JP6371240B2 - 騒音発生を防止した車両用空調装置 - Google Patents

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Description

本発明は、騒音の発生を防止した車両用空調装置に関する。更に詳しくは、送風機により、取り入れられた内外気が温調されて室内に送り込まれる車両用空調装置において、内外気を切り換えるインテークドアが、送風機と外気導入口と内気吸込口に連結されたインテークケースにより内包されており、送風機が外気導入口に対して偏心して配置されている場合に発生する騒音を防止した車両用空調装置に関する。
ヒーター・クーラーからの空気を混合する温度調節機能を備えた車両用空調装置は1980年代に一般化し、現在では、振動や騒音がなく、快適な自動車室内を快適にするだけでなく、窓の曇りを防止する安全性にも不可欠な機器である。
近年では、自動車室内のスペースを確保することが重視され、空調装置の小型化が強く望まれている。車両のセンターコンソール部に搭載され、送風機の車両下方に冷却用熱交換器等の温調手段が配置される縦置き形式の一体型空調装置は、その一例である(特許文献1)。
このように、制限された空間に空調装置を設置するためには、送風機を小型化したり、空気通路を狭くする必要があり、風量の低下、並びに、通気抵抗の増加がもたらす乱流や空気剥離現象による騒音という問題が生起する。また、従来より、熱交換器を内包するケーシングにおいて、送風機が助手席側に偏心して配置される場合も多く、助手席の足元のスペース拡大の観点から、車両高さ方向及び車両前後方向の小型化が求められている(非特許文献1)。
そこで、小型化と低騒音化を両立した車両用空調装置として、送風機という観点からは、翼形状とスクロール形状の最適化が図られている(非特許文献1)。一方、空調装置内部の通気抵抗の低減という観点からは、ディンプルやリブ等の騒音防止構造を設けて、乱流や空気剥離現象を抑制し、騒音を防止することも試みられている(特許文献2)。
特開2003−34114号公報 特開2006−151068号公報
酒井雅晴他,「車両空調用送風機の低騒音化」,デンソーテクニカルレビュー,Vol.10,No.1(2005)pp.71〜77
しかしながら、上記した送風機が助手席側、或いは運転席側に偏心して配置される車両用空調装置の場合、送風機の翼形状とスクロール形状だけでは解決できない騒音が発生するという問題がある。また、ディンプルやリブ等の騒音防止構造が乱流や空気剥離現象を抑制する効果はみとめられるものの、適切に設置しなければ騒音を防止できないという課題がある。
本発明者らは、上記課題を検討した結果、内気と外気を混合する内外気切換部におけるインテークドアとインテークケースとの間隙を通過する風切音が原因である可能性が高いことを見出した。すなわち、送風機が助手席側に(或いは運転席側に)偏心するため、外気から送風機に至る経路が蛇行する。すると、インテークドアが外気を取込む位置(外気導入位置)にある外気導入モード、あるいは内気と外気との混合状態の空気を取込む位置(内外気混合位置)にある内外気混合モードのとき、インテークドアの内部に流れる外気が、経路が蛇行したことにより均一に流れず、過度に減圧した空間が形成される。そして、過度に減圧した空間を解消するため、内外気混合モードのときに、本来は送風機に吸込まれる内気の一部がインテークドアとインテークケースとの間隙を風切音を発生しつつ通過し、過度に減圧された空間へと流れるのである。そこで、本発明は、インテークドアとインテークケースとの間隙を通過する風切音による騒音を防止した車両用空調装置の提供を目的としている。
更に詳しくは、図1、2、及び、3に示したように、内部にモータとファンとが配置された送風機(1‐6)と、温調手段(外観から見えない)と、一対のドア連結縁部(1‐4‐4及び5)を含むドア連結部(1‐4‐1及び2)とドア周辺縁部(1‐4‐6)を含むドア周壁部(1‐4‐3)とを有するインテークドア(1‐4)と、インテークドア(1‐4)を内包し、送風機(1‐6)の中心軸(A)に対し,インテークドア(1‐4)の回動軸(1‐4‐7及び8)方向に偏心して配置された外気導入口(1‐1)を有するインテークケース(1−5)とからなる車両用空調装置において、側面内気吸込口(1‐2)側のインテークドア(1‐4)の第1のドア連結縁部(1‐4‐4)を含む第1のドア連結部(1‐4‐1)とインテークケース(1−5)の側面内気吸込口(1‐2)側の第1のケース側壁(1‐5‐1)との間隙を通過する風切音による騒音を防止した車両用空調装置の提供を目的としている。
本発明の車両用空調装置は、上記課題を解決するために、側面内気吸込口(1‐2)側のインテークドア(1‐4)の第1のドア連結縁部(1‐4‐4)を含む第1のドア連結部(1‐4‐1)とインテークケース(1−5)の側面内気吸込口(1‐2)側の第1のケース側壁(1‐5‐1)との間隙を通過する空気の風速を減速させる通風減速手段を設けたことを特徴とする。
上記通風減速手段は限定されるものではないが、製造コストや騒音防止効果等を考慮すると、例えば、次のような手段が好ましい。
第1に、側面内気吸込口(1‐2)側のインテークドア(1‐4)の第1のドア連結縁部(1‐4‐4)を含む第1のドア連結部(1‐4‐1)とインテークケース(1−5)の側面内気吸込口(1‐2)側の第1のケース側壁(1‐5‐1)との最小の間隔を広げる方法である。
具体的には、上記間隔を第1間隔(7)とし、ドア周壁縁部(1‐4‐6)を含むドア周壁部(1‐4‐3)とケース周壁(1‐5‐3)との最小の間隔を第2間隔(8)とすると、第1間隔(7)が第2間隔(8)よりも大きくなるように配設する方法であり、第1間隔(7)が第2間隔(8)の略1.2〜3.0倍の寸法であることが好ましい。更に好適には、第1間隔(7)を第2間隔(8)の略1.5倍の寸法とする。
また、第1のドア連結縁部(1‐4‐4)を含む第1のドア連結部(1‐4‐1)と対を成す他方の第2のドア連結縁部(1‐4‐5)を含む第2のドア連結部(1‐4‐2)と、第1のケース側壁部(1‐5‐1)と対を成す他方の第2のケース側壁(1‐5‐2)との最小の間隔を第3間隔(図は省略)とすると、第1間隔(7)が第3間隔(図は省略)よりも大きくなるように配設する方法であり、第1間隔(7)が第3間隔(図は省略)の略1.2〜3.0倍の寸法であることが好ましい。更に好適には、第1間隔(7)を第3間隔(図は省略)の略1.5倍の寸法とする。
更に具体的には、従来の第1間隔(7)、第2間隔(8)、及び、第3間隔(図は省略)がほぼ等しく、2mm未満である場合に風切音による騒音が激しいため、第1間隔を2mm以上にすることが好ましく、2.2mm以上にすることがより好ましく、2.5mm以上にすることがより更に好ましい。しかし、間隔が広すぎると、自動車室内のスペース確保という本発明の車両用空調装置の本来の目的である小型化を図れないため、可能な限り間隔は狭くなければならず、広くとも5mm以下とすることが好ましい。
通風減速手段の第2の態様としては、従来のインテークドア(1‐4)の形状では、インテークドア(1−4)の第1のドア連結部(1‐4‐1)とドア周壁部(1‐4‐3)とにかけて形成されている入隅部を取り除く方法である。入隅部を取り除くことによって、インテークドア(1‐4)内に吸込まれた内気(4)の流れ(4−1)及び導入された外気(3)の流れ(3‐1)が、インテークドア(1‐4)内で送風機(1‐6)方向に通気する形状であれば特に制限はないが、ドア周壁部(1‐4‐3)から第1のドア連結部(1‐4‐1)にかけてなだらかな曲面を形成することが好ましい。外気(3)の流れ(3−1)がインテークドア(1−4)の内部に円滑に流入し、過度に減圧した空間の形成を防止して、風切音による騒音を防止できる。なお、なだらかな曲面とは、球面状であっても良いし、放射線状であっても良く、特に制限はない。
通風減速手段の第2の態様であるなだらかな曲面を成形する方法も、特に限定されるものではないが、従来のインテークドア(1‐4)のドア周壁部(1‐4‐3)と第1のドア連結部(1‐4‐1)とにかけて形成されている入隅部を埋め込んでも良いし、窪みを形成してもよい。具体的に製造する場合、プラスチック製のインテークドアを作製する際に、なだらかな曲面が得られるように所望の金型を設計、製造し、連続的に射出成形することが好ましい。
上記の内、窪みを形成する方法を採用する場合は、入隅部を取り除いた分、第1のドア連結縁部(1‐4‐4)を含む第1のドア連結部(1‐4‐1)と第1のケース側壁(1‐5‐1)との間隔の寸法が増えるため、空気の流れ(6)が減速され、上記したインテークドア(1−4)の内部に外気(3)の流れ(3‐1)が円滑に流入する効果との相乗効果により、騒音を防止する効果が更に発揮される。
通風減速手段の第3の態様は、従来のインテークドア(1‐4)において、第1のドア連結縁部(1‐4‐4)を含む第1のドア連結部(1‐4‐1)の外側及び/もしくはドア周壁縁部(1‐4‐6)を含むドア周壁部(1‐4‐3)の外側の少なくとも一部に通気抵抗増加素子を配設する方法である。また、同様に、第1のケース側壁(1‐5‐1)の内側及び/もしくはケース周壁部(1‐5‐3)の内側の少なくとも一部に通気抵抗増加素子を配設する方法である。このような通気抵抗増加素子は、インテークドアとインテークケースのどちらか一方にのみ配設しても良いが、インテークドアとインテークケースの両側に配設することがより好ましい。また、配設する場所も、インテークドア及びインテークケースの製造上、可能な限り少ない程好ましく、従来のインテークドア(1‐4)の第1のドア連結縁部(1‐4‐4)を含む第1のドア連結部(1‐4‐1)の外側及び/もしくは第1のケース側壁(1‐5‐1)の内側の少なくとも一部に通気抵抗増加素子を配設することが最も好ましい。
更に、通風減速手段の第3の態様である通気抵抗増加素子は、乱流や空気剥離現象を妨げることができる形状であれば制限はない。例えば、次のようなものが挙げられる。ゴルフボール等に形成されるディンプルや円柱状のリブを必要最低限設ける方法である。また、通気方向に対し略直交方向に、断面が三角形状や四角形状の突起を並列的に必要最低限設ける方法である。具体的に製造する場合、プラスチック製のインテークドア(1‐4)及びインテークケース(1‐5)を作製する際に、上記通気抵抗増加素子が得られるように所望の金型を設計、製造し、連続的に射出成形することが好ましい。
本発明により、送風機が助手席側、或いは運転席側に偏心して配置される車両用空調装置が増加する中で、内外気を混合する内外気切換部のインテークドアとインテークケースとの間隙が原因となる騒音を防止することが可能となり、従来技術だけでは解決することができなかった、車両用空調装置の小型化及び低騒音化を実現することができる。
本発明の車両用空調装置の外観図である。 本発明の車両用空調装置の内外気切換部の拡大図である。 インテークケースに内包される、従来のインテークドアの代表例である。 従来のインテークドアとインテークケースとの間隔を示した内外気切換部断面の模式図である。 本発明のインテークドアとインテークケースとの間隔を制御する通風減速手段を示した内外気切換部断面の模式図である。 本発明のインテークドアの入隅部の形状を制御する通風減速手段を示した内外気切換部断面の模式図である。 図6のインテークドアの外観図である。 本発明のインテークドアの入隅部の形状を制御する通風減速手段を示した内外気切換部断面の模式図である。 図7のインテークドアの外観図である。 本発明の通気抵抗増加素子を設ける通風減速手段を示した内外切換部断面の模式図である。 図10の通気抵抗増加素子の形状の代表例である。
以下、従来の車両用空調装置の課題、及び、それを改良した本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
まず、図1〜4を用いて、従来の車両用空調装置の課題を詳しく説明する。図1は、従来及び本発明の車両用空調装置の外観である。図から分かるように、従来及び本発明の車両用空調装置の主要部は、内部にモータとファンとが配置された送風機(1‐6)と、冷却用熱交換器や加熱用熱交換器などの温調手段(図示せず)と、紙面の水平方向に回転軸を有するインテークドア(1−4)を内包し、外気導入口(1‐1)と内外気切換部(2)を連結するインテークケース(1‐5)とから構成されており、インテークケース(1‐5)は、一対のケース側壁(1‐5‐1及び1‐5‐2)とケース周壁(1‐5‐3)とを有している。この車両用空調装置の特徴は、外気導入口(1‐1)が、送風機の中心軸(A)に対し、インテークドアの回転軸方向に偏心していることにある。これは、図1の場合、紙面手前側が自動車の進行方向にあり、右ハンドル車の場合の助手席側に送風機(1‐6)が偏心していることになり、自動車室内のスペースを確保や車両構造への適応することを目的としているが、このような車両用空調装置の小型化は、騒音及び風量低下につながりやすいという問題がある。
図2は、この送風機(1‐6)と外気導入口(1‐1)との位置関係から騒音を発生する位置となった内外気切換部(2)の拡大図である。また、インテークケース(1‐5)に内包されているインテークドア(1‐4)は、図3に示した。そして、切断線(B)で略紙面に水平に切断した断面図を図4に示した。なお、図2と図4において、インテークドア(1−4)は内外気混合の位置にあり、送風機(1−6)は、外気(3)と内気(4)とを吸込むことができる。また、後述する図5、図6、図8、図10についても、同様である。
これらの図から分かるように、内外気切換部(2)には、側面内気吸込口(1‐2)と周面内気吸込口(1‐3)から内気(4及び5)が吸い込まれると同時に、外気導入口(1‐1)から外気(3)が導入され、インテークドア(1‐4)の内側に流れ込む(3−1、4−1)。ここで、インテークドア(1‐4)内部は、第1のドア連結縁部(1‐4‐4)を含む第1のドア連結部(1‐4‐1)とドア周壁部(1−4−3)とで形成する入隅部に外気の流れ(3−1)が十分に到達せず、過度に圧力が低下する。このため、過度の圧力の低下を解消するために、インテークドア(1−4)とインテークケース(1−5)との間隙を内気の一部が流れ(6)、風切音を発生し、騒音の原因となっていることを本発明者らは見出した。
そこで、従来のインテークドア(1‐4)とインテークケース(1‐5)の間隙を調査した。その結果、第1のドア連結縁部(1‐4‐4)を含む第1のドア連結部(1‐4‐1)と第1のケース側壁部(1‐5‐1)とが作る第1間隔(7)と、ドア周壁縁部(1‐4‐6)を含むインテークドア周壁部(1‐4‐3)とケース周壁(1‐5‐3)とが作る第2間隔(8)と、第2のドア連結縁部(1‐4‐5)を含む第2のドア連結部(1‐4‐2)と第2のケース側壁部(1‐5‐2)とが作る第3間隔(図は省略)とは略等しく、これが風切音を生起する原因であることを見出し、本発明に至ったものである。
すなわち、第1のドア連結縁部(1‐4‐4)を含む第1のドア連結部(1‐4‐1)と第1のケース側壁部(1‐5‐1)とが作る第1間隔(7)を通過する空気の流れ(6)を減速する手段を設けることであり、更に好ましくは、それと同時に、外気の流れ(3‐1)を円滑にインテークドア(1−4)の内部へ導く手段を設けることである。
次いで、この解決手段の具体的方法を図面により説明するが、代表例であり、上記技術思想に基づいた方法であれば、これらに限定されるものではない。
図5は、第1のドア連結縁部(1‐4‐4)を含む第1のドア連結部(1‐4‐1)と第1のケース側壁部(1‐5‐1)とが作る第1間隔(7)を制御するという通風減速手段の態様である。第1間隔(7)が、ドア周壁縁部(1‐4‐6)を含むドア周壁部(1‐4‐3)とケース周壁(1‐5‐3)とが作る第2間隔(8)と、第2のドア連結縁部(1‐4‐5)を含む第2のドア連結部(1‐4‐2)と第2のケース側壁部(1‐5‐2)とが作る第3間隔(図は省略)よりも大きくなるように配設されていることを特徴とする通風減速手段の一態様である。この通風減速手段の一態様では、第1間隔(7)が、第2間隔(8)及び第3間隔(図は省略)の1.2〜3.0倍の寸法であることがより好ましい。更に好適には、第1間隔を第2間隔の略1.5倍の寸法とする。更に具体的には、第1間隔(7)を2mm以上にすることが好ましく、2.2mm以上にすることがより好ましく、2.5mm以上にすることがより更に好ましい。
ここで、図5の第1間隔(7)は、第1のドア連結縁部(1‐4‐4)と第1のケース側壁部(1‐5‐1)とよって作られており、図5の第2間隔(8)は、ドア周壁縁部(1‐4‐6)とケース周壁(1‐5‐3)とによって作られている。これらは、図3に示したように、第1のドア連結縁部(1‐4‐4)が第1のドア連結部(1‐4‐1)より突出し、ドア周壁縁部(1‐4‐6)がドア周壁部(1‐4‐3)より突出している場合を示している。しかし、第1のドア連結縁部(1‐4‐4)と第1のドア連結部(1‐4‐1)とが同一平面上にあり、ドア周壁縁部(1‐4‐6)とドア周壁部(1‐4‐3)とが同一平面上にある場合は、この限りではなく、第3間隔(図は省略)についても同様である。すなわち、第1間隔(7)、第2間隔(8)、及び第3間隔(図は省略)は、インテークドア(1‐4)とインテークケース(1‐5)の形状によって場所は異なるが、第1のドア連結縁部(1‐4‐4)を含む第1のドア連結部(1‐4‐1)と第1のケース側壁部(1‐5‐1)とが作るインテークドア(1‐4)とインテークケース(1‐5)との最小の間隔のことと定義される。この定義に基づいて、第1間隔(7)が、第2間隔(8)及び第3間隔よりも大きくなるように配設する方法であり、第1間隔(7)が、第2間隔(8)及び第3間隔の略1.2〜3.0倍の寸法であることが好ましい。更に好適には、第1間隔(7)を第2間隔(8)及び第3間隔の略1.5倍の寸法とする。
次いで、図6及び7は、外気の流れ(3‐1)を円滑にインテークドア(1−4)の内部へ導く手段、すなわち、なだらかな曲面を設けることを特徴とする本発明の実施形態の第2の態様である。図6は、第1のドア連結部(1‐4‐1)とドア周壁部(1‐4‐3)とにかけて形成されている入隅部を埋め込む例を表した断面図である。そして、このようなインテークドア(1‐4‐a)の外観は、図7に示した。
図8及び9は、なだらかな曲面を設けることによって外気の流れ(3‐1)を円滑にインテークドアの内部へ導く手段と、第1間隔(7)を通過する空気の流れ(6)を減速する手段との相乗効果を生み出すインテークドア(1‐4‐b)の例である。図8に示したように、インテークドアに窪みを設けるようになだらかな曲面を成形することによって、上述した相乗効果により大きな騒音防止効果が得られる。すなわち、窪みを形成する方法を採用する場合には、入隅部を取り除いた分、第1のドア連結縁部(1‐4‐4)を含む第1のドア連結部(1‐4‐1)と第1のケース側壁(1‐5‐1)との間隔の寸法が増えるため、空気の流れ(6)が減速され、外気(3)の流れ(3‐1)が円滑にインテークドアの内部へ導かれる効果に加え、騒音を防止する効果が更に発揮される。
図10及び11は、通風減速手段として、従来のインテークドア(1‐4)において、第1のドア連結縁部(1‐4‐4)を含む第1のドア連結部(1‐4‐1)の外側及び/もしくはドア周壁縁部(1‐4‐6)を含むドア周壁部(1‐4‐3)の外側の少なくとも一部に通気抵抗増加素子を配設する方法である。図10では、第1のドア連結縁部(1‐4‐4)と第1のケース側壁部(1‐5‐1)の双方に、通気抵抗増加素子が設けられているが、どちらか一方だけでもよい。また、図10では、第1のドア連結縁部(1‐4‐4)に通気抵抗増加素子が設けられているが、上記した間隔の定義から分かるように、インテークドア(1‐4)とインテークケース(1‐5)の形状によって、通気抵抗増加素子が設けられる場所は異なる。この方法では、第1のドア連結縁部(1‐4‐4)を含む第1のドア連結部(1‐4‐1)と第1のケース側壁部(1‐5‐1)とが作る最小の間隔となる場所に、通気抵抗増加素子を配設する必要がある。
そして、このような通気抵抗増加素子として、図11(a)には、ディンプルを複数形成した例を、図11(b)には、リブを複数形成した例を、図11(c)には、通気方向に対し略直交方向に、断面が三角形状の突起を並列的に複数形成した例を示した。これらは、いずれも通気抵抗増加素子を上から見た平面図と、C、D、及び、Eの軸で、紙面に垂直に切断した場合の断面図を示しているが、形状がこれらに限定されるものではない。
上述したように、本発明の空調装置の騒音を防止する通風減速手段は、流体工学に基づいた狭い流路を流れる空気の速度を制御する方法であり、特に、スペースを確保するための空調装置の小型化において、本発明の通風減速手段は効果を発揮する。したがって、本発明は、空調機産業、自動車産業の他、住宅・建設業等でも利用可能性が高い。
1:車両用空調装置
1‐1:外気導入口
1‐2:側面内気吸込口
1‐3:周面内気吸込口
1‐4:インテークドア
1‐4‐a:埋込型インテークドア
1‐4‐b:曲面型インテークドア
1‐4‐c:乱流型インテークドア
1‐4‐1:第1のドア連結部
1‐4‐2:第2のドア連結部
1‐4‐3:ドア周壁部
1‐4‐4:第1のドア連結縁部(内気吸込側)
1‐4‐5:第2のドア連結縁部(外気導入側)
1‐4‐6:ドア周壁縁部
1‐4‐7:第1のドア回動軸
1‐4‐8:第2のドア回動軸
1‐4‐9:第1のドア埋込部
1‐4‐10:第1のドア曲面形成部
1‐5:インテークケース
1‐5‐1:第1のケース側壁
1‐5‐2:第2のケース側壁
1‐5‐3:ケース周壁
1‐6:送風機
1‐7:冷媒配管
1‐8:ベルマウス
2:内外気切換部
3:外気
3‐1:外気の流れ
4:内気(側面)
4‐1:内気の流れ
5:内気(周面)
6:第1のドア連結縁部とケース側壁の空気の流れ
7:第1のドア連結縁部とケース側壁との間隔
8:ドア周壁縁部とケース周壁との間隔
9:通気抵抗増加素子
9‐1:ディンプル
9‐2:リブ
9‐3:三角状突起
A:送風機の中心軸
B:切断線(紙面に平行)

Claims (8)

  1. 内部にモータとファンとが配置された送風機(1‐6)と、
    回動軸、前記回動軸の径方向外周側に配置されて前記回動軸と一体的に回転変位するドア周壁部、前記ドア周壁部の回動軸方向両端部に配置されて前記回動軸と前記ドア周壁部とを連結する一対のドア連結部を有するインテークドア(1‐4)と、
    前記インテークドアを内包し、前記ドア連結部により閉塞可能で前記送風機に内気を導入する側面内気吸込口(1‐2)、前記側面内気吸込口と略同一面に形成された一対のケース側壁、前記ドア周壁部により閉塞可能で前記送風機に対し前記回動軸方向に偏心して配置された外気導入口(1‐1)、前記一対のケース側壁のうち第1のケース側壁と前記外気導入口とを連結するケース周壁、を有するインテークケース(1‐5)と、
    前記一対のドア連結部のうち前記ケース周壁に近接した第1のドア連結部と前記一対のケース側壁のうち前記ケース周壁と連結した前記第1のケース側壁との間を通過する風速を減速させる通風減速手段と
    具備することを特徴とする車両用空調装置(1)。
  2. 前記通風減速手段は、前記第1のドア連結部と前記第1のケース側壁との間隔である第1間隔が2〜5mmであって、前記一対のドア連結部のうち第2のドア連結部と前記一対のケース側壁のうち第2のケース側壁との間隔である第2間隔の略1.2〜3.0倍の寸法に配設される構造であることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 前記通風減速手段は、前記第1のドア連結部と前記第1のケース側壁との間隔である第1間隔が2〜5mmであって、前記ドア周壁部と前記ケース周壁との間隔である第3間隔の略1.2〜3.0倍の寸法に配設される構造であることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  4. 前記通風減速手段は、前記第1のドア連結部と前記ドア周壁部とがなだらかな曲面にて連接される構造である、請求項1記載の車両用空調装置。
  5. 前記なだらかな曲面は、前記第1のドア連結部と前記ドア周壁部とで形成される入隅部が埋め込まれる構造である、請求項4記載の車両用空調装置。
  6. 前記なだらかな曲面は、前記第1のドア連結部と前記ドア周壁部とに窪みが形成される構造である、請求項4記載の車両用空調装置。
  7. 前記通風減速手段は、前記第1のドア連結部の外側の少なくとも一部及び/もしくは前記ケース側壁の内側の少なくとも一部に配設された通気抵抗増加素子であることを特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  8. 前記通気抵抗増加素子は、前記第1のドア連結部の外側の少なくとも一部及び/もしくは前記ケース側壁の内側の少なくとも一部に形成されたディンプルもしくはリブであることを特徴とする請求項7記載の車両用空調装置。
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