロン本体1は、前後進推進力の補助力を得ることができ、アイロン掛け時にアイロン本体1を前方や後方のみならず、前方と後方の両方にも容易に滑らせることができる。
また、上述した各動作モードでアイロン本体1に推進力を付与している途中で、切スイッチ23Dを押動操作した場合、制御回路21は推進手段9への通電を直ちに遮断して、アイロン本体1に推進力を与えないようにすることができる。
このように本発明の第1実施例においては、取手部2を上部に有するアイロン本体1を備え、このアイロン本体1の下部に掛け面3Aを有するベース3を設けたアイロンにおいて、アイロン本体の移動方向を検出する移動方向検出手段としての加速度センサ19と、アイロン本体1内にアイロンへの前進力および後進力を付与する推進手段9と、この推進手段9を制御してアイロン本体1を前進、後進、または前進と後進の交互に可動させる推進制御手段としての制御回路21を備え、加速度センサ19からの検出信号に基づいて、アイロン本体1が移動する方向に当該アイロン本体1への推進力を繰り返し与えるように、制御回路21が推進手段9の動作を制御する構成としたものである。そのため、アイロン本体1に前進力、後進力または前進力と後進力の繰返しの推進力が与えられることにより、アイロン本体1の移動を円滑に行なうことが可能になる。また、制御回路21から推進手段9への制御により、使用者がアイロン本体1を移動させる方向に、アイロン本体1への推進力が自動的に繰り返し付与され、アイロン本体1の円滑な移動が可能になる。
さらに本実施形態では、推進手段9の動作サイクルを設定するスイッチとしての切換時間スイッチ23Fをさらに備え、切換時間スイッチ23Fで設定した動作サイクルで、アイロン本体1への推進力を繰り返し与えるように、制御回路21が推進手段9の動作を制御する構成としている。そのため、切換時間スイッチ23Fで予め設定した動作サイクルで、アイロン本体に推進力を繰り返し与えることができる。
また、布地のしわへ霧吹きで水を湿らせてアイロン掛けするか、またはスチームを発生させてアイロン掛けするとき、推進手段9を駆動することにより、布地に付着した水分と、ベース3からの熱と、アイロン本体1からの可動荷重によって、布地のしわを効果的に伸ばすことができる。つまりスチーム機能として、水タンク1Aからの水をヒータ4などの加熱手段で加熱して蒸気を発生させる気化室6や、気化室6で発生した蒸気をアイロン本体1の外部に放出する蒸気噴出口7を備えることで、アイロン本体1を布地に置き、しわのある部分へアイロン本体1を手で移動するだけで、効果的なしわ伸ばしが可能となり、軽い力でアイロン掛けを行なうことが可能になる。
なお、前記推進手段9はスチーム機能を具備しないアイロンにも適用できる。また、推進手段9は加速度センサ19の検出信号に基づく「自動」の動作モード機能を具備せず、「前進」、または「後進」あるいは「前後進」だけで構成してもよい、また推進手段9は磁石構造によるものを示したが、例えばバネ構造などを適宜選定することができる。これは例えば可動部材13を図示しないバネに抗して移動保持し、この保持力を解除することでバネ圧によって移動部材を受圧17,18に衝突させるなどの構造をいう。
図8は本発明の第2実施例を示し、第1実施例と同一部分には同一符号を付し同一箇所の説明は省略する。本実施例では、アイロン本体1の後方部に布叩き手段30を設けたものであり、前記ベース3よりも後方に布叩き部材31を上下動可能に配設している。また、アイロン本体1のほぼ中央には、前後方向に向けて布叩き部材31の動力源となるモータ32が固設されている。このモータ32の回転軸33にはリンクアーム34の一端部が固定され、このリンクアーム34の他端部には駆動ピン35が突設されている。この駆動ピン35は、動力伝達手段となる板バネ部材36の一端部に形成された屈曲部37に挿通されており、前記板バネ部材36の他端部は前記布叩き部材31に設けられた取付部38に連結されている。
図8に示す動力伝達手段は、モータ32の回転軸33の回転を布叩き部材31の上下動に変換するもので、前記モータ32の回転力により駆動ピン35を介して板バネ部材36の一端部を上下動させ、これに伴い板バネ部材36が変形することにより前記布叩き部材31を上下動させ、布地を叩くものである。このように、図示しないスイッチにより布叩き手段30を駆動すると、アイロン本体1の掛け面3Aを布地上に滑らせる水平方向に加えて、布叩き部材31の上下動によって鉛直方向にも布地を叩くアイロン掛け力が作用するため、布地のしわ伸ばしが効率的に行える。
また、図9は前記モータ32と板バネ部材36に代えて、バイブレータ39の可動部となるアーム40に布叩き部材41を上下動可能に設けて、布叩き手段42を構成している。この場合、布叩き部材41の下面部にフェルトなどの吸湿部材43を設けている。そして、布叩き手段42を駆動すると、アイロン本体1の掛け面3Aを布地上に滑らせる水平方向に加えて、布叩き部材41の上下動によって鉛直方向にも布地を叩くアイロン掛け力が作用するため、布地のしわ伸ばしが効率的に行える。また、布地や吸湿部材43に水や洗剤溶液を染み込ませて布叩き手段42で布を叩くことより、しみ抜き効果も優れたものになる。
第1実施例でも説明したように、本実施例のようなコードレス式のアイロンでは、アイロン本体1を載置台に載置したときに、載置台からアイロン本体1に給電が行われて蓄電手段に電力が蓄えられ、アイロン本体1を載置台から離脱したときに、蓄電手段に蓄えられた電力をアイロン本体1の各部に供給する構成となっている。したがって、アイロン掛け時には、蓄電手段からモータ32やバイブレータ39に電力が供給される。また、載置台や蓄電手段を設けずに、アイロン本体1に給電用の電源コードを備えたアイロンとすることも可能である。
このように本発明の第2実施例においては、取手部2を上部に有するアイロン本体1を備え、このアイロン本体1の下部に掛け面3Aを有するベース3を設けたアイロンにおいて、アイロン本体1の後方部に布地を鉛直方向に繰り返し叩く布叩き手段30,42を設けている。そのため、布叩き手段30,42による布を叩きながらのアイロン掛けが可能になり、布地のしわ取りを簡単に行なうことが可能になる。
また本実施例でも、スチーム機能として気化室6や蒸気噴出口7を備えており、アイロン本体1を布地に置き、しわのある部分へアイロン本体1を手で移動するだけで、布地に付着した水分と、ベース3からの熱と、アイロン本体1からの可動荷重によって、効果的なしわ伸ばしが可能となる。
図10,図11は本発明の第3実施例を示し、第1実施例と同一部分には同一符号を付し同一箇所の説明は省略する。本実施例では取手部2をアイロン本体1に対し水平方向に角度調節可能に軸支した取手回動部を付加したものであり、具体的には、取手部2の取付側端部には半円状部44が設けられているとともに、その裏面側には前記半円状部44と同心の円状部45となる凹部46が設けられ、その中央部に軸47が設けられている。また前記円状部45の内側にはさらに同心の円状凹部48が設けられ、その全内周部には複数の係合凸部49と係合凹部50が交互に設けられている。一方、アイロン本体1の取付側には、前記半円状部46と同形の半円状部51を有する取付板52が設けられ、この半円状部中央には軸穴53が設けられ、この軸穴53に前記軸47が挿通しているとともに、挿出部54に形成された周溝55には抜止リング56が装着されている。また、前記取付板52の上面部には、前記軸穴53の外周側に位置して軸穴53と同心のリング部57が突設され、このリング部57の外周面部には前記係合凸部49,係合凹部48と係合する一対の係合受部58が等間隔に設けられている。この取手部2とアイロン本体1の連結構造の少なくとも一方はプラスチックにより形成されており、また前記係合受部58の先端はアール部59をなしている。
そして、取手部2を把持して図11の矢印で示すように水平方向に回動すると、取手部2は軸部47を中心に回動し、それに伴い、係合受部58はそのアール部59およびプラスチックの弾性を介して、係合凸部49を乗り越えて次の係合凹部48に係合し、これを繰り返して所望の角度に調節され、係合凸部49と係合凹部48の係合状態によって、取手部2を所望角度で安定に保持することが可能になる。
ところで、取手部2が固定している従来のアイロンでは、その掛け面の前端部や基端部を利用してピンポイントでアイロン掛けを行なう場合に、取手部2を把持した手首を捻りながら行なう必要があり、使い勝手が悪いものであったが、上記実施例では取手部2の角度を簡単に調節できるから手首を捻る必要が無く、通常のアイロン掛けと部分掛けとに特化した使い勝手の良いアイロンを提供できる。
また、上記実施例では取手部2を水平方向に角度調節可能に設けているが、上記連結構造を軸心が水平になるように設けることにより、取手部2を上下方向に角度調節可能にすることが可能である。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更可能である。例えば、第2実施例における布叩き手段30,42を、第1実施例の推進手段9を有するアイロン本体1に組み込むなど、各実施例の特徴を適宜組み合わせてもよい。
1 アイロン本
3 ベース
3A 掛け面
6 気化室(スチーム機能)
7 蒸気噴出口(スチーム機能)
9 推進手段
19 加速度センサ(移動方向検出手段)
21 制御回路(推進制御手段
23F 切換時間スイッチ(スイッチ)

Claims (3)

  1. 取手部を有するアイロン本体を備え、このアイロン本体に掛け面を形成するベースを設けたアイロンにおいて、
    前記アイロン本体の移動方向を検出する移動方向検出手段と、
    前記アイロン本体に前進力および後進力を付与する推進手段と、
    前記推進手段を制御して前記アイロン本体を前進、後進、または前進と後進の交互に可動させる推進制御手段と、を備え
    前記移動方向検出手段からの検出信号に基づいて、前記アイロン本体が移動する方向に当該アイロン本体への推進力を繰り返し与えるように、前記推進制御手段が前記推進手段の動作を制御する構成としたことを特徴とするアイロン。
  2. 前記推進手段の動作サイクルを設定するスイッチをさらに備え、
    前記スイッチで設定した動作サイクルで、前記アイロン本体への推進力を繰り返し与えるように、前記推進制御手段が前記推進手段の動作を制御する構成としたことを特徴とする請求項1記載のアイロン。
  3. スチーム機能を有することを特徴とする請求項1または2記載のアイロン。
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