JP6366252B2 - データ処理装置、データ処理装置の制御方法及びプログラム - Google Patents
データ処理装置、データ処理装置の制御方法及びプログラム Download PDFInfo
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3Dオブジェクトを造形する技術には、積層造形方式と呼ばれる手法が使われている。積層造形方式とは、オブジェクトの3Dデータを断面形状にスライスし、紛体や樹脂、鋼板等の造形材料によって積層して造形していく造形方式である。この積層造形方式は、光学造形方式、粉末焼結積層方式、熱溶解積層方式、粉末固着方式、熱溶解積層方式、粉末固着方式、面露光方式、インクジェット方式に分類される。
光学造形方式は、樹脂層装置に入った紫外線硬化型樹脂の液面に紫外線レーザーを照射し、1層ずつ硬化させ、重ね合わせていく方式ある。まず、この方式では、樹脂層装置に入った液状の紫外線硬化型樹脂の液面に、レーザー光線で3Dオブジェクトのスライスデータを描くことで、レーザー照射された部分のみを硬化させ、1層分の断面形状を形成する。続いて、この方式では、硬化した層をテーブルごと液面より下に降下させて、硬化した層に接する液状樹脂に新たな層を形成することを繰り返すことで3Dオブジェクトを造形する。
熱溶解積層方式(FDM:FusedDepositionModeling)は、液状樹脂や熱可塑性樹脂等の造形材料を高温で融解し、造形ステージ上に糸状に積層して硬化させることにより、3Dオブジェクトを造形する方式である。まず、この方式では、造形材料を噴出する造形ヘッドを主走査方向に往復させつつ、副走査方向に連続的に移動させることにより1層分の断面形状のデータ(以後、スライスデータと呼ぶ)を積層する。続いて、この方式では、造形材料を硬化させた後、造形ステージを鉛直方向に移動させる。この方式では、以上の処理を繰り返してスライスデータを少しずつ積層していくことで、3Dオブジェクトを造形することができる。
面露光方式は、プロジェクターを用いて可視光硬化性樹脂を硬化して積層する手法である。まず、この方式では、液状の光硬化性樹脂の表面にプロジェクターで光を照射し、硬化させてスライスデータを形成する。その後、この方式では、テーブルを1層降下させて処理を繰り返すことで3Dオブジェクトを造形する。この方式では、スライスデータ1層分を一括で硬化させることができるため、他の造形方式に比べて高速で造形することができる。
インクジェット方式は、液状の紫外線硬化樹脂を塗布し、UVランプで硬化させて積層する方式である。この方式では、スライスデータに基づき、インクジェットヘッドで紫外線硬化性樹脂を塗布し、UVランプにより硬化させて、ローラーで不要な樹脂を除去しながら層をならすことで1層分のスライスデータを積層する。その後、この方式では、ステージを1層分降下させて処理を繰り返すことで3Dオブジェクトを造形する。
これらの方式にはそれぞれメリット・デメリットが存在しており、どの方式を採用するかは、装置コストや運用コスト、造形精度、後処理の容易さ等の基準から選ばれる。
特許文献1には、印刷ジョブキューに複数のジョブが存在している場合に、印刷ジョブを統合したり、手動で印刷ジョブの順番をスケジューリングしたりすることで印刷ジョブ処理を効率化する技術が開示されている。
<実施形態1>
図1は、本実施形態のシステムのシステム構成の一例を示す図である。
図1に示すように、ネットワーク104には、3D(3Dimensions)プリンタ(立体印刷装置)101、ホストコンピュータ102及びプリンタ103が接続されている。
図1のシステムにおいて、ホストコンピュータ102は、ネットワーク104を介して3Dプリンタ101へ3Dデータを印刷ジョブとして送信する。そして、3Dプリンタ101は、受信した印刷ジョブに基づいて立体オブジェクトの3D造形を行う。また、ホストコンピュータ102は、ネットワーク104を介してプリンタ103に画像情報を印刷ジョブとして送信する。そして、プリンタ103は、受信した印刷ジョブに基づいて2D画像印刷を行う。
なお、ホストコンピュータ102は、汎用コンピュータに搭載される標準的な構成要素を有している。例えば、ホストコンピュータ102は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク、外部記憶装置、ネットワークインタフェース、ディスプレイ、キーボード、マウス等を有している。また、ネットワーク104は、典型的にはインターネットやLANやWANや電話回線、専用デジタル回線、ATMやフレームリレー回線、通信衛星回線、ケーブルテレビ回線、データ放送用無線回線等で実現される通信ネットワークである。ネットワーク104は、データの送受信ができるものであれば何でも良い。
以後の説明では、熱融解積層方式の3Dプリンタを利用する場合を例に説明を行うが、その他の方式の3Dプリンタを利用してもよい。
図2に示すように、3Dプリンタ101は、メイン制御部201、操作表示部210、ネットワーク通信部220、データ管理部230、印刷ジョブ制御部240、3Dデータ処理部250、3Dオブジェクト造形部260、造形材料補給部270を有する。
メイン制御部201は、中央演算装置であり、3Dプリンタ101全体の動作を制御する。
ネットワーク通信部220は、ネットワーク104に接続しており、ホストコンピュータ102から送信される印刷ジョブを受信したり、ホストコンピュータ102に対して印刷状況情報や3Dプリンタ101の状態情報を送信したりする。メイン制御部201は、ネットワーク通信部203を介して、ネットワーク104上の他の機器(例えばプリンタ103)と通信を行うことができる。
メイン制御部201は、電源ON等の起動の際、データ管理部230を介して、ROMに格納されている起動用プログラムを実行する。メイン制御部201は、この起動用プログラムを実行すると、HDDに格納されている制御用プログラムや3Dプリンタ101の各種設定を読み出し、RAM上に展開する。更に、メイン制御部201は、RAM上に展開した制御用プログラムを実行し、システム全体の制御を行う。また、メイン制御部201は、制御用プログラムによる動作に用いるデータもRAM上に格納して読み書きを行う。このように、メイン制御部201は、データ管理部230を介して取得したプログラムを実行することにより、3Dプリンタ101の機能及び後述するフローチャートに係る処理(情報処理)を実現する。
3Dデータ処理部250は、印刷ジョブ制御部240から送信された印刷ジョブ中の3Dデータを編集し、3D造形可能なデータに変換する。3Dデータ処理部250は、後述するレイアウト生成部251、サポート材部生成部252、スライスデータ生成部253を有する。
レイアウト生成部251は、受信した印刷ジョブ中の各3Dオブジェクトのレイアウトを編集する。
図3の(a)には、入力された3Dデータレイアウト401が示されている。図3の(b)には、3Dオブジェクトを横に倒すことで造形高さを低くする場合の例が示されている。図3の(c)には、造形が行われる造形ステージ上で3Dオブジェクトを回転及び並進移動させることで造形を行う造形ヘッドの移動量が最適化された場合の例が示されている。レイアウト生成部251は、このようなレイアウト編集をすることにより、最適なレイアウトを生成する。なお、ここでいう最適とは、造形ヘッドの移動量を最も小さくすること、即ち、造形時間を最も短くすることをいう。以降の説明においても同様とする。造形ステージ及び造形ヘッドの詳細については、図6等を用いて後述する。
レイアウト生成部251は、複数の3Dデータをレイアウトする際には、図3の(d)から(l)までに示すような方法でレイアウトを行う。
まず、レイアウト生成部251は、図3の(d)に示すように2つのジョブが統合された新たなジョブを生成する。ここで、前記新たなジョブにおける対象には、3Dデータ411と、3Dデータ412とが含まれている。レイアウト生成部251は、レイアウトを行う際には、図3の(e)に示すように、俯瞰した場合に3Dデータ411と、3Dデータ412とが重ならないように所定の距離を離して配置する。図3の(f)は、この際にY軸の負の方向から見た側面図の一例を示している。
一方、レイアウト生成部251は、図3の(j)から(l)までに示すように、3次元空間的に重なりが生じないように配置することもできる。レイアウト生成部251がこのような配置にすることで、3Dプリンタ101は、3Dデータ412のパーツ上空に3Dデータ411を造形したり、3Dデータ411のパーツ上空に3Dデータ412のパーツを造形したりする必要が出てくる。そのため、3Dプリンタ101は、2つの3Dデータを後述する造形材料によって連結させて造形することになる。更に、レイアウト生成部251は、3次元的な空間を使ってこれを立体的に配置することもできる。そこで、ユーザは、操作表示部210を介して、複数のジョブを統合する際にどのような配置にするか予め設定しておく必要がある。即ち、3Dプリンタ101は、前記設定に関する設定情報を予めデータ管理部230に記憶しておく。
図4は、サポート材部の付与の仕方の一例を示す図である。
図4の(a)には、入力された印刷ジョブ中の3Dデータ501のレイアウトが示されている。図4の(b)には、X軸の負の方向から3Dデータ501を見た場合の側面図が示されている。図4の(c)には、Y軸の負の方向から3Dデータ501を見た場合の側面図が示されている。サポート材部生成部252は、サポート材部502を付与することで、造形ステージ302に接しない部分のパーツを造形することができる。なお、サポート材部の必要な位置や分量はオブジェクトデータの大きさや造形精度、造形材料の成分等によって変わってくるため、サポート材部生成部252は、それぞれを個別に計算する。
図5を用いてスライスデータ生成処理について説明する。図5は、スライスデータ生成処理の概要の一例を示す図である。
図5の(a)には、サポート材部が付与された3Dデータ601が示されている。そして、スライスデータ生成部253は、1層分の積層厚さ(以下、積層ピッチと呼ぶ)に合わせて、この3Dデータ601をスライスデータとして分割する。スライスデータ生成部253は、精度を重視して造形する場合には積層ピッチを小さく設定し(例えば50μm)、スピードを重視する場合には積層ピッチを大きく設定する(例えば250μm)。
図5の(b)には、スライスデータ生成部253が3Dデータ601を8枚のスライスデータ611から618までに分割した場合の例が示されている。スライスデータ生成部253は、スライスデータ611から618までを後述する3Dオブジェクト造形部260に送信する。そして、3Dオブジェクト造形部260は、1層ずつ積層しながら造形していく。
なお、スライスデータ生成部253は、毎回スライスデータを生成して造形時間評価値Vを算出すると処理時間がかかってしまうため、中間処理ではオブジェクトデータを複数の立体図形の組み合わせとして近似し、おおまかな造形時間評価値Vを算出してもよい。例えば、スライスデータ生成部253は、図5の(h)に示すように、3Dデータ601を3つの直方体621から623までの組み合わせとして近似する。あるいは、スライスデータ生成部253は、図5の(j)に示すように2つの直方体631、632と、六角柱633との組み合わせとして近似してもよい。
スライスデータ生成部253は、立体の近似処理を行わない場合には、図5の(b)に示したように8層全てに対しての計算が必要であったが、立体近似処理を行うことにより3層分の計算となるため、処理量を37.5%に削減することができる。なお、スライスデータ生成部253は、3Dオブジェクトを実際に造形する際には、例としてあげた8層よりもはるかに多い回数の積層が必要となるため、上述の手法による処理量の削減効果はより大きくなる。
上述したレイアウト生成部251は、このように算出された造形時間評価値Vの値を利用して最適なレイアウトを決定している。
3Dオブジェクト造形部260は、スライスデータ生成部253で生成されたスライスデータを受信すると、スライスデータを1層ずつ積層していくことにより3Dオブジェクトを造形する。
造形ヘッド制御部261は、造形ヘッド301を制御して、後述する造形材料補給部270から供給される造形材料304を造形ステージ302上に積層する。まず、造形ヘッド制御部261は、造形ヘッド301をX軸方向(以後、主走査方向と呼ぶ)に往復させて1ライン分を積層する。造形ヘッド制御部261は、造形ヘッド301をY軸方向(以後、副走査方向と呼ぶ)へ順番に移動させながらこの処理を繰り返すことで、1層分の断面形状を積層する。なお、造形ヘッド制御部261は、造形ヘッド301を造形ステージ302上のスライスデータが存在している範囲内のみで移動させることができるものとする。また、造形ヘッド制御部261は、積層後に造形ヘッド301を造形ヘッド初期位置(X=Y=0)へ戻すものとする。
造形ステージ制御部262は、スライスデータの硬化処理が終了すると、造形ステージ302をZ軸方向(以後、積層方向と呼ぶ)に1層分降下移動させる。なお、造形ステージ302の移動は造形ヘッド301の移動に比べて時間がかかったり、紫外線照射等による造形材料硬化の時間が必要となったりすることから、積層高さが高くなるほど造形時間が長くなる。
モデル材271は、3Dオブジェクトを造形するために必要な造形材料である。モデル材271には、光硬化型樹脂や熱可塑性樹脂等様々なタイプが存在する。光硬化型樹脂は、液体状の樹脂であり、3Dオブジェクト造形部260は、これを造形ステージ302に噴出し、紫外線等を照射することで少しずつ硬化させ積層していく。また、3Dオブジェクト造形部260は、造形ヘッド301において熱可塑性樹脂を熱で融解させ、少しずつ積層していく。
3Dプリンタ101には、造形途中に造形材料が不足した場合に、材料の補充が可能なデバイスと、不可能なデバイスとが存在する。また、ユーザは、操作表示部210を介して、造形材料が不足している場合における3Dプリンタ101の処理の設定を予め入力しておく必要がある。即ち、3Dプリンタ101は、前記設定に関する設定情報を予めデータ管理部230に記憶しておく。造形材料が不足している場合の前記設定の例としては、「ジョブを実行する前に中断する」、「ジョブを途中まで実行して造形材料が補充されるまで中断する」、「後続のジョブで造形可能なジョブを優先して実行する」といった設定がある。以下の説明では、造形材料が不足した場合には処理を中断する設定の場合を例に説明する。
S701において、メイン制御部201は、データ管理部230の印刷ジョブキューで保存されている印刷ジョブから最初に実行する印刷ジョブを設定する。
S702において、メイン制御部201は、造形材料補給部270より現時点での造形材料の残量情報を取得し、印刷ジョブ中の3Dデータを造形するのに造形材料不足であるか否かを判定する。メイン制御部201は、造形材料不足でないと判定した場合、処理をS703へ進め、造形材料不足であると判定した場合、処理をS707へ進める。
S703において、メイン制御部201は、印刷ジョブキューに保存されている複数の印刷ジョブを統合するための全組み合わせを算出する処理(印刷ジョブ組み合わせ生成処理)を実行する。そして、メイン制御部201は、ジョブ統合リストを生成する。S703の処理の詳細は、図8等を用いて後述する。
S705において、メイン制御部201は、S704で生成した印刷ジョブ中の3Dデータを造形し、造形が終了すると処理をS706に進める。
S706において、メイン制御部201は、印刷ジョブキュー上に次の印刷ジョブが存在するか否かを判定し、印刷ジョブが存在すると判定した場合、処理をS701に戻す。一方、メイン制御部201は、印刷ジョブが存在しないと判定した場合、図7の処理を終了し、次の印刷ジョブが入力されるまで待機する。
S801において、印刷ジョブ制御部240は、ジョブキュー上にある未統合ジョブのリストを生成する。印刷ジョブ制御部240は、図9の(a)に示すように4つの印刷ジョブ901から904までが存在するときは、ジョブリストjobList[]={0,1,2,3}を生成する。
S802において、印刷ジョブ制御部240は、統合元ジョブを設定する。ここでは、印刷ジョブ制御部240は、統合元ジョブjob=jobList[0]として設定する。
S803において、印刷ジョブ制御部240は、図8の(b)に示すジョブ統合リスト生成処理を実行し、ジョブの統合の全ての組み合わせを算出(抽出)することでジョブ統合リストを生成し、図8の(a)の処理を終了する。
S812において、印刷ジョブ制御部240は、統合元ジョブ(job)に対して、ジョブi(jobList[i])は未統合であるか否かを判定する。そして、印刷ジョブ制御部240は、未統合でない、即ち、統合済みであると判定した場合、処理をS818へ進め、次のジョブの統合済みチェックを行う。一方、印刷ジョブ制御部240は、未統合であると判定した場合、処理をS813へ進める。
S813において、印刷ジョブ制御部240は、統合元ジョブ(job)と、ジョブi(jobList[i])とを統合し、統合ジョブ(newJob)を生成する。この際、3Dデータ処理部250は、2つのジョブに含まれる3Dデータに対して、再レイアウト処理、サポート材部生成処理、スライスデータ生成処理及び造形時間評価値Vの算出処理を行う。なお、i=0の場合は統合元ジョブを意味するため、印刷ジョブ制御部240は、統合元ジョブ単体を統合ジョブとして設定する。
例えばi=1の場合の統合ジョブは、印刷ジョブ901と、印刷ジョブ902とを統合した統合ジョブであり、印刷ジョブ制御部240は、造形ステージ302内にレイアウト可能であると判定する。即ち、印刷ジョブ制御部240は、S813で生成した統合ジョブは統合可能であると判定して処理をS815へ進める。
一方、i=2の場合の統合ジョブは、印刷ジョブ901から903までを統合した統合ジョブであり、印刷ジョブ制御部240は、造形ステージ302内にレイアウト可能でないと判定する。即ち、印刷ジョブ制御部240は、S813で生成した統合ジョブは統合可能でないと判定して処理をS816へ進める。
S816において、印刷ジョブ制御部240は、ジョブi(jobList[i])を次に実行される予約ジョブとして設定する。即ち、印刷ジョブ制御部240は、以後の処理で統合判定を行った結果を、図9の(b)のジョブ情報912に記述するように設定変更する。
ここで、印刷ジョブ制御部240は、i=2におけるジョブ統合判定を行う。そして、印刷ジョブ制御部240は、jobList[2]と、jobList[3]とは統合可能であると判定したことを受け、図9の(c)に示すようにジョブ情報912に統合情報を記述し、ジョブリスト910を生成する。
印刷ジョブ制御部240は、以上の処理を繰り返すことで、図9の(d)に示すようなジョブ統合リストを生成する。
S1001において、印刷ジョブ制御部240は、ジョブ統合リスト中の最初に実行されるジョブで造形材料が不足する組み合わせがあれば、その組み合わせを削除する。例えば図9の(d)の場合には該当する組み合わせがないため、印刷ジョブ制御部240は、処理をスキップする。ここで、印刷ジョブ制御部240は、予め定められた設定が造形材料が不足した場合にも処理を実行するという設定の場合には、S1001の処理をスキップすることで、造形材料の残量に関わらずにジョブの統合を行うことができる。
S1002において、印刷ジョブ制御部240は、S703で生成したジョブ統合リストの中から、総造形時間が最小となる組み合わせのジョブリストを抽出(選択)する。印刷ジョブ制御部240は、例えば図9の(d)の場合、最小の造形時間であるジョブ統合の組み合わせとしてジョブリスト920を抽出する。なお、ここで総造形時間が最小となる組み合わせのジョブリストが複数存在する場合、印刷ジョブ制御部240は、2番目に実行するジョブに対する材料が足りているジョブリストを優先して抽出するようにしてもよい。
以上の処理により、3Dプリンタ101は、印刷ジョブを実行する際に、印刷ジョブキューに複数の印刷ジョブが保存されていた場合には、全ての印刷ジョブの統合組み合わせを生成した上で、統合するジョブの組み合わせを決定する。これにより、3Dプリンタ101は、造形時間が最短になるようなジョブ統合を行うことができる。
実施形態1において、3Dプリンタ101は、ジョブキュー上に存在する全ての印刷ジョブに対して統合可能な全ての組み合わせを抽出し、総造形時間が最短となるような組み合わせとなるジョブリストを検出した。実施形態2では、総造形時間が最短となるようなジョブリストが複数存在した場合にも、3Dプリンタ101が最適なジョブリストを検出する処理について説明する。
本実施形態と、実施形態1とでは、図7のS704で印刷ジョブ制御部240が実行する実行印刷ジョブ生成処理が異なる。本実施形態における実行印刷ジョブ生成処理について図11を用いて説明する。
図11は、本実施形態において印刷ジョブ制御部240が実行する実行印刷ジョブ生成処理の一例を示すフローチャートである。なお、図11の処理において、実施形態1の図10と同じ処理については、詳細な説明を省略する。また、図12は、実施形態1で説明した処理に基づいて印刷ジョブ制御部240により生成されたジョブ統合リスト等の一例を示す図である。
S1002において、印刷ジョブ制御部240は、ジョブ統合リストの中から、総造形時間が最短となる組み合わせを抽出する。ここでは、印刷ジョブ制御部240は、ジョブリスト1210、1220、1230の3つの候補を最短総造形時間であるとして抽出する。
S1101において、印刷ジョブ制御部240は、S1002においてジョブリストの候補を1つだけ抽出したか否かを判定し、1つだけ抽出したと判定した場合、処理をS1003に進める。一方、印刷ジョブ制御部240は、図12のように複数の候補を抽出したと判定した場合、処理をS1102へ進める。
S1003において、印刷ジョブ制御部240は、S1002又はS1102で抽出したジョブの組み合わせに基づき、実行ジョブを生成する。
以上の処理により、3Dプリンタ101は、総造形時間が最短となる候補が複数検出された場合、2番目に実行するジョブの残り面積が最大となる組み合わせを抽出することで、実行ジョブを決定する。この処理により、3Dプリンタ101は、総造形時間を短縮するだけではなく、ジョブ実行中に新規にジョブが投入された場合にも、次のジョブとの統合可能性をより高めることができる。
実施形態1、2において、3Dプリンタ101は、造形材料の残量を考慮せずにジョブの統合を行っていた。即ち、3Dプリンタ101がジョブ実行中に残量が不足した場合には、造形材料が補充されることを前提としていた。しかしながら、夜間等人がいなくなるような場合に3Dプリンタ101が複数のジョブを連続して実行する場合には、造形材料の補充ができなくなる場合もある。そこで、本実施形態では、3Dプリンタ101が造形材料の残量も考慮してジョブを統合する処理について説明する。
図13を用いて、本実施形態における印刷ジョブ組み合わせ生成処理について説明する。
図13は、本実施形態における印刷ジョブ組み合わせ生成処理の一例を示すフローチャートである。なお、実施形態1の図8と同じ処理については、詳細な説明を省略する。
まず、印刷ジョブ制御部240は、上述した図8の(a)に示す処理を実行する。図8の(a)の処理については上述したため、詳細な説明を省略する。
図13の(a)に示す繰り返し処理において、印刷ジョブ制御部240は、統合元ジョブ(job)に統合可能な全組み合わせを算出する。S812からS814までの処理については、上述したため説明を省略する。
S1301において、印刷ジョブ制御部240は、ジョブi(jobList[i])を統合可能オブジェクトとして設定し、ジョブ統合リストを更新する。
S1302において、印刷ジョブ制御部240は、予約ジョブリスト生成処理を行う。印刷ジョブ制御部240は、ジョブi(jobList[i])までの統合ジョブを実行ジョブとして設定し、それ以降のジョブは次に統合できるか否かに関わらず、次の予約ジョブとして、それ以降のジョブリストの組み合わせを算出する。なお、予約ジョブリスト生成処理の詳細については、図13の(b)を用いて後述する。
S1303において、印刷ジョブ制御部240は、ジョブi(jobList[i])を次の予約ジョブとして設定し、それまでの統合ジョブの状態をジョブ統合リストに記述する。
S1304において、印刷ジョブ制御部240は、予約ジョブリスト生成処理を実行する。この処理は、S1302の処理と同様の処理である。
図13の(b)のS801において、印刷ジョブ制御部240は、未統合のジョブリスト(newJobList[])を生成する。
S1311からS1314までの繰り返し処理において、印刷ジョブ制御部240は、未統合のジョブリストの全てに対してジョブ統合リスト生成処理を行う。
S1312において、印刷ジョブ制御部240は、ジョブi(newJobList[i])を統合元ジョブとして設定する。このようにすることで、3Dプリンタ101は、現在の造形材料の残量でできるだけ多くの3Dオブジェクトを造形するために、ジョブキュー上のジョブの順番を入れ替えた場合について考慮することができるようになる。
S1313において、印刷ジョブ制御部240は、統合元ジョブに対するジョブ統合リストの生成処理を実行する。この処理は、図13の(a)で説明した処理である。
印刷ジョブ制御部240は、以上の処理を実行することにより、本実施形態におけるジョブ統合リストを生成する。
実施形態1、2との違いは、総造形時間の欄に全てのジョブの実行が終了するまでの造形時間ではなく、3Dプリンタ101が現在の造形材料の残量で実行することができるジョブの個数と、総造形時間とが記述されている点である。
図15は、本実施形態において印刷ジョブ制御部240が実行する実行印刷ジョブ生成処理の一例を示すフローチャートである。図10、11と同様の処理については、詳細な説明を省略する。
S1001において、印刷ジョブ制御部240は、ジョブ統合リスト中の最初に実行されるジョブで造形材料が不足する組み合わせがあれば、その組み合わせを削除する。図14の場合には該当する組み合わせがないため、印刷ジョブ制御部240は、処理をスキップする。
S1501において、印刷ジョブ制御部240は、ジョブ統合リストの中から造形個数が最大となる組み合わせを抽出する。図14の場合、印刷ジョブ制御部240は、造形個数が3個であるジョブリスト1430、1460、1470、1490の4つを抽出する。
S1002において、印刷ジョブ制御部240は、S1501で抽出した組み合わせの中から、総造形時間が最小となる組み合わせを抽出する。ここでは、印刷ジョブ制御部240は、総造形時間が7.1時間と最小であるジョブリスト1430と、ジョブリスト1460とを抽出する。
S1102において、印刷ジョブ制御部240は、抽出した候補が1つであるか否かを判定し、1つであると判定した場合、処理をS1003へ進め、複数であると判定した場合、処理をS1503へ進める。
S1503において、印刷ジョブ制御部240は、S1002で抽出した組み合わせの中から、造形可能なジョブを全て実行し終えた後の造形材料の残量が最大となる組み合わせを抽出する。ここでは、印刷ジョブ制御部240は、残量が2リットルとなるジョブリスト1430を抽出する。
S1505において、印刷ジョブ制御部240は、S1503で抽出した組み合わせの中から、最初に検出した組み合わせを抽出する。
S1003において、印刷ジョブ制御部240は、抽出したジョブリストを基に、実行ジョブを生成する。
なお、印刷ジョブ制御部240は、S1501、S1002、S1503、S1505の抽出(選択)処理を必ずしも全て実行しなければならないわけではない。例えば、印刷ジョブ制御部240は、S1501、S1002、S1503、S1505の処理のうち、1つ又は任意の複数の組み合わせの処理を実行するようにしてもよい。
以上の処理により、3Dプリンタ101は、造形材料の残量に応じて、ジョブキュー上のジョブの順番を入れ替えながら全てのジョブ統合の組み合わせを生成する。そして、3Dプリンタ101は、その中から最短時間で最大個数のジョブを実行できるような組み合わせを抽出する。これにより、3Dプリンタ101は、夜間等に連続して処理を実行する場合等の造形材料の補充が難しいような場合でも、効率の良い印刷を行うことができる。
実施形態1から3まででは、短時間で造形個数が最大になるような組み合わせで3Dプリンタ101がジョブを統合する処理について説明した。本実施形態では、造形可能な時間が指定されている場合に、効率的に造形を行えるように3Dプリンタ101がジョブを統合する処理について説明する。
図16は、本実施形態において印刷ジョブ制御部240が実行する実行印刷ジョブ生成処理の一例を示すフローチャートである。図10、11、15と同様の処理については、詳細な説明を省略する。また、ここで用いるジョブ統合リストは、上述した図14に示すジョブ統合リストと同様であるものとして説明する。
S1001において、印刷ジョブ制御部240は、ジョブ統合リスト中の最初に実行されるジョブで造形材料が不足する組み合わせがあれば、その組み合わせを削除する。ここでは該当する組み合わせがないため、印刷ジョブ制御部240は、処理をスキップする。
S1601において、印刷ジョブ制御部240は、指定時間内で造形が終了する組み合わせを抽出する。例えば、夜間23時から明朝6時半までの7.5時間は担当者が不在になるため、この間にできるだけ自動で造形したいという場合がある。この場合、ユーザは、操作表示部210を介して予め造形時間の上限を7.5時間と設定しておく必要がある。即ち、3Dプリンタ101は、予め造形時間の上限が7.5時間であるという設定情報をデータ管理部230に記憶しておく。
S1501において、印刷ジョブ制御部240は、抽出した候補の中から造形個数が最大となる組み合わせを抽出する。ここでは、印刷ジョブ制御部240は、造形個数が3個であるジョブリスト1430と、ジョブリスト1460との2つを抽出する。
S1502において、印刷ジョブ制御部240は、抽出した候補が1つであるか否かを判定し、1つであると判定した場合、処理をS1003へ進め、複数であると判定した場合、処理をS1603へ進める。
S1603において、印刷ジョブ制御部240は、S1501で抽出した候補の中から、造形時間内で造形することができなかったジョブを実行するための時間が最短となる組み合わせを抽出する。ジョブリスト1430では4時間、ジョブリスト1460では3時間であることから、印刷ジョブ制御部240は、ジョブリスト1460を抽出する。
S1604において、印刷ジョブ制御部240は、抽出した候補が1つであるか否かを判定し、1つであると判定した場合、処理をS1003へ進め、複数であると判定した場合、処理をS1605へ進める。
S1606において、印刷ジョブ制御部240は、抽出した候補が1つであるか否かを判定し、1つであると判定した場合、処理をS1003へ進め、複数であると判定した場合、処理をS1505へ進める。
S1505において、印刷ジョブ制御部240は、S1605で抽出した候補のうち、最初に検出したジョブリストを抽出する。
S1003において、印刷ジョブ制御部240は、抽出したジョブリストに対して、実行ジョブを生成する。ここでは、印刷ジョブ制御部240は、S1604で抽出したジョブリスト1460中の先頭ジョブ1461を実行ジョブとして生成する。
なお、印刷ジョブ制御部240は、S1601、S1501、S1603、S1605、S1505の抽出(選択)処理を必ずしも全て実行しなければならないわけではない。例えば、印刷ジョブ制御部240は、S1601、S1501、S1603、S1605、S1505の処理のうち、1つ又は任意の複数の組み合わせの処理を実行するようにしてもよい。
以上の処理により、3Dプリンタ101は、所定時間内に造形個数が最大となる組み合わせを抽出することができる。また、3Dプリンタ101は、所定時間経過後にジョブを再開した際にも、ジョブの造形時間を最短にすることができる。
実施形態1から4まででは、3Dプリンタ101が造形ステージ302上の造形面積を考慮してジョブを統合する処理について説明した。しかし、3Dプリンタ101は、造形ステージ302上に3次元的に3Dデータを配置することもできる。そこで、本実施形態では、3Dプリンタ101がジョブ統合する際に、3次元的にジョブを配置しながら統合する処理について説明する。
実施形態1から3までにおいて、印刷ジョブ制御部240は、ジョブ統合リストの各ジョブ情報に造形面積を記述した。そして、3Dデータ処理部250のレイアウト生成部251は、その情報を基に3Dデータの再配置を行っていた。しかし、本実施形態において、印刷ジョブ制御部240は、各ジョブ情報に造形体積を記述することとする。そして、レイアウト生成部251は、その情報を基に3次元空間的にオブジェクトの配置を行う。
以上の処理により、3Dプリンタ101は、造形ステージ302上の空間(造形領域)に3次元的に3Dデータを配置することができ、より効率的なレイアウトを行うことができる。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
Claims (12)
- 3Dオブジェクトの造形を実行する造形部のステージ上で材料を積層してオブジェクトを造形するためのデータを処理可能なデータ処理装置であって、
造形時間を指定する指定手段と、
各オブジェクトのそれぞれの積層ピッチの設定に応じたスライスデータのそれぞれの造形でのヘッドの移動量を想定して計算される造形時間をもとに、対象の複数のオブジェクトのそれぞれの造形時間を求める算出手段と、
前記算出手段により求められた各オブジェクトの造形時間に基づき、対象の複数のオブジェクトのうち、前記指定手段により指定された造形時間に従い抽出された1以上のオブジェクトを造形するためのデータを用いて1つのジョブを生成する生成手段と、を有し、
前記生成された1つのジョブは、前記指定手段により指定された造形時間に従い抽出されなかったオブジェクトを除く、前記抽出された1以上のオブジェクトを造形するためのジョブであることを特徴とするデータ処理装置。 - 前記生成手段は、対象の複数のオブジェクトそれぞれについて前記指定手段により指定された造形時間内に造形可能であるかどうかを判定し、造形時間内に造形可能であると判定されたオブジェクトを抽出し、抽出した1以上のオブジェクトを造形するためのデータを用いて1つのジョブを生成することを特徴とする請求項1に記載のデータ処理装置。
- 対象の複数のオブジェクトに含まれる1以上のオブジェクトごとに造形の指示が行われ、前記指示ごとの造形にかかる時間を管理する管理手段を更に有することを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ処理装置。
- 対象の複数のオブジェクトのうち、優先して造形するオブジェクトを設定する設定手段を更に有し、
前記生成手段は、前記設定に基づき、前記指定手段により指定された造形時間に従い抽出された1以上のオブジェクトを造形するためのデータを用いて1つのジョブを生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のデータ処理装置。 - 3Dオブジェクトの造形を実行する造形部のステージ上で材料を積層してオブジェクトを造形するためのデータを処理可能なデータ処理装置であって、
造形時間を指定する指定手段と、
各オブジェクトのそれぞれの積層ピッチの設定に応じたスライスデータのそれぞれの造形でのヘッドの移動量を想定して計算される造形時間をもとに、対象の複数のオブジェクトのそれぞれの造形時間を求める算出手段と、
対象の複数のオブジェクトのうち、優先して造形するオブジェクトに係る設定を行う設定手段と、
前記設定、及び前記算出手段により求められた各オブジェクトの造形時間に基づき、前記指定手段により指定された造形時間に従い前記複数のオブジェクトの中から抽出された一部のオブジェクトを造形するためのデータを用いて1つのジョブを生成する生成手段と、
を有することを特徴とするデータ処理装置。 - 前記造形部に対して、前記生成手段により生成されたジョブの実行を指示する指示手段を有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
- 前記データ処理装置は、前記造形部を備えることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
- 前記造形部における造形の方式は、光学造形方式、粉末焼結積層方式、熱溶解積層方式及び粉末固着方式のうちのいずれかであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載のデータ処理装置。
- 3Dオブジェクトの造形を実行する造形部のステージ上で材料を積層してオブジェクトを造形するためのデータを処理可能なデータ処理装置の制御方法であって、
造形時間を指定する指定工程と、
各オブジェクトのそれぞれの積層ピッチの設定に応じたスライスデータのそれぞれの造形でのヘッドの移動量を想定して計算される造形時間をもとに、対象の複数のオブジェクトのそれぞれの造形時間を求める算出工程と、
前記算出工程により求められた各オブジェクトの造形時間に基づき、対象の複数のオブジェクトのうち、前記指定工程により指定された造形時間に従い抽出された1以上のオブジェクトを造形するためのデータを用いて1つのジョブを生成する生成工程と、を有し、
前記生成された1つのジョブは、前記指定工程により指定された造形時間に従い抽出されなかったオブジェクトを除く、前記抽出された1以上のオブジェクトを造形するためのジョブであることを特徴とするデータ処理装置の制御方法。 - 3Dオブジェクトの造形を実行する造形部のステージ上で材料を積層してオブジェクトを造形するためのデータを処理可能なデータ処理装置の制御方法であって、
造形時間を指定する指定工程と、
各オブジェクトのそれぞれの積層ピッチの設定に応じたスライスデータのそれぞれの造形でのヘッドの移動量を想定して計算される造形時間をもとに、対象の複数のオブジェクトのそれぞれの造形時間を求める算出工程と、
対象の複数のオブジェクトのうち、優先して造形するオブジェクトに係る設定を行う設定工程と、
前記設定、及び前記算出工程により求められた各オブジェクトの造形時間に基づき、前記指定工程により指定された造形時間に従い前記複数のオブジェクトの中から抽出された一部のオブジェクトを造形するためのデータを用いて1つのジョブを生成する生成工程と、
を有することを特徴とするデータ処理装置の制御方法。 - 3Dオブジェクトの造形を実行する造形部のステージ上で材料を積層してオブジェクトを造形するためのデータを処理可能とし、
コンピュータを、造形時間を指定する指定手段と、各オブジェクトのそれぞれの積層ピッチの設定に応じたスライスデータのそれぞれの造形でのヘッドの移動量を想定して計算される造形時間をもとに、対象の複数のオブジェクトのそれぞれの造形時間を求める算出手段と、前記算出手段により求められた各オブジェクトの造形時間に基づき、対象の複数のオブジェクトのうち、前記指定手段により指定された造形時間に従い抽出された1以上のオブジェクトを造形するためのデータを用いて1つのジョブを生成する生成手段として機能させ、
前記生成された1つのジョブは、前記指定手段により指定された造形時間に従い抽出されなかったオブジェクトを除く、前記抽出された1以上のオブジェクトを造形するためのジョブであることを特徴とするプログラム。 - 3Dオブジェクトの造形を実行する造形部のステージ上で材料を積層してオブジェクトを造形するためのデータを処理可能とし、
コンピュータを、造形時間を指定する指定手段と、各オブジェクトのそれぞれの積層ピッチの設定に応じたスライスデータのそれぞれの造形でのヘッドの移動量を想定して計算される造形時間をもとに、対象の複数のオブジェクトのそれぞれの造形時間を求める算出手段と、対象の複数のオブジェクトのうち、優先して造形するオブジェクトに係る設定を行う設定手段と、前記設定、及び前記算出手段により求められた各オブジェクトの造形時間に基づき、前記指定手段により指定された造形時間に従い前記複数のオブジェクトの中から抽出された一部のオブジェクトを造形するためのデータを用いて1つのジョブを生成する生成手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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