JP6358855B2 - 充填袋作成具及びこれを用いた充填袋作成方法 - Google Patents
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Description
この場合、手作業のみによると、一方の手で袋の上から繊維材を押圧すると共に、他方の手で袋の開口側を引っ張る必要があり、大きな力を必要とするため、長時間繰り返し作業をする場合には疲労が大きいものとなる。
ここで、軽くて嵩のある被包装物を包装袋に充填する圧縮充填方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
この圧縮充填方法によれば、漏斗内に被包装物を投入し、押し棒により押圧して圧縮することにより、嵩を小さくする。そして、複数回に分けて漏斗内に投入される被包装物に対して、投入の都度又は所定の投入回数毎に押し棒により圧縮して嵩を小さくする作業を繰り返して行なう。その後、包装袋の袋口に漏斗の放出口が挿入されるとほぼ同時に、その放出口を開放して小嵩にされた被包装物を押し棒により押し込んで包装袋に充填する。
この被包装物の圧縮充填方法によれば、小嵩にした状態で包装袋に充填するので、包装袋に充填する際に被包装物の舞い上がりが少なくなると共に外へ飛び出すことが抑制される。
[1]充填袋体作成具1
充填袋体作成具は、布製の袋に繊維材等を圧縮充填した充填袋体を作成するための道具である。
本発明で「繊維材」とは、圧縮充填されやすい、主として軽量で嵩高の繊維である。「繊維材等」とは、繊維材のみでもよいが、繊維材以外のプラスチックチップなど他の素材を含んでいてもよいことを意味する。
スリット部20sは、袋の首部を挿着する箇所である。スリット部20sは、図1に示すように、立設体の上部から下部に向かって上下方向に切欠き形成されているが、水平方向、斜め方向等であってもよい。また、スリット部の幅、高さ等も、袋の首部を挿着できれば特に限定はなく、袋の首部に適合したサイズとすることができる。
充填袋体作成具1を使用して、充填袋体を作成する方法を以下に説明する。
[第1工程]
まず、繊維材等を袋に投入する。その投入方法は特に限定はないが、図2に示す、繊椀型投入具5を用いて繊維材等を投入することができる。この椀型投入具5は、図2(a)に示すように、基板30に椀部35が固着形成されている。この椀部35は、図2(b)に示すように外側椀部31と内側椀部32との二重に形成されている。外側椀部31の外面31aに、袋を被着し、内側椀部32の内面32aに、被着した袋を介して繊維材等を投入する。
具体的には、図3(a)に示すように、袋50の開口部側を椀型投入具に被着し、図3(b)に示すように、その上面から、繊維材等52を投入する。
こうして、図4に示すように、繊維材充填部61と、首部62とからなる充填袋体素材63が形成される。
次いで、充填袋体素材63の首部62を立設体20のスリット部20sに挿着する。
[第3工程]
その後、首部62を牽引することにより、繊維材充填部61内部の繊維材等が
立設板20の係止部20aに押圧されることによって、圧縮充填される。
[第4工程]
次いで、図5(a)に示すように、首部62の付け根を緊締具66で緊締して、充填袋体60が作成される。
図5(a)〜(c)に示すように、予め繊維材52の内部において、上部に錘部材70、下部に浮力部材80を装填しておくことで、上下逆にすれば、例えば浴槽での浮遊具として使用できる。
また、図示しないが、予め繊維材52の内部に防虫剤を装填しておくことで、吊り下げ式防虫具として使用することもできる。
充填袋体作成具2は、図6に示すように、充填袋体作成具1において、基台10上に固定され、袋の首部を牽引するための牽引部材40を更に備えている。
牽引部材40は、基台10上に固着された台座95に回動自在に軸支された牽引部本体41と、牽引部本体41に固着された巻き込みロール45と、牽引部本体41に回動自在に軸支された巻き込み係止片48とを備えている。以下、その構成を更に詳しく説明する。
図7に示すように、牽引部材本体41に設けた貫通孔42が、基台10上に固着された台座95に固定された固着具97に遊嵌されており、牽引部材本体41は、この固着具97に回動自在に連結されている。
充填袋体作成具2を使用して、充填袋体を作成する方法を以下に説明する。
充填袋体を作成する工程は、[第1工程]〜[第5工程]からなるが、充填袋体作成具2は、充填袋体作成具1とは、牽引部材40を備えている点のみ異なる。そのため、[第1工程]である充填袋体素材63の形成工程、[第2工程]である充填袋体素材63の首部62を立設体20のスリット部20sに挿着する工程は、充填袋体作成具1を使用した充填袋体作成方法と同一であり、前述の通りであるため、その説明を省略する。
図8に示すように、牽引部材本体41を起立させる。そして、巻き込み係止片48を矢印方向へ回動させて、巻き込みロール45の表面45aと、押圧部48aの先端部48tとの隙間を確保する。なお、牽引部材本体41には、巻き込み係止片48の過剰な回動を防ぐための突出軸49が備えられている。
次いで、図9に示すように、袋の首部62を、巻き込みロール45の表面45aと、巻き込み係止片48の先端部48tとの隙間に差し込み、巻き込みロール45上に載置する。そして、袋の首部62を巻き込み係止片48の先端部48tで押圧挟持する。
図10に示すように、袋の首部62を巻き込み係止片48の先端部で押圧挟持しつつ、牽引部材本体41を回動することによって、袋の首部62を牽引する。そうすることにより、繊維材充填部61内部の繊維材等が立設板20の係止部20aに押圧されることによって、圧縮充填される。
[第5工程]
[2]充填袋体作成具1を使用した充填袋体作成方法と同一であるため、その説明を省略する。更に、それに続く工程(図5(b)〜(c))についても、同様であり、前述の通りであるため、その説明を省略する。
10・・・基台
20・・・立設板
20s・・スリット部
40・・・牽引部材
41・・・牽引部材本体
45・・・巻き込みロール
48・・・巻き込み係止片
48t・・先端部
50・・・袋
60・・・充填袋体
62・・・首部
95・・・台座
Claims (2)
- 布製の袋に繊維材等を圧縮充填した充填袋体を作成するための充填袋体作成具であって、
平板状の基台と、
該基台に固着して立設し、袋の首部を挿着するスリット部を有する立設板と、を備え、
前記基台上に固定され、前記袋の首部を牽引するための牽引部材を更に備え、
前記牽引部材は、前記基台上に固着された台座に回動自在に軸支された牽引部材本体と、該牽引部材本体に固着された巻き込みロールと、該牽引部材本体に回動自在に軸支された巻き込み係止片と、を備え、
布製の袋に繊維材等を投入して、充填袋体素材を作成し、次いで、前記充填袋体素材の袋の首部を前記スリット部に挿着し、次いで、前記袋の首部を前記巻き込みロールに載置して、前記袋の首部を前記巻き込み係止片の先端部で押圧挟持し、次いで、前記袋の首部を前記巻き込み係止片の先端部で押圧挟持しつつ、前記牽引部材本体を回動することによって、前記袋の首部を牽引して前記袋に繊維材等を圧縮充填し、次いで、前記首部の付け根を緊締して充填袋体を作成することを特徴とする充填袋体作成具。 - 布製の袋に繊維材等を圧縮充填した充填袋体を作成するための充填袋体作成具であり、平板状の基台と、該基台に固着して立設し、袋の首部を挿着するスリット部を有する立設板と、を備え、前記基台上に固定され、前記袋の首部を牽引するための牽引部材を更に備え、前記牽引部材は、前記基台上に固着された台座に回動自在に軸支された牽引部材本体と、該牽引部材本体に固着された巻き込みロールと、該牽引部材本体に回動自在に軸支された巻き込み係止片と、を備えた充填袋体作成具を使用した充填袋体作成方法であって、
布製の袋に繊維材等を投入して、充填袋体素材を作成する第1工程と、
前記充填袋体素材の袋の首部を前記スリット部に挿着する第2工程と、
前記袋の首部を前記巻き込みロールに載置して、前記袋の首部を前記巻き込み係止片の先端部で押圧挟持する第3工程と、
前記袋の首部を前記巻き込み係止片の先端部で押圧挟持しつつ、前記牽引部材本体を回動することによって、前記袋の首部を牽引して前記袋に繊維材等を圧縮充填する第4工程と、
前記首部の付け根を緊締して充填袋体を作成する第5工程と、を備えることを特徴とする充填袋体作成方法。
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