JP6360800B2 - Voc溶剤回収装置およびその方法 - Google Patents

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Description

本発明は、公害防止分野における揮発性有機化合物を含有する排ガスを浄化処理するVOC溶剤回収装置およびその方法に関するものである。
塗装工程、洗浄工程、印刷工程等では、浮遊粒子状物質および光化学オキシダントの原因物質の1つとされているトルエン、キシレン、トリクロエチレン等の揮発性有機化合物(VOCという)が排出されており、これらのVOCの排出抑制について大気汚染防止法が施行されて、回収、再生方式、密閉方式、燃焼・分解方式、物質代替方式などのVOC排出抑制対策が実施されている。
上記したVOC排出抑制対策として、活性炭等による固定床吸着方式のものが知られている。この活性炭等による固定床吸着方式は、排ガスからVOC分を回収して、溶剤として再生し、再利用する方式で、活性炭等の吸着剤を吸着塔内に詰めた固定床として排ガスを流入し、吸着剤にVOCを十分に吸着させて除去するものである。
吸着剤は、VOCを十分に吸着すると、吸着能力が低下するので、VOCの脱着か、吸着剤の交換が必要となる。通常、スチームを流入しているが、そのとき生じる脱着ガスは多量のスチームとともに凝縮器ーに導入され、VOCは冷却されて回収される。たとえば、特開2001−149740号公報や特開2001−179041号公報等が提案されている。
しかし、VOCの脱着による凝集時間が、1〜5時間(初留)といった長時間かかるとともに、吸着剤のVOC残存率は10〜40%もあって臭気が残り、さらにスチームの凝縮した水分と回収したVOCとの分離処理も必要であった。
そのため、出願人は、特開2012−40517号公報のように、揮発性有機化合物(VOC)を含有する排ガスを吸着剤が装填された吸着塔の細径吸着筒内を通過させ、排ガス中のVOCを吸着剤に吸着させて除去処理し、効率よく排ガスの浄化処理することを提案している。
特開2001−149740号公報 特開2001−179041号公報 特開2012−40517号公報
しかしながら、排ガス中のVOCを吸着剤に吸着させて除去処理して、そのVOC溶剤回収するのに、当該装置の凝縮装置等を特設していたもので、装置の設置スペースの節減やランニングコストの低減、コストダウンに限界があった。
本発明は、上記のような点に鑑みたもので、上記の課題を解決するために、廃溶剤を蒸発器に装填して溶剤を減圧状態で蒸発して蒸発溶剤を凝縮器に導入して溶剤回収する廃溶剤回収装置に、揮発性有機化合物(VOC)を含有する排ガスを吸着剤が装填された吸着塔内を通過させて排ガス中のVOCを吸着剤に吸着させ、吸着剤に吸着させたVOCを加熱処理して脱着するVOC吸脱着装置の吸着塔を近接し、上記廃溶剤回収装置の蒸発器にVOCを減圧吸引する吸引管を接続し、上記VOC吸脱着装置の吸着塔で脱着したVOCを上記吸引管を介して上記蒸発器に吸引して減圧状態で蒸発し、蒸発させたVOCの溶剤を廃溶剤回収装置の凝縮器に導入して溶剤回収するように形成したことを特徴とするVOC溶剤回収装置を提供するにある。
また、VOC吸脱着装置の吸着塔を2基並設し、これらでのVOCの吸脱着を交互に行なうようにしてVOCの蒸発溶剤を蒸発器に連続状態で送給して溶剤回収するように形成したことを特徴とするVOC溶剤回収装置を提供するにある。
また、廃溶剤を蒸発器に装填して溶剤を減圧状態で蒸発した蒸発溶剤を凝縮して溶剤回収する廃溶剤回収装置と、揮発性有機化合物(VOC)を含有する排ガスを吸着剤が装填された吸着管内を通過させて、吸着剤に吸着させた排ガス中のVOCを加熱処理して脱着するVOC吸脱着装置の吸着塔とを設け、VOCを含有する排ガスを上記吸着管内を通過させてVOCを吸着剤に吸着させ、この吸着剤に吸着させた吸着管を加熱して排ガス中のVOCを吸着剤から脱着し、VOCを脱着して吸着能力が回復したら、再び上記のように排ガス中のVOCの吸着剤への吸着、脱着を繰り返すようにし、上記廃溶剤回収装置の蒸発器に上記VOC吸脱着装置の吸着塔で吸着管を加熱したときの排ガス中の吸着剤から脱着したVOCを減圧吸引して蒸発器で減圧状態で蒸発し、蒸発させたVOCの溶剤を廃溶剤回収装置の凝縮器に導入して溶剤回収することを特徴とするVOC溶剤回収方法を提供するにある。
さらに、回収する溶剤が同一種類の場合、廃溶剤の蒸発器での溶剤回収と、VOC吸脱着装置の吸着塔で脱着したVOCを蒸発器に吸引してVOCの脱着溶剤を同時に回収することを特徴とするVOC溶剤回収方法を提供するにある。
さらにまた、回収する溶剤が同一の工場で発生した場合、廃溶剤の蒸発器での溶剤回収と、VOC吸脱着装置の吸着塔で脱着したVOCを蒸発器に吸引してVOCの脱着溶剤を同時に回収することを特徴とするVOC溶剤回収方法を提供するにある。
本発明は、特許請求の範囲の請求項1のように、廃溶剤を蒸発器に装填して溶剤を減圧状態で蒸発して蒸発溶剤を凝縮器に導入して溶剤回収する廃溶剤回収装置に、揮発性有機化合物(VOC)を含有する排ガスを吸着剤が装填された吸着塔内を通過させて排ガス中のVOCを吸着剤に吸着させ、吸着剤に吸着させたVOCを加熱処理して脱着するVOC吸脱着装置の吸着塔を近接し、上記廃溶剤回収装置の蒸発器にVOCを減圧吸引する吸引管を接続し、上記VOC吸脱着装置の吸着塔で脱着したVOCを上記吸引管を介して上記蒸発器に吸引して減圧状態で蒸発し、蒸発させたVOCの溶剤を廃溶剤回収装置の凝縮器に導入して溶剤回収するように形成したことによって、廃溶剤の溶剤回収ができるとともに、VOC吸脱着装置の吸着塔で脱着したVOCを蒸発器に吸引して減圧状態で蒸発し、蒸発させたVOCの溶剤を廃溶剤回収装置の凝縮器に導入して溶剤回収することができる。そのため、廃溶剤用の廃溶剤回収装置の流用がはかれて、設備の省スペース化、設備費のランニングコストの低減、大幅なコストダウンをはかることができる。
また、請求項2のように、VOC吸脱着装置の吸着塔を2基並設し、これらでのVOCの吸脱着を交互に行なうようにしてVOCの蒸発溶剤を蒸発器に連続状態で送給して溶剤回収するように形成したことによって、VOC吸脱着装置の吸着塔のVOCの吸脱着を交互に行なえて、VOCの蒸発溶剤を蒸発器に連続状態で送給して溶剤回収することができ、VOCの溶剤回収を効率よく行なえる。
さらに、請求項3のように、廃溶剤を蒸発器に装填して溶剤を減圧状態で蒸発した蒸発溶剤を凝縮して溶剤回収する廃溶剤回収装置と、揮発性有機化合物(VOC)を含有する排ガスを吸着剤が装填された吸着管内を通過させて、吸着剤に吸着させた排ガス中のVOCを加熱処理して脱着するVOC吸脱着装置の吸着塔とを設け、VOCを含有する排ガスを上記吸着管内を通過させてVOCを吸着剤に吸着させ、この吸着剤に吸着させた吸着管を加熱して排ガス中のVOCを吸着剤から脱着し、VOCを脱着して吸着能力が回復したら、再び上記のように排ガス中のVOCの吸着剤への吸着、脱着を繰り返すようにし、上記廃溶剤回収装置の蒸発器に上記VOC吸脱着装置の吸着塔で吸着管を加熱したときの排ガス中の吸着剤から脱着したVOCを減圧吸引して蒸発器で減圧状態で蒸発し、蒸発させたVOCの溶剤を廃溶剤回収装置の凝縮器に導入して溶剤回収することによって、廃溶剤の溶剤回収ができるとともに、廃溶剤用の廃溶剤回収装置の流用がはかれて、設備の省スペース化、設備費のランニングコストの低減、大幅なコストダウンをはかることができる。

さらにまた、請求項4のように、回収する溶剤が同一種類の場合、廃溶剤の蒸発器での溶剤回収と、VOC吸脱着装置の吸着塔で脱着したVOCを蒸発器に吸引してVOCの脱着溶剤を同時に回収することによって、廃溶剤の蒸発器での溶剤回収と、VOC吸脱着装置で脱着したVOCを蒸発器に吸引してVOCの脱着溶剤を同時に回収することができ、効率的に溶剤回収できる。
さらにまた、請求項5のように、回収する溶剤が同一の工場で発生した場合、廃溶剤の蒸発器での溶剤回収と、VOC吸脱着装置の吸着塔で脱着したVOCを蒸発器に吸引してVOCの脱着溶剤を同時に回収することによって、工場で発生した廃溶剤と、VOC吸脱着装置で脱着したVOCを蒸発器に吸引してVOCの脱着溶剤を同時に回収することができ、効率的に溶剤回収できる。
本発明の一実施例の排ガスのVOC吸脱着処理の概略フローチャート、 同上のVOC吸脱着装置部の概略拡大断面図、 同上のVOC吸脱着処理の吸着管部の説明用拡大断面図、 同上の他の実施例の排ガスのVOC吸脱着処理の概略フローチャート。
本発明のVOC溶剤回収装置およびその方法は、廃溶剤を蒸発器に装填して溶剤を減圧状態で蒸発して蒸発溶剤を凝縮器に導入して溶剤回収する廃溶剤回収装置に、揮発性有機化合物(VOC)を含有する排ガスを吸着剤が装填された吸着塔内を通過させて排ガス中のVOCを吸着剤に吸着させ、吸着剤に吸着させたVOCを加熱処理して脱着するVOC吸脱着装置の吸着塔を近接し、上記廃溶剤回収装置の蒸発器にVOCを減圧吸引する吸引管を接続し、上記VOC吸脱着装置の吸着塔で脱着したVOCを上記吸引管を介して上記蒸発器に吸引して減圧状態で蒸発し、蒸発させたVOCの溶剤を廃溶剤回収装置の凝縮器に導入して溶剤回収することを特徴としている。
VOC溶剤回収装置1は、図1のように廃溶剤回収装置2に、VOC吸脱着装置3の吸着塔4を近設して廃溶剤回収装置2を流用するようにしている。その廃溶剤回収装置2は、図1のように所定容量の蒸発器5に廃溶剤の供給タンク6から所定量の廃溶剤を供給し、蒸発器5で減圧状態で蒸発して、その蒸発溶剤を凝縮器7で凝縮して液化して回収タンク8に溶剤回収するようにしている。
蒸発器5は、100〜1000リットル等の所定容量のもので、内壁を二重筒状構造等として外周側にスチーム等の加熱媒体を投入し、温度センサー等で所定の温度に加熱制御し、装填する廃溶剤を蒸発するようにしている。
上記供給タンク6には、図1のようにフィルター9を介して汚染液送給ポンプ10で汚染液中継タンク11に送給して、蒸発器2に所定量ずつ装填するように配管接続している。
また、凝縮器7は、シェルアンドチューブ型等として冷却水を通水等によって冷却するようにし、真空ポンプ12で所定の減圧状態とした蒸発器2から蒸発溶剤を吸引して凝縮して液化し、回収液中継タンク13、回収液送給ポンプ14等を介して液化した溶剤を回収タンク8に回収するようにしている。
一方、VOC吸脱着装置3は、図1のようにトルエン、キシレン、トリクロエチレン等の揮発性有機化合物(VOC)を含有する排ガスを流入管15を介してブロア16で固定層式の吸着塔4に入口17から流入させ、吸着剤18を装填した吸着管19内を通過させ、排ガス中のVOCを吸着剤18に吸着させて除去する浄化処理をし、出口20から流出管21を介して流出するようにしている。
吸着管19は、図2、図3のようにそれぞれ吸着剤18を装填しているもので、炭素鋼鋼管、合金鋼鋼管、ステンレス(SUS)鋼管やチタン等の金属管が使用でき、耐蝕性を有して耐久性があり、入手しやすいステンレス(SUS)鋼管が好ましい。その口径としては、100〜300mm径、好ましくは100〜200mm径、より好ましくは100〜150mm径で、口径、本数、長さは吸着塔4の処理容量に対応して適宜に決定することができ、同心円状や格子状、千鳥状等に配設することができる。なお、吸着管19の底部には、所定のメッシュの金網を装着して吸着剤18を装填して保持するようにできる。
吸着剤18としては、粒状、ビーズ状、繊維状、ハニカム状の活性炭、ゼオライト等のセラミックスを使用でき、吸着剤18に容易に装填できて、交換可能な形状、大きさのものが好ましく、5〜20mm径相当位、特に6〜10mm径相当位のものが好ましい。
このような吸着管19は、図1、図2のようにその上下の端部を仕切り板22、23に垂直状として配設して吸着塔4内のほぼ中央部に気密的に配設し、VOCを含有する排ガスを上記多数筒の吸着管19内をそれぞれ通過させ、吸着剤18に排ガス中のVOCを吸着させて除去処理するように形成している。
上記吸着塔4の複数筒の吸着管19を気密的に配設した上下の仕切り板22、23間には、スチーム等の加熱媒体を供給自在に配管接続し、吸着剤18がVOCを十分に吸着して吸着剤18の能力の低下を半導体式等の濃度センサーでVOCの濃度を検出して所定の濃度となると、スチーム等の加熱媒体を供給するようにして、吸着管19の外周面を加熱し、図3のように吸着剤18に吸着した溶剤を脱着して分離するようにしている。
また、図1、図2のように吸着塔4の上下の入口17部、出口20部には、それぞれ開閉弁24、25をそれぞれ配設し、スチーム等の加熱媒体を供給するときにはこれらの開閉弁24、25を閉鎖し、吸着塔4の側部からVOCの沸点以上の100〜150℃のスチーム等の加熱媒体を供給するようにしている。
上記のようにして加熱媒体で加熱処理して吸着したVOCを脱着させ、濃度センサーでVOCの濃度を検出して所定の濃度となると、図1のように吸着塔4の側部から水や空気等の冷却媒体を一点鎖線のように導入して吸着管19を冷却する。冷却し終わったら、再びVOCを含有する排ガスを上記吸着管19内を通過させて排ガス中のVOCを吸着剤18に吸着させて除去処理を繰り返して行っていく。
加熱処理して脱着させた蒸気溶剤は、図1のようにVOC吸脱着装置3と上記蒸発器5とを配管接続した上下の吸引管26、27を介して蒸発器5に真空ポンプ12を流用して吸引して供給し、VOCの溶剤を減圧状態で蒸発して、廃溶剤の処理の場合と同様にして凝縮器7に導入して溶剤回収するようにしている。凝縮器7の冷却は、できるだけVOC吸脱着装置3の冷却を流用することが好ましい。
また、図4のようにVOC吸脱着装置3の吸着塔4を2基並設し、上記したようにこれらでのVOCの吸脱着を交互に行なうようにし、VOCの蒸発溶剤を蒸発器5に連続状態で送給してVOCの溶剤回収を効率よく行なえるようにできる。たとえば、一の吸着塔4で排ガスのVOCを吸着管19に吸着除去処理している間に、他の吸着塔4で吸着管19に吸着したVOCを脱着して蒸発器5に供給して蒸発して溶剤回収し、終われば吸着管19を冷却処理する。これらを交互に実施して、VOCの吸着・脱着の溶剤回収を連続状態で行なっていくことができる。吸着塔4が多数並設して行なうことも可能である。
上記では、吸着塔4を1基または2基として本発明を説明したが、排ガスの処理量に対応して適宜数の吸着塔4を並設して処理するなど、本発明の趣旨にもとづいて適宜に対応した実施態様を採択することができるものであり、自動開閉弁や所要のセンサー等を適宜に配設するなど適宜に行なえるものである。
図1以下は、本発明の実施例を示すものである。VOC溶剤回収装置1は、図1のように廃溶剤回収装置2にVOC吸脱着装置3の吸着塔4を近設して廃溶剤回収装置2を流用するようにしている。その廃溶剤回収装置2は、図1のように蒸発器5を100リットルの所定容量の二重筒状構造として、外周部にスチームを投入して、温度センサーで所定の温度に加熱制御し、所定量ずつ装填する廃溶剤を所要の減圧状態で蒸発して、その蒸発溶剤を凝縮器7に逐次送給して凝縮して回収タンク8に回収するようにしている。
VOC吸脱着装置3は、図1のように揮発性有機化合物(VOC)を含有する排ガスをブロア16で吸着塔4に流入させて、活性炭の吸着剤18を装填した吸着管19に流通して、排ガス中のVOCを吸着剤18に吸着させて除去する浄化処理をするようにしている。
そして、上記吸着塔4の複数筒の吸着管19を気密的に配設した上下の仕切り板22、23間にスチームを供給して、半導体の濃度センサー(図示せず)でVOCの濃度を検出し、排ガスの供給、停止の制御や、スチームの加熱媒体の温度制御管理や安全制御管理を行うようにしている。
吸着塔4にVOCを含有する排ガスを流入して、吸着剤18がVOCを十分に吸着して吸着剤18の能力が低下するのを濃度センサーで検出すると、吸着塔4の上下の入口17部、出口20部の開閉弁24、25を閉じ、吸着塔4に130℃等のVOCの沸点よりも高い温度の過熱スチームを供給し、吸着塔4の吸着管19を加熱する。
スチームによって、図3のように吸着管19の外周面の全体にわたって均一に加熱して内部へ熱伝達し、吸着剤18に吸着していたVOCを脱着し、出口20から蒸発器5に吸引されて導入され、蒸発されて凝縮装置7に流出して回収タンク8に回収されていく。
上記のようにスチームで加熱処理して吸着剤18に吸着したVOCを脱着させ、吸着管19、吸着塔4内を濃度センサーで検出してVOCの脱着状態を確認すると、スチームの加熱媒体から水の冷却媒体に切り替えて流入して吸着管19を冷却し、再びVOCを含有する排ガスを吸着塔4に流入して吸着管19内を通過させ、排ガス中のVOCを吸着剤18に吸着させて除去処理することを繰り返し行う。このようにしてVOCを含有する排ガスの溶剤回収を行っていくものである。
上記のように廃溶剤回収装置2で廃溶剤の溶剤回収ができるとともに、VOC吸脱着装置3の吸着塔4で脱着したVOCを蒸発器5、凝縮器7で溶剤回収することができ、廃溶剤用の廃溶剤回収装置の流用がはかれて、設備の省スペース化、設備費のランニングコストの低減、大幅なコストダウンをはかることができる。
図4は、本発明の他の実施例で、VOC吸脱着装置3の吸着塔4を2基並設し、これらでのVOCの吸脱着を交互に行なうようにしたものである。本実施例では、VOC吸脱着装置3の吸着塔4のVOCの吸脱着を交互に行なって、VOCの排ガスの連続処理およびVOCの蒸発溶剤を蒸発器5に連続状態で送給できて、VOCの溶剤回収を効率よく行なえるものである。
なお、回収する溶剤が同一種類の場合、廃溶剤の蒸発器5での溶剤回収と、VOC吸脱着装置3の吸着塔4で脱着したVOCを蒸発器5に吸引してVOCの脱着溶剤を同時に回収することがてき、廃溶剤の蒸発器5での溶剤回収と、VOC吸脱着装置3で脱着したVOCを蒸発器5に吸引してVOCの脱着溶剤を同時に回収することができ、溶剤回収の効率を高めることができる。
また、回収する溶剤が同一の工場で発生した場合、廃溶剤の蒸発器5での溶剤回収と、VOC吸脱着装置3の吸着塔4で脱着したVOCを蒸発器5に吸引してVOCの脱着溶剤を同時に回収することができ、工場で発生した廃溶剤と、VOC吸脱着装置3で脱着したVOCを蒸発器5に吸引してVOCの脱着溶剤を同時に回収することができ、溶剤回収の効率を高めることができる。
本発明は、塗装工程、洗浄工程、印刷工程等で発生する揮発性有機化合物を含有する排ガスの浄化処理の溶剤回収に広く利用することができる。
1…VOC溶剤回収装置 2…廃溶剤回収装置 3…VOC吸脱着装置
4…吸着塔 5…蒸発器 7…凝縮器
8…回収タンク 18…吸着剤 19…吸着管

Claims (5)

  1. 廃溶剤を蒸発器に装填して溶剤を減圧状態で蒸発して蒸発溶剤を凝縮器に導入して溶剤回収する廃溶剤回収装置に、揮発性有機化合物(VOC)を含有する排ガスを吸着剤が装填された吸着塔内を通過させて排ガス中のVOCを吸着剤に吸着させ、吸着剤に吸着させたVOCを加熱処理して脱着するVOC吸脱着装置の吸着塔を近接し、
    上記廃溶剤回収装置の蒸発器にVOCを減圧吸引する吸引管を接続し、上記VOC吸脱着装置の吸着塔で脱着したVOCを上記吸引管を介して上記蒸発器に吸引して減圧状態で蒸発し、蒸発させたVOCの溶剤を廃溶剤回収装置の凝縮器に導入して溶剤回収するように形成したことを特徴とするVOC溶剤回収装置。
  2. VOC吸脱着装置の吸着塔を2基並設し、これらでのVOCの吸脱着を交互に行なうようにしてVOCの蒸発溶剤を蒸発器に連続状態で送給して溶剤回収するように形成したことを特徴とする請求項1に記載のVOC溶剤回収装置。
  3. 廃溶剤を蒸発器に装填して溶剤を減圧状態で蒸発した蒸発溶剤を凝縮して溶剤回収する廃溶剤回収装置と、揮発性有機化合物(VOC)を含有する排ガスを吸着剤が装填された吸着管内を通過させて、吸着剤に吸着させた排ガス中のVOCを加熱処理して脱着するVOC吸脱着装置の吸着塔とを設け、
    VOCを含有する排ガスを上記吸着管内を通過させてVOCを吸着剤に吸着させ、この吸着剤に吸着させた吸着管を加熱して排ガス中のVOCを吸着剤から脱着し、VOCを脱着して吸着能力が回復したら、再び上記のように排ガス中のVOCの吸着剤への吸着、脱着を繰り返すようにし、
    上記廃溶剤回収装置の蒸発器に上記VOC吸脱着装置の吸着塔で吸着管を加熱したときの排ガス中の吸着剤から脱着したVOCを減圧吸引して蒸発器で減圧状態で蒸発し、蒸発させたVOCの溶剤を廃溶剤回収装置の凝縮器に導入して溶剤回収することを特徴とするVOC溶剤回収方法。
  4. 回収する溶剤が同一種類の場合、廃溶剤の蒸発器での溶剤回収と、VOC吸脱着装置の吸着塔で脱着したVOCを蒸発器に吸引してVOCの脱着溶剤を同時に回収することを特徴とする請求項3に記載のVOC溶剤回収方法。
  5. 回収する溶剤が同一の工場で発生した場合、廃溶剤の蒸発器での溶剤回収と、VOC吸脱着装置の吸着塔で脱着したVOCを蒸発器に吸引してVOCの脱着溶剤を同時に回収することを特徴とする請求項3に記載のVOC溶剤回収方法。
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