JP6370563B2 - 地下水蓄熱システム - Google Patents

地下水蓄熱システム Download PDF

Info

Publication number
JP6370563B2
JP6370563B2 JP2014037561A JP2014037561A JP6370563B2 JP 6370563 B2 JP6370563 B2 JP 6370563B2 JP 2014037561 A JP2014037561 A JP 2014037561A JP 2014037561 A JP2014037561 A JP 2014037561A JP 6370563 B2 JP6370563 B2 JP 6370563B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heat
groundwater
cooling
heat source
heat storage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014037561A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015161463A (ja
Inventor
良枝 栂野
良枝 栂野
上田 憲治
憲治 上田
正頌 坂井
正頌 坂井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Thermal Systems Ltd
Priority to JP2014037561A priority Critical patent/JP6370563B2/ja
Priority to EP15156427.5A priority patent/EP2913614B1/en
Publication of JP2015161463A publication Critical patent/JP2015161463A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6370563B2 publication Critical patent/JP6370563B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D20/00Heat storage plants or apparatus in general; Regenerative heat-exchange apparatus not covered by groups F28D17/00 or F28D19/00
    • F28D20/0052Heat storage plants or apparatus in general; Regenerative heat-exchange apparatus not covered by groups F28D17/00 or F28D19/00 using the ground body or aquifers as heat storage medium
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24DDOMESTIC- OR SPACE-HEATING SYSTEMS, e.g. CENTRAL HEATING SYSTEMS; DOMESTIC HOT-WATER SUPPLY SYSTEMS; ELEMENTS OR COMPONENTS THEREFOR
    • F24D2200/00Heat sources or energy sources
    • F24D2200/11Geothermal energy
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24FAIR-CONDITIONING; AIR-HUMIDIFICATION; VENTILATION; USE OF AIR CURRENTS FOR SCREENING
    • F24F5/00Air-conditioning systems or apparatus not covered by F24F1/00 or F24F3/00, e.g. using solar heat or combined with household units such as an oven or water heater
    • F24F5/0046Air-conditioning systems or apparatus not covered by F24F1/00 or F24F3/00, e.g. using solar heat or combined with household units such as an oven or water heater using natural energy, e.g. solar energy, energy from the ground
    • F24F2005/0053Air-conditioning systems or apparatus not covered by F24F1/00 or F24F3/00, e.g. using solar heat or combined with household units such as an oven or water heater using natural energy, e.g. solar energy, energy from the ground receiving heat-exchange fluid from a well
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D20/00Heat storage plants or apparatus in general; Regenerative heat-exchange apparatus not covered by groups F28D17/00 or F28D19/00
    • F28D2020/006Heat storage systems not otherwise provided for
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B10/00Integration of renewable energy sources in buildings
    • Y02B10/40Geothermal heat-pumps
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Central Air Conditioning (AREA)

Description

本発明は、例えば、帯水層の地下水を汲み上げて熱源として利用する地下水蓄熱システムに関するものである。
帯水層の水温は年間を通して略一定の温度に保たれている。近年、この帯水層の地下水を汲み上げ、ヒートポンプの熱源として利用する帯水層蓄熱システムが提案されている。
この帯水層蓄熱システムは、例えば、温蓄熱用井戸と冷蓄熱用井戸とを掘削し、冬期に温蓄熱用井戸から揚水してヒートポンプの暖房の熱源として用いるとともに、利用後の冷排水を冷蓄熱用井戸に注水する。そして、夏期においては、冷蓄熱用井戸から揚水して、これを空調の熱源として直接的または間接的に利用し、利用後の温排水を温蓄熱用井戸に注水するものである(例えば、特許文献1−3参照)。
特開2013−181676号公報 特開2011−226755号公報 特開2011−75218号公報
ところで、わが国では、冬期における暖房負荷よりも夏期における冷房負荷が大きい。このため、従来の帯水層蓄熱システムでは、暖房と冷房とで、井戸に蓄積される熱量のバランスが崩れ、夏期における冷蓄熱量が不足するという問題が生ずる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、夏期における冷蓄熱量の不足を解消することのできる地下水蓄熱システムを提供することを目的とする。
本発明の第1態様は、温熱源としての地下水が蓄えられる第1蓄熱槽と、前記第1蓄熱槽と循環配管を介して接続され、前記温熱源としての地下水が熱交換に用いられることにより冷やされた冷排水が冷熱源として蓄えられる第2蓄熱槽とを備える地下水蓄熱システムであって、前記循環配管に設けられ、前記第2蓄熱槽からの冷熱源と第1熱媒との間で熱交換させることにより、前記第1熱媒を冷却する熱交換手段と、冷却後の前記第1熱媒の温度を所定の温度範囲に保つための第1冷却手段と、前記第1蓄熱槽からの温熱源を熱源として用いて前記第1熱媒とは異なる第2熱媒を加熱する水熱源式ヒートポンプ装置と、加熱後の前記第2熱媒の温度を所定の温度範囲に保つための第1加熱手段とを備え、前記第1冷却手段は前記第1加熱手段を兼ね備え、前記第1冷却手段は、冷却機能及び加熱機能を備えたヒートポンプ装置であり、冷却時と加熱時とで流入する熱媒が切り替え可能とされ、前記熱交換手段における熱交換によって暖められた温排水が前記循環配管を通じて温熱源として前記第1蓄熱槽に蓄えられ、前記水熱源式ヒートポンプ装置に熱源として利用された後の冷排水が冷熱源として前記第2蓄熱槽に蓄えられる地下水蓄熱システムである。
このような構成によれば、第1蓄熱槽に蓄えられた温熱源としての地下水は、熱交換に用いられることにより冷やされ、この冷排水が冷熱源として第2蓄熱槽に蓄えられる。また、第2蓄熱槽に蓄えられた冷熱源としての地下水は、熱交換手段において第1熱媒との間で熱交換を行うことに第1熱媒を冷却する。第1熱媒を冷却することで温められた温排水は、温熱源として第1蓄熱槽に蓄えられる。ここで、第2蓄熱槽に蓄えられる冷熱源は、もともと第1蓄熱槽の温熱源が熱交換に供されることにより生成される熱源であるので、熱交換の状況によっては、温度にムラが生じたり、熱量不足に陥る可能性もある。このような場合に、第1熱媒の温度を所定の温度範囲に保つための第1冷却手段を有しているので、冷熱源の熱容量が不足したり、温度分布が生じている場合であっても、第1熱媒の温度を所望の温度範囲に保つことが可能となる。
更に、上記構成によれば、第1蓄熱槽からの温熱源は水熱源式ヒートポンプ装置に送水され、第2熱媒を加熱する熱源として用いられる。このとき、第2熱媒が供給される外部負荷(例えば、暖房装置)の要求負荷に対して、温熱水の熱容量が小さい場合には所望の温度まで第2熱媒を加熱することが難しくなる。このような場合には、第1加熱手段を作動させることにより、第2熱媒を所望の温度まで加熱することが可能となる。また、水熱源式ヒートポンプ装置における熱交換により温度が低下した冷排水は、冷熱源として第2蓄熱槽に蓄積される。
更に、第1冷却手段が第1加熱手段を兼ね備える冷却機能及び加熱機能を備えたヒートポンプ装置とされているので、装置構成を簡素化することが可能となる。また、上記ヒートポンプ装置を、空気を熱源とするヒートポンプ装置とすることにより、冷却塔等を不要とすることができ、低コスト化を図ることが可能となる。
地下水蓄熱システムは、例えば、地下水の流れが緩やかな帯水層や遮水壁等で囲まれた地下水を熱源として利用して、熱媒の加熱または冷却を季節間で行う帯水層蓄熱システムである。
地下水蓄熱システムにおいて、前記第2蓄熱槽は、複数の井戸と、各前記井戸に対応して設けられ、各前記井戸から送出させる地下水の流量を調整するための流量調整手段とを備え、前記第1蓄熱槽に注入される温熱源の温度が所定の温度範囲となるように、前記流量調整手段を制御する制御手段を備えることとしてもよい。
これにより、第1蓄熱槽に蓄積される温熱源の温度分布を小さくすることができ、例えば、冬期等において安定した温度の温熱源を供給することが可能となる。
地下水蓄熱システムにおいて、前記制御手段は、前記流量調整手段による流量調整だけでは前記温熱源の温度を所定の温度範囲にできない場合に、冷熱源として地下水を汲み上げる前記井戸の数を変更することとしてもよい。
流量調節手段による流量調整に加えて、地下水を汲み上げる井戸の数を変更することにより、流量調整の幅を広げることが可能となる。これにより、温度調整の幅を大きくすることが可能となる。
上記地下水蓄熱システムは、前記ヒートポンプ装置を用いた前記第2熱媒の加熱と、前記第2蓄熱槽の冷熱源を用いた前記熱交換手段による前記第1熱媒の冷却とを同時に実施することとしてもよい。
このような構成によれば、例えば、冷却と加熱の両方の要求がある場合に速やかに対応することが可能となる。
上記地下水蓄熱システムは、前記循環配管に設けられ、空気を熱源として前記第1蓄熱槽から汲み上げた温熱源を冷却し、冷却後の地下水を冷熱源として前記第2蓄熱槽に注水させる第2冷却手段を更に備えていてもよい。
このような構成によれば、冷熱源が不足している場合などに、第2冷却手段を作動させることにより、冷熱源を増加させることが可能となる。これにより、例えば、季節間の蓄熱だけでは熱容量が不足する場合に、第2冷却手段を補助的に動作させて冷熱源を補充することが可能となる。この結果、十分な熱容量の冷熱源を蓄えることが可能となる。
前記第2冷却手段は、例えば、空冷ヒートポンプ装置やヒートリカバリー装置等である。
上記地下水蓄熱システムは、前記循環配管に設けられ、空気を熱媒として前記第2蓄熱槽から汲み上げた冷熱源を加熱し、加熱後の地下水を温熱源として前記第1蓄熱槽に注水させる第2加熱手段を更に備えていてもよい。
このような構成によれば、温熱源が不足している場合などに、第2加熱手段を作動させることにより、温熱源を増加させることが可能となる。これにより、例えば、季節間の蓄熱だけでは熱容量が不足する場合に、第2加熱手段を補助的に動作させて温熱源を補充することが可能となる。この結果、十分な熱容量の温熱源を蓄えることが可能となる。
上記地下水蓄熱システムは、冷却後の前記第1熱媒が流通する第2配管と、前記第1熱媒が冷熱源として利用され、熱交換後の温められた前記第1熱媒が流通する第3配管と、前記第2配管と前記第3配管とを接続するバイパス配管と、前記バイパス配管に設けられたバイパス流量調整手段と、前記第3配管を流通する前記第1熱媒の温度が所定の温度範囲内となるように、前記バイパス流量調整手段を制御するバイパス流量制御手段とを更に備えていてもよい。
このような構成によれば、例えば、第1熱媒を熱源として利用する外部負荷の負荷(例えば、冷房負荷)が小さく、第3配管を流通する第1熱媒の温度が低下した場合でも、バイパス流量を調整することで、第1熱媒の戻り温度を一定の値に保持することが可能となる。
本発明によれば、夏期における冷蓄熱量の不足を解消することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る地下水蓄熱システムの概略構成を示した図である。 本発明の第1実施形態に係る地下水蓄熱システムについて、地下水の加熱利用時(例えば、冬期における暖房利用時)における動作を説明するための図である。 本発明の第1実施形態に係る地下水蓄熱システムについて、地下水の冷却利用時(例えば、夏期における冷房利用時)における動作を説明するための図である。 本発明の第2実施形態に係る地下水蓄熱システムの概略構成を示した図である。 本発明の第3実施形態に係る地下水蓄熱システムについて、地下水の加熱利用時における動作を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る地下水蓄熱システムについて、地下水の冷却熱利用時における動作を説明するための図である。 本発明の第4実施形態に係る地下水蓄熱システムの概略構成を示した図である。 本発明の第4実施形態に係る地下水蓄熱システムについて、地下水の加熱利用時における動作を説明するための図である。 本発明の第4実施形態に係る地下水蓄熱システムについて、地下水の冷却利用時における動作を説明するための図である。 本発明の第4実施形態に係る地下水蓄熱システムについて、地下水を用いた冷却と、空冷ヒートポンプ装置による温水の加熱とを同時に行う場合の動作を説明するための図である。 本発明の第5実施形態に係る地下水蓄熱システムの概略構成を示した図である。 本発明の第5実施形態に係る地下水蓄熱システムについて、第2冷却装置を用いて冷熱媒を増加させる動作を説明するための図である。 本発明の第5実施形態に係る地下水蓄熱システムについて、第2冷却装置を用いて冷水の冷却を補助する場合の動作を説明するための図である。 本発明の第5実施形態に係る地下水蓄熱システムについて、第2冷却装置を用いて冷熱媒を増加させる動作の他の例を説明するための図である。 本発明の第5実施形態に係る地下水蓄熱システムについて、第2冷却装置を用いて冷水の冷却を補助する場合の動作の他の例を説明するための図である。
〔第1実施形態〕
以下、本発明の第1実施形態に係る地下水蓄熱システムについて、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る地下水蓄熱システム1の概略構成を示した図である。図1に示すように、地下水蓄熱システム1は、例えば、季節間帯水層蓄熱システム等のように、地下水の流れが緩やかな帯水層や遮水壁等で囲まれた地下水を熱源として利用して、熱媒の加熱または冷却を季節間で行うシステムである。
具体的には、温熱源としての地下水が蓄えられる第1蓄熱槽2と、冷熱源としての地下水が蓄えられる第2蓄熱槽3とを備えている。第1蓄熱槽2と第2蓄熱槽3とは循環配管L1により接続されている。ここで、循環配管L1は、必ずしも一本の配管である必要はなく、例えば、第1蓄熱槽2から第2蓄熱槽3へ地下水が流れる配管と、第2蓄熱槽3から第1蓄熱槽2へ地下水が流れる配管とに分けられていてもよい。
第1蓄熱槽2及び第2蓄熱槽3は、例えば、1つ以上の井戸を備えており、それぞれの井戸の下部には、地下水を汲み上げるための送水ポンプ(流量調整手段)5a、5b、6a、6bが設けられている。ここで、第1蓄熱槽2及び第2蓄熱槽3は、比較的容量の大きな井戸を1つ備えるよりも、比較的容量の小さな井戸を複数備えていることが好ましい。これは、一般的に、送水ポンプの最小流量が定格流量の50%程度に設定されていることが多く、大きい井戸を一つ設けて比較的容量の大きな1つの送水ポンプにより流量を調整する場合に比べて、小さい井戸を複数設けて比較的容量の小さな複数の送水ポンプにより流量を調整する方が細やかな流量調整が可能となるからである。
後述するシステム制御部50によって各送水ポンプ5a、5b、6a、6bの周波数が制御されることにより、各井戸から汲み上げられる地下水の流量が調整される。
地下水蓄熱システム1は、複数の熱源機(水熱源式ヒートポンプ装置)7を備えている。この熱源機7は、いずれも第1蓄熱槽2の地下水を温熱源として用いて温水(第2熱媒)を加熱するための装置である。図1では6台の熱源機7を図示しているが、熱源機7の台数については限定されない。また、各熱源機7は同一の構成を備えるため、1台の熱源機7にのみ符号を付し、他の熱源機においては符号を省略している。
熱源機7は、いずれもヒートポンプ10を有しており、第1蓄熱槽2からの温熱源と熱交換を行うことにより冷媒を加熱する蒸発器11、蒸発器11において加熱された冷媒を圧縮する圧縮機(不図示)、圧縮された高温高圧の冷媒を用いて温水(第2熱媒)を加熱する凝縮器12、及び凝縮器12において熱交換を終えた冷媒を減圧する膨張弁(不図示)を主な構成として備えている。膨張弁により減圧された冷媒は、蒸発器11に戻される。熱源機7の蒸発器11において熱交換に用いられた冷排水は、循環配管L1を通じて冷熱源として第2蓄熱槽3に注水される。
また、熱源機7の凝縮器12において所定の温度(例えば、45℃)に加熱された温水は、例えば、温水往き配管L4を通じて不図示の暖房装置(外部負荷)において熱源として利用される。暖房装置において熱交換されることにより温度が低下した温水(例えば、40℃)は、温水戻り配管L5を通じて戻され各熱源機7に流入することにより再び加熱される。
また、循環配管L1には、熱交換器(熱交換手段)15が設けられている。熱交換器15は、上述した熱源機7とは逆に、第2蓄熱槽3の地下水を冷熱源として用いて冷水(第1熱媒)を冷却するための装置である。図1では1台の熱交換器15を示しているが台数については限定されない。具体的には、熱交換器15は、第2蓄熱槽3からの冷熱源を利用して冷水を冷却する。冷水を冷却することで加熱された温排水は、配管L1を通じて温熱源として第1蓄熱槽2に注入される。
また、熱交換器15において所定の温度(例えば、7℃)に冷却された冷水は、例えば、冷水往き配管(第2配管)L2を通じて不図示の冷房装置(外部負荷)において熱源として利用される。冷房装置において熱交換されることにより温度が上昇した冷水(例えば、12℃)は、冷水戻り配管L3を通じて戻され再び熱交換器15において冷却される。
更に、地下水蓄熱システム1は、冷水往き配管L2を流通する冷水の温度を所定の温度範囲(例えば、7℃)に保つための第1冷却装置(第1冷却手段)20を備えている。第1冷却装置20は、例えば、冷水戻り配管L3から冷水が流入され、この冷水を所定の温度(例えば、7℃)まで冷却して冷水往き配管L2に送出する。冷水装置20は、冷水出口温度を予め設定された出口設定温度(例えば、7℃)に一致させることのできる機能を有している装置であればよく、一例として、空冷ヒートポンプ装置、水冷ヒートポンプ装置等が挙げられる。
このような地下水蓄熱システム1において、循環配管L1には電磁弁V1、V2、V3が設けられている。電磁弁V1、V2は、熱源として利用する井戸の数を変更するためのものである。図1では、井戸がそれぞれ2本ずつ設けられていることから、電磁弁V1、V2は一つずつとされているが、井戸の本数が増えれば電磁弁はこれに伴い増設される。この場合には、複数設けられた電磁弁V1、V2を段階的に閉状態とすることで、段階的に利用する井戸を低減させる。電磁弁V3は、循環配管L1を流通する地下水(温熱源/冷熱源)の流量を調整するためのバルブである。なお、電磁弁は一例であり、他の流量調節手段を用いることとしてもよい。
熱源機7に供給される温熱源の流量は、各熱源機7に対応して設けられた送水ポンプ13によって調整される。送水ポンプ13による流量調整は、熱源機から送出される冷排水の温度Thoが所定の温度(例えば、6℃)になるように制御される。
また、地下水蓄熱システム1は、熱交換器15に流入する冷水の流量を制御するための送水ポンプ22、第1冷却装置20に流入する冷水の流量を制御するための送水ポンプ24、第1蓄熱槽2に流入/流出する温熱源の温度Tw1を計測する温度センサ31、第2蓄熱槽3に流入/流出する冷熱源の温度Tw2を計測する温度センサ32、熱交換器15から送出される冷水の温度T1を計測する温度センサ33、第1冷却装置20の出口温度Tcoを計測する温度センサ34、冷水の往き温度T2を計測する温度センサ40を備えている。
上記温度センサ31〜34の計測結果は、システム制御部50に出力される。システム制御部50は、温度センサ31〜34、40の計測結果に基づいて、上記送水ポンプ5a、5b、6a、6b、電磁弁V1〜V3、及び送水ポンプ22、24の制御を行う。
次に、上述した構成を備える地下水蓄熱システム1の動作について、地下水の加熱利用時(例えば、冬期における暖房)と冷却利用時(例えば、夏期における冷房)とに分けて説明する。
〔地下水の加熱利用時〕
まず、地下水の加熱利用時においては、図2に示すように、熱交換器15を経由しない配管接続とされる。このように、地下水蓄熱システム1は、地下水の加熱利用時と冷却利用時とで、配管の接続を切り替える配管切替手段(不図示)を備えている。
この場合、第1蓄熱槽2の各井戸から送水ポンプ5a、5bによって汲み上げられた温熱源は、熱源機7における熱源として利用され、熱交換後の温度が低下した地下水が冷熱源として第2蓄熱槽3に注水される。このとき、熱源機7においては、熱源水出口温度Thoが所定の温度範囲(例えば、6℃)となるように、送水ポンプ13が制御される。また、循環配管L1を流通する温熱源の温度Tw1及び冷熱源の温度Tw2が温度センサ31、32によって計測され、システム制御部50に出力される。システム制御部50は、冷熱源の温度Tw2が予め設定されている所定の温度範囲(例えば、6℃)となるように、送水ポンプ5a、5b並びに電磁弁V1、V2を制御する。
ここで、所定の温度範囲は、第2蓄熱槽3の地下水が夏期に冷熱源として用いられる場合の定格温度に基づいて設定される。例えば、定格温度が7℃である場合、多少の温度上昇を加味した温度(例えば、6℃)に設定される。システム制御部50は、暖房負荷が小さく、冷熱源の温度Tw2が所定温度範囲を超える場合には、送水ポンプ5a、5bによる汲み上げ流量を低下させる。そして、送水ポンプ5a、5bの下限流量まで流量が低下してしまった場合には、電磁弁V1、V2を全閉状態とすることで、使用する井戸の数を低減させる。また、システム制御部50は、暖房負荷が大きく、冷熱源の温度Tw2が所定温度範囲未満となる場合には、送水ポンプ5a、5bによる汲み上げ流量を増加させ、これでも足りない場合には、閉状態にある電磁弁を開状態とすることで使用する井戸の数を段階的に増加させる。このように、まずは送水ポンプ5a、5bの周波数の加減で調整し、これでも調整が追い付かない場合には電磁弁V1、V2を制御することにより、使用する井戸の本数を調整する。
〔地下水の冷却利用時〕
このようにして、冬期に所定の温度(例えば、6℃)に調整されて第2蓄熱槽3に蓄えられた地下水(冷熱源)は、ほぼその温度が維持されたまま貯蔵され、夏期に冷熱源として利用されることとなる。
すなわち、地下水の冷却利用時においては、図3に示すように、熱交換器15を経由する配管接続とされる一方、熱源機7及び送水ポンプ13は作動が停止される。この状態で、第2蓄熱槽3の各井戸から送水ポンプ6a、6bによって汲み上げられた冷熱源は、熱交換器15に送られ、冷水を冷却する。冷水を冷却することで暖められた地下水は、温熱源として第1蓄熱槽2に注水される。
このとき、温熱源の温度Tw1が所定の温度範囲(例えば、11℃)となるように、システム制御部50により送水ポンプ6a、6bが調整され、熱交換器15に供給される冷熱源の流量が調整される。また、送水ポンプ6a、6bの制御だけでは温熱源の温度Tw1を所定の温度範囲に制御しきれない場合には、システム制御部50は電磁弁V1、V2を制御することにより、井戸の使用本数を制御することにより、温熱源の温度Tw1を制御する。
また、熱交換器15の熱交換だけでは、冷水を所定の温度(例えば、7℃)に制御できない場合には、システム制御部50は、第1冷却装置20を作動させ、第1冷却装置20により冷水の温度を調整する。このとき、システム制御部50は、熱交換器15から送出される冷水の温度T1及び冷水の往き温度T2に基づいて、送水ポンプ22と送水ポンプ24との流量分配を行い、これに基づいて送水ポンプ22、24の周波数を制御する。
例えば、システム制御部50は、熱交換器15から送出される冷水の温度T1が大きくなるほど、送水ポンプ24の流量配分を大きくし、第1冷却装置20への冷水流量を増加させる。
以上説明したように、本実施形態に係る地下水蓄熱システム1によれば、冬期等の地下水の加熱利用時においては、熱源機7において熱交換された後の冷排水の温度、すなわち、第2蓄熱槽3に注水される冷熱源(地下水)の温度Tw2が所定の温度範囲内となるように、熱源機7、送水ポンプ5a、5b、及び電磁弁V1、V2が制御されるので、安定した温度の地下水を冷熱源として第2蓄熱槽3に蓄えることが可能となる。これにより、夏期等において、第2蓄熱槽3に蓄熱した地下水を冷熱源として利用する際には、熱交換器15に対して安定した温度の地下水を冷熱源として送ることが可能となる。また、夏期の冷却使用時においては、熱交換器15において熱交換することにより加熱された温排水の温度、すなわち、第1蓄熱槽2に注水される温熱源(地下水)の温度Tw1が所定の温度範囲内となるように、送水ポンプ6a、6b及び電磁弁V1、V2が制御されるので、安定した温度の地下水を温熱源として第1蓄熱槽2に蓄えることが可能となる。これにより、冬期等において、第1蓄熱槽2に蓄熱した地下水を加熱の温熱源として利用する際には、安定した温度の地下水を温熱源として熱源機7等に送ることが可能となる。
また、本実施形態に係る地下水蓄熱システム1は、冷熱源によって冷やされた冷水温度T1が所定の温度範囲を上回る場合には、第1冷却装置20を作動させて、冷水温度T1を所定の温度範囲内とする。これにより、冬期に蓄えた冷熱源の熱容量が夏期における冷房負荷に比べて小さい場合でも、第1冷却装置20を作動させることで、冷水を所望の温度に制御することができる。これにより、冷房装置(外部負荷)に対して安定した温度の冷水を供給することが可能となる。
なお、本実施形態では、冷水戻り配管L3を流通する冷水を第1冷却装置20へ流入させ、第1冷却装置20において冷却された冷水を冷水往き配管L2に送出する構成としたが、これに代えて、例えば、冷水往き配管L2を流通する冷水を第1冷却装置20へ流入させ、第1冷却装置20において冷却された冷水を冷水往き配管L2に送出する構成としてもよい。この場合、第1冷却装置20の出口温度Tcoが所定温度(例えば、外部負荷である冷房装置の要求冷水温度)に一致するように、送水ポンプ24の流量及び第1冷却装置20の負荷が制御される。
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態に係る地下水蓄熱システムについて図面を参照して説明する。図4は本実施形態に係る地下水蓄熱システム1aのシステム構成を概略的に示した図である。ここで、図4では、地下水の冷却利用時について図示しており、また、第1実施形態と同一の構成については、同一の記号を付し説明を省略する。
図4に示すように、地下水蓄熱システム1aは、上述した第1実施形態に係る地下水蓄熱システム1の構成に加えて、冷水往き配管L2と冷水戻り配管L3とをバイパスするバイパス配管41と、バイパス配管41を流通する熱媒流量を調整する電磁弁(バイパス流量調整手段)42とを更に備えている。このように、実施形態における地下水蓄熱システム1aは、地下水の冷却利用時における構成が第1実施形態と異なる。
電磁弁42の制御は、システム制御部(制御手段)50aによって行われる。例えば、システム制御部50aは、冷房負荷が小さく、冷水戻り配管L3を流通する冷水の温度が所定の値よりも低くなった場合に、電磁弁42を開き、冷水往き配管L2を流通する冷水の温度を上昇させる。例えば、本来、冷水戻り配管L3の熱媒温度は12℃でなければならないところ、冷房負荷が小さく、冷水戻り配管L3を流れる熱媒温度が10℃に低下してしまった場合、システム制御部50aは、戻り配管L3を流れる熱媒温度が12℃になるように、電磁弁42の開度を制御し、バイパス流量を調節する。これにより、例えば、冷水往き配管L2を流れる冷水の温度を本来の7℃から9℃に上昇させ、戻り温度を12℃に保つことが可能となる。また、第1冷却装置20が運転中の場合には、第1冷却装置20の出口設定温度も7℃から9℃に変更する。これにより、冷水往き配管L2を流通する熱媒の温度を安定させることが可能となる。
このように、本実施形態に係る地下水蓄熱システム1aによれば、冷水往き配管L2と冷水戻り配管L3との間で冷水をバイパスさせるバイパス配管41と、バイパス流量を調整するための電磁弁42とを備えるので、冷房負荷が小さく、冷水戻り配管L3を流通する熱媒温度が低下した場合でも、バイパス流量を調整することで、冷水の戻り温度を一定の値に保持することが可能となる。これにより、熱交換器15で熱交換され、排出される温排熱の温度を一定の範囲に保つことが可能となり、第1蓄熱槽2に蓄えられる温熱源の温度を一定に保つことが可能となる。この結果、地下水の加熱利用時において、温度の安定した温熱源を供給することが可能となる。
なお、本実施形態においては、上記第1実施形態の構成に加えて、バイパス配管41及び電磁弁42を設けていたが、例えば、第1冷却装置20に代えて、バイパス配管41及び電磁弁42を設けることとしてもよい。このように、第1冷却装置20を省略することにより、構成を簡素化することが可能となる。
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態に係る地下水蓄熱システムについて図面を参照して説明する。
図5、図6は本実施形態に係る地下水蓄熱システム1bのシステム構成を概略的に示した図であり、図5は地下水の加熱利用時の構成を、図6は地下水の冷却利用時の構成を示している。図5に示すように、地下水蓄熱システム1bは、第1蓄熱槽2に蓄えられていた温熱源を直接的に熱源機7に供給していた第1実施形態と異なり、熱交換器15によって熱交換された熱源水を熱源機7に供給する構成とする。この構成は、地下水を直接的に熱源機7に供給できない場合(例えば、地下水の塩分濃度が高い、汚染度が高い等)に有効である。以下、本実施形態に係る地下水蓄熱システム1bの動作について、地下水の加熱利用時(例えば、冬期)について説明する。なお、冷却利用時(例えば、夏期)については、図6に示すように上述した第1実施形態と同様の構成、動作となるので説明は省略する。
〔地下水の加熱利用時〕
まず、地下水の加熱利用時においては、図5に示すように、第1蓄熱槽2から汲み上げられた温熱源は、熱交換器15において、熱源水と熱交換される。温熱源と熱交換されることにより暖められた熱源水は、熱源機7に供給され、暖房の温熱源として利用される。このとき、熱源機7では、熱源水出口温度Thoが所定温度(例えば、5℃)となるように、各熱源機7が作動するとともに、それぞれの熱源機7に対応して設けられた送水ポンプ13の周波数が制御される。熱源機7における熱交換により温度が低下した熱源水は、熱交換器15に再び戻され、温熱源と熱交換される。
他方、熱源水と熱交換されることにより温度が低下した冷排水は、冷熱源として第2蓄熱槽3に注水される。この場合においても、システム制御部50bは、第2蓄熱槽3に戻される冷熱源の温度Tw2が所定の温度範囲となるように、送水ポンプ5a、5bの周波数及び電磁弁V1、V2の開度制御を行う。なお、この制御については、上述した第1実施形態と同様である。
更に、本実施形態に係る地下水蓄熱システム1bにおいては、熱源水が循環する熱源水循環配管L6に、熱源水の循環流量を調整するための送水ポンプ51及び熱交換器15の熱源水入口温度Teiを計測する温度センサ52が設けられている。システム制御部50bは、熱源水入口温度Teiが所定の温度となるように、送水ポンプ51の周波数を制御する。
以上説明したように、本実施形態に係る地下水蓄熱システム1bによれば、熱交換器15によって熱交換された熱源水を熱源機7に熱源として供給する構成とされているので、地下水の塩分濃度が高い場合や汚染度が高い場合等のように、地下水を直接的に熱源機7に供給できないような理由がある場合でも、帯水層の地下水を熱源として利用した熱媒の加熱・冷却が可能となる。
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態に係る地下水蓄熱システムについて図面を参照して説明する。図7は、本実施形態に係る地下水蓄熱システム1cのシステム構成を概略的に示した図である。図7に示すように、地下水蓄熱システム1cは、第1実施形態における第1冷却装置20として冷暖房機能を有する空冷ヒートポンプ装置(加熱手段)21を採用し、更に、この空冷ヒートポンプ装置21により、熱源機7による加熱運転を補助する。
以下、本実施形態に係る地下水蓄熱システム1cの構成及び動作について、地下水の加熱利用時(例えば、冬期)及び冷却利用時(例えば、夏期)についてそれぞれ説明する。また、上述した第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付し、説明を省略する。
地下水蓄熱システム1cは、図7に示すように、空冷ヒートポンプ装置21を備えている。空冷ヒートポンプ装置21は、地下水の加熱利用時においては、温水戻り配管L5を流通する温水を加熱して温水往き配管L4に送出し、地下水の冷却利用時においては、冷水戻り配管L3を流通する冷水を冷却して冷水往き配管L2に送出する。このように、本実施形態においては、空冷ヒートポンプ装置21における熱媒入口と冷媒出口に接続される配管が切り替え可能な構成とされている。空冷ヒートポンプ装置21に流入する熱媒流量は送水ポンプ24によって調整される。送水ポンプ24の周波数制御は、システム制御部50cにより行われる。また、温水往き配管L4には温水の往き温度Th1を計測する温度センサ36及び温水流量Fhを計測する流量センサ37が設けられ、温水戻り配管L5には温水の戻り温度Th2を計測する温度センサ38が設けられている。これらの計測結果は、システム制御部50cに送信され、空冷ヒートポンプ装置21の運転等に使用される。
次に、地下水蓄熱システム1cの地下水の加熱利用時における動作について図8を参照して説明する。なお、地下水の冷却利用時における動作については、図9に示すように、上述した第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
〔地下水の加熱利用時〕
図8に示すように、地下水の加熱利用時においては、空冷ヒートポンプ装置21の熱媒入口が温水戻り配管L5に接続され、熱媒出口が温水往き配管L4に接続される。
熱源機7には、第1蓄熱槽2から汲み上げられた温熱源が供給され、温水の加熱が行われる。これは、上述した第1実施形態と同様である。この場合において、暖房負荷が熱源機7の容量を上回ることにより、温水の往き温度Th1が所定の温度(例えば、45℃)よりも低くなると、空冷ヒートポンプ装置21を作動させる。このとき、空冷ヒートポンプ装置21に流入する温水流量は、送水ポンプ24によって調整される。このように、空冷ヒートポンプ装置21によって温水の加熱を補助することにより、安定した温度の温水を外部負荷である暖房装置に供給することが可能となる。
このように、本実施形態に係る地下水蓄熱システム1cによれば、地下水の加熱利用時において、熱源機7の容量が不足して要求負荷を賄えない場合に、空冷ヒートポンプ装置21を作動させることで出力を増加させることが可能となる。また、第1蓄熱槽2に蓄熱されている地下水の温度にムラがあり、熱源機7から出力される温水の温度が変動した場合でも、この変動に合わせて空冷ヒートポンプ装置21の出力を調整することで、空冷ヒートポンプ装置21によって温度の変動を吸収することが可能となる。これにより、温度の安定した温水を外部負荷である暖房装置に供給することが可能となる。
また、地下水の冷却利用時においても同様に、空冷ヒートポンプ装置21によって冷房出力を補助することができるので、外部負荷である冷房装置の要求負荷に対して第2蓄熱槽3に蓄熱されている地下水の蓄熱量が不足している場合や、地下水の温度にムラが生じており、熱交換器15における熱交換後の冷水温度T1が変動したとしても、冷水の温度に合わせて空冷ヒートポンプ装置21の出力を調整することで、外部負荷である冷房装置に対して安定した温度の冷水を供給することが可能となる。
なお、上述した地下水蓄熱システム1cでは、熱源機7の出力を補助するように空冷ヒートポンプ装置21を作動させていたが、これに代えて、例えば、温水の往き温度Th1、温水の戻り温度Th2、及び温水流量Fhから算出される熱量が予め設定されている最低暖房負荷を下回る場合は、熱源機7の運転を停止し、空冷ヒートポンプ装置21のみの運転により暖房負荷を賄うこととしてもよい。このように、暖房負荷が最低暖房負荷を下回る場合には、熱源機7の運転を停止させることにより、消費電力を低減することが可能となる。
また、図10に示すように、第2蓄熱槽3における冷熱源を用いて冷水の冷却を行っているときに、空冷ヒートポンプ21については熱媒入口及び熱媒出口を温水戻り配管L5及び温水往き配管L4と接続させることで、加熱運転を行わせることとしてもよい。これにより、冷房と暖房の両方の需要が同時に発生する場合においても対応することが可能となる。
〔第5実施形態〕
次に、本発明の第5実施形態に係る地下水蓄熱システムについて図面を参照して説明する。上述した第1から第4実施形態に係る地下水蓄熱システムはいずれも暖房と冷房の季節間蓄熱に関するものであったが、本実施形態に係る地下水蓄熱システム1d(図11参照)は、季節間蓄熱に加えて、昼夜間の蓄熱を行うものである。例えば、暖房負荷と冷房負荷とに大きな差があるような国では、第1蓄熱槽2に蓄えられる温熱源と、第2蓄熱槽3に蓄えられる冷熱源とのバランスが取れないこととなる。このため、例えば、冷房負荷が暖房負荷を上回るような地域では、冬期において第2蓄熱槽3に蓄えた冷熱源の熱容量では夏期の冷房負荷を賄えないおそれがある。そこで、本実施形態に係る地下水蓄熱システム1dでは、1日のうちで冷房負荷が小さな時間帯(例えば深夜帯)に、第1蓄熱槽2から温熱源を汲み上げ、この温熱源を冷却して第2蓄熱槽3に注水するための第2冷却装置(第2冷却手段)26を設け、次の冷房負荷のピークに備えて冷熱源を確保する。
図11は、本実施形態に係る地下水蓄熱システム1dのシステム構成を概略的に示した図である。図11に示すように、地下水蓄熱システム1dは、第1実施形態に係る地下水蓄熱システム1における第1冷却装置20に代えて、循環配管L1に接続される第2冷却装置26を備える。帯水層の地下水を熱源として利用する場合、地下水が冷却水や冷水循環水と混合しないようにしなければならないという前提がある。このため、第2冷却装置26として、空冷ヒートポンプを備える熱源機(空冷ヒートポンプ装置)を利用することが好ましい。
本実施形態に係る地下水蓄熱システム1dにおいては、図12に示すように、夏期において、第2蓄熱槽3の冷熱源を用いた冷水の冷却が行われていない時間帯(例えば、夜間)に、第2冷却装置26を作動させ、第1蓄熱槽2から汲み上げた温熱源を冷却して第2蓄熱槽3に注水する。これにより、例えば、次の日の冷房負荷に備えて、十分な冷熱源を第2蓄熱槽3に蓄えることが可能となる。
また、例えば、図13に示すように、第2蓄熱槽3の冷熱源を用いた冷水の冷却が行われている場合に、冷水温度T1が所定の温度範囲を超えた場合には、第2冷却装置26を作動させて、冷水の冷却を補助することとしてもよい。このように、第2冷却装置26に第1冷却装置20の機能を持たせることにより、第1冷却装置20を省略することが可能となる。なお、この場合、熱交換器15に流入される冷熱源を冷却することになるので、第1実施形態に係る第1冷却装置20よりも熱損失は大きくなる。
以上説明したように、本実施形態に係る地下水蓄熱システム1dによれば、冬期における暖房負荷が小さく夏期における冷房負荷を賄うのに足る冷熱源を冬期に確保できなかった場合でも、第2蓄熱槽3の冷熱源を用いた冷却運転が行われていないときに、第1蓄熱槽2の温熱源を第2冷却装置26によって冷却して第2蓄熱槽3に注水することで、第2蓄熱槽2の冷熱源を増加させることができる。このように、第2冷却装置26を備えることにより、第2蓄熱槽3における蓄熱量の細やかな調整が可能となる。また、第2蓄熱槽3の冷熱源を用いた冷却運転が行われている場合に、冷熱源の容量が不足した場合には、第2冷却装置26を作動させることにより、冷却を補助することが可能となる。これにより、安定した温度の冷水を外部負荷である冷房装置に供給することが可能となる。
また、本実施形態では、第2冷却装置26として空冷ヒートポンプを備える熱源機を例示して説明したが、第2冷却装置26としてヒートリカバリー装置を用いることとしてもよい。ヒートリカバリー装置を利用する場合には、図14に示すように、第1蓄熱槽2の温熱源を冷却して第2蓄熱槽3に注水すると同時に、外部負荷である暖房装置に対して温水を供給することとしてもよい。また、図15に示すように、第2蓄熱槽3の冷熱源を用いた冷水の冷却が行われている場合に、冷熱源の熱容量不足が生じた場合(例えば、冷水温度T1が所定の温度範囲を上回った場合)には、ヒートリカバリー装置を作動させて冷却を補助させることとしてもよい。これにより、熱容量不足を解消することができ、安定した温度の冷水を外部負荷に供給することが可能となる。
なお、上記説明では、夏期の冷房負荷が冬期の暖房負荷よりも大きい場合を例示したが、冬期の暖房負荷が夏期の冷房負荷よりも大きい場合には、第2冷却装置26に代えて加熱装置(第2加熱装置)を設け、第2蓄熱槽3の冷温水を加熱して第1蓄熱槽2に注水することとしてもよい。また、この加熱装置によって、温熱源を用いた暖房運転を補助させる構成としてもよい。また、冬期における暖房負荷と夏期における冷房負荷とが拮抗している場合には、冷却と加熱の両方の機能を有する熱源機を設けることとすればよい。
本発明は、上述の実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において、例えば、上述した各実施形態を部分的または全体的に組み合わせる等して、種々変形実施が可能である。
例えば、上述した各実施形態では、外部負荷を冷房装置、暖房装置としたがこの例に限られない。また、地下水を用いて冷却される熱媒及び加熱される熱媒をいずれも水としたが、被冷却熱媒及び被加熱熱媒はこの例に限られない。
1、1a、1b、1c、1d 地下水蓄熱システム
2 第1蓄熱槽
3 第2蓄熱槽
5a、5b、6a、6b 送水ポンプ
7 熱源機
15 熱交換器
20 第1冷却装置
21 空冷ヒートポンプ装置
26 第2冷却装置
41 バイパス配管
50、50a、50b、50c、50d システム制御部
V1〜V3、42 電磁弁
L1 循環配管
L2 冷水往き配管
L3 冷水戻り配管
L4 温水往き配管
L5 温水戻り配管
L6 熱源水循環配管

Claims (9)

  1. 温熱源としての地下水が蓄えられる第1蓄熱槽と、前記第1蓄熱槽と循環配管を介して接続され、前記温熱源としての地下水が熱交換に用いられることにより冷やされた冷排水が冷熱源として蓄えられる第2蓄熱槽とを備える地下水蓄熱システムであって、
    前記循環配管に設けられ、前記第2蓄熱槽からの冷熱源と第1熱媒との間で熱交換させることにより、前記第1熱媒を冷却する熱交換手段と、
    冷却後の前記第1熱媒の温度を所定の温度範囲に保つための第1冷却手段と、
    前記第1蓄熱槽からの温熱源を熱源として用いて前記第1熱媒とは異なる第2熱媒を加熱する水熱源式ヒートポンプ装置と、
    加熱後の前記第2熱媒の温度を所定の温度範囲に保つための第1加熱手段と
    を備え、
    前記第1冷却手段は前記第1加熱手段を兼ね備え、
    前記第1冷却手段は、冷却機能及び加熱機能を備えたヒートポンプ装置であり、冷却時と加熱時とで流入する熱媒が切り替え可能とされ、
    前記熱交換手段における熱交換によって暖められた温排水が前記循環配管を通じて温熱源として前記第1蓄熱槽に蓄えられ
    前記水熱源式ヒートポンプ装置に熱源として利用された後の冷排水が冷熱源として前記第2蓄熱槽に蓄えられる地下水蓄熱システム。
  2. 前記第2蓄熱槽は、複数の井戸と、各前記井戸に対応して設けられ、各前記井戸から汲み上げる地下水の流量を調整するための流量調整手段とを備え、
    前記第1蓄熱槽に注入される温熱源の温度が所定の温度範囲となるように、前記流量調整手段を制御する制御手段を備える請求項1に記載の地下水蓄熱システム。
  3. 前記制御手段は、前記流量調整手段による流量調整だけでは前記温熱源の温度を所定の温度範囲にできない場合に、冷熱源として地下水を汲み上げる前記井戸の数を変更する請求項2に記載の地下水蓄熱システム。
  4. 前記第1冷却手段は、空気を熱源とするヒートポンプ装置である請求項1から請求項3のいずれかに記載の地下水蓄熱システム。
  5. 前記第1冷却手段を用いた前記第2熱媒の加熱と、前記第2蓄熱槽の冷熱源を用いた前記熱交換手段による前記第1熱媒の冷却とを同時に実施可能な請求項に記載の地下水蓄熱システム。
  6. 前記循環配管に設けられ、空気を熱源として前記第1蓄熱槽から汲み上げた温熱源を冷却し、冷却後の地下水を冷熱源として前記第2蓄熱槽に注水させる第2冷却手段を備える請求項1から請求項のいずれかに記載の地下水蓄熱システム。
  7. 前記第2冷却手段は、空冷ヒートポンプ装置またはヒートリカバリー装置である請求項に記載の地下水蓄熱システム。
  8. 前記循環配管に設けられ、空気を熱媒として前記第2蓄熱槽から汲み上げた冷熱源を加熱し、加熱後の地下水を温熱源として前記第1蓄熱槽に注水させる第2加熱手段を備える請求項1から請求項のいずれかに記載の地下水蓄熱システム。
  9. 冷却後の前記第1熱媒が流通する第2配管と、
    前記第1熱媒が冷熱源として利用され、熱交換後の温められた前記第1熱媒が流通する第3配管と、
    前記第2配管と前記第3配管とを接続するバイパス配管と、
    前記バイパス配管に設けられたバイパス流量調整手段と、
    前記第3配管を流通する前記第1熱媒の温度が所定の温度範囲内となるように、前記バイパス流量調整手段を制御するバイパス流量制御手段と
    を備える請求項1から請求項のいずれかに記載の地下水蓄熱システム。
JP2014037561A 2014-02-27 2014-02-27 地下水蓄熱システム Active JP6370563B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014037561A JP6370563B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 地下水蓄熱システム
EP15156427.5A EP2913614B1 (en) 2014-02-27 2015-02-24 Groundwater thermal storage system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014037561A JP6370563B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 地下水蓄熱システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015161463A JP2015161463A (ja) 2015-09-07
JP6370563B2 true JP6370563B2 (ja) 2018-08-08

Family

ID=52596779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014037561A Active JP6370563B2 (ja) 2014-02-27 2014-02-27 地下水蓄熱システム

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP2913614B1 (ja)
JP (1) JP6370563B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6932346B2 (ja) 2017-03-31 2021-09-08 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 地中熱利用システム及び地中熱利用方法
JP6857883B2 (ja) * 2017-03-31 2021-04-14 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 地中熱利用システム及び地中熱利用方法
JP7082769B2 (ja) * 2018-03-28 2022-06-09 ゼネラルヒートポンプ工業株式会社 地下水利用システム
JP7278545B2 (ja) * 2019-06-26 2023-05-22 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 地中熱利用システム、制御装置、制御方法、及びプログラム
DE102019121412A1 (de) * 2019-08-08 2021-02-11 Eisenmann Se Versorgungskreis für ein Wärmeträgermedium für einen Verbraucher, Industrieanlage und Verfahren zum Betreiben von solchen

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3009990A1 (de) * 1980-03-13 1981-10-08 Industrie Planung Klaus Hermanussen & Partner GmbH, 2000 Hamburg Verfahren und anordnung zur gewinnung von waerme, bspw. zu heizzwecken
US4448237A (en) * 1980-11-17 1984-05-15 William Riley System for efficiently exchanging heat with ground water in an aquifer
US4392531A (en) * 1981-10-09 1983-07-12 Ippolito Joe J Earth storage structural energy system and process for constructing a thermal storage well
JPS5941794A (ja) * 1982-09-02 1984-03-08 Japanese National Railways<Jnr> 熱輸送システム
JPS607536U (ja) * 1983-06-28 1985-01-19 トヨタ自動車株式会社 地下水利用装置
JP2002054857A (ja) * 2000-08-10 2002-02-20 Sekisui House Ltd 地下水を利用したヒートポンプシステム
NL1023012C2 (nl) * 2003-03-25 2004-09-30 Econcern B V Werkwijze voor het opslaan en onttrekken van warmte en koude in respectievelijk aan een reservoir.
CN100381765C (zh) * 2003-09-29 2008-04-16 上海交通大学 封闭式承压含水层同层储能复合空调系统
JP2005337569A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Nippon Steel Corp 地中熱利用システムにおける地中断熱壁構造とその構築方法および地中熱利用システム運転方法
JP4404731B2 (ja) * 2004-09-17 2010-01-27 旭化成ホームズ株式会社 地中熱利用冷暖房システム
JP5121747B2 (ja) * 2009-01-29 2013-01-16 株式会社コロナ 地中熱ヒートポンプ装置
JP2011075218A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Takenaka Komuten Co Ltd 空調熱源ユニット及び空調システム
JP2011137602A (ja) * 2009-12-28 2011-07-14 Daikin Industries Ltd ヒートポンプユニットおよび暖房システム
JP2011226755A (ja) 2010-03-30 2011-11-10 Shimizu Corp 地下水利用システム
JP5516478B2 (ja) * 2011-03-31 2014-06-11 三菱電機株式会社 水冷式電気機器
JP2013181676A (ja) 2012-02-29 2013-09-12 Univ Of Fukui 冷暖房システム及び冷暖房方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015161463A (ja) 2015-09-07
EP2913614A3 (en) 2016-01-20
EP2913614B1 (en) 2018-01-10
EP2913614A2 (en) 2015-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6370563B2 (ja) 地下水蓄熱システム
JP5121747B2 (ja) 地中熱ヒートポンプ装置
JP2019500566A (ja) ヒートポンピングの方法およびシステム
CN103348200B (zh) 空气调节热水供给系统
CN103827602A (zh) 供水加温系统
JP2018534525A (ja) ヒートポンピングの方法およびシステム
JP6413713B2 (ja) 雪氷利用空調システム
KR101564761B1 (ko) 광역상수를 이용한 수온차 수축열 냉난방 시스템
US11448406B2 (en) Local thermal energy consumer assembly and a local thermal energy generator assembly for a district thermal energy distribution system
JP2011075218A (ja) 空調熱源ユニット及び空調システム
AU2015293892A1 (en) Cold production apparatus, including means for condensation by air and water simultaneously, and the method for implementing said facility
KR101454282B1 (ko) 열원 보상형 수축열 히트 펌프 시스템
KR101753290B1 (ko) 열 네트워크 시스템
KR20150130816A (ko) 이원 냉동 사이클을 갖는 히트 펌프 시스템 및 그 운전 방법
CN106052195A (zh) 冷暖气系统
KR101078162B1 (ko) 냉온수 및 냉난방 히트펌프시스템
KR20110100934A (ko) 냉온수 및 냉난방 히트펌프시스템
JP5166840B2 (ja) ヒートポンプシステム
CN204574671U (zh) 一种并网降低冷却循环水能耗的冷冻系统
JP2010181049A (ja) コジェネレーションシステム
CN104626490B (zh) 一种利用地源热泵空调的注塑机冷却系统
JP3695584B2 (ja) 氷蓄熱式空調システム
CN207279758U (zh) 冷暖控制装置
CN203642479U (zh) 热泵热水器
KR101199461B1 (ko) 하이브리드 히트펌프

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170214

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20170620

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180612

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180711

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6370563

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150