JP6366473B2 - 断熱制振構造体 - Google Patents
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Description
また、少なくとも、内張り層の内板側の表面または内板の内張り層側の表面を鏡面化することにより、鏡面化された表面の放射率εが著しく低減され、さらに、これら両鏡面間に空気層を介在させたことにより、ルーフパネル等のパネル(外板)の太陽熱放射等の外部からの熱源の遮熱性を著しく高めることができると説明されている。
即ち、車体パネル、特に、ルーフパネルでは、高速走行時の風きり音や降雨時の雨音等の騒音の低減と共に、太陽熱放射に基づく車内の発熱量を低減することができるとされている。
この特許文献2によれば、加熱発泡により3〜7倍に厚みが増加することにより極小の多数の気泡室を生成して内部に多量の空気を有し、きわめて優れた断熱性能と、同時に厚さが3倍以上に増加することにより優れた制振性能を顕現できるとされている。
さらに、加熱発泡が必要であることから、加熱条件等によっては均一な発泡制御が困難で、安定した断熱性及び制振性を得ることが難しい場合がある。
上記制振拘束層は、基板側から入る振動を拘束して減衰させるものであり、また、上記低輻射層は、赤外線(遠赤外線、近赤外線)の輻射熱の放出を抑制するものであり、これら制振拘束層及び低輻射層は前記袋体の基板側に配設されるものである。
上記低熱伝導ガス層を形成する低熱伝導ガスは、熱伝導率が空気よりも小さく、しかも不活性なガスであればよく、例えば、アルゴン、キセノン、クリプトン等が用いられる。これらは一種を単独で用いてもよいし、2種以上の混合ガスであってもよい。
なお、上記熱及び振動の侵入源となる基板としては、例えば、車体のルーフパネル(外板)等が挙げられ、このような基板に対して固定される。
ここで、上記単一の層として一体に形成とは、制振拘束の機能と低輻射の機能を兼ね備え、制振拘束層と低輻射層の区別なく両者が一体化された単一の層として形成されていることを意味する。以下、制振拘束層及び低輻射層が単一の層として一体となって形成された層を制振拘束・低輻射層とする。
上記制振固定材としては、粘弾性を有し、自身の粘着性によって熱及び振動の侵入源である基板に固定でき、かつ、粘弾性によって前記基板からの振動を減衰するものであればよく、例えば、ブチル系ゴム等のゴムが挙げられる。
上記制振拘束層は、基板側から入る振動を拘束して減衰させるものであり、また、上記低輻射層は、赤外線(遠赤外線、近赤外線)の輻射熱の放出を抑制するものであり、これら制振拘束層及び低輻射層は前記袋体の基板側に配設されるものである。
上記低熱伝導ガス層を形成する低熱伝導ガスは、熱伝導率が空気よりも小さく、しかも不活性なガスであればよく、例えば、アルゴン、キセノン、クリプトン等が用いられる。これらは一種を単独で用いてもよいし、2種以上の混合ガスであってもよい。
なお、上記熱及び振動の侵入源となる基板としては、例えば、車体のルーフパネル(外板)等が挙げられ、このような基板に対して固定される。
また、袋体において熱の侵入源ともなる基板側に低輻射層が配設されているため、基板側から入る熱による輻射熱の放出を抑制することができる。さらに、袋体において、その内部に空気より熱伝導率の低い低熱伝導ガスが充填されて低熱伝導ガス層が形成されているため、熱の伝導及び対流による移動を抑えることができる。このとき、袋体がガスバリア性を有しているため、低熱伝導ガスが袋体から抜けることは防止されている。
加えて、袋体の内部に低熱伝導ガス層が形成されていることによって、基板の振動の固体伝播を抑制することも可能である。
こうして、本発明の断熱構造体によれば、基板側からの振動と熱を効率よく制御することで、断熱性及び制振性を向上させることができ、また、軽量化が可能となる。
請求項1の断熱制振構造体によれば、前記袋体の前記熱及び振動の侵入源となる基板側の外面に、粘弾性を有し前記基板に固定するための制振固定材が密着されているため、この制振固定材によって袋体を基板に固定することで、基板からの振動を抑制する制振性を向上させることができる。
また、袋体において熱の侵入源ともなる基板側に低輻射層が配設されているため、基板側から入る熱による輻射熱の放出を抑制することができる。さらに、袋体において、その内部に空気より熱伝導率の低い低熱伝導ガスが充填されて低熱伝導ガス層が形成されているため、熱の伝導及び対流による移動を抑えることができる。このとき、袋体がガスバリア性を有しているため、低熱伝導ガスが袋体から抜けることは防止されている。
加えて、袋体の内部に低熱伝導ガス層が形成されていることによって、基板の振動の固体伝播を抑制することも可能である。
こうして、本発明の断熱構造体によれば、基板側からの振動と熱を効率よく制御することで、断熱性及び制振性を向上させることができ、また、軽量化が可能となる。
なお、実施の形態において、同一記号及び同一符号は、実施の形態中の同一または相当する機能部分を意味し、実施の形態及び変形例相互との同一記号及び同一符号は、それらに共通する機能部分であるから、ここでは重複する詳細な説明を省略する。
なお、樹脂フィルムとして、例えば、エチレン−ビニルアルコール共重合体樹脂のような高いガスバリア性を有する親水性樹脂を用いたときには、この親水性樹脂が経時的に吸湿することで袋体10内に形成された制振拘束・低輻射層20や低熱伝導ガス層30に水分が侵入して断熱性の低下を招く恐れがあるが、樹脂フィルムに蒸着やラミネート加工等によってアルミニウム等の金属を接着することで、この金属によって樹脂フィルムに吸着した水分の透過が防止されて、制振拘束・低輻射層20や低熱伝導ガス層30への水分の侵入が阻止され、断熱性の低下を防止できる。
なお、本発明を実施する場合には、袋体10は、ガスバリア性を有するものであれば、単層構造のものであってもよい。
特に、本実施の形態の制振拘束・低輻射層20は、制振拘束機能及び低反射機能を兼ね備え、両者の機能を同時に発揮する単一の層、つまり、制振拘束層と低輻射層の区別なく両者が一体化された単一の層として袋体10の内面に密着される。
この低輻射層21は、制振拘束・低輻射層20の補助的に設けられ、制振拘束・低輻射層20の厚みより小さく形成される。低輻射層21の厚さは、余り大き過ぎると省スペース化の妨げとなり、また、断熱制振構造体1の重量が増して軽量化、しいては、低燃費化の妨げとなることから、20μm以下とするのが好適である。
この場合、本実施の形態の変形例に係る断熱制振構造体100として、図5に示したように、袋体10の基板A側の外面に制振拘束層22を設け、袋体10の基板A側の内面に低輻射層23を設ける。このような構造としても同様の効果、即ち、後述するように、制振拘束層22による振動の拘束効果及び低輻射層23による低熱伝導ガス層30への輻射熱の放射抑制効果が得られる。
一方で、制振拘束層22を袋体10の外面に設ける場合には、制振拘束層22と低輻射層23は別体とし、図5に示したように、低輻射層23を袋体10の内面に配設することで低輻射層23による低輻射の機能を確保する。
このように熱及び振動の侵入源となる基板A側と対向する側の袋体10の外面、即ち、内装材B側(図1参照)の袋体10の外面に低輻射層21を設けることで、後述する内装材B側(図1参照)の熱、例えば、車両等の室内側の暖房熱等が室外へ放射されるのを抑制することも可能となる。
また、断熱制振構造体1の制振拘束・低輻射層20や変形例の断熱制振構造体100の低輻射層23は、上述したような赤外線の輻射を抑える材料で形成される。
袋体10内に充填される低熱伝導ガスとしては、熱伝導率λが空気(2.41×102W/m・K;0℃)よりも小さく、しかも不活性なガスである、アルゴン(1.63×102W/M・K;0℃)、キセノン(0.52×102W/m・K;0℃)、クリプトン(0.87×102W/m・K;0℃)等の各ガスやそれらの混合ガスが用いられる。中でも、アルゴンガスは、空気より比重が大きくて対流が生じにくく、また、容易に入手でき低コストでもあり、しかも取り扱い性が容易でその使用により環境保全上の問題もないため、好適である。
この低熱伝導ガス層30によって伝導及び対流による熱の移動が抑制される。また、振動による固体伝播を抑制することも可能である。
そして、この粘弾性を有する制振固定材40によって、熱及び振動の侵入源であり断熱性及び制振性の付与が要求される基板A、例えば、自動車等の車体パネルのルーフ外板等に断熱制振構造体1を固定する。
この粘弾性を有する制振固定材40によって、基板Aからの振動を減衰する制振性が付与される。
断熱制振構造体1における制振拘束・低輻射層20が形成された側の袋体10の外面の全域、または、断熱制振構造体100における制振拘束層22の袋体10側とは反対側の全域に亘って制振固定材40を密着させる場合には、制振固定材40を薄い厚みとして、省スペース化に貢献できる。
一方で、部分的な密着の場合にあっては、制振固定材40が密着されていない部分では基板Aと断熱制振構造体1の袋体10との間、または、基板Aと断熱制振構造体100の制振拘束層22との間に空間が生じるから、断熱性の向上及び固体伝播の抑制による制振性の向上が期待できる。
上述したように、本実施の形態の断熱制振構造体1は、熱及び振動の侵入源である車体のルーフパネル(外板)等の基板Aに、粘弾性を有する制振固定材40が固定され、この制振固定材40が、内面に制振拘束・低輻射層20が密着された袋体10の外面と密着している。この制振拘束・低輻射層20は、制振拘束層と低輻射層の区別なく両者が一体化された単一の層として一体に形成されたものである。
また、袋体10の内部には、低熱伝導ガスの充填による低熱伝導ガス層30が形成されている。
さらに、制振拘束・低輻射層20と対向する側の袋体10の内面には、低輻射層21が形成されている。
さらに、制振拘束層22が密着された側の袋体10の内面には、低輻射層23が配設され、また、袋体10の内部には、低熱伝導ガスの充填による低熱伝導ガス層30が形成されている。
加えて、低輻射層23と対向する側の袋体10の外面には、低輻射層21が形成されている。
また、変形例の断熱制振構造体100においても、制振固定材40と制振拘束層22によって高い振動抑制効果が得られる。
また、変形例の断熱制振構造体100においても、低輻射層23及び低輻射層21によって輻射熱が抑制されるうえ、低熱伝導ガス層30によって伝導及び対流による熱の移動が抑制され、高い断熱効果が得られる。
損失係数ηの測定を行った供試体は、図3に示したように、基板Aとしての長方形状平板のSPCC−SD鋼板(20mm×300mm×厚さ0.8mm)の片面に、制振固定材40としてのブチルゴムテープ(20mm×200mm×厚さ2mm)によって、制振拘束層(制振拘束・低輻射層20または制振拘束層22に相当する)としてのアルミニウム箔からなる所定厚さのアルミシート(20mm×200mm)を貼り付け、互いに隣接する部材間に隙間が生じない構成としたものである。このとき、制振拘束層としてのアルミシートのアルミ厚さを50μmとしたものを供試体1とし、アルミ厚さを100μmとしたものを供試体2とした。
これより、制振拘束層(制振拘束・低輻射層20または制振拘束層22に相当)の厚みを調整することによって損失係数η(制振性)の制御が可能であることが分かった。勿論、制振性を付与する制振固定材40や制振拘束層の材質、使用量、弾性率、ヤング率等によっても損失係数η(制振性)の制御は可能である。
一方で、制振拘束・低輻射層20の厚みや、制振拘束層22及び低輻射層20の合計厚みが大きすぎると、制振固定材40の運動を制限したときの剪断歪(剪断変形)によって制振固定材40との界面に生じる応力で袋体10や制振拘束層(制振拘束・低輻射層20または制振拘束層22)に割れ等が発生しやすくなる。また、重量が嵩み自動車等の車体の軽量化に反し、しいては、燃費の向上化の妨げとなる恐れがある。
このため、制振拘束層(制振拘束・低輻射層20または制振拘束層22)の厚みは最小でも50μmとし、制振拘束・低輻射層20の厚みや、制振拘束層22及び低輻射層20の合計厚みは最大でも200μmとするのが好ましい。
ここで、本実施の形態の断熱制振構造体1や変形例の断熱制振構造体100においては、袋体10の内部に低熱伝導ガス層30が形成されている。このため、この低熱伝導ガス層30によって基板Aの振動の固体伝播が抑制される。
この試験では、袋体10(図2または図5参照)として、アルミニウム(12)がラミネート加工される合成樹脂層11、合成樹脂層11にラミネート加工されたアルミニウム層12、及び袋状の袋体10とすべく熱溶着させる熱溶着樹脂層13からなるガスバリア性を有する多層ラミネートフィルム(20cm×20cmの正方形状)を用意し、そのラミネートフィルムの片面に、低輻射層の形成材料であるアルミニウムをその膜厚が7μmとなるようにラミネート加工した供試体3を準備した。なお、ここでは、アルミニウムによる赤外線放射率の効果を確認できればよいため、アルミニウムは薄膜とした。
また、比較のために、比較例1として低輻射層の形成材料であるアルミニウムをラミネート加工ない多層ラミネートフィルムも準備した。
赤外線放射率については、放射率測定器(ジャパンセンサー(株)製、「TSS−5X」)を用いて測定した。この測定器では、一定温度に加熱した定温放射源から供試体3または比較例1に赤外線(波長2〜22μm)を集中照射し、その反射エネルギー量を検出し、検出した反射エネルギーによる反射率と放射率との関係式から、放射率を演算した。このときの測定条件は常温、大気圧とした。放射率が低いほど、赤外線が反射されていて放射能力が低く、輻射熱抑制効果が高いといえる。なお、「放射率」とは、黒体(その表面に入射するあらゆる波長を吸収し、反射も透過もしない理想の物体)を基準とした全放射エネルギーPと物体が放射するエネルギーP1との比率P1/Pから求められるものを意味し、ここでは、放射率測定器(ジャパンセンサー(株)製、「TSS−5X」)により測定した値である。
供試体3及び比較例1の構造体についての赤外線放射率の測定結果を表2に示す。
これより、ガスバリア性を有する多層ラミネートフィルムにアルミニウムを密着させることで、このアルミニウムからなる低い赤外線反射性によって、高い輻射熱抑制効果が得られることが確認された。
この試験では、赤外線放射率の測定試験に使用したときと同じガスバリア性を有する多層ラミネートフィルム(20cm×20cmの正方形状)を用意し、袋状の袋体10(図2参照)とすることができるように熱溶着させる溶着部位を残して、熱溶着樹脂層13に、制振拘束・低輻射層20を形成するアルミニウムをその膜厚が100μmとなるようにラミネート加工した。
なお、上記供試体3では、アルミニウムによる赤外線放射率の効果を確認できればよいため、薄膜のアルミニウムで評価を行ったが、熱伝導率の測定評価では、制振拘束・低輻射層20としての断熱性(熱伝導率)の効果を確認するためにアルミニウムの膜厚を厚くしている。
このようにして得られた比較例2は、合成樹脂層11、アルミニウム層12、熱溶着樹脂層13の順に配設された多層構造の袋体10の内部に、低熱伝導ガスとしてのアルゴンガスが封入されて低熱伝導ガス層30が形成された構造体となる。
熱伝導率λ(W/m・K)は、熱流計法(JIS A1412、ASTEM−C518、ISO8301準拠)に基づいて測定計算したものである。
λ=(Qh+Qc)・L/(2・ΔT)‥‥(1)
λ:熱伝導率(W/m・K)
Qh:高温側プレート(40℃に加熱した上面プレート)の熱流量
Qc:低温側プレート(20℃に加熱した下面プレート)の熱流量
L:測定物の厚さ
ΔT:高温側プレート(40℃に加熱した上面プレート)に当接する袋体10の表面温度[Th]と低温側プレート(20℃に加熱した下面プレート)に当接する袋体10の表面温度[Tc]との差
供試体4及び比較例2乃至比較例4の各構造体の熱伝導率λの測定結果を表3に示す。
また、袋体10の内面に低輻射層23及び低輻射層21を形成した変形例の断熱制振構造体100においても同様である。
一方で、内装材B側(室内側)の熱は断熱制振構造体1を介しての基板A側(室外側)への放散が抑制される。
また、低輻射層21は、図2に示したように、基板A側と対向する側の袋体10の内面に設けてもよいし、図5に示したように、基板A側と対向する側の袋体10の外面に設けてもよいし、基板A側と対向する側の袋体10の外面及び内面の両面に設けてもよい。
特に、断熱制振構造体を内装材Bに接合させない場合(図1参照)には、図5に示したように、基板A側と対向する側の袋体10の外面に低輻射層21を設けることで、内装材B側の熱、例えば、車両等の室内側の暖房熱等が室外へ放射されるのを抑制することが可能となる。
即ち、本実施の形態の断熱制振構造体1によれば、制振固定材40及び制振拘束・低輻射層20によって制振性を付与できる。
即ち、制振固定材40及び制振拘束層22によって制振性を付与できる。
加えて、本実施の形態の断熱制振構造体1においては、制振固定材40、袋体10、制振拘束・低輻射層20、低熱伝導ガス層30、及び低輻射層21の多層構造、また、変形例の断熱制振構造体100においては、制振固定材40、制振拘束層22、袋体10、低輻射層23、低熱伝導ガス層30、及び低輻射層21の多層構造のために、各部材(各層)での固有振動数の相違による共鳴効果によって基板Aからの振動を減衰させる効果を高めることができる。
そして、基板Aに対する制振固定材40による断熱制振構造体1,100の固定を部分的な接着とした場合には、制振固定材40が密着されていない部分の袋体10または制振拘束層22と基板Aとの間の空間によって基板Aからの振動を部分的に遮断することができる。
また、断熱制振構造体1,100のその他の部分の組成、成分、配合量、材質等、断熱制振構造体1,100の製造方法について、本実施の形態やその変形例に限定されるものではない。
さらに、本発明の実施の形態やその変形例で挙げている数値は、臨界値を示すものではなく、実施に好適な好適値を示すものであるから、上記数値を若干変更してもその実施を否定するものではない。
10 袋体
20 制振拘束・低輻射層
21,23 低輻射層
22 制振拘束層
30 低熱伝導ガス層
40 制振固定材
50 隙間(空気層)
A 基板
Claims (3)
- 熱及び振動の侵入源となる基板に固定され、ガスバリア性を有する密閉された袋体と、
前記基板側の前記袋体の外面に密着し、粘弾性を有して振動を減衰し、かつ、前記基板に前記袋体を固定する制振固定材と、
前記基板側の前記袋体の内面に密着し、前記制振固定材の振動を拘束する制振拘束層及び輻射熱を抑制する低輻射層が単一の層として一体に形成されてなる制振拘束・低輻射層と、
前記袋体の内部に空気より熱伝導率が小さい低熱伝導ガスの充填により形成された前記低熱伝導ガスの空間からなる低熱伝導ガス層と、
を具備することを特徴とする断熱制振構造体。 - 熱及び振動の侵入源となる基板に固定され、ガスバリア性を有する密閉された袋体と、
前記基板側の前記袋体の外面側に設けられ、粘弾性を有して振動を減衰し、かつ、前記基板に前記袋体を固定する制振固定材と、
前記袋体と前記制振固定材との間に配設され、前記基板側の前記袋体の外面に形成されて前記制振固定材に密着し、前記制振固定材の振動を拘束する制振拘束層と、
前記基板側の前記袋体の内面に形成され、輻射熱を抑制する低輻射層と、
前記袋体の内部に空気より熱伝導率が小さい低熱伝導ガスの充填により形成された前記低熱伝導ガスの空間からなる低熱伝導ガス層と
を具備することを特徴とする断熱制振構造体。 - 更に、前記基板側の前記袋体と対向する反対側の前記袋体の内面及び/または外面にも輻射熱を抑制する低輻射層を配設したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の断熱制振構造体。
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