JP6370153B2 - タッチパネル装置 - Google Patents

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この発明は、タッチパネル装置に関するものであり、特に、タッチパネルのたわみ判定に関する。
表示装置上に取り付けられ、指などの指示体によるタッチを検出してその位置座標を特定するタッチパネル装置は、機械的なキーボードやマウスに代わる情報処理装置のユーザーインターフェース手段の1つとして注目されている。抵抗膜方式や静電容量方式など、種々の方式によるタッチパネルが製品化されている。
静電容量方式の一つとして、複数のセンサが内蔵されるタッチパネルの前面側を数mm程度の厚みのガラス板等の保護板で覆った場合でも指示体のタッチの検出が可能な、投影型静電容量タッチスクリーン(Projected Capacitive Touchscreen)方式(以降PCT方式と称す)がある。この方式は、保護板を前面に配置できることから堅牢性に優れ、稼働部が無いため長寿命であるといった利点を有している。これらの利点が認知され、PCT方式タッチパネル装置は、表示装置上に取り付けられて、携帯通信機器の入力部や金融機関におけるATM、カーナビゲーション装置など、種々のタッチ入力装置の用途に利用されている。
タッチパネル装置では、ユーザの意図しない入力操作(誤操作)を受け付けないようにすることも重要であり、タッチパネルから得られた計測値(PCT方式タッチパネルでは容量値)から、タッチ状態を判定する方法が開示されている。例えば、特許文献1では、閾値以上の計測値の数が一定以上であれば、たわみ有りと判定する方法が開示されており、特許文献2では、計測値の分布が丸みがかった形状であれば、手の平によるタッチと判定する方法が開示されている。
特開2011−76484号公報 特開2012−164060号公報
特許文献1,2のタッチパネル装置では、タッチパネルがたわむほど指で強くタッチする場合と、手の平等の面積の広い指示体でタッチする場合とを区別できず、操作入力を正しく受け付けられないという課題があった。タッチパネルがたわんでも、指によるタッチならば正常操作として受け付けるべきであり、一方、手の平でのタッチは、誤操作の可能性が高く、受け付けるべきではない。しかし、両者とも、多くのセンサで高い静電容量が得られるため、従来の方法では区別ができなかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、タッチパネルがたわむほどの強いタッチを操作として受け付ける一方、手の平等によるタッチを操作として受け付けないタッチパネル装置の提供を目的とする。
本発明のタッチパネル装置は、面に配列された複数のセンサを有するタッチパネルと、各センサを用いて静電容量値を検出するセンシング部と、隣接するセンサを用いて計測された静電容量値の差分値を求め、予め定められた範囲の値となる差分値の数に基づいて、タッチパネルのたわみの有無を判定するたわみ判定部と、たわみ判定部がたわみ無しと判定した場合に、タッチが、対象とする指示体以外により行われた無効タッチか否かを判定し、たわみ判定部がたわみ有りと判定した場合には、タッチが無効タッチか否かの判定を行わない、無効タッチ判定部と、を備える。
本発明のタッチパネル装置は、面に配列された複数のセンサを有するタッチパネルと、各センサを用いて静電容量値を検出するセンシング部と、隣接するセンサを用いて計測された静電容量値の差分値を求め、予め定められた範囲の値となる差分値の数に基づいて、タッチパネルのたわみの有無を判定するたわみ判定部と、たわみ判定部がたわみ無しと判定した場合に、タッチが、対象とする指示体以外により行われた無効タッチか否かを判定し、たわみ判定部がたわみ有りと判定した場合には、タッチが無効タッチか否かの判定を行わない、無効タッチ判定部と、を備える。タッチパネルがたわむ場合は、手の平でタッチする場合と異なり、タッチパネルの全体に亘る緩やかな静電容量値の変化が生ずるため、上記の通りたわみ判定を行う事により、手の平でタッチする場合等と区別してたわみ判定を行う事が出来る。

実施の形態1に係るタッチパネル装置の構成を示すブロック図である。 タッチパネルの構造を示す図である。 実施の形態1に係るタッチパネル装置の動作を示すフローチャートである。 実施の形態1に係るたわみ判定部の動作を示すフローチャートである。 たわみ発生時にセンシング部が取得する静電容量値を示す図である。 たわみ発生時にセンシング部が取得する静電容量値の差分値を示す図である。 たわみ発生時にセンシング部が取得する静電容量値の差分値の絶対値を示す図である。 実施の形態1の変形例に係るたわみ判定部の動作を示すフローチャートである。 たわみ発生時にセンシング部が取得する静電容量値の差分値を示す図である。 センシング部が取得する静電容量値の差分値を示す図である。 実施の形態2に係るタッチパネル装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態2に係るたわみ判定部の動作を示すフローチャートである。 実施の形態2に係るセンシング部が取得する静電容量値と、ピーク値を示す図である。 実施の形態2に係るセンシング部が取得する静電容量値のうち、たわみ判定に用いる静電容量値を示す図である。 実施の形態2に係るセンシング部が取得する静電容量値のうち、たわみ判定に用いる静電容量値を示す図である。 実施の形態3に係るタッチパネル装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態3に係るタッチパネル装置の動作を示すフローチャートである。
<A.実施の形態1>
<A−1.構成>
図1は、実施の形態1に係るタッチパネル装置101の構成を示すブロック図である。タッチパネル装置101は、タッチパネル1、センシング部2、タッチ検出部3、たわみ判定部4、無効タッチ判定部5及びタッチ情報出力部6を備える。
図2は、タッチパネル1の構成を示している。タッチパネル1は、ユーザがタッチするタッチ面を有する、PCT方式のタッチパネルである。そして、タッチパネル1は、タッチ面と反対側のセンサ面に、タッチ位置の水平座標を検出するためのXセンサ群7(X1,X2,…X12)と、タッチ位置の垂直座標を検出するYセンサ群8(Y1,Y2,…Y8)を備えている。ここでは、Xセンサ群7を12個のセンサ、Yセンサ群8を8個のセンサからなるものとして説明するが、各センサ群7,8のセンサの個数はこれに限らない。
Xセンサ群7及びYセンサ群8は、ケーブル9を介して図2に示されないセンシング部2に接続されている。
センシング部2は、Xセンサ群7及びYセンサ群8の静電容量を計測し、これを計測値としてタッチ検出部3に出力する。
タッチ検出部3は、センシング部2から各センサ群7,8の計測値を取得し、これに基づきタッチ検出を行う。ここでタッチ検出とは、タッチの有無を判定すると共に、タッチ座標を検出することをいう。
たわみ判定部4は、タッチ検出部3又はセンシング部2から、各センサ群7,8の計測値を取得し、これに基づきたわみ判定を行う。
無効タッチ判定部5は、タッチ検出部3で検出したタッチが、タッチパネル装置101が対象とする指示体(例えば指先)以外によって行われた無効タッチであるか否かを判定する。
タッチ情報出力部6は、タッチ検出部3で検出したタッチ座標を出力する。
<A−2.動作>
図3は、タッチパネル装置101の動作を示すフローチャートである。まず、センシング部2が、Xセンサ群7及びYセンサ群8からセンサ計測値を取得する(ステップSA1)。図5は、センシング部2が取得するセンサ計測値の例として、タッチパネル1が強く押されてたわんでいるときのXセンサ群7のセンサ計測値を示している。図5の横軸はXセンサ番号を示し、縦軸はセンサ計測値としての静電容量値を示している。
図5では、X7のセンサ計測値が最大値であることから、X7の配置位置がタッチ位置に近いと推定される。通常、タッチ位置から遠いセンサ(X1,X12等)は、0に近い値を計測する。しかし、たわみにより、これらのセンサも一定の値を計測しており、センサ計測値はX7からX1又はX12にかけて緩やかに変化している。
次に、タッチ検出部3がタッチ検出を行い(ステップSA2)、タッチ情報を得る。ここでタッチ情報とは、タッチ有無の判定結果と、タッチ有りと判定した場合のタッチ座標である。このタッチ検出は、例えば特開2010−191778号公報で開示された方法を用いる。
その後、たわみ判定部4がたわみ判定を行う(ステップSA3)。図4は、ステップSA3の詳細動作を示すフローチャートであり、以下、図4を用いてたわみ判定部4によるたわみ判定処理を説明する。
まず、たわみ判定部4は、隣接センサ間のセンサ計測値の差分値を取得する(ステップSB1)。例えば、式(1)を用いて差分値を得る。
Figure 0006370153
但し、D(i)は差分値番号iの差分値、R(i)はセンサ番号iのセンサから得られたセンサ計測値を示す。
図6は、図5のセンサ計測値(静電容量値)から求めた差分値を示している。横軸はXセンサ差分値番号、縦軸は差分値を示している。例えば、Xセンサ差分値番号2の差分値は、図5におけるX3の静電容量値とX2の静電容量値の差を示している。
さらに、たわみ判定部4は、隣接するセンサの計測値の絶対値(差分絶対値)を計算する(ステップSB2)。図7は、図6の差分値から得られる差分絶対値を示している。図7において、横軸はXセンサ差分値番号、縦軸は差分絶対値を示している。
そして、たわみ判定部4は、予め定めた上限閾値TUと下限閾値TLの間に位置している差分絶対値の数をカウントする(ステップSB3)。
図7のケースでは、差分値番号1,2,3,4,9,10,11の7個の差分絶対値が上限閾値TUと下限閾値TLの間に位置しており、カウント値は7となる。
そして、たわみ判定部4は、ステップSB3で求めたカウント値が、予め定めたカウント値用閾値以上か否かを判断する(ステップSB4)。カウント値がカウント値用閾値以上であれば、たわみ有りと判定し(ステップSB5)、閾値未満であれば、たわみ無しと判定する(ステップSB6)。
タッチパネル1にたわみが発生した場合は、手の平でタッチする等の無効タッチに比べて、タッチ点から離れたセンサのセンサ計測値が緩やかに変化する傾向があり、同程度の差分値が多く発生する。この特徴をカウント値として捉えることで、たわみを伴うタッチを無効タッチと区別して判定することができる。
以上でステップSA3の処理は終了であるため、ここからは、図2のフローに戻って、残りの処理を説明する。ステップSA3でたわみ無しと判定されれば(ステップSA4でYes)、無効タッチ判定部5が無効タッチ判定を行う(ステップSA5)。ここでは、例えば特許文献3に開示された方法で、手の平等、指以外のタッチを無効タッチと判定する。一方、ステップSA3でたわみ有りと判定された場合は(ステップSA4でNo)、ステップSA5の無効タッチ判定を行わない。従って、たわみを伴う指タッチを無効タッチと誤判定することはない。
最後に、タッチ情報出力部6が、図示しない外部のマイコン等に対してタッチ情報を出力する(ステップSA6)。この時、タッチ座標に加え、無効タッチか否かを示す情報を出力してもよい。あるいは、無効タッチ以外のタッチについてのみ、タッチ座標を出力してもよい。
以上のように、実施の形態1によれば、たわみが発生するほど強く押した場合は正しく操作入力として受けつける一方、手の平によるタッチを、無効タッチとして受け付けないようにすることができる。
なお、上記の説明では、Xセンサ群7のセンサ計測値だけでたわみ判定を行う例を説明したが、Yセンサ群8のセンサ計測値だけでたわみ判定を行っても良い。さらには、Xセンサ群7とYセンサ群8の両方のセンサ計測値を用いてたわみ判定を行っても良い。例えば、Xセンサ群7とYセンサ群8のセンサ計測値のそれぞれによってたわみ判定を行い、両者でたわみ有りと判定した場合にのみ、最終的なたわみ判定結果をたわみ有りとすれば、たわみ以外の状態をたわみと判定する誤りを減らすことができる。
<A−3.変形例>
以上の説明において、たわみ判定部4は、センサ計測値の差分値の符号を考慮せず、絶対値を閾値と比較することによりたわみ判定を行っていた。しかし、実施の形態1の変形例によれば、以下に説明するように差分値の符号を考慮することにより、より正確にたわみ判定を行うことが可能となる。
図8は、変形例に係るたわみ判定部4のたわみ判定処理を示すフローチャートである。以下、図8に沿って変形例に係るたわみ判定部4のたわみ判定処理を説明する。
まず、たわみ判定部4は、隣接するXセンサ7又はYセンサ8のセンサ計測値の差分値を取得する(ステップSC1)。この動作は、図4のステップSB1と同様である。
次に、ステップSC1で取得した差分値の上限閾値及び下限閾値を設定する(ステップSC2)。本変形例では、差分値の符号を考慮するため、プラス側とマイナス側の2種類を、上限閾値及び下限閾値の夫々について用意する。具体的には、プラス側の上限閾値TU1を最大差分値から決定し、マイナス側の下限閾値TL2を最小差分値から決定する。例えば、最大差分値に所定の比率定数を掛けた値を上限閾値TU1とし、最小差分値に所定の比率定数を掛けた値を下限閾値TL2とする。また、プラス側の下限閾値TL1及びマイナス側の上限閾値TU2には、予め定めた値を用いる。
図9は、図5のセンサ計測値に対応する差分値、すなわち図6と同様のXセンサの差分値を示しており、横軸にXセンサ差分値番号、縦軸に差分値を示している。図9の例では、上記比率定数を0.5とし、最大差分値である差分値番号6の値の半分をプラス側の上限閾値TU1、最小差分値である差分値番号7の値の半分をマイナス側の下限閾値TL2としている。
次に、差分値を閾値と比較する。具体的には、センサ計測値が最大ピーク値をとるセンサ番号をNとすると、センサ番号N以前のセンサから算出される差分値、すなわち差分値番号が1からN−1の差分値について、プラス側の上限閾値TU1と下限閾値TL1の間の値をとるか否かを判断し、該当するものをカウントする(ステップSC3)。このカウントを「プラス側カウント」と呼ぶ。
また、センサ番号N以後のセンサから算出される差分値、すなわち差分値番号がN以降の差分値について、マイナス側の上限閾値TU2と下限閾値TL2の間の値をとるか否かを判断し、該当するものをカウントする(ステップSC4)。このカウントを「マイナス側カウント」と呼ぶ。
タッチパネル1にたわみが発生する場合、静電容量分布としては、広い裾野を持つ一つの最大ピークをとることが多く、最大ピークの一方側ではセンサ計測値が上昇し、他方側では下降する。このため、図9の例のように、センサ計測値が最大値をとるセンサ番号7以前のセンサ番号から算出される差分値番号1から6の差分値は、プラスの値となり、センサ番号7以後のセンサ番号から算出される差分値番号7から11の差分値は、マイナスの値をとる。
そこで、図9の例では、差分値番号1から6に対しては上限閾値TU1と下限閾値TL1の間の値、すなわちプラスの値をカウント対象とし、差分値番号7から11に対しては上限閾値TU2と下限閾値TL2の間の値、すなわちマイナスの値をカウント対象とすることにより、たわみにより発生した値に絞り込んだカウント値を得ることができる。
図10は、Xセンサ番号7のセンサ計測値が最大ピーク値をとる場合の別の例の差分値を示している。横軸にXセンサ差分値番号を示し、縦軸がセンサ計測値の差分値を示している。この例では、差分値番号1から6の差分値に対してはプラス側の閾値と比較されるため、差分値番号2の負の差分値はカウント対象とならない。
ステップSC4の後、プラス側のカウント値とマイナス側のカウント値を、それぞれ閾値と比較し(ステップSC5)、共に閾値以上であれば、たわみ有りと判定(ステップSC6)する。それ以外の場合は、たわみ無しと判定する(ステップSC7)。
以上のように、実施の形態1の変形例によれば、差分値の符号を考慮し、センサ計測値の前後でマイナス側カウント、プラス側カウントを行う事により、たわみの発生をより高精度に判定できる。さらに、差分値の閾値を最大差分値と最小差分値に基づき設定することにより、たわみの程度に応じた適正な閾値を設定できる。
なお、ステップSC5では、プラス側のカウント値とマイナス側のカウント値が共に閾値以上であれば、たわみ有りと判定したが、一方のカウント値が閾値以上であれば、たわみ有りと判定しても良い。また、プラス側のカウント値とマイナス側のカウント値の合計を閾値と比較する等、別の方法でたわみ判定を行っても良い。
<A−4.効果>
実施の形態1に係るタッチパネル装置101は、面に配列された複数のセンサ(Xセンサ群7、Yセンサ群8)を有するタッチパネル1と、各センサを用いて静電容量値を検出するセンシング部2と、隣接するセンサを用いて計測された静電容量値の差分値を求め、予め定められた範囲の値となる差分値の数に基づいて、タッチパネル1のたわみの有無を判定するたわみ判定部4と、を備える。タッチパネルがたわむとき、無効タッチとは異なり、タッチ位置を中心とする広い範囲で静電容量値が緩やかに変化するため、上記のようにたわみ判定部4がたわみの有無を判定することで、無効タッチと区別してたわみの有無の判定を行うことができる。
また、タッチパネル装置101は、たわみ判定部4がたわみ無しと判定した場合に、タッチが対象とする指示体以外により行われた無効タッチか否かを判定し、たわみ判定部4がたわみ有りと判定した場合には、タッチが無効タッチか否かの判定を行わない、無効タッチ判定部5を備える。そのため、指で強く押されたたわみ状態であるにも関わらず無効タッチと判定してしまう誤判定を防ぐことが出来る。
実施の形態1の変形例に係るタッチパネル装置において、たわみ判定部4は、隣接するセンサ(Xセンサ群7、Yセンサ群8)の静電容量値の差分値を求め、予め定められた範囲の値となる差分値の数に基づいて、タッチパネルのたわみの有無を判定する。そして、センサの配列の中で、静電容量値が最大となる最大センサの位置を境界として、一方側のセンサの差分値に対しては前記予め定められた範囲の値を正の値とし、他方側のセンサの差分値に対しては前記予め定められた範囲の値を負の値として、たわみの有無を判定する。タッチパネル1にたわみが発生する場合、静電容量分布としては、広い裾野を持つ一つの最大ピークをとることが多いため、上記のように差分値の符号を考慮することにより、より正確にたわみの有無を判定することが出来る。
<B.実施の形態2>
<B−1.構成>
図11は、実施の形態2のタッチパネル装置102の構成を示すブロック図である。タッチパネル装置102は、センシング部2が相互容量方式で静電容量値を取得する構成であり、データ抽出部10を備えている点が、実施の形態1のタッチパネル装置101とは異なる。
<B−2.動作>
タッチパネル装置102の動作を、図3のフローチャートに沿って説明する。
まず、センシング部2がセンサ計測値を取得する(ステップSA1)。タッチパネル装置102は相互容量方式であるため、Xセンサ群7とYセンサ群8の交点で容量値が得られる。ここでは、Xセンサ群7にはX1からX12までの12個のセンサがあり、Yセンサ群8にはY1からY9までの9個のセンサがある例で説明する。この場合、図13に示すような2次元状に分布した値がセンサ計測値として得られる。ここで、図13の左上隅の値は、X1とY1のセンサを用いて得られたセンサ計測値(X1とY1の交点における静電容量値)であり、右下隅の値は、X12とY9のセンサを用いて得られたセンサ計測値(X12とY9の交点における静電容量値)である。次に、タッチ検出部3がタッチ検出を行い(ステップSA2)、その後たわみ判定を行う(ステップSA3)。
実施の形態2のたわみ判定処理は、実施の形態1と異なるため、図12のフローチャートに沿って以下説明する。
まず、たわみ判定部4のたわみ判定処理を行う前に、データ抽出部10がセンシング部2から図13に示すセンサ計測値を取得し、たわみ判定処理に用いる処理データを抽出する(ステップSD1)。センサ計測値は、図13の例では9行12列のマトリクス状に配列された合計108個の計測値であるように多数であり、その全てを用いてたわみ判定処理を行うのは効率が悪いからである。そこで、本ステップでは、より少ないデータを処理対象として抽出する。
例えば、図13の中でセンサ計測値の最大値D1を求め、最大値D1を含む同一行のセンサ計測値D2を処理対象とする(図14)。あるいは、最大値D1を含む同一列のセンサ計測値D3を処理対象とする(図15)。最大値D1は、X7とY5のセンサを用いて得られたセンサ計測値であり、センサ計測値D2は、Y5と、X1からX12までを用いて得られたセンサ計測値、センサ計測値D3は、X7と、Y1からY9までを用いて得られたセンサ計測値である。この結果、1次元の処理データが得られ、実施の形態1やその変形例のたわみ判定方法が適用できる。
以降の、ステップSD2〜SD8は、実施の形態1の変形例のステップSC1〜SC7と同じであり、実施の形態1の変形例と同様の工程を経て、たわみ有無の判定結果を取得する。もちろん、ステップSD2〜SD8の代わりに実施の形態1のステップSB1〜SB6を実施して、たわみ有無の判定結果を取得しても良い。
以上でステップSA3の処理は終了であるため、ここからは、図3のフローに戻って、残りの処理を説明する。実施の形態1と同様に、ステップSA3でたわみ無しと判定されれば(ステップSA4)、さらに、無効タッチ判定部5が無効タッチ判定を行う(ステップSA5)が、たわみ有りと判定された場合は、無効タッチ判定は行わない。最後に、タッチ情報出力部6が、タッチ情報の出力を行う(ステップSA6)。
以上のように、実施の形態2によれば、センサ計測値が2次元的に分布する相互容量方式のタッチパネル装置であっても、多数の計測値の中から1次元の計測値を処理データとして抽出し、効率的にたわみ判定を行うことが出来る。
なお、上記の説明では、センサ計測値の最大値を検出するセンサを含む同一行又は同一列のセンサ計測値を処理対象として抽出したが、例えば、各行又は各列単位でセンサ計測値の平均をとり、当該平均値を1次元の処理データとするような、他の抽出方法を用いても良い。
<B−3.効果>
実施の形態2に係るタッチパネル装置102において、センシング部2は、相互容量方式で2次元状に分布する静電容量値を検出し、たわみ判定部4は、静電容量値の最大値の位置と静電容量値に基づいて、タッチパネル1のたわみの有無を判定する。従って、センサが2次元的に分布する相互容量方式のタッチパネル装置であっても、多数の計測値の中から1次元の計測値を処理データとして抽出し、効率的にたわみ判定を行うことが出来る。
<C.実施の形態3>
<C−1.構成>
図16は、実施の形態3に係るタッチパネル装置103の構成を示すブロック図である。タッチパネル装置103は、実施の形態1に係るタッチパネル装置101の構成に加えて、時刻情報取得部11を備えている。
時刻情報取得部11は、例えば通信手段によって外部から現在の時刻情報を取得する。時刻情報取得部11の取得した時刻情報は、たわみ判定部4及びタッチ情報出力部6に出力される。
<C−2.動作>
図17は、タッチパネル装置103の動作を示すフローチャートである。以下、図17に沿ってタッチパネル装置103の動作を説明する。
まず、実施の形態1のステップSA1〜ステップSA3と同様の手順で、センシング部2がセンサ計測値を取得し(ステップSE1)、タッチ検出部3がタッチ検出を行い(ステップSE2)、たわみ判定部4がたわみ判定を行う(ステップSE3)。
そして、たわみ有りと判定された場合(ステップSE4でYes)、たわみ判定部4は時刻情報取得部11から現在時刻を取得し、これを保存する(ステップSE6)。
一方、たわみ無しと判定された場合(ステップSE4でNo)、実施の形態1と同様に、無効タッチ判定部5が無効タッチ判定を行う(ステップSE5)。その後、現在時刻とたわみ判定部4で保存した時刻(最後にたわみ有りと判定された時刻)との差が閾値以下であるか否かを判断する(ステップSE7)。そして、閾値を超える場合はタッチ情報出力部6がタッチ情報の出力を行うが(ステップSE8)、閾値以下の場合は、タッチ情報の出力を行うことなく処理を終了する。
タッチパネル1がたわむほど強く押されていた後、その力が突然消失すると、たわみもごく短い時間で解消されるが、その間、静電容量値が不安定となる傾向がある。この期間に通常のタッチ検出を行うと、タッチされていない座標を検出してしまうなど、誤検出を行う可能性がある。そこで、本実施の形態では、たわみ有りから無しに変化した直後の一定時間は、タッチ情報出力を行わないようにすることで、誤検出を防止する。
したがって、実施の形態3によれば、たわみ状態が解消した直後の誤検出を防止できる。
<C−3.効果>
実施の形態3に係るタッチパネル装置103は、現在時刻を取得する時刻情報取得部11と、センシング部2の静電容量値からタッチ座標を検出するタッチ検出部3と、タッチ座標の情報を出力するタッチ情報出力部6と、をさらに備え、たわみ判定部4は、たわみ有りと判定した際の時刻を保存し、タッチ情報出力部6は、当該保存した時刻と現在時刻の差が予め定められた時間以上である場合に、タッチ座標の情報を出力する。これにより、たわみが戻るときの不安定な静電容量値による誤検出を防止することが出来る。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 タッチパネル、2 センシング部、3 タッチ検出部、4 たわみ判定部、5 無効タッチ判定部、6 タッチ情報出力部、7 Xセンサ群、8 Yセンサ群、9 ケーブル、10 データ抽出部、11 時刻情報取得部、101,102,103 タッチパネル装置。

Claims (4)

  1. 面に配列された複数のセンサを有するタッチパネルと、
    各前記センサを用いて静電容量値を検出するセンシング部と、
    隣接する前記センサを用いて計測された前記静電容量値の差分値を求め、予め定められた範囲の値となる前記差分値の数に基づいて、前記タッチパネルのたわみの有無を判定するたわみ判定部と、
    前記たわみ判定部がたわみ無しと判定した場合に、前記タッチが、対象とする指示体以外により行われた無効タッチか否かを判定し、前記たわみ判定部がたわみ有りと判定した場合には、前記タッチが前記無効タッチか否かの判定を行わない、無効タッチ判定部とを備える、
    タッチパネル装置。
  2. 前記たわみ判定部は、前記センサの配列の中で、前記静電容量値が最大となる最大センサの位置を境界として、一方側のセンサの差分値に対しては前記予め定められた範囲の値を正の値とし、他方側のセンサの差分値に対しては前記予め定められた範囲の値を負の値として、たわみの有無を判定する、
    請求項1に記載のタッチパネル装置。
  3. 前記センシング部は、相互容量方式で2次元状に分布する静電容量値を検出し、
    前記たわみ判定部は、前記静電容量値の最大値の位置と前記静電容量値に基づいて、前記タッチパネルのたわみの有無を判定する、
    請求項1又は2に記載のタッチパネル装置。
  4. 現在時刻を取得する時刻情報取得部と、
    前記センシング部の前記静電容量値からタッチ座標を検出するタッチ検出部と、
    前記タッチ座標の情報を出力するタッチ情報出力部と、をさらに備え、
    前記たわみ判定部は、たわみ有りと判定した際の時刻を保存し、
    前記タッチ情報出力部は、当該保存した時刻と前記現在時刻の差が予め定められた時間以上である場合に、前記タッチ座標の情報を出力する、
    請求項1からのいずれか1項に記載のタッチパネル装置。
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