JP6364527B1 - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】スライドカバーの位置に関して改善された電子機器を提供する。
【解決手段】筐体2と、筐体2の第1の面に設けられた凹部と、凹部の内側において、第1方向にスライド可能なスライドカバー6を有する、スライド部材と、を備え、スライドカバー6は、第1の面と面一を成す外面61と、外面61の裏面である内面62と、を有し、スライド部材は、内面に接続される第1摺動部21Aを有し、第1摺動部21Aは、第1方向と平行な第1内部摺動面を有し、第1内部摺動面は、スライドカバーが第1方向にスライドするとき、筐体2と当接する。
【選択図】図5

Description

本開示は、電子機器に関する。
近年、スマートフォン、タブレット端末等の携帯型の電子機器は、例えばカメラ(撮像機能)を備えることが一般的である。このような電子機器は、カメラのレンズを開放又は遮蔽するために、スライド式のカバー(以下、スライドカバーという)を備えることがある。
例えば、特許文献1は、カバーの両側に案内部を設けた構成のスライドカバーを備える携帯電話を開示する。
特開2007−298785号公報
しかし、特許文献1は、例えばカバーと案内部との間のクリアランスに関する検討を開示するものではない。スライドカバーを移動させる機構(以下、スライド部材という)を備える電子機器には更なる改善の余地があった。
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、スライドカバーの位置に関して改善された電子機器を提供することにある。
一実施形態に係る電子機器は、筐体と、前記筐体の第1の面に設けられた凹部と、前記凹部に設けられたスクリーンと、前記凹部の内側において、前記スクリーンを露出しない第1位置から前記スクリーンを露出する第2位置へ向かう第1方向および前記第1方向とは逆方向である第2方向へスライドするスライドカバーを有する、スライド部材と、を備え、前記スライドカバーは、前記第1の面と面一を成す外面と、前記外面の裏面である内面と、を有し、前記スライド部材は、前記内面に接続される第1摺動部および第2摺動部を有し、前記第1摺動部は、前記第1方向および前記第2方向と平行な第1内部摺動面を有し、前記第2摺動部は、前記第1方向および前記第2方向と平行な第2内部摺動面を有し、前記第1内部摺動面および前記第2内部摺動面の少なくとも一方は、前記スライドカバーが前記第1方向または前記第2方向にスライドするとき、前記筐体と当接する。
また、一実施形態に係る電子機器は、筐体と、前記筐体の第1の面に設けられた凹部と、前記凹部の内側において、第1方向にスライド可能なスライドカバーを有する、スライド部材と、を備え、前記スライドカバーは、前記第1の面と面一を成す外面と、前記外面の裏面である内面と、を有し、前記スライド部材は、前記内面に接続される第1摺動部を有し、前記第1摺動部は、前記第1方向と平行な第1内部摺動面を有し、前記第1内部摺動面は、前記スライドカバーが前記第1方向にスライドするとき、前記筐体と当接する。
本開示によれば、スライドカバーの位置に関して改善された電子機器を提供することができる。
一実施形態に係る電子機器の筐体およびスライド部材の概略構造図である。 スライドモジュールの概略構成図である。 一実施形態に係る電子機器で、スクリーンを露出した状態を例示する図である。 一実施形態に係る電子機器で、スクリーンを露出しない状態を例示する図である。 一実施形態に係る電子機器のスライドカバーの断面構造を説明するための図である。 摺動部について説明するための図である。 摺動部について説明するための別の図である。 比較例の電子機器のスライドカバーの断面構造を説明するための図である。
[第1実施形態]
(スライド部材の概略構造)
図1に示される一実施形態の電子機器1はスマートフォンである。代替例として電子機器1はスマートフォン以外の無線通信機能を備える携帯機器(携帯無線装置)でもよい。例えば、電子機器1は携帯電話端末、ファブレット、タブレットPC、フィーチャーフォン、PDA、リモコン端末、携帯音楽プレイヤー、ゲーム機、または電子書籍リーダ等でもよい。
図1は、電子機器1の筐体2、および、電子機器1が備えるスライド部材8を概略的に示す概略構造図である。スライド部材8は、スライドカバー6と、スライドモジュール7と、を含む。スライド部材8は、筐体2の第1の面3にある凹部4の内側に取り付けられる。
図1に示すように、本実施形態において、電子機器1の構成と対応した座標軸が定められている。電子機器1の使用時において、ユーザにとっての奥行き方向がz軸方向である。別の表現では、電子機器1の厚み方向がz軸方向である。そして、電子機器1の使用時において、レシーバー(スピーカー)およびタッチパネルディスプレイが設けられている電子機器1の表面から、電子機器1の背面への向きがz軸正方向である。図1に示す電子機器1の第1の面3は背面である。また、電子機器1の第1の面3の長手方向および短手方向が、それぞれy軸方向およびx軸方向である。電子機器1の長手方向に沿って、スクリーン5から遠い方の端部から、スクリーン5に近い方の端部への向きがy軸正方向になる。そして、右手系の座標系を構成するように、図1に示す向きにx軸正方向が定められている。
筐体2は電子機器1の外郭を構成する。筐体2は例えば樹脂で構成される。ここで、筐体2は金属部分を有していてもよい。例えば、筐体2は樹脂に金属がインサート成形されたものであってもよい。
筐体2の第1の面3に凹部4が設けられている。凹部4にスライド部材8が取り付けられた場合に、すなわち電子機器1が使用可能な完成品である場合に、スライドカバー6の外面61は第1の面3と面一を成す。つまり、外面61と第1の面3とがz軸方向の段差を生じないように、スライド部材8は凹部4に取り付けられる。ここで、スライドカバー6の外面61は、ユーザによって触れられる面である。スライドカバー6は、外面61の裏面である内面の一部がスライドモジュール7の可動部70(図2参照)に取り付けられる。
凹部4は、第1領域11、第2領域12および隙間13(隙間領域)に区分される。第1領域11は、3つの領域のうち、最もY軸正方向側に位置する。第2領域12は最もY軸負方向側に位置する。隙間13は、第1領域11および第2領域12に挟まれた部分に生じる。
凹部4の第1領域11には、スクリーン5およびパネル9が設けられている。ここで、本実施形態に係る電子機器1は撮像のためのカメラモジュールを内蔵する。つまり、電子機器1はカメラ(撮像機能)を有する。本実施形態において、スクリーン5は、カメラ、特にレンズを保護する部材である。スクリーン5は、透光性を有する板状の部材である。スクリーン5は、レンズの光が入射する側に(レンズのz軸正方向側に)設けられる。スクリーン5は、例えば透明なガラス製であってもよい。スクリーン5は、例えば透明な樹脂(例えばアクリル)製であってもよい。また、スクリーン5は、例えばサファイヤでできていてもよい。
パネル9は、第1領域11のスクリーン5を除く部分に設けられる。パネル9は装飾材として使用される板状の部材である。パネル9は例えば樹脂製である。図1の例では、2つのパネル9は、スクリーン5に対してx軸正方向およびx軸負方向に隣接して設けられる。ここで、ユーザの指等がスクリーン5に誤って接触すること、およびスクリーン5の表面に傷がつくこと、を回避するために、スクリーン5とパネル9との間に段差が設けられていてもよい。つまり、スクリーン5はパネル9よりも奥側の位置(z軸負方向側)に設けられてもよい。段差は一例として0.4[mm]である。
凹部4の第2領域12は筐体2の一部を加工して作られている。本実施形態において、第2領域12は、z軸方向で第1領域11のパネル9と同じ高さであるように作られる。また、本実施形態において、第2領域12の表面(スライドカバー6と接する面)には、y軸方向に対して平行に延在する複数の微細な凹溝(ヘアライン)が設けられている。ヘアラインは例えば0.02[mm]の深さを有する。
凹部4の隙間13は、筐体2とスライド部材8との間の空間である。スライド部材8が筐体2の凹部4に取り付けられた場合に、隙間13が生じる。ここで、隙間13は、スライド部材8が占める空間も含む。例えば隙間13は、スライド部材8の可動部70と固定部71との間の空間を含む(図2参照)。
図2は、スライドモジュール7の概略構成を示す。スライドモジュール7は可動部70と固定部71とを備える。可動部70は、固定部71に設けられたレールに沿って移動する。固定部71は筐体2に取り付けられて、可動部70の移動方向を定める。本実施形態において、固定部71は、レールがy軸に平行であるように筐体2に取り付けられる。つまり、可動部70はy軸方向に沿って移動する。可動部70にはスライドカバー6が取り付けられる。したがって、本実施形態において、スライドカバー6はy軸負方向(第1方向)およびy軸正方向(第2方向)へスライド可能である。
本実施形態において、スライドモジュール7の固定部71は、ねじ穴72に挿入されるねじによって筐体2に固定される。本実施形態において、ねじは凹部4の第1領域11で止め付けられる。ユーザからねじ穴72の部分が見えないようにするために、パネル9はねじ穴72を覆うように設けられる。つまり、本実施形態において、2つのパネル9は、2つのねじ穴72のz軸正方向側にそれぞれ設けられる。また、2つのねじ穴72の間には、カメラモジュールのレンズおよびスクリーン5が設けられる。
(スライドカバー)
図3は、電子機器1でスクリーン5を露出した状態を例示する。ユーザは、スライドカバー6を押圧しながら、第1方向(y軸負方向)へスライドさせる。スライドカバー6が第2位置にあるとき、スクリーン5およびパネル9を含む第1領域11が露出する。電子機器1は、スライドカバー6が第2位置までスライドしたことを検知して、カメラ機能をオン(使用可能状態)にする。ここで、第2位置は、図3に示すように、スライドカバー6の下端(y軸負方向側の端)が凹部4の下端(y軸負方向側の端)に接する、または最も近付く位置である。
図4は、電子機器1でスクリーン5を露出しない状態を例示する。ユーザは、スライドカバー6を押圧しながら第2方向(y軸正方向)へスライドさせる。スライドカバー6が第1位置にあるとき、第2領域12が露出して、第1領域11は露出しない。電子機器1は、スライドカバー6が第1位置までスライドしたことを検知して、カメラ機能をオフ(不使用状態)にする。ここで、第1位置は、図4に示すように、スライドカバー6の上端(y軸正方向側の端)が凹部4の上端(y軸正方向側の端)に接する、または最も近付く位置である。
本実施形態において、スクリーン5は電子機器1の背面側に搭載されたアウトカメラを保護する。ユーザは、アウトカメラを用いて撮影を行う場合に、スライドカバー6を第1方向へスライドさせて、カメラ機能をオンにする(図3参照)。また、ユーザは、アウトカメラによる撮影が終了すると、スライドカバー6を第2方向へスライドさせて、カメラ機能をオフにする(図4参照)。
(クリアランスについて)
上記のように、本実施形態に係る電子機器1は、スライドカバー6の外面61と第1の面3とが面一をなす。つまり、電子機器1はいわゆるフルフラットのカバーを有する。スライドカバー6が凹部4に対して偏りがあるように配置されると外観上の問題が生じ得る。ここで、スライドカバー6の凹部4に対する偏りとは、スライドカバー6と凹部4との間の対となる間隔(例えば左右の間隔)の大きさの違いをいう。
ここで、一般に電子機器1の各部品は製造上の誤差を有する。電子機器1が組み立てられた後に(筐体2の凹部4にスライドカバー6を取り付けた後に)スライドカバー6が適切にスライドするように、凹部4の端部とスライドカバー6の端部との間にクリアランスが設けられる。クリアランスは、部品のサイズの製造誤差等を考慮して、設計上設けられる、部品間に確保される距離(間隔)のことである。実際上クリアランスがゼロになることはない。そのため、スライドカバー6は凹部4に対して偏りが生じるおそれがある。本実施形態に係る電子機器1は、特にスライドカバー6が以下に述べる構成を有することによって、スライドカバー6の凹部4に対する偏りを小さくすることができる。
図5は、電子機器1のスライドカバー6の断面構造を説明するための図である。図5は、図4のA−A線に沿う断面図に対応する。スライドカバー6は、ユーザによって触れられる外面61を有する。また、スライドカバー6は、外面61の裏面である内面62を有する。内面62の一部はスライドモジュール7の可動部70に取り付けられる。上記のように、可動部70は、固定部71に設けられたレールに沿って移動する。本実施形態において、スライドカバー6はy軸方向へスライド可能である。また、固定部71は筐体2に固定される。
図5に示すように、スライド部材8のスライドカバー6は、内面62に接続される第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bを有する。第1摺動部21Aは第1内部摺動面22Aを有する。また、第2摺動部21Bは第2内部摺動面22Bを有する。第1内部摺動面22Aおよび第2内部摺動面22Bは、スライドカバー6がy軸方向にスライドするとき、筐体2と当接する。より詳細には、第1内部摺動面22Aおよび第2内部摺動面22Bは、第1方向および第2方向と平行な平面であり、筐体2の平面(壁面)と接する。筐体2の平面は、図1の凹部4のy軸方向と平行な壁面である。ここで、第1内部摺動面22Aおよび第2内部摺動面22Bの少なくとも一方が筐体2の壁面と当接すればよい。
ここで、凹部4とスライドカバー6との間にはクリアランスが設けられる。本実施形態において、図5に示すように、凹部4の左側(x軸負方向側)の端部とスライドカバー6の左側(x軸負方向側)の端部との間には、クリアランスWL0が設けられる。また、凹部4の右側(x軸正方向側)の端部とスライドカバー6の右側(x軸正方向側)の端部との間には、クリアランスWR0が設けられる。クリアランスWL0およびWR0は、電子機器1の第1の面3におけるクリアランスである。本実施形態において、クリアランスWL0とクリアランスWR0との大きさは等しい。組み立て後の電子機器1において、例えば凹部4の左側の端部とスライドカバー6の左側の端部との間隔がクリアランスWL0から大きくずれると、スライドカバー6が偏っていることがユーザに視認される。また、スライドカバー6の円滑なスライド動作が妨げられるおそれがある。
上記のように、本実施形態に係る電子機器1のスライド部材8は、第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bを有する。図5に示すように、第1摺動部21Aの第1内部摺動面22Aと、凹部4の左側(x軸負方向側)の端部の壁面との間には、クリアランスWL1が設けられる。また、第2摺動部21Bの第2内部摺動面22Bと、凹部4の右側(x軸正方向側)の端部の壁面との間には、クリアランスWR1が設けられる。本実施形態において、クリアランスWL1とクリアランスWR1との大きさは等しい。
ここで、スライドカバー6の外面61と筐体2の第1の面3とは面一をなす必要がある。クリアランスWL0およびWR0は、面を揃えるための調整を可能にするために、一定の大きさを有する。一例として、クリアランスWL0およびWR0はそれぞれ0.2[mm]である。一方、第1内部摺動面22Aおよび第2内部摺動面22Bは、筐体2の凹部4の壁面と当接するための部材である。そのため、クリアランスWL1およびWR1は、比較的小さな値に設定される。つまり、クリアランスWL1およびWR1は、クリアランスWL0およびWR0よりも小さく設定される。一例として、クリアランスWL1およびWR1はそれぞれ0.1[mm]である。
第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bは、スライドカバー6の内面62と接続する。例えば、第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bは、スライドカバー6と一体に形成されてもよい。本実施形態において、スライドカバー6、第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bは例えば樹脂で構成される。樹脂としては、例えば耐熱性に優れるポリカーボネート等が使用されてもよい。本実施形態において、スライドカバー6の左右(x軸方向)のずれの大きさの最大値は、クリアランスWL0およびWR0(例えば0.2[mm])ではなく、より小さなクリアランスWL1およびWR1(例えば0.1[mm])によって規定される。
(比較例)
ここで、図8は比較例の電子機器のスライドカバー6の断面構造を説明するための図である。比較例の電子機器のスライドカバー6は、第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bを有していない。ここで、本実施形態と同様に、比較例の電子機器のスライドカバー6にクリアランスWL0およびWR0(例えば0.2[mm])が設定されたとする。比較例の電子機器では、スライドカバー6の左右(x軸方向)のずれの大きさの最大値は、クリアランスWL0およびWR0によって規定される。図8の例では、組み立てられた比較例の電子機器のスライドカバー6は、筐体2に一部が接触するまで左側(x軸負方向)にずれている。図8の例では、左側の間隔SLは右側の間隔SRよりも小さく、スライドカバー6が偏っていることがユーザに視認される。また、比較例の電子機器のスライドカバー6は、一部が筐体2に接触しているため、円滑なスライド動作が妨げられる。
また、特許文献1に開示されるカバーでは、ケースと一体に形成された摺動面だけを有していた。つまり、特許文献1に開示されるカバーは、第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bを有していない。また、特許文献1は、クリアランスの影響によるカバーのずれについて一切検討していない。
これらに対し、本実施形態に係る電子機器1のスライドカバー6は、第1の面3と面一を成す外面61と、外面61の裏面である内面62と、を有する。スライド部材8は、内面62に接続される第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bを有し、第1摺動部21Aは、第1方向および第2方向と平行な第1内部摺動面22Aを有する。また、第2摺動部21Bは、第1方向および第2方向と平行な第2内部摺動面22Bを有する。第1内部摺動面22Aおよび第2内部摺動面22Bの少なくとも一方は、スライドカバー6が第1方向または第2方向にスライドするとき、筐体2と当接する。
本実施形態に係る電子機器1は、スライドカバー6の一方向(例えば左右、x軸方向)のずれの大きさの最大値が、第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bに関する、より小さなクリアランスWL1およびWR1(例えば0.1[mm])によって規定される。そのため、本実施形態に係る電子機器1は、スライドカバー6の偏りを減少させる。つまり、本開示によれば、スライドカバー6の位置に関して改善された電子機器1を提供することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態に係る電子機器1の全体構成は第1実施形態(図1〜図5)と同じである。本実施形態において、スライドカバー6の内面62に接続される第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bは、スライドカバー6の材料よりも摩擦係数が低い材料で構成される。ここで、摩擦係数が低いことは摩擦抵抗が小さいことを意味する。そのため、摩擦係数が低い材料で構成された第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bは、筐体2の壁面と接触しても円滑にスライド可能である。そのため、本実施形態において、クリアランスWL1およびWR1は第1実施形態よりも小さくすることが可能である(図5参照)。一例として、第1実施形態におけるクリアランスWL1およびWR1が0.1[mm]の場合に、本実施形態ではクリアランスWL1およびWR1を0.05[mm]にすることが可能である。
ここで、第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bは、例えばフッ素樹脂等で作られてもよい。また、第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bは、例えばポリオキシメチレン(POM:Polyoxymethylene、ポリアセタール)等で作られてもよい。POMは摩擦係数に加えて摩耗量も低い。したがって、POMを用いて構成される第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bは耐久性も高くなる。本実施形態において、第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bは、別の部材として製造されて、スライドカバー6の内面62に取り付けられる。
本実施形態に係る電子機器1は、スライドカバー6の材料よりも摩擦係数が低い材料で構成される第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bを有する。そのため、スライドカバー6の一方向(例えば左右、x軸方向)のずれの大きさの最大値が、第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bに関する、更に小さなクリアランスWL1およびWR1(例えば0.05[mm])によって規定されることになる。本実施形態に係る電子機器1は、スライドカバー6の偏りを更に減少させることができる。
[第3実施形態]
第3実施形態に係る電子機器1の全体構成は第1実施形態(図1〜図5)と同じである。本実施形態において、スライドカバー6の内面62に接続される第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bは、ばね性を有する部材である。本実施形態において、第1摺動部21Aおよび第2摺動部21BはPOMを用いて構成される。
図6は、第1摺動部21Aの構成について説明するための図である。本実施形態において、第1摺動部21Aは全体がPOMで構成されている。図6に示すように、第1摺動部21Aは内部摺動面22と脚部23とを有する。第1摺動部21Aの内部摺動面22は、上記の第1内部摺動面22Aである。第1摺動部21Aのうち、特に2つの脚部23の部分がばね性を有する。ここで、第2摺動部21Bの構成は、図6に示す第1摺動部21Aと同じである。そのため、以下、第1摺動部21Aについて詳細に説明し、第2摺動部21Bの説明は省略する。ただし、第2摺動部21Bでは、x軸およびy軸が図6と逆向きになる。また、第2摺動部21Bの内部摺動面22は、上記の第2内部摺動面22Bである。
第1摺動部21Aは、図6に示すように、2つの脚部23にこれらの中間点に向かう力(図6の力Faと逆向きの力)を与えられてスライドカバー6の内面62に取り付けられる(接続される)。図6に示すように、2つの脚部23の端部は、スライドカバー6の内面62の曲面部分に接している。スライドカバー6の曲面部分は外側に向かう(2つの脚部23の中間点からy軸方向に離れる)につれて傾斜(x軸方向の成分)が大きくなる。
スライドカバー6に接続された2つの脚部23には、もとの形状に戻ろうとするばね性によって、それぞれ図6の力Faが生じる。第1摺動部21Aの内部摺動面22が筐体2の壁面と接していない場合(凹部4の端部とスライドカバー6の端部との間隔が広い場合)、力Faに基づいて、第1摺動部21Aに筐体2へ向かう力Fbが生じる。そして、第1摺動部21Aの内部摺動面22は付勢されて筐体2の壁面に接触する。
図7に示すように、第1摺動部21Aがさらに筐体2の壁面に近付いた場合(凹部4の端部とスライドカバー6の端部との間隔が狭い場合)、第1摺動部21Aに筐体2から押し戻される力Fcが生じる。力Fcは、第1摺動部21Aの2つの脚部23に中間点に向かう力(図7の力Fd)を生じさせる。ここで、2つの脚部23は、もとの形状に戻ろうとするばね性によって、それぞれ図7の力Fdの反対の向きに広がろうとする。そして、スライドカバー6にx軸正方向に向かう力Feが生じる。そのため、スライドカバー6は、筐体2の壁面から離れるように移動する。
ここで、第2摺動部21Bの動作は、図6および図7を参照して説明した第1摺動部21Aと同じである。
本実施形態に係る電子機器1は、ばね性を有する第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bを有する。第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bが共に付勢されて筐体2の壁面に接触するため、スライドカバー6と筐体2との間隔を適切に保つことが可能である。また、仮にスライドカバー6が筐体2の壁面に接触した場合には、第1摺動部21A(または第2摺動部21B)が筐体2の壁面から受ける力Fc(図7参照)に基づいて、スライドカバー6を中心側に戻す(センタリングする)。本実施形態に係る電子機器1は、スライドカバー6の偏りを修正して、スライドカバー6と筐体2との間隔を適切に保つことが可能である。
(その他の実施形態)
本開示を図面および実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形および修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形および修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成要素は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
上記の実施形態において、スライド部材8は、内面62に接続される第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bを有していた。ここで、スライド部材8は、第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bのうち一方だけを有してもよい。
上記の第3実施形態において、第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bは、2つの脚部23が元の位置に戻ろうとする性質によって、ばね性を有していた。ここで、第1摺動部21Aおよび第2摺動部21Bは一方の端部がスライドカバー6に接続されるコイルばねを備えていてもよい。このとき、コイルばねは樹脂製であってもよい。
上記の実施形態において、スクリーン5はカメラモジュールのレンズを保護する部材であった。ここで、スクリーン5は、電子機器1が備えるセンサ等の要素を保護する部材であってもよい。例えば、電子機器1はUVセンサ、照度センサまたは近接センサ等を備えてもよい。また、スクリーン5は照明部材(例えばフラッシュ等)を保護する部材であってもよい。
1 電子機器
2 筐体
3 第1の面
4 凹部
5 スクリーン
6 スライドカバー
7 スライドモジュール
8 スライド部材
9 パネル
11 第1領域
12 第2領域
13 隙間
21A 第1摺動部
21B 第2摺動部
22 内部摺動面
22A 第1内部摺動面
22B 第2内部摺動面
23 脚部
61 外面
62 内面
70 可動部
71 固定部
72 ねじ穴

Claims (7)

  1. 筐体と、
    前記筐体の第1の面に設けられた凹部と、
    前記凹部の内側において、第1方向にスライド可能なスライドカバーを有する、スライド部材と、を備え、
    前記スライドカバーは、
    前記第1の面と面一を成す外面と、
    前記外面の裏面である内面と、を有し、
    前記スライド部材は、前記内面に接続される第1摺動部と、第2摺動部と、を有し、
    前記第1摺動部は、前記凹部の内側と摺動し、前記第1方向と平行な第1内部摺動面を有し、
    前記第2摺動部は、前記凹部の内側と摺動し、前記第1方向と平行な第2内部摺動面を有し、
    前記第1内部摺動面および前記第2内部摺動面は、前記筐体を押圧し、
    前記スライド部材をセンタリングする、
    電子機器。
  2. 前記凹部の内側に設けられたスクリーンを更に有し、
    前記スライドカバーは、前記第1方向にスライドしたとき、前記スクリーンを覆う、
    請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記第1内部摺動面は、前記第1方向と平行な平面であり、前記筐体の平面と接する、請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記第1摺動部は、POMを用いて構成される、請求項1から3のいずれか一項に記載の電子機器。
  5. 前記第1摺動部および前記第2摺動部は、ばね性を有し、当該ばね性による力により、前記第1内部摺動面および前記第2内部摺動面が、前記筐体を押圧する、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の電子機器。
  6. 前記第1摺動部は、前記第1方向に平行に配置された第1の脚部および第2の脚部を更に有し、
    前記第2摺動部は、前記第1方向に平行に配置された第3の脚部および第4の脚部を更
    に有し、
    前記第1から第4の脚部が有するばね性により、前記第1内部摺動面および前記第2内部摺動面は、前記筐体を押圧する、請求項1から5のいずれか一項に記載の電子機器。
  7. 前記第2摺動部は、POMを用いて構成される、請求項1から6のいずれか一項に記載の電子機器。
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