JP6355901B2 - 超臨界式ヒートポンプサイクル及びその制御方法 - Google Patents

超臨界式ヒートポンプサイクル及びその制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、高圧側で超臨界状態となり得る冷媒を利用した超臨界式ヒートポンプサイクル及びその制御方法に関するものである。
従来、高圧側で超臨界状態となり得る冷媒(例えば、代替フロン(R134a)、二酸化炭素など)を用いたヒートポンプサイクルが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなヒートポンプサイクルでは、定格出力時の圧縮機吐出側圧力が超臨界圧力となることから、例えば、図11に示すように、起動から定格点まで移行する間に、放熱器の出口側の冷媒状態が臨界点を通過するおそれがある。
特開2001−194017号公報
臨界点付近では、冷媒の熱物性の変化が比較的大きい。したがって、放熱器の冷媒出口温度に基づいて膨張弁の開度を制御する場合に、放熱器の出口側における冷媒状態が臨界点付近を通過してしまうと、温度及び比熱の変化率が変わってしまい、膨張弁の開度制御が不安定となり、ひいては、ヒートポンプサイクルの運転状態が不安定となる可能性があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、超臨界式ヒートポンプサイクルの安定した運転を実現させることのできる超臨界式ヒートポンプサイクル及びその制御方法を提供することを目的とする。
本発明は、高圧側で超臨界状態となり得る冷媒を用い、少なくとも遠心圧縮機、放熱器、膨張弁、及び吸熱器を備える超臨界式ヒートポンプサイクルであって、前記放熱器の出口側における冷媒状態が、モリエル線図上において冷媒の臨界点を回避するように設定された所定の制御線に沿って変化するように、前記膨張弁の開度を制御する制御手段を具備し、前記制御線は、冷媒圧力が臨界点圧力未満であり、かつ、比エンタルピが前記臨界点に対応する比エンタルピよりも大きい第1通過点と、冷媒圧力が前記臨界点圧力よりも大きく、かつ、比エンタルピが前記臨界点に対応する比エンタルピよりも大きい第2通過点とを通るように設定されている超臨界式ヒートポンプサイクルを提供する。
上記超臨界式ヒートポンプサイクルは、前記放熱器から前記吸熱器へと向かう冷媒と、前記吸熱器から前記遠心圧縮機へと向かう冷媒とを熱交換させるインタークーラを備え、前記制御手段は、前記遠心圧縮機の冷媒吐出圧力が定格圧力よりも小さな値に設定されている所定の第1圧力以上である場合に、冷媒が前記インタークーラを経由するように冷媒回路を切り替えることとしてもよい。
本発明によれば、放熱器の出口側の冷媒状態が、モリエル線図上において冷媒の臨界点を回避するように設定された所定の制御線に沿って変化するように、膨張弁の開度を制御するので、放熱器の出口側の冷媒状態が臨界点付近に移行することを防止することができる。これにより、膨張弁の開度制御が不安定になることを回避することができ、安定した運転にヒートポンプサイクルの運転に寄与することができる。
また、インタークーラを冷媒吐出圧力が比較的小さな値であるうちから利用することにより、前記放熱器の出口側の冷媒状態を高エンタルピ側に移動させることが可能となる。
例えば、前記制御手段は、前記放熱器の出口側における冷媒状態が、モリエル線図上において冷媒の臨界点を回避するように設定された所定の制御線の情報を記憶する記憶手段と、起動時において、前記放熱器の出口側状態が前記制御線に沿って変化するように、前記膨張弁の開度を制御する膨張弁制御手段とを有する。
本発明は、高圧側で超臨界状態となり得る冷媒を用い、少なくとも遠心圧縮機、放熱器、膨張弁、及び吸熱器を備える超臨界式ヒートポンプサイクルの制御方法であって、前記放熱器の出口側における冷媒状態が、モリエル線図上において冷媒の臨界点を回避するように設定された所定の制御線に沿って変化するように、前記膨張弁の開度を制御し、前記制御線は、冷媒圧力が臨界点圧力未満であり、かつ、比エンタルピが前記臨界点に対応する比エンタルピよりも大きい第1通過点と、冷媒圧力が前記臨界点圧力よりも大きく、かつ、比エンタルピが前記臨界点に対応する比エンタルピよりも大きい第2通過点とを通るように設定されている超臨界式ヒートポンプサイクルの制御方法を提供する。
上記超臨界式ヒートポンプサイクルは、前記放熱器から前記吸熱器へと向かう冷媒と、前記吸熱器から前記遠心圧縮機へと向かう冷媒とを熱交換させるインタークーラを備え、上記超臨界式ヒートポンプサイクルの制御方法は、前記遠心圧縮機の冷媒吐出圧力が定格圧力よりも小さな値に設定されている所定の第1圧力以上である場合に、冷媒が前記インタークーラを経由するように冷媒回路を切り替えることとしてもよい。
本発明によれば、超臨界式ヒートポンプサイクルの運転を安定させることができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る超臨界式ヒートポンプサイクルの概略構成図である。 図1の制御部の機能ブロック図である。 定格運転時におけるモリエル線図の一例を示した図である。 起動時における制御フローを示した図である。 膨張弁の開度制御フローを示した図である。 図5に示した目標開度の設定フローを示した図である。 図5に示した現在開度の算出フローを示した図である。 記憶部に格納されている制御線の一例を示した図である。 本発明の一実施形態に係る超臨界式ヒートポンプサイクルにおける放熱器出口点の移行状態を示した図である。 本発明の変形例1に係る制御線の一例を示した図である。 従来の放熱器出口点の移行状態を示した図である。
以下、本発明の一実施形態に係る超臨界式ヒートポンプサイクル及びその制御方法について図面を参照して説明する。
図1には、本実施形態に係る超臨界式ヒートポンプサイクルの概略構成図が示されている。超臨界式ヒートポンプサイクル1は、遠心式(ターボ式)の圧縮機(以下、単に「圧縮機」という。)3と、放熱器5と、膨張弁6と、及び蒸発器(吸熱器)7とが環状に接続された主系統の冷媒回路を備える。冷媒としては、例えば、代替フロン(例えば、R134aなど)や二酸化炭素など、高圧側において超臨界状態となり得る冷媒が用いられる。
圧縮機3は、軸線周りに回転する羽根車19を二段備えている。羽根車19の冷媒流れ上流側には、流入する冷媒の流量を調節するIGV(インレットガイドベーン)21が設けられている。IGV21の開度は、制御部10によってIGV用電動モータ22が駆動されることによって調整される。
圧縮機3は、増速機18を介して接続された電動機17によって駆動される。電動機17は、インバータ20が制御部10によって周波数制御されることにより、回転数が適宜変更され得るようになっている。
圧縮機3の吸込側には冷媒吸込圧力Psを測定する圧力センサ31が設けられている。また、圧縮機3の吐出側には冷媒吐出圧力Pdを測定する圧力センサ32および冷媒吐出温度Tdを測定する温度センサ33が設けられている。
放熱器5は、例えば、ブレージング・プレート式の熱交換器とされている。放熱器5には、熱媒配管11が接続されており、この熱媒配管11内を流れる熱媒とプレート内の冷媒とが熱交換を行う。熱媒配管11は、産業用乾燥炉等の外部負荷と接続されている。熱媒配管11には、熱媒入口温度Twinを測定する温度センサ34、熱媒出口温度Twoutを測定する温度センサ35、及び熱媒流量Gwを測定する流量センサ36が設けられている。
放熱器5の冷媒出口には、冷媒出口圧力Pconを測定する圧力センサ37及び冷媒出口温度Tconを測定する温度センサ38が設けられている。
膨張弁6は、放熱器5と蒸発器7との間の冷媒配管に設けられており、放熱器5から導かれた液冷媒を絞ることによって等エンタルピ膨張させるものである。膨張弁6の開度は、制御部10によって制御される。
蒸発器7は、例えば、ブレージング・プレート式の熱交換器とされている。蒸発器7には、熱源水配管13が接続されており、この熱源水配管13内を流れる熱源水とプレート内の冷媒とが熱交換を行い、熱源水から与えられる熱によってプレート内の冷媒が蒸発する。なお、図1では図示を省略しているが、熱源水配管13には、冷水入口温度及び冷水出口温度を測定する温度センサがそれぞれ設けられている。
放熱器5と膨張弁6との間には、インタークーラ8が設けられている。インタークーラ8は、放熱器5から導かれた冷媒と、蒸発器7にて蒸発した冷媒とを熱交換する熱交換器である。このインタークーラ8によって、圧縮機3へと吸い込まれる冷媒の温度が調整される。
放熱器5とインタークーラ8とを接続するインタークーラ上流側冷媒配管23と、インバークーラ8と膨張弁6とを接続するインタークーラ下流側冷媒配管24との間には、インタークーラ8をバイパスして冷媒を流すインタークーラバイパス冷媒配管25が設けられている。このインタークーラバイパス冷媒配管25には、冷媒流量を調整するインタークーラバイパス弁(以下「ICBP弁」という。)26が設けられている。ICBP弁26の開度が制御部10によって適宜調整されることにより、インタークーラ8への冷媒流量が調整される。
インタークーラ下流側冷媒配管24において、膨張弁6の入口付近には、膨張弁6の冷媒入口圧力Pexvを測定する圧力センサ39及び冷媒入口温度Texvを計測する温度センサ40が設けられている。
上記各センサ31〜40の測定値は、制御部10へと送られる。
圧縮機3の吐出側と蒸発器7の下流側との間には、ホットガスバイパス配管27が設けられている。ホットガスバイパス配管27には、ホットガスバイパス弁(以下「HGBP弁」という。)28が設けられており、制御部10によって開度が制御されるようになっている。HGBP弁28は、高負荷の場合には全閉とされており、低負荷となり所定値を下回った場合に開となり漸次開度が増大されるようになっている。これにより、圧縮機3がサージまたは旋回失速に陥ることを回避できる。
なお、HGBP弁28の開度については、外部負荷が増加してHGBP弁28を閉めていくときの開度のスケジュールと、外部負荷が減少してHGBP弁28を開けていくときの開度のスケジュールを異ならせてヒステリシスを持たせることが更に好ましい。これにより、システムに大きな影響を与えるHGBP弁28の開度変更の回数を少なくし、安定的にシステムを運転することができる。
制御部10は、例えば、マイクロコンピュータを有し、CPU(中央演算処理装置)、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置、補助記憶装置、外部の機器と通信を行うための通信装置などを備えている。補助記憶装置は、コンピュータ読取可能な記録媒体であり、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。この補助記憶装置13には、超臨界式ヒートポンプサイクル1の運転制御を実現するための各種制御プログラムが格納されており、CPU11が補助記憶装置から主記憶装置にプログラムを読み出し、実行することにより種々の処理を実現させる。
図2は、制御部10の機能ブロック図である。図2に示すように、制御部10は、記憶部51、圧縮機制御部52、IGV制御部53、HGBP弁制御部54、膨張弁制御部55、及びICBP弁制御部56を主な構成として備えている。
次に、上記構成の超臨界式ヒートポンプサイクル1の定格運転時における動作について説明する。
圧縮機3は、電動機17によって駆動され、制御部10によるインバータ制御により所定周波数で回転させられる。これにより、圧縮機3に吸い込まれた低圧ガス冷媒は、超臨界状態まで圧縮される(図3に示されたモリエル線図におけるA点)。このとき、IGV2は熱媒出口温度Twoutが定格温度となるように制御される。
圧縮機3から吐出された冷媒は、放熱器5へと導かれる。放熱器5において、高温高圧のガス冷媒は略等圧的に冷却され、高圧低温の冷媒となる(図3に示されたモリエル線図におけるB点)。この際に得られる放出熱によって、熱媒配管11内を流れる熱媒が加熱される。制御部10は、圧縮機の吸込圧力Psと吐出圧力Pdの差と冷媒流量から、圧縮機3の回転数を制御する。
放熱器5において高圧低温とされた冷媒は、インタークーラ上流側冷媒配管23を通り、インタークーラ8へと導かれる。インタークーラ8では、放熱器5からの高温冷媒と蒸発器7にて蒸発した低温冷媒との熱交換が行われる。インタークーラ8での交換熱量は、制御部10によってICBP弁26の開度を調整することによって制御される。
インタークーラ8にて熱交換を終えた高圧冷媒は(図3に示されたモリエル線図におけるC点)、インタークーラ下流側冷媒配管24を通り膨張弁6へと導かれ、この膨張弁6によって等エンタルピ的に膨張させられる(図3に示されたモリエル線図におけるD点)。膨張弁6の開度は、制御部10によって必要な放熱器冷媒流量を確保する開度となるように制御される。
膨張弁6によって膨張された冷媒は、蒸発器7へと導かれ、蒸発器7にて熱源水と熱交換することによって蒸発させられる(図3に示されたモリエル線図におけるE点)。蒸発器7において蒸発した低圧ガス冷媒は、インタークーラ8にて所定温度だけ上昇させられる(図3に示されたモリエル線図におけるF点)。その後、ガス冷媒は、圧縮機3へと導かれ、再び圧縮される(図3に示されたモリエル線図におけるA点)。
次に、超臨界式ヒートポンプサイクル1の起動時における制御について、図4〜図7を参照して説明する。
図4は、起動時における制御フローを示した図、図5は膨張弁6の開度制御フローを示した図、図6は膨張弁開度制御における目標開度の設定フローを示した図、図7は膨張弁開度制御における現在開度の算出フローを示した図である。
まず、停止状態において、IGV21の開度は全閉、HGBP弁28の開度は全開、膨張弁6は全閉、ICBP弁26は全開の状態とされている。
この状態において、起動指令が制御部10に入力されると、制御部10は、図4に示される起動時の制御フローを実行する。
まず、制御部10の圧縮機制御部52は、インバータ20の通電を開始し、モータ17を駆動することにより、圧縮機3を起動させる(図4のステップSA1)。このとき、圧縮機制御部52は、圧縮機3の回転数を予め設定されている初期回転数まで所定レートで徐々に上昇させるよう制御を行う。次に、圧縮機回転数が初期回転数よりも小さい値に設定されている第1閾値以上となると(ステップSA2において「YES」)、圧縮機制御部52による圧縮機3の制御に加えて、IGV制御部53によるIGV21の制御、HGBP弁制御部54によるHGBP弁28の制御、膨張弁制御部55による膨張弁6の開度制御がそれぞれ開始される。
具体的には、圧縮機3の制御では、引き続き、回転数を所定のレートで上昇させ、初期回転数に到達すると(ステップSA3において「YES」)、後述する膨張弁6の開度制御と協調して、放熱器5の出口側の冷媒状態が臨界点を回避して、定格点まで移行するように、回転数を制御する(ステップSA4)。
IGV21の開度制御では、予め設定されている初期開度まで所定のレートで開度を増加させ、その後は、熱媒出口温度Twoutが目標温度となるように外部負荷に応じた制御を行う(ステップSA5)。
HGBP弁28の開度制御では、一旦、全開状態から全閉状態とした後に、全閉状態から予め設定されている初期開度まで所定のレートで開度を増加させ、その後は、圧縮機が旋回失速やサージングとならないよう、サージング回避に必要な流量が確保されるように制御を行う(ステップSA6)。
膨張弁6の開度制御では、放熱器5の出口側の冷媒状態が臨界点を回避して、定格点まで移行できるように、膨張弁6の開度が制御される(ステップSA7)。
膨張弁6の開度制御については、まず、前提として、制御部10の記憶部51に、放熱器5の出口側における冷媒状態(以下、「放熱器出口点」という。)が、モリエル線図上において冷媒の臨界点を回避するように設定された所定の制御線の情報が格納されている。
図8に、本実施形態における制御線の一例を示す。図8に示すように、制御線Lは、冷媒圧力が臨界点圧力未満であり、かつ、比エンタルピが臨界点に対応する比エンタルピ未満である第1通過点P1と、冷媒圧力が臨界点圧力よりも大きく、かつ、比エンタルピが臨界点に対応する比エンタルピ未満である第2通過点P2とを通るように設定されている。
膨張弁制御部55は、この制御線Lに沿って放熱器出口点が変化するように、膨張弁6の開度を制御する。
まず、膨張弁6の開度を予め設定されている所定の初期開度まで増加させ(図5のステップSB1)、その後、当該超臨界式ヒートポンプサイクル1内において熱交換可能な状態にあるかを判定する(ステップSB2)。具体的には、放熱器5において、熱媒出口温度Twoutが冷媒吐出圧力Pdから演算される冷媒飽和温度よりも低い状態にあり、かつ、蒸発器7において、冷媒吸込圧力Psから演算される冷媒飽和温度が熱源水出口温度より低い状態にあるかを判定する。この結果、この熱交換可能な状態にあると判定すると(ステップSB2において「YES」)、続いて、目標開度の設定を行う(ステップSB3)。
目標開度の設定では、図6に示すように、まず、放熱器5の目標交換熱量を演算する(ステップSC1)。放熱器5の目標交換熱量Qcon_set[kW]は、例えば、以下の(1)式を用いて演算される。
Qcon_set[kW]=Gw[m3/s]×Cpw[kJ/kgK]×ρw[kg/m3]×(Twout_set[oC]-Twin[oC])
(1)
(1)式において、Gw[m3/s]は熱媒流量であり、流量センサ36の測定値が用いられる。Cpw[kJ/kgK]は熱媒比熱であり、出口熱媒温度Twoutの測定値と入口熱媒温度Twinの測定値の平均値から決定される。ρw[kg/m3]は熱媒密度であり、出口熱媒温度Twoutの測定値から決定される。Twout_set[oC]は、熱媒目標出口温度であり、負荷側の要求に応じて予め設定される。Twin[oC]は、熱媒入口温度であり、温度センサ34の測定値が用いられる。
続いて、目標膨張弁通過流量と目標循環冷媒流量とが等しいと仮定し、このときの目標冷媒流量Gexv_set[kJ/s]を演算する(ステップSC2)。
Gexv_set[kJ/s]=Qcon_set[kW]/Δhcon_set[kJ/kg] (2)
(2)式において、Qcon_set[kW]は、(1)式で算出された放熱器5の目標交換熱量Δhcon_set[kJ/kg]は、放熱器5におけるエンタルピの目標落差であり、以下の(3)式で算出される。
Δhcon_set[kJ/kg]=hd[kJ/kg]-hcon_set[kJ/kg] (3)
(3)式において、hd[kJ/kg]は放熱器5の入口エンタルピであり、温度センサ33の測定値である冷媒吐出温度Tdと、圧力センサ32の測定値である冷媒吐出圧力Pdとを所定の演算式に代入することにより演算される。
hcon_set[kJ/kg]は、放熱器5の目標出口エンタルピであり、記憶部51に格納されている制御線L(図8参照)と、放熱器5の交換熱量Qconとから決定される。
次に、膨張弁6の目標Cv値Cvexv_set[-]を演算する(ステップSC3)。膨張弁6の目標Cv値Cvexv_set[-]は、以下の(4)式により算出される。
Cvexv_set[-]=f(Gexv_set[kJ/s],ρexv[kg/m3],ΔPexv[MPa]) (4)
(4)式に示すように、膨張弁6の目標Cv値Cvexv_set[-]は、目標冷媒流量Gexv_set[kJ/s]、膨張弁前密度ρexv[kg/m3]、膨張弁前後圧力差ΔPexv[MPa]をパラメータとして含む所定の演算式を用いて算出される。
目標冷媒流量Gexv_set[kJ/s]は、上記(2)式の演算結果が用いられる。膨張弁前密度ρexv[kg/m3]は、膨張弁6の冷媒入口温度Texv[oC]及び冷媒入口圧力Pexv[MPa]を所定の演算式に入力することで算出される。膨張弁前後圧力差ΔPexv[MPa]は、膨張弁6の冷媒入口圧力Pexv[MPa]と圧縮機3の冷媒吸込圧力Ps[MPa]との差分である。
次に、上記(4)式で得た目標Cv値Cvexv_set[-]を、膨張弁6のバルブ特性から決定される関数に入力することで、膨張弁6の目標開度Fexv_set[%]を得る(ステップSC4)。
Fexv_set[%]=f(Cvexv_set[-]) (5)
このようにして、膨張弁6の目標開度Fexv_set[%]が演算されると、続いて、現在の膨張弁開度を算出する(図5のステップSB4)。
現在の膨張弁開度の演算では、図7に示すように、まず、現在の放熱器5の交換熱量を演算する(ステップSD1)。放熱器5の交換熱量Qcon[kW]は、例えば、以下の(6)式を用いて演算される。
Qcon[kW]=Gw[m3/s]×Cpw[kJ/kgK]×ρw[kg/m3](Twout[oC]-Twin[oC]) (6)
(6)式に示すように、放熱器5の交換熱量Qcon[kW]は、上述した(1)式において、目標熱媒出口温度Twout_set[oC]に代えて、温度センサ35によって測定された熱媒出口温度Twoutを用いることで算出される。
続いて、膨張弁通過流量の現在値と循環冷媒流量の現在値とが等しいと仮定し、現在の冷媒流量Gexv[kJ/s]を演算する(ステップSD2)。
Gexv[kJ/s]=Qcon[kW]/Δhcon[kJ/kg] (7)
(7)式に示すように、冷媒流量Gexv[kJ/s]は、(6)式で算出された放熱器5の交換熱量Qcon[kW]及び放熱器5におけるエンタルピの落差Δhcon[kJ/kg]を用いて演算される。
エンタルピの落差Δhcon[kJ/kg]は、以下の(8)式に示すように、上記(3)式における放熱器5の目標出口エンタルピhcon_set[kJ/kg]に代えて、現在の放熱器5の出口エンタルピhcon[kJ/kg]を用いることで、算出される。
Δhcon[kJ/kg]=hd[kJ/kg]-hcon[kJ/kg] (8)
現在の放熱器5の出口エンタルピhcon[kJ/kg]は、放熱器5の冷媒出口温度Tconと、放熱器5の冷媒出口圧力Pconとを所定の演算式に代入することにより演算される。
次に、膨張弁6のCv値Cvexv[-]を演算する(ステップSD3)。膨張弁6のCv値Cvexv[-]は、以下の(9)式に示すように、上記(4)式における目標冷媒流量Gexv_set[kJ/s]に代えて、上記(7)式の演算結果である冷媒流量Gexv[kJ/s]を用いることで算出される。
Cvexv[-]=f(Gexv[kJ/s],ρexv[kg/m3],ΔPexv[MPa]) (9)
次に、上記(9)式で得た膨張弁のCv値Cvexv[-]を、膨張弁6のバルブ特性から決定される関数に入力することで、膨張弁6の現在開度を得る(ステップSD4)。これを式で表わすと以下の(10)式となる。
Fexv[%]=f(Cvexv[-]) (10)
このようにして、膨張弁6の現在開度を得ると、続いて、目標開度Fexv_set[%]と現在開度Fexv[%]とを按分することにより、演算開度FexvFF[%]を設定する(図5のステップSB5)。演算開度FexvFF[%]は、以下の(11)式により得られる。
FexvFF[%]=α×Fexv_set[%]+(1-α)×Fexv[%] (11)
上記(11)式においてαは任意に設定される係数である。
続いて、図5のステップSB6では、放熱器5の冷媒出口温度Tconを予め設定されている設定温度に到達させるような演算開度FexvFBをPID制御などを用いて演算する。
ここで、放熱器5の冷媒出口温度Tconが設定温度未満である場合には、膨張弁6の弁開度が増加する方向に制御され、放熱器5の冷媒出口温度Tconが設定温度を超えている場合には、膨張弁6の弁開度が減少する方向に制御される。
次に、図5のステップSB7では、以下の(12)式に表わされるように、ステップSB5で得られた演算開度FexvFF[%]と、ステップSB6で得られた演算開度FexvFB[%]とを足し合わせることにより、膨張弁開度指令Fexv*[%]を算出する。
Fexv*[%]=FexvFF[%]+FexvFB[%] (12)
そして、以降においては、上記のような膨張弁開度指令Fexv*[%]の演算が所定のサンプリング間隔で繰り返し行われることにより(ステップSB3〜SB7)、図10に示すように、放熱器出口点が制御線Lに沿うようにして定格点まで移行することとなる。
そして、上記のような膨張弁6などの開度制御が行われることにより、圧縮機3の冷媒吐出圧力Pdが定格圧力に達すると(図4のステップSA8において「YES」)、制御部10のICBP弁制御部56はICBP弁26を閉める方向に制御する(図4のステップSA9)。これにより、インタークーラ8に冷媒が流れることとなり、例えば、図9の定格時にその一例が示されているように、放熱器出口点は、比エンタルピが増加する方向に移動することとなる。
以上説明したように、本実施形態に係る超臨界式ヒートポンプサイクル1及びその制御方法によれば、以下の作用効果を有する。
放熱器出口点が、モリエル線図上において冷媒の臨界点を回避するように設定された所定の制御線Lに沿って変化するように、膨張弁6の開度及び圧縮機3の回転数を制御するので、放熱器出口点が臨界点付近に移行することを防止することができる。これにより、膨張弁6の開度制御が不安定になることを回避することができ、安定したヒートポンプサイクルの運転に寄与することができる。
ここで、圧縮機3の回転数制御については、上記放熱器5の目標出口エンタルピhcon_set[kJ/kg]をパラメータとして用いて圧縮機3の回転数指令が演算される。具体的には、放熱器5の目標出口エンタルピhcon_set[kJ/kg]を用いて、目標冷媒流量Gexv_set[kJ/s]が演算され(上記(2)式を参照)、この目標冷媒流量Gexv_set[kJ/s]と圧縮機の吸込圧力Psと吐出圧力Pdの差とを用いて、圧縮機3の回転数指令が算出される。
なお、上述した制御線Lの設定は、臨界点付近における所定の領域について設定されていればよく、この所定の領域内に限って制御線Lに沿った制御を行うこととしてもよい。ここで、上記所定の領域外においては、例えば、上述した(3)式において、放熱器5の目標出口エンタルピhcon_set[kJ/kg]を用いる代わりに、放熱器5の冷媒出口温度Tcon及び冷媒出口圧力Pconとを所定の演算式に代入することにより得られる放熱器5の出口エンタルピhcon[kJ/kg]を用いて、膨張弁開度指令を算出してもよい。
また、本実施形態では、冷媒吐出圧力Pdが定格圧力に達した場合に、ICBP弁26を閉じる方向に制御して、インタークーラ8を経由するサイクルに切り替えたが、これに代えて、冷媒吐出圧力Pdが定格圧力に達する前(例えば、冷媒吐出圧力Pdが定格圧力よりも小さな値に設定されている所定の第1圧力に達した)場合に、ICBP弁26を閉じる方向に制御して、インタークーラ8を経由するサイクルに切り替えることとしてもよい。
〔変形例1〕
本実施形態では、図8に示すような制御線Lを設定していたが、制御線Lの設定経路はこの例に限定されない。例えば、図10に示すように、冷媒圧力が臨界点圧力未満であり、かつ、比エンタルピが冷媒の臨界点に対応する比エンタルピよりも大きい第1通過点P1´と、冷媒圧力が臨界点圧力よりも大きく、かつ、比エンタルピが冷媒の臨界点に対応する比エンタルピよりも大きい第2通過点P2´とを通るように制御線L´を設定することとしてもよい。
以上、本発明についての実施形態及びその変形例について述べてきたが、本発明は上述の実施形態のみに限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施が可能である。
例えば、上述した実施形態では、放熱器5において昇温された熱媒を外部負荷に供給することとしていたが、例えば、蒸発器7において冷却した熱媒を外部負荷に供給することとしてもよい。すなわち、本発明は、熱媒を昇温する場合、冷却する場合のいずれにも適用することができる。
1 超臨界式ヒートポンプサイクル
3 遠心圧縮機
5 放熱器
6 膨張弁
7 蒸発器
8 インタークーラ
10 制御部
51 記憶部
55 膨張弁制御部

Claims (5)

  1. 高圧側で超臨界状態となり得る冷媒を用い、少なくとも遠心圧縮機、放熱器、膨張弁、及び吸熱器を備える超臨界式ヒートポンプサイクルであって、
    前記放熱器の出口側における冷媒状態が、モリエル線図上において冷媒の臨界点を回避するように設定された所定の制御線に沿って変化するように、前記膨張弁の開度を制御する制御手段を具備し、
    前記制御線は、冷媒圧力が臨界点圧力未満であり、かつ、比エンタルピが前記臨界点に対応する比エンタルピよりも大きい第1通過点と、冷媒圧力が前記臨界点圧力よりも大きく、かつ、比エンタルピが前記臨界点に対応する比エンタルピよりも大きい第2通過点とを通るように設定されている超臨界式ヒートポンプサイクル。
  2. 前記放熱器から前記吸熱器へと向かう冷媒と、前記吸熱器から前記遠心圧縮機へと向かう冷媒とを熱交換させるインタークーラを備え、
    前記制御手段は、前記遠心圧縮機の冷媒吐出圧力が定格圧力よりも小さな値に設定されている所定の第1圧力以上である場合に、冷媒が前記インタークーラを経由するように冷媒回路を切り替える請求項1に記載の超臨界式ヒートポンプサイクル。
  3. 前記制御手段は、
    前記放熱器の出口側における冷媒状態が、モリエル線図上において冷媒の臨界点を回避するように設定された前記制御線の情報を記憶する記憶手段と、
    起動時において、前記放熱器の出口側状態が前記制御線に沿って変化するように、前記膨張弁の開度を制御する膨張弁制御手段と
    を具備する請求項1または請求項2に記載の超臨界式ヒートポンプサイクル。
  4. 高圧側で超臨界状態となり得る冷媒を用い、少なくとも遠心圧縮機、放熱器、膨張弁、及び吸熱器を備える超臨界式ヒートポンプサイクルの制御方法であって、
    前記放熱器の出口側における冷媒状態が、モリエル線図上において冷媒の臨界点を回避するように設定された所定の制御線に沿って変化するように、前記膨張弁の開度を制御し、
    前記制御線は、冷媒圧力が臨界点圧力未満であり、かつ、比エンタルピが前記臨界点に対応する比エンタルピよりも大きい第1通過点と、冷媒圧力が前記臨界点圧力よりも大きく、かつ、比エンタルピが前記臨界点に対応する比エンタルピよりも大きい第2通過点とを通るように設定されている超臨界式ヒートポンプサイクルの制御方法。
  5. 前記超臨界式ヒートポンプサイクルは、前記放熱器から前記吸熱器へと向かう冷媒と、前記吸熱器から前記遠心圧縮機へと向かう冷媒とを熱交換させるインタークーラを備え、
    前記遠心圧縮機の冷媒吐出圧力が定格圧力よりも小さな値に設定されている所定の第1圧力以上である場合に、冷媒が前記インタークーラを経由するように冷媒回路を切り替える請求項4に記載の超臨界式ヒートポンプサイクルの制御方法。
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