JP6364370B2 - 燃焼装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃焼装置に係り、特に、パルス波の駆動オンタイムおよび駆動周波数を制御して燃油供給量を設定する燃焼装置に関する。
従来、石油ファンヒータは、着火時において、電磁ポンプから供給された燃油を気化して適正な混合気を生成するために、気化筒の温度を気化可能な温度まで上昇させてから着火する必要がある。
また、着火時には、着火後の燃焼が安定した通常燃焼時よりも混合気を濃くして、着火しやすく、着火直後の燃焼を安定させるために、着火モードを設定した燃焼装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載された燃焼制御装置は、着火モードでは、着火性と着火直後の燃焼を安定させるために、通常燃焼時よりも混合気を濃くして低中火力の3灯(駆動周波数が12HZで駆動オンタイムが6msec)で着火動作を行う。そして、着火が確認されたら遅延時間を計時して、気化筒等の温度を早く上昇させるために、火力を低中火力の3灯から大火力の4灯下(駆動周波数が15HZで駆動オンタイムが6msec)に変更する。
つまり、特許文献1に記載された燃焼制御装置は、着火モードでは、駆動オンタイムを一定(6msec)にし、駆動周波数を制御(12〜15HZ)して燃油供給量を増大させることで、着火性と着火直後の燃焼を安定させてから、通常燃焼の安定モード2灯(駆動周波数が24HZで駆動オンタイムが4msec)へ移行する。
特開2007−218559号公報(明細書の段落0017から0023、図3)
しかしながら、特許文献1に記載された燃焼制御装置は、着火性をよくして着火後の燃焼を安定させるために、着火モードでは、駆動周波数を高くして燃油供給量を増大させて混合気を濃くしているが、燃油供給量を増大させると増大させた燃油を気化させるために気化筒温度を十分に上昇させなければならないので、気化筒温度が上昇するまで待機しなければならず着火するまでに時間がかかるという問題があった。
本発明は、このような背景に鑑みてなされたものであり、着火するまでに要する時間を短縮することができる燃焼装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、請求項1に係る発明は、有底の気化筒と、この気化筒を加熱するヒータと、前記気化筒に燃油を吐出して燃油の液滴を当該気化筒に着床させるノズルと、このノズルに燃油を供給する電磁ポンプと、を有し、前記気化筒に着床された液滴を気化して燃焼させる燃焼装置であって、前記電磁ポンプの動作を制御する燃焼制御装置と、前記燃焼制御装置は、パルス波の駆動オンタイムおよび駆動周波数を制御して前記燃油供給量を設定し、着火動作において、前記液滴が第1の着床領域に向けて着床するように、前記電磁ポンプに対して第1の駆動オンタイムを設定して前記燃油を吐出する第1の燃油供給ステップと、前記第1の燃油供給ステップの後、前記第1の着床領域とは異なる第2の着床領域に向けて前記液滴が着床するように、前記電磁ポンプに対して第2の駆動オンタイムを設定して前記燃油を吐出する第2の燃油供給ステップと、を含む処理を実行するものであり、前記第1の着床領域は、前記ノズルから見て前記第2の着床領域よりも遠い位置であり、前記第1の駆動オンタイムは、前記第2の駆動オンタイムよりも長く、前記第1の燃油供給ステップにおける第1の駆動周波数は、前記第2の燃油供給ステップにおける第2の駆動周波数よりも低いこと、を特徴とする。
かかる構成により、本発明に係る燃焼装置は、前記第1の燃油供給ステップの後、前記第1の着床領域とは異なる第2の着床領域に向けて前記液滴が着床するように、前記燃油を吐出する第2の燃油供給ステップを含むことで、着火時において第1の着床領域から第2の着床領域まで燃油の着床領域を拡張してより広範囲に均等に燃油を着床させるため、気化筒に着床された燃油の気化をより促進させて気化効率を向上させることができる。
つまり、本発明に係る燃焼装置は、燃油の気化効率を促進させることで、気化筒の温度が低い温度でも燃油の気化を誘発させることができる。このため、第1の着床領域に集中して燃油を吐出する場合よりも、気化筒の温度が低い温度で着火させることができる。
また、前記電磁ポンプに対して第1の駆動オンタイム(パルス幅)とは異なる第2の駆動オンタイムを設定して、前記第1の着床領域とは異なる第2の着床領域に向けて前記液滴が着床するように前記燃油を吐出する。このため、本発明に係る燃焼装置は、駆動オンタイムを制御するという簡易な制御によって燃油の着床領域を適宜設定することができる。
このようにして、本発明に係る燃焼装置は、簡易な構成より気化筒における気化効率を向上させて、着火するまでに要する時間を短縮することができる。
また、前記第1の着床領域は、前記ノズルから見て前記第2の着床領域よりも遠い位置であることで、第2の駆動オンタイムよりも第1の駆動オンタイムを長くすることができる。駆動オンタイム(パルス幅)を長くすれば、電磁ポンプの吐出ストロークを増大させて遠い着床領域まで燃油を吐出することができる。
また、前記第1の駆動オンタイムは前記第2の駆動オンタイムよりも長く、第1の駆動周波数は第2の駆動周波数よりも低いことで、第1の燃油供給ステップでは、燃油を遠い着床領域まで吐出しながら、燃油供給量を適正に抑制することができる。
また、第2の燃油供給ステップでは、燃油を近い着床領域に吐出しながら、燃油供給量を適正に制御して安定した燃焼を確保することができる。
本発明の請求項に係る発明は、請求項に記載の燃焼装置であって、前記第1の燃油供給ステップにおける燃油供給量は、前記第2の燃油供給ステップにおける燃油供給量よりも大きいこと、を特徴とする。
請求項に係る燃焼装置は、前記第1の燃油供給ステップにおける燃油供給量大きくすることで、混合気の気化を促進して着火濃度に早く到達させて着火性を向上させるとともに、その後は前記第2の燃油供給ステップにおける燃油供給量を前記第1の燃油供給ステップにおける燃油供給量よりも小さくして安定した適正な混合比に到達させて維持することができる。
このため、請求項に係る燃焼装置は、より着火性よくして着火後の燃焼を安定させることができる。
本発明の請求項に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の燃焼装置であって、前記気化筒の温度を検出する温度センサをさらに備え、前記温度センサによって検出した前記気化筒の温度が所定の着火温度よりも低い場合に前記第1の燃油供給ステップと前記第2の燃油供給ステップを実行すること、を特徴とする。
請求項に係る燃焼装置は、前記気化筒の温度が所定の着火温度よりも低い場合に前記第1の燃油供給ステップと前記第2の燃油供給ステップを実行することで、低温時における着火性を向上させ、気化筒の温度が所定の着火温度以上の場合には、例えば再燃焼時には混合気が濃くなりすぎないように気化筒の温度に合わせて適正に制御することができる。
本発明は、着火するまでに要する時間を短縮し、かつ着火性および着火直後の燃焼を安定させることができる燃焼装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る燃焼装置の気化筒周りの構成を示す要部正面断面図である。 本発明の実施形態に係る燃焼装置の着火動作のモード選択を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る燃焼装置の低温着火動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態に係る燃焼装置の高温着火動作を示すタイムチャートである。 本発明の実施形態に係る燃焼装置の着火動作を模式的に示す正面断面図であり、(a)は低温着火動作の第1の燃油供給ステップを実行する様子、(b)は低温着火動作の第2の燃油供給ステップを実行する様子、(c)は高温着火動作を実行する様子を示す。
本発明の実施形態に係る燃焼装置である石油ファンヒータ1を例として主に図1を参照しながら詳細に説明する。
石油ファンヒータ1は、図1に示すように、有底の気化筒2と、気化筒2を加熱するヒータ3と、気化筒2に燃油Nを吐出するノズル4と、燃油Nを貯留するタンク41と、ノズル4に燃油Nを供給する電磁ポンプ5と、気化筒2に燃焼用の空気Kを送風する燃焼ファン6と、気化した燃油Nと空気Kの混合気に着火する着火装置8と、気化筒2の温度を検出する温度センサ31と、電磁ポンプ5の動作を制御する燃焼制御装置9と、を備えている。
石油ファンヒータ1は、気化筒2にノズル4から吐出された燃油Nをヒータ3で加熱して気化させ、気化された燃油Nに燃焼ファン6によって燃焼用の空気Kを送風して燃油Nと空気Kを混合した混合気を生成する。この混合気に着火装置8で着火して高温の燃焼ガスを生成する。この高温の燃焼ガスを温風ファン(不図示)によって温風吹き出し口(不図示)から噴出して暖房する装置である。
なお、本実施形態においては、燃焼装置として石油ファンヒータ1について説明するが、これに限定されるものではなく、気化筒に着床された液滴を気化して燃焼させるその他の暖房装置や給湯装置についても同様に適用することができる。
気化筒2は、ポット状の形状をなし、底部でノズル4から吐出された燃油Nの液滴nが底部に着床すると、ヒータ3で加熱されて気化するようになっている。
ノズル4は、電磁ポンプ5から圧送された燃油Nを気化筒2に吐出して燃油Nの液滴nを気化筒2に着床させる。
なお、「液滴n」の用語は、便宜上、ノズル4から吐出された燃油Nを表現するためのものであり、特に燃油Nの状態を特定する趣旨ではなく、ノズル4から吐出された燃油Nは、粒状、霧状、微粒子状等の種々の形態をなしたものでもよい。
電磁ポンプ5は、特に限定されるものではないので図示は省略するが、燃焼制御装置9から出力されるパルス波によって駆動され、プランジャー(不図示)を電磁作用によって往復移動させて燃油Nをノズル4に圧送する。
電磁ポンプ5からノズル4に供給される単位時間当たりの燃油Nの供給量を燃油供給量Qという。燃油供給量Qは、ノズル4から吐出する燃油Nの量を意味する。
着火装置8は、火花放電を発するイグナイタ等の点火装置であり、気化筒2の上部に配設されたバーナヘッド81に形成された炎口82から噴出される混合気に点火して燃焼させ火炎83を生成する。
また、着火装置8は、着火したことを火炎83によって検出するフレームロッド84を備えているため、フレームロッド84によって燃焼制御装置9は、正常に着火動作が完了したことを検出することができる。
燃焼制御装置9は、ヒータ3、燃焼ファン6、着火装置8等の動作を制御して着火動作や燃焼動作を制御する装置であり、電磁ポンプ5を駆動するパルス波の駆動オンタイムおよび駆動周波数を制御して燃油供給量Qを制御する。
駆動オンタイムは、電磁ポンプ5を駆動するパルス波の1パルスにおけるオン状態の時間幅(パルス幅)である。燃焼制御装置9によって、駆動オンタイムを制御することで、電磁ポンプ5のプランジャー(不図示)の1パルス当たりの駆動ストロークを調整することができる。
このため、許容範囲内で駆動オンタイムを長くすることで、電磁ポンプ5のプランジャー(不図示)の駆動ストロークを大きくして、1パルス当たりの燃油Nの吐出量を増加させることができる。駆動周波数が同じであれば、駆動オンタイムを長くすると燃油供給量Qも増加する。
一方、駆動オンタイムを短くすることで、電磁ポンプ5のプランジャー(不図示)の駆動ストロークを小さくして、1パルス当たりの燃油Nの吐出量を減少させることができる。駆動周波数が同じであれば、駆動オンタイムを短くすると燃油供給量Qも減少する。
駆動周波数は、電磁ポンプ5を駆動するパルス波の周波数(単位時間当たりのパルス波の数)である。燃焼制御装置9によって、駆動周波数を制御することで、電磁ポンプ5のプランジャー(不図示)の単位時間当たりの駆動ストローク数を調整することができる。
このため、許容範囲内で駆動周波数を高くすると燃油供給量Qが増大し、駆動周波数を低くすると燃油供給量Qが減少する。
以上のように構成された本発明の実施形態に係る石油ファンヒータ1の動作について主として図2から図5を参照しながら説明する。
図2に示すように、燃焼制御装置9は、運転スイッチ(不図示)がオンにされて運転を開始してから、低温着火モード(図3、図5(a)と(b)参照)、または高温着火モード(図4、図5(c)参照)を選択して実行する。
具体的には、燃焼制御装置9は、運転スイッチ(不図示)がオンにされると(S1)、温度センサ31(図1参照)によって検出した気化筒2の温度(ポット温度)がθ3(例えば、180℃)よりも低い場合には(S2でNo)、低温着火モード(図3、図5(a)と(b)参照)を実行し(S3)、気化筒2の温度がθ3(例えば、180℃)以上の場合には(S2でYes)、高温着火モード(図4、図5(c)参照)を実行する(S4)。
低温着火モード(図3、図5(a)と(b)参照)、および高温着火モード(図4、図5(c)参照)は、それぞれ所定の待機動作と、着火動作と、を実行する。
〈低温着火モード〉
低温着火モードにおける待機動作と着火動作について、主として図3と図5の(a)と(b)を参照しながら説明する。参照する図3は、上から順に、気化筒2の温度θ(ポット温度)の時系列における推移、燃油供給量Q(ノズル4から吐出する燃油Nの量)の時系列における推移、および燃焼ファン6の回転速度(単位時間当たりの回転数)の時系列における推移を示す。図5の(a)は、第1の燃油供給ステップLV1における燃油の吐出イメージ、(b)は第2の燃油供給ステップLV2における燃油の吐出イメージを示す。
図3に示すように、待機動作は、運転スイッチ(不図示)がオンにされて運転を開始してから、ヒータ3(図1参照)によって気化筒2が点火可能な温度まで上昇する時まで待機する気化筒2の昇温動作である(時刻t0〜t1)。
着火動作は、着火装置8によって混合気に点火してから安定した火炎83(図1参照)を生成するまでの動作であり(時刻t1〜t3)、待機動作(時刻t0〜t1)の終了後、通常運転(時刻t3〜)に移行するまでの動作である。
通常運転は、着火動作の完了後、使用者によって設定された暖房温度まで上昇させる動作である(時刻t3〜)。
具体的には、燃焼制御装置9(図1参照)は、運転スイッチ(不図示)がオンにされると、ヒータ3をオンにして(時刻t0)、温度センサ31(図1参照)によって検出した気化筒2の温度がθ2(例えば、130℃)になると(時刻t1)、着火装置8が点火動作(イグナイタ放電)を開始する(図3の下段参照)。
点火動作と同時に、燃焼制御装置9は、図3の中段に示すように、電磁ポンプ5を駆動して気化筒2に燃油Nを吐出する第1の燃油供給ステップLV1(時刻t1〜t2、図5(a)参照)と第2の燃油供給ステップLV2(時刻t2〜t3、図5(b)参照)と実行する。
燃焼制御装置9は、図3の下段に示すように、着火動作(時刻t1〜t3)では、燃焼ファン6(図1参照)は、所定の低回転で一定に制御する。つまり、第1の燃油供給ステップLV1(時刻t1〜t2、図5(a)参照)から第2の燃油供給ステップLV2(時刻t2〜t3、図5(b)参照)まで燃焼ファン6は一定の回転速度で維持されている。
第1の燃油供給ステップLV1は、液滴n1が第1の着床領域であるノズル4から見て遠い位置に向けて着床するように燃油Nを吐出するステップである(図5(a)参照)。
例えば、第1の燃油供給ステップLV1では、燃焼制御装置9(図1参照)は、電磁ポンプ5に対して第1の駆動オンタイム(例えば、20msec)を設定し、駆動周波数を例えば、5Hzで設定して、動作時間を2秒間として燃油Nを吐出する(時刻t1〜t2)。
第2の燃油供給ステップLV2は、第1の燃油供給ステップLV1の後、液滴n2が第1の着床領域とは異なる第2の着床領域であるノズル4から見て近い位置に向けて着床するように燃油Nを吐出するステップである(図5(b)参照)。
例えば、第2の燃油供給ステップLV2では、燃焼制御装置9(図1参照)は、電磁ポンプ5に対して第2の駆動オンタイム(例えば、5msec)を設定し、駆動周波数を例えば、20Hzで設定して、動作時間を13秒間として燃油Nを吐出する(時刻t2〜t3)。
第1の燃油供給ステップLV1は、第2の燃油供給ステップLV2よりも遠い位置に燃油Nを吐出するために、第1の駆動オンタイム(例えば、20msec)が第2の駆動オンタイム(例えば、5msec)よりも長く設定されている。
このとき、駆動オンタイムを長くすることで、1パルス当たりの燃油N(図5(b)参照)の吐出量が増えるので、第1の燃油供給ステップLV1における駆動周波数(例えば、5Hz)は、第2の燃油供給ステップLV2における駆動周波数(例えば、20Hz)よりも低く設定するのが望ましい。
燃焼制御装置9は、図5(b)に示すように、低温着火モードにおいて、第1の燃油供給ステップLV1における吐出量と第2の燃油供給ステップLV2における吐出量とを同程度に制御することで、気化筒2の底部に広範囲に均等に燃油Nを着床させる。
また、第1の燃油供給ステップLV1の動作時間(例えば、2秒間)を第2の燃油供給ステップLV2の動作時間(例えば、13秒間)よりも短く設定することで、着火動作の初めに相対的に燃油N(図5(b)参照)の吐出量を多くして気化を促進させる。
また、第1の燃油供給ステップLV1から第2の燃油供給ステップLV2まで、燃焼ファン6(図1参照)の回転速度は低回転で一定で維持されていることで、燃焼用の空気Kの供給量は相対的に第1の燃油供給ステップLV1の方が第2の燃油供給ステップLV2よりも少ないため、着火動作の初めに着火に適した濃い混合気を迅速に生成する。
〈通常運転〉
燃焼制御装置9は、低温着火モードが完了し、フレームロッド84によって安定した着火を確認すると(時刻t3)、通常運転に移行する。通常運転では、使用者の要求に応じて適宜所定の燃焼動作を実行する。通常運転では、気化筒2の温度をθ5〜θ6(℃)の範囲で管理するため、気化筒2の温度がθ6になるとヒータ3をオフにし(時刻t4)、気化筒2の温度がθ5まで下がるとヒータ3をオンにする(時刻t5)。通常運転は、着火動作に関して特に限定されるものではないので、詳細な説明は省略する。
〈高温着火モード〉
高温着火モードでは、図4に示すように、燃焼制御装置9は、運転スイッチ(不図示)がオンにされると、ヒータ3(図1参照)をオンにして(時刻t0)、温度センサ31(図1参照)によって検出した気化筒2の温度がθ4(例えば、225℃)になるまで待機動作を実行する(時刻t0〜t3)。
気化筒2の温度がθ4(例えば、225℃)になると(時刻t3)、着火装置8が点火動作(イグナイタ放電)を開始する(図4の下段参照)。
点火動作と同時に、燃焼制御装置9は、図4の中段に示すように、着火動作を実行する。
着火動作(時刻t3〜t4)では、電磁ポンプ5(図1参照)に対して駆動オンタイムを例えば、7msecに設定し、駆動周波数を例えば、15.2Hzで設定して、動作時間を15秒間として燃油Nを吐出する。
このため、高温着火モードにおける着火動作LV3では、図5(c)に示すように、液滴n3が気化筒2の中央部に着床するように燃油Nを吐出する。
高温着火モードにおける駆動オンタイム(例えば、7msec)は、第1の燃油供給ステップLV1における第1の駆動オンタイム(例えば、20msec)よりも短く、第2の燃油供給ステップLV2における第2の駆動オンタイム(例えば、5msec)よりも長く設定されている。
高温着火モードにおける駆動周波数(例えば、15.2Hz)は、第1の燃油供給ステップLV1における第1の駆動周波数(例えば、5Hz)よりも高く、第2の燃油供給ステップLV2における第2の駆動オンタイム(例えば、20Hz)よりも低く設定されている。
高温着火モードにおける着火動作時間(例えば、15秒)は、低温着火モードにおける第1の燃油供給ステップLV1の着火動作時間(2秒)と第2の燃油供給ステップLV2の着火動作時間(13秒)とを合計した着火動作時間(2秒+13秒=15秒)と同じである。
燃焼制御装置9は、図4の下段に示すように、着火動作(時刻t3〜t4)では、燃焼ファン6(図1参照)を所定の低回転で一定に制御する。つまり、第1の燃油供給ステップLV1における着火動作(時刻t1〜t3)と燃焼ファン6の回転動作自体は同じである。
このため、高温着火モードでは、燃焼用の空気Kの供給量は、低温着火モード(図3参照)における着火動作における供給量と同じであるが、燃油供給量Q(図1参照)は、低温着火モードにおける第1の燃油供給ステップLV1(図3参照)よりも少ないため、低温着火モードにおける着火動作よりも相対的に薄い混合気を安定して生成するようになっている。
低温着火モード(図3参照)では、気化筒2の温度がθ3(例えば、180℃)よりも低いため、着火動作の初期では相対的に濃い混合気が適しているのに対して、高温着火モードでは、気化筒2の温度がθ3(例えば、180℃)以上であるため、低温着火モードよりも気化効率が高いので制御を簡素化して一定の安定した混合気にしたものである。
以上のように構成した本発明の実施形態に係る石油ファンヒータ1は、以下のような作用効果を奏する。
すなわち、低温着火モードを採用したことで、石油ファンヒータ1は、遠い位置である第1の着床領域(図5(b)の液滴n1参照)から近い着床領域である第2の着床領域(図5(b)の液滴n2参照)まで燃油Nの着床領域を拡張してより広範囲に均等に燃油Nを着床させるため、気化筒2に着床された燃油Nの気化をより促進させて気化効率を向上させることができる。
そして、燃油N(図1参照)の気化効率を促進させることで、石油ファンヒータ1は、気化筒2の温度が低い温度でも燃油Nの気化を誘発させることができる。このため、高温着火モードにおける着火動作LV3のように、液滴n3が気化筒2の中央部に着床するように集中して燃油Nを吐出(図5(c)参照)する場合よりも、待機動作時間を短縮して気化筒2の温度が低い温度(θ2)で点火することができる。
例えば、高温着火モードにおける着火動作LV3では、時刻t3におけるθ4(例えば、225℃)で待機動作から着火動作に移行するのに対し(図4参照)、低温着火モードにおける着火動作LV1では、時刻t1におけるθ2(例えば、130℃)で待機動作から着火動作に移行することができる。
このようにして、本発明の実施形態に係る石油ファンヒータ1は、駆動オンタイムと駆動周波数を制御するという簡易な構成からなる低温着火モード(図3参照)を採用したことで、気化筒2における気化効率を向上させて、着火装置8(図1参照)によって点火するまでに要する待機時間を短縮することができる。
一方、本発明の実施形態に係る石油ファンヒータ1は、気化筒2の温度がθ3(例えば、180℃)以上の場合には、高温着火モード(図4、図5(c)参照)を実行することで、低温着火モードよりも薄い安定した混合気を生成して混合気が濃くなりすぎることを防止することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記した実施形態に限定されず、適宜変形して実施することが可能である。例えば、本実施形態においては、低温着火モードと高温着火モードを選択するようにしたが、これに限定されるものではなく、低温着火モードだけで構成してもよい。
本実施形態においては、低温着火モードにおいて、第1の燃油供給ステップLV1では、液滴n1がノズル4から見て遠い位置に向けて着床するように燃油Nを吐出し、第2の燃油供給ステップLV2では、ノズル4から見て近い位置に向けて着床するように燃油Nを吐出したが、これに限定されるものではなく、第1の燃油供給ステップLV1で近い位置に向けて着床するように燃油Nを吐出し、第2の燃油供給ステップLV2で遠い位置に向けて着床するように燃油Nを吐出してもよい。また、第1の燃油供給ステップLV1と第2の燃油供給ステップLV2の2回ではなく、3回以上に分けて燃油Nを吐出してもよい。
1 石油ファンヒータ(燃焼装置)
2 気化筒
3 ヒータ
4 ノズル
5 電磁ポンプ
6 燃焼ファン
8 着火装置
9 燃焼制御装置
31 温度センサ
K 燃焼用の空気
LV1 第1の燃油供給ステップ(低温着火モードにおける着火動作)
LV2 第2の燃油供給ステップ(低温着火モードにおける着火動作)
LV3 高温着火モードにおける着火動作着火動作
N 燃油
n,n1,n2,n3 液滴

Claims (3)

  1. 有底の気化筒と、この気化筒を加熱するヒータと、前記気化筒に燃油を吐出して燃油の液滴を当該気化筒に着床させるノズルと、このノズルに燃油を供給する電磁ポンプと、
    前記電磁ポンプの動作を制御する燃油供給量を設定する燃焼制御装置と、を有し、前記気化筒に着床された液滴を気化して燃焼させる燃焼装置であって、
    前記燃焼制御装置は、パルス波の駆動オンタイムおよび駆動周波数を制御して前記燃油供給量を設定し、
    着火動作において、前記液滴が第1の着床領域に向けて着床するように、前記電磁ポンプに対して第1の駆動オンタイムを設定して前記燃油を吐出する第1の燃油供給ステップと、
    前記第1の燃油供給ステップの後、前記第1の着床領域とは異なる第2の着床領域に向けて前記液滴が着床するように、前記電磁ポンプに対して第2の駆動オンタイムを設定して前記燃油を吐出する第2の燃油供給ステップと、
    を含む処理を実行するものであり、
    前記第1の着床領域は、前記ノズルから見て前記第2の着床領域よりも遠い位置であり、
    前記第1の駆動オンタイムは、前記第2の駆動オンタイムよりも長く、
    前記第1の燃油供給ステップにおける第1の駆動周波数は、前記第2の燃油供給ステップにおける第2の駆動周波数よりも低いこと、
    を特徴とする燃焼装置。
  2. 前記第1の燃油供給ステップにおける燃油供給量は、前記第2の燃油供給ステップにおける燃油供給量よりも大きいこと、
    を特徴とする請求項に記載の燃焼装置。
  3. 前記気化筒の温度を検出する温度センサをさらに備え、
    前記温度センサによって検出した前記気化筒の温度が所定の着火温度よりも低い場合に前記第1の燃油供給ステップと前記第2の燃油供給ステップを実行すること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃焼装置。
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