JP2024519705A - ヒンジカバーを含む電子装置 - Google Patents

Abstract

【課題】折り畳み動作又は展開動作による外観の変形が可能でありながら、美しく見える電子装置を提供する。【解決手段】本発明の様々な実施形態によれば、電子装置は、第１のハウジング、この第１のハウジングと回転可能に結合された第２のハウジングであって、第１のハウジングと少なくとも部分的に対向する第１の位置と、第１の位置から指定された角度だけ広がる第２の位置との間で回転する第２のハウジング、少なくとも１つの折り畳み軸を提供し、折り畳み軸を中心に第１のハウジングと第２のハウジングとを回転可能に結合するヒンジモジュール、及び第１のハウジングと第２のハウジングとの間に配置され、ヒンジモジュールの少なくとも一部を包むように結合されたヒンジカバーを含み、前記ヒンジカバーの少なくとも一部は、第１の位置よりも第２の位置でヒンジモジュールにより近く配置されるように構成されてもよい。その他にも、様々な実施形態が可能である。【選択図】図５

Description

本発明は、電子装置に関し、より詳しくは、ヒンジカバーを含む電子装置に関する。

電子、情報、通信技術の発達にともない、１つの携帯用通信装置又は電子装置に様々な機能が統合されている。例えば、スマートフォンは、通信機能と併せて、マルチメディア再生機器、撮像機器、又は電子手帳の機能を含んでおり、アプリケーションの追加インストールによって、列挙されていない追加の機能をスマートフォンに実装することができる。

ユーザは、携帯用通信装置や電子装置自体に搭載された機能（例えば、アプリケーション）や情報に限らず、ネットワークに接続することにより、より多くの情報を検索し、選別して取得することができる。ネットワークに接続する際に、直接接続方式（例えば、有線通信）は、迅速で安定した通信の確立を提供することができるが、利用領域が固定された場所又はある程度の空間に制限される。ネットワークに接続するにあたって、無線通信方式は、位置や空間の制約が少なく、伝送速度や安定性も、徐々に直接接続方式と同等のレベルに達している。将来的には、直接接続方式よりも無線通信方式がより高速で安定した通信の確立を提供すると予想される。

スマートフォンなどの個人用又は携帯用の通信装置の使用が普及するのにつれて、携帯性と使いやすさに対するユーザの要求が高まっている。例えば、タッチスクリーンディスプレイは、画面、例えば、視覚的な情報を出力する出力装置であり、機械的な入力装置（例えば、ボタン式入力装置）に代わる仮想キーパッドを提供する。これにより、携帯用通信装置又は電子装置は、小型化しながらも、同等又はより向上した利用性（例えば、より大きな画面）を提供することが可能になった。一方、柔軟性を有する（ｆｌｅｘｉｂｌｅ）、例えば、折り畳み可能な（ｆｏｌｄａｂｌｅ）又は巻き取り可能な（ｒｏｌｌａｂｌｅ）ディスプレイが市販されているので、電子装置の携帯性及び使いやすさは、さらに向上すると予想される。

複数のハウジングを含む折り畳まれた構造の電子装置では、フレキシブルディスプレイが、折り畳まれるか、又は広がった形状に変形することができるが、フレキシブルディスプレイの実際の長さや面積は、実質的に拡張又は縮小しにくいことがある。いくつかの実施形態では、折り畳まれるか、又は広がる変形動作は、実質的に機械的構造の相対的な移動又は変形によって実施されることによって、フレキシブルディスプレイに外力（例えば、張力（ｔｅｎｓｉｏｎ））が加えられるのを防ぐことができる。電子装置又はハウジングの折り畳み又は展開動作において、機械的構造が相対的に移動又は変形することによって、一部の部品が外部に選択的に露出される。外部に選択的に露出された機械的構造又は部品は、電子装置の外観との調和が困難になることがある。例えば、相対的な移動又は変形動作に適した機械的構造又は部品が、外部に露出したとき、電子装置の外観が損なわれる可能性がある。

上記の情報は、本明細書の開示の理解を容易にするための背景技術として提供する。上述した内容のいずれも、本明細書の開示に関連して、従来技術（ｐｒｉｏｒ ａｒｔ）として適用され得るか否かについては、いかなる主張又は決定も提起されない。

本発明の様々な実施形態は、折り畳み動作又は展開動作などの外観の変形が可能でありながら、美しく見える電子装置を提供することができる。

本発明の様々な実施形態によれば、外部に露出した状態でも外観と調和し、快適なグリップ感を実現するヒンジカバーを含む電子装置を提供することができる。

本発明が解決しようとする課題は、上記の課題に限定されず、様々な実施形態によるさらなる態様が、後述する詳細な説明によって明らかになるであろう。

本発明の一態様による電子装置は、第１のハウジング、前記第１のハウジングに回転可能に結合された第２のハウジングであって、前記第１のハウジングと少なくとも部分的に対向する第１の位置と、前記第１の位置から指定された角度だけ広がる第２の位置との間で回転するように構成された前記第２のハウジング、少なくとも１つの折り畳み軸を提供するヒンジを含み、前記折り畳み軸を中心に、前記第１のハウジングと前記第２のハウジングとを回転可能に結合するヒンジモジュール、及び前記第１のハウジングと前記第２のハウジングとの間に配置され、前記ヒンジモジュールの少なくとも一部を包むように結合されたヒンジカバーを含み、前記ヒンジカバーの少なくとも一部は、前記第１の位置よりも前記第２の位置で、前記ヒンジモジュールにより近く配置されてもよい。

本発明の様々な例示的な実施形態によれば、電子装置は、第１のハウジング、前記第１のハウジングに回転可能に結合された第２のハウジングであって、前記第１のハウジングと少なくとも部分的に対向する第１の位置と、前記第１の位置から指定された角度だけ広がる第２の位置との間で回転するように構成された前記第２のハウジング、少なくとも１つの折り畳み軸を提供するヒンジを含み、前記折り畳み軸を中心に、前記第１のハウジングと前記第２のハウジングとを回転可能に結合するヒンジモジュール、前記第１のハウジングの一面から、前記ヒンジモジュールが配置された領域を横切って、前記第２のハウジングの一面に至るように配置されたフレキシブルディスプレイ、前記第１のハウジングの他面と前記第２のハウジングの他面との間に配置され、前記ヒンジモジュールの少なくとも一部を包むように配置されたヒンジカバー、前記ヒンジカバーの縁に形成された第１の傾斜面、及び前記第１のハウジング又は前記第２のハウジングに形成された第２の傾斜面を含み、前記第１の位置において、前記第１の傾斜面と前記第２の傾斜面とが対向して位置し、前記第１のハウジング又は前記第２のハウジングが、前記第２の位置に回転するにつれて、前記第２の傾斜面が、前記第１の傾斜面を通過して前記ヒンジカバーの外側面に沿って移動し、前記ヒンジカバーの少なくとも一部は、前記第１の位置よりも前記第２の位置で、前記ヒンジモジュールにより近く配置されてもよい。

本発明の様々な例示的な実施形態によれば、ヒンジカバーは、ハウジングの折り畳み又は展開動作に応じて、ヒンジモジュールに近づくか、又は離れる方向に移動又は変形することができる。例えば、ハウジング間に露出した状態で、ヒンジカバーの外側面は、ハウジングの外側面と実質的に高さの差なしで、例えば、実質的に連続した傾斜面又は曲面を形成することができる。これにより、部品（例えば、ヒンジカバーとハウジング）間の境界で不要な高さの差によって、電子装置の外観が低下するのを防止及び／又は抑制（ｐｒｅｖｅｎｔ ａｎｄ／ｏｒ ｒｅｄｕｃｅ）することができる。様々な例示的な実施形態では、外部に露出した状態であっても、ヒンジカバーの外側面が、ハウジングの外側面と実質的に連続した傾斜面又は曲面を形成することによって、グリップ感を改善することができ、部品（例えば、ヒンジカバーとハウジング）間の境界で触覚的な異質感を改善することができる。これに加えて、本文書を通じて直接的又は間接的に特定される様々な効果を提供することができる。

本発明の他の態様、利点、及び主要構成は、図面を参照する様々な例示的な実施形態に関する以下の詳細な説明によって、当業者に明らかになるであろう。

本発明の様々な実施形態に関して上述した態様とは異なる態様、構成、及び／又は利点は、図面を参照する以下の詳細な説明によってさらに明らかになる。
様々な実施形態による展開状態における例示的な電子装置を示す図である。 様々な実施形態による折り畳み状態における電子装置を示す図である。 様々な実施形態による電子装置を示す分離斜視図である。 様々な実施形態による電子装置を示す断面構成図である。 様々な実施形態による電子装置を示す断面構成図である。 様々な実施形態による電子装置において、ヒンジカバーが分離された電子装置の一部を示す斜視図である。 様々な実施形態による電子装置のヒンジカバーを示す図である。 様々な実施形態による折り畳み状態における電子装置を示す断面図である。 様々な実施形態による電子装置が約１０度の角度で広がった様子を示す断面構成図である。 様々な実施形態による電子装置が約３０度の角度で広がった様子を示す断面構成図である。 様々な実施形態による折り畳み状態における電子装置を示す斜視図である。 様々な実施形態による電子装置が約７５度の角度で広がった様子を示す斜視図である。 様々な実施形態による電子装置を示す断面構成図である。 様々な実施形態による電子装置を示す断面構成図である。 図面の前半では、同様の部品、構成及び／又は構造については、同様の参照番号を付す。

図面に関する以下の説明は、本発明の様々な例示的な実施形態の包括的な理解を助けるために提供される。以下の説明で開示される様々な例示的な実施形態は、理解を助けるための様々な特定の詳細を含むが、そのような様々な実施形態は、例示的であり、本発明を限定しない。したがって、当業者には、本明細書に記載されている様々な実施形態の様々な変更及び修正が、本発明の範囲及び技術的思想から逸脱することなく行われ得ることが明らかである。また、明確性と簡潔さのために、周知の機能及び構成の説明は、省略する。

以下の説明で使用される用語及び単語は、参考文献の意味に限定されず、本発明の様々な実施形態を明確かつ一貫して説明するために使用される。したがって、本技術分野における通常の技術者に、本発明の様々な実施形態の以下の説明が、本発明の範囲及びそれに準ずるものと規定する開示を限定する目的ではなく、説明の目的でのみ提供されることは、自明であろう。

文脈上、特に明確に指示しない限り、「ａ」、「ａｎ」、及び「ｔｈｅ」の単数形は、複数の意味を含む。したがって、例えば、「構成要素の表面」とは、構成要素の表面のうちの１つ又はそれ以上を含む。

本発明の様々な実施形態による電子装置は、様々な形態の装置である。電子装置は、例えば、携帯用通信装置（例えば、スマートフォン）、コンピュータ装置、携帯用マルチメディア装置、携帯用医療機器、カメラ、ウェアラブル装置、又は家電機器を含む。本発明の実施形態による電子装置は、上述の機器に限定されない。

本発明の様々な実施形態及びそれに使用される用語は、本発明に記載された技術的特徴を、特定の実施形態に限定することを意図するものではなく、その実施形態の様々な変更、等価物、又は代替物を含むことを理解されたい。図面の説明に関して、類似又は関連する構成要素には、同様の参照番号を使用する場合がある。項目に対応する名詞の単数形は、関連する文脈上、明らかに別段の指示がない限り、上記項目の１つ又は複数を含む。本明細書において、「Ａ又はＢ」、「Ａ及びＢのうちの少なくとも１つ」、「Ａ又はＢのうちの少なくとも１つ」、「Ａ、Ｂ又はＣ」、「Ａ、Ｂ及びＣのうちの少なくとも１つ」、及び「Ａ、Ｂ又はＣのうちの少なくとも１つ」などの句のそれぞれは、対応する句に一緒に列挙された項目のいずれか、又はそれらの可能なすべての組み合わせを含む。「第１」、「第２」、又は「一番目」、「二番目」などの用語は、単にその構成要素を他の対応する構成要素と区別するために使用され、その構成要素を他の側面（例えば、重要性又は順序）に限定しない。ある（例えば、第１の）構成要素が、他の（例えば、第２の）構成要素に、「機能的に」又は「通信的に」という用語と組み合わせて、又はそのような用語なしで、「結合（ｃｏｕｐｌｅｄ）」又は「接続（ｃｏｎｎｅｃｔｅｄ）」と言及されている場合、それは、上記の構成要素が、他の構成要素に直接（例えば、有線で）、無線で、又は第３の構成要素を介して接続される。

本明細書の様々な実施形態で使用される「モジュール」という用語は、ハードウェア、ソフトウェア、若しくはファームウェア、又はそれらの組み合わせで実装されるユニットを含み、例えば、論理、論理ブロック、部品、又は回路などの用語と交換可能に使用することができる。モジュールは、一体に構成された部品又は１つ又はそれ以上の機能を実行する、上記部品の最小単位又はその一部である。例えば、一実施形態によれば、モジュールは、ＡＳＩＣ（ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ－ｓｐｅｃｉｆｉｃ ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ ｃｉｒｃｕｉｔ）の形態で実装され得る。

本発明の様々な実施形態は、機器（ｍａｃｈｉｎｅ、例えば、電子装置）によって読み取り可能な記憶媒体（ｓｔｏｒａｇｅ ｍｅｄｉｕｍ、例えば、内蔵メモリ又は外部メモリ）に格納された１つ又はそれ以上の命令を含むソフトウェア（例えば、プログラム）として実施することができる。例えば、機器（例えば、電子装置）のプロセッサ（例えば、プロセッサ１２０）は、記憶媒体に格納された１つ又はそれ以上の命令のうちの少なくとも１つの命令を呼び出し、それを実行する。これにより、機器が、呼び出された少なくとも１つの命令に従って、少なくとも１つの機能を実行するように動作することを可能にする。１つ又はそれ以上の命令は、コンパイラによって生成されたコード又はインタプリタによって実行されるコードを含む。機器で読み取り可能な記憶媒体は、非一時的（ｎｏｎ－ｔｒａｎｓｉｔｏｒｙ）記憶媒体の形態で提供されてもよい。ここで、「非一時的」とは、記憶媒体が実在（ｔａｎｇｉｂｌｅ）する装置であり、信号（ｓｉｇｎａｌ、例えば、電磁波）を含まなくてもよく、この用語は、データが記憶媒体に半永久的に保存される場合と、一時的に保存される場合とを区別しない。

一実施形態によれば、本発明の様々な実施形態による方法は、コンピュータプログラム製品（ｃｏｍｐｕｔｅｒ ｐｒｏｇｒａｍ ｐｒｏｄｕｃｔ）に含まれて提供されてもよい。コンピュータプログラム製品は、商品として販売者と購入者との間で取引される。コンピュータプログラム製品は、機器で読み取り可能な記憶媒体（例えば、ｃｏｍｐａｃｔ ｄｉｓｃ ｒｅａｄ ｏｎｌｙ ｍｅｍｏｒｙ（ＣＤ－ＲＯＭ））の形態で配布されるか、又はアプリケーションストア（例えば、プレイストア（商標））を介して又は２つのユーザ装置（例：スマートフォン）間で直接、オンラインで配布（例えば、ダウンロード又はアップロード）されてもよい。オンライン配布の場合、コンピュータプログラム製品の少なくとも一部は、製造元のサーバ、アプリケーションストアのサーバ、又は中継サーバのメモリなどの機器で読み取り可能な記憶媒体に少なくとも一時的に保存されるか、又は一時的に生成され得る。

様々な実施形態によれば、上記の構成要素の各構成要素（例えば、モジュール又はプログラム）は、単数又は複数の個体を含んでもよく、複数の個体のいくつかは、異なる構成要素に分離配置され得る。様々な実施形態によれば、上述の該当構成要素のうちの１つ又はそれ以上の構成要素又は動作を省略しても、又は１つ又はそれ以上の他の構成要素又は動作を追加してもよい。代替的又は追加的に、複数の構成要素（例えば、モジュール又はプログラム）は、１つの構成要素に統合することができる。この場合、統合された構成要素は、複数の構成要素の各構成要素の１つ又はそれ以上の機能を、統合前に複数の構成要素のうちの該当構成要素によって実行されるのと同じ又は同様に実行することができる。様々な実施形態によれば、モジュール、プログラム、又は他の構成要素によって実行される動作は、順次、並列的、繰り返し、又は経験的に実行されてもよく、又は上記動作のうちの１つ又はそれ以上が異なる順序で実行されても、又は省略されてもよく、あるいは、１つ以上の他の動作が追加されてもよい。

図１は、様々な実施形態による展開状態の電子装置１００を示す図である。図２は、様々な実施形態による折り畳み状態の電子装置１００を示す図である。図３は、様々な実施形態による電子装置１００を示す分解斜視図である。

本発明の様々な例示的な実施形態に関して説明すると、一対のハウジング（例えば、第１のハウジング１１０及び第２のハウジング１２０）が、ヒンジ構造（例えば、図３のヒンジモジュール１０２）によって回転可能（ｒｏｔａｔａｂｌｙ）に結合された構成について説明する。しかしながら、そのような実施形態は、本発明の様々な実施形態による電子装置１００を限定しないことに留意されたい。例えば、本発明の様々な実施形態による電子装置１００は、３つ以上のハウジングを含むことができ、以下に開示される実施形態の「一対のハウジング」とは、例えば、「３つ以上のハウジングのうち、互いに回転可能に結合された２つのハウジング」を意味する。

以下の詳細な説明では、「＋Ｘ／－Ｘ方向」、「＋Ｙ／－Ｙ方向」、又は「＋Ｚ／－Ｚ方向」について言及し、後述する直交座標系は、概して図１又は図２において、第１のハウジング１１０の幅方向（Ｘ）、長手方向（Ｙ）、又は厚さ方向（Ｚ）を基準にして説明する。例えば、実施形態によって、又は電子装置１００の他の構造を基準に設定することによって、上記の方向の定義は、様々に変更することができる。さらに、以下の詳細な説明では、電子装置１００又はハウジング（１１０、１２０）の「前面（ｆｒｏｎｔ ｆａｃｅ）」若しくは「背面（ｒｅａｒ ｆａｃｅ）」について言及するが、これは、ハウジング（１１０、１２０）の相対的な位置（例えば、広がった状態又は折り畳まれた状態）に関係なく、図１のフレキシブルディスプレイ１３０が配置された面を、「電子装置１００（又はハウジング（１１０、１２０））の前面」と定義し、フレキシブルディスプレイ１３０が配置された面とは反対方向に向かう面を、「電子装置１００（又はハウジング（１１０、１２０））の背面」と定義する。様々な実施形態によれば、「電子装置１００がディスプレイを含む構成」に関して言及するが、ここで、「ディスプレイ」は、図１又は図３のフレキシブルディスプレイ１３０を意味する。

図１及び図２を参照すると、一実施形態では、電子装置１００は、互いに対して回転可能に連結された一対のハウジング（１１０、１２０）、ハウジング（１１０、１２０）の折り畳み可能な部分をカバーするヒンジカバー（例えば、図３のヒンジカバー１４０）、及びハウジング（１１０、１２０）によって形成された空間内に配置されたフレキシブル（ｆｌｅｘｉｂｌｅ）又はフォルダブル（ｆｏｌｄａｂｌｅ）ディスプレイ１３０を含む。一実施形態によれば、ディスプレイ１３０が配置された面は、電子装置１００及び／又はハウジング（１１０、１２０）の第１の面１１０ａ及び／又は第３の面１２０ａとして定義する。一実施形態では、第１の面１１０ａ及び／又は第３の面１２０ａの反対側の面は、電子装置１００及び／又はハウジング（１１０、１２０）の第２の面１１０ｂ及び／又は第４の面１２０ｂとして定義する。さらに別の実施形態では、第１の面１１０ａと第２の面１１０ｂとの間の空間及び／又は第３の面１２０ａと第４の面１２０ｂとの間の空間を囲む面は、電子装置１００及び／又はハウジング（１１０、１２０）の側面（例えば、第１の側面１１１ａ及び第２の側面１２１ａ）として定義する。

様々な実施形態によれば、ハウジング（１１０、１２０）は、第１のハウジング（又は第１のハウジング構造）１１０、センサ領域１２４を含む第２のハウジング（又は第２のハウジング構造）１２０、第１の背面カバー１８０、第２の背面カバー１９０、及びヒンジ構造（例えば、図４のヒンジ構造又はヒンジモジュール１０２）を含む。電子装置１００のハウジング（１１０、１２０）は、図１及び図２に示す形状又は結合に限定されず、他の形状又は部品の組み合わせ及び／又は結合によって実現することができる。例えば、一実施形態では、第１のハウジング１１０と第１の背面カバー１８０とが一体的に形成され、第２のハウジング１２０と第２の背面カバー１９０とが一体的に形成される。

様々な実施形態によれば、ヒンジ構造又はヒンジモジュール１０２は、少なくとも１つの折り畳み軸Ａを提供する。様々な実施形態によれば、複数の折り畳み軸、例えば、図３の第１の回転軸Ｐ１及び第２の回転軸Ｐ２を提供する。一実施形態では、ハウジング（１１０、１２０）は、折り畳み軸Ａを中心に回転可能であり、複数の折り畳み軸が設けられている場合、第１のハウジング１１０は、第１の回転軸Ｐ１を中心に回転し、第２のハウジング１２０は、第２の回転軸Ｐ２を中心に回転する。折り畳み軸Ａ又は第１の回転軸Ｐ１及び第２の回転軸Ｐ２は、ヒンジモジュール１０２の設計に応じて、様々に実現することができる。

様々な実施形態によれば、第１のハウジング１１０は、ヒンジモジュール１０２に結合して、第１の回転軸Ｐ１を中心に回転し、第１の方向（例えば、＋Ｚ方向）を向く第１の面１１０ａと、第１の方向とは反対の第２の方向（例えば、－Ｚ方向）を向く第２の面１１０ｂとを含む。第２のハウジング１２０は、ヒンジモジュール１０２に結合して、第２の回転軸Ｐ２を中心に回転し、第３の方向を向く第３の面１２０ａ、及び第３の方向と反対の第４の方向を向く第４の面１２０ｂを含み、ヒンジモジュール１０２を中心に、第１のハウジング１１０に対して回転する。例えば、ハウジング（１１０、１２０）は、ヒンジモジュール１０２に対して、及び／又は、互いに対して回転することができ、ヒンジモジュール１０２の設計に従って、互いに対して逆方向に回転することができる。例えば、第１のハウジング１１０が、ヒンジモジュール１０２を中心に時計回りに回転すると、ヒンジモジュール１０２は、第２のハウジング１２０を反時計回りに回転させる。

様々な実施形態によれば、第３の面１２０ａが向く第３の方向は、Ｚ軸方向を意味し、展開状態又は折り畳み状態に応じて、＋Ｚ方向又は－Ｚ方向と定義される。例えば、電子装置１００は、折り畳まれた（ｆｏｌｄｅｄ）状態又は広がった（ｕｎｆｏｌｄｅｄ）状態に可変する。一実施形態では、ヒンジモジュール１０２の設計に応じて、第１の回転軸Ｐ１と第２の回転軸Ｐ２との間の間隔は、様々に設定することができる。様々な実施形態では、第１の回転軸Ｐ１と第２の回転軸Ｐ２とは、実質的に平行に形成され、別の実施形態では、第１の回転軸Ｐ１と第２の回転軸Ｐ２とは、互いに一致して、図１の折り畳み軸Ａを形成する。

様々な実施形態によれは、複数（例えば、一対）のヒンジ構造又はヒンジモジュール１０２は、ハウジング（１１０、１２０）間に離隔された状態で配置されてもよい。例えば、一対のヒンジモジュール１０２は、ある程度の間隔をおいて、Ｙ軸方向に沿って配置される。一実施形態では、第１のハウジング１１０及び第２のハウジング１２０の内部部品を電気的に連結する配線（フレキシブルプリント回路基板）は、一対のヒンジモジュール１０２間の間隔又は空間を介して、第１の回転軸Ｐ１及び／又は第２の回転軸Ｐ２と交差するように配置されてもよい。様々な実施形態では、ヒンジモジュール１０２は、ヒンジカバー１４０の内側面に配置される。例えば、ヒンジカバー１４０は、ハウジング（１１０、１２０）間で、ヒンジモジュール１０２の少なくとも一部を包むように結合される。

様々な実施形態によれば、電子装置１００が折り畳まれた（ｆｏｌｄｅｄ）状態で、第１の面１１０ａが第３の面１２０ａに面し、広がった（ｕｎｆｏｌｄｅｄ）状態で、第３の方向が第１の方向と同じであっても、平行であってもよい。例えば、第１のハウジング１１０と第２のハウジング１２０とは、対向して折り畳まれた第１の位置（例えば、図２に示す状態）と、第１の位置から指定された角度（例えば、１８０度の角度）だけ広がった第２の位置（例えば、図１に示す状態）との間で互いに対して回転する。一実施形態によれば、電子装置１００が広がった状態で、第１の方向及び第３の方向は、＋Ｚ方向であり、第２の方向及び第４の方向は、－Ｚ方向である。一実施形態によれば、電子装置１００が折り畳まれた状態で、第１の方向及び第４の方向は、＋Ｚ方向であり、第２の方向及び第３の方向は、－Ｚ方向である。以下では、特に言及がない場合、電子装置１００が広がった状態に基づいて、方向を説明する。

様々な実施形態によれば、第１のハウジング１１０及び第２のハウジング１２０は、折り畳み軸Ａ（例えば、図３の回転軸Ｐ１、Ｐ２）を中心に両側に配置され、折り畳み軸Ａに対して全体的に対称な形状を有する。より詳しく後述するように、第１のハウジング１１０及び第２のハウジング１２０は、電子装置１００の状態が展開状態であるか、折り畳み状態であるか、又は中間状態であるかに応じて、互いになす角度又は距離が変わり得る。一実施形態によれば、第２のハウジング１２０は、第１のハウジング１１０とは異なり、様々なセンサが配置されるセンサ領域１２４をさらに含むが、その他の領域では、相互に対称的な形状を有してもよい。

様々な実施形態によれば、電子装置１００は、デジタルペン（例えば、スタイラスペン）を挿入する構造を含むことができる。例えば、電子装置１００の第１のハウジング１１０の側面又は第２のハウジング１２０の側面には、デジタルペンを挿入するホール１２３が形成されてもよい。デジタルペンをホール１２３に挿入することができるので、ユーザは、デジタルペンを別途に持ち運ぶ不便を軽減することができる。

様々な実施形態によれば、図１に示すように、第１のハウジング１１０及び第２のハウジング１２０は、ディスプレイ１３０を収容する凹部（ｒｅｃｅｓｓ）を一緒に形成することができる。一実施形態によれば、センサ領域１２４のため、ディスプレイ１３０は、部分的に非対称形状を有する。

様々な実施形態によれば、第１のハウジング１１０及び第２のハウジング１２０の少なくとも一部は、ディスプレイ１３０を支持するために、選択された大きさの剛性を有する金属材料又は非金属材料で形成される。金属材料で形成された少なくとも一部は、電子装置１００の接地面（ｇｒｏｕｎｄ ｐｌａｎｅ）を提供し、プリント回路基板（例えば、図３の回路基板（１６２、１６４））に形成された接地線と電気的に連結される。

様々な実施形態によれば、センサ領域１２４は、第２のハウジング１２０の一方のコーナー（ｃｏｒｎｅｒ）に隣接して、又はディスプレイ１３０の上端中央部に重なる所定の領域を有するように形成されてもよい。ただし、センサ領域１２４の配置、形状、及びサイズは、図示の例に限定されない。例えば、一実施形態では、センサ領域１２４は、第２のハウジング１２０の他のコーナー、又は上部コーナーと下部コーナーとの間の任意の領域に設けられてもよい。一実施形態では、電子装置１００に組み込まれた様々な機能を実行するための部品（ｃｏｍｐｏｎｅｎｔｓ）は、センサ領域１２４を介して、又はセンサ領域１２４に設けられた１つ又はそれ以上の開口（ｏｐｅｎｉｎｇ）を介して、電子装置１００の前面に露出される。様々な実施形態では、部品は、様々な種類のセンサを含むことができる。センサは、例えば、フロントカメラ、受話器（ｒｅｃｅｉｖｅｒ）、照度センサ、又は近接センサのうちの少なくとも１つを含む。

様々な実施形態によれば、第１の背面カバー１８０は、折り畳み軸Ａの一方側で、電子装置１００（例えば、第１のハウジング１１０）の背面に配置され、例えば、実質的に長方形の縁部（ｐｅｒｉｐｈｅｒｙ）を有し、第１のハウジング１１０によって縁部が包まれてもよい。同様に、折り畳み軸Ａの他方側で、第２の背面カバー１９０は、電子装置１００（例えば、第２のハウジング１２０）の背面に配置され、第２のハウジング１２０によってその縁部が包まれてもよい。

様々な実施形態によれば、第１の背面カバー１８０及び第２の背面カバー１９０は、折り畳み軸（Ａ軸）を中心として、実質的に対称的な形状を有する。ただし、第１の背面カバー１８０及び第２の背面カバー１９０は、必ずしも互いに対称的な形状を有するわけではなく、一実施形態では、電子装置１００は、様々な形状の第１の背面カバー１８０及び第２の背面カバー１９０を含んでもよい。一実施形態では、第１の背面カバー１８０は、第１のハウジング１１０と一体的に形成され、第２の背面カバー１９０は、第２のハウジング１２０と一体的に形成される。

様々な実施形態によれば、第１の背面カバー１８０、第２の背面カバー１９０、第１のハウジング１１０、及び第２のハウジング１２０は、電子装置１００の様々な部品（例えば、プリント回路基板又はバッテリ）が配置される空間を形成する。一実施形態によれば、電子装置１００の背面には、１つ以上の部品（ｃｏｍｐｏｎｅｎｔｓ）が配置されるか、又は視覚的に露出される（例えば、見ることができる（ｖｉｓｉｂｌｅ））。例えば、電子装置１００は、第１の背面カバー１８０の第１の背面領域１８２を介して、少なくとも一部が視覚的に露出されるサブディスプレイを含むことができる。一実施形態では、第２の背面カバー１９０の第２の背面領域１９２を介して、１つ以上の部品又はセンサを視覚的に露出させることができる。様々な実施形態では、第２の背面領域１９２を介して露出されるセンサは、近接センサ及び／又は背面カメラを含むことができる。

様々な実施形態によれば、センサ領域１２４に設けられた１つ又はそれ以上の開口（ｏｐｅｎｉｎｇ）を介して、電子装置１００の前面に露出された前面カメラ、又は、第２の背面カバー１９０の第２の背面領域１９２を介して露出された背面カメラは、１つ又はそれ以上のレンズ、イメージセンサ、及び／又はイメージシグナルプロセッサを含む。様々な実施形態では、第２の背面領域１９２には、例えば、発光ダイオード又はキセノンランプ（ｘｅｎｏｎ ｌａｍｐ）を含むフラッシュが配置されてもよい。様々な実施形態では、２つ以上のレンズ（赤外線カメラ、広角及び望遠レンズ）及びイメージセンサが、電子装置１００の一面に配置されてもよい。

図２を参照すると、ヒンジカバー１４０は、第１のハウジング１１０と第２のハウジング１２０との間に配置され、内部部品（例えば、図３のヒンジ構造又はヒンジモジュール１０２）を収容して、隠すように構成される。一実施形態によれば、ヒンジカバー１４０は、電子装置１００の状態（展開状態（ｆｌａｔ ｓｔａｔｅ）又は折り畳まれた状態（ｆｏｌｄｅｄ ｓｔａｔｅ））に応じて、第１のハウジング１１０及び第２のハウジング１２０の一部によって隠されても、外部に露出されてもよい。一実施形態では、第１の位置、例えば、図２に示す折り畳み状態で、実質的に第１のハウジング１１０と第２のハウジング１２０とが対向して折り畳まれ、ヒンジカバー１４０は、外部に視覚的に露出される。一実施形態では、第２の位置、例えば、図１に示す展開状態で、第１のハウジング１１０と第２のハウジング１２０とが、第１の位置から１８０度の角度だけ展開され、ヒンジカバー１４０は、第１のハウジング１１０及び第２のハウジング１２０によって実質的に隠蔽されるか、又は収容される。さらに別の例として、第１のハウジング１１０及び第２のハウジング１２０が、所定の角度をなす（ｆｏｌｄｅｄ ｗｉｔｈ ａ ｃｅｒｔａｉｎ ａｎｇｌｅ）中間状態（ｉｎｔｅｒｍｅｄｉａｔｅ ｓｔａｔｅ）である場合、ヒンジカバー１４０は、部分的に第１のハウジング１１０と第２のハウジング１２０との間で外部に露出する。ただし、この場合、露出される領域は、折り畳まれた状態よりも少ない。一実施形態では、ヒンジカバー１４０は、曲面を含んでもよい。

様々な実施形態によれば、ディスプレイ１３０は、ハウジング（１１０、１２０）によって形成された空間に配置される。例えば、ディスプレイ１３０は、ハウジング（１１０、１２０）によって形成された凹部（ｒｅｃｅｓｓ）に着座し、電子装置１００の前面の大部分を構成する。したがって、電子装置１００の前面は、ディスプレイ１３０及びディスプレイ１３０に隣接する第１のハウジング１１０の一部の領域及び第２のハウジング１２０の一部の領域を含む。そして、電子装置１００の背面は、第１の背面カバー１８０、第１の背面カバー１８０に隣接する第１のハウジング１１０の一部の領域、第２の背面カバー１９０及び第２の背面カバー１９０に隣接する第２のハウジング１２０の一部の領域を含む。

様々な実施形態によれば、ディスプレイ１３０は、少なくとも一部の領域が、平面又は曲面に変形可能なフレキシブルディスプレイを意味する。一実施形態によれば、ディスプレイ１３０は、折り畳み領域１３３、折り畳み領域１３３を基準にして一方側（例えば、図１に示す折り畳み領域１３３の左側）に配置された第１の領域１３１及び他方側（例えば、図１に示す折り畳み領域１３３の右側）に配置された第２の領域１３２を含む。第１の領域１３１は、例えば、第１のハウジング１１０に配置された領域を意味し、第２の領域１３２は、第２のハウジング１２０に配置された領域を意味し、折り畳み領域１３３は、第１の領域１３１と第２の領域１３２とを連結する。一実施形態では、折り畳み領域１３３は、ヒンジモジュール１０２が配置された領域に対応して配置され、ヒンジモジュール１０２を挟んでヒンジカバー１４０と対向して配置される。例えば、折り畳み動作又は展開動作では、折り畳み領域１３３は、平板形状と、指定された曲率を有する曲面形状との間で徐々に変形する。

図１を参照した、ディスプレイ１３０の領域区分は、例示的なものであり、ディスプレイ１３０は、構造又は機能に応じて、複数（例えば、４つ以上又は２つ）の領域に区分されてもよい。例えば、図１に示す実施形態では、Ｙ軸に平行に延びる折り畳み領域１３３又は折り畳み軸（Ａ軸）によって、ディスプレイ１３０の領域を区分することができるが、一実施形態では、ディスプレイ１３０は、他の折り畳み領域（例えば、Ｘ軸に平行な折り畳み領域）又は他の折り畳み軸（例えば、Ｘ軸に平行な折り畳み軸）に基づいて、領域を区分してもよい。一実施形態によれば、ディスプレイ１３０は、タッチ感知回路、タッチの強度（圧力）を測定する圧力センサ、及び／又は磁場方式のスタイラスペンを検出するように構成されたデジタイザに結合されてもよく、又は隣接して配置されてもよい。

様々な実施形態によれば、第１の領域１３１及び第２の領域１３２は、折り畳み領域１３３を中心に全体的に対称な形状を有する。ただし、第２の領域１３２は、第１の領域１３１とは異なり、センサ領域１２４の存在に応じて、カット（ｃｕｔ）されたノッチ（ｎｏｔｃｈ）又は透明領域を含み、その他の領域では、第１の領域１３１と対称的な形状を有する。言い換えれば、第１の領域１３１と第２の領域１３２とは、互いに対称的な形状を有する部分と、互いに非対称な形状を有する部分とを含む。

以下、電子装置１００の状態（例えば、展開状態（ｆｌａｔ ｓｔａｔｅ、又はｕｎｆｏｌｄｅｄ ｓｔａｔｅ）及び折り畳まれた状態（ｆｏｌｄｅｄ ｓｔａｔｅ））による第１のハウジング１１０及び第２のハウジング１２０の動作及びディスプレイ１３０の各領域について説明する。

様々な実施形態によれば、電子装置１００が展開状態（ｆｌａｔ ｓｔａｔｅ、又はｕｎｆｏｌｄｅｄ ｓｔａｔｅ）（例えば、図１）である場合、第１のハウジング１１０及び第２のハウジング１２０は、指定された角度、例えば、１８０度の角度をなし、ディスプレイ１３０の第１の領域１３１と第２の領域１３２とが、同じ方向に向かうように配置される。例えば、ディスプレイ１３０の第１の領域２３１の表面と、第２の領域１３２の表面とは、互いに１８０度の角度を形成し、同じ方向（例えば、電子装置の前面方向）に向かう。折り畳み領域１３３は、第１の領域１３１及び第２の領域１３２と同一平面を形成する。

様々な実施形態によれば、電子装置１００が折り畳まれた状態（ｆｏｌｄｅｄ ｓｔａｔｅ）（例えば、図２）である場合、第１のハウジング１１０及び第２のハウジング１２０は、互いに対向して配置される。ディスプレイ１３０の第１の領域１３１の表面と、第２の領域１３２の表面とは、互いに狭い角度（例えば、０度から１０度の間）を形成し、少なくとも部分的に対向する。折り畳み領域１３３は、少なくとも一部が所定の曲率を有する曲面からなる。折り畳み状態から展開状態に、第１のハウジング１１０及び第２のハウジング１２０が回転するにつれて、折り畳み領域１３３の曲率は、徐々に小さくなる。

様々な実施形態によれば、電子装置１００が中間状態（ｉｎｔｅｒｍｅｄｉａｔｅ ｓｔａｔｅ）である場合、第１のハウジング１１０及び第２のハウジング１２０は、互いに対して所定の角度（ａ ｃｅｒｔａｉｎ ａｎｇｌｅ）、例えば、図２の第１の位置と図１の第２の位置との間の任意の角度をなすように配置される。中間状態で、ディスプレイ１３０の第１の領域１３１の表面と、第２の領域１３２の表面とは、折り畳み状態よりも大きく、展開状態よりも小さい角度をなすように配置される。折り畳み領域１３３は、少なくとも一部が、所定の曲率を有する曲面からなり、このときの曲率は、折り畳まれた状態（ｆｏｌｄｅｄ ｓｔａｔｅ）の場合よりも小さい。

図３を参照すると、電子装置１００は、ハウジング（１１０、１２０）、ディスプレイ１３０、及びヒンジカバー１４０を含む。ハウジング（１１０、１２０）は、第１のハウジング１１０、第２のハウジング１２０、ブラケットアセンブリ１５０、第１の背面カバー１８０、第２の背面カバー１９０、及びヒンジ構造１０２を含む。

様々な実施形態によれば、ディスプレイ１３０は、ディスプレイパネル１３５と、ディスプレイパネル１３５が着座する少なくとも１つの支持プレート１３７とを含む。支持プレート１３７は、ディスプレイパネル１３５とブラケットアセンブリ１５０との間に配置される。

様々な実施形態によれば、ブラケットアセンブリ１５０は、第１のミッドプレート１５２及び第２のミッドプレート１５４を含む。第１のミッドプレート１５２と第２のミッドプレート１５４との間には、ヒンジ構造又はヒンジモジュール１０２が配置される。外部から見て、ヒンジモジュール１０２は、ヒンジカバー（例えば、図２のヒンジカバー１４０）によってカバーされる。一実施形態によれば、第１のミッドプレート１５２及び第２のミッドプレート１５４を横切る配線（例えば、フレキシブルプリント回路基板（ＦＰＣＢ； ｆｌｅｘｉｂｌｅ ｐｒｉｎｔｅｄ ｃｉｒｃｕｉｔ ｂｏａｒｄ）がブラケットアセンブリ１５０に配置されてもよい。

様々な実施形態によれば、回路基板（１６２、１６４）は、第１のミッドプレート１５２に配置された第１の回路基板１６２と、第２のミッドプレート１５４に配置された第２の回路基板１６４とを含む。第１の回路基板１６２及び第２の回路基板１６４は、ブラケットアセンブリ１５０、第１のハウジング１１０、第２のハウジング１２０、第１の背面カバー１８０、及び第２の背面カバー１９０によって形成される空間の内部に配置される。第１の回路基板１６２及び第２の回路基板１６４には、電子装置１００の様々な機能を実現するための電気／電子部品が実装される。様々な実施形態では、第１の回路基板１６２及び第２の回路基板１６４は、電気／電子部品の１つとして解釈することができる。

様々な実施形態によれば、第１のハウジング１１０及び第２のハウジング１２０は、ディスプレイ１３０がブラケットアセンブリ１５０に結合された状態で、ブラケットアセンブリ１５０の両側に結合されるように互いに組み立てられる。例えば、第１のハウジング１１０は、第１のミッドプレート１５２の側面の少なくとも一部を囲む第１の側面部材１１１を含み、第２のハウジング１２０は、第２のミッドプレート１５４の側面の少なくとも一部を囲む第２の側面部材１２１を含む。第１のハウジング１１０は、第１の回転支持面１１２を含み、第２のハウジング１２０は、第１の回転支持面１１２に対応する第２の回転支持面１２２を含む。第１の回転支持面１１２と第２の回転支持面１２２とは、ヒンジカバー１４０に含まれる曲面に対応する曲面を含む。一実施形態によれば、第１の側面部材１１１は、第１の面１１０ａと第２の面１１０ｂとの間の空間を少なくとも部分的に囲み、第１の方向又は第２の方向に垂直な第１の側面１１１ａ（図１を参照）を含む。一実施形態によれば、第２の側面部材１２１は、第３の面１２０ａと第４の面１２０ｂとの間の少なくとも一部を囲み、第３の方向又は第４の方向と垂直な第２の側面１２１ａ（図１を参照）を含む。

一実施形態によれば、電子装置１００が展開状態（例えば、図１の電子装置）である場合、第１の回転支持面１１２と第２の回転支持面１２２とが、ヒンジカバー１４０を隠すことによって、ヒンジカバー１４０は、電子装置１００の背面に露出されないか、又は最小限に露出される。例えば、展開状態では、ヒンジカバー１４０は、第１の回転支持面１１２及び第２の回転支持面１２２と対向して配置され、少なくとも部分的に第１のハウジング１１０又は第２のハウジング１２０が形成する空間に収容される。さらに別の実施形態では、電子装置１００が折り畳まれた状態（例えば、図２の電子装置）である場合、第１の回転支持面１１２と第２の回転支持面１２２とが、ヒンジカバー１４０を電子装置１００の外部空間に最大限に露出させる。

様々な実施形態によれば、電子装置１００は、少なくとも１つのバッテリ（１６９ａ、１６９ｂ）を含む。例えば、電子装置１００は、ハウジング（１１０、１２０）のうちのいずれかに配置された、又は２つのハウジング（１１０、１２０）のそれぞれに配置されたバッテリ（１６９ａ、１６９ｂ）を含む。バッテリ（１６９ａ、１６９ｂ）は、実質的に回路基板（１６２、１６４）に隣接して配置され、電子装置１００の少なくとも１つの構成要素に電力を供給する。一実施形態によれば、バッテリ（１６９ａ、１６９ｂ）は、例えば、再充電不可能な一次電池、再充電可能な二次電池、又は燃料電池を含むことができる。

以下の詳細な説明では、上述した実施形態により容易に理解できる構成については、図面の参照番号を同一に付与するか又は省略し、その詳細な説明も省略する。

図４は、様々な実施形態による電子装置１００（例えば、図１～図３の電子装置１００）を示す断面構成図である。

図４は、例えば、図２の線Ｃ－Ｃ’に沿って、電子装置１００を切開した様子を例示しており、図４を参照すると、ヒンジカバー１４０は、内側面に形成された締結ボス１４７を含み、締結ボス１４７を介して、ヒンジモジュール１０２と係合する。様々な実施形態では、ヒンジモジュール１０２は、複数の折り畳み軸（例えば、第１の回転軸Ｐ１及び第２の回転軸Ｐ２）を提供し、第１のハウジング１１０は、ヒンジモジュール１０２に結合して、第１の回転軸Ｐ１を中心に回転し、第２のハウジング１２０は、ヒンジモジュール１０２に結合して、第２の回転軸Ｐ２を中心に回転する。ヒンジモジュール１０２の設計に応じて、第１の回転軸Ｐ１と第２の回転軸Ｐ２とが互いに一致して、１つの折り畳み軸（例えば、図１の折り畳み軸Ａ）を形成することができる。一実施形態では、図４に示す状態で、第１のハウジング１１０が反時計回りに回転するとき、ヒンジモジュール１０２は、時計回りに第２のハウジング１２０を回転させる。例えば、第１のハウジング１１０と第２のハウジング１２０とは、ヒンジモジュール１０２によって連動され、互いに対して逆方向に回転する。

様々な実施形態によれば、折り畳み状態（例えば、図２に示す位置）では、第１のハウジング１１０と第２のハウジング１２０とが対向して配置され、ディスプレイ１３０は、指定された曲率を有する曲面部分（例えば、図３の折り畳み領域１３３）を含む。一実施形態によれば、中間状態又は折り畳み状態では、ヒンジカバー１４０は、少なくとも部分的に外部に露出され、ヒンジカバー１４０の外側面１４９と、ハウジング（１１０、１２０）の外側面（例えば、図１の第２の面１１０ｂ）との間に段差部１１９を形成する。展開状態（例えば、図１に示す状態）では、第１のハウジング１１０の段差部１１９と、第２のハウジング１２０の段差部とが、少なくとも部分的に接触することにより、第１のハウジング１１０に対して、第２のハウジング１２０が回転する角度の範囲を制限する。

様々な実施形態によれば、段差部１１９は、実質的に第１のハウジング１１０又は第１の背面カバー１８０（例えば、第２のハウジング１２０又は第２の背面カバー１９０）を形成する構造の厚さによって形成されたものであり、電子装置１００の外側面（例えば、ヒンジカバー１４０の外側面１４９とハウジング（１１０、１２０）の外側面との間の境界）における視覚的又は触覚的な異質感を発生させる。一実施形態では、構造の厚さを減らすことによって、段差部による視覚的又は触覚的な異質感を軽減させることができる。一実施形態では、視覚的又は触覚的な異質感を軽減させるために、構造の厚さを減らすと、第１のハウジング１１０又は第１の背面カバー１８０の機械的強度が低下し、第１のハウジング１１０と第２のハウジング１２０とが接触すると、段差部１１９が変形することがある。

様々な実施形態によれば、ハウジング（１１０、１２０）の回転に応じて、ヒンジカバー１４０を、少なくとも部分的にヒンジモジュール１０２に近づけるか又は離れる方向に、移動可能に配置することができる。例えば、展開状態よりも折り畳まれた状態で、少なくとも一部がヒンジモジュール１０２から離れるように、ヒンジカバー１４０が移動又は変形することによって、段差部１１９のサイズ又は高さを減らし、段差部１１９による視覚的又は触覚的な異質感を改善することができる。例えば、電子装置１００の外観における段差部１１９による視覚的又は触覚的な異質感を改善しながら、段差部１１９で機械的な強度が低下することを防止又は抑制することができる。このような構成については、以下で図５を参照して、より詳細に説明する。

図５は、様々な実施形態による電子装置２００（例えば、図１～図３の電子装置１００）を示す断面構成図である。

図５は、様々な実施形態による電子装置２００において、図２の線Ｃ－Ｃ’に沿って切り取った様子を例示しており、図５を参照すると、電子装置２００、ヒンジカバー１４０及び／又はハウジング（１１０、１２０）は、第１の傾斜面１４９ａ及び／又は第２の傾斜面１４９ｂを含む。第１の傾斜面１４９ａは、例えば、ヒンジカバー１４０の縁に形成され、第２の傾斜面１４９ｂは、第１のハウジング１１０及び／又は第２のハウジング１２０に形成される。図５の折り畳み状態では、第２の傾斜面１４９ｂは、第１の傾斜面１４９ａと対向して位置し、展開動作では、第１の傾斜面１４９ａを通過して、ヒンジカバー１４０の外側面２４９に沿って移動する。例えば、展開動作において、第２の傾斜面１４９ｂが第１の傾斜面１４９ａを通過して、ヒンジカバー１４０の外側面２４９に沿って移動することによって、ヒンジカバー１４０は、徐々に第１のハウジング１１０又は第２のハウジング１２０に収容される。様々な実施形態では、第２の傾斜面１４９ｂが、第１の傾斜面１４９ａと対向する位置から、ヒンジカバー１４０の外側面２４９に移動するとき、第１のハウジング１１０（又は第２のハウジング１２０）は、ヒンジカバー１４０を少なくとも部分的に押圧する。この押圧によって、ヒンジカバー１４０の少なくとも一部が、ヒンジモジュール１０２に近づく方向に移動又は変形し、第２の傾斜面１４９ｂは、第１の傾斜面１４９ａに対向する位置から徐々にヒンジカバー１４０の外側面２４９上に移動する。

様々な実施形態によれば、折り畳み状態、例えば、第１の傾斜面１４９ａと第２の傾斜面１４９ｂとが対向する位置で、ヒンジカバー１４０の外側面２４９とハウジング（１１０、１２０）の外側面（例えば、図１の第２の面１１０ｂ）は、実質的に連続した傾斜面又は曲面ＣＳをなすように配置される。例えば、電子装置２００の外観では、図４の段差部１１９による視覚的又は触覚的な異質感を改善することができる。本発明の様々な実施形態では、「連続した傾斜面又は曲面ＣＳ」と言及しているが、部品間の境界、例えば、ヒンジカバー１４０の外側面２４９とハウジング（１１０、１２０）の外側面との間に形成された境界線が、視覚的又は触覚的に完全に隠されていることを言及したものではない。例えば、ヒンジカバー１４０の外側面２４９とハウジング（１１０、１２０）の外側面との間の境界は、視覚的又は触覚的に認識され得るが、「境界」は、「連続した傾斜面又は曲面ＣＳ」に形成された溝（ｒｅｃｅｓｓ）又は線（ｌｉｎｅ）の程度に過ぎない。一実施形態では、「連続した傾斜面又は曲面ＣＳをなすように配置される」というのは、ヒンジカバー１４０の外側面２４９とハウジング（１１０、１２０）の外側面とが、１つの傾斜面又は曲面を形成しながら、互いに隣接しているが、傾斜面（１４９ａ、１４９ｂ）を除いた残りの部分は、重畳しないように配置されていることを言及したものである。

様々な実施形態によれば、展開状態において、ヒンジカバー１４０の外側面２４９は、第１のハウジング１１０又は第１の背面カバー１８０（例えば、第２のハウジング１２０又は第２の背面カバー１９０）を形成する構造の厚さに対応する距離だけ、第１のハウジング１１０又は第２のハウジング１２０の外側面から離隔されてもよい。一実施形態では、折り畳み状態において、ヒンジカバー１４０の外側面２４９は、実質的に第１のハウジング１１０又は第２のハウジング１２０の外側面と連続した傾斜面又は曲面ＣＳを形成するように配置される。例えば、展開状態と比較して、折り畳み状態では、ヒンジカバー１４０は、少なくとも部分的にヒンジモジュール１０２から離れるように移動又は変形する。これにより、折り畳み状態、例えば、ヒンジカバー１４０が少なくとも部分的に外部に露出した状態で、ヒンジカバー１４０とハウジング（１１０、１２０）との間の境界で、段差部（例えば、図４の段差部１１９）が小さくなるか、又は隠され、視覚的又は触覚的な異質感を改善することができる。

様々な実施形態によれば、ヒンジカバー１４０は、合成樹脂材料、金属材料、又は炭素繊維のうちの少なくとも１つを含み、機械的剛性を有する。例えば、ヒンジカバー１４０は、外部に露出する構造である限り、内部構成要素（例えば、ヒンジモジュール）を保護するのに十分な強度（ｓｔｒｅｎｇｔｈ）を有する。一実施形態では、ヒンジカバー１４０は、少なくとも部分的にヒンジモジュール１０２を包み込むように結合する形状であり、図１又は図３のＹ軸方向に延びる円筒の一部に対応する形状であってもよい。一実施形態では、ヒンジカバー１４０は、Ｙ軸方向の両端に、＋Ｙ方向及び／又は－Ｙ方向を向く面をさらに含む立体形状であってもよい。例えば、ヒンジカバー１４０は、外部に露出した状態であっても、内側空間が外部に露出するのを遮断又は抑制することができる。

様々な実施形態によれば、ヒンジカバー１４０が立体形状を有するとき、電子装置２００及び／又はヒンジカバー１４０は、少なくとも１つのスリット（例えば、図６又は図７のスリット２４１）を含み、スリット２４１は、ヒンジモジュール１０２に少なくとも部分的に近づくように、ヒンジカバー１４０を変形させることを可能にするか、又は容易にする。電子装置２００及び／又はヒンジカバー１４０のスリット２４１については、以下、図６及び図７をさらに参照して、より詳しく説明する。

図６は、様々な実施形態による電子装置２００（例えば、図１～図３の電子装置１００）において、ヒンジカバー１４０が分離された電子装置の一部を示す斜視図である。図７は、様々な実施形態による電子装置２００のヒンジカバー１４０を示す図である。

図６及び図７を参照すると、スリット２４１は、ヒンジカバー１４０の両端のうちの少なくとも一端に形成され、図示の実施形態では、ヒンジカバー１４０の両端にそれぞれスリット２４１が形成されている構成が例示されている。スリット２４１は、例えば、Ｙ軸方向において、ヒンジカバー１４０の両端のうちの少なくとも一端から、ヒンジカバー１４０の内側に延びる。例えば、スリット２４１は、少なくとも部分的に折り畳み軸（例えば、図１の折り畳み軸Ａ又は図３の回転軸Ｐ１、Ｐ２）と平行に形成される。様々な実施形態において、スリット２４１は、折り畳み軸Ａに平行な第１の区間２４１ａと、折り畳み軸Ａと交差する第２の区間２４１ｂとを含む。第２の区間２４１ｂは、実質的に第１の区間２４１ａと連結されており、ヒンジカバー１４０のうち、＋Ｙ方向及び／又は－Ｙ方向を向く面を横切って形成される。例えば、図７の平面図で見ると、スリット２４１の第２の区間２４１ｂは、実質的に厚さ又は幅のみを見ることができ、第２の区間２４１ｂの厚さ又は幅は、第１の区間２４１ａの長さの一部である。

一実施形態によれば、ヒンジカバー１４０は、折り畳み軸Ａ又はスリット２４１を基準にして、第１のカバー部１４０ａと第２のカバー部１４０ｂとに分けられる。例えば、ヒンジカバー１４０において折り畳み軸Ａを基準として、第１のハウジング１１０側は、第１のカバー部１４０ａであり、第２のハウジング１２０側は、第２のカバー部１４０ｂである。一実施形態では、スリット２４１は、実質的に第１のカバー部１４０ａと第２のカバー部１４０ｂとの間に位置する。様々な実施形態では、締結ボス（例えば、図５の締結ボス１４７）は、ヒンジモジュール１０２上に固定され、ヒンジカバー１４０が部分的に変形するとき、第１のカバー部１４０ａ又は第２のカバー部１４０ｂが、ヒンジモジュール１０２に近づいても、ヒンジモジュール１０２から離れてもよい。

様々な実施形態によれば、スリット２４１は、ヒンジカバー１４０の両端にそれぞれ形成され、その長さ又は幅は、電子装置２００の外観又はヒンジカバー１４０の部分的な変形を考慮して適切に選択される。様々な実施形態では、１つのスリット２４１を、折り畳み軸Ａ又はＹ軸方向に沿って、ヒンジカバー１４０を横切って形成する。一実施形態では、スリット２４１は、第２の区間２４１ｂを含み、第１の区間２４１ａを含まなくてもよい。例えば、ヒンジカバー１４０のうち＋Ｙ方向及び／又は－Ｙ方向を向く面を横切って、スリット２４１を形成することによって、ヒンジカバー１４０の部分的な変形を可能にするか、又は容易にする。例えば、スリット２４１、例えば、第２の区間２４１ｂの幅ｗが狭くなるか、又は広くなるように変形することによって、ヒンジカバー１４０の少なくとも一部は、ヒンジモジュール１０２に近づくか、又は離れるように変形される。一実施形態では、ヒンジカバー１４０は、Ｙ軸方向の両端間に形成された第２のスリット２４７をさらに含む。一実施形態では、第２のスリット２４７は、透明又は半透明の弾性材料で充填され、第２のスリット２４７の内側には、発光素子（例えば、発光ダイオード（ｌｉｇｈｔ ｅｍｉｔｔｉｎｇ ｄｉｏｄｅ、ＬＥＤ）が配置されて、視覚的な情報又は信号（例えば、点滅信号）を提供する。

様々な実施形態によれば、スリット２４１が形成された構造では、電子装置２００は、第１のダミー部材２４３をさらに含む。第１のダミー部材２４３は、ヒンジモジュール１０２とヒンジカバー１４０との間に、スリット２４１に対応して配置される。様々な実施形態では、第１のダミー部材２４３は、実質的にヒンジカバー１４０の内側面に取り付け又は密着される。例えば、第１のダミー部材２４３は、実質的にスリット２４１に対応して配置されることによって、スリット２４１を介して、ヒンジカバー１４０の内側空間が、視覚的に外部に露出されるか、又はスリット２４１を介して、異物が流入するのを遮断又は抑制する。一実施形態では、電子装置２００及び／又はヒンジカバー１４０は、スリット２４１に充填された弾性材料からなる第２のダミー部材２４５をさらに含む。例えば、第２のダミー部材２４５は、スリット２４１を閉じながら、弾性材料からなることによって、スリット２４１が狭くなるか、又は広くなることを可能にする。一実施形態では、電子装置２００及び／又はヒンジカバー１４０が第２のダミー部材２４５を含む場合、第１のダミー部材２４３は、発光素子に置き換えられてもよく、第２のダミー部材２４５は、透明又は半透明の材料で形成される。例えば、第１のダミー部材２４３が発光素子に置き換えられると、第２のダミー部材２４５は、発光素子から放出された光を少なくとも部分的に透過させる。したがって、本発明の様々な実施形態による電子装置２００では、スリット２４１又は第２のスリット２４７は、ヒンジカバー１４０の部分的な変形を可能にするが、第２のダミー部材２４５又は第２のスリット２４７に配置された弾性材料を用いて、内側空間を視覚的に隠すことができる。実施形態によれば、第２のダミー部材２４５又は第２のスリット２４７に配置された弾性材料に対応する発光素子が配置されて、インジケータとして機能することができ、この場合、第２のダミー部材２４５又は第２のスリット２４７に配置された弾性材料は、半透明である。

図８は、様々な実施形態による電子装置２００（例えば、図１～図３の電子装置１００及び／又は図５～図６の電子装置２００）の折り畳み状態を示す断面構成図である。図９は、様々な実施形態による電子装置２００が約１０度の角度で広がった様子を示す断面構成図である。図１０は、様々な実施形態による電子装置２００が約３０度の角度で広がった様子を示す断面構成図である。図１１は、様々な実施形態による電子装置２００の折り畳み状態を示す斜視図である。図１２は、様々な実施形態による電子装置２００が約７５度の角度で広がった様子を示す斜視図である。

図８及び図１１を参照すると、折り畳み状態で、ハウジング（１１０、１２０）が対向して配置され、ディスプレイ１３０の第１の領域（例えば、図１又は図３の第１の領域１３１）と第２の領域（例えば、図１又は図３の第２の領域１３２）とが、少なくとも部分的に対向して配置される。一実施形態によれば、折り畳み状態では、傾斜面（例えば、図５の第１の傾斜面１４９ａと第２の傾斜面１４９ｂ）が対向して配置され、ヒンジカバー１４０の外側面は、実質的にハウジング（１１０、１２０）の外側面と連続した傾斜面又は曲面（例えば、図５の「ＣＳ」と示される面）をなすように配置される。例えば、ヒンジカバー１４０は、自らの弾性力又は図７の第２のダミー部材２４５が提供する弾性力を利用して、スリット２４１を実質的に長方形の形状で維持し、第１のカバー部１４０ａ又は第２のカバー部１４０ｂは、ヒンジモジュール１０２から離れた位置を維持する。これにより、ヒンジカバー１４０は、外側面（例えば、図５の外側面２４９）を実質的にハウジング（１１０、１２０）の外側面と連続した傾斜面又は曲面をなす位置に保持する。先に、スリット２４１の形状について、長方形の形状を言及しており、以下の説明では、三角形の形状を言及する。このスリット２４１の形状は、Ｙ軸方向に沿って見たヒンジカバー１４０のいずれかの端部面（ｅｎｄ ｆａｃｅ）における形状を意味することに留意されたい。

様々な実施形態によれば、ヒンジカバー１４０自体の弾性力又は第２のダミー部材２４５によって提供される弾性力は、ヒンジカバー１４０の少なくとも一部（例えば、第１のカバー部１４０ａ又は第２のカバー部１４０ｂ）を、ヒンジモジュール１０２からより離れるようにするか、又は指定された位置を維持又は復帰するための弾性力を提供する。一実施形態では、第２の傾斜面１４９ｂは、第１の傾斜面１４９ａと対向する位置で、ヒンジカバー１４０の一部がヒンジモジュール１０２から離れるのを制限する。例えば、ヒンジカバー１４０は、少なくとも一部分を、ヒンジモジュール１０２から離れるようにする弾性力を提供するが、第２の傾斜面１４９ｂによって指定された位置で、ヒンジモジュール１０２からそれ以上離れない。これにより、ヒンジカバー１４０の外側面２４９は、ハウジング（１１０、１２０）の外側面と実質的に連続した傾斜面又は曲面（例えば、図５において、「ＣＳ」と示される面）をなすように配置される。

図９と図１０及び／又は図１２を参照すると、展開動作又は折り畳み動作において、ハウジング（１１０、１２０）は、少なくとも部分的にヒンジカバー１４０を押圧し、ハウジング（１１０、１２０）の押圧によって、ヒンジカバー１４０が部分的に変形して、ヒンジモジュール１０２に近づく。一実施形態では、ヒンジカバー１４０は、締結ボス（例えば、図５の締結ボス１４７）を介して、ヒンジモジュール１０２に固定され、第１のカバー部１４０ａ又は第２のカバー部１４０ｂは、締結ボス１４７に対して、又は互いに対して移動又は変形される。例えば、折り畳み状態からハウジング（１１０、１２０）が折り畳み軸Ａ（例えば、第１の回転軸Ｐ１又は第２の回転軸Ｐ２）を中心に回転して、展開位置に移動するとき、第２の傾斜面１４９ｂは、第１の傾斜面１４９ａと対向する位置から、ヒンジカバー１４０の外側面２４９上に徐々に移動する。様々な実施形態では、展開動作又は折り畳み動作において、第２の傾斜面１４９ｂ及び／又はハウジング（１１０、１２０）の内側面は、少なくとも第１の傾斜面１４９ａ及びヒンジカバー１４０の外側面２４９の境界を押圧する。例えば、第１のハウジング１１０は、第１の回転軸Ｐ１を中心に回転しながら、第１のカバー部１４０ａを押圧し、第２のハウジング１２０は、第２の回転軸Ｐ２を中心に回転しながら、第２のカバー部１４０ｂを押圧する。これにより、ヒンジカバー１４０の一部（例えば、縁部）を、ヒンジモジュール１０２及び／又は回転軸（Ｐ１、Ｐ２）に近づく方向に移動又は変形する。本実施形態では、ヒンジカバー１４０は、締結部材を介して、ヒンジモジュール１０２に固定された状態であるので、第２の傾斜面１４９ｂ及び／又はハウジング（１１０、１２０）の押圧によって、ヒンジカバー１４０を部分的に変形させる。例えば、第１のカバー部１４０ａと第２のカバー部１４０ｂとが、締結ボス１４７に対して、又は、互いに対して移動する。

様々な実施形態によれば、ヒンジカバー１４０が部分的にヒンジモジュール１０２に近づく方向に変形するとき、スリット２４１（例えば、図６の第１の区間２４１ａと第２の区間２４１ｂのうちの少なくとも第２の区間２４１ｂ）の幅が、少なくとも部分的に狭くなり、ヒンジカバー１４０の縁部（例えば、第１の傾斜面１４９ａ）が、ヒンジモジュール１０２に近づく方向に移動することを可能にするか、又は容易にする。図１０では、スリット２４１が二等辺三角形である形態を示しているが、本発明の様々な実施形態は、これに限定されないことに留意されたい。例えば、ヒンジカバー１４０の変形を可能にするために、スリット２４１の幅が部分的に狭くなっても、スリット２４１の形状は、三角形をなしていなくてもよい。

様々な実施形態によれば、ヒンジカバー１４０は、展開動作において、第１のハウジング１１０又は第２のハウジング１２０に徐々に収容され、展開位置では、実質的に第１のハウジング１１０又は第２のハウジング１２０に収容されて、外部に露出されない。例えば、ヒンジカバー１４０の外側面２４９は、ハウジング（１１０、１２０）の外側面よりも内側に配置される。様々な実施形態では、ヒンジカバー１４０は、折り畳み動作に応じて、徐々に外部に露出する。ハウジング（１１０、１２０）が折り畳み位置に達すると、第２の傾斜面１４９ｂが第１の傾斜面１４９ａと対向し、ヒンジカバー１４０自体の弾性力又は第２のダミー部材２４５の弾性力は、ヒンジカバー１４０を変形させることによって、ヒンジカバー１４０の外側面２４９と、ハウジング（１１０、１２０）の外側面とを、連続した傾斜面又は曲面をなす位置に整列させる。

図１３は、様々な実施形態による電子装置３００（例えば、図１～図３の電子装置１００及び／又は図５～図６の電子装置２００）を示す断面構成図である。図１４は、様々な実施形態による電子装置３００を示す断面構成図である。

図１３及び図１４を参照すると、ヒンジカバー１４０は、直線往復運動（例えば、図１３又は図１４では、昇降運動）可能な状態で、ヒンジモジュール１２０に結合される。この場合、展開状態よりも折り畳み状態で、ヒンジカバー１４０は、ヒンジモジュール１０２から離れて配置される。一実施形態によれば、折り畳み状態では、ヒンジカバー１４０の外側面は、実質的にハウジング（１１０、１２０）の外側面と連続した傾斜面又は曲面を形成する。一実施形態によれば、折り畳み状態よりも展開状態で、ヒンジカバー１４０は、ヒンジモジュール１０２により近く位置し、実質的に第１のハウジング１１０又は第２のハウジング１２０に収容される。例えば、展開状態で、ヒンジカバー１４０の外側面は、ハウジング（１１０、１２０）の外側面よりも内側に位置する。

様々な実施形態によれば、電子装置３００及び／又はヒンジモジュール１０２は、ガイドホール３２１、締結部材３３３、及び／又は少なくとも１つの弾性部材３３５をさらに含む。ガイドホール３２１は、ヒンジモジュール１０２を貫通して形成され、ヒンジカバー１４０の締結ボス１４７を、直線往復運動可能に収容する。一実施形態では、折り畳み軸（例えば、図１の折り畳み軸Ａ）と交差する方向において、締結部材３３３は、ガイドホール３２１を介して、ヒンジモジュール１０２を貫通した状態で、ヒンジカバー１４０（例えば、締結ボス１４７）に結束される。例えば、締結部材３３３は、ヒンジカバー１４０を直線往復運動可能な状態で、ヒンジモジュール１０２に結合又は拘束する。一実施形態によれば、弾性部材３３５は、ヒンジモジュール１０２とヒンジカバー１４０との間に配置され、ヒンジカバー１４０をヒンジモジュール１０２から離れる方向に弾性力を提供する。本実施形態では、弾性部材３３５は、コイルばね形状として締結ボス１４７を包むように配置された構成が例示されているが、本発明の様々な実施形態は、これに限定されない。例えば、ヒンジモジュール１０２又はヒンジカバー１４０に支持溝が形成され、両端が支持溝に収容された状態で、弾性部材３３５が配置されるか、締結ボス１４７とガイドホール３２１に、同様の支持突起及びホールがさらに形成され、弾性部材３３５は、支持突起を包む形で配置される。

様々な実施形態によれば、折り畳み状態では、第１の傾斜面と第２の傾斜面（例えば、図５の第１の傾斜面１４９ａと第２の傾斜面１４９ｂ）とが対向して配置され、弾性部材３３５が提供する弾性力によって、ヒンジカバー１４０は、ヒンジモジュール１０２から離れるように位置された状態を維持する。様々な実施形態では、ヒンジカバー１４０は、第１の傾斜面１４９ａの下端部から、外側（例えば図３のＸ軸方向）に突出する係止突起３４９をさらに含む。折り畳み状態では、係止突起３４９は、ハウジング（１１０、１２０）のいずれかの内側（例えば、第２の傾斜面１４９ｂの内側）に当接し、ヒンジカバー１４０がヒンジモジュール１０２からこれ以上離れないように維持する。様々な実施形態では、ヒンジカバー１４０とヒンジモジュール１０２との間の最大距離又は最大間隔は、実質的に締結部材３３３によって設定又は維持されるので、係止突起３４９は、省略されてもよい。

様々な実施形態によれば、折り畳み状態では、締結部材３３３又は係止突起３４９によって、ヒンジカバー１４０をヒンジモジュール１０２から指定された距離に配置される。例えば、折り畳み状態では、ヒンジカバー１４０は、外側面がハウジング（１１０、１２０）の外側面と連続した傾斜面又は曲面をなす位置に整列される。一実施形態によれば、折り畳み状態から、ハウジング（１１０、１２０）が回転して、展開位置に移動するとき、ハウジング（１１０、１２０）（例えば、第２の傾斜面１４９ｂ）は、第１の傾斜面１４９ａ又はヒンジカバー１４０の外側面を押圧しながら、移動する。ハウジング（１１０、１２０）が押圧されるにつれて、ヒンジカバー１４０は、ヒンジモジュール１０２に近づく方向に徐々に移動しながら、第１のハウジング１１０又は第２のハウジング１２０に徐々に収容される。例えば、展開状態では、ヒンジカバー１４０は、実質的に第１のハウジング１１０又は第２のハウジング１２０に収容され、ヒンジカバー１４０の外側面は、ハウジング（１１０、１２０）の外側面よりも内側に配置される。

したがって、本発明の様々な実施形態による電子装置（１００、２００、３００）では、ヒンジカバー１４０は、ハウジング（１１０、１２０）の折り畳み状態又は展開状態に応じて、少なくとも部分的に移動又は変形される。例えば、ヒンジカバー１４０は、折り畳み状態で、外部に少なくとも部分的に露出しながら、ヒンジモジュール１０２から離れて配置され、展開状態でハウジング（１１０、１２０）によって、少なくとも部分的に隠蔽されながら、ヒンジモジュール１０２に近接して配置される。様々な実施形態では、ヒンジカバー１４０の外側面は、外部に露出した状態で、ハウジング（１１０、１２０）の外側面と連続した傾斜面又は曲面を形成することによって、ヒンジカバー１４０の外側面とハウジング（１１０、１２０）の外側面との間の高さ差又は厚さ差（例えば、図４の段差部１１９）による視覚的又は触覚的な異質感を改善することができる。

本発明の様々な例示的な実施形態によれば、電子装置（例えば、図１～図３、図５、図６及び／又は図８～図１４の電子装置（１００、２００、３００））は、第１のハウジング（例えば、図１～図３、図５、図６、及び／又は図８～図１４の第１のハウジング１１０）、第１のハウジングに結合して回転するように構成された第２のハウジング（例えば、図１～図３、図５、図６及び／又は図８～図１４の第２のハウジング１２０）として、第１のハウジングと少なくとも部分的に対向する第１の位置（例えば、図２の折り畳み状態）と、第１の位置から指定された角度だけ広がった第２の位置（例えば、図１の展開状態）との間で回転する第２のハウジング、少なくとも１つの折り畳み軸（例えば、図１の折り畳み軸Ａ、及び／又は図３と図５の回転軸（Ｐ１、Ｐ２））を提供するヒンジを含み、第１のハウジングと第２のハウジングとを、折り畳み軸を中心に回転可能に結合するヒンジモジュール（例えば、図３、図５及び／又は図１３のヒンジモジュール１０２）、及び第１のハウジングと第２のハウジングとの間に配置され、ヒンジモジュールの少なくとも一部を包むように結合されたヒンジカバー（例えば、図２、図３、図５～図７及び／又は図１３のヒンジカバー１４０）を含み、ヒンジカバーの少なくとも一部は、第１の位置よりも第２の位置で、ヒンジモジュールにより近く配置される。

様々な例示的な実施形態によれば、第１の位置では、ヒンジカバーの外側面は、第１のハウジング又は第２のハウジングの外側面と連続した傾斜面又は曲面（例えば、図５において、「ＣＳ」と示される面）を形成し、第２の位置で、ヒンジカバーは、少なくとも部分的に第１のハウジング又は第２のハウジングに収容されるように構成される。

様々な例示的な実施形態によれば、第２の位置に回転する動作において、第１のハウジング又は第２のハウジングは、ヒンジカバーを押圧することによって、ヒンジモジュールに近づく方向に、ヒンジカバーの少なくとも一部を変形させるか、又は移動させるように構成される。

様々な実施形態によれば、そのような電子装置は、ヒンジカバーの縁に形成された第１の傾斜面（例えば、図５の第１の傾斜面１４９ａ）、及び第１のハウジング又は第２のハウジングに形成された第２の傾斜面（例えば、図５の第２の傾斜面１４９ｂ）をさらに含み、第１の位置で、第１の傾斜面と第２の傾斜面とが対向し、第１のハウジング又は第２のハウジングが、第２の位置に回転するにつれて、第２の傾斜面が、第１の傾斜面を通過して、ヒンジカバーの外側面に沿って移動するように構成される。

様々な例示的な実施形態によれば、ヒンジカバーは、両端のうちの少なくとも一端から、折り畳み軸に平行な方向に沿って、ヒンジカバーの内側に延びる少なくとも１つのスリット（例えば、図６～図１０のスリット２４１）を含み、第１のハウジング又は第２のハウジングが回転するにつれて、スリットが少なくとも部分的に狭くなるか、又は広くなるように構成される。

様々な例示的な実施形態によれば、スリットは、折り畳み軸に平行な方向に沿って延びる第１の区間（例えば、図６の第１の区間２４１ａ）と、第１の区間に連結され、折り畳み軸と交差する方向に沿って延びる第２の区間（例えば、図６の第２の区間２４１ｂ）とを含む。

様々な例示的な実施形態によれば、上記のような電子装置は、ヒンジモジュールとヒンジカバーとの間に、スリットに対応して配置された第１のダミー片（ｆｉｒｓｔ ｄｕｍｍｙ ｐｉｅｃｅ、例えば、図６の第１のダミー部材２４３）をさらに含む。

様々な例示的な実施形態によれば、ヒンジカバーは、スリットに充填された第２のダミー片（例えば、図７の第２のダミー部材２４５）をさらに含み、第２のダミー片は、弾性材料を含むことによって、スリットの変形に応じて、収縮又は拡張するように構成される。

様々な例示的な実施形態によれば、上記のような電子装置は、ヒンジモジュールとヒンジカバーとの間に、スリットに対応して配置され、発光回路を含む発光素子（ｌｉｇｈｔ ｅｍｉｔｔｉｎｇ ｅｌｅｍｅｎｔ）（例えば、図６の第１のダミー部材に置き換える発光素子）をさらに含み、第２のダミー片は、発光素子から放出された光を、少なくとも部分的に透過させるように構成させる。

様々な例示的な実施形態によれば、スリットは、ヒンジカバーの両端にそれぞれ形成される。

様々な例示的な実施形態によれば、ヒンジカバーは、折り畳み軸に対して、第１のハウジング側に位置する第１のカバー部（例えば、図７又は図８の第１のカバー部１４０ａ）と、折り畳み軸に対して、第２のハウジング側に位置する第２のカバー部（例えば、図７又は図８の第２のカバー部１４０ｂ）とを含み、スリットは、少なくとも部分的に第１のカバー部と、第２のカバー部との間に配置され、第１のカバー部と第２のカバー部とが、互いに対して移動又は変形することを可能にする。

様々な例示的な実施形態によれば、第２の位置に回転する動作において、第１のハウジングが、第１のカバー部の少なくとも一部を押圧するように構成され、第２のハウジングが、第２のカバー部の少なくとも一部を押圧するように構成される。

様々な例示的な実施形態によれば、そのような電子装置は、折り畳み軸と交差する方向に、ヒンジモジュールを貫通して、ヒンジカバーに締結されたファスナー（ｆａｓｔｅｎｅｒ）（例えば、図１３の締結部材３３３）として、指定された距離範囲で直線往復運動可能な状態で、ヒンジカバーをヒンジモジュールに拘束するように構成された少なくとも１つのファスナーと、ヒンジモジュールとヒンジカバーとの間に配置され、弾性力を提供するように構成されたコイルを含む少なくとも１つの弾性部材（例えば、図１３の弾性部材３３５）をさらに含み、弾性部材は、ヒンジモジュールからヒンジカバーを離れるようにする方向に弾性力を提供するように構成される。

様々な例示的な実施形態によれば、上記のような電子装置は、ヒンジカバーの内側面に形成された少なくとも１つの締結ボス（例えば、図５又は図１３の締結ボス１４７）、及びヒンジモジュールに形成された少なくとも１つのガイドホール（例えば、図１３のガイドホール３２１）を含み、ファスナーが、ガイドホールを介して、締結ボスに締結され、締結ボスは、ガイドホール内に直線往復運動可能に収容される。

様々な例示的な実施形態によれば、上記のような電子装置は、第１のハウジングの一面に配置された第１の領域（例えば、図１又は図３の第１の領域１３１）と、第２のハウジングの一面に配置された第２の領域（例えば、図１又は図３の第２の領域１３２）と、ヒンジモジュールを挟んで、ヒンジカバーと対向して配置された折り畳み領域（例えば、図１又は図３の折り畳み領域１３３）とを含むフレキシブルディスプレイ（例えば、図１又は図３のディスプレイ１３０）をさらに含み、折り畳み領域は、第１の領域と第２の領域とを連結しながら、平板状又は曲面状に変形され、第１の位置で、第２の領域は、少なくとも部分的に第１の領域と対向して位置し、第２の位置で、第２の領域は、第１の領域に対して指定された角度で広がるように構成される。

様々な例示的な実施形態によれば、ヒンジカバーは、合成樹脂材料、金属材料、又は炭素繊維のうちの少なくとも１つを含むことができる。

本発明の様々な例示的な実施形態によれば、電子装置（例えば、図１～図３、図５、図６及び／又は図８～図１４の電子装置（１００、２００、３００））は、第１のハウジング（例えば、図１～図３、図５、図６、及び／又は図８～図１４の第１のハウジング１１０）、第１のハウジングに結合して回転するように構成された第２のハウジング（例えば、図１～図３、図５、図６及び／又は図８～図１４の第２のハウジング１２０）として、第１のハウジングと少なくとも部分的に対向する第１の位置（例えば、図２の折り畳み状態）と、第１の位置から指定された角度だけ広がった第２の位置（例えば、図１の折り畳み状態）との間で回転する第２のハウジング、少なくとも１つの折り畳み軸（例えば、図１の折り畳み軸Ａ、及び／又は図３と図５の回転軸Ｐ１、Ｐ２）を提供するヒンジを含み、第１のハウジングと第２のハウジングとを、折り畳み軸を中心に回転可能に結合するヒンジモジュール（例えば、図３、図５及び／又は図１３のヒンジモジュール１０２）、第１のハウジングの一面から、ヒンジモジュールが配置された領域を横切って、第２のハウジングの一面に至るように配置されたフレキシブルディスプレイ（例えば、図１又は図３のディスプレイ１３０）、第１のハウジングの他面（例えば、図１及び図２の第２の面１１０ｂ又は第１の背面カバー１８０）と第２のハウジングの他面（例えば、図１と図２の第４の面１２０ｂ又は第２の背面カバー１９０）との間に配置され、ヒンジモジュールの少なくとも部分的に包むように配置されたヒンジカバー（例えば、図２、図３、図５～図７及び／又は図１３のヒンジカバー１４０）、ヒンジカバーの縁に形成された第１の傾斜面（例えば、図５の第１の傾斜面１４９ａ）と、第１のハウジング又は第２のハウジングに形成された第２の傾斜面（例えば、図５の第２の傾斜面１４９ｂ）とを含み、第１の位置で、第１の傾斜面と第２の傾斜面とが対向し、第１のハウジング又は第２のハウジングが、第２の位置に回転するにつれて、第２の傾斜面が、第１の傾斜面を通過して、ヒンジカバーの外側面に沿って移動するように構成され、ヒンジカバーの少なくとも一部は、第１の位置よりも第２の位置で、ヒンジモジュールにより近く位置されるように構成される。

様々な例示的な実施形態によれば、ヒンジカバーは、両端のうちの少なくとも一端から、折り畳み軸に平行な方向に沿って、ヒンジカバーの内側に延びる少なくとも１つのスリット（例えば、図６～図１０のスリット２４１）を含み、第１のハウジング又は第２のハウジングが、第２の位置に回転するにつれて、スリットが徐々に狭くなるように構成される。

様々な例示的な実施形態によれば、ヒンジカバーは、折り畳み軸に対して、第１のハウジング側に位置する第１のカバー部（例えば、図７又は図８の第１のカバー部１４０ａ）と、折り畳み軸に対して、第２のハウジング側に位置する第２のカバー部（例えば、図７又は図８の第２のカバー部１４０ｂ）とを含み、スリットは、第１のカバー部と第２のカバー部とが、互いに対して移動又は変形することを可能に構成される。

様々な例示的な実施形態によれば、ヒンジモジュールとヒンジカバーとの間に、スリットに対応して配置された第１のダミー片（例えば、図６の第１のダミー部材２４３）をさらに含む。

以上、本発明を、様々な例示的な実施形態を参照して図示及び説明したが、様々な例示的な実施形態は本発明を限定するものではなく、例示的なものであることが理解できるだろう。本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変形が可能であることは、当該技術分野における通常の知識を有する者にとって明らかであろう。本明細書に記載の実施形態は、本明細書に記載された他の実施形態と組み合わせて使用することができる。

１００、２００、３００ 電子装置
１０２ ヒンジモジュール（ヒンジ構造）
１１０、１２０ ハウジング
１１９ 段差部
１２４ センサ領域
１３０ （フレキシブル）ディスプレイ
１４０ ヒンジカバー
１４７ 締結ボス
１４９、２４９ 外側面
１５０ ブラケットアセンブリ
１５２、１５４ ミッドプレート
１６２、１６４ 回路基板
１８０、１９０ 背面カバー
１８２、１９２ 背面領域
２４１、２４７ スリット
２４３、２４５ ダミー部材
３２１ ガイドホール
３３３ 締結部材（ファスナー）
３３５ 弾性部材

Claims (15)

1. 電子装置において、
   第１のハウジングと、
   前記第１のハウジングに回転可能に結合された第２のハウジングであって、前記第１のハウジングと少なくとも部分的に対向する第１の位置と、前記第１の位置から指定された角度だけ広がった第２の位置との間で回転するように構成された前記第２のハウジングと、
   少なくとも１つの折り畳み軸を提供するヒンジを含み、前記折り畳み軸を中心に前記第１のハウジングと前記第２のハウジングとを回転可能に結合するヒンジモジュールと、
   前記第１のハウジングと前記第２のハウジングとの間に配置され、前記ヒンジモジュールの少なくとも一部を包むように結合されたヒンジカバーと、を含み、
   前記ヒンジカバーの少なくとも一部は、前記第１の位置よりも前記第２の位置で、前記ヒンジモジュールにより近く配置されるように構成されたことを特徴とする電子装置。
2. 前記第１の位置において、前記ヒンジカバーの外側面は、前記第１のハウジング又は前記第２のハウジングの外側面と連続した傾斜面又は曲面を形成し、
   前記第２の位置において、前記ヒンジカバーは、少なくとも部分的に前記第１のハウジング又は前記第２のハウジングに収容されるように構成されたことを特徴とする請求項１に記載の電子装置。
3. 前記第２の位置に回転する動作において、前記第１のハウジング又は前記第２のハウジングは、前記ヒンジカバーを押圧することによって、前記ヒンジモジュールに近づく方向に、前記ヒンジカバーの少なくとも一部を変形又は移動させるように構成されたことを特徴とする請求項１に記載の電子装置。
4. 前記ヒンジカバーの縁に形成された第１の傾斜面と
   前記第１のハウジング又は前記第２のハウジングに形成された第２の傾斜面と、をさらに含み、
   前記第１の位置において、前記第１の傾斜面と前記第２の傾斜面とが対向し、
   前記第１のハウジング又は前記第２のハウジングが、前記第２の位置に回転するにつれて、前記第２の傾斜面が前記第１の傾斜面を通過して、前記ヒンジカバーの外側面に沿って移動するように構成されたことを特徴とする請求項１に記載の電子装置。
5. 前記ヒンジカバーは、両端のうちの少なくとも一端から、前記折り畳み軸に平行な方向に沿って、前記ヒンジカバーの内側に延びる少なくとも１つのスリットを含み、
   前記第１のハウジング又は前記第２のハウジングが回転するにつれて、前記スリットが少なくとも部分的に狭くなるか又は広くなるように構成されたことを特徴とする請求項１に記載の電子装置。
6. 前記スリットは、前記折り畳み軸に平行な方向に沿って延びる第１の区間と、前記第１の区間に連結され、前記折り畳み軸と交差する方向に沿って延びる第２の区間とを含むことを特徴とする請求項５に記載の電子装置。
7. 前記ヒンジモジュールと前記ヒンジカバーとの間に、前記スリットに対応して配置された第１のダミー片をさらに含むことを特徴とする請求項５に記載の電子装置。
8. 前記ヒンジカバーは、前記スリットに充填された第２のダミー片をさらに含み、
   前記第２のダミー片は、前記スリットの変形に基づいて収縮又は拡張するように構成されたことを特徴とする請求項５に記載の電子装置。
9. 前記ヒンジモジュールと前記ヒンジカバーとの間に、前記スリットに対応して配置され、発光回路を含む発光素子（ｌｉｇｈｔ ｅｍｉｔｔｉｎｇ ｅｌｅｍｅｎｔ）をさらに含み、
   前記第２のダミー片は、前記発光素子から放出された光を、少なくとも部分的に透過させるように構成されたことを特徴とする請求項８に記載の電子装置。
10. 前記スリットは、前記ヒンジカバーの両端にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項５に記載の電子装置。
11. 前記ヒンジカバーは、前記折り畳み軸に対して、前記第１のハウジング側に位置する第１のカバー部と、前記折り畳み軸に対して、前記第２のハウジング側に位置する第２のカバー部とを含み、
    前記スリットは、少なくとも部分的に前記第１のカバー部と前記第２のカバー部との間に配置され、前記第１のカバー部と前記第２のカバー部とが、互いに対して移動又は変形することを可能にするように構成されたことを特徴とする請求項５に記載の電子装置。
12. 前記第２の位置に回転する動作において、前記第１のハウジングが、前記第１のカバー部の少なくとも一部を押圧するように構成され、前記第２のハウジングが、前記第２のカバー部の少なくとも一部を押圧するように構成されることを特徴とする請求項１１に記載の電子装置。
13. 前記折り畳み軸と交差する方向から、前記ヒンジモジュールを貫通して、前記ヒンジカバーに締結されたファスナーであって、前記ヒンジカバーを、指定された距離範囲で直線往復運動可能な状態で、前記ヒンジモジュールに拘束するように構成された少なくとも１つの前記ファスナーと、
    前記ヒンジモジュールと前記ヒンジカバーとの間に配置され、弾性力を提供するコイルを含む少なくとも１つの弾性部材と、をさらに含み、
    前記弾性部材は、前記ヒンジモジュールから前記ヒンジカバーを離れるようにする方向に、弾性力を提供するように構成されたことを特徴とする請求項１に記載の電子装置。
14. 前記ヒンジカバーの内側面に形成された少なくとも１つの締結ボスと、
    前記ヒンジモジュールに形成された少なくとも１つのガイドホールと、を含み、
    前記ファスナーは、前記ガイドホールを介して、前記締結ボスに締結され、前記締結ボスは、前記ガイドホール内に直線往復運動可能に収容されたことを特徴とする請求項１３に記載の電子装置。
15. 前記第１のハウジングの一面に配置された第１の領域と、前記第２のハウジングの一面に配置された第２の領域と、前記ヒンジモジュールを挟んで、前記ヒンジカバーと対向して配置された折り畳み領域とを含むフレキシブルディスプレイをさらに含み、
    前記折り畳み領域は、前記第１の領域と第２の領域とを連結しながら、平板状又は曲面状に変形可能に構成され、
    前記第１の位置で、前記第２の領域は、少なくとも部分的に前記第１の領域に対向し、前記第２の位置で、前記第２の領域は、前記第１の領域に対して指定された角度で広がるように構成されたことを特徴とする請求項１に記載の電子装置。