JP6356080B2 - 搬送ローラー、熱処理装置及び赤外線処理装置 - Google Patents

搬送ローラー、熱処理装置及び赤外線処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、搬送ローラー、熱処理装置及び赤外線処理装置に関する。
従来、搬送ローラーとして、石英ガラスで形成されたロールに一対の端キャップが取り付けられたものが知られている。例えば、特許文献1には、こうした搬送ローラーを高温の装置内のコンベア機構に利用する点が記載されている。
特開平7−48015号公報
しかしながら、上述の搬送ローラーを高温の装置内のコンベア機構に利用した場合、搬送される物品の温度が高くなりすぎて不都合が生じることがあった。例えば、搬送される物品として、樹脂系のフィルム基材の表面に固形粉末が分散された塗布液を塗布した塗布液付きフィルムを用いる場合、その塗布液付きフィルムを高温の装置内で乾燥させることにより塗布液の溶媒を蒸発させて塗膜付きフィルムを得ることがある。塗布液付きフィルムが搬送ローラーによって装置内を搬送される際、搬送ローラーの温度が上がるとそれに接触している塗布液付きフィルム(あるいは塗膜付きフィルム)にしわが発生することがあった。
本発明はこのような課題を解決するためになされたものであり、搬送ローラーの表面を冷却することを主目的とする。
本発明の搬送ローラーは、
冷却ガスが通過するガス通路を内部に有し、前記ガス通路を囲む壁面に前記ガス通路を通過する冷却ガスを外へ噴き出すためのガス噴出部を有する中空シャフトと、
チューブと該チューブの両端を封鎖するキャップとを有し、前記中空シャフトに対して前記キャップが回転可能に取り付けられたローラー本体と、
前記ガス通路の上流側に設けられたガス供給部と、
前記ガス通路の下流側の前記キャップに設けられ、前記中空シャフトと前記ローラー本体とで囲まれた環状空間に繋がっているガス排出部と、
を備えたものである。
この搬送ローラーでは、ガス供給部から供給された冷却ガスは、中空シャフトの内部のガス通路から中空シャフトの壁面のガス噴出部を経て中空シャフトとローラー本体とで囲まれた環状空間に入り、その環状空間を通ってガス排出部から排出される。この冷却ガスは環状空間を通過する際にローラー本体と熱交換を行うため、ローラー本体の熱は冷却ガスに移動し、ローラー本体の温度が低下する。したがって、搬送ローラーの表面を冷却することができる。その結果、高温の搬送ローラーが被搬送物に与える悪影響を防止することができる。
本発明の搬送ローラーにおいて、前記ガス噴出部は、被搬送物が搬送される搬送領域に向かって前記冷却ガスを噴出するように設けられていてもよい。こうすれば、被搬送物を効率よく冷却することができる。この場合、前記ガス噴出部は、複数のガス噴出孔が前記中空シャフトの軸方向に沿って列をなすように設けられていてもよい。こうすれば、ローラー本体が回転している間、冷却ガスは環状空間のうち中空シャフトの軸方向に沿って被搬送物の近傍を通過していくルートを主に通過するため、被搬送物を一層効率よく冷却することができる。また、冷却ガスは絶えず搬送領域に向かって噴出しているため、回転しているローラー本体のチューブの内面に満遍なく冷却ガスが当たることになり、チューブを良好に冷却することができる。更に、ガス噴出孔の面積を小さくすれば、冷却ガスの流速を速くすることができ、冷却効率を高くすることができる。
本発明の搬送ローラーにおいて、前記複数のガス噴出孔が、前記搬送領域に向かって前記冷却ガスを噴出するように、且つ、前記中空シャフトの軸方向に沿って列をなすように設けられている場合には、前記ガス排出部は、前記ローラー本体の回転軸を中心とする円周方向に沿って前記キャップに設けられた複数のガス排出穴であってもよい。こうすれば、ローラー本体の回転に伴って複数のガス排出穴が順番に被搬送物の近傍に配置される。上述したようにローラー本体が回転している間、冷却ガスは、環状空間のうち被搬送物の近傍を通過していくルートを主に通過するため、複数のガス排出穴のうち被搬送物の近傍に配置されるガス排出穴から主に排出されることになる。
このとき、前記中空シャフトは、前記環状空間の下流側の端面を塞ぐ閉塞部を回転不能に有し、前記閉塞部は、前記ローラー本体が前記中空シャフトの周りを1回転する間に前記複数のガス排出穴と順次対向する1つの閉塞部貫通孔を前記被搬送物の近傍に有していてもよい。被搬送物の近傍とは、例えば、ローラー本体の回転軸よりも搬送領域側であってもよいし、ローラー本体が回転しているときのガス排出穴の最高点(搬送領域に最も接近した位置)であってもよい。こうすれば、ローラー本体が回転している間、キャップに設けられた複数のガス排出穴のうち被搬送物の近傍に配置されるガス排出穴だけが閉塞部貫通孔を介して外部と連通する。そのため、冷却ガスは、環状空間のうち被搬送物の近傍を通過していくルートを一層通過しやすくなり、冷却効率が高まる。
また、前記複数のガス排出穴は、前記ローラー本体の回転軸を中心とする円周方向に沿って等間隔に設けられた偏心防止用の複数のウエイト装着孔と兼用になっていてもよい。こうすれば、中空シャフトに対してローラー本体が偏心して回転する場合には、いずれかのウエイト装着孔にウエイトを装着して偏心が解消されるようにすることができる。また、ガス排出穴をウエイト調整孔と兼用としたため、両者を別々に設ける場合に比べて搬送ローラの製造工程が簡易になる。
本発明の搬送ローラーにおいて、前記チューブは、近赤外線透過性又は近赤外線反射性の材料により形成されていてもよい。こうすれば、近赤外線を利用した赤外線処理装置の部品として本発明の搬送ローラーを用いる場合、ローラー本体のチューブが近赤外線を吸収して高温化してしまうのを防ぐことができる。例えば、使用する赤外線領域が3.5μm以下の近赤外領域の場合、近赤外線透過性材料としては石英ガラスが好ましい。なお、近赤外線透過性とは、近赤外線を透過しやすい性質をいい、透過率は例えば70〜100%であればよい。近赤外線反射性材料としては、アルミニウムや金などがあげられる。なお、チューブの表面だけ近赤外線反射性材料で被覆してもよい。
本発明の熱処理装置は、上述したいずれかの搬送ローラーを備えたコンベアと、前記コンベアによって搬送される被搬送物に熱処理を行う熱処理器と、を備えたものである。熱処理器としては、例えば赤外線ヒーター、パネルヒーター、カーボンヒーター、シーズヒーター、セラミックヒーター、マントルヒーター、熱風供給器などがあげられる。
本発明の赤外線処理装置は、ローラー本体が近赤外線透過性又は近赤外線反射性の材料により形成された搬送ローラーを備えたコンベアと、前記コンベアによって搬送される被搬送物に近赤外線を照射する近赤外線ヒーターと、を備えたものである。近赤外線ヒーターとしては、波長が0.7〜3.5μmの領域にピークを持つ赤外線を放射するヒーターなどが挙げられる。搬送ローラーにより搬送される被搬送物が塗布液を塗布したフィルムの場合、そのフィルムを近赤外線ヒーターを用いて乾燥すると、液体成分を比較的低温で蒸発させることができるが、搬送ローラーの温度が高くなりすぎるとフィルムにしわが発生する。本発明の搬送ローラーを用いれば、搬送ローラーの温度を低く保つことができるため、こうしたしわの発生を防止することができる。
搬送ローラー40の正面図(一部断面図)。 図1の円内を拡大した断面図。 冷却ガス流れの下流側のフランジキャップ50の左側面図。 乾燥装置10の縦断面図。 別の実施形態の冷却ガス流れの下流側のフランジキャップ50の周辺の縦断面図。 図5のA−A断面図。
次に、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。図1は搬送ローラー40の正面図(一部断面図)、図2は図1の円内を拡大した断面図、図3は冷却ガス流れの下流側のフランジキャップ50の左側面図である。なお、説明において、上下左右前後を用いることがあるが、上下、左右は図1に示すとおりである、前は図1の紙面に垂直で手前側を指し、後は図1の紙面に垂直で奥側を指す。
搬送ローラー40は、中空シャフト42と、ローラー本体44と、ガス供給管58(ガス供給部)と、ガス排出穴59(ガス排出部)と、を備えている。搬送ローラー40は、中空シャフト42のうち左右に突出した部分が左右一対のブラケット90に回転不能に支持されている。ブラケット90は、金属製(例えばアルミニウム製やSUS製)であってもよいし耐熱樹脂製であってもよい。
中空シャフト42は、ローラー本体44を左右に貫通している。この中空シャフト42は、冷却ガスが通過するガス通路42aを内部に有し、ガス通路42aを囲む壁面にガス通路42aを通過する冷却ガスを外へ噴き出すためのガス噴出孔42b(ガス噴出部)を有している。ガス通路42aは、冷却ガスの流れの上流側(図1の左側)の端部が開放され、下流側(図1の右側)の端部が閉塞されている。ガス噴出孔42bは、被搬送物が搬送される搬送領域A1に向かって冷却ガスを噴出するように設けられている。また、複数のガス噴出孔42bは、中空シャフト42の軸方向に沿って一列に設けられている。中空シャフト42は、金属製(例えばアルミニウム製やSUS製)であってもよいし耐熱樹脂製であってもよい。
ローラー本体44は、中空シャフト42と同軸となるように設けられ、固定された中空シャフト42に対して回転可能に取り付けられている。ローラー本体44は、チューブ46と、このチューブ46の両端にパッキン48を介して気密に取り付けられたフランジキャップ50とを有している。チューブ46は、石英ガラス製であり、波長が3.5μm以下の赤外線領域(例えば3μm付近)にピークを持つ近赤外線をほとんど吸収せず高い透過率で透過する。フランジキャップ50は、図2に示すように中央に段付き穴52を有しており、この段付き穴52に中空シャフト42が挿通されている。段付き穴52の内部には、ベアリング55が段付き穴52の段部分52aに接触するように配置されている。ベアリング55は、中空シャフト42の外周に設けられた段差42cに突き当たるようにカラー56によって押圧され、カラー56はその状態で中空シャフト42にビス56aで止められている。図2に示すように、カラー56はベアリング55の内輪を段差42cに押圧している。フランジキャップ50はベアリング55の外輪と一体化されている。そのため、カラー56はベアリング55を介してフランジキャップ50をチューブ46に押しつけている。その結果、チューブ46は両端に取り付けられたフランジキャップ50とパッキン48を介して一体となって、中空シャフト42に回転可能な状態になっている。フランジキャップ50やカラー56は、金属製(例えばアルミニウム製やSUS製)であってもよいし、耐熱樹脂製であってもよい。ベアリング55は、シール性を有するもの、つまり環状空間Sと外部とを気密に遮断する構造のものが好ましい。
ガス供給管58は、継手であり、中空シャフト42のガス通路42aの上流側に取り付けられ、冷却ガスの供給源(図示せず)に接続されている。本実施形態では、エアが冷却ガスとして用いられるが、特にエアに限定されない。
ガス排出穴59は、ガス供給管58とは反対側のフランジキャップ50に中空シャフト42の軸方向に沿って貫通するように複数設けられている。複数のガス排出穴59は、中空シャフト42とローラー本体44とで囲まれた環状空間Sに繋がっており、図3に示すように、ローラー本体44の回転軸を中心とする円周方向に沿って等間隔に設けられている。本実施形態では、ガス排出穴59は、偏心防止用のウエイト装着孔と兼用されている。偏心防止用のウエイト装着孔は、中空シャフト42に対してローラー本体44が偏心して回転する場合に、いずれかのウエイト装着孔にウエイトを装着して偏心を解消するためのものである。ローラー本体44が偏心して回転する場合、停止する直前でローラー本体44が回転方向とその逆方向とに交互に揺れ動くことがあり、好ましくない。特に、この搬送ローラー40を駆動ローラーとしてではなく従動ローラー(フリーローラー)として使う場合にこのように揺れ動くことは好ましくない。こうしたウエイト装着孔のすべてにウエイトが装着されることは、実際にはあり得ないため、ウエイトの装着されていないウエイト装着孔をガス排出穴59として利用することができる。
次に、この搬送ローラー40の使用例について、図4を用いて説明する。図4は赤外線処理装置の一実施形態である乾燥装置10の縦断面図である。なお、説明において、上下左右前後を用いることがあるが、上下、前後は図4に示すとおりであり、左は図4の紙面に垂直で奥側を指し、右は図4の紙面に垂直で手前側を指す。
乾燥装置10は、PETフィルムからなるシート80上に塗布された塗膜82の乾燥を赤外線を用いて行うものであり、炉体12と、搬入搬出機構20と、赤外線ヒーター30と、を備えている。乾燥装置10は、処理対象(乾燥対象)となる塗膜82が上面に形成されたシート80(被搬送物)を、搬入搬出機構20及び搬送ローラー40により搬送方向(前から後へ向かう方向、図4の左から右へ向かう方向)にロールトゥロール方式で搬送しながら処理(乾燥)を行う、連続式の乾燥炉として構成されている。
炉体12は、略直方体に形成された断熱構造体であり、前端面13及び後端面14にそれぞれ開口15,16を有している。開口15は、シート80を炉体12の内部に搬入する際の搬入口となっている。開口16は、シート80を炉体12の外部に搬出する際の搬出口となっている。この炉体12は、前端面13から後端面14までの長さが例えば1m〜6mである。炉体12の内部の空間12aには、赤外線ヒーター30や搬送ローラー40が配置されている。また、炉体12は、底面18に排気ダクト19を有している。排気ダクト19は、図示しない排気ファンを備えており、この排気ファンにより空間12a内の気体を空間12aの外側へ強制的に排出するようになっている。
搬入搬出機構20は、ロールトゥロール方式でシート80を炉体12の内部へ搬入したり炉体12の内部から搬出したりする機構である。搬入搬出機構20は、炉体12の前方(図4の左側)に設けられたロール21と、炉体12の後方(図4の右側)に設けられたロール22と、を備えている。また、搬入搬出機構20は、ロール21と開口15との間に配置された駆動ローラー23と、開口16とロール22との間に配置された駆動ローラー24と、を備えている。
赤外線ヒーター30は、炉体12内を通過するシート80上の塗膜82に赤外線を照射する装置であり、シート80及び塗膜82よりも上側に配置されている。赤外線ヒーター30は、炉体12の前後方向に略均等な間隔で複数本(本実施形態では6本)配置されている。この複数の赤外線ヒーター30は、いずれも同様の構成をしており、その長手方向がシート80の搬送方向に直交するように取り付けられている。赤外線ヒーター30は、フィラメント32を内管34が囲むように形成されたヒーター本体36と、このヒーター本体36を囲むように形成された外管38と、を備え、外管38の両端を図示しないキャップにより気密に閉塞したものである。フィラメント32は、加熱すると波長が3.5μm以下(例えば3μm付近)の赤外線領域にピークを持つ赤外線(近赤外線)を放射する。内管34,外管38は、フィラメント32から放射された電磁波のうち3.5μm以下の波長の赤外線を通過し3.5μmを超える波長の赤外線を吸収するフィルタとして機能する。こうした内管34,外管38としては、例えば石英管を用いることができる。ヒーター本体36と外管38との間には、冷媒を流通させる流路39が形成されている。流路39を流れる冷媒は、例えば空気や不活性ガスなどであり、内管34と外管38に接触して熱を奪うことにより各管34,38を冷却する。こうして構成された赤外線ヒーター30は、フィラメント32から波長が3.5μm以下にピークを持つ赤外線が放射されると、そのうち3.5μm以下の波長の赤外線は内管34や外管38を通過して炉体12内を通過するシート80の塗膜82に照射される。このため、赤外線ヒーター30は近赤外線ヒーターである。この波長の赤外線は、シート80の塗膜82に含まれる水分や溶剤の水素結合を切断する能力に優れるといわれており、効率的に水や溶剤を蒸発させて乾燥を行うことができる。なお、内管34や外管38は、3.5μmを超える波長の赤外線を吸収するが、流路39を流れる冷媒によって冷却されるため、塗膜82から蒸発する溶剤の着火点未満の温度(例えば200℃以下など)に維持することが可能である。
搬送ローラー40は、既に詳説したとおりのものであり、両駆動ローラー23,24の間に複数配置されてコンベアを構成している。これらの搬送ローラー40は、シート80の下面と直接接触して支持し、且つシート80を搬送方向に搬送する。複数の搬送ローラー40は、いずれも従動ローラーとして構成され、駆動ローラー23,24によって炉体12の内部へ搬入されるシート80の下面との摩擦力により回転する。複数の搬送ローラー40の最高点を結んだ領域をシート通過領域SAと称することとする。また、本実施形態では、各搬送ローラー40は、いずれも赤外線ヒーター30の真下の領域には存在せず、赤外線ヒーター30から前後方向にずれて位置するように配置されているものとした。
シート80は、PETフィルムからなるものである。シート80は、特に限定するものではないが、例えば厚さ10〜100μm,幅200〜300mmである。また、塗膜82は、シート80の上面に塗布されたものであり、例えば乾燥後にMLCC(積層セラミックコンデンサ)用の薄膜として用いられるものである。塗膜82は、例えばセラミック粉末又は金属粉末と、有機バインダーと、有機溶剤とを含むものである。
次に、こうして構成された乾燥装置10を用いて塗膜82を乾燥する様子について説明する。まず、ロール21,22、駆動ローラー23,24を回転させ、シート80の搬送を開始する。すると、乾燥装置10の左端に配置されたロール21からシート80が巻き外されていく。また、シート80は開口15から炉体12内に搬入される直前に図示しないコーターによって上面に塗膜82が塗布される。そして、塗膜82が塗布されたシート80は、炉体12内に搬送される。炉体12内では、複数の搬送ローラー40がシート80を下から支持しつつこれを搬送するため、シート80はシート通過領域SAを通過していく。シート80が炉体12内を通過する間に、シート80の上面に形成された塗膜82は、赤外線ヒーター30からの赤外線が照射されることによって乾燥される。また、これと同時に、搬送ローラー40のガス供給管58から冷却ガス(エア)を供給する。冷却ガスは、図1において、中空シャフト42の内部のガス通路42aから中空シャフト42の壁面のガス噴出孔42bを経て中空シャフト42とローラー本体44とで囲まれた環状空間Sに入り、その環状空間Sを通ってガス排出穴59から排出される。この冷却ガスは環状空間Sを通過する際にローラー本体44と熱交換を行うため、ローラー本体44の熱は冷却ガスに移動し、ローラー本体44の温度が低下する。したがって、搬送ローラー40の表面を冷却することができる。これにより、シート80や塗膜82が冷却される。本実施形態では、熱膨張や熱収縮により応力が生じて塗膜82が変形するなどの問題が生じないように、また、シート80の温度がPETフィルムのガラス転移点(約70℃)以下の所定値(例えば60℃、50℃、45℃など)となるように、冷却ガスの温度や流量が予め定められているものとした。こうして、シート80や塗膜82が搬送ローラー40により冷却されつつ、赤外線により塗膜82が乾燥されて薄膜となる。その後、シート80及び薄膜(乾燥後の塗膜82)は、開口16から搬出される。搬出された薄膜は、炉体12の右端に設置されたロール22にシート80とともに巻き取られる。その後、薄膜はシート80から剥離され、所定形状に切断されて積層され、MLCCが製造される。
赤外線ヒーター30は、3.5μmを超える波長の赤外線を吸収する内管34及び外管38を有しているため、赤外線ヒーター30からは3.5μm以下の赤外線が主に放射される。また、前述のように搬送ローラー40は冷却ガスによって低温に保たれているが、この波長領域の赤外線は、塗膜82が搬送ローラー40により冷却されて比較的低温に保たれている状態でも、塗膜82から効率的に水や溶剤を蒸発させて乾燥を行うことができる。また、PETフィルムであるシート80はこの波長領域の赤外線によってはほとんど加熱されない。しかも、搬送ローラー40によりシート80は自身のガラス転移点以下の温度に維持される。このように塗膜82やシート80を冷却しつつ塗膜82の乾燥を行うことで、塗膜82やシート80に熱膨張や乾燥後の収縮により応力が生じるのを抑制でき、この応力により塗膜82が変形するのを抑制できる。
以上説明した本実施形態の搬送ローラー40では、冷却ガスが環状空間Sを通過する際にローラー本体44と熱交換を行うため、ローラー本体44の熱は冷却ガスに移動し、ローラー本体44の温度が低下する。したがって、搬送ローラー40の表面を冷却することができる。その結果、高温の搬送ローラー40がシート80に与える悪影響を防止することができる。
また、ガス噴出孔42bは、搬送領域A1(図1参照、塗膜82の付いたシート80が通過するシート通過領域SA(図4参照)の一部)に向かって冷却ガスを噴出するように設けられているため、塗膜82やシート80を効率よく冷却することができる。
更に、冷却ガスは絶えず搬送領域A1に向かって噴出しているため、回転しているローラー本体44のチューブ46の内面に満遍なく冷却ガスが当たることになり、チューブ46を良好に冷却することができる。
更にまた、複数のガス噴出孔42bは、中空シャフト42の軸方向に沿って列をなすように設けられているため、ローラー本体44が回転している間、冷却ガスは環状空間Sのうち中空シャフト42の軸方向に沿って搬送領域A1の近傍を通過していくルートを主に通過する。そのため、塗膜82やシート80を一層効率よく冷却することができる。また、ガス噴出孔42bの面積を小さくすることにより、冷却ガスの流速を速くすることができ、冷却効率を高くすることができる。
そしてまた、環状空間Sのうち搬送領域A1の近傍を通過していくルートを通過していく冷却ガスは、複数のガス排出穴59のうちローラー本体44の回転に伴って順番に搬送領域A1の近傍に配置されるガス排出穴59から主に排出される。
そして更に、複数のガス排出穴59は偏心防止用の複数のウエイト装着孔と兼用のため、中空シャフト42に対してローラー本体44が偏心して回転する場合には、いずれかのウエイト装着孔にウエイトを装着して偏心が解消されるようにすることができる。また、ガス排出穴59をウエイト調整孔と別々に設ける場合に比べて搬送ローラ40の製造工程が簡易になる。
そして更にまた、チューブ46は石英ガラス製のため、チューブ46が近赤外線を吸収して高温化してしまうのを防ぐことができる。
加えて、ガス排出穴59から排出された冷却ガスは、炉体12の底面に設けられた排気ダクト19に向かって流れていくため、シート通過領域SAを通過することはほとんどない。したがって、冷却ガスによってシート80がばたつくことはない。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した搬送ローラー40において、図5に示すように、中空シャフト42は、環状空間Sの下流側の端面を塞ぐドーナツ形の閉塞板(閉塞部)70を回転不能に有し、閉塞板70は、ローラー本体44が中空シャフト42の周りを1回転する間に複数のガス排出穴59と順次対向する1つの閉塞部貫通孔72を被搬送物の近傍(ここではローラー本体44が回転しているときのガス排出穴59の最高点)に有するようにしてもよい。図6は、図5のA−A断面図である。こうすれば、ローラー本体44が回転している間、フランジキャップ50に設けられた複数のガス排出穴59のうち被搬送物の近傍に配置されるガス排出穴59だけが閉塞部貫通孔72を介して外部と連通する。そのため、冷却ガスは、環状空間Sのうち被搬送物の近傍を通過していくルートを一層通過しやすくなり、冷却効率が高まる。
上述した実施形態では、複数のガス噴出孔42bを中空シャフト42の軸方向に沿って1列になるように設けたが、2列又はそれ以上の列になるように設けてもよい。また、複数のガス噴出孔42bの代わりに、これらを繋げた形状のガス噴出スリットとしてもよい。
上述した実施形態では、搬送ローラー40を従動ローラー(フリーローラー)として用いる場合を例示したが、モータなどによって回転駆動される駆動ローラーとして用いてもよい。
上述した実施形態では、チューブ46とフランジキャップ50との固定をカラー56を用いて行ったが、クランプやボルトを使用してもよい。
上述した実施形態では、乾燥中の空間12aの雰囲気について言及しなかったが、空間12aは常圧下としてもよいし、減圧下や真空下としてもよい。
上述した実施形態において、乾燥装置10が塗膜82の表面に向けて、あるいは塗膜82の表面と平行に送風を行う送風装置を備えるものとしたり、送風を含む空間12aの雰囲気を排気する排気装置をさらに備えるものとしたりしてもよい。乾燥装置10が送風装置などを備えるものとしても、シート80や塗膜82は冷却ガスにより十分冷却することができるため、送風による塗膜82への上述した悪影響を十分抑制するように適宜風量や風速を小さい値とすることができる。そして、送風を行うことで、塗膜82から蒸発した水分や溶剤を速やかに除去することができるため、乾燥効率をより向上させることができる。また、送風装置が、シート80や塗膜82のうち搬送ローラー40で支持されている部分の表面に向けて送風を行うことで、シート80や塗膜82のばたつきをより抑制することもできる。また、乾燥装置10が赤外線ヒーター30と送風口となるノズルとを備えたノズル付きヒーターを有しており、このノズル付きヒーターにより赤外線の放射と送風とを共に行ってもよい。
上述した実施形態では、乾燥装置10は連続式としたが、これに限らず、例えば間欠送り式としてもよい。間欠送り式とする場合、乾燥装置10は、例えば、シート80上に塗膜82を形成する塗膜形成工程と、シート80を搬送して塗膜82を炉体12の内部に搬入する搬入工程と、炉体12内部でシート80の搬送を停止して塗膜82を乾燥する乾燥工程と、シート80を搬送して乾燥後の塗膜82を搬出する搬出工程と、を行うものとしてもよい。このとき、乾燥装置10は、複数の塗膜82を連続的に効率よく乾燥できるよう、塗膜82の乾燥工程と、次の塗膜82の塗膜形成工程と、を同時に行ってもよい。同様に、乾燥後の塗膜82の搬出工程と、次に乾燥する塗膜82の搬入工程と、を同時に行ってもよい。間欠送り式とすることで、乾燥装置10は乾燥工程においてシート80の搬送を停止するため、例えば塗膜形成工程においてスクリーン印刷などにより塗膜82を形成する場合に精度良く塗膜82を印刷できる。
上述した実施形態では、乾燥対象である塗膜82として、乾燥後にMLCC(積層セラミックコンデンサ)用の薄膜として用いられるものを例示したが、乾燥対象はこれに限られない。例えば、塗膜82をリチウムイオン二次電池用の電極となる塗膜としてもよい。このような塗膜としては、例えば、電極材(正極活物質又は負極活物質)とバインダーと導電材と溶剤とを共に混練した電極材ペーストを、シート80上に塗布したもの等が挙げられる。また、この場合のシート80は、アルミニウムや銅等の金属シートとしてもよい。あるいは、塗膜82は、LTCC(低温焼成セラミックス)やその他のグリーンシート用の薄膜として用いられるものとしてもよい。
上述した実施形態では、乾燥装置10は赤外線を用いて塗膜82を乾燥するものとしたが、赤外線を用いて処理対象を処理する赤外線処理装置であればよく、乾燥炉に限られない。赤外線を用いた他の処理としては、例えば、処理対象の架橋,イミド化などの化学反応や、脱水、アニール、などが挙げられる。また、赤外線ヒーターの代わりに、パネルヒーター、カーボンヒーター、シーズヒーター、セラミックヒーター、マントルヒーター、熱風供給器などを用いた熱処理装置としてもよい。
上述した実施形態では、炉体12内のローラーのすべてを冷却可能な搬送ローラー40としたが、比較的温度の低い位置(例えば開口15,16に近い位置)のローラーについては、冷却できないタイプのローラーを採用してもよい。
10 乾燥装置、12 炉体、12a 空間、13 前端面、14 後端面、15 開口、16 開口、18 底面、19 排気ダクト、20 搬入搬出機構、21 ロール、22 ロール、23 駆動ローラー、24 駆動ローラー、30 赤外線ヒーター、32 フィラメント、34 内管、36 ヒーター本体、38 外管、39 流路、40 搬送ローラー、42 中空シャフト、42a ガス通路、42b ガス噴出孔、42c 段差、44 ローラー本体、46 チューブ、48 パッキン、50 フランジキャップ、52 段付き穴、52a 段部分、55 ベアリング、56 カラー、56a ビス、58 ガス供給管、59 ガス排出穴、70 閉塞板、72 閉塞部貫通孔、80 シート、82 塗膜、90 ブラケット、A1 搬送領域、SA シート通過領域、S 環状空間。

Claims (10)

  1. 冷却ガスが通過するガス通路を内部に有し、前記ガス通路を囲む壁面に前記ガス通路を通過する冷却ガスを外へ噴き出すためのガス噴出部を有する中空シャフトと、
    チューブと該チューブの両端を封鎖するキャップとを有し、前記中空シャフトに対して回転可能に取り付けられた中空なローラー本体と、
    前記ガス通路の上流側に設けられたガス供給部と、
    前記ガス通路の下流側の前記キャップに設けられ、前記中空シャフトと前記ローラー本体とで囲まれた環状空間に繋がっているガス排出部と、
    を備えた搬送ローラー。
  2. 前記ガス噴出部は、被搬送物が搬送される領域に向かって前記冷却ガスを噴出するように設けられている、
    請求項1に記載の搬送ローラー。
  3. 前記ガス噴出部は、複数のガス噴出孔が前記中空シャフトの軸方向に沿って列をなすように設けられている、
    請求項2に記載の搬送ローラー。
  4. 前記ガス排出部は、前記ローラー本体の回転軸を中心とする円周方向に沿って前記キャップに設けられた複数のガス排出穴である、
    請求項3に記載の搬送ローラー。
  5. 前記中空シャフトは、前記環状空間の下流側の端面を塞ぐ閉塞部を回転不能に有し、
    前記閉塞部は、前記ローラー本体が前記中空シャフトの周りを1回転する間に前記複数のガス排出穴と順次対向する1つの閉塞部貫通孔を前記被搬送物の近傍に有している、
    請求項4に記載の搬送ローラー。
  6. 前記複数のガス排出穴は、前記ローラー本体の回転軸を中心とする円周方向に沿って等間隔に設けられた偏心防止用の複数のウエイト装着孔と兼用になっている、
    請求項4又は5に記載の搬送ローラー。
  7. 前記チューブは、近赤外線透過性又は近赤外線反射性の材料により形成されている、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の搬送ローラー。
  8. 前記チューブは、石英ガラスにより形成されている、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の搬送ローラー。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の搬送ローラーを備えたコンベアと、
    前記コンベアによって搬送される被搬送物に熱処理を行う熱処理器と、
    を備えた熱処理装置。
  10. 請求項7又は8に記載の搬送ローラーを備えたコンベアと、
    前記コンベアによって搬送される被搬送物に近赤外線を照射する赤外線ヒーターと、
    を備えた赤外線処理装置。
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