JP6360593B1 - 空気調和機 - Google Patents
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Abstract
Description
また、本発明は、制御部が、室内熱交換器が水で濡れた状態で、圧縮機の駆動を開始して前記室内熱交換器を蒸発器として機能させ、当該室内熱交換器を凍結させ、人検出部によって検出された人の頭部の高さが所定範囲内であり、かつ、当該人が室内機から見て左右方向又は奥行方向に往復している場合、水で濡れた前記状態の前記室内熱交換器を凍結させることを特徴とする。
<空気調和機の構成>
図1は、実施形態に係る空気調和機100が備える室内機10、室外機30、及びリモコン40の正面図である。
空気調和機100は、冷凍サイクル(ヒートポンプサイクル)で冷媒を循環させることによって、空調を行う機器である。空気調和機100は、室内(被空調空間)に設置される室内機10と、屋外に設置される室外機30と、ユーザによって操作されるリモコン40と、を備えている。
室内機10は、前記したリモコン送受信部11(図1参照)の他に、室内熱交換器12と、ドレンパン13と、室内ファン14と、筐体ベース15と、フィルタ16,16と、前面パネル17と、左右風向板18と、上下風向板19と、を備えている。
ドレンパン13は、室内熱交換器12から滴り落ちる水を受けるものであり、室内熱交換器12の下側に配置されている。なお、ドレンパン13に滴り落ちた水は、ドレンホース(図示せず)を介して外部に排出される。
筐体ベース15は、室内熱交換器12や室内ファン14等の機器が設置される筐体である。
前面パネル17は、前側のフィルタ16を覆うように設置されるパネルであり、下端を軸として前側に回動可能になっている。なお、前面パネル17が回動しない構成であってもよい。
上下風向板19は、室内に吹き出される空気の風向きを、上下方向において調整する板状部材である。上下風向板19は、室内ファン14の下流側に配置され、上下風向板用モータ22(図4参照)によって上下方向に回動するようになっている。
なお、図3の実線矢印は、暖房運転時の冷媒の流れを示している。
また、図3の破線矢印は、冷房運転時の冷媒の流れを示している。
図3に示すように、室外機30は、圧縮機31と、室外熱交換器32と、室外ファン33と、室外膨張弁34(膨張弁)と、四方弁35と、を備えている。
室外熱交換器32は、その伝熱管(図示せず)を通流する冷媒と、室外ファン33から送り込まれる外気と、の間で熱交換が行われる熱交換器である。
室外膨張弁34は、「凝縮器」(室外熱交換器32及び室内熱交換器12の一方)で凝縮した冷媒を減圧する機能を有している。なお、室外膨張弁34において減圧された冷媒は、「蒸発器」(室外熱交換器32及び室内熱交換器12の他方)に導かれる。
図4に示す室内機10は、前記した構成の他に、撮像部23と、環境検出部24と、室内制御回路25と、を備えている。
撮像部23は、室内を撮像するものであり、CCDセンサ(Charge Coupled Device)やCMOSセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の撮像素子を備えている。この撮像部23の撮像結果に基づき、室内制御回路25によって、室内に存在する人が検出される。なお、室内(被空調空間)に存在する人を検出する「人検出部」は、撮像部23と、室内制御回路25と、を含んで構成される。
室内温度センサ24aは、室内の温度を検出するセンサであり、室内機10の所定位置(例えば、図2に示すフィルタ16,16の空気吸込側)に設置されている。
室内熱交換器温度センサ24cは、室内熱交換器12(図2参照)の温度を検出するセンサであり、室内熱交換器12に設置されている。
室内温度センサ24a、湿度センサ24b、及び室内熱交換器温度センサ24cの検出値は、室内制御回路25に出力される。
記憶部25aには、所定のプログラムの他、撮像部23の撮像結果、環境検出部24の検出結果、リモコン送受信部11を介して受信したデータ等が記憶される。
室内制御部25bは、記憶部25aに記憶されているデータに基づいて、所定の制御を実行する。なお、室内制御部25bが実行する処理については後記する。
室外温度センサ36は、室外の温度(外気温)を検出するセンサであり、室外機30の所定箇所に設置されている。その他、図4では省略しているが、室外機30は、圧縮機31(図3参照)の吸入温度、吐出温度、吐出圧力等を検出する各センサも備えている。室外温度センサ36を含む各センサの検出値は、室外制御回路37に出力される。
室外制御部37bは、記憶部37aに記憶されているデータに基づいて、圧縮機モータ31a、室外ファンモータ33a、室外膨張弁34等を制御する。以下では、室内制御回路25及び室外制御回路37を総称して「制御部K」という。
前記したように、室内熱交換器12の上側・前側(空気吸込側)には、塵や埃を捕集するためのフィルタ16,16(図2参照)が設置されている。しかしながら、細かい塵や埃の他、調理等に伴う油分がフィルタ16を通り抜けて室内熱交換器12に付着する可能性がある。したがって、室内熱交換器12を定期的に洗浄することが望まれる。そこで、本実施形態では、室内機10内の空気に含まれる水分を室内熱交換器12で凍結させ、その後、室内熱交換器12の氷や霜を溶かすことで、室内熱交換器12を洗浄するようにしている。このような一連の処理を、室内熱交換器12の「洗浄処理」という。
なお、図5の「START」時までは、所定の空調運転(冷房運転、暖房運転等)が行われていたものとする。また、室内熱交換器12の洗浄処理の開始条件が「START」時に成立したものとする。この「洗浄処理の開始条件」とは、例えば、前回の洗浄処理の終了時から空調運転の実行時間を積算した値が、所定値に達したという条件である。
なお、図6の横軸は時刻である。また、図6の縦軸は、圧縮機31(図3参照)のON/OFF、及び室内ファン14(図3参照)のON/OFFを示している。
ステップS105において制御部Kは、室内熱交換器12を再び凍結させる。すなわち、制御部Kは、室内熱交換器12を蒸発器として機能させ、室内機10内の空気に含まれる水分を室内熱交換器12の表面に着霜させて凍結させる。
ステップS103aにおいて制御部Kは、四方弁35を制御する。すなわち、制御部Kは、室外熱交換器32を凝縮器として機能させ、室内熱交換器12を蒸発器として機能させるように四方弁35を制御する。なお、「洗浄処理」(図5に示す一連の処理)を行う直前に冷房運転を行っていた場合、制御装置は、ステップS103aにおいて四方弁35の状態を維持する。
ステップS103fにおいて制御部Kは、ステップS103bで設定した凍結時間が経過したか否かを判定する。「START」時から所定の凍結時間が経過していない場合(S103f:No)、制御部Kの処理はステップS103cに戻る。一方、「START」時から所定の凍結時間が経過した場合(S103f:Yes)、制御部Kは、室内熱交換器12を凍結させるための一連の処理を終了する(END)。
本実施形態によれば、被空調空間にキッチンが存在する場合(図5のS102:Yes)、制御部Kは、室内熱交換器12の凍結及び解凍を順次に行って水で濡らした状態にした後(S103、S104)、この室内熱交換器12を凍結させる(S105)。これによって、室内熱交換器12の表面に氷の層ができるため、室内機10内の空気に含まれる水分が室内熱交換器12に着霜しやすくなる。その結果、室内熱交換器12において多量の水分が、氷の層及び霜として付着する。これらの氷や霜を溶かすことで室内熱交換器12に多量の水が流れるため、室内熱交換器12に付着した塵や埃の他、1回の凍結及び解凍ではとれにくい油分も洗い流すことができる。
以上、本発明に係る空気調和機100について実施形態で説明したが、本発明はこれらの記載に限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、実施形態では、室内熱交換器12の凍結及び解凍を順次に行って、室内熱交換器12を水で濡れた状態にする処理(図5のS103、S104)について説明したが、これに限らない。すなわち、図5に示すステップS103、S104の処理に代えて、室内熱交換器12を結露させてもよい(水分を凍結させないで、結露にとどめてもよい)。これによって、室内熱交換器12が水で濡れた状態になるため、その後に室内熱交換器12を蒸発器として機能させて多量の霜を付着させることができる。
また、前記した機構や構成は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての機構や構成を示しているとは限らない。
10 室内機
12 室内熱交換器(蒸発器/凝縮器)
14 室内ファン
18 左右風向板
19 上下風向板
23 撮像部(人検出部)
30 室外機
31 圧縮機
32 室外熱交換器(凝縮器/蒸発器)
33 室外ファン
34 室外膨張弁(膨張弁)
35 四方弁
40 リモコン
K 制御部
Q 冷媒回路
Claims (4)
- 圧縮機、凝縮器、膨張弁、及び蒸発器を順次に介して、冷凍サイクルで冷媒が循環する冷媒回路と、
少なくとも前記圧縮機及び前記膨張弁を制御する制御部と、を備え、
前記凝縮器及び前記蒸発器の一方は室外熱交換器であり、他方は室内熱交換器であり、
前記制御部は、前記室内熱交換器の凍結及び解凍を順次に行うか、又は、前記室内熱交換器を結露させて、前記室内熱交換器を水で濡れた状態にし、前記室内熱交換器が水で濡れた前記状態で、前記圧縮機の駆動を開始して前記室内熱交換器を蒸発器として機能させ、当該室内熱交換器を凍結させ、
前記制御部が、前記室内熱交換器の凍結及び解凍を順次に行って、前記室内熱交換器を水で濡れた前記状態にする場合において、前記室内熱交換器の解凍時間は、その直前の凍結時間よりも短いこと
を特徴とする空気調和機。 - 被空調空間に存在する人を検出する人検出部を備え、
前記制御部は、前記人検出部によって検出された人の頭部の高さが所定範囲内であり、かつ、当該人が室内機から見て左右方向又は奥行方向に往復している場合、水で濡れた前記状態の前記室内熱交換器を凍結させること
を特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 前記制御部は、ユーザによるリモコンの操作に基づいて、水で濡れた前記状態の前記室内熱交換器を凍結させること
を特徴とする請求項1に記載の空気調和機。 - 圧縮機、凝縮器、膨張弁、及び蒸発器を順次に介して、冷凍サイクルで冷媒が循環する冷媒回路と、
少なくとも前記圧縮機及び前記膨張弁を制御する制御部と、
被空調空間に存在する人を検出する人検出部と、を備え、
前記凝縮器及び前記蒸発器の一方は室外熱交換器であり、他方は室内熱交換器であり、
前記制御部は、前記室内熱交換器が水で濡れた状態で、前記圧縮機の駆動を開始して前記室内熱交換器を蒸発器として機能させ、当該室内熱交換器を凍結させ、
前記制御部は、前記人検出部によって検出された人の頭部の高さが所定範囲内であり、かつ、当該人が室内機から見て左右方向又は奥行方向に往復している場合、水で濡れた前記状態の前記室内熱交換器を凍結させること
を特徴とする空気調和機。
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