JP6368398B1 - 皮膚保護シート - Google Patents
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Abstract
【課題】 全体のコストダウンを図るとともに、様々な皮膚疾患の治療又は予防に対する一定の補助効果を確保し、かつ装着時の快適性(肌触り性)を確保する。
【解決手段】 使用者Hの下着Cの内面Ciに貼付けることにより、使用者Hの皮膚疾患部位(皮膚疾患可能性部位を含む。以下、同じ)Xwを覆う皮膚保護シートを構成するに際して、不織布素材により形成したシート材Sの、所定方向Fmにおける複数の位置で、当該所定方向Fmに交差する二回の折り返しによる三層面部K…をそれぞれ形成し、かつ糸材4により所定方向Fmへ縫合した縫合部5…を、当該所定方向Fmに交差する方向Fsに、所定間隔おきに設けることにより、ギャザー状に構成した保護シート本体部2と、この保護シート本体部2の一方の面2rに、当該保護シート本体部2を下着Cの内面Ciに着脱可能にする一又は二以上のシート貼付部3…とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 使用者Hの下着Cの内面Ciに貼付けることにより、使用者Hの皮膚疾患部位(皮膚疾患可能性部位を含む。以下、同じ)Xwを覆う皮膚保護シートを構成するに際して、不織布素材により形成したシート材Sの、所定方向Fmにおける複数の位置で、当該所定方向Fmに交差する二回の折り返しによる三層面部K…をそれぞれ形成し、かつ糸材4により所定方向Fmへ縫合した縫合部5…を、当該所定方向Fmに交差する方向Fsに、所定間隔おきに設けることにより、ギャザー状に構成した保護シート本体部2と、この保護シート本体部2の一方の面2rに、当該保護シート本体部2を下着Cの内面Ciに着脱可能にする一又は二以上のシート貼付部3…とを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、使用者の下着の内面に貼付けることにより使用者の皮膚疾患部位又は皮膚疾患可能性部位)を保護する皮膚保護シートに関する。
一般に、病気や怪我等により長期間仰向けに寝た場合、いわゆる床擦れによる皮膚疾患を生じやすいとともに、肌着が皮膚に密着したような場合、いわゆる蒸れによる汗疹等の皮膚疾患も生じやすい。したがって、下着の内面と皮膚疾患部位間に、皮膚疾患の治療又は予防に一定の補助効果のある媒体物を介在させることも有効であり、既に、そのための媒体物も提案されている。
従来、このような媒体物としては、特許文献1で開示される床擦れ防止用マットが知られている。この床擦れ防止用マットは、遠赤外線放射繊維を含有したウェブ又は布帛を、腰部及び尻部回りに当接しうる形状、具体的には、尾てい骨の当接する中央下部を切欠するようにした形状であって、おむつカバー又はパンツの背面内部に取着できるようにしたものである。
しかし、上述した従来の床擦れ防止用マットは、次のような問題点があった。
第一に、同マットは、遠赤外線放射繊維を含有したウェブ又は布帛を用いて構成するため、材料費を含む全体の製作費(イニシャルコスト)が高くなりやすいとともに、おむつカバー又はパンツの背面内部に取着するなど、汚れやすい環境で使用するため、衛生面の要求から一回毎に取換える必要があり、ランニングコストも高くなりやすいなど、全体における大幅なコストアップが無視できない。
第二に、遠赤外線効果を期待する特定の治療媒体となるため、様々な皮膚疾患の治療又は予防において、どの程度の効果が期待できるのか保証されにくく汎用性に難があるとともに、皮膚疾患によっては返って症状を悪化させることも考えられる。しかも、通気性(肌に対する非接触性)を確保する観点からは、必ずしも十分に考慮されていないとともに、装着時の快適性(肌触り性)を確保する観点からも、必ずしも十分に配慮されているとは云えない。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した皮膚保護シートの提供を目的とするものである。
本発明に係る皮膚保護シート1は、上述した課題を解決するため、使用者Hの下着Cの内面Ciに貼付けることにより使用者Hの皮膚疾患部位(皮膚疾患可能性部位を含む。以下、同じ)Xwを保護する皮膚保護シートを構成するに際して、不織布素材により形成したシート材Sの、所定方向Fmにおける複数の位置で、当該所定方向Fmに交差する複数回の折り返しによる複層面部K…をそれぞれ形成し、かつ糸材4により所定方向Fmへ縫合した縫合部5…を、当該所定方向Fmに交差する方向Fsに、所定間隔おきに設けることにより、ギャザー状に構成した保護シート本体部2と、この保護シート本体部2の一方の面2rに、当該保護シート本体部2を下着Cの内面Ciに着脱可能にする一又は二以上のシート貼付部3…とを備えてなることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、糸材4は、一つの糸メンバ4a又は二つの糸メンバ4a,4bにより構成し、少なくとも一つの糸メンバ4aには、ゴム糸4arを含ませることができる。また、皮膚疾患部位Xwには、少なくとも尻部Hhの床擦れが生じる部位を含ませることができる。さらに、シート材Sは、一枚又は二枚以上を重ね合わせて使用することができる。
このような構成を有する本発明に係る皮膚保護シート1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 不織布素材により形成したシート材Sの、所定方向Fmにおける複数の位置で、当該所定方向Fmに交差する複数回の折り返しによる複層面部K…をそれぞれ形成し、かつ糸材4により所定方向Fmへ縫合してなる保護シート本体部2を備えて構成したため、材料費を含む全体の製作費(イニシャルコスト)の削減を図れるとともに、使い捨て可能にした場合であってもランニングコストの削減を図れるなど、全体の大幅なコストダウンを実現できる。
(2) 保護シート本体部2は、不織布素材を用いたシート材Sによりギャザー状に構成してなるため、皮膚疾患部位Xwと下着Cの内面Ci間に良好な通気空間が生じ、肌に対する非接触性を高めることができる。この結果、皮膚表面における様々な疾患の治療又は予防に対する一定の補助効果を享受可能となり、より汎用性を高めることができる。加えて、ギャザー態様による装着時の快適性(肌触り性)もより高めることができる。
(3) 好適な態様により、糸材4を、一つの糸メンバ4a又は二つの糸メンバ4a,4bにより構成し、少なくとも一つの糸メンバ4aに、ゴム糸4arを含ませれば、必要な伸縮性を確保できるため、皮膚疾患部位Xwが使用者Hの屈曲部位等に生じた場合であっても屈曲動作を阻害することなく快適に使用することができる。
(4) 好適な態様により、皮膚疾患部位Xwに、少なくとも尻部Hhの床擦れが生じる部位を含ませれば、従来より床擦れに対して主に行われていた湿潤療法に代わる有効性の高い治療又は予防に係わる補助効果を享受することができる。
(5) 好適な態様により、シート材Sの枚数を任意に選択し、一枚又は二枚以上を重ね合わせて使用できるため、装着時の快適性(肌触り性)の度合とコスト性の度合を容易に調整できるとともに、商品グレード等の多様化にも容易に対応することができる。
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る皮膚保護シート1の使用部材及び製作方法を含む全体の構成について、図1〜図6を参照して説明する。
例示する皮膚保護シート1は、使用者Hの尻部Hhにおける床擦れの治療又は防止を想定したものであり、図3に示すように、基本的な構成として、全体が横長となる矩形状の保護シート本体部2と、この保護シート本体部2を、使用者Hの下着Cの内面Ciに対して着脱可能にするシート貼付部3…を備える。
保護シート本体部2は、不織布素材により形成したシート材Sの、所定方向Fmにおける複数の所定位置で、当該所定方向Fmに交差する二回の折り返しによる三層面部K…をそれぞれ形成し、かつ糸材4により所定方向Fmへ縫合した縫合部5…を、当該所定方向Fmに交差する方向Fsに、所定間隔おきに設けることにより、ギャザー状に構成(製作)する。
シート材Sに用いる不織布素材は、特定の素材に限定されるものではないが、低コスト性に優れ、かつ肌触り性の良好な不織布素材が望ましい。一例としては、レンゴー・ノンウーブン・プロダクツ株式会社製のサーマルボンド不織布(商品名)を用いることができる。この製品は、原綿として、プラスチック短繊維をノーバインダーかつ熱融着により不織布に加工したものであり、衛生的かつ柔軟性にも優れる利点がある。
また、保護シート本体部2を構成するシート材S…の使用枚数は、図5に示すように一枚であってもよいし、或いは、図6に示すように、重ね合わせた二枚のシート材S,Sであってもよい。さらに、必要に応じて、三枚以上を重ね合わせてもよい。このように、シート材S…の使用枚数は任意に選択できる。したがって、装着時の快適性(肌触り性)の度合とコスト性の度合を容易に調整できるとともに、商品グレード等の多様化にも容易に対応できる利点がある。
一方、縫合部5…には、二つの糸メンバ4a,4bを使用する。具体的には、使用者Hの皮膚に接触しない保護シート本体部2の肌非接触面2rに配するゴム糸4arと、このゴム糸4arを保護シート本体部2に縫い付ける木綿糸等の天然繊維糸4bnを使用する。したがって、ゴム糸4ar(糸メンバ4a)と天然繊維糸4bn(糸メンバ4b)の組合わせが本実施形態で使用する糸材4となる。
糸材4を縫付けるに際しては、ゴム糸4ar又は天然繊維糸4bnの一方を上糸とし、他方を下糸として、ミシン等の不図示の縫合機により縫合することができる。したがって、縫合するに際しては、まず、ゴム糸4arと天然繊維糸4bnを縫合機に装填する。そして、シート材Sを縫合機にセットし、シート材Sの所定方向(図3中、横方向)Fmにおける複数の所定位置において、当該所定方向Fmに交差する折線を有する二回の折り返しを行い、各所定位置において三層面部K…を形成するとともに、この状態を糸材4により縫合する。縫合する方向は所定方向Fmとなり、これにより、各所定位置に縫合部5…が設けられる。
この場合、図4及び図5に示すように、保護シート本体部2(シート材S)における肌非接触面2rにゴム糸4arが配され、かつ非接触面2rに対して反対面となる肌接触面2pに天然繊維糸4bnが露出する。例示の場合、この縫合部5は、保護シート本体部2における所定方向Fmへ所定間隔おきに計九本設けている(図3参照)。これにより、保護シート本体部2は、ゴム糸4arにより所定方向Fmに交差する方向Fs(図3中、縦方向)に弾性伸縮可能になる。この際、伸張時の長さは、伸張前(引張る前)の長さに対して、概ね1.5倍程度伸張できるように設定することが望ましい。
このように、縫合部5…を設けるに際し、糸材4を、二つの糸メンバ4a,4bにより構成し、少なくとも一つの糸メンバ4aに、ゴム糸4arを含ませれば、必要な伸縮性を確保できるため、皮膚疾患部位Xwが使用者Hの屈曲部位等に生じた場合であっても屈曲動作を阻害することなく快適に使用できる利点がある。
特に、好適な態様として、保護シート本体部2の非接触面2rに配する糸メンバ4aにゴム糸4arを使用し、このゴム糸4arを保護シート本体部2に縫合する糸メンバ4bに天然繊維糸4bnを使用すれば、必要な伸縮性を確保しつつ、ゴム糸4arが使用者Hの皮膚に直接当たる不具合を回避できる。なお、糸材4として、二つの糸メンバ4a,4bを使用する場合を例示したが、一つの糸メンバ4aのみを用いてもよく、この場合、一つの糸メンバ4aにはゴム糸4arを用いることができる。
なお、縫合部5…を設けたなら、必要により、保護シート本体部2(シート材S)を一対の平坦板の間に挟んで面直角方向に加圧処理してもよい。これにより、シート材Sの弛んだ部分は押し潰され、図5に示すように、折り返した部分は潰れた状態となる。即ち、全体がギャザー状かつシート状に形成される。
他方、シート貼付部3…は、保護シート本体部2を下着Cの内面Ciに対して着脱させる機能を備える。したがって、図1及び図3に示すように、保護シート本体部2における肌非接触面2rにおける4隅近傍に円形の両面接着テープ3s…を貼付けて構成できる。この両面接着テープ3s…は、直径20〔mm〕前後に形成し、使用するまでは、各両面接着テープ3s…に剥離紙を貼り付けた状態にする。
このように、本実施形態に係る皮膚保護シート1は、基本構成として、不織布素材により形成したシート材Sの、所定方向Fmにおける複数の位置で、当該所定方向Fmに交差する二回の折り返しによる三層面部K…をそれぞれ形成し、かつ糸材4により所定方向Fmへ縫合した縫合部5…を、当該所定方向Fmに交差する方向Fsに、所定間隔おきに設けることにより、ギャザー状に構成した保護シート本体部2と、この保護シート本体部2の一方の面2rに、当該保護シート本体部2を下着Cの内面Ciに着脱可能にする一又は二以上のシート貼付部3…とを備えてなるため、材料費を含む全体の製作費(イニシャルコスト)の削減を図れるとともに、使い捨て可能にした場合であってもランニングコストの削減を図れるなど、全体の大幅なコストダウンを実現できる。
次に、本実施形態に係る皮膚保護シート1の使用方法及び機能(作用)について、図7〜図9を参照して説明する。
まず、皮膚保護シート1を使用する際には、使用者Hの下着Cの内面Ciに貼付けて使用する。なお、図7に示すように、本実施形態では、下着Cとして、パンツを例示するとともに、例示する皮膚保護シート1は、使用者Hの尻部Hhに生じる床擦れの治療(又は防止)を目的として使用する。
皮膚保護シート1を使用する際には、準備した皮膚保護シート1における4個所の両面接着テープ3s…に貼付けられている剥離紙を剥がす。そして、図7に矢印Fuで示すように、下着Cの背側に位置する内面Ciに、両面接着テープ3s…を貼付け、皮膚保護シート1を固定する。この場合、図1及び図2に示すように、保護シート本体部2の肌接触面2pが、使用者Hの尻部Hh、即ち、床擦れが生じた皮膚疾患部位Xwを覆うことができるように、その貼付位置を選定する。以上により、皮膚保護シート1の貼付け(取付け)が終了する。このように、皮膚保護シート1の取付けは、きわめて容易かつ短時間に行うことができる。
一方、使用者Hは、皮膚保護シート1を取付けた下着C(パンツ)を通常の手順に従って身体に装着すれば、図1及び図2に示すように、保護シート本体部2の肌接触面2pが使用者Hにおける床擦れの生じた皮膚疾患部位Xwを覆う。したがって、図1に示すように、使用者HがベッドB等の上で仰向けに寝た場合であっても、床擦れが生じた皮膚疾患部位Xwと下着Cの内面Ci間に保護シート本体部2が介在することになる。
この場合、保護シート本体部2は、不織布素材によるシート材Sによりギャザー状に構成されるため、皮膚疾患部位Xwと下着Cの内面Ci間に良好な通気空間が生じ、肌に対する非接触性をより高めることができる。この結果、皮膚表面における様々な疾患の治療又は予防に対する一定の補助効果を享受できることになり、より汎用性を高めることができるとともに、ギャザー態様による装着時の快適性(肌触り性)もより高めることができる。
図8及び図9は、本実施形態に係る皮膚保護シート1の作用効果を示すための写真である。被験者は、「要介護5」の寝たきり状態にある84歳の女性であり、本人と施設の協力を得て撮影した。なお、使用条件としては、おむつ交換を1日5回行うため、このおむつ交換に合わせて皮膚保護シート1の交換も一緒に行った。皮膚保護シート1は使い捨てとし、使用後の皮膚保護シート1は廃棄した。
図8は、皮膚保護シート1を使用する前における床擦れを生じた尻部の皮膚表面の写真を示す。このときの皮膚表面における「赤み」及び「ただれ」は比較的酷い状態まで進行していることを確認できる。
一方、図9は、皮膚保護シート1を使用した6日間後における尻部の皮膚表面の写真を示す。このときの皮膚表面における「赤み」及び「ただれ」はかなり改善していることを確認できる。また、皮膚保護シート1の使用開始後、2日目からは、臭いが抑えられたこと、ジメジメした皮膚表面がサラッとした状態に改善したこと、なども確認できた。
このように、6日間の使用であっても皮膚保護シート1を使用したことによる改善がみられた。この理由は、通気空間が確保されることによる床擦れに対する治癒作用が有効に働いたものと考えられる。このように、皮膚疾患部位Xwに、少なくとも尻部Hhの床擦れが生じる部位を含ませれば、従来より床擦れに対して主に行われていた湿潤療法に代わる有効性の高い治療又は予防に係わる補助効果を享受できる利点がある。
以上、好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、シート材Sは、一枚又は二枚以上組合わせることができるが、一枚(又は二枚以上)のシート材S…に他の素材(一般紙等)により形成したシート部材を組み合わせる態様を排除するものではない。また、糸メンバ4bとして天然繊維糸4bn…を用いた場合を例示したが、化学繊維糸などの他の糸類の使用を排除するものではない。さらに、所定方向Fmに対して交差する折り返しとは、直角に交差することは勿論のこと、各種角度により傾斜して交差する場合を含む概念である。
一方、下着Cには、例示したパンツをはじめ、使用者Hの皮膚疾患部位Xwに直接対面する各種下着類を適用できる。したがって、おむつ等も本発明を適用する下着Cに含まれる。また、皮膚疾患部位Xwには、尻部Hhの床擦れを例示したが、汗疹等の皮膚に生じる各種疾患をはじめ、怪我による皮膚の傷等、保護を必要としている様々な皮膚状態を含む概念である。さらに、皮膚疾患可能性部位(Xw)とは、現在は皮膚疾患が生じていないが、いずれ皮膚疾患が生じる可能性が高い部位の概念である。したがって、この場合、皮膚保護シート1は、予防対策として使用することができる。なお、使用者Hとして、被介護者を挙げたが、怪我等により病院に入院してベッドで寝ている状態の一般成人、或いは汗疹等の予防として通常の起きている状態の一般人なども適用できる。
他方、シート貼付部3…は、4個所に設けた場合を例示したが、テープ状に形成したシート貼付部3…の場合には、上下二個所に設けることができるとともに、枠状に形成したシート貼付部3の場合には、一個所で足りる。したがって、シート貼付部3…の数量は任意である。また、実施形態で例示するように、所定方向Fmに交差する二回の折り返しによる三層面部K…を形成することが望ましいが、必要により、所定方向Fmに交差する複数回の折り返しによる複層面部K…を形成することもできる。
本発明に係る皮膚保護シートは、使用者の皮膚疾患部位を保護することにより、様々な皮膚疾患の治療又は予防に対する一定の補助効果を期待できる各種用途に利用できる。
1:皮膚保護シート,2:保護シート本体部,2r:保護シート本体部の一方の面(非接触面),3…:シート貼付部,4:糸材,4a:糸メンバ,4b:糸メンバ,4ar:ゴム糸,5…:縫合部,H:使用者,Hh:尻部,C:下着,Ci:下着の内面,Xw:皮膚疾患部位,S:不織布素材により形成したシート材,Fm:所定方向,Fs:所定方向に交差する方向,K…:複層面部(三層面部)
Claims (4)
- 使用者の下着の内面に貼付けることにより使用者の皮膚疾患部位(皮膚疾患可能性部位を含む。以下、同じ)を保護する皮膚保護シートであって、不織布素材により形成したシート材の、所定方向における複数の位置で、当該所定方向に交差する複数回の折り返しによる複層面部をそれぞれ形成し、かつ糸材により前記所定方向へ縫合した縫合部を、当該所定方向に交差する方向に、所定間隔おきに設けることにより、ギャザー状に構成した保護シート本体部と、この保護シート本体部の一方の面に、当該保護シート本体部を下着の内面に着脱可能にする一又は二以上のシート貼付部とを備えてなることを特徴とする皮膚保護シート。
- 前記糸材は、一つの糸メンバ又は二つの糸メンバからなり、少なくとも一つの糸メンバは、ゴム糸を含むことを特徴とする請求項1記載の皮膚保護シート。
- 前記皮膚疾患部位には、少なくとも尻部の床擦れが生じる部位を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の皮膚保護シート。
- 前記シート材は、一枚又は二枚以上を重ね合わせて使用することを特徴とする請求項1又は2記載の皮膚保護シート。
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