JP6358978B2 - 引出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、引出装置に関し、例えば車両のインストルメントパネル等に備え付けられ、引出体の先端部に飲料容器等の物品を保持する装置に関する。
引出装置として、車両のインストルメントパネルに設けられたカップホルダガイドと、カップホルダガイドにスライド移動によって出し入れ可能に支持された引出体としてのカップホルダ本体と、カップホルダ本体の先端部に装着されたトレイとを有するカップホルダが公知となっている(例えば、特許文献1)。このカップホルダでは、カップホルダガイドがカップホルダ本体の出し入れ方向に貫通した筒形に形成され、カップホルダガイドの内端は上方に向けて開口した溝形のカップホルダブラケットによって、インストルメントパネルの内側に配置された車体骨格であるステアリングサポートメンバに接続されている。これにより、カップホルダ本体上にこぼれた飲料等の液体は、カップホルダ本体の上面、カップホルダガイドの内側、及びカップホルダブラケットの上面を流れ、ステアリングサポートメンバから下方に落下する。このように液体の落下位置をステアリングサポートメンバに集中させることによって、インストルメントパネルに配置されるラジオ等の電子機器に液体が降りかかることを防止している。
特開平11−334448
しかしながら、特許文献1に係るカップホルダでは、液体がカップホルダガイドの内側に流れるため、液体が糖分等を含む場合にはカップホルダガイドの内部で固着し、カップホルダ本体とカップホルダガイドとの出し入れが阻害される虞がある。また、インストルメントパネルの内部に、カップホルダブラケットから排出される液体の排出経路を、他の機器や車体骨格を考慮して形成しなければならず、レイアウトが複雑になるという問題がある。
以上の背景に鑑み、本発明は、ハウジングに出入可能に支持された引出体を有する引出装置において、引出体に付着した液体のハウジングへの侵入を防止することを課題とする。
上記の課題を解決するために、本発明は、引出装置(1)であって、前方に向けて開口したハウジング(2)と、前記ハウジングにスライド移動によって前後に出入可能に支持された引出体(3)とを有し、前記引出体における前記ハウジングから突出可能な部分の外面に、前記外面に付着した液体の前記引出体の基端側への移動を阻止すると共に、前記液体を前記引出体の左右側縁側に導く止水壁(25)が設けられていることを特徴とする。止水壁は、面に対して突出した凸部の側壁面や、溝や段部の一部を構成する側壁面として形成されてよい。
この構成によれば、引出体の外面に設けられた止水壁によって、引出体に付着した液体は引出体の左右側縁に導かれ、引出体から落下する。これにより、液体のハウジング内への侵入が防止される。
また、上記の発明において、前記引出体の側面(3A)に、側方に突出すると共に、前記引出体のスライド方向に延びるガイドレール(15)が設けられ、前記ハウジングの内側に前記ガイドレールを摺動可能に受容するガイド溝(10)が設けられ、前記止水壁は、前記ガイドレールの上面(15C)に設けられているとよい。
この構成によれば、ガイドレールの上面に付着した液体が、ハウジングに侵入することなく、ガイドレールから除去される。
また、上記の発明において、前記ガイドレールの上面は、前記引出体の基端側に設けられた第1面(21)と、前記第1面に対して前記引出体の先端側に設けられ、段部(24)を介して段違いに下がった第2面(22)とを有し、前記止水壁は、前記段部によって形成されるとよい。
この構成によれば、ガイドレールのハウジングとの摺動を可能にしながら、止水壁を形成することができる。
また、上記の発明において、前記ハウジングには、前記ガイド溝内に出入可能に設けられ、前記ガイド溝内に突出した突出位置において前記ガイドレールの上面に当接する押圧部材(36)と、前記押圧部材を突出位置側に付勢する付勢部材(37)とを有するとよい。
この構成によれば、付勢部材によって付勢された押圧部材がガイドレールに当接することによって、ガイド溝とガイドレールとの隙間が埋められ、ハウジングに対する引出体のがた付きが抑制される。また、押圧部材は、引出体が収納された状態において第2面に当接し、引出体が引き出された状態において第2面より隆起した第1面に当接するため、引出体が引き出された状態においてガイドレールとの接触圧が増加し、がた付きを一層確実に抑制することができる。
また、上記の発明において、前記第2面には、前記引出体の先端側から基端側に延びると共に、基端側に進むほど突出量が大きくなるスロープ(30)が設けられ、前記スロープの基端側の端部は、前記段部との間に隙間(31)をおいて配置されると共に、前記段部の高さと略同じ高さを有するとよい。
この構成によれば、引出体が出し入れされるときに、押圧部材のガイドレールとの摺動面はスロープを介して第1面から第2面、又は第2面から第1面に移行する。そのため、押圧部材と段部(止水壁)との衝突が避けられ、引出体の出し入れが円滑になる。
また、上記の発明において、前記スロープと前記止水壁との間の距離は、前記押圧部材の前記第1面との摺動面の前記ガイドレールの長手方向における長さよりも小さいとよい。
この構成によれば、押圧部材と止水壁との衝突が確実に避けられ、引出体の出し入れが円滑になる。
また、上記の発明において、前記第1面、前記第2面、及び前記スロープは、左右方向において前記ガイドレールの突出端側に進むほど下るように傾斜しているとよい。
この構成によれば、ガイドレール上に付着した液体は、重力によってガイドレールの左右側縁側に移動し、左右側縁から落下する。
また、上記の発明において、前記引出体は、円弧状の軌道に沿ってスライド移動し、前記引出体の先端部は、前記ハウジングから突出した引出位置において略水平に配置され、前記ハウジングに没入した収納位置において水平面に対して傾斜して配置されるとよい。
この構成によれば、ハウジングの前後長さを小さくしつつ、突出位置における引出体の突出部の前後長さを大きくすることができる。
また、上記の発明において、前記止水壁は、左右側縁側に進むにつれて前記引出体の基端側に進むように傾斜しているとよい。
この構成によれば、重力によって引出体の基端側に進もうとする液体が止水壁に沿って、左右側縁側に流れるようになる。
本発明によれば、ハウジングに出入可能に支持された引出体を有する引出装置において、引出体に付着した液体のハウジングへの侵入を防止することができる。
実施形態に係る引出装置の斜視図 実施形態に係る引出装置の側面図 図2のIII−III断面図 図2のIV−IV断面図 ガイドレールを示す斜視図 ガイドレールの上面と正対する方向から見た平面図
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。実施形態に係る引出装置1は、出し入れ可能なテーブルであり、例えば車両のインストルメントパネル100に備え付けられる。実施形態に係る引出装置1は、左右対称形の構造を有するため、同様の構造については左右一方の構造について説明する。
図1に示すように、引出装置1は、ハウジング2と、引出体3と、第1及び第2ブラケット4、5と、枠板6とを有する。図1〜図4に示すように、ハウジング2は、前後に延びる底部2Aと、底部2Aの左右両端に上方に向けて突設された側壁部2Bとを有して、横断面が上方に開口した溝形に形成されている。底部2Aは、左右方向から見て、斜め上方に向けて凸となる円弧状に形成され、後端(後端)に対して前端(先端)が上方に配置されている。底部2Aは、後端において略上下に延びると共に、前端において斜め上方に向けて延びている。底部2Aは、左右方向に幅を有し、円周面状の上面2C及び下面2Dを有する。
左右の側壁部2Bは、底部2Aの左右側縁に沿って、互いに平行に延びている。左右の側壁部2Bは、左右方向から見て、底部2Aと同様に円弧状に延びている。左右の側壁部2Bの左右方向において互いに対向する側面(以下、内側面2Eという)の下部には、左右方向に凹設されたガイド溝10が形成されている。左右のガイド溝10は、それぞれ側壁部2Bの長手方向に沿って円弧状に延びている。各ガイド溝10は、溝の底を構成する底壁部10Aと、溝の側壁を構成する下壁部10B及び上壁部10Cとを有する。各ガイド溝10の横断面において、底壁部10Aは略上下に延び、下壁部10Bは略左右(水平)に延び、上壁部10Cは底壁部10A側よりも開口端側(内側面2E側)が上方に位置するように左右方向(水平方向)に対して傾斜して延びている。これにより、各ガイド溝10の横断面は、略台形に形成されている。
第1ブラケット4は、ハウジング2の底部2Aの下面2Dに沿う底板部4Aと、左右の側壁部2Bの外面に沿う側板部4Bとを有し、横断面が上方に向けて開口した溝形をなす。第1ブラケット4は、前後方向においてハウジング2よりも短く形成され、前端がハウジング2の前端と概ね同じ位置に配置され、後端がハウジング2の前後方向における中間部に配置されている。第1ブラケット4は、底板部4Aにおいて、螺子等の締結部材によってハウジング2の底部2Aの下面2Dに結合されている。第1ブラケット4の各側板部4Bの突出端には、側板部4Bに対して直角に折曲された第1締結片4Cが形成されている。また、各側板部4Bの外面には、第2締結片4Dが突設されている。
第2ブラケット5は板状をなし、第1ブラケット4の左右の側壁部2Bの突出端(上端)に架け渡されている。詳細には、第2ブラケット5の左右端は、第1ブラケット4の左右の第1締結片4Cと当接するように配置され、螺子等の締結部材によって第1締結片4Cと共にインストルメントパネル100又はインストルメントパネル100を支持する車体骨格(不図示)に結合されている。第1ブラケット4及び第2ブラケット5は、互いに協働して前後に開口した筒構造を形成し、筒構造の内部にハウジング2の前部を収容している。図2に示すように、第2締結片4Dは、螺子等の締結部材によってインストルメントパネル100又は車体骨格に結合されている。このように、第1及び第2ブラケット4、5を介して、ハウジング2はインストルメントパネル100の裏面側の所定位置に配置される。ハウジング2がインストルメントパネル100に配置された状態において、ハウジング2の前端はインストルメントパネル100に形成された開口101と対応して配置される。
図1に示すように、枠板6は、枠形をなし、ハウジング2の前端に対応するように、第1ブラケット4の前端に結合されている。枠板6は、インストルメントパネル100の開口の縁に沿って配置され、ハウジング2とインストルメントパネル100の開口101との隙間、及び第1及び第2ブラケット4、5の前端を外部から見えないように隠す。
図1〜図4に示すように、引出体3は、ハウジング2の底部2A及び一対の側壁部2Bによって形成される溝内に配置され、底部2Aの長手方向に沿ってスライド移動可能になっている。引出体3は、左右方向から見てハウジング2の底部2Aと同様の曲率を有する円弧形状に形成されている。引出体3の左右幅は、ハウジング2の左右の側壁部2Bの内側面2E間の距離よりも小さく設定されている。本実施形態では、引出体3は、複数の部品を組み合わせて形成され、内部が中空に形成されている。引出体3の左右の側面3Aの下部には、ガイドレール15がそれぞれ突設されている。左右のガイドレール15は、引出体3がハウジング2に支持された状態で、左右のガイド溝10に係合する。ガイドレール15は、引出体3の長手方向に沿って、円弧状に延びている。ガイドレール15の長手方向に直交する横断面は、ガイド溝10と相補的な形状を有し、略台形に形成されている。ガイドレール15は、略上下に延びる突出端面15Aと、略水平に延びる下面15Bと、引出体3の左右側面から突出端面15Aにかけて下るように傾斜した上面15Cとを有する。
ガイドレール15がガイド溝10に係合することによって、引出体3はハウジング2に対して円弧軌道を描きながら前後にスライド移動する。ハウジング2に対して引出体3が最も後方に位置する引出体3の収納位置では引出体3は前端(先端)を除く大部分がハウジング2の内側に収容される。また、ハウジング2に対して引出体3が最も前方に位置する引出体3の引出位置では引出体3は後端(基端)を除く大部分がハウジング2の前方に突出する。引出体3とハウジング2とには、引出位置において互い突き当たり、引出体3の前方への移動を規制するストッパが設けられているとよい。引出体3は、収納位置おいて、ハウジング2の底部2Aに沿って概ね上下に延在する。詳細には、引出体3は、収納位置において、後端が略上下に延在し、前端側に進むにつれて前傾した姿勢となる。一方、引出体3は、引出位置おいて、概ね前後に延在する。詳細には、引出体3は、引出位置において、前端が略水平に前後に延在し、後端側に進むほど下方に向けて傾斜した姿勢となる。
ガイドレール15の上面15Cは、長手方向において、後部に配置された第1面21と、中間部に配置された第2面22と、前部に配置された第3面23とを有する。第2面22は、第1面21及び第3面23に対して下がった位置に配置されている。換言すると、ガイドレール15の上面15Cの長手方向における中間部には、後部の第1面21及び前部の第3面23に対して凹んだ凹部が形成されており、凹部の底面によって第2面22が形成されている。第1面21及び第3面23の位置関係は任意であってよいが、本実施形態では1つの連続した仮想円弧面上に第1面21及び第3面23が配置されている。
図5及び図6に示すように、第1面21と第2面22との境界部には、第1面21から第2面22に下る段部24が形成されている。段部24の第1面21及び第2面22に直交する側壁を止水壁25という。止水壁25は、引出体3が引出位置にあるときに、ハウジング2の前端よりも前方に位置する部分に配置されている。止水壁25は、上面15Cの左右方向における一端から他端まで連続して形成されている。また、止水壁25は、直線状に延び、ガイドレール15の突出端側が基端側よりも後方に配置されるように傾斜している。ガイドレール15の上面15Cと対向する方向から見て、止水壁25と、ガイドレール15の長手方向と直交する面とがなす角度θは、例えば0°以上80°以下であってよい。引出体3が引出位置にあるときには、止水壁25の角度θが前記の範囲内において大きくなるほど止水壁25の延在方向が鉛直方向に近づくため、ガイドレール15の突出端側に水が流れ易くなる。止水壁25の第2面22からの高さは、任意であってよいが、例えば0.3mm以上であるとよい。
図1〜図5に示すように、第1面21、第2面22、第3面23、及びスロープ30の傾斜面は、左右方向においてガイドレール15の突出端側(突出端面15A側)に進むにつれて下るように傾斜している。
図1及び図2に示すように、第2面22と第3面23との境界部には、第2面22から第3面23とを滑らかに繋ぐ傾斜面27が形成されている。
図1〜図6に示すように、第2面22には、スロープ30が突設されている。スロープ30は、ガイドレール15の長手方向に延び、後方に進むにつれて第2面22からの突出量が漸増している。スロープ30の後端は、止水壁25との間に隙間31をおいて配置されている。スロープ30の後端における第2面22からの高さは、止水壁25の第2面22からの高さと略同一に形成され、スロープ30の後端と第1面21とは概ね同じ高さに配置されている。換言すると、スロープ30の後端は、円弧状の第1面21を外挿した仮想円弧面上に配置されている。また、スロープ30は、第2面22の左右方向における中央に配置されている。
図2及び図3に示すように、ガイド溝10の上壁部10Cには、上方に向けて凹んだ収容凹部35が形成されている。収容凹部35は、側壁部2Bの内側面2Eにも開口している。収容凹部35には、押圧部材36が左右方向に変位可能に収容されている。押圧部材36は、下部に傾斜面であるカム面36Aを有する。カム面36Aは、左右方向において収容凹部35の底部側が下方に突出するように傾斜している。押圧部材36は、左右方向において収容凹部35から突出する方向に移動することによってカム面36Aにおいてガイドレール15の上面15Cに当接する。左右方向において収容凹部35と押圧部材36との間には、押圧部材36を左右方向において収容凹部35から突出する方向に付勢する付勢部材37が介装されている。付勢部材37は、板ばねや圧縮コイルばね、捩じりばね等の公知の付勢部材であってよく、本実施形態では板ばねを適用した例について示している。
付勢部材37に付勢された左右一対の押圧部材36は、左右方向において各収容凹部35から突出する方向に移動することによって、それぞれのカム面36Aが各ガイドレール15の上面15Cに当接し、ガイドレール15を左右方向における内側(引出体3の左右方向における中央側)かつ下方に押圧する。これにより、引出体3は左右方向において左右の押圧部材36に挟まれると共に、上下方向において押圧部材36とハウジング2の底部2Aとに挟まれ、がた付きが抑制される。
引出体3がハウジング2に対して出し入れされるときには、押圧部材36は、ガイドレール15の上面15C上を摺動し、第1面21、第2面22、スロープ30、傾斜面27、及び第3面23のいずれかと当接する。引出体3が収納位置にあるときには押圧部材36は第3面23に当接し、引出体3が引出位置にあるときには押圧部材36は第1面21に当接し、引出体3が収納位置と引出位置の中間にあるときには押圧部材36は第2面22、スロープ30、又は傾斜面27に当接する。
ガイドレール15の長手方向において、押圧部材36の摺動面はスロープ30の後端と止水壁25との間の隙間31より長く形成され、押圧部材36の隙間31への嵌まり込みが阻止されている。これにより、引出体3が収納位置から引出位置まで引き出されるときには、押圧部材36は第3面23、傾斜面27、第2面22、スロープ30、第1面21の順で摺動し、止水壁25との衝突が避けられる。
引出体3の前端には、前面板41が結合されている。前面板41は、主面が前方を向き、その外縁が引出体3よりも上下及び左右に張り出している。引出体3が収納位置にあるときに、前面板41の縁部は前方から見て枠板6の内縁と重なり、枠板6によって形成される開口を閉塞する。前面板41の下部中央には、使用者が引出体3を引き出すときに掴む把持部41Aが設けられている。
図1に示すように、引出体3の前端における上面(外周面)には、下方に向けて凹設された凹部43が形成されている。凹部43の底には平面状の載置面43Aに形成され、載置面43Aの周囲には縁壁43Bが形成されている。載置面43Aは、引出体3が引出位置にあるときに水平となるように形成されている。載置面43Aには、カップやペットボトル等の飲料容器や、スマートフォン等の電子機器を含む様々な物品を置くことができる。凹部43の周囲を形成する縁壁43Bは、載置面43A上に載置された物品の移動を規制すると共に、載置面43A上に落下した液体や異物の移動を凹部43内に留める。
以下に本実施形態に係る引出装置1の効果について説明する。引出装置1では、ガイドレール15の上面に止水壁25が形成されているため、ガイドレール15の上面15Cに付着した液体は、止水壁25によって、後方への移動が阻止され、かつ左右側縁(ガイドレール15の突出端側)に導かれて引出体3から落下する。引出体3が引出位置にあるときに止水壁25はハウジング2の前端よりも前方にあるため、ガイドレール15に付着した液体は引出装置1の外部(ハウジング2の外方)において取り除かれ、引出装置1内への侵入が防止される。ガイドレール15の第2面22を含む上面15Cは、左右方向においてガイドレール15の突出端側が下がるように傾斜しているため、上面15C上の液体は重力によってガイドレール15の突出端側への移動が促進される。
ハウジング2には、ガイドレール15を左右方向における中央側かつ下方に押圧する押圧部材36が設けられているため、ハウジング2と引出体3との接触が維持され、ハウジング2に対する引出体3のがた付きが防止されると共に、引出体3の位置安定性が向上する。また、押圧部材36は、引出体3が引出位置又は収納位置にあるときに、第2面22よりも上方(押圧部材36側)に隆起した第1面21及び第3面23に当接するため、第2面22に当接するときよりも大きな力でガイドレール15を押圧することができる。これにより、引出体3が引出位置又は収納位置にあるときには、押圧部材36は比較的大きな力でガイドレール15を押圧して、引出体3のがた付きを一層抑制することができる。一方、引出体3が引出位置及び収納位置の中間位置にあるときには、押圧部材36のガイドレール15を押圧する力が小さくなり、引出体3の出し入れ(スライド移動)が容易になる。
引出体3を引き出すときには、押圧部材36はスロープ30上を摺動し、止水壁25と接触することなく、第1面21上に移動することができる。これにより、引出体3の引き出し動作が滑らかになる。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。上記の実施形態では、止水壁25を第1面21及び第2面22の境界に形成された段部24の側壁面によって形成したが、他の実施形態では止水壁は、面に対して突出した凸部の側壁面や、溝の一部を構成する側壁面として形成されてもよい。また、上記の実施形態は、ガイドレール15の上面15Cに止水壁25を設けた例について説明したが、止水壁25は引出体3の上面や側面3Aに設けてもよい。引出体3の上面に止水壁を形成する場合、その止水壁の左右側端は、ガイドレール15に形成された止水壁25よりも前方に配置することが好ましい。このように構成すると、引出体3の上面に設けられた止水壁によって導かれた液体は、第2面22上に流れ、その後、ガイドレール15の止水壁25に導かれてガイドレール15の突出端面15Aから排出される。止水壁は、引出体3に形成された溝の側壁によって形成されてもよい。
また、引出体3の上面に凹部43から側面3Aに延びる排出溝(排出孔)を設けてもよい。排出溝は、凹部43からオーバーフローする液体を引出体3の左右側縁側に導くことによって、液体が上面上を後方に流れることを抑制することができる。排出溝の左右側端は、ガイドレール15に形成された止水壁25よりも前方に配置することが好ましい。
上記実施形態では、引出体3の前端に載置面43Aを設け、引出体3をテーブルとして構成したが、載置面43Aに代えて飲料容器を挿入可能な容器受容孔を形成してもよい。容器受容孔は、下方に向けて凹んだ有底孔や、上下に貫通した貫通孔であってよい。
1...引出装置、2...ハウジング2...引出体、4...第1ブラケット、5...第2ブラケット、6...枠板、10...ガイド溝、15...ガイドレール、15C...上面、21...第1面、22...第2面、23...第3面、24...段部、25...止水壁、30...スロープ、31...隙間、35...収容凹部、36...押圧部材、36A...カム面、37...付勢部材、100...インストルメントパネル

Claims (8)

  1. 前方に向けて開口したハウジングと、
    前記ハウジングにスライド移動によって前後に出入可能に支持され、かつ物品を載置可能な載置面又は物品を挿入可能な受容孔を備えた引出体とを有し、
    前記引出体の側面に、側方に突設されると共に、前記引出体のスライド方向に延びるガイドレールが設けられ、
    前記ハウジングの内側に前記ガイドレールを摺動可能に受容するガイド溝が設けられ、
    前記ガイドレールの上面に付着した液体の前記ガイドレールの基端側への移動を阻止すると共に、前記液体を前記ガイドレールの左右側縁側に導くために、前記ガイドレールにおける前記ハウジングから突出可能な部分の上面に、左右方向における一端から他端まで連続して形成された止水壁が設けられていることを特徴とする引出装置。
  2. 前記ガイドレールの上面は、前記引出体の基端側に設けられた第1面と、前記第1面に対して前記引出体の先端側に設けられ、段部を介して段違いに下がった第2面とを有し、
    前記止水壁は、前記段部によって形成されることを特徴とする請求項1に記載の引出装置。
  3. 前記ハウジングには、前記ガイド溝内に出入可能に設けられ、前記ガイド溝内に突出した突出位置において前記ガイドレールの上面に当接する押圧部材と、前記押圧部材を突出位置側に付勢する付勢部材とを有することを特徴とする請求項2に記載の引出装置。
  4. 前記第2面には、前記引出体の先端側から基端側に延びると共に、基端側に進むほど突出量が大きくなるスロープが設けられ、
    前記スロープの基端側の端部は、前記段部との間に隙間をおいて配置されると共に、前記段部の高さと略同じ高さを有することを特徴とする請求項3に記載の引出装置。
  5. 前記スロープと前記止水壁との間の距離は、前記押圧部材の前記第1面との摺動面の前記ガイドレールの長手方向における長さよりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の引出装置。
  6. 前記第1面、前記第2面、及び前記スロープは、左右方向において前記ガイドレールの突出端側に進むほど下るように傾斜していることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の引出装置。
  7. 前記引出体は、円弧状の軌道に沿ってスライド移動し、
    前記引出体の先端部は、前記ハウジングから突出した引出位置において略水平に配置され、前記ハウジングに没入した収納位置において水平面に対して傾斜して配置されることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つの項に記載の引出装置。
  8. 前記止水壁は、左右側縁側に進むにつれて前記引出体の基端側に進むように傾斜していることを特徴とする請求項7に記載の引出装置。
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