JP3695584B2 - 氷蓄熱式空調システム - Google Patents

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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、深夜電力を利用して氷や温水を作って蓄熱し、蓄熱した熱エネルギーを昼間の空調などに有効に利用する氷蓄熱式空調システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
蓄熱を利用する空調システムは、深夜電力を有効に利用して、昼間の冷房や暖房をするので、ランニングコストを低減できる特徴がある。夏期においては、深夜電力を利用して氷を作り、氷の融解熱で昼間に冷房する。氷の融解熱は、80kcalと極めて大きいので、深夜電力で蓄えた氷蓄熱を、昼間に有効に冷房できる特徴がある。冬期においては、深夜電力で温水を作り、温水を昼間の暖房に利用する。
【0003】
このシステムは、冷媒の流路を切り換えて、深夜電力を利用して氷や温水を作って蓄熱する。たとえば、夏期においては、室外ユニット内の熱交換器にて高温高圧の冷媒を熱交換し低温低圧となった液冷媒を蓄熱ユニットに供給する。深夜の格安な電気料金を利用して蓄熱ユニットで、供給される液冷媒を冷媒熱交換器で気化させ、その気化熱で水を冷却して氷を作る。昼間は、蓄熱ユニットに蓄えた氷で冷媒を冷却して室内ユニットに循環させる。
【0004】
冬期においては、室外ユニット内の圧縮機からでた高温高圧の冷媒を蓄熱ユニットに供給する。蓄熱ユニットは、冷媒熱交換器で供給される冷媒を液化させ、冷媒を液化させるときに発生する熱で水を加熱して温水を作る。昼間は、蓄熱ユニットに蓄えた温水で冷媒を加熱して室内ユニットに循環させる。
また、特開平2000−55417号公報に記載されるように、サブ熱交換器を蓄熱槽内に内蔵するものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
現在、深夜電力をより有効に利用することが切望されている。この背景には我が国産業界の高コスト構造是正案の一つに、欧米諸国に比べ割高とされる電気料金低減が求められており、電力負荷率の改善が有効な手段とされている。我が国の電力負荷率は冷房需要の増加が電力ピ−クを押し上げ年々悪化の傾向にあるが、割安な深夜電力で氷や冷水を造り昼間の冷房に有効に利用する蓄熱式空調システムは、電力負荷率の改善に最も有効な手段とされている。
【0006】
氷蓄熱利用の空調システムは、蓄熱槽の大きさで暖房利用又は冷房利用の蓄熱量が決まり、昼間の電力ピークカットやピークシフト量が決まることになる。昼間の電力ピークカットやピークシフト量を大きくし、電気料金の低減を図るために蓄熱槽を大型化する方法では設備コストが高くなる。
【0007】
蓄熱ユニットは、内部の水を、冷媒の気化熱で冷却して氷結させるための冷媒熱交換器を蓄熱槽内に内蔵している。蓄熱ユニットは、蓄える氷を完全に融解させて使うのが基本であるが、氷の使い残しも実際には発生する。この使い残しの状態で蓄熱を毎日繰り返すと、氷結した氷は、次第に加圧された状態となり、時として冷媒熱交換パイプを加圧して変形させることがある。昼間に融解されないで残存する氷によりパイプが加圧されるのを防止するために、蓄熱槽の水面レベルを測定し氷の使用量の少ない日が連続した場合には、蓄熱運転を停止する制御を採る等、蓄熱ユニットの氷を完全に融解させる日を設けている。しかしながら、気象条件が急激に変化した場合には、氷を利用した冷房ができず充分な冷房能力が得られない場合がある。
【0008】
さらに、氷蓄熱を利用する空調システムは、夏期と冬期とで、蓄熱ユニットに蓄えられる熱エネルギーが大幅に異なる。夏期には、蓄熱ユニットの水を氷の状態に変化させることにより、多量の熱エネルギーを深夜電力で蓄熱できる。これに対して、冬期には蓄熱ユニットの水を温水の状態で蓄えるので、大きな熱エネルギーは蓄熱できない。氷の状態で蓄熱される水が、80kcal/kgと極めて大きな融解熱を有する氷の状態で蓄熱されるのに対し、冬期には、約40℃程度の温水として顕熱エネルギーを蓄熱するからである。蓄熱ユニットに蓄える温水の温度を高くして、蓄熱される熱エネルギーを大きくできる。しかしながら、実際には、ヒートポンプ式の室外ユニットは、温水を極めて高い温度に加熱して蓄熱するのは難しい。それは、コンプレッサーの吐出側の圧力が著しく高くなると共に、消費電力が高くなって効率が低下するからである。
したがって、冬期には蓄熱ユニットに蓄熱できる熱エネルギーが減少し、蓄熱ユニットを装備するにもかかわらず、深夜電力を有効に利用できるメリットが少なくなってしまう。
また上記特開平2000−55417号公報に記載されるものでは、サブ熱交換器により取り出せる熱エネルギーの容量は蓄熱槽の容量(大きさ、形状)によって制約を受ける。
【0009】
本発明の目的は、蓄熱槽にサブ熱交換器を取り付け、このサブ熱交換器より取り出せる熱エネルギーの容量が蓄熱槽の容量(大きさ、形状)によって制約を受けない氷蓄熱式空調システムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、室内に設置される室内ユニットと、この室内ユニットに冷媒配管を介して連結される室外ユニットと、この室外ユニットから流れる冷媒で蓄熱槽内の水を冷却して氷結させて蓄熱する蓄熱ユニットとを備える氷蓄熱式空調システムにおいて、前記蓄熱ユニットは、前記蓄熱槽内に設けられ前記室外ユニットから流れる冷媒と前記蓄熱槽内のとが熱交換する冷媒熱交換器と、前記蓄熱槽の外部に一体的に取り付けられるサブ熱交換器と、前記蓄熱ユニットに蓄えた氷を利用して冷房運転するときに前記蓄熱槽の底部位置から前記サブ熱交換器へ冷水を汲み出す循環ポンプと、前記蓄熱槽と前記循環ポンブとの間に設けられ金属粉を除去するろ過器と、を備える構成としたものである。
より好ましくは、前記サブ熱交換器に外気温度調整用熱交換器を連結して、前記サブ熱交換器とエアーハンドリングユニットの外気温度調整用熱交換器との間に熱媒体を循環させ、前記外気温度調整用熱交換器に流れる熱媒体の流量を制御するためのバイパス回路を設ける構成としたものである。
【0011】
上記目的を達成するために本発明に係る氷蓄熱式空調システムの他の発明は、室内に設置される室内ユニットと、この室内ユニットに冷媒配管を介して連結される室外ユニットと、この室外ユニットから流れる冷媒で蓄熱槽内の蓄熱材に蓄熱する蓄熱ユニットとを備える氷蓄熱式空調システムにおいて、前記蓄熱ユニットは、前記室外ユニットから流れる冷媒と蓄熱槽内の蓄熱材とが熱交換する冷媒熱交換器と、前記蓄熱槽の外部に取り付けられるサブ熱交換器と、前記蓄熱槽とサブ熱交換器との間を搬送ポンプを介して接続して、蓄熱材の循環する循環経路とを備え、前記循環経路を、冷房運転時は前記蓄熱槽の蓄熱材を暖房運転時より低位置から汲み出すように接続し、前記サブ熱交換器に外気温度調整用熱交換器を連結して、前記サブ熱交換器と外気温度調整用熱交換器との間に熱媒体を循環させ、前記外気温度調整用熱交換器に流れる熱媒体の流量を制御するためのバイパス回路を設けるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る氷蓄熱式空調システムの系統図である。室内ユニット1と、この室内ユニット1に冷媒を供給する室外ユニット2と、この室外ユニット2を深夜電力で運転して氷を蓄え、あるいは温水を蓄える蓄熱ユニット3とを備えている。さらに、エアハンドリングユニット4を備えている。
【0013】
室内ユニット1は、供給される冷媒で冷却あるいは加熱される複数台の室内熱交換器5(本実施例は3台)と、この室内熱交換器5に流す冷媒の流量を調整する流量調整弁6とを備えている。夏期において、室内熱交換器5には、低温低圧の液冷媒が流れる。冷媒は、コンプレッサー8や冷媒ポンプ9で加圧した高温高圧のガス冷媒となって、流量調整弁6を介して減圧された後、室内熱交換器5に流れる。冷媒ポンプ9で加圧された冷媒は、室外熱交換器10へ流れ、ここで冷却されて液化し、室内熱交換器5に流れる。室内熱交換器5は、供給された液状の冷媒を気化させ、気化熱で室内熱交換器5の外部空気を冷却する。
【0014】
冬期において、室内熱交換器5には、加圧して高温になった高温高圧のガス状の冷媒が流れる。冷媒は、室内熱交換器5で放熱し、それ自体は、気体から液体になる。すなわち、液化するとき外部に熱を放出する。流量調整弁6は、供給された冷媒ガスが、室内熱交換器5の出口で、ほぼ液体となる流量に調整される。
室外ユニット2は、冷媒を加圧するコンプレッサー8およびコンプレッサー8に並列に接続される冷媒ポンプ9と、外部空気から放熱あるいは吸熱する室外熱交換器7と、冷媒の流路を切り換える切換弁11と、冷媒の流量を調整する絞り弁12とを備えている。
【0015】
コンプレッサー8と冷媒ポンプ9とは、冷媒ガスを高温高圧の冷媒ガスに加圧する。室外熱交換器7は、夏期には高温高圧の冷媒ガスを流して外部空気に放熱することによって冷媒ガスを冷却し、冬期には低温低圧の冷媒液を流して外部空気から吸熱することによって冷媒液を加熱する。夏期においては、供給される冷媒は、室外熱交換器7にて冷却されてガスから液体になり、気化熱を放出する。冬期においては、供給される冷媒は、室外熱交換器7にて外部空気から熱エネルギーを吸収し、吸収した熱エネルギーで、液体からガスの状態となる。
絞り弁12は、室外熱交換器7と室内ユニット1との間に連結される第1絞り弁12Aと、室内ユニット1と冷媒熱交換器10との間に連結される第2絞り弁12Bとを備える。この絞り弁12は、冷媒の流量を調整して、冷媒を室外熱交換器7や冷媒熱交換器10で効率よく気化させ、あるいは液化させる作用をする。
【0016】
図1に示すシステムは、切換弁11として、第1切換弁11A、第2切換弁11B、第3切換弁11C、第4切換弁11D、第5切換弁11Eを備える。第1切換弁11Aは、コンプレッサー8および冷媒ポンプ9の吐出側もしくは吸引側と室外熱交換器7と室内ユニット1とに、冷媒流路を切り換えるためのものである。本実施例では、第1切換弁11Aに四方弁を使用しているが、四方弁に特定されず、冷媒流路を切り換えできるものであれば他の切換弁でもよい。
【0017】
第2切換弁11Bは、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9の吐出側との間に連結され、第3切換弁11Cは、冷媒ポンプ9の吐出側と冷媒熱交換器10との間に連結される。また第4切換弁11Dは、冷媒熱交換器10と第1切換弁11Aおよび室内ユニット1との間に連結され、第5切換弁11Eは、コンプレッサー8および冷媒ポンプ9の吸引側と冷媒熱交換器10との間に連結される。
【0018】
蓄熱ユニット3は、冷媒熱交換器10を内蔵し防水構造でかつ断熱構造の蓄熱槽13と、蓄熱ユニット3に蓄えられる氷または温水を汲み出すサブ熱交換器14および循環ポンプ19Aとで構成されている。冷媒熱交換器10は、蓄熱槽13に溜まっている水を氷結させることで、あるいは加熱して温水にすることで熱エネルギーを蓄えるものである。蓄熱ユニット3は、深夜電力を利用して、夏期には水を氷の状態で蓄え、冬期には温水の状態で蓄える。サブ熱交換器14は、蓄熱槽13に蓄えられる氷や温水と熱交換できるように蓄熱槽13外に取り付けられており、蓄熱槽13と一体構成で設置されている。
冷房運転時において蓄熱槽13から冷水(破線矢印で示す)を汲み出す場合は、暖房運転時において蓄熱槽13から温水(実線矢印で示す)を汲み出す場合より低位置から汲み出せるようになっている。すなわち循環経路21Aは、汲み出されて循環する冷水もしくは温水を位置の高低差をつけて取り出せるように蓄熱槽13に取り付けられている(冷水時は蓄熱槽13の底部位置から取り出し、温水時は蓄熱槽13の冷水時より高い位置)。また、循環する冷水もしくは温水中に含まれる金属粉などを除去して蓄熱槽13、サブ熱交換器14などを腐食から防止するために、サブ熱交換器14の循環経路に、ろ過器25が取り付けられている。
【0019】
サブ熱交換器14は、冷水もしくは温水などの熱媒体をエアーハンドリングユニット4に循環させ、循環させることによってエアーハンドリングユニット4に吸引される空気を冷却し、あるいは加熱する。このシステムはサブ熱交換器14に、給水弁(図示せず)を介して水道水を供給する構造とすることもできる。また、サブ熱交換器14を通過した温水を取り出し、この温水をさらにボイラー(図示せず)などで再加熱することで給湯システムとして利用することもできる。さらに、夏期には、冷水を取り出す冷水器として使用することもできる。
【0020】
エアーハンドリングユニット4の外気温度調整用熱交換器16は、循環ポンプ19Bを介して循環経路21Bによって蓄熱ユニット3のサブ熱交換器14に連結されている。循環経路21Bを流れる熱媒体はサブ熱交換器14で熱交換して冷却もしくは加熱される。このサブ熱交換器14を流れる循環経路21Bには、熱媒体の流量を調整もしくは遮断できるように流量調整弁23を介してバイパス回路24が設けられている。
エアーハンドリングユニット4には、外部の熱源機20(破線で示す)を連結することもできる。熱源機20は、循環する熱媒体をさらに冷却、あるいは加熱するためのもので、例えば、ヒートポンプ式の冷暖房装置、ボイラーなどが使用される。なお熱源機20は、循環経路21Bとは別回路としてエアーハンドリングユニット4に連結されている。
【0021】
以上の氷蓄熱式空調システムは、以下のようにして運転される。
[A.夏期に、深夜電力で蓄熱ユニットに氷を蓄えるとき(図1)]
■ 循環ポンプ19A,19Bの運転を停止する。
■ 第1切換弁11Aは、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9の吐出側のポート11cを、室外熱交換器7に連結されるポート11aに連結する。室内ユニット1に連結されるポート11bと、コンプレッサー8および冷媒ポンプ9の吸入側のポート11dは閉塞する。
■ 第2切換弁11Bは開弁して、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9の吐出側を連結する。
■ 第3切換弁11Cは閉弁する。
■ 第4切換弁11Dは閉弁する。
■ 第5切換弁11Eは開弁して、冷媒熱交換器10をコンプレッサー8および冷媒ポンプ9の吸入側に連結する。
【0022】
この状態で、深夜電力によってコンプレッサー8と冷媒ポンプ9とが運転される。冷媒は、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9とで加圧されて、室外熱交換器7に流れる。室外熱交換器7は、断熱圧縮されて温度が高くなった冷媒ガスを冷却して液化させる。液化した冷媒は、絞り弁12を通過して冷媒熱交換器10に流れる。冷媒熱交換器10は、絞り弁12で冷媒を断熱膨張させて、冷媒液を気化させ、気化熱で蓄熱ユニット3に蓄える水を冷却して氷結させる。
蓄熱ユニット3の水が所定の量(予め決められた量)に氷結されると、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9の運転は停止される。
【0023】
[B.夏期に、蓄熱ユニットに蓄えた氷を利用して冷房するとき(図2)]
■ 循環ポンプ19A,19Bを運転して、サブ熱交換器14と外気温度調整用熱交換器16とに冷水を循環させる。エアーハンドリングユニット4に吸引される新鮮な外気を、外気温度調整用熱交換器16で冷却して、室内に供給する。
■ 第1切換弁11Aは、コンプレッサー8の吐出側のポート11cを、室外熱交換器7に連結されるポート11aに連結し、コンプレッサー8および冷媒ポンプ9の吸入側のポート11dを、室内ユニット1に連結されるポート11bに連結する。
■ 第2切換弁11Bは閉弁する。
■ 第3切換弁11Cは開弁して、冷媒ポンプ9の吐出側を冷媒熱交換器10に連結する。
■ 第4切換弁11Dは閉弁する。
■ 第5切換弁11Eは閉弁する。
【0024】
この状態で、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9とが運転される。冷媒ポンプ9で加圧された冷媒ガスは、冷媒熱交換器10の氷に冷却されて液化し、液化された冷媒が室内ユニット1に流れる。コンプレッサー8で加圧された冷媒は、室外熱交換器7で冷却して液化され、蓄熱ユニット3の冷媒と共に室内ユニット1に流れる。液化した冷媒は、室内ユニットの流量調整弁6を通過して室内熱交換器5に流れ、室内熱交換器5で気化して室内を冷却する。この運転状態は、コンプレッサー8を停止し、冷媒ポンプ9のみを運転して、蓄熱ユニット3に蓄えた氷で、室内ユニット1を冷却することもできる。
【0025】
[C.冬期に、蓄熱ユニットの温水のみを利用して暖房するとき(図3)]
■ 循環ポンプ19A、19Bを運転して、サブ熱交換器14と外気温度調整用熱交換器16とに温水を循環させる。エアーハンドリングユニット4に吸引される新鮮な外気を、外気温度調整用熱交換器16で加熱して、室内に供給する。
■ 第1切換弁11Aは、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9の吐出側のポート11cを、室内ユニット1に連結されるポート11bにのみ連結する。室外熱交換器7に連結されるポート11aと、コンプレッサー8および冷媒ポンプ9の吸入側のポート11dは閉塞する。
■ 第2切換弁11Bは開弁して、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9の吐出側を連結する。
■ 第3切換弁11Cは閉弁する。
■ 第4切換弁11Dは閉弁する。
■ 第5切換弁11Eは開弁して、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9の吸入側を冷媒熱交換器10に連結する。
【0026】
この状態で、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9とが運転される。冷媒は、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9で加圧され、断熱圧縮して加熱された状態で、室内ユニット1に流れる。室内ユニット1は、加熱された冷媒で室内熱交換器5を加熱する。室内熱交換器5を通過した冷媒は、ここで放熱して液化し、液化した冷媒は、冷媒熱交換器10に流れる。冷媒熱交換パイプ10は、液化した冷媒を蓄える温水で加熱して気化させる。気化した冷媒が、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9に吸入される。
【0027】
[D.冬期に、蓄熱ユニットの温水と外気から吸収した熱の両方で暖房するとき(図4)]
■ この状態においても、循環ポンプ19A,19Bを運転して、サブ熱交換器14と外気温度調整用熱交換器16とに温水を循環させ、エアーハンドリングユニット4に吸引される新鮮な外気を、外気温度調整用熱交換器16で加熱して、室内に供給する。
■ 第1切換弁11Aは、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9の吐出側のポート11cを、室内ユニット1に連結されるポート11bに連結し、室外熱交換器7に連結されるポート11aを、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9の吸引側のポート11dに連結する。
■ 第2切換弁11Bは開弁して、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9の吐出側を連結する。
■ 第3切換弁11Cは閉弁する。
■ 第4切換弁11Dは閉弁する
■ 冷媒熱交換器10は、液化した冷媒を蓄える温水で加熱して気化させる。気化した冷媒が、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9に吸入される。
■ 第5切換弁11Eは開弁して、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9の吸入側を冷媒熱交換器10に連結する。
【0028】
この状態で、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9とが運転される。冷媒は、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9で加圧され、断熱圧縮して加熱された状態で、室内ユニット1に流れる。室内ユニット1は、加熱された冷媒で室内熱交換器5を加熱する。室内熱交換器5を通過した冷媒は、ここで放熱して液化し、液化した冷媒は、分岐して冷媒熱交換器10と室外熱交換器7とに流れる。冷媒熱交換器10は、液化した冷媒を蓄える温水で加熱して気化させる。室外熱交換器7は、室外の空気の熱エネルギーを吸収して液化した冷媒を気化させる。気化した冷媒が、コンプレッサー8と冷媒ポンプ9に吸入される。以上説明したように本実施例によれば、蓄熱槽13の外部に蓄熱槽13と一体的にサブ熱交換器を取り付けたので、このサブ熱交換器より取り出せる熱エネルギーの容量が蓄熱槽の容量(大きさ、形状)によって制約を受けることがなくなった。また、循環経路21Aを、冷房運転時は蓄熱槽13の蓄熱材を暖房運転時より低位置から汲み出すように接続することによって、蓄熱槽13内に蓄えた熱エネルギーを、より有効に汲み出せるようになった。さらに、前記サブ熱交換器に外気温度調整用熱交換器を連結して、前記サブ熱交換器と外気温度調整用熱交換器との間に熱媒体を循環させ、前記外気温度調整用熱交換器に流れる熱媒体の流量を制御するためのバイパス回路を設けることによって、エアハンドリングユニット4に不要な熱エネルギーを流さずに汲み出すことが可能になって、熱損失を低減することができる。さらにまた、蓄熱槽13からサブ熱交換器14へ流れる循環経路21Aに金属粉を除去するろ過器25を設けることで、蓄熱槽13、サブ熱交換器14などの腐蝕を防止することが可能になった。
【0029】
図5は、他の実施例の系統図で、冬期に床暖房に併用する例である。図に示すように、建物の床コンクリート22に埋設した蓄熱コイル21に、循環ポンプ19Bを介してサブ熱交換器14を連結する。循環ポンプ19A,19Bは、サブ熱交換器14と蓄熱コイル26とに温水を循環させる。蓄熱ユニット3に温水を蓄えた状態で、循環ポンプ19A,19Bを運転する。蓄熱コイル26に温水が循環すると、床コンクリート22が加熱される。本システムによって、深夜電力で床コンクリート22に蓄熱できる。
本実施例によれば、熱容量の極めて大きい床コンクリート22を蓄熱材として使用することによって、大きな蓄熱材を専用に設けることがなくなり、設備コストを低減することが可能になった。
【0030】
図6はさらに他の実施例の系統図で、サブ熱交換器14を蓄熱槽13と分離して別置きにしたものである。このように構成することによって、既設の蓄熱槽13にサブ熱交換器14を付設することや、蓄熱槽13の交換が容易になる。
本実施例によれば、既設の蓄熱槽13にサブ熱交換器14の付設、蓄熱槽13の交換が容易になる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の氷蓄熱式空調システムによれば、蓄熱槽の外部に一体的にサブ熱交換器を取り付けたので、このサブ熱交換器より取り出せる熱エネルギーの容量が蓄熱槽の容量(大きさ、形状)によって制約を受けることがなくなった。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る氷蓄熱式空調システムの系統図で、夏期に、深夜電力で蓄熱ユニットに氷を蓄える状態を示す。
【図2】本発明に係る氷蓄熱式空調システムの系統図で、夏期に、蓄熱ユニットに蓄えた氷を利用して冷房する状態を示す。
【図3】本発明に係る氷蓄熱式空調システムの系統図で、冬期に、蓄熱ユニットの温水のみを利用して暖房する状態を示す。
【図4】本発明に係る氷蓄熱式空調システムの系統図で、冬期に、蓄熱ユニットの温水と外気から吸収した熱の両方で暖房する状態を示す。
【図5】本発明に係る氷蓄熱式空調システムの他の実施例の系統図である。
【図6】本発明に係る氷蓄熱式空調システムのさらに他の実施例の系統図である。
【符号の説明】
1…室内ユニット、2…室外ユニット、3…蓄熱ユニット、4…エアーハンドリングユニット、5…室内熱交換器、6…流量調整弁、7…室外熱交換器、8…コンプレッサー、9…冷媒ポンプ、10…冷媒熱交換器、11…切換弁、11A…第1切換弁、11B…第2切換弁、11C…第3切換弁、11D…第4切換弁、11E…第5切換弁、
11a…ポート、11b…ポート、11c…ポート、11d…ポート、12…絞り弁、
12A…第1絞り弁、12B…第2絞り弁、13…蓄熱槽、14…サブ熱交換器、16…外気温度調整用熱交換器、19A,19B…循環ポンプ、20…熱源機、21A,21B…循環経路、22…床コンクリート、23…切換弁、24…バイパス回路、25…ろ過器、26…蓄熱コイル。

Claims (2)

  1. 室内に設置される室内ユニットと、この室内ユニットに冷媒配管を介して連結される室外ユニットと、この室外ユニットから流れる冷媒で蓄熱槽内の水を冷却して氷結させて蓄熱する蓄熱ユニットとを備える氷蓄熱式空調システムにおいて、
    前記蓄熱ユニットは、
    前記蓄熱槽内に設けられ前記室外ユニットから流れる冷媒と前記蓄熱槽内のとが熱交換する冷媒熱交換器と、
    前記蓄熱槽の外部に一体的に取り付けられるサブ熱交換器と、
    前記蓄熱ユニットに蓄えた氷を利用して冷房運転するときに前記蓄熱槽の底部位置から前記サブ熱交換器へ冷水を汲み出す循環ポンプと、
    前記蓄熱槽と前記循環ポンブとの間に設けられ金属粉を除去するろ過器と、を備えることを特徴とする氷蓄熱式空調システム。
  2. 前記サブ熱交換器に外気温度調整用熱交換器を連結して、前記サブ熱交換器とエアーハンドリングユニットの外気温度調整用熱交換器との間に熱媒体を循環させ、前記外気温度調整用熱交換器に流れる熱媒体の流量を制御するためのバイパス回路を設けることを特徴とする請求項1記載の氷蓄熱式空調システム。
JP2002112945A 2002-04-16 2002-04-16 氷蓄熱式空調システム Expired - Fee Related JP3695584B2 (ja)

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