JP6370222B2 - ロッド保持機能部を有するコンベヤベルト用のリンク - Google Patents

ロッド保持機能部を有するコンベヤベルト用のリンク Download PDF

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Description

本発明は、コンベヤベルトシステムに関し、詳しくは、モジュール式およびグリッド式のコンベヤベルトに関する。より詳しくは、本発明は、モジュール式コンベヤベルト用のコネクティングロッド保持機能部に関する。
コンベヤベルトは工業上広く利用されている。コンベヤベルトは、例えば、材料のハンドリングなどのプロセスだけでなく、様々な食品加工システムにも利用されている。
コンベヤベルトの使用は拡大しており、この拡大する需要に応えるために、コンベヤベルトを製造するのに経済的で効率の良い方法が必要とされている。モジュール式コンベヤベルトは、コネクティングロッドを介して互いに関連付けられるように配置された多くの個々のモジュールから形成される。これらのモジュールを相互に接続するために、コネクティングロッドは、各モジュールを貫くように横断する孔に挿入される。コンベヤベルトの組立て中や運転中に、複数のモジュールが相互に関連して所定の位置に保持されるように、コネクティングロッドが所定の位置に保持されていることが大切である。コネクティングロッドが横方向に動くと、孔から滑り出てしまい、その結果、コンベヤベルトのモジュール式リンクが分解してしまう。コンベヤベルトを組み立てているときにコネクティングロッドが不意に横方向へ動くと、コネクティングロッドが隣のモジュールリンクに再び挿入されるまで組立てを中断しなければならず、組立て時間が長引いてしまう。コンベヤベルトを運転しているときにコネクティングロッドが不意に横方向へ動くと、2つの隣り合うモジュールリンクが分離してしまう。こうなると、コネクティングロッドが正しく再挿入されるまで、コンベヤベルトの使用を停止しなければならず、時間の損失となってしまう。
本開示はモジュール式コンベヤベルト内のコネクティングロッドを固定するためのシステムおよび方法に関する。いくつかの実施例においては、横方向のコンベヤベルトのリンク内に配置された柔軟な突起が、コンベヤベルトの組立て中または運転中にコネクティングロッドが外れてしまうことを防ぐ。この柔軟な突起は、コンベヤベルトのリンク内にある孔を封鎖することによって、或いはコネクティングロッドが抜けてしまう方向へ動くことを妨げることによって、ロッドが外れてしまうことを防ぐことができる。柔軟な突起は、ロッドの長さ方向軸に対して垂直な方向に容易にしかし意図的に動かされるように構成されている。いくつかの実施例においては、柔軟な突起は、コンベヤベルトのリンクにある開口の端縁からほぼ垂直に延在する。柔軟な突起は、外力を受けていないときには、まったくと言っていいほど曲がらない。
一態様においては、本開示は、モジュール式コンベヤベルト用のピッチに関する。このピッチは、第1のレッグを有するリンクを含み、第1のレッグは、該第1のレッグに形成された開口を含んでいる。この開口は、第1の端縁、第1の端縁とは反対側の第2の端縁、第1の側縁、および第1の側縁とは反対側の第2の側縁によって画定され得る。加えて、ピッチは、第1の端縁に設けられた突起を含み得る。この突起は、第1の位置において、突起の自由端が第2の端縁付近に位置決めされるように、第1の端縁から第2の端縁へ向かってほぼ垂直に延在しているとよい。また、突起は、第2の位置まで曲げられるように構成され、第2の位置においては、突起の自由端は、開口内で、第1の側縁および第2の側縁の一方へ向かって曲げられている。
他の態様においては、本開示は、コンベヤベルト用のピッチに関する。このピッチは、第1のレッグと、第1のレッグから延びている保持ケージとを有するリンクを含み得る。保持ケージは、リンクの第1のレッグの少なくとも一部によって形成された第1の側と、リンクの第1のレッグからほぼ横方向に延びている前側と、リンクの第1のレッグからほぼ横方向に延びている後側と、該保持ケージの前側と後側に接続している横方向の外側と、を含み、これらの第1の側、前側、後側、および横方向の外側が内部空間を画定している。横方向の外側は、コネクティングロッドを受けるように構成された開口を含み得る。加えて、ピッチは、保持ケージの前側または後側から保持ケージの内部空間へ長手方向に延びている柔軟な突起を含み得る。この柔軟な突起は、第1の非湾曲位置においては、コネクティングロッドが開口を通して抜き差しされることを妨げ、第2の湾曲位置においては、突起は、ほぼ横方向とは垂直な方向に曲げられていることで、コネクティングロッドが開口を通って抜き差しされることを可能にする。
他の態様においては、本開示は、コンベヤベルトに関する。コンベヤベルトは、長さ方向軸を有する細長いロッドと、第1のレッグから延びている保持ケージを有する第1のリンクとを含み得る。コンベヤベルトはまた、保持ケージに形成された開口を含み得る。この開口は、第1の端縁、第1の端縁とは反対側の第2の端縁、第1の側縁、および第1の側縁とは反対側の第2の側縁によって画定され得る。これに加え、コンベヤベルトは、第1の端縁に設けられた突起を含み、この突起は、該突起の自由端が第2の端縁の近くに位置決めされるように、第1の端縁から第2の端縁へ向かって延在している。コンベヤベルトはまた、第1のレッグを貫くように形成された第1のロッド受け孔を含み、この第1のロッド受け孔は開口と整列している。さらには、コンベヤベルトは、ロッドを介して第1のリンクと関連付けられるように構成された第2のリンクを含み、この第2のリンクに、ロッド挿入通路を形成するように、開口および第1のロッド受け孔と整列するように構成された第2のロッド受け孔が形成されている。いくつかの実施例においては、ロッドは、上記ロッド挿入通路内に配置され得る。さらには、突起は、初期位置においては、上記ロッド挿入通路内にロッドを保持するように第1の端縁からほぼ垂直に延在し得る。加えて、突起は、該突起の自由端がロッドの長さ方向軸とほぼ垂直な方向に第1の側縁および第2の側縁の一方へ向かって開口内の第2の位置まで動くことができ、第2の位置においては、突起は、ロッドが開口を通って抜き差しされることを可能にする。
他の態様においては、本開示は、コンベヤベルトを組み立てる方法に関する。この方法は、該端リンクの第1の側にある第1の開口と、該端リンクの第2の側にある第2の開口とを有する端リンクを用意するステップであって、柔軟な突起が、第1の位置においては、端リンクの内面から第2の開口に近接するように延在していることで、突起は、この第1の位置において、対象物が第2の開口を通って挿入されることを妨げるように構成されている、ステップを含む。柔軟な突起は、端リンクの第2の側とほぼ平行に形成されている。本方法は、第1のロッド端部および第2のロッド端部を有する細長い部材から形成されたコネクティングロッドを用意するステップをさらに含む。加えて、本方法は、柔軟な突起に力を加えて、該柔軟な突起の自由端を第2の開口の一方の側に近接する第2の位置まで動かすステップであって、端リンクの第2の側までほぼ垂直な第1の方向に柔軟な突起が動かされる、ステップを含み得る。さらには、本方法は、第2の開口内へ第1のロッドを挿入するステップであって、第1の方向とほぼ垂直な第2の方向にコネクティングロッドが挿入される、ステップを含み得る。また、本方法は、端リンクの第2の開口に近接する位置に第2のロッド端部が位置決めされるように、端リンクの第1の開口内へ第1のロッド端部を挿入し、柔軟な突起に加えられていた力を解放することで、柔軟な突起が第1の位置まで戻って、端リンク内にコネクティングロッドを保持する、ステップを含み得る。
他の態様においては、本開示は、モジュール式コンベヤベルト用のピッチに関する。このピッチは、第1のレッグを有するリンクを含み得る。第1のレッグは、該第1のレッグを横方向に貫いている開口を含み、コネクティングロッドを受けるように構成されている。これに加え、第1のレッグは、該第1のレッグの自由端から少なくとも開口まで長手方向に延びているスリットを含み得る。この開口は、開口を実質的に通過する位置まで挿入されたコネクティングロッドが抜けてしまうことを妨げるように構成されたショルダ(肩部)を含み得る。
他の態様においては、本開示は、モジュール式コンベヤベルトに関する。このコンベヤベルトは、コネクティングロッド、第1のピッチ、およびコネクティングロッドを介して第1のピッチに接続されるように構成された第2のピッチを含み得る。第1のピッチは、第1のレッグを有する第1のリンクを含み、第1のレッグは、第1のレッグを横方向に貫いてコネクティングロッドを受けるように構成された開口を含んでいる。第1のレッグはまた、第1のレッグの自由端から少なくとも開口まで長手方向に延びているスリットを含み、該開口は、該開口を実質的に通過するまで挿入されたコネクティングロッドが抜けてしまうことを妨げるように構成されたショルダを含む。
本発明の他のシステム、方法、特徴および利点は、添付の図面と以下の詳細な説明を読むことにより当業者に明らかとなろう。本明細書の詳細な説明およびこの概要の範囲に含まれる追加的なシステム、方法、特徴および利点が本発明の技術的範囲に含まれ、添付の特許請求の範囲によって保護されることが意図されている。
本発明の実施例は、以下の詳細な説明と図面を参照することにより、さらによく理解されよう。図に示されている構成要素は、必ずしも正確な縮尺で描かれているのではなく、本発明の原理を示すことを主眼としている。なお、各図に亘って、同様の参照番号は、互いに対応する部品を指し示している。
モジュール式コンベヤベルトの一例を示す図。 図1に示したコンベヤベルトの一部を拡大して示す図。 ターン・カーブ・コンベヤベルトの一例を示す図。 従来のフラット・ワイヤ・コンベヤベルトの一例を示す斜視図。 フィンガ式コンベヤベルトの一例を示す断面図。 各端リンクにロッド保持機能部を有するモジュール式コンベヤベルトアセンブリの一実施例の一部を示す斜視図。 図6のコンベヤベルトの平面図。 図6に示したコンベヤベルトの端リンクを拡大して示す平面図。 図6に示したコンベヤベルトが組み立てられているときの様子を部分的に拡大して示す斜視図。 ロッド保持機能部を有するコンベヤベルトの端リンクの一実施例を示す平面図。 図10に示したコンベヤベルトの端リンクの斜視図。 ロッド保持機能部を有する他のコンベヤベルトの端リンクの実施例の斜視図。 ロッド保持機能部を有する他のコンベヤベルトの実施例の斜視図。 ロッド保持機能部を有する他のコンベヤベルトの端リンクの実施例を示す平面図。 図14に示したコンベヤベルトの端リンクの斜視図。 ロッド保持機能部を有するコンベヤベルトを組み立てる方法を示すフローチャート。 ロッド保持機能部を有する他のコンベヤベルトの実施例を示す斜視図であって、湾曲位置にあるロッド保持機能部が示されている。 図17に示されるコンベヤベルトの実施例を示す斜視図であって、非湾曲位置にあるロッド保持機能部が示されている。 ロッド保持機能部を含む他のコンベヤベルトの実施例の斜視図。 図19に示したコンベヤベルトの外側を拡大して示す斜視図。 図19に示したコンベヤベルトの内側を拡大して示す斜視図。 図19に示したコンベヤベルトの外側を拡大して示す他の斜視図。 図19に示したコンベヤベルトの内側を拡大して示す他の斜視図。 他のロッド保持機能部を有するコンベヤベルトの実施例を示す斜視図。 図24に示したコンベヤベルトの実施例の外側を拡大して示す斜視図および断面図。 図24に示したコンベヤベルトの実施例の内側を拡大して示す斜視図および断面図。 図24に示したコンベヤベルトの実施例の外側を拡大して示す斜視図および断面図であって、コンベヤベルトの部品を組み立てるプロセスの一場面を示している。 図24に示したコンベヤベルトの実施例の外側を拡大して示す斜視図および断面図であって、コンベヤベルトの部品を組み立てるプロセスの他の場面を示している。 図24に示したコンベヤベルトの実施例の外側を拡大して示す斜視図および断面図であって、コンベヤベルトの部品を組み立てるプロセスの他の場面を示している。 図24に示したコンベヤベルトのロッド保持機能部の断面図であって、代替的なコネクティングロッドの実施例に対応して組み立てられていることを示している。
各実施例は、コンベヤベルトアセンブリからコネクティングロッドが外れてしまうことを防ぐシステムおよび方法を提示する。ロッド保持機能部のような本開示のコンベヤベルトの考えは、概して、様々なモジュール式コンベヤベルトの構成に適用することができる。
コンベヤベルトの構造および製造方法の例は、1999年9月21日に発行されたEtheringtonらの米国特許第5,954,188号明細書に見ることができ、これの全体が本願の参照となる。本願に添付の図1は、特許第5,954,188号明細書に添付の図1に対応し、典型的な従来型のモジュール式コンベヤベルト10を示している。コンベヤベルト10は、コンベヤベルト10で運ばれる物品を追加的に支持する、リンク14で接続されかつメッシュ16によって覆われているロッド12を含む。
いくつかの場合、ロッド12の両端部にリンク14の戻り止めとして機能するボタンヘッド18が形成されている。ロッド12とリンク14との間がさらに強く確実に接続するように、ボタンヘッド18とリンク14との間に、溶接部が形成されていることも多い。ボタンレスの構成が採用される他の場合においては、リンクのレッグを過ぎる位置まで大きな突出部をつくることなく、ロッドがリンクに溶接されている。
図2は、従来のコンベヤベルト10の一部の拡大図であり、ボタンヘッド18を有するように形成されたロッド12を示している。加えて、図2はまた、ボタンヘッド18をリンク14に、つまりロッド12をリンク14に固定する溶接部20を示している。
本明細書中で使用される「コンベヤベルト」という用語は、概して、種々の型式の無端(エンドレス)トラックつまり無端ベルトのことであり、典型的には、歯車機構つまりドラムによって駆動されるように構成されている。「コンベヤベルト」という用語は、本明細書中で別段の定めがない限り、特定の型式のコンベヤベルトに限定しない。
本明細書中で使用される「横方向の」または「横方向に」という方向を示す語は、コンベヤベルト全体の中心線に対して外方へ向かう方向のことである。
本明細書中および特許請求の範囲で使用される「長手方向」という用語は、コンベヤベルトが移動する方向を示している。さらに言えば、長手方向という語は、コンベヤベルトの前進方向および後退方向の両方のことである。
本明細書中および特許請求の範囲で使用される「鉛直方向」という語は、地面に対して上下方向のことである。
本明細書中に記載されるベルトコンベヤのシステムおよびこれを構築する方法は、様々型式のコンベヤベルトを含み得る。いくつかの実施例においては、コンベヤベルトは、モジュール式コンベヤベルトである。モジュール式ベルトは、相互に噛み合っている複数のモジュールによって形成され、これらのモジュールは、横方向に並べられた列として配置され、それぞれが長手方向に回動可能になっている。いくつかの場合、モジュール式ベルトの列は、横方向に配置された複数のモジュールを含み、これらのモジュールは、例えばコネクティングロッドによって接続されている。モジュール式ベルトの複数のモジュールは、各列の前方部および後方部に、横方向に整列したロッド穴つまりスロットを含み得る。
本明細書中および特許請求の範囲で使用される「リンク」という用語は、コンベヤベルトの列の基本部品のことである。例えば、個別のリンクが横方向に並べられて、リンクの列全体を形成している。いくつかの実施例においては、一列に(ロッドの両端部に位置する)2つのリンクしか設けられていない。いくつかの実施例においては、複数のリンクが互いに独立して回動することができる。いくつかの実施例においては、2つ以上のリンクが互いに堅く結合されている。
本明細書中で使用される「ロッド」または「コネクティングロッド」という用語は、複数のリンクを一体に関連付けるために使用される細長い部材のことである。複数のリンクとロッドとが関連付けられたとき、モジュール式コンベヤベルトの基本構成が形成される。
本明細書中で使用される「ピッチ」という用語は、コンベヤベルトの一方の横方向の端縁から、反対側の横方向の端縁まで並んでいる一列のリンクのことである。いくつかの実施例においては、同じ列のすべてのリンクが互いに堅く結合しているように、ピッチは、1つのピースから形成されている。他の実施例においては、ピッチは、隣り合わせに配置された複数の個々のリンクを有し、個別のリンクが互いに回動可能に構成されている。他の実施例においては、ピッチは、コネクティングロッドを介して接続された端リンクのみからなる最小限の数のリンクだけを含む。いくつかの実施例においては、ピッチは、端リンクのみでなく、端リンク間にコネクティングロッドに沿って配置された1つまたは複数の中間のリンクを含む。
本明細書中で使用される「端リンク」という用語は、ピッチ内で最も外側に配置されたリンクのことであり、つまり一列中のピッチについて終端に位置するリンクのことである。いくつかの実施例においては、各ピッチが2つの端リンクを有し、つまりコンベヤベルトの各側に1つの端リンクを有する。
本明細書中で使用される「保持ケージ」という用語は、端リンクと関連する構造体のことであって、コンベヤベルトの中心線から外側に位置する端リンクの側面に該保持ケージが配置される。換言すると、保持ケージは、コンベヤベルトの端縁を形成する。いくつかの実施例においては、運転中、組立て中または他の時間にコンベヤベルトからロッドが意図せずに外れてしまわないように、保持ケージがコネクティングロッドを固定している。
図3は、モジュール式コンベヤベルト22の一例を示す平面図である。図3に示されるように、コンベヤベルト22は、複数の細長いロッド26によって接続された複数のリンク24を含み得る。中心線28は、コンベヤベルト22のほぼ中間に位置するラインを示す。コンベヤベルト22は、外側端部30を含み得る。この開示の目的については、本明細書中および添付の特許請求の範囲で使用される「外方」という用語は、中心線28から離れてコンベヤベルト22の外側端部30へ向かう方向を指している。反対に、「内方」という用語は、コンベヤベルト22の外側端部30から離れて中心線28へ向かう方向を指している。加えて、この開示の目的については、「長手方向」という用語は、中心線28が延びている方向を指している。
図3に示されるように、すべてのロッド26が似通った形状および寸法を有し、各ロッド26は、ロッド材料が細長く形成された細長い円柱体に形成されている。いくつかの実施例においては、ロッド26は、スチール、ステンレススチール、アルミニウム、チタン、および/または他の金属などの金属材料から形成される。他の実施例においては、ロッド26は、プラスチック、木、炭素繊維および/または他の非金属材料などの非金属材料から形成される。いくつかの実施例においては、ロッド26は、実質的に中空のチューブつまりパイプ(管)である。他の実施例においては、ロッド26は、中実に形成されている。
図示することを目的として、図3においては、ロッド26の(中心線28付近の)内方の部分が切り取られている。ロッド26は、様々な物品を支持し運搬するのに適切な長さにされ得る。いくつかの実施例においては、ロッド26は、円柱体の長さに沿って均一ないしほぼ均一な直径を有する。この直径は、コンベヤベルト22で運ばれる品物の種類、コンベヤベルト22の幅、および/または他の検討事項などのファクタに基づいて選択され得る。いくつかの実施例においては、ロッド26は、先細の構成または階段状の構成を有する。
図3に示されるように、複数のロッド26は、リンク24を介して互いに動作可能に接続され得る。いくつかの実施例においては、リンク24は、ほぼU字形の形状であり、各リンク24は、接続部材36を介して接続された内側レッグ32および外側レッグ34を含む2つのレッグを含んでなる。いくつかの実施例においては、内側レッグ32と外側レッグ34は、鏡写しの関係にある。つまり、内側レッグ32と外側レッグ34とは反対側を向いている同一のものであるので、簡潔に説明するために、外側レッグ34の構造のみを特に説明することにする。外側レッグ34は、先細の移行領域40を介して比較的真直ぐな低位部42に接続された比較的真直ぐな高位部38を有し得る。この構成を有することにより、複数のリンク24の相互接続を可能にする幅の広い低位開口44がつくり出され、1つのリンクの接続部材36が容易に摺動して近接するリンクの低位部42と入れ子式に嵌合することができる。いくつかの実施例においては、1つのリンクが他のリンク内に比較的緩く嵌合するため、他の部品間で横方向に数ミリメートル動くことが可能となる。他の実施例においては、嵌合が実質的にきつくて部品間にごく小さな空間しか生じないため、複数のリンクが入れ子式に嵌合するときに、ぴったりと嵌合した整列に維持される。
なお、細長のロッドを一体に接合している複数のリンクの形態は、本開示において図示し説明した構成に限定されない。いくつかの実施例においては、接続リンクの構成は、リンク24よりもシンプルである。例えば、いくつかの実施例においては、リンクの各レッグは、単一の真直ぐな部分からなる。あるいは、接続リンクの構成は、特定の用途に依存し得る。例えば、接続リンクは、リンク24よりも多くの折れ曲がりおよび/または複雑な形状を有する実施例が想定される。また、添付の図面には、内側レッグ32と外側レッグ34が互いに鏡写しの関係になっている線対称なリンク24を用意することが示されているが、他の実施例においては、リンク24は、非線対称に形成されている場合がある。
各ロッド26は、ピッチ46を形成している2つのリンク24に(例えば溶接により)固定される(ロッドの各端部について1つのリンク)。ピッチ46は互いに回動できるように接続され得る。例えば、各ロッド26は、外側レッグ34の上部38の開口48と、内側レッグ32の対応する開口とに通される。ロッド26は、外側レッグ34に、低位部42の開口50の位置または開口50付近で固定されている一方で、高位部38の開口48内と内部レッグ32の対応する開口内で自由に回動できるようになっているとよい。
いくつかの場合、コンベヤベルトは、真直ぐな運搬経路を提供するように構成される。そのようなベルトは、一般に、「ストレート・ラン」コンベヤベルトと呼ばれる。他の場合、コンベヤベルトは、左および/または右へ横方向に曲がるように構成されている。そのようなベルトは、一般に、「ターン・カーブ」コンベヤベルトと呼ばれる。このモジュール式コンベヤベルトは、カーブを案内するために、長手方向に畳まれ得る。いくつかの場合、ベルトの幅全体に亘って長手方向に畳まれる。他の場合、例えばベルトが一方向に曲がることが必要なときには、ベルトの一方の端部のみが畳まれる。ベルトは、ロッドを受ける円柱形の穴を利用するのではなく長手方向に延びたスロットを利用して畳まれる場合もある。コンベヤベルトが畳まれることを可能にする構造については、以下に詳述する。
図3に示されるように、コンベヤベルト22は、畳み込み可能な型式のコンベヤベルトに構成され得る。すなわち、ベルトの複数のピッチは、互いに対して長手方向に動くことができる。この長手方向の畳み込みを容易にするために、図3に示されるように、外部レッグ34の上部38にある開口48と内側レッグ32にある対応する開口が長手方向に細長く形成されていることで、所与のピッチ46のロッドが近接するピッチのリンク内で長手方向に平行移動することができる。
コンベヤベルト22は、外側端部30の両方または一方のみが畳まれる場合もある。さらには、いくつかの実施例においては、外側端部30は、独立して畳まれる。すなわち、各端部30は、コンベヤベルト22の反対側の外側端部30から独立して畳まれる場合がある。この独立した畳み込みにより、コンベヤベルト22がカーブを曲がるように駆動されることが可能となる。すなわち、カーブを曲がるときに、カーブの内側にあるコンベヤベルト22の外側端部30は長手方向に畳まれるが、カーブの外側にある外側端部30は長手方向に延びたままである。このようなコンベヤベルトは、「ターン・カーブ」コンベヤベルトとも呼ばれる。
コンベヤベルト22は、ドラム52などの構造体によって、駆動され、引っ張られ、推進され、および/または案内され得る。ドラム52は、コンベヤベルト22の外側端部30と接触する駆動面54を有し得る。いくつかの実施例においては、ドラム52は、コンベヤベルト22を単に指定された通路に沿って案内するように構成されている。すなわち、別個の駆動機構がコンベヤベルト22を推進し、ドラム52は、コンベヤベルト22を指定された通路に沿って案内するだけである。他の実施例においては、ドラム52は、コンベヤベルト22を案内することに加えて、コンベヤベルト22を推進するように構成されている。そのため、コンベヤベルト22は、駆動面54と接触するように構成され得る。
ドラムの駆動面または他の同様の推進装置または案内装置は、コンベヤベルトと係合するように構成され得る。駆動面は、そのような接触に適した材料から形成され得る。例えば、ドラムの駆動面は、ゴム、プラスチック、金属および他の適切な材料から形成される。このような材料は、硬くて、摩耗性を有し、更に/或いは、駆動面がコンベヤベルトの外側部分にある接触溶接部と接触しているときに研磨材として働く破片を運び得る。
いくつかの場合、コンベヤベルトはフラット・トップ・ベルトである。フラット・トップ・ベルトがリンクの一面と接する支持面を有するように製造されることで、この面が近接するリンクと当接し、従って、ロッド間またはピッチ間にそれほど大きな空間がない。
いくつかの実施例においては、ベルトは、ピケット式ベルトである。ピケット式ベルトは、数学で平方根を表す波形の記号に似た横方向リンクを有する。ピケット式ベルトの複数のリンクは、コネクティングロッドが挿入されることを可能にする横方向に整列したロッドの孔つまりスロットを有する。
いくつかの場合、ピケット式ベルトのピケットつまり「ピッチ」は、揺動する平坦な部材から形成される。そのようなピケット式ベルトは、「フラットワイヤ」式ベルトと呼ばれる。フラットワイヤ式コンベヤベルトの基本構造および製造方法の例は、米国特許第4,846,339号明細書および米国特許第5,954,188号明細書に見ることができ、これらは本願の参照となる。これらの構造および製造方法は、概して、本明細書中で説明したコンベヤベルトの実施例に応用することができる。
図4は、従来のフラットワイヤ式コンベヤベルト60における2つのピッチの概略を示す図である。図4に見られるように、フラットワイヤベルト60は、複数のロッド受け孔64を有する第1のピッチ62を含み得る。ベルト60はまた、第2のピッチ66を含み得る。第2のピッチ66もまた、複数のロッド受け孔68を有し得る。ロッド受け孔64がロッド受け孔68と整列したとき、コネクティングロッド70を受けるように構成されたほぼ真直ぐなロッド挿入通路が第2のピッチ66を横断するように形成される。
第1のピッチ62と第2のピッチ66を使ってコンベヤベルトを組み立てるために、第1のピッチ62が、第2のピッチ66に近接して配置され得る。そして、第1のピッチロッド受け孔64と第2のピッチロッド受け孔68とが整列してロッド挿入通路を形成するように、第1のピッチ62と第2のピッチ66とが係合しつまり相互接続される。ロッド挿入通路があることにより、第1のピッチロッド受け孔64と第2のピッチロッド受け孔68の両方を通るようにコネクティングロッド70が押されると、第1のピッチ62と第2のピッチ66とが関連付けられる。
他の型式のモジュール式コンベヤベルトは、フィンガ式ベルトである。フィンガ式ベルトは、直線的な又はジグザグの中央の横断リブを特徴とするリンクを含み、この横断リブから指形の突起が前方および/または後方へ延在し得る。一般に、これらのフィンガは、コネクションロッドが挿入されることを可能にする横方向に整列したロッドの孔つまりスロットを有する。
図5は、フィンガ式ベルト80の一例を示す。図5に示されるように、ベルト80は、コネクティングロッド86を介して第2のピッチ84にヒンジ式に(回動可能に)接続された第1のピッチ82を含み得る。ベルト80の各ピッチは、ジグザグな横断リブ88を含み得る。加えて、各ピッチは、交互に突出する指形の突起90を含み、この指形の突起90は、コネクティングロッド86を受けるように構成されたロッド受け孔92を有し得る。
いくつかの実施例においては、コンベヤベルトのピッチのリンクは、組立て済みのコンベヤベルトからコネクティングロッドが意図せずに外れてしまうことを防ぐように構成されたロッド保持機能部を含む。いくつかの実施例においては、コンベヤベルトの左右の側縁にある端リンクがロッド保持機能部を含む。他の実施例においては、選択された端リンクのみがロッド保持機能部を備えている。例えば、いくつかの実施例においては、右の端リンクのみ或いは左の端リンクのみがロッド保持機能部を備えている。いくつかの実施例においては、ベルトの全ピッチが同じ側の端縁にロッド保持機能部を有する。他の実施例においては、ベルトの左右どちらの側の端縁が保持機能部を有するかについて、ベルトの複数のピッチが交番している。例えば、第1のピッチがベルトの右側端縁にロッド受け機能部を有する端リンクを有し、これに近接する第2のピッチが左側端縁にロッド受け機能部を有する端リンクを有し、さらに第2のピッチに近接する第3のピッチが右側端縁にロッド保持機能部を有する端リンクを有し、というように交番している場合がある。
いくつかの実施例においては、端リンクは、該端リンクの外側レッグから横方向に延びて保持機能部を含んでいる保持ケージを含む。他の実施例においては、ロッド保持機能部は、端リンクの外側レッグに組み込まれている。
図6は、図示した各端リンクの保持ケージ内にロッド保持機能部を有するコンベヤベルトアセンブリの実施例の概略図である。図6に示されるように、第1のピッチの第1の端リンク100が、コネクティングロッド124を介して第2のピッチの第2の端リンク120に接続され得る。第2の端リンク120は、コネクティングロッド144を介して第3のピッチの第3の端リンク140に接続され得る。図示した実施例においては、第1の端リンク100、第2の端リンク120および第3の端リンク140は、それぞれのピッチの終端に位置する端リンクが並べられてなるリンク構造体の一部を形成している。
図6に見られるように、第1の保持ケージ101は、第1の端リンク100に設けられ得る。図6に見られるように、第1の端リンク100は、第1の保持ケージ101の側面に第1の細長い開口106を含み得る。第1の細長い開口106の中心近くで、第1の柔軟な突起102が、第1の細長い開口106の第1の面から第1の細長い開口106の第2の面へ向かうように延在し得る。第1の柔軟な突起102は、非湾曲位置において、コネクティングロッド104が横方向に動くことを妨げ、ひいては、コネクティングロッド104が第1の細長い開口106から滑り出てしまうことを防ぐ。第1の柔軟な突起102を横方向に湾曲させることにより、コネクティングロッド104が第1の端リンク100のロッド受け孔108に挿入されることが可能となる。第1の柔軟な突起102は、曲げる力が解放された後に非湾曲位置へ戻るように構成された弾性部材から形成され得る。
第1の柔軟な突起を曲げることは、種々の適切な方法で実行され得る。例えば、いくつかの実施例においては、第1の柔軟な突起102は、手作業で曲げられるように構成されている。これに加え、或いは代替的に、第1の柔軟な突起102は、ねじ回しやコネクティングロッド用に使われる特別なツールなどの道具を使って曲げられるように構成されている。このように、第1の柔軟な突起102は、該第1の柔軟な突起102を湾曲させる方法に適した柔軟性および弾性を備え得る。例えば、手作業で曲げられるものである場合には、柔軟な突起は、比較的大きな柔軟性を備えているとよい。
いくつかの実施例においては、図6に示されるように、第1の柔軟な突起102の側面の少なくとも一部が第1の細長い開口106に含まれる。例えば、図6に示されるように、第1の柔軟な突起102の側面の少なくとも一部が保持ケージ101の外面とほぼ面一に配置されている。この面一の構成は、例えば、ねじ回しを挿入して回すことにより、第1の細長い開口106内へ第1の柔軟な突起102を曲げることを容易にできる。他の実施例においては、ロッドを保持する柔軟な突起の横方向の外面は、保持ケージの外面から引っ込んでいる。第1の柔軟な突起102が(保持ケージの側面にある開口を通して横方向にアクセス可能であることに対して)上または下からアクセスされるものである場合には、内方へ引っ込んだ構成が利用され得る。いくつかの内方へ引っ込んだ構成については、他の開示の実施例に関連して以下に詳述する。
図6に示されるように、第2の保持ケージ121は、第2の端リンク120に設けられ得る。第2の保持ケージ121は、該第2の保持ケージ121の側面に第2の細長い開口126を有し得る。第2の端リンク120はまた、第2の柔軟な突起122を含み得る。第2の柔軟な突起122を横方向に湾曲させることにより、コネクティングロッド124が第2の細長い開口126を通って第2の端リンク120のロッド受け孔128に挿入されることが可能となる。第2の柔軟な突起122は、湾曲させる力が解放された後に非湾曲位置まで戻るように構成された弾性部材から形成されているとよい。第2の柔軟な突起122は、非湾曲位置においては、コネクティングロッド124が横方向に動くことを妨げ、ひいては、コネクティングロッド124が第2の細長い開口126から滑り出てしまうことを防ぐ。このように、保持ケージ121、第2の柔軟な突起122、および第2の端リンク120の他の機能部は、第1の端リンク100に関して説明したものと実質的に同じである。
第3の保持ケージ141は、第3の端リンク140に設けられ得る。第3の保持ケージ141は、第3の端リンク141の側面に第3の細長い開口146を有する。第3の柔軟な突起142は、以下にさらに詳述する第1の柔軟な突起102および第2の柔軟な突起122と同様であり得る。第3の柔軟な突起142を横方向に湾曲させることにより、コネクティングロッド144が第3の細長い開口146を通って第3の端リンク140のロッド受け孔148に挿入されることが可能となる。第3の柔軟な突起142は、湾曲させる力から解放された後に非湾曲位置まで戻るように構成された弾性部材から形成されているとよい。このように、保持ケージ141、第3の柔軟な突起142、および第3の端リンク140の他の機能部は、第1の端リンク100および/または第2の端リンク120に関して説明したものと実質的に同じである。
図7は、図6に示したコンベヤベルトの端リンクの平面図である。図7に示されるように、第1の柔軟な突起102は、第2の細長い開口126の中心線200とほぼ平行に延在しているとよい。加えて、第1の柔軟な突起102は、リンクの中心線202とほぼ平行に延在しているとともに、コネクティングロッド104の長さ方向軸とほぼ垂直にかつ横断リンク軸212とほぼ垂直に延在しているとよい。
図7にさらに示されるように、第1の柔軟な突起102と同様に、第2の柔軟な突起122もまた、第2の細長い開口126の中心線200とほぼ平行に延在しているとよい。第2の柔軟な突起122もまた、中心線202とほぼ平行に延在しているとともに、コネクティングロッド124の長さ方向軸とほぼ垂直にかつ横断リンク軸202とほぼ垂直に延在しているとよい。
第1の柔軟な突起102は、真っ直ぐないしほぼ真っ直ぐな構成であり、すなわち、該柔軟な突起102に外力が加わらないときに該柔軟な突起102の軸に対してほとんどないし全く湾曲しない。第1の柔軟な突起102に外力が加わらないときに該柔軟な突起102が中心線軸200に沿って整列するように、柔軟な突起102は付勢されている。
保持ケージ101の第1の細長い開口106は、第1の端縁131、第1の端縁131とは反対側の第2の端縁133、第1の側縁136、および第1の側縁136とは反対側の第2の側縁138によって画定され得る。非湾曲位置においては、第1の柔軟な突起102の自由端220が、第2の端縁133付近に配置され得る。第1の細長い開口106にコネクティングロッド104を抜き差しできるように、柔軟な突起102の自由端220は、第1の方向216または第2の方向218に力が加えられると動くように構成されている。図7に示されるように、第1の方向216および第2の方向218は、横断リンク軸212とほぼ平行である。いくつかの実施例においては、図7に示されるように、横断リンク軸212は、中心線軸200とほぼ垂直である。自由端220は、第1の方向216または第2の方向218に力を受けると、ヒンジ点214を中心として回動するように動く。いくつかの実施例においては、図7に示されるように、ヒンジ点214は、第1の柔軟な突起102と第1の端縁131との接続点でもある。
図7に示されるように、第2の保持ケージ121の第2の細長い開口126は、第1の端縁132、第1の端縁132とは反対側の第2の端縁134、第1の側縁129、および第1の側縁129とは反対側の第2の側縁130によって画定され得る。いくつかの実施例においては、図7に示されるように、第2の柔軟な突起122は、第1の端縁132から第2の端縁134へ向かって中心線200にほぼ沿って延在する。柔軟な突起122の第2の自由端204は、第2の端縁134付近に配置され得る。
いくつかの実施例においては、図7に示されるように、第2の柔軟な突起122は、真っ直ぐないしほぼ真っ直ぐな構成であり、すなわち、第2の柔軟な突起122に外力が加わらないときに該第2の柔軟な突起122の長さ方向軸に対して全くと言っていいほど湾曲しない。さらに言えば、第2の柔軟な突起122は、力を受けていないときに、中心線軸200と整列するように、付勢されているとよい。
第2のコネクティングロッド124を第2の細長い開口126に抜き差しするために、第2の柔軟な突起122の第2の自由端204は、第1の方向208または第2の方向210に動かされるように構成され得る。第1の方向208および第2の方向210は、横断リンク軸202の方向とほぼ平行である。いくつかの実施例においては、図7に示されるように、横断リンク軸202は、中心線軸200とほぼ垂直である。第2の自由端204は、第1の方向208または第2の方向210のいずれかに力が加えられたときに、ヒンジ点206を中心として回動するように動く。いくつかの実施例においては、ヒンジ点206はまた、第2の柔軟な突起122と第1の端縁132との接続点でもある。
図8は、図7に示したコンベヤベルトの第2の端リンク120を拡大した平面図である。図6および図7は、非湾曲位置にある柔軟な突起の各々を示し、図8は、湾曲位置にある柔軟な突起122を示している。図8は、ヒンジ点206を中心として回動するように第1の方向208に曲げられている第2の柔軟な突起122を示している。図8に示されるように、第1の方向208は、コネクティングロッド124の長さ方向軸と垂直ないしほぼ垂直であるとよい。図8においては、第2の柔軟な突起122の自由端204は、湾曲距離yだけ動かされている。図8に示されるように、湾曲距離yは、第2のコネクションロッド124が第2の保持ケージ121に抜き差しされることを可能にするのに充分である。図8においては、第2の柔軟な突起122の自由端204は、力が加えられたときに第1の方向208に動かされるものとして示されているが、自由端204は、アセンブラの裁量で、第2の方向へ動かされることもある。当業者であれば、いくつかの実施例においては、曲げる力が加えられたときに、第2の柔軟な突起122の柔軟性に起因して、第2の柔軟な突起122が該柔軟な突起122自体の長さ方向と平行に曲がり得ることを理解されよう。いくつかの実施例においては、第2の柔軟な突起122は、使用寿命を延ばすために、そのように曲がらないように強化されている場合がある。
図9は、図6〜図8に示した実施例を拡大して示す斜視図であり、コネクティングロッド124の一部のみが挿入されている。図9に示される実施例においては、第2の柔軟な突起122は、コネクティングロッド124を挿入し易くするために、第2の方向210に曲げられている。コネクティングロッド124が第2の端リンク120のロッド受け孔128を通して挿入され続けると、第1の端リンク100および第2の端リンク120のピッチのリンク全体に挿入されるように、コネクティングロッド124は、挿入方向215に挿入され続ける。コネクティングロッド124が保持ケージ121に完全に挿入されると、コネクティングロッド124の第2の端部250が第2の柔軟な突起122を過ぎる位置まで保持ケージ121内へ挿入されていることで、第2の端リンク120内で完全な組み立て位置になっている。コネクティングロッド124が完全に挿入された後に第2の柔軟な突起122に加えられる湾曲させる力が除かれつまり解放されることで、中心線軸200と整列するように付勢されている第2の柔軟な突起122が非湾曲位置(中心線軸200と整列している位置)に戻り得る。第2の柔軟な突起122が中心軸線200と整列した後、第2の柔軟な突起122の一部がコネクティングロッド124の第2の端部250と細長い開口126との間に配置され、これにより、コネクティングロッド124が保持ケージ121から意図せずに外れてしまうことを防ぐことができる。換言すると、第2の柔軟な突起122は、端リンク120のピッチ内にコネクティングロッド122を固定する。こうして、第2の柔軟な突起122があると、コネクティングロッド124を所望の組立て位置に固定するために溶接すること、ボタンヘッドを形成すること、および/または追加的な材料および/または製造ステップを使用してコネクティングロッド124の端部に蓋をする必要がない。
いくつかの実施例においては、コネクティングロッド124の一端部は、第2の柔軟な突起122を一方の側へ動かすために使用され得る。いくつかの実施例においては、第2の柔軟な突起122は、手作業で一方の側へ動かされる。いくつかの実施例においては、壊れることなく第2の柔軟な突起122を動かすのに充分に硬くて強い、ねじ回し、棒やすり、または他の細長い物体などの標準的な道具が使用される。他の実施例においては、第2の柔軟な突起122が一方の側へ動かすために特別に設計された道具が手動で、或いは自動プロセスで使用される。他の実施例においては、第2の柔軟な突起122を一方の側へ動かすために、指形の形状の突起を用いての自動機械プロセスが使用され得る。
端リンク100、120,140(およびこれらの端リンクが形成されているピッチ)は、プラスチック、金属または複合材料などの当技術分野で周知の材料を使って形成され得る。例えば、リンクおよび/またはロッド保持機能部を製造するために様々な種類の材料が使用される。いくつかの実施例においては、リンクは、プラスチック材料から形成される。例えば、リンクは、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリオキシメチレン、またはポリフッ化ビニリデンから形成される。いくつかの実施例においては、リンクは、射出成形によって形成される。いくつかの実施例においては、リンクは、スチールなどの金属から製造される。
いくつかの実施例においては、柔軟な突起は、リンクと同じ材料から形成される。他の実施例においては、柔軟な突起は、リンクの他の部分とは異なる特性を有する材料から形成される。例えば、柔軟な突起は、コンベヤベルトの他の部分よりも弾力のある材料から形成される。さらなる例として、柔軟な突起は、金属とプラスチックの組合せから製造される。いくつかの実施例においては、柔軟な突起は、該突起の耐性を増大させるために、プラスチックに被覆された金属から形成される。柔軟な突起が硬いつまり固い材料からつくられている場合、外力を受けて側方へ動かされ易い柔軟性を備えるために、リンクの他の部分よりも薄くつくられている必要がある。いくつかの実施例においては、柔軟な突起は、該柔軟な突起を動かすのに必要な大きさの力を受けたとき塑性変形に耐える材料から形成される。いくつかの実施例においては、ある程度の弾性変形があることが望ましい。
いくつかの実施例においては、柔軟な突起は、保持ケージまたは端リンクと一体に形成される。他の実施例においては、柔軟な突起は、コンベヤベルトが製造された後、溶接により、または接着剤を使うことにより、ねじ回し、リベットなどの機械的な固定具を使って端リンクに固定されるか除去可能に取り付けられる。いくつかの実施例においては、柔軟な突起は、保持ケージまたは端リンクとヒンジを介して関連している。いくつかの実施例においては、このヒンジは、「一体丁番」とも呼ばれる一体に形成されたプラスチック製のヒンジである。いくつかの実施例においては、コネクティングロッドを挿入する間に保持ケージを湾曲位置に保持する外力を常に加える必要がないように、ヒンジは、力が加えられるまで、保持ケージまたはリンクレッグの中心線に対して種々の角度に柔軟な突起を保持することができる。他の実施例においては、ヒンジは、止め具やねじ回しなどを使って所定の位置にロックされ得る。
コネクティングロッド124,144は、中実または中空の細長い部材などの、当技術分野で周知の種類のコネクティングロッドとすることができる。加えて、コネクティングロッド124,144は、プラスチック、金属または複合材料などの当技術分野で周知の材料から形成され得る。
図10は、コンベヤベルトのリンクの端部に細長い開口を有するロッド保持機能部を有するコンベヤベルトの実施例の平面図である。図10に見られるように、第1の端リンク401は、第1の端リンク401の側面と関連する保持ケージ400を有する。保持ケージ400は、該保持ケージ400の内側端縁の1つから延びている柔軟な突起420を有し得る。コネクティングロッド410は、第1の端リンク401のロッド受け孔405を通って延在するとともに、第2の端リンク450のロッド受け孔460を通って延在する。第1の端リンク401の孔405と、第2の端リンク450の孔460とが、ロッド挿入通路465を形成している。
図11は、図10に示したコンベヤベルトの斜視図である。図11に示されるように、柔軟な突起420は、保持ケージ400の内側端縁の1つから延びている。図5および図6に示したコンベヤベルトを組み立てるために、柔軟な突起420が一方の側へ動かされコネクティングロッド410の一端部を細長い開口430に挿入できるようになる。柔軟な突起420は、細長い開口430の一方の側まで押され、引かれ、または他の態様の力を与えられ得る。いくつかの実施例においては、この動きは、道具を使って実現される。他の実施例においては、これは、手作業で実現される。他の実施例においては、この動きは、コネクティングロッドの端部を使って実現される。
コネクティングロッド410全体が細長い開口430に挿入された後、コネクティングロッド410は、ロッド受け孔405および460を通ってロッド挿入通路465に沿って進められ続け得る。ロッド410がロッド挿入通路465に挿入された後、柔軟な突起420は、湾曲させる力が除かれて、付勢された中心線の位置に戻ることが可能となる。こうして、組立て中または運転中にコネクティングロッド410が細長い開口430から滑り出ないようにしておくために、柔軟な突起420は、保持ケージ400の一部にコネクティングロッド410の端部を保持する。いくつかの実施例においては、開口430は、楕円形、正方形、長方形、または他の適切な幾何学的形状に形成される。以下に説明する同様の実施例においては、細長い開口430などの細長い開口の代わりに、保持ケージの開口がほぼ円形に形成されている。
図11に示されるように、ロッド受け孔405は、細長いスロットにつくられている。細長いスロットの構成を有することで、この細長い孔405の一方の端部と整列している細長い開口430にコネクティングロッド410を挿入することができる。コネクティングロッド410の後続端部が保持ケージ400の外壁を通過した後、コネクティングロッド410は、細長い開口430と整列していない細長い孔405の他方の端部まで長手方向に平行移動され得る。コネクティングロッド410がこの位置まで平行移動すると、柔軟な突起420は、非湾曲位置まで戻ることが可能となり、この非湾曲位置においては、柔軟な突起420は、コネクティングロッド410がスロットの第1の端部まで戻るように長手方向に平行移動することを妨げ、これにより、コネクティングロッド410が細長い開口430と整列することを防ぐ。このように、柔軟な突起420は、柔軟な突起420が再び通路を開けるように湾曲しない限り或いは湾曲するまでは、コネクティングロッド410が細長い開口430を通って抜けてしまうことを防ぐことができる。この細長いロッド受け孔の構成の追加的な説明を他の実施例と関連して以下に詳述する。
図11に示されるように、柔軟な突起420は、細長い開口430内へ延在し得る。上述した理由について、他の実施例においては、柔軟な突起420の横方向端縁は、保持ケージ400の横方向外面から凹んでいる。
図12は、第1の端リンク601の側面と関連する保持ケージ600を有する第1の端リンク601を含む代替的なモジュール式コンベヤベルトの実施例を示す。保持ケージ600は、該保持ケージ600の内側端縁の1つから延びている柔軟な突起610を有し得る。いくつかの実施例においては、柔軟な突起610は、保持ケージ600の横方向端縁からいくらかの距離だけ離間しており、従って、保持ケージ600の外面から横方向に凹んでいる。コネクティングロッド630は、第1の端リンク601の孔605を通るように延在するとともに、第2の端リンク650の孔660を通るように延在し得る。第1の端リンク601の孔605および第2の端リンク650の孔660は、ロッド挿入通路665を形成する。
図12に示されるように、柔軟な突起610は、保持ケージ600の内面の1つから延びている。図12に示されるコンベヤベルトを組み立てるために、柔軟な突起610は、図11に関して説明した態様で、一方の側へ動かされ得る。柔軟な突起610が一方の側へ曲げられている状態において、コネクティングロッド630は、保持ケージ600の側面にある丸い開口640に挿入され得る。コネクティングロッド630全体が丸い開口640に挿入された後、柔軟な突起610は、曲げる力から解放されて、付勢された中心線の位置まで戻ることが可能になる。こうして、コンベヤベルトの組立て中または運転中にコネクティングロッド630が丸い開口640から滑り出ないようにしておくために、先の尖った突起610は、非湾曲位置にあるときに、保持ケージ600の一部にコネクティングロッド630の一端部を保持する。いくつかの実施例においては、開口640は、楕円形、正方形、長方形、または他の適切な幾何学的形状に形成される。
図10および図11に示される実施例に関して、ロッド受け孔605は細長いスロットであり、該細長い孔605の一方の端部が、保持ケージ600の開口640とほぼ整列し得る。コネクティングロッド630は、完全に挿入された後、開口640との整列から外れて細長い孔605の他方の端部まで長手方向に平行移動され得る。孔605のこの第2の他端までコネクティングロッド630が平行移動するとともに、柔軟な突起610は、非湾曲位置まで弾力で戻り、この非湾曲位置においては、コネクティングロッド630が細長い孔605の第1の端部まで戻るように平行移動して開口640と整列することを防ぐ。こうして、柔軟な突起610は、コネクティングロッド630が孔640を通って保持ケージ610から外れることを防ぐことができる。
さらに、図12に示されるように、上述した理由について、柔軟な突起610は、保持ケージ600の横方向の外面から凹んでいる場合がある。さらには、仮に突起が一方の側へ湾曲しているとしても、丸い開口640の寸法が小さいので、柔軟な突起は、開口内にフィットすることなく、保持ロッドが完全に挿入されることが可能となる。しかし、いくつかの実施例においては、丸い開口640は、コネクティングロッドの直径よりも相当に大きく、従って、この大きな開口内に柔軟な突起を収容することができる。
図13は、図12に示した実施例と同様のコンベヤベルトの実施形態の一部を示す。図13は、図示した構成を有するモジュール式コンベヤベルトを組み立てるプロセスをさらに詳細に示す。
図13に示されるように、モジュール式コンベヤベルト3000は、第1のピッチ3005および第2のピッチ3010を含み得る。第1のピッチ3005は、第1の端リンク3015を含み得る。いくつかの実施例においては、第1の端リンク3015は、ほぼU字形の形状である。例えば、図13に示されるように、第1の端リンク3015は、内側レッグ3020、外側レッグ3025、および内側レッグ3020と外側レッグ3025との間の接続部3030を含み得る。
第1の端リンク3015は、横方向に挿入されたコネクティングロッドを受けるように構成されたロッド受け孔3035を含み得る。加えて、第1の端リンク3015は、外側レッグ3025を横方向に貫いて延びている第1の細長いロッド受け孔3040を含み得る。すなわち、ロッド受け孔3040は、長手方向に細長いスロットであり、該スロット内に収容されたコネクティングロッドが該スロットの一方の端部から他方の端部まで長手方向に平行移動されることができるように構成されている。
第2のピッチ3010は、第2の端リンク3045を含み得る。いくつかの実施例においては、第2の端リンク3045は、第1の端リンク3015と同一かほぼ同じである。従って、第2の端リンク3045は、内側レッグ3050、外側レッグ3055、および内側レッグ3050と外側レッグ3055との間の接続部3060を含む、ほぼU字形の形状であり得る。
第2の端リンクはまた、第2の細長いロッド受け孔3065を含み得る。第2のロッド受け孔3065は、細長いロッド受け孔3040と同様に、コネクティングロッドを受けるように構成され得る。加えて、第2のピッチ3010は、第2のロッド受けスロット3067を含み得る。第1のピッチ3005もまた、図13に示したコネクティングロッド3070の後方/下方に隠れているのと同様ないし同一の第1のスロットを含み得る。第2の細長いロッド受け孔3065と第2のロッド受けスロット3067が一緒に、長手方向に細長くかつ横方向に延びているロッド挿入通路を第2のピッチ3010に提供する。
コンベヤベルト3000は、第1のコネクティングロッド3070をさらに含み得る。図13に示されるように、第1のコネクティングロッド3070は、第1の細長いロッド受け孔3040に挿入され、第1のピッチ3005を第2のピッチ3010に接続し得る。さらに、コンベヤベルト3000は、第2のコネクティングロッド3072を含み、この第2のコネクティングロッド3072は、細長い孔3065およびスロット3067に挿入されて、第2のピッチ3010を第3のピッチ(図示せず)に接続し得る。
第1のピッチ3005は、第1の端リンク3015の外側レッグ3025から横方向に延びている第1の保持ケージ3074を含み得る。同様に、第2のピッチ3010は、第2の端リンク3045の外側レッグ3055から横方向に延びている第2の保持ケージ3076を含み得る。
第1の保持ケージ3074は、コネクティングロッド3070が挿入され得る第1の開口3078を含み得る。図13に示されるように、第1の開口3078は、ほぼ円形の形状であり、コネクティングロッド3070の直径とほぼ同じか若干大きい直径を有し得る。他の実施例に関して上述したように、第1の開口3078は、種々の適切な形状および/または寸法を有し得る。加えて、コネクティングロッド3070の先行端部を初期の挿入を容易にするために、第1の開口3078は、面取りした面3080を含み得る。いくつかの実施例においては、コネクティングロッド3070の先行端部が、対応する先端面取り部(図示せず)を含む。
第2の保持ケージ3076は、第2の開口3082を含み得る。図13に示されるように、第2の開口3082は、第1の保持ケージ3074の第1の開口3078とほぼ同じか同一であり得る。
第1の保持ケージ3074はまた、コネクティングロッド3070を挿入および/または取り外すことを選択的に制限するように構成された第1の突起3084を含み得る。第1の突起3084は、他の実施例に関して上述したように、柔軟で弾性があり得る。第2の保持ケージ3076は、第1の突起3084とほぼ同じか同一の第2の突起3086を含み得る。
弾性を有する突起が第2の位置まで曲げられたときに、開口、保持ケージの内側、およびスロットの第1の端部がロッド挿入通路を形成するように、各ロッド受けスロットの第1の端部は、ピッチ内の保持ケージの横方向の外側にある開口と実質的に横方向に整列し得る。例えば、第1の細長い孔3040の長手方向の前方端は、第1の保持ケージ3074にある第1の開口3078と実質的に整列する。この整列は、図13において、ロッド挿入通路に挿入されている第1のコネクティングロッド3070の配置によって示されている。第1の非湾曲位置から第2の湾曲位置まで第1の突起3084を曲げることによって、第1のコネクティングロッド3070をこの通路に挿入することが可能となる。図13は、第1のコネクティングロッド3084が第1の開口3084と、第1の細長いロッド受け孔3040の第1の長手方向の先行端部とに挿入されることを可能にする、湾曲位置にある第1の突起3084を示している。
本発明のピッチの構成においては、コネクティングロッドがロッド挿入通路に沿って挿入され、スロットの第1の端部とは反対側のスロットの第2の端部まで長手方向に平行移動されるとともに、弾性を有する突起が第1の位置まで戻ったとき、この突起は、ロッドがスロットの第1の端部まで戻るように平行移動することを妨げ、これにより、保持ケージの横方向の外側にある開口を通ってロッドが外れてしまうことを防ぐように位置決めされている。例えば、第2のコネクティングロッド3072は、第2の開口3082に完全に挿入され、第2の細長いロッド受け孔3065の後方の端部とスロット3067の後方の端部まで戻るように長手方向に平行移動したものとして示されている。すなわち、この平行移動後の位置においては、第2の接続ロッド3072の長さ方向軸3087が、第2の開口3082の中心軸3088から図13に示されている距離3089だけ長手方向にずれている。
第2のコネクティングロッド3072がこの平行移動後の位置まで動かされると、第2の突起3086が非湾曲位置まで戻ることが可能となる。第2のコネクティングロッド3072を挿入するときに、第2の突起3086は、適切な方法で湾曲位置に保持され得る。いくつかの実施例においては、第2のコネクティングロッド3072の先行端部が第2の細長い孔3065に挿入されると、第2のコネクティングロッド3072が第2の突起を湾曲位置に保持する。第2のコネクティングロッド3072が第2の突起3086の自由端3090を過ぎる位置まで長手方向に平行移動したとき、第2の突起3086は、非湾曲位置まで弾性力で戻ることができる。他の実施例においては、第2のコネクティングロッド3072が挿入される間に、第2の突起3086が、手作業で或いは道具を使って湾曲位置に保持される。このような実施例においては、組立て職人は、第2の突起3086の自由端3090を過ぎる位置まで第2のコネクティングロッドを長手方向に平行移動させた後、第2の突起3086が受けていた曲げる力を解放することができる。さらに他の実施例においては、他の実施例に関して以下に詳述するように、保持ケージに戻り止めつまり留め金が設けられている。このような実施例においては、コネクティングロッドが平行移動後の位置まで動かされた後、突起が非湾曲位置まで弾性力で戻りように戻り止めに打ち勝つために、戻すための力が突起に加えられることがある。
図14は、コンベヤベルトの一実施例を示す平面図であり、円形の開口を有するコンベヤベルトリンクの端部からいくらかの距離だけ離間して配置されたロッド保持機能部を有している。図14に見られるように、第1の端リンク801は、該第1の端リンク801の側面に設けられた保持ケージ800を含み得る。保持ケージ800は、該保持ケージ800の内側端縁の1つから延びている柔軟な突起810を有し得る。いくつかの実施例においては、柔軟な突起810は、保持ケージ800の横方向の端縁からいくらかの距離だけ離間している。コネクティングロッド830は、第1の端リンク801の孔805と、第2の端リンク850の孔860を通るように延在し得る。第1の端リンク801の孔805と第2の端リンク850の孔860は、ロッド挿入通路865を形成する。先の尖った突起810は、非湾曲位置においては、コネクティングロッド830の横方向の端部と開口840との間に配置され得る。従って、柔軟な突起810は、非湾曲位置においては、コネクティングロッド830が保持ケージ800の側面へ向かって横方向に動くことを防ぐことができる。
図15は、図14におけるコンベヤベルトの斜視図である。図15に見られるように、柔軟な突起810は、保持ケージ800の内面の1つから延びている。図9および図10に示されるコンベヤベルトを組み立てるために、コネクティングロッド830を保持ケージ800の側面にある丸い開口840に挿入することが可能となるように、図11に関して上述したように、柔軟な突起810が一方の側に動かされる。コネクティングロッド830全体が丸い開口840に挿入された後(コネクティングロッド830)、柔軟な突起810は、力から解放されて、付勢された中心線位置へ戻ることが可能となる。こうして、コンベヤベルトの組立てまたは運転中に丸いコネクティングロッド830が横方向に動いて開口840から滑り出ないように、先の尖った突起810は、保持ケージ800の一部にコネクティングロッド830の一端を保持する。いくつかの実施例においては、開口840は、楕円形、正方形、長方形、または種々の他の幾何学的形状に形成されている。
図16は、コンベヤベルトを組み立てる方法の一実施例である。いくつかの実施例においては、該方法は、柔軟な突起1100を有する端リンクを用意するステップを含む。例えば、柔軟な突起を有する端リンクは、本明細書中で説明した或いは本明細書中に組み込まれる、先の尖った突起を有する種々の端リンクとすることができる。いくつかの実施例においては、端リンクは、該端リンクの側面と関連のある保持ケージを有し、該保持ケージは柔軟な突起を有する。いくつかの実施例においては、端リンクまたは保持ケージは、第1の開口と、第1の開口とは反対側の第2の開口とを有する。
いくつかの実施例においては、該方法は、コネクティングロッド1110を用意するステップをさらに含む。いくつかの実施例においては、該方法は、柔軟な突起1120の自由端を動かすために該柔軟な突起に力を加えるステップをさらに含む。いくつかの実施例においては、該方法は、端リンク1130の第1の開口へロッドの端部を挿入するステップをさらに含む。いくつかの実施例においては、該方法は、端リンク1140の第2の開口へロッドの端部を挿入するステップをさらに含む。いくつかの実施例においては、該方法は、柔軟な突起1150が力から解放されて、付勢位置へ戻ることを可能にし、ひいては、ロッドの端部が第1の開口を通過することを妨げるステップをさらに含む。
いくつかのモジュール式コンベヤベルトの実施例は、2つのピッチを接続させるようにコネクティングロッドを挿入する間に、通路を空けている突起を保持し易いように構成された機能部を含み得る。例えば、いくつかの実施例においては、通路を空けている突起を保持する戻り止めが設けられている。いくつかの実施例においては、保持ケージは、コネクティングロッドを挿入するために通路を空けるように湾曲する弾力のあるタブないしフラップなどの突起を含み、この突起は、非湾曲位置へ弾性で戻ることで、コネクティングロッドが抜けることを妨げることができる。コネクティングロッドを挿入し易くするために、保持ケージの内壁に配置された隆起などの戻り止めは、タブの動きを束縛するように構成され得る。例えば、隆起は、保持ケージの内面から延びてほぼ楔形の形状に形成されている。そして、タブが曲げられると、突起の非湾曲位置から概ね離れる方向を向いている楔の面によって保持され得る。
図17は、突起を湾曲位置に保持してコネクティングロッドの挿入を容易にするための戻り止め機能部を含むモジュール式コンベヤベルトの実施例の一部を示す。図17に示されるように、モジュール式コンベヤベルト1700は、第1の端リンク1705を有する第1のピッチを含み得る。いくつかの実施例においては、図17に示されているように、第1の端リンク1705は、ほぼU字形に形成されている。例えば、第1の端リンク1705は、内側レッグ1710、外側レッグ1715、および内側レッグ1710と外側レッグ1715との間の接続部1720を含む。
第1の端リンク1705もまた、第1のロッド受け孔1725を含み得る。いくつかの実施例においては、第1のロッド受け孔1725は、接続部1720を貫いている単一のボアである。他の実施例においては、第1の端リンク1705は、接続部1720の長手方向後方に配置された内側レッグ1710および外側レッグ1715を貫いている一対のロッド受け孔を含む(例えば図4を参照)。
第1のロッド受け孔1725に加え、第1の端リンク1705もまた、内側レッグ1710を貫いている第2のロッド受け孔1730を含むとともに、外側レッグ1715を貫いている第3のロッド受け孔1735を含む。第2のロッド受け孔1730と第3のロッド受け孔1735が実質的に整列することで、各々がロッド挿入通路の一部を形成する。
コンベヤベルト1700は、第2の端リンク1740を含む第2のピッチを含み得る。いくつかの実施例においては、第2の端リンク1740は、第1の端リンク1705とほぼ同じか同一である。例えば、図17に示されるように、第2のリンク1740は、内側レッグ1745、外側レッグ1750および接続部1755を含む、ほぼU字形に形成されている。加えて、第2の端リンク1740は、接続部1755を貫いている第2の端リンク孔1760を含み得る。コンベヤベルト1700の第1のピッチを第2のピッチに接続するために、第1の端リンク1705の内側レッグ1710と外側レッグ1715との間のネスティング位置に第2の端リンク1740が運ばれることで、第1の端リンク1705の第2のロッド受け孔1730および第3のロッド受け孔1735と、第2の端リンク孔1760とが整列してロッド挿入通路を形成し、第1の端リンク1705を第2の端リンク1740にヒンジ式に接続するためにコネクティングロッドをロッド挿入通路に挿入することができる。
使用中にロッド挿入通路内にコネクティングロッドを保持するために、コンベヤベルト1700は、1つまたは複数のロッド保持機能部を含み得る。いくつかの実施例においては、これらのロッド保持機能部は、第1の端リンク1705の外側レッグ1715から延在し得る保持ケージ1765内へ組み込まれ得る。保持ケージ1765は、第2のロッド保持孔1730および第3のロッド保持孔1735と整列した開口1770を含み、第2のロッド保持孔1730と第3のロッド保持孔1735に挿入するのに適したコネクティングロッド1775を受けるように構成され得る。
保持ケージ1765は、該保持ケージ1765の内壁1782から延びている突起1780を含み得る。いくつかの実施例においては、突起1780は、挿入後のコネクティングロッドの長さ方向軸とほぼ垂直な方向に延在している。コネクティングロッド1775は、ロッド受け孔1730,1735,1760および開口1770を通るようにほぼ横方向に挿入され得るので、いくつかの実施例においては、突起1780は、ほぼ長手方向(すなわち、上述した前方および後方への運搬方向を含む、コンベヤベルトの稼働方向)に延在している。
いくつかの実施例においては、保持ケージは、コネクティングロッドが開口に挿入されるか取り出される間に、突起を第2の湾曲位置に保持するように構成された止め具を含む。例えば、戻り止めは、保持ケージの少なくとも一方の側から延びていて弾性を有する突起が動くことを妨害するように構成された隆起を含む。
図17に示されるように、コネクティングロッド1775が、開口1770、孔1735、孔1760および孔1730に挿入されることを可能にするために、突起1780は、非湾曲位置から第2の湾曲位置まで曲げられ得る。図17において、突起1780は湾曲位置に示されている。突起1780を湾曲位置に保持するために、保持ケージ1765は、戻り止め1784を含み得る。戻り止め1784は、湾曲位置にある突起1780を一時的に保持するのに適した種々の形状および形態を有し得る。例えば、図17に示されるように、いくつかの実施例においては、戻り止め1784は、保持ケージ1765の内壁から延びているほぼ楔形の形状の隆起である。図17にさらに示されるように、突起1780は、湾曲したとき、突起の非湾曲位置から概ね離れる方向を向いている戻り止め1784の面1786によって保持され得る。こうして、戻り止め1784の面1786が保持ケージ1765の中心線から充分に離れた位置に配置されていることで、突起1780が面1786で保持されているときにコネクティングロッド1775を挿入することができる。
他の実施例においては、戻り止め1784は、他の形状や他の形態を有し得る。例えば、いくつかの実施例においては、戻り止め1784と同様に配置された隆起の形状を有する戻り止めであって、半球形ないし円錐形の形状を有する戻り止めを含む。また、戻り止め1784は、突起1780と相互作用して突起1780を湾曲位置に保持する一方で、適度な圧力を加えると該戻り止め1784から突起1780が外れて非湾曲位置へ戻ることを可能にするのに適当な寸法を有し得る。
図17に示されるように、いくつかの実施例においては、突起1780は、保持ケージ1765の内壁1782のほぼ中央から垂直に延びている。加えて、戻り止め1784と相互作用するために、突起1780は、保持ケージ1765の外側部分に近接して配置され得る。
本明細書中の他の実施例にも、戻り止め1784と同様の戻り止めが組み込まれ得ることに留意されたい。いくつかの実施例においては、保持ケージまたは端リンクのレッグの開口の構成に応じて、図17に示した位置とは異なる位置に戻り止めが配置される。当業者であれば、種々の戻り止めに適切な位置、形状および寸法があることを理解されよう。
いくつかのモジュール式コンベヤベルトの実施例は、摩擦力を利用してコネクティングロッドが外れることを防ぐように構成された保持機能部を含み得る。例えば、いくつかの実施例においては、突起は、挿入後のコネクティングロッドの周囲面に着座するように構成された自由端を含む。突起の自由端および/またはコネクティングロッドの係合面は、大きな摩擦を提供する機能部(織物またはゴム入りの面またはコーティング)を含み得る。
図18は、突起1780が非湾曲位置にあるときの図17に示した実施例を示す。コネクティングロッド1775が完全に挿入されると、突起1780は、戻り止め1784から解放されることで、図18に示される非湾曲位置まで弾性で戻り得る。この非湾曲位置においては、突起1780の自由端1788が、コネクティングロッド1775の周囲面の一部と接触し得る。突起1780とコネクティングロッド1775と摩擦接触によって、コネクティングロッド1755が抜けてしまうことを防ぐことができる。
いくつかの実施例においては、自由端1788および/またはコネクティングロッド1775の周囲面は、摩擦機能部を含む。いくつかの実施例においては、摩擦機能部は、例えば、ロッドの終端部に、織物入りの面および/またはゴム入りのコーティングを含む。いくつかの実施例においては、摩擦機能部は、突起1780の自由端1788に含まれていて、織物入りの面および/またはゴム入りの先端部を含む。
いくつかの実施例においては、端リンクの外側レッグから延びている保持ケージ内に保持機能部が配置されているのではなく、外側レッグ自体に保持機能部が組み込まれている。例えば、端リンクは、開口と、該開口内に配置された突起とを含む第1のレッグを有する。そして突起は、第1の位置にあるとき、コネクティングロッドが開口から抜け出てしまうことを防ぐことができる。これに加え、突起は、コネクティングロッドが開口を通過することを可能にするのに充分な湾曲距離まで曲がるように構成され得る。
図19は、端リンクの外側レッグに組み込まれた保持機能部を含むモジュール式コンベヤベルトの一実施例の一部を示す。図19は、第1の端リンク1905を含むモジュール式コンベヤベルト1900を示す。いくつかの実施例においては、端リンク1905は、ほぼU字形の形成されている。例えば、図19に示されるように、端リンク1905は、内側レッグ1910、外側レッグ1915、および内側レッグ1910と外側レッグ1915との間の接続部1920を含み得る。外側レッグ1915は、内面1917と外面1918を含み、さらには、コンベヤベルト1900の横方向の終端を含み得る。
第1の端リンク1905は、接続部1920を貫いている第1のロッド受け孔1925を含み得る。加えて、第1の端リンク1905は、内側レッグ1910を貫いている第2のロッド受け孔1930を含み得る。端リンク1905もまた、外側レッグ1915を貫いている第3のロッド受け孔1965を含み得る。
コンベヤベルト1900は、第2の端リンク1940をさらに含み得る。第2の端リンク1940は、第1の端リンク1905とほぼ同じか同一であり得る。従って、第2の端リンク1940は、内側レッグ1945、外側レッグ1950および接続部1955を含み得る。第2の端リンク1940もまた、第2の端リンクロッド受け孔1960を含み得る。いくつかの実施例においては、コンベヤベルト1900は、ターン・カーブ・コンベヤベルトである。このような実施例においては、コンベヤベルト1900を畳むことができるように、ロッド受け孔1925,1960は、長手方向に細長いスロットに形成されている。本明細書に記載した他の実施例においても、同様に畳むことができる場合がある。
第1の端リンク1905を第2の端リンク1940に接続するために、先行端部(図示せず)および後続端部1980を有するコネクティングロッド1975が孔1930,1960,1965に挿入される。第1の端リンク1905は、コネクティングロッド1975が完全に挿入された後外れることを妨げるように構成された突起1982を含み得る。突起1982は、第1の湾曲位置まで動き得る。図19に湾曲位置の一例が示されている。或いは、図20に示されるように、突起1982は、反対方向へ曲がる場合もある。
図20および図21は、第3のロッド受け孔1965を含む第1の端リンク1905の一部を拡大して示す斜視図である。図20は、第1の端リンク1905の外側レッグ1915の外面1918に面して斜め横方向から見た孔1965の詳細図である。図20に示されるように、孔1965は、第1の側壁面1984と第2の側壁面1985を含み得る。図20は、突起1982の自由端1988が第1の側壁1984の方へ曲げられるように湾曲している突起1982を示している。いくつかの実施例においては、孔1965の形状はほぼ台形に形成されている。いくつかの実施例においては、孔1965の一部が弧を描いていて不完全な野球のダイヤモンドの形状を有する孔1965を備えている。突起1982の湾曲を収容するために、第3の側壁面1992が短い幅を有しつつも、孔1965の反対側の端部は広い幅を有しているとよい。加えて、孔1965の弧は、突起1982が湾曲する際に描く弧の軌道を妨げない。しかし、当業者であれば、代替的な孔の形状が利用され得ることを理解されよう。例えば、孔1965の概形は、ほぼ正方形、長方形、楕円形、円形、または種々の他の適切な形状に形成され得る。
孔1965の内部は、ロッド支持部1986を含み得る。ロッド支持部1986は、挿入中および挿入後にコネクティングロッド1975が揺動できるように構成された半円柱形の凹所であるとよい。コネクティングロッド1975が突起1982を過ぎて完全に挿入されると、後続端部1980は、ロッド支持部1986内に着座し得る。ロッド支持部1986が前方を向くように配置されていることで、運搬経路に沿って端リンク1905が引っ張られたときに、ロッド支持部1986を介して運搬力がコネクティングロッド1975に伝達され得る。第1の寸法1990は、ロッド支持部1986が外側レッグ1915の横方向の全厚さよりも短くてよいことを示している。
図21は、外側レッグ1915の内側面1917に面して斜め横方向から見た孔1965の詳細図である。図21はさらに、非湾曲位置にある突起1982を示している。この非湾曲位置においては、コネクティングロッド1975が抜けてしまうことを防ぐために、突起1982がロッド支持部1986の横に配置され得る。第2の寸法1994は、ロッド支持部1986の厚さを示している。第1の寸法1990と第2の寸法1994を合わせると、第3の寸法1996で示される孔1965の全体の厚さになる。いくつかの実施例においては、第1の寸法1990と第2の寸法1994の各々は、孔1965の厚さ1996のほぼ半分である。他の実施例においては、第1の寸法1990は、第2の寸法1994より大きい場合もあれば小さい場合もある。加えて、いくつかの実施例においては、孔1965の厚さ1996は、第4の厚さ1998として示されている外側レッグ1915の全体の厚さに等しい。
図22および図23は、外側レッグ1915の外側と内側を示す斜視図である。図22および図23は、突起1982と外側レッグ1915との間の接合部を詳細に示す図であり、第3の側壁面1992と、これに取り付けられている突起1982とを示している。なお、図22および図23は、互いに反対方向に湾曲している突起1982を示しており、すなわち、図22および図23は、同じ実施例における互いに対応する後方側面図であるが、同じ実施例でも構図が互いに異なっている。
いくつかの実施例においては、突起1982は、端リンク1905の外側レッグ1915と(例えば、型成形で)一体に形成され得る。他の実施例においては、突起1982は、溶接により、または接着剤、固定具を使用して、または種々の他の適切な方法などの適切な方法により取り付けられた別個の部品である。いくつかの実施例においては、突起1982は、外側レッグ1915の他の部分とは異なる材料から形成されている。そのような実施例においては、突起1982は、外側レッグ1915の他の部分と一体に型成形される場合もあれば、上述した方法の1つを用いて外側レッグ1915に取り付けられる場合もある。突起1982は、他の開示例に関して上述した特性を有する柔軟な弾性材料から形成されるとよい。
孔1965および突起1982の機能部は、種々の適切な方法で形成され得る。例えば、これらの機能部は、機械加工、型成形、または他の種々の適切な成形方法で形成される。
いくつかの場合、突起を利用することなく、リンクの外側レッグ内にロッド保持機能部を組み込むことが望ましい。いくつかの構成においては、端リンクの外側レッグの寸法がいくらか小さく、このような外側レッグに組み込まれる突起は、小さ過ぎることがある。従って、いくつかの実施例においては、他の型式のロッド保持機能部が端リンクの外側レッグに組み込まれる。例えば、本開示の他の実施例においては、突起を含まないほぼ平坦なタブの形状に形成されたロッド保持機能部が示されている。いくつかの実施例においては、端リンクの外側レッグの自由端は、外側レッグを横方向に貫くように延びていて外側レッグの自由端から所定の距離だけ長手方向に切り込まれているスリットを含む。
図24は、端リンクの外側レッグに組み込まれた保持機能部を含むモジュール式コンベヤベルトの他の実施例の一部を示す。図24は、第1の端リンク2405を含むモジュール式コンベヤベルト2400を示す。いくつかの実施例においては、端リンク2405は、ほぼU字形に形成されている。例えば、図24に示されるように、端リンク2405は、内側レッグ2410、外側レッグ2415、および内側レッグ2410と外側レッグ2415との間の接続部2420を含む。外側レッグ2415は、内面2417および外面2418を含み、コンベヤベルト2400の横方向の終端に位置し得る。
第1の端リンク2405は、接続部2420を貫いている第1のロッド受け孔2425を含み得る。これに加え、第1の端リンク2405は、内側レッグ2410を貫いている第2のロッド受け孔2430を含み得る。端リンク2405はさらに、外側レッグ2415の自由端付近の配置されたロッド保持機能部2465を含み得る。
コンベヤベルト2400は、第2の端リンク2440をさらに含み得る。第2の端リンク2440は、第1の端リンク2405とほぼ同じか同一に形成され得る。従って、第2の端リンク2440は、内側レッグ2445、外側レッグ2450および接続部2455を含み得る。第2の端リンク2440はさらに、第2の端リンクロッド受け孔2460を含み得る。いくつかの実施例においては、コンベヤベルト2400は、ターン・カーブ・コンベヤベルトである。このような実施例においては、コンベヤベルト2400を畳むことができるように、ロッド受け孔2425および2460は、長手方向に細長いスロットの形状に形成されている。
図25は、図24に示したコンベヤベルトの外面を拡大して示す斜視図と断面図である。図25に示されるように、ロッド保持機能部2465は、外側レッグ2415を横方向に貫いてコネクティングロッド2475を受けるように構成された開口2470を含み得る。これに加え、ロッド保持機能部2465はさらに、外側レッグ2415の自由端から少なくとも開口2470まで長手方向に延びているスリット2483を含み得る。いくつかの実施例においては、図25に示されるように、スリット2483は、開口2470を過ぎる位置まで長手方向に延在している。
スリット2483は、外側レッグ2415の自由端を第1のセクション2467と第2のセクション2468に分断し得る。スリット2483は、開口2470の最も狭い部分よりも大きな直径を有するコネクティングロッドが開口2470に挿入されたときに第1のセクション2467と第2のセクション2468が互いに離れる方向に曲げられることを可能にするのに適した寸法を有し得る。いくつかの実施例においては、第1のセクション2467と第2のセクション2468の向かい合う面が互いに接触している。そのような実施例においては、スリット2483は、材料の単なる切れ目(切り込み)である。他の実施例においては、スリット2483は、第1のセクション2467と第2のセクション2468の向かい合う面の間に小さな隙間がある。このような小さな隙間は、例えば、ブレード(刃)、レーザ、または他の型式の切断デバイスなどの切断デバイスの厚さに依存して与えられる。他の実施例においては、第1のセクション2467と第2のセクション2468とが柔軟性を有し易いように大きな隙間が与えられる。この大きな隙間は、型成形、機械加工、または他の型式の成形方法によって与えられ得る。
開口2470は、直径が段階的に変化する部分を含む階段状の構成を有し得る。互いに異なる直径を有する部分間の移行部がショルダを形成し、このショルダは、コネクティングロッドが該ショルダを過ぎて完全に挿入された後に抜けてしまうことを防ぐことができる。図25に示されるように、開口2470は、第1の直径を有する外側部分2472を含み、第1の通路2474を形成している。さらに、開口2470は、第2の小さな直径を有する内側部分2476を含み、第2の通路2478を形成している。外側部分2472と内側部分2476との間の移行部がショルダ2482を形成している。ショルダ2482は、コネクティングロッド2475が開口2470を通して実質的に挿入された後に抜けてしまうことを妨げるように構成され得る。いくつかの実施例においては、図25に示されているように、ショルダ2482は面取りされている。この面取りされた面は、コネクティングロッド2475の後続端部の対応する斜面と係合するように構成されている。他の実施例においては、ショルダ2482は方形化されている。面取りされた面を有する構成や方形化されたショルダの構成の両方とも、斜面の形状、方形化された形状、丸い形状および他の形状を含む種々の適切な形状を有するコネクティングロッドと共に利用され得る。
コネクティングロッド2475は、開口2470の外側部分2472の第1の直径よりも大きな直径を有し得る。このため、以下に詳細に説明するように、大きな直径を有するコネクティングロッド2467が挿入されると、外側レッグ2415が第1のセクション2467と第2のセクション2468とに拡大/分離し得る。コネクティングロッド2475の先行端部の初期の挿入を容易にするために、開口2470は、面取りされた面2480を有しているとよい。これに加え、コネクティングロッド2470の先行端部も対応する斜面を有していると、挿入を容易にすることができる。
ロッド保持機能部2465は、コネクティングロッド2475を挿入する際に第1のセクション2467と第2のセクション2468とが互いに離れるように湾曲するときに、外側レッグ2415が裂けてしまうことを防ぐように構成された機能を含み得る。第1に、上述したように、スリット2483は、外側レッグ2415の自由端から開口2470を過ぎた位置まで延在し得る。これにより、開口2470の端縁における応力を解放することができる。第2に、保持機能部2465は、スリット2483の終端部に第2の開口2484を含み、これによって応力をさらに小さくすることができる。第2の開口2484は、外側レッグ2415を横方向に貫くように延在し得る。
図26は、図24に示したコンベヤベルトの実施例の内側(すなわち、図25とは反対側)を拡大して示す斜視図および断面図である。従って、図26の斜視図においては、ショルダ2482が示されている。
図27は、図24に示したコンベヤベルトの実施例の外側を拡大して示す斜視図および断面図であり、コンベヤベルトの部品を組み立てるプロセスの一場面が示されている。組立ての際、コネクティングロッド2475は、矢印2476で示される横方向に挿入され得る。図示する目的で、図27の斜視図においては、コネクティングロッド2475は、外側レッグ2415から離間して示されているが、同じく図示する目的で、図27の断面図においては、該コネクティングロッド2475の先行端部2479が開口2470の外側端縁と当接しているコネクティングロッド2475が示されている。
図27に示されるように、コネクティングロッド2475は、開口2470の外側部分2472よりも大きな直径を有し得る。この直径の差は、図27において寸法2486で示されている。第1のセクション2467と第2のセクション2468は、コネクティングロッド2475が開口2470の外側部分2472に挿入されたときに非湾曲位置から湾曲位置まで互いに離れるように湾曲し、開口2470を大きくするように構成され得る。
図28は、挿入プロセスの次の段階を示しており、コネクティングロッド2475が方向2476へさらに挿入されている。図28においては、コネクティングロッド2475の先行端部2479は外側レッグ2415を通過しているが、コネクティングロッド2475の主体はまだ開口2470内に残っている。図28に示されるように、開口2470の外側部分2472内にコネクティングロッド2475が存在することにより、第1のセクション2467と第2のセクション2468とが距離2490(図28の断面図に符号が付されている)だけ離れるが、この距離2490は、寸法2486で示したコネクティングロッド2475と外側部分2472の直径の差にほぼ等しい。図28の斜視図は、第1のセクション2467と第2のセクション2468が湾曲している様子も示している。
図29は、ロッドの挿入プロセスが完了したときの部品の構成を示す。とりわけ、コネクティングロッド2475の終端部2494が外側部分2472を過ぎた位置まで内側へ
挿入されることで、外側レッグ2415の第1のセクション2467と第2のセクション2468が非湾曲位置まで戻ることが可能となる。コネクティングロッド2475は今や開口2470の内側部分2476に配置されていて、コネクティングロッド2475が抜けてしまうことがショルダ2482によって妨げられている。
開口2470を含むロッド保持機能部2465における機能部は、種々の適切な方法で形成され得る。例えば、これらの機能部は、機械加工、型成形、または種々の他の適切な形成方法によって形成され得る。
コネクティングロッド2475が意図せずに外れてしまうことがショルダ2482によって妨げられているが、コネクティングロッド2475を意図的に取り外すことは、第1のセクション2467と第2のセクション2468を離すように力を加えることで可能となる。例えば、外側レッグ2415の自由端にあるスリット2483にマイナスのねじ回しを挿入して開口を拡げるように捩じることにより、コネクティングロッド2475がショルダ2482の位置を通過して外れることが可能となる。こうして、メンテナンス、修理、および/または部品の交換のためにコンベヤベルト2400を分解することができる。
図30は、代替的なコネクティングロッドと組み合わせて使用される、図24に示したコンベヤベルトのロッド保持機能部を示す断面図である。図30に示されるように、階段状のコネクティングロッド3175が、ロッド保持機能部2465と共に使用され得る。コネクティングロッド3175の第1の部分3184は、開口2470の外側部分2472の直径とほぼ同じか若干小さい第1の直径3186を有し得る。これに加え、コネクティングロッド3175の第2の部分3180は、開口2470の内側部分2476の直径とほぼ同じか若干小さい第2の直径3182を有し得る。いくつかの実施例においては、第2の部分3180は、コネクティングロッド3175のほぼ半分以上の長さを占めている。こうして、コネクティングロッド3175の階段状の部分は、開口2470の階段状の部分と対応し得る。さらには、コネクティングロッド3175の第1の部分3184と第2の部分3180との間の移行部3188は、ショルダ2482に対応し、同様に斜めに形成されている場合もある。
図30に示されるように、コネクティングロッド3175のこの階段状の構成は、道具を使うことなく挿入することを容易にし得る。例えば、いくつかの実施例においては、外側部分2472が狭すぎて、組立て職人が指を入れることができず、外側部分2472を過ぎる位置までコネクティングロッド2475を開口2470内へ押し入れるために道具を使用しなければならないことがある。しかし、コネクティングロッド3175の第1の部分3184は、開口2470の外側部分2472とほぼ合致し得る。従って、階段状のコネクティングロッド3175の第1の部分3184が延びていることで、コネクティングロッド3175は、コネクティングロッド3175が完全に挿入されたときに、外側リンク2415の外面2418の付近に(または外面2418と面一に)配置される後続端部3194を有し得る。従って、組立て職人は、コネクティングロッド3175が完全に挿入されるまで後続端部3194に指で押すことができるので、コネクティングロッド3175を完全に手作業で挿入することができる。
階段状のロッドの構成のさらなる利点として、(コネクティングロッド2475が完全に挿入されたときには外側部分2472は空であったのに対して、)コネクティングロッド3175が完全に挿入されたときには開口2470がほぼ完全に充填されるということがある。外側部分2472を充填することにより、コンベヤベルト2400を使用する際に、外側部分2472の位置で食べ物のカスなどを取り除くことができる。
図示していないが、さらなる特徴として、コネクティングロッド3175をメンテナンスのために取り出すときに、後続端部3194からの延長部が該コネクティングロッド3175を掴むための把持部を提供することが期待される。いくつかの実施例においては、この延長部は、後続端部3194から突出するフランジないしハンドルとして追加されている。他の実施例においては、第1の部分3184が単に長く形成されて、外側レッグ2415の外面2418から少し突き出ていることで、指を使って或いはペンチのような道具を使って後続端部3184を掴むことが可能となっている。この種の特徴部は、いくつかの実施例においては、コネクティングロッドの全長がピッチのリンク内に完全に収容され、ロッドを取り出すために掴めるロッドの面を提供できないような場面で有利となる。
大きな荷物を運ぶためにロッド保持機能部2465を使用する場合には、外側レッグ2415の自由端は、コネクティングロッドがスリット2483から滑り出ることを防ぐために、追加のエレメントを使って強化されているとよい。例えば、いくつかの実施例においては、コネクティングロッドが完全に挿入され、第1のセクション2467と第2のセクション2468が非湾曲位置まで戻った後、コネクティングロッドがスリット2483から滑り出てしまわないように、第1のセクション2467と第2のセクション2468を使用中に一体に保持する結束具(バンド)ないしクランプが外側レッグ2415の自由端を覆うように装着される。いくつかの実施例においては、このような結束具は、外側レッグ2415の自由端にヒンジ式に取り付けられる。他の実施例においては、結束具は、別個のアイテムとして設けられている。結束具ないしクランプは、すり合わせ(嵌合)、圧接、固定具の使用または他の適切な方法などを用いて設けられ得る。他の実施例においては、外側レッグ2415の自由端における第1のセクション2467と第2のセクション2468とは、ボルトなどの固定具を使って一体に保持され得る。
結束具を使わない構成として、ロッド保持機能部2465を実施するのが適切な場面は、重い荷物を運ぶことを必要としない軽作業用のコンベヤベルトのような小さな応力での使用においてである。小さな応力での使用に適した他の例としては、スパイラル・コンベヤベルトの内側端縁がある。スパイラル・コンベヤベルトにおいては、カーブの外側端縁が比較的大きな荷重を受け、カーブの内側端縁はそれほど大きな荷重を受けないことが多い。従って、スパイラル・コンベヤベルトのカーブの内側端縁に、例えばロッド保持機能部2465などのロッド保持機能部を利用することが適切であると考えられる。
本明細書中で説明したロッド保持機能部は、多くの様々な型式のコンベヤベルトに使用され得るものであり、また、コンベヤベルトの製造を簡単にするための他の技術と組み合わされ得る。例えば、本明細書中で説明したロッド保持機能部がリンク孔の正しい整列を容易にするリンク孔整列機能部と組み合わされることで、コネクティングロッドを素早く挿入することができるようになる。そのようなリンク孔整列機能部は、Laseckiの米国特許第_____号明細書(現在は、米国特許出願第13/311,754号明細書[代理人整理番号20−1018])および米国特許第_____号明細書(現在は、米国特許出願第13/311,783号明細書[代理人整理番号20−1027])に開示されており、これらの各々が、『整列機能部を有するコンベヤベルト』という発明の名称で2011年12月6日に出願されており、この全体が本願の参照となる。
本明細書中で説明した機能部は、多くの様々な型式のコンベヤベルトに使用され得るものであり、また、コンベヤベルトの製造を簡単にするための他の技術と組み合わされ得る。例えば、上述したロッドを保持する考え方は、リンク整列機能部および/または複合材のリンク機能部と組み合わされ得る。
本発明の様々な実施例について説明したが、限定するためのものではなく、例示することを意図している。当業者であれば、現行の実施形態の範囲内において、さらに多くの応用例および実施例があり得ることを理解されよう。従って、現行の実施形態は、添付の特許請求の範囲およびこれの均等物に照らすこと以外によっては制限されない。本明細書中に記載した種々の実施形態の機能部は、本明細書中に記載した種々の他の実施例に含まれ得る。また、添付の特許請求の範囲を逸脱することなく、様々な変更および変形がなされ得る。
さらには、代表的な実施形態を説明する際に、明細書においては、特定の順序のステップとして方法および/またはプロセスを提示したが、方法やステップは、本明細書中で上述した特定の順序のステップに依存する程のものではなく、方法やステップは、説明した特定の順序のステップに制限されない。当業者であれば、他の順序のステップが可能であることを理解されよう。従って、本明細書中で上述したステップの特定の順序は、特許請求の範囲において限定的な順序としては解釈されない。加えて、特許請求の範囲は、方法および/またはプロセスに関して記載された順序で各ステップが順次行われることを限定するものではない。当業者であれば、ステップの順序は変わり得ることを理解されよう。

Claims (33)

  1. コンベヤベルト用のリンクであって、
    該コンベヤベルトが移動する長手方向、上記長手方向と直交する横方向、および上記長手方向と上記横方向のいずれとも直交する鉛直方向を有するコンベヤベルト用のリンクにおいて、
    該リンクは、
    上記鉛直方向に沿って該コンベヤベルトの上端縁から該コンベヤベルトの下端縁まで延在する厚さと、
    上記長手方向に延在しかつ該コンベヤベルトの上端縁と下端縁より等距離な点の集合からなる中心線と、
    第1の長手方向端部および第2の長手方向端部と、
    第1の長手方向端部付近で横方向に整列した第1のロッド受け孔、および第2の長手方向端部付近で横方向に整列した第2のロッド受け孔と、
    第1のロッド受け孔に近接するように該リンクの少なくとも一方の横方向端部に近接して配置された、弾性を有する突起と、
    を備え、
    第1のロッド受け孔は、コネクティングロッドを受けるように構成されたロッド挿入通路を形成しており、
    上記弾性を有する突起は、第1の非湾曲位置においては、該リンクの上記中心線上に延在することにより、該リンクに形成された第1のロッド受け孔を通してコネクティングロッドが抜き差しされることを妨げ、湾曲可能に構成されている該突起が上記鉛直方向へ向けて曲げられた第2の湾曲位置においては、該リンクに形成された第1のロッド受け孔を通してコネクティングロッドが抜き差しされることを許容することを特徴とする、リンク。
  2. 第1のロッド受け孔にコネクティングロッドが挿入された後、上記弾性を有する突起は、第1の非湾曲位置まで戻るように構成されていて、第1の非湾曲位置においては、上記突起が上記コネクティングロッドの自由端の横に配置されていることにより、上記ロッドが第1のロッド受け孔から外れることを妨げることを特徴とする請求項1に記載のリンク。
  3. 第1のロッド受け孔は、長手方向に細長く形成されていることを特徴とする請求項1に記載のリンク。
  4. 第1のレッグと、
    第1のレッグから延びている保持ケージであって、該リンクの第1のレッグの少なくとも一部によって形成された第1の側を含む保持ケージであって、該保持ケージの前側は該リンクの第1のレッグからほぼ横方向に延びていて、後側は上記リンクの第1のレッグからほぼ横方向に延びていて、横方向の外側が上記保持ケージの上記前側と後側に接続していることで、上記第1の側、前側、後側、および横方向の外側が内部空間を画定し、上記横方向の外側が、上記ロッド挿入通路と整列しかつコネクティングロッドを受けるように構成された開口を含む、保持ケージと、
    をさらに備え、
    上記弾性を有する突起は、上記保持ケージの上記前側または後側から上記保持ケージの内部空間へ長手方向に延在していることを特徴とする請求項1に記載のリンク。
  5. 上記保持ケージに設けられた戻り止めであって、上記突起を第2の湾曲位置に保持しつつ、上記開口にコネクティングロッドが抜き差しされることを可能にする戻り止めをさらに備える請求項4に記載のリンク。
  6. 上記弾性を有する突起は、コネクティングロッドが挿入された後、第1の非湾曲位置まで戻るように構成されていて、この第1の非湾曲位置においては、上記突起の自由端が上記ロッドの周囲面の一部と接触することで、上記ロッドが上記開口を通って抜けてしまうことを摩擦力で防ぐことを特徴とする請求項4に記載のリンク。
  7. 上記保持ケージの横方向の外側にある開口は、長手方向に細長く形成されていることを特徴とする請求項4に記載のリンク。
  8. 上記保持ケージの横方向の外側に形成された開口は、上記ロッド挿入通路の一部を形成している細長い第1のロッド受け孔の一方の端部と整列していて、この第1のロッド受け孔および上記開口は、上記ロッドが挿入された後に細長い第1のロッド受け孔の第2の反対側の端部に位置する運転位置まで動かされることを可能にするように構成されていることを特徴とする請求項7に記載のリンク。
  9. 上記弾性を有する突起は、ロッドの挿入後、非湾曲位置まで戻り、この非湾曲位置においては、上記突起が上記ロッド挿入通路と整列するように配置されていて、上記突起の一部が上記ロッドの自由端の横方向の内側に配置されていることで、上記ロッドが上記ロッド挿入通路と整列することを妨げ、ひいては、上記ロッドが上記開口を通って外れてしまうことを防ぐように構成されていることを特徴とする請求項8に記載のリンク。
  10. 上記弾性を有する突起は、コネクティングロッドが挿入された後、第1の非湾曲位置まで戻り、第1の非湾曲位置においては、上記突起は、上記コネクティングロッドの自由端と、上記保持ケージの横方向の外側にある開口との間で、上記コネクティングロッドの自由端の横に配置され、これによって、上記コネクティングロッドが上記開口を通って外れてしまうことを防ぐように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のリンク。
  11. 上記弾性を有する突起は、上記保持ケージの横方向の外側にある開口内に延在することを特徴とする請求項4に記載のリンク。
  12. 上記弾性を有する突起の外側端縁は、上記開口の周りの上記保持ケージの外面とほぼ面一になっていることを特徴とする請求項4に記載のリンク。
  13. 上記弾性を有する突起の外側端縁は、上記開口の周りの上記保持ケージの外面から内側へ離間していることを特徴とする請求項4に記載のリンク。
  14. 上記開口がほぼ円形に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のリンク。
  15. 請求項1に記載のリンクを2つ以上備えるコンベヤベルト。
  16. 第1のリンクの第1のレッグから延びている保持ケージと、
    上記保持ケージ内に形成された開口であって、第1の端縁、第1の端縁とは反対側の第2の端縁、第1の側縁、および第1の側縁とは反対側の第2の側縁によって画定された開口と、
    を備え、
    上記突起は、第1の端縁に設けられており、該突起の自由端が第2の端縁付近に位置決めされるように、第1の端縁から第2の端縁へ向かって延在し、
    第1のロッド受け孔が第1のリンクの第1のレッグを貫通していて、この第1のロッド受け孔は上記開口と整列していて、
    上記ロッドを介して第1のリンクと関連付けられるように構成された第2のリンクであって、該第2のリンクが第1のリンクと関連付けられたときに、上記開口および第1のロッド受け孔と整列してロッド挿入通路を形成するように構成された、該第2のリンクを貫いている第2のロッド受け孔を含む第2のリンクと、
    長さ方向軸を有し、上記ロッド挿入通路内に配置されるように構成された細長いロッドと、
    をさらに備え、
    上記突起は、初期位置においては、上記ロッド挿入通路内に上記ロッドを保持できるように第1の端縁からほぼ垂直な方向に延びていて、
    上記突起は、該突起の自由端が上記ロッドの長さ方向軸とほぼ垂直な面に沿って、上記初期位置から、第1の側縁および第2の側縁の一方へ向けて上記開口内の第2の位置まで動くことができるように構成され、上記突起は、第2の位置においては、上記ロッドが上記開口に抜き差しされることを許容することを特徴とする請求項1に記載のリンクを含むコンベヤベルト。
  17. 上記突起が上記初期位置にあるときに、上記細長いロッドは、上記開口を通過することを妨げられることを特徴とする請求項16に記載のコンベヤベルト。
  18. 上記突起は、一体に形成されたプラスチック製のヒンジを介して第1の端縁に接続されていることを特徴とする請求項16に記載のコンベヤベルト。
  19. 上記突起は、金属から形成されていることを特徴とする請求項16に記載のコンベヤベルト。
  20. 上記保持ケージの横方向の外側に、上記開口が貫通していることを特徴とする請求項16に記載のコンベヤベルト。
  21. 上記突起の外側端縁は、上記開口の周りの上記保持ケージの外面とほぼ面一であることを特徴とする請求項20に記載のコンベヤベルト。
  22. 上記突起の外側端縁は、上記開口の周りの上記保持ケージの外面から内側へ離間していることを特徴とする請求項20に記載のコンベヤベルト。
  23. 上記突起は、コネクティングロッドの挿入後、上記初期位置まで戻るように構成されていて、上記初期位置においては、上記突起は、上記コネクティングロッドの自由端と上記保持ケージの横方向の外面にある開口との間で、上記コネクティングロッドの自由端の横に配置され、これにより、上記コネクティングロッドが上記開口を通って外れてしまうことを防ぐことを特徴とする請求項16に記載のコンベヤベルト。
  24. 上記保持ケージの横方向の外側にある開口は、長手方向に細長く形成されていることを特徴とする請求項16に記載のコンベヤベルト。
  25. 上記保持ケージの横方向の外側にある開口は、上記ロッド挿入通路の一部を形成している細長い第1のロッド受け孔の一端部と整列していて、第1のロッド受け孔と上記開口は、上記ロッドが挿入された後、細長い第1のロッド受け孔の反対側の第2の端部に位置する運転位置まで戻るように動くことを可能にするように構成されていることを特徴とする請求項24に記載のコンベヤベルト。
  26. 上記弾性を有する突起は、ロッドの挿入後、非湾曲位置まで戻り、非湾曲位置においては、上記突起は、上記ロッド挿入通路と整列するように配置され、上記突起の一部が上記ロッドの自由端の横方向の内側に配置されることで、上記ロッドが上記ロッド挿入通路と整列することを妨げ、ひいては、上記ロッドが上記開口を通って外れてしまうことを防ぐように構成されていることを特徴とする請求項25に記載のコンベヤベルト。
  27. コンベヤベルトを組み立てる方法であって、
    該コンベヤベルトが移動する長手方向、上記長手方向と直交する横方向、および上記長手方向と上記横方向のいずれとも直交する鉛直方向を有するコンベヤベルトを組み立てる方法において、
    第1のリンク孔と突起を有する第1のリンクを用意するステップであって、第1のリンクは、上記鉛直方向に沿って該コンベヤベルトの上端縁からコンベヤベルトの下端縁まで延在する厚さ、および上記長手方向に延在しかつ該コンベヤベルトの上端縁と下端縁より等距離な点の集合からなる第1のリンク孔の中心線を有する、第1のリンクを用意するステップと、
    第2のリンク孔を含む第2のリンクを用意するステップと、
    ロッド挿入通路を形成するために第1のリンク孔と第2のリンク孔を整列させ、上記突起を初期位置から湾曲位置まで曲げ、長さ方向軸を有する細長いロッドを上記ロッド挿入通路に挿入することによって、第1のリンクと第2のリンクとを関連付けるステップと、
    を含み、
    上記突起は、上記初期位置においては、第1のリンク孔の上記中心線上に延在することにより、上記ロッド挿入通路内への上記ロッドの挿入を妨げ、上記湾曲位置においては、上記ロッドの挿入を可能とし、さらには、
    上記突起を曲げることは、上記突起の自由端を上記鉛直方向へ向けて動かすことを含むことを特徴とする方法。
  28. 上記ロッドの挿入後、上記ロッドが外れることを妨げるために上記初期位置まで上記突起を戻すことをさらに含む、請求項27に記載の方法。
  29. 第1のリンクは、前側、後側および横方向の外側を有する保持ケージをさらに備えており、上記横方向の外側は、上記ロッド挿入通路の少なくとも一部を形成してコネクティングロッドを受けるように構成された開口を含むことを特徴とする請求項28に記載の方法。
  30. 上記初期位置まで上記突起を戻すことは、上記突起が弾性力で上記初期位置まで戻ることを可能にすることを含み、
    上記突起は、上記コネクティングロッドの自由端の横に配置されていることを特徴とする請求項28に記載の方法。
  31. 第1のリンクに形成された第1のリンク孔は長手方向に細長く、
    上記保持ケージの横方向の外側にある開口が、第1のリンクに形成された細長い第1のリンク孔の第1の端部と整列することによって、上記ロッド挿入通路の一部を形成することを特徴とする方法であって、
    上記ロッドの自由端が上記保持ケージの横方向の外側にある開口を過ぎる位置まで動くように、上記ロッド挿入通路に上記ロッドを挿入するステップと、
    第1のリンクに形成された細長い第1のリンク孔の第2の端部に位置する運転位置まで長手方向に上記ロッドを動かすステップと、
    をさらに含む、請求項29に記載の方法。
  32. 上記突起を上記初期位置まで戻すことが、上記突起が弾性力で上記初期位置まで戻ることを可能にすることを含み、上記初期位置においては、上記突起が上記ロッド挿入通路と整列して配置されかつ上記ロッドの自由端の横方向の内側に配置されていることで、上記ロッドは、上記ロッド挿入通路と整列することができず、ひいては、上記コンベヤベルトから外れることが妨げられていることを特徴とする請求項29に記載の方法。
  33. コンベヤベルト用のリンクであって、
    第1の長手方向端部および第2の長手方向端部と、
    第1の長手方向端部付近で横方向に整列した第1のロッド受け孔、および第2の長手方向端部付近で横方向に整列した第2のロッド受け孔と、
    第1のロッド受け孔に近接するように該リンクの少なくとも一方の横方向端部に近接して配置された、弾性を有する突起と、
    を備え、
    第1のロッド受け孔は、コネクティングロッドを受けるように構成されたロッド挿入通路を形成しており、
    上記弾性を有する突起は、第1の非湾曲位置においては、該リンクに形成された第1のロッド受け孔を通してコネクティングロッドが抜き差しされることを妨げるように、該リンクに形成された第1のロッド受け孔の中心線上に延在し、湾曲可能に構成されている該突起が鉛直方向へ向けて曲げられた第2の湾曲位置においては、該リンクに形成された第1のロッド受け孔を通してコネクティングロッドが抜き差しされることを許容する、リンク。
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