JP6358579B2 - 植物用照明装置 - Google Patents
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Description
本発明は、植物用照明装置に関する。
従来、植物用の照明装置が知られている。例えば、イチゴ栽培用のビニールハウスの中で天井側に電源ケーブル等に一定の間隔をあけて吊り下げられて使用される照明装置が知られている。
植物用の照明装置の中には、植物への病害及び虫害を防止するために、紫外線を含む光を発するものがある(例えば、特許文献1参照)。そして、このような照明装置には、紫外線による電源ケーブルの劣化を抑制するなどの目的でカバーが取り付けられることが一般的である。カバーが取り付けられる照明装置は、例えば、特許文献2−5に記載されている。
ところで、植物用の照明装置は、地上から1.75m〜2m程度の高さの位置に配置される場合がある。このため、植物用の照明装置では、一般的な照明装置とは異なり、人が照明装置に接触することがあり得る。よって、植物用の照明装置においては、人の接触等によりカバーの位置がずれにくいことが望ましい。
そこで、本発明は、カバーの位置がずれにくい植物用照明装置を提供する。
本発明の一態様に係る植物用照明装置は、外部から電力の供給を受けるための口金と、UV−B(Ultraviolet−B)の範囲の波長成分を含む光を出射する発光部と、前記口金から供給される電力を用いて前記発光部を発光させる点灯回路を収容する、前記口金と前記発光部との間に設けられた本体部と、挿通孔を有し、当該挿通孔に前記本体部が挿通されることによって前記本体部に取り付けられ、前記発光部から前記口金側へ向かう光の一部を遮るカバーとを備え、前記本体部の外面には、前記挿通孔を形成する前記カバーの縁部分に前記発光部側から当接することにより前記カバーの移動を規制する第一のリッジ部と、前記カバーの前記縁部分に前記口金側から当接することにより前記カバーの移動を規制する第二のリッジ部とがそれぞれ周方向に沿って設けられ、前記カバーの前記縁部分の内周面及び前記本体部の外面のうちの一方には、前記カバーの前記縁部分の内周面及び前記本体部の外面のうちの他方に当接することにより前記カバーの回動を規制する突起が設けられる。
本発明によれば、カバーの位置がずれにくい植物用照明装置が実現される。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
なお、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付しており、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態1)
[全体構成]
まず、実施の形態1に係る植物用照明装置の全体構成について説明する。図1は、実施の形態1に係る植物用照明装置の外観斜視図である。図2は、実施の形態1に係る植物用照明装置の分解斜視図である。図3は、実施の形態1に係る植物用照明装置の側面図である。なお、図3では、カバー50のみ、一部がY−Z平面に平行な平面で切断された断面図として図示されている。
[全体構成]
まず、実施の形態1に係る植物用照明装置の全体構成について説明する。図1は、実施の形態1に係る植物用照明装置の外観斜視図である。図2は、実施の形態1に係る植物用照明装置の分解斜視図である。図3は、実施の形態1に係る植物用照明装置の側面図である。なお、図3では、カバー50のみ、一部がY−Z平面に平行な平面で切断された断面図として図示されている。
なお、以下の説明では、特に断りが無い限り、Z軸+側は「上」、Z軸−側は「下」とそれぞれ表現される。また、以下の実施の形態において、植物用照明装置10の中心軸Jとは、カバー50を取り付ける場合の、カバー50の回動の中心となる軸(回動軸)である。なお、中心軸Jは、光源部100をソケットに取り付ける場合の光源部100の回動の中心となる軸、及び、発光部40の光軸と一致する。
また、Z軸方向は、例えば、鉛直方向であり、X軸方向及びY軸方向は、互いに直交する方向であって、鉛直方向に垂直な平面上の方向である。
図1〜図3に示されるように、植物用照明装置10は、光源部100と、カバー50とを備える。光源部100は、口金20と、本体部30と、発光部40とを備える。
植物用照明装置10では、カバー50は、カバー50に設けられた挿通孔51に光源部100(本体部30)が挿通されることによって本体部30に取り付けられる。具体的には、挿通孔51には、上面視した場合(中心軸Jの方向から見た場合)に、カバー50に設けられた切り欠き54と、本体部30に設けられた第二のリッジ部32との位置が重なる状態で、下方から本体部30が挿通される。つまり、カバー50は、光源部100の口金側から取り付けられる。
カバー50の下面が第一のリッジ部31に当接するまで本体部30が挿通されると、第二のリッジ部32は、カバー50の上面(平坦面55)から外部に露出する。この状態でカバー50を光源部100に対して中心軸J回りに回転させると、第二のリッジ部32がカバー50のうち挿通孔51を形成する縁部分に引っ掛かる。つまり、図3に示されるように、カバー50の上記縁部分が第一のリッジ部31と第二のリッジ部32とに挟まれるため、カバー50が光源部100から抜けなくなる。
そして、カバー50の上記縁部分の内周面には、突起52が設けられ、突起52が本体部30の外面に当接することにより、カバー50の回動が規制される。
このように、植物用照明装置10では、第一のリッジ部31、第二のリッジ部32、及び、突起52によって、カバー50の位置がずれにくいことが特徴である。
[光源部]
以下、詳細な構成について説明する。まず、光源部100について、図1〜図3に加えて図4をさらに用いて説明する。図4は、光源部100の上面図(Z軸+側から見た図)である。
以下、詳細な構成について説明する。まず、光源部100について、図1〜図3に加えて図4をさらに用いて説明する。図4は、光源部100の上面図(Z軸+側から見た図)である。
実施の形態1では、光源部100は、定格電力が24W、定格電圧が100Vの電球形蛍光ランプである。上述のように、光源部100は、口金20と、本体部30と、発光部40とを備える。
口金20は、発光部40を発光させるために外部から電力の供給を受けるための金属製の端子(受電部)であり、本体部30の一端(図中のZ軸+側の端)に取り付けられる。口金20は、例えば、電源ケーブルの端部に設けられたソケットに取り付けられ、当該ソケットから電力供給を受ける。口金20には、例えば、AC100Vの商用電源から交流電力が供給される。このとき、交流電力は、口金20を通じて本体部30内の点灯回路に供給される。
口金20は、例えば、ねじ込み型のエジソンスクリュータイプ(E形)の口金であり、具体的には、E26形、E17形、またはE16形等であるが、口金の種類は特に限定されるものではない。
本体部30は、口金20から供給される電力を用いて発光部40を発光させる点灯回路を収容する、中心軸Jの方向において口金20と発光部40との間に設けられた筐体(ケース部)である。本体部30は、略半球状であり、例えば、ガラス繊維を30%程度含有するポリブチレンテレフタレート(PBT)、または、ガラス繊維を30%程度含有するポリエチレンテレフタラート(PET)などの樹脂により形成される。
本体部30に収容される点灯回路は、具体的には、口金20を通じて得られる交流電力を高周波電力に変換するインバータ回路を含む公知の回路である。なお、点灯回路は、IC等で実現されてもよい。また、この点灯回路に必要に応じて調光機能などを持たせてもよい。
本体部30の外面には、第一のリッジ部31及び第二のリッジ部32が、それぞれ周方向に沿って設けられる。なお、周方向とは、実施の形態1では、本体部30を上面視した場合の、中心軸Jを中心とした円周方向である。まず、第一のリッジ部31について説明する。
第一のリッジ部31は、本体部30の外面から突出した、カバー50の移動を規制する凸部である。第一のリッジ部31は、具体的には、挿通孔51を形成するカバー50の縁部分に発光部40側(下側)から当接することにより、カバー50の中心軸Jの方向の移動を規制する。
第一のリッジ部31は、本体部30の外面に周方向に沿って延びるように設けられている。これにより、第一のリッジ部31と、本体部30との接触面積を増大させることができるので、カバー50の位置ずれの抑制効果を高めることができる。
実施の形態1では、第一のリッジ部31は、周方向に間隔を置いて2つ設けられる。中心軸Jの方向から見た場合に、2つの第一のリッジ部31は、中心軸Jに関して点対称に配置される。
第一のリッジ部31は、植物用照明装置10の設置時には、カバー50を下側(Z軸−側)から支持する。後述するように、発光部40が発する光には、紫外線が含まれ、紫外線により第一のリッジ部31が劣化すると、カバー50が脱落するおそれがある。このため、植物用照明装置10においては、第一のリッジ部31の周方向の長さL1は、第二のリッジ部32の周方向の長さL2よりも長い。これにより、第一のリッジ部31の強度が高められている。なお、第一のリッジ部31は、具体的には、本体部30の全周(一周分)の70%以上の長さにわたって設けられている。
なお、紫外線による劣化の観点から、第一のリッジ部31は、本体部30のうち発光部40側の端部に設けられることが望ましい。第一のリッジ部31は、カバー50を支持し、カバー50は、発光部40から口金20側へ向かう光の少なくとも一部を遮る。よって、第一のリッジ部31は、本体部30のうち発光部40側の端部に設けられることにより、カバー50が発光部40寄りに取り付けられて、発光部40から本体部30への紫外線の照射量が低減される。つまり、本体部30の紫外線による劣化を抑制することができる。
また、実施の形態1では、第一のリッジ部31は、本体部30と一体成型(一体形成)される。このような構成では、本体部30と第一のリッジ部31とが別部材として形成される場合に比べて、第一のリッジ部31を簡易に形成することができる。また、十分な強度の第一のリッジ部31が形成されるため、第一のリッジ部31が折損(破損)しにくい効果が得られる。
第一のリッジ部31の中心軸Jの方向の幅(厚み)は、例えば、0.5mm以上3mm以下であり、このような幅の第一のリッジ部31によれば、第一のリッジ部31が折損しにくい効果が得られる。なお、第一のリッジ部31の中心軸のJ方向の幅が3mmを超えると、本体部30と第一のリッジ部31との一体成型が困難となる。
次に、第二のリッジ部32について説明する。第二のリッジ部32は、本体部30の外面から突出した、カバー50の移動を規制する凸部である。第二のリッジ部32は、具体的には、挿通孔51を形成するカバー50の縁部分に口金20側から当接することによりカバー50の移動を規制する。
第二のリッジ部32は、本体部30の外面に周方向に沿って延びるように設けられている。これにより、第二のリッジ部32と、本体部30との接触面積を増大させることができるので、カバー50の位置ずれ抑制効果を高めることができる。
実施の形態1では、第二のリッジ部32は、周方向に間隔を置いて2つ設けられる。中心軸Jの方向から見た場合に、2つの第二のリッジ部32は、中心軸Jに関して点対称に配置される。
ここで、実施の形態1では、第二のリッジ部32は、第一のリッジ部31と同様に、金型を用いて本体部30と一体成型(一体形成)される。このとき、金型が本体部30の平面視形状を真円に形成するための金型であっても、2つの第二のリッジ部32が上記のように配置されていれば、本体部30の平面視形状を長軸と短軸との差が小さい楕円形に形成することができる。
具体的には、図4に示されるように、2つの第二のリッジ部32が、Y軸に平行な直線上に中心軸Jを挟んで配置されている場合、本体部30が成型時にY方向に引っ張られる。このため、本体部30のy1の長さをx1の長さよりも長く形成することができる。植物用照明装置10では、本体部30のy1の長さは、x1の長さよりも0.1mm程度長く形成される。
このように、本体部30の中心軸Jの方向から見た形状(平面視形状)が楕円形である場合に得られる効果について、図5を用いて説明する。図5は、本体部30へのカバー50の取り付けを説明するための上面図(模式図)である。なお、図5では、説明の簡略化のため、第一のリッジ部31及び第二のリッジ部32は図示されていない。
本体部30が平面視において楕円に形成されれば、カバー50に本体部30を挿入した直後においては、図5の(a)に示されるように、突起52が本体部30の短軸J1上に位置する。この状態では、カバー50と本体部30との間にわずかに隙間が設けられた状態となる。
図5の(a)の状態から、カバー50が本体部30に対して回転されると、突起52が本体部30の径の大きい部分に向かって移動し、突起52と本体部30との間の隙間が狭くなる。このため、図5の(b)に示されるように、カバー50と本体部30とがより強固に位置規制(固定)される。つまり、カバー50の回転により、上述した第二のリッジ部32によるカバー50の抜け止めと、突起52によるカバー50の固定(回転方向の位置規制)とを同時に行うことができる。
ここで、突起52の高さは、特に限定されるものではないが、2つの突起52間の距離は、x1よりも大きく、y1よりも小さいことが望ましい。
なお、y1の長さをx1の長さよりも0.1mm程度長く形成するための金型を作製するには高い精度が必要であり、金型作製のコストが非常に高いというデメリットがある。したがって、第二のリッジ部32の配置により本体部30の平面視形状を楕円に形成する方法は、コストの面でメリットがある。
第二のリッジ部32の中心軸Jの方向の幅は、例えば、0.5mm以上3mm以下であり、このような幅の長さによれば、第二のリッジ部32が折損しにくい効果が得られる。なお、第二のリッジ部32の中心軸Jの方向の幅が3mmを超えると、本体部30と第二のリッジ部32との一体成型が困難となる。
以上、第一のリッジ部31及び第二のリッジ部32について説明した。なお、実施の形態1では、図4に示されるように、中心軸Jの方向から見た場合に、第二のリッジ部32と、第一のリッジ部31とは重ならない。また、半径方向から見た場合に、第二のリッジ部32と第一のリッジ部31とは互い違いになっている。このような構成によれば、本体部30、第一のリッジ部31、及び、第二のリッジ部32を一体成型するための金型を簡素化することができ、本体部30、第一のリッジ部31、及び、第二のリッジ部32を容易に一体成型することができる。
次に、発光部40について説明する。発光部40は、UV−B(Ultraviolet−B)の範囲の波長成分を含む光を出射する発光管(蛍光管)である。ここで、UV−Bの範囲の波長とは、280nm以上340nm以下の波長である。このようなUV−Bの波長成分を含む光が植物に照射されることにより、植物の病害の発生及び虫害の発生を抑制(防除)することができる。
発光部40は、U字形に屈曲された4つのガラス管バルブが連通され、連通されたガラス管バルブ内に水銀及びアルゴンガス等の希ガスが封入されることにより形成される。このガラス管バルブの内面には、蛍光体膜が形成されている。
発光部40の両端部には、フィラメントコイルからなる電極(図示せず)が設けられている。発光部40は、この電極に点灯回路によって電圧が印加されることにより発光する。
発光部40を構成するガラス管バルブは、UV−Bを含む紫外線を透過させるガラス材料により形成される。具体的には、発光部40は、SiO2、Al2O3、Na2O、K2O、BaO、Fe2O3、B2O3、及びSrO(MgO、CaO、SO3、及びCeO2の入っていないもの)などからなるガラス材料により形成される。
[カバー]
次に、カバー50について、図1〜図3に加えて、図6をさらに用いて説明する。図6の(a)は、カバー50の上面図であり、図6の(b)は、カバー50の側面図であり、図6の(c)は、カバー50の断面図である。
次に、カバー50について、図1〜図3に加えて、図6をさらに用いて説明する。図6の(a)は、カバー50の上面図であり、図6の(b)は、カバー50の側面図であり、図6の(c)は、カバー50の断面図である。
カバー50は、挿通孔51に本体部30が挿通されることによって本体部30に取り付けられ、発光部40から口金20側へ向かう光の一部を遮る照明の傘(ランプシェード)である。また、カバー50は、発光部40からの光を下方に反射する反射部材としても機能する。
カバー50は、具体的には、アルミニウムまたは樹脂などにより形成されるが、UV−Bを含む紫外線を遮ることができるのであれば、どのような材料で形成されてもよい。なお、カバー50を形成するアルミニウムは、具体的には、A1070、A1080、A1050、及びA1060などであり、紫外線の反射率を高める場合には、純度の高いアルミニウムが用いられるとよい。
図6に示されるように、カバー50は、口金20側から発光部40側に向かうにつれて径が大きくなる略ドーム状であり、カバー50の平面視形状は、円形である。
カバー50の口金20側には、平坦面55が設けられる。当該平坦面55には、平面視形状が円形の挿通孔51が設けられる。
また、カバー50の発光部40側は、絞り加工(カーリング加工)により形成された径大部53が設けられる。径大部53によれば、カバー50の端面(切断面)が内側に隠れるため、カバー50の安全性を高めることができる。
カバー50の挿通孔51を形成する縁部分には、カバー50の取り付け時に第二のリッジ部32が通る、切り欠き54が設けられている。言い換えれば、カバー50の挿通孔51を形成する縁部分は、第二のリッジ部32に対応して切り欠かれている。
カバー50の挿通孔51を形成する縁部分の内周面には、中心軸Jに向かって突出した突起52が設けられる。上述のように、突起52は、本体部30の外面に当接することによりカバー50の回動を規制する。なお、突起52は、少なくとも一つ設けられればよい。
また、図6の(a)に示されるように、実施の形態1では、中心軸Jの方向から見た場合に、中心軸Jと切り欠き54(第二のリッジ部32に対応して切り欠かれた部分)とを結ぶ直線L3と、中心軸Jと突起52とを結ぶ直線L4とは、直交する。言い換えれば、突起52は、カバー50に本体部30を挿入した直後に、本体部30の短軸上に位置する。
つまり、突起52は、第二のリッジ部32によるカバー50の抜け止めと、突起52による回転方向の位置規制とを同時に行うために適した場所に配置されている。
なお、カバー50の中心軸Jの方向の幅(Z軸方向の厚み)は、5mm以上であることが望ましい。また、カバー50の中心軸Jの方向の幅は、15mm以上であるとさらに望ましい。
これにより、カバー50の視認性を高めることができ、人がカバー50の存在を確認することができるので、カバー50が人の目に入るなどの危険を回避することができる。なお、このような効果は、径大部53の中心軸Jの方向の幅(Z軸方向の厚み)が5mm以上であっても得られる。
[効果等]
以上説明したように、植物用照明装置10の本体部30の外面には、第一のリッジ部31と第二のリッジ部32とが設けられている。第一のリッジ部31は、挿通孔51を形成するカバー50の縁部分に発光部40側から当接することによりカバー50の移動を規制し、第二のリッジ部32は、カバー50の縁部分に口金20側から当接することによりカバー50の移動を規制する。
以上説明したように、植物用照明装置10の本体部30の外面には、第一のリッジ部31と第二のリッジ部32とが設けられている。第一のリッジ部31は、挿通孔51を形成するカバー50の縁部分に発光部40側から当接することによりカバー50の移動を規制し、第二のリッジ部32は、カバー50の縁部分に口金20側から当接することによりカバー50の移動を規制する。
また、カバー50の縁部分の内周面には、本体部30の外面に当接することにより中心軸J回りのカバー50の移動を規制する突起52が設けられる。
以上のような構成により、ネジや接着剤などの固定部材を使用することなくカバー50の位置ずれの発生を簡単に抑制できる。つまり、カバー50の位置がずれにくい植物用照明装置10が実現される。
(実施の形態2)
実施の形態1で説明した植物用照明装置10は、例えば、ビニールハウスなどの天井に取り付けられる。図7は、植物用照明装置10の使用例を説明するための図である。
実施の形態1で説明した植物用照明装置10は、例えば、ビニールハウスなどの天井に取り付けられる。図7は、植物用照明装置10の使用例を説明するための図である。
図7に示されるように取り付けられた植物用照明装置10においては、カバー50は、主として、植物用照明装置10に電力を供給する電源ケーブル60の劣化を抑制するために使用される。
ここで、一般的な屋外用の電源ケーブル60は、少なくとも150μW/cm2の紫外線強度に耐えることができる仕様となっている。したがって、カバー50は、電源ケーブル60に照射される紫外線強度が150μW/cm2よりも小さくなるような大きさ、形状に形成されることが望ましい。また、カバー50は、電源ケーブル60に照射される紫外線強度が150μW/cm2よりも小さくなるような位置に取り付けられることが望ましい。
ここで、電源ケーブル60における紫外線強度の算出方法について説明する。図8及び図9は、電源ケーブル60における紫外線強度の算出方法を説明するための図である。
以下では、電源ケーブル60が図中のX点に配置されているものと仮定して、X点における紫外線強度の算出方法について説明する。まず、図8に示される各パラメータについて説明する。また、図8では、カバー50は、上記実施の形態1と異なる仮想的な位置に取りつけられているものとする。
rは、中心軸Jから発光部40の側面までの水平方向の距離であり、Rは、中心軸Jからカバー50の端までの距離(カバー50の半径)である。
hは、電源ケーブル60からカバー50の垂直方向の距離であり、Hは、電源ケーブル60から発光部40の下端までの距離である。
紫外線強度は、発光部40からの距離が離れるほど、弱くなる。以下、このようなパラメータを用いて、電源ケーブル60上のX点における紫外線強度を算出する方法について説明する。
中心軸JからX点までの水平方向の距離をxとすると、図中のyの長さは、図9に示されるような長さの関係から、以下の式によって求められる。
ここで、図8に示されるように、B=H−h−yと定義すると、発光部近傍の紫外線強度Eに対する、X点における紫外線強度の相対値は、図8中のθを用いて以下のように表される。
上記式から、X点における紫外線強度が150μW/cm2を超えないようにカバー50の径を決定することができる。
なお、上記の式は、水平面紫外線強度を考慮した式であるが、電源ケーブル60がX点を通る垂直(鉛直)方向に配置されるような特殊な場合には、垂直面紫外線強度が考慮されてもよい。垂直面紫外線強度は、下記の式で算出される。
なお、垂直面紫外線強度が考慮される場合も、紫外線強度が150μW/cm2を超えないようにカバー50の径が決定されればよい。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態に係る植物用照明装置について説明したが、本発明は、このような実施の形態に限定されるものではない。
以上、実施の形態に係る植物用照明装置について説明したが、本発明は、このような実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態では、カバー50の内周面に突起52が設けられたが、同様の機能を有する突起が、本体部30の外面に設けられてもよい。図10は、本体部30に突起が設けられた植物用照明装置の外観斜視図である。なお、図10では、カバーは図示が省略されている。
図10に示される植物用照明装置10aでは、本体部30の外面には、カバーの縁部分の内周面に当接することによりカバーの回動を規制する突起33が設けられる。なお、この植物用照明装置10aに取り付けられるカバーの内周面には、突起は設けられない。
このような突起33が設けられることによっても、カバーの位置ずれの発生を抑制することができる。なお、このような突起33は、少なくとも一つ設けられればよい。
また、中心軸Jの方向から見た場合に、中心軸Jと第二のリッジ部32とを結ぶ直線と、中心軸Jと突起33とを結ぶ直線とは、直交してもよい。このような位置関係となるように突起33が設けられれば、図5を用いて説明したように、第二のリッジ部32によるカバー50の抜け止めと、突起33によるカバー50の固定(回転方向の位置規制)とをカバー50の回転により同時に行うことができる。
また、植物用照明装置に用いられるカバーの形状は、カバー50のような形状に限定されるものではない。例えば、図11に示される植物用照明装置10bのように、カバー50aの形状は、円錐台形状であってもよい。図11は、円錐台形状のカバー50aを備える植物用照明装置10bの外観斜視図である。なお、カバー50aの中心軸Jの方向の幅(Z軸方向の厚み)は、15mm以上であり、カバー50aは視認性が高い。
また、上記実施の形態で説明された発光部40は、一例であり、発光部の態様は特に限定されるものではない。例えば、図12に示される植物用照明装置10cのように、スパイラルタイプの蛍光管により構成された発光部40aが採用されてもよい。また、図示されないが、LEDまたは半導体レーザ等の半導体発光素子を有する発光部が採用されてもよいし、有機EL(Electro Luminescence)または無機EL等の固体発光素子を有する発光部が採用されてもよいし、さらにはこれらを組み合わせたものでもよい。
また、上記実施の形態で説明された光源部100は、定格電力が24Wであるが、光源部100は、植物のごく近くに設置される、定格電力が20Wの光源部であってもよい。
以上、一つまたは複数の態様に係る植物用照明装置について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。
例えば、本発明は、光源部(照明用光源)として実現されてもよいし、カバーとして実現されてもよい。また、本発明は、植物用照明装置以外の一般的な照明装置として実現されてもよい。
10、10a、10b、10c 植物用照明装置
20 口金
30 本体部
31 第一のリッジ部
32 第二のリッジ部
33、52 突起
40、40a 発光部
50、50a カバー
51 挿通孔
53 径大部
55 平坦面
60 電源ケーブル
100 光源部
20 口金
30 本体部
31 第一のリッジ部
32 第二のリッジ部
33、52 突起
40、40a 発光部
50、50a カバー
51 挿通孔
53 径大部
55 平坦面
60 電源ケーブル
100 光源部
Claims (14)
- 外部から電力の供給を受けるための口金と、
UV−B(Ultraviolet−B)の範囲の波長成分を含む光を出射する発光部と、
前記口金から供給される電力を用いて前記発光部を発光させる点灯回路を収容する、前記口金と前記発光部との間に設けられた本体部と、
挿通孔を有し、当該挿通孔に前記本体部が挿通されることによって前記本体部に取り付けられ、前記発光部から前記口金側へ向かう光の一部を遮るカバーとを備え、
前記本体部の外面には、前記挿通孔を形成する前記カバーの縁部分に前記発光部側から当接することにより前記カバーの移動を規制する第一のリッジ部と、前記カバーの前記縁部分に前記口金側から当接することにより前記カバーの移動を規制する第二のリッジ部とがそれぞれ周方向に沿って設けられ、
前記カバーの前記縁部分の内周面及び前記本体部の外面のうちの一方には、前記カバーの前記縁部分の内周面及び前記本体部の外面のうちの他方に当接することにより前記カバーの回動を規制する突起が設けられる
植物用照明装置。 - 前記第一のリッジ部および前記第二のリッジ部の少なくとも一方は、前記本体部の外面に周方向に沿って延びるように設けられる
請求項1に記載の植物用照明装置。 - 前記第一のリッジ部の周方向の長さは、前記第二のリッジ部の周方向の長さよりも長い
請求項1または2に記載の植物用照明装置。 - 前記第二のリッジ部は、周方向において間隔をあけて2つ設けられ、
前記植物用照明装置の中心軸の方向から見た場合に、2つの前記第二のリッジ部は、前記中心軸に関して点対称に配置される
請求項1〜3のいずれか1項に記載の植物用照明装置。 - 前記植物用照明装置の中心軸の方向から見た場合に、
前記挿通孔の形状は円形であり、前記本体部は、前記第二のリッジ部が設けられた方向に長い楕円である
請求項1〜4のいずれか1項に記載の植物用照明装置。 - 前記第一のリッジ部及び前記第二のリッジ部は、前記本体部と一体形成され、
前記植物用照明装置の中心軸の方向から見た場合に、前記第二のリッジ部と、前記第一のリッジ部とは重ならず、かつ半径方向から見た場合に、前記第二のリッジ部と前記第一のリッジ部とは互い違いになっている
請求項1〜5のいずれか1項に記載の植物用照明装置。 - 前記カバーの縁部分は、前記第二のリッジ部に対応して切り欠かれている
請求項1〜6のいずれか1項に記載の植物用照明装置。 - 前記突起は、前記カバーの前記縁部分の内周面に設けられ、
前記植物用照明装置の中心軸の方向から見た場合に、当該中心軸と前記第二のリッジ部に対応して切り欠かれた部分とを結ぶ直線と、当該中心軸と前記突起とを結ぶ直線とは、直交する
請求項7に記載の植物用照明装置。 - 前記突起は、前記本体部の外面に設けられ、
前記植物用照明装置の中心軸の方向から見た場合に、当該中心軸と前記第二のリッジ部とを結ぶ直線と、当該中心軸と前記突起とを結ぶ直線とは、直交する
請求項1〜6のいずれか1項に記載の植物用照明装置。 - 前記第一のリッジ部の高さは、2mm以上10mm以下である
請求項1〜9のいずれか1項に記載の植物用照明装置。 - 前記植物用照明装置の中心軸の方向における、前記第一のリッジ部の幅は、0.5mm以上3mm以下である
請求項1〜10のいずれか1項に記載の植物用照明装置。 - 前記植物用照明装置の中心軸の方向における、前記カバーの幅は、5mm以上である
請求項1〜11のいずれか1項に記載の植物用照明装置。 - 前記植物用照明装置の中心軸の方向における、前記カバーの幅は、15mm以上である
請求項1〜12のいずれか1項に記載の植物用照明装置。 - 前記第一のリッジ部は、前記本体部の前記発光部側の端部に形成されている
請求項1〜13のいずれか1項に記載の植物用照明装置。
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