JP6356268B2 - 電子メール分析システム、電子メール分析システムの制御方法、及び電子メール分析システムの制御プログラム - Google Patents
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Description
しかしながら、受信した電子メールを1件ごとに閲覧して電子メールの重要度を選別することは、多大な労力と時間を費やす必要がある。
しかし、フラグを利用する場合には、送信者と受信者との間で優先度の認識が異なる場合もあり、フラグが設定されていたとしても、受信者は必ずしも優先的に閲覧又は返信をするとは限らない。また、手動でフラグを設定するには手間もかかり、フラグを設定した電子メールが蓄積した場合に優先度が分からなくなる場合も多い。
しかし、送信先別のフォルダを別途閲覧するには手間がかかり、そのフォルダ内における優先度は依然として分からない。また、迷惑メールを排除したとしても、残りの電子メールの優先度は依然として分からない。
また、特許文献2に開示のシステムでは、通知頻度のみに基づいて優先度を決定しているため、過去に多くの送受信をした相手からのメールの優先度が高くなりやすい。
以下、本発明の第1の実施形態を、図1を用いて説明する。
次に、図3を用いて、電子メール分析システム10の処理の流れについて説明する。図3は、第1の実施形態における電子メール分析システム10の処理の一例を示すフローチャートである。
図4は、第1の実施形態に係る電子メール分析システムの性能を評価した結果を示すグラフである。当該グラフの横軸は、電子メールの全数に対して占める割合を示し、縦軸は、再現率(Recall Rate;抽出されたデータの網羅性を示す指標、本評価の場合、電子メールの数に対して、ユーザによるアクションが必要な電子メールが占める割合)を示す。
A) まず、サンプルデータとして、Outlookの受信フォルダに保存された電子メールである、サンプル電子メール(44449通)を用意した。なお、当該サンプル電子メールには、電子メールと当該電子メールに添付されたファイルとを両方含む。
B) サンプル電子メールからランダムに電子メールを抽出することによって、サンプルTraining(22225通、教師データ)及びサンプルEval(22224通、評価用データ)を作成した。
C) メタ情報の最終操作情報に基づいて、サンプルTrainingを、サンプルTraining_R(返信又は転送メール)と、サンプルTraining_NR1(操作なし)とに分類した。
D) 分類した各メール群(サンプルTraining_R、サンプルTraining_NR1)を教師データとし、当該教師データからキーワードを抽出し、当該キーワードの重みを計算した(データ要素を評価した)。
E) サンプルEvalからユーザ自身の送信メール及び転送メールを除外し、サンプルEval2(20850通)を作成した。
F) サンプルEval2を、評価データ(新たに受信された電子メール)として本実施形態に係る電子メール分析システムで処理し、Recall Rate(再現率)を確認した。
以下、本発明の第2の実施形態を説明する。
図5は、第2の実施形態に係る電子メール分析システムを評価した結果を示すグラフである。なお、当該グラフの横軸および縦軸は、図4に示されるグラフの横軸および縦軸と同じものをそれぞれ示す。また、評価手順は、第1の実施形態における評価手順の項目C)において、サンプルTraining_NR2(操作なし且つ送信者がユーザ自身でない)を作成した以外は、第1の実施形態と同様である。
上記第1の実施形態、第2の実施形態に本発明に係る発明の一実施形態を説明したが、本発明に係る思想はこれらに限られるものではない。以下、本発明の他の各種変形例について記載する。
例えば、要素抽出部102は、メール取得部101により取得された教師データ101aから送信元情報を取得し、当該送信元情報と、当該送信元情報に対する評価とを対応づけて、所定の記憶装置(記憶部200)へ出力する。当該送信元情報は、例えば、電子メールに含まれる送信者のアドレスを用いて取得することができる。そして、アクション要否評価部105は、新たに受信された電子メールの評価を行う際に、新たに受信された電子メールの送信元情報に、上記送信元情報に対する評価を考慮したうえで、評価を行うことが出来る。例えば、アクション要否評価部105は、要素評価部103により評価された評価結果103bに対しさらに当該送信元情報に対する評価を乗じることによって、スコアSを算出することができる。なお、送信元情報の重みづけは、例えば宛先の頻出度により設定してもよい。また、ユーザの入力により適宜設定することも可能である。
なお、本発明は、上述したそれぞれの実施形態に限定されものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新たしい技術的特徴を形成できる。
100 制御部
101 メール取得部
102 要素抽出部
103 要素評価部
104 要素評価格納部
105 アクション要否評価部
106 提示部
107 設定部
200 記憶部
300 入力部
400 表示部
Claims (13)
- 電子メールに対してユーザが取ったアクションを示すアクション情報に応じて、当該電子メールを教師データとして取得するメール取得部と、
前記メール取得部は、前記電子メールにメタ情報の1つとして含まれる最終操作情報に基づいて、当該電子メールと前記アクション情報とを対応付けることにより、当該電子メールに対する前記ユーザの前記アクションに応じて分類した電子メールを、前記教師データとして取得し、当該分類は、当該ユーザが特別な操作をすることなく可能となるものであり、
前記分類に応じて前記教師データに含まれるデータ要素の重みを計算し、当該計算した重みに基づいて前記データ要素を評価する要素評価部と、
新たに受信された電子メールに対する前記アクションの要否の度合いを、前記データ要素の評価結果に基づいて評価するアクション要否評価部と、
前記評価された結果に応じた順序にしたがって、前記新たに受信された電子メールを、前記ユーザに提示する提示部と
を備えた電子メール分析システム。 - 前記教師データから前記データ要素を抽出する要素抽出部をさらに備え、
前記要素評価部は、前記抽出された前記データ要素を前記所定の基準にしたがって評価することを特徴とする請求項1に記載の電子メール分析システム。 - 前記データ要素はキーワードを少なくとも含み、
前記要素評価部は、前記キーワードと、当該キーワードを含む電子メールに対する前記アクション情報との依存関係を表す伝達情報量を、前記所定の基準の一つとして用いることによって、前記データ要素を評価することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子メール分析システム。 - 前記要素評価部による評価結果を所定の記憶装置に格納する要素評価格納部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子メール分析システム。
- 前記メール取得部は、前記分類において、前記最終操作情報が返信又は転送を示す場合に、前記アクションがあった電子メールと判断し、前記最終操作情報が返信又は転送を示さない場合に、前記アクションがなかった電子メールと判断し、当該電子メールを前記教師データとして取得することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子メール分析システム。
- 前記メール取得部は、前記分類において、前記最終操作情報が返信又は転送を示さず、且つ、電子メールの送信者が前記ユーザではない場合に、当該電子メールを、前記アクションがなかった電子メールと判断することを特徴とする請求項5に記載の電子メール分析システム。
- 前記アクション要否評価部は、前記新たに受信された電子メールと前記アクション情報との結びつきの強さを示すスコアを、前記要素評価部により評価された結果に基づいて算出することによって、前記アクションの要否の度合いを評価することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の電子メール分析システム。
- 前記提示部は、前記新たに受信された電子メールのうち、前記アクション要否評価部で算出されたスコアが所定の閾値を超過した電子メールのみを提示することを特徴とする請求項7に記載の電子メール分析システム。
- 前記アクション要否評価部は、前記新たに受信された電子メールのうち、未開封の電子メールのみを評価することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の電子メール分析システム。
- 前記データ要素は、前記アクションがあった時間を示す時間情報を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の電子メール分析システム。
- 前記データ要素は、電子メールの送信元情報を含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の電子メール分析システム。
- 電子メールに対してユーザが取ったアクションを示すアクション情報に応じて、当該電子メールを教師データとして取得するメール取得ステップと、
前記メール取得ステップでは、前記電子メールにメタ情報の1つとして含まれる最終操作情報に基づいて、当該電子メールと前記アクション情報とを対応付けることにより、当該電子メールに対する前記ユーザの前記アクションに応じて分類した電子メールを、前記教師データとして取得し、当該分類は、当該ユーザが特別な操作をすることなく可能となるものであり、
前記分類に応じて前記教師データに含まれるデータ要素の重みを計算し、当該計算した重みに基づいて前記データ要素を評価する要素評価ステップと、
新たに受信された電子メールに対する前記アクションの要否の度合いを、前記データ要素の評価結果に基づいて評価するアクション要否評価ステップと、
前記評価された結果に応じた順序にしたがって、前記新たに受信された電子メールを、前記ユーザに提示する提示ステップと
を含む電子メール分析システムの制御方法。 - コンピュータに、
電子メールに対してユーザが取ったアクションを示すアクション情報に応じて、当該電子メールを教師データとして取得するメール取得機能と、
前記メール取得機能では、前記電子メールにメタ情報の1つとして含まれる最終操作情報に基づいて、当該電子メールと前記アクション情報とを対応付けることにより、当該電子メールに対する前記ユーザの前記アクションに応じて分類した電子メールを、前記教師データとして取得し、当該分類は、当該ユーザが特別な操作をすることなく可能となるものであり、
前記分類に応じて前記教師データに含まれるデータ要素の重みを計算し、当該計算した重みに基づいて前記データ要素を評価する要素評価機能と、
新たに受信された電子メールに対する前記アクションの要否の度合いを、前記データ要素の評価結果に基づいて評価するアクション要否評価機能と、
前記評価された結果に応じた順序にしたがって、前記新たに受信された電子メールを、前記ユーザに提示する提示機能と
を実現させる電子メール分析システムの制御プログラム。
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