JP6360371B2 - 過給機の断熱カバー - Google Patents

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Description

本発明は、過給機に取り付けられる断熱カバーに関する。
内燃機関に適用される過給機では、排気ガスの供給によってタービン翼車(タービンインペラ)を回転させるタービンと、タービン翼車と同軸に連結されたコンプレッサ翼車(コンプレッサインペラ)により空気を吸入するコンプレッサと、を備えており、コンプレッサ翼車により空気を吸入して圧縮し、圧縮空気をエンジンに供給する。このような過給機では、従来からタービンハウジング等の表面温度が所定値以下となるように、断熱カバーが装着される(例えば、特許文献1参照)。
特許第4798045号公報
しかしながら、上記従来の断熱カバーは、断熱に係る要求性能を十分に果たすことができるが、一方で、ハウジングからの着脱における取り扱い性に関しては更なる向上が求められていた。
本発明は上記を鑑みてなされたものであり、断熱に係る要求性能を満たしつつ、取り扱い性が向上した過給機の断熱カバーを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係る断熱カバーは、過給機に取り付けられる断熱カバーであって、断熱カバーは、過給機におけるタービンハウジングの表面に取り付けられるタービン側断熱カバーを含み、タービン側断熱カバーは、タービンハウジングのスクロール部に沿って配置されるように形成された帯状のカバー本体部を備え、カバー本体部は、第1の厚さを有する第1の領域と、第1の厚さよりも薄い第2の厚さを有する第2の領域とを含むことを特徴とする。
上記の断熱カバーによれば、第1の厚さを有する第1の領域と、第1の厚さよりも薄い第2の厚さを有する第2の領域とがタービン側断熱カバーのカバー本体部に設けられる。タービンハウジングは、その表面温度が高温となるものの、位置によって温度が多少異なる。そこで、例えば、温度が低い領域のカバー本体部の厚さを他の領域よりも薄い第2の領域となるように構成することで、温度が低い領域に対して過剰な断熱を施すことを減らすことができる。また、カバー本体部の厚さを小さくすることで、断熱カバーの取り扱い性は向上する。したがって、上記の断熱カバーによれば、断熱に係る要求性能を満たしつつ、取り扱い性が向上する。
ここで、カバー本体部は、過給機における回転軸の軸線方向に沿って軸受ハウジング側に第2の領域が設けられる態様とすることができる。
タービンハウジングでは、軸受ハウジング側の方が逆側よりも低温となる。したがって、第2の厚さを有する第2の領域を軸受ハウジング側に設けることによって、タービンハウジングの温度分布に応じた断熱カバーの厚さ調整が可能となり、取り扱い性を向上することができる。
また、カバー本体部は、軸受ハウジング側の端部が、軸受ハウジングの本体部よりもタービンハウジング側とされている態様とすることができる。
上記のように、軸受ハウジング側の端部が、軸受ハウジングの本体部よりもタービンハウジング側とされていることで、より取り扱い性が向上する。
また、過給機におけるコンプレッサハウジングの表面に取り付けられるコンプレッサ側断熱カバーを更に含み、コンプレッサ側断熱カバーは、コンプレッサハウジングのスクロール部に沿って配置されるように形成された帯状の第2のカバー本体部を備え、第2のカバー本体部は、第2の厚さよりも薄い第3の厚さを有する第3の領域を含んで構成される態様とすることができる。
一般的に、過給機においてコンプレッサハウジングはタービンハウジングよりも低温であることから、タービン側断熱カバーにおける第2の領域の第2の厚さよりも薄い第3の厚さを有する第3の領域を含むコンプレッサ側断熱カバーを用いても断熱性能を満足することができる。また、断熱カバーの厚さを小さくすることで、コンプレッサ側断熱カバーの取り扱い性が向上する。
また、コンプレッサ側断熱カバーは、第2のカバー本体部においてコンプレッサハウジングの表面を視認可能な窓部を備える態様とすることができる。
コンプレッサ側断熱カバーがコンプレッサハウジング表面を視認可能な窓部を備える場合、例えば、コンプレッサハウジングの表面に設けられる銘板に対応する位置に窓部を設けることで、コンプレッサ側断熱カバーを取り外すことなく銘板を参照することができるため、取り扱い性がさらに向上する。
また、断熱カバーは、耐熱ゴムによって過給機に対して固定される態様とすることができる。
耐熱ゴムによって断熱カバーを過給機に対して固定する態様とする場合、従来のバンド等によって固定する構成と比較して断熱カバーの脱着が容易となり、取り扱い性が向上する。
また、本発明の一形態に係る断熱カバーは、過給機に取り付けられる断熱カバーであって、断熱カバーは第1の厚さを有する第1の領域と、第1の厚さよりも薄い第2の厚さを有する第2の領域を含むことを特徴とする。
ここで、第1の領域及び第2の領域は、断熱カバーに含まれる断熱材の厚さが互いに異なる態様とすることができる。
また、第1の領域は、過給機のうち第2の領域が覆う部分よりも高温となる部分を覆う領域である態様とすることができる。
本発明によれば、断熱に係る要求性能を満たしつつ、取り扱い性が向上した過給機の断熱カバーが提供される。
本発明の一実施形態に係る断熱カバーが取り付けられた過給機の概略構成図である。 図2(a)は、タービン側断熱カバー40の排気ガス流出口側側面図であり、図2(b)は、正面図であり、図2(c)は、軸受ハウジング側側面図である。 図3(a)は、図2(a)のIIIa−IIIa線に沿った一部断面図であり、図3(b)は、図2(c)のIIIb−IIIb線に沿った一部断面図である。 図4(a)は、図2(a)のIVa−IVa線に沿った一部断面図であり、図4(b)は、図2(c)のIVb−IVb線に沿った一部断面図である。 図5(a)は、コンプレッサ側断熱カバーの軸受ハウジング側側面図であり、図5(b)は、正面図であり、図5(c)は、吸入口側側面図である。 図6(a)は、コンプレッサ側断熱カバーに設けられる窓部について説明する図であり、図6(b)は、平常時の窓部について説明する図であり、図6(c)は、銘板参照時の窓部について説明する図である。 断熱カバーを耐熱ゴムにより固定した変形例について説明する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態を詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る断熱カバーが取り付けられた過給機の概略構成図である。過給機1は、タービン10とコンプレッサ20(遠心圧縮機)とを備えている。タービン10は、タービンハウジング11と、タービンハウジング11に収納されたタービン翼車12と、を備えている。タービンハウジング11内には、排気ガスが流れる渦巻状のスクロール部13が設けられる。コンプレッサ20は、コンプレッサハウジング21と、コンプレッサハウジング21に収納されたコンプレッサ翼車22と、を備えている。コンプレッサハウジング21内には、排気ガスが流れる渦巻状のスクロール部23が設けられる。
タービン翼車12は軸線X方向に沿って延びる回転軸32の一端に設けられており、コンプレッサ翼車22は回転軸32の他端に設けられている。タービンハウジング11とコンプレッサハウジング21との間には、軸受ハウジング31が設けられている。回転軸32は、軸受33を介して軸受ハウジング31に回転自在に支持されており、回転軸32、タービン翼車12及びコンプレッサ翼車22が一体の回転体として回転する。
タービンハウジング11には、排気ガス流入口15及び排気ガス流出口16が設けられている。内燃機関(図示せず)から排出された排気ガスが、排気ガス流入口15を通じてタービンハウジング11内に流入し、スクロール部13内を移動しながらタービン翼車12を回転させ、その後、排気ガス流出口16を通じてタービンハウジング11外に流出する。
コンプレッサハウジング21には、吸入口25及び吐出口(図示せず)が設けられている。上記のようにタービン翼車12が回転すると、回転軸32を介してコンプレッサ翼車22が回転する。コンプレッサ翼車22の回転によって消音器26を介して導入された外部の空気は、吸入口25を介して吸入した後にスクロール部23を通り、吐出口から吐出される。吐出口から吐出された圧縮空気は、前述の内燃機関に供給される。
軸受ハウジング31には、冷却手段を構成すると共に軸受33の潤滑のために用いられる潤滑油流路34が設けられる。また、軸受ハウジング31には、潤滑油流路34と接続する潤滑油供給流路35も設けられる。潤滑油流路34に潤滑油が流されることで、軸受ハウジング31内は所定の温度に保たれる。なお、軸受ハウジング31には、冷却手段を構成する冷却水流路(図示せず)が設けられることもある。
過給機1に対して取り付けられる断熱カバーは、タービン側断熱カバー40及びコンプレッサ側断熱カバー50を含んで構成される。
タービン側断熱カバー40は、タービン10のうちタービンハウジング11の表面に装着される。タービン10に導入される排気ガスは高温であるため、排気ガスの流路を構成するタービンハウジング11の表面も高温(例えば600〜800℃程度)となる。したがって、タービン側断熱カバー40をタービンハウジング11の表面に取り付けることで、タービンハウジング11の表面温度が所定値(例えば220℃程度)以下に制御される。タービン側断熱カバー40の排気ガス流出口16側の端部は、タービンハウジング11の排気ガス流出口16の周縁部分まで覆っている。タービン側断熱カバー40の軸受ハウジング31側の端部は、タービン10側からの熱が容易に伝わる部分を覆っている。具体的には、過給機1のタービンハウジング11と軸受ハウジング31とは、軸受ハウジング31のうち軸線X方向に沿って延びる本体部31aのタービン10側端部から外方に突出する突出部31bにおいて、押さえ板36を介してボルト37により締結固定されている。タービン側断熱カバー40の端部は、少なくともこのボルト37を覆うと共に、本体部31aは覆わないように装着される。
コンプレッサ側断熱カバー50は、コンプレッサ20のうちコンプレッサハウジング21の表面に装着される。コンプレッサ20に導入される外部の空気は排気ガスよりは低温であるため、タービン10側と比較してコンプレッサ20側は概ね低温(例えば200〜250℃程度)である。ただし、コンプレッサ側断熱カバー50をコンプレッサハウジング21の表面に取り付けることで、コンプレッサ側断熱カバー50の表面温度が所定値よりも上昇しないように制御される。コンプレッサ側断熱カバー50の吸入口25側の端部は、吸入口25に連結される消音器26との接続部までとされる。また、軸受ハウジング31側の端部は、コンプレッサ20側からの熱が容易に伝わる部分を覆っている。具体的には、過給機1のコンプレッサハウジング21と軸受ハウジング31とは、軸受ハウジング31のうち軸線X方向に沿って延びる本体部31aのコンプレッサ20側端部から外方に突出する突出部31cにおいて、ボルト38により締結固定されている。コンプレッサ側断熱カバー50の端部は、少なくともこのボルト38を覆うと共に、本体部31aは覆わないように装着される。
タービン側断熱カバー40及びコンプレッサ側断熱カバー50は、それぞれ、断熱性を有する材料から構成される。具体的には、タービン側断熱カバー40は、断熱性能が要求されるので、ハーフシリカマット、ガラスマット等の断熱材を、シリカクロスやシリコンコーティングされたガラスマット等の表面材によって覆うことで形成された断熱構造とすることができる。また、コンプレッサ側断熱カバー50は、タービン10側と比較すると断熱性能が低くてもよいので、例えばシリコンコーティングされたガラスマット等によって構成することができる。
ここで、図2〜図4を参照しながら、タービン側断熱カバー40についてさらに説明する。図2(a)は、タービン側断熱カバー40の排気ガス流出口側側面図であり、図2(b)は、正面図であり、図2(c)は、軸受ハウジング側側面図である。なお、図2(b)では、ベルト部を省略している。また、図3(a)は、図2(a)のIIIa−IIIa線に沿った一部断面図であり、図3(b)は、図2(c)のIIIb−IIIb線に沿った一部断面図である。図4(a)は、図2(a)のIVa−IVa線に沿った一部断面図であり、図4(b)は、図2(c)のIVb−IVb線に沿った一部断面図である。
図2に示すように、タービン側断熱カバー40は、タービンハウジング11のスクロール部13に沿って配置されるように形成された帯状の本体部41(カバー本体部)と、本体部41の一方の端部42に設けられたバンド部44と、を備える。バンド部44が設けられる側の端部42とは逆側の端部43には、バンド通し45が複数設けられると共に、端部42のうちバンド部44が設けられた側面とは逆の側面にバンド止め金具46が設けられている。本体部41は、複数のバンド通し45にバンド部44を通過させると共に、バンド止め金具46でバンド部44を止めることにより、タービンハウジング11の外側表面に装着される。
本体部41は、排気ガス流出口側カバー部41a及び軸受ハウジング側カバー部41bをその端部同士で縫合することで、側面から見ると略C字形状をなすと共に、その断面は略コの字形状をなしている。
また、排気ガス流出口側カバー部41a及び軸受ハウジング側カバー部41bは、それぞれ断熱材60と、断熱材60を収容する袋状の表層材61と、を含んで構成される。断熱材60としては、ハーフシリカマット及びガラスマット等が用いられる。また、表層材61は、例えばシリコンコーティングされたガラスマット等により構成される表面材61aと、主にタービンハウジング11の表面側に配置されて表面材61aよりも耐熱性の高いシリカクロス等により構成される裏面材61bと、が端部で縫合されて形成されたものである。このように断熱材60が収容された表層材61によって構成される排気ガス流出口側カバー部41a及び軸受ハウジング側カバー部41bを端部で縫合することによって、タービン側断熱カバー40が形成される。
バンド部44は、端部42側の排気ガス流出口側カバー部41aに縫合される。また、端部43側の排気ガス流出口側カバー部41a及び軸受ハウジング側カバー部41bのそれぞれにバンド通し45が設けられ、バンド部44が通過可能とされる。さらに、端部42側の軸受ハウジング側カバー部41bには、バンド止め金具46が設けられている。
ここで、タービン側断熱カバー40は、取り付け位置に応じて、第1の厚さを有する第1の領域と、第1の厚さよりも薄い第2の厚さを有する第2の領域とを含んだ構成を有している。
具体的には、タービンハウジング11は排気ガスが高温であることが原因で高温となっている。そのため、排気ガスの流れる排気ガス流入口15から排気ガス流出口16へ向けて高温となると考えられる。一方で、軸受ハウジング31は、潤滑油や冷却水によって冷却されていることから比較的低温に保たれているため、軸受ハウジング31に近い側は、他方の排気ガス流出口16側と比較して低温となっている。そこで、タービン側断熱カバー40は、排気ガスの流路のうちの外周部分のうち、排気ガス流出口16側の領域(第1の領域)では、その厚さを大きくして断熱性能を高められている。また、タービン側断熱カバー40の軸受ハウジング31側の領域(第2の領域)では、装着後にその表面温度が所定値よりも低くなるような断熱性能を維持できる範囲で、タービン側断熱カバー40の厚さが小さくされる。
このような構成を実現するために、タービン側断熱カバー40では、内部に収容される断熱材60の厚さをその取り付け位置に応じて変更している。
タービン側断熱カバー40では、断熱材として、その厚さが互いに異なる第1断熱材60a及び第2断熱材60bとが用いられている。このうち、第1断熱材60aの厚さを例えば40mmとし、第2断熱材60bの厚さを例えば20mmとし、これらを組み合わせることで、断熱材の厚さを取り付け位置毎に調整することができる。また、第1断熱材の代わりに第2断熱材を2枚重ねて用いる構成としてもよい。
本実施形態に係るタービン側断熱カバー40では、例えば、排気ガス流入口15近傍に取り付けられる端部43付近では、図3に示すように、排気ガス流出口側カバー部41aでは第1断熱材60aによりカバー部が構成されているのに対して、軸受ハウジング側カバー部41bでは第2断熱材60bによりカバー部が構成されている。同様に、タービンハウジング11のスクロール部13に沿って装着される領域においても、図4に示すように、排気ガス流出口側カバー部41aでは第1断熱材60aによりカバー部が構成されているのに対して、軸受ハウジング側カバー部41bでは第2断熱材60bによりカバー部が構成されている。また、図4に示すように、タービンハウジング11への取付け時には排気ガス流出口16の周囲に配置されるタービン側断熱カバー40の略C字形状の内周部分の端部(図2(a)参照)についても、断熱性能が高い裏面材61bによって覆われるように配置されている。このように、第1断熱材60a及び第2断熱材60bを組み合わせることによって、取り付け位置に応じて断熱材の厚さを調整することができる。
次に、コンプレッサ側断熱カバー50について図5及び図6を参照しながら説明する。図5(a)は、コンプレッサ側断熱カバー50の軸受ハウジング側側面図であり、図5(b)は、正面図であり、図5(c)は、吸入口側側面図である。また、図6(a)は、コンプレッサ側断熱カバー50に設けられる窓部について説明する図であり、図6(b)は、平常時の窓部について説明する図であり、図6(c)は、銘板参照時の窓部について説明する図である。
コンプレッサ側断熱カバー50は、コンプレッサハウジング21のスクロール部23に沿って配置されるように形成された帯状の本体部51(第2のカバー本体部)と、本体部51の一方の端部52に設けられたバンド部54と、を備える。バンド部54が設けられる側の端部52とは逆側の端部53には、バンド通し55が複数設けられる(図示しない背面側にもバンド通し55が設けられる)と共に、端部52のうちバンド部44が設けられた軸受ハウジング側側面とは逆の吸入口側側面にバンド止め金具56が設けられている。また、帯状の本体部51の吸入口側端部には、締め付け用のガラススリーブからなる1本のロープ部57が綴じ込まれている。
本体部51は、複数のバンド通し55にバンド部54を通過させると共に、バンド止め金具56でバンド部54を止めることにより、コンプレッサハウジング21の外側表面に装着される。さらに、ロープ部57を結ぶことで、吸入口側側面における端部の固定も行われる。
本体部51は、側面から見ると略C字形状をなすと共に、その断面は略コの字形状をなしている。また、タービン側断熱カバー40とは異なり断熱材は用いておらず、シリコンコーティングされたガラスマット等のタービン側断熱カバー40の表面材61aを構成する材料により構成される。すなわち、コンプレッサ側断熱カバー50の本体部51の厚さは、タービン側断熱カバー40と比較して小さく構成される。すなわち、タービン側断熱カバー40においても厚さが小さくされる軸受ハウジング31側の領域(第2の領域)よりも薄い第3の厚さを有する第3の領域を含んで構成される。
また、本体部51には、図5及び図6に示すように窓部70が設けられる。窓部70は、本体部51に形成されてコンプレッサハウジング21表面を視認可能な開口部71と、開口部71を覆うことが可能な形状をなすカバー部72と、開口部71をカバー部72が覆うことができるように、移動可能に本体部51に取り付ける支持部73と、を含んで構成される。カバー部72及び支持部73は、本体部51と同様の材料、すなわちシリコンコーティングされたガラスマット等によって構成される。
開口部71は、コンプレッサ側断熱カバー50を装着した際に、過給機1のコンプレッサハウジング21の表面に取り付けられた銘板27に対応する位置に設けられる。銘板27は、過給機1の型式、タービン10及びコンプレッサ20等の型式等の過給機1に係る情報が記載されていて、作業者が断熱カバーに覆われた過給機の仕様を把握するために参照するものである。
窓部70は、過給機1の運転時等の平常時には、図6(b)に示すように開口部71内に開口部71よりも面積が大きいカバー部72の挿入により、開口部71が塞がれることで断熱性が保たれる。一方、作業者が銘板27を参照する場合には、図6(c)に示すようにカバー部72を開口部71内から移動させて、開口部71を露出させることにより、銘板27を参照することができる。なお、銘板27を参照するために設けられる窓部70の形状は、上記に限定されない。窓部70の構成としては、例えば、開口部71を塞ぐカバー部72を設ける構成に代えて、銘板27の取り付け位置に対応して開口部71を設け、開口部71を透明な断熱部材で覆うことで、常時銘板27を確認できるような構成としてもよい。
以上のように、本実施形態に係る過給機1に取り付けられるタービン側断熱カバー40及びコンプレッサ側断熱カバー50は、取り付け位置に応じてその厚さが変更され、コンプレッサ側断熱カバー50と比してタービン側断熱カバー40が厚い構成とすることにより、断熱性能を維持しつつ取り扱い性を向上させることができる。
また、タービン側断熱カバー40は、取り付け位置に応じてその厚さが変更されて、特に高温になる領域にはその厚さを第1の厚さとする一方で、それよりも低温となる領域ではその厚さが第1の厚さよりも薄い第2の厚さとする構成とすることで、表面温度が所定値よりも低くなるような断熱性能を維持できる範囲でタービン側断熱カバー40の厚さを制御することができる。従来のタービン側断熱カバーは、最も高温となる位置においてその表面温度が所定値よりも低くなるように、断熱材を選定し製造していた。そのため、断熱性能は十分に高いものの、断熱カバー全体でその厚さが均一に大きくなってしまい、脱着等の取り扱い性には改良の余地があった。これに対して、タービン側断熱カバー40は、軸受ハウジング31側に取り付けられる軸受ハウジング側カバー部41bにおける断熱材の厚さを、より高温となる排気ガス流出口側カバー部41aにおける断熱材よりもその厚さを小さくすることによって、表面温度が所定値以下となるように断熱に係る要求性能を満たした上で、取り扱い性を向上させることができる。
また、従来のタービン側断熱カバー及びコンプレッサ側断熱カバーは、軸受ハウジング31の主要部を覆う程度にまでタービン10及びコンプレッサ20を覆うものであった。これに対して、本実施形態に係るタービン側断熱カバー40及びコンプレッサ側断熱カバー50では、それぞれタービン10側又はコンプレッサ20側からの熱が容易に伝わる部分、すなわち、タービンハウジング11と軸受ハウジング31との接続部であるボルト37又はコンプレッサハウジング21と軸受ハウジング31との接続部であるボルト38を覆う一方で、軸受ハウジング31の本体部31aは覆わない構成とされる。このように、タービン10側及びコンプレッサ20側からの熱が容易に伝わる部分は断熱カバーで覆うことで断熱性能は十分に満たすことができる一方で、断熱カバーの小型化が達成されることから、断熱カバーの取り扱い性がより一層向上する。
以上、本発明の実施形態に係る過給機の断熱カバーについて説明したが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。
例えば、上記実施形態では、過給機1に取り付けられる断熱カバーとしてタービン側断熱カバー40及びコンプレッサ側断熱カバー50について説明したが、少なくともタービン側断熱カバー40を備えていればよい。例えば、過給機1の運転時にコンプレッサ20の温度が所定値よりも高くならないような構成である場合には、コンプレッサ側断熱カバー50は装着しなくてもよい。さらに、過給機1に取り付けられる断熱カバーの取り付け位置は、タービンハウジング11又はコンプレッサハウジング21の外側に限定されず、適宜変更することができる。この場合においても、断熱カバーは、第1の厚さを有する第1の領域と、第1の厚さよりも薄い第2の厚さを有する第2の領域を含む構成とすることができる。また、断熱カバーの厚さは断熱材の厚さによって調整することができる。また、第1の領域は、過給機1のうち断熱カバーの第2の領域が覆う部分よりも高温となる部分を覆う領域となるような構成とすることができる。
また、タービン側断熱カバー40及びコンプレッサ側断熱カバー50の形状は上記実施形態に限定されない。上記実施形態では、互いに厚さの異なる第1断熱材60aと第2断熱材60bとを組み合わせることで、タービン側断熱カバー40の厚さを取り付け位置毎に異ならせる構成としたが、例えば、厚さが均一ではなく一方側が厚く他方側が薄くなるように傾斜しているような断熱材を用いて、タービン側断熱カバー40を製造してもよい。また、軸受ハウジング31に厚さが小さい領域を設ける上記実施形態の構成に限定されず、断熱性能が要求性能を満たす範囲で、厚さが小さい領域を設ける位置を変更することができる。
また、表層材の厚さについても取り付け位置に応じて異ならせる構成としてもよい。また、コンプレッサ側断熱カバー50についてもタービン側断熱カバー40と同様に袋状の表層材内に断熱材が収容された構成としてもよい。また、コンプレッサ側断熱カバー50に関しても取り付け位置に応じて厚さを変更する構成としてもよい。
上記実施形態では、タービン側断熱カバー40についてはバンド部44を利用してタービンハウジング11に対して装着固定する構成を説明した。また、コンプレッサ側断熱カバー50についてはバンド部54及びロープ部57を利用してコンプレッサハウジング21に対して装着固定する構成を説明したが、この構成に関しても適宜変更することができる。
ここで、過給機1に対してより簡単に固定ができる方法の一つとして、断熱カバーを耐熱ゴムにより固定する方法について図7を参照して説明する。図7に示す過給機1では、タービンハウジング11に対してタービン側断熱カバー40aが装着されている。また、コンプレッサハウジング21に対してコンプレッサ側断熱カバー50aが装着されている。
タービン側断熱カバー40aは、タービン側断熱カバー40からバンド部44、バンド通し45及びバンド止め金具46を取り外したものである。このようなタービン側断熱カバー40aは、バンド部44による固定ではなく、耐熱性を有する環状の耐熱ゴム81a,81bを用いて固定される。耐熱ゴム81a,81bとしては例えばシリコーンゴム又はフッ素ゴム等耐熱限界温度が200℃以上のゴムが好適に用いられる。また、耐熱ゴム81a,81bによってタービン側断熱カバー40aを固定する場合には、複数の耐熱ゴムを用いて複数箇所で固定することが好ましい。さらに、図7に示すように軸線Xに対して交差する方向(好ましくは直交する方向)に沿って環状の耐熱ゴム81a,81bを取り付けることで、タービンハウジング11に対する安定性を高めることができる。
コンプレッサ側断熱カバー50aは、タービン側断熱カバー40aと同様の構造を有する。すなわち、コンプレッサ側断熱カバー50からバンド部54、バンド通し55及びバンド止め金具56を取り外したものである。このようなコンプレッサ側断熱カバー50aは、バンド部54による固定ではなく耐熱性を有する環状の耐熱ゴム82a,82bを用いて固定することができる。
このように、タービン側断熱カバー40a又はコンプレッサ側断熱カバー50aを耐熱ゴムにより固定する構成とした場合、バンド部を利用して固定する場合よりも脱着が容易となり、断熱カバーの取り扱い性が向上する。
このように、タービン側断熱カバー40及びコンプレッサ側断熱カバー50の形状は、固定のための部品構成を含めて、適宜変更することができる。
1 過給機
10 タービン
11 タービンハウジング
12 タービン翼車
13 スクロール部
15 排気ガス流入口
16 排気ガス流出口
20 コンプレッサ
21 コンプレッサハウジング
22 コンプレッサ翼車
23 スクロール部
25 吸入口
26 消音器
27 銘板
31 軸受ハウジング
31a 本体部
31b 突出部
31c 突出部
32 回転軸
33 軸受
34 潤滑油流路
35 潤滑油供給流路
36 押さえ板
37、38 ボルト
40、40a タービン側断熱カバー
41 本体部
41a 排気ガス流出口側カバー部
41b 軸受ハウジング側カバー部
42、43 端部
44 バンド部
45 バンド通し
46 バンド止め金具
50、50a コンプレッサ側断熱カバー
51 本体部
52、53 端部
54 バンド部
55 バンド通し
56 バンド止め金具
57 ロープ部
60、60a、60b 断熱材
61 表層材
61a 表面材
61b 裏面材
70 窓部
71 開口部
72 カバー部
73 支持部
81a、81b、82a、82b 耐熱ゴム
X 軸線

Claims (4)

  1. 過給機に取り付けられる断熱カバーであって、
    前記断熱カバーは、前記過給機におけるタービンハウジングの表面に取り付けられるタービン側断熱カバーと、
    前記過給機におけるコンプレッサハウジングの表面に取り付けられるコンプレッサ側断熱カバーと、を含み、
    前記タービン側断熱カバーは、前記タービンハウジングのスクロール部に沿って配置されるように形成された帯状のカバー本体部を備え、
    前記カバー本体部は、第1の厚さを有する第1の領域と、前記第1の厚さよりも薄い第2の厚さを有する第2の領域とを含み、
    前記コンプレッサ側断熱カバーは、前記コンプレッサハウジングのスクロール部に沿って配置されるように形成された帯状の第2のカバー本体部を備え、
    前記第2のカバー本体部は、前記第2の厚さよりも薄い第3の厚さを有する第3の領域を含んで構成され、
    前記コンプレッサ側断熱カバーは、前記第2のカバー本体部において前記コンプレッサハウジングの表面を視認可能な窓部を備える過給機の断熱カバー。
  2. 前記カバー本体部は、
    前記過給機における回転軸の軸線方向に沿って軸受ハウジング側に前記第2の領域が設けられる請求項1記載の過給機の断熱カバー。
  3. 前記カバー本体部は、
    軸受ハウジング側の端部が、前記軸受ハウジングの本体部よりも前記タービンハウジング側とされている請求項1又は2記載の過給機の断熱カバー。
  4. 前記断熱カバーは、耐熱ゴムによって前記過給機に対して固定される請求項1〜のいずれか一項に記載の過給機の断熱カバー。
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