JP6370008B1 - エレベータ管理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】物件毎の交通流に応じた設定を実現する。【解決手段】エレベータ管理システム100において、記憶部102は、エレベータシステム150、170毎の構成情報と、エレベータの運行制御パラメータと、を記憶する。取得部105は、第1のエレベータシステム150が第1の制御パラメータに従って運行した場合の運行情報を取得する。異常判定部106は、運行情報の運行状況が所定の基準を満たしているか否かを判定し、類似判定部107は、運行状況が所定の基準を満たしていない場合に、第1のエレベータシステム150の構成情報と、他の複数のエレベータシステム170の構成情報が類似しているか否かを判定し、判定結果に応じて、第1のエレベータシステム150に類似している他のエレベータシステム170を選択し、送信部111が記憶している他のエレベータシステム170の制御パラメータを、第1のエレベータシステム150に送信する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、エレベータ管理システムに関する。
従来から、物件(例えばオフィスビルやマンションビル)毎に、交通流(交通需要)に応じたエレベータの設置が要求されている。また、物件にエレベータが設置された後は、交通流(交通需要)に応じた運行が行われるように制御パラメータを設定する技術が提案されている。
特開2017−57022号公報
しかしながら、従来技術においては、実際に運行が開始された後、物件の交通流に応じて適切な制御パラメータに設定するのが難しい。
本発明の一実施形態は、上記に鑑みてなされたものであって、物件毎の交通流に応じた設定を実現するエレベータ管理システムを提供することを目的とする。
実施形態のエレベータ管理システムは、記憶部と、取得部と、異常判定部と、類似判定部と、シミュレーション部と、送信部と、を備える。記憶部は、エレベータシステム毎の構成を示した構成情報と、エレベータシステム毎にエレベータの運行を制御する制御パラメータと、を記憶する。取得部は、第1のエレベータシステムの第1の制御パラメータに従って運行した場合の運行状況を示した運行情報を取得する。異常判定部は、運行情報で示された運行状況が所定の基準を満たしているか否かを判定する。類似判定部は、運行情報で示された運行状況が所定の基準を満たしていないと判定した場合に、第1のエレベータシステムの構成情報と、他の複数のエレベータシステムの構成情報と、が類似しているか否かを判定し、類似の判定結果に応じて、他の複数のエレベータシステムから、第1のエレベータシステムに類似している第2のエレベータシステムを選択する。シミュレーション部は、記憶部に記憶されている、第2のエレベータシステムの第2の制御パラメータを用いて、第1のエレベータシステムでエレベータの運行を制御した場合のシミュレーションを実行する。送信部は、シミュレーション部により実行されたシミュレーションで示された運行状況が、取得部が取得した運行情報で示された運行状況と比べて改善されている場合に、第2の制御パラメータを、第1のエレベータシステムに送信する。
図1は、実施形態にかかるエレベータシステムと、エレベータ管理システムと、の構成を示すブロック図である。 図2は、実施形態にかかるシステム構成データベースの構成例を示した図である。 図3は、実施形態にかかる運用情報記憶データベースの構成例を示した図である。 図4は、実施形態にかかる異常判定部が運行状況の判定に用いる基準を例示した図である。 図5は、実施形態にかかるエレベータ管理システムにおける全体的な処理の手順を示すフローチャートである。 図6は、実施形態にかかるエレベータ管理システムにおける制御パラメータの更新処理の手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して実施形態のエレベータ管理システムを説明する。
図1は、一実施形態にかかるエレベータシステムと、エレベータ管理システムの構成を示すブロック図である。図1に示されるエレベータ管理システム100は、クラウドコンピューティングを利用して、エレベータシステム150、170の情報を収集し、エレベータシステム150、170毎に適切な運行制御を実現するものである。
図1に示すように、エレベータ管理システム100は、エレベータシステム150、170と通信ネットワーク180を介して接続されている。通信ネットワーク180は、インターネットや専用回線などを含む。エレベータ管理システム100は、通信ネットワーク180上の任意の場所に設けられる。エレベータ管理システム100は、複数の情報処理装置を組み合わせて実現しても良いし、一つの情報処理装置(例えばサーバ)で実現しても良い。
エレベータシステム150、170は、全国各地に存在する多数の物件内に設けられたエレベータシステムとする。なお、物件とは、各種エレベータが設置された建屋を示している。
エレベータ管理システム100は、全国各地に存在する多数の物件内に設けられたエレベータシステム150、170から各種情報を収集して、エレベータシステム150、170の交通流に合わせた調整を行う機能を有する。図1には、エレベータシステムとして、エレベータシステム150、170が接続されているが、説明のために省略したものであって、実際にはより多くのエレベータシステムが接続されている。
第1のエレベータシステム150は、通信処理部151と、群管理制御部152と、号機制御部153a、153b、153cと、号機かご154a、154b、154cと、撮像部155と、測定部156と、を備え、物件に設けられたエレベータの運行を制御する。なお、第2のエレベータシステム170の構成は、同様の構成を備えているものとして説明を省略する。
群管理制御部152は、乗り場に設けられた(図示しない)呼び登録装置に入力された乗り場呼び登録情報などに基づいて、呼び登録毎に、号機かご154a、154b、154cの割り当てを行う。
また、群管理制御部152は、制御パラメータ記憶部159を備え、制御パラメータ記憶部159に格納されている制御パラメータに従って、第1のエレベータシステム150全体の制御を行う。制御パラメータとしては、例えば、“基準階”、基準階に配車する号機かごの“台数”、“かごの分散手法”、“戸開時間”、及び“戸開閉速度”などが考えられる。
制御パラメータ記憶部159は、HDD等の読み書き可能な記憶媒体を用いた構成であって、第1のエレベータシステム150の運行に用いられる制御パラメータを記憶する。また、制御パラメータ記憶部159は、時間帯毎に、制御パラメータを記憶しても良い。
号機制御部153a、153b、153cは、群管理制御部152により割り当てられた、乗り場呼び登録情報に含まれている、行先階情報に基づいて、号機かご154a、154b、154cを制御する。
撮像部155は、号機かご154a、154b、154c内や、各階のエレベータ乗り場に設けられる。そして、撮像部155は、号機かご154a、154b、154c内や、各階のエレベータ乗り場における、利用者の状況を撮影するために用いられる。本実施形態は、撮像部155で撮影された撮像画像データを、第1のエレベータシステム150の利用者の利用状況を示した利用状況情報として記憶する例について説明するが、利用状況を検出する構成として、撮像部155に制限するものではなく、第1のエレベータシステム150の利用者の利用状況を検出できる構成(検出部)であればよい。例えば、撮像部155の代わりに荷重検出部を用いることなどが考えられる。
測定部156は、運用情報記憶部157と、利用状況記憶部158と、を備え、第1のエレベータシステム150における各種情報を収集し、格納する。
運用情報記憶部157は、第1のエレベータシステム150における運行状況を示した運用情報を、時間帯毎に記憶する。運用情報としては、例えば、オペレーションの有無、号機かご154a、154b、154cの一周時間、平均運転間隔、平均未応答時間、乗車人数、輸送人数等の情報とする。運用情報は、群管理制御部152による制御結果に基づいて生成される。さらには、交通流の情報であるOD表(Origin-Destination table)を含んでも良い。なお、交通流とは、各階でエレベータを利用する人の流れを示している。
利用状況記憶部158は、撮像部155(検出部)により撮像された撮像画像データ(検出結果)を撮影時刻と対応付けて記憶する。これにより、時間帯毎の利用状況情報が記憶される。
通信処理部151は、情報送信部160と、情報受信部161とを、備え、通信ネットワーク180を介して、エレベータ管理システム100との間で通信処理を行う。
情報送信部160は、運用情報記憶部157に記憶されている運用情報、及び利用状況記憶部158に記憶されている利用状況情報を、エレベータ管理システム100に送信する。
情報受信部161は、エレベータ管理システム100から、第1のエレベータシステム150の運行に用いられる制御パラメータを受信する。そして、情報受信部161は、受信した制御パラメータを、制御パラメータ記憶部159に登録する。これにより第1のエレベータシステム150は、受信した制御パラメータを用いた運行制御が開始される。
エレベータ管理システム100は、物件毎に設けられたエレベータシステム(例えば、第1のエレベータシステム150、第2のエレベータシステム170)の管理を行うシステムであって、当該エレベータシステムがエレベータの適切な運行ができるように、エレベータシステム毎の制御パラメータの設定を行う。
本実施形態のエレベータ管理システム100は、通信処理部101と、運用情報記憶データベース102と、利用状況管理データベース103と、システム構成データベース104と、取得部105と、異常判定部106と、類似判定部107と、シミュレーション部108と、を備えている。
システム構成データベース104は、エレベータシステム毎の構成を示したシステム構成データ(構成情報)を記憶するデータベースとする。図2は、本実施形態のシステム構成データベース104の構成例を示した図である。図2に示されるように、システム構成データベース104は、システム構成データとして、“番号”と、“台数”と、“定格速度”と、“積載荷重”と、“階床数”と、“配置場所”と、“エレベータ構成”と、“オペレーションの有無”と、“用途”と、を有する。さらに、システム構成データベース104は、エレベータの運行を制御する制御パラメータとして、“出勤時制御パラメータ”と、“退去時制御パラメータ”と、を有する。本実施形態においては、システム構成データと、制御パラメータとを対応付けて記憶している。なお、本実施形態においては、更新する制御パラメータの一例として、“出勤時制御パラメータ”と、“退去時制御パラメータ”と、を用いた例について説明するが、これら制御パラメータに制限するものではない。
“番号”は、エレベータシステム(物件)を識別するための識別情報とする。“台数”は、エレベータシステム(物件)に設けられたエレベータの台数とする。“定格速度”は、エレベータシステム(物件)に設けられたエレベータの定格速度とする。
“積載荷重”は、エレベータシステム(物件)に設けられたエレベータに乗せることが可能な荷重とする。“階床数”は、当該物件においてエレベータが乗り降り可能な階床の数とする。“配置場所”は、物件においてエレベータが設けられた場所を示している。“エレベータ構成”は、物件に設けられたエレベータシステムの種別を示している。
本実施形態においては、上述した“台数”、“定格速度”、“積載荷重”、“階床数”、“配置場所”、及び“エレベータ構成”などの、エレベータの性能やエレベータが設けられた環境を比較することで、エレベータシステム同士が類似しているか否かを判定できる。また、類似判定に、後述する“用途(建屋用途)”や、他の要素を用いても良い。
“オペレーションの有無”は、所定の時間帯に、当該時間帯に応じたオペレーションを行うか否かの情報を保持する。本実施形態においては、“出勤時”、及び“退勤時”のうちいずれか1つ以上を設定可能とする。“出勤時”が設定されている場合に、“出勤時”に対応する時間帯で、後述する“出勤時制御パラメータ”に従った運行制御が行われる。一方、“退勤時”が設定されている場合に、“退勤時”に対応する時間帯で、後述する“退去時制御パラメータ”に従った運行制御が行われる。
“用途”は、エレベータシステムが設けられた物件の種類に応じて設定される。
“出勤時制御パラメータ”は、“オペレーションの有無”に“出勤時”が設定されている場合に、“出勤時”に対応する時間帯で、エレベータを運行制御するために用いられる制御パラメータが格納されている。また、“退去時制御パラメータ”は、“オペレーションの有無”に“退勤時”が設定されている場合に、“退勤時”に対応する時間帯で、エレベータを運行制御するために用いられる制御パラメータが格納されている。
システム構成データベース104に登録されているシステム構成データは、各物件でエレベータシステムの運用を開始する際に、予め登録されたものとするが、各物件から送信されたシステム構成データを登録しても良い。
運用情報記憶データベース102は、エレベータシステム毎の運用実績を示した情報を格納するデータベースとする。図3は、本実施形態の運用情報記憶データベース102の構成例を示した図である。図3に示されるように、運用情報記憶データベース102は、“番号”と、“時間帯”と、“オペレーションの有無”と、“一周時間”と、“平均運転間隔”と、“上昇時平均未応答時間”と、“下降時平均未応答時間”と、“乗車人数”と、“輸送人数”と、“OD表”と、を対応付けて記憶している。
“番号”は、エレベータシステム(物件)を識別するための識別情報とする。“時間帯”は、エレベータが運行された時間帯を示している。“オペレーションの有無”は、当該時間帯で設定されていたオペレーションを示している。“一周時間”は、当該時間帯でエレベータが一周するまでに要した平均時間とする。“平均運転間隔”は、当該時間帯で各階に停止するエレベータの平均の運転間隔とする。
“上昇時平均未応答時間”は、当該時間帯における、呼び登録装置において上昇が登録された場合の平均未応答時間を示している。“下降時平均未応答時間”は、当該時間帯における、呼び登録装置において下降が登録された場合の平均未応答時間を示している。これにより、上昇の場合の運行状況と、下降の場合の運行状況とを、分けて判定することができる。
“乗車人数”は、当該時間帯でエレベータに乗車した人数を示している。“輸送人数”は、当該時間帯で一つのエレベータに搭乗した最大の人数を示している。“OD表(Origin-Destination table)”は、当該時間帯における交通流を表したOD表が負荷されている。なお、交通流とは、各階でエレベータを利用する人の流れを示している。
運用情報記憶データベース102に登録された情報は、各物件のエレベータシステムから受信した運用情報を、エレベータシステムを識別する“番号”と対応付けて登録されたものとする。
図1に戻り、利用状況管理データベース103は、エレベータシステムから受信した利用状況情報を格納する。本実施形態においては、利用状況情報として、撮像部155で撮像された撮像画像データを、時間帯と対応付けて記憶している。
各物件のエレベータシステムは、運用情報記憶部157に記憶されていた運用情報と、利用状況記憶部158に記憶された利用状況情報を、定期的に、情報送信部160を介して送信している。本実施形態においては、エレベータシステムで集計し、集計結果から算出された情報を運用情報として送信している例について説明するが、エレベータ管理システム100側で算出等の処理を行ってもよい。
通信処理部101は、情報送信部111と、情報受信部112と、を備え、通信ネットワーク180を介して、エレベータシステム150、170と情報の送受信を行う。
情報受信部112は、エレベータシステム150、170から送信されてきた情報を受信する。受信する情報としては、例えば、運用情報や、利用状況情報がある。
例えば、情報受信部112は、エレベータシステム150、170から運用情報を受信した場合、受信した運用情報を、送信元のエレベータシステムを示す番号と対応付けて、運用情報記憶データベース102に登録する。また、情報受信部112は、エレベータシステム150、170から利用状況情報を受信した場合、受信した利用状況情報を、送信元のエレベータシステム150、170を示す番号と対応付けて、利用状況管理データベース103に登録する。
情報送信部111は、エレベータシステム150、170に対して、情報を送信する。送信する情報としては、例えば、制御パラメータがある。送信する制御パラメータについては後述する。
取得部105は、運用情報記憶データベース102から、エレベータシステム150、170において、制御パラメータ記憶部159に記憶された制御パラメータに従って運行した場合の運行状況を示した運行情報を取得する。
本実施形態の取得部105は、運用情報の取得を、エレベータシステム150、170の運行状況が正常か否かを判定するタイミングで行う。判定するタイミングとしては、月単位の定期的な点検の場合の他に、半期毎又は三ヶ月単位であっても良い。また、以前エレベータシステム150、170の運行状況に異常があると判定された結果、エレベータシステム150、170の制御パラメータが更新された場合には、定期的な点検より早いタイミング、例えば、更新して一週間後などであってもよい。
異常判定部106は、取得部105が取得した運行情報に基づいて、エレベータシステム150、170毎に、当該運行情報で示された運行状況が所定の基準を満たしているか否かを判定する。本実施形態においては、所定の基準とは、エレベータシステム150、170の利用者に不快感が生じているか否か等に基づいて定められた基準とする。
図4は、所定の基準を例示した図である。図4に示される例では、所定の基準として、平均運転間隔の基準値X1と、平均未応答時間の基準値Y1と、が設定されている。本実施形態の異常判定部106は、運行情報として登録されている平均運転間隔が、基準値X1以上となる、又は運行情報として登録されている平均未応答時間(上昇時平均未応答時間、及び下降時平均未応答時間の平均値)が、基準値Y1以上となる場合に、当該エレベータシステム150、170の運行状況が異常と判定する。また、本実施形態は、所定の基準を、平均運転間隔や、平均未応答時間に制限するものではなく、例えば、輸送人数等を用いても良い。
本実施形態においては、エレベータシステム150、170の用途にかかわらず、基準値X1及び基準値Y1を用いる例について説明するが、エレベータシステム150、170の用途に応じて基準値を異ならせても良い。
なお、本実施形態は、平均未応答時間が、上昇時平均未応答時間、及び下降時平均未応答時間の平均値の場合について説明するが、上昇時平均未応答時間、及び下降時平均未応答時間の各々について基準値Y1以上であるか否かを判定しても良い。つまり、エレベータシステム150、170の用途に応じて上昇時の運行状況を、下降時の運行状況より、優先的に改善させたい場合など、異常判定部106は、上昇時平均未応答時間が、基準値Y1以上であるか否か判定し、下降時平均未応答時間について判定を行わない等であっても良い。
本実施形態においては、異常判定部106で運行状況が異常と判定されたエレベータシステム150、170においては、運行状況を改善するための制御パラメータで更新を行う。ところで、更新を行う制御パラメータを、エレベータシステム150、170の運行状況に合わせて調整するのは難しい。
そこで、本実施形態においては、運行状況が異常と判定されたエレベータシステム(例えば、第1のエレベータシステム150)と、システム構成データが類似しているエレベータシステム(例えば、第2のエレベータシステム170)を特定する。そして、特定されたエレベータシステムで適用されている制御パラメータが、運行状況が異常と判定されたエレベータシステムに適用できるか否かをシミュレーション結果に基づいて判定することとした。これにより、具体的な調整を行うことなく、エレベータシステムに適した制御パラメータを特定できる。
異常判定部106が、あるエレベータシステム(以下、更新対象エレベータシステムとも称する)における、運行情報で示された運行状況が所定の基準を満たしていないと判定した場合に、類似判定部107は、システム構成データベース104を参照し、更新対象エレベータシステムのシステム構成データと、他の複数のエレベータシステムのシステム構成データと、が類似しているか否かを判定する。そして、類似判定部107は、類似の判定結果に応じて、他の複数のエレベータシステムから、更新対象エレベータシステムに類似しているエレベータシステム(以下、類似エレベータシステムとも称する)を選択する。
本実施形態の類似判定部107は、システム構成データベース104に格納されたパラメータのうち、“台数”、“定格速度”、“積載荷重”、“階床数”、及び“配置場所”を類似判定に用いる。具体的には、類似判定部107は、“台数”と“積載荷重”と“配置場所”が一致すると共に、“定格速度”及び“階床数”の違いが±20%以内の場合に、エレベータシステムが類似していると判定する。なお、±20%は、実施態様に応じて定められた閾値であって、他の閾値でも良い。
また、本実施形態においては、“台数”、“定格速度”、“積載荷重”、“階床数”、及び“配置場所”を類似判定に用いる例について説明するが、類似判定に用いるパラメータを制限するものではない。また、パラメータに応じて類似判定の基準を異ならせても良い。
本実施形態の類似判定部107においては、更新対象エレベータシステムと、他の複数のエレベータシステムと、の間の類似判定において、“台数”、“積載荷重”、及び“配置場所”について一致しているか否かを判定している。しかしながら、本実施形態は、“台数”、“積載荷重”、及び“配置場所”の全てが一致する場合に制限するものではなく、“台数”、“積載荷重”、及び“配置場所”のうちいずれか1つ以上が一致しているか否を判定しても良い。
また、本実施形態の類似判定部107においては、更新対象エレベータシステムと、他の複数のエレベータシステムと、の間の類似判定において、“定格速度”及び“階床数”の違いが±20%以内であるか否かを判定している。しかしながら、本実施形態は、“定格速度”及び“階床数”の全てが±20%(所定の閾値)より類似しているか否かを判定する場合に制限するものではなく、“定格速度”及び“階床数”のうちいずれか1つ以上が±20%(所定の閾値)より類似しているか否かを判定しても良い。
類似判定部107が、更新対象エレベータシステムに類似している類似エレベータシステムを選択した場合に、シミュレーション部108は、システム構成データベース104に記憶されている、類似エレベータシステムの制御パラメータ(例えば、運行状況が異常と判定されたのが出勤時の場合には出勤時制御パラメータ、運行状況が異常と判定されたのが退去時の場合には退去時制御パラメータ)を読み出し、類似エレベータシステムの制御パラメータを用いて、更新対象エレベータシステムでエレベータの運行を制御した場合のシミュレーションを実行する。
その後、シミュレーション部108は、シミュレーションで示された運行状況が、取得部105が取得した運行情報で示された運行状況と比べて改善されているか否かを判定する。改善されているか否かの判定基準としては、運行状況を示した平均運転間隔及び平均未応答時間が短くなっているか否かを用いることが考えられるが、他の要素を判定基準に用いても良い。
そして、情報送信部111は、シミュレーション部108により、シミュレーションで示された運行状況が、取得部105が取得した運行情報で示された運行状況と比べて改善されていると判定した場合に、類似エレベータシステムの制御パラメータを、更新対象エレベータシステムに送信する。
これにより、更新対象エレベータシステムにおいては、運行に用いる制御パラメータが更新されるため、運行状況を改善させることができる。
そして、エレベータ管理システム100は、その後、更新対象エレベータシステムから送信されてきた運行情報に基づいて、運行状況が改善されているか否かの判定を行う。判定手法は上述した判定手法と同様となる。
本実施形態においては、制御パラメータが更新されたエレベータシステムにおいては、定期的な点検を待たずに、運行状況に異常が生じているか否かを判定する。更新後の異常判定は、更新して3日や一週間後等とする。
つまり、取得部105は、更新されてから3日又は一週間後に、更新対象エレベータシステムが、情報送信部111が送信した制御パラメータに従って運行した場合の運行状況を示した更新後の運行情報を取得する。
そして、類似判定部107は、更新後の運行情報で示された運行状況が、所定の基準を満たしているか否かを判定する。例えば、運行状況である、未応答時間や平均運転間隔が極端に悪化していると判定された場合には、すぐに制御パラメータの更新するための処理を行う。
本実施形態においては、所定の基準を満たしていないと判定された場合、再びエレベータシステムの類似判定が行われる。この類似判定には、前回制御パラメータの更新に用いたエレベータシステムが除かれる。つまり運行状況の改善に失敗したエレベータシステムが除かれることで、更新対象エレベータシステムの運行状況の改善が期待できる。
つまり、類似判定部107は、更新後の運行情報で示された運行状況が所定の基準を満たしていないと判定した場合に、更新対象エレベータシステムのシステム構成データと、前回の類似エレベータシステムを除いた、他の複数のエレベータシステムのシステム構成データと、が類似しているか否かを判定する。但し、前回の類似エレベータシステム(前回、制御パラメータの更新に用いたエレベータシステム)において、制御パラメータが更新されていた場合、類似判定の対象とする。
また、本実施形態は、利用状況情報で示される利用者のエレベータの利用状況に基づいて、制御パラメータを更新するか否かを判定しても良い。換言すれば、運用情報で示される運行状況だけでなく、実際に検出部で検出された利用状況を考慮する。
例えば、平均未応答時間が極端に長いため、制御パラメータを更新したにもかかわらず、運行状況が改善されない場合に、取得部105は、更新対象エレベータシステムに設けられた撮像部155(検出部)による撮像結果である、更新対象エレベータシステムにおける利用者の利用状況を示した撮像画像データ(利用状況情報)を取得する。利用状況情報を用いてどのような状況が生じているか判定を行う。
そして、異常判定部106は、撮像画像データ(利用状況情報)で示された利用者の利用状況が、利用状況用の基準(第2の所定の基準)を満たしているか否かを判定する。例えば、基準階(1階)にエレベータが到着した場合に、エレベータが収容可能であるにもかかわらず、所定の人と一緒に乗りたくない又は混雑を回避したい等の理由により、エレベータに搭乗しない人が存在する場合もある。このような場合、平均未応答時間が極端に長くなる。このため、異常判定部106は、基準階における平均未応答時間が基準値Y1以上となる。しかしながら、利用状況情報を解析した結果、このような状況が生じている(換言すれば、号機かご154a〜154cに搭乗しない人が検出された)と判定した場合には、異常判定部106は、基準階における平均未応答時間が基準値Y1以上であっても、利用状況用の基準(第2の所定の基準)を満たしていないと判定する。そして、異常判定部106は、利用状況情報を解析した結果を管理者に通知して、制御パラメータの更新は行わない。これにより、不要な制御パラメータの更新を抑止できる。
次に、本実施形態のエレベータ管理システム100における全体的な処理について説明する。図5は、本実施形態のエレベータ管理システム100における上述した処理の手順を示すフローチャートである。
まず、エレベータ管理システム100においては、運行状況の点検を行う際に、取得部105が、運用情報記憶データベース102から、エレベータシステム毎の運用情報を取得する(S501)。
そして、エレベータ管理システム100においては、S502〜S505までの処理を、S501で取得した運用情報を取得したエレベータシステム毎に実行する。
具体的には、異常判定部106が、運用情報で示される運行状況(例えば、平均運転間隔、平均未応答時間)が、判定基準(例えば基準値X1、Y1)を満たしているか否かの判定処理を、時間帯毎に行う(S503)。本実施形態の時間帯とは、運用情報記憶データベース102に格納されている時間帯(5分毎)とする。
そして、異常判定部106は、全時間帯で、運行状況(例えば、平均運転間隔、平均未応答時間)が、判定基準(基準値X1、Y1)を満たしたか否かを判定する(S504)。判定基準を満たしたと判定した場合(S504:Yes)、次のエレベータシステムの処理に移行する。
異常判定部106は、判定基準を満たしていないと判定した場合(S504:No)、当該エレベータシステムを更新対象エレベータシステムとし、当該更新対象エレベータシステムの制御パラメータの更新処理を行う(S506)。その後、次のエレベータシステムの処理に移行する。そして、エレベータ管理システム100では、全てのエレベータシステムの処理を行った場合に、処理を終了する。
次に、本実施形態のエレベータ管理システム100における制御パラメータの更新処理について説明する。図6は、本実施形態のエレベータ管理システム100における上述した処理の手順を示すフローチャートである。
類似判定部107は、システム構成データベース104から、他のエレベータシステムのシステム構成データを取得する(S601)。
そして、エレベータ管理システム100においては、S602〜S607までの処理を、S601で取得した他のエレベータシステム毎に実行する。
類似判定部107は、更新対象エレベータシステムと、他のエレベータシステムと、システム構成データを比較する(S603)。比較対象となるパラメータは、上述したとおりとして、説明を省略する。
そして、類似判定部107は、S603の比較結果から、更新対象エレベータシステムと、他のエレベータシステムとのシステム構成が類似しているか否かを判定する(S604)。類似していないと判定した場合(S604:No)、S607まで進んだ後、再びS602からの処理を繰り返す。
一方、類似判定部107は、更新対象エレベータシステムと、他のエレベータシステムと、が類似していると判定した場合(S604:Yes)、シミュレーション部108は、他のエレベータシステムを類似エレベータシステムとし、当該類似エレベータシステムの制御パラメータを用いた場合の、更新対象エレベータシステムの運行のシミュレーションを実行する(S605)。
そして、シミュレーション部108は、シミュレーション結果の運行状況が、運用情報で示された運行状況と比べて改善しているか否かを判定する(S606)。改善していないと判定した場合(S606:No)、再びS602からの処理を繰り返す。
一方、シミュレーション部108は、シミュレーション結果の運行状況が、運用情報で示された運行状況と比べて改善していると判定した場合(S606:Yes)、情報送信部111が、類似エレベータシステムで用いられた制御パラメータを、更新対象エレベータシステムに送信し(S608)、処理を終了する。
本実施形態においては、改善できると判定された場合には、他のエレベータシステムとの比較を行わず処理を終了することとした。これにより、システム構成データベース104に多くのエレベータシステムが登録されている場合における、処理負担を軽減できる。なお、本実施形態は、改善できると判定された場合に、他のエレベータシステムとの比較を行わず処理を終了する手法に制限するものではなく、全てのエレベータシステムとの比較を行うようにしても良い。この場合、最も改善した制御パラメータを用いて更新することが考えられる。
本実施形態においては、制御パラメータの一例として、“出勤時制御パラメータ”、“退去時制御パラメータ”を用いる例について説明したが、制御パラメータを制限するものではなく、他の時間帯が定義された制御パラメータを用いても良い。また、制御パラメータとして、“基準階”、“配車台数”、“かごの分散手法”、“戸開時間”、及び“戸開閉速度”を用いた例について説明したが、制御パラメータをこれらに制限するものではなく、運行状況を変更可能なパラメータであれば良い。
本実施形態においては、更新対象エレベータシステムと他のエレベータシステムとが類似していると判定された場合に、他のエレベータシステムの制御パラメータを用いてシミュレーションを実行し、改善されたことを確認してから、更新パラメータを更新する例について説明した。しかしながら、シミュレーションを実行する手法に制限するものではなく、更新対象エレベータシステムに対して、他のエレベータシステムの制御パラメータで更新するのであれば、どのような手法を用いても良い。
(変形例1)
上述した実施形態は、上昇時の平均未応答時間と、下降時の平均未応答時間との違いについて考慮しない例について説明した。しかしながら、物件の用途や、利用者の要求によっては、上昇時又は下降時を優先する状況がある。例えば、用途がオフィスの場合に、出勤時であれば、上昇の未応答時間を優先的に解消したい等が考えられる。そこで変形例では、上昇時と下降時とで異ならせた処理を行う場合について説明する。なお、構成は上述した実施形態と同様として説明を省略する。
取得部105は、エレベータシステム毎に、上述した実施形態と同様に、運用情報記憶データベース102から、号機かご154a〜154cを上昇させる乗場呼びに対する応答時間の平均を示した上昇時平均未応答時間(第1の平均未応答時間)と、号機かご154a〜154cを下降させる乗場呼びに対する応答時間の平均を示した下降時平均未応答時間(第2の平均未応答時間)と、を含んだ運行情報を取得する。
そして、異常判定部106は、エレベータシステム毎に、上昇時平均未応答時間と、下降時平均未応答時間と、について、エレベータシステムの用途及び時間帯に応じた基準値を用いて、異常か否かを判定する。そして、異常があると判定されたエレベータシステムを、更新対象エレベータシステムとして選択する。
例えば、エレベータシステムの用途がオフィスで、時間帯が通勤時の場合には、上昇時平均未応答時間用の基準値Y2と、下降時平均未応答時間用の基準値Y3と、を用いて異常か否かを判定する。なお、基準値Y2<基準値Y3として、上昇時の待ち時間に異常が無いか否かを優先的に判定する。このように、本変形例では、基準値は、上昇時平均未応答時間と、下降時平均未応答時間と、に分けられた上で、用途及び時間帯でも分けられる。
その後、類似判定部107が、異常判定部106により異常があると判定された場合に、他の複数のエレベータシステムと更新対象エレベータシステムとの間で類似判定を行い、更新対象エレベータシステムと類似する類似エレベータシステムを選択する。本変形例では、類似判定に、エレベータシステムの用途も含める。
そして、シミュレーション部108は、シミュレーションの実行で、類似エレベータシステムの制御パラメータを用いて運行した場合のシミュレーションを実行する。その際に、シミュレーション部108は、かごを上昇させる乗場呼びに対する上昇時平均未応答時間(第3の平均未応答時間)を算出すると共に、かごを下降させる乗場呼びに対する下降時平均未応答時間(第4の平均未応答時間)を算出する。そして、シミュレーション部108は、用途及び時間帯に応じた改善が行われたか否かを判定する。
具体的には、シミュレーション部108は、取得部105が取得した上昇時平均未応答時間(第1の平均未応答時間)と、シミュレーションで算出された上昇時平均未応答時間(第3の平均未応答時間)と、を比較する。さらに、シミュレーション部108は、取得部105が取得した下降時平均未応答時間と、シミュレーションで算出された下降時平均未応答時間と、を比較する。これらの比較結果によって、改善したか否かを判定する。そして、用途及び時間帯に応じた判定としては、例えば、エレベータ管理者から出勤時の上昇時の待ちを改善してほしいという要望があった場合、シミュレーション部108は、出勤時の時間帯において、上昇時平均未応答時間が改善したか否かを、他の時間帯及び下降時平均未応答時間と比べて、優先的に判定する。なお、本変形例は一例を示したものであって、用途や時間帯(例えば退勤時)に応じては、下降時平均未応答時間を優先的に判定する等も考えられる。
そして、情報送信部111は、シミュレーション部108による比較結果に基づいて、運行状況が改善されたと判定された場合に、類似エレベータシステムが用いた制御パラメータを、更新対象エレベータシステムに送信する。
本変形例においては、上昇時と下降時とを分けて判定を行うことで、エレベータシステムの運行状況に、より適した設定を実現できる。
上述した実施形態及び変形例においては、上述した構成を備えることで、エレベータシステムに対して、制御パラメータの更新を実現できる。これにより、物件(エレベータシステム)毎の交通流に応じた設定を実現できる。
また、エレベータシステムに対して更新する制御パラメータは、類似するエレベータシステムの制御パラメータを用いるので、制御パラメータを調整するための負担を軽減できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100…エレベータ管理システム、101…通信処理部、102…運用情報記憶データベース、103…利用状況管理データベース、104…システム構成データベース(記憶部)、105…取得部、106…異常判定部、107…類似判定部、108…シミュレーション部、111…情報送信部(送信部)、112…情報受信部、150…第1のエレベータシステム、151…通信処理部、152…群管理制御部、153a、153b、153c…号機制御部、154a、154b、154c…号機かご、155…撮像部(検出部)、156…測定部、157…運用情報記憶部、158…利用状況記憶部、159…制御パラメータ記憶部、160…情報送信部、161…情報受信部、170…第2のエレベータシステム、180…通信ネットワーク

Claims (5)

  1. エレベータシステム毎の構成を示した構成情報と、エレベータシステム毎にエレベータの運行を制御する制御パラメータと、を記憶する記憶部と、第1のエレベータシステムの第1の制御パラメータに従って運行した場合の運行状況を示した運行情報を取得する取得部と、前記運行情報で示された運行状況が所定の基準を満たしているか否かを判定する異常判定部と、前記運行情報で示された運行状況が前記所定の基準を満たしていないと判定した場合に、前記第1のエレベータシステムの前記構成情報と、他の複数のエレベータシステムの構成情報と、が類似しているか否かを判定し、類似の判定結果に応じて、他の複数のエレベータシステムから、前記第1のエレベータシステムに類似している第2のエレベータシステムを選択する類似判定部と、前記記憶部に記憶されている、前記第2のエレベータシステムの第2の制御パラメータを用いて、前記第1のエレベータシステムでエレベータの運行を制御した場合のシミュレーションを実行するシミュレーション部と、前記シミュレーション部により実行されたシミュレーションで示された運行状況が、前記取得部が取得した前記運行情報で示された運行状況と比べて改善されている場合に、前記第2の制御パラメータを、前記第1のエレベータシステムに送信する送信部と、を備えるエレベータ管理システム。
  2. 前記取得部は、さらに、前記第1のエレベータシステムに設けられた検出部による検出結果である、前記第1のエレベータシステムにおける利用者の利用状況を示した利用状況情報を取得し、前記異常判定部は、前記利用状況情報で示された利用者の利用状況が、第2の所定の基準を満たしているか否かを判定する、請求項1に記載のエレベータ管理システム。
  3. 前記取得部は、前記運行情報として、かごを上昇させる乗場呼びに対する応答時間の平均を示した第1の平均未応答時間と、かごを下降させる乗場呼びに対する応答時間の平均を示した第2の平均未応答時間と、を取得し、前記シミュレーション部は、前記シミュレーションの実行で、前記第2の制御パラメータを用いて運行した場合の、かごを上昇させる乗場呼びに対する応答時間の平均を示した第3の平均未応答時間を算出すると共に、かごを下降させる場合の乗場呼びに対する応答時間の平均を示した第4の平均未応答時間を算出し、前記送信部は、前記第1の平均未応答時間と前記第3の平均未応答時間との比較結果、又は前記第2の平均未応答時間と前記第4の平均未応答時間との比較結果に基づいて、運行状況が改善された場合に、前記第2の制御パラメータを、前記第1のエレベータシステムに送信する、請求項に記載のエレベータ管理システム。
  4. 前記取得部は、前記第1のエレベータシステムが、前記送信部が送信した前記第2の制御パラメータに従って運行した場合の運行状況を示した第2の運行情報を取得し、前記異常判定部は、前記第2の運行情報で示された、前記第2の制御パラメータに従って運行した場合の運行状況が前記所定の基準を満たしているか否かを判定し、前記類似判定部は、前記第2の運行情報で示された運行状況が前記所定の基準を満たしていないと判定した場合に、前記第1のエレベータシステムの前記構成情報と、前記第2のエレベータシステムを除いた、前記他の複数のエレベータシステムの構成情報と、が類似しているか否かを判定する、請求項1乃至のいずれか一つに記載のエレベータ管理システム。
  5. 前記記憶部は、前記構成情報として、かごの台数、積載荷重、かごの定格速度、階床数のうちいずれか1つ以上を記憶し、前記類似判定部は、類似しているか否かの判定に、前記かごの台数、及び前記積載荷重のうち1つ以上を用いる場合、前記第1のエレベータシステムと、他の複数のエレベータシステムと、の間で、前記かごの台数、及び前記積載荷重のうち1つ以上が一致しているか否で判定し、類似しているか否かの判定に、前記かごの定格速度、及び前記階床数のうち1つ以上を用いる場合、前記第1のエレベータシステムと、他の複数のエレベータシステムと、の間で、前記かごの定格速度、及び前記階床数のうち1つ以上が所定の閾値より類似しているか否で判定する、請求項1乃至のいずれか一つに記載のエレベータ管理システム。
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