JP6346343B1 - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】ゴミが溜まることを防ぐ電子機器を提供する。【解決手段】第1の面3に凹部4が設けられた筐体2と、凹部4の内側において、第1位置から第2位置へ向かう第1方向へスライド可能なスライドカバー6を有するスライド部材8と、を備え、凹部4は、スライドカバー6が第2位置にあるとき露出する第1領域11と、スライドカバーに覆われて露出しない隙間13と、を有し、第1領域11は、第1方向に対して平行に延在し、隙間13に接続される複数の溝を有する。【選択図】図1
Description
本開示は、電子機器に関する。
近年、スマートフォン、タブレット端末等の携帯型の電子機器は、例えばカメラ(撮像機能)を備えることが一般的である。このような電子機器は、カメラのレンズを開放又は遮蔽するために、スライド式のカバー(以下、スライドカバーという)を備えることがある。
例えば、特許文献1は、凹溝を有する擦れ傷緩和部が設けられていることにより、スライドカバーとの擦れ合いによる擦り傷が目立たない携帯電話を開示する。
しかし、特許文献1は、例えばスライドカバーで覆われる隙間にゴミが入ることへの対策を開示するものではない。そのため、スライドカバーを移動させる機構(以下、スライド部材という)を備える電子機器には更なる改善の余地があった。
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、ゴミが溜まることを防ぐ電子機器を提供することにある。
一実施形態に係る電子機器は、筐体と、前記筐体の第1の面に設けられた凹部と、前記凹部に設けられたスクリーンと、前記凹部の内側において、前記スクリーンを露出しない第1位置から前記スクリーンを露出する第2位置へ向かう第1方向および前記第1方向とは逆方向である第2方向へスライドするスライドカバーを有する、スライド部材と、を備え、前記凹部は、前記スライドカバーが前記第2位置にあるとき露出する第1領域と、前記スライドカバーが前記第1位置および前記第2位置にあるとき露出しない、前記スライド部材との間の隙間と、を有し、前記第1領域は、前記スクリーンを除く部分に設けられた、前記第1方向および前記第2方向に対して平行に延在し、前記スライドカバーと摺動する複数の摺動面と、前記スクリーンを除く部分に設けられた、前記第1方向および前記第2方向に対して平行に延在する複数の溝と、を有し、前記スライドカバーの外面は、前記第1の面と面一を成し、前記複数の摺動面は、前記外面が押圧を受けたとき、前記スライドカバーを前記押圧の方向とは逆方向に支持し、前記複数の溝は、前記隙間に接続される。
また、一実施形態に係る電子機器は、第1の面に凹部が設けられた筐体と、前記凹部の内側において、第1位置から第2位置へ向かう第1方向へスライド可能なスライドカバーを有するスライド部材と、を備え、前記凹部は、前記スライドカバーが前記第2位置にあるとき露出する第1領域と、前記スライドカバーに覆われて露出しない隙間と、を有し、前記第1領域は、前記第1方向に対して平行に延在し、前記隙間に接続される複数の溝を有する。
本開示によれば、ゴミが溜まることを防ぐ電子機器を提供することができる。
(スライド部材の概略構造)
図1に示される一実施形態の電子機器1はスマートフォンである。代替例として電子機器1はスマートフォン以外の無線通信機能を備える携帯機器(携帯無線装置)でもよい。例えば、電子機器1は携帯電話端末、ファブレット、タブレットPC、フィーチャーフォン、PDA、リモコン端末、携帯音楽プレイヤー、ゲーム機、または電子書籍リーダ等でもよい。
図1に示される一実施形態の電子機器1はスマートフォンである。代替例として電子機器1はスマートフォン以外の無線通信機能を備える携帯機器(携帯無線装置)でもよい。例えば、電子機器1は携帯電話端末、ファブレット、タブレットPC、フィーチャーフォン、PDA、リモコン端末、携帯音楽プレイヤー、ゲーム機、または電子書籍リーダ等でもよい。
図1は、電子機器1の筐体2、および、電子機器1が備えるスライド部材8を概略的に示す概略構造図である。スライド部材8は、スライドカバー6と、スライドモジュール7と、を含む。スライド部材8は、筐体2の第1の面3にある凹部4に取り付けられる。
図1に示すように、本実施形態において、電子機器1の構成と対応した座標軸が定められている。電子機器1の使用時において、ユーザにとっての奥行き方向がz軸方向である。別の表現では、電子機器1の厚み方向がz軸方向である。そして、電子機器1の使用時において、レシーバー(スピーカー)およびタッチパネルディスプレイが設けられている電子機器1の表面から、電子機器1の背面への向きがz軸正方向である。図1に示す電子機器1の第1の面3は背面である。また、電子機器1の第1の面3の長手方向および短手方向が、それぞれy軸方向およびx軸方向である。電子機器1の長手方向に沿って、スクリーン5から遠い方の端部から、スクリーン5に近い方の端部への向きがy軸正方向になる。そして、右手系の座標系を構成するように、図1に示す向きにx軸正方向が定められている。
筐体2は電子機器1の外郭を構成する。筐体2は例えば樹脂で構成される。ここで、筐体2は金属部分を有していてもよい。例えば、筐体2は樹脂に金属がインサート成形されたものであってもよい。
筐体2の第1の面3に凹部4が設けられている。凹部4にスライド部材8が取り付けられた場合に、すなわち電子機器1が使用可能な完成品である場合に、スライドカバー6の外面61は第1の面3と面一を成す。つまり、外面61と第1の面3とがz軸方向の段差を生じないように、スライド部材8は凹部4に取り付けられる。ここで、スライドカバー6の外面61は、ユーザによって触れられる面である。スライドカバー6は、外面61の裏面である内面の一部がスライドモジュール7の可動部70(図2参照)に取り付けられる。
凹部4は、第1領域11、第2領域12および隙間13(隙間領域)に区分される。第1領域11は、3つの領域のうち、最もY軸正方向側に位置する。第2領域12は最もY軸負方向側に位置する。隙間13は、第1領域11および第2領域12に挟まれた部分に生じる。
凹部4の第1領域11には、スクリーン5およびパネル9が設けられている。ここで、本実施形態に係る電子機器1は撮像のためのカメラモジュールを内蔵する。つまり、電子機器1はカメラ(撮像機能)を有する。本実施形態において、スクリーン5は、カメラ、特にレンズを保護する部材である。スクリーン5は、透光性を有する板状の部材である。スクリーン5は、レンズの光が入射する側に(レンズのz軸正方向側に)設けられる。スクリーン5は、例えば透明なガラス製であってもよい。スクリーン5は、例えば透明な樹脂(例えばアクリル)製であってもよい。また、スクリーン5は、例えばサファイヤでできていてもよい。
パネル9は、第1領域11のスクリーン5を除く部分に設けられる。パネル9は装飾材として使用される板状の部材である。パネル9は例えば樹脂製である。図1の例では、2つのパネル9は、スクリーン5に対してx軸正方向およびx軸負方向に隣接して設けられる。ここで、ユーザの指等がスクリーン5に誤って接触すること、およびスクリーン5の表面に傷がつくこと、を回避するために、スクリーン5とパネル9との間に段差が設けられていてもよい。つまり、スクリーン5はパネル9よりも奥側の位置(z軸負方向側)に設けられてもよい。段差は一例として0.4[mm]である。
凹部4の第2領域12は筐体2の一部を加工して作られている。本実施形態において、第2領域12は、z軸方向で第1領域11のパネル9と同じ高さであるように作られる。また、本実施形態において、第2領域12の表面(スライドカバー6と接する面)には、y軸方向に対して平行に延在する複数の微細な凹溝(ヘアライン)が設けられている。ヘアラインは例えば0.02[mm]の深さを有する。
凹部4の隙間13は、筐体2とスライド部材8との間の空間である。スライド部材8が筐体2の凹部4に取り付けられた場合に、隙間13が生じる。ここで、隙間13は、スライド部材8が占める空間も含む。例えば隙間13は、スライド部材8の可動部70と固定部71との間の空間を含む(図2参照)。
図2は、スライドモジュール7の概略構成を示す。スライドモジュール7は可動部70と固定部71とを備える。可動部70は、両端が固定部71に設けられたレールに沿って移動する。固定部71は筐体2に取り付けられて、可動部70の移動方向を定める。本実施形態において、固定部71は、レールがy軸に平行であるように筐体2に取り付けられる。つまり、可動部70はy軸方向に沿って移動する。可動部70にはスライドカバー6が取り付けられる。したがって、本実施形態において、スライドカバー6はy軸負方向(第1方向)およびy軸正方向(第2方向)へスライド可能である。
本実施形態において、スライドモジュール7の固定部71は、ねじ穴72に挿入されるねじによって筐体2に固定される。本実施形態において、ねじは凹部4の第1領域11で止め付けられる。ユーザからねじ穴72の部分が見えないようにするために、パネル9はねじ穴72を覆うように設けられる。つまり、本実施形態において、2つのパネル9は、2つのねじ穴72のz軸正方向側にそれぞれ設けられる。また、2つのねじ穴72の間には、カメラモジュールのレンズおよびスクリーン5が設けられる。
(スライドカバー)
図3は、電子機器1でスクリーン5を露出した状態を例示する。ユーザは、スライドカバー6を押圧しながら、第1方向(y軸負方向)へスライドさせる。スライドカバー6が第2位置にあるとき、スクリーン5およびパネル9を含む第1領域11が露出する。電子機器1は、スライドカバー6が第2位置までスライドしたことを検知して、カメラ機能をオン(使用可能状態)にする。ここで、第2位置は、図3に示すように、スライドカバー6の下端(y軸負方向側の端)が凹部4の下端(y軸負方向側の端)に接する、または最も近付く位置である。
図3は、電子機器1でスクリーン5を露出した状態を例示する。ユーザは、スライドカバー6を押圧しながら、第1方向(y軸負方向)へスライドさせる。スライドカバー6が第2位置にあるとき、スクリーン5およびパネル9を含む第1領域11が露出する。電子機器1は、スライドカバー6が第2位置までスライドしたことを検知して、カメラ機能をオン(使用可能状態)にする。ここで、第2位置は、図3に示すように、スライドカバー6の下端(y軸負方向側の端)が凹部4の下端(y軸負方向側の端)に接する、または最も近付く位置である。
図4は、電子機器1でスクリーン5を露出しない状態を例示する。ユーザは、スライドカバー6を押圧しながら第2方向(y軸正方向)へスライドさせる。スライドカバー6が第1位置にあるとき、第2領域12が露出して、第1領域11は露出しない。電子機器1は、スライドカバー6が第1位置までスライドしたことを検知して、カメラ機能をオフ(不使用状態)にする。ここで、第1位置は、図4に示すように、スライドカバー6の上端(y軸正方向側の端)が凹部4の上端(y軸正方向側の端)に接する、または最も近付く位置である。
本実施形態において、スクリーン5は電子機器1の背面側に搭載されたアウトカメラを保護する。ユーザは、アウトカメラを用いて撮影を行う場合に、スライドカバー6を第1方向へスライドさせて、カメラ機能をオンにする(図3参照)。また、ユーザは、アウトカメラによる撮影が終了すると、スライドカバー6を第2方向へスライドさせて、カメラ機能をオフにする(図4参照)。
(隙間のゴミについて)
上記のように、本実施形態に係る電子機器1は、スライドカバー6の外面61と第1の面3とが面一をなす。つまり、電子機器1はいわゆるフルフラットのカバーを有する。電子機器1は、スライドカバー6を第1方向および第2方向(y軸方向)にスライドさせるためのスライドモジュール7を筐体2の凹部4に格納する。スライドモジュール7は、ユーザに視認されないように、凹部4の第1領域11および第2領域12に挟まれた位置に格納される。そして、筐体2とスライド部材8との間に生じる隙間13は、スライドカバー6の位置にかかわらず覆われて露出しない。
上記のように、本実施形態に係る電子機器1は、スライドカバー6の外面61と第1の面3とが面一をなす。つまり、電子機器1はいわゆるフルフラットのカバーを有する。電子機器1は、スライドカバー6を第1方向および第2方向(y軸方向)にスライドさせるためのスライドモジュール7を筐体2の凹部4に格納する。スライドモジュール7は、ユーザに視認されないように、凹部4の第1領域11および第2領域12に挟まれた位置に格納される。そして、筐体2とスライド部材8との間に生じる隙間13は、スライドカバー6の位置にかかわらず覆われて露出しない。
ここで、ユーザがスライドカバー6をスライドさせる際に、ほこり等のゴミが隙間13に入り込むおそれがある。隙間13にゴミが溜まると、レールに沿った可動部70の円滑な動きが妨げられるおそれがある。また、隙間13は、スライドカバー6が第1位置および第2位置にあるとき露出しない。そのため、ユーザが隙間13に溜まったゴミを取り除くことは困難である。
ここで、特許文献1に開示されるカバーは、本実施形態におけるスライドモジュール7に相当する部材を用いていない。そのため、特許文献1に開示されるカバーには隙間13が存在しないため、隙間13に入り込むゴミへの対策は検討されていない。本実施形態に係る電子機器1は、特にパネル9が以下に述べる構成を有することによって、隙間13にゴミが溜まることを防ぐことができる。
図5は、パネル9に設けられた溝91を説明するための図である。図5は、図3のA−A線に沿う断面図に対応する。パネル9の表面(スライドカバー6と接する面)は、複数の溝91と複数の摺動面92とを有する。複数の溝91は、第1方向および第2方向(y軸方向)に対して平行に延在する。また、複数の溝91は第2領域12に近い側において隙間13に接続される。本実施形態において、複数の溝91は、x軸方向で等間隔に設けられている。
複数の摺動面92は、第1方向および第2方向(y軸方向)に対して平行に延在し、スライドカバー6と摺動する。また、複数の摺動面92は、スライドカバー6の外面61がz軸負方向への押圧を受けたとき、スライドカバー6を押圧の方向とは逆方向(z軸正方向)に支持する。ここで、スライドカバー6の内面であって複数の摺動面92に接する部分の少なくとも一部に、摩擦抵抗が小さい(摩擦係数が低い)素材が設けられていてもよい。摩擦抵抗が小さい素材は、例えばポリオキシメチレン(POM:Polyoxymethylene、ポリアセタール)またはフッ素樹脂等であってもよい。
本実施形態において、パネル9はU字型の溝91を有する。溝91は、摺動面92を基準として、最深部までの深さhを有する。溝91の深さhは例えば0.1〜0.3[mm]である。カメラ機能がオンのときに露出したパネル9の表面に付着したゴミ93は、例えばスライドカバー6をスライドするためにユーザが第1の面3を上にすると、より低い位置にある溝91に入る。ここで、ゴミ93が肉眼で見えやすい0.5[mm]以上の大きさを有する場合、ゴミ93の一部が溝91に入る。つまり、ゴミ93の他の部分は摺動面92よりも上の(z軸正方向の)部分に存在する。
ユーザがスライドカバー6を第1位置までスライドしてカメラ機能をオフにする場合に、スライドカバー6の上端(y軸正方向側の端)は、ゴミ93を溝91に沿って、凹部4の上端(y軸正方向側の端)に接する部分まで押し上げる。ここで、凹部4の上端の部分は、隙間13とは異なりユーザが視認できる。そのため、ユーザは、ゴミ93を容易に取り除くことができる。また、ユーザは、カメラ機能をオフにするという通常の操作によって、ゴミ93を凹部4の上端に接する部分まで押し上げることができる。つまり、ユーザは、ゴミ93を取り除くために特別な操作をする必要がない。
本実施形態に係る電子機器1は、筐体2と、筐体2の第1の面3に設けられた凹部4と、凹部4に設けられたスクリーン5と、凹部4の内側において、スクリーン5を露出しない第1位置からスクリーン5を露出する第2位置へ向かう第1方向(y軸負方向)および第1方向とは逆方向である第2方向(y軸正方向)へスライドするスライドカバー6を有する、スライド部材8と、を備える。凹部4は、スライドカバー6が第2位置にあるとき露出する第1領域11と、スライドカバー6が第1位置および第2位置にあるとき露出しない、スライド部材8との間の隙間13と、を有する。第1領域11は、スクリーン5を除く部分(すなわちパネル9)に設けられた、第1方向および第2方向に対して平行に延在し、スライドカバー6と摺動する複数の摺動面92と、第1方向および第2方向に対して平行に延在する複数の溝91と、を有する。ここで、スライドカバー6の外面61は、第1の面3と面一を成す。また、複数の摺動面92は、外面61が押圧を受けたとき、スライドカバー6を押圧の方向とは逆方向に支持する。また、複数の溝91は、隙間13に接続される。
本実施形態において、パネル9の表面に付着したゴミ93は、複数の溝91に落ちる。そして、ユーザは、カメラ機能をオフにするための通常のスライド操作によって、溝91に沿ってゴミ93を凹部4の上端付近まで押し上げる。そのため、本実施形態に係る電子機器1は、スライド部材8と筐体2との間の隙間13にゴミが溜まることを防ぐことができる。
また、パネル9に設けられた複数の溝91は、スライドカバー6と摺動する複数の摺動面92と同じく、第1方向および第2方向(y軸方向)に対して平行に延在する。そのため、仮にスライドカバー6との接触によって摺動面92にy軸方向の擦れ傷がついても、複数の溝91が存在するために擦れ傷が目立たなくなる。
(第1領域の断面)
また、本実施形態に係る電子機器1は、凹部4の断面(詳細にはyz平面で切った断面)において、以下のような構成を有する。図6は、凹部4の壁面10を説明するための図である。図6は、図4のB−B線に沿う断面図に対応する。また、本実施形態において、凹部4の壁面10は、詳細には第1領域11における壁面10である。
また、本実施形態に係る電子機器1は、凹部4の断面(詳細にはyz平面で切った断面)において、以下のような構成を有する。図6は、凹部4の壁面10を説明するための図である。図6は、図4のB−B線に沿う断面図に対応する。また、本実施形態において、凹部4の壁面10は、詳細には第1領域11における壁面10である。
図6に示すように、凹部4の壁面10は、スライドカバー6が第1位置にあるとき、スライドカバー6の端部(y軸正方向側の端部)と接する第1接触面101を有する。また、凹部4の壁面10は、パネル9の端部(y軸正方向側の端部)と接する第2接触面102を有する。ここで、第2接触面102は、第1接触面101と第1方向(または、第2方向、y軸方向)において異なる位置に設けられている。また、凹部4の壁面10は、第1接触面101と第2接触面102との間を接続する曲面103を有する。曲面103は、凹部4の外側(図6の例ではy軸正方向側)に向かうにつれて傾斜(図6の例ではz軸方向の成分)が大きくなり、第1接触面101と滑らかに接続する。
上記のように、パネル9の表面に付着したゴミ93は、スライドカバー6によって溝91に沿って凹部4の上端(y軸正方向側の端)付近まで押し上げられる。図6に示すように、スライドカバー6によって押し上げられたゴミ93は、曲面103の部分に集められる。
(比較例)
ここで、図7は比較例の電子機器の凹部4の壁面10を説明するための図である。比較例の電子機器は、本実施形態に係る電子機器1と異なり、凹部4の壁面10が曲面103を有さない。図7に示すように、比較例の電子機器の凹部4の壁面10は、z軸方向に繋がった第1接触面101と第2接触面102とを有する。言い換えると、比較例の電子機器では、第2接触面102は、第1接触面101と第1方向(または、第2方向、y軸方向)において同じ位置に設けられている。そのため、比較例の電子機器では、スライドカバー6によって押し上げられたゴミ93は第2接触面102の近傍に入り込む。比較例の電子機器の凹部4の壁面10の構成では、第1接触面101よりも奥側の位置(z軸負方向側)にある第2接触面102の近傍にゴミ93が溜まりやすい。そのため、ユーザはゴミ93を取り除くことが困難になり得る。
ここで、図7は比較例の電子機器の凹部4の壁面10を説明するための図である。比較例の電子機器は、本実施形態に係る電子機器1と異なり、凹部4の壁面10が曲面103を有さない。図7に示すように、比較例の電子機器の凹部4の壁面10は、z軸方向に繋がった第1接触面101と第2接触面102とを有する。言い換えると、比較例の電子機器では、第2接触面102は、第1接触面101と第1方向(または、第2方向、y軸方向)において同じ位置に設けられている。そのため、比較例の電子機器では、スライドカバー6によって押し上げられたゴミ93は第2接触面102の近傍に入り込む。比較例の電子機器の凹部4の壁面10の構成では、第1接触面101よりも奥側の位置(z軸負方向側)にある第2接触面102の近傍にゴミ93が溜まりやすい。そのため、ユーザはゴミ93を取り除くことが困難になり得る。
また、特許文献1に開示されるカバーでは、携帯電話の大型化を招くとして、パネル9に相当する部材は使用されない。つまり、特許文献1の技術では、カバーとの摺動面がケースと一体形成される。したがって、特許文献1では、ゴミ93が第2接触面102の近傍に入り込むことへの対策は検討されていない。
これらに対し、本実施形態に係る電子機器1では、曲面103を備えるため、ゴミ93が第2接触面102の近傍に入り込むことはない。ここで、本実施形態において、曲面103のy軸方向の幅(第1接触面101と第2接触面102とのy軸方向における位置の差)は0.5[mm]である。曲面103のy軸方向の幅は、0.5[mm]より大きくてもよい。また、本実施形態において、曲面103はいわゆるR面である。Rの値は一例として0.45である。Rの値は0.45より大きくてもよい。また、ゴミ93が曲面103に集まるように、第2接触面102に接続される曲面103の一部は、溝91の底部よりも低い位置に(z軸負方向側に)あってもよい。
本実施形態に係る電子機器1は、筐体2と、筐体2の第1の面3に設けられた凹部4と、凹部4に設けられたスクリーン5と、凹部4の内側において、スクリーン5を露出しない第1位置からスクリーン5を露出する第2位置へ向かう第1方向(y軸負方向)および第1方向とは逆方向である第2方向(y軸正方向)へスライドするスライドカバー6を有する、スライド部材8と、凹部4に設けられた、スライドカバー6が第2位置にあるときに露出するパネル9と、を備える。凹部4の壁面10は、スライドカバー6が第1位置にあるとき、スライドカバー6の端部と接する第1接触面101と、第1接触面101と第1方向において異なる位置に設けられた、パネル9の端部と接する第2接触面102と、第1接触面101と第2接触面102との間を接続する曲面103と、を有する。曲面103は、凹部4の外側に向かうにつれて傾斜が大きくなり、第1接触面101と滑らかに接続する。
本実施形態において、スライドカバー6によって、溝91に沿って凹部4の上端付近まで押し上げられたゴミ93は、曲面103の部分に集められる。そのため、本実施形態に係る電子機器1は、凹部4の壁面10とパネル9の端部とが接する第2接触面102の近傍に、ゴミが溜まることを防ぐことができる。また、ゴミ93が曲面103の部分に集められることによって、ユーザは容易にゴミ93を取り除くことができる。
(その他の実施形態)
本開示を図面および実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形および修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形および修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成要素は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
本開示を図面および実施形態に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形および修正を行うことが容易であることに注意されたい。したがって、これらの変形および修正は本開示の範囲に含まれることに留意されたい。例えば、各構成要素は論理的に矛盾しないように再配置可能であり、複数を1つに組み合わせたり、或いは分割したりすることが可能である。
上記の実施形態において、パネル9はU字型の溝91、すなわち底部の断面が曲線である溝91を有していた。ここで、パネル9は凹溝、すなわち底部の断面が側面部と直角を成す溝を有していてもよい。
また、上記の実施形態において、溝91の深さhは例えば0.1〜0.3[mm]であった。ここで、深さhは電子機器1の使用環境に応じて異なっていてもよい。一例として、深さhは主なゴミ93の大きさの約半分に設定されてもよい。例えば、電子機器1が室外で使用されることが多い携帯電話端末等である場合に、ゴミ93として細かい埃が多いことがある。埃が例えば0.1[mm]程度の大きさである場合に、溝91の深さhは0.05[mm]等に設定されてもよい。また、例えば、電子機器1が室内で用いるリモコン端末等である場合に、ゴミ93として綿埃が多いことがある。綿埃が例えば2[mm]程度の大きさである場合に、溝91の深さhは1[mm]等に設定されてもよい。
また、上記の実施形態において、第2領域12の表面(スライドカバー6と接する面)には複数の微細な凹溝(ヘアライン)が設けられていた。ここで、第2領域12の表面に、パネル9と同じように、複数の溝91と複数の摺動面92が設けられていてもよい。第2領域12の表面の複数の溝91は、第1領域11に近い側において隙間13に接続される。第2領域12の表面に付着したゴミ93は、ユーザがスライドカバー6を第2位置までスライドしてカメラ機能をオンにする場合に、第2領域12の複数の溝91に沿って凹部4の下端(y軸負方向側の端)に接する部分まで押し下げられる。凹部4の下端の部分も、隙間13とは異なりユーザが視認できる。そのため、ユーザは、ゴミ93を容易に取り除くことができる。第2領域12の表面に複数の溝91が設けられることによって、隙間13にゴミが溜まることが更に効果的に防止される。また、ユーザは、特別な動作等をする必要がなく、電子機器1が有する所定の機能をオンまたはオフするためのスライド動作を行うだけでよい。
また、上記の実施形態において、複数の溝91は、x軸方向で等間隔に設けられていた。ここで、複数の溝91は、位置に応じて異なる間隔で設けられていてもよい。例えば、複数の溝91は、凹部4の左端(x軸負方向側の端)および右端(x軸正方向側の端)に近付くにつれて溝91の間隔が狭まってもよい。例えば、溝91の間隔を位置に応じて異ならせることによって、電子機器1の装飾性を高めることが可能になる。
また、上記の実施形態において、複数の溝91の深さhは同じであった。ここで、複数の溝91の深さhは、位置に応じて異なる値が設定されてもよい。例えば、複数の溝91は、凹部4の左端(x軸負方向側の端)および右端(x軸正方向側の端)に近付くにつれて溝91の深さhが浅くなるようにしてもよい。例えば、凹部4の左端および右端において細かい埃が溜まりやすい場合に、細かい埃も含めてゴミ93を効率的に押し上げることが可能になる。
また、上記の実施形態において、曲面103はいわゆるR面であった。ここで、曲面103の部分は、R面に代わって、コーナー部分で面取りを行った、いわゆるC面で構成されていてもよい。ここで、曲面103の部分をいわゆるL面で構成することも可能である。
上記の実施形態に係る電子機器1は、複数の溝91と複数の摺動面92とを有するパネル9、および曲面103を有する凹部4の壁面10を備えていた。ここで、電子機器1は、複数の溝91等を有するパネル9、または曲面103を有する凹部4の壁面10を備える構成であってもよい。例えば、電子機器1は、表面の全体が摺動面92である(溝91のない)パネル9に付着したゴミ93をスライドカバー6によって押し上げて、押し上げられたゴミ93を曲面103の部分に集めてもよい。このとき、ゴミ93が曲面103に集まるように、第2接触面102に接続される曲面103の一部は、摺動面92よりも低い位置に(z軸負方向側に)あってもよい。
また、上記の実施形態において、スクリーン5はカメラモジュールのレンズを保護する部材であった。ここで、スクリーン5は、電子機器1が備えるセンサ等の要素を保護する部材であってもよい。例えば、電子機器1はUVセンサ、照度センサまたは近接センサ等を備えてもよい。また、スクリーン5は照明部材(例えばフラッシュ等)を保護する部材であってもよい。
1 電子機器
2 筐体
3 第1の面
4 凹部
5 スクリーン
6 スライドカバー
7 スライドモジュール
8 スライド部材
9 パネル
10 凹部の壁面
11 第1領域
12 第2領域
13 隙間
61 外面
70 可動部
71 固定部
72 ねじ穴
91 溝
92 摺動面
93 ゴミ
101 第1接触面
102 第2接触面
103 曲面
2 筐体
3 第1の面
4 凹部
5 スクリーン
6 スライドカバー
7 スライドモジュール
8 スライド部材
9 パネル
10 凹部の壁面
11 第1領域
12 第2領域
13 隙間
61 外面
70 可動部
71 固定部
72 ねじ穴
91 溝
92 摺動面
93 ゴミ
101 第1接触面
102 第2接触面
103 曲面
Claims (6)
- 第1の面に凹部が設けられた筐体と、
前記凹部の内側において、第1位置から第2位置へ向かう第1方向へスライド可能な可動部を含むスライドモジュールと、前記可動部に固定され、第1方向へスライド可能なスライドカバーと、を有するスライド部材と、
を備え、
前記凹部は、
前記スライドカバーが前記第2位置にあるとき露出する第1領域と、
前記スライドカバーに覆われて露出せず、前記スライドモジュールの少なくとも一部を収容する隙間と、を有し、
前記第1領域は、前記第1方向に対して平行に延在し、前記隙間に接続される複数の溝を有する、
電子機器。 - 前記複数の溝は、前記第1領域のうち、前記スライドカバーが前記第1位置にあるとき露出する第2領域に近い側において、前記隙間に接続する、
請求項1に記載の電子機器。 - 前記複数の溝は、等間隔に設けられる、
請求項1または2に記載の電子機器。 - 前記第1領域は、前記第1方向に対して平行に延在し、前記スライドカバーと摺動する複数の摺動面を更に有する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の電子機器。 - 前記第1領域に、スクリーンを更に有し、
前記スクリーンは、前記複数の摺動面のうちの2つの摺動面に挟まれて設けられる、
請求項4に記載の電子機器。 - 前記溝の底面近傍において曲面を更に有する、
請求項5に記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017105899A JP6346343B1 (ja) | 2017-05-29 | 2017-05-29 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017105899A JP6346343B1 (ja) | 2017-05-29 | 2017-05-29 | 電子機器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP6346343B1 true JP6346343B1 (ja) | 2018-06-20 |
JP2018200433A JP2018200433A (ja) | 2018-12-20 |
Family
ID=62635814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017105899A Active JP6346343B1 (ja) | 2017-05-29 | 2017-05-29 | 電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6346343B1 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003319233A (ja) * | 2002-04-19 | 2003-11-07 | Nec Corp | 撮影機能付携帯情報機器 |
JP2007298785A (ja) * | 2006-05-01 | 2007-11-15 | Mitsubishi Electric Corp | スライド部材支持構造部及び撮像部カバー用スライド部材支持構造部 |
JP2009223319A (ja) * | 2008-03-18 | 2009-10-01 | Shenzhen Futaihong Precision Industrial Co Ltd | スライド機構 |
-
2017
- 2017-05-29 JP JP2017105899A patent/JP6346343B1/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007298785A (ja) * | 2006-05-01 | 2007-11-15 | Mitsubishi Electric Corp | スライド部材支持構造部及び撮像部カバー用スライド部材支持構造部 |
JP2009223319A (ja) * | 2008-03-18 | 2009-10-01 | Shenzhen Futaihong Precision Industrial Co Ltd | スライド機構 |
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JP2018200433A (ja) | 2018-12-20 |
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