JP2009240948A - 溶剤の回収方法および回収装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】気化溶剤を含有する被処理ガスから溶剤を効率よく回収する。
【解決手段】気化した溶剤を含有する被処理ガスから溶剤を回収するにあたり、被処理ガスを吸着剤槽4で吸着処理する吸着工程の前工程に、被処理ガスを凝縮して溶剤回収するため凝縮装置2を設けて前もって恐縮処理をし、これによって溶剤と水とを回収した被処理ガスを吸着剤槽4に供給する一方、吸着工程と平行して処理される他方の吸着剤槽7で生じる脱着ガスを凝縮装置2に供給して凝縮処理をするようにした。
【選択図】図1
【解決手段】気化した溶剤を含有する被処理ガスから溶剤を回収するにあたり、被処理ガスを吸着剤槽4で吸着処理する吸着工程の前工程に、被処理ガスを凝縮して溶剤回収するため凝縮装置2を設けて前もって恐縮処理をし、これによって溶剤と水とを回収した被処理ガスを吸着剤槽4に供給する一方、吸着工程と平行して処理される他方の吸着剤槽7で生じる脱着ガスを凝縮装置2に供給して凝縮処理をするようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、メチレンクロライド等の気化した溶剤を効率よく回収できる溶剤の回収方法および回収装置の技術分野に属するものである。
今日、メチレンクロライド(ジクロロメタン:CH2Cl2)、クロロフォルム(トリクロロメタン:CHCl3)、1,1,1−トリクロロエタン(CH3CCl3)、トリクロロトリフルオロエタン(CClF2−CCl2F)、トリクロロエチレン(CHCl=CCl2)、テトラクロロエチレン(CCl2=CCl2)、臭化プロピル(1−ブロモプロパン:CH3CH2CH2Br)等、フッ素、塩素、臭素等のハロゲンを含有するハロゲン系溶剤(特にハロゲン化炭化水素類)、メタノール、エタノール、プロパノール等のアルコール系溶剤、シクロヘキサン等の炭化水素系溶剤等の各種の有機化合物は、化学工場、塗装工場、印刷工場、薬品工場等の各種施設において、反応、抽出、コーティング、脱脂洗浄等の各種工程で広く溶剤として採用されている。そしてこのような有機化合物は、ガス化して施設外に排出される惧れがあり、そこでこれら施設の排気経路には、排気中の有機化合物のガスを回収(除去)する回収(除去)装置を設けることが環境対策のためにも要請されている。そしてこのような回収装置のなかには、活性炭等の吸着剤を用い、該吸着剤に吸着させた有機化合物を脱着(脱離)して回収することが従来から試みられている。
そしてこの場合、吸着剤が充填された吸着剤槽を一対設け、一方の吸着剤槽は吸着工程をし、他方の吸着剤槽は脱着工程をすることを交互に繰り返すようにして吸脱着を同時進行型としてで吸脱着作業の高効率化を図るようにしたものが提唱されている(例えば特許文献1)。
特開2006−167543号公報
そしてこの場合、吸着剤が充填された吸着剤槽を一対設け、一方の吸着剤槽は吸着工程をし、他方の吸着剤槽は脱着工程をすることを交互に繰り返すようにして吸脱着を同時進行型としてで吸脱着作業の高効率化を図るようにしたものが提唱されている(例えば特許文献1)。
ところで前記従来のものは、脱着工程の吸着剤槽から脱着された溶剤は気化した状態であり、そこで脱着ガスを凝縮装置で冷却して凝縮し、該凝縮工程で液化した溶剤を回収するようにしていた。ところで溶剤を含有する被処理ガスは、少量ではあるが水分(例えば大気中の湿度分の水)を含むのが一般であり、この水分は、吸着工程では吸着剤槽に吸着されることもあって吸着剤の吸着量がその分多くなって吸着飽和に達するまでの時間が短くなるうえ、吸着した水によって吸着剤自体の変性(加水分解)が促進されるという問題がある。しかも被処理ガスは室温状態で吸着剤槽に供給されるため、吸着効率を高めるには冷却する必要があるが、そのため冷却しゅだんが別に必要になるという問題もあり、これらに本発明が解決せんとする課題がある。
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、気化した溶剤を含有する被処理ガスから溶剤を回収するための回収方法であって、該回収方法は、被処理ガスを吸着処理する吸着工程の前工程に、被処理ガスを凝縮して溶剤回収するための凝縮工程があるものとし、該凝縮工程には、吸着工程と平行して処理される脱着工程で生じる脱着ガスが供給されて凝縮処理をするようにしたことを特徴とする溶剤の回収方法である。
請求項2の発明は、気化した溶剤を含有する被処理ガスから溶剤を回収するための回収装置であって、該回収装置は、被処理ガスを吸着処理する吸着手段の上流側に、被処理ガスを凝縮して溶剤回収するための凝縮手段が設けられたものとし、該凝縮手段と、吸着手段と平行処理される脱着手段とのあいだには、吸着手段で生じる脱着ガスを凝縮手段に供給するための供給手段が設けられていることを特徴とする溶剤の回収装置である。
請求項2の発明は、気化した溶剤を含有する被処理ガスから溶剤を回収するための回収装置であって、該回収装置は、被処理ガスを吸着処理する吸着手段の上流側に、被処理ガスを凝縮して溶剤回収するための凝縮手段が設けられたものとし、該凝縮手段と、吸着手段と平行処理される脱着手段とのあいだには、吸着手段で生じる脱着ガスを凝縮手段に供給するための供給手段が設けられていることを特徴とする溶剤の回収装置である。
請求項1または2の発明とすることで、被処理ガスは、溶剤を吸着する前の段階で凝縮されて溶剤回収がなされる結果、該凝縮された後の被処理ガスは、溶剤自体の濃度だけでなく、水分濃度も低いものになって吸着されるはガス供給室に供給されたものが吸着剤室で吸着された後、ガス排出室を経由して排出処理されることになる一方、脱着工程では、キャリアガス供給配管により吸着剤室に供給されたキャリアガスの有機化合物を脱着したものが吸引孔を介して脱着用配管を経て排出されることになり、この結果、吸着工程と脱着工程とで異なったガスの流れとなって吸脱着能率が向上するうえ、凝縮により冷却された被処理ガスが吸着処理されるため、格別に冷却する必要もなく、効率のよい溶剤回収ができることになる。
次ぎに、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。図面において、1は気化した溶剤を含有した被処理ガスが供給されるガス供給配管(供給路)であって、該ガス供給配管1は凝縮装置2に接続されていて被処理ガスを冷却して凝縮処理をするようになっている。そして凝縮装置2で冷却による凝縮処理をされた被処理ガスは、凝縮により液化または固化(その後液化する)した溶媒を回収する回収装置3を経由して吸着剤槽4に供給されて吸着処理を受けるようになっている。吸着剤槽4には冷媒装置5が接続され、吸着剤槽4を冷却するようになっているが、吸着剤槽4に供給される被処理ガスは凝縮装置で既に冷却処理されているため、吸着剤槽4を補助的に冷却する簡易的なものでよいことになる。尚、5aは冷媒装置(クーラー)5で冷却した冷媒を吸着剤槽4に供給するためのポンプである。また6は被処理ガスを吸引して外気に排気するためのブロアである。
一方、前記吸着剤槽4と平行して設けられる他方の吸着剤槽7は、一方の吸着剤槽4が吸着処理をしているときには脱着処理が実行され、一方の吸着剤槽4が脱着処理をしているときには吸着処理をするよう脱着工程と吸着工程とを交互平行して実行することになるが、この交互切換えの配管、開閉弁の切換え等の構成は前記特許文献1に記載されるものと同様にして実行できるため、その詳細については省略する。
そして脱着処理をしている他方の吸着剤槽7は、熱媒装置(ヒーター)8に接続されていて吸着剤槽7を加熱できるようになつている。そして真空ポンプ9の駆動に基づきキャリア配管10から吸着剤槽7に供給されたキャリアガスによって吸着剤槽7での脱着処理が実行され、脱着ガスは、還流配管11によって前記ガス供給配管1に還流されるが、本実施の形態では、脱着ガスに含有する溶剤を凝縮装置12によって凝縮し、そして回収装置13によって溶剤回収したものをガス供給配管1に還流するように設定されている。尚、8aは熱媒装置8で加熱された熱媒を吸着剤槽7に供給するためのポンプである。
叙述の如く構成された本発明の実施の形態において、気化溶剤を含有する被処理ガスは、吸着処理を受ける前段階において凝縮装置2によって凝縮処理を受けることになるため、被処理ガスは、吸着剤槽4に供給される前段階において、水と溶剤との回収処理がなされると共に、冷却されることになる。この結果、吸着剤槽4には、溶剤および水が前もって回収されて低濃度状態になった被処理ガスが供給されての吸着処理が行われることになって、吸着飽和になるまでの時間が長いものになり、運転時間の長時間化が達成できると共に、吸着する水分も少ないため加水分解による吸着剤の変性を低減できて吸着剤の長寿命化を達成できる。
しかも吸着剤槽4には冷却された被処理ガスが供給されるので、冷媒装置5によって吸着剤槽4を冷却することも補助的にすれば良いことになって、冷媒装置5の小型コンパクト化が達成できる。
そのうえ、脱着処理がなされている他方の吸着剤槽7で発生した脱着ガスは、脱着配管11を介して最初の凝縮装置2に還流されて恐縮回収処理を受けるため、改めて凝縮装置を設ける必要がないく、ここでも小型コンパクト化を達成できる。
1 ガス供給配管
2 凝縮装置
4 吸着処理をしている吸着剤槽
7 脱着処理をしている吸着剤槽
11 脱着ガス配管
5a 開閉弁
6 ガス排出室
2 凝縮装置
4 吸着処理をしている吸着剤槽
7 脱着処理をしている吸着剤槽
11 脱着ガス配管
5a 開閉弁
6 ガス排出室
Claims (2)
- 気化した溶剤を含有する被処理ガスから溶剤を回収するための回収方法であって、該回収方法は、被処理ガスを吸着処理する吸着工程の前工程に、被処理ガスを凝縮して溶剤回収するための凝縮工程があるものとし、該凝縮工程には、吸着工程と平行して処理される脱着工程で生じる脱着ガスが供給されて凝縮処理をするようにしたことを特徴とする溶剤の回収方法。
- 気化した溶剤を含有する被処理ガスから溶剤を回収するための回収装置であって、該回収装置は、被処理ガスを吸着処理する吸着手段の上流側に、被処理ガスを凝縮して溶剤回収するための凝縮手段が設けられたものとし、該凝縮手段と、吸着手段と平行処理される脱着手段とのあいだには、吸着手段で生じる脱着ガスを凝縮手段に供給するための供給手段が設けられていることを特徴とする溶剤の回収装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008091370A JP2009240948A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 溶剤の回収方法および回収装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008091370A JP2009240948A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 溶剤の回収方法および回収装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=41303490
Family Applications (1)
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JP2008091370A Pending JP2009240948A (ja) | 2008-03-31 | 2008-03-31 | 溶剤の回収方法および回収装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009240948A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016140843A (ja) * | 2015-02-04 | 2016-08-08 | コーベックス株式会社 | Voc溶剤回収装置およびその方法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0342013A (ja) * | 1989-07-06 | 1991-02-22 | Kobe Steel Ltd | 溶剤回収装置 |
JP2000084303A (ja) * | 1998-09-10 | 2000-03-28 | Gl Sciences Inc | 有機溶媒回収装置 |
WO2000025900A1 (fr) * | 1998-10-29 | 2000-05-11 | Idemitsu Engineering Co., Ltd. | Procede et dispositif de recuperation de vapeurs d'hydrocarbures |
JP2006198604A (ja) * | 2004-12-22 | 2006-08-03 | Mitsubishi Electric Corp | ガス状炭化水素の処理・回収装置及び方法 |
-
2008
- 2008-03-31 JP JP2008091370A patent/JP2009240948A/ja active Pending
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