JP6361648B2 - 通信制御装置、通信制御方法及び端末装置 - Google Patents

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Description

本開示は、通信制御装置、通信制御方法及び端末装置に関する。
現在、3GPP(Third Generation Partnership Project)において4Gの無線通信システムが規格化されている。4Gにおいては、キャリアアグリゲーション、リレー及びMU−MIMO(Multi-User Multiple-Input Multiple-Output)等の技術が注目されている。
とりわけ、キャリアアグリゲーションは、20MHzのバンド幅を有する例えば5つの周波数帯をまとめて扱うことにより、20MHz×5=100MHzのバンド幅を扱える技術である。このキャリアアグリゲーションによれば、最大スループットの向上が期待される。このようなキャリアアグリゲーションに関連して様々な技術が検討されている。
例えば、特許文献1には、ハンドオーバの緊急度の判定結果に基づいて、メジャメントギャップの割当てをコンポーネントキャリア(Component Carrier:CC)ごとに制御することにより、スループットの低下を抑制する技術が、開示されている。
特開2011−120196号公報
一方、3GPPのリリース11では、後方互換性を維持できるLegacy CC(従来型のCC)とは別に、新たなコンポーネントキャリアとして、NCT(New Carrier Type)が検討されている。ここでは、NCTは、新たなCCの型(type)のことを意味するとともに、当該型のCCのことも意味するものとする。そして、NCTとして、Legacy CCと同期しているNCT(Synchronized New Carrier Type:SNCT)と、Legacy CCと同期していないNCT(Unsynchronized New Carrier Type:UNCT)とが、検討されている。
SNCTは、いずれかのLegacy CCと同期しているので、UE(User Equipment)は、互いに同期しているSNCT及びLegacy CCのうちの一方のCCにおいて同期をとれば、当該一方のCCにけるUEの同期結果を他方のCCに利用し得る。即ち、UEは、他方のCCにおいて同期用信号(例えば、CRS(Common Reference Signal))により別途同期をとらなくてもよい。
また、UNCTは、いずれのLegacy CCとも同期していないが、別のUNCTと同期し得るので、UEは、互いに同期している2つ以上のUNCTのうちの1つのUNCTにおいて同期をとれば、当該1つのUNCTにおけるUEの同期結果を他のCCに利用し得る。即ち、UEは、他のCCにおいて同期用信号により別途同期をとらなくてもよい。
しかし、UEがあるCCにおけるUEの同期結果を別のCCに利用するためには、UEに大きな負荷がかかることが懸念される。
例えば、Legacy CCの中には、SNCTと離れた周波数帯域も存在し得るので、SNCTは、全てのLegacy CCと同期しているわけではない。そのため、UEは、Legacy CCにおけるUEの同期結果をSNCTに利用するためには、Legacy CCとSNCTとの様々な組合せについての同期を検証することになる。このように、UEに大きな負荷がかかってしまう。
また、例えば、UNCTは別のUNCTと同期している可能性があるが、全てのUNCTが同期しているわけではない。そのため、UEは、あるUNCTにおけるUEの同期結果を別のUNCTに利用するためには、UNCTの様々な組合せについての同期を検証することになる。このように、UEに大きな負荷がかかってしまう。
また、とりわけ、マクロセルと、当該マクロセルに一部又は全体で重なるスモールセルとが存在する場合に、同期し得るCCの組合せの数はかなり大きいので、同期の検証のためにUEにはさらに大きな負荷がかかってしまう。
また、そもそも、UEは、あるCCにおけるUEの同期結果を別のCCに利用しない場合には、各CCにおいて同期用信号により同期をとる必要がある。このように、UEには大きな負荷がかかってしまう。
以上を踏まえて、本件発明者は、CC間での同期関係(即ち、どのCCが互いに同期しているか)を示す情報をUEに提供することに着想した。しかし、上記同期関係を示す情報をUEに知らせるとしても、多大な情報をマクロセルで提供すると、マクロセルにおける多くの貴重な無線リソースを消費してしまうことになり得る。
そこで、マクロセル及びスモールセルが配置される場合に、キャリアアグリゲーションにおけるUEにとっての負荷を軽減しつつ、マクロセルの無線リソースの消費を抑えることを可能にする仕組みが提供されることが望ましい。
本開示によれば、マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセル内での無線通信を制御する通信制御部と、上記スモールセルで用いられる複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す第1の同期関係情報を取得する取得部と、を備える通信制御装置が提供される。上記第1の同期関係情報は、上記通信制御部により上記スモールセル内で提供され、上記マクロセルの基地局により上記マクロセル内で提供されない。
本開示によれば、マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセル内での無線通信を制御することと、上記スモールセルで用いられる複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す第1の同期関係情報を取得することと、を含む通信制御方法が提供される。上記第1の同期関係情報は、上記スモールセルの基地局により上記スモールセル内で提供され、上記マクロセルの基地局により上記マクロセル内で提供されない。
また、本開示によれば、スモールセルの一部又は全体と重なるマクロセル内での無線通信を制御する通信制御部と、複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す同期関係情報を取得する取得部と、を備える通信制御装置が提供される。上記通信制御部は、上記同期関係情報を上記マクロセル内で提供し、上記同期関係情報は、上記スモールセルで用いられる複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す第1の同期関係情報を含まず、上記第1の同期関係情報は、上記スモールセルの基地局により提供される。
また、本開示によれば、マクロセルに一部又は全体で重なるスモールセル又は上記マクロセル内で無線通信を行う無線通信部と、上記スモールセルで用いられる複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す第1の同期関係情報を、上記スモールセルの基地局により上記スモールセル内で提供される情報から取得し、上記マクロセルの基地局により上記マクロセル内で提供される情報から取得しない取得部と、を備える端末装置が提供される。
以上説明したように本開示によれば、マクロセル及びスモールセルが配置される場合に、キャリアアグリゲーションにおけるUEにとっての負荷を軽減しつつ、マクロセルの無線リソースの消費を抑えることが可能となる。
各UEのPCCの一例を説明するための説明図である。 ダウンリンクにおいてCCで送信されるCRSの一例を説明するための説明図である。 NCTの例を説明するための説明図である。 周波数方向におけるCRSの削減の例を説明するための説明図である。 時間方向におけるCRSの削減の例を説明するための説明図である。 スモールセルの3つの配置シナリオの例を説明するための説明図である。 システム情報及びRRCシグナリングの特徴を説明するための説明図である。 コンポーネントキャリア間での時間同期を説明するための説明図である。 コンポーネントキャリア間での周波数同期を説明するための説明図である。 一実施形態に係る通信システムの概略的な構成の一例を示す説明図である。 一実施形態に係るピコeNodeBの構成の一例を示すブロック図である。 提供され得る同期関係情報の種類の例を説明するための説明図である。 サービングピコeNodeBにより提供される同期関係情報の種類の例を説明するための説明図である。 一実施形態に係るマクロeNodeBの構成の一例を示すブロック図である。 サービングマクロeNodeBにより提供される同期関係情報の種類の例を説明するための説明図である。 一実施形態に係るUEの構成の一例を示すブロック図である。 一実施形態に係るピコeNodeB側の第1の通信制御処理の一例を説明するための説明図である。 一実施形態に係るピコeNodeB側の第2の通信制御処理の一例を説明するための説明図である。 一実施形態に係るマクロeNodeB側の通信制御処理の一例を説明するための説明図である。 一実施形態に係るUE側の通信制御処理の一例を説明するための説明図である。 一実施形態の第1の変形例においてサービングピコeNodeBにより提供される同期関係情報の種類の例を説明するための説明図である。 一実施形態の第1の変形例においてサービングマクロeNodeBにより提供される同期関係情報の種類の例を説明するための説明図である。 一実施形態の第2の変形例において提供され得る同期関係情報の種類の例を説明するための説明図である。 一実施形態の第2の変形例においてサービングピコeNodeBにより提供される同期関係情報の種類の例を説明するための説明図である。 一実施形態の第2の変形例においてサービングマクロeNodeBにより提供される同期関係情報の種類の例を説明するための説明図である。 一実施形態の第3の変形例に係るピコeNodeB側の第1の通信制御処理の一例を説明するための説明図である。 一実施形態の第3の変形例に係るピコeNodeB側の第2の通信制御処理の一例を説明するための説明図である。 一実施形態の第3の変形例に係るマクロeNodeB側の通信制御処理の一例を説明するための説明図である。 一実施形態の第3の変形例に係るUE側の通信制御処理の一例を説明するための説明図である。 第3のシナリオのようにピコセル11が配置される場合における同期関係の種類の例を説明するための説明図である。 本開示に係る技術が適用され得るeNodeBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。 本開示に係る技術が適用され得るeNodeBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。 本開示に係る技術が適用され得るスマートフォンの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置の概略的な構成の一例を示すブロック図である。
以下に添付の図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.3GPPにおける無線通信の技術
2.本開示の実施形態に係る技術的課題
2.1.周波数帯域間の同期に関する考察
2.2.技術的課題
3.本実施形態に係る通信システムの概略的な構成
4.各装置の構成
4.1.ピコeNodeBの構成
4.2.マクロeNodeBの構成
4.3.UEの構成
5.処理の流れ
6.第1の変形例
7.第2の変形例
8.第3の変形例
9.その他
10.応用例
11.ピコeNodeB及びマクロeNodeBに関する応用例
12.UEに関する応用例
11.まとめ
<<1.3GPPにおける無線通信の技術>>
まず、前提として、3GPPにおける無線通信の技術を説明する。
(リリース10のキャリアアグリゲーション)
−コンポーネントキャリア
リリース10のキャリアアグリゲーションでは、最大で5つのコンポーネントキャリア(CC)が束ねられて、UEにより使用される。各CCは、最大20MHz幅の帯域である。キャリアアグリゲーションでは、周波数方向で連続するCCが使用される場合と、周波数方向で離れたCCが使用される場合とがある。キャリアアグリゲーションでは、使用されるCCをUE毎に設定することが可能である。
−プリマリCCとセカンダリCC
キャリアアグリゲーションでは、UEにより使用される複数のCCのうちの1つが特別なCCである。当該1つの特別なCCは、PCC(Primary Component Carrier)と呼ばれる。また、上記複数のCCのうちの残りは、SCC(Secondary Component Carrier)と呼ばれる。PCCは、UEによって異なり得る。以下、この点について図1を参照してより具体的に説明する。
図1は、各UEのPCCの一例を説明するための説明図である。図1を参照すると、UE30A及びUE30B、並びに5つのCC1〜5が示されている。この例では、UE30Aは、CC1及びCC2という2つのCCを使用している。そして、UE30Aは、CC2をPCCとして使用している。一方、UE30Bは、CC2及びCC4という2つのCCを使用している。そして、UE30Bは、CC4をPCCとして使用している。このように、各UEは、異なるCCをPCCとして使用し得る。
PCCは、複数のCCの中で最も重要なCCであるので、通信品質が最も安定しているCCであることが望ましい。なお、どのCCをPCCとするかは、実際には、どのように実装するかに依存する。
UEが最初に接続を確立するCCが、当該UEにとってのPCCである。SCCは、PCCに追加される。即ち、PCCは、主要な周波数帯域であり、SCCは、補助的な周波数帯域である。SCCの変更は、既存のSCCの削除と新たなSCCの追加により行われる。PCCの変更は、従来の周波数間ハンドオーバの手順で行われる。キャリアアグリゲーションでは、UEは、SCCのみを使用することはできず、必ず1つのPCCを使用する。
なお、PCCは、プライマリセル(Primary Cell)と呼ばれることもある。また、SCCは、セカンダリセル(Secondary Cell)と呼ばれることもある。
−CRSでのUEによる同期
キャリアアグリゲーションでは、各CCで共通リファレンス信号(Common Reference Signal:CRS)が送信される。そして、UEは、当該CRSにより、各CCにおいて同期をとる。本明細書では、「(UEがCCにおいて)同期をとる(Synchronize)」とは、UEが、CCにいて信号を正しく受信できるように信号の受信におけるタイミング及び/又は周波数を調整すること(例えば、同期追跡、等)を意味する。なお、共通リファレンス信号は、セル固有のリファレンス信号(Cell-specific Reference Signal)とも呼ばれる。
(リリース11のNCTの背景)
キャリアアグリゲーションでは、後方互換性(Backward Compatibility)の確保の観点から、各CCがLegacy UE(即ち、従来型のUE)により使用可能であることが前提であった。しかし、Legacy UEが使用できないもののより効率的であるCCの定義が、検討され始めている。即ち、NCT(New Carrier Type)又は追加キャリア(Additional Carrier)と呼ばれる新たなCCの定義が、検討され始めている。
上記NCTに対する最大のモチベーションは、CCのオーバーヘッドを減らすことである。上記オーバーヘッドは、ユーザデータの送信に利用される無線リソース以外の無線リソースである。即ち、上記オーバーヘッドは、制御のために利用される無線リソースである。当該オーバーヘッドが増加すると、ユーザデータの送信に利用可能な無線リソースが減少してしまうので、上記増加は望ましくない。オーバーヘッドの一因として、ダウンリンクでは各CCにおいてCRSが存在する。以下、この点について、図2を参照してより具体的に説明する。
図2は、ダウンリンクにおいてCCで送信されるCRSの一例を説明するための説明図である。図2を参照すると、20MHzのCCに対応するいくつかの無線リソースブロック(Resource Block:RB)が示されている。各RBは、周波数方向において12サブキャリアの幅を有し、時間方向において7OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルの幅を有する。そして、各RBでCRSが送信される。即ち、周波数方向においてCCの帯域幅にわたって存在し、時間方向においてスロットごとに存在する全てのRBで、CRSが送信される。よって、各CCで、且つ各サブフレームでCRSが送信される。
CRSの1つの目的は、UEが同期をとれるようにすることである。同期には、時間方向における同期である時間同期(又はタイミング同期)と、周波数方向の同期である周波数同期とがある。UEは、CRSにより、周波数方向及び時間方向において高い精度で同期をとることができる。また、UEは、CRSにより継続的に同期をとる。
また、CRSの別の目的は、UEがダウンリンク信号を適切に復調することである。UEは、CRSの位相に基づいて、他の受信信号の復調を行う。
CRS(Common Reference Signal)は、リリース8で導入された最も基本的なリファレンス信号(Reference Signal:RS)である。一方、現在、CSI−RS(Channel State Information-Reference Signal)のような間欠的に送信されるRSがあり、当該RSがダウンリンク信号の復調のために用いられる。よって、現在のCRSの目的は、主として、UEが同期をとれるようにすることである。そのため、UEが同期をとることが可能な限り、CRSが送信される頻度を下げることも可能である。
(リリース11におけるNTCについて検討されたCRSの削減)
−NCTの種類
リリース11において検討されたNCTには、大きく分けて2種類のNCTがある。
2種類のNCTのうちの一方は、Legacy CC(即ち、従来型のCC)と同期しているNCTである。UEは、Legacy CCにおいて同期をとれば、当該Legacy CCと同期しているNCTに、当該Legacy CCにおけるUEの同期結果を利用できる。このようなNCTは、Synchronized NCT(以下、「SNCT」と呼ぶ)と呼ばれる。なお、本明細書では、「(CCにおけるUEの)同期結果を(別のCCに)利用する」とは、CCにおける受信タイミング及び受信周波数から、別のCCにおける受信タイミング及び受信周波数を取得することを意味する。
また、2種類のNCTのうちの他方は、Legacy CCと同期していないNCTである。UEは、当該NCTにおいて同期をとる必要がある。このようなNCTは、Unsynchronized NCT(以下、「UNCT」と呼ぶ)と呼ばれる。UNCTでは同期処理が必要であるので、UNCTにおいてCRSが送信される。
以上のように、NCTには、SNCTとUNCTとがある。以下、SNCT及びUNCTの具体例を、図3を参照して説明する。
図3は、NCTの例を説明するための説明図である。図3を参照すると、5つのCC40が示されている。5つのCC40のうちのCC40A及びCC40Bは、Legacy CCである。この例では、CC40A及びCC40Bは、互いに同期している。また、CC40C、CC40D及びCC40Eは、NCTである。さらに具体的には、CC40CがLegacy CCであるCC40A及びCC40Bの両方と同期しているSNCTである。また、CC40D及びCC40Eは、CC40A及びCC40Bのいずれとも同期していないUNCTである。この例では、CC40D及びCC40Eは、互いに同期していない。
−Unsynchronized NCTについてのCRSの削減
Legacy CCで送信されるCRSは、UEが同期をとれるようにするためだけではなく、受信信号の復調のためにも送信されるので、冗長である。一方、リリース10以降のリリースでは、復調のためのRSとしてCIS−RSが規格化されたので、CRSを削減することが可能である。そこで、UEが継続的に同期をとることを可能にしつつCRSをどれだけ削除できるかが、検討された。とりわけ、Unsynchronized NCT(即ち、UNCT)のCRSの削減として、周波数方向におけるCRSの削減と、時間方向におけるCRSの削減が検討された。
周波数方向におけるCRSの削減として、例えば、CRSが送信されるRBが、6RB、25RB又は50RBまで削減される。以下、この点について図4を参照して具体的に説明する。
図4は、周波数方向におけるCRSの削減の例を説明するための説明図である。図4を参照すると、CRSを送信するRBを周波数方向において6RBにするケースと、CRSを送信するRBを周波数方向において25RBにするケースとが、示されている。このように、周波数方向にわたって存在する全てのRBにおいてCRSを送信するのではなく、限定されたRBにおいてCRSが送信される。
一方、時間方向におけるCRSの削減として、例えば、CRSの送信周期が、5ms又は10msとされる。この点について図5を参照して具体的に説明する。
図5は、時間方向におけるCRSの削減の例を説明するための説明図である。図5を参照すると、CRSの送信周期が5msであるケースと、CRSの送信周期が10msであるケースとが、示されている。このように、時間方向において全てのスロット又は全てのサブフレームでCRSを送信するのではなく、限定されたサブフレームにおいてCRSが送信される。
以上のような、周波数方向におけるCRSの削減と時間方向におけるCRSの削減との組合せの手法が検討された。UEが同期をとれているか否かの評価として、SNRが−8dBの環境で500Hz程度の精度が維持されているか否かが評価された。結果として、SNRが−8dBの環境では、5ms毎に25RBでCRSを送信することが必要であった。
−Synchronized NCTについてのCRSの削減
一方、Synchronized NCT(SNCT)は、Legacy CCと同期しているので、基本的には、SNCTにおいては、従来のCRSを削除してしまうことが可能である。
(同期監視手続き)
UEは、UEが同期をとれているか否かを、PDCCH(Physical Downlink Control CHannel)のブロックエラーレート(Block Error Rate:BLER)に基づいて監視する。換言すると、UEは、PDCCHのBLERに基づいて、UEの同期外れを検出する。例えば、PDCCHのBLERが10%以上になった場合に、UEは同期外れを検出する。
所定の回数の同期外れが検出されると、タイマが開始する。そして、当該タイマが期限切れになる(expire)と、RLF(Radio Link Failure)が認識される。RLFが認識されると、UEは、他のUEへの干渉を避けるために、RLFの認識から40ms以内に全ての送信を停止する。その後、UEは、セルの選択(Cell Selection)、ランダム・アクセス等を含むRRCの再確立(RRC-Re-Establishment)の手続きを行う。
なお、UEは、上述したような同期監視をPCCに対して行うが、SCCに対して行わない。UEは、SCCにおけるPDCCHの不検出により、当該SCCをデアクティベートする。
(リリース12のNCT)
リリース12のNCTは、3GPP RAN #57 Plenary meetingにおいて、RP−121415として、2012年9月に承認された検討事項(Study Item:SI)である。このSIは、フェーズ1とフェーズ2とに分かれる。フェーズ1では、リリース11のNCTの強化(Enhancement)についての検討が行われ、フェーズ2では、スモールセルのシナリオを考慮した検討が行われる予定である。なお、スモールセルは、具体的には、例えば、ピコセル、ナノセル、フェムトセル等である。本明細書では、スモールセルの具体例としてピコセルを挙げて説明する。
上記スモールセルのシナリオとして、現在、3GPPでは、スモールセルについての3つの配置シナリオが考えられている。第1の配置シナリオ(即ち、Deployment Scenario 1)では、スモールセルは、全体でマクロセルに重なる(overlap)。また、第2の配置シナリオで(即ち、Deployment Scenario 2)は、スモールセルは、一部でマクロセルに重なる。また、第3のシナリオ(即ち、Deployment Scenario 3)では、スモールセルは、マクロセルに重ならない。即ち、スモールセルの近傍にマクロセルがなく、スモールセルのみが運用される。以下、図6を参照して配置シナリオの具体例を説明する。
図6は、スモールセルの3つの配置シナリオの例を説明するための説明図である。図6を参照するおと、3つのピコセル11A、11B及び11C、並びに、マクロセル21が示されている。また、これらのピコセル11の基地局であるピコeNodeB10、及び、マクロセル21の基地局であるマクロeNodeB20も示されている。まず、ピコセル11Aは、全体でマクロセル21に重なり、ピコセル11Bは、一部でマクロセル21に重なり、また、ピコセル11Cは、マクロセル21に重ならない。即ち、ピコセル11Aの配置は、第1の配置シナリオに該当し、ピコセル11Bの配置は、第2の配置シナリオに該当し、また、ピコセル11Cの配置は、第3の配置シナリオに該当する。なお、この例では、マクロセル21では、周波数帯域F1を用いて無線通信が行われる。また、ピコセル11では、周波数帯域F2を用いて無線通信が行われる。
(UEへの制御情報の提供手法)
eNodeBは、UEへ制御情報を提供する際に、例えば、システム情報(System Information)又はRRC(Radio Resource Control)シグナリングを用いる。以下、図7を参照して、これらの2つの提供手法の特徴を説明する。
図7は、システム情報及びRRCシグナリングの特徴を説明するための説明図である。図7を参照すると、システム情報及びRRCシグナリングについて、eNodeBがUEに制御情報を提供するために必要なUEの状態、提供対象のUE(及び提供する情報)、並びに、提供可能な情報量が示されている。
第1に、eNodeBが、システム情報で制御情報を提供するためには、UEは、RRC_Connected(即ち、接続状態)及びRRC_Idle(即ち、アイドル状態)のいずれであってもよい。一方、eNodeBが、RRCシグナリングで制御情報を提供するためには、UEは、RRC_Connected(即ち、接続状態)でなければならない。
第2に、システム情報では、制御情報は、個別のUEではなく、全てのUEに提供される。即ち、システム情報で提供される制御情報は、UEに共通の情報であると言える。一方、RRCシグナリングでは、制御情報は、基本的には、個別のUEに提供される。即ち、RRCシグナリングで提供される制御情報は、基本的には、個別のUEの制御情報であると言える。ただし、別々のUEにRRCシグナリングで共通の制御情報を送信することにより、RRCシグナリングで、UEに共通の情報を提供することも可能である。
第3に、システム情報は、限られた制御情報を含み、限られた無線リソースを用いて送信される。そのため、システム情報で提供される制御情報の情報量は小さい。一方、RRCシグナリングは、PDSCH(Physical Downlink Shared CHannel)で比較的自由に送信される。そのため、RRCシグナリングで提供される制御情報の情報量は大きい。
<2.本開示の実施形態に係る技術的課題>
続いて、本開示の実施形態に係る技術的課題を説明する。
<2.1.周波数帯域間の同期に関する考察>
まず、周波数帯域間の同期に関する考察を説明する。
(周波数帯域間での同期)
ここでは、周波数帯域間での同期をより具体的に説明する。周波数帯域間の同期として、時間方向での同期(以下、「時間同期」と呼ぶ)と、周波数方向での同期(以下、「周波数同期」と呼ぶ)とがある。以下、この点について図8及び図9を参照して具体例を説明する。
図8は、コンポーネントキャリア間での時間同期を説明するための説明図である。図8を参照すると、CC1及びCC2のそれぞれの受信タイミングが示されている。例えば、図8に示されるような例のように、UEにおけるCC1での信号の受信タイミングと、当該UEにおけるCC2での受信タイミングとの間に、時間方向でのずれが生じ得る。例えば、このような時間方向のずれがOFDMのガードインターバル長に比べて小さい場合に、CC1及びCC2を時間方向において互いに同期しているとみなすことができる。
図9は、コンポーネントキャリア間での周波数同期を説明するための説明図である。図9を参照すると、CC1の周波数帯域及びCC2の周波数帯域が示されている。また、CC1の中心周波数及びCC2の中心周波数も示されている。また、CC1の中心周波数とCC2の中心周波数とは、所定の周波数幅だけ離れることになっている。しかし、実際には、例えば、CC1の中心周波数から当該所定の周波数幅だけ離れた周波数と、CC2の中心周波数との間に、周波数方向のずれが生じ得る。例えば、このような周波数方向のずれが所定の周波数幅(例えば、LTEでは500Hz)以内である場合に、CC1及びCC2を周波数方向において互いに同期しているとみなすことができる。
以上のように、周波数帯域間の同期は、時間同期及び周波数同期を含む。そのため、周波数帯域間の同期について、以下の4つのケースが存在する。
ケース1:時間同期及び周波数同期の両方がある
ケース2:時間同期があるが、周波数同期はない
ケース3:時間同期はないが、周波数同期はある
ケース4:時間同期及び周波数領域の両方がない
一般に、互いに同期している周波数帯域とは、ケース1に該当する周波数帯域である。ただし、ケース2又はケース3に該当する周波数帯域も、(時間方向又は周波数方向において)互いに同期している周波数帯域とみなされてもよい。
(eNodeB側での同期とUE側での同期)
また、別の観点として、周波数帯域間の同期として、eNodeB側(即ち、ネットワーク側)での同期とUEでの同期とがある。そして、2つのCCについて、eNodeB側で時間同期及び周波数同期があるとしても、UEが当該2つのCCで信号を受信する際に、UE側で時間同期及び周波数同期があるかは不明である。
例えば、CC1とCC2とが周波数方向において離れている場合には、CC1の伝搬路とCC2の伝搬路とが異なり、その結果信号の到達時間が異なり得る。この場合には、時間同期が失われる。
また、例えば、CC1の電波とCC2の電波とが、異なる方向からUEに到来し得る。この場合に、UEがCC1の電波の到来方向に向かって移動すると、CC1の周波数は、ドップラー効果により、周波数fから周波数f+△fに遷移する。また、UEがCC2の電波の到来方向と逆の方向に向かって移動すると、CC2の周波数帯域は、ドップラー効果により、周波数fから周波数f−△fに遷移する。このように、ドップラー効果により、周波数同期が失われる。
以上のように、時間同期及び周波数同期は失われ得るので、ネットワーク側で2つのCCが互いに同期していたとしても、当該2つのCCがUE側で互いに同期しているかは不明である。
<2.2.技術的課題>
次に、技術的課題を説明する。
−同期結果の利用
上述したように、3GPPのリリース11では、後方互換性を維持できるLegacy CC(従来型のCC)とは別に、新たなコンポーネントキャリアとして、NCTが検討されている。ここでは、NCTは、新たなCCの型(type)のことを意味するとともに、当該型のCCのことも意味するものとする。そして、NCTとして、Legacy CCと同期しているNCT(即ち、SNCT)と、Legacy CCと同期していないNCT(即ち、UNCT)とが、検討されている。
SNCTは、いずれかのLegacy CCと同期しているので、UEは、互いに同期しているSNCT及びLegacy CCのうちの一方のCCにおいて同期をとれば、当該一方のCCにおけるUEの同期結果を他方のCCに利用し得る。即ち、UEは、他方のCCにおいて同期用信号により別途同期をとらなくてもよい。
また、UNCTは、いずれのLegacy CCとも同期していないが、別のUNCTと同期し得るので、UEは、互いに同期している2つ以上のUNCTのうちの1つのCCにおいて同期をとれば、当該1つのCCにおけるUEの同期結果を他のCCに利用し得る。即ち、UEは、他方のCCにおいて同期用信号により別途同期をとらなくてもよい。
−同期結果の利用のための負荷
しかし、UEがあるCCにおけるUEの同期結果を別のCCに利用するためには、UEに大きな負荷がかかることが懸念される。
例えば、Legacy CCの中には、SNCTと離れた周波数帯域も存在し得るので、SNCTは、全てのLegacy CCと同期しているわけではない。そのため、UEは、Legacy CCにおけるUEの同期結果をSNCTに利用するためには、Legacy CCとSNCTとの様々な組合せについての同期を検証することになる。このように、UEに大きな負荷がかかってしまう。
また、例えば、UNCTは別のUNCTと同期している可能性があるが、全てのUNCTが同期しているわけではない。そのため、UEは、あるUNCTにおけるUEの同期結果を別のUNCTに利用するためには、UNCTの様々な組合せについての同期を検証することになる。このように、UEに大きな負荷がかかってしまう。
また、とりわけ、マクロセルと、当該マクロセルに一部又は全体で重なるスモールセルとが存在する場合に、同期し得るCCの組合せの数はかなり大きいので、同期の検証のためにUEにはさらに大きな負荷がかかってしまう。
また、そもそも、UEは、あるCCにおけるUEの同期結果を別のCCに利用しない場合には、各CCにおいて同期用信号により同期をとる必要がある。このように、UEには大きな負荷がかかってしまう。
−同期関係を示す情報の提供
以上を踏まえて、本件発明者は、CC間での同期関係(即ち、どのCCが互いに同期しているか)を示す情報をUEに提供することに着想した。
上述したように、ネットワーク側で2つのCCが互いに同期していたとしても、当該2つのCCがUE側で互いに同期しているかは不明であるので、上記同期関係をUEが知得したとしても、UEが実際に同期を検証することになる。とはいえ、上記同期関係(換言すると、同期しているCCのペアの候補)をUEが知得すれば、同期を検証するために費やされる時間及び計算のリソースは減少し得る。そのため、上記同期関係を示す情報をUEに提供することは有用である。
しかし、上記同期関係を示す情報をUEに知らせるとしても、多大な情報をマクロセルで提供すると、マクロセルにおける多くの貴重な無線リソースを消費してしまうことになり得る。
そこで、本開示の実施形態は、マクロセル及びスモールセルが配置される場合に、キャリアアグリゲーションにおけるUEにとっての負荷を軽減しつつ、マクロセルの無線リソースの消費を抑えることを可能にする。
<<3.本実施形態に係る通信システムの概略的な構成>>
続いて、図10を参照して、本開示の実施形態に係る通信システムの概略的な構成を説明する。図10は、本実施形態に係る通信システム1の概略的な構成の一例を示す説明図である。図1を参照すると、通信システム1は、ピコeNodeB100、マクロeNodeB200及びUE300を含む。例えば、通信システム1は、LTE−Advancedに準拠したシステムである。
(ピコeNodeB100)
ピコeNodeB100は、マクロセル21と一部又は全体で重なるピコセル11内に位置するUE300との無線通信を行う。また、ピコeNodeB100は、複数のコンポーネントキャリア(CC)を用いて無線通信を行う。
また、例えば、異なるピコセル11(異なるピコeNodeB100)間で、同一の複数のCCが用いられる。具体的には、例えば、ピコeNodeB100A及びピコeNodeB100Bは、同一の複数のCCを使用して無線通信を行う。
また、ピコeNodeB100は、1つのUE300との無線通信に、複数のCCを同時に用いることができる。即ち、ピコeNodeB100は、キャリアアグリゲーションをサポートする。
また、例えば、ピコセル11において用いられる上記複数のCCは、無線通信での時間の単位であるサブフレームのうちの少なくともいずれかのサブフレームではCRSが送信されない1つ以上のCCを含む。より具体的には、例えば、上記複数のCCは、1つ以上のNCTを含む。
なお、本実施形態では、ピコセル11は、第1の配置シナリオ(即ち、Deployment Scenario 1)又は第2の配置シナリオで(即ち、Deployment Scenario 2)のように配置される。
(マクロeNodeB200)
マクロeNodeB200は、マクロセル21内に位置するUE300との無線通信を行う。また、マクロeNodeB200は、1つ以上のCCを用いて無線通信を行う。例えば、当該1つ以上のCCの各々は、ピコセル11において用いられる上記複数のCCのいずれとも異なるCCである。また、例えば、上記1つ以上のCCは、複数のCCである。即ち、マクロeNodeB200も、複数のCCを用いて無線通信を行う。
また、例えば、異なるマクロセル21(異なるマクロeNodeB200)間で、同一の複数のCCが用いられる。具体的には、例えば、互いに隣接する2つのマクロセル21のマクロeNodeB200は、同一の複数のCCを使用して無線通信を行う。
また、例えば、マクロeNodeB200は、1つのUE300との無線通信に、複数のCCを同時に用いることができる。即ち、マクロeNodeB200は、キャリアアグリゲーションをサポートする。
また、例えば、マクロセル21において用いられる上記複数のCCは、無線通信での時間の単位であるサブフレームのうちの少なくともいずれかのサブフレームではCRSが送信されない1つ以上のCCを含む。より具体的には、例えば、上記複数のCCは、1つ以上のNCTを含む。
(UE300)
UE300は、ピコセル11内でピコeNodeB100との無線通信を行う。また、UE300は、マクセル21内でマクロeNodeB200との無線通信を行う。
また、UE300は、無線通信に複数のCCを同時に使用できる。具体的には、例えば、UE300は、複数のCCを同時に使用して、ピコeNodeB100又はマクロeNodeB200との無線通信を行うことができる。即ち、UE300は、キャリアアグリゲーションをサポートする。
<<4.各装置の構成>>
続いて、図11〜図16を参照して、本開示の実施形態に係る通信システム1に含まれる各装置の構成を説明する。
<4.1.ピコeNodeBの構成>
まず、図11〜図13を参照して、本実施形態に係るピコeNodeB100の構成を説明する。図11は、本実施形態に係るピコeNodeB100の構成の一例を示すブロック図である。図11を参照すると、ピコeNodeB100は、アンテナ部110、無線通信部120、ネットワーク通信部130、記憶部140及び制御部150を備える。
(アンテナ部110)
アンテナ部110は、無線信号を受信し、受信された無線信号を無線通信部120へ出力する。また、アンテナ部110は、無線通信部120により出力された送信信号を送信する。
(無線通信部120)
無線通信部120は、ピコセル11内に位置するUE300との無線通信を行う。例えば、無線通信部120は、複数のCCを同時に使用して無線通信を行う。例えば、当該複数のCCは、マクロセル21で用いられるCCとは別の周波数帯域である。また、例えば、当該複数のCCは、1つ以上のNCTを含む。
また、例えば、無線通信部120は、複数のCCを同時に使用して、1つのUE300と無線通信し得る。即ち、ピコeNodeB100は、キャリアアグリゲーションをサポートする。
(ネットワーク通信部130)
ネットワーク通信部130は、他の通信ノードと通信する。例えば、ネットワーク通信部130は、マクロeNodeB200、他のピコeNodeB100、MME(Mobility Management Entity)等と通信する。
(記憶部140)
記憶部140は、ピコeNodeB100の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。
例えば、記憶部140は、無線通信に用いられる複数のCCのうちのどのCCが互いに同期しているかを示す同期関係情報を記憶する。
(制御部150)
制御部150は、ピコeNodeB100の様々な機能を提供する。
制御部150は、同期関係情報取得部151及び通信制御部153を含む。
(同期関係情報取得部151)
同期関係情報取得部151は、複数のCCのうちのどのCCが互いに同期しているか(即ち、CC間の同期関係)を示す同期関係情報を取得する。
−UEに提供され得る同期関係情報の種類
まず、通信システム1において、あるUE300にとってのサービングピコeNodeB100A又はサービングマクロeNodeB200により提供され得る同期関係情報の種類を、図12を参照して説明する。
図12は、提供され得る同期関係情報の種類の例を説明するための説明図である。図12を参照すると、図10と同様に、ピコeNodeB100及びピコセル11、並びに、マクロeNodeB200及びマクロセル21が、示されている。この例では、ピコセル11A内にUE300が位置し、ピコセル11AがUE300にとってのサービングピコセルであり、マクロセル21がUE300にとってのサービングマクロセルである。また、図12には、マクロセル21において用いられる2つのCC(CC1及びCC2)、並びに、各ピコセル11で用いられる2つのCC(CC3及びCC4)が示されている。例えばこのように、マクロセル21とピコセル11との間で別のCCが用いられ、ピコセル11間では同一のCCが用いられる。
このようなセルの配置では、例えば以下のような種類の同期関係(Synchronization Relationship:SR)を示す情報が、ピコeNodeB100A又はマクロeNodeB200により提供され得る。
SR1:サービングマクロセル21のCC間の同期関係
SR2:サービングマクロセル21のCCとサービングピコセル11AのCCとの間の同期関係
SR3:サービングマクロセル21のCCと、サービングマクロセル21と重なる他のピコセル11BのCCとの間の同期関係
SR4:サービングピコセル11AのCC間の同期関係
SR5:サービングピコセルのCC11Aと、サービングマクロセル21と重なる他のピコセル11BのCCとの間の同期関係
−同期関係情報の取得
−−SR4
第1に、とりわけ本実施形態では、ピコeNodeB100Aの同期関係情報取得部151は、ピコセル11Aで用いられる複数のCCのうちのどのCCが互いに同期しているかを示す同期関係情報を取得する。即ち、同期関係情報取得部151は、図12に示される同期関係のうちのSR4を示す同期関係情報(以下、「SR4情報」と呼ぶ)を取得する。
より具体的には、例えば、ピコeNodeB100Aの同期関係情報取得部151は、ピコセル11AのCC3及びCC4のうちのどのCCが互いに同期しているかを示す同期関係情報(即ち、SR4情報)を取得する。一例として、ピコセル11AのCC3及びCC4が互いに同期している場合には、上記SR4情報は、ピコセル11AのCC3及びCC4が互いに同期していることを示す。
−−SR5
第2に、例えば、ピコeNodeB100Aの同期関係情報取得部151は、ピコセル11Aで用いられる複数のCCのうちのどのCCが、マクロセル21及びピコセル11A以外の別のセルで用いられる1つ以上のCCのうちのどのCCと同期しているか、を示す同期関係情報を取得する。
例えば、上記別のセルは、マクロセル21と一部又は全体で重なる別のピコセル11Bを含む。即ち、同期関係情報取得部151は、図12に示される同期関係のうちのSR5を示す同期関係情報(以下、「SR5情報」と呼ぶ)を取得する。
より具体的には、例えば、ピコeNodeB100Aの同期関係情報取得部151は、ピコセル11AのCC3及びCC4のうちのどのCCと、ピコセル11BのCC3及びCC4のうちのどのCCとが同期しているか、を示す同期関係情報(即ち、SR5情報)を取得する。一例として、ピコセル11AのCC3とピコセル11BのCC4とが互いに同期している場合に、上記SR5情報は、ピコセル11AのCC3とピコセル11BのCC4とが互いに同期していることを示す。また、ピコセル11AのCC4とピコセル11BのCC3とが互いに同期している場合に、上記SR5情報は、ピコセル11AのCC3とピコセル11BのCC3とが互いに同期していることを示す。
例えば以上のように、同期関係情報取得部151は、同期関係情報としてSR4情報及びSR5情報を取得する。なお、SR4情報及びSR5情報は、記憶部140に記憶され、同期関係情報取得部151は、記憶部140から当該SR4情報及び当該SR5情報を取得する。
(通信制御部153)
通信制御部153は、ピコセル11での無線通信を制御する。例えば、通信制御部153は、ピコセル11内に位置するUE300に制御情報を提供する。
−同期関係情報の提供
とりわけ本実施形態では、通信制御部153は、複数のCC間での同期関係を示す同期関係情報をピコセル11内で提供する。換言すると、通信制御部153は、ピコセル11内に位置するUE300に上記同期関係情報を提供する。
−−SR4
第1に、ピコeNodeB100Aの通信制御部153は、ピコセル11Aで用いられる複数のCCのうちのどのCCが互いに同期しているかを示す同期関係情報(即ち、SR4情報)をピコセル11A内で提供する。
また、上記SR4情報は、マクロeNodeB200によりマクロセル21内で提供されない。
このようなSR4情報の提供により、マクロセル21及びピコセル11が配置される場合において、キャリアアグリゲーションにおけるUE300にとっての負荷を軽減することができる。即ち、SR4情報がUE300に提供されなければ、UE300は、ピコセル11で用いられるCC間の同期関係を個別に全て検証することになり得る。一方、SR4情報がUE300に提供されれば、UE300は、限られた同期関係のみを検証すればよい。そのため、SR4情報の提供により、UE300にとっての負荷が軽減され得る。
また、SR4情報が、マクロeNodeB200により提供されず、ピコeNodeB100により提供されることにより、SR4情報の提供のためにマクロセル21の無線リソースが使用されない。即ち、SR4情報のピコeNodeB100による提供によって、マクロセル21の無線リソースの消費を抑えることが可能になる。
−−SR5
第2に、例えば、ピコeNodeB100Aの通信制御部153は、ピコセル11Aで用いられる複数のCCのうちのどのCCが、マクロセル21及び上記ピコセル11A以外の別のセルで用いられる1つ以上のCCのうちのどのCCと同期しているか、を示す同期関係情報を、ピコセル11内で提供する。
例えば、上記別のセルは、マクロセル21と一部又は全体で重なる別のピコセル11である。また、例えば、当該別のピコセル11では、複数のCCが用いられる。即ち、ピコeNodeB100Aの通信制御部153は、ピコセル11Aで用いられる複数のCCのうちのどのCCが、ピコセル11Bで用いられる複数のCCのうちのどのCCと同期しているか、を示す同期関係情報(即ち、「SR5情報」)を提供する。
また、例えば、上記SR5情報は、マクロeNodeB200によりマクロセル21内で提供されない。
このようなSR5情報の提供により、マクロセル21及びピコセル11が配置される場合において、キャリアアグリゲーションにおけるUE300にとっての負荷を軽減することができる。例えば、2つのピコセル11が隣接し、UE300が当該2つのピコセル間の境界付近に位置する場合に、UE300は、一方のピコセル11のCCと他方のピコセル11のCCとを同時に用いて無線通信を行うこともあり得る。また、例えば、2つのピコセル11が互いに重なり、当該2つのピコセル11間で別々のCCが用いられるような場合にも、UE300は、一方のピコセル11のCCと他方のピコセル11のCCとを同時に用いて無線通信を行うこともあり得る。このような場合に、SR5情報がUE300に提供されなければ、UE300は、一方のピコセル11で用いられるCCと他方のピコセル11で用いられるCCとの間の同期関係を個別に全て検証することになり得る。一方、SR5情報がUE300に提供されれば、UE300は、限られた同期関係のみを検証すればよい。そのため、SR5情報の提供により、UE300にとっての負荷が軽減され得る。
また、SR5情報が、マクロeNodeB200により提供されず、ピコeNodeB100により提供されることにより、SR5情報の提供のためにマクロセル21の無線リソースが使用されない。即ち、SR5情報のピコeNodeB100による提供によって、マクロセル21の無線リソースの消費を抑えることが可能になる。
−−SR1、SR2、SR3
一方、例えば、マクロセル21で用いられる1つ以上の別のCCのうちのどのCCがどのCCと同期しているかを示す同期関係情報(以下、「マクロSR情報」と呼ぶ)は、マクロeNodeB200によりマクロセル21内で提供される。そして、例えば、当該マクロSR情報は、ピコeNodeB100(通信制御部153)によりピコセル11内で提供されない。
−−SR2、SR3
例えば、上記マクロSR情報は、マクロセル21で用いられる1つ以上の別のCCのうちのどのCCが、ピコセル11で用いられる複数のCCのうちのどのCCと同期しているか、を示す。即ち、上記マクロSR情報は、図12に示される同期関係のうちの、SR2を示す同期関係情報(以下、「SR2情報」と呼ぶ)を含む。換言すると、SR2情報は、マクロeNodeB200によりマクロセル21内で提供され、ピコeNodeB100Aによりピコセル11A内では提供されない。
なお、SR2情報と同様に、SR3を示す同期関係情報(以下、「SR3情報」と呼ぶ)も、マクロeNodeB200によりマクロセル21内で提供され得る。そして、SR3情報は、ピコeNodeB100Aによりピコセル11A内では提供されない。
−−SR1
また、例えば、マクロセル21で用いられる上記1つ以上の別のCCは、2つ以上のCCを含み、上記マクロSR情報は、上記1つ以上の別のCCのうちのどのCCが互いに同期しているかを示す。即ち、上記マクロSR情報は、図12に示される同期関係のうちのSR1を示す同期関係情報(以下、「SR1情報」と呼ぶ)を含む。即ち、SR1情報は、マクロeNodeB200によりマクロセル21内で提供され、ピコeNodeB100によりピコセル11内では提供されない。
以上のように、各種同期関係情報は、ピコセル11内で提供され、又は提供されない。以下、図13を参照して、サービングピコeNodeB100Aにより提供される同期関係情報の種類、及び提供されない同期関係情報の種類を確認する。
図13は、サービングピコeNodeB100Aにより提供される同期関係情報の種類の例を説明するための説明図である。図13に示されるように、例えば、サービングピコeNodeB100A(通信制御部153)は、SR4情報及びSR5情報をピコセル11A内で提供する。一方、サービングピコeNodeB100A(通信制御部153)は、SR1情報、SR2情報及びSR3情報をピコセル11A内で提供しない。
−同期関係情報の提供手法
具体的な提供手法として、例えば、通信制御部153は、無線通信部120を介して、システム情報で同期関係情報を提供する。より具体的には、例えば、通信制御部153は、SR4情報及びSR5情報を含むシステム情報を生成し、無線通信部120に当該システム情報をピコセル11内で送信させる。なお、通信制御部153は、SR4情報及びSR5情報をRRCシグナリングでピコセル11内のUEに送信してもよい。
−同期関係情報の提供の順序
また、例えば、通信制御部153は、2種類以上の同期関係情報の各々を、種類の重要度に応じた順序で提供する。当該2種類以上の同期関係情報は、SR4情報を含む。また、当該2種類以上の同期関係情報は、SR5情報を含む。
例えば、SR4情報及びSR5情報がシステム情報で送信される。この場合に、通信制御部153は、SR4情報の重要度及びSR5情報の重要度に応じた順序でSR4情報及びSR5情報がシステム情報内で並ぶように、システム情報を生成する。一例として、SR4情報の重要度が、SR5情報の重要度よりも高い。この場合に、通信制御部153は、SR4情報、SR5情報という順序で並ぶように、システム情報を生成する。そして、通信制御部153は、無線通信部120に、当該システム情報を送信させる。
このように重要度に応じた順序で各種同期関係情報が提供されることにより、UE300は重要度の高い同期関係から順に検証することが可能になる。その結果、UE300が同期をとるための処理が軽減され得る。
なお、SR4情報及びSR5情報がRRCシグナリングで送信されてもよい。そして、SR4情報及びSR5情報が一度に送信される場合には、システム情報の例と同様に、送信情報内において重要度に応じた順序でSR4情報及びSR5情報が並べられてもよい。一方、SR4情報及びSR5情報が別々に送信される場合には、SR4情報の重要度及びSR5情報の重要度に応じた順序で、SR4情報及びSR5情報が、RRCシグナリングで提供されてもよい。
−提供箇所情報の提供
また、例えば、通信制御部153は、2種類以上の同期関係情報の各々がマクロセル21及びピコセル11のうちのいずれで提供されるかを示す情報(以下、「提供箇所情報」と呼ぶ)を、ピコセル11内で提供する。
具体的には、例えば、SR4情報及びSR5情報がピコセル11内で送信され、SR1情報、SR2情報及びSR3情報がマクロセル21内で送信されることを示す提供箇所情報が、通信制御部153により提供される。
具体的な提供手法として、例えば、UE300がピコセル11においてRRC_Connectedになった際に、通信制御部153は、無線通信部120を介して、RRCシグナリングで、UE300に提供箇所情報を提供する。なお、提供箇所情報は、システム情報で提供されてもよい。
このような提供箇所情報の提供により、UE300は、各種同期関係情報をマクロセル21又はピコセル11のどちらで取得すればよいかを知得することがでる。そのため、UE300は、マクロセル21及びピコセル11の両方で同期関係情報を探す必要がなくなる。また、例えば、必要な同期関係情報がピコセル11及びマクロセル21の一方のセルで提供される場合に、当該一方のセルでのみ同期関係情報を取得すればよいので、同期関係情報の取得のための処理が軽減される。
<4.2.マクロeNodeBの構成>
次に、図14及び図15を参照して、本実施形態に係るマクロeNodeB200の構成を説明する。図14は、本実施形態に係るマクロeNodeB200の構成の一例を示すブロック図である。図14を参照すると、マクロeNodeB200は、アンテナ部210、無線通信部220、ネットワーク通信部230、記憶部240及び制御部250を備える。
(アンテナ部210)
アンテナ部210は、無線信号を受信し、受信された無線信号を無線通信部220へ出力する。また、アンテナ部210は、無線通信部220により出力された送信信号を送信する。
(無線通信部220)
無線通信部220は、マクロセル21内に位置するUE300との無線通信を行う。例えば、無線通信部220は、複数のCCを同時に使用して無線通信を行う。例えば、当該複数のCCは、ピコセル11で用いられるCCとは別の周波数帯域である。また、例えば、当該複数のCCは、1つ以上のNCTを含む。
また、例えば、無線通信部220は、複数のCCを同時に使用して、1つのUE300と無線通信し得る。即ち、マクロeNodeB200は、キャリアアグリゲーションをサポートする。
(ネットワーク通信部230)
ネットワーク通信部230は、他の通信ノードと通信する。例えば、ネットワーク通信部230は、ピコeNodeB100、他のマクロeNodeB200、MME等と通信する。
(記憶部240)
記憶部240は、マクロeNodeB200の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。
例えば、記憶部240は、無線通信に用いられる複数のCCのうちのどのCCが互いに同期しているかを示す同期関係情報を記憶する。
(制御部250)
制御部250は、マクロeNodeB200の様々な機能を提供する。
制御部250は、同期関係情報取得部251及び通信制御部253を含む。
(同期関係情報取得部251)
同期関係情報取得部251は、複数のCCのうちのどのCCが互いに同期しているか(即ち、CC間の同期関係)を示す同期関係情報を取得する。
例えば、同期関係情報取得部251は、マクロセル21で用いられる1つ以上のCCのうちのどのCCがどのCCと同期しているかを示す同期関係情報(即ち、マクロSR情報)を取得する。
−−SR2、SR3
例えば、上記マクロSR情報は、マクロセル21で用いられる1つ以上の別のCCのうちのどのCCが、ピコセル11で用いられる複数のCCのうちのどのCCと同期しているか、を示す。即ち、上記マクロSR情報は、図12に示される同期関係のうちの、SR2を示す同期関係情報(即ち、SR2情報)、及びSR3を示す同期関係情報(即ち、SR3情報)を含む。
より具体的には、例えば、同期関係情報取得部251は、マクロセル21のCC1及びCC2のうちのどのCCが、1つ以上のピコセル11のCC3及びCC4のうちのどのCCと同期しているかを示す同期関係情報(即ち、SR2情報及びSR3情報)を取得する。一例として、マクロセル21のCC1がピコセル11AのCC3と同期している場合には、SR2情報は、マクロセル21のCC1がピコセル11AのCC3と同期していることを示す。
−−SR1
また、例えば、マクロセル21で用いられる上記1つ以上のCCは、2つ以上のCCを含み、上記マクロSR情報は、上記1つ以上の別のCCのうちのどのCCが互いに同期しているかを示す。即ち、上記マクロSR情報は、図12に示される同期関係のうちのSR1を示す同期関係情報(以下、「SR1情報」と呼ぶ)を含む。
より具体的には、例えば、同期関係情報取得部251は、マクロセル21のCC1及びCC2のうちのどのCCが互いに同期しているかを示す同期関係情報(即ち、SR1情報)を取得する。一例として、マクロセル21のCC1及びCC2が互いに同期している場合には、上記SR1情報は、マクロセル21のCC1及びCC2が互いに同期していることを示す。
例えば以上のように、同期関係情報取得部251は、同期関係情報としてSR1情報、SR2情報及びSR3情報を取得する。なお、SR1情報、SR2情報及びSR3情報は、記憶部240に記憶され、同期関係情報取得部251は、記憶部240から当該SR1情報、当該SR2情報、及び当該SR3情報を取得する。
(通信制御部253)
通信制御部253は、マクロセル21での無線通信を制御する。例えば、通信制御部253は、マクロセル21内に位置するUE300に制御情報を提供する。
−同期関係情報の提供
とりわけ本実施形態では、通信制御部253は、複数のCC間での同期関係を示す同期関係情報をマクロセル21内で提供する。換言すると、通信制御部253は、マクロセル21内に位置するUE300に上記同期関係情報を提供する。
−−SR1、SR2、SR3
例えば、通信制御部253は、マクロセル21で用いられる1つ以上のCCのうちのどのCCがどのCCと同期しているかを示す同期関係情報(即ち、マクロSR情報)をマクロセル21内で提供する。
また、例えば、マクロセルSR情報は、ピコeNodeB100によりピコセル11内で提供されない。
−−SR2、SR3
上述したように、例えば、上記マクロSR情報は、マクロセル21で用いられる1つ以上の別のCCのうちのどのCCが、ピコセル11で用いられる複数のCCのうちのどのCCと同期しているか、を示す。即ち、上記マクロSR情報は、SR2情報及びSR3情報を含む。そのため、通信制御部253は、SR2情報及びSR3情報をマクロセル21内で提供する。
このようなSR2情報及びSR3情報の提供により、マクロセル21及びピコセル11が配置される場合において、キャリアアグリゲーションにおけるUE300にとっての負荷を軽減することができる。例えば、UE300は、ピコセル11のCCとマクロセル21のCCとを同時に用いて無線通信を行うこともあり得る。このような場合に、SR2情報及びSR3情報がUE300に提供されなければ、UE300は、ピコセル11で用いられるCCとマクロセル21で用いられるCCとの間の同期関係を個別に全て検証することになり得る。一方、SR2情報及びSR3情報がUE300に提供されれば、UE300は、限られた同期関係のみを検証すればよい。そのため、SR2情報及びSR3情報の提供により、UE300にとっての負荷が軽減され得る。
また、SR2情報及びSR3情報が、マクロeNodeB200により提供されることにより、UE300は、ピコセル11に入った際にピコセル11のCCのうちのどのCCを用いることが同期結果の利用の観点から望ましいかを、ピコセル11に入る前により確実に知得できる。その結果、UE300は、ピコセル11に入ると、ピコセル11のCCのうちの、同期結果の利用の観点から望ましいCC(例えば、使用中のマクロセル21のCCと同期しているCC、ピコセル11の別のCCと同期しているCC、等)を、より素早く用いることが可能になる。
具体的には、例えば、ピコeNodeB100がSR2情報をシステム情報で提供すると仮定する。この場合には、UE300は、同期結果の利用の観点から望ましいCCを用いるためには、ピコeNodeB100からのシステム情報を受信することになる。そして、UE300は、システム情報の受信後、SR2情報を取得して確認した後に、ようやく、同期結果の利用の観点から望ましいCCを用いることになる。そのため、UE300は、ピコセル11に入る際に、ピコセル11のCCのうちの、同期結果の利用の観点から望ましいCCを、最初から用いようとすると、ピコeNodeB100に接続することができない可能性がある。とりわけ、UE300は、高速で移動している場合に、ピコセル11内に入ったにも関わらず、ピコeNodeB100に接続できていない、という事態も発生し得る。一方、上述したように、マクロeNodeB200がSR2情報及びSR3情報を提供する場合には、UE300は、ピコセル11外でマクロeNodeB200からSR2情報を予め取得できる。そのため、UE300は、ピコeNodeB100からシステム情報をあらためて受信することなく、同期結果の利用の観点から望ましいCCを用いてピコeNodeB100に接続できる。即ち、UE300は、同期結果の利用の観点から望ましいCCをより素早く用いることができる。
また、例えば、ピコeNodeB100がSR2情報をRRCシグナリングで提供すると仮定する。この場合には、UE300は、同期結果の利用の観点から望ましいCCがどのCCであるかを知得しないまま、いずれかのCCを用いてピコeNodeB100に接続することになる。そのため、同期結果の利用の観点から望ましいCCを用いるためには、UE300は、接続後にRRCシグナリングからR2情報を取得し、その後、同期結果の利用の観点から望ましいCCをあらためて用いることになり得る。一方、上述したように、マクロeNodeB200がSR2情報を提供する場合には、UE300は、最初から、同期結果の利用の観点から望ましいCCを用いて、ピコeNodeB100に接続できる。即ち、UE300は、同期結果の利用の観点から望ましいCCをより素早く用いることができる。
−−SR1
上述したように、例えば、上記マクロSR情報は、マクロセル21で用いられる1つ以上の別のCCのうちのどのCCが互いに同期しているかを示す。即ち、上記マクロSR情報は、SR1情報を含む。そのため、通信制御部253は、SR1情報をマクロセル21内で提供する。
このようなSR1情報の提供により、マクロセル21及びピコセル11が配置される場合において、キャリアアグリゲーションにおけるUE300にとっての負荷を軽減することができる。即ち、SR1情報がUE300に提供されなければ、UE300は、マクロセル21で用いられるCC間の同期関係を個別に全て検証することになり得る。一方、SR1情報がUE300に提供されれば、UE300は、限られた同期関係のみを検証すればよい。そのため、SR1情報の提供により、UE300にとっての負荷が軽減され得る。
また、SR1情報が、マクロeNodeB200により提供されることにより、UE300は、いずれかのピコセル11内に位置しなくても、SR1情報を取得することが可能になる。よって、UE300の位置によらず、UE300にとっての負荷が軽減され得る。
−−SR4、SR5
また、通信制御部253によりマクロセル21内で提供される上記同期関係情報は、ピコセル11で用いられる複数のCCのうちのどのCCが互いに同期しているかを示す同期関係情報(即ち、SR4情報)を含まない。即ち、通信制御部253は、SR4情報をマクロセル21内で提供しない。
また、例えば、通信制御部253によりマクロセル21内で提供される上記同期関係情報は、ピコセル11で用いられる複数のCCのうちのどのCCが、別のピコセル11で用いられる1つ以上のCCのうちのどのCCと同期しているか、を示す同期関係情報(即ち、SR5情報)を含まない。即ち、通信制御部253は、SR5情報をマクロセル21内で提供しない。
以上のように、各種同期関係情報は、マクロセル21内で提供され、又は提供されない。以下、図15を参照して、サービングマクロeNodeB200により提供される同期関係情報の種類、及び提供されない同期関係情報の種類を確認する。
図15は、サービングマクロeNodeB200により提供される同期関係情報の種類の例を説明するための説明図である。図15に示されるように、例えば、サービングマクロeNodeB200(通信制御部253)は、SR1情報、SR2情報及びSR3情報をマクロセル21内で提供する。一方、サービングマクロeNodeB200(通信制御部253)は、SR4情報及びSR5情報をマクロセル21内で提供しない。
−同期関係情報の提供手法
具体的な提供手法として、例えば、通信制御部253は、無線通信部220を介して、システム情報で同期関係情報を提供する。より具体的には、例えば、通信制御部253は、SR1情報、SR2情報及びSR3情報を含むシステム情報を生成し、無線通信部220に当該システム情報をマクロセル21内で送信させる。なお、通信制御部253は、SR1情報、SR2情報及びSR3情報をRRCシグナリングでピコセル11内のUE300に送信してもよい。
−同期関係情報の提供の順序
また、例えば、通信制御部253は、2種類以上の同期関係情報の各々を、種類の重要度に応じた順序で提供する。例えば、当該2種類以上の同期関係情報は、SR1情報、SR2情報及びSR3情報を含む。具体的な提供手法については、ピコeNodeB100に関連して説明したとおりである。
−提供箇所情報の提供
また、例えば、通信制御部253は、2種類以上の同期関係情報の各々がマクロセル21及びピコセル11のうちのいずれで提供されるかを示す情報(即ち、提供箇所情報)を、マクロセル21内で提供する。提供箇所情報の具体的な内容、及び具体的な提供手法については、ピコeNodeB100に関連して説明したとおりである。
<4.3.UEの構成>
まず、図16を参照して、本実施形態に係るUE300の構成を説明する。図16は、本実施形態に係るUE300の構成の一例を示すブロック図である。図16を参照すると、UE300は、アンテナ部310、無線通信部320、記憶部330及び制御部340を備える。
(アンテナ部310)
アンテナ部310は、無線信号を受信し、受信された無線信号を無線通信部320へ出力する。また、アンテナ部310は、無線通信部320により出力された送信信号を送信する。
(無線通信部320)
無線通信部320は、ピコセル11及び/又はマクロセル21内で無線通信を行う。即ち、無線通信部320は、ピコeNodeB100及び/又はマクロeNodeB200との無線通信を行う。また、例えば、無線通信部320は、複数のCCを同時に使用できる。具体的には、例えば、無線通信部320は、複数のCCを同時に使用して、ピコeNodeB100及び/又はマクロeNodeB200と無線通信できる。即ち、UE300は、キャリアアグリゲーションをサポートする。
(記憶部330)
記憶部330は、UE300の動作のためのプログラム及びデータを記憶する。
(制御部340)
制御部340は、UE300の様々な機能を提供する。
制御部340は、同期関係情報取得部341及び通信制御部343を含む。
(同期関係情報取得部341)
−同期関係情報の取得
同期関係情報取得部341は、複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す同期関係情報を取得する。
−−SR4
とりわけ本実施形態では、同期関係情報取得部341、ピコセル11で用いられる複数のCCのうちのどのCCが互いに同期しているかを示す同期関係情報(即ち、SR4情報)を、ピコeNodeB100によりピコセル11内で提供される情報から取得する。また、同期関係情報取得部341、上記SR4情報を、マクロeNodeB200によりマクロセル21内で提供される情報から取得しない。
−−SR5
また、例えば、同期関係情報取得部341は、SR5情報を、ピコeNodeB100により提供される情報から取得し、SR5情報を、マクロeNodeB200により提供される情報から取得しない。
−−SR1、SR2、SR3
また、例えば、同期関係情報取得部341は、SR1情報、SR2情報及びSR3情報を、マクロeNodeB200により提供される情報から取得し、SR1情報、SR2情報及びSR3情報を、ピコeNodeB100により提供される情報から取得しない。
−同期関係情報の取得手法
具体的な提供手法として、例えば、同期関係情報取得部341は、通信部320を介して、マクロeNodeB200又はピコeNodeB100により送信されるシステム情報から各種同期関係情報を取得する。なお、同期関係情報取得部341は、無線通信部320を介して、RRCシグナリングから各種同期関係情報を取得してもよい。
−提供箇所情報の取得
また、例えば、同期関係情報取得部341は、2種類以上の同期関係情報の各々がマクロセル21及びピコセル11のうちのいずれで提供されるかを示す情報(即ち、提供箇所情報)を取得する。
具体的な取得手法として、例えば、UE300がピコセル11又はマクロセル21においてRRC_Connectedになった際に、同期関係情報取得部341は、無線通信部320を介して、RRCシグナリングで提供箇所情報を取得する。なお、提供箇所情報は、システム情報から取得されてもよい。
また、例えば、同期関係情報取得部341は、提供箇所情報から、マクロeNodeB200により提供される同期関係情報の種類を知得する。また、同期関係情報取得部341は、提供箇所情報から、ピコeNodeB100により提供される同期関係情報の種類も知得する。そして、同期関係情報取得部341は、取得する同期関係情報の種類を決定し、決定された種類の同期関係情報を上述したように取得する。
(通信制御部343)
通信制御部343は、UE300による無線通信を制御する。
例えば、通信制御部343は、取得された同期関係情報に基づいて、同期手続きを行う。より具体的には、例えば、通信制御部343は、取得された同期関係情報に基づいて、同期結果の利用の観点から望ましいCCにおいて同期をとり、CC間での同期関係を検証する。そして、互いに同期している2つ以上のCCがある場合には、通信制御部343は、当該2つ以上のCCのうちの1つのCCにおけるUE300の同期結果を、当該2つ以上のCCのうちの他のCCに利用する。
<<5.処理の流れ>>
続いて、図17〜図20を参照して、本実施形態に係る通信制御処理の例を説明する。
(提供箇所情報の提供)
図17は、本実施形態に係るピコeNodeB100側の第1の通信制御処理の一例を説明するための説明図である。当該第1の通信制御処理は、提供箇所情報を提供するための処理である。
ステップS410で、ピコeNodeB100の通信制御部153は、ピコセル11においてRRC_ConnectedになったUE300があったかを判定する。このようなUE300があった場合には、処理はステップS420へ進む。そうでなければ、処理はステップS410を繰り返す。
ステップS420で、ピコeNodeB100の通信制御部153は、無線通信部120を介して、ピコセル11においてRRC_ConnectedになったUE300に、RRCシグナリングで提供箇所情報を提供する。そして、処理はステップS410へ戻る。
なお、当該第1の通信制御処理は、マクロeNodeB200においても同様に行われ得る。
(ピコeNodeBによる同期関係情報の提供)
図18は、本実施形態に係るピコeNodeB100側の第2の通信制御処理の一例を説明するための説明図である。当該第2の通信制御処理は、同期関係情報を提供するための処理である。
ステップS510で、同期関係情報取得部151は、ピコeNodeB100が提供する同期関係情報を取得する。
ステップS520で、通信制御部153は、無線通信部120を介して、システム情報で上記同期関係情報を提供する。そして、処理はステップS510へ戻る。
(マクロeNodeBによる同期関係情報の提供)
図19は、本実施形態に係るマクロeNodeB200側の通信制御処理の一例を説明するための説明図である。当該通信制御処理は、同期関係情報を提供するための処理である。
ステップS610で、同期関係情報取得部251は、マクロeNodeB200が提供する同期関係情報を取得する。
ステップS620で、通信制御部253は、無線通信部220を介して、システム情報で上記同期関係情報を提供する。そして、処理はステップS610へ戻る。
(UEによる通信制御処理)
図20は、本実施形態に係るUE300側の通信制御処理の一例を説明するための説明図である。当該通信制御処理は、例えば、UE300がピコセル11又はマクロセル21においてRRC_Connectedになると開始する。
まず、ステップS710で、同期関係情報取得部341は、無線通信部320を介して、RRCシグナリングから提供箇所情報を取得する。
そして、ステップS720で、同期関係情報取得部341は、提供箇所情報から、マクロeNodeB200により提供される同期関係情報の種類を知得する。
また、ステップS730で、同期関係情報取得部341は、提供箇所情報から、ピコeNodeB100により提供される同期関係情報の種類も知得する。
そして、ステップS740で、同期関係情報取得部341は、取得する同期関係情報の種類を決定する。
その後、ステップS750で、同期関係情報取得部341は、通信部320を介して、決定された種類の同期関係情報を、マクロeNodeB200又はピコeNodeB100により送信されるシステム情報から取得する。
そして、ステップS760で、通信制御部343は、取得された同期関係情報に基づいて、同期手続きを行う。そして、処理は終了する。
<<6.第1の変形例>>
続いて、図21及び図22を参照して、本実施形態の第1の変形例を説明する。
上述した本実施形態の例では、マクロセル21で用いられる1つ以上のCCのうちのどのCCが、ピコセル11で用いられる複数のCCのうちのどのCCと同期しているか、を示す同期関係情報(即ち、SR2情報及びSR3情報)は、マクロeNodeB200により提供される。
しかし、マクロeNodeB200により上記同期関係情報が提供されると、マクロセル21における貴重な無線リソースを消費してしまうことになる。
そこで、本実施形態の第1の変形例は、マクロセルの無線リソースの消費をさらに抑えることを可能にする。具体的には、第1の変形例では、SR2情報及びSR3情報は、マクロeNodeB200により送信される代わりに、ピコeNodeB100により送信される。
(ピコeNodeB100−同期関係情報取得部151)
−同期関係情報の取得
ピコeNodeB100Aの同期関係情報取得部151は、マクロセル21で用いられる1つ以上のCCのうちのどのCCが、ピコセル11Aで用いられる複数のCCのうちのどのCCと同期しているか、を示す同期関係情報(即ち、SR2情報)を取得する。
また、例えば、ピコeNodeB100Aの同期関係情報取得部151は、マクロセル21で用いられる1つ以上のCCのうちのどのCCが、別のピコセル11Bで用いられる複数のCCのうちのどのCCと同期しているか、を示す同期関係情報(即ち、SR3情報)を取得する。
(ピコeNodeB100−通信制御部153)
−同期関係情報の提供
−−SR2
通信制御部153は、SR2情報をピコセル11内で提供する。また、SR2情報は、マクロeNodeB200によりマクロセル21内で提供されない。即ち、マクロSR情報のうちのSR2情報は、マクロeNodeB200ではなく、ピコeNodeB100により提供される。
これにより、SR2情報の提供のためにマクロセル21の無線リソースが使用されない。即ち、SR2情報のピコeNodeB100による提供によって、マクロセル21の無線リソースの消費を抑えることが可能になる。
−−SR3
また、通信制御部153は、SR3情報をピコセル11内で提供する。また、SR3情報は、マクロeNodeB200によりマクロセル21内で提供されない。即ち、マクロSR情報のうちのSR3情報は、マクロeNodeB200ではなく、ピコeNodeB100により提供される。
これにより、SR3情報の提供のためにマクロセル21の無線リソースが使用されない。即ち、SR3情報のピコeNodeB100による提供によって、マクロセル21の無線リソースの消費を抑えることが可能になる。
また、ピコeNodeB100によるSR3情報の提供により、UE300は、サービングピコセル11Aからピコセル11Bへ移動する場合に、ピコセル11Bに入る前に、ピコセル11AにおいてSR3情報を予め取得できる。よって、UE300は、ピコセル11Bで用いられるCCのうちの、同期結果の利用の観点から望ましいCCを、より素早く用いることができる。
−−SR1
また、例えば、マクロセル21で用いられる複数のCCのうちのどのCCが互いに同期しているかを示す同期関係情報(即ち、SR1情報)は、上述した本実施形態の例と同様に、マクロeNodeB200により提供される。
以上のように、各種同期関係情報は、ピコセル11内で提供され、又は提供されない。以下、図21を参照して、第1の変形例においてサービングピコeNodeB100Aにより提供される同期関係情報の種類、及び提供されない同期関係情報の種類を確認する。
図21は、本実施形態の第1の変形例においてサービングピコeNodeB100Aにより提供される同期関係情報の種類の例を説明するための説明図である。図21に示されるように、例えば、サービングピコeNodeB100A(通信制御部153)は、SR2情報、SR3情報、SR4情報及びSR5情報をピコセル11A内で提供する。一方、サービングピコeNodeB100A(通信制御部153)は、SR1情報をピコセル11A内で提供しない。
(マクロeNodeB200−同期関係情報取得部251)
マクロeNodeB200の同期関係情報取得部251は、マクロSR情報のうちのSR2情報を取得しない。また、例えば、同期関係情報取得部251は、マクロSR情報のうちのSR3情報も取得しない。一方、例えば、同期関係情報取得部251は、マクロSR情報のうちのSR1情報を取得する。
(マクロeNodeB200−通信制御部253)
−同期関係情報の提供
通信制御部253は、マクロSR情報のうちのSR2情報をマクロセル21内で提供しない。また、例えば、通信制御部253は、マクロSR情報のうちのSR3情報をマクロセル21内で提供しない。一方、例えば、通信制御部253は、マクロSR情報のうちのSR1情報をマクロセル21内で提供する。
以上のように、各種同期関係情報は、マクロセル21内で提供され、又は提供されない。以下、図22を参照して、第1の変形例においてサービングマクロeNodeB200により提供される同期関係情報の種類、及び提供されない同期関係情報の種類を確認する。
図22は、本実施形態の第1の変形例においてサービングマクロeNodeB200により提供される同期関係情報の種類の例を説明するための説明図である。図22に示されるように、例えば、サービングマクロeNodeB200(通信制御部253)は、SR1情報をマクロセル21内で提供する。一方、サービングマクロeNodeB200(通信制御部253)は、SR2情報、SR3情報、SR4情報及びSR5情報をマクロセル21内で提供しない。
以上、本実施形態の第1の変形例を説明した。当該第1の変形例によれば、SR2情報及びSR3情報がマクロeNodeB200により送信されない。これにより、マクロセルの無線リソースの消費をさらに抑えることを可能になる。
<<7.第2の変形例>>
続いて、図23〜図25を参照して、本実施形態の第2の変形例を説明する。
上述した本実施形態の例では、サービングマクロセル21及びそれに重なるピコセル11で用いられるCCに関連する同期関係情報が提供される。
しかし、この場合には、UE300は、隣接するマクロセル21へのハンドオーバの後も、同期結果の利用の観点から望ましいCCを用いるためには、上記ハンドオーバの後に上記隣接するマクロセル21における同期関係情報をあらためて取得することになる。その結果、同期結果の利用の観点から望ましいCCを用いるまでに多くの時間を要し得る。
そこで、本実施形態の第2の変形例は、隣接するマクロセル21へのハンドオーバ後も、同期結果の利用の観点から望ましいCCをより素早く用いることを可能にする。具体的には、第2の変形例では、サービングマクロセル21に隣接する別のマクロセル21に関連する同期関係情報がさらに提供される。
(UEに提供され得る提供される同期関係情報)
まず、本実施形態の第2の変形例において、あるUE300にとってのサービングピコeNodeB100A又はサービングマクロeNodeB200により提供され得る同期関係情報の種類を、図23を参照して説明する。
図23は、本実施形態の第2の変形例において提供され得る同期関係情報の種類の例を説明するための説明図である。図23を参照すると、ピコeNodeB100及びピコセル11、並びに、マクロeNodeB200及びマクロセル21が、示されている。マクロセル21Aとマクロセル21Bとは、互いに隣接する。また、この例では、セル11A内にUE300が位置し、ピコセル11AがUE300にとってのサービングピコセルであり、マクロセル21AがUE300にとってのサービングマクロセルである。また、図23には、各マクロセル21において用いられる2つのCC(CC1及びCC2)、並びに、各ピコセル11で用いられる2つのCC(CC3及びCC4)が示されている。
第2の変形例によれば、このようなセルの配置では、例えば以下のような種類の同期関係(SR)を示す情報が、ピコeNodeB100A又はマクロeNodeB200Aにより提供され得る。
SR1:サービングマクロセル21AのCC間の同期関係
SR2:サービングマクロセル21AのCCとサービングピコセル11AのCCとの間の同期関係
SR3:サービングマクロセル21AのCCと、サービングマクロセル21Aと重なる他のピコセル11BのCCとの間の同期関係
SR4:サービングピコセル11AのCC間の同期関係
SR5:サービングピコセルのCC11Aと、サービングマクロセル21Aと重なる他のピコセル11BのCCとの間の同期関係
SR6:サービングピコセル11AのCCと、隣接するマクロセル21BのCCとの間の同期関係
SR7:サービングマクロセル21Aと重なる他のピコセル11BのCCと、隣接するマクロセル21BのCCとの間の同期関係
SR8:隣接するマクロセル21BのCC間の同期関係
SR9:隣接するマクロセル21BのCCと、隣接するマクロセル21Bと重なるピコセル11CのCCとの間の同期関係
なお、上述したSR1〜SR5は、図12を参照して説明したとおりである。とりわけ第2の変形例では、例えば、SR6〜SR9が、サービングピコeNodeB100A又はサービングマクロeNodeB200によりさらに提供される。
(ピコeNodeB100−同期関係情報取得部151)
−SR6
上述したように、ピコeNodeB100Aの同期関係情報取得部151は、ピコセル11Aで用いられる複数のCCのうちのどのCCが、マクロセル21A及びピコセル11A以外の別のセルで用いられる1つ以上のCCのうちのどのCCと同期しているか、を示す同期関係情報を取得する。
とりわけ第2の変形例では、例えば、上記別のセルは、マクロセル21Aに隣接するマクロセル21Bを含む。即ち、同期関係情報取得部151は、図23に示される同期関係のうちのSR6を示す同期関係情報(以下、「SR6情報」と呼ぶ)を取得する。
−SR7
ピコeNodeB100Aの同期関係情報取得部151は、マクロセル21A及びピコセル11A以外の別のセルで用いられる複数のCCのうちのどのCCが互いに同期しているかを示す同期関係情報を取得する。
例えば、上記別のセルは、マクロセル21Aと一部又は全体で重なる別のピコセル11B、及びマクロセル21Aに隣接するマクロセル21Bである。そして、上記同期関係情報は、ピコセル11Bで用いられる1つ以上のCCのうちのどのCCが、マクロセル21Bで用いられる1つ以上のCCのうちのどのCCと同期しているか、を示す。即ち、同期関係情報取得部151は、図23に示される同期関係のうちのSR7を示す同期関係情報(以下、「SR7情報」と呼ぶ)を取得する。
(ピコeNodeB100−通信制御部153)
−同期関係情報の提供
−−SR6
上述したように、ピコeNodeB100Aの通信制御部153は、ピコセル11Aで用いられる複数のCCのうちのどのCCが、マクロセル21A及びピコセル11A以外の別のセルで用いられる1つ以上のCCのうちのどのCCと同期しているか、を示す同期関係情報を、ピコセル11内で提供する。
上述したように、とりわけ第2の変形例では、例えば、上記別のセルは、マクロセル21Aに隣接するマクロセル21Bを含む。即ち、ピコeNodeB100Aの通信制御部153は、ピコセル11Aで用いられる複数のCCのうちのどのCCが、マクロセル21Bで用いられる1つ以上のCCのうちのどのCCと同期しているか、を示す同期関係情報(即ち、SR6情報)を、ピコセル11A内で提供する。
また、上記SR6情報は、マクロeNodeB200Aによりマクロセル21A内で提供されない。
このようなSR6情報の提供により、マクロセル21及びピコセル11が配置される場合において、キャリアアグリゲーションにおけるUE300にとっての負荷を軽減することができる。例えば、ピコセル11Aがマクロセル21A及びマクロセル21Bの両方と重なり得る。この場合に、UE300は、マクロセル21Aからマクロセル21Bへのハンドオーバを行う場合に、当該ハンドオーバ後も、ピコセル11AのCCを用いてピコeNodeB100Aと通信し得る。このような場合に、SR6情報がUE300に提供されなければ、UE300は、ピコセル11Aで用いられるCCとマクロセル21Bで用いられるCCとの間の同期関係を個別に全て検証することになり得る。一方、SR6情報がUE300に提供されれば、UE300は、限られた同期関係のみを検証すればよい。そのため、SR6情報の提供により、UE300にとっての負荷が軽減され得る。
また、SR6情報が、マクロeNodeB200により提供されず、ピコeNodeB100により提供されることにより、SR6情報の提供のためにマクロセル21の無線リソースが使用されない。即ち、SR6情報のピコeNodeB100による提供によって、マクロセル21の無線リソースの消費を抑えることが可能になる。
−−SR7
ピコeNodeB100Aの通信制御部153は、マクロセル21A及びピコセル11A以外の別のセルで用いられる複数のCCのうちのどのCCが互いに同期しているかを示す同期関係情報を、スモールセル内で提供する。
また、上記同期関係情報は、マクロeNodeB200Aによりマクロセル21A内で提供されない。
上述したように、例えば、上記別のセルは、ピコセル11B及びマクロセル21Bである。そして、上記同期関係情報は、SR7情報である。即ち、通信制御部153は、SR7情報をピコセル11内で提供する。また、SR7情報は、マクロeNodeB200Aによりマクロセル21A内で提供されない。
このようなSR7情報の提供により、マクロセル21及びピコセル11が配置される場合において、キャリアアグリゲーションにおけるUE300にとっての負荷を軽減することができる。例えば、ピコセル11Bがマクロセル21A及びマクロセル21Bの両方と重なり得る。この場合に、UE300は、ピコセル11Aから、ピコセル11Bとマクロセル21Bとが重なる領域に移動し、マクロセル21Aからマクロセル21Bへのハンドオーバを行う場合に、当該ハンドオーバ後に、ピコセル11BのCCとマクロセル21BのCCとを用いて通信し得る。このような場合に、SR7情報がUE300に提供されなければ、UE300は、ピコセル11Bで用いられるCCとマクロセル21Bで用いられるCCとの間の同期関係を個別に全て検証することになり得る。一方、SR7情報がUE300に提供されれば、UE300は、限られた同期関係のみを検証すればよい。そのため、SR7情報の提供により、UE300にとっての負荷が軽減され得る。
また、SR7情報が、マクロeNodeB200により提供されず、ピコeNodeB100により提供されることにより、SR7情報の提供のためにマクロセル21の無線リソースが使用されない。即ち、SR7情報のピコeNodeB100による提供によって、マクロセル21の無線リソースの消費を抑えることが可能になる。
−−SR8、SR9
一方、例えば、マクロセル21A並びにピコセル11A及びピコセル11B以外の別のセルで用いられる複数のCCのうちのどのCCが互いに同期しているかを示す同期関係情報は、マクロeNodeB200Aによりマクロセル21A内で提供される。例えば、当該同期関係情報は、図23に示される同期関係のうちの、SR8を示す同期関係情報(以下、「SR8情報」と呼ぶ)及びSR9を示す同期関係情報(以下、「SR9情報」と呼ぶ)を含む。即ち、SR8情報及びSR9情報は、マクロeNodeB200Aによりマクロセル21A内で提供される。
以上のように、各種同期関係情報が、ピコセル11内で提供される。以下、図24を参照して、サービングピコeNodeB100Aにより提供される同期関係情報の種類を確認する。
図24は、本実施形態の第2の変形例においてサービングピコeNodeB100Aにより提供される同期関係情報の種類の例を説明するための説明図である。図24に示されるように、例えば、サービングピコeNodeB100A(通信制御部153)は、SR4情報、SR5情報、SR6情報及びSR7情報をピコセル11A内で提供する。一方、サービングピコeNodeB100A(通信制御部153)は、SR1情報、SR2情報、SR3情報、SR8情報及びSR9情報をピコセル11A内で提供しない。
(マクロeNodeB200−同期関係情報取得部251)
−SR8、SR9
とりわけ第2の変形例では、マクロeNodeB200Aの同期関係情報取得部251は、マクロセル21A並びにピコセル11A及びピコセル11B以外の別のセルで用いられる複数のCCのうちのどのCCが互いに同期しているかを示す同期関係情報を取得する。
−−SR8
例えば、上記別のセルは、マクロセル21Aに隣接するマクロセル21Bである。この場合に、上記同期関係情報は、マクロセル21Bで用いられるCCのうちのどのCCが互いに同期しているかを示す。即ち、同期関係情報取得部251は、図23に示される同期関係のうちのSR8を示す同期関係情報(即ち、SR8情報)を取得する。
−−SR9
また、例えば、上記別のセルは、マクロセル21Aに隣接するマクロセル21B、及びマクロセル21Bに一部又は全体で重なるピコセル11Cである。この場合に、上記同期関係情報は、マクロセル21Bで用いられるCCのうちのどのCCが、ピコセル11Cで用いられるCCのうちのどのCCと同期しているか、を示す。即ち、同期関係情報取得部251は、図23に示される同期関係のうちのSR9を示す同期関係情報(即ち、SR9情報)を取得する。
(マクロeNodeB200−通信制御部253)
−同期関係情報の提供
−SR8、SR9
とりわけ第2の変形例では、マクロeNodeB200Aの通信制御部253は、マクロセル21A並びにピコセル11A及びピコセル11B以外の別のセルで用いられる複数のCCのうちのどのCCが互いに同期しているかを示す同期関係情報を、マクロセル21A内で提供する。
−−SR8
上述したように、例えば、上記別のセルは、マクロセル21Aに隣接するマクロセル21Bであり、上記同期関係情報は、SR8情報である。即ち、マクロeNodeB200Aの通信制御部253は、SR8情報をマクロセル21A内で提供する。
このようなSR8情報が提供されることにより、UE300は、マクロセル21Aから、隣接するマクロセル21Bへのハンドオーバの際に、マクロセル21BのCCのうちのどのCCを用いることが同期結果の利用の観点から望ましいかを、上記ハンドオーバの前に知得できる。その結果、UE300は、マクロセル21Bへのハンドオーバの際に、マクロセル21BのCCのうちの、同期結果の利用の観点から望ましいCC(例えば、マクロセル21Bの別のCCと同期しているCC、等)を、より素早く用いることが可能になる。
具体的には、例えば、SR1が提供されるが、SR8情報が提供されないと仮定する。この場合に、UE300は、マクロセル21BのCCのうちの、同期結果の利用の観点から望ましいCCを用いるためには、マクロeNodeB200BからのSR1情報(マクロeNodeB200Aにより提供されるSR8情報に相当)を取得することになる。そして、UE300は、マクロeNodeB200Bからの当該SR1情報の受信後、当該SR1情報を取得して確認した後に、ようやく、マクロセル21BのCCのうちの、同期結果の利用の観点から望ましいCCを用いることになる。そのため、第1の例として、UE300は、マクロセル21Aからマクロセル21Bへのハンドオーバの際に、マクロセル21BのCCのうちの、同期結果の利用の観点から望ましいCCを、最初から用いようとすると、マクロeNodeB200Bに即座に接続することができない可能性がある。とりわけ、UE300は、高速で移動している場合に、マクロセル21B内に入ったにも関わらず、マクロeNodeB200Bに接続できていない、という事態も発生し得る。あるいは、第2の例として、UE300は、マクロセル21Aからマクロセル21Bへのハンドオーバの際に、同期結果の利用の観点から望ましいCCがどのCCであるかを知得しないまま、いずれかのCCを用いてマクロeNodeB200Bに接続することになる。そのため、同期結果の利用の観点から望ましいCCを用いるためには、UE300は、マクロeNodeB200Bへの接続後に、同期結果の利用の観点から望ましいCCをあらためて用いることになり得る。
一方、上述したように、SR8情報が提供される場合には、UE300は、マクロセル21AのマクロeNodeB100AからSR8情報を予め取得できる。そのため、UE300は、マクロeNodeB200BからのSR1情報(マクロeNodeB200AからのSR8情報に相当)をあらためて受信することなく、同期結果の利用の観点から望ましいCCを用いてマクロeNodeB200Bに接続できる。即ち、UE300は、同期結果の利用の観点から望ましいCCをより素早く用いることができる。
−SR9
また、上述したように、例えば、上記別のセルは、マクロセル21Aに隣接するマクロセル21B、及びマクロセル21Bに一部又は全体で重なるピコセル11Cであり、上記同期関係情報は、SR9情報である。即ち、マクロeNodeB200Aの通信制御部253は、SR9情報をマクロセル21A内で提供する。
このようなSR9情報が提供されることにより、UE300は、マクロセル21Aから、マクロセル21B内のピコセル11Cへ移動する場合に、マクロセル21BのCCのうちのどのCCと、ピコセル11CのCCのうちのどのCCとを用いることが同期結果の利用の観点から望ましいかを、移動の前に知得できる。その結果、UE300は、マクロセル21Aから、マクロセル21B内のピコセル11Cへ移動し、マクロセル21Aからマクロセル21Bへのハンドオーバを行う場合に、同期結果の利用の観点から望ましいCC(例えば、ピコセル11CのCCと同期しているマクロセル21BのCC、等)を、より素早く用いることが可能になる。
具体的には、例えば、SR2情報及びSR3情報が提供されるが、SR8情報が提供されないと仮定する。この場合に、UE300は、マクロセル21BのCC及びピコセル11CのCCのうちの、同期結果の利用の観点から望ましいCCを用いるためには、マクロeNodeB200BからのSR2情報及びSR3情報(マクロeNodeB200Aにより提供されるSR9情報に相当)を取得することになる。そして、UE300は、マクロeNodeB200Bからの当該SR2情報及び当該SR3情報の受信後、当該SR2情報及び当該SR3情報を取得して確認した後に、ようやく、マクロセル21BのCC及びピコセル11CのCCのうちの、同期結果の利用の観点から望ましいCCを用いることになる。そのため、第1の例として、UE300は、マクロセル21Aからマクロセル21Bへのハンドオーバの際に、マクロセル21B及びピコセル11CのCCのうちの、同期結果の利用の観点から望ましいCCを、最初から用いようとすると、マクロeNodeB200B又はピコeNodeB100Cに即座に接続することができない可能性がある。とりわけ、UE300は、高速で移動している場合に、マクロセル21B及びピコセル11C内に入ったにも関わらず、マクロeNodeB200B又はピコセル11Cに接続できていない、という事態も発生し得る。あるいは、第2の例として、UE300は、マクロセル21Aからマクロセル21Bへのハンドオーバの際に、同期結果の利用の観点から望ましいCCがどのCCであるかを知得しないまま、いずれかのCCを用いてマクロeNodeB200B及びピコeNodeB11Cに接続することになる。そのため、同期結果の利用の観点から望ましいCCを用いるためには、UE300は、マクロeNodeB200B及びピコeNodeB100Cへの接続後に、同期結果の利用の観点から望ましいCCをあらためて用いることになり得る。
一方、上述したように、SR9情報が提供される場合には、UE300は、マクロセル21AのマクロeNodeB100AからSR9情報を予め取得できる。そのため、UE300は、マクロeNodeB200BからのSR2情報及びSR3情報(マクロeNodeB200AからのSR9情報に相当)をあらためて受信することなく、同期結果の利用の観点から望ましいCCを用いてマクロeNodeB200B及びピコeNodeB100Cに接続できる。即ち、UE300は、同期結果の利用の観点から望ましいCCをより素早く用いることができる。
−−SR6、SR7
一方、例えば、上述したように、SR6情報及びSR7情報は、マクロeNodeB200Aによりマクロセル21A内で提供されず、ピコeNodeB100Aによりピコセル11A内で提供される。
以上のように、各種同期関係情報が、マクロセル21内で提供される。以下、図25を参照して、サービングマクロeNodeB200Aにより提供される同期関係情報の種類を確認する。
図25は、本実施形態の第2の変形例においてサービングマクロeNodeB200Aにより提供される同期関係情報の種類の例を説明するための説明図である。図25に示されるように、例えば、サービングマクロeNodeB200A(通信制御部253)は、SR1情報、SR2情報、SR3情報、SR8情報及びSR9情報をマクロセル21A内で提供する。一方、サービングマクロeNodeB200A(通信制御部253)は、SR1情報、SR2情報、SR3情報、SR8情報及びSR9をピコセル11A内で提供しない。
以上、本実施形態の第2の変形例を説明した。当該第2の変形例によれば、サービングマクロセル21に隣接する別のマクロセル21に関連する同期関係情報がさらに提供される。これにより、隣接するマクロセル21へのハンドオーバ後も、同期結果の利用の観点から望ましいCCをより素早く用いることが可能になる。
<<8.第3の変形例>>
続いて、図26〜図29を参照して、本実施形態の第3の変形例を説明する。
上述した本実施形態の例では、一例として、各同期関係情報は、システム情報で提供される。また、別の例として、各同期関係情報は、RRCシグナリングで提供されてもよい。
しかし、一律にシステム情報で同期関係情報が提供されると、システム情報用の限られた情報量の多くを使うことになり得る。また、一律にRRCシグナリングで同期関係情報が提供されると、多数のUE300が存在する場合に、RRCシグナリングのために多くの無線リソース及び処理を要してしまう。
そこで、本実施形態の第3の変形例は、システム情報で送信される同期関係情報の量を抑えつつ、同期関係情報の提供に要する無線リソースの量も抑えることを可能にする。
(同期関係情報の種類に応じた提供手法)
とりわけ第3の変形例では、2種類以上の同期関係情報の各々は、同期関係情報の種類に応じて、個別のUE300へのシグナリング、及びUE300に共通のシステム情報のうちのいずれか一方で提供される。例えば、当該シグナリングは、RRCシグナリングである。
(ピコeNodeB100−通信制御部153)
−同期関係情報の提供手法
例えば、通信制御部153は、無線通信部120を介して、同期関係情報の種類に応じた提供手法で、同期関係情報を提供する。
より具体的には、例えば、通信制御部153は、SR4情報、SR5情報、SR6情報及びSR7情報の各々を、RRCシグナリングで提供する。
これらの同期関係情報は(SR4情報、SR5情報、SR6情報及びSR7情報)は、ピコセル11(即ち、局所的な領域)に関連する同期関係を示す情報であるので、当該同期関係情報を必要とするUE300は限られる。そのため、限られたUE300のみに、RRCシグナリングで同期関係情報が提供され得る。その結果、同期関係情報の提供に要する無線リソースの量は抑えられ、ピコセル11においてシステム情報で送信される同期関係情報の量を抑えることが可能になる。
−提供手法情報の提供
また、例えば、ピコeNodeB100Aの通信制御部153は、上記2種類以上の同期関係情報の各々が、個別のUE300へのシグナリング、及びUE300に共通のシステム情報のうちのいずれで提供されるか、を示す情報(以下、「提供手法情報」と呼ぶ)を、ピコセル11A内で提供する。
具体的には、例えば、SR1情報及びSR8情報がシステム情報で提供され、その他の同期関係情報がRRCシグナリングで提供されることを示す提供手法情報が、通信制御部153により提供される。
具体的な提供手法として、例えば、UE300がピコセル11においてRRC_Connectedになった際に、通信制御部153は、無線通信部120を介して、RRCシグナリングで、UE300に提供箇所情報及び提供手法情報を提供する。なお、提供箇所情報及び提供手法情報は、システム情報で提供されてもよい。
このような提供手法情報の提供により、UE300は、各種同期関係情報をシステム情報及びRRCシグナリングのうちのいずれで取得すればよいかを知得することがでる。そのため、UE300は、システム情報及びRRCシグナリングの両方で同期関係情報の取得を試みる必要がなくなる。また、例えば、必要な同期関係情報がRRCシグナリング又はシステム情報のうちの一方で提供される場合に、当該一方の手法で同期関係情報を取得すればよいので、同期関係情報の取得のための処理が軽減される。
(マクロeNodeB200−通信制御部253)
−同期関係情報の提供手法
例えば、通信制御部253は、無線通信部220を介して、同期関係情報の種類に応じた提供手法で、同期関係情報を提供する。
より具体的には、例えば、通信制御部153は、SR2情報、SR3情報及びSR9情報の各々を、RRCシグナリングで提供する。
これらの同期関係情報は(SR2情報、SR3情報及びSR9情報)は、ピコセル11(即ち、局所的な領域)に関連する同期関係を示す情報であるので、当該同期関係情報を必要とするUE300は限られる。そのため、限られたUE300のみに。RRCシグナリングで同期関係情報が提供され得る。その結果、同期関係情報の提供に要する無線リソースの量は抑えられ、マクロセル21においてシステム情報で送信される同期関係情報の量を抑えることが可能になる。
さらに、上記同期関係情報(SR2情報、SR3情報及びSR9情報)は、当該同期関係情報を必要としないUE300には送信されなくてもよいので、UE300が取得する不要な同期関係情報の量を減らすことが可能になる。
また、例えば、通信制御部153は、SR1情報及びSR8情報の各々を、システム情報で提供する。
これらの同期関係情報は(SR1情報及びSR8情報)は、ピコセル11(即ち、局所的な領域)に関連せず、マクロセル21のみに関連する同期関係を示す情報であるので、当該同期関係情報は、いずれのUE300にとっても有用な情報と言える。そのため、システム情報により、全てのUE300に同期関係情報が提供され得る。その結果、多数のUE300が位置し得るマクロセル21において、同期関係情報の提供に要する無線リソースの量が抑えられる。また、上記同期関係情報は限られた情報であるので、マクロセル21においてシステム情報で送信される同期関係情報の量を抑えることが可能になる。
さらに、上記同期関係情報は(SR1情報及びSR8情報)がシステム情報で提供されることで、UE300は、当該同期関係情報を、RRC_Connectedになることなく取得できる。即ち、UE300は、特に有用な同期関係情報をより素早く取得することが可能になる。このようなシステム情報での有用な同期関係情報の提供は、一例として、素早く情報を取得することが求められる高速移動中のUE300にとって特に有効である。
−提供手法情報の提供
また、例えば、マクロeNodeB200Aの通信制御部253は、上記2種類以上の同期関係情報の各々が、個別のUE300へのシグナリング、及びUE300に共通のシステム情報のうちのいずれで提供されるか、を示す情報(即ち、提供手法情報)を、マクロセル21A内で提供する。提供手法情報の具体的な内容、及び具体的な提供手法については、ピコeNodeB100に関連して説明したとおりである。
(処理の流れ)
続いて、図26〜図29を参照して、本実施形態の第3の変形例に係る通信制御処理の例を説明する。
−提供箇所情報の提供
図26は、本実施形態の第3の変形例に係るピコeNodeB100側の第1の通信制御処理の一例を説明するための説明図である。当該第1の通信制御処理は、提供箇所情報及び提供手法情報を提供するための処理である。
ここでは、図17を参照して説明した本実施形態に係る処理の流れと、本実施形態の第3の変形例に係る処理の流れと間の相違点である、ステップS421のみを説明する。
ステップS421で、ピコeNodeB100の通信制御部153は、無線通信部120を介して、ピコセル11においてRRC_ConnectedになったUE300に、RRCシグナリングで提供箇所情報及び提供手法情報を提供する。そして、処理はステップS410へ戻る。
なお、当該第1の通信制御処理は、マクロeNodeB200においても同様に行われ得る。
−ピコeNodeBによる同期関係情報の提供
図27は、本実施形態の第3の変形例に係るピコeNodeB100側の第2の通信制御処理の一例を説明するための説明図である。当該第2の通信制御処理は、同期関係情報を提供するための処理である。
ここでは、図18を参照して説明した本実施形態に係る処理の流れと、本実施形態の第3の変形例に係る処理の流れと間の相違点である、ステップS521のみを説明する。
ステップS521で、通信制御部153は、無線通信部120を介して、同期関係情報の種類に応じた提供手法で同期関係情報を提供する。そして、処理はステップS510へ戻る。
−マクロeNodeBによる同期関係情報の提供
図28は、本実施形態の第3の変形例に係るマクロeNodeB200側の通信制御処理の一例を説明するための説明図である。当該通信制御処理は、同期関係情報を提供するための処理である。
ここでは、図19を参照して説明した本実施形態に係る処理の流れと、本実施形態の第3の変形例に係る処理の流れと間の相違点である、ステップS621のみを説明する。
ステップS621で、通信制御部253は、無線通信部220を介して、同期関係情報の種類に応じた提供手法で同期関係情報を提供する。そして、処理はステップS610へ戻る。
−UEによる通信制御処理
図29は、本実施形態の第3の変形例に係るUE300側の通信制御処理の一例を説明するための説明図である。当該通信制御処理は、例えば、UE300がピコセル11又はマクロセル21においてRRC_Connectedになると開始する。
ここでは、図20を参照して説明した本実施形態に係る処理の流れと、本実施形態の第3の変形例に係る処理の流れと間の相違点である、ステップS711、S721、S731及びS751のみを説明する。
まず、ステップS711で、同期関係情報取得部341は、無線通信部320を介して、RRCシグナリングから提供箇所情報及び提供手法情報を取得する。
そして、ステップS721で、同期関係情報取得部341は、提供箇所情報及び提供手法情報から、マクロeNodeB200により提供される同期関係情報の種類、及び、同期関係情報の種類ごとの提供手法を知得する。
また、ステップS731で、同期関係情報取得部341は、提供箇所情報及び提供手法情報から、ピコeNodeB100により提供される同期関係情報の種類、及び、同期関係情報の種類ごとの提供手法も知得する。
ステップS751で、同期関係情報取得部341は、通信部320を介して、決定された種類の同期関係情報を、当該種類ごとの提供手法で取得する。
(提供箇所に応じた提供手法)
以上のように、例えば、同期関係情報の種類に応じた提供手法で同期関係情報が提供される。一方、代替的な手段として、上記2種類以上の同期関係情報の各々は、個別のUE300へのシグナリングでピコeNodeB100によりピコセル11内で提供され、又は、UE300に共通のシステム情報でマクロeNodeB200によりマクロセル21内で提供されてもよい。
具体的には、例えば、ピコセル11内で提供されるSR4情報、SR5情報、SR6情報及びSR7情報は、RRCシグナリングで提供されてもよい。
これにより、ピコセル11においてシステム情報で送信される同期関係情報の量を抑えることが可能になる。
また、例えば、マクロセル21内で提供されるSR1情報、SR2情報、SR3情報、SR83情報及びSR9情報は、システム情報で提供されてもよい。
これにより、多数のUE300が位置し得るマクロセル21において、同期関係情報の提供に要する無線リソースの量が抑えられる。
以上、本実施形態の第3の変形例を説明した。当該第3の変形例によれば、システム情報で送信される同期関係情報の量を抑えつつ、同期関係情報の提供に要する無線リソースの量も抑えることが可能になる。
<<9.その他>>
続いて、図30を参照して、第3のシナリオ(即ち、Deployment Scenario 3)のようにピコセル11が配置される場合における同期関係の種類を説明する。
図30は、第3のシナリオのようにピコセル11が配置される場合における同期関係の種類の例を説明するための説明図である。図30を参照すると、ピコeNodeB100及びピコセル11が示されている。この例では、いずれのピコセル11も、マクロセルと重ならない。また、この例では、ピコセル11D内にUE300が位置し、ピコセル11DがUE300にとってのサービングピコセルである。また、図30には、各ピコセル11で用いられる2つのCC(CC3及びCC4)が示されている。
このようなセルの配置では、例えば以下のような種類の同期関係(SR)を示す情報が、ピコeNodeB100Dにより提供され得る。
SR1:サービングピコセル11DのCC間の同期関係
SR2:サービングピコセル11DのCCと、サービングピコセル11Dに隣接するピコセル11EのCCとの間の同期関係
SR3:サービングピコセル11Dに隣接するピコセル11のCC間の同期関係
SR4:サービングピコセル11Dに隣接するピコセル11EのCCと、サービングピコセル11Dに隣接するピコセル11FのCCとの間の同期関係
<<10.応用例>>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、ピコeNodeB100及びマクロeNodeB200の各々は、無線通信を制御する本体(基地局装置ともいう)とアンテナとを含むeNodeB800として実現されてもよい。あるいは、ピコeNodeB100及びマクロeNodeB200の各々は、無線通信を制御する本体と、本体とは別の場所に配置される1つ以上のRRH(Remote Radio Head)と、アンテナとを含むeNodeB830として実現されてもよい。また、後述する様々な種類の端末が一時的に又は半永続的に基地局機能を実行することにより、ピコeNodeB100又はマクロeNodeB200として動作してもよい。
また、例えば、UE300は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末、携帯型/ドングル型のモバイルルータ若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、UE300は、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、UE300は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
<10.1.ピコeNodeB及びマクロeNodeBに関する応用例>
(第1の応用例)
図31は、本開示に係る技術が適用され得るeNodeBの概略的な構成の第1の例を示すブロック図である。eNodeB800は、1つ以上のアンテナ810、及び基地局装置820を有する。各アンテナ810及び基地局装置820は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。
アンテナ810の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、基地局装置820による無線信号の送受信のために使用される。eNodeB800は、図31に示したように複数のアンテナ810を有し、複数のアンテナ810は、例えばeNodeB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図31にはeNodeB800が複数のアンテナ810を有する例を示したが、eNodeB800は単一のアンテナ810を有してもよい。
基地局装置820は、コントローラ821、メモリ822、ネットワークインタフェース823及び無線通信インタフェース825を備える。
コントローラ821は、例えばCPU又はDSPであってよく、基地局装置820の上位レイヤの様々な機能を動作させる。例えば、コントローラ821は、無線通信インタフェース825により処理された信号内のデータからデータパケットを生成し、生成したパケットをネットワークインタフェース823を介して転送する。コントローラ821は、複数のベースバンドプロセッサからのデータをバンドリングすることによりバンドルドパケットを生成し、生成したバンドルドパケットを転送してもよい。また、コントローラ821は、無線リソース管理(Radio Resource Control)、無線ベアラ制御(Radio Bearer Control)、移動性管理(Mobility Management)、流入制御(Admission Control)又はスケジューリング(Scheduling)などの制御を実行する論理的な機能を有してもよい。また、当該制御は、周辺のeNodeB又はコアネットワークノードと連携して実行されてもよい。メモリ822は、RAM及びROMを含み、コントローラ821により実行されるプログラム、及び様々な制御データ(例えば、端末リスト、送信電力データ及びスケジューリングデータなど)を記憶する。
ネットワークインタフェース823は、基地局装置820をコアネットワーク824に接続するための通信インタフェースである。コントローラ821は、ネットワークインタフェース823を介して、コアネットワークノード又は他のeNodeBと通信してもよい。その場合に、eNodeB800と、コアネットワークノード又は他のeNodeBとは、論理的なインタフェース(例えば、S1インタフェース又はX2インタフェース)により互いに接続されてもよい。ネットワークインタフェース823は、有線通信インタフェースであってもよく、又は無線バックホールのための無線通信インタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース823が無線通信インタフェースである場合、ネットワークインタフェース823は、無線通信インタフェース825により使用される周波数帯域よりもより高い周波数帯域を無線通信に使用してもよい。
無線通信インタフェース825は、LTE(Long Term Evolution)又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、アンテナ810を介して、eNodeB800のセル内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース825は、典型的には、ベースバンド(BB)プロセッサ826及びRF回路827などを含み得る。BBプロセッサ826は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、各レイヤ(例えば、L1、MAC(Medium Access Control)、RLC(Radio Link Control)及びPDCP(Packet Data Convergence Protocol))の様々な信号処理を実行する。BBプロセッサ826は、コントローラ821の代わりに、上述した論理的な機能の一部又は全部を有してもよい。BBプロセッサ826は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を含むモジュールであってもよく、BBプロセッサ826の機能は、上記プログラムのアップデートにより変更可能であってもよい。また、上記モジュールは、基地局装置820のスロットに挿入されるカード若しくはブレードであってもよく、又は上記カード若しくは上記ブレードに搭載されるチップであってもよい。一方、RF回路827は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ810を介して無線信号を送受信する。
無線通信インタフェース825は、図31に示したように複数のBBプロセッサ826を含み、複数のBBプロセッサ826は、例えばeNodeB800が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。また、無線通信インタフェース825は、図31に示したように複数のRF回路827を含み、複数のRF回路827は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図31には無線通信インタフェース825が複数のBBプロセッサ826及び複数のRF回路827を含む例を示したが、無線通信インタフェース825は単一のBBプロセッサ826又は単一のRF回路827を含んでもよい。
(第2の応用例)
図32は、本開示に係る技術が適用され得るeNodeBの概略的な構成の第2の例を示すブロック図である。eNodeB830は、1つ以上のアンテナ840、基地局装置850、及びRRH860を有する。各アンテナ840及びRRH860は、RFケーブルを介して互いに接続され得る。また、基地局装置850及びRRH860は、光ファイバケーブルなどの高速回線で互いに接続され得る。
アンテナ840の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、RRH860による無線信号の送受信のために使用される。eNodeB830は、図32に示したように複数のアンテナ840を有し、複数のアンテナ840は、例えばeNodeB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図32にはeNodeB830が複数のアンテナ840を有する例を示したが、eNodeB830は単一のアンテナ840を有してもよい。
基地局装置850は、コントローラ851、メモリ852、ネットワークインタフェース853、無線通信インタフェース855及び接続インタフェース857を備える。コントローラ851、メモリ852及びネットワークインタフェース853は、図31を参照して説明したコントローラ821、メモリ822及びネットワークインタフェース823と同様のものである。
無線通信インタフェース855は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、RRH860及びアンテナ840を介して、RRH860に対応するセクタ内に位置する端末に無線接続を提供する。無線通信インタフェース855は、典型的には、BBプロセッサ856などを含み得る。BBプロセッサ856は、接続インタフェース857を介してRRH860のRF回路864と接続されることを除き、図31を参照して説明したBBプロセッサ826と同様のものである。無線通信インタフェース855は、図32に示したように複数のBBプロセッサ856を含み、複数のBBプロセッサ856は、例えばeNodeB830が使用する複数の周波数帯域にそれぞれ対応してもよい。なお、図32には無線通信インタフェース855が複数のBBプロセッサ856を含む例を示したが、無線通信インタフェース855は単一のBBプロセッサ856を含んでもよい。
接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)をRRH860と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース857は、基地局装置850(無線通信インタフェース855)とRRH860とを接続する上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
また、RRH860は、接続インタフェース861及び無線通信インタフェース863を備える。
接続インタフェース861は、RRH860(無線通信インタフェース863)を基地局装置850と接続するためのインタフェースである。接続インタフェース861は、上記高速回線での通信のための通信モジュールであってもよい。
無線通信インタフェース863は、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、典型的には、RF回路864などを含み得る。RF回路864は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ840を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース863は、図32に示したように複数のRF回路864を含み、複数のRF回路864は、例えば複数のアンテナ素子にそれぞれ対応してもよい。なお、図32には無線通信インタフェース863が複数のRF回路864を含む例を示したが、無線通信インタフェース863は単一のRF回路864を含んでもよい。
図31及び図32に示したeNodeB800及びeNodeB830において、図11を参照して説明した同期関係情報取得部151及び通信制御部153、並びに、図14を参照して説明した同期関係情報取得部251及び通信制御部253は、無線通信インタフェース825並びに無線通信インタフェース855及び/又は無線通信インタフェース863において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、コントローラ821及びコントローラ851において実装されてもよい。
<10.2.UEに関する応用例>
(第1の応用例)
図33は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912、1つ以上のアンテナスイッチ915、1つ以上のアンテナ916、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM及びROMを含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース912は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース912は、典型的には、BBプロセッサ913及びRF回路914などを含み得る。BBプロセッサ913は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路914は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ916を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース912は、BBプロセッサ913及びRF回路914を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース912は、図33に示したように複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含んでもよい。なお、図33には無線通信インタフェース912が複数のBBプロセッサ913及び複数のRF回路914を含む例を示したが、無線通信インタフェース912は単一のBBプロセッサ913又は単一のRF回路914を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース912は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN(Local Area Network)方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ913及びRF回路914を含んでもよい。
アンテナスイッチ915の各々は、無線通信インタフェース912に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ916の接続先を切り替える。
アンテナ916の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース912による無線信号の送受信のために使用される。スマートフォン900は、図33に示したように複数のアンテナ916を有してもよい。なお、図33にはスマートフォン900が複数のアンテナ916を有する例を示したが、スマートフォン900は単一のアンテナ916を有してもよい。
さらに、スマートフォン900は、無線通信方式ごとにアンテナ916を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ915は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース912及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図33に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図33に示したスマートフォン900において、図16を参照して説明した同期関係情報取得部341及び通信制御部343は、無線通信インタフェース912において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。
(第2の応用例)
図34は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、1つ以上のアンテナスイッチ936、1つ以上のアンテナ937及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、LTE又はLTE−Advancedなどのいずれかのセルラー通信方式をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、典型的には、BBプロセッサ934及びRF回路935などを含み得る。BBプロセッサ934は、例えば、符号化/復号、変調/復調及び多重化/逆多重化などを行なってよく、無線通信のための様々な信号処理を実行する。一方、RF回路935は、ミキサ、フィルタ及びアンプなどを含んでもよく、アンテナ937を介して無線信号を送受信する。無線通信インタフェース933は、BBプロセッサ934及びRF回路935を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、図34に示したように複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含んでもよい。なお、図34には無線通信インタフェース933が複数のBBプロセッサ934及び複数のRF回路935を含む例を示したが、無線通信インタフェース933は単一のBBプロセッサ934又は単一のRF回路935を含んでもよい。
さらに、無線通信インタフェース933は、セルラー通信方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又は無線LAN方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよく、その場合に、無線通信方式ごとのBBプロセッサ934及びRF回路935を含んでもよい。
アンテナスイッチ936の各々は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ937の接続先を切り替える。
アンテナ937の各々は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送受信のために使用される。カーナビゲーション装置920は、図34に示したように複数のアンテナ937を有してもよい。なお、図34にはカーナビゲーション装置920が複数のアンテナ937を有する例を示したが、カーナビゲーション装置920は単一のアンテナ937を有してもよい。
さらに、カーナビゲーション装置920は、無線通信方式ごとにアンテナ937を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ936は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図34に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図34に示したカーナビゲーション装置920において、図16を参照して説明した同期関係情報取得部341及び通信制御部343は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
<<11.まとめ>>
ここまで、図1〜図30を用いて、本開示の実施形態に係る通信装置及び各処理を説明した。本開示に係る実施形態によれば、ピコセル11で用いられる複数のCCのうちのどのCCが互いに同期しているかを示す同期関係情報(即ち、SR4情報)が、ピコeNodeB100によりピコセル11内で提供され、マクロeNodeB200によりマクロセル21内で提供されない。
このようなSR4情報の提供により、マクロセル21及びピコセル11が配置される場合において、キャリアアグリゲーションにおけるUE300にとっての負荷を軽減することができる。即ち、SR4情報がUE300に提供されなければ、UE300は、ピコセル11で用いられるCC間の同期関係を個別に全て検証することになり得る。一方、SR4情報がUE300に提供されれば、UE300は、限られた同期関係のみを検証すればよい。そのため、SR4情報の提供により、UE300にとっての負荷が軽減され得る。
また、SR4情報が、マクロeNodeB200により提供されず、ピコeNodeB100により提供されることにより、SR4情報の提供のためにマクロセル21の無線リソースが使用されない。即ち、SR4情報のピコeNodeB100による提供によって、マクロセル21の無線リソースの消費を抑えることが可能になる。
また、例えば、マクロセル21で用いられる1つ以上の別のCCのうちのどのCCがどのCCと同期しているかを示す同期関係情報(即ち、マクロSR情報)が、マクロeNodeB200によりマクロセル21内で提供される。
より具体的には、例えば、上記マクロSR情報は、マクロセル21で用いられる1つ以上の別のCCのうちのどのCCが、ピコセル11で用いられる複数のCCのうちのどのCCと同期しているか、を示す。即ち、上記マクロSR情報は、SR2情報を含む。そのため、SR2情報(及びSR3情報)がマクロセル21内で提供される。
このようなSR2情報(及びSR3情報)の提供により、マクロセル21及びピコセル11が配置される場合において、キャリアアグリゲーションにおけるUE300にとっての負荷を軽減することができる。例えば、UE300は、ピコセル11のCCとマクロセル21のCCとを同時に用いて無線通信を行うこともあり得る。このような場合に、SR2情報及びSR3情報がUE300に提供されなければ、UE300は、ピコセル11で用いられるCCとマクロセル21で用いられるCCとの間の同期関係を個別に全て検証することになり得る。一方、SR2情報及びSR3情報がUE300に提供されれば、UE300は、限られた同期関係のみを検証すればよい。そのため、SR2情報及びSR3情報の提供により、UE300にとっての負荷が軽減され得る。
また、SR2情報及びSR3情報が、マクロeNodeB200により提供されることにより、UE300は、ピコセル11に入った際にピコセル11のCCのうちのどのCCを用いることが同期結果の利用の観点から望ましいかを、ピコセル11に入る前により確実に知得できる。その結果、UE300は、ピコセル11に入ると、ピコセル11のCCのうちの、同期結果の利用の観点から望ましいCC(例えば、使用中のマクロセル21のCCと同期しているCC、ピコセル11の別のCCと同期しているCC、等)を、より素早く用いることが可能になる。
また、例えば、マクロセル21で用いられる上記1つ以上のCCは、2つ以上のCCを含み、上記マクロSR情報は、上記1つ以上の別のCCのうちのどのCCが互いに同期しているかを示す。即ち、上記マクロSR情報は、SR1情報を含む。そのため、SR1情報がマクロセル21内で提供される。
このようなSR1情報の提供により、マクロセル21及びピコセル11が配置される場合において、キャリアアグリゲーションにおけるUE300にとっての負荷を軽減することができる。即ち、SR1情報がUE300に提供されなければ、UE300は、マクロセル21で用いられるCC間の同期関係を個別に全て検証することになり得る。一方、SR1情報がUE300に提供されれば、UE300は、限られた同期関係のみを検証すればよい。そのため、SR1情報の提供により、UE300にとっての負荷が軽減され得る。
また、SR1情報が、マクロeNodeB200により提供されることにより、UE300は、いずれかのピコセル11内に位置しなくても、SR1情報を取得することが可能になる。よって、UE300の位置によらず、UE300にとっての負荷が軽減され得る。
また、例えば、2種類以上の同期関係情報の各々が、種類の重要度に応じた順序で提供される。
これにより、例えば重要度に応じた順序で各種同期関係情報が提供され、UE300は重要度の高い同期関係から順に検証することが可能になる。その結果、UE300が同期をとるための処理が軽減され得る。
なお、本実施形態の第1の変形例によれば、代替手段として、マクロセル21で用いられる1つ以上のCCのうちのどのCCが、ピコセル11Aで用いられる複数のCCのうちのどのCCと同期しているか、を示す同期関係情報(即ち、SR2情報)が、ピコeNodeB100によりピコセル11内で提供され、マクロeNodeB200によりマクロセル21内で提供されない。
これにより、SR2情報の提供のためにマクロセル21の無線リソースが使用されない。即ち、SR2情報のピコeNodeB100による提供によって、マクロセル21の無線リソースの消費を抑えることが可能になる。
また、本実施形態の第3の変形例によれば、2種類以上の同期関係情報の各々は、同期関係情報の種類に応じて、個別のUE300へのシグナリング、及びUE300に共通のシステム情報のうちのいずれか一方で提供される。
これにより、システム情報で送信される同期関係情報の量を抑えつつ、同期関係情報の提供に要する無線リソースの量も抑えることが可能になる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態を説明したが、本開示は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、各セル(マクロセル又はピコセル)において2つのCCが用いられる例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。各セルにおいて、1つのCCが用いられてもよく、又は3つ以上のCCが用いられてもよい。また、セルごとに用いられるCCの数が異なってもよい。
また、2つ以上のピコセルが存在する場合に、当該2つ以上のピコセルにおいて共通のCCが用いられる例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、あるピコセルで用いられる1つ以上のCCと、別のピコセルで用いられる1つ以上のCCとは、全く共通しなくてもよく、又は一部のみ共通してもよい。
また、マクロセルで用いられるCCとピコセルで用いられるCCとが全く共通しない例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。マクロセルで用いられるCCとピコセルで用いられるCCとは、一部共通してもよく、又は全部共通してもよい。
また、多くの説明において、ピコセルの全体がマクロセルに重なる例(即ち、第1の配置シナリオに対応する例)を説明したが、本開示は係る例に限定されない。ピコセルは、マクロセルと部分的に重なってもよい。即ち、ピコセルの配置は、第2の配置シナリオに対応してもよい。また、ピコセルは、2つのマクロセルに重なってもよい。また、ピコセルは、別のピコセルと部分的に重なってもよい。
また、同期関係情報として、SR1情報〜SR5情報(第2の変形例においては、SR1情報〜SR9情報)が提供される例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、SR1情報〜SR5情報(又はSR1情報〜SR9情報)の一部の同期関係情報のみが提供されてもよい。また、SR1〜SR5(又はSR1〜SR9)以外の同期関係を示す同期関係情報が提供されてもよい。
また、SR1情報〜SR5情報(第2の変形例においては、SR1情報〜SR9情報)の各々がマクロeNodeB及びピコeNodeBのいずれか一方により提供される例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。SR1情報〜SR5情報(又はSR1情報〜SR9情報)の一部の同期関係情報は、マクロeNodeB及びピコeNodeBの両方により提供されてもよい。
また、SR1情報〜SR5情報(第2の変形例においては、SR1情報〜SR9情報)の各々がシステム情報及びRRCシグナリングのうちの一方のみで提供される例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。SR1情報〜SR5情報(又はSR1情報〜SR9情報)の一部又は全部の同期関係情報は、システム情報及びRRCシグナリングの両方で提供されてもよく、又は、システム情報及びRRCシグナリングのうちの随時選択される一方の手法で提供されてもよい。
また、互いに同期している周波数帯域(例えば、互いに同期しているCC)とは時間方向及び周波数方向の両方で互いに同期していることを示すものとして説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、互いに同期している周波数帯域とは、時間方向で同期している周波数帯域であってもよい。また、例えば、互いに同期している周波数帯域とは、周波数方向で同期している周波数帯域であってもよい。また、例えば、互いに同期している周波数帯域とは、時間方向又は周波数方向のいずれか一方で同期している周波数帯域であってもよい。この場合に、同期関係情報は、互いに同期する周波数帯域が時間方向及び周波数方向のいずれで同期しているかをさらに示してもよい。
また、スモールセルの一例としてピコセルが挙げられたが、本開示は係る例に限定されない。スモールセルは、ピコセルの代わりに、マクロセルと一部又は全体で重なる別のセル(例えば、ナノセル、フェムトセル、等)であってもよい。
通信システムがLTE−Aに準拠する例を説明したが、本開示は係る例に限定されない。例えば、通信システムは、3GPPにおける別の規格に準拠するシステムであってもよい。一例として、通信システムは、3GPPにおける将来の規格に準拠するシステムであってもよい。
また、本明細書の通信制御処理における処理ステップは、必ずしもフローチャートに記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、通信制御における処理ステップは、フローチャートとして記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。
また、通信制御装置(例えば、ピコeNodeB及びマクロeNodeB)及び端末装置(例えば、UE)に内蔵されるCPU、ROM及びRAM等のハードウェアに、上記通信制御装置及び端末装置の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセル内での無線通信を制御する通信制御部と、
前記スモールセルで用いられる複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す第1の同期関係情報を取得する取得部と、
を備え、
前記第1の同期関係情報は、前記通信制御部により前記スモールセル内で提供され、前記マクロセルの基地局により前記マクロセル内で提供されない、
通信制御装置。
(2)
前記マクロセルで用いられる1つ以上の別の周波数帯域のうちのどの周波数帯域がどの周波数帯域と同期しているかを示す第2の同期関係情報は、前記マクロセルの前記基地局により前記マクロセル内で提供される、前記(1)に記載の通信制御装置。
(3)
前記第2の同期関係情報は、前記マクロセルで用いられる前記1つ以上の別の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が、前記スモールセルで用いられる前記複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域と同期しているか、を示す、前記(2)に記載の通信制御装置。
(4)
前記マクロセルで用いられる前記1つ以上の別の周波数帯域は、2つ以上の周波数帯域を含み、
前記第2の同期関係情報は、前記1つ以上の別の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す、
前記(2)又は(3)に記載の通信制御装置。
(5)
前記取得部は、前記マクロセルで用いられる1つ以上の別の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が、前記スモールセルで用いられる前記複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域と同期しているか、を示す第2の同期関係情報を取得し、
前記第2の同期関係情報は、前記通信制御部により前記スモールセル内で提供され、前記マクロセルの前記基地局により前記マクロセル内で提供されない、前記(1)に記載の通信制御装置。
(6)
前記取得部は、前記複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が、前記マクロセル及び前記スモールセル以外の別のセルで用いられる1つ以上の周波数帯域のうちのどの周波数帯域と同期しているか、を示す第3の同期関係情報を取得し、
前記第3の同期関係情報は、前記通信制御部により前記スモールセル内で提供され、前記マクロセルの基地局により前記マクロセル内で提供されない、
前記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(7)
前記別のセルは、前記マクロセルと一部又は全体で重なる別のスモールセルを含む、前記(6)に記載の通信制御装置。
(8)
前記別のセルは、前記マクロセルに隣接する別のマクロセルを含む、前記(6)又は(7)に記載の通信制御装置。
(9)
前記取得部は、前記マクロセル及び前記スモールセル以外の別のセルで用いられる複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す第4の同期関係情報を取得し、
前記第4の同期関係情報は、前記通信制御部により前記スモールセル内で提供され、前記マクロセルの基地局により前記マクロセル内で提供されない、
前記(1)〜(8)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(10)
前記別のセルは、前記マクロセルと一部又は全体で重なる別のスモールセル、及び前記マクロセルに隣接する別のマクロセルであり、
前記第4の同期関係情報は、前記別のスモールセルで用いられる1つ以上の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が、前記別のマクロセルで用いられる1つ以上の周波数帯域のうちのどの周波数帯域と同期しているか、を示す、
前記(9)に記載の通信制御装置。
(11)
前記通信制御部は、前記第1の同期関係情報を含む2種類以上の同期関係情報の各々が前記マクロセル及び前記スモールセルのうちのいずれで提供されるかを示す情報を、前記スモールセル内で提供する、前記(1)〜(10)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(12)
前記第1の同期関係情報を含む2種類以上の同期関係情報の各々は、同期関係情報の種類に応じて、個別の端末装置へのシグナリング、及び端末装置に共通のシステム情報のうちのいずれか一方で提供される、前記(1)〜(11)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(13)
前記第1の同期関係情報を含む2種類以上の同期関係情報の各々は、個別の端末装置へのシグナリングで前記通信制御部により前記スモールセル内で提供され、又は、端末装置に共通のシステム情報で前記マクロセルの前記基地局により前記マクロセル内で提供される、前記(1)〜(12)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(14)
前記通信制御部は、前記第1の同期関係情報を含む2種類以上の同期関係情報の各々が、個別の端末装置へのシグナリング、及び端末装置に共通のシステム情報のうちのいずれで提供されるか、を示す情報を、前記スモールセル内で提供する、前記(12)又は(13)に記載の通信制御装置。
(15)
前記通信制御部は、前記第1の同期関係情報を含む2種類以上の同期関係情報の各々を、種類の重要度に応じた順序で提供する、前記(1)〜(14)のいずれか1項に記載の通信制御装置。
(16)
マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセル内での無線通信を制御することと、
前記スモールセルで用いられる複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す第1の同期関係情報を取得することと、
を含み、
前記第1の同期関係情報は、前記スモールセルの基地局により前記スモールセル内で提供され、前記マクロセルの基地局により前記マクロセル内で提供されない、
通信制御方法。
(17)
スモールセルの一部又は全体と重なるマクロセル内での無線通信を制御する通信制御部と、
複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す同期関係情報を取得する取得部と、
を備え、
前記通信制御部は、前記同期関係情報を前記マクロセル内で提供し、
前記同期関係情報は、前記スモールセルで用いられる複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す第1の同期関係情報を含まず、
前記第1の同期関係情報は、前記スモールセルの基地局により提供される、
通信制御装置。
(18)
前記取得部は、前記マクロセル及び前記スモールセル以外の別のセルで用いられる複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す第5の同期関係情報を取得し、
前記通信制御部は、前記第5の同期関係情報を前記マクロセル内で提供する、前記(17)に記載の通信制御装置。
(19)
前記別のセルは、前記マクロセルに隣接する別のマクロセルである、前記(18)に記載の通信制御装置。
(20)
マクロセルに一部又は全体で重なるスモールセル又は前記マクロセル内で無線通信を行う無線通信部と、
前記スモールセルで用いられる複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す第1の同期関係情報を、前記スモールセルの基地局により前記スモールセル内で提供される情報から取得し、前記マクロセルの基地局により前記マクロセル内で提供される情報から取得しない取得部と、
を備える端末装置
1 通信システム
11 ピコセル
21 マクロセル
100 ピコeNodeB
151 同期関係情報取得部
153 通信制御部
200 マクロeNodeB
251 同期関係情報取得部
253 通信制御部
300 UE(User Equipment)
341 同期関係情報取得部
343 通信制御部

Claims (20)

  1. マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセル内での無線通信を制御する通信制御部と、
    前記スモールセルで用いられる複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す第1の同期関係情報を取得する取得部と、
    を備え、
    前記第1の同期関係情報及び前記第1の同期関係情報の提供箇所情報は、前記通信制御部により前記スモールセル内で提供され、前記マクロセルの基地局により前記マクロセル内で提供されない、
    通信制御装置。
  2. 前記マクロセルで用いられる1つ以上の別の周波数帯域のうちのどの周波数帯域がどの周波数帯域と同期しているかを示す第2の同期関係情報は、前記マクロセルの前記基地局により前記マクロセル内で提供される、請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記第2の同期関係情報は、前記マクロセルで用いられる前記1つ以上の別の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が、前記スモールセルで用いられる前記複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域と同期しているか、を示す、請求項2に記載の通信制御装置。
  4. 前記マクロセルで用いられる前記1つ以上の別の周波数帯域は、2つ以上の周波数帯域を含み、
    前記第2の同期関係情報は、前記1つ以上の別の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す、
    請求項2に記載の通信制御装置。
  5. 前記取得部は、前記マクロセルで用いられる1つ以上の別の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が、前記スモールセルで用いられる前記複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域と同期しているか、を示す第2の同期関係情報を取得し、
    前記第2の同期関係情報は、前記通信制御部により前記スモールセル内で提供され、前記マクロセルの前記基地局により前記マクロセル内で提供されない、請求項1に記載の通信制御装置。
  6. 前記取得部は、前記複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が、前記マクロセル及び前記スモールセル以外の別のセルで用いられる1つ以上の周波数帯域のうちのどの周波数帯域と同期しているか、を示す第3の同期関係情報を取得し、
    前記第3の同期関係情報は、前記通信制御部により前記スモールセル内で提供され、前記マクロセルの基地局により前記マクロセル内で提供されない、
    請求項1に記載の通信制御装置。
  7. 前記別のセルは、前記マクロセルと一部又は全体で重なる別のスモールセルを含む、請求項6に記載の通信制御装置。
  8. 前記別のセルは、前記マクロセルに隣接する別のマクロセルを含む、請求項6に記載の通信制御装置。
  9. 前記取得部は、前記マクロセル及び前記スモールセル以外の別のセルで用いられる複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す第4の同期関係情報を取得し、
    前記第4の同期関係情報は、前記通信制御部により前記スモールセル内で提供され、前記マクロセルの基地局により前記マクロセル内で提供されない、
    請求項1に記載の通信制御装置。
  10. 前記別のセルは、前記マクロセルと一部又は全体で重なる別のスモールセル、及び前記マクロセルに隣接する別のマクロセルであり、
    前記第4の同期関係情報は、前記別のスモールセルで用いられる1つ以上の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が、前記別のマクロセルで用いられる1つ以上の周波数帯域のうちのどの周波数帯域と同期しているか、を示す、
    請求項9に記載の通信制御装置。
  11. 前記通信制御部は、前記第1の同期関係情報を含む2種類以上の同期関係情報の各々が前記マクロセル及び前記スモールセルのうちのいずれで提供されるかを示す情報を、前記スモールセル内で提供する、請求項1に記載の通信制御装置。
  12. 前記第1の同期関係情報を含む2種類以上の同期関係情報の各々は、同期関係情報の種類に応じて、個別の端末装置へのシグナリング、及び端末装置に共通のシステム情報のうちのいずれか一方で提供される、請求項1に記載の通信制御装置。
  13. 前記第1の同期関係情報を含む2種類以上の同期関係情報の各々は、個別の端末装置へのシグナリングで前記通信制御部により前記スモールセル内で提供され、又は、端末装置に共通のシステム情報で前記マクロセルの前記基地局により前記マクロセル内で提供される、請求項1に記載の通信制御装置。
  14. 前記通信制御部は、前記第1の同期関係情報を含む2種類以上の同期関係情報の各々が、個別の端末装置へのシグナリング、及び端末装置に共通のシステム情報のうちのいずれで提供されるか、を示す情報を、前記スモールセル内で提供する、請求項12に記載の通信制御装置。
  15. 前記通信制御部は、前記第1の同期関係情報を含む2種類以上の同期関係情報の各々を、種類の重要度に応じた順序で提供する、請求項1に記載の通信制御装置。
  16. マクロセルと一部又は全体で重なるスモールセル内での無線通信を制御することと、
    前記スモールセルで用いられる複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す第1の同期関係情報を取得することと、
    を含み、
    前記第1の同期関係情報及び前記第1の同期関係情報の提供箇所情報は、前記スモールセルの基地局により前記スモールセル内で提供され、前記マクロセルの基地局により前記マクロセル内で提供されない、
    通信制御方法。
  17. スモールセルの一部又は全体と重なるマクロセル内での無線通信を制御する通信制御部と、
    複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す同期関係情報を取得する取得部と、
    を備え、
    前記通信制御部は、前記同期関係情報を前記マクロセル内で提供し、
    前記同期関係情報は、前記スモールセルで用いられる複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す第1の同期関係情報を含まず、
    前記第1の同期関係情報及び前記第1の同期関係情報の提供箇所情報は、前記スモールセルの基地局により提供される、
    通信制御装置。
  18. 前記取得部は、前記マクロセル及び前記スモールセル以外の別のセルで用いられる複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す第5の同期関係情報を取得し、
    前記通信制御部は、前記第5の同期関係情報を前記マクロセル内で提供する、請求項17に記載の通信制御装置。
  19. 前記別のセルは、前記マクロセルに隣接する別のマクロセルである、請求項18に記載の通信制御装置。
  20. マクロセルに一部又は全体で重なるスモールセル又は前記マクロセル内で無線通信を行う無線通信部と、
    前記スモールセルで用いられる複数の周波数帯域のうちのどの周波数帯域が互いに同期しているかを示す第1の同期関係情報及び前記第1の同期関係情報の提供箇所情報を、前記スモールセルの基地局により前記スモールセル内で提供される情報から取得し、前記マクロセルの基地局により前記マクロセル内で提供される情報から取得しない取得部と、
    を備える端末装置。
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