JP6369219B2 - 電動式押出プレス - Google Patents
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出プレスにおいては、材料であるビレットを、固定されたコンテナ内に装填し、これをラ
ムシリンダにより駆動される押出ステムによって押出し、コンテナの出口に取付けられたダイスを通過させることによって所定の断面形状に成形するようになっている。このような成形機に装填されるビレットは、ビレットローダにより供給されるようになっており、ビレットローダは、成形機の側方に配置されたビレットキャリアから送られてくるビレットを1本づつ掴み、これをコンテナのビレット装填口に移送し、ビレットと装填口との芯合わせした状態でステムにより送り出してコンテナに装填され、押出加圧して成形されるように構成されている。
製品の場合、ステムによってビレットを長時間押出すことになり、このためステムを押す
ラムシリンダは、高圧で長ストロークが可能な油圧式となっていた。しかしこの様な従来
の押出プレス装置は、油圧を動力として採用しているため、環境保護(騒音、油漏れなど
)、省エネルギ(ランニングコスト)等において課題を有していた。この課題を解決するために合成樹脂の射出成形機(又は、アルミニウム合金を金型鋳造するダイカストマシン)に採用されている電動駆動の実現が要望されている。電動駆動の場合、一般的に第1段階の駆動装置である、電動モータの回転運動を直進運動又は往復直進運動に変換する必要がある。
点検をしていかなければならないが、駆動源が油圧源の場合と電動モータのみの場合では
保守時間に要する時間は、油圧源の場合の方が圧倒的に長いと考えられている。なぜなら
油圧機器を長年使用していく場合、作動油の劣化、バルブの磨耗、配管接続部からの油漏
れなどのトラブルはポンプ、バルブ、マニホールド、配管など多くの部品が関わっており
原因の特定、対策などに時間を多く要する。
媒体としているため、機械的動作のような速度や位置の精度の実現が難しい。(2)エネルギの損失が比較的多く、また、油温の上昇をふせぐのに冷却水を必要とし、ランニングコストがかさむ。(3)回路圧力の高い構成要素が多く、運転時の騒音が高い。(4)作動油を使用するため、作動油の漏洩による保守、環境、コスト上の問題、作動油の廃棄に伴う環境、コスト上の問題が存在する。
前記押出駆動装置は、一端が前記クロスヘッド側に連結され、他端に、前記ワイヤの前記もう一方の端部が固着される押出部材を具備する押出移動部品と、
前記押出移動部品を、前記クロスヘッド側で、押出方向に摺動可能に支持する固定プラテンと、を備え、
前記押出駆動装置を前記固定プラテンと共に押出方向に直列に複数配置し、押出力を伝える前記押出移動部品を複数の前記固定プラテンにより支持すると共に、前記固定プラテン間を、押出力の反作用を受ける連結ロッドを介して連結し、
前記クロスヘッドから離れていくにつれて、複数の前記押出駆動装置の各前記押出移動部品が、前記クロスヘッド側の前記押出駆動装置の前記押出移動部品よりも細く構成されるとした。
速巻き取り機構、エンドプラテン、前記固定プラテン、前記押出移動部品、前記連結ロッドからなり、各々の前記押出駆動装置はボルトまたは相当品で機械的に連結されるようにした。
転が必要なく、個別の要素装置も作動させることが必要な時のみに、モータを運転するこ
とが出来るため電力削減効果が期待できる。
電動モータを駆動源としているので、駆動そのものが電動モータであり電動モータその
ものの保守をしていればよく、保守する部品も油圧源のものと比較すれば多岐に渡らない
ため保守管理のための時間、費用とも少なくなる。
作動油の漏洩が生じず、騒音の低減が可能であるので、作業環境の改善が実現する。
更に、位置制御等の制御性及び操作性に優れている。
さらに大口径のビレットを押出すのに大きな押出プレス機の駆動装置が必要でなくなりコンパクトになる。
本実施の形態において、押出ステム13は、ステムスライド用モータ12により駆動されるが、ステムスライド用モータ12は、速度可変なインバータモータ又はACサーボモータであることが好ましい。
に減速されているため低速である。しかし、押出ステム13をビレット8に接触させるま
では、高速で動かして作動時間を短縮することが好ましい。更に、ワイヤドラム31によ
る押出ステム13の移動方向は、押出(前進)方向のみであるので、押出ステム13の引
き戻し(後退)方向の移動も必要である。このためにクロスヘッド高速移動用機構40が
設けられる。本実施の形態においては、クロスヘッド高速移動用機構40は、ACサーボ
モータ又はインバータモータであることが好ましいクロスヘッド高速移動用モータ35と
、ボールナット34と、ボールねじ33等を具備しており、ボールねじ33は、一方でクロ
スヘッド高速移動用モータ35に連結し、他方で押出部品B66に連結する。本実施の形態においては、クロスヘッド高速移動用モータ35の回転運動を直線運動に変換させる機構は、ボールねじ式であるが、ラック/ピニオン式等の既知の機構であっても良い。本実施の形態において、クロスヘッド高速移動用機構40は、図2に示すように、4本の支柱41を介して固定プラテンB62に固定されて支持されるが、別の支持方法で支持されても良い。更に、クロスヘッド高速移動用機構40により押出ステム13を高速で動かす場合、ワイヤ32は弛んでしまうので、この際ワイヤ32を弛ませないために、図1に示すように、各ワイヤドラム31に対してワイヤ巻取り装置42が装備され、ワイヤ巻取り装置42のワイヤ巻取り用モータ43は、チェーン等を介してワイヤドラム31に接続する。ワイヤ巻取り用モータ43は、クロスヘッド高速移動用モータ35の作動時に、同時に作動させられてワイヤ32が弛まないように、ワイヤドラム31を駆動する。
ビレットローダ(図示されない)と、ビレット8の押出成形後の製品の端部の不要部であ
るディスカードを切断するためのシャー装置27(エンドプラテン1上に搭載される)と
、ダイスを移動させるための図示しないダイスライド装置等を具備する。
この時、まだ製品の残材がダイスで成形されたままエンドプラテン1内に残っている。この残材は、ダイス20を交換するために、ダイス20をダイスライド装置でダイス交換位置まで移動させる際にエンドプラテン前面とダイス20の前面の切断面で製品の残材をダイスタックから切断分離する。
尚、ダイスタック内にある残材は、ダイスタックを機外に搬出した後、他の切断装置または手動操作でダイス20から切断分離される。
動作用モータ17により、ボールねじ及びボールナットで構成される回転運動を直線運動
に変換する機構を介して往復直線(進退)移動させられる。なお、フロントローディング
式の場合は、固定プラテンの反押出ステム側にコンテナ動作用モータ17等のコンテナ動作装置14を設ける。これはコンテナの移動ストロークが大きい事に起因する。シャー装置27においては、電動モータを動力源とし、チェーン等の巻き掛け駆動機構を介して回転運動を直線運動に変換する。ダイスライド装置は、電動モータを動力源とし、ボールねじ及びボールナットで構成される動力伝達機構を介して回転運動を直線運動に変換する。ステムスライダも、電動モータを動力源とし、ボールねじ及びボールナットで構成される動力伝達機構を介して回転運動を直線運動に変換する機構を用いる。ダイを交換するためのダイチェンジャー及びビレットローダについても電動モータを動力源とする。これらの構成により、押出プレスを全電動化することが出来る。
従来の電動式押出プレスの押出駆動装置A55に押出駆動装置B56が直列的に配置され連結されている。押出駆動装置A55の固定プラテンA61と押出駆動装置B56の固定プラテンB62が2本の連結ロッド51で連結されている。本図では、連結ロッド51は2本であるが、本数は多くても構わない。
また、押出移動部品15は一方の端がクロスヘッド7で、もう一方の端が押出駆動装置B56の押出部品B66に固着されている。そして押出プレスは、押出移動部品15を前後に往復動させることができる。押出移動部品15は中空円筒状(多角形状等の別の形状で、中実であっても良い)であって、一定の太さであってもよいが、望ましくは押出駆動装置A55の部分が太く、押出駆動装置B56の部分がやや細くてもよい。これは、押出力が押出駆動装置A55の部分では2倍かかるためである。
押出成形工程の開始時においてビレットが前進してダイスに当接するまでで押出ステム13に押出成形の負荷が作用していない段階において、及び押出ステム13の後退時において、押出ステム13を高速で前後進させる際に、クロスヘッド高速移動用機構40により押出移動部品15を介して押出ステムを高速で駆動するとともに、ワイヤ巻き取り装置42を作動させてワイヤ32の巻き取り及び繰り出しを行う。
るステムスライド式押出プレスを例として説明されたが、本発明が、ショートストローク
式のフロントローディング式や、ステムスライダを装備しない従来式に適用できることは
、当業者には容易に理解できるはずである。また、本発明の構成は、上記のごとく、直接
式押出プレスを例にして説明されたが、当業者には、本発明を間接式押出プレスに同様に
適用可能であることも容易に理解できるはずである。
本発明の押出プレスは、電動モータ駆動式であるので、油圧式のようなアイドリング運
転が必要なく、個別の要素装置も作動させることが必要な時のみに、モータを運転するこ
とが出来るため電力削減効果が期待できる。
電動モータを駆動源としているので、駆動そのものが電動モータであり電動モータその
ものの保守をしていればよく、保守する部品も油圧源のものと比較すれば多岐に渡らない
ため保守管理のための時間、費用とも少なくなる。
作動油の漏洩が生じず、騒音の低減が可能であるので、作業環境の改善が実現する。
更に、位置制御等の制御性及び操作性に優れている。
さらに大口径のビレットを押出すのに大きな押出プレス機の駆動装置が必要でなくなりコンパクトになる。
3 コンテナ
4 タイロッド
6 マシンベース
7 クロスヘッド
8 ビレット
9 貫通孔
10 押出プレス
11 ステムスライダ
12 ステムスライド用モータ
13 押出ステム
14 コンテナ動作装置
15 押出移動部品
17 コンテナ動作用モータ
20 ダイス
27 シャー装置
31 ワイヤドラム
32 ワイヤ
33 ボールねじ
34 ボールナット
35 クロスヘッド高速移動用モータ
36 減速機
38 クラッチカップリング
39 押出用メインモータ
40 クロスヘッド高速移動用機構
41 ボールねじサポート
42 ワイヤ巻取り装置
51 連結ロッド
55 押出駆動装置A
56 押出駆動装置B
61 固定プラテンA
62 固定プラテンB
65 押出部品A
66 押出部品B
Claims (4)
- 押出駆動装置が、回動自在に設けられた1つ又は複数のワイヤドラムを具備しており、1つ又は複数本のワイヤの一方の端部が前記ワイヤドラムに固着されるとともに、前記ワイヤのもう一方の端部がクロスヘッドと機械的に接続しており、前記ワイヤドラムを回転させて前記ワイヤを巻き取ることにより、前記クロスヘッド及び押出ステムは、前進駆動させられる電動式押出プレスにおいて、
前記押出駆動装置は、一端が前記クロスヘッド側に連結され、他端に、前記ワイヤの前記もう一方の端部が固着される押出部材を具備する押出移動部品と、
前記押出移動部品を、前記クロスヘッド側で、押出方向に摺動可能に支持する固定プラテンと、を備え、
前記押出駆動装置を前記固定プラテンと共に押出方向に直列に複数配置し、押出力を伝える前記押出移動部品を複数の前記固定プラテンにより支持すると共に、前記固定プラテン間を、押出力の反作用を受ける連結ロッドを介して連結し、
前記クロスヘッドから離れていくにつれて、複数の前記押出駆動装置の各前記押出移動部品が、前記クロスヘッド側の前記押出駆動装置の前記押出移動部品よりも細く構成されることを特徴とする電動式押出プレス。 - 前記押出駆動装置は押出用電動モータ、減速機、ワイヤドラム、ワイヤ、ワイヤ高速巻き取り機構、エンドプラテン、前記固定プラテン、前記押出移動部品、前記連結ロッドからなり、各々の前記押出駆動装置はボルトまたは相当品で機械的に連結されることを特徴とする請求項1に記載の電動式押出プレス。
- 前記固定プラテン間が、前記連結ロッドにより、前記固定プラテンの略中央部の上下2個所で連結されることを特徴とする請求項1に記載の電動式押出プレス。
- 最後尾の前記押出駆動装置には前記クロスヘッドが高速で前進・後退可能な高速移動機構が装着されることを特徴とする請求項1に記載の電動式押出プレス。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014168090A JP6369219B2 (ja) | 2014-08-21 | 2014-08-21 | 電動式押出プレス |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016043370A JP2016043370A (ja) | 2016-04-04 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014168090A Expired - Fee Related JP6369219B2 (ja) | 2014-08-21 | 2014-08-21 | 電動式押出プレス |
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-
2014
- 2014-08-21 JP JP2014168090A patent/JP6369219B2/ja not_active Expired - Fee Related
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